JPH07273692A - クロストーク防止方法および信号伝達装置 - Google Patents

クロストーク防止方法および信号伝達装置

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JPH07273692A
JPH07273692A JP5650194A JP5650194A JPH07273692A JP H07273692 A JPH07273692 A JP H07273692A JP 5650194 A JP5650194 A JP 5650194A JP 5650194 A JP5650194 A JP 5650194A JP H07273692 A JPH07273692 A JP H07273692A
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JP
Japan
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transmission
circuit
shield
core wire
potential
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Application number
JP5650194A
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English (en)
Inventor
Kenji Matsuo
賢二 松尾
Hitoshi Isa
均 伊佐
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高エネルギー信号を伝達する場合の新規なクロ
ストーク防止方法と、それによる信頼性の高い信号伝達
装置を提供する。 【構成】AVR2の送信回路22−1〜6及びサイリス
タ盤1の受信回路12−1〜6と、この間の往復路を接
続する芯線対31−1〜6をもつ伝送ケーブル3で、コ
ンバータを制御するパルス信号を伝達する。各芯線対3
1は相互に静電遮蔽する個別シールド33を備え、この
シールド33は、送信回路22の定電位位置331、即
ち送信回路22の電源24または送信回路22の+側出
力端に接続される。Tr23-1のオンで芯線対33−1の
帰路(L12)の電圧が低下しても、PS33−1は定電
位点331−1からほぼ同時に充電され、その電位は一
定に保たれるので、他相の芯線33−6などにクロスト
ークを発生させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号伝達装置におけるノ
イズ対策に係り、特にエネルギー信号の高いパワーエレ
クトロニクス分野における伝送ケーブルでのクロストー
ク防止方式に関する。
【0002】
【従来の技術】クロストークの防止方法として、例え
ば、日刊工業新聞社発行、伊藤健一著「アース回路−こ
うすれば電子回路は正しく働くーNDC549」に記載
のように、対よりの信号線を使用したり、シールドケー
ブルを使用し一点接地したり、回路とケーブル間に絶縁
トランスを設けて平衡回路を形成するものなどが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のク
ロストーク防止方法は、コンピュータや通信など信号の
みを伝達するエレクトロニクス分野など、信号エネルギ
ーが小さくてすむ弱電の場合に有効であることが多い。
しかし、近年のパワーエレクトロニクス分野は従来の弱
電の境界を越え、大きな信号電力を必要とすることも多
い。
【0004】図4は、その一例を示電力コンバータで、
自動電圧調整装置(AVR)2からのゲートパルス信号
を、ケーブル3でサイリスタ盤1に伝送している。サイ
リスタ盤1のSCR11を制御するゲートパルスは、S
CR11の容量に応じた一定以上の電力(電流)を必要
とする。
【0005】ケーブル3は、対よりの芯線31の6組を
シールド36で一括遮蔽し、サイリスタ盤1の筐体に接
地している。各対の芯線の一方は、AVR2の送信回路
22の出力の+側とサイリスタ盤1の受信回路12の+
側(ゲート側)を接続し、芯線の他方は、受信回路12
の−側(カソード側)と送信回路22の−側を接続して
いる。送信回路22の出力の+側は正電源に、−側はト
ランジスタ23を介して負電源に接続されている。
【0006】このようなサイリスタ盤1の出力を、発電
機の界磁電圧として用いる場合などには、中央操作室の
AVR2とサイリスタ盤1を接続するケーブル長は片道
500mにも及ぶ。
【0007】SCR11−1〜6の各々を、3相交流の
1周期(2π)の一部の期間だけ順次オンして周知の直
流変換が行われる。この場合、AVR2のパルス発生回
路21の出力によって、送信回路22のトランジスタ2
3−1〜6の各々をオン/オフし、SCR11のゲート
に与えるパルス信号を発生している。
【0008】図6に、この装置におけるゲートパルス信
号の時間波形図を示す。S1は主パルス、S2は補助パ
ルスで正規の制御信号であるが、これ以外にN1〜N4
のノイズが重畳し、これによってSCR11が誤点弧す
る場合がある。
【0009】ノイズの原因は主に、各相間の浮遊容量を
介して電気的結合を生じるためのクロストークである。
すなわち、送信回路を動作して一対の芯線に信号を重畳
するときに芯線間の電圧が変化するため、この浮遊容量
に他の相の芯線から充電電流が流れ、これが他の相のノ
イズとなる。
【0010】各相の芯線間の浮遊容量による電気的結合
を防止するために、各相毎に静電遮蔽を施し、接地する
ことは周知である。しかし、本例の場合は、このような
従来の対策によっては、十分な効果を上げることができ
なかった。これは、後述するように、信号電力が大きく
且つ、ケーブルが長い場合に充放電時間の影響が無視で
きなくなるためである。
【0011】本発明の目的は、かかる高エネルギー信号
による電気的結合の現象の把握に基づき、高エネルギー
信号を伝達する場合の新規なクロストーク防止方法と、
それによる信頼性の高い信号伝達装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、複数の送信回路及び受信回路と、この間を接続する
複数の芯線をもつ伝送ケーブルによってパルス信号を伝
達する装置において、前記伝送ケーブルは、前記送信回
路と受信回路を結ぶ芯線対と他の芯線対との間を静電遮
蔽する個別シールド(PS)を具備し、前記個別シール
ド(PS)を対応する前記送信回路の所定の定電位位置
に接続することにより達成される。
【0013】前記定電位位置は、前記送信回路の電源ま
たは+側出力端であることを特徴とする。あるいは、前
記送信回路の信号発信位置の近傍で、前記芯線と前記個
別シールド(PS)間の浮遊容量に対し、前記定電位位
置から個別シールド(PS)を経由する場合と、前記送
信回路の電位変動を受ける芯線を経由する場合で、ほぼ
等距離となるように設定されることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の構成によれば、前記定電位位置の電位
は、前記送信回路の動作時に、電位変動する側の芯線と
前記個別シールド(PS)間の浮遊容量への充電電流
を、当該個別シールド(PS)から遅滞無く与えること
で、前記個別シールド(PS)の電位変動を抑制できる
ので、電位変動の影響を個別シールドの外部の芯線に及
ぼすことがなく、クロストークを防止できる。
【0015】本発明の別視点からみた作用として、各個
別シールド(PS)を信号発信源の近くに接続すること
により、一方の芯線の電位が変化してから芯線間の浮遊
容量へ充電電流が流れるまでの経路が、個別シールド
(PS)外の芯線からの充電経路に比べて十分に短いた
め、個別シールド(PS)の電位変動が瞬時に回復され
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0017】図1は、本発明のパルス信号伝達方法を好
適に実施する電力コンバータの構成図である。電力コン
バータは、交流電源を直流電源に変換するサイリスタ盤
1と、サイリスタ盤の動作を制御するAVR2と、サイ
リスタ盤1とAVR2を接続して制御信号を伝送するケ
ーブル3から構成される。
【0018】サイリスタ盤1は、3相−6極(UP、W
N、VP、UN、WP、VN)各相のサイリスタ11−
1〜11−6でブリッジ回路を構成し、各サイリスタを
順にπ/3毎に点弧させることにより、3相交流を直流
電源に変換する。各サイリスタ11は受信回路12を介
してゲート信号を受信する。
【0019】AVR2は、パルス発生回路21とパルス
増幅回路22−1〜22−6で構成される。各パルス増
幅回路22は、正電源24と負電源25間に接続され、
パルス発生回路21から与えられる信号に応じて動作す
るトランジスタ23を備えて、信号の送信回路を構成し
ている。パルス増幅回路22の各々は、対応するサイリ
スタ11をπ/3毎に点弧させる。
【0020】図2は、一つのパルス増幅回路22に対
し、パルス発生回路21から1周期(2π)毎に出力す
るパルス信号の時間波形図である。1周期のπ/3の期
間に発生されるs1、s2のパルス信号が、π/3毎に
順次、各パルス増幅回路22のトランジスタ23に与え
られる。パルスs1、s2でトランジスタ23がオンし
ている期間(300μs)、正電源24からケーブル3
を通じて受信回路12に電流が流れ、電圧約100v、
電流約1Aのパルス信号が受信回路12に伝送され、受
信回路12で電流を数A程度に高めて(電圧は1/数)
ゲートGに印加され、サイリスタ11をオン動作させ
る。
【0021】図3は、本実施例で使用するケーブル3の
断面図である。絶縁体32で被覆され芯線となる導体3
1は、2本の芯を対よりにした上から個別シールド(P
S)33で遮蔽され、さらに絶縁体34で被覆されてい
る。この個別ケーブル30を円周状に6本配し、一括し
て共通シールド(CS)36で遮蔽し、さらにシース3
7で覆っている。ケーブル内の隙間には、介在物35が
充填されている。
【0022】本実施例では、クローストーク対策として
図1に示すように、ケーブル3の個別シールド(PS)
33の各々を、AVR2の出力の+側(パルス増幅回路
22の+側)位置331に接続している。
【0023】図5に、本実施例によるゲートパルス信号
の時間波形図を示す。図示のように、主パルスS1と補
助パルスS2の正規制御信号は正常に保たれ、ノイズの
みが十分に低減されているので、SCRの誤点弧を招く
心配がない。
【0024】次に、本実施例の構成によって、かかる平
行ケーブル間でクロストークが低減できる理由を、従来
構成との対比で説明する。
【0025】図7は、図4に示した従来構成の等価回路
図である。説明を簡単にするためUP相とVN相のみを
示し、VN相のパルス増幅回路22のTr6をオンにし
て受信側負荷Z6に電流を流すときに、オフ状態のUP
相の負荷Z1にクロストークを生じる原因を説明する。
【0026】同図で、L11、L12はUP相、L61、L62
はVN相のそれぞれ往復の芯線を示す。C12はL11とL
12間、C16はL11とL62間、C61はL12とL62間の浮遊
容量である。DSWは、L11からL12に電流が流れると
きのケーブル長によって生じる遅れを表す模擬スイッチ
である。
【0027】この回路で、Tr6がオンすると、L62の
電圧が下がりL61よりZ6に電流が流れる。このとき、
L11→Z1→L12→C61→L62→Tr6と充電電流ic1が
流れる。しかし、L11、L62のケーブル長をそれぞれ約
500mとすると、電流ic1がC61にたどり着くまでに
約5μsの時間を要する。すなわち、この期間は電流i
c1からみて、DSWが恰もオフ状態にあるのと等価であ
る。
【0028】従って、この約5μsの時間は、L11とL
12間のC12を経由してC61に充電電流ic2が流れ、電流
ic1がL12たどり着くとC12の充電が停止する。この後
に、C12の充電電荷がZ1に放電を開始する。
【0029】Z1に流れる充電電流ic1と放電電流id1
は、1タイミングのクロストークとなる。放電電流id1
の値は、C12に加わる電圧と主にZ1のインピーダンス
で決まるのでic1に比べはるかに大きい。なお、放電時
間はケーブル長と放電ループのインピーダンスに依存す
る。
【0030】図8は、各相間に個別シールドPSを設
け、筐体の接地点Eに接続した従来例の等価回路図であ
る。なお、±V電源の中点と接地点Eは、点線のように
電気的結合されているものとする。
【0031】この構成は、Tr6のオンによってL62の
電圧が下がった場合に、相間に設けられたPSの電位を
接地電位に抑えて、C12→CPS6-2への充電電流の発生
を防止しようとするものである。
【0032】しかしながら、ケーブルが長く且つ、電源
Vと接地Eの結合点が離間しているために、電源Vから
の充電電流がE→PS→CPS62と到達するのに時間がか
かり、EDSWのスイッチで等価的に示される数μsの
遅れ時間が生じる。従って、図6の場合と同様に、この
遅れ時間の期間にC12を経由してCPS6-2に充電電流が
流れ、その後C12からの放電によってクロストークが発
生する。
【0033】図9は、図1に示した本実施例の等価回路
であり、各相毎に設けられたPSiは各送信回路の信号
の発信源に近い定電位点(+V側)に接続されている。
これによれば、Z6に流れる信号電流と、PS6に流れる
充電電流の起点が同じであり、Tr6のオンでL62の電
圧が下がるのと同時に充電電流がPS6→CPS6-2と流れ
るので、PS6の電位、CPSの電位はほとんど変化しな
い。なお、同図における定電位点は、実際には送信回路
の電源(+V)または+側出力端である。
【0034】図10は、図9の浮遊容量を当間隔の分布
定数で示したものである。ケーブル長を500mとし
て、PS6とL62の100m間隔点を、a,b,c,
d,e及びa’,b’,c’,d’,e’とする。この
場合に、電源VからPS6を経由するa,b,c,d,
eの各点と、電源VからTr6を経由するa’,b’,
c’,d’,e’の各点はほぼ等距離である。
【0035】したがって、L62の電圧がTr6側から下
がった瞬間に、PS6からの充電電流がCPS6-2(1〜
4)を充電するので、a,b,c,d,e各点の電位は
殆ど変化しない。このため、PS1とPS6間の浮遊容量
CPSの充電電位の変化がないので、1相の芯線間浮遊容
量C12を経由する充電電流は流れず、C12の放電による
Z1へのクロストーク電流も発生しない。
【0036】図11は、図1の変形例による等価回路図
で、個別シールドPS1、PS6は電源の負側に接続され
ている。これによっても、同等の効果を達成できる。
【0037】すなわち、同図でTr6がオフ状態のとき
CPS6−1,CPS6−2には、電源電圧Vが印加さ
れ充電されている。この状態でTr6がオンすると、L
62の電位がPS6と同じになるため、PS6は充電電位の
分だけ下がろうとする。しかし、CPS6−1,CPS
6−2の電荷はL62、Tr6、PS6のループで即座に放
電されるので、PS6の電位やCPSの電位はほとんど変
化せず、1相のZ1にクロストークを発生させることは
ない。
【0038】以上に説明したように、信号を伝送する複
数の閉回路を、送信回路と受信回路の往復経路となる複
数の芯線対をもつ伝送ケーブルによって構成する場合
に、送信回路が動作してその出力のー側に接続されてい
る芯線の電位が急激に下ると、芯線間や芯線とシールド
間の浮遊容量の充電電圧を維持しようとして、他相の芯
線やシールドから充電電流が流れ込み、これがクロスト
ーク発生の原因となる。
【0039】しかし、本実施例では、芯線対毎の個別シ
ールド(PS)を設け、それを送信回路の定電位位置
(出力端の+側または±電源)に接続しているので、送
信回路近傍での芯線の電位変化に瞬時に反応でき、芯線
とPS間の浮遊容量に自身のPSを経由して充電電流を
流して、PSの電位変動を抑制する。
【0040】すなわち、自相の芯線の電位変動が、個別
シールド(PS)外部の他相の芯線に及ぶことが殆どな
い。この結果、他相の閉回路に発生する充電電流は大幅
に低減し、クロストークを防止できる。
【0041】図12に、従来と本実施例によるクロスト
ーク対策の試験結果を示す。試験は、サイリスタ盤1に
3相AC220vを印加し、送信回路22の直流電源に
110v(+50v、−50v)、送受信間ケーブル長
約500m、ゲートパルス信号10v/300μsで行
った。
【0042】(a)は一括シールド(CS)方式、
(b)は個別シールド(PS)の接地方式で、いずれも
従来例である。(c)は本実施例による個別シールド
(PS)の電源側接続方式である。(d)は個別シール
ド(PS)のコモン側(電圧変動側)接続方式である。
試験結果は、SCRのG−K間でみたノイズ値が、
(a)3.1v、(b)0.36v、(c)0.05
v、(d)1.5vである。因みに、本試験に用いたサ
イリスタの点弧信号の閾い値は0.1v/数μsであ
る。
【0043】このように、本実施例によるノイズは、従
来に比べて1〜2桁ていど低減され、誤点弧を防止でき
ることが認められる。なお、PSの電位が変動する
(d)方式の場合は、従来の個別シールド(PS)の接
地方式よりも劣っている。これは、(d)によるPSの
電位変動は、電源Vと接地点Eを含む長い経路による充
電遅れのためであり、本実施例の構成の妥当性を示す反
面の例証となっている。
【0044】図12は、他の実施例の構成を示したもの
である。クローストーク対策は図1と同様に、ケーブル
3の個別シールド(PS)34の各々を、AVR2の出
力回路の+側(パルス増幅回路22の+側)341に接
続している。これと共に、各相を一括遮蔽する共通シー
ルド(CS)36を設け、接地している。
【0045】これによれば、前実施例や本実施例の各P
Sに電位を与える場合に、CSを接地することによりケ
ーブル周りに電界が発生しないようにしている。さら
に、CSは外部ノイズ源の高い側の筐体に接地してい
る。本例の場合は、サイリスタのアノードからカソード
への電流による電磁誘導と、その交流電圧による誘導に
よる影響を小さくするために、サイリスタ盤1の筐体に
接地する。
【0046】本実施例によれば、ケーブル内でのクロス
トークを防止できると共に、ケーブル周りでの静電界の
発生や外部誘導によるノイズの低減が可能になる。
【0047】本発明によるノイズ対策方式は上記した実
施例に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、
図3に示すように、個別シールドPSを絶縁材34で覆
って各PS間を絶縁し、各対ごとに独立した遮蔽構造と
することにより、PSの電位が若干変化してもPS外の
他の芯線への影響を回避する。
【0048】さらに、本実施例ではAVRを送信側、サ
イリスタ盤を受信側とする発電設備を対象としたが、複
数の芯線をもつケーブルまたは類似の平行伝送線群を用
いて、2以上の送受信用閉回路を構成する場合に、これ
ら閉回路間のノイズ対策として広く適用可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明のクロストーク防止方法によれ
ば、信号伝送路間を静電遮蔽する個別シールドに、送信
側の定電位を与えて送信側の動作による電位変動を抑制
しているので、信号伝送路の電位変動の影響が個別シー
ルドの外部に及ばず、クロストークを防止できる効果が
ある。
【0050】本発明の信号伝達装置によれば、複数の芯
線対を個別シールドして一体構造としたケーブルを用
い、このシールドを送信側の信号出力端に近い定電位位
置に接続しているので、ケーブル内のクロストークを防
止し、信頼性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号伝達装置の一実施例を示し、ケー
ブルによって接続される自動電圧調整装置(AVR)と
サイリスタ盤からなる電力用コンバータの概略接続図で
ある。
【図2】AVRのパルス発生装置から出力される1相分
のパルス信号の波形図である。
【図3】本実施例に使用する伝送ケーブルの概略の断面
図である。
【図4】従来例の電力用コンバータの概略接続図であ
る。
【図5】本実施例による受信回路のゲートパルス信号の
時間波形図である。
【図6】従来例における受信回路のゲートパルス信号の
時間波形図である。
【図7】図4に示した従来構成の等価回路図である。
【図8】他の従来構成の等価回路図である。
【図9】図1に示した本実施例の等価回路図である。
【図10】図9を分布定数系で示した等価回路図であ
る。
【図11】図9の変形例を示す等価回路図である。
【図12】従来と本実施例によるクロストーク対策の試
験結果を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す電力用コンバータ
の概略接続図である。
【符号の説明】
1…サイリスタ盤、2…自動電圧調整装置(AVR)、
3…伝送ケーブル、11(1〜6)…サイリスタ(SC
R)、12(1〜6)…受信回路、21…パルス発生回
路、22(1〜6)…送信回路、23(1〜6)…トラ
ンジスタ(Tr)、31(1〜6)…芯線(対)、32
(1〜6)…個別シールド(PS)、33…共通シール
ド(CS)、34,…35絶縁物、37…シース、V…
送信回路の電源、E…シールド接地点、Zi…i相の受
信回路インピーダンス、Li1,Li 2…i相の往路芯線、
復路芯線、C12…1相の芯線(L11、L12)間の浮遊容
量、Cij…i相とj相芯線間の浮遊容量、CiPS…i相
の芯線とPS間浮遊容量、CP Sij…i相PSとj相芯線
間の浮遊容量、CPS…PS間浮遊容量、DSW,EDS
W…遅延模擬スイッチ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信回路及び受信回路と、この間
    を接続する複数の近接する伝送路によってパルス信号を
    伝達する方法において、 前記伝送路に沿って設けられ伝送路間を静電遮蔽するシ
    ールドに、前記送信回路側から所定の電位を与えること
    を特徴とするクロストーク防止方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記所定の電位は、前記送信回路の電源電圧または前記
    送信回路の動作時に電位変動しない方の出力電圧を与え
    ることを特徴とするクロストーク防止方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記所定の電位は、前記送信回路の動作時に、電位変動
    する伝送路と前記個別シールド(PS)間の浮遊容量へ
    の充電電流を当該個別シールド(PS)から遅滞無く与
    えることで、前記個別シールド(PS)の電位変動を抑
    制することを特徴とするクロストーク防止方法。
  4. 【請求項4】 複数の送信回路及び受信回路と、この間
    を接続する複数の芯線をもつ伝送ケーブルによってパル
    ス信号を伝達する装置において、 前記伝送ケーブルは、前記送信回路と受信回路を結ぶ芯
    線対と他の芯線対との間を静電遮蔽する個別シールド
    (PS)を具備し、前記個別シールド(PS)を対応す
    る前記送信回路の定電位位置に接続することを特徴とす
    る信号伝達装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記定電位位置は、前記送信回路の電源(+側または−
    側)または+側出力端であることを特徴とする信号伝達
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記定電位位置は、前記送信回路の信号発信位置の近傍
    で、前記芯線と前記個別シールド(PS)間の浮遊容量
    に対し、前記定電位位置から個別シールド(PS)を経
    由する場合と、前記送信回路の電位変動を受ける芯線を
    経由する場合で、ほぼ等距離となるように設定されるこ
    とを特徴とする信号伝達装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または5または6において、 前記伝送ケーブルは、前記個別シールド(PS)を前記
    芯線対の外周に設けると共に、絶縁材を介して全芯線対
    を一括する外周に共通シールド(CS)を設け、前記共
    通シールド(CS)を前記送信回路または受信回路のい
    ずれか一方の高ノイズ源側に接地することを特徴とする
    信号伝達装置。
  8. 【請求項8】 複数のサイリスタによるブリッジ回路を
    備えて3相交流を直流に変換するコンバータと、前記サ
    イリスタを制御するパルス信号を発生する複数の送信回
    路を備える電圧調整装置(AVR)と、各送信回路から
    のパルス信号を各サイリスタのゲートに直結する受信回
    路に送信する複数の芯線をもつ伝送ケーブルを備える電
    力装置において、 前記伝送ケーブルは、前記送信回路と受信回路の往復路
    を結ぶ芯線対毎にその外周に静電遮蔽の個別シールド
    (PS)を設け、前記個別シールド(PS)を対応する
    前記送信回路の電源または定電位出力端に接続すること
    を特徴とする電力装置。
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