JPH07274545A - 電気−機械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法 - Google Patents
電気−機械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法Info
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- JPH07274545A JPH07274545A JP6081129A JP8112994A JPH07274545A JP H07274545 A JPH07274545 A JP H07274545A JP 6081129 A JP6081129 A JP 6081129A JP 8112994 A JP8112994 A JP 8112994A JP H07274545 A JPH07274545 A JP H07274545A
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- Lens Barrels (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧電素子に発生するリンキング振動を抑え、
高速駆動できる電気−機械変換素子を使用した駆動装置
の駆動方法を提供する。 【構成】 圧電素子に正方向大電流と所定の負方向一定
電流が交互に流れると、圧電素子は正方向大電流に対応
した急速な伸び変位と、負方向一定電流に対応した緩や
かな縮み変位とが交互に生ずる。圧電素子の急速な伸び
変位による駆動軸の移動では軸に摩擦結合する被駆動部
材が摩擦力に打ち勝つてその実質的に位置に留まり移動
せず、圧電素子の緩やかな縮み変位による駆動軸の移動
は軸に摩擦結合する被駆動部材を実質的に移動させる。
圧電素子に正方向大電流と所定の負方向一定電流を交互
に流し、交互に生じる伸び変位と縮み変位により被駆動
部材を連続的に移動させる。圧電素子に供給する電流を
制御するので、圧電素子に発生するリンキング振動を抑
え、より高速で駆動することができる。
高速駆動できる電気−機械変換素子を使用した駆動装置
の駆動方法を提供する。 【構成】 圧電素子に正方向大電流と所定の負方向一定
電流が交互に流れると、圧電素子は正方向大電流に対応
した急速な伸び変位と、負方向一定電流に対応した緩や
かな縮み変位とが交互に生ずる。圧電素子の急速な伸び
変位による駆動軸の移動では軸に摩擦結合する被駆動部
材が摩擦力に打ち勝つてその実質的に位置に留まり移動
せず、圧電素子の緩やかな縮み変位による駆動軸の移動
は軸に摩擦結合する被駆動部材を実質的に移動させる。
圧電素子に正方向大電流と所定の負方向一定電流を交互
に流し、交互に生じる伸び変位と縮み変位により被駆動
部材を連続的に移動させる。圧電素子に供給する電流を
制御するので、圧電素子に発生するリンキング振動を抑
え、より高速で駆動することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気−機械変換素子を
使用した駆動装置の駆動方法に関する。
使用した駆動装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラその他の精密機器を構成する部材
の駆動に、圧電素子を使用した駆動装置が提案されてい
る(特開平4−69070号公報、特開昭63−110
74号公報参照)。
の駆動に、圧電素子を使用した駆動装置が提案されてい
る(特開平4−69070号公報、特開昭63−110
74号公報参照)。
【0003】図6はカメラに装着されたズ−ムレンズの
駆動に応用された駆動装置の一例であつて、被駆動部材
であるレンズの鏡筒71を支持する支持体72の摺動嵌
合部72a、72bが駆動軸73に摺動自在に摩擦接触
して嵌合している。また、駆動軸73は、フレ−ム77
の支持部75、76により軸方向に変位自在に支持され
ている。厚み方向に変位する圧電素子78の一端は駆動
軸73の軸方向端部に固定され、また、圧電素子78の
他の端部はフレ−ム77に固着され、圧電素子78の厚
み方向の変位により、駆動軸73は軸方向に変位する。
駆動に応用された駆動装置の一例であつて、被駆動部材
であるレンズの鏡筒71を支持する支持体72の摺動嵌
合部72a、72bが駆動軸73に摺動自在に摩擦接触
して嵌合している。また、駆動軸73は、フレ−ム77
の支持部75、76により軸方向に変位自在に支持され
ている。厚み方向に変位する圧電素子78の一端は駆動
軸73の軸方向端部に固定され、また、圧電素子78の
他の端部はフレ−ム77に固着され、圧電素子78の厚
み方向の変位により、駆動軸73は軸方向に変位する。
【0004】また、74は板ばねで、図示しない小ねじ
により支持体72の摺動嵌合部72a、72bに、図6
で下側から固定されている。板ばね74の中央部分には
上向きに屈曲した屈曲部74aが形成されているが、こ
れは屈曲部74aが駆動軸73に圧接し、適当な摩擦力
を接触部に発生させるためのものである。
により支持体72の摺動嵌合部72a、72bに、図6
で下側から固定されている。板ばね74の中央部分には
上向きに屈曲した屈曲部74aが形成されているが、こ
れは屈曲部74aが駆動軸73に圧接し、適当な摩擦力
を接触部に発生させるためのものである。
【0005】図6に示す駆動機構において、図7で示す
ような急速な立ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち下
がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子78に印加
すると、駆動パルスの急速な立ち上がり部では圧電素子
78が急速に厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸73は
軸方向に矢印aと反対方向へ急速に移動する。
ような急速な立ち上がり部とこれに続く緩やかな立ち下
がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子78に印加
すると、駆動パルスの急速な立ち上がり部では圧電素子
78が急速に厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸73は
軸方向に矢印aと反対方向へ急速に移動する。
【0006】このとき、駆動軸73に摺動嵌合部72
a、72bで支持されている支持体72は、その慣性力
により駆動軸73と支持体72の摺動嵌合部72a、7
2bとの摩擦力、及び駆動軸73と板ばね74の屈曲部
74aとの摩擦力に打ち勝つてその位置に留まるので、
レンズ鏡筒71は移動しない。
a、72bで支持されている支持体72は、その慣性力
により駆動軸73と支持体72の摺動嵌合部72a、7
2bとの摩擦力、及び駆動軸73と板ばね74の屈曲部
74aとの摩擦力に打ち勝つてその位置に留まるので、
レンズ鏡筒71は移動しない。
【0007】一方、駆動パルスの緩やかな立ち下がり部
では、圧電素子78は緩やかに厚み方向の縮み変位を生
じるので、駆動軸73は軸方向に矢印a方向に緩やかに
に移動する。
では、圧電素子78は緩やかに厚み方向の縮み変位を生
じるので、駆動軸73は軸方向に矢印a方向に緩やかに
に移動する。
【0008】このとき、駆動軸73と支持体72の摺動
嵌合部72a、72bとの摩擦力、及び駆動軸73と板
ばね74の屈曲部74aとの摩擦力が、圧電素子78に
より駆動軸73に加えられた力以下であれば、支持体7
2は駆動軸73と摩擦結合した状態で駆動軸73と共に
矢印a方向に移動し、レンズ鏡筒71は矢印aで示す方
向に移動する。
嵌合部72a、72bとの摩擦力、及び駆動軸73と板
ばね74の屈曲部74aとの摩擦力が、圧電素子78に
より駆動軸73に加えられた力以下であれば、支持体7
2は駆動軸73と摩擦結合した状態で駆動軸73と共に
矢印a方向に移動し、レンズ鏡筒71は矢印aで示す方
向に移動する。
【0009】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
78に印加することにより、レンズ鏡筒71を矢印aで
示す方向へ連続して移動させることができる。レンズ鏡
筒71を矢印aと反対方向に移動させるには、緩やかな
立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部からなる
波形の駆動パルスを圧電素子78に印加することで達成
することができる。
78に印加することにより、レンズ鏡筒71を矢印aで
示す方向へ連続して移動させることができる。レンズ鏡
筒71を矢印aと反対方向に移動させるには、緩やかな
立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部からなる
波形の駆動パルスを圧電素子78に印加することで達成
することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな圧電素子などの電気−機械変換素子を使用した駆動
装置では電気−機械変換素子の伸縮を利用しているか
ら、被駆動部材の移動速度は、電気−機械変換素子に印
加する駆動パルスの周波数と、印加された駆動パルスに
より生ずる電気−機械変換素子の変位量に関係し、印加
された駆動パルスに対して電気−機械変換素子の変位量
が一定であるならば、駆動パルスの周波数を高めること
で被駆動部材の移動速度を高めることができるように思
われる。
うな圧電素子などの電気−機械変換素子を使用した駆動
装置では電気−機械変換素子の伸縮を利用しているか
ら、被駆動部材の移動速度は、電気−機械変換素子に印
加する駆動パルスの周波数と、印加された駆動パルスに
より生ずる電気−機械変換素子の変位量に関係し、印加
された駆動パルスに対して電気−機械変換素子の変位量
が一定であるならば、駆動パルスの周波数を高めること
で被駆動部材の移動速度を高めることができるように思
われる。
【0011】しかし、電気−機械変換素子に前記した鋸
歯状波の駆動パルスを印加すると、電気−機械変換素子
に「リンキング」と呼ばれる振動が生じ、発生する変位
にリンキング振動が付加される。電気−機械変換素子の
変位にリンキング振動が付加されると、電気−機械変換
素子の変位は図3(b)のような振動となり、電気−機
械変換素子に結合する駆動部材も共に振動するため、結
果として被駆動部材の移動速度が低下する。
歯状波の駆動パルスを印加すると、電気−機械変換素子
に「リンキング」と呼ばれる振動が生じ、発生する変位
にリンキング振動が付加される。電気−機械変換素子の
変位にリンキング振動が付加されると、電気−機械変換
素子の変位は図3(b)のような振動となり、電気−機
械変換素子に結合する駆動部材も共に振動するため、結
果として被駆動部材の移動速度が低下する。
【0012】駆動パルスの立ち上がり時間を駆動系の共
振周期の整数倍とすることでリンキング振動が発生しな
いことが知られている。しかしながら、駆動パルスの立
ち上がり時間は立ち下がり時間よりも短くしなければ被
駆動部材を動かすことはできない。これは駆動パルスの
立ち上がり時間を駆動周期の1/2未満、実質的にはも
つと小さくしなければならないということである。その
ため、駆動周期がとても短い場合、この立ち上がり時間
を共振周期の整数倍にする方法は採用することができな
い。
振周期の整数倍とすることでリンキング振動が発生しな
いことが知られている。しかしながら、駆動パルスの立
ち上がり時間は立ち下がり時間よりも短くしなければ被
駆動部材を動かすことはできない。これは駆動パルスの
立ち上がり時間を駆動周期の1/2未満、実質的にはも
つと小さくしなければならないということである。その
ため、駆動周期がとても短い場合、この立ち上がり時間
を共振周期の整数倍にする方法は採用することができな
い。
【0013】この発明の第1の目的は、より高速で被駆
動部材を駆動することができる電気−機械変換素子を使
用した駆動装置の駆動方法を提供することにある。
動部材を駆動することができる電気−機械変換素子を使
用した駆動装置の駆動方法を提供することにある。
【0014】この発明の第2の目的は、電気−機械変換
素子に発生するリンキング振動を抑えて、より高速で被
駆動部材を駆動することができる電気−機械変換素子を
使用した駆動装置の駆動方法を提供することにある。
素子に発生するリンキング振動を抑えて、より高速で被
駆動部材を駆動することができる電気−機械変換素子を
使用した駆動装置の駆動方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、電気−機械変換素子と、前記変換素子に
結合して変換素子と共に変位する駆動部材と、前記駆動
部材に摩擦結合した被駆動部材から構成される電気−機
械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法において、前
記駆動部材を緩やかに変位させて実質的に駆動部材と共
に被駆動部材を移動させるときは、前記電気−機械変換
素子に供給する駆動信号として所定の一定電流が流れる
ようにし、前記駆動部材を急速に変位させて駆動部材の
移動によつても駆動部材との摩擦結合に打勝たせて実質
的に被駆動部材を移動させないときは、前記電気−機械
変換素子に供給する駆動信号として前記所定の一定電流
よりも大きな電流が流れるように、前記駆動信号電流を
制御することを特徴とするものである。
決するもので、電気−機械変換素子と、前記変換素子に
結合して変換素子と共に変位する駆動部材と、前記駆動
部材に摩擦結合した被駆動部材から構成される電気−機
械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法において、前
記駆動部材を緩やかに変位させて実質的に駆動部材と共
に被駆動部材を移動させるときは、前記電気−機械変換
素子に供給する駆動信号として所定の一定電流が流れる
ようにし、前記駆動部材を急速に変位させて駆動部材の
移動によつても駆動部材との摩擦結合に打勝たせて実質
的に被駆動部材を移動させないときは、前記電気−機械
変換素子に供給する駆動信号として前記所定の一定電流
よりも大きな電流が流れるように、前記駆動信号電流を
制御することを特徴とするものである。
【0016】
【作用】電気−機械変換素子に所定の一定電流の駆動信
号が流れると、電気−機械変換素子は緩やかに変位して
駆動部材を移動させるので、駆動部材に摩擦結合した被
駆動部材も実質的に移動する。電気−機械変換素子に所
定の一定電流よりも大電流が流れると、電気−機械変換
素子は急速に変位して駆動部材を移動させるが、駆動部
材に摩擦結合した被駆動部材は慣性力により駆動軸との
摩擦結合に打勝ち、実質的にその位置に留まる。電気−
機械変換素子に一定電流の駆動信号と大電流の駆動信号
を交互に印加することで、駆動部材に摩擦結合した被駆
動部材を軸方向に移動させることができる。
号が流れると、電気−機械変換素子は緩やかに変位して
駆動部材を移動させるので、駆動部材に摩擦結合した被
駆動部材も実質的に移動する。電気−機械変換素子に所
定の一定電流よりも大電流が流れると、電気−機械変換
素子は急速に変位して駆動部材を移動させるが、駆動部
材に摩擦結合した被駆動部材は慣性力により駆動軸との
摩擦結合に打勝ち、実質的にその位置に留まる。電気−
機械変換素子に一定電流の駆動信号と大電流の駆動信号
を交互に印加することで、駆動部材に摩擦結合した被駆
動部材を軸方向に移動させることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1はこの発明を適用したズ−ムレンズの駆動機構を示
す。図1において、11は被駆動部材であるズ−ムレン
ズの鏡筒、12は摩擦板、13は駆動軸、14は圧接ば
ねで、圧接ばね14は小ねじ14aによりズ−ムレンズ
鏡筒11に固定されるが、このとき圧接ばね14の中央
に設けた湾曲部14bが摩擦板12を下側に押圧するよ
うに構成されている。また、15、16は摩擦板12が
駆動軸13の軸方向にずれないようにする押さえ板で、
小ねじ15aによりズ−ムレンズ鏡筒11に固定されて
いる。
図1はこの発明を適用したズ−ムレンズの駆動機構を示
す。図1において、11は被駆動部材であるズ−ムレン
ズの鏡筒、12は摩擦板、13は駆動軸、14は圧接ば
ねで、圧接ばね14は小ねじ14aによりズ−ムレンズ
鏡筒11に固定されるが、このとき圧接ばね14の中央
に設けた湾曲部14bが摩擦板12を下側に押圧するよ
うに構成されている。また、15、16は摩擦板12が
駆動軸13の軸方向にずれないようにする押さえ板で、
小ねじ15aによりズ−ムレンズ鏡筒11に固定されて
いる。
【0018】駆動軸13はズ−ムレンズ鏡筒11と摩擦
板12との間を貫通しており、圧接ばね14により摩擦
板12が駆動軸13をズ−ムレンズ鏡筒11との間に挟
む方向に押圧されているので、駆動軸13はズ−ムレン
ズ鏡筒11及び摩擦板12と面接触し、接触面に適当な
摩擦力を発生させる。
板12との間を貫通しており、圧接ばね14により摩擦
板12が駆動軸13をズ−ムレンズ鏡筒11との間に挟
む方向に押圧されているので、駆動軸13はズ−ムレン
ズ鏡筒11及び摩擦板12と面接触し、接触面に適当な
摩擦力を発生させる。
【0019】21はフレ−ム、22及び23はフレ−ム
21に設けられた支持板で、駆動軸13を軸方向に移動
自在に支持する。また18は厚み方向に変位する圧電素
子であつて、その一端は駆動軸13の端部に固着され、
他の端部はフレ−ム21に設けられた支持板24に固着
されている。
21に設けられた支持板で、駆動軸13を軸方向に移動
自在に支持する。また18は厚み方向に変位する圧電素
子であつて、その一端は駆動軸13の端部に固着され、
他の端部はフレ−ム21に設けられた支持板24に固着
されている。
【0020】なお、ズ−ムレンズ鏡筒11が駆動軸13
の回りに回転することを防ぐため、駆動軸13に並行な
図示しない支持軸を設け、ズ−ムレンズ鏡筒11を駆動
軸13と支持軸とにより支持するようにするとよい。
の回りに回転することを防ぐため、駆動軸13に並行な
図示しない支持軸を設け、ズ−ムレンズ鏡筒11を駆動
軸13と支持軸とにより支持するようにするとよい。
【0021】次に、圧電素子の駆動方法について説明す
る。図2は圧電素子の等価回路を示すものであり、コン
デンサCp に充電された電荷量が圧電素子の変位量に対
応する。従来は、圧電素子の駆動は供給する駆動パルス
の電圧で制御していた。即ち、等価回路のコンデンサC
p に充電される電荷量を駆動パルスの電圧の変化で制御
していた。
る。図2は圧電素子の等価回路を示すものであり、コン
デンサCp に充電された電荷量が圧電素子の変位量に対
応する。従来は、圧電素子の駆動は供給する駆動パルス
の電圧で制御していた。即ち、等価回路のコンデンサC
p に充電される電荷量を駆動パルスの電圧の変化で制御
していた。
【0022】例えば、図3の(a)に示すような急速な
立上り部と緩やかな立下り部からなる駆動パルス(電
圧)を圧電素子に印加すると、圧電素子は急速な伸びと
緩やかな縮み変位を生ずる。
立上り部と緩やかな立下り部からなる駆動パルス(電
圧)を圧電素子に印加すると、圧電素子は急速な伸びと
緩やかな縮み変位を生ずる。
【0023】しかしながら、圧電素子は入力された駆動
パルスの変化に過応答して周期の短い振動が発生する。
この振動は「リンキング」と呼ばれるもので、このリン
キングが圧電素子自体の変位に付加され、圧電素子は図
3の(b)に示すような時間に対する変位を示す。
パルスの変化に過応答して周期の短い振動が発生する。
この振動は「リンキング」と呼ばれるもので、このリン
キングが圧電素子自体の変位に付加され、圧電素子は図
3の(b)に示すような時間に対する変位を示す。
【0024】先に説明した通り、駆動パルスの立ち上が
り時間を駆動系の共振周期の整数倍とすることでリンキ
ング振動が発生しないことが知られているが、駆動パル
スの立ち上がり時間は立ち下がり時間よりも短くしなけ
れば被駆動部材を動かすことはできないから、これは駆
動パルスの立ち上がり時間を駆動周期の1/2未満、実
質的にはもつと小さくしなければならないということで
ある。
り時間を駆動系の共振周期の整数倍とすることでリンキ
ング振動が発生しないことが知られているが、駆動パル
スの立ち上がり時間は立ち下がり時間よりも短くしなけ
れば被駆動部材を動かすことはできないから、これは駆
動パルスの立ち上がり時間を駆動周期の1/2未満、実
質的にはもつと小さくしなければならないということで
ある。
【0025】そこで、この発明では、図2に示した前記
等価回路においてコンデンサCp に充電された電荷量が
圧電素子の変位量に対応するから、圧電素子を急速に変
位させるときは大電流を流してコンデンサCp を急速に
充電し、圧電素子を緩やかに変位させるときは一定電流
を流してコンデンサCp を緩やかに充電するようにして
も圧電素子に所望の変位を発生させることができる点に
着目し、圧電素子を駆動する駆動信号の電流を制御する
駆動方法を開発した。
等価回路においてコンデンサCp に充電された電荷量が
圧電素子の変位量に対応するから、圧電素子を急速に変
位させるときは大電流を流してコンデンサCp を急速に
充電し、圧電素子を緩やかに変位させるときは一定電流
を流してコンデンサCp を緩やかに充電するようにして
も圧電素子に所望の変位を発生させることができる点に
着目し、圧電素子を駆動する駆動信号の電流を制御する
駆動方法を開発した。
【0026】図4は圧電素子の駆動回路の一例を示すも
ので、オペアンプAm とトランジスタTr1 、Tr2 か
らなる定電流回路RCの入力側は電源V2 に接続され、
出力側は圧電素子18に接続されている。また、電界効
果トランジスタFETのソ−ス電極は電源V1 に接続さ
れ、ドレイン電極は定電流回路の出力側を経て圧電素子
18に接続され、ゲ−ト電極は制御パルス源に接続され
ている。
ので、オペアンプAm とトランジスタTr1 、Tr2 か
らなる定電流回路RCの入力側は電源V2 に接続され、
出力側は圧電素子18に接続されている。また、電界効
果トランジスタFETのソ−ス電極は電源V1 に接続さ
れ、ドレイン電極は定電流回路の出力側を経て圧電素子
18に接続され、ゲ−ト電極は制御パルス源に接続され
ている。
【0027】その動作を説明すると、電界効果トランジ
スタFETのゲ−ト電極に制御パルスが入力されるとソ
−ス電極とドレイン電極が導通し、圧電素子18は電源
V1に接続されて大電流が流れる。一方、ゲ−ト電極に
制御パルスが入力されないときは、電界効果トランジス
タFETのソ−ス電極とドレイン電極は非導通となり、
圧電素子18には定電流回路RCから所定の一定電流が
供給される。
スタFETのゲ−ト電極に制御パルスが入力されるとソ
−ス電極とドレイン電極が導通し、圧電素子18は電源
V1に接続されて大電流が流れる。一方、ゲ−ト電極に
制御パルスが入力されないときは、電界効果トランジス
タFETのソ−ス電極とドレイン電極は非導通となり、
圧電素子18には定電流回路RCから所定の一定電流が
供給される。
【0028】図5は図4に示す駆動回路により圧電素子
に供給される電流の変化と、圧電素子の変位を示すもの
で、図5(a)に示すように圧電素子に大電流(正方
向)と所定の一定電流(負方向)が交互に流れるとき
は、圧電素子は図5(b)に示すように大電流(正方
向)に対応した急速な変位(伸び)と、一定電流(負方
向)に対応した緩やかに変位(縮み)とが交互に生ずる
ことを示している。
に供給される電流の変化と、圧電素子の変位を示すもの
で、図5(a)に示すように圧電素子に大電流(正方
向)と所定の一定電流(負方向)が交互に流れるとき
は、圧電素子は図5(b)に示すように大電流(正方
向)に対応した急速な変位(伸び)と、一定電流(負方
向)に対応した緩やかに変位(縮み)とが交互に生ずる
ことを示している。
【0029】次に、図1に示すズ−ムレンズの駆動機構
の動作を説明する。まず、ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印
a方向に移動する場合を説明する。図4に示す圧電素子
駆動回路の電界効果トランジスタFETのゲ−ト電極に
制御パルスを入力すると、圧電素子18には正方向の大
電流が流れる。この結果、圧電素子18は急速に厚み方
向の伸び変位を生じるので、駆動軸13は軸方向に矢印
aと反対方向に急速に移動する。このとき、ズ−ムレン
ズ鏡筒11及び摩擦板12は、その慣性力により駆動軸
13とズ−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板12との間の摩
擦力に打ち勝つて実質的にその位置に留まるので、移動
しない。
の動作を説明する。まず、ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印
a方向に移動する場合を説明する。図4に示す圧電素子
駆動回路の電界効果トランジスタFETのゲ−ト電極に
制御パルスを入力すると、圧電素子18には正方向の大
電流が流れる。この結果、圧電素子18は急速に厚み方
向の伸び変位を生じるので、駆動軸13は軸方向に矢印
aと反対方向に急速に移動する。このとき、ズ−ムレン
ズ鏡筒11及び摩擦板12は、その慣性力により駆動軸
13とズ−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板12との間の摩
擦力に打ち勝つて実質的にその位置に留まるので、移動
しない。
【0030】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
と、これと反対方向のいずれにおいてもズ−ムレンズ鏡
筒11及び摩擦板12が駆動軸13との間に滑りを生じ
つつ追動し、駆動時間の差によつて全体として矢印a方
向に移動するものも含むことを意味している。どのよう
な移動形態になるかは、与えられた摩擦条件に応じて決
定される。
と、これと反対方向のいずれにおいてもズ−ムレンズ鏡
筒11及び摩擦板12が駆動軸13との間に滑りを生じ
つつ追動し、駆動時間の差によつて全体として矢印a方
向に移動するものも含むことを意味している。どのよう
な移動形態になるかは、与えられた摩擦条件に応じて決
定される。
【0031】次に、圧電素子駆動回路の電界効果トラン
ジスタFETのゲ−ト電極の制御パルスが消失すると、
圧電素子18には定電流回路RCから所定の負方向の一
定電流が流れる。この結果、圧電素子18は緩やかに厚
み方向の縮み変位を生じるので、駆動軸13は軸方向に
矢印a方向に緩やかに移動する。
ジスタFETのゲ−ト電極の制御パルスが消失すると、
圧電素子18には定電流回路RCから所定の負方向の一
定電流が流れる。この結果、圧電素子18は緩やかに厚
み方向の縮み変位を生じるので、駆動軸13は軸方向に
矢印a方向に緩やかに移動する。
【0032】このとき、ズ−ムレンズ鏡筒11は、摩擦
板12が圧接ばね14により押圧され、駆動軸13とズ
−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板12とは面接触し、接触
面に発生する摩擦力により結合しているので、駆動軸1
3と共に実質的に矢印a方向に移動する。
板12が圧接ばね14により押圧され、駆動軸13とズ
−ムレンズ鏡筒11及び摩擦板12とは面接触し、接触
面に発生する摩擦力により結合しているので、駆動軸1
3と共に実質的に矢印a方向に移動する。
【0033】圧電素子駆動回路の電界効果トランジスタ
FETのゲ−ト電極に連続的に制御パルスを入力して圧
電素子18に正方向の大電流と負方向の所定の一定電流
が交互に流れるようにして圧電素子18に伸び変位と縮
み変位を交互に生じさせ、ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印
aで示す方向へ連続して移動させることができる。
FETのゲ−ト電極に連続的に制御パルスを入力して圧
電素子18に正方向の大電流と負方向の所定の一定電流
が交互に流れるようにして圧電素子18に伸び変位と縮
み変位を交互に生じさせ、ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印
aで示す方向へ連続して移動させることができる。
【0034】ズ−ムレンズ鏡筒11を矢印aと反対方向
に移動させるには、上記と逆に圧電素子18に負方向の
大電流と、正方向の所定の一定電流が交互に流れるよう
にすることで達成することができる。
に移動させるには、上記と逆に圧電素子18に負方向の
大電流と、正方向の所定の一定電流が交互に流れるよう
にすることで達成することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電気−機械変換素子に結合した駆動部材と、これに
摩擦結合した被駆動部材から構成される電気−機械変換
素子を使用した駆動装置の駆動方法において、駆動部材
を緩やかに変位させて実質的に駆動部材と共に被駆動部
材を移動させるときは、前記電気−機械変換素子に供給
する駆動信号として所定の一定電流が流れるようにし、
また、駆動部材を急速に変位させて駆動部材の移動によ
つても駆動部材との摩擦結合に打勝たせて実質的に被駆
動部材を移動させないときは、前記電気−機械変換素子
に供給する駆動信号として前記所定の一定電流よりも大
きな電流が流れるように、前記駆動信号電流を制御する
から、従来の駆動装置において発生するリンキング振動
を抑えることができ、より高速で被駆動部材を駆動する
ことができる。
ば、電気−機械変換素子に結合した駆動部材と、これに
摩擦結合した被駆動部材から構成される電気−機械変換
素子を使用した駆動装置の駆動方法において、駆動部材
を緩やかに変位させて実質的に駆動部材と共に被駆動部
材を移動させるときは、前記電気−機械変換素子に供給
する駆動信号として所定の一定電流が流れるようにし、
また、駆動部材を急速に変位させて駆動部材の移動によ
つても駆動部材との摩擦結合に打勝たせて実質的に被駆
動部材を移動させないときは、前記電気−機械変換素子
に供給する駆動信号として前記所定の一定電流よりも大
きな電流が流れるように、前記駆動信号電流を制御する
から、従来の駆動装置において発生するリンキング振動
を抑えることができ、より高速で被駆動部材を駆動する
ことができる。
【図1】この発明の駆動方法を適用するに適した駆動装
置の構成を示す斜視図。
置の構成を示す斜視図。
【図2】圧電素子の等価回路を示す図。
【図3】圧電素子の駆動パルス波形と圧電素子に発生す
る変位を説明する図。
る変位を説明する図。
【図4】この発明による圧電素子の駆動回路を示す図。
【図5】図4に示す駆動回路の出力電流と圧電素子に発
生する変位を説明する図。
生する変位を説明する図。
【図6】従来の電気−機械変換素子を使用した駆動装置
の構成の一例を示す斜視図。
の構成の一例を示す斜視図。
【図7】従来の電気−機械変換素子を使用した駆動装置
の駆動パルス波形を示す図。
の駆動パルス波形を示す図。
11 ズ−ムレンズ鏡筒 12 摩擦板 13 駆動軸 14 圧接ばね 18 圧電素子 21 フレ−ム 22、23、24 支持板
Claims (1)
- 【請求項1】 電気−機械変換素子と、前記変換素子に
結合して変換素子と共に変位する駆動部材と、前記駆動
部材に摩擦結合した被駆動部材から構成される電気−機
械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法において、 前記駆動部材を緩やかに変位させて実質的に駆動部材と
共に被駆動部材を移動させるときは、前記電気−機械変
換素子に供給する駆動信号として所定の一定電流が流れ
るようにし、前記駆動部材を急速に変位させて駆動部材
の移動によつても駆動部材との摩擦結合に打勝たせて実
質的に被駆動部材を移動させないときは、前記電気−機
械変換素子に供給する駆動信号として前記所定の一定電
流よりも大きな電流が流れるように、前記駆動信号電流
を制御することを特徴とする電気−機械変換素子を使用
した駆動装置の駆動方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08112994A JP3218851B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 電気−機械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法 |
| US08/404,240 US5589723A (en) | 1994-03-29 | 1995-03-15 | Driving apparatus using transducer |
| DE69522027T DE69522027T2 (de) | 1994-03-29 | 1995-03-21 | Antriebsgerät unter Verwendung eines Wandlers |
| EP95104144A EP0675589B1 (en) | 1994-03-29 | 1995-03-21 | Driving apparatus using transducer |
| US08/947,806 US6111336A (en) | 1994-03-29 | 1997-10-09 | Driving apparatus using transducer |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08112994A JP3218851B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 電気−機械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07274545A true JPH07274545A (ja) | 1995-10-20 |
| JP3218851B2 JP3218851B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=13737792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08112994A Expired - Fee Related JP3218851B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 電気−機械変換素子を使用した駆動装置の駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3218851B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006352938A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Taiyo Yuden Co Ltd | 駆動装置及びその駆動方法 |
| CN100406949C (zh) * | 2005-03-28 | 2008-07-30 | 索尼株式会社 | 透镜驱动机构、透镜单元和图像拾取装置 |
Families Citing this family (13)
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|---|---|---|---|---|
| US7237872B1 (en) | 1995-05-02 | 2007-07-03 | Fujifilm Dimatrix, Inc. | High resolution multicolor ink jet printer |
| JP4985945B2 (ja) | 2007-02-20 | 2012-07-25 | ミツミ電機株式会社 | 積層圧電素子の接着方法 |
| JP2008243902A (ja) | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Mitsumi Electric Co Ltd | 積層圧電素子の接着方法 |
| KR20080093880A (ko) | 2007-04-17 | 2008-10-22 | 미쓰미덴기가부시기가이샤 | 구동 장치 |
| KR20080093882A (ko) | 2007-04-17 | 2008-10-22 | 미쓰미덴기가부시기가이샤 | 구동 장치 |
| KR20080093877A (ko) | 2007-04-17 | 2008-10-22 | 미쓰미덴기가부시기가이샤 | 구동 장치 |
| KR20080093885A (ko) | 2007-04-18 | 2008-10-22 | 미쓰미덴기가부시기가이샤 | 구동 장치 |
| KR20080094572A (ko) | 2007-04-19 | 2008-10-23 | 미쓰미덴기가부시기가이샤 | 구동 장치 |
| US7956513B2 (en) | 2007-04-20 | 2011-06-07 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Method of driving a driving device |
| JP5051381B2 (ja) | 2007-04-24 | 2012-10-17 | ミツミ電機株式会社 | 駆動装置およびそれに使用される位置検出装置 |
| EP2019439A3 (en) | 2007-07-26 | 2011-07-20 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Position detecting device capable of improving detection accuracy |
| JP5376115B2 (ja) | 2008-08-27 | 2013-12-25 | ミツミ電機株式会社 | 駆動装置の駆動方法 |
| JP5316756B2 (ja) | 2008-09-01 | 2013-10-16 | ミツミ電機株式会社 | 駆動装置 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP08112994A patent/JP3218851B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100406949C (zh) * | 2005-03-28 | 2008-07-30 | 索尼株式会社 | 透镜驱动机构、透镜单元和图像拾取装置 |
| JP2006352938A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Taiyo Yuden Co Ltd | 駆動装置及びその駆動方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3218851B2 (ja) | 2001-10-15 |
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