JPH07274711A - 植栽用基材 - Google Patents

植栽用基材

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JPH07274711A
JPH07274711A JP6069297A JP6929794A JPH07274711A JP H07274711 A JPH07274711 A JP H07274711A JP 6069297 A JP6069297 A JP 6069297A JP 6929794 A JP6929794 A JP 6929794A JP H07274711 A JPH07274711 A JP H07274711A
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JP
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soil
layer
adhesive
milling
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JP6069297A
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English (en)
Inventor
Hideo Iwai
英夫 岩井
Minoru Kawamura
実 川村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】傾斜面や垂直面においても、土壌が落下するこ
となく保持されて、安定的に植栽することができる。 【構成】平板状のガラス繊維強化発泡ポリウレタン成形
物の合成木材を使用した母材11上に、接着剤12によ
って接着されたチップ状のフライス屑13の一部が、接
着剤12から突出した状態になっており、フライス屑1
3上に積層される排水層17を構成する人口土壌15の
一部が接着剤12から突出したフライス屑13に絡まっ
た状態になって、人口土壌を安定的に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物の栽培に使用され
る植栽用基材に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、芝の栽培に、粉粒状であって重い
自然土壌よりも取り扱いが容易な植栽用基材の開発が進
んでいる。例えば、ポリエステル繊維を主成分とした人
口地盤と軽量土壌とを組み合わせて、厚さ8mm程度の
平板状とされた基材が開発されている。また、不織布と
ヤシ素材とで織り上げたシートに培養土を加えてマット
状にした基材も開発されている。さらに、シート状のウ
レタンマット上に松の木片を敷きつめた基材に芝を育成
したものも知られている。
【0003】このような複合材料によって構成された芝
の栽培用基材に対して、園芸用土をバインダーで固めて
シート状にし、各種植物の栽培に使用できる基材も開発
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複合材料が積層された
状態の芝の栽培用基材は、水平あるいはゆるやかな傾斜
面上に載置して植物を栽培することはできるが、急勾配
な傾斜面、垂直面等においては、土壌が落下してしまう
ために、芝を栽培することができないという問題があ
る。また、芝の栽培用であるために、他の植物の栽培に
は適していないという問題もある。
【0005】このような基材に対して、園芸用土をバイ
ンダーで固めた植栽用基材は、各種植物の栽培に利用で
き、しかも、急勾配な傾斜面、垂直面等であっても植物
の栽培が可能である。しかしながら、この植栽用基材
は、園芸用土をバインダーによって固定しているにすぎ
ないために、容易に破断するおそれがあり、取扱いが容
易でないという問題がある。また、園芸用土をシート状
に固めているために、園芸用土の厚さが制限され、しか
も、複雑な形状に加工することもできない。その結果、
使用場所、使用方法、使用面積等が著しく制限されてし
まう。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、急勾配な傾斜面、垂直面等のあら
ゆる場所において使用可能であり、しかも、あらゆる植
物の栽培にも好適に使用できる植栽用基材を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の植栽用基材は、
土壌が付着し得る表面を有する母材と、この母材の表面
に分散された状態で接着剤によって接着されて一部が接
着剤から突出した状態になったチップ状のアンカー材
と、このアンカー材上に積層されてバインダーによって
固定された土壌と、を具備することを特徴とするもので
あり、そのことにより上記目的が達成される。
【0008】本発明の植栽用基材に使用される母材は、
平板状、波板状、あるいは角柱状、パイプ状等、土壌が
付着される表面を有していればどのような断面形状であ
ってもよい。また、母材は、接着剤によってアンカー材
を接着できる構成であれば、合成木材、自然木材、合成
樹脂、金属、セラミック、コンクリート等、どのような
材質であってもよい。
【0009】母材に接着剤を介して接着されるアンカー
材は、一方の側部が接着剤によって母材に接着され、他
方の側部が接着剤より突出してバインダーによって土壌
を保持するように、ある程度以上の長さを有するチップ
状であればよい。アンカー材は、10mm以上の長さを
有していれば、単層として使用すればよく、また、2m
m程度の短いアンカー材の場合には、複数層に積層して
使用すればよい。
【0010】アンカー材としては、接着剤によって母材
に接着できるものであればどのような材質であってもよ
く、植栽する植物、使用場所等の用途によって適当な材
料が適宜選定される。例えば、植物を栽培して半永久的
に使用する場合には、腐敗等のおそれのない合成木材の
粗砕物、フライス屑等が好適に使用される。合成木材と
しては、ガラス繊維強化発泡ポリウレタン樹脂成形物、
例えば、商品名「エスロンネオランバーFFU」(積水
化学工業株式会社製)が好適である。限られた期間だけ
植物の栽培に使用する場合には、経時的に自然分解する
ものが好ましく、例えば間伐材等の自然木材の粗砕物、
フライス屑等のチップ状のアンカー材が使用される。ま
た、用途によっては、合成木材の粗砕物および自然木材
の粗砕物を適当に混合して使用してもよい。
【0011】合成木材を使用したアンカー材は、比較的
高強度であるために、母材における土壌が載置される表
面が傾斜した状態、あるいは垂直状態になっても、土壌
を落下させることなく安定的に固定し得る。また、自然
分解するアンカー材を使用した場合には、自然分解した
アンカー材によって土壌が落下しないように、母材の土
壌が載置される表面が水平であることが好ましいが、合
成木材等の自然分解しないアンカー材を適当な比率で混
入することにより、母材表面が傾斜状態になっても対応
できる。
【0012】アンカー材を母材に接着させるために使用
される接着剤は、アンカー材を母材に接着させるために
必要な強度を有しており、しかも耐水性があって、植物
への悪影響がないものが使用される。また、アンカー材
が接着される母材表面の面積、作業時間等によっても、
適当な硬化時間を有するものが選定される。母材が植物
にとって悪影響を及ぼすおそれがある場合には、気密性
の高い接着剤が使用される。
【0013】アンカー材は、母材表面に対して塗布ある
いはスプレーされた接着剤に対して、ふりかけることに
より、あるいはフロッキング法によって、接着剤にほぼ
均一に分散した状態で、アンカー材の一部が接着剤から
突出した状態になるように付着される。また、繊維強化
樹脂の成形方法の一つであるスプレーアップ法によっ
て、接着剤とアンカー材とを同時に母材に吹き付けるこ
とによっても、アンカー材の一部が接着剤から突出した
状態で母材に接着させることができる。スプレーアップ
法では、アンカー材が母材表面に沿った状態になって、
接着剤層から十分に突出しないおそれがあるが、この場
合には、アンカー材の形状が不定形で絡みやすいものを
使用するか、フロッキング法を併用すればよい。
【0014】アンカー材が母材上の接着剤に付着して、
接着剤が半硬化した時点で、あるいは硬化した後に、再
度、母材に接着されたアンカー材上に、新たなアンカー
材をフロッキング法によって接着すれば、アンカー材上
に積層される土壌に対するアンカー効果は著しく向上す
る。
【0015】母材表面に接着されたアンカー材上には土
壌が積層されてバインダーによって固定される。土壌と
しては、自然土壌、人口土壌のいずれであってもよい
が、育成される植物に最も適した土壌が選定される。
【0016】土壌は、植物の育成に適するように、異な
る種類の土壌を複数層に形成することが好ましく、例え
ば、母材の表面に接着されたアンカー材上に、直接、こ
のアンカー材よりも若干小さな透水性および保水性を有
する木片、軽量発泡コンクリート(ALC)粉粒体、鹿
沼土等によって構成された土壌を保水層として積層して
バインダーで固定し、その上に植物の発根に適した組成
の土壌を発根層として積層してバインダーによって固定
し、さらにその上に、アンカー材よりも短いフライス屑
(長さが3〜10mm程度)等と、ALC粉粒体、鹿沼
土、日向土等の養土とを混合した表面層を積層してバイ
ンダーで固定される。育成される種子、挿し木の端部等
は、発根層内に埋設される。
【0017】土壌を固定するために使用されるバインダ
ーは、硬化した後も吸水性を有しており、吸水して膨潤
しても高強度にならず、しかも崩壊するおそれのないも
のが望ましい。このようなバインダーとしては、接着剤
として、または繊維や紙の加工用として多数市販されて
いるエマルジョン型のアクリル、酢酸ビニルまたは、こ
れらの共重合体が好適に使用される。
【0018】表面層は、発根層に埋設された種子、挿し
木等の植物が発芽するまでの間の景観を良好にするため
のものであり、着色剤、抗菌剤等も含有される。着色
剤、抗菌剤等は、バインダーによって土壌固定する際
に、バインダーとともに1〜3mm程度の厚さに吹き付
けられる。着色剤は、景観を良くする目的のためには、
グリーン系のものが好ましく、また、耐候性がなくて植
物に悪影響のないものが好適である。表面層を特別に設
けることなく、発根層に、着色剤、抗菌剤等の組成を混
合するようにしてもよい。
【0019】抗菌剤は、土壌に播種された種、挿し木さ
れた茎が微生物によって分解されることを防止するもの
である。このような目的のためには、抗菌剤と同様の抗
菌作用を短期間にわたって有していて、しかも、腐敗し
にくく防腐作用を有する物質、例えば竹の粉砕物を使用
してもよい。土壌の全ての成分が合成物で構成された人
口土壌、あるいは加熱処理された土壌では、このような
抗菌剤、抗菌作用を有する物質等を使用する必要はな
い。また、微生物に対する耐性を有する植物を栽培する
場合にも、抗菌剤等は使用する必要がない。
【0020】
【作用】本発明の植栽用基材では、母材上に接着剤によ
って接着されたチップ状のアンカー材の一部が、接着剤
から突出した状態になっており、アンカー材上に積層さ
れる土壌の一部が接着剤から突出したアンカー材に絡ま
った状態になって、良好なアンカー効果を発揮する。従
って、母材が傾斜状態になっても、あるいは土壌が積層
される母材表面が傾斜状態になっていても、アンカー材
上に積層される土壌は落下することなく、安定的に母材
上に固定され、植物を安定的に育成することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】(実施例1)図1に示すように、幅250
mm、長さ500mm、厚さ50mmのガラス繊維強化
発泡ウレタン成形物である平板状の合成木材(積水化学
工業株式会社製、商品名「FFU」)を使用した母材1
1の一方の表面を、#80のサンドペーパーが装着され
たベルトサンダーにより、厚さ1mm程度にわたって切
削した。切削された表面に、エポキシ系接着剤(商品名
「エスロン接着剤#400」、積水化学工業株式会社
製)12を、厚さ1mm程度になるように塗布した。
【0023】塗布された接着剤12上に、チップ状アン
カー材として、前記合成木材の加工時に発生する幅が1
mm程度、長さが10〜30mm程度のチップ状のフラ
イス屑(切削屑)13を、ほぼ均一に分散するようにふ
りかけた。合成木材のフライス屑は、通常、長さが2〜
50mm程度にばらついているために、ふるいによっ
て、長さ10〜30mm程度に分級した。
【0024】接着剤12上に分散されたフライス屑13
は、5〜10kg/cm2 の圧力によって5分間にわた
って加圧され、その後、接着剤12が硬化して安定する
まで放置された。この放置時間は、接着剤12の硬化時
間が常温下では20分程度であるので、30分程度が好
ましい。
【0025】接着剤12が硬化すると、硬化した接着剤
12によって合成木材の母材11に接着していないフラ
イス屑が、ブラシによって除去された。これにより、フ
ライス屑13の一部が接着剤12から突出した状態の厚
さが8mm程度のフライス屑13層が、接着剤12にて
合成木材の母材11に接着された積層体14が形成され
た。
【0026】この積層体14に、粒径が1〜3mm程度
に分級された軽量発泡コンクリート(ALC)の粉粒体
と、鹿沼土とを8:2の割合で混合した人工土壌15
を、アンカー材であるフライス屑13上から散布して、
フライス屑13上にほぼ均一に分散させた。そして、分
散された人工土壌15がアンカー材であるフライス屑1
3に固定されるように、アクリル系接着剤(カネボウ−
NSC社製、商品名「ナクリリックA−4100」を固
形分が20%になるように水で希釈した)のバインダー
を、人口土壌15が完全に濡れた状態になるまでスプレ
ーした。
【0027】その後、アンカー材として使用されたフラ
イス屑13と同様の合成木材のフライス屑16を、人工
土壌15に対して10:3の割合で、人口土壌15上に
散布して、下側のフライス屑13および人工土壌15が
完全に被覆される厚さにまで積層した。そして、前述の
バインダーと同様のバインダーを、積層されたフライス
屑上にスプレーして、積層されたフライス屑16を固定
した。これにより、合成木材の母材11上には、チップ
状のフライス屑13と16との間に人口土壌15が挟ま
れた厚さ10mm程度の比較的多孔質な排水層17が形
成された。
【0028】このような排水層上17に、発根層18を
積層した。発根層18は、長さ5〜15mm程度の合成
木材のフライス屑と、粒径2mm以下の軽量発泡コンク
リート(ALC)の粒体と、木粉としての鋸屑と、粒径
3mm以下の畑土と、粒径3mm以下の鹿沼土と、バー
ミキュライトとを、5:10:2:10:1:1の割合
で混合して、前記バインダーと同様のバインダーによっ
て混練した人工土壌を、10mm程度の厚さに積層して
圧着することにより形成した。人工土壌におけるバイン
ダー量は、人工土壌から流出しない程度が望ましく、人
工土壌の原材料における水分率、原材料の大きさ、材質
等によって適宜設定される。このような人工土壌を発根
層18として圧着する際には、若干の振動を加えること
により、人工土壌の内部が均一化され、しかも、人工土
壌はバインダーの硬化後に強度が向上する。
【0029】このようにして製造された発根層18上に
表面層19を積層した。表面層19は、長さが5mm以
下の合成木材のフライス屑と、粒径が1〜3mm程度の
軽量発泡コンクリート(ALC)とを等しい割合で混合
した人工土壌を、発根層18が完全に被覆される程度に
積層し、さらに、その上に、バインダーとしてアクリル
系接着剤(カネボウ−NSC社製、商品名「ナクリリッ
クA−4100」を固形分が10〜15%になるように
水で希釈した)と、着色剤としてコット用顔料(住化カ
ラー株式会社製、商品名「Green PM−B」)と
を、100:3の割合で混合して、人工土壌上にスプレ
ーした。その後、5時間にわたって100℃の高温を加
えてバインダーを硬化させて、表面層19を形成した。
【0030】このようにして、硬質の合成木材である母
材11に、排水層17、発根層18および表面層19に
よって構成された生育層20が積層された、厚さが20
〜22mm程度の植栽用基材10を得た。
【0031】得られた植栽用基材10は、表面層19の
表面が緑色になっており、硬質の合成木材である母材1
1に、排水層17を構成する人工土壌13がしっかりと
固定されていた。
【0032】得られた植栽用基材10の生育層20を十
分に灌水させて、2時間程度にわたって放置すると、人
工土壌で構成された表面層19および発根層18は、指
圧によってややへこむ程度の復元性を有した状態にな
り、このような状態で、直径5mmの針金状の金具を使
用して、表面層19および発根層18に、50mmの間
隔をあけて複数の挿し木挿入穴をあけた。そして、あけ
られた挿し木挿入穴内に、2つの芽を有するヘデラ・カ
ナリエンシス(ツタ類)の挿し木を、順番に挿入して植
えつけた。
【0033】挿し木挿入穴の間隔は、挿し木される植物
の種類によって適当に決定されるが、ヘリックス種では
20〜25mm程度の間隔が適当である。
【0034】その後、挿し木が植えつけられた植栽用基
材10を、20〜22℃の温度に保たれた温室内に配置
して、1日おきにスプレー灌水したところ、挿し木は約
1カ月で活着した。挿し木が植えつけられた植栽用基材
は、屋外であっても、春および秋であれば、1週に1回
程度、夏であれば、1週に2〜3回程度の灌水によっ
て、ほぼ1カ月後には活着する。
【0035】活着した挿し木を植栽用基材10とともに
屋外に移し、植栽用基材10を約60°の角度に傾斜し
た状態で固定し、挿し木を育成した。灌水は降水のみと
し、また、肥料として油かすの溶出液を1年に1回の割
合で少量散布した。その結果、育成層20は母材11か
ら脱落することなく安定的に固定された状態を保持し、
挿し木は順調に成長し続けた。
【0036】(実施例2)図2に示すように、実施例1
と同様にして、合成木材の母材11に、アンカー材とし
てのフライス屑13を接着剤12にて接着した積層体1
4を得た。そして、この積層体14に、発根層21を積
層した。発根層21は、2〜5mm程度の粒度に調整さ
れたALCと、2〜5mm程度の粒度に調整された鹿沼
土と、3〜15mm程度の長さに選別されたガラス繊維
強化発泡ポリウレタン成形物である合成木材のフライス
屑とを、等しい割合で混合して、その混合物100gに
対して殺菌剤(商品名「ベンレート」、三共製薬株式会
社製)を0.3gの割合で加えて、再度、よく混合した
人工土壌を使用した。この人工土壌をフライス屑13上
に分散させつつばらまいて、実施例1において発根層1
8の固定に使用したバインダーと同様のバインダーをス
プレー散布し、バインダーを硬化させることにより、厚
さが15mm程度の発根層21を形成した。
【0037】このようにして得られた植栽用基材22の
発根層21は、実施例1の植栽用基材10の育成層20
における発根層18よりも多孔質になっており、灌水し
た状態では、強い復元力を有している。しかし、湿潤状
態では実施例1の発根層18よりも強度がやや低下した
状態になるために、根の力の弱い植物の育成に好適に使
用される。
【0038】このような植栽用基材22の発根層21に
穴をあけて、比較的根の弱い植物であるポトスおよびオ
リヅルランの挿し木を植えつけた。その後、通常の鉢植
え植物と同程度の管理をしたところ、挿し木は発根層2
1に活着し成長した。活着後、幅250mm、長さ50
0mmの植栽用基材22を二等分して長さ250mmと
し、図3に示すように、水が入れられた鉢受け皿23に
一方の端部が浸漬されるように鉛直状態に保持した。こ
のようにして植栽用基材22を鉛直状態に保持しても、
植物は成長を続けた。
【0039】鉛直状態に保持された植栽用基材22にお
いて、発根層21を構成する人工土壌は、植えつけられ
た植物の発育の妨げになるような抵抗にはならなかっ
た。また、発根層21は見掛け状の体積は大きくなって
いるが、相互に絡み合ったアンカー材としてのフライス
屑13により、鉛直状態になった発根層21は自重にて
落下するおそれがない。植えつけられた植物の根が、成
育することによって発根層21の人工土壌内にて高密度
になると、人工土壌の発根層21は崩壊し始めるが、成
長した植物の根は、通常、母材11に接着剤12層にて
強固に接着されたフライス屑13に絡まって着生するた
めに、植物は、強い応力が加わらないかぎり落下するお
それがない。
【0040】(実施例3)図4に示すように、実施例1
と同様にして、合成木材の母材11に、アンカー材とし
てのフライス屑13を接着剤12にて接着した積層体1
4を得た。そして、この積層体に、第1発根層23を積
層した。第1発根層23は、2〜5mm程度の粒度に調
整されたALCと、2〜5mm程度の粒度に調整された
鹿沼土と、10〜30mm程度の長さに選別された合成
木材のフライス屑とを、等しい割合で混合して得られた
人工土壌を、前記積層体14上に均一に分散するように
ばらまきながら、アクリル酸エステル共重合体を固形分
20%に調整したバインダー(商品名「ポリゾールSU
M1200」、昭和高分子株式会社製)をスプレー散布
し、このバインダーを硬化させることによって形成し
た。形成された第1発根層23は、厚さ10mm程度の
フライス屑の層を内部に有した状態で、全体として15
mm程度の厚さになっていた。
【0041】次に、この第1発根層23上に第2発根層
24を積層した。第2発根層24は、5mm以下の粒度
に調整された畑土と、2〜5mm程度の粒度に調整され
たALCと、5〜15mm程度の長さに選別された合成
木材のフライス屑と、長さが3〜5mm程度の間伐材チ
ップ(木片)とを、3:1:1:1の割合で混合して得
られた人工土壌を、前記積層体14上に均一に分散する
ようにばらまきつつ、第1発根層23を形成する際に使
用したバインダーをスプレー散布し、バインダーを硬化
させることにより形成した。形成された人工土壌の第2
発根層24は、10mm程度の厚さになっていた。
【0042】その後、第2発根層24上に第3発根層2
5を積層した。第3発根層25は、長さ5〜15mm程
度の合成木材のフライス屑と、粒径2〜5mm以下の軽
量発泡コンクリート(ALC)の粒体を油かすの抽出液
に一度浸漬して乾燥させたものと、5mm以下の粒度に
調整された畑土と、鋸屑(木粉)と、バーミキュライト
とを、2:1:5:1:1の割合で混合して得られた人
工土壌を、第1発根層23および第2発根層24に使用
されたバインダーと同様のバインダーを用いて、15m
m程度の厚さに積層して固定することにより形成した。
【0043】このようにして、第1発根層23、第2発
根層24、および第3発根層25によって構成された生
育層26が積層されると、この生育層26を、実施例1
と同様に、5時間にわたって100℃の高温で加熱して
硬化させた。これにより、厚さ40mm程度の3つの発
根層23、24および25によって構成された生育層2
6を有する植栽用基材27が得られた。
【0044】得られた植栽用基材27を、長手方向に二
等分し、一方に直径5mm、深さ10mmの種子投入穴
を20個、ドリルであけて、夏ツタの種子を2個ずつ投
入し、他方に直径10mm、深さ20mmの挿し木挿入
穴を10個、ドリルであけて、すでに発根した卯の花
(うつぎ)の苗木をそれぞの挿し木挿入穴内に植えつけ
た。植栽用基材27にあけられた種子投入穴内には、フ
ライス屑、木片の一部が、切断されることなく残った状
態になっており、夏ツタの種子を種子投入穴内に投入す
る際に、若干の振動を加えることにより、それらの間隙
を通って種子は種子投入穴の底部に固定された。卯の花
は、根回りに10mm程度の土が付いた状態で、その根
の部分を各挿し木挿入穴内に挿入した。
【0045】それぞれの植栽用基材27は、屋外にて、
最初に十分に灌水させた後は、降水による自然灌水で、
それぞれの植物を生育した。約1年後には、夏ツタはす
べてが発芽し(発芽率100%)、芽の成長が始まって
いた。また、卯の花は、8本が活着しており、その活着
率は80%であった。一般的な移植の際の活着率は約9
0%であるために、本実施例の植栽用基材27による移
植の活着率は、若干低くなっているものの、土壌組成の
調整、殺菌剤、抗菌剤、発根促進用植物ホルモン剤等の
併用によって、活着率はさらに向上するために、通常の
移植時の活着率と同様の活着率が得られると考えられ
る。
【0046】(実施例4)実施例3の植栽用基材27に
おける第3発根層25内に混合された木粉の鋸屑を竹粉
の鋸屑とし、第1発根層23、第2発根層24 およ
び、第3発根層25の厚さを40mm〜60mmとした
こと以外は、実施例3と同様の植栽用基材を製造した。
【0047】得られた植栽用基材に深さ30mmの挿し
木挿入穴をあけて、ユッカ・エレファンティプスの挿し
木を挿入して植えつけた。挿し木挿入穴は、挿し木の茎
径よりも2mm程度大きくしたために、挿し木は挿し木
挿入穴内に安定的に保持された。挿し木挿入穴内に挿し
木を植えつけて灌水させた後に、温室内で挿し木を生育
した。
【0048】竹粉は木粉に比較して腐敗しにくく、若干
の抗菌性も有しており、しかも、発根後は、ユッカ・エ
レファンティプスの成長に必要な珪素養分となる。
【0049】ユッカ・エレファンティプスは約1カ月の
後に発根し、約3カ月で当初の穴の内径よりも茎の直径
が大きくなり、生育層を形成する人工土壌が母材に対し
て持ち上げられた状態になったが、人工土壌は柔軟なた
めに、生育層にはクラック等は発生せず、生育層は、十
分な形状保持力を有していた。 (実施例5)図5に示すように、実施例1と同様にし
て、合成木材の母材11に、アンカー材としてのフライ
ス屑13を接着剤12にて接着した積層体14を得た。
そして、この積層体14に、長さ30mm以下の合成木
材のフライス屑と、2〜5mm程度の粒度になった軽量
発泡コンクリート(ALC)とを、1:1の比率で混合
したものを排水層31を積層した。排水層31の厚さは
10mm程度である。
【0050】次に、排水層31上に発根層32を積層し
た。発根層32としては、長さが15mm以下の合成木
材のフライス屑と、粒度が3mm以下のALCと、鋸屑
(木粉)と、3mm以下にふるいわけされた畑土と、新
聞紙とを、1:2:2:5:1の割合で混合した混合物
を、バインダーとしてのアクリル系接着剤(カネボウ−
NSC社製、商品名「ナクリリックA−400」を固形
分が20%になるように水で希釈したもの)を用いて混
練した人工土壌を使用した。新聞紙は、予めシュレッダ
ー等によって細かく破砕しておくことによって、混練に
要する時間が短縮された。
【0051】混練した人工土壌は、排水層31上に、1
5mm程度の厚さにほぼ均一に積層して、幅が1.6m
m程度の溝をランダムに設けて硬化させて発根層32と
した。これにより、厚さ約25mmの植栽用基材30が
得られた。
【0052】発根層32を構成する人工土壌は、混練時
には、一般に市販されている工作用紙粘度よりも若干柔
らかい状態であったが、乾燥後は最適な土壌密度の状態
になっていた。
【0053】得られた植栽用基材30を、十分に灌水さ
せて、1週間にわたって屋外に放置した後に、45°の
傾斜角度に保持した。そして、バーミキュライトと、新
聞紙とを、4:1の割合で混合したスラリーに、チカラ
シバの種子を3%程度の割合で投入したものを、種子が
ほぼ均一に分散するように緩やかに撹拌して、傾斜状態
になった植栽用基材30上に、スプレー散布して播種し
た。植栽用基材30上に播種されたチカラシバは、約2
ヵ月後に全面にわたって発芽し、その後も成長を続け
た。
【0054】本実施例において、発根層32に新聞紙を
混入したのは、初期強度を増加させるためであり、発根
層32に含有された新聞紙は、一定の時間が経過すると
分解し、発根層32内で発芽した根が容易に進入し得る
ようになる。そして、分解した新聞紙が、鋸屑と同様に
肥料となる。発根層32には、このような新聞紙に替え
て、分解して肥料となる各種の天然物の粉砕物を混入す
ることができるが、特に、落花生の最外皮、大豆等の豆
類の外皮等が好適に使用される。
【0055】播種時にスラリー内に混入される新聞紙
は、バーミキュライトだけを使用する場合に比して、種
子を植栽用基材30上に強く固定することができる。し
かし、新聞紙の含有率が高くなると、植栽用基材30上
に種子を散布して乾燥した場合に、層状に乾燥したスラ
リーが剥離するおそれがあり、発芽率が低下する。この
ために、新聞紙の使用量は、種子、植栽用基材30の設
置場所等に基づいて、適宜設定される。植栽用基材30
を60°以上の大きな傾斜角度で傾斜させて使用する場
合には、スラリーには、ポリウレタンエマルジョン、中
性セメント等を少量併用することが好ましい。
【0056】(実施例6)図6に示すように、幅250
mm、長さ500mm、厚さ5mmのガラス繊維強化樹
脂板を、母材41として使用して、その一方の表面を、
#80のサンドペーパーが装着されたベルトサンダーに
より、厚さ1mm程度にわたって切削した。そして、こ
の母材41を垂直状態に固定して、切削された表面に、
エポキシ系接着剤42をスプレー塗布した。エポキシ接
着剤42は、垂直状態になった母材に塗布しても垂れ落
ちないように、商品名「エピコート828」(油化シェ
ルエポキシ株式会社製)を80、商品名「エピコート1
001」(油化シェルエポキシ株式会社製)を20、商
品名「ジェファーソンD−230」(三井テキサコケミ
カル株式会社製)を23、商品名「AC−399」(三
井テキサコケミカル株式会社製)を8の割合でそれぞれ
混合して、比較的、高粘度になるように調整した。
【0057】塗布された接着剤42上に、チップ状アン
カー材として、ガラス繊維強化発泡ポリウレタン成形物
の合成木材の加工時に発生する幅1mm程度、長さ5〜
15mm程度のチップ状のフライス屑(切削屑)43
を、母材41から約30cmの距離をあけて吹き付ける
ことにより付着させた。
【0058】その後、粒度が2〜3mm程度のALCの
粉粒体44を、母材に植毛されたフライス屑43に吹き
付けた。ALCの粉粒体44の吹き付けは、例えば、図
7に示すように、容器50内に収容されたALCの粉粒
体44の上方の空間に圧縮空気を通過させて、この圧縮
空気によってALCの粉粒体44を噴射させることによ
り行った。
【0059】ALCの粉粒体44の吹き付け後、約30
分にわたって放置すると、ALCの粉粒体44は、接着
剤42によって母材41に強固に固定されたフライス屑
43内に、ほぼ均一に分散された状態で弱く固定されて
いた。
【0060】このようにしてALCの粉粒体44を吹き
付けた後に、発根層45として、所定の組成の人工土壌
が、実施例1において人工土壌の固定に使用されたバイ
ンダーと同様のアクリル系接着剤(カネボウ−NSC社
製、商品名「ナクリリックA−4100」を固形分が2
0%になるように水で希釈した)とともに、図7に示す
吹き付け機と同様の吹き付け機によって、同時に母材4
1上のALCの粉粒体44に吹き付けた。人工土壌は、
長さ15mm以下のチップ状になった合成木材のフライ
ス屑と、落花生外皮粉砕物と、5mm以下にふるいわけ
された腐葉土と、粒度が2mm以下のALCの粉粒体と
を、3:1:3:2の割合で混練した。
【0061】母材41上のALCの粉粒体44上に発根
層45が積層されると、常温で1週間程度にわたって放
置することにより、発根層45の表面が凹凸状態で硬化
した植栽用基材40を得た。
【0062】母材41上のALCの粉粒体44に吹き付
けられた人工土壌の発根層45が未乾燥の状態であって
も、種子が混入したバーミキュライトスラリーをこの発
根層45に吹き付けることにより固定すれば、種子は発
芽して成長するが、発根層45の乾燥時にバインダーが
表面に移行するために発芽率が低下するおそれがある。
このために、発根層45は十分に乾燥させて使用するこ
とが好ましい。
【0063】得られた植栽用基材40を屋外にて10日
にわたって放置した後に、直径が3mm、発根層45表
面に対する傾斜角度が30°、深さが約10mmの複数
の挿し木挿入穴を、2cm程度の間隔で形成した。そし
て、各挿し木挿入穴内に、2つの芽を有するヘデラ・ヘ
リックス・ヒベルニカの挿し木をそれぞれ挿入して植え
つけた。その後、植栽用基材40の全面をスプレーにて
十分に灌水させた後に、2カ月間にわたって3日置きに
灌水した。2カ月後の活着率は90%であった。2カ月
が経過した時点で、人工灌水を中止して、自然降水によ
り灌水したが、挿し木は成長を続けた。
【0064】本実施例では、発根層45を構成する人口
土壌の固定力が問題となるが、鉛直状態になった母材4
1に塗布された接着材42に吹き付けられるアンカー材
としてのフライス屑43の長さと、そのフライス屑43
に吹き付けられるALC粉粒体44の量とが、人口土壌
の固定力に大きく影響する。人口土壌が確実に固定され
るためには、フライス屑43の長さの半分以下の厚さに
なるようにALC粉粒体44を吹き付けるとともに、フ
ライス屑43の長さを越えないように人口土壌を予め固
定すればよい。
【0065】発根層45を構成する人口土壌を厚く積層
する場合には、フライス材43に吹き付けられたALC
粉粒体44が接着剤42の硬化によって固定された後、
あるいは接着剤42が硬化している間に、複数の人口土
壌を繰り返し積層すればよい。しかし、人口土壌を複数
層にわたって積層する場合には、保水性に優れた発根層
が形成されるように、積層される各人口土壌の組成を順
次変化させる必要がある。
【0066】例えば、フライス屑43内に混入されるア
ンカー層としての人口土壌は、ALC粉粒体とフライス
屑、あるいはALC粉粒体と鹿沼土のように排水性の良
好な物質が使用されるが、発根層の下層としての人口土
壌は、ALC粉粒体、フライス屑、鹿沼土、および落花
生の最外皮粉の混合物が好適であり、また、中間層とし
ての人口土壌は、ALC粉粒体、フライス屑、落花生の
最外皮粉、および腐葉土の混合物が好適である。さら
に、上層としての人口土壌は、ALC粉粒体、フライス
屑、落花生の最外皮粉、鹿沼土、および腐葉土の混合物
が好適である。
【0067】本実施例においては、ガラス繊維強化樹脂
板に替えて、厚さ2mmのアルミニウム板を母材41と
して使用した場合にも、同様の結果が得られた。
【0068】アルミニウム板を母材41として使用した
場合には、母材41とアンカー材であるフライス屑43
とを接着する接着剤42層として、気密性に優れた物質
を使用することにより、植物に有害なアルミニウムイオ
ンが発根層45内に侵入するおそれがなく、好適に使用
することができる。
【0069】母材41としては、アルミニウム板に限ら
ず、ガラス板、セラミック板、金属板等も当然に使用で
きる。従って、すでに施工された「法面」に直接接着剤
を塗布して、アンカー材を固定し、そのアンカー材によ
って人口土壌等の発根層を積層することにより、法面の
緑化が可能になる。
【0070】(比較例)比較のために、厚さ2mm、一
辺が500mmの正方形状のアルミニウム板の上に、深
さが100mm、一辺が300mmの正方形状のスチロ
ール製の枠を載置して、その枠内に実施例5における植
栽用基材40の発根層45を構成する人工土壌と同組成
の人工土壌を投入して、ヘデラ・ヘリックス・ヒベルニ
カの挿し木を植えつけたが、3カ月程度で全ての挿し木
が枯れた。人工土壌を取り除いたところ、アルミニウム
板の表面は著しく腐食していた。挿し木は、アルミニウ
ムイオンの影響を受けて枯れたものと推測される。 (実施例7)図8に示すように、幅250mm、長さが
1000mmのアルミニウム製の波板を母材61として
使用し、この母材61にエポキシ系接着剤62をスプレ
ー塗布し、さらに、長さが2〜3mm程度の合成木材の
フライス屑63をアンカー材として接着剤62上に植毛
した。そして、接着剤62が硬化した後に、もしくは硬
化中に、発根層64として人工土壌をこのアンカー材が
見えなくなる程度の厚さにバインダーで固定した。この
ような植栽用基材60を5種類製造した。
【0071】エポキシ系接着剤としては、実施例6にて
使用した組成のものを使用した。また、バインダーとし
ては、実施例1にて使用したものを使用した。
【0072】発根層64としては、次の5種類の人工土
壌を、0.5〜2.0mmに粒度調整して、それぞれを
積層した。
【0073】発根層1(材料割合) 人工木材と、ALC粉と、バーミキュライトと、鋸屑
(木屑)と、畑土とを、それぞれ(1〜1.5):(1
〜1.5):(0.5〜1):(0.5〜1):(1〜
2)の割合で混合。
【0074】発根層2(材料割合) ALC粉と、バーミキュライトと、畑土とを、それぞれ
(2〜2.5):(1〜1.5):(2〜2.5)の割
合で混合。
【0075】発根層3(材料割合) ALC粉と、バーミキュライトと、鹿沼土と、鋸屑(木
屑)と、畑土とを、それぞれ、(2〜3):(1〜1.
5):(1〜1.5):(0.5〜1):(2〜3)の
割合で混合。
【0076】発根層4(材料割合) ALC粉と、バーミキュライトと、鹿沼土と、鋸屑(木
屑)と、畑土とを、それぞれ(2〜3):(1〜2):
(2〜3):(0.5〜1):(1〜3)の割合で混
合。
【0077】発根層5(材料割合) 人工木材と、ALC粉と、バーミキュライトと、鹿沼土
と、畑土とを、それぞれ、(0.5〜1.5):(1〜
1.5):(0.5〜1):(1〜1.5):(1〜
2)の割合で混合。
【0078】このようにして得られた5種類の植栽用基
材60は、図9に示すように、市販のプランター70に
鉛直状態になるように配置し、このプランター70にカ
ナリエンシス種とヘリックス種のヘデラを各3本ずつ植
えて、それらを約1年間にわたって育成した。
【0079】5種類の植栽用基材60のいずれにも、ヘ
デラは着成していたが、特に着床力は、カナリエンシス
種については、発根層1および発根層5のものが強く、
ヘリックス種については発根層4のものがやや強く感じ
られたが、大差は認められなかった。
【0080】本実施例の各植栽用基材60は、植物を直
接育成することはできないが、着生植物の着生が容易で
あり、植物の成長が促進される。実際には、建物の外壁
緑化のための基材として、あるいは実施例1に示した植
栽用基材との併用による道路防音壁の緑化等に使用でき
る。 (実施例8)図10に示すように、一辺が50mmの断
面正方形状のガラス繊維強化発泡ポリウレタン成形物で
ある合成木材の角柱を、長さ1000mmにわたって切
り出して母材81とした。この母材81に、実施例6に
て使用したエポキシ系接着剤82を全側面にわたってコ
テ塗りし、長さが約10〜15mm程度に選別されたガ
ラス繊維強化発泡ポリウレタン成形物の合成木材のフラ
イス屑83をアンカー材として付着した。そして、エポ
キシ系接着剤82が未硬化の間に、フライス屑83が5
〜10mm程度にわたって突出するように、それぞれが
2mm以下に選別されたALC粉とバーミキュライトと
を、1:1の割合で混合した人口土壌84を角柱の全側
面にわたって付着させた。この人口土壌84は、人口土
壌84上にて母材81である角柱を押しつけつつ転がす
ことによって均一に付着させることができる。
【0081】エポキシ系接着剤82が硬化した後に、実
施例1で使用したバインダーを人口土壌84に十分にス
プレーして、以下の割合で混合した人口土壌を発根層8
5として母材81である角柱の全側面に付着させた。発
根層85の人口土壌は、5mm以下に選別されたガラス
繊維強化発泡ポリウレタン成形物の合成木材のフライス
屑と、3mm以下に選別されたALC粉粒体と、3mm
以下に選別されたバーミキュライト(市販品)と、3m
m以下に粉砕した鹿沼土と、3mm以下に選別した畑土
とを、1:2:0.5:2:3の割合で混合した。この
人口土壌も、人口土壌上にて、母材81である角柱を押
しつけつつ転がすことによって、母材81の全側面に均
一に付着させることができる。
【0082】その後、バインダーが半乾燥の時点で、再
度、バインダーを人口土壌上にスプレーして、上述と同
様の人口土壌上に転がして、この人口土壌を付着させ
た。この作業を5回にわたって繰り返すことにより、約
20〜25mmのアンカー材を含んだ発根層85が合成
木材の角柱である母材81の全側面にそれぞれ形成され
た、植栽用基材80が得られた。
【0083】同様にして、5本の角柱それぞれに発根層
85を形成した5本の植栽用基材80を製造した。得ら
れた植栽用基材80は、それぞれを80℃の温度で5時
間にわたって乾燥させることによって硬化させることに
より、各側面に発根層85をそれぞれ有する断面の一辺
が約90mmの角柱状になった。
【0084】そして、図11に示すように、一対の植栽
用基材80を鉛直状に立設して、それらの上端部間に1
本の植栽用基材80を架設し、その架設された植栽用基
材80上に一対の植栽用基材80を直交状態で配置した
藤棚を製造した。製造された藤棚の鉛直状態になった各
植栽用基材80の下端部の周囲には、1面につき上下に
10cmの間隔をあけて3本ずつ、従って1面に6本、
1本について24本のヘデラ・ヘリックスメイプルクイ
ーンを挿し木して植えつけ、2日おきに2カ月間にわた
って灌水した。その後は、自然降水によって灌水した。
6カ月後には、各ヘデラ・ヘリックスメイプルクイーン
は、鉛直状態になった各植栽用基材の下から50〜60
mm程度の高さにまで着生した状態になり、1年後には
上部に水平状態で架設された植栽用基材80にまで成長
して着生した。
【0085】このように、本実施例の植栽用基材を使用
すれば、全く土のないビル等の屋上でも藤棚等を製作す
ることができる。 (実施例9)母材として、ポリ塩化ビニル(PVC)製
のパイプを使用し、パイプの表面に、エポキシ系接着剤
を塗布した。エポキシ系接着剤は、エピコート1001
B−80(商品名、油化シェルエポキシ株式会社製)
と、エピコート828(商品名、油化シェルエポキシ株
式会社製)と、ジェファーミンD−230(商品名、三
井テキサコケミカル株式会社製)と、AC−399(商
品名、三井テキサコケミカル株式会社製)と、THF
(テトラヒドロフラン)とを、80:20:20:7:
10の割合でそれぞれ混合して製造した。
【0086】エポキシ系接着剤を塗布してから3〜5分
程度経過した時点で、長さを5〜10mm程度に選別し
た合成木材のフライス屑をアンカー材として付着した。
その後、約30分が経過すると、触感ではフライス屑は
硬くなっていたが、フライス屑が十分に固定されるまで
には、約1〜1.5時間を要した。このような時間を経
過したフライス屑は、PVCパイプに強固に固定されて
おり、THF単体を使用してPVCパイプ表面を溶解さ
せた状態でフライス屑を固定する方法、PVCそのもの
をTHF等に溶解した市販の接着剤によってフライス屑
を固定する方法等よりも強力であった。従って、このよ
うなPVCパイプ、PVC母材等を母材として使用する
ことにより、人口土壌等の発根層をアンカー材によって
強力に固定することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明の植栽用基材は、このように、母
材上に積層される人口土壌が、母材に対して強固に固定
されているために、母材の形状、大きさ等に左右される
ことなく、土壌を固定することができ、従って、母材が
傾斜状態になっても土壌は落下するおそれがない。従っ
て、傾斜面、垂直面等にも植栽することができる。ま
た、どのような組成の土壌であっても、母材上に固定す
ることができるために、あらゆる植物の育成に好適に使
用することができる。アンカー材はチップ状であればよ
いために、間伐材、合成木材等のフライス屑等の不要物
が有効に再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植栽用基材の第1実施例の断面図であ
る。
【図2】本発明の植栽用基材の第2実施例の断面図であ
る。
【図3】その植栽用基材の使用状態を示す側面図であ
る。
【図4】本発明の植栽用基材の第3実施例の断面図であ
る。
【図5】本発明の植栽用基材の第5実施例の断面図であ
る。
【図6】本発明の植栽用基材の第6実施例の断面図であ
る。
【図7】その植栽用基材の製造に使用される吹き付け機
の断面図である。
【図8】本発明の植栽用基材の第7実施例の断面図であ
る。
【図9】その植栽用基材の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明の植栽用基材の第8実施例の断面図で
ある。
【図11】その植栽用基材の使用状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 植栽用基材 11 母材 12 接着剤 13 フライス屑 14 積層体 15 人口土壌 16 フライス屑 17 排水層 18 発根層 19 表面層 20 育成層 21 発根層 22 植栽用基材 23 第1発根層 24 第2発根層 25 第3発根層 26 育成層 27 植栽用基材 30 植栽用基材 31 排水層 32 発根層 40 植栽用基材 41 母材 42 接着剤 43 フライス屑 44 ALC粉粒体 45 発根層 60 植栽用基材 61 母材 62 接着剤 63 フライス屑 64 発根層 70 プランター 80 植栽用基材 81 母材 82 接着剤 83 フライス屑 84 人口土壌 85 発根層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌が付着し得る表面を有する母材と、 この母材の表面に分散された状態で接着剤によって接着
    されて一部が接着剤から突出した状態になったチップ状
    のアンカー材と、 このアンカー材上に積層されてバインダーによって固定
    された土壌と、 を具備することを特徴とする植栽用基材。
  2. 【請求項2】 前記アンカー材は、ガラス繊維強化発泡
    ウレタン成形物のフライス屑である請求項1に記載の植
    栽用基材。
  3. 【請求項3】 前記土壌は、アンカー材内に分散された
    保水層と、発芽に必要な成分を有する発根層とを有して
    いる請求項1に記載の植栽用基材。
  4. 【請求項4】 前記土壌は、外観を良好にするための表
    面層が前記発根層上に積層されている請求項1に記載の
    植栽用基材。
JP6069297A 1994-04-07 1994-04-07 植栽用基材 Pending JPH07274711A (ja)

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