JPH07275694A - 有害成分吸収体およびその製造方法 - Google Patents
有害成分吸収体およびその製造方法Info
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- JPH07275694A JPH07275694A JP6066149A JP6614994A JPH07275694A JP H07275694 A JPH07275694 A JP H07275694A JP 6066149 A JP6066149 A JP 6066149A JP 6614994 A JP6614994 A JP 6614994A JP H07275694 A JPH07275694 A JP H07275694A
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- harmful
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 とくに小型の焼却炉等に適した簡単な構造の
装置に使用した際にも、排気中の有害成分を、二次公害
をおこすことなく確実に吸収除去できる新規な有害成分
吸収体と、その製造方法を提供する。 【構成】 吸収体は、消石灰を主成分とする、多孔質の
焼結体からなる。製造方法は、消石灰粉末に、この消石
灰粉末の焼結温度で焼失する焼失性充填材と水を加えて
成形し、乾燥させた後、消石灰粉末の焼結温度範囲内の
温度で焼成する。
装置に使用した際にも、排気中の有害成分を、二次公害
をおこすことなく確実に吸収除去できる新規な有害成分
吸収体と、その製造方法を提供する。 【構成】 吸収体は、消石灰を主成分とする、多孔質の
焼結体からなる。製造方法は、消石灰粉末に、この消石
灰粉末の焼結温度で焼失する焼失性充填材と水を加えて
成形し、乾燥させた後、消石灰粉末の焼結温度範囲内の
温度で焼成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、焼却炉等の排気中に
含まれる有害成分を吸収して除去する、新規な有害成分
吸収体と、その製造方法に関するものである。
含まれる有害成分を吸収して除去する、新規な有害成分
吸収体と、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼却炉等から排出される排気中には、H
Cl等の塩素化合物、HF等のふっ素化合物、あるいはS
O2 、SO3 等のイオウ酸化物などの有害成分が含まれ
るが、これら有害成分は、大気汚染防止法によって大気
中への放散が規制されているため、排気中から除去しな
ければならない。
Cl等の塩素化合物、HF等のふっ素化合物、あるいはS
O2 、SO3 等のイオウ酸化物などの有害成分が含まれ
るが、これら有害成分は、大気汚染防止法によって大気
中への放散が規制されているため、排気中から除去しな
ければならない。
【0003】排気中から上記各有害成分を除去する方法
としては、従来、排気を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄
して中和する方法や、あるいは消石灰との反応を利用し
た方法が一般的である。このうち後者の、消石灰との反
応を利用した方法は、上記各有害成分が、消石灰の主成
分であるCa(OH)2 と、それぞれ下記反応式に示す反
応をし、それによって無害化されるとともに、排気中か
ら除去されることを利用したものである。
としては、従来、排気を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄
して中和する方法や、あるいは消石灰との反応を利用し
た方法が一般的である。このうち後者の、消石灰との反
応を利用した方法は、上記各有害成分が、消石灰の主成
分であるCa(OH)2 と、それぞれ下記反応式に示す反
応をし、それによって無害化されるとともに、排気中か
ら除去されることを利用したものである。
【0004】2HCl+Ca(OH)2 →CaCl2 +2H2 O 2HF+Ca(OH)2 →CaF2 +2H2 O SO2 +Ca(OH)2 →CaSO3 +H2 O SO3 +Ca(OH)2 →CaSO4 +H2 O 上記反応を利用した除去方法には、消石灰を水に溶かし
た水溶液やスラリーを、排気と接触させつつ反応させる
湿式の方法と、消石灰の微粉末を排気ダクト内に吹き込
んで混合しながら反応させる乾式の方法とがある。
た水溶液やスラリーを、排気と接触させつつ反応させる
湿式の方法と、消石灰の微粉末を排気ダクト内に吹き込
んで混合しながら反応させる乾式の方法とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、排気を水酸
化ナトリウム水溶液で洗浄して中和する方法や、あるい
は消石灰を利用した方法のうち前者の湿式の方法の場
合、反応生成物を含む大量の汚水や汚泥が発生する上、
余剰水を放流する必要がある。このため、水質汚染等の
二次公害を防ぐには、有害成分除去のための装置より大
掛かりな、汚泥および汚水処理のための設備が必要とな
るという問題がある。また、消石灰を利用した湿式の方
法の場合、反応生成物であるカルシウム塩が、たとえば
排気ダクト内等に析出し、ダクトを閉塞させて焼却炉等
の運転を停止させるというトラブルを発生するおそれも
ある。
化ナトリウム水溶液で洗浄して中和する方法や、あるい
は消石灰を利用した方法のうち前者の湿式の方法の場
合、反応生成物を含む大量の汚水や汚泥が発生する上、
余剰水を放流する必要がある。このため、水質汚染等の
二次公害を防ぐには、有害成分除去のための装置より大
掛かりな、汚泥および汚水処理のための設備が必要とな
るという問題がある。また、消石灰を利用した湿式の方
法の場合、反応生成物であるカルシウム塩が、たとえば
排気ダクト内等に析出し、ダクトを閉塞させて焼却炉等
の運転を停止させるというトラブルを発生するおそれも
ある。
【0006】一方、消石灰を利用した方法のうち後者の
乾式の方法の場合は、有害成分と反応した消石灰の微粉
末自体が、大気汚染等の二次公害のもとになる粉塵であ
るため、これを排気中から除去するには、やはり、有害
成分除去のための装置より大掛かりな、電気集塵機やバ
グフィルター等が必要となる。しかも、上記電気集塵機
やバグフィルターは、300℃以上の高温には耐えられ
ないので、燃焼炉からの高温の排気(700〜900℃
程度)を、300℃以下に冷却する冷却機器が必要とな
り、さらに設備が大掛かりになるという問題もある。
乾式の方法の場合は、有害成分と反応した消石灰の微粉
末自体が、大気汚染等の二次公害のもとになる粉塵であ
るため、これを排気中から除去するには、やはり、有害
成分除去のための装置より大掛かりな、電気集塵機やバ
グフィルター等が必要となる。しかも、上記電気集塵機
やバグフィルターは、300℃以上の高温には耐えられ
ないので、燃焼炉からの高温の排気(700〜900℃
程度)を、300℃以下に冷却する冷却機器が必要とな
り、さらに設備が大掛かりになるという問題もある。
【0007】このため従来の除去方法はいずれも、比較
的小型のものが多い焼却炉には適しておらず、とくに小
型の焼却炉の排気は、大気汚染防止法の規制にも拘ら
ず、有害成分を含んだままで大気中に放出されているの
が現状である。この発明の目的は、とくに小型の焼却炉
等に適した簡単な構造の装置に使用した際にも、排気中
の有害成分を、二次公害をおこすことなく確実に吸収除
去できる新規な有害成分吸収体と、その製造方法を提供
することにある。
的小型のものが多い焼却炉には適しておらず、とくに小
型の焼却炉の排気は、大気汚染防止法の規制にも拘ら
ず、有害成分を含んだままで大気中に放出されているの
が現状である。この発明の目的は、とくに小型の焼却炉
等に適した簡単な構造の装置に使用した際にも、排気中
の有害成分を、二次公害をおこすことなく確実に吸収除
去できる新規な有害成分吸収体と、その製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための、この発明の有害成分吸収体は、消石灰を
主成分とする、多孔質の焼結体からなることを特徴とす
る。また上記有害成分吸収体を製造するための、この発
明の製造方法は、消石灰粉末と、当該消石灰粉末の焼結
温度で焼失する焼失性充填材と、水とを含む混合物を成
形し、乾燥させた後、この成形体を、消石灰粉末の焼結
温度範囲内の温度で焼成して、消石灰を主成分とする、
多孔質の焼結体からなる有害成分吸収体を製造すること
を特徴とする。
決するための、この発明の有害成分吸収体は、消石灰を
主成分とする、多孔質の焼結体からなることを特徴とす
る。また上記有害成分吸収体を製造するための、この発
明の製造方法は、消石灰粉末と、当該消石灰粉末の焼結
温度で焼失する焼失性充填材と、水とを含む混合物を成
形し、乾燥させた後、この成形体を、消石灰粉末の焼結
温度範囲内の温度で焼成して、消石灰を主成分とする、
多孔質の焼結体からなる有害成分吸収体を製造すること
を特徴とする。
【0009】上記構成からなるこの発明の有害成分吸収
体は、粒状あるいは塊状等の、所定の形状に成形された
焼結体からなるため、水酸化ナトリウムの水溶液や消石
灰の水溶液、あるいは消石灰の微粉末のように、二次公
害のもとになる汚泥や粉塵を発生しない。したがって、
それらの処理装置が不要であるとともに、冷却機器も不
要であり、有害成分除去のための装置を簡略化できる。
体は、粒状あるいは塊状等の、所定の形状に成形された
焼結体からなるため、水酸化ナトリウムの水溶液や消石
灰の水溶液、あるいは消石灰の微粉末のように、二次公
害のもとになる汚泥や粉塵を発生しない。したがって、
それらの処理装置が不要であるとともに、冷却機器も不
要であり、有害成分除去のための装置を簡略化できる。
【0010】またこの発明の有害成分吸収体は、多孔質
でない通常の消石灰の粒や塊等に比べて比表面積が大き
いため、その分だけ、有害成分との接触面積、すなわち
反応表面積が大きくなる。しかもこの発明の有害成分吸
収体は多孔質体ゆえ、たとえば活性炭のように、有害成
分分子を内部に取り込む作用を有する。このためこの発
明の有害成分吸収体は、多孔質でない通常の消石灰の粒
等に比べて、きわめて反応性にすぐれ、活性度が高く、
かつ反応速度が速いものとなる。
でない通常の消石灰の粒や塊等に比べて比表面積が大き
いため、その分だけ、有害成分との接触面積、すなわち
反応表面積が大きくなる。しかもこの発明の有害成分吸
収体は多孔質体ゆえ、たとえば活性炭のように、有害成
分分子を内部に取り込む作用を有する。このためこの発
明の有害成分吸収体は、多孔質でない通常の消石灰の粒
等に比べて、きわめて反応性にすぐれ、活性度が高く、
かつ反応速度が速いものとなる。
【0011】また、消石灰の水溶液や微粉末は1回の処
理で多量に消費されるのに対し、この発明の有害成分吸
収体は、所定の形状に成形された焼結体からなるため、
繰り返し使用することができる。しかも、多孔質でない
通常の消石灰の粒等は、その表層部分がある程度反応し
てしまうとそれより内側は反応できないのに対し、この
発明の有害成分吸収体は多孔質で、有害物質を内部まで
行き渡らせる効果にすぐれ、内部まで十分に反応できる
ため、上記通常の消石灰の粒等よりも、さらに長期間に
亘って繰り返し使用することが可能となる。
理で多量に消費されるのに対し、この発明の有害成分吸
収体は、所定の形状に成形された焼結体からなるため、
繰り返し使用することができる。しかも、多孔質でない
通常の消石灰の粒等は、その表層部分がある程度反応し
てしまうとそれより内側は反応できないのに対し、この
発明の有害成分吸収体は多孔質で、有害物質を内部まで
行き渡らせる効果にすぐれ、内部まで十分に反応できる
ため、上記通常の消石灰の粒等よりも、さらに長期間に
亘って繰り返し使用することが可能となる。
【0012】またこの発明の有害成分吸収体の製造方法
によれば、上記のような特性のすぐれた有害成分吸収体
を、効率よく製造することができる。以下にこの発明を
説明する。この発明の有害物質吸収体の比表面積は、2
00〜400m2 /gであるのが好ましい。
によれば、上記のような特性のすぐれた有害成分吸収体
を、効率よく製造することができる。以下にこの発明を
説明する。この発明の有害物質吸収体の比表面積は、2
00〜400m2 /gであるのが好ましい。
【0013】有害物質吸収体の比表面積が上記範囲未満
では、有害成分との接触面積が小さくなるとともに、有
害成分分子を内部に取り込む作用が低下して、有害成分
に対する反応性や活性度、反応速度等が不十分になるお
それがある。また、繰り返し使用できる期間が短くなっ
て、その消費量が増加するおそれもある。一方、有害物
質吸収体の比表面積が上記範囲を超えた場合には、多孔
質体の強度が不十分となって、脆く、かつ崩れやすいも
のとなり、繰り返し使用できる期間が短くなって、消費
量が増加するおそれがある。また、粉末状に崩れた消石
灰が粉塵となって、大気汚染等の二次公害を発生するお
それもある。
では、有害成分との接触面積が小さくなるとともに、有
害成分分子を内部に取り込む作用が低下して、有害成分
に対する反応性や活性度、反応速度等が不十分になるお
それがある。また、繰り返し使用できる期間が短くなっ
て、その消費量が増加するおそれもある。一方、有害物
質吸収体の比表面積が上記範囲を超えた場合には、多孔
質体の強度が不十分となって、脆く、かつ崩れやすいも
のとなり、繰り返し使用できる期間が短くなって、消費
量が増加するおそれがある。また、粉末状に崩れた消石
灰が粉塵となって、大気汚染等の二次公害を発生するお
それもある。
【0014】有害物質吸収体の比表面積は、上記範囲内
でも、200〜400m2 /gであるのがより好まし
い。この発明の有害物質吸収体の形状はとくに限定され
ないが、サイズが5〜20mm程度の球状、円柱状、角片
状、鱗片状、不定形粒状等であるのが好ましい。これら
の形状を有する有害物質吸収体は、運搬、装置への充填
等の取り扱いが容易であるとともに、これよりサイズの
大きい塊状のものに比べて、有害物質を内部まで十分に
行き渡らせる効果にとくにすぐれている。
でも、200〜400m2 /gであるのがより好まし
い。この発明の有害物質吸収体の形状はとくに限定され
ないが、サイズが5〜20mm程度の球状、円柱状、角片
状、鱗片状、不定形粒状等であるのが好ましい。これら
の形状を有する有害物質吸収体は、運搬、装置への充填
等の取り扱いが容易であるとともに、これよりサイズの
大きい塊状のものに比べて、有害物質を内部まで十分に
行き渡らせる効果にとくにすぐれている。
【0015】上記有害物質吸収体を製造するための、こ
の発明の製造方法においては、まず原料である消石灰粉
末に、焼成により焼失する焼失性充填材と、水とを添加
し、混練機等を用いて均一に混合する。この際、従来公
知の焼結助剤等の添加剤を、少量添加してもよい。焼失
性充填材としては、これに限定されるものではないが、
たとえば炭素、プラスチック、木屑等があげられる。こ
れら焼失性充填材は、それぞれ単独で使用できる他、2
種以上を併用することもできる。焼失性充填材の形状も
とくに限定されないが、微粉状または繊維状であるのが
好ましい。
の発明の製造方法においては、まず原料である消石灰粉
末に、焼成により焼失する焼失性充填材と、水とを添加
し、混練機等を用いて均一に混合する。この際、従来公
知の焼結助剤等の添加剤を、少量添加してもよい。焼失
性充填材としては、これに限定されるものではないが、
たとえば炭素、プラスチック、木屑等があげられる。こ
れら焼失性充填材は、それぞれ単独で使用できる他、2
種以上を併用することもできる。焼失性充填材の形状も
とくに限定されないが、微粉状または繊維状であるのが
好ましい。
【0016】上記各成分の配合割合はとくに限定されな
いが、製造される有害物質吸収体の比表面積を前述した
範囲内にするには、消石灰粉末に対して、焼失性充填材
を10〜30容積%の割合で添加するのが好ましい。焼
失性充填材の割合が上記範囲未満では、製造される有害
物質吸収体の比表面積が、前記範囲未満となるおそれが
あり、逆に焼失性充填材の割合が上記範囲を超えた場合
には、製造される有害物質吸収体の比表面積が、前記範
囲を超えるおそれがある。
いが、製造される有害物質吸収体の比表面積を前述した
範囲内にするには、消石灰粉末に対して、焼失性充填材
を10〜30容積%の割合で添加するのが好ましい。焼
失性充填材の割合が上記範囲未満では、製造される有害
物質吸収体の比表面積が、前記範囲未満となるおそれが
あり、逆に焼失性充填材の割合が上記範囲を超えた場合
には、製造される有害物質吸収体の比表面積が、前記範
囲を超えるおそれがある。
【0017】水の割合は、混合物が、採用する成形方法
に最適の粘度となるように、適宜変更することができ
る。つぎに上記混合物を、前述した球状、円柱状、角片
状、鱗片状、不定形粒状等の所定の形状に成形する。成
形方法としては、従来公知の種々の方法を採用すること
ができる。成形体のサイズは、後述する乾燥工程や焼成
工程時の収縮量を考慮して、目的とする有害成分吸収体
のサイズより少し大きめにしておくのが好ましい。
に最適の粘度となるように、適宜変更することができ
る。つぎに上記混合物を、前述した球状、円柱状、角片
状、鱗片状、不定形粒状等の所定の形状に成形する。成
形方法としては、従来公知の種々の方法を採用すること
ができる。成形体のサイズは、後述する乾燥工程や焼成
工程時の収縮量を考慮して、目的とする有害成分吸収体
のサイズより少し大きめにしておくのが好ましい。
【0018】つぎに上記成形体を乾燥する。成形体を乾
燥するのは、次の焼成工程において加熱した際に、急激
な水蒸気の発生によって成形品が爆裂ないし破裂するの
を防止するためである。乾燥は、水分が約10%程度に
なるまで行う。つぎに乾燥した成形品を、従来公知の焼
成炉中に入れ、消石灰粉末の焼結温度範囲内の温度で焼
成すると、焼失性充填材が焼失するとともに消石灰粉末
が焼結されて、消石灰を主成分とし、焼失性充填材の跡
に微細な空隙が形成された、多孔質の焼結体からなるこ
の発明の有害成分吸収体が得られる。
燥するのは、次の焼成工程において加熱した際に、急激
な水蒸気の発生によって成形品が爆裂ないし破裂するの
を防止するためである。乾燥は、水分が約10%程度に
なるまで行う。つぎに乾燥した成形品を、従来公知の焼
成炉中に入れ、消石灰粉末の焼結温度範囲内の温度で焼
成すると、焼失性充填材が焼失するとともに消石灰粉末
が焼結されて、消石灰を主成分とし、焼失性充填材の跡
に微細な空隙が形成された、多孔質の焼結体からなるこ
の発明の有害成分吸収体が得られる。
【0019】成形品の焼成温度は、この発明ではとくに
限定されないが、消石灰粉末は、焼成温度が800℃未
満の範囲、および焼成温度が900℃を超え、とくに1
000℃以上の範囲では十分に焼結されないので、上記
焼成温度は800〜900℃程度であるのが好ましい。
また、焼却炉等の排気の温度は、一般に700〜800
℃程度であるため、上記温度範囲で焼成された有害成分
吸収体は、たとえば焼却炉の排気部に直結されるタイプ
の有害成分除去装置に使用しても、型崩れが発生せず、
長期間にわたって繰り返し使用できるという利点があ
る。
限定されないが、消石灰粉末は、焼成温度が800℃未
満の範囲、および焼成温度が900℃を超え、とくに1
000℃以上の範囲では十分に焼結されないので、上記
焼成温度は800〜900℃程度であるのが好ましい。
また、焼却炉等の排気の温度は、一般に700〜800
℃程度であるため、上記温度範囲で焼成された有害成分
吸収体は、たとえば焼却炉の排気部に直結されるタイプ
の有害成分除去装置に使用しても、型崩れが発生せず、
長期間にわたって繰り返し使用できるという利点があ
る。
【0020】
【実施例】実施例1 消石灰粉末の0.7kgと、焼失性充填材としての炭素粉
末の0.3kgに、0.3リットルの水を加え、混練機を
用いて均一に混合した。つぎにこの混合物を、造粒成形
機を用いて、直径5〜20mmφの球状に成形した後、水
分が約10%程度になるまで、一昼夜乾燥させた。
末の0.3kgに、0.3リットルの水を加え、混練機を
用いて均一に混合した。つぎにこの混合物を、造粒成形
機を用いて、直径5〜20mmφの球状に成形した後、水
分が約10%程度になるまで、一昼夜乾燥させた。
【0021】つぎに乾燥した成形品を焼成炉中に入れ、
炉内温度約800℃で1時間焼成して、直径5〜20mm
φの球状の、多孔質の焼結体からなる有害成分吸収体を
得た。実施例2 焼失性充填材として、炭素粉末に代えてプラスチック粉
末の0.1kgを使用したこと以外は、実施例1と同様に
して、直径5〜20mmφの球状の、多孔質の焼結体から
なる有害成分吸収体を得た。
炉内温度約800℃で1時間焼成して、直径5〜20mm
φの球状の、多孔質の焼結体からなる有害成分吸収体を
得た。実施例2 焼失性充填材として、炭素粉末に代えてプラスチック粉
末の0.1kgを使用したこと以外は、実施例1と同様に
して、直径5〜20mmφの球状の、多孔質の焼結体から
なる有害成分吸収体を得た。
【0022】実施例3 焼失性充填材として、炭素粉末に代えて木屑粉末の0.
1kgを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、直
径5〜20mmφの球状の、多孔質の焼結体からなる有害
成分吸収体を得た。比較例1 焼失性充填材を配合しなかったこと以外は、実施例1と
同様にして、直径5〜20mmφの、多孔質でない焼結体
を得た。 〈比表面積の測定〉上記各実施例で製造した有害成分吸
収体、および比較例で製造した焼結体の比表面積を、B
ET法により測定した。結果を表1に示す。
1kgを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、直
径5〜20mmφの球状の、多孔質の焼結体からなる有害
成分吸収体を得た。比較例1 焼失性充填材を配合しなかったこと以外は、実施例1と
同様にして、直径5〜20mmφの、多孔質でない焼結体
を得た。 〈比表面積の測定〉上記各実施例で製造した有害成分吸
収体、および比較例で製造した焼結体の比表面積を、B
ET法により測定した。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1の結果より、多孔質の焼結体からなる
実施例1〜3の有害成分吸収体は、多孔質でない比較例
1の焼結体の、100〜300倍の比表面積を有するこ
とがわかった。 〈有害成分吸収能の測定〉上記各実施例で製造した有害
成分吸収体、および比較例で製造した焼結体を、それぞ
れ70gずつ、焼却炉の排気部に直結された有害成分除
去装置にセットした。そして排気の温度を800℃、排
気の質量速度を1000kg/m2 Hに設定した状態で、
焼却炉を連続運転した。その結果、多孔質でない比較例
1の焼結体を使用した場合には、運転開始から30時間
経過した時点で、有害成分の吸収率が著しく低下した
が、実施例1〜3の有害成分吸収体を使用した場合に
は、いずれも、運転開始から360時間経過するまで、
有害成分の吸収率は低下しなかった。
実施例1〜3の有害成分吸収体は、多孔質でない比較例
1の焼結体の、100〜300倍の比表面積を有するこ
とがわかった。 〈有害成分吸収能の測定〉上記各実施例で製造した有害
成分吸収体、および比較例で製造した焼結体を、それぞ
れ70gずつ、焼却炉の排気部に直結された有害成分除
去装置にセットした。そして排気の温度を800℃、排
気の質量速度を1000kg/m2 Hに設定した状態で、
焼却炉を連続運転した。その結果、多孔質でない比較例
1の焼結体を使用した場合には、運転開始から30時間
経過した時点で、有害成分の吸収率が著しく低下した
が、実施例1〜3の有害成分吸収体を使用した場合に
は、いずれも、運転開始から360時間経過するまで、
有害成分の吸収率は低下しなかった。
【0025】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明の有害成
分吸収体によれば、とくに小型の焼却炉等に適した簡単
な構造の装置に使用した際にも、排気中の有害成分を、
二次公害をおこすことなく確実に吸収除去することが可
能となる。またこの発明の有害成分吸収体の製造方法に
よれば、上記のような特性のすぐれた有害成分吸収体
を、効率よく製造することが可能となる。
分吸収体によれば、とくに小型の焼却炉等に適した簡単
な構造の装置に使用した際にも、排気中の有害成分を、
二次公害をおこすことなく確実に吸収除去することが可
能となる。またこの発明の有害成分吸収体の製造方法に
よれば、上記のような特性のすぐれた有害成分吸収体
を、効率よく製造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/68 B01D 53/34 134 C
Claims (4)
- 【請求項1】消石灰を主成分とする、多孔質の焼結体か
らなることを特徴とする有害成分吸収体。 - 【請求項2】比表面積が200〜400m2 /gである
請求項1記載の有害成分吸収体。 - 【請求項3】消石灰粉末と、当該消石灰粉末の焼結温度
で焼失する焼失性充填材と、水とを含む混合物を成形
し、乾燥させた後、この成形体を、消石灰粉末の焼結温
度範囲内の温度で焼成して、消石灰を主成分とする、多
孔質の焼結体からなる有害成分吸収体を製造することを
特徴とする有害成分吸収体の製造方法。 - 【請求項4】焼失性充填材が、炭素、プラスチックおよ
び木屑のうちの少なくとも1種であり、その形状が、微
粉状または繊維状である請求項3記載の有害成分吸収体
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6066149A JPH07275694A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 有害成分吸収体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6066149A JPH07275694A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 有害成分吸収体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07275694A true JPH07275694A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13307529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6066149A Pending JPH07275694A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 有害成分吸収体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07275694A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009131853A (ja) * | 2009-03-18 | 2009-06-18 | Kanto Denka Kogyo Co Ltd | ハロゲン化ガスの処理剤及びその製造方法並びにこれを用いた無害化方法 |
| US8240562B2 (en) | 2007-11-09 | 2012-08-14 | Sony Corporation | Communication apparatus, communication method, antenna module and communication system |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6066149A patent/JPH07275694A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8240562B2 (en) | 2007-11-09 | 2012-08-14 | Sony Corporation | Communication apparatus, communication method, antenna module and communication system |
| JP2009131853A (ja) * | 2009-03-18 | 2009-06-18 | Kanto Denka Kogyo Co Ltd | ハロゲン化ガスの処理剤及びその製造方法並びにこれを用いた無害化方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |