JPH07275992A - スパークプラグ用主体金具の製造方法 - Google Patents

スパークプラグ用主体金具の製造方法

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JPH07275992A
JPH07275992A JP6696294A JP6696294A JPH07275992A JP H07275992 A JPH07275992 A JP H07275992A JP 6696294 A JP6696294 A JP 6696294A JP 6696294 A JP6696294 A JP 6696294A JP H07275992 A JPH07275992 A JP H07275992A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷間鍛造加工の打ち抜き成形の工程で打ち出
される切り屑を形状と大きが一定の円柱形状とすること
により、次に挿入される中間成形品の傷の発生を防止し
端面部分の後加工を必要としない製造方法を提供する。 【構成】 第4鍛造品は上端側に大径穴と大径穴の下端
側の中径穴が成形される。一方、第4鍛造品は下端側に
端面穴と端面穴の上端側の端面穴より小径でポンチ41
を案内する案内穴とからなる段付小径穴244が形成さ
れる。この段付小径穴244の段部246は0.2〜
0.7mm以上の半径で丸味が付される。案内穴と中径
穴との間には厚さ1〜3mmの壁部247が形成され
る。次に第5ステーションにて第4鍛造品の壁部247
をポンチ46により打ち抜き第5鍛造品を得る。この際
壁部247に生ずる応力σは段部246の丸味の作用で
打ち抜き方向に集中する。このため打ち抜かれる壁部2
47の中央部は円柱形状の切り屑49となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に搭載される
内燃機関に組み付けられるスパークプラグ用主体金具の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スパークプラグ用主体金具は円柱
状に形成された金属素材に形状を与える冷間鍛造加工
と、冷間鍛造加工により得られた形状をほぼ最終的な形
状に整える切削加工とにより主として成形され量産され
ている。冷間鍛造加工では、図10に示すように、まず
すえ込み成形および押し出し成形の工程で金属素材の側
面に外径および長さの異なった大径頭部291と小径管
部(292)を形成すると共に両端面に軸方向の凹部2
93と294とを形成する。つぎに、この中間成形品の
両端の凹部を貫通し軸方向の貫通穴を打ち抜く。
【0003】打ち抜き成形の工程は、図10に示す打ち
抜き成形用ステーション300により行われる。この打
ち抜き成形用ステーションの可動型301には、中間成
形品を軸方向に貫通すると共に、必要に応じて先端から
吹き出す空気を送り込む貫通した空気穴302が設けら
れたポンチ303が組付けられている。また、打ち抜き
成形用ステーションの固定型304には、中間成形品を
保持するダイス305が組付けられている。さらにダイ
ス305には、この打ち抜き成形の工程終了後に貫通穴
の貫通により生じた切り屑306を、ポンチ303を通
過させてポンチ303から分離すると共に打ち抜き成形
された成形品307を上方へ排出するキックアウトスリ
ーブ308が組付けられている。
【0004】キックアウトスリーブ308のポンチ30
3側には、ポンチ303よりも径が0.05〜0.1m
m位大きくポンチ303が通過する通過穴309が開口
している。中間成形品が打ち抜き成形用ステーション3
00のダイス305の中に収められ、ポンチ303が中
間成形品の両端面の凹部を貫通した後、先端に切り屑3
06を付着させたままキックアウトスリーブ308の通
過穴309を通過する。
【0005】その後再びポンチ303は打ち抜き開始前
の位置まで復帰する。この時ポンチ303の先端に空気
穴302を通して空気が送られ、切り屑306はポンチ
303の先端から分離させる空気圧を受ける。また切り
屑306はスプリングバックによって大きさが増大す
る。これにより、切り屑306は空気圧によってポンチ
303の先端から分離しない場合でも、キックアウトス
リーブ308の通過穴309に至ると通過穴309の下
側周辺に当たり反力を受けるためポンチ303の先端か
ら分離する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来中間成
形品は、凹部294の底部がポンチの単段円柱状の先端
部により形成されていたため、打ち抜き成形でポンチ3
03が窪みを貫通する際、図11に示すように窪みの境
界の壁部310に分散した応力τが発生していた。この
ためポンチ303で打ち抜かれた壁部310はポンチ3
03の先端の反対側が拡大して円錐台状の切り屑306
となり、この切り屑306がキックアウトスリーブ30
8の通過穴309を通過する際通過穴309の周辺に当
たって切り屑306から小片311が分離することが起
こっていた。
【0007】切り屑306から分離した小片311は、
キックアウトスリーブ308が打ち抜き成形された成形
品307を上方へ排出した後もキックアウトスリーブ3
08の上面に残り、次にダイス305に収められる中間
成形品のキックアウトスリーブ308の上面と接する端
面312を傷付けていた。このため中間成形品の傷付い
た端面312を平滑化し要求精度を付与する切削等の後
加工が必要となり、製造コストの増大を招いていた。
【0008】本発明は、冷間鍛造加工の打ち抜き成形の
工程で打ち出される切り屑を外径の大きさが一定な円柱
形状とすることにより、次に挿入される中間成形品の傷
の発生を防止し、端面部分の後加工を必要としないスパ
ークプラグ用主体金具の製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁碍子の段
座が係止する円周突条部を備えた主体金具を冷間鍛造に
より製造する製造方法において、円柱状の金属素材を成
形することにより、頭部の一端面側に大径穴を形成し前
記頭部に前記頭部より大きい外径で円形状の大径頭部を
形成すると共に、他端面側に前記大径頭部より小さい外
径で円形状の小径脚部を形成し該小径脚部の端面に小径
穴を形成する成形工程と、前記成形工程の成形品の前記
大径穴の底部に更に小さい中径穴を成形し、同時に前記
小径穴に前記小径穴より小さい案内穴を有する段付小径
穴を成形する追加成形工程と、前記追加成形工程の成形
品を打抜き成形することにより、前記中径穴と前記段付
小径穴とを連通して貫通穴を成形すると共に絶縁碍子の
段座として機能する内周突条部を成形する打抜き工程と
を少なくとも有するスパークプラグ用主体金具の製造方
法を技術的手段として採用する。
【0010】本発明は、前記追加成形工程は、段付ポン
チを挿入して前記成形工程の成形品の前記大径穴の形状
を保持しながら前記大径穴より小さい前記中径穴を前記
大径穴の底部に形成し段付ポンチを挿入して前記小径穴
より小さい案内穴を有する前記段付小径穴を形成すると
共に、前記小径脚部を伸長した小径管部を押し出し成形
することを特徴とするスパークプラグ用主体金具の製造
方法を技術的手段の第1の実施態様として採用する。
【0011】本発明は、前記大径頭部の端面側に前記大
径頭部より小さい径の非円形の締結部が形成されている
ことを特徴とするスパークプラグ用主体金具の製造方法
を技術的手段の第2の実施態様として採用する。本発明
は、前記大径頭部の端面側に前記大径頭部より大きい径
の非円形の締結部が形成されていることを特徴とするス
パークプラグ用主体金具の製造方法を技術的手段の第3
の実施態様として採用する。本発明は、前記大径頭部の
端面に前記大径頭部より外径の小さい円形状の加締め部
が形成されていることを特徴とするスパークプラグ用主
体金具の製造方法を技術的手段の第4の実施態様として
採用する。
【0012】
【作用および発明の効果】上記打抜き工程で打ち抜き用
のポンチが中径穴と段付小径穴とを連通する際、中径穴
と段付小径穴とを隔てる壁部の中央部に生ずる応力が段
付小径穴の段部の丸味の作用で打ち抜き方向に集中す
る。このため打ち抜かれた壁部の中央部は円柱形状の切
り屑となる。この円柱形状の切り屑は形状と大きさの変
化とに高い再現性があるため、打ち抜きが繰り返されて
もキックアウトスリーブの通過穴をスムーズに通過し切
り屑の小片が全く生じない。これにより打抜き工程の成
形品はキックアウトスリーブに当接する端面が傷つけら
れず、切削等の後加工が不要である。
【0013】
【実施例】
〔実施例の構成〕本発明のスパークプラグ用主体金具の
製造方法を図1ないし図7に示す第1実施例に基づき説
明する。図1は主体金具の完成品形状を示した図、図2
はその主体金具を組み付けたスパークプラグを示した図
である。スパークプラグ1は、筒状の絶縁碍子2、この
絶縁碍子2に保持された中心電極3、この中心電極3の
先端面との間に火花ギャップGを形成する接地電極4、
およびこの接地電極4を保持する筒状の主体金具5等を
備えている。
【0014】絶縁碍子2は、AlN、Al2 O3 等のセ
ラミックス焼結体により成形されている。この絶縁碍子
2の内部には、先端面および後端面で開口している軸孔
6が形成されている。この絶縁碍子2の先端側の軸孔6
には中心電極3が嵌め込まれており、後端側の軸孔6に
は端子電極7の一部および抵抗体8が導電性ガラス粉末
9により加熱封着されている。また、絶縁碍子2の中央
部の段座10はパッキン11を介して主体金具5の内周
突条部26に係止され、絶縁碍子2の中央部の最大径部
12はリング13およびセラミックス充填粉末14を介
して主体金具5の加締め部15を内方にかしめることに
より固定されている。
【0015】接地電極4は、ニッケル−クロム−鉄合金
やニッケル−マンガン−シリコン合金等の耐熱性耐食性
のニッケル合金が使用されている。この接地電極4は、
主体金具5の先端面に溶接された後に、端部が中心電極
3の先端面に対向配置するように略L字状に折曲げられ
る。
【0016】主体金具5は、低炭素鋼(S10C、S1
7C)等の塑性加工容易な金属素材を冷間鍛造成形機に
て冷間鍛造加工した後に切削機械にて一部切削加工する
ことにより、図1に示した形状に形成される。この主体
金具5の略中央部には、内燃機関のシリンダヘッド(図
示せず)とのシール面をなす円形状の大径筒部17が形
成されている。この大径筒部17より先端側には、大径
筒部17より小さい外径の小径管部16が形成され、そ
の外周にねじ部18が形成されている。このねじ部18
は内燃機関のシリンダヘッドに取り付けるためのもので
ある。
【0017】そして、主体金具5の大径筒部17より後
端側の外周には、大径筒部17より小さい外径で非円形
の例えば六角形状の締結部19が形成されている。締結
部19は締付け用のレンチ等の工具をかけるためのもの
である。また、大径筒部17と締結部19との間には、
切削加工により薄肉にされた肉薄筒部20が形成されて
いる。そして、主体金具5の先端側の内部には、軸方向
に貫通する貫通穴21が形成されている。この貫通穴2
1は、図1に示したように、先端側に小径穴22、後端
側に小径穴22より内径の大きい大径穴23、中央部に
最小穴24と中径穴25を有している。
【0018】なお、小径管部16の内周には、絶縁碍子
2の中央部の段座10をパッキン11を介して係止する
内周突条部26が形成されている。そしてこの内周突条
部26の先端面からの位置はプラグの熱価によって相違
し、熱価が低い程先端面からの長さは長く形成される。
【0019】図3は冷間鍛造成形機の第3ステーション
を示した図である。この第3ステーション27の可動型
28には、内径用の型を成し大径穴231を予備成形す
るポンチ29、このポンチ29を軸方向に保持するポン
チスリーブ30、および外径用の型を成し加締め部を予
備成形するポンチホルダー31等が組み付けられてい
る。また、第3ステーション27の固定型32には、外
径用の型を成し大径筒部234と小径脚部(ねじ部)2
37を予備成形するダイス33、内径用の型を成し小径
穴232を予備成形する下部ポンチ34、冷間鍛造加工
の第3工程終了後に第3鍛造品dを上方へ排出するため
のキックアウトスリーブ35等が組み付けられている。
【0020】図4は冷間鍛造成形機の第4ステーション
を示した図である。この第4ステーション36の可動型
37には、第3ステーションにおいて予備成形された大
径穴231の底部には中径穴241を追加成形するため
の段付ポンチ38等が組付けられている。また、第4ス
テーション36の固定型39には、第3ステーションに
おいて予備成形された大径筒部234と小径管部245
とを追加成形するダイス40、第3ステーションにおい
て予備成形された小径穴232に案内穴243を追加成
形するための先端がポンチ46を案内する小径部411
と丸味を付した段部で連結された段付ポンチ41、冷間
鍛造加工の第4工程終了後に第4鍛造品eを上方へ排出
するためのキックアウトスリーブ42等が組み付けられ
ている。
【0021】図5は冷間鍛造成形機の第5ステーション
を示した図である。この第5ステーション43の可動型
44には、第4ステーションにおいて追加成形された中
径穴241と案内穴243とを貫通すると共に、先端か
ら吹き出す空気を送り込む貫通した空気穴45が設けら
れたポンチ46が組付けられている。
【0022】また、第5ステーション43の固定型47
には、第4ステーション36において追加成形された大
径筒部とねじ部とを保持するダイス48が組付けられて
いる。さらにダイス48には、冷間鍛造加工の第5工程
終了後に中径穴241と案内穴243との貫通により生
じた切り屑49をポンチ46を通過させてポンチ46か
ら分離すると共に第5鍛造品fを上方へ排出するキック
アウトスリーブ50が組付けられている。キックアウト
スリーブ50のポンチ46側には、ポンチ46よりも径
が0.05〜0.1mm位大きいポンチ46の案内用の
小径穴51が開口している。
【0023】〔実施例の製造方法〕次に、この実施例の
主体金具5の製造方法を図1ないし図7に基づき説明す
る。先ず、図7(a)に示したように、例えば低炭素鋼
よりなる直径φ14.8の円柱状金属素材aを所定の長
さに切断する。
【0024】(冷間鍛造加工の第1工程)次に、円柱状
金属素材aを冷間鍛造成形機の第1ステーション(図示
せず)内に挿入して、すえ込み成形することにより円柱
状金属素材aより大きい外径(例えばφ15.1)で円
形状の弾丸状の第1鍛造品bを得る。なお、図7(b)
に示したように、第1鍛造品bの下端面には小穴211
が成形され、また下端面の外周縁には円弧状のコーナー
212が成形される。
【0025】(冷間鍛造加工の第2工程)次に、第1鍛
造品bを冷間鍛造成形機の第2ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、押出し成形することにより第2鍛造
品cを得る。なお、図7(c)に示したように、第2鍛
造品cの上端面には大穴221が成形され、下端面には
小穴222が成形される。また、第2鍛造品cには、上
端側に第1鍛造品bより大きい外径(例えばφ15.4
8)で円形状の頭部223、下端側に頭部223より小
さい外径で円形状の脚部224が成形される。そして、
頭部223と脚部224との間には段部225が成形さ
れる。
【0026】(冷間鍛造加工の第3工程)次に、第2鍛
造品cを、図3に示したように、冷間鍛造成形機の第3
ステーション27内に挿入して、ポンチ29、ポンチホ
ルダー31、ダイス33および下部ポンチ34を用いて
すえこみ成形(アプセット成形)と押出し成形とを行う
ことにより第3鍛造品dを得る。なお、図7(d)に示
したように、第3鍛造品dの上端面には大径穴231の
内径が予備成形され、下端面には小径穴232の内径が
予備成形される。また、第3鍛造品dの頭部233側に
は、第2鍛造品cの頭部223より大きい外径(例えば
φ18.9)で円形状の大径頭部234(例えば軸方向
寸法10.1mm)、つまり大径筒部17の外径が予備成
形される。
【0027】そして、第3鍛造品dの頭部233の上端
面側には大径頭部234より小さい外径(例えばφ1
5.56)で円形状の小径筒部235(例えば軸方向寸
法2.7mm)、つまり加締め部15の外径が予備成形さ
れる。さらに、第3鍛造品dの脚部236側には、大径
頭部234より小さい外径で円形状の小径脚部237が
予備成形される。
【0028】(冷間鍛造加工の第4工程)次に、第3鍛
造品dを図4に示したように、冷間鍛造成形機の第4ス
テーション36内に挿入して、押出し成形することによ
り第4鍛造品eを得る。なお、図7(e)に示したよう
に、第4鍛造品eの上端側には、段付ポンチ38を挿入
して第3鍛造品dの大径穴231の形状を保ちながら大
径穴231より小さい中径穴241が大径穴231の第
4鍛造品eの底部に成形される。一方、第4鍛造品eの
下端面には、先端に小径部411を備えた段付ポンチ4
1を挿入して第3鍛造品dの小径穴232を伸長した端
面穴242と端面穴242の第4鍛造品eの上端側の端
面穴242より小径で段付ポンチ41を案内する案内穴
243とからなる段付小径穴244が形成される。この
段付小径穴244の段部(内周突条部)246は0.2
〜0.7mm以上の半径で丸味が付される。
【0029】また、第4鍛造品eの下端側には、第3鍛
造品dの小径脚部237を伸長した小径管部245が成
形される。また案内穴243と中径穴241との間には
厚さ1〜3mmの壁部247が形成される。
【0030】(冷間鍛造加工の第5工程)次に、第4鍛
造品eを図5に示したように、冷間鍛造成形機の第5ス
テーション43内に挿入して、第4鍛造品eの壁部24
7をポンチ46により打抜き成形することにより第5鍛
造品fを得る。図7(f)に示したように第5鍛造品f
には、案内穴243の内面をポンチ46の側面とする円
筒を成す開口により中径穴241と段付小径穴244と
を連通して、内部を軸方向に貫通する貫通穴253が成
形されて小径管部254が形成される。
【0031】この時、図6に示すように壁部247の中
央部に生ずる応力σが、段付小径穴244の段部246
の丸味の作用で打ち抜き方向に集中する。このため、ポ
ンチ46の先端で打ち抜かれる壁部247の中央部は円
柱形状の切り屑49となる。そしてポンチ46は、先端
に切り屑49を付着させたままキックアウトスリーブ5
0の小径穴51を通過する。この時円柱形状の切り屑4
9の径は小径穴51の径よりも小さいためスムーズに小
径穴51を通過し、切り屑49から小片が分離して小径
穴51の上部側周辺に残ることが防止される。
【0032】その後、ポンチ46は、空気穴45によっ
て先端部に空気が送られると共に上方へ引き戻される。
この時までに切り屑49はポンチ46の先端部に送られ
た空気の圧力を受け、この圧力がポンチ46の先端部と
の付着力より大きければポンチ46の先端から分離す
る。
【0033】切り屑49はポンチ46の先端部に送られ
た空気の圧力だけで分離しない場合は、小径穴51の下
部に至る。この時切り屑49は、スプリングバックによ
って応力が掛からない状態での径に戻っているため小径
穴51の下部側周辺に当たり、小径穴51の下部側周辺
から反力を受けてポンチ46の先端から分離する。さら
にキックアウトスリーブ50が第5鍛造品fを排出し、
キックアウトスリーブ50の上端面は異物がない状態で
次に挿入される第4鍛造品eを支持し得る状態となる。
【0034】(冷間鍛造加工の第6工程)第5鍛造品f
を冷間鍛造成形機の第6ステーション(図示せず)内に
挿入して、押出し成形することにより第6鍛造品gを得
る。なお、図7(g)に示したように、第6鍛造品gの
頭部261の小径筒部264(例えば外径寸法φ15.
56、軸方向寸法2.7mm)側に大径筒部263より小
さい外径(例えばφ18.97)で非円形の六角形状の
締結部265(例えば軸方向寸法9mm)が成形される。
【0035】(切削加工)冷間鍛造加工により形成され
た第6鍛造品gは、図1に示したように、大径筒部17
より小さい外径の小径管部16の外周にねじ部18をね
じ転造し、加締め部15、大径筒部17および肉薄筒部
20などの外径切削を行うことにより主体金具5が製造
される。そして、この主体金具5の先端面には、棒状の
接地電極4が溶接により接合されて図1の完成品形状と
なる。
【0036】(組付工程)そして、以上のような冷間鍛
造加工および切削加工により製造された主体金具5の表
面をメッキ処理した後、主体金具5の内部に、図2に示
したように、中心電極3を内包した絶縁碍子2を挿入す
る。そして絶縁碍子2の中央部の段座10がパッキン1
1を介して主体金具5の内周突条部26に係止すると共
に、絶縁碍子2の中央部の最大径部12がリング13お
よびセラミックス充填粉末14を介して主体金具5の加
締め部15によりかしめられて固定される。これによ
り、主体金具5内に絶縁碍子2等が組付けられることに
よってスパークプラグ1が製造される。
【0037】〔実施例の効果〕この実施例の主体金具5
の製造方法は、第4ステーション36でポンチ46を案
内する案内穴243を備えた段付小径穴244を形成す
ることから、冷間鍛造加工の第5ステーション43にお
ける打ち抜き成形の後、小径管部254の端面を平滑化
し必要精度を達成するするための後加工が不要であり、
それだけ製造コストを低減することができる。
【0038】しかもこの実施例の主体金具5の製造方法
では、冷間鍛造加工の第3ステーション27にてすえこ
み成形と押出し成形(小径脚部237の成形)を用い
る。これによりこの実施例の主体金具5の製造方法は、
第3鍛造品dの頭部233の小径脚部237側に円形状
の大径頭部234(大径筒部17)の外径を成形するこ
とができる。これと同時にこの実施例の主体金具5の製
造方法は、頭部233の端面側に大径頭部234より小
さい外径で円形状の小径筒部235(主体金具5の加締
め部15)の外径を予備成形することができる。
【0039】これにより、この実施例の主体金具5の製
造方法は加締め部15の外周切削時の削り代を減少する
ことができるので、切削機械による切削量を減少するこ
とができ、従来のものより切り屑の量を減少させること
ができる。したがって、この実施例の主体金具5の製造
方法は円柱状金属素材aの切断寸法を短縮でき、材料費
を軽減できるので、製造コストや製品コストを低下させ
ることができる。さらに、この実施例の主体金具5の製
造方法は切削加工時の切り屑の量を減少できるため、切
り屑を切削機械より排出するための排出作業の作業性を
改善できるので、切削機械の稼働率を向上させることが
できる。
【0040】また、この実施例の主体金具5の製造方法
は切削加工時の切削機械にかかる負荷を軽減することが
できる。このため、この実施例の主体金具5の製造方法
は切削機械から排出される主体金具5の完成品(図1の
接地電極4のないもの)のピースタイムを短縮でき、切
削機械の切り刃の長寿命化を達成でき、完成品の精度も
向上できる。
【0041】〔第2実施例の製造方法〕本発明のスパー
クプラグ用主体金具の製造方法を図8および図9に示す
第2実施例に基づいて説明する。主体金具5は第1実施
例と大きく差異するところは、大径筒部17より大きい
外径の締結部(六角筒部)59を備えたスパークプラグ
用主体金具である。この主体金具5は図9に示すよう
に、図9(i)〜(n)の工程を経て製造される。図9
(h)〜(j)は第1実施例の製造工程の内図7(a)
〜(c)と同じ方法で製造されている。
【0042】そして図9(k)ではすえこみ成形と押し
出し成形により、大径穴231が予備成形されると共
に、頭部233側には頭部233より大きい径の六角形
状の締結部(六角筒部)265が形成される。また、頭
部233の上端面側には頭部233より小さい外径で円
形の小径筒部235の加締め部15が予備成形される。
さらに頭部233より小さい外径で円形状の小径脚部2
36および小径穴232が予備成形される。さらに図9
(l)では図9(k)における大径穴231を掘り下げ
て頭部233の長さsが所定寸法の大径筒部17が形成
され、かつ小径穴232と小径脚部236とが伸長した
小径穴232aと小径脚部236aとが予備成形され
る。
【0043】つぎに図9(m)〜(n)は第1実施例の
図7(e)〜(f)の製造工程と同じ方法により製造さ
れる。即ち図9(m)に示すように押し出し成形により
大径穴231より小さい中径穴241が成形され、一方
下端には段付ポンチを挿入して小径穴232aを伸長し
た端面穴242とポンチを案内する案内穴243からな
る段付小径穴244が形成される。さらに図9(n)に
示すようにポンチにより打ち抜き成形し、案内穴243
の内面をポンチの側面が連通して貫通穴253が形成さ
れると共に段部246が形成された小管部254が製造
される。
【0044】〔変形例〕第1実施例の図7の製造工程に
おいて、締結部(六角筒部)265は図7(g)の第6
工程で製造されたが、図7(d)の第4鍛造品を形成し
た後なら、どの工程で製造してもよい。また、六角筒部
265の成形は図7(g)のように鍛造品を反転せずに
行ったが、反転して成形してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる主体金具の完成品
形状を示した半断面図である。
【図2】図1の主体金具を組み付けたスパークプラグを
示した断面図である。
【図3】冷間鍛造成形機の第3ステーションの主要部を
示した断面図である。
【図4】冷間鍛造成形機の第4ステーションの主要部を
示した断面図である。
【図5】冷間鍛造成形機の第5ステーションの主要部を
示した断面図である。
【図6】第5ステーションでの打ち抜きの際の応力分布
の説明図である。
【図7】切断と第1〜第6鍛造品形状を示した断面図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例の主体金具の完成品形状を
示した半断面図である。
【図9】第2実施例にかかる切断と第1〜第6鍛造品形
状を示した断面図である。
【図10】従来の打ち抜き成形用ステーションの主要部
を示した断面図である。
【図11】従来の打ち抜き成形の工程での応力分布の説
明図である。
【符号の説明】
1 スパークプラグ 2 絶縁碍子 5 主体金具 10 段座 15 加締め部 17 大径筒部 18 ねじ部 19 締結部(六角筒部) 21 貫通穴 22 小径穴 23 大径穴 24 最小穴 25 中径穴 26 内周突条部 41 段付ポンチ 46 ポンチ 231 大径穴 237 小径脚部 241 中径穴 242 端面穴 243 案内穴 244 段付小径穴 245 小径管部 246 段部(内周突条部) 247 壁部 253 貫通穴 263 大径筒部 264 小径筒部 265 締結部 411 小径部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁碍子の段座が係止する円周突条部を備
    えた主体金具を冷間鍛造により製造する製造方法におい
    て、(a)円柱状の金属素材を成形することにより、頭
    部の一端面側に大径穴を形成し前記頭部に前記頭部より
    大きい外径で円形状の大径頭部を形成すると共に、他端
    面側に前記大径頭部より小さい外径で円形状の小径脚部
    を形成し該小径脚部の端面に小径穴を形成する成形工程
    と、(b)前記成形工程の成形品の前記大径穴の底部に
    更に小さい中径穴を成形し、同時に前記小径穴に前記小
    径穴より小さい案内穴を有する段付小径穴を成形する追
    加成形工程と、(c)前記追加変形工程の成形品を打抜
    き成形することにより、前記中径穴と前記段付小径穴と
    を連通して貫通穴を成形すると共に絶縁碍子の段座とし
    て機能する内周突条部を成形する打抜き工程とを少なく
    とも有するスパークプラグ用主体金具の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1のスパークプラグ用主体金具の製
    造方法において、前記追加成形工程は、段付ポンチを挿
    入して前記成形工程の成形品の前記大径穴の形状を保持
    しながら前記大径穴より小さい前記中径穴を前記大径穴
    の底部に形成し段付ポンチを挿入して前記小径穴より小
    さい案内穴を有する前記段付小径穴を形成すると共に、
    前記小径脚部を伸長した小径管部を押し出し成形するこ
    とを特徴とするスパークプラグ用主体金具の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1のスパークプラグ用主体金具の製
    造方法において、前記大径頭部の端面側に前記大径頭部
    より小さい径の非円形の締結部が形成されていることを
    特徴とするスパークプラグ用主体金具の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1のスパークプラグ用主体金具の製
    造方法において、前記大径頭部の端面側に前記大径頭部
    より大きい径の非円形の締結部が形成されていることを
    特徴とするスパークプラグ用主体金具の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1のスパークプラグ用主体金具の製
    造方法において、前記大径頭部の端面に前記大径頭部よ
    り外径の小さい円形状の加締め部が形成されていること
    を特徴とするスパークプラグ用主体金具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003033829A (ja) * 2001-07-17 2003-02-04 Honda Motor Co Ltd 金属板の接合装置および接合方法
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CN104399855A (zh) * 2014-11-06 2015-03-11 通裕重工股份有限公司 内台阶孔类大型锻件锻造工艺
JP2016010802A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 日本特殊陶業株式会社 金具の製造方法、スパークプラグの製造方法、およびセンサの製造方法

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