JPH0727706A - 水中の窒素化合物及びリン化合物の分析装置 - Google Patents

水中の窒素化合物及びリン化合物の分析装置

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JPH0727706A
JPH0727706A JP19796593A JP19796593A JPH0727706A JP H0727706 A JPH0727706 A JP H0727706A JP 19796593 A JP19796593 A JP 19796593A JP 19796593 A JP19796593 A JP 19796593A JP H0727706 A JPH0727706 A JP H0727706A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料水中の窒素化合物とリン化合物を1台の
装置でともに測定できるようにする。 【構成】 光酸化反応槽2には試料水と空気を供給する
ことができ、発色剤も添加することができる。光酸化反
応槽2内の試料水は酸化反応中は例えば90℃に温度制
御される。光酸化反応槽2は取出し管8を介して吸光測
定セル52に接続されている。酸化反応後の試料水は一
部が吸光測定セル52に導入されて硝酸イオンが測定さ
れ、その後、試料水に発色剤が添加され、吸光測定セル
52でリン酸イオンが測定される。吸光度測定のため
に、吸光測定セル52にはキセノンフラッシュランプ5
4から測定光が照射され、吸光測定セル52の透過光は
ハーフミラー62で分波され、硝酸イオンとリン酸イオ
ンがそれぞれの波長でそれぞれの検出器66,70で検
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工場や事業所などから出
る排水や、河川や湖沼などの環境水に含まれる微量の窒
素化合物とリン化合物を分析する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】我が国においては水中の窒素化合物やリ
ン化合物の分析方法は、JISのK0102や環境庁告
示140号によって公的に規格化されている。水中の窒
素化合物は硝酸イオン、亜硝酸イオン、アンモニウムイ
オン又は有機態窒素として存在している。これらの水中
窒素を全て測定するTN(全窒素)分析方法では、全て
の窒素化合物を硝酸イオンに変えて測定するが、アンモ
ニウムイオンや有機体窒素は硝酸イオンに酸化されにく
い。そこで、TN測定では試料水にアルカリ性ペルオキ
ソ二硫酸カリウム溶液を加えて120℃で30分間加熱
し、全ての窒素化合物を硝酸イオンに酸化する。それを
冷却した後、pHを2〜3に調整し、硝酸イオンによる
波長220nmでの紫外線吸光度を測定している。
【0003】一方、水中のリン化合物はリン酸イオン、
加水分解性リン、又は有機態リンとして存在している。
TP(全リン)測定では中性状態でペルオキソ二硫酸カ
リウムを酸化剤として添加し、120℃で30分間加熱
することによって全てのリン化合物をリン酸イオンに酸
化する。リン酸イオンは特有の光吸収を持たないので、
リン酸イオンを測定するには、冷却後に発色剤としてモ
リブデン酸アンモニウム溶液とL−アスコルビン酸溶液
を添加して発色させ、波長880nmでの吸光度を測定
している。
【0004】他のTN測定方法では、酸化触媒を用いて
500℃以上の高温で硝酸イオンに酸化した後、化学発
光法により窒素酸化物として測定したり、窒素酸化物を
さらに酸化還元反応管(約600℃)に通して窒素ガス
に分解してガスクロマトグラフ法で窒素として測定して
いる。さらに他の方法としては、試料水にオゾンを供給
してオゾン酸化する方法も行なわれており、そのオゾン
酸化は、TN測定ではアルカリ性下、TP測定では酸性
下で行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】試料水中のTN測定と
TP測定を共通の分析計で分析するようにした装置はな
い。これは、酸化剤による酸化やオゾン酸化では、窒素
化合物の酸化をアルカリ性下で行ない、リン化合物の酸
化を中性下又は酸性下で行なうというように、酸化の際
のpH条件が異なるためである。また、酸化剤による酸
化方法では水の沸点以上の120℃というような高温に
加熱するため、耐圧構造の反応釜を必要とし、酸化装置
の構造や操作が複雑になり、高価格になる問題がある。
酸化剤は消耗するため頻繁に補充しなければならず、ラ
ンニングコストが高くなる問題もある。
【0006】触媒を用いて窒素化合物を酸化する方法
は、500℃以上というような高温が必要であり、かつ
触媒の劣化が激しい。装置も構造が複雑になり、保守が
困難であるだけでなく、触媒を使用した分析法は一般に
モニタとして現場で使用するのに不向きである。オゾン
酸化法では中性域での酸化力が弱いため、窒素化合物の
酸化についてもリン化合物の酸化についてもそれぞれp
Hを調整する機構を要し、装置の構造が複雑になる。ま
た、酸とアルカリのpH調整液も消耗品として必要にな
る。このように、従来の分析方法に基づく分析装置では
窒素化合物とリン化合物を共通に測定することができな
いだけでなく、コスト高にもなり、また連続モニタとし
て使用するのが困難である。
【0007】そこで、本発明は試料水中の窒素化合物と
リン化合物を1台の装置でともに測定できるようにする
とともに、長時間連続して分析することも可能な分析装
置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の分析装置は、試
料水中の窒素化合物とリン化合物を同時に酸化して窒素
化合物から硝酸イオン、リン化合物からリン酸イオンを
生じさせる酸化反応槽と、酸化反応後の試料水の吸光度
を測定する石英ガラス製吸光測定セルと、酸化反応槽又
は吸光測定セルへリン酸イオンと選択的に反応する発色
剤を添加する発色剤添加用流路と、吸光測定セルへ測定
光を照射する光源部と、吸光測定セルの測定光透過光路
上にあって、その透過光を2つの光路に分波する分波手
段と、分波された一方の光路上にあって硝酸イオンに特
有の吸収波長を選択し、その波長の光を硝酸イオンの試
料光として検出する第1の光学系と、分波された他方の
光路上にあってリン酸イオンと反応した発色剤に特有の
吸収波長を選択し、その波長の光をリン酸イオンの試料
光として検出する第2の光学系と、第1及び第2の光学
系の検出信号を基にして窒素化合物濃度とリン化合物濃
度とを算出する演算処理部とを備えている。
【0009】好ましい態様では、酸化反応槽は酸素又は
オゾンを含有したガスを吹き込む手段と、試料水を50
〜100℃に加温する手段とを備え、少なくとも一部が
紫外線透過材料にてなる反応容器と、その反応容器の紫
外線透過材料部分から紫外線を照射する紫外光源とを備
えた光酸化反応槽である。他の態様では、光酸化反応槽
と吸光測定セルが1つのセルで共用されており、そのセ
ルは試料水が供給され、紫外線透過用石英窓を有し、加
熱手段を備え、供給された試料水に酸素又はオゾンを含
有したガスを吹き込む手段を備えて光酸化反応槽を兼ね
る吸光測定セルとなっている。
【0010】
【実施例】図1と図2は第1の実施例を表わす。図1は
反応部、図2は測定部を表している。2は紫外線照射に
より窒素化合物を硝酸イオンに酸化し、リン化合物をリ
ン酸イオンに酸化する光酸化反応槽である。光酸化反応
槽2は酸化反応容器4を備え、その酸化反応容器4の底
部には試料水、空気及び洗浄用上水を供給する供給管6
と、酸化反応終了後の試料水を取り出す取出し管8が接
続され、その酸化反応容器4の上部には溢れた試料水や
洗浄水、及び空気を排出するための排出管10と、校正
液12をバルブ14を介して供給する校正液供給管16
と、発色剤18,20をペリスターポンプ22を介して
供給する発色剤供給管24が接続されている。発色剤1
8,20はリン酸イオンと反応して発色するものであ
り、発色剤18はモリブデン酸アンモニウム溶液、発色
剤20はL−アスコルビン酸溶液である。排出管10に
は排出用バルブV5が接続され、そのバルブV5を経て
試料水等が排出される。
【0011】酸化反応容器4内には光酸化反応用の光源
として、短波長の紫外線、例えば185nmに輝度を有
する低圧水銀灯26が配置されている。酸化分解時に低
圧水銀灯26が電源28により点灯されて紫外線が酸化
反応容器4内の試料水に照射される。酸化反応容器4は
例えばアルミニウムやステンレスなどの金属製であり、
その内面は紫外線を多重反射させるために、鏡面研磨さ
れてミラー構造になっている。酸化反応容器4をガラス
製とすることもできる。試料水が海水や塩分の多い水で
ある場合は、酸化反応容器4はガラス製であることが好
ましい。ガラス製の場合、ミラー構造とするには、パイ
レックスガラスは紫外線を透過しないので内面に銀鏡や
アルミニウム蒸着膜を形成し、紫外線透過ガラスの場合
は外面に銀鏡やアルミニウム蒸着膜を形成すればよい。
酸化反応容器4をミラー構造にすれば紫外線放射光を有
効に活用することができ、分解効率が著しく向上する。
光酸化反応槽2としては種々の構造のものを使用するこ
とができる。
【0012】光源としては低圧水銀灯26以外にもエキ
シマレーザ、重水素ランプ、キセノンランプ、Hg−Z
n−Pbランプなど、強いエネルギーで紫外線を放射で
きる光源であればいずれも使用することができる。低圧
水銀灯26は寿命が長いという利点をもっており、モニ
タとして使用するのに好都合である。
【0013】酸化反応容器4には酸化反応容器4内の試
料水を50〜100℃の所定の温度に保持するためにヒ
ータ30が設けられ、温度センサ32を介して温調器に
よって所定の温度に制御できるようになっている。酸化
反応容器4内の試料水は例えば90℃に温度制御され
る。ヒータ30をカートリッジヒータとして温度センサ
32ともに酸化反応容器4に埋め込んでもよい。必要に
応じて酸化反応容器4の外側を断熱材で被ってもよい。
酸化反応容器4を紫外線透過ガラス製とした場合は、紫
外線光源を酸化反応容器4の外側に配置し、酸化反応容
器4の外側から紫外線照射するようにしてもよい。
【0014】酸化反応容器4の下部の供給管6を経て試
料水を供給するために、試料水流路が弁34とピンチ弁
V3を介して接続されている。弁34とV3の間の流路
には弁V4を介して排水する流路が接続されている。供
給管6には酸化反応時に試料水を曝気するための空気を
供給するために、空気供給流路がフィルタ38、ポンプ
40、ニードル付き流量計42及び弁V1を介して接続
されている。
【0015】供給管6にはさらに、酸化反応容器4や測
定セルなどの流路を洗浄するための上水を供給するため
に、上水供給路がボール弁44、電磁弁V2、純水器4
6、逆止弁48を介して接続されている。供給管6には
排水用弁50が接続され、その弁50を介して酸化反応
容器4や供給管6に残った液を排出できるようになって
いる。酸化反応容器4の底部に設けられた取出し管8は
弁V6を介して吸光測定セル52の底部に接続されてい
る。吸光測定セル52はその底部から弁V8を介して排
水できるようになっており、その上部には溢れた試料水
や洗浄水を排出するために弁V7をもつ排出管が接続さ
れている。
【0016】吸光測定セル52は試料水を流通させるこ
とができるとともに、紫外から近赤外に及ぶ領域の測定
光を透過させるために石英ガラス製の透過窓を備えてい
る。吸光測定セル52へ測定光を照射するために、キセ
ノンフラッシュランプ54が設けられている。測定用光
源としては短波長側に重水素ランプ、長波長側にタング
ステンランプを用いることもできる。しかし、光源が2
種類になると構造が複雑になるので、測定に必要な波長
範囲をカバーできるキセノンランプが好ましい。連続点
灯するキセノンランプでは高温になり、かつ寿命が短い
ので、キセノンフラッシュランプが好都合である。キセ
ノンフラッシュランプ54は発熱が少なく、寿命が長
い。56は光源の電源である。発色剤を添加する手段は
吸光測定セル52に設け、吸光測定セル52において試
料水に発色剤を添加するようにしてもよい。
【0017】吸光測定セル52は紫外線透過可能な石英
窓が測定光路上に配置される。吸光測定セル52の光路
長は10mmである。吸光測定セル52の透過光光路上
には透過光を分波するハーフミラー62が設置され、吸
光測定セル52とハーフミラー62の間の光路上には石
英製集光レンズ58が配置され、吸光測定セル52の透
過光がハーフミラー62上に集光されるようになってい
る。集光レンズ58とハーフミラー62の間の光路上に
は校正フィルタ62が配置されている。
【0018】ハーフミラー62としては反射光が800
nm以上の光となり、透過光が240nm以下の波長の
光となるように波長特性が設定されたものを用い、ハー
フミラー62の透過光路が窒素化合物測定用、反射光路
がリン化合物測定用となる。ハーフミラー62の透過光
路上にはシリコンフォトダイオード66が窒素側光検出
器として配置され、ハーフミラー62とフォトダイオー
ド66の間の光路上には透過波長が220nmの光学フ
ィルタ64が配置されている。一方、ハーフミラーの反
射光路上にはシリコンフォトダイオード70がリン側光
検出器として配置され、ハーフミラー62とフォトダイ
オード70の間の光路上には透過波長が880nmの光
学フィルタ68が配置されている。光学フィルタ64,
68の半値幅は10〜30nmである。光検出器のシリ
コンフォトダイオード66,70は紫外〜近赤外域にわ
たって広範囲な感度を有する特性のものを使用する。
【0019】フォトダイオード66,70の検出出力を
増幅するために、それぞれにプリアンプ72,74が接
続され、プリアンプ72,74で増幅された検出出力は
前処理回路76を経て演算部78へ取り込まれる。前処
理部76では差動増幅と対数増幅がなされ、演算部78
で窒素化合物とリン化合物の濃度が算出され、表示部8
0へ表示される。84は演算部の電源である。測定値は
アナログ出力としても取り出すことができ、例えばDC
0〜1V又はDC4〜20mAの値として出力すること
ができる。測定時の温度制御、各電磁弁(ピンチ弁、電
磁弁)及びペリスターポンプ、空気ポンプなどのシーケ
ンス制御は制御部82によって行なわれる。
【0020】前処理部76及び演算部78の詳細を図3
に示す。窒素側フォトダイオード66の検出信号がプリ
アンプ72で増幅され、その増幅出力を対数値に変換す
るためにプリアンプ72の出力側に対数増幅器84が接
続されている。対数増幅器84の出力はV/I変換器9
6で電流値に変換されて出力として取り出される。リン
側ではプリアンプ74で増幅された検出出力を対数値に
変換するためにプリアンプ74の出力側に対数増幅器8
6,84が並列に接続されている。対数増幅器86の出
力もV/I変換器100で電流値に変換されて出力を取
り出すことができる。窒素化合物及びリン化合物の濃度
と吸光度の関係はランベルト−ベアーの法則に従うの
で、出力信号が濃度に比例するようにフォトダイオード
66,70の信号が対数変換される。
【0021】90は窒素側の差動増幅器であり、対数増
幅器84と86で変換された対数値の差を増幅して窒素
側測定値としてV/I変換器98から出力を取り出すこ
とができる。対数増幅器86の対数変換値はまたホール
ド回路92に保持され、リン側差動増幅器94はリン側
測定値を対数増幅器88から入力し、ホールド回路92
に保持された窒素側測定時の対数増幅器86の出力を入
力して両者の差を増幅し、V/I変換器102からリン
側測定値として出力する。
【0022】窒素化合物濃度測定の場合はハーフミラー
62の透過光が試料光になり反射光が比較光になる。両
フォトダイオード66,70の同時検出信号の差が差動
増幅器90で求められてV/I変換器98から窒素化合
物濃度測定値として出力される。リン化合物濃度測定の
場合は、窒素化合物濃度測定時のフォトダイオード70
による検出信号が比較光としてホールド回路92に保持
されており、リン化合物測定時の測定液(試料水に発色
剤を添加したもの)によるハーフミラー62での反射光
が試料光になり、差動増幅器94で対数増幅器88から
の信号とホールド回路92に保持された信号との差が増
幅されてリン化合物濃度測定値としてV/I変換器10
2から出力される。
【0023】硝酸イオンとリン酸イオンを測定するとき
の吸収スペクトルを図4に示す。(A)は硝酸イオンの
標準試料としてKNO3をそれぞれ5ppm,10pp
m,20ppmの濃度で含む標準試料水を測定したもの
である。240nm以下に吸収をもつので、光学フィル
タ64により220nmの波長の光を選択する。(B)
は標準試料としてKH2PO4を3ppm含む試料水に発
色剤としてモリブデンブルー(モリブデン酸アンモニウ
ム溶液とL−アスコルビン酸溶液)を添加した標準試料
水を測定したものである。リン酸イオンの測定には光学
フィルタ68により880nmの波長の光を選択する。
【0024】次に、図1,2の実施例の動作について詳
細に説明する。光酸化反応部2のヒータ30をオンにし
て90℃に温調する。同時に光源の電源28もオンにし
て低圧水銀灯26の点灯を安定化させる。試料水は初め
バルブV3をオフ、バルブV4をオンにして排水状態に
しておく。その後、バルブV3をオン、バルブV4をオ
フにし、バルブ50をオフにして試料水を反応容器30
へ導入し、オーバーフローした試料水はバルブV5を経
て排出する。その後、バルブV3をオフ、V4をオンに
する。次に、バルブV1をオンにして空気を反応容器3
0へ導入して、光酸化反応部に保持された試料水を曝気
しながら約20分間にわたって紫外線を照射し、試料水
中の窒素酸化物とリン酸化物を同時に酸化反応させる。
【0025】光酸化反応終了後、酸化反応容器30内の
半分の試料水をバルブV6をオンにして測定セル52に
導入し、測定セル52からオーバーフローした試料水は
バルブV7を経て排出する。測定セル52に保持された
試料水に光源54から測定光を照射し、波長220nm
で硝酸イオン濃度を測定する。この測定の間に、酸化反
応容器30には発色剤18,20を添加しておく。測定
セル52での硝酸イオンの光吸収測定を終了した後、バ
ルブV8をオンにして測定セル52内の試料水を排出す
る。このときバルブV6はオフになっている。測定セル
52の試料水の排出を完了した後、バルブV8をオフに
し、バルブV6をオンにして光酸化反応部2の残り試料
水(発色している)試料セル52に導入し、オーバーフ
ローした試料水はバルブV7を経て排出する。リン酸イ
オンは発色剤の880nmの波長で測定する。測定後、
バルブV8をオンにして測定セル52内の試料水を排出
する。
【0026】その後、バルブV6をオフにした状態で、
洗浄のためにバルブV2をオンにして酸化反応容器4へ
上水を洗浄水として供給して洗浄する。次に、バルブV
6をオンにし、酸化反応容器4を経て洗浄水を測定セル
52にも供給し測定セル52も洗浄する。このときバル
ブV8をオフ、V7をオンにしておく。測定セル52の
洗浄終了後、洗浄水の供給を停止し、バルブV8をオン
にして測定セル52内の洗浄水を排出する。これにより
測定系内の洗浄水は全て排出される。その後、光酸化反
応部2へ試料水を導入する工程に戻って測定を繰り返
す。
【0027】図1,2の実施例は酸化反応槽として光酸
化反応を行なうものを示しているが、窒素化合物とリン
化合物を同時に酸化して硝酸イオンとリン酸イオンを発
生させるものであれば、酸化反応槽は他の方式のもので
もよい。
【0028】図5は第2の実施例を表わす。図1,2の
実施例と比較すると、測定セル52aが光酸化反応部の
機能を果ねている点で異なる。そのため、測定セル52
aとしては、紫外線透過石英ガラスからなる窓を有し、
その窓から光酸化反応用光源と吸光測定用光源とを兼ね
るキセノンランプ54aの光が入射する。測定セル52
aには試料水と空気が供給され、洗浄用の上水も供給さ
れる。試料セル52aには光酸化反応時に試料水温度を
加温するために、ヒータ30aと温度検出器32aが設
けられている。リン酸イオン測定時の発色剤18,20
はペリスターポンプ22を経て測定セル52aに供給さ
れる。
【0029】測定セル52aを用いて窒素化合物濃度と
リン化合物濃度を測定する光学系は図1,2のものと同
じである。光源54aは光酸化反応用と吸光測定用の両
方の光源を兼ねて大きな光量を必要とするため、連続発
光のキセノンランプを用いる。図5の実施例では測定セ
ル52aに試料水を導入し、空気を吹き込んで曝気しな
がら20〜30分間にわたって光酸化反応を起こさせ
る。その後、まず窒素化合物濃度を測定するために22
0nmでの吸光度測定を行なう。その後、発色剤18,
20が測定セル52aに一定量注入され、約5分間静置
された後、880nmでの吸光度測定によりリン化合物
濃度が測定される。
【0030】
【発明の効果】本発明では試料水中の窒素化合物とリン
化合物を同時に酸化して窒素化合物から硝酸イオン、リ
ン化合物からリン酸イオンを生じさせ、その試料水に測
定光を照射し、硝酸イオンとリン酸イオンを同じ装置内
で逐次測定できるようにしたので、試料水中の窒素化合
物とリン化合物を1台の装置でともに測定できるように
なる。酸化反応の際、試料水に酸素又はオゾンを含有し
たガスを吹き込みながら試料水を加温し、試料水に紫外
線を照射するようにすれば、効率よく光酸化反応を行な
わせることができ、酸化剤などの消耗剤を補充する必要
がないので、作業が用意で、長時間連続して分析するこ
とができる。光酸化反応槽と吸光測定セルを1つのセル
で共用するようにすれば、装置の構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の反応部を示す構成図である。
【図2】第1の実施例の測定部を示す構成図である。
【図3】同実施例における光学系及び信号処理系を示す
ブロック図である。
【図4】硝酸イオンとリン酸イオン(発色剤添加)の吸
収スペクトルを示す図である。
【図5】第2の実施例の主要部を示す構成図である。
【符号の説明】
2 光酸化反応槽 4 酸化反応容器 6 供給管 8 取出し管 24 発色剤供給管 26 低圧水銀灯 52 吸光測定セル 52a 光酸化反応槽を兼ねる吸光測定セル 54 キセノンフラッシュランブ 54a キセノンランブ 60 ハーフミラー 64,68 光学フィルタ 66,70 シリコンフォトダイオード 76 前処理部 78 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 31/00 N 33/18 A 7055−2J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料水中の窒素化合物とリン化合物を同
    時に酸化して窒素化合物から硝酸イオン、リン化合物か
    らリン酸イオンを生じさせる酸化反応槽と、 前記酸化反応槽と流路で結ばれ、前記酸化反応槽からの
    試料水が供給される石英ガラス製吸光測定セルと、 前記酸化反応槽又は前記吸光測定セルへリン酸イオンと
    選択的に反応する発色液を添加する発色液添加用流路
    と、 前記吸光測定セルへ測定光として紫外線及び近赤外線を
    照射する光源部と、 前記吸光測定セルの測定光透過光路上にあって、その透
    過光を2つの光路に分波する分波手段と、 分波された一方の光路上にあって硝酸イオンに特有の吸
    収波長を選択し、その波長の光を硝酸イオンの試料光と
    して検出する第1の光学系と、 分波された他方の光路上にあってリン酸イオンと反応し
    た発色液に特有の吸収波長を選択し、その波長の光をリ
    ン酸イオンの試料光として検出する第2の光学系と、 前記第1及び第2の光学系の検出信号を基にして窒素化
    合物濃度とリン化合物濃度とを算出する演算処理部とを
    備えたことを特徴とする分析装置。
  2. 【請求項2】 試料水が供給され、紫外線透過用石英窓
    を有し、加熱手段を備え、供給された試料水に酸素又は
    オゾンを含有したガスを吹き込む手段を備えて光酸化反
    応槽を兼ねる吸光測定セルと、 前記吸光測定セルへリン酸イオンと選択的に反応する発
    色剤を添加する発色剤添加用流路と、 前記吸光測定セルへ測定光として紫外線及び近赤外線を
    照射する光源部と、 前記吸光測定セルの測定光透過光路上にあって、その透
    過光を2つの光路に分波する分波手段と、 分波された一方の光路上にあって硝酸イオンに特有の吸
    収波長を選択し、その波長の光を硝酸イオンの試料光と
    して検出する第1の光学系と、 分波された他方の光路上にあってリン酸イオンと反応し
    た発色液に特有の吸収波長を選択し、その波長の光をリ
    ン酸イオンの試料光として検出する第2の光学系と、 前記第1及び第2の光学系の検出信号を基にして窒素化
    合物濃度とリン化合物濃度とを算出する演算処理部とを
    備えたことを特徴とする分析装置。
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