JPH07278565A - 成形コークス製造プロセスにおけるタールの改質方法 - Google Patents
成形コークス製造プロセスにおけるタールの改質方法Info
- Publication number
- JPH07278565A JPH07278565A JP7344694A JP7344694A JPH07278565A JP H07278565 A JPH07278565 A JP H07278565A JP 7344694 A JP7344694 A JP 7344694A JP 7344694 A JP7344694 A JP 7344694A JP H07278565 A JPH07278565 A JP H07278565A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tar
- coke
- coal
- gas
- medium gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coke Industry (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 竪型シャフト炉内で成形炭を熱媒ガスによっ
て直接的に加熱し、冶金用成形コークスを製造するプロ
セスにおいて、経済性の向上および設備コストの削減へ
の対応を図る冶金用成形コークスを製造する方法を提供
する。 【構成】 粉炭にバインダーを添加して塊成化した成形
炭を竪型シャフト炉内で乾留し冶金用成形コークスを製
造するプロセスで発生するタールを、乾留炉内に吹き込
んで800〜1,000℃の熱媒ガスで加熱することに
より比重の高いタールに改質する。
て直接的に加熱し、冶金用成形コークスを製造するプロ
セスにおいて、経済性の向上および設備コストの削減へ
の対応を図る冶金用成形コークスを製造する方法を提供
する。 【構成】 粉炭にバインダーを添加して塊成化した成形
炭を竪型シャフト炉内で乾留し冶金用成形コークスを製
造するプロセスで発生するタールを、乾留炉内に吹き込
んで800〜1,000℃の熱媒ガスで加熱することに
より比重の高いタールに改質する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭とバインダーを混
練し加圧成形して得られる成形炭を竪型シャフト炉内で
熱媒ガスによって加熱・乾留する冶金用成形コークス製
造プロセスで発生するタールを改質する方法に関する。
練し加圧成形して得られる成形炭を竪型シャフト炉内で
熱媒ガスによって加熱・乾留する冶金用成形コークス製
造プロセスで発生するタールを改質する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭より冶金用コークスを製造する方法
としては、石炭炭化室と燃料ガス燃焼室を別個に保有す
る室炉式コークス炉による製造方法が一般に広く採用さ
れている。
としては、石炭炭化室と燃料ガス燃焼室を別個に保有す
る室炉式コークス炉による製造方法が一般に広く採用さ
れている。
【0003】しかし、上記方法では得られた高温(約9
00〜1,000℃)のコークスを外部に放出するこ
と、および珪石煉瓦製の壁を介して伝達する熱によって
石炭を間接的に加熱し乾留するために熱効率が低いとい
う問題があった。このため、通常、石炭の乾留には石炭
1トン当たり520〜630Mcalの多量のエネルギ
ーを必要としていた。また、石炭乾留時に発生する副産
物の外部漏洩および石炭装入時の粉塵の発生などによる
環境汚染が懸念されること、および、バッチ式の操業形
態であることにより生産性が低いことや多量の粘結炭を
必要とすることが欠点とされている。
00〜1,000℃)のコークスを外部に放出するこ
と、および珪石煉瓦製の壁を介して伝達する熱によって
石炭を間接的に加熱し乾留するために熱効率が低いとい
う問題があった。このため、通常、石炭の乾留には石炭
1トン当たり520〜630Mcalの多量のエネルギ
ーを必要としていた。また、石炭乾留時に発生する副産
物の外部漏洩および石炭装入時の粉塵の発生などによる
環境汚染が懸念されること、および、バッチ式の操業形
態であることにより生産性が低いことや多量の粘結炭を
必要とすることが欠点とされている。
【0004】しかし、近年これらの問題点を解決する冶
金用成形コークスの製造方法が開発され、非微粘結炭を
多量に含有する成形炭を、竪型シャフト炉内で加熱ガス
により直接的に加熱して冶金用成形コークスを竪型シャ
フト炉内で熱媒ガスで直接的に加熱して乾留する冶金用
成形コークス製造法が実施されるようになった(例とし
て、特公昭60−38437号公報)。
金用成形コークスの製造方法が開発され、非微粘結炭を
多量に含有する成形炭を、竪型シャフト炉内で加熱ガス
により直接的に加熱して冶金用成形コークスを竪型シャ
フト炉内で熱媒ガスで直接的に加熱して乾留する冶金用
成形コークス製造法が実施されるようになった(例とし
て、特公昭60−38437号公報)。
【0005】この方法では、完全密閉化が可能であり、
かつ、連続式の生産方法であること、および石炭を事前
に加圧成形して成形炭を製造することにより、非微粘結
炭を多量に使用可能であるとともに、熱媒ガスにより直
接、成形炭を加熱することにより、熱経済性の高いプロ
セスであり、例えば図2に示すような構成を有する装置
を用いて成形コークスを製造する。
かつ、連続式の生産方法であること、および石炭を事前
に加圧成形して成形炭を製造することにより、非微粘結
炭を多量に使用可能であるとともに、熱媒ガスにより直
接、成形炭を加熱することにより、熱経済性の高いプロ
セスであり、例えば図2に示すような構成を有する装置
を用いて成形コークスを製造する。
【0006】あらかじめ微粉砕した石炭をバインダーと
混合して塊成化し成形炭とした後に、乾留炉上部の成形
炭装入装置1から乾留炉内に装入する。装入時の成形炭
は常温(10〜30℃)である。低温熱媒ガス加熱器1
1で600〜700℃に加熱した熱媒ガスを低温熱媒ガ
スを吹き込み羽口6より乾留炉内に吹き込むとともに、
高温熱媒ガス加熱器12で800〜1,100℃に加熱
した熱媒ガスを高温熱媒ガス吹き込み羽口7より乾留炉
内に吹き込んで成形炭を加熱することにより、成形炭を
乾留し、コークス化させる。乾留後の成形コークスは冷
却ガスにより約100〜150℃まで冷却した後、成形
コークス排出口4から系外に排出する。成形コークス製
造時に生成するタールは、成形炭製造時のバインダー、
および電極用ピッチの製造用原料、または化学原料とし
て利用される。
混合して塊成化し成形炭とした後に、乾留炉上部の成形
炭装入装置1から乾留炉内に装入する。装入時の成形炭
は常温(10〜30℃)である。低温熱媒ガス加熱器1
1で600〜700℃に加熱した熱媒ガスを低温熱媒ガ
スを吹き込み羽口6より乾留炉内に吹き込むとともに、
高温熱媒ガス加熱器12で800〜1,100℃に加熱
した熱媒ガスを高温熱媒ガス吹き込み羽口7より乾留炉
内に吹き込んで成形炭を加熱することにより、成形炭を
乾留し、コークス化させる。乾留後の成形コークスは冷
却ガスにより約100〜150℃まで冷却した後、成形
コークス排出口4から系外に排出する。成形コークス製
造時に生成するタールは、成形炭製造時のバインダー、
および電極用ピッチの製造用原料、または化学原料とし
て利用される。
【0007】成形炭を製造するために使用するバインダ
ーの種類は乾留時に発生するタール、または、前記ター
ルを蒸留することにより得られるソフトピッチ、および
石油系重質油などが使用可能であるが、経済性の点から
考えると、系内で発生するタールまたは該タールを蒸留
することによって得られるソフトピッチが安価で好まし
い。
ーの種類は乾留時に発生するタール、または、前記ター
ルを蒸留することにより得られるソフトピッチ、および
石油系重質油などが使用可能であるが、経済性の点から
考えると、系内で発生するタールまたは該タールを蒸留
することによって得られるソフトピッチが安価で好まし
い。
【0008】しかし、成形コークス製造プロセスで発生
するタール(以下、成形コークスタール)は、室炉式コ
ークス製造方法に比べて高温雰囲気温度を経ずに系外へ
排出されるので、熱分解が不充分であり、二次分解およ
び熱重合を受けていないため、表1に示すように比重、
fa(芳香族炭素分率)、およびTI(トルエン不溶
分)が低く、軟質化しているので、成形コークスタール
は良質なバインダーとはなり得ない。成形コークスター
ル中には重質留分が少ないため、前記タールを蒸留して
重質留分をソフトピッチとして抽出するとソフトピッチ
後に系外に副産物として取り出される製品タールの歩留
が対炭あたり約2%以下と非常に少なくなる。その上、
前記製品タールの性状は重質留分の少ない軽質留分が主
体である。
するタール(以下、成形コークスタール)は、室炉式コ
ークス製造方法に比べて高温雰囲気温度を経ずに系外へ
排出されるので、熱分解が不充分であり、二次分解およ
び熱重合を受けていないため、表1に示すように比重、
fa(芳香族炭素分率)、およびTI(トルエン不溶
分)が低く、軟質化しているので、成形コークスタール
は良質なバインダーとはなり得ない。成形コークスター
ル中には重質留分が少ないため、前記タールを蒸留して
重質留分をソフトピッチとして抽出するとソフトピッチ
後に系外に副産物として取り出される製品タールの歩留
が対炭あたり約2%以下と非常に少なくなる。その上、
前記製品タールの性状は重質留分の少ない軽質留分が主
体である。
【0009】
【表1】
【0010】このため、前記製品タールでは良質な電極
用ピッチの材料とはなり得ない。
用ピッチの材料とはなり得ない。
【0011】ここで、fa(芳香族炭素分率)とは、石
炭利用技術用語辞典(社団法人 燃料協会)p.293
に示されているように、石炭の有機質成分を構成する全
炭素Cに対する芳香族炭素Carの割合(fa=Car
/C)で表したものである。
炭利用技術用語辞典(社団法人 燃料協会)p.293
に示されているように、石炭の有機質成分を構成する全
炭素Cに対する芳香族炭素Carの割合(fa=Car
/C)で表したものである。
【0012】特願平01−294793号公報では、成
形コークスタールを系外に排出した後、150〜500
℃の酸化性ガスを成形コークスタールに吹きつけて接触
改質させることにより重質化させ、熱間耐荷重性の優れ
たバインダーを製造するタール改質方法が提案されてい
る。この方法で得られる改質タールはバインダーとして
の性能が高いが、系外にタール改質用のエアーブロー装
置を設置するため、設備費が増加していた。
形コークスタールを系外に排出した後、150〜500
℃の酸化性ガスを成形コークスタールに吹きつけて接触
改質させることにより重質化させ、熱間耐荷重性の優れ
たバインダーを製造するタール改質方法が提案されてい
る。この方法で得られる改質タールはバインダーとして
の性能が高いが、系外にタール改質用のエアーブロー装
置を設置するため、設備費が増加していた。
【0013】成形コークス製造方法においてシャフト炉
内の熱媒ガスにより副産物を加熱する技術としては、特
開昭59−21987号公報に開示されているように、
竪型シャフト炉上部に設置した冷却ゾーン内で300〜
500℃の循環ガスと接触させることにより循環ガスの
顕熱を利用してタールを加熱し、タールの粘結性を向上
させるとともに、加熱したタールを熱媒として利用し熱
交換器で顕熱を回収する方法が提案されている。しかし
この方法では系外でタールの改質を実施するために、設
備費が増加するという問題がある。
内の熱媒ガスにより副産物を加熱する技術としては、特
開昭59−21987号公報に開示されているように、
竪型シャフト炉上部に設置した冷却ゾーン内で300〜
500℃の循環ガスと接触させることにより循環ガスの
顕熱を利用してタールを加熱し、タールの粘結性を向上
させるとともに、加熱したタールを熱媒として利用し熱
交換器で顕熱を回収する方法が提案されている。しかし
この方法では系外でタールの改質を実施するために、設
備費が増加するという問題がある。
【0014】特開昭59−53590号公報では、燃焼
排ガスを直接液体中に吹き込んでクエンチする液中燃焼
方法をコールタールの改質に応用した技術として、石炭
系重質油を700〜1,500℃のガスと0.1秒〜1
20分間接触させることにより石油系重質油を改質する
方法が提唱されている。この方法を成形コークス製造プ
ロセスに適用した場合には液中燃焼設備費および前記設
備のランニングコストにより、成形コークス製造プラン
トの運転費用の約7%の増加となる。
排ガスを直接液体中に吹き込んでクエンチする液中燃焼
方法をコールタールの改質に応用した技術として、石炭
系重質油を700〜1,500℃のガスと0.1秒〜1
20分間接触させることにより石油系重質油を改質する
方法が提唱されている。この方法を成形コークス製造プ
ロセスに適用した場合には液中燃焼設備費および前記設
備のランニングコストにより、成形コークス製造プラン
トの運転費用の約7%の増加となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように冶金用成
形コークスで発生する低温乾留タールを経済的に改質す
る方法の開発が望まれていた。
形コークスで発生する低温乾留タールを経済的に改質す
る方法の開発が望まれていた。
【0016】本発明の目的は、成形コークス製造プロセ
スで発生するタールの経済性に優れた改質方法を提供す
ることを目的とする。
スで発生するタールの経済性に優れた改質方法を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、粉炭にコールタール、ピッチ、および石油系重質
油の1種類、又は2種類以上からなる粘結剤を添加して
加圧成形した成形炭を竪型シャフト炉で乾留し冶金用成
形コークスを製造するプロセスにおいて、成形コークス
の乾留時に発生するタールを、竪型シャフト炉内に吹き
込んで800〜1,000℃の熱媒ガスで加熱すること
を特徴とする。
ろは、粉炭にコールタール、ピッチ、および石油系重質
油の1種類、又は2種類以上からなる粘結剤を添加して
加圧成形した成形炭を竪型シャフト炉で乾留し冶金用成
形コークスを製造するプロセスにおいて、成形コークス
の乾留時に発生するタールを、竪型シャフト炉内に吹き
込んで800〜1,000℃の熱媒ガスで加熱すること
を特徴とする。
【0018】ここで熱媒ガスとは、竪型シャフト炉で成
形コークスを乾留する際に発生するコークス炉ガスであ
る。
形コークスを乾留する際に発生するコークス炉ガスであ
る。
【0019】
【作用】以下、具体的内容について説明する。
【0020】図1は本発明に関わる竪型シャフト炉によ
る冶金用形成コークス製造プロセスの1例を示す図であ
る。1は成形炭装入装置、2はシャフト炉上部乾留室、
3はシャフト炉下部冷却室、4は成形コークス排出口、
5は炉頂部循環ガス抜き出しダクト、6は低温熱媒ガス
吹き込み羽口、7は高温熱媒ガス吹き込み羽口、8は昇
温ガス抜き出しダクト、9は冷却ガス吹き込み羽口、1
0は循環ガス冷却器、11は低温熱媒ガス加熱器、12
は高温熱媒ガス加熱器、13はタールデカンター、14
はタールポンプ、15はタール中間タンク入口側仕切
弁、16はタール中間タンク、17は比重計、18はタ
ールタンク入口側仕切弁、19はタール吹き込みポン
プ、20はタールタンク、21はタール吹き込み羽口を
各々示す。
る冶金用形成コークス製造プロセスの1例を示す図であ
る。1は成形炭装入装置、2はシャフト炉上部乾留室、
3はシャフト炉下部冷却室、4は成形コークス排出口、
5は炉頂部循環ガス抜き出しダクト、6は低温熱媒ガス
吹き込み羽口、7は高温熱媒ガス吹き込み羽口、8は昇
温ガス抜き出しダクト、9は冷却ガス吹き込み羽口、1
0は循環ガス冷却器、11は低温熱媒ガス加熱器、12
は高温熱媒ガス加熱器、13はタールデカンター、14
はタールポンプ、15はタール中間タンク入口側仕切
弁、16はタール中間タンク、17は比重計、18はタ
ールタンク入口側仕切弁、19はタール吹き込みポン
プ、20はタールタンク、21はタール吹き込み羽口を
各々示す。
【0021】本発明者らは成形コークスタールの性状を
調査した。この結果、表1に示すように成形コークスタ
ールは室炉コークスタールに比べて比重、TI及びfa
が低く、軟質化している。そこで、前記成形コークスタ
ールを成形コークス製造時のバインダー、あるいは電極
用ピッチ材料として使用するためには改質処理を行って
重質化する必要がある。
調査した。この結果、表1に示すように成形コークスタ
ールは室炉コークスタールに比べて比重、TI及びfa
が低く、軟質化している。そこで、前記成形コークスタ
ールを成形コークス製造時のバインダー、あるいは電極
用ピッチ材料として使用するためには改質処理を行って
重質化する必要がある。
【0022】このため、本発明者らは乾留時の成形コー
クスが受ける熱的条件をシミュレートできる小型乾留炉
を用いて、前記の成形コークスタールを乾留炉内のコー
クス層で熱媒ガスと接触させて加熱処理した後の性状に
ついて調査した。この結果、図3、4、5に示すように
成形コークスタールを加熱処理しない方法と比べて、成
形コークスタールを加熱処理することにより、成形コー
クスタールの比重、TIおよびfaが増加しており、8
00〜1,000℃で加熱処理した場合に室炉コークス
タールとほぼ同等のタールの比重、TI及びfaに成形
コークスタールが改善されることを見い出した。
クスが受ける熱的条件をシミュレートできる小型乾留炉
を用いて、前記の成形コークスタールを乾留炉内のコー
クス層で熱媒ガスと接触させて加熱処理した後の性状に
ついて調査した。この結果、図3、4、5に示すように
成形コークスタールを加熱処理しない方法と比べて、成
形コークスタールを加熱処理することにより、成形コー
クスタールの比重、TIおよびfaが増加しており、8
00〜1,000℃で加熱処理した場合に室炉コークス
タールとほぼ同等のタールの比重、TI及びfaに成形
コークスタールが改善されることを見い出した。
【0023】すなわち、本発明は竪型シャフト炉で成形
コークスを製造した際に発生するタールを前記竪型シャ
フト炉内の800〜1,000℃の熱媒ガス中に吹き込
むことにより、室炉コークスと同等の性状に改質するこ
とを特徴とする。
コークスを製造した際に発生するタールを前記竪型シャ
フト炉内の800〜1,000℃の熱媒ガス中に吹き込
むことにより、室炉コークスと同等の性状に改質するこ
とを特徴とする。
【0024】この方法では図1に1例を示すように、高
温熱媒ガス吹き込み羽口7上方のタール吹き込み羽口2
1から竪型シャフト炉内にタールを吹き込んで800〜
1,000℃の熱媒ガスで加熱処理を行うので、均質な
温度の加熱処理によるタールの改質が可能となるため、
安定した性状のタールが得られる。
温熱媒ガス吹き込み羽口7上方のタール吹き込み羽口2
1から竪型シャフト炉内にタールを吹き込んで800〜
1,000℃の熱媒ガスで加熱処理を行うので、均質な
温度の加熱処理によるタールの改質が可能となるため、
安定した性状のタールが得られる。
【0025】熱媒ガスの成分の1例を表2に示す。熱媒
ガスの流量は成形炭1t当たり1,700〜3,000
Nm3 /Hrであり、即ち、タール1t当たり17〜5
0Nm3 /Hrである。
ガスの流量は成形炭1t当たり1,700〜3,000
Nm3 /Hrであり、即ち、タール1t当たり17〜5
0Nm3 /Hrである。
【0026】
【表2】
【0027】タールデカンター13より排出されるター
ルは、2〜5wt%の水分を含んでいる。そこで本発明
者らは成形コークス製造時プロセスの乾留過程における
成形コークスのソルーションロス反応に対する水分量の
影響についても調査した。
ルは、2〜5wt%の水分を含んでいる。そこで本発明
者らは成形コークス製造時プロセスの乾留過程における
成形コークスのソルーションロス反応に対する水分量の
影響についても調査した。
【0028】800〜1,100℃の温度域では乾留炉
内の雰囲気ガス中の酸化性成分、例えばH2 O,CO2
と乾留炉内のコークスとの反応によりコークス製品歩留
が低下するのみならず、製品コークスの強度が低下する
などの問題がある。図8に示すように、水分の増加にと
もなってコークスのソルーションロス反応量の増加が認
められるが、反応温度1,000℃以下ではコークスの
ソルーションロス反応量が2%より少なく、特に問題が
ないことがわかった。
内の雰囲気ガス中の酸化性成分、例えばH2 O,CO2
と乾留炉内のコークスとの反応によりコークス製品歩留
が低下するのみならず、製品コークスの強度が低下する
などの問題がある。図8に示すように、水分の増加にと
もなってコークスのソルーションロス反応量の増加が認
められるが、反応温度1,000℃以下ではコークスの
ソルーションロス反応量が2%より少なく、特に問題が
ないことがわかった。
【0029】そこで、コークスのソルーションロス反応
を抑制してコークス強度低下を防止するためには、シャ
フト炉内の雰囲気ガス温度が1,000℃以下の箇所に
タールを吹き込んで雰囲気ガスと接触させることにより
改質すれば良い。
を抑制してコークス強度低下を防止するためには、シャ
フト炉内の雰囲気ガス温度が1,000℃以下の箇所に
タールを吹き込んで雰囲気ガスと接触させることにより
改質すれば良い。
【0030】さらに、本発明者らは成形コークス製造プ
ラントの運転時に安定した性状のタールを得るための運
転方法について検討した。タールの比重とfaおよびT
Iの関係について調査した結果、図6および図7に示す
ように、タールの比重とfa、および、タールの比重と
タール中のTI成分の量の間には良好な相関関係があ
る。
ラントの運転時に安定した性状のタールを得るための運
転方法について検討した。タールの比重とfaおよびT
Iの関係について調査した結果、図6および図7に示す
ように、タールの比重とfa、および、タールの比重と
タール中のTI成分の量の間には良好な相関関係があ
る。
【0031】そこで、本発明者らは、成形コークス製造
プロセスの運転中にオンラインの比重計でタールの比重
を測定しながら、安定したタールの改質効果を得る本発
明を完成するに到った。
プロセスの運転中にオンラインの比重計でタールの比重
を測定しながら、安定したタールの改質効果を得る本発
明を完成するに到った。
【0032】成形コークス炭を製造する際には、コール
タール、ピッチ、および石油系重質油の1種類又は2種
類以上をバインダーとして粉炭に添加する必要があり、
バインダーの添加割合は粉炭に対して5〜10重量%が
好ましい。
タール、ピッチ、および石油系重質油の1種類又は2種
類以上をバインダーとして粉炭に添加する必要があり、
バインダーの添加割合は粉炭に対して5〜10重量%が
好ましい。
【0033】成形炭は15〜25t/cm2 で加圧成形
して製造する。
して製造する。
【0034】乾留時の竪型シャフト炉の炉頂温度は20
0〜350℃、低温羽口吹き込みから吹き込む熱媒ガス
の温度は600〜800℃、高温ガス吹き込み羽口から
吹き込む熱媒ガスの温度は900〜1,100℃であ
る。
0〜350℃、低温羽口吹き込みから吹き込む熱媒ガス
の温度は600〜800℃、高温ガス吹き込み羽口から
吹き込む熱媒ガスの温度は900〜1,100℃であ
る。
【0035】本明細書で、粉炭とは3mm以下の石炭で
ある。粉炭中の微粘結炭の配合割合は、成形コークス乾
留時の膨れ、割れを抑制し、かつ、粘結性を確保するた
めに10〜50重量%に限定する、したがって、粉炭中
の非微粘結炭の配合割合は、50〜90重量%である。
ある。粉炭中の微粘結炭の配合割合は、成形コークス乾
留時の膨れ、割れを抑制し、かつ、粘結性を確保するた
めに10〜50重量%に限定する、したがって、粉炭中
の非微粘結炭の配合割合は、50〜90重量%である。
【0036】以下に実施例により、本発明の効果を説明
する。
する。
【0037】
(実施例1)従来法では図2に示す乾留装置を用いて、
粉炭92wt%に対してソフトピッチを8wt%添加し
て、容積150ccに成形した成形炭を低温熱媒ガス吹
き込み羽口6から吹き込む熱媒ガスの温度および流量を
660℃、16,200Nm3 /Hr、高温熱媒ガス吹
き込み羽口7から吹き込む熱媒ガスの温度および流量を
900℃、3,200Nm3 /Hr、炉頂温度を230
℃として乾留を行った。この際に得られたタール23を
タールデカンター13で比重分離して、タールタンク2
0に採取した。この結果、得られたタールの性状は表1
に示すように室炉コークスタールに比べて比重、TIお
よびfaが低かった。
粉炭92wt%に対してソフトピッチを8wt%添加し
て、容積150ccに成形した成形炭を低温熱媒ガス吹
き込み羽口6から吹き込む熱媒ガスの温度および流量を
660℃、16,200Nm3 /Hr、高温熱媒ガス吹
き込み羽口7から吹き込む熱媒ガスの温度および流量を
900℃、3,200Nm3 /Hr、炉頂温度を230
℃として乾留を行った。この際に得られたタール23を
タールデカンター13で比重分離して、タールタンク2
0に採取した。この結果、得られたタールの性状は表1
に示すように室炉コークスタールに比べて比重、TIお
よびfaが低かった。
【0038】これに対して、本発明に従い図1に模式図
を示す装置を用いて、粉炭92wt%に対してソフトピ
ッチを8wt%添加して、容積150ccに成形した成
形炭を低温熱媒ガス吹き込み羽口6から吹き込む熱媒ガ
スの温度および流量を660℃、16,200Nm3 /
Hr、高温熱媒ガス吹き込み羽口7から吹き込む熱媒ガ
スの温度および流量を900℃、3,200Nm3 /H
r、炉頂温度を230℃として乾留を行った。この際に
得られたタール23をタール吹き込みポンプ19を用い
てタール吹き込み羽口21から冷却室3上部の800〜
1,000℃の熱媒ガス中に1.5m3 /Hrの流量で
吹き込んで加熱処理した後、タール中間タンクに送液
し、オンラインの比重計17で比重を測定し、比重1.
18以上のタールをタールタンクに送液し、タールタン
クからサンプリングしたタールの性状を分析した。な
お、熱媒ガスの温度は熱電対で測定した。
を示す装置を用いて、粉炭92wt%に対してソフトピ
ッチを8wt%添加して、容積150ccに成形した成
形炭を低温熱媒ガス吹き込み羽口6から吹き込む熱媒ガ
スの温度および流量を660℃、16,200Nm3 /
Hr、高温熱媒ガス吹き込み羽口7から吹き込む熱媒ガ
スの温度および流量を900℃、3,200Nm3 /H
r、炉頂温度を230℃として乾留を行った。この際に
得られたタール23をタール吹き込みポンプ19を用い
てタール吹き込み羽口21から冷却室3上部の800〜
1,000℃の熱媒ガス中に1.5m3 /Hrの流量で
吹き込んで加熱処理した後、タール中間タンクに送液
し、オンラインの比重計17で比重を測定し、比重1.
18以上のタールをタールタンクに送液し、タールタン
クからサンプリングしたタールの性状を分析した。な
お、熱媒ガスの温度は熱電対で測定した。
【0039】この結果、図9に示すように成形コークス
タールを加熱処理しない従来法に比べて、800〜1,
000℃まで加熱処理することにより、室炉コークスタ
ールとほぼ同等の品質に改質された。なお。750℃で
は比重1.17以上のタールは安定して得られなかっ
た。
タールを加熱処理しない従来法に比べて、800〜1,
000℃まで加熱処理することにより、室炉コークスタ
ールとほぼ同等の品質に改質された。なお。750℃で
は比重1.17以上のタールは安定して得られなかっ
た。
【0040】以上の方法により、前記成形コークスター
ルを安価に改質することが可能となり、この結果、成形
コークス製造費の約7%が低減された。
ルを安価に改質することが可能となり、この結果、成形
コークス製造費の約7%が低減された。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明は冶金用成形コー
クス製造時に発生するタールを乾留炉内で熱媒ガスと接
触させて改質する方法に関するものであり、安定したタ
ールを得るための改質費用が低減され、本発明の技術的
および経済的な効果は非常に大きい。
クス製造時に発生するタールを乾留炉内で熱媒ガスと接
触させて改質する方法に関するものであり、安定したタ
ールを得るための改質費用が低減され、本発明の技術的
および経済的な効果は非常に大きい。
【図1】本発明を適用する成形コークス製造プロセスの
全体フロー図。
全体フロー図。
【図2】従来の成形コークス製造プロセスの全体フロー
図。
図。
【図3】雰囲気ガス温度と成形コークスタールの比重の
関係を示す図。
関係を示す図。
【図4】雰囲気ガス温度と成形コークスタール中のトル
エン不溶分の関係を示す図。
エン不溶分の関係を示す図。
【図5】雰囲気ガス温度と成形コークスタールの芳香族
炭素分率の関係を示す図。
炭素分率の関係を示す図。
【図6】成形コークスタールの比重と芳香族炭素分率の
関係を示す図。
関係を示す図。
【図7】成形コークスタールの比重とタール中のトルエ
ン不溶分の関係を示す図。
ン不溶分の関係を示す図。
【図8】本発明の効果を示す図で、成形コークスタール
性状の改質効果を示す図。
性状の改質効果を示す図。
【図9】雰囲気ガス中の水分量とコークスのソルーショ
ンロス反応量の関係を示す図。
ンロス反応量の関係を示す図。
1…成形炭装入装置 2…シャフト炉
上部乾留室 3…シャフト炉下部冷却室 4…成形コーク
ス排出口 5…炉頂部循環ガス抜き出しダクト 6…低温熱媒ガ
ス吹き込み羽口 7…高温熱媒ガス吹き込み羽口 8…昇温ガス抜
き出しダクト 9…冷却ガス吹き込み羽口 10…循環ガス
冷却器 11…低温熱媒ガス加熱器 12…高温熱媒
ガス加熱器 13…タールデカンター 14…タールポ
ンプ 15…タール中間タンク入口側仕切弁 16…タール中
間タンク 17…比重計 18…タールタ
ンク入口側仕切弁 19…タール吹き込みポンプ 20…タールタ
ンク 21…タール吹き込み羽口 22…スラジ 23…タール 24…安水
上部乾留室 3…シャフト炉下部冷却室 4…成形コーク
ス排出口 5…炉頂部循環ガス抜き出しダクト 6…低温熱媒ガ
ス吹き込み羽口 7…高温熱媒ガス吹き込み羽口 8…昇温ガス抜
き出しダクト 9…冷却ガス吹き込み羽口 10…循環ガス
冷却器 11…低温熱媒ガス加熱器 12…高温熱媒
ガス加熱器 13…タールデカンター 14…タールポ
ンプ 15…タール中間タンク入口側仕切弁 16…タール中
間タンク 17…比重計 18…タールタ
ンク入口側仕切弁 19…タール吹き込みポンプ 20…タールタ
ンク 21…タール吹き込み羽口 22…スラジ 23…タール 24…安水
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】特開平01−294793号公報では、成
形コークスタールを系外に排出した後、150〜500
℃の酸化性ガスを成形コークスタールに吹きつけて接触
改質させることにより重質化させ、熱間耐荷重性の優れ
たバインダーを製造するタール改質方法が提案されてい
る。この方法で得られる改質タールはバインダーとして
の性能が高いが、系外にタール改質用のエアーブロー装
置を設置するため、設備費が増加していた。
形コークスタールを系外に排出した後、150〜500
℃の酸化性ガスを成形コークスタールに吹きつけて接触
改質させることにより重質化させ、熱間耐荷重性の優れ
たバインダーを製造するタール改質方法が提案されてい
る。この方法で得られる改質タールはバインダーとして
の性能が高いが、系外にタール改質用のエアーブロー装
置を設置するため、設備費が増加していた。
Claims (1)
- 【請求項1】 粉炭にコールタール、ピッチ、および石
油系重質油の1種類、又は2種類以上からなる粘結剤を
添加して加圧成形した成形炭を竪型シャフト炉で乾留し
冶金用成形コークスを製造するプロセスにおいて、成形
コークスの乾留時に発生するタールを、竪型シャフト炉
内に吹き込んで800〜1,000℃の熱媒ガスで加熱
することを特徴とする成形コークス製造プロセスにおけ
るタールの改質方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7344694A JPH07278565A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 成形コークス製造プロセスにおけるタールの改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7344694A JPH07278565A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 成形コークス製造プロセスにおけるタールの改質方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07278565A true JPH07278565A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13518465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7344694A Withdrawn JPH07278565A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 成形コークス製造プロセスにおけるタールの改質方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07278565A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010215689A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Jfe Steel Corp | 成型コークスの製造装置 |
-
1994
- 1994-04-12 JP JP7344694A patent/JPH07278565A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010215689A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Jfe Steel Corp | 成型コークスの製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20150175889A1 (en) | Pyrolyzer furnace apparatus and method for operation thereof | |
| CN1031348C (zh) | 一种低变质煤的多级回转热解加工方法 | |
| JP3027084B2 (ja) | 冶金用成形コークスの製造方法 | |
| US4234386A (en) | Continuous coke making | |
| Plancher et al. | Improving form coke briquette strength | |
| US4050990A (en) | Method and apparatus for producing form coke | |
| US3117918A (en) | Production of low sulfur formcoke | |
| US2825679A (en) | Briquetting of coke by direct heating | |
| CN101691492A (zh) | 一种煤干馏工艺 | |
| JP2953938B2 (ja) | 低温乾留による冶金用成型コークス製造方法 | |
| JPH07216361A (ja) | コークスの製造方法 | |
| US4305788A (en) | Process for the production of molded metallurgical coke from coal briquettes | |
| JPH07278565A (ja) | 成形コークス製造プロセスにおけるタールの改質方法 | |
| RU2375414C1 (ru) | Способ изготовления брикетного топлива | |
| JPH026815B2 (ja) | ||
| CN108342207A (zh) | 一种石灰石煅烧与煤气化及干馏联产的方法 | |
| US2656309A (en) | Process of coking a mixture of a carbonaceous material and a high boiling bituminous pitch | |
| JPH06184542A (ja) | コークスの製造方法 | |
| US3322550A (en) | Process for treating petroleum coke | |
| CN201581051U (zh) | 一种用于高水分煤低温干馏的预热结构 | |
| JP4218426B2 (ja) | 高強度フェロコークスの製造方法 | |
| GB2085915A (en) | Method for producing coke and a high calorific gas from coal | |
| CN111635775A (zh) | 一种利用苯酐精馏残渣炼焦的方法 | |
| CN109097075B (zh) | 一种综合利用煤热解产物、热量的煤热解方法 | |
| CN205953532U (zh) | 一种碳化钙的生产系统 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |