JPH07283138A - シリコンへの炭素のレーザー蒸着による炭化シリコンの結晶学的整合フィルムの作成 - Google Patents

シリコンへの炭素のレーザー蒸着による炭化シリコンの結晶学的整合フィルムの作成

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JPH07283138A
JPH07283138A JP7005125A JP512595A JPH07283138A JP H07283138 A JPH07283138 A JP H07283138A JP 7005125 A JP7005125 A JP 7005125A JP 512595 A JP512595 A JP 512595A JP H07283138 A JPH07283138 A JP H07283138A
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JP7005125A
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Lajos Rimai
リマイ ラジョス
Richard M Ager
エム.エイガー リチャード
Willes H Weber
エィチ.ウェーバー ウィレス
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Ford Motor Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 純粋炭素ターゲットのレーザー融除により加
熱した結晶性シリコン基板上に結晶性炭化シリコン・フ
ィルムを成長させる。 【構成】 蒸着中の基板温度が1000゜C以上で単一
結晶シリコン基板では、生成SiCフィルムは基板に対
してエピタキシャル方位を有する。化学量論的SiCの
フィルムが約4000Åの厚さまで成長する。SiCフ
ィルムはシリコン基板の上面で成長し、フィルムの炭素
源は炭素ターゲットの融除煙から、シリコン源は基板か
らである。純粋炭素と純粋シリコン・ターゲットの交番
融除の方法を使用することにより、同様のエピタキシャ
ル・フィルムが1μmを越える厚さまで成長可能であ
り、シリコンの一部はシリコン・ターゲットの融除煙に
より与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素を、オプションと
してシリコンを含む元素ターゲットからシリコン上に炭
化シリコンの結晶化フィルムをレーザー蒸着することに
関し、上記フィルムはエピタキシャルであることが望ま
しい。
【0002】
【従来の技術】結晶化炭化シリコン(SiC)フィルム
の成長に最も一般的に使用される方法は炭素とシリコン
を含む分子の流れ、例えば各々炭化水素とシランの流れ
からの化学蒸着(CVD)である。CVD蒸着は通常水
素雰囲気で実行され、しばしば炭化水素フィルム形成に
は、フィルム成長の基板は単一の結晶Siウェファであ
る。通常炭化シリコンCVD蒸着は、高温で炭化水素の
みをSi基板に反応させることにより最初に薄いSiC
フィルムを成長させる段階を含む炭化段階から開始され
る。アモルファスまたは多結晶SiCフィルムはまたS
iCターゲットのイオン打ち込みにより成長可能であ
る。
【0003】高エネルギーを有するC+ イオンによる打
ち込みにSiがさらされている多くの実験で、表面近傍
で非化学量論的なSix C1 −x の薄層中に分散したS
iC結晶の形成が報告されている。100keVのC+
の大きなイオン流によるSiの打ち込みは不整列のC−
Si混合体を発生し、これは以後の高温アニールにより
多結晶SiCに変形することも報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Appl.Phys.
Lett.1991年59巻(18)、2266頁の
L.Rimai、R.Ager、E.M.Logoth
etis、W.H.Weber、およびJ.Hanga
s「セラミック炭化シリコンターゲットのレーザー融除
による配向されて炭化シリコンフィルムの作成」には、
セラミックSiCターゲットのパルスレーザー融除によ
りSiウェファ上に結晶化SiCフィルムが成長可能で
あり、適当な条件下でこれらのフィルムは実質的な程度
のエピタキシャル方位を示すことが開示されている。こ
の処理の一つの欠点は、材料源としてのセラミックSi
Cターゲットの必要性である。このようなターゲットは
通常その作成のために必要な添加剤を含み、これは成長
するフィルムに不純物として転送される。 前記ターゲ
ットの融除速度は相対的に遅く、その結果フィルム成長
は遅くなる。本発明の方法は、SiCフィルムの炭素原
子の源として純粋な炭素元素のターゲット(pure
elemental carbon target)の
レーザー融除により発生された煙(plume)を、そ
してシリコン原子の源としてシリコン基板自体または純
粋シリコン・ターゲットからのレーザー融除煙を使用す
ることにより従来技術の方法のこれらの欠点を克服す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はシリコン上に結
晶化炭化シリコンのフィルムを作成する方法に関する。
本方法は、約600゜C以上の温度であるシリコンに向
けられた炭素原子の煙を発生するレーザー融除を炭素タ
ーゲットに受けさせ、これにより結晶化炭化シリコン・
フィルム(crystalline silicon
carbidefilm)を発生するよう反応させる段
階を含む。本方法はまた、炭素そしてその後にシリコン
を交互に融除してフィルムを形成させることを可能とす
る。別の実施例によると、本発明は本方法により作成さ
れたフィルムに関する。約1000゜C以上の温度で
は、フィルムはシリコン基板とエピタキシャル的に整合
している。
【0006】
【実施例】本発明によると、純粋な元素のターゲット
材、すなわち炭素ターゲットのみを用いて、または最初
にシリコン上にSiCフィルムを形成するために炭素タ
ーゲットを、その後炭素とシリコンのターゲットを交互
に用いて炭化シリコンフィルムを真空中でシリコン上に
成長させる。上述したように、本方法は、SiCフィル
ムを成長させるシリコン基板材へ向けられる元素の原子
またはイオンを発生するターゲットを融除するためにレ
ーザー光線を使用する段階を含む。
【0007】SiCフィルムを成長させるシリコン基板
材はシリコン・ウェファを含むシリコン全体か、または
酸化アルミニウム(サファイア)、溶融水晶または他の
絶縁または電導支持材のような支持体上に設けたシリコ
ン層を含む。本発明に従ってフィルムが成長されるシリ
コン基板材の厚さは本発明を実施するのには重要でな
く、約0.5マイクロメータからミリメータまで一般的
に変化し、少なくとも1μmが最も望ましい。有利な点
として、本発明を実施する際に、約1000゜C以上に
加熱しシリコン基板が単結晶シリコンである条件の下
で、生成する本発明のSiCフィルムの結晶性と方位は
SiCフィルムを成長させる結晶性シリコン基板材のも
のに対応していることが解った。約600゜Cと100
0゜Cの間の基板温度では、生成するSiCフィルムは
多結晶質である。これはSiCを成長させるために用い
られた従来技術の方法からしばしば生成するアモルファ
ス・フィルムと対照的である。このような従来技術の方
法と対比して、蒸着中の水素雰囲気の必要性なしに、ま
た以後のアニール段階の必要性なしに、本発明の方法は
多結晶質SiCフィルムと結晶性エピタキシャルSiC
フィルムを有利に提供する。
【0008】本発明で使用されるシリコン基板は100
または111方位シリコンのような任意の方位でよく、
方位の選択はそのときの応用例に依存する。SiCフィ
ルムの形成中にシリコン基板は何らかの方法によって少
なくとも600゜Cの温度まで(エピタキシャル・フィ
ルムが必要な場合には1000゜C以上の温度まで)加
熱できる。上記したように、エピタキシャル結晶性Si
Cフィルムを作成したい場合には、シリコン基板は単結
晶シリコンが最適である。SiCの蒸着速度はシリコン
基板温度が増加するにつれて増加することが分った。
【0009】炭素ターゲットは真空装置中に設けられ、
ここではパルスレーザーを含む前記の適当な装置の1実
施例は図1に概略的に図示されている。本発明に用いら
れる真空装置はターゲットのレーザー融除を可能とする
任意のものでよい。5x10 -6から5x10-5Torr
基本圧の典型的な真空装置が使用できる。当業者には明
らかなように、他の圧力も適当に使用でき、しばしば1
0-6と10-2Torrの間の圧力を含む。図1の実施例
では、レーザー光、例えばエキシマ・レーザー光が炭素
ターゲット(図1の5)に当たる。一般的にこのような
装置では、ターゲットは回転していてレーザーは25か
ら60゜の範囲の角度でターゲットに当たり、ここでタ
ーゲットの小区域、例えば0.2cm2 のオーダーで照
射する。本発明で用いられたレーザーは5〜20Hzの
範囲の速度でパルスを与えられるXeFエキシマ・レー
ザー(351nmの波長)である。20nsec長の2
00から350mJパルスは本実施例でターゲットに1
から3J/cm2 の流れ(fluence)を生じる。
本開示を考慮して当業者には明らかなように他のレーザ
ー型式やパラメータ(例えば波長、流れ)も使用できる
ため、本実施例は発明を限定する意味のものではない。
例えば、ターゲット材の光学吸収特性に応じて他の波長
のレーザー光線、例えばKFエキシマ・レーザーからの
248nm、NdYagレーザーからの1060または
532nmも使用可能である。SiCターゲットより長
波長光線に対して透明度が小さい本発明の元素のターゲ
ットの使用は、ターゲット融除に対して近赤外または可
視レーザー光線の使用を可能とすることが解った。この
ような光線はエキシマ・レーザーより良い光線安定性と
品質を有し、焦点整合性、煙(plume)安定性、お
よびその結果蒸着フィルム品質を改良する。融除中は単
一元素ターゲットは回転されて表面損傷を最小とする。
しかしながら、モーター化ジンバル上の鏡2により焦点
合わせレンズ3の前でレーザー光の方向を連続的に(わ
ずかに)移動させることにより照射点を連続的に移動さ
せることにより同様のことが実施可能であり、ジンバル
(6と7)の2自由度はコンピュータ制御されているた
め照射点はターゲットの走査パターンを記述する。シリ
コン基板の前面は適当なパターンのシャドウ・マスクに
より覆われて対応するパターンのSiCフィルムを得る
ことが可能である。
【0010】ターゲットへ転送されたレーザー・エネル
ギから生じた基板に到達する煙中のイオンおよび中性原
子のエネルギは高々数十eVが最適である。このエネル
ギは真空室中の圧力を増加することにより下方へ調節可
能であり、このエネルギはフィルムの物理特性に影響す
るためこれは重要である。原子とイオンの煙は一般にタ
ーゲットに垂直な円錐中に現れ、ある距離、例えば5か
ら15cm離れた所に配置したシリコン基板に衝突す
る。開示した実施例のレーザー光線は、共に真空装置の
外側に配置した45゜偏光鏡(図1の2)と50cmの
集束レンズ(3)により真空装置に放射される。光線は
水晶窓(4)を介して真空室へ入る。一つのケースで
は、純粋の炭素ターゲット(5)が入射光線に約45゜
の角度でレーザー光の焦点近傍真空装置の内側に固定し
て保持される。ターゲットのレーザー融除中は煙は一般
的にターゲットの表面に垂直な方向に鋭くピークを有し
てシリコン上に一様でない蒸着を生じることが解った
が、これはターゲット走査処理により補正可能である。
その理由は煙が基板に対して移動するからである。この
技術は一様性を増加し、基板上の大きな区域上に一様な
フィルムを与える。十分に低い圧力では、シリコン基板
対炭素ターゲット距離も増加できさらに一様なフィルム
蒸着を与えることができる。例えば、10-3Torrで
は平均自由行程は10cmのオーダーで、これは圧力に
反比例する。ターゲット対基板距離が平均自由行程より
小さいかまたはそのオーダーである限り蒸着過程に影響
を与える煙特性は圧力に独立である。
【0011】炭素煙の原子またはイオンがシリコン基板
材に接触した時、これらの炭素粒子と基板材のシリコン
との反応によりSiCフィルムが形成され、炭素結合を
形成することが解った。以後、SiCフィルムは成長し
続けるため、1000゜Cのような低温でさえもSiC
の有限な厚み中でSiまたはCまたは両者のどちらかの
拡散があることは明らかである。すなわち、シリコン基
板材のシリコン原子は形成されたSiCフィルム中を拡
散してSiCをさらに作成し、そして/又は炭素は形成
されたSiCフィルム中を拡散してシリコン基板材と反
応する。
【0012】レーザー真空装置で炭素ターゲットのみで
発明の方法を使用し、一般的に約1200゜Cまでの上
昇温度を含み、基本的に化学量論的なSiCフィルムが
約4000Åまでの厚さで最適に容易に形成可能である
ことが解った。本発明の1実施例によると、シリコン基
板は抵抗性ヒーターにより約1000と1150゜Cの
間まで加熱される。フィルム成長速度は図2のデータに
より示されるように基板温度が増加すると増加し、この
図2では100方位Si基板に対して蒸着時の基板温度
の関数としてレーザーパルスあたりのÅ単位でのフィル
ム厚増加がプロットされている。本発明のSiCフィル
ムは結晶性立方SiCから構成され、これはシリコン基
板の方位を有する。すなわち、約1000゜C以上の基
板温度では、100シリコン・ウェファ上で成長するS
iCは100方位を有し、111シリコン上で成長する
SiCは111方位を有する。これは図3A、図3B、
図3Cの「θ−2θ」x線回折トレースにより明瞭に図
示されている。トレース(3A)は炭素のみのターゲッ
トからの100Si上のフィルムに対してのものであ
り、エピタキシャル的な方位のフィルムの強い200回
折特性と非常に弱い111回折を明白に示し、1%より
相当以下のフィルムが不正方位であることを指示してい
る。トレース(3B)は炭素のみターゲットからの11
1Si上のフィルムに対してで、トレース(3A)と対
比して、非常に強い111回折と非常に弱い200回折
を示し、これはエピタキシャル・フィルム成長に期待さ
れるものそのものである。
【0013】4000Åを越えてSiCフィルムを形成
し続けるためには、以下のように修正した実施例が用い
られる。すなわちシリコン・ターゲットが炭素ターゲッ
トに加えて真空レーザー蒸着装置に含まれる。そうでな
ければ、炭素の連続蒸着は既形成のSiCフィルム上の
黒鉛炭素層の形成を助長する。適切な走査パターンを用
いて各ターゲットから融除した材料の相対量を制御可能
である。使用される繰り返し走査パターンは、一般的に
等しい時間量だけ、典型的には各サイクルで5sの間炭
素とシリコン・ターゲット間を前後に照射点を繰り返し
移動させる。点が各ターゲット上にある時には連続的に
移動されて、各ターゲットで消費する時間はプログラム
可能であり、これにより各元素のターゲット源から融除
される材料の量に対して正確な制御を与えることが望ま
しい。トレース(3C)は100Si基板上に2重ター
ゲット、交番融除処理により成長したフィルムを示し、
200エピタキッシャル的整合SiCの特徴的回折を示
す。標準的には、本発明の方法の本実施例によると、2
重ターゲットからの蒸着は351nmエキシマレーザー
光線の20Hz速度または300mJパルスで実施さ
れ、ターゲット上の照射域は約0.2cm2 (20ns
のパルス長で1.5J/cm2 の流れ(fluenc
e))である。2重ターゲット設定の前面は図1で別個
に(6)として図示され、ここに照射域の可能な走査路
が概略的に図示され、これにより照射点は走査の上下部
分で一方の材料から他方へ移動する。レーザー光線が炭
素又はシリコンのどちらに当たっているかは、適当なス
ペクトル・フィルタを介した煙により放射される可視光
線の強度を測定することにより監視できる、なぜならこ
の光線のスペクトル分布はターゲット材に特徴的である
からである。ターゲット上の照射点の実際の位置は、偏
光鏡の背面に反射され、その位置座標が融除光線の衝突
点のターゲット上の位置によって校正されるHeNeレ
ーザー光(8)により照射されるスクリーン(7)上の
点を観察することにより監視される。この処理は多数の
異なるターゲットに拡張可能であり、フィルムの組成と
構造を調節する手段を与える。本実施例では、シリコン
(9)、100または111シリコン・ウェファは抵抗
性窒化ボロン絶縁炭素フィルム・ヒーター(10)の上
に取り付けられて蒸着中のその温度の制御を可能とす
る、なぜなら生成フィルムの性質はこの温度に非常に依
存するからである。すなわち、低い角度境界と欠陥によ
り決定され、x線回折線幅から得られる結晶寸法は蒸着
温度に従って増加する。これは図4のデータにより示さ
れ、ここでは炭素のみのターゲットを使用して100S
i基板上に成長した100SiCフィルムの基板蒸着温
度の関数としてこの結晶寸法がプロットされている。ヒ
ーター・シリコン組立体は本実施例ではタンタル光線シ
ールド(11)に挿入され、このシールドは融除煙を収
容するよう基板の前面に正方形の2.5x2.5cm開
口部を有する。いくつかの実験では、長方形、円形また
は他の形状の蒸着フィルムを得るためにタンタルのシャ
ドウマスク(12)を基板の前面に挿入した。このよう
なマスクによる蒸着は蒸着中のフィルム上の温度の一様
性を強化し、プロファイルメータ(profileme
ter)の縁厚さ測定を介して正確な蒸着速度決定を可
能とする。初期基板温度は図1の赤外パイロメータ13
により測定され、これは窓15を介してその検出器に到
達する光線14を狭い0.9から1.0μm帯に限定す
る帯域フィルタを含む。成長するSiCフィルムはこの
光線には透明なため、フィルムが成長し始めるにつれ
て、パイロメータの出力はフィルム中のこの狭い帯光線
の干渉定在波の形成により振動する。連続する振動ピー
ク間の分離は、フィルム厚がフィルム中の光線波長の半
分だけ増加すると発生する。これらの振動はフィルム成
長の「その場の」監視を可能とし、SiCの既知屈折率
を使用する時プロファイロメータ測定と一致する最終フ
ィルム厚を生じる。これらの例では、シリコン基板は約
7cmターゲットから離して取り付けられ、それに対し
て約45゜の2平面角を形成する。従って煙軸はターゲ
ットに対して大体垂直なため、シリコン基板材と約45
゜の角度を形成する。シリコン基板対ターゲット距離と
角度は発明には重要ではなく、変更したときには主に蒸
着速度を変更する。
【0014】2元素ターゲット(炭素とシリコン)の交
番レーザー融除は炭素ターゲットのみのものより幾分速
い蒸着速度を可能とし、フィルムは1マイクロメータま
たはそれ以上を含む所要の厚さまで成長できる。炭素タ
ーゲットのみを使用したものでは、1140゜Cで約7
分の蒸着後に3000Åの厚さに到達したが、上述した
2重ターゲットでは、同じ温度で、10分の蒸着後に1
マイクロメータの厚さが達成された。有利なことに、2
重ターゲットにより形成される生成フィルムは、フィル
ムを通して実質的に同一の結晶学的方位を有し、図3C
のようにシリコン基板材トレースの方位と整合する。本
発明に対して開示したものと同様な各種のパラメータに
より作られた多くのフィルムのラマン・スペクトルはこ
れらが基本的に化学量論的SiCから構成されているこ
とを示している。炭素ターゲットのみで成長されたフィ
ルムからの図5のラマン・スペクトルは793および9
70cm-1近傍で立方体SiCの特徴である横および縦
光学フォノンの存在を明らかに示している。Si基板に
張り付いた2枚のフィルムもSi基板の特徴である94
0と990cm-1の間の広いバンドのさらなる存在を示
し、一方このバンドは成長後に同じ基板から除去される
SiCフィルムからは存在しない。張り付けフィルムと
除去フィルムとの間のSiCラマン・バンドの小さな移
動は多分SiCとSi基板間の格子定数と熱膨張係数間
の不整合に関係する歪み場変化によるものである。これ
らのフィルムの化学量はまたオージェ深度プロファイル
により確認できる。以前当該技術で用いられたセラミッ
クSiCではなく元素のターゲットの使用は、ターゲッ
トの増大した融除効率により蒸着SiCフィルムの成長
速度を増加させる。実質的に速い成長速度は方位付け結
晶フィルムにたいしてCVDにより達成可能なものの1
オーダー大きい驚異的なもので、これは本方法を非常に
望ましい方法としている。SiC蒸着のCVD処理は、
これが高濃度の水素の存在下で実行され、水素の一部が
フィルム中に含まれる欠点をこうむる。SiCフィルム
を提供する従来技術で開示されるスパッタリングやイオ
ン・ビーム技術と比較して、本発明は111および10
0方位の両方に対してSi上の立方体SiCの結晶学的
に整合したフィルムを有利に作成可能であり、一方従来
のフィルムはアモルファスであるかまたは良くても多結
晶質である。
【0015】本発明により作成されるフィルムは薄膜高
温電子素子、高温センサ応用および立方体SiCの蒸気
相成長用の種として使用される。本方法はまた蒸気相成
長の六方晶形SiCウェファ上の立方体SiCフィルム
の水素のないエピタキシャル成長の可能性も与える。立
方体SiCは他の多結晶型より高いキャリア移動度を有
するものと期待されるためこれは電子応用には重要であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶性SiCを蒸着するため本発明に従って使
用されるレーザー蒸着装置の1実施例を概略的に図示す
る。
【図2】炭素ターゲットによりシリコン上に成長された
本発明の実施例によるフィルムに対する温度の関数とし
てのフィルム成長速度を図示するグラフである。
【図3】本発明により作成されたSiCフィルムの実施
例のx線回折データで、Aは100Si上のフィルム、
Bは111Si上のフィルム、Cは2重ターゲットによ
り形成されたフィルムのx線回折データである。
【図4】本発明の実施例により100シリコン上に成長
したSiCフィルムのx線回折から得られた結晶寸法の
温度依存性を図示するグラフである。
【図5】本発明の実施例によるCターゲットからSi上
に成長したフィルムのラマン・スペクトルを図示するグ
ラフである。
【符号の説明】
2 偏光鏡 3 集束レンズ 4 水晶窓 5 炭素ターゲット 9 シリコン 10 絶縁炭素フィルムヒーター 12 シャドウ・マスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に結晶性炭化シリコンの
    フィルムを作成する方法において、 真空装置中で、炭素ターゲットにレーザー融除を受けさ
    せ、約600゜Cより高い温度の前記シリコン基板に向
    けられる炭素原子の煙を発生させる段階を含み、これに
    より反応して前記結晶性炭化シリコンフィルムを基板上
    に作成する、シリコン基板上に結晶性炭化シリコンのフ
    ィルムを作成する方法。
JP7005125A 1994-01-18 1995-01-17 シリコンへの炭素のレーザー蒸着による炭化シリコンの結晶学的整合フィルムの作成 Pending JPH07283138A (ja)

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