JPH07283166A - コンタクトホールの作製方法 - Google Patents
コンタクトホールの作製方法Info
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- JPH07283166A JPH07283166A JP6222581A JP22258194A JPH07283166A JP H07283166 A JPH07283166 A JP H07283166A JP 6222581 A JP6222581 A JP 6222581A JP 22258194 A JP22258194 A JP 22258194A JP H07283166 A JPH07283166 A JP H07283166A
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- Thin Film Transistor (AREA)
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- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化珪素膜または窒化珪素膜下の、表面に陽
極酸化アルミニウム膜を有しているアルミニウム電極に
対する、酸化珪素膜または窒化珪素膜と酸化アルミニウ
ム膜とをエッチング除去して行われるコンタクトホール
の形成を、容易かつ確実に実施する。 【構成】 表面に陽極酸化アルミニウムを有するアルミ
ニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、該ア
ルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属を覆
っている酸化珪素膜または窒化珪素膜とを有する積層体
に対し、酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ
化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入りフッ酸溶液(AB
HF)でエッチングする工程と、該工程の後、無水クロ
ム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液でエッチングする工
程とを有する。
極酸化アルミニウム膜を有しているアルミニウム電極に
対する、酸化珪素膜または窒化珪素膜と酸化アルミニウ
ム膜とをエッチング除去して行われるコンタクトホール
の形成を、容易かつ確実に実施する。 【構成】 表面に陽極酸化アルミニウムを有するアルミ
ニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、該ア
ルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属を覆
っている酸化珪素膜または窒化珪素膜とを有する積層体
に対し、酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ
化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入りフッ酸溶液(AB
HF)でエッチングする工程と、該工程の後、無水クロ
ム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液でエッチングする工
程とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面にバリア型の陽極
酸化膜を有する金属配線電極と、その上に酸化珪素等の
層間絶縁膜を有する積層体に対し、陽極酸化膜と層間絶
縁膜をエッチングして開孔を形成する方法に関する。
酸化膜を有する金属配線電極と、その上に酸化珪素等の
層間絶縁膜を有する積層体に対し、陽極酸化膜と層間絶
縁膜をエッチングして開孔を形成する方法に関する。
【0002】本発明は、陽極酸化を施した電極を有する
薄膜トランジスタのコンタクトホールの作製方法に関す
る。
薄膜トランジスタのコンタクトホールの作製方法に関す
る。
【0003】
【従来の技術】近年、薄膜トランジスタは、液晶ディス
プレイやイメージセンサーの動作素子として重要な役割
を果たしている。特に、電子移動度の高い結晶系薄膜ト
ランジスタはこれまでシリコン半導体のLSIが行って
きたドライバー回路をガラス、セラミックなどの絶縁性
基板上に直接形成することが出来る。配線回路の自由度
も上がり、幅1〜5mm以下でシフトレジスター等のド
ライバー回路を形成出来る。その結果パネル周辺部のデ
ッドスペースをほとんどなくせると言った特徴を有して
いる。
プレイやイメージセンサーの動作素子として重要な役割
を果たしている。特に、電子移動度の高い結晶系薄膜ト
ランジスタはこれまでシリコン半導体のLSIが行って
きたドライバー回路をガラス、セラミックなどの絶縁性
基板上に直接形成することが出来る。配線回路の自由度
も上がり、幅1〜5mm以下でシフトレジスター等のド
ライバー回路を形成出来る。その結果パネル周辺部のデ
ッドスペースをほとんどなくせると言った特徴を有して
いる。
【0004】従来より、タンタルやアルミニウムが半導
体回路等において微細な配線電極として使われている。
特にアルミニウムは比較的安価な材料であり,体積抵抗
が低いため大面積基板でも低抵抗かつ微細パターンを形
成できる。しかし、これらの金属材料は、加熱プロセス
では安定でなく、金属が粒状に異常成長するヒロックや
髭状に成長するホィスカー等が生じ、これらの材料を加
熱プロセスを有する半導体回路等の微細な電極構成に使
用することは難しかった。
体回路等において微細な配線電極として使われている。
特にアルミニウムは比較的安価な材料であり,体積抵抗
が低いため大面積基板でも低抵抗かつ微細パターンを形
成できる。しかし、これらの金属材料は、加熱プロセス
では安定でなく、金属が粒状に異常成長するヒロックや
髭状に成長するホィスカー等が生じ、これらの材料を加
熱プロセスを有する半導体回路等の微細な電極構成に使
用することは難しかった。
【0005】加熱プロセスにおいて金属を安定化させる
ために、原子半径が比較的大きな、チタン、スカンジウ
ム、シリコン、パラジウム、タンタル、イットリウム等
がドーパント金属として0.1〜5%程度添加し、配線
金属の安定化を計ることがおこなわれていた。しかしな
がら、少しでも高温プロセスを目指したい結晶系シリコ
ンの分野では350℃迄の耐熱性が要求される。それを
満足するためにはドーパント金属の効果だけでは難しか
った。
ために、原子半径が比較的大きな、チタン、スカンジウ
ム、シリコン、パラジウム、タンタル、イットリウム等
がドーパント金属として0.1〜5%程度添加し、配線
金属の安定化を計ることがおこなわれていた。しかしな
がら、少しでも高温プロセスを目指したい結晶系シリコ
ンの分野では350℃迄の耐熱性が要求される。それを
満足するためにはドーパント金属の効果だけでは難しか
った。
【0006】その他の対策として、これらの金属表面を
酸化し、安定な絶縁膜で被覆すると、金属の加熱プロセ
スに対する耐久性が向上することが知られている。酸化
物は金属化合物に比べて融点が高く安定であるために、
金属の異常成長を防ぐことができた。また、この安定な
絶縁膜で被覆された金属を多層配線に用いると、その表
面の絶縁性が充分に取れるため、配線間のショート防止
に有効であった。
酸化し、安定な絶縁膜で被覆すると、金属の加熱プロセ
スに対する耐久性が向上することが知られている。酸化
物は金属化合物に比べて融点が高く安定であるために、
金属の異常成長を防ぐことができた。また、この安定な
絶縁膜で被覆された金属を多層配線に用いると、その表
面の絶縁性が充分に取れるため、配線間のショート防止
に有効であった。
【0007】金属表面の酸化方法としては陽極酸化法
が、簡便で有力な手法である。化成溶液(陽極酸化を行
なうための電解液)としては3〜10%の酒石酸アンモ
ニウムやほう酸アンモニウム水溶液またはそれらをエチ
レングリコール中に3〜30%程添加した溶液が利用さ
れる。化成溶液の中に基板を入れ、基板上の金属配線を
電源の陽極(プラス)側に接続する。陰極(マイナス)
側には白金やステンレス等の安定した材料が用いられ
る。この状態で陽極・陰極間に定電流が流すと、供給さ
れた電荷によりアルミニウム等の配線材料が酸化する。
形成される酸化物は絶縁性が高いため、酸化が進むと配
線材料の電気抵抗が次第に高くなり、電極間の電圧は徐
々に増加し、電圧は100〜200Vに達する。その時
の陽極酸化膜の膜厚は約1400〜2800Åとなり、
配線金属は緻密な安定した酸化膜で被覆される。このよ
うにして形成された緻密な安定した陽極酸化膜をバリア
型陽極酸化膜という。
が、簡便で有力な手法である。化成溶液(陽極酸化を行
なうための電解液)としては3〜10%の酒石酸アンモ
ニウムやほう酸アンモニウム水溶液またはそれらをエチ
レングリコール中に3〜30%程添加した溶液が利用さ
れる。化成溶液の中に基板を入れ、基板上の金属配線を
電源の陽極(プラス)側に接続する。陰極(マイナス)
側には白金やステンレス等の安定した材料が用いられ
る。この状態で陽極・陰極間に定電流が流すと、供給さ
れた電荷によりアルミニウム等の配線材料が酸化する。
形成される酸化物は絶縁性が高いため、酸化が進むと配
線材料の電気抵抗が次第に高くなり、電極間の電圧は徐
々に増加し、電圧は100〜200Vに達する。その時
の陽極酸化膜の膜厚は約1400〜2800Åとなり、
配線金属は緻密な安定した酸化膜で被覆される。このよ
うにして形成された緻密な安定した陽極酸化膜をバリア
型陽極酸化膜という。
【0008】一方、近年は図1に示されるような構造の
薄膜トランジスタ(TFT)が提案されている。図1に
薄膜トランジスタの構造を示す。すなわち、電極とくに
ゲイト電極に、表面にバリア型の陽極酸化膜が形成され
たアルミニウム、タンタル等の金属電極を用いた薄膜ト
ランジスタである。
薄膜トランジスタ(TFT)が提案されている。図1に
薄膜トランジスタの構造を示す。すなわち、電極とくに
ゲイト電極に、表面にバリア型の陽極酸化膜が形成され
たアルミニウム、タンタル等の金属電極を用いた薄膜ト
ランジスタである。
【0009】図1の薄膜トランジスタ(プレーナー型)
の構成を説明する。半導体からなる活性層(ソース部4
03、チャネル部404、ドレイン部405)を設け、
その上にゲイト絶縁膜406を設け、その上に、緻密な
バリア型の陽極酸化膜408を有したゲイト電極407
が形成されている。図1に示す薄膜トランジスタにはバ
リア型陽極酸化膜408だけでなく、その側面部にポー
ラス型(多孔質型)の陽極酸化膜409が形成されてい
る。
の構成を説明する。半導体からなる活性層(ソース部4
03、チャネル部404、ドレイン部405)を設け、
その上にゲイト絶縁膜406を設け、その上に、緻密な
バリア型の陽極酸化膜408を有したゲイト電極407
が形成されている。図1に示す薄膜トランジスタにはバ
リア型陽極酸化膜408だけでなく、その側面部にポー
ラス型(多孔質型)の陽極酸化膜409が形成されてい
る。
【0010】408や409のような薄膜トランジスタ
のゲイト電極における陽極酸化膜は配線の熱安定性を増
加させるだけでなく、ゲイト側面の酸化物の厚さを利用
してオフセット領域413、414を形成する事ができ
る。その上に層間絶縁膜410が形成されている。層間
絶縁膜410には酸化珪素または窒化珪素の膜が利用さ
れる。
のゲイト電極における陽極酸化膜は配線の熱安定性を増
加させるだけでなく、ゲイト側面の酸化物の厚さを利用
してオフセット領域413、414を形成する事ができ
る。その上に層間絶縁膜410が形成されている。層間
絶縁膜410には酸化珪素または窒化珪素の膜が利用さ
れる。
【0011】
【従来技術の問題点】このような、表面に陽極酸化膜を
有する金属を電極に用いた構成の薄膜トランジスタにお
いて問題となるのは、ソース部活性層(ソース領域)4
03と接続電極411、ドレイン部活性層(ドレイン領
域)405と接続電極412、及びゲイト電極407と
接続電極415を、それぞれ接続するためのコンタクト
ホールの形成である。
有する金属を電極に用いた構成の薄膜トランジスタにお
いて問題となるのは、ソース部活性層(ソース領域)4
03と接続電極411、ドレイン部活性層(ドレイン領
域)405と接続電極412、及びゲイト電極407と
接続電極415を、それぞれ接続するためのコンタクト
ホールの形成である。
【0012】このとき、ソース部、ドレイン部では層間
絶縁膜410とゲイト絶縁膜406(ゲイト絶縁膜がソ
ース部、ドレイン部に無い構成のときは層間絶縁膜41
0のみ)に対してエッチングをし、また、ゲイト電極部
では層間絶縁膜410と陽極酸化膜408に対してエッ
チングを行なって、接続用のコンタクトホールが設ける
ことになる。
絶縁膜410とゲイト絶縁膜406(ゲイト絶縁膜がソ
ース部、ドレイン部に無い構成のときは層間絶縁膜41
0のみ)に対してエッチングをし、また、ゲイト電極部
では層間絶縁膜410と陽極酸化膜408に対してエッ
チングを行なって、接続用のコンタクトホールが設ける
ことになる。
【0013】このような場合、従来の工程では、水で1
/10〜1/100に希釈したフッ化水素酸(HF)が
エッチャントとして用いられていた。このエッチャント
は酸化珪素または窒化珪素からなる層間絶縁膜やゲイト
絶縁膜のエッチングに用いられる。さらに、アルミニウ
ムよりなるゲイト電極の場合、その陽極酸化膜(バリア
型陽極酸化アルミニウム)に対してもエッチングが行な
われる。
/10〜1/100に希釈したフッ化水素酸(HF)が
エッチャントとして用いられていた。このエッチャント
は酸化珪素または窒化珪素からなる層間絶縁膜やゲイト
絶縁膜のエッチングに用いられる。さらに、アルミニウ
ムよりなるゲイト電極の場合、その陽極酸化膜(バリア
型陽極酸化アルミニウム)に対してもエッチングが行な
われる。
【0014】フッ化水素酸をエッチャントとして用いた
場合、フッ化水素酸は層間絶縁膜やゲイト絶縁膜を構成
する酸化珪素に対するエッチング速度が、陽極酸化アル
ミニウムに対するエッチング速度と余り差が無く、エッ
チング選択比が低い。そのため、ソース部およびドレイ
ン部に対するコンタクトホールの形成と、ゲイト部のコ
ンタクトホールの形成を、レジストにより共に開孔を設
けて同工程でエッチングを行なおうとすると、ソース/
ドレイン部とゲイト部のどちらかにおいて、オーバエッ
チングやエッチング不足といった事態が発生しやすかっ
た。
場合、フッ化水素酸は層間絶縁膜やゲイト絶縁膜を構成
する酸化珪素に対するエッチング速度が、陽極酸化アル
ミニウムに対するエッチング速度と余り差が無く、エッ
チング選択比が低い。そのため、ソース部およびドレイ
ン部に対するコンタクトホールの形成と、ゲイト部のコ
ンタクトホールの形成を、レジストにより共に開孔を設
けて同工程でエッチングを行なおうとすると、ソース/
ドレイン部とゲイト部のどちらかにおいて、オーバエッ
チングやエッチング不足といった事態が発生しやすかっ
た。
【0015】したがって、従来は2段階のエッチングが
行なわれていた。図8に従来のエッチング工程を示す。
まず図8(A)に示すように、ゲイト部をレジスト30
3で覆いソース部301及びドレイン部302のみをレ
ジストで開孔して層間絶縁膜410及びゲイト絶縁膜4
06までのエッチングを行いシリコン活性層405を露
出させる。次に図8(B)に示すように、ゲイト部30
4のみをレジストで開孔し、層間絶縁膜410と陽極酸
化アルミニウム408のエッチングを行なうといった2
段階エッチングが行なわれていた。
行なわれていた。図8に従来のエッチング工程を示す。
まず図8(A)に示すように、ゲイト部をレジスト30
3で覆いソース部301及びドレイン部302のみをレ
ジストで開孔して層間絶縁膜410及びゲイト絶縁膜4
06までのエッチングを行いシリコン活性層405を露
出させる。次に図8(B)に示すように、ゲイト部30
4のみをレジストで開孔し、層間絶縁膜410と陽極酸
化アルミニウム408のエッチングを行なうといった2
段階エッチングが行なわれていた。
【0016】この方法では、開孔部のエッチングを行な
うのに2枚のマスク工程が必要とされた。さらにフッ化
水素酸の陽極酸化アルミニウムのエッチング速度は、陽
極酸化アルミニウム408がエッチング除去された後
の、アルミニウム407のエッチング速度に比して遅い
ため、十分な選択比がとれない。すなわち、陽極酸化ア
ルミニウムのエッチングが終了した時点でエッチング速
度が加速されてしまうため、アルミニウム407をオー
バエッチングしてしまう結果を招きやすい。
うのに2枚のマスク工程が必要とされた。さらにフッ化
水素酸の陽極酸化アルミニウムのエッチング速度は、陽
極酸化アルミニウム408がエッチング除去された後
の、アルミニウム407のエッチング速度に比して遅い
ため、十分な選択比がとれない。すなわち、陽極酸化ア
ルミニウムのエッチングが終了した時点でエッチング速
度が加速されてしまうため、アルミニウム407をオー
バエッチングしてしまう結果を招きやすい。
【0017】アルミニウムのエッチャントとして通常用
いられている燐酸、酢酸、硝酸を含んだアルミ混酸でも
ほぼ同様で陽極酸化アルミニウム/アルミニウムに対し
て選択比を取るのは難しかった。
いられている燐酸、酢酸、硝酸を含んだアルミ混酸でも
ほぼ同様で陽極酸化アルミニウム/アルミニウムに対し
て選択比を取るのは難しかった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸化珪素膜
または窒化珪素膜下の、表面に陽極酸化アルミニウム膜
を有しているアルミニウムまたはアルミニウムを主成分
とする電極に対して、酸化珪素膜または窒化珪素膜と酸
化アルミニウム膜をエッチング除去して行なわれるコン
タクトホールの形成を、容易かつ確実に実施できる方法
を提供する。
または窒化珪素膜下の、表面に陽極酸化アルミニウム膜
を有しているアルミニウムまたはアルミニウムを主成分
とする電極に対して、酸化珪素膜または窒化珪素膜と酸
化アルミニウム膜をエッチング除去して行なわれるコン
タクトホールの形成を、容易かつ確実に実施できる方法
を提供する。
【0019】また本発明は、酸化珪素膜または窒化珪素
膜下であって、陽極酸化アルミニウム膜を表面に有する
アルミニウム電極へのコンタクトホールの形成と、酸化
珪素膜下または酸化珪素膜と窒化珪素膜下の半導体への
コンタクトホールの形成を、一度のレジスト形成工程
(マスク行程)にて行なえる方法を提供する。
膜下であって、陽極酸化アルミニウム膜を表面に有する
アルミニウム電極へのコンタクトホールの形成と、酸化
珪素膜下または酸化珪素膜と窒化珪素膜下の半導体への
コンタクトホールの形成を、一度のレジスト形成工程
(マスク行程)にて行なえる方法を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本明細書で開示する発明の一つは、表面に陽極酸化
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜とを有
する積層体に対し、酢酸とフッ化アンモニウム(NH4
F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フ
ッ酸溶液(ABHF)でエッチングする工程と、該工程
の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液でエ
ッチングする工程とにより、前記酸化珪素膜と前記陽極
酸化アルミニウムとをエッチングし、前記アルミニウム
の少なくとも一部を露呈することを特徴とするコンタク
トホールの作製方法である。
に、本明細書で開示する発明の一つは、表面に陽極酸化
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜とを有
する積層体に対し、酢酸とフッ化アンモニウム(NH4
F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フ
ッ酸溶液(ABHF)でエッチングする工程と、該工程
の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液でエ
ッチングする工程とにより、前記酸化珪素膜と前記陽極
酸化アルミニウムとをエッチングし、前記アルミニウム
の少なくとも一部を露呈することを特徴とするコンタク
トホールの作製方法である。
【0021】他の発明の一つは、陽極酸化アルミニウム
で被覆されたアルミニウムまたはアルミニウムを主成分
とする金属よりなるゲイト電極を有するゲイト部と、半
導体よりなるソース部またはドレイン部と、前記ゲイト
部、ソース部、ドレイン部を覆って設けられた酸化珪素
膜とを少なくとも有する薄膜トランジスタにおいて、前
記酸化珪素膜に対し、前記ソース部、ドレイン部および
ゲイト部の上部に開孔領域を有してレジストを形成する
工程と、前記開孔領域内を、フッ化アンモニウム(NH
4 F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝
フッ酸溶液(ABHF)に浸す工程と該工程の後、前記
開孔領域内を、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸
溶液に浸す工程とにより、前記開孔領域内の酸化珪素膜
および陽極酸化アルミニウム膜を除去することを特徴と
するコンタクトホールの作製方法である。
で被覆されたアルミニウムまたはアルミニウムを主成分
とする金属よりなるゲイト電極を有するゲイト部と、半
導体よりなるソース部またはドレイン部と、前記ゲイト
部、ソース部、ドレイン部を覆って設けられた酸化珪素
膜とを少なくとも有する薄膜トランジスタにおいて、前
記酸化珪素膜に対し、前記ソース部、ドレイン部および
ゲイト部の上部に開孔領域を有してレジストを形成する
工程と、前記開孔領域内を、フッ化アンモニウム(NH
4 F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝
フッ酸溶液(ABHF)に浸す工程と該工程の後、前記
開孔領域内を、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸
溶液に浸す工程とにより、前記開孔領域内の酸化珪素膜
および陽極酸化アルミニウム膜を除去することを特徴と
するコンタクトホールの作製方法である。
【0022】また、他の発明の一つは、陽極酸化アルミ
ニウムで被覆されたアルミニウムまたはアルミニウムを
主成分とする金属よりなるゲイト電極を有するゲイト部
と、半導体よりなるソース部またはドレイン部と、前記
ゲイト部、ソース部、ドレイン部を覆って設けられた酸
化珪素膜とを少なくとも有する薄膜トランジスタにおい
て、前記酸化珪素膜に対し、フッ化アンモニウム(NH
4 F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝
フッ酸溶液(ABHF)により、開孔を形成する工程
と、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液によ
り、前記開孔より小さい口径を有する開孔を、前記陽極
酸化アルミニムウム膜に設けること、を特徴とするコン
タクトホールの作製方法である。
ニウムで被覆されたアルミニウムまたはアルミニウムを
主成分とする金属よりなるゲイト電極を有するゲイト部
と、半導体よりなるソース部またはドレイン部と、前記
ゲイト部、ソース部、ドレイン部を覆って設けられた酸
化珪素膜とを少なくとも有する薄膜トランジスタにおい
て、前記酸化珪素膜に対し、フッ化アンモニウム(NH
4 F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝
フッ酸溶液(ABHF)により、開孔を形成する工程
と、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液によ
り、前記開孔より小さい口径を有する開孔を、前記陽極
酸化アルミニムウム膜に設けること、を特徴とするコン
タクトホールの作製方法である。
【0023】また他の発明は、上記した構成において、
酸化珪素膜は、酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜であ
ることを特徴とするコンタクトホールの作製方法であ
る。
酸化珪素膜は、酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜であ
ることを特徴とするコンタクトホールの作製方法であ
る。
【0024】また、他の発明の一つは、表面に陽極酸化
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜または
窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜
と、を有する積層体に対し、ドライエッチングする工程
と、該工程の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐
酸溶液でエッチングする工程とにより、前記酸化珪素膜
または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積
層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチングして、
前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈させ、該工程
の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミニウムと電
気的に接続するアルミニウム配線を設けることを特徴と
するコンタクトホールの作製方法である。
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜または
窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜
と、を有する積層体に対し、ドライエッチングする工程
と、該工程の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐
酸溶液でエッチングする工程とにより、前記酸化珪素膜
または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積
層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチングして、
前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈させ、該工程
の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミニウムと電
気的に接続するアルミニウム配線を設けることを特徴と
するコンタクトホールの作製方法である。
【0025】また、他の発明の一つは、表面に陽極酸化
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜または
窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜
と、を有する積層体に対し、ドライエッチングする工程
と、該工程の後、イオンミリングすることにより、前記
酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪
素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチ
ングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈さ
せ、該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミ
ニウムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けるこ
とを特徴とするコンタクトホールの作製方法である。
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜または
窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜
と、を有する積層体に対し、ドライエッチングする工程
と、該工程の後、イオンミリングすることにより、前記
酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪
素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチ
ングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈さ
せ、該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミ
ニウムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けるこ
とを特徴とするコンタクトホールの作製方法である。
【0026】また、他の発明の一つは、表面に陽極酸化
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜または
窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜
と、を有する積層体に対し、酢酸とフッ化アンモニウム
(NH4 F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入
り緩衝フッ酸溶液(ABHF)でエッチングする工程
と、該工程の後、イオンミリングすることにより、前記
酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪
素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチ
ングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈さ
せ、該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミ
ニウムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けるこ
とを特徴とするコンタクトホールの作製方法である。
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている酸化珪素膜または
窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜
と、を有する積層体に対し、酢酸とフッ化アンモニウム
(NH4 F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入
り緩衝フッ酸溶液(ABHF)でエッチングする工程
と、該工程の後、イオンミリングすることにより、前記
酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪
素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチ
ングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈さ
せ、該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミ
ニウムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けるこ
とを特徴とするコンタクトホールの作製方法である。
【0027】また、他の発明の一つは、表面に陽極酸化
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている窒化珪素膜または
酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜とを有する積層体に
対し、酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化
水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(A
BHF)でエッチングする工程と、該工程の後、無水ク
ロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液でエッチングする
工程とにより、前記窒化珪素膜と前記陽極酸化アルミニ
ウムとをエッチングし、前記アルミニウムの少なくとも
一部を露呈することを特徴とするコンタクトホールの作
製方法。
アルミニウムを有するアルミニウムまたはアルミニウム
を主成分とする金属と、該アルミニウムまたはアルミニ
ウムを主成分とする金属を覆っている窒化珪素膜または
酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜とを有する積層体に
対し、酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化
水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(A
BHF)でエッチングする工程と、該工程の後、無水ク
ロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液でエッチングする
工程とにより、前記窒化珪素膜と前記陽極酸化アルミニ
ウムとをエッチングし、前記アルミニウムの少なくとも
一部を露呈することを特徴とするコンタクトホールの作
製方法。
【0028】また、他の発明の一つは、陽極酸化アルミ
ニウムで被覆されたアルミニウムまたはアルミニウムを
主成分とする金属よりなるゲイト電極と、前記ゲイト電
極を覆って設けられたゲイト絶縁膜とを少なくとも有す
る薄膜トランジスタにおいて、前記ゲイト絶縁膜に対
し、フッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化水素酸
(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(ABH
F)により、開孔を形成する工程と、無水クロム酸と燐
酸を含んだクロム燐酸溶液により、前記開孔より小さい
口径を有する開孔を、前記陽極酸化アルミニウム膜に設
けることを特徴とするコンタクトホールの作製方法。
ニウムで被覆されたアルミニウムまたはアルミニウムを
主成分とする金属よりなるゲイト電極と、前記ゲイト電
極を覆って設けられたゲイト絶縁膜とを少なくとも有す
る薄膜トランジスタにおいて、前記ゲイト絶縁膜に対
し、フッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化水素酸
(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(ABH
F)により、開孔を形成する工程と、無水クロム酸と燐
酸を含んだクロム燐酸溶液により、前記開孔より小さい
口径を有する開孔を、前記陽極酸化アルミニウム膜に設
けることを特徴とするコンタクトホールの作製方法。
【0029】また、他の発明は、上記構成において、ゲ
イト絶縁膜は、酸化珪素膜であることを特徴とするコン
タクトホールの作製方法である。
イト絶縁膜は、酸化珪素膜であることを特徴とするコン
タクトホールの作製方法である。
【0030】また、他の発明は、上記構成において、ゲ
イト絶縁膜は、窒化珪素膜であること特徴とするコンタ
クトホールの作製方法である。
イト絶縁膜は、窒化珪素膜であること特徴とするコンタ
クトホールの作製方法である。
【0031】また、他の発明は、上記構成において、ゲ
イト絶縁膜は、酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜であ
ることを特徴とするコンタクトホールの作製方法であ
る。
イト絶縁膜は、酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜であ
ることを特徴とするコンタクトホールの作製方法であ
る。
【0032】また、上記構成において、酢酸入り緩衝フ
ッ酸溶液(ABHF)は、酢酸(98%)と40%フッ
化アンモニウム(NH4 F)と50%フッ化水素酸(H
F)を 0:1:1〜100:100:1好ましくは
0:10:1〜60:60:1(体積比)で混合したも
のである事を特徴とするものである。
ッ酸溶液(ABHF)は、酢酸(98%)と40%フッ
化アンモニウム(NH4 F)と50%フッ化水素酸(H
F)を 0:1:1〜100:100:1好ましくは
0:10:1〜60:60:1(体積比)で混合したも
のである事を特徴とするものである。
【0033】
【作用】本出願人は、フッ化アンモニウム(NH4 F)
とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸
溶液(以下ABHFと略す)が、酸化珪素膜や窒化珪素
膜をエッチングし、かつ陽極酸化アルミニウムに対して
は、ある程度エッチングが進行した段階で、エッチング
が停止する性質を有していることを見出した。
とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸
溶液(以下ABHFと略す)が、酸化珪素膜や窒化珪素
膜をエッチングし、かつ陽極酸化アルミニウムに対して
は、ある程度エッチングが進行した段階で、エッチング
が停止する性質を有していることを見出した。
【0034】すなわち、ABHFによってソース部、ド
レイン部、ゲイト部上の酸化珪素膜または窒化珪素膜よ
りなる層間絶縁膜は、それぞれ同じようにエッチングさ
れる。次にソース部及びドレイン部にゲイト絶縁膜(酸
化珪素膜または窒化珪素膜)があれば、ゲイト絶縁膜が
ABHFでエッチング除去され、シリコン活性層が露出
した段階でABHFのエッチングを終了し、水洗してエ
ッチャントによる反応を停止する。一方ゲイト部では、
このエッチング工程の間に酸化珪素膜または窒化珪素膜
下の陽極酸化アルミニウムが露出しており、この陽極酸
化アルミニウムはABHFの作用によりエッチングされ
る。ただしこのとき、陽極酸化アルミニウムは当初30
0〜600Å程度まではエッチングが進行するがそれ以
上の進行は停止する。
レイン部、ゲイト部上の酸化珪素膜または窒化珪素膜よ
りなる層間絶縁膜は、それぞれ同じようにエッチングさ
れる。次にソース部及びドレイン部にゲイト絶縁膜(酸
化珪素膜または窒化珪素膜)があれば、ゲイト絶縁膜が
ABHFでエッチング除去され、シリコン活性層が露出
した段階でABHFのエッチングを終了し、水洗してエ
ッチャントによる反応を停止する。一方ゲイト部では、
このエッチング工程の間に酸化珪素膜または窒化珪素膜
下の陽極酸化アルミニウムが露出しており、この陽極酸
化アルミニウムはABHFの作用によりエッチングされ
る。ただしこのとき、陽極酸化アルミニウムは当初30
0〜600Å程度まではエッチングが進行するがそれ以
上の進行は停止する。
【0035】図2に、ABHFによる陽極酸化アルミニ
ウム膜のエッチング特性の一例を示す。図2において
は、ABHFでは350Å程度エッチングした後は、そ
れ以上エッチングが進まないことが分かる。
ウム膜のエッチング特性の一例を示す。図2において
は、ABHFでは350Å程度エッチングした後は、そ
れ以上エッチングが進まないことが分かる。
【0036】その時の陽極酸化アルミニウムのエッチン
グされた表面には四角形の結晶が密集した状態が観察で
きる。このような四角形が観察される時には、必ずとい
ってよいほどエッチングは陽極酸化アルミニウムの途中
で停止している。この現象は、陽極酸化アルミニウムが
エッチャントと反応し不溶性の新たな化合物が形成され
るのか、電解質のカチオンがアルミナ膜に進入する表層
の部分が同エッチャントで除去され易く、その奥のカチ
オンの到達しない純アルミナの部分が同エッチャントに
対して安定であるのか、その当たりの原因については余
り明らかになっていない。
グされた表面には四角形の結晶が密集した状態が観察で
きる。このような四角形が観察される時には、必ずとい
ってよいほどエッチングは陽極酸化アルミニウムの途中
で停止している。この現象は、陽極酸化アルミニウムが
エッチャントと反応し不溶性の新たな化合物が形成され
るのか、電解質のカチオンがアルミナ膜に進入する表層
の部分が同エッチャントで除去され易く、その奥のカチ
オンの到達しない純アルミナの部分が同エッチャントに
対して安定であるのか、その当たりの原因については余
り明らかになっていない。
【0037】何れにしろ、ABHFによっては陽極酸化
アルミニウムは途中までしかエッチングされず、したが
って陽極酸化アルミニウムより内部にあるアルミニウム
までエッチングが行なわれることはない。
アルミニウムは途中までしかエッチングされず、したが
って陽極酸化アルミニウムより内部にあるアルミニウム
までエッチングが行なわれることはない。
【0038】なお、ABHFでエッチング後に水洗浄
し、乾燥させ、再度ABHFエッチャントに浸漬させる
とエッチングは再度進行し、新たに数100Åのエッチ
ング深さが進行する。これを数回繰り返すとエッチング
は徐々に進行してアルミニウムまで達しさらに進行して
いく。このようなエッチング/水洗を繰り返しの作業を
行なわない限り、エッチングがアルミニウムまで達する
ことはない。
し、乾燥させ、再度ABHFエッチャントに浸漬させる
とエッチングは再度進行し、新たに数100Åのエッチ
ング深さが進行する。これを数回繰り返すとエッチング
は徐々に進行してアルミニウムまで達しさらに進行して
いく。このようなエッチング/水洗を繰り返しの作業を
行なわない限り、エッチングがアルミニウムまで達する
ことはない。
【0039】このように、ABHFを用いて酸化珪素膜
または窒化珪素膜をエッチングすることによって、陽極
酸化アルミニウムに対するエッチングを自己制御的に停
止させることができるため、ゲイト部のオーバエッチン
グやエッチング不足など問題が無くなり、エッチングを
実施する者は、ソース部、ドレイン部のゲイト絶縁膜が
除去出来たかどうかに対して注意を払うだけで済み、極
めて容易に実施できる。
または窒化珪素膜をエッチングすることによって、陽極
酸化アルミニウムに対するエッチングを自己制御的に停
止させることができるため、ゲイト部のオーバエッチン
グやエッチング不足など問題が無くなり、エッチングを
実施する者は、ソース部、ドレイン部のゲイト絶縁膜が
除去出来たかどうかに対して注意を払うだけで済み、極
めて容易に実施できる。
【0040】また、陽極酸化アルミニウムのエッチング
に関しては、日本工業規格JISH 8680「アルミ
ニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化被膜厚さ試験方
法」の被膜質量法の中で、またはJIS H 9500
「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理作
業標準」の酸化膜除去方法の中で詳細が述べられてい
る。1リットル溶液中に燐酸(850g/l)35ml
と無水クロム酸20gを添加した溶液の中で60〜95
℃に加熱した状態でエッチングを行なうと記されてい
る。この溶液を、表面が陽極酸化されたアルミニウムに
用いると、表面の陽極酸化アルミニウムの皮膜のみがエ
ッチングされ、素地のアルミニウムの部分はエッチング
されない。すなわち、陽極酸化アルミニウム/アルミニ
ウム界面でのエッチング選択比を高くとれる。
に関しては、日本工業規格JISH 8680「アルミ
ニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化被膜厚さ試験方
法」の被膜質量法の中で、またはJIS H 9500
「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理作
業標準」の酸化膜除去方法の中で詳細が述べられてい
る。1リットル溶液中に燐酸(850g/l)35ml
と無水クロム酸20gを添加した溶液の中で60〜95
℃に加熱した状態でエッチングを行なうと記されてい
る。この溶液を、表面が陽極酸化されたアルミニウムに
用いると、表面の陽極酸化アルミニウムの皮膜のみがエ
ッチングされ、素地のアルミニウムの部分はエッチング
されない。すなわち、陽極酸化アルミニウム/アルミニ
ウム界面でのエッチング選択比を高くとれる。
【0041】例えば、ABHFのエッチングで四角形の
結晶が見えたままエッチング停止していた陽極酸化アル
ミニウム表面は、クロム燐酸溶液で完全に除去され、ア
ルミニウム界面(陽極酸化アルミニウムとアルミニウム
との界面)に達した時点でエッチングは止まる。
結晶が見えたままエッチング停止していた陽極酸化アル
ミニウム表面は、クロム燐酸溶液で完全に除去され、ア
ルミニウム界面(陽極酸化アルミニウムとアルミニウム
との界面)に達した時点でエッチングは止まる。
【0042】また、クロム燐酸をエッチャントとして陽
極酸化アルミニウムをエッチングしている最中には、同
エッチャントに酸化珪素または窒化珪素のゲイト絶縁膜
及びシリコン活性層も接しているが、これらは同エッチ
ャントに対してエッチング速度は小さく、材料的にはほ
とんど変化はない。
極酸化アルミニウムをエッチングしている最中には、同
エッチャントに酸化珪素または窒化珪素のゲイト絶縁膜
及びシリコン活性層も接しているが、これらは同エッチ
ャントに対してエッチング速度は小さく、材料的にはほ
とんど変化はない。
【0043】したがって、酸化珪素膜または窒化珪素膜
下の、陽極酸化アルミニウム膜を表面に有するアルミニ
ウムに接触するコンタクトホールは、ABHFで酸化珪
素をエッチングし、次にクロム燐酸溶液で陽極酸化アル
ミニウムのエッチングを行なうという本発明方法によ
り、極めて容易に制御性良く形成することが可能とな
る。
下の、陽極酸化アルミニウム膜を表面に有するアルミニ
ウムに接触するコンタクトホールは、ABHFで酸化珪
素をエッチングし、次にクロム燐酸溶液で陽極酸化アル
ミニウムのエッチングを行なうという本発明方法によ
り、極めて容易に制御性良く形成することが可能とな
る。
【0044】図3に、クロム燐酸溶液による陽極酸化ア
ルミニウム膜のエッチング特性の一例を示す。所定の時
間エッチングしその時に進行する深さを段差計で測定し
ている。アルミニウムを被覆しているの膜厚1500Å
の陽極酸化アルミニウムは時間経過に対して直線的に除
去され、アルミニウム界面でエッチング深さの進行は良
好に停止している。確認の為にクロムリン酸溶液エッチ
ング後にオージェ分光分析法で深さ分析を行なった。表
層約50Åの範囲には酸素が検出されていて、それより
深層には酸化されていない金属アルミニウムのみしか認
められない。陽極酸化をしていないアルミニウム表面の
自然酸化物の厚さは約50Åであり、前記エッチング表
面の厚さとほぼ一致する。従ってクロム燐酸で陽極酸化
アルミニウムのみがエッチングされ、アルミニウム表面
が露出した後、大気雰囲気のなかでさらに表面酸化した
物と考えられる。
ルミニウム膜のエッチング特性の一例を示す。所定の時
間エッチングしその時に進行する深さを段差計で測定し
ている。アルミニウムを被覆しているの膜厚1500Å
の陽極酸化アルミニウムは時間経過に対して直線的に除
去され、アルミニウム界面でエッチング深さの進行は良
好に停止している。確認の為にクロムリン酸溶液エッチ
ング後にオージェ分光分析法で深さ分析を行なった。表
層約50Åの範囲には酸素が検出されていて、それより
深層には酸化されていない金属アルミニウムのみしか認
められない。陽極酸化をしていないアルミニウム表面の
自然酸化物の厚さは約50Åであり、前記エッチング表
面の厚さとほぼ一致する。従ってクロム燐酸で陽極酸化
アルミニウムのみがエッチングされ、アルミニウム表面
が露出した後、大気雰囲気のなかでさらに表面酸化した
物と考えられる。
【0045】また、エッチング中のレジストの密着性を
確保する意味では、JIS規格の濃度より2倍程度希釈
した方が安定した工程とすることができる。この場合に
おいて、膜厚2000Å程度までの陽極酸化アルミニウ
ムにおけるエッチング時間内でのレジスト剥離は無かっ
た。また、陽極酸化アルミニウムのエッチングも、アル
ミニウム界面にて問題なく停止する。
確保する意味では、JIS規格の濃度より2倍程度希釈
した方が安定した工程とすることができる。この場合に
おいて、膜厚2000Å程度までの陽極酸化アルミニウ
ムにおけるエッチング時間内でのレジスト剥離は無かっ
た。また、陽極酸化アルミニウムのエッチングも、アル
ミニウム界面にて問題なく停止する。
【0046】このようにして、本発明により、薄膜トラ
ンジスタにおいては、ソース部とドレイン部では層間絶
縁膜とゲイト絶縁膜のエッチングを、ゲイト部では層間
絶縁膜と陽極酸化アルミニウムのエッチングを、1回の
レジスト形成工程で行なってコンタクトホールを形成す
ることができる。また、オーバーエッチ等の心配も極め
て少なくなり、容易にコンタクトホールを形成すること
ができる。そして上部に接続する電極を成膜することに
より、コンタクトホールを介して上部電極とアルミニウ
ムのゲイト電極やソース部、ドレイン部との接続ができ
る。
ンジスタにおいては、ソース部とドレイン部では層間絶
縁膜とゲイト絶縁膜のエッチングを、ゲイト部では層間
絶縁膜と陽極酸化アルミニウムのエッチングを、1回の
レジスト形成工程で行なってコンタクトホールを形成す
ることができる。また、オーバーエッチ等の心配も極め
て少なくなり、容易にコンタクトホールを形成すること
ができる。そして上部に接続する電極を成膜することに
より、コンタクトホールを介して上部電極とアルミニウ
ムのゲイト電極やソース部、ドレイン部との接続ができ
る。
【0047】
〔実施例1〕本実施例は、表面に陽極酸化膜を有する第
1の配線上に、層間絶縁膜を介して第2の配線を設け、
陽極酸化膜と層間絶縁膜に対してコンタクトホールを設
けて第1および第2の配線を接続した例を示す。本実施
例の構成は、液晶ディスプレイやイメージセンサ等の半
導体回路における微細配線に用いることができる。
1の配線上に、層間絶縁膜を介して第2の配線を設け、
陽極酸化膜と層間絶縁膜に対してコンタクトホールを設
けて第1および第2の配線を接続した例を示す。本実施
例の構成は、液晶ディスプレイやイメージセンサ等の半
導体回路における微細配線に用いることができる。
【0048】本実施例では配線材料として、アルミニウ
ムを主成分とした例を示す。アルミニウム以外の材料と
しては、タンタル、チタン、さらにはこれらの混合材料
やこれらの材料を主成分とする材料を利用することがで
きる。
ムを主成分とした例を示す。アルミニウム以外の材料と
しては、タンタル、チタン、さらにはこれらの混合材料
やこれらの材料を主成分とする材料を利用することがで
きる。
【0049】図4に本実施例によって作製した微細配線
の接続状態を示す。図4は基板101上に、図において
は紙面に対し垂直な方向に延びているアルミニウムの第
1の電極102、陽極酸化アルミニウム膜103、酸化
珪素よりなる層間絶縁膜104、図においては第1の電
極と直交方向に設けられている第2の電極105を有す
る。第1の電極102と第2の電極105は、層間絶縁
膜105と陽極酸化膜103がエッチングされて露呈し
た第1の電極の上面106にて電気的に接続されてい
る。以下にその作製工程を示す。
の接続状態を示す。図4は基板101上に、図において
は紙面に対し垂直な方向に延びているアルミニウムの第
1の電極102、陽極酸化アルミニウム膜103、酸化
珪素よりなる層間絶縁膜104、図においては第1の電
極と直交方向に設けられている第2の電極105を有す
る。第1の電極102と第2の電極105は、層間絶縁
膜105と陽極酸化膜103がエッチングされて露呈し
た第1の電極の上面106にて電気的に接続されてい
る。以下にその作製工程を示す。
【0050】まず、適当な基板101(一般には絶縁膜
や絶縁材料である)上に配線を形成する材料となるアル
ミニウムの膜をここでは6000Åの厚さにスパッタ法
で形成した。このアルミニウムの厚さは、必要とする厚
さに形成すればよく、特に限定されるものではない。ま
た、アルミニウム中にはSc(スカンジウム)を0.2
wt%添加したものを用いる。これは、後の陽極酸化工
程において、アルミニウムのヒロックが起こらないよう
にするためである。また、高温でのアルミの異常成長防
止用にはSc以外の添加物(例えばY)を用いてもよ
い。
や絶縁材料である)上に配線を形成する材料となるアル
ミニウムの膜をここでは6000Åの厚さにスパッタ法
で形成した。このアルミニウムの厚さは、必要とする厚
さに形成すればよく、特に限定されるものではない。ま
た、アルミニウム中にはSc(スカンジウム)を0.2
wt%添加したものを用いる。これは、後の陽極酸化工
程において、アルミニウムのヒロックが起こらないよう
にするためである。また、高温でのアルミの異常成長防
止用にはSc以外の添加物(例えばY)を用いてもよ
い。
【0051】アルミニウムは通常のフォトリソ工程でパ
ターニングした。エッチングにはドライエッチングやウ
エットエッチングが行なわれる。ドライエッチングでは
エッチング断面が直角に近くなる。またウエットエッチ
ングでは断面の基板との成す角度が90°より小さくほ
ぼ40〜60°となる。配線電極の場合に、エッチング
断面が90°に近いとその上に形成する層間絶縁膜や2
層目配線のステップカバレッジが悪くなり、断線や上下
配線間でショートを起こす確率が高くなるといった問題
が発生する。従って本実施例ではウエットエッチングを
採用した。燐酸と酢酸と硝酸を混合した溶液を35〜4
5℃に加熱したものを用いた。これによりアルミニウム
膜を60μm幅のストライプ状の配線に加工し、第1の
配線を形成した。
ターニングした。エッチングにはドライエッチングやウ
エットエッチングが行なわれる。ドライエッチングでは
エッチング断面が直角に近くなる。またウエットエッチ
ングでは断面の基板との成す角度が90°より小さくほ
ぼ40〜60°となる。配線電極の場合に、エッチング
断面が90°に近いとその上に形成する層間絶縁膜や2
層目配線のステップカバレッジが悪くなり、断線や上下
配線間でショートを起こす確率が高くなるといった問題
が発生する。従って本実施例ではウエットエッチングを
採用した。燐酸と酢酸と硝酸を混合した溶液を35〜4
5℃に加熱したものを用いた。これによりアルミニウム
膜を60μm幅のストライプ状の配線に加工し、第1の
配線を形成した。
【0052】次に陽極酸化に関する説明を行なう。3%
の酒石酸をエチレングルコールに溶解し、そこに1/1
0アンモニア水を添加し、溶液のphを6.8〜7.0
に調整した。溶液を、恒温槽に入れ、液温を0〜20
℃、望ましくは10±1℃にする。その溶液のなかに加
工する基板と陰極となる金属電極材料を30〜50mm
隔てて、アルミニウムを内側対向させた。陰極材料とし
ては溶液に対して安定な材料ならば良い。本実施例で
は、白金板を用いた。電源より陽極側に加工基板を、陰
極側に白金板を接続した。
の酒石酸をエチレングルコールに溶解し、そこに1/1
0アンモニア水を添加し、溶液のphを6.8〜7.0
に調整した。溶液を、恒温槽に入れ、液温を0〜20
℃、望ましくは10±1℃にする。その溶液のなかに加
工する基板と陰極となる金属電極材料を30〜50mm
隔てて、アルミニウムを内側対向させた。陰極材料とし
ては溶液に対して安定な材料ならば良い。本実施例で
は、白金板を用いた。電源より陽極側に加工基板を、陰
極側に白金板を接続した。
【0053】陽極側に接続されたアルミニウムはプラス
の電荷の供給を受けて酸化し、絶縁膜が形成される電源
を定電流モードにしておくと陽極と陰極間の電位差は暫
時増加する。到達電圧が120Vになった時点で電源モ
ードを定電圧に切替え更に30分の化成を行なった。こ
のモードの場合には電流は急激に低下し膜抵抗が引き続
き上昇していくことがわかる。この工程により形成した
陽極酸化アルミニウム103の厚さは1500Åであっ
た。ここで形成される陽極酸化アルミニウム膜は緻密な
組成を有し、素地のアルミニウムの外側に、素地のアル
ミニウムとほぼ同じ膜厚の陽極酸化アルミニウム膜が等
方的に形成された。当然、アルミニウム配線の断面パタ
ーンがテーパー(台形)形状をしている為、アルミナ形
成後においても同様にテーパー(台形)形状になってい
る。150〜350℃で焼成した後の膜に電圧を印加し
永久破壊が生じる時の耐電圧は100〜110Vであり
極めて良好な絶縁膜でアルミニウムが被覆されているの
がわかる。このようにして陽極酸化アルミニウムを表面
に有するアルミニウム配線として第1の配線を形成し
た。
の電荷の供給を受けて酸化し、絶縁膜が形成される電源
を定電流モードにしておくと陽極と陰極間の電位差は暫
時増加する。到達電圧が120Vになった時点で電源モ
ードを定電圧に切替え更に30分の化成を行なった。こ
のモードの場合には電流は急激に低下し膜抵抗が引き続
き上昇していくことがわかる。この工程により形成した
陽極酸化アルミニウム103の厚さは1500Åであっ
た。ここで形成される陽極酸化アルミニウム膜は緻密な
組成を有し、素地のアルミニウムの外側に、素地のアル
ミニウムとほぼ同じ膜厚の陽極酸化アルミニウム膜が等
方的に形成された。当然、アルミニウム配線の断面パタ
ーンがテーパー(台形)形状をしている為、アルミナ形
成後においても同様にテーパー(台形)形状になってい
る。150〜350℃で焼成した後の膜に電圧を印加し
永久破壊が生じる時の耐電圧は100〜110Vであり
極めて良好な絶縁膜でアルミニウムが被覆されているの
がわかる。このようにして陽極酸化アルミニウムを表面
に有するアルミニウム配線として第1の配線を形成し
た。
【0054】次の層間絶縁膜の形成について説明する。
層間絶縁膜には酸化珪素や窒化珪素を用いるのが通常で
ある。本実施例では化学的気相反応法(CVD法)によ
る酸化珪素を用いた。対向するプラズマ電極間に加工基
板を平行に配置し、高真空下に排気し、テトラエトキシ
シラン(TEOS)及び酸素ガスを供給し、プラズマ電
極間に13.56MHz、50Vの高周波を印加し電極
間にプラズマ放電した。加工基板上全面に良好な絶縁性
を有する酸化珪素膜が形成された。
層間絶縁膜には酸化珪素や窒化珪素を用いるのが通常で
ある。本実施例では化学的気相反応法(CVD法)によ
る酸化珪素を用いた。対向するプラズマ電極間に加工基
板を平行に配置し、高真空下に排気し、テトラエトキシ
シラン(TEOS)及び酸素ガスを供給し、プラズマ電
極間に13.56MHz、50Vの高周波を印加し電極
間にプラズマ放電した。加工基板上全面に良好な絶縁性
を有する酸化珪素膜が形成された。
【0055】層間絶縁膜としては、酸化珪素膜より緻密
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、50
00〜6000Åの酸化珪素膜とを積層した2層構造と
し、絶縁性が高くかつ応力の影響を抑えたものとしても
よい。
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、50
00〜6000Åの酸化珪素膜とを積層した2層構造と
し、絶縁性が高くかつ応力の影響を抑えたものとしても
よい。
【0056】次にコンタクトホールを形成するために、
酸化珪素膜とその下の陽極酸化アルミニウム膜に対しエ
ッチングを施した。エッチングは、酸化珪素膜上にコン
タクトホールのパターンにレジストを形成し、まず酸化
珪素のエッチングをABHFで行い、次に陽極酸化アル
ミニウムに対しクロム燐酸溶液でエッチングを行なっ
た。ABHFは、酢酸と40%フッ化アンモニウム(N
H4 F)と50%フッ化水素酸(HF)を50:50:
1(体積比)で混合したものを用いた。
酸化珪素膜とその下の陽極酸化アルミニウム膜に対しエ
ッチングを施した。エッチングは、酸化珪素膜上にコン
タクトホールのパターンにレジストを形成し、まず酸化
珪素のエッチングをABHFで行い、次に陽極酸化アル
ミニウムに対しクロム燐酸溶液でエッチングを行なっ
た。ABHFは、酢酸と40%フッ化アンモニウム(N
H4 F)と50%フッ化水素酸(HF)を50:50:
1(体積比)で混合したものを用いた。
【0057】ABHFによって層間絶縁膜である酸化珪
素膜または窒化珪素膜がエッチングされ、その下の陽極
酸化アルミニウムが露出する。この陽極酸化アルミニウ
ム膜はABHFによりエッチングされるが、初めの30
0〜600Åはエッチング進行するがそれ以上は進行せ
ずエッチングは停止する。
素膜または窒化珪素膜がエッチングされ、その下の陽極
酸化アルミニウムが露出する。この陽極酸化アルミニウ
ム膜はABHFによりエッチングされるが、初めの30
0〜600Åはエッチング進行するがそれ以上は進行せ
ずエッチングは停止する。
【0058】その時に陽極酸化アルミニウム膜のエッチ
ング表面には四角形の結晶が密集した状態が観察でき
る。このような四角形が観察される時には必ずといって
よいほどエッチングは陽極酸化アルミニウムの途中で停
止している。この現象は、陽極酸化アルミニウムがエッ
チャントと反応し不溶性の新たな化合物が形成されるの
か、電解質のカチオンがアルミナ膜に進入する表層の部
分が同エッチャントで除去され易く、その奥のカチオン
の到達しない純アルミナの部分が同エッチャントに対し
て安定であるのか、その当たりの原因については余り明
らかになっていない。何れにしろABHFで陽極酸化ア
ルミニウムは途中までしかエッチングされずその下の素
地であるアルミニウムまでエッチングが達する事はな
い。
ング表面には四角形の結晶が密集した状態が観察でき
る。このような四角形が観察される時には必ずといって
よいほどエッチングは陽極酸化アルミニウムの途中で停
止している。この現象は、陽極酸化アルミニウムがエッ
チャントと反応し不溶性の新たな化合物が形成されるの
か、電解質のカチオンがアルミナ膜に進入する表層の部
分が同エッチャントで除去され易く、その奥のカチオン
の到達しない純アルミナの部分が同エッチャントに対し
て安定であるのか、その当たりの原因については余り明
らかになっていない。何れにしろABHFで陽極酸化ア
ルミニウムは途中までしかエッチングされずその下の素
地であるアルミニウムまでエッチングが達する事はな
い。
【0059】次にクロム燐酸溶液でエッチングを行なっ
た。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸(85
0g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加した溶
液の中で65℃に加熱したものである。ABHFのエッ
チングで、四方形の結晶が表面に見えたままエッチング
停止していた陽極酸化アルミニウムは、クロム燐酸溶液
で完全に除去され、アルミニウム界面に達した時点でエ
ッチングは止まった。時間を長く溶液に浸漬してもエッ
チング深さが進行してオーバーエッチになることはなか
った。このようにしてコンタクトホールが形成された。
た。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸(85
0g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加した溶
液の中で65℃に加熱したものである。ABHFのエッ
チングで、四方形の結晶が表面に見えたままエッチング
停止していた陽極酸化アルミニウムは、クロム燐酸溶液
で完全に除去され、アルミニウム界面に達した時点でエ
ッチングは止まった。時間を長く溶液に浸漬してもエッ
チング深さが進行してオーバーエッチになることはなか
った。このようにしてコンタクトホールが形成された。
【0060】次に、第2の配線として金属電極を形成し
た。第1の配線と同様にスカンジウム入りのアルミニウ
ム膜をスパッタ法で形成した。厚さは8000Åであっ
た。これを通常のフォトリソ工程で60μm幅に加工
し、図4の接続状態を得た。
た。第1の配線と同様にスカンジウム入りのアルミニウ
ム膜をスパッタ法で形成した。厚さは8000Åであっ
た。これを通常のフォトリソ工程で60μm幅に加工
し、図4の接続状態を得た。
【0061】第1の配線と第2の配線とのあいだで抵抗
測定をした。ヒューレットパカード製4140bを用い
て0.1〜2Vの間を0.1V間隔で電圧を印加し、そ
の時の電流を測定した。電圧に対して電流は直線的に変
化し、両電極間は形成されたコンタクトホールにてオー
ム接触していた。したがって電極間に電気的弊害となる
絶縁物等と存在しなかったことがわかる。ABHF及び
クロム燐酸溶液を用いて、陽極酸化アルミニウムと層間
絶縁膜のエッチング除去が良好に行なわれたことを示
す。また第1の配線の断面パターンがテーパー形状にな
っているため第2の配線の断線等もなかった。
測定をした。ヒューレットパカード製4140bを用い
て0.1〜2Vの間を0.1V間隔で電圧を印加し、そ
の時の電流を測定した。電圧に対して電流は直線的に変
化し、両電極間は形成されたコンタクトホールにてオー
ム接触していた。したがって電極間に電気的弊害となる
絶縁物等と存在しなかったことがわかる。ABHF及び
クロム燐酸溶液を用いて、陽極酸化アルミニウムと層間
絶縁膜のエッチング除去が良好に行なわれたことを示
す。また第1の配線の断面パターンがテーパー形状にな
っているため第2の配線の断線等もなかった。
【0062】〔実施例2〕本実施例は、陽極酸化を施し
たアルミニウムゲイト電極及びその上に層間絶縁膜を形
成した薄膜トランジスタにおいて、層間絶縁膜を介した
コンタクトホールの形成方法に関する実施例である。図
5に本実施例で作製する薄膜トランジスタの作製工程を
示す。本実施例で示す薄膜トランジスタは、図5(E)
に示すように、低濃度の不純物領域511と512、さ
らには高濃度の不純物領域510と513とを有した構
造を有し、さらにゲイト電極周囲の陽極酸化物層508
の厚さで決定されるオフセットゲイト領域を有してい
る。また画素電極が接続された、液晶電気光学装置の画
素用スイッチング素子としての構成を有している。
たアルミニウムゲイト電極及びその上に層間絶縁膜を形
成した薄膜トランジスタにおいて、層間絶縁膜を介した
コンタクトホールの形成方法に関する実施例である。図
5に本実施例で作製する薄膜トランジスタの作製工程を
示す。本実施例で示す薄膜トランジスタは、図5(E)
に示すように、低濃度の不純物領域511と512、さ
らには高濃度の不純物領域510と513とを有した構
造を有し、さらにゲイト電極周囲の陽極酸化物層508
の厚さで決定されるオフセットゲイト領域を有してい
る。また画素電極が接続された、液晶電気光学装置の画
素用スイッチング素子としての構成を有している。
【0063】まず、基板(コーニング7059、300
mm×400mmもしくは100mm×100mm)5
01上に下地酸化膜502として厚さ1000〜300
0Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法を使用した。しか
し、より量産性を高めるには、TEOSをプラズマCV
D法で分解・堆積した膜を用いてもよい。
mm×400mmもしくは100mm×100mm)5
01上に下地酸化膜502として厚さ1000〜300
0Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法を使用した。しか
し、より量産性を高めるには、TEOSをプラズマCV
D法で分解・堆積した膜を用いてもよい。
【0064】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によって非晶質珪素膜を300〜5000Å、好ましく
は500〜1000Å堆積し、これを、550〜600
℃の還元雰囲気に24時間放置して、結晶化せしめた。
この工程は、レーザー照射によっておこなってもよい。
そして、このようにして結晶化させた珪素膜をパターニ
ングして島状領域503を形成した。さらに、この上に
スパッタ法によって厚さ700〜1500Åの酸化珪素
膜504を形成した。
によって非晶質珪素膜を300〜5000Å、好ましく
は500〜1000Å堆積し、これを、550〜600
℃の還元雰囲気に24時間放置して、結晶化せしめた。
この工程は、レーザー照射によっておこなってもよい。
そして、このようにして結晶化させた珪素膜をパターニ
ングして島状領域503を形成した。さらに、この上に
スパッタ法によって厚さ700〜1500Åの酸化珪素
膜504を形成した。
【0065】その後、厚さ1000Å〜3μm(ここで
は6000Å)のアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のSc(スカンジウム)を含
む)膜を電子ビーム蒸着法もしくはスパッタ法によって
形成した。
は6000Å)のアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のSc(スカンジウム)を含
む)膜を電子ビーム蒸着法もしくはスパッタ法によって
形成した。
【0066】そして、フォトレジスト506の形成前
に、陽極酸化法によって厚さ100〜1000Å(ここ
では200Å)の酸化アルミニウム膜(陽極酸化物層)
500を形成する。この工程は、3%の酒石酸を含むエ
チレングルコール溶液中において10〜30Vの電圧を
印加することによって行われる。この酸化アルミニウム
膜は、緻密でこの上に形成されるフォトレジスト506
との密着性が良く、また、フォトレジストからの電流の
リークを抑制することになるので、後の陽極酸化工程に
おいて、多孔質陽極酸化物を側面のみに形成するうえで
極めて有効である。
に、陽極酸化法によって厚さ100〜1000Å(ここ
では200Å)の酸化アルミニウム膜(陽極酸化物層)
500を形成する。この工程は、3%の酒石酸を含むエ
チレングルコール溶液中において10〜30Vの電圧を
印加することによって行われる。この酸化アルミニウム
膜は、緻密でこの上に形成されるフォトレジスト506
との密着性が良く、また、フォトレジストからの電流の
リークを抑制することになるので、後の陽極酸化工程に
おいて、多孔質陽極酸化物を側面のみに形成するうえで
極めて有効である。
【0067】そして、フォトレジスト506(例えば、
東京応化製、OFPR800/30cp)をスピンコー
ト法によって形成した。その後、フォトレジストとアル
ミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極505、マ
スク膜506とした。(図5(A))
東京応化製、OFPR800/30cp)をスピンコー
ト法によって形成した。その後、フォトレジストとアル
ミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極505、マ
スク膜506とした。(図5(A))
【0068】さらにこれに電解液中で電流を通じて陽極
酸化し、厚さ1000〜5000Å、例えば、厚さ50
00Åの多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミニウム
507を形成した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸
もしくはショウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶
液を用いておこない、10〜30Vの一定電流をゲイト
電極に印加すればよい。本実施例ではシュウ酸溶液(3
0℃)中で電圧を10Vとし、20〜40分、陽極酸化
した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間によって制御し
た。(図5(B))
酸化し、厚さ1000〜5000Å、例えば、厚さ50
00Åの多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミニウム
507を形成した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸
もしくはショウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶
液を用いておこない、10〜30Vの一定電流をゲイト
電極に印加すればよい。本実施例ではシュウ酸溶液(3
0℃)中で電圧を10Vとし、20〜40分、陽極酸化
した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間によって制御し
た。(図5(B))
【0069】上記の工程は、緻密な陽極酸化アルミニウ
ム膜500が形成されているために、図5に示すように
横方向のみに進行し、またその厚さも必要とするだけ得
ることができる。
ム膜500が形成されているために、図5に示すように
横方向のみに進行し、またその厚さも必要とするだけ得
ることができる。
【0070】次に、マスクを除去し、再び電解溶液中に
おいて、ゲイト電極に電流を印加した。今回は、3〜1
0%の酒石液、硼酸、硝酸が含まれたエチレングルコー
ル溶液を用いた。溶液の温度は10℃前後の室温より低
い方が良好な酸化膜が得られた。このため、ゲイト電極
の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウム膜
508が形成された。陽極酸化アルミニウム膜508の
厚さは印加電圧に比例し、印加電圧が200Vで250
0Åの陽極酸化物が形成された。陽極酸化アルミニウム
膜508の厚さは必要とされるオフセット、オーバーラ
ップの大きさによって決定したが、3000Å以上の厚
さの陽極酸化アルミニウムを得るには250V以上の高
電圧が必要であり、薄膜トランジスタの特性に悪影響を
及ぼすので3000Å以下の厚さとすることが好まし
い。本実施例では80〜150Vまで上昇させ、必要と
する陽極酸化アルミニウム膜508の厚さによって電圧
を選択した。(図5(C))
おいて、ゲイト電極に電流を印加した。今回は、3〜1
0%の酒石液、硼酸、硝酸が含まれたエチレングルコー
ル溶液を用いた。溶液の温度は10℃前後の室温より低
い方が良好な酸化膜が得られた。このため、ゲイト電極
の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウム膜
508が形成された。陽極酸化アルミニウム膜508の
厚さは印加電圧に比例し、印加電圧が200Vで250
0Åの陽極酸化物が形成された。陽極酸化アルミニウム
膜508の厚さは必要とされるオフセット、オーバーラ
ップの大きさによって決定したが、3000Å以上の厚
さの陽極酸化アルミニウムを得るには250V以上の高
電圧が必要であり、薄膜トランジスタの特性に悪影響を
及ぼすので3000Å以下の厚さとすることが好まし
い。本実施例では80〜150Vまで上昇させ、必要と
する陽極酸化アルミニウム膜508の厚さによって電圧
を選択した。(図5(C))
【0071】その後、ドライエッチング法によって酸化
珪素膜504をエッチングした。このエッチングにおい
ては、等方性エッチングのプラズマモードでも、あるい
は異方性エッチングの反応性イオンエッチングモードで
もよい。ただし、珪素と酸化珪素の選択比を十分に大き
くすることによって、活性層を深くエッチングしないよ
うにすることが重要である。例えば、エッチングガスと
してCF4 を使用すれば多孔質陽極酸化アルミニウムは
エッチングされず、酸化珪素膜504のみがエッチング
される。また、多孔質陽極酸化アルミニウム507の下
の酸化珪素膜504’はエッチングされずに残した。
(図5(D))
珪素膜504をエッチングした。このエッチングにおい
ては、等方性エッチングのプラズマモードでも、あるい
は異方性エッチングの反応性イオンエッチングモードで
もよい。ただし、珪素と酸化珪素の選択比を十分に大き
くすることによって、活性層を深くエッチングしないよ
うにすることが重要である。例えば、エッチングガスと
してCF4 を使用すれば多孔質陽極酸化アルミニウムは
エッチングされず、酸化珪素膜504のみがエッチング
される。また、多孔質陽極酸化アルミニウム507の下
の酸化珪素膜504’はエッチングされずに残した。
(図5(D))
【0072】その後、燐酸、酢酸、硝酸の混酸を用いて
多孔質陽極酸化アルミニウム507をエッチングした。
このエッチングでは多孔質陽極酸化アルミニウム507
のみがエッチングされ、エッチングレートは約600Å
/分であった。その下のゲイト絶縁膜504’はそのま
ま残存した。そして、イオンドーピング法によって、薄
膜トランジスタの活性層503に、ゲイト電極部(すな
わちゲイト電極とその周囲の陽極酸化膜)およびゲイト
絶縁膜をマスクとして自己整合的に不純物を注入し、低
抵抗不純物領域(ソース/ドレイン領域)510、51
3、高抵抗不純物領域511、512を形成した。ドー
ピングガスとしてはここではフォスフィン(PH3 )を
用いたためN型の不純物領域となった。ドーピングガス
としてジボラン(B2 H6 )を用いてP型の不純物領域
を形成してもよい。ドーズ量は5×1014〜5×1015
cm-2、加速エネルギーは10〜30keVとした。そ
の後、KrFエキシマーレーザー(波長248nm、パ
ルス幅20nsec)を照射して、活性層中に導入され
た不純物イオンの活性化を行なった。
多孔質陽極酸化アルミニウム507をエッチングした。
このエッチングでは多孔質陽極酸化アルミニウム507
のみがエッチングされ、エッチングレートは約600Å
/分であった。その下のゲイト絶縁膜504’はそのま
ま残存した。そして、イオンドーピング法によって、薄
膜トランジスタの活性層503に、ゲイト電極部(すな
わちゲイト電極とその周囲の陽極酸化膜)およびゲイト
絶縁膜をマスクとして自己整合的に不純物を注入し、低
抵抗不純物領域(ソース/ドレイン領域)510、51
3、高抵抗不純物領域511、512を形成した。ドー
ピングガスとしてはここではフォスフィン(PH3 )を
用いたためN型の不純物領域となった。ドーピングガス
としてジボラン(B2 H6 )を用いてP型の不純物領域
を形成してもよい。ドーズ量は5×1014〜5×1015
cm-2、加速エネルギーは10〜30keVとした。そ
の後、KrFエキシマーレーザー(波長248nm、パ
ルス幅20nsec)を照射して、活性層中に導入され
た不純物イオンの活性化を行なった。
【0073】SIMS(二次イオン質量分析法)の結果
によると、領域510、513の不純物濃度は1×10
20〜2×1021cm-3、領域511、512では1×1
017〜2×1018cm-3であった。ドーズ量換算では、
前者は5×1014〜5×1015cm-2、後者は2×10
13〜5×1014cm-2であった。この違いはゲイト絶縁
膜504’の有無によってもたらされたのであって、一
般的には、低抵抗不純物領域の不純物濃度は、高抵抗不
純物領域のものより0.5〜3桁大きくなる。(図5
(E))
によると、領域510、513の不純物濃度は1×10
20〜2×1021cm-3、領域511、512では1×1
017〜2×1018cm-3であった。ドーズ量換算では、
前者は5×1014〜5×1015cm-2、後者は2×10
13〜5×1014cm-2であった。この違いはゲイト絶縁
膜504’の有無によってもたらされたのであって、一
般的には、低抵抗不純物領域の不純物濃度は、高抵抗不
純物領域のものより0.5〜3桁大きくなる。(図5
(E))
【0074】次に、全面に層間絶縁物514として、C
VD法によって酸化珪素膜を厚さ8000Å形成した。
そして、薄膜トランジスタのソース部、ドレイン部、ゲ
イト部のコンタクトホールを形成する。マスクパターン
はそれぞれの部分が同時に開孔しているパターンを用い
てレジストを形成した。
VD法によって酸化珪素膜を厚さ8000Å形成した。
そして、薄膜トランジスタのソース部、ドレイン部、ゲ
イト部のコンタクトホールを形成する。マスクパターン
はそれぞれの部分が同時に開孔しているパターンを用い
てレジストを形成した。
【0075】層間絶縁膜としては、酸化珪素膜より緻密
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、該膜
上に5000〜6000Åの酸化珪素膜を設ける2層構
造のものを設けて、絶縁性が高くかつ応力の影響を抑え
たものとしてもよい。
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、該膜
上に5000〜6000Åの酸化珪素膜を設ける2層構
造のものを設けて、絶縁性が高くかつ応力の影響を抑え
たものとしてもよい。
【0076】エッチングはまず酸化珪素膜である層間絶
縁膜514に対し、ABHFをエッチャントとして行
い、次に陽極酸化アルミニウム膜508に対し、クロム
燐酸溶液でエッチングを行なった。ABHFは、酢酸と
40%フッ化アンモニウム(NH4 F)と50%フッ化
水素酸(HF)を50:50:1(体積比)で混合した
ものを用いた。
縁膜514に対し、ABHFをエッチャントとして行
い、次に陽極酸化アルミニウム膜508に対し、クロム
燐酸溶液でエッチングを行なった。ABHFは、酢酸と
40%フッ化アンモニウム(NH4 F)と50%フッ化
水素酸(HF)を50:50:1(体積比)で混合した
ものを用いた。
【0077】ABHFによって層間絶縁膜514をエッ
チングした時のエッチング速度は3400Å/分であっ
た。こうして層間絶縁膜を介してソース領域515、ド
レイン領域516に至るコンタクトホールが形成され
た。
チングした時のエッチング速度は3400Å/分であっ
た。こうして層間絶縁膜を介してソース領域515、ド
レイン領域516に至るコンタクトホールが形成され
た。
【0078】本実施例の薄膜トランジスタにおいては、
ゲイト絶縁膜504’がソース領域510、ドレイン領
域513上に延在していないが、該領域上にゲイト絶縁
膜が延在している場合、層間絶縁膜514のエッチング
終了と同時にソース領域510とドレイン領域513上
では(延在した)ゲイト絶縁膜のエッチングが始まる。
本実施例のゲイト絶縁膜に対し、前述のABHFによっ
てエッチングした場合そのエッチング速度は、1700
Å/分であった。一方、ゲイト部では層間絶縁膜エッチ
ング終了の時点で陽極酸化アルミニウム膜508の上部
が露出しておりABHFにより300〜600Å程度エ
ッチング進行したが、それ以上進行しなかった。
ゲイト絶縁膜504’がソース領域510、ドレイン領
域513上に延在していないが、該領域上にゲイト絶縁
膜が延在している場合、層間絶縁膜514のエッチング
終了と同時にソース領域510とドレイン領域513上
では(延在した)ゲイト絶縁膜のエッチングが始まる。
本実施例のゲイト絶縁膜に対し、前述のABHFによっ
てエッチングした場合そのエッチング速度は、1700
Å/分であった。一方、ゲイト部では層間絶縁膜エッチ
ング終了の時点で陽極酸化アルミニウム膜508の上部
が露出しておりABHFにより300〜600Å程度エ
ッチング進行したが、それ以上進行しなかった。
【0079】次にクロム燐酸溶液でエッチングを行なっ
た。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸(85
0g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加した溶
液の中で65℃に加熱したものである。ABHFのエッ
チングで四角形の結晶が見えたままエッチング停止して
いた陽極酸化アルミニウム膜508表面は、クロム燐酸
溶液で完全に除去され、アルミニウム界面に達した時点
でエッチングは止まる。このようにして陽極酸化アルミ
ニウム膜508にコンタクトホールが形成された。陽極
酸化アルミニウム膜に対するエッチング速度は約100
Å/分であった。エッチング深さは、長時間溶液に浸漬
しても進行せず、オーバーエッチになることはなかっ
た。
た。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸(85
0g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加した溶
液の中で65℃に加熱したものである。ABHFのエッ
チングで四角形の結晶が見えたままエッチング停止して
いた陽極酸化アルミニウム膜508表面は、クロム燐酸
溶液で完全に除去され、アルミニウム界面に達した時点
でエッチングは止まる。このようにして陽極酸化アルミ
ニウム膜508にコンタクトホールが形成された。陽極
酸化アルミニウム膜に対するエッチング速度は約100
Å/分であった。エッチング深さは、長時間溶液に浸漬
しても進行せず、オーバーエッチになることはなかっ
た。
【0080】次に、画素電極518をITO(酸化イン
ジューム・スズ)で形成した。さらに、アルミニウム配
線として電極515、516、517を、層間絶縁膜お
よび陽極酸化アルミニウム膜に形成されたコンタクトホ
ールを介してゲイト電極、ソース領域、ドレイン領域に
それぞれ接続するように形成した。さらに200〜40
0℃で水素アニールをおこなった。以上によって、薄膜
トランジスタが完成した。(図5(F))
ジューム・スズ)で形成した。さらに、アルミニウム配
線として電極515、516、517を、層間絶縁膜お
よび陽極酸化アルミニウム膜に形成されたコンタクトホ
ールを介してゲイト電極、ソース領域、ドレイン領域に
それぞれ接続するように形成した。さらに200〜40
0℃で水素アニールをおこなった。以上によって、薄膜
トランジスタが完成した。(図5(F))
【0081】本実施例では、層間絶縁膜に設けたコンタ
クトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコンタ
クトホールを、同一のマスク工程により、同一の大きさ
に設けたが、図7(A)に示すように、異なるマスクを
用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクトホ
ールの口径を、層間絶縁膜に設けるものより小さくなる
ようにし、層間絶縁膜のコンタクトホール開孔内に陽極
酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを設ける
構成としてもよい。このようにすることで、コンタクト
ホールが擬似的なテーパー形状を有し、その結果コンタ
クトホール内に設けられるアルミニウム配線電極517
の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好なコン
タクトが得られる。
クトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコンタ
クトホールを、同一のマスク工程により、同一の大きさ
に設けたが、図7(A)に示すように、異なるマスクを
用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクトホ
ールの口径を、層間絶縁膜に設けるものより小さくなる
ようにし、層間絶縁膜のコンタクトホール開孔内に陽極
酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを設ける
構成としてもよい。このようにすることで、コンタクト
ホールが擬似的なテーパー形状を有し、その結果コンタ
クトホール内に設けられるアルミニウム配線電極517
の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好なコン
タクトが得られる。
【0082】〔実施例3〕本実施例は、逆スタガ型の薄
膜トランジスタにおいて、ゲイト絶縁膜を介したコンタ
クトホールの形成方法に関する実施例である。図6に本
実施例で作製する薄膜トランジスタの作製工程を示す。
本実施例の薄膜トランジスタは、画素電極が接続され
た、液晶電気光学装置の画素用スイッチング素子として
の構成を有している。該素子をマトリクス構成をして各
画素に絶縁ゲイト型薄膜トランジスタを設けたアクティ
ブマトリス回路を形成できる。
膜トランジスタにおいて、ゲイト絶縁膜を介したコンタ
クトホールの形成方法に関する実施例である。図6に本
実施例で作製する薄膜トランジスタの作製工程を示す。
本実施例の薄膜トランジスタは、画素電極が接続され
た、液晶電気光学装置の画素用スイッチング素子として
の構成を有している。該素子をマトリクス構成をして各
画素に絶縁ゲイト型薄膜トランジスタを設けたアクティ
ブマトリス回路を形成できる。
【0083】本実施例では配線材料として、アルミニウ
ムを主成分とした例を示す。アルミニウム以外の材料と
しては、タンタル、チタン、さらにはこれらの混合材料
やこれらの材料を主成分とする材料を利用することがで
きる。
ムを主成分とした例を示す。アルミニウム以外の材料と
しては、タンタル、チタン、さらにはこれらの混合材料
やこれらの材料を主成分とする材料を利用することがで
きる。
【0084】図6に、本実施例で作製したガラス基板上
の絶縁ゲイト型薄膜トランジスタの作製工程を示す。図
においては1つの薄膜トランジスタのみが示されている
が、基板上には接続される画素電極と対になりマトリク
ス状に形成されている。まず、基板(コーニング705
9、200mm×200mm)701上に下地膜702
として厚さ1000〜3000Å、例えば2000Åの
窒化珪素膜をスパッタ法により形成した。窒化珪素膜の
代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けてもよい。こ
の場合、酸化珪素膜の形成方法としては、酸素雰囲気中
でのスパッタ法を使用する。しかしより量産性を高める
ためには、TEOSをプラズマCVD法で分解・堆積し
た膜を用いてもよい。
の絶縁ゲイト型薄膜トランジスタの作製工程を示す。図
においては1つの薄膜トランジスタのみが示されている
が、基板上には接続される画素電極と対になりマトリク
ス状に形成されている。まず、基板(コーニング705
9、200mm×200mm)701上に下地膜702
として厚さ1000〜3000Å、例えば2000Åの
窒化珪素膜をスパッタ法により形成した。窒化珪素膜の
代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けてもよい。こ
の場合、酸化珪素膜の形成方法としては、酸素雰囲気中
でのスパッタ法を使用する。しかしより量産性を高める
ためには、TEOSをプラズマCVD法で分解・堆積し
た膜を用いてもよい。
【0085】次に、厚さ1000Å〜2μm、例えば、
6000Åのアルミニウム膜(1wt%のSi、もしく
は0.1〜0.3%wtのScを含む)を電子ビーム蒸
着法もしくはスパッタ法で形成した。形成したアルミニ
ウム膜に対し、リン酸、硝酸、酢酸の混合溶液を用いた
ウェットプロセスによるフォトエッチングにより、断面
をテーパー状にしてパターニングし、ゲイト電極部70
3を形成した。(図6(A))
6000Åのアルミニウム膜(1wt%のSi、もしく
は0.1〜0.3%wtのScを含む)を電子ビーム蒸
着法もしくはスパッタ法で形成した。形成したアルミニ
ウム膜に対し、リン酸、硝酸、酢酸の混合溶液を用いた
ウェットプロセスによるフォトエッチングにより、断面
をテーパー状にしてパターニングし、ゲイト電極部70
3を形成した。(図6(A))
【0086】次に、このゲイト電極部703に対し陽極
酸化を施した。3%の酒石酸をエチレングルコールに溶
解し、そこに1/10アンモニア水を添加し、溶液のp
hを6.8〜7.0に調整した。溶液を、恒温槽に入
れ、液温を0〜20℃、望ましくは10±1℃にする。
その溶液のなかに加工する基板と陰極となる金属電極材
料を30〜50mm隔てて、アルミニウムを内側対向さ
せた。陰極材料としては溶液に対して安定な材料ならば
良い。本実施例では、白金板を用いた。電源より陽極側
に加工基板を、陰極側に白金板を接続した。
酸化を施した。3%の酒石酸をエチレングルコールに溶
解し、そこに1/10アンモニア水を添加し、溶液のp
hを6.8〜7.0に調整した。溶液を、恒温槽に入
れ、液温を0〜20℃、望ましくは10±1℃にする。
その溶液のなかに加工する基板と陰極となる金属電極材
料を30〜50mm隔てて、アルミニウムを内側対向さ
せた。陰極材料としては溶液に対して安定な材料ならば
良い。本実施例では、白金板を用いた。電源より陽極側
に加工基板を、陰極側に白金板を接続した。
【0087】陽極側に接続されたアルミニウムはプラス
の電荷の供給を受けて酸化し、絶縁膜が形成される電源
を定電流モードにしておくと陽極と陰極間の電位差は暫
時増加する。到達電圧が120Vになった時点で電源モ
ードを定電圧に切替え更に30分の化成を行なった。こ
のモードの場合には電流は急激に低下し膜抵抗が引き続
き上昇していくことがわかる。この工程により形成した
陽極酸化アルミニウム103の厚さは1500Åであっ
た。ここで形成される陽極酸化アルミニウム膜は緻密な
組成を有し、素地のアルミニウムの外側に、陽極酸化ア
ルミニウム膜705が等方的に形成された。
の電荷の供給を受けて酸化し、絶縁膜が形成される電源
を定電流モードにしておくと陽極と陰極間の電位差は暫
時増加する。到達電圧が120Vになった時点で電源モ
ードを定電圧に切替え更に30分の化成を行なった。こ
のモードの場合には電流は急激に低下し膜抵抗が引き続
き上昇していくことがわかる。この工程により形成した
陽極酸化アルミニウム103の厚さは1500Åであっ
た。ここで形成される陽極酸化アルミニウム膜は緻密な
組成を有し、素地のアルミニウムの外側に、陽極酸化ア
ルミニウム膜705が等方的に形成された。
【0088】アルミニウム配線の断面パターンがテーパ
ー(台形)形状をしている為、陽極酸化アルミニウム膜
705形成後においても同様にテーパー(台形)形状に
なっている。150〜350℃で焼成した後の膜に電圧
を印加し永久破壊が生じる時の耐電圧は100〜110
Vであり極めて良好な絶縁膜でアルミニウムが被覆され
ているのがわかる。この後、大気中200〜300℃例
えば200℃で数〜数十分加熱すると、陽極酸化アルミ
ニウムのリーク電流が一桁以上減少し、好ましかった。
このようにして、ゲイト電極部703は、ゲイト電極7
04の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウ
ムよりなるゲイト絶縁膜705が形成された。(図6
(B))
ー(台形)形状をしている為、陽極酸化アルミニウム膜
705形成後においても同様にテーパー(台形)形状に
なっている。150〜350℃で焼成した後の膜に電圧
を印加し永久破壊が生じる時の耐電圧は100〜110
Vであり極めて良好な絶縁膜でアルミニウムが被覆され
ているのがわかる。この後、大気中200〜300℃例
えば200℃で数〜数十分加熱すると、陽極酸化アルミ
ニウムのリーク電流が一桁以上減少し、好ましかった。
このようにして、ゲイト電極部703は、ゲイト電極7
04の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウ
ムよりなるゲイト絶縁膜705が形成された。(図6
(B))
【0089】次にシランとアンモニアを1:3〜1:8
ここでは1:5の割合で用いてプラズマCVD法によ
り、2層目のゲイト絶縁膜706として窒化珪素膜を1
000〜3000Å、例えば2000Å形成した。窒化
珪素膜の代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けても
よい。酸化珪素膜の場合、その形成方法としては、酸素
雰囲気中でのスパッタ法またプラズマCVD法を使用す
る。プラズマCVD法を用いる場合には、TEOSを原
料とし、酸素とともに基板温度150〜400℃、好ま
しくは200〜250℃で、RF放電させて、原料ガス
を分解・堆積した。TEOSと酸素の圧力比は、1:1
〜1:10また、また、圧力は0.05〜0.5tor
r、RFパワーは100〜250Wとした。あるいはT
EOSを原料としてオゾンガスとともに、減圧CVD法
もしくは常圧CVD法によって、基板温度を150〜4
00℃、好ましくは200〜250℃として形成しても
よい。このゲイト絶縁膜706は設けなくてもよいが、
設けることにより、電極間短絡の減少、および薄膜トラ
ンジスタの相互コンダクタンスの改善等を図ることがで
きる。
ここでは1:5の割合で用いてプラズマCVD法によ
り、2層目のゲイト絶縁膜706として窒化珪素膜を1
000〜3000Å、例えば2000Å形成した。窒化
珪素膜の代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けても
よい。酸化珪素膜の場合、その形成方法としては、酸素
雰囲気中でのスパッタ法またプラズマCVD法を使用す
る。プラズマCVD法を用いる場合には、TEOSを原
料とし、酸素とともに基板温度150〜400℃、好ま
しくは200〜250℃で、RF放電させて、原料ガス
を分解・堆積した。TEOSと酸素の圧力比は、1:1
〜1:10また、また、圧力は0.05〜0.5tor
r、RFパワーは100〜250Wとした。あるいはT
EOSを原料としてオゾンガスとともに、減圧CVD法
もしくは常圧CVD法によって、基板温度を150〜4
00℃、好ましくは200〜250℃として形成しても
よい。このゲイト絶縁膜706は設けなくてもよいが、
設けることにより、電極間短絡の減少、および薄膜トラ
ンジスタの相互コンダクタンスの改善等を図ることがで
きる。
【0090】また、ゲイト絶縁膜706として、酸化珪
素膜を400〜3000Åと、該膜上に窒化珪素膜を3
00〜2000Å積層した2層構造とし、絶縁性が高く
かつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
素膜を400〜3000Åと、該膜上に窒化珪素膜を3
00〜2000Å積層した2層構造とし、絶縁性が高く
かつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
【0091】ゲイト絶縁膜706上に、チャネル形成領
域を構成するI型のアモルファスシリコン膜707を2
00〜2000Å、例えば1000Å形成した。さらに
その上に、500〜3000Å、ここでは1000Åの
窒化珪素膜を形成した。形成した窒化珪素膜に対して純
水にて1/10〜1/50に希釈したフッ酸にてエッチ
ングを行ない、保護膜708を形成した。さらにその上
に、リンを含んだn+ アモルファスシリコン膜709を
プラズマCVD法により200〜1000Å、ここでは
300Å厚に形成した。このアモルファスシリコン膜7
09は、ホウ素を含んだp+ アモルファスシリコン膜に
してもよい。(図6(C))
域を構成するI型のアモルファスシリコン膜707を2
00〜2000Å、例えば1000Å形成した。さらに
その上に、500〜3000Å、ここでは1000Åの
窒化珪素膜を形成した。形成した窒化珪素膜に対して純
水にて1/10〜1/50に希釈したフッ酸にてエッチ
ングを行ない、保護膜708を形成した。さらにその上
に、リンを含んだn+ アモルファスシリコン膜709を
プラズマCVD法により200〜1000Å、ここでは
300Å厚に形成した。このアモルファスシリコン膜7
09は、ホウ素を含んだp+ アモルファスシリコン膜に
してもよい。(図6(C))
【0092】次に、I型のアモルファスシリコン膜70
7とn+ アモルファスシリコン膜709に対しドライエ
ッチングを行ない、パターニングした。一方、画素電極
710となるITO(酸化インジウム・スズ)薄膜も形
成し、パターニングした。
7とn+ アモルファスシリコン膜709に対しドライエ
ッチングを行ない、パターニングした。一方、画素電極
710となるITO(酸化インジウム・スズ)薄膜も形
成し、パターニングした。
【0093】次にコンタクトホールを形成するために、
窒化珪素膜よりなるゲイト絶縁膜706とその下の陽極
酸化アルミニウム膜よりなるゲイト絶縁膜705に対し
エッチングを施した。エッチングは、まずゲイト絶縁7
06に対し、コンタクトホールのパターンにレジストを
形成し、ABHFによるウェットエッチングにより行っ
た。ABHFは、酢酸と40%フッ化アンモニウム(N
H4 F)と50%フッ化水素酸(HF)を50:50:
1(体積比)で混合したものを用いた。エッチング終了
の時点で陽極酸化アルミニウム膜705の上部が露出し
ておりABHFにより300〜600Å程度エッチング
進行したが、それ以上進行しなかった。
窒化珪素膜よりなるゲイト絶縁膜706とその下の陽極
酸化アルミニウム膜よりなるゲイト絶縁膜705に対し
エッチングを施した。エッチングは、まずゲイト絶縁7
06に対し、コンタクトホールのパターンにレジストを
形成し、ABHFによるウェットエッチングにより行っ
た。ABHFは、酢酸と40%フッ化アンモニウム(N
H4 F)と50%フッ化水素酸(HF)を50:50:
1(体積比)で混合したものを用いた。エッチング終了
の時点で陽極酸化アルミニウム膜705の上部が露出し
ておりABHFにより300〜600Å程度エッチング
進行したが、それ以上進行しなかった。
【0094】次に陽極酸化アルミニウム膜よりなるゲイ
ト絶縁膜705に対しクロム燐酸溶液でエッチングを行
なった。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸
(850g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加
した溶液の中で65℃に加熱したものである。陽極酸化
アルミニウムは、クロム燐酸溶液で完全に除去され、ア
ルミニウム界面に達した時点でエッチングは止まった。
時間を長く溶液に浸漬してもエッチング深さが進行して
オーバーエッチになることはなかった。このようにして
コンタクトホールが形成された。
ト絶縁膜705に対しクロム燐酸溶液でエッチングを行
なった。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸
(850g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加
した溶液の中で65℃に加熱したものである。陽極酸化
アルミニウムは、クロム燐酸溶液で完全に除去され、ア
ルミニウム界面に達した時点でエッチングは止まった。
時間を長く溶液に浸漬してもエッチング深さが進行して
オーバーエッチになることはなかった。このようにして
コンタクトホールが形成された。
【0095】次に、アルミニウム膜を電子ビーム蒸着法
またはスパッタ法にて1000〜2μmここでは300
0Å厚に形成した。そして、このアルミニウム膜をドラ
イエッチングによりパターニングし、ソース電極71
1、ドレイン電極712、ゲイト配線電極713を形成
した。ゲイト配線電極713はゲイト電極704と良好
なコンタクトを形成できた。またn+ アモルファスシリ
コン膜をドライエッチングによりエッチング、パターニ
ングし、ソース領域とドレイン領域に分割した。このよ
うにして薄膜トランジスタが完成した。(図6(D)、
図6(D’)(図6(D)の点線における断面図))
またはスパッタ法にて1000〜2μmここでは300
0Å厚に形成した。そして、このアルミニウム膜をドラ
イエッチングによりパターニングし、ソース電極71
1、ドレイン電極712、ゲイト配線電極713を形成
した。ゲイト配線電極713はゲイト電極704と良好
なコンタクトを形成できた。またn+ アモルファスシリ
コン膜をドライエッチングによりエッチング、パターニ
ングし、ソース領域とドレイン領域に分割した。このよ
うにして薄膜トランジスタが完成した。(図6(D)、
図6(D’)(図6(D)の点線における断面図))
【0096】本実施例では、ゲイト絶縁膜に設けたコン
タクトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコン
タクトホールを、同一のマスク工程により、同一の大き
さに設けたが、図7(B)に示すように、異なるマスク
を用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクト
ホールの口径を、ゲイト絶縁膜に設けるものより小さく
なるようにし、ゲイト絶縁膜のコンタクトホール開孔内
に陽極酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを
設ける構成としてもよい。このようにすることで、コン
タクトホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果
コンタクトホール内に設けられるアルミニウム配線電極
713の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好
なコンタクトが得られる。
タクトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコン
タクトホールを、同一のマスク工程により、同一の大き
さに設けたが、図7(B)に示すように、異なるマスク
を用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクト
ホールの口径を、ゲイト絶縁膜に設けるものより小さく
なるようにし、ゲイト絶縁膜のコンタクトホール開孔内
に陽極酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを
設ける構成としてもよい。このようにすることで、コン
タクトホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果
コンタクトホール内に設けられるアルミニウム配線電極
713の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好
なコンタクトが得られる。
【0097】〔実施例4〕本実施例は、実施例2と同じ
く、陽極酸化を施したアルミニウムゲイト電極及びその
上に層間絶縁膜を形成した薄膜トランジスタにおいて、
層間絶縁膜を介したコンタクトホールの形成方法に関す
る実施例である。本実施例においては、層間絶縁膜をド
ライエッチングした例を示す。図5に本実施例で作製す
る薄膜トランジスタの作製工程を示す。本実施例で示す
薄膜トランジスタは、図5(E)に示すように、低濃度
の不純物領域511と512、さらには高濃度の不純物
領域510と513とを有した構造を有し、さらにゲイ
ト電極周囲の陽極酸化物層508の厚さで決定されるオ
フセットゲイト領域を有している。また画素電極が接続
された、液晶電気光学装置の画素用スイッチング素子と
しての構成を有している。
く、陽極酸化を施したアルミニウムゲイト電極及びその
上に層間絶縁膜を形成した薄膜トランジスタにおいて、
層間絶縁膜を介したコンタクトホールの形成方法に関す
る実施例である。本実施例においては、層間絶縁膜をド
ライエッチングした例を示す。図5に本実施例で作製す
る薄膜トランジスタの作製工程を示す。本実施例で示す
薄膜トランジスタは、図5(E)に示すように、低濃度
の不純物領域511と512、さらには高濃度の不純物
領域510と513とを有した構造を有し、さらにゲイ
ト電極周囲の陽極酸化物層508の厚さで決定されるオ
フセットゲイト領域を有している。また画素電極が接続
された、液晶電気光学装置の画素用スイッチング素子と
しての構成を有している。
【0098】まず、基板(コーニング7059、300
mm×400mmもしくは100mm×100mm)5
01上に下地酸化膜502として厚さ1000〜300
0Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法を使用した。しか
し、より量産性を高めるには、TEOSをプラズマCV
D法で分解・堆積した膜を用いてもよい。
mm×400mmもしくは100mm×100mm)5
01上に下地酸化膜502として厚さ1000〜300
0Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法を使用した。しか
し、より量産性を高めるには、TEOSをプラズマCV
D法で分解・堆積した膜を用いてもよい。
【0099】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によって非晶質珪素膜を300〜5000Å、好ましく
は500〜1000Å堆積し、これを、550〜600
℃の還元雰囲気に24時間放置して、結晶化せしめた。
この工程は、レーザー照射によっておこなってもよい。
そして、このようにして結晶化させた珪素膜をパターニ
ングして島状領域503を形成した。さらに、この上に
スパッタ法によって厚さ700〜1500Åの酸化珪素
膜504を形成した。
によって非晶質珪素膜を300〜5000Å、好ましく
は500〜1000Å堆積し、これを、550〜600
℃の還元雰囲気に24時間放置して、結晶化せしめた。
この工程は、レーザー照射によっておこなってもよい。
そして、このようにして結晶化させた珪素膜をパターニ
ングして島状領域503を形成した。さらに、この上に
スパッタ法によって厚さ700〜1500Åの酸化珪素
膜504を形成した。
【0100】その後、厚さ1000Å〜3μm(ここで
は6000Å)のアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のSc(スカンジウム)を含
む)膜を電子ビーム蒸着法もしくはスパッタ法によって
形成した。
は6000Å)のアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のSc(スカンジウム)を含
む)膜を電子ビーム蒸着法もしくはスパッタ法によって
形成した。
【0101】そして、フォトレジスト506の形成前
に、陽極酸化法によって厚さ100〜1000Å(ここ
では200Å)の酸化アルミニウム膜(陽極酸化物層)
500を形成する。この工程は、3%の酒石酸を含むエ
チレングルコール溶液中において10〜30Vの電圧を
印加することによって行われる。この酸化アルミニウム
膜は、緻密でこの上に形成されるフォトレジスト506
との密着性が良く、また、フォトレジストからの電流の
リークを抑制することになるので、後の陽極酸化工程に
おいて、多孔質陽極酸化物を側面のみに形成するうえで
極めて有効である。
に、陽極酸化法によって厚さ100〜1000Å(ここ
では200Å)の酸化アルミニウム膜(陽極酸化物層)
500を形成する。この工程は、3%の酒石酸を含むエ
チレングルコール溶液中において10〜30Vの電圧を
印加することによって行われる。この酸化アルミニウム
膜は、緻密でこの上に形成されるフォトレジスト506
との密着性が良く、また、フォトレジストからの電流の
リークを抑制することになるので、後の陽極酸化工程に
おいて、多孔質陽極酸化物を側面のみに形成するうえで
極めて有効である。
【0102】そして、フォトレジスト506(例えば、
東京応化製、OFPR800/30cp)をスピンコー
ト法によって形成した。その後、フォトレジストとアル
ミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極505、マ
スク膜506とした。(図5(A))
東京応化製、OFPR800/30cp)をスピンコー
ト法によって形成した。その後、フォトレジストとアル
ミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極505、マ
スク膜506とした。(図5(A))
【0103】さらにこれに電解液中で電流を通じて陽極
酸化し、厚さ1000〜5000Å、例えば、厚さ50
00Åの多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミニウム
507を形成した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸
もしくはショウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶
液を用いておこない、10〜30Vの一定電流をゲイト
電極に印加すればよい。本実施例ではシュウ酸溶液(3
0℃)中で電圧を10Vとし、20〜40分、陽極酸化
した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間によって制御し
た。(図5(B))
酸化し、厚さ1000〜5000Å、例えば、厚さ50
00Åの多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミニウム
507を形成した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸
もしくはショウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶
液を用いておこない、10〜30Vの一定電流をゲイト
電極に印加すればよい。本実施例ではシュウ酸溶液(3
0℃)中で電圧を10Vとし、20〜40分、陽極酸化
した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間によって制御し
た。(図5(B))
【0104】上記の工程は、緻密な陽極酸化アルミニウ
ム膜500が形成されているために、図5に示すように
横方向のみに進行し、またその厚さも必要とするだけ得
ることができる。
ム膜500が形成されているために、図5に示すように
横方向のみに進行し、またその厚さも必要とするだけ得
ることができる。
【0105】次に、マスクを除去し、再び電解溶液中に
おいて、ゲイト電極に電流を印加した。今回は、3〜1
0%の酒石液、硼酸、硝酸が含まれたエチレングルコー
ル溶液を用いた。溶液の温度は10℃前後の室温より低
い方が良好な酸化膜が得られた。このため、ゲイト電極
の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウム膜
508が形成された。陽極酸化アルミニウム膜508の
厚さは印加電圧に比例し、印加電圧が200Vで250
0Åの陽極酸化物が形成された。陽極酸化アルミニウム
膜508の厚さは必要とされるオフセット、オーバーラ
ップの大きさによって決定したが、3000Å以上の厚
さの陽極酸化アルミニウムを得るには250V以上の高
電圧が必要であり、薄膜トランジスタの特性に悪影響を
及ぼすので3000Å以下の厚さとすることが好まし
い。本実施例では80〜150Vまで上昇させ、必要と
する陽極酸化アルミニウム膜508の厚さによって電圧
を選択した。(図5(C))
おいて、ゲイト電極に電流を印加した。今回は、3〜1
0%の酒石液、硼酸、硝酸が含まれたエチレングルコー
ル溶液を用いた。溶液の温度は10℃前後の室温より低
い方が良好な酸化膜が得られた。このため、ゲイト電極
の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウム膜
508が形成された。陽極酸化アルミニウム膜508の
厚さは印加電圧に比例し、印加電圧が200Vで250
0Åの陽極酸化物が形成された。陽極酸化アルミニウム
膜508の厚さは必要とされるオフセット、オーバーラ
ップの大きさによって決定したが、3000Å以上の厚
さの陽極酸化アルミニウムを得るには250V以上の高
電圧が必要であり、薄膜トランジスタの特性に悪影響を
及ぼすので3000Å以下の厚さとすることが好まし
い。本実施例では80〜150Vまで上昇させ、必要と
する陽極酸化アルミニウム膜508の厚さによって電圧
を選択した。(図5(C))
【0106】その後、ドライエッチング法によって酸化
珪素膜504をエッチングした。このエッチングにおい
ては、等方性エッチングのプラズマモードでも、あるい
は異方性エッチングの反応性イオンエッチングモードで
もよい。ただし、珪素と酸化珪素の選択比を十分に大き
くすることによって、活性層を深くエッチングしないよ
うにすることが重要である。例えば、エッチングガスと
してCF4 を使用すれば多孔質陽極酸化アルミニウムは
エッチングされず、酸化珪素膜504のみがエッチング
される。また、多孔質陽極酸化アルミニウム507の下
の酸化珪素膜504’はエッチングされずに残した。
(図5(D))
珪素膜504をエッチングした。このエッチングにおい
ては、等方性エッチングのプラズマモードでも、あるい
は異方性エッチングの反応性イオンエッチングモードで
もよい。ただし、珪素と酸化珪素の選択比を十分に大き
くすることによって、活性層を深くエッチングしないよ
うにすることが重要である。例えば、エッチングガスと
してCF4 を使用すれば多孔質陽極酸化アルミニウムは
エッチングされず、酸化珪素膜504のみがエッチング
される。また、多孔質陽極酸化アルミニウム507の下
の酸化珪素膜504’はエッチングされずに残した。
(図5(D))
【0107】その後、燐酸、酢酸、硝酸の混酸を用いて
多孔質陽極酸化アルミニウム507をエッチングした。
このエッチングでは多孔質陽極酸化アルミニウム507
のみがエッチングされ、エッチングレートは約600Å
/分であった。その下のゲイト絶縁膜504’はそのま
ま残存した。そして、イオンドーピング法によって、薄
膜トランジスタの活性層503に、ゲイト電極部(すな
わちゲイト電極とその周囲の陽極酸化膜)およびゲイト
絶縁膜をマスクとして自己整合的に不純物を注入し、低
抵抗不純物領域(ソース/ドレイン領域)510、51
3、高抵抗不純物領域511、512を形成した。ドー
ピングガスとしてはここではフォスフィン(PH3 )を
用いたためN型の不純物領域となった。ドーピングガス
としてジボラン(B2 H6 )を用いてP型の不純物領域
を形成してもよい。ドーズ量は5×1014〜5×1015
cm-2、加速エネルギーは10〜30keVとした。そ
の後、KrFエキシマーレーザー(波長248nm、パ
ルス幅20nsec)を照射して、活性層中に導入され
た不純物イオンの活性化を行なった。
多孔質陽極酸化アルミニウム507をエッチングした。
このエッチングでは多孔質陽極酸化アルミニウム507
のみがエッチングされ、エッチングレートは約600Å
/分であった。その下のゲイト絶縁膜504’はそのま
ま残存した。そして、イオンドーピング法によって、薄
膜トランジスタの活性層503に、ゲイト電極部(すな
わちゲイト電極とその周囲の陽極酸化膜)およびゲイト
絶縁膜をマスクとして自己整合的に不純物を注入し、低
抵抗不純物領域(ソース/ドレイン領域)510、51
3、高抵抗不純物領域511、512を形成した。ドー
ピングガスとしてはここではフォスフィン(PH3 )を
用いたためN型の不純物領域となった。ドーピングガス
としてジボラン(B2 H6 )を用いてP型の不純物領域
を形成してもよい。ドーズ量は5×1014〜5×1015
cm-2、加速エネルギーは10〜30keVとした。そ
の後、KrFエキシマーレーザー(波長248nm、パ
ルス幅20nsec)を照射して、活性層中に導入され
た不純物イオンの活性化を行なった。
【0108】SIMS(二次イオン質量分析法)の結果
によると、領域510、513の不純物濃度は1×10
20〜2×1021cm-3、領域511、512では1×1
017〜2×1018cm-3であった。ドーズ量換算では、
前者は5×1014〜5×1015cm-2、後者は2×10
13〜5×1014cm-2であった。この違いはゲイト絶縁
膜504’の有無によってもたらされたのであって、一
般的には、低抵抗不純物領域の不純物濃度は、高抵抗不
純物領域のものより0.5〜3桁大きくなる。(図5
(E))
によると、領域510、513の不純物濃度は1×10
20〜2×1021cm-3、領域511、512では1×1
017〜2×1018cm-3であった。ドーズ量換算では、
前者は5×1014〜5×1015cm-2、後者は2×10
13〜5×1014cm-2であった。この違いはゲイト絶縁
膜504’の有無によってもたらされたのであって、一
般的には、低抵抗不純物領域の不純物濃度は、高抵抗不
純物領域のものより0.5〜3桁大きくなる。(図5
(E))
【0109】次に、全面に層間絶縁物514として、C
VD法によって酸化珪素膜を厚さ8000Å形成した。
そして、薄膜トランジスタのソース部、ドレイン部、ゲ
イト部のコンタクトホールを形成する。レジストパター
ンはそれぞれの部分が同時に開孔しているパターンを用
いた。
VD法によって酸化珪素膜を厚さ8000Å形成した。
そして、薄膜トランジスタのソース部、ドレイン部、ゲ
イト部のコンタクトホールを形成する。レジストパター
ンはそれぞれの部分が同時に開孔しているパターンを用
いた。
【0110】層間絶縁膜としては、酸化珪素膜より緻密
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、50
00〜6000Åの酸化珪素膜を設ける2層構造、特に
窒化珪素膜上に酸化珪素膜を有するものを設けて、絶縁
性が高くかつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、50
00〜6000Åの酸化珪素膜を設ける2層構造、特に
窒化珪素膜上に酸化珪素膜を有するものを設けて、絶縁
性が高くかつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
【0111】エッチングはまず酸化珪素膜である層間絶
縁膜514に対しドライエッチングにより行い、次に陽
極酸化アルミニウム膜508に対し、クロム燐酸溶液で
エッチングを行なった。
縁膜514に対しドライエッチングにより行い、次に陽
極酸化アルミニウム膜508に対し、クロム燐酸溶液で
エッチングを行なった。
【0112】ドライエッチングは、CHF3 を用いて、
出力1000Wにて行った。エッチング速度は300Å
/minであった。こうして層間絶縁膜を介してソース
領域515、ドレイン領域516に至るコンタクトホー
ルが形成された。
出力1000Wにて行った。エッチング速度は300Å
/minであった。こうして層間絶縁膜を介してソース
領域515、ドレイン領域516に至るコンタクトホー
ルが形成された。
【0113】本実施例の薄膜トランジスタにおいては、
ゲイト絶縁膜504’がソース領域510、ドレイン領
域513上に延在していないが、該領域上にゲイト絶縁
膜が延在している場合、層間絶縁膜514のエッチング
終了と同時にソース領域510とドレイン領域513上
では(延在した)ゲイト絶縁膜のエッチングが始まる。
ゲイト絶縁膜504’がソース領域510、ドレイン領
域513上に延在していないが、該領域上にゲイト絶縁
膜が延在している場合、層間絶縁膜514のエッチング
終了と同時にソース領域510とドレイン領域513上
では(延在した)ゲイト絶縁膜のエッチングが始まる。
【0114】次にクロム燐酸溶液でエッチングを行なっ
た。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸(85
0g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加した溶
液の中で65℃に加熱したものである。陽極酸化アルミ
ニウム膜508表面は、クロム燐酸溶液で完全に除去さ
れ、アルミニウム界面に達した時点でエッチングは止ま
る。このようにして陽極酸化アルミニウム膜508にコ
ンタクトホールが形成された。陽極酸化アルミニウム膜
に対するエッチング速度は約100Å/分であった。エ
ッチング深さは、長時間溶液に浸漬しても進行せず、オ
ーバーエッチになることはなかった。
た。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸(85
0g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加した溶
液の中で65℃に加熱したものである。陽極酸化アルミ
ニウム膜508表面は、クロム燐酸溶液で完全に除去さ
れ、アルミニウム界面に達した時点でエッチングは止ま
る。このようにして陽極酸化アルミニウム膜508にコ
ンタクトホールが形成された。陽極酸化アルミニウム膜
に対するエッチング速度は約100Å/分であった。エ
ッチング深さは、長時間溶液に浸漬しても進行せず、オ
ーバーエッチになることはなかった。
【0115】次に、画素電極518をITO(酸化イン
ジューム・スズ)で形成した。さらに、アルミニウム配
線として電極515、516、517を、層間絶縁膜お
よび陽極酸化アルミニウム膜に形成されたコンタクトホ
ールを介してゲイト電極、ソース領域、ドレイン領域に
それぞれ接続するように形成した。さらに200〜40
0℃で水素アニールをおこなった。以上によって、薄膜
トランジスタが完成した。(図5(F))
ジューム・スズ)で形成した。さらに、アルミニウム配
線として電極515、516、517を、層間絶縁膜お
よび陽極酸化アルミニウム膜に形成されたコンタクトホ
ールを介してゲイト電極、ソース領域、ドレイン領域に
それぞれ接続するように形成した。さらに200〜40
0℃で水素アニールをおこなった。以上によって、薄膜
トランジスタが完成した。(図5(F))
【0116】本実施例では、層間絶縁膜に設けたコンタ
クトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコンタ
クトホールを、同一のマスク工程により、同一の大きさ
に設けたが、図7(A)に示すように、異なるマスクを
用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクトホ
ールの口径を、層間絶縁膜に設けるものより小さくなる
ようにし、層間絶縁膜のコンタクトホール開孔内に陽極
酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを設ける
構成としてもよい。このようにすることで、コンタクト
ホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果コンタ
クトホール内に設けられるアルミニウム配線電極517
の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好なコン
タクトが得られる。
クトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコンタ
クトホールを、同一のマスク工程により、同一の大きさ
に設けたが、図7(A)に示すように、異なるマスクを
用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクトホ
ールの口径を、層間絶縁膜に設けるものより小さくなる
ようにし、層間絶縁膜のコンタクトホール開孔内に陽極
酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを設ける
構成としてもよい。このようにすることで、コンタクト
ホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果コンタ
クトホール内に設けられるアルミニウム配線電極517
の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好なコン
タクトが得られる。
【0117】〔実施例5〕本実施例は、実施例3と同じ
く、逆スタガ型の薄膜トランジスタにおいて、ゲイト絶
縁膜(層間絶縁膜)をしたコンタクトホールの形成方法
に関する実施例である。本実施例においては、ゲイト絶
縁膜をドライエッチングした例を示す。図6に本実施例
で作製する薄膜トランジスタの作製工程を示す。本実施
例の薄膜トランジスタは、画素電極が接続された、液晶
電気光学装置の画素用スイッチング素子としての構成を
有している。該素子をマトリクス構成をして各画素に絶
縁ゲイト型薄膜トランジスタを設けたアクティブマトリ
ス回路を形成できる。
く、逆スタガ型の薄膜トランジスタにおいて、ゲイト絶
縁膜(層間絶縁膜)をしたコンタクトホールの形成方法
に関する実施例である。本実施例においては、ゲイト絶
縁膜をドライエッチングした例を示す。図6に本実施例
で作製する薄膜トランジスタの作製工程を示す。本実施
例の薄膜トランジスタは、画素電極が接続された、液晶
電気光学装置の画素用スイッチング素子としての構成を
有している。該素子をマトリクス構成をして各画素に絶
縁ゲイト型薄膜トランジスタを設けたアクティブマトリ
ス回路を形成できる。
【0118】本実施例では配線材料として、アルミニウ
ムを主成分とした例を示す。アルミニウム以外の材料と
しては、タンタル、チタン、さらにはこれらの混合材料
やこれらの材料を主成分とする材料を利用することがで
きる。
ムを主成分とした例を示す。アルミニウム以外の材料と
しては、タンタル、チタン、さらにはこれらの混合材料
やこれらの材料を主成分とする材料を利用することがで
きる。
【0119】図6に、本実施例で作製したガラス基板上
の絶縁ゲイト型薄膜トランジスタの作製工程を示す。図
においては1つの薄膜トランジスタのみが示されている
が、基板上には接続される画素電極と対になりマトリク
ス状に形成されている。まず、基板(コーニング705
9、200mm×200mm)701上に下地膜702
として厚さ1000〜3000Å、例えば2000Åの
窒化珪素膜をスパッタ法により形成した。窒化珪素膜の
代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けてもよい。こ
の場合、酸化珪素膜の形成方法としては、酸素雰囲気中
でのスパッタ法を使用する。しかしより量産性を高める
ためには、TEOSをプラズマCVD法で分解・堆積し
た膜を用いてもよい。
の絶縁ゲイト型薄膜トランジスタの作製工程を示す。図
においては1つの薄膜トランジスタのみが示されている
が、基板上には接続される画素電極と対になりマトリク
ス状に形成されている。まず、基板(コーニング705
9、200mm×200mm)701上に下地膜702
として厚さ1000〜3000Å、例えば2000Åの
窒化珪素膜をスパッタ法により形成した。窒化珪素膜の
代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けてもよい。こ
の場合、酸化珪素膜の形成方法としては、酸素雰囲気中
でのスパッタ法を使用する。しかしより量産性を高める
ためには、TEOSをプラズマCVD法で分解・堆積し
た膜を用いてもよい。
【0120】次に、厚さ1000Å〜2μm、例えば、
6000Åのアルミニウム膜(1wt%のSi、もしく
は0.1〜0.3%wtのScを含む)を電子ビーム蒸
着法もしくはスパッタ法で形成した。形成したアルミニ
ウム膜に対し、リン酸、硝酸、酢酸の混合溶液を用いた
ウェットプロセスによるフォトエッチングにより、断面
をテーパー状にしてパターニングし、ゲイト電極部70
3を形成した。(図6(A))
6000Åのアルミニウム膜(1wt%のSi、もしく
は0.1〜0.3%wtのScを含む)を電子ビーム蒸
着法もしくはスパッタ法で形成した。形成したアルミニ
ウム膜に対し、リン酸、硝酸、酢酸の混合溶液を用いた
ウェットプロセスによるフォトエッチングにより、断面
をテーパー状にしてパターニングし、ゲイト電極部70
3を形成した。(図6(A))
【0121】次に、このゲイト電極部703に対し陽極
酸化を施した。3%の酒石酸をエチレングルコールに溶
解し、そこに1/10アンモニア水を添加し、溶液のp
hを6.8〜7.0に調整した。溶液を、恒温槽に入
れ、液温を0〜20℃、望ましくは10±1℃にする。
その溶液のなかに加工する基板と陰極となる金属電極材
料を30〜50mm隔てて、アルミニウムを内側対向さ
せた。陰極材料としては溶液に対して安定な材料ならば
良い。本実施例では、白金板を用いた。電源より陽極側
に加工基板を、陰極側に白金板を接続した。
酸化を施した。3%の酒石酸をエチレングルコールに溶
解し、そこに1/10アンモニア水を添加し、溶液のp
hを6.8〜7.0に調整した。溶液を、恒温槽に入
れ、液温を0〜20℃、望ましくは10±1℃にする。
その溶液のなかに加工する基板と陰極となる金属電極材
料を30〜50mm隔てて、アルミニウムを内側対向さ
せた。陰極材料としては溶液に対して安定な材料ならば
良い。本実施例では、白金板を用いた。電源より陽極側
に加工基板を、陰極側に白金板を接続した。
【0122】陽極側に接続されたアルミニウムはプラス
の電荷の供給を受けて酸化し、絶縁膜が形成される電源
を定電流モードにしておくと陽極と陰極間の電位差は暫
時増加する。到達電圧が120Vになった時点で電源モ
ードを定電圧に切替え更に30分の化成を行なった。こ
のモードの場合には電流は急激に低下し膜抵抗が引き続
き上昇していくことがわかる。この工程により形成した
陽極酸化アルミニウム103の厚さは1500Åであっ
た。ここで形成される陽極酸化アルミニウム膜は緻密な
組成を有し、素地のアルミニウムの外側に、陽極酸化ア
ルミニウム膜705が等方的に形成された。
の電荷の供給を受けて酸化し、絶縁膜が形成される電源
を定電流モードにしておくと陽極と陰極間の電位差は暫
時増加する。到達電圧が120Vになった時点で電源モ
ードを定電圧に切替え更に30分の化成を行なった。こ
のモードの場合には電流は急激に低下し膜抵抗が引き続
き上昇していくことがわかる。この工程により形成した
陽極酸化アルミニウム103の厚さは1500Åであっ
た。ここで形成される陽極酸化アルミニウム膜は緻密な
組成を有し、素地のアルミニウムの外側に、陽極酸化ア
ルミニウム膜705が等方的に形成された。
【0123】アルミニウム配線の断面パターンがテーパ
ー(台形)形状をしている為、陽極酸化アルミニウム膜
705形成後においても同様にテーパー(台形)形状に
なっている。150〜350℃で焼成した後の膜に電圧
を印加し永久破壊が生じる時の耐電圧は100〜110
Vであり極めて良好な絶縁膜でアルミニウムが被覆され
ているのがわかる。この後、大気中200〜300℃例
えば200℃で数〜数十分加熱すると、陽極酸化アルミ
ニウムのリーク電流が一桁以上減少し、好ましかった。
このようにして、ゲイト電極部703は、ゲイト電極7
04の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウ
ムよりなるゲイト絶縁膜705が形成された。(図6
(B))
ー(台形)形状をしている為、陽極酸化アルミニウム膜
705形成後においても同様にテーパー(台形)形状に
なっている。150〜350℃で焼成した後の膜に電圧
を印加し永久破壊が生じる時の耐電圧は100〜110
Vであり極めて良好な絶縁膜でアルミニウムが被覆され
ているのがわかる。この後、大気中200〜300℃例
えば200℃で数〜数十分加熱すると、陽極酸化アルミ
ニウムのリーク電流が一桁以上減少し、好ましかった。
このようにして、ゲイト電極部703は、ゲイト電極7
04の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウ
ムよりなるゲイト絶縁膜705が形成された。(図6
(B))
【0124】次にシランとアンモニアを1:3〜1:8
ここでは1:5の割合で用いてプラズマCVD法によ
り、2層目のゲイト絶縁膜706として窒化珪素膜を1
000〜3000Å、例えば2000Å形成した。窒化
珪素膜の代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けても
よい。酸化珪素膜の場合、その形成方法としては、酸素
雰囲気中でのスパッタ法またプラズマCVD法を使用す
る。プラズマCVD法を用いる場合には、TEOSを原
料とし、酸素とともに基板温度150〜400℃、好ま
しくは200〜250℃で、RF放電させて、原料ガス
を分解・堆積した。TEOSと酸素の圧力比は、1:1
〜1:10また、また、圧力は0.05〜0.5tor
r、RFパワーは100〜250Wとした。あるいはT
EOSを原料としてオゾンガスとともに、減圧CVD法
もしくは常圧CVD法によって、基板温度を150〜4
00℃、好ましくは200〜250℃として形成しても
よい。このゲイト絶縁膜706は設けなくてもよいが、
設けた場合、電極間短絡の減少、および薄膜トランジス
タの相互コンダクタンスの改善等を図ることができる。
ここでは1:5の割合で用いてプラズマCVD法によ
り、2層目のゲイト絶縁膜706として窒化珪素膜を1
000〜3000Å、例えば2000Å形成した。窒化
珪素膜の代わりに酸化珪素膜を同程度の厚さに設けても
よい。酸化珪素膜の場合、その形成方法としては、酸素
雰囲気中でのスパッタ法またプラズマCVD法を使用す
る。プラズマCVD法を用いる場合には、TEOSを原
料とし、酸素とともに基板温度150〜400℃、好ま
しくは200〜250℃で、RF放電させて、原料ガス
を分解・堆積した。TEOSと酸素の圧力比は、1:1
〜1:10また、また、圧力は0.05〜0.5tor
r、RFパワーは100〜250Wとした。あるいはT
EOSを原料としてオゾンガスとともに、減圧CVD法
もしくは常圧CVD法によって、基板温度を150〜4
00℃、好ましくは200〜250℃として形成しても
よい。このゲイト絶縁膜706は設けなくてもよいが、
設けた場合、電極間短絡の減少、および薄膜トランジス
タの相互コンダクタンスの改善等を図ることができる。
【0125】また、ゲイト絶縁膜706として、酸化珪
素膜を400〜3000Åと、該膜上に窒化珪素膜を3
00〜2000Å積層した2層構造とし、絶縁性が高く
かつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
素膜を400〜3000Åと、該膜上に窒化珪素膜を3
00〜2000Å積層した2層構造とし、絶縁性が高く
かつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
【0126】ゲイト絶縁膜706上に、チャネル形成領
域を構成するI型のアモルファスシリコン膜707を2
00〜2000Å、例えば1000Å形成した。さらに
その上に、500〜3000Å、ここでは1000Åの
窒化珪素膜を形成した。形成した窒化珪素膜に対して純
水にて1/10〜1/50に希釈したフッ酸にてエッチ
ングを行ない、保護膜708を形成した。さらにその上
に、リンを含んだn+ アモルファスシリコン膜709を
プラズマCVD法により200〜1000Å、ここでは
300Å厚に形成した。このアモルファスシリコン膜7
09は、ホウ素を含んだp+ アモルファスシリコン膜に
してもよい。(図6(C))
域を構成するI型のアモルファスシリコン膜707を2
00〜2000Å、例えば1000Å形成した。さらに
その上に、500〜3000Å、ここでは1000Åの
窒化珪素膜を形成した。形成した窒化珪素膜に対して純
水にて1/10〜1/50に希釈したフッ酸にてエッチ
ングを行ない、保護膜708を形成した。さらにその上
に、リンを含んだn+ アモルファスシリコン膜709を
プラズマCVD法により200〜1000Å、ここでは
300Å厚に形成した。このアモルファスシリコン膜7
09は、ホウ素を含んだp+ アモルファスシリコン膜に
してもよい。(図6(C))
【0127】次に、I型のアモルファスシリコン膜70
7とn+ アモルファスシリコン膜709に対しドライエ
ッチングを行ない、パターニングした。一方、画素電極
710となるITO(酸化インジウム・スズ)薄膜も形
成し、パターニングした。
7とn+ アモルファスシリコン膜709に対しドライエ
ッチングを行ない、パターニングした。一方、画素電極
710となるITO(酸化インジウム・スズ)薄膜も形
成し、パターニングした。
【0128】次にコンタクトホールを形成するために、
窒化珪素膜よりなるゲイト絶縁膜706とその下の陽極
酸化アルミニウム膜よりなるゲイト絶縁膜705に対し
エッチングを施した。エッチングは、まずゲイト絶縁7
06に対し、コンタクトホールのパターンにレジストを
形成し、ドライエッチングにより行った。ドライエッチ
ングは、CHF3 を用いて、出力1000Wにて行っ
た。エッチング速度は250Å/minであった。
窒化珪素膜よりなるゲイト絶縁膜706とその下の陽極
酸化アルミニウム膜よりなるゲイト絶縁膜705に対し
エッチングを施した。エッチングは、まずゲイト絶縁7
06に対し、コンタクトホールのパターンにレジストを
形成し、ドライエッチングにより行った。ドライエッチ
ングは、CHF3 を用いて、出力1000Wにて行っ
た。エッチング速度は250Å/minであった。
【0129】次に陽極酸化アルミニウム膜よりなるゲイ
ト絶縁膜705に対しクロム燐酸溶液でエッチングを行
なった。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸
(850g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加
した溶液の中で65℃に加熱したものである。陽極酸化
アルミニウムは、クロム燐酸溶液で完全に除去され、ア
ルミニウム界面に達した時点でエッチングは止まった。
時間を長く溶液に浸漬してもエッチング深さが進行して
オーバーエッチになることはなかった。このようにして
コンタクトホールが形成された。
ト絶縁膜705に対しクロム燐酸溶液でエッチングを行
なった。クロム燐酸溶液は、2リットル溶液中に燐酸
(850g/l)35mlと無水クロム酸20gを添加
した溶液の中で65℃に加熱したものである。陽極酸化
アルミニウムは、クロム燐酸溶液で完全に除去され、ア
ルミニウム界面に達した時点でエッチングは止まった。
時間を長く溶液に浸漬してもエッチング深さが進行して
オーバーエッチになることはなかった。このようにして
コンタクトホールが形成された。
【0130】次に、アルミニウム膜を電子ビーム蒸着法
またはスパッタ法にて1000〜2μmここでは300
0Å厚に形成した。そして、このアルミニウム膜をドラ
イエッチングによりパターニングし、ソース電極71
1、ドレイン電極712、ゲイト配線電極713を形成
した。ゲイト配線電極713はゲイト電極704と良好
なコンタクトを形成できた。またn+ アモルファスシリ
コン膜をドライエッチングによりエッチング、パターニ
ングし、ソース領域とドレイン領域に分割した。このよ
うにして薄膜トランジスタが完成した。(図6(D)、
図6(D’)(図6(D)の点線における断面図))
またはスパッタ法にて1000〜2μmここでは300
0Å厚に形成した。そして、このアルミニウム膜をドラ
イエッチングによりパターニングし、ソース電極71
1、ドレイン電極712、ゲイト配線電極713を形成
した。ゲイト配線電極713はゲイト電極704と良好
なコンタクトを形成できた。またn+ アモルファスシリ
コン膜をドライエッチングによりエッチング、パターニ
ングし、ソース領域とドレイン領域に分割した。このよ
うにして薄膜トランジスタが完成した。(図6(D)、
図6(D’)(図6(D)の点線における断面図))
【0131】本実施例では、ゲイト絶縁膜に設けたコン
タクトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコン
タクトホールを、同一のマスク工程により、同一の大き
さに設けたが、図7(B)に示すように、異なるマスク
を用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクト
ホールの口径を、ゲイト絶縁膜に設けるものより小さく
なるようにし、ゲイト絶縁膜のコンタクトホール開孔内
に陽極酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを
設ける構成としてもよい。このようにすることで、コン
タクトホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果
コンタクトホール内に設けられるアルミニウム配線電極
713の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好
なコンタクトが得られる。
タクトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコン
タクトホールを、同一のマスク工程により、同一の大き
さに設けたが、図7(B)に示すように、異なるマスク
を用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクト
ホールの口径を、ゲイト絶縁膜に設けるものより小さく
なるようにし、ゲイト絶縁膜のコンタクトホール開孔内
に陽極酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを
設ける構成としてもよい。このようにすることで、コン
タクトホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果
コンタクトホール内に設けられるアルミニウム配線電極
713の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好
なコンタクトが得られる。
【0132】〔実施例6〕本実施例は、実施例2、実施
例4で示した薄膜トランジスタの作製工程において、陽
極酸化アルミニウム膜の開孔の形成を、イオンミリング
法により行った例を示す。
例4で示した薄膜トランジスタの作製工程において、陽
極酸化アルミニウム膜の開孔の形成を、イオンミリング
法により行った例を示す。
【0133】まず、基板(コーニング7059、300
mm×400mmもしくは100mm×100mm)5
01上に下地酸化膜502として厚さ1000〜300
0Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法を使用した。しか
し、より量産性を高めるには、TEOSをプラズマCV
D法で分解・堆積した膜を用いてもよい。
mm×400mmもしくは100mm×100mm)5
01上に下地酸化膜502として厚さ1000〜300
0Åの酸化珪素膜を形成した。この酸化膜の形成方法と
しては、酸素雰囲気中でのスパッタ法を使用した。しか
し、より量産性を高めるには、TEOSをプラズマCV
D法で分解・堆積した膜を用いてもよい。
【0134】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によって非晶質珪素膜を300〜5000Å、好ましく
は500〜1000Å堆積し、これを、550〜600
℃の還元雰囲気に24時間放置して、結晶化せしめた。
この工程は、レーザー照射によっておこなってもよい。
そして、このようにして結晶化させた珪素膜をパターニ
ングして島状領域503を形成した。さらに、この上に
スパッタ法によって厚さ700〜1500Åの酸化珪素
膜504を形成した。
によって非晶質珪素膜を300〜5000Å、好ましく
は500〜1000Å堆積し、これを、550〜600
℃の還元雰囲気に24時間放置して、結晶化せしめた。
この工程は、レーザー照射によっておこなってもよい。
そして、このようにして結晶化させた珪素膜をパターニ
ングして島状領域503を形成した。さらに、この上に
スパッタ法によって厚さ700〜1500Åの酸化珪素
膜504を形成した。
【0135】その後、厚さ1000Å〜3μm(ここで
は6000Å)のアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のSc(スカンジウム)を含
む)膜を電子ビーム蒸着法もしくはスパッタ法によって
形成した。
は6000Å)のアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のSc(スカンジウム)を含
む)膜を電子ビーム蒸着法もしくはスパッタ法によって
形成した。
【0136】そして、フォトレジスト506の形成前
に、陽極酸化法によって厚さ100〜1000Å(ここ
では200Å)の酸化アルミニウム膜(陽極酸化物層)
500を形成する。この工程は、3%の酒石酸を含むエ
チレングルコール溶液中において10〜30Vの電圧を
印加することによって行われる。この酸化アルミニウム
膜は、緻密でこの上に形成されるフォトレジスト506
との密着性が良く、また、フォトレジストからの電流の
リークを抑制することになるので、後の陽極酸化工程に
おいて、多孔質陽極酸化物を側面のみに形成するうえで
極めて有効である。
に、陽極酸化法によって厚さ100〜1000Å(ここ
では200Å)の酸化アルミニウム膜(陽極酸化物層)
500を形成する。この工程は、3%の酒石酸を含むエ
チレングルコール溶液中において10〜30Vの電圧を
印加することによって行われる。この酸化アルミニウム
膜は、緻密でこの上に形成されるフォトレジスト506
との密着性が良く、また、フォトレジストからの電流の
リークを抑制することになるので、後の陽極酸化工程に
おいて、多孔質陽極酸化物を側面のみに形成するうえで
極めて有効である。
【0137】そして、フォトレジスト506(例えば、
東京応化製、OFPR800/30cp)をスピンコー
ト法によって形成した。その後、フォトレジストとアル
ミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極505、マ
スク膜506とした。(図5(A))
東京応化製、OFPR800/30cp)をスピンコー
ト法によって形成した。その後、フォトレジストとアル
ミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極505、マ
スク膜506とした。(図5(A))
【0138】さらにこれに電解液中で電流を通じて陽極
酸化し、厚さ1000〜5000Å、例えば、厚さ50
00Åの多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミニウム
507を形成した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸
もしくはショウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶
液を用いておこない、10〜30Vの一定電流をゲイト
電極に印加すればよい。本実施例ではシュウ酸溶液(3
0℃)中で電圧を10Vとし、20〜40分、陽極酸化
した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間によって制御し
た。(図5(B))
酸化し、厚さ1000〜5000Å、例えば、厚さ50
00Åの多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミニウム
507を形成した。陽極酸化は、3〜20%のクエン酸
もしくはショウ酸、燐酸、クロム酸、硫酸等の酸性水溶
液を用いておこない、10〜30Vの一定電流をゲイト
電極に印加すればよい。本実施例ではシュウ酸溶液(3
0℃)中で電圧を10Vとし、20〜40分、陽極酸化
した。陽極酸化物の厚さは陽極酸化時間によって制御し
た。(図5(B))
【0139】上記の工程は、緻密な陽極酸化アルミニウ
ム膜500が形成されているために、図5に示すように
横方向のみに進行し、またその厚さも必要とするだけ得
ることができる。
ム膜500が形成されているために、図5に示すように
横方向のみに進行し、またその厚さも必要とするだけ得
ることができる。
【0140】次に、マスクを除去し、再び電解溶液中に
おいて、ゲイト電極に電流を印加した。今回は、3〜1
0%の酒石液、硼酸、硝酸が含まれたエチレングルコー
ル溶液を用いた。溶液の温度は10℃前後の室温より低
い方が良好な酸化膜が得られた。このため、ゲイト電極
の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウム膜
508が形成された。陽極酸化アルミニウム膜508の
厚さは印加電圧に比例し、印加電圧が200Vで250
0Åの陽極酸化物が形成された。陽極酸化アルミニウム
膜508の厚さは必要とされるオフセット、オーバーラ
ップの大きさによって決定したが、3000Å以上の厚
さの陽極酸化アルミニウムを得るには250V以上の高
電圧が必要であり、薄膜トランジスタの特性に悪影響を
及ぼすので3000Å以下の厚さとすることが好まし
い。本実施例では80〜150Vまで上昇させ、必要と
する陽極酸化アルミニウム膜508の厚さによって電圧
を選択した。(図5(C))
おいて、ゲイト電極に電流を印加した。今回は、3〜1
0%の酒石液、硼酸、硝酸が含まれたエチレングルコー
ル溶液を用いた。溶液の温度は10℃前後の室温より低
い方が良好な酸化膜が得られた。このため、ゲイト電極
の上面および側面にバリヤ型の陽極酸化アルミニウム膜
508が形成された。陽極酸化アルミニウム膜508の
厚さは印加電圧に比例し、印加電圧が200Vで250
0Åの陽極酸化物が形成された。陽極酸化アルミニウム
膜508の厚さは必要とされるオフセット、オーバーラ
ップの大きさによって決定したが、3000Å以上の厚
さの陽極酸化アルミニウムを得るには250V以上の高
電圧が必要であり、薄膜トランジスタの特性に悪影響を
及ぼすので3000Å以下の厚さとすることが好まし
い。本実施例では80〜150Vまで上昇させ、必要と
する陽極酸化アルミニウム膜508の厚さによって電圧
を選択した。(図5(C))
【0141】その後、ドライエッチング法によって酸化
珪素膜504をエッチングした。このエッチングにおい
ては、等方性エッチングのプラズマモードでも、あるい
は異方性エッチングの反応性イオンエッチングモードで
もよい。ただし、珪素と酸化珪素の選択比を十分に大き
くすることによって、活性層を深くエッチングしないよ
うにすることが重要である。例えば、エッチングガスと
してCF4 を使用すれば多孔質陽極酸化アルミニウムは
エッチングされず、酸化珪素膜504のみがエッチング
される。また、多孔質陽極酸化アルミニウム507の下
の酸化珪素膜504’はエッチングされずに残した。
(図5(D))
珪素膜504をエッチングした。このエッチングにおい
ては、等方性エッチングのプラズマモードでも、あるい
は異方性エッチングの反応性イオンエッチングモードで
もよい。ただし、珪素と酸化珪素の選択比を十分に大き
くすることによって、活性層を深くエッチングしないよ
うにすることが重要である。例えば、エッチングガスと
してCF4 を使用すれば多孔質陽極酸化アルミニウムは
エッチングされず、酸化珪素膜504のみがエッチング
される。また、多孔質陽極酸化アルミニウム507の下
の酸化珪素膜504’はエッチングされずに残した。
(図5(D))
【0142】その後、燐酸、酢酸、硝酸の混酸を用いて
多孔質陽極酸化アルミニウム507をエッチングした。
このエッチングでは多孔質陽極酸化アルミニウム507
のみがエッチングされ、エッチングレートは約600Å
/分であった。その下のゲイト絶縁膜504’はそのま
ま残存した。そして、イオンドーピング法によって、薄
膜トランジスタの活性層503に、ゲイト電極部(すな
わちゲイト電極とその周囲の陽極酸化膜)およびゲイト
絶縁膜をマスクとして自己整合的に不純物を注入し、低
抵抗不純物領域(ソース/ドレイン領域)510、51
3、高抵抗不純物領域511、512を形成した。ドー
ピングガスとしてはここではフォスフィン(PH3 )を
用いたためN型の不純物領域となった。ドーピングガス
としてジボラン(B2 H6 )を用いてP型の不純物領域
を形成してもよい。ドーズ量は5×1014〜5×1015
cm-2、加速エネルギーは10〜30keVとした。そ
の後、KrFエキシマーレーザー(波長248nm、パ
ルス幅20nsec)を照射して、活性層中に導入され
た不純物イオンの活性化を行なった。
多孔質陽極酸化アルミニウム507をエッチングした。
このエッチングでは多孔質陽極酸化アルミニウム507
のみがエッチングされ、エッチングレートは約600Å
/分であった。その下のゲイト絶縁膜504’はそのま
ま残存した。そして、イオンドーピング法によって、薄
膜トランジスタの活性層503に、ゲイト電極部(すな
わちゲイト電極とその周囲の陽極酸化膜)およびゲイト
絶縁膜をマスクとして自己整合的に不純物を注入し、低
抵抗不純物領域(ソース/ドレイン領域)510、51
3、高抵抗不純物領域511、512を形成した。ドー
ピングガスとしてはここではフォスフィン(PH3 )を
用いたためN型の不純物領域となった。ドーピングガス
としてジボラン(B2 H6 )を用いてP型の不純物領域
を形成してもよい。ドーズ量は5×1014〜5×1015
cm-2、加速エネルギーは10〜30keVとした。そ
の後、KrFエキシマーレーザー(波長248nm、パ
ルス幅20nsec)を照射して、活性層中に導入され
た不純物イオンの活性化を行なった。
【0143】SIMS(二次イオン質量分析法)の結果
によると、領域510、513の不純物濃度は1×10
20〜2×1021cm-3、領域511、512では1×1
017〜2×1018cm-3であった。ドーズ量換算では、
前者は5×1014〜5×1015cm-2、後者は2×10
13〜5×1014cm-2であった。この違いはゲイト絶縁
膜504’の有無によってもたらされたのであって、一
般的には、低抵抗不純物領域の不純物濃度は、高抵抗不
純物領域のものより0.5〜3桁大きくなる。(図5
(E))
によると、領域510、513の不純物濃度は1×10
20〜2×1021cm-3、領域511、512では1×1
017〜2×1018cm-3であった。ドーズ量換算では、
前者は5×1014〜5×1015cm-2、後者は2×10
13〜5×1014cm-2であった。この違いはゲイト絶縁
膜504’の有無によってもたらされたのであって、一
般的には、低抵抗不純物領域の不純物濃度は、高抵抗不
純物領域のものより0.5〜3桁大きくなる。(図5
(E))
【0144】次に、全面に層間絶縁物514として、C
VD法によって酸化珪素膜を厚さ8000Å形成した。
そして、薄膜トランジスタのソース部、ドレイン部、ゲ
イト部のコンタクトホールを形成する。マスクパターン
はそれぞれの部分が同時に開孔しているパターンを用い
てレジストを形成した。
VD法によって酸化珪素膜を厚さ8000Å形成した。
そして、薄膜トランジスタのソース部、ドレイン部、ゲ
イト部のコンタクトホールを形成する。マスクパターン
はそれぞれの部分が同時に開孔しているパターンを用い
てレジストを形成した。
【0145】層間絶縁膜としては、酸化珪素膜より緻密
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、50
00〜6000Åの酸化珪素膜を設ける2層構造、特に
窒化珪素膜上に酸化珪素膜を有するものを設けて、絶縁
性が高くかつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
な膜質を有し、絶縁の確実性が得られる窒化珪素膜を用
いてもよいが、窒化珪素膜のみを層間絶縁膜として用い
ると、窒化珪素膜が有する強い応力により、特にガラス
基板を用いた場合など、層間絶縁膜下の配線や素子に歪
みが生じ、不良発生を招きやすい。そこで、層間絶縁膜
として、窒化珪素膜を500〜1500Å程度と、50
00〜6000Åの酸化珪素膜を設ける2層構造、特に
窒化珪素膜上に酸化珪素膜を有するものを設けて、絶縁
性が高くかつ応力の影響を抑えたものとしてもよい。
【0146】まず酸化珪素膜である層間絶縁膜514に
対し、ABHFによるウェットエッチング、またはドラ
イエッチングにより行い、次に陽極酸化アルミニウム膜
508に対し、イオンミリング法で開孔を形成した。
対し、ABHFによるウェットエッチング、またはドラ
イエッチングにより行い、次に陽極酸化アルミニウム膜
508に対し、イオンミリング法で開孔を形成した。
【0147】ウェットエッチングの場合、エッチャント
であるABHFは、酢酸と40%フッ化アンモニウム
(NH4 F)と50%フッ化水素酸(HF)を50:5
0:1(体積比)で混合したものを用いた。ABHFに
よって層間絶縁膜514をエッチングした時のエッチン
グ速度は3400Å/分であった。こうして層間絶縁膜
を介してソース領域515、ドレイン領域516に至る
コンタクトホールが形成された。
であるABHFは、酢酸と40%フッ化アンモニウム
(NH4 F)と50%フッ化水素酸(HF)を50:5
0:1(体積比)で混合したものを用いた。ABHFに
よって層間絶縁膜514をエッチングした時のエッチン
グ速度は3400Å/分であった。こうして層間絶縁膜
を介してソース領域515、ドレイン領域516に至る
コンタクトホールが形成された。
【0148】本実施例の薄膜トランジスタにおいては、
ゲイト絶縁膜504’がソース領域510、ドレイン領
域513上に延在していないが、該領域上にゲイト絶縁
膜が延在している場合、層間絶縁膜514のエッチング
終了と同時にソース領域510とドレイン領域513上
では(延在した)ゲイト絶縁膜のエッチングが始まる。
本実施例のゲイト絶縁膜に対し、前述のABHFによっ
てエッチングした場合そのエッチング速度は、1700
Å/分であった。一方、ゲイト部では層間絶縁膜エッチ
ング終了の時点で陽極酸化アルミニウム膜508の上部
が露出しておりABHFにより300〜600Å程度エ
ッチング進行したが、それ以上進行しなかった。
ゲイト絶縁膜504’がソース領域510、ドレイン領
域513上に延在していないが、該領域上にゲイト絶縁
膜が延在している場合、層間絶縁膜514のエッチング
終了と同時にソース領域510とドレイン領域513上
では(延在した)ゲイト絶縁膜のエッチングが始まる。
本実施例のゲイト絶縁膜に対し、前述のABHFによっ
てエッチングした場合そのエッチング速度は、1700
Å/分であった。一方、ゲイト部では層間絶縁膜エッチ
ング終了の時点で陽極酸化アルミニウム膜508の上部
が露出しておりABHFにより300〜600Å程度エ
ッチング進行したが、それ以上進行しなかった。
【0149】ドライエッチングの場合、ここではCHF
3 を用いて、出力1000Wにて行った。エッチング速
度は300Å/minであった。
3 を用いて、出力1000Wにて行った。エッチング速
度は300Å/minであった。
【0150】次にイオンミリング法により陽極酸化アル
ミニムウム膜508に開孔を形成した。まずレジストを
除去し、新たにゲイト電極部のみ開孔したパターンを有
するレジストを設ける。次に、イオン飛翔方向に対して
垂直より30°傾いた回転ターゲット上に基板を設置
し、圧力1.7×10-4Torr、アルゴンガスを10
sccmで流入させ、加速電圧600eVで、陽極酸化
アルミニウム膜508に対しイオンミリングを施した。
約10分で、陽極酸化アルミニウム膜508に対し開孔
を設け、内部のアルミニウムを露呈させることができ
た。レジストを除去し、陽極酸化アルミニウム膜508
にコンタクトホールが形成された。
ミニムウム膜508に開孔を形成した。まずレジストを
除去し、新たにゲイト電極部のみ開孔したパターンを有
するレジストを設ける。次に、イオン飛翔方向に対して
垂直より30°傾いた回転ターゲット上に基板を設置
し、圧力1.7×10-4Torr、アルゴンガスを10
sccmで流入させ、加速電圧600eVで、陽極酸化
アルミニウム膜508に対しイオンミリングを施した。
約10分で、陽極酸化アルミニウム膜508に対し開孔
を設け、内部のアルミニウムを露呈させることができ
た。レジストを除去し、陽極酸化アルミニウム膜508
にコンタクトホールが形成された。
【0151】次に、画素電極518をITO(酸化イン
ジューム・スズ)で形成した。さらに、アルミニウム配
線として電極515、516、517を、層間絶縁膜お
よび陽極酸化アルミニウム膜に形成されたコンタクトホ
ールを介してゲイト電極、ソース領域、ドレイン領域に
それぞれ接続するように形成した。さらに200〜40
0℃で水素アニールをおこなった。以上によって、薄膜
トランジスタが完成した。(図5(F))
ジューム・スズ)で形成した。さらに、アルミニウム配
線として電極515、516、517を、層間絶縁膜お
よび陽極酸化アルミニウム膜に形成されたコンタクトホ
ールを介してゲイト電極、ソース領域、ドレイン領域に
それぞれ接続するように形成した。さらに200〜40
0℃で水素アニールをおこなった。以上によって、薄膜
トランジスタが完成した。(図5(F))
【0152】本実施例では、層間絶縁膜に設けたコンタ
クトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコンタ
クトホールを、同一のマスク工程により、同一の大きさ
に設けたが、図7(A)に示すように、異なるマスクを
用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクトホ
ールの口径を、層間絶縁膜に設けるものより小さくなる
ようにし、層間絶縁膜のコンタクトホール開孔内に陽極
酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを設ける
構成としてもよい。このようにすることで、コンタクト
ホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果コンタ
クトホール内に設けられるアルミニウム配線電極517
の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好なコン
タクトが得られる。
クトホールと、陽極酸化アルミニウム膜に設けたコンタ
クトホールを、同一のマスク工程により、同一の大きさ
に設けたが、図7(A)に示すように、異なるマスクを
用いて、陽極酸化アルミニウム膜に設けるコンタクトホ
ールの口径を、層間絶縁膜に設けるものより小さくなる
ようにし、層間絶縁膜のコンタクトホール開孔内に陽極
酸化アルミニウム膜の小さいコンタクトホールを設ける
構成としてもよい。このようにすることで、コンタクト
ホールが擬似的にテーパー形状となり、その結果コンタ
クトホール内に設けられるアルミニウム配線電極517
の断線等を防ぐことができ、ゲート電極との良好なコン
タクトが得られる。
【0153】
【効果】本発明により、酸化珪素膜または窒化珪素膜下
の、陽極酸化アルミニウム膜を表面に有するアルミニウ
ムに対する、酸化珪素膜、窒化珪素膜および陽極酸化ア
ルミニウム膜をエッチング除去して形成されるコンタク
トホールを、極めて容易に制御性良く形成することが可
能となった。
の、陽極酸化アルミニウム膜を表面に有するアルミニウ
ムに対する、酸化珪素膜、窒化珪素膜および陽極酸化ア
ルミニウム膜をエッチング除去して形成されるコンタク
トホールを、極めて容易に制御性良く形成することが可
能となった。
【0154】また、本発明により、薄膜トランジスタに
おいては、ソース部とドレイン部では層間絶縁膜とゲイ
ト絶縁膜のエッチングを、ゲイト部では層間絶縁膜と陽
極酸化アルミニウムのエッチングを、1回のレジスト形
成工程で行なってコンタクトホールを形成することがで
きた。また、オーバーエッチ等の心配も極めて少なくな
り、容易にコンタクトホールを形成することができるよ
うになった。
おいては、ソース部とドレイン部では層間絶縁膜とゲイ
ト絶縁膜のエッチングを、ゲイト部では層間絶縁膜と陽
極酸化アルミニウムのエッチングを、1回のレジスト形
成工程で行なってコンタクトホールを形成することがで
きた。また、オーバーエッチ等の心配も極めて少なくな
り、容易にコンタクトホールを形成することができるよ
うになった。
【0155】本発明方法は、液晶電気光学装置や、イメ
ージセンサ、集積回路等、微細な配線を有する回路に対
して幅広く応用できる。
ージセンサ、集積回路等、微細な配線を有する回路に対
して幅広く応用できる。
【図1】 薄膜トランジスタの構造を示す。
【図2】 ABHFによる陽極酸化アルミニウム膜のエ
ッチング特性の一例を示す。
ッチング特性の一例を示す。
【図3】 クロム燐酸溶液による陽極酸化アルミニウム
膜のエッチング特性の一例を示す。
膜のエッチング特性の一例を示す。
【図4】 実施例によって作製した微細配線の接続状態
を示す。
を示す。
【図5】 実施例のTFTの作製工程を示す。
【図6】 実施例のTFTの作製工程を示す。
【図7】 実施例のTFTの作製工程の他の例を示す。
【図8】 従来のエッチング工程を示す。
101・・・・基板 102・・・・第1の電極(アルミニウム) 103・・・・陽極酸化アルミニウム 104・・・・層間絶縁膜 105・・・・第2の電極 106・・・・第1の電極の上面 301・・・・ソース部開孔 302・・・・ドレイン部開孔 303・・・・レジスト 304・・・・ゲイト部開孔 401・・・・基板 402・・・・下地膜 403・・・・ソース部活性層 404・・・・チャネル部活性層 405・・・・ドレイン部活性層 406・・・・ゲイト絶縁膜 407・・・・ゲイト電極(アルミニウム) 408・・・・陽極酸化アルミニウム膜(バリア型) 409・・・・陽極酸化アルミニウム膜(ポーラス型) 410・・・・層間絶縁膜 411・・・・ソース部接続電極 412・・・・ドレイン部接続電極 413、414・・・・オフセット領域 415・・・・ゲイト部接続電極 500・・・・酸化アルミニウム膜 501・・・・基板 502・・・・下地酸化膜 503・・・・島状領域 504・・・・酸化珪素膜 504・・・・ゲイト絶縁膜 505・・・・ゲイト電極 506・・・・マスク膜 507・・・・多孔質型(ポーラス型)陽極酸化アルミ
ニウム膜 508・・・・バリア型陽極酸化アルミニウム膜 510・・・・低抵抗不純物領域(ソース領域) 513・・・・低抵抗不純物領域(ドレイン領域) 511、512・・・・高抵抗不純物領域 514・・・・層間絶縁膜 515、516、517・・・・電極 518 画素電極 701 基板 702 下地膜 703 ゲイト電極部 704 ゲイト電極 705 ゲイト絶縁膜(陽極酸化アルミニウム) 706 ゲイト絶縁膜 707 I型アモルファスシリコン膜 708 保護膜 709 n+ アモルファスシリコン膜 710 画素電極 711 ソース電極 712 ドレイン電極 713 ゲート配線電極
ニウム膜 508・・・・バリア型陽極酸化アルミニウム膜 510・・・・低抵抗不純物領域(ソース領域) 513・・・・低抵抗不純物領域(ドレイン領域) 511、512・・・・高抵抗不純物領域 514・・・・層間絶縁膜 515、516、517・・・・電極 518 画素電極 701 基板 702 下地膜 703 ゲイト電極部 704 ゲイト電極 705 ゲイト絶縁膜(陽極酸化アルミニウム) 706 ゲイト絶縁膜 707 I型アモルファスシリコン膜 708 保護膜 709 n+ アモルファスシリコン膜 710 画素電極 711 ソース電極 712 ドレイン電極 713 ゲート配線電極
Claims (12)
- 【請求項1】表面に陽極酸化アルミニウムを有するアル
ミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、 該アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属
を覆っている酸化珪素膜とを有する積層体に対し、 酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化水素酸
(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(ABH
F)でエッチングする工程と、 該工程の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶
液でエッチングする工程とにより、 前記酸化珪素膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチ
ングし、前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈する
ことを特徴とするコンタクトホールの作製方法。 - 【請求項2】陽極酸化アルミニウムで被覆されたアルミ
ニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属よりなる
ゲイト電極を有するゲイト部と、 半導体よりなるソース部またはドレイン部と、 前記ゲイト部、ソース部、ドレイン部を覆って設けられ
た酸化珪素膜とを少なくとも有する薄膜トランジスタに
おいて、 前記酸化珪素膜に対し、前記ソース部、ドレイン部およ
びゲイト部の上部に開孔領域を有してレジストを形成す
る工程と、 前記開孔領域内を、フッ化アンモニウム(NH4 F)と
フッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶
液(ABHF)に浸す工程と該工程の後、前記開孔領域
内を、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液に浸
す工程とにより、 前記開孔領域内の酸化珪素膜および陽極酸化アルミニウ
ム膜を除去することを特徴とするコンタクトホールの作
製方法。 - 【請求項3】陽極酸化アルミニウムで被覆されたアルミ
ニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属よりなる
ゲイト電極を有するゲイト部と、 半導体よりなるソース部またはドレイン部と、 前記ゲイト部、ソース部、ドレイン部を覆って設けられ
た酸化珪素膜とを少なくとも有する薄膜トランジスタに
おいて、 前記酸化珪素膜に対し、フッ化アンモニウム(NH4
F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フ
ッ酸溶液(ABHF)により、開孔を形成する工程と、 無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液により、前
記開孔より小さい口径を有する開孔を、前記陽極酸化ア
ルミニムウム膜に設けること、 を特徴とするコンタクトホールの作製方法。 - 【請求項4】請求項1または請求項2または請求項3に
おいて、酸化珪素膜は、酸化珪素膜と窒化珪素膜との積
層膜であることを特徴とするコンタクトホールの作製方
法。 - 【請求項5】表面に陽極酸化アルミニウムを有するアル
ミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、 該アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属
を覆っている酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪
素膜と窒化珪素膜との積層膜と、 を有する積層体に対し、 ドライエッチングする工程と、 該工程の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶
液でエッチングする工程とにより、 前記酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒
化珪素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエ
ッチングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露
呈させ、 該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミニウ
ムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けることを
特徴とするコンタクトホールの作製方法。 - 【請求項6】表面に陽極酸化アルミニウムを有するアル
ミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、 該アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属
を覆っている酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪
素膜と窒化珪素膜との積層膜と、 を有する積層体に対し、 ドライエッチングする工程と、 該工程の後、イオンミリングすることにより、 前記酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒
化珪素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエ
ッチングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露
呈させ、 該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミニウ
ムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けることを
特徴とするコンタクトホールの作製方法。 - 【請求項7】表面に陽極酸化アルミニウムを有するアル
ミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、 該アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属
を覆っている酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪
素膜と窒化珪素膜との積層膜と、 を有する積層体に対し、 酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化水素酸
(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(ABH
F)でエッチングする工程と、 該工程の後、イオンミリングすることにより、 前記酸化珪素膜または窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒
化珪素膜との積層膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエ
ッチングして、前記アルミニウムの少なくとも一部を露
呈させ、 該工程の後、前記積層体上に、前記露呈したアルミニウ
ムと電気的に接続するアルミニウム配線を設けることを
特徴とするコンタクトホールの作製方法。 - 【請求項8】表面に陽極酸化アルミニウムを有するアル
ミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属と、 該アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属
を覆っている窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜
との積層膜とを有する積層体に対し、 酢酸とフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化水素酸
(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フッ酸溶液(ABH
F)でエッチングする工程と、 該工程の後、無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶
液でエッチングする工程とにより、 前記窒化珪素膜と前記陽極酸化アルミニウムとをエッチ
ングし、前記アルミニウムの少なくとも一部を露呈する
ことを特徴とするコンタクトホールの作製方法。 - 【請求項9】陽極酸化アルミニウムで被覆されたアルミ
ニウムまたはアルミニウムを主成分とする金属よりなる
ゲイト電極と、 前記ゲイト電極を覆って設けられたゲイト絶縁膜とを少
なくとも有する薄膜トランジスタにおいて、 前記ゲイト絶縁膜に対し、フッ化アンモニウム(NH4
F)とフッ化水素酸(HF)とを含んだ酢酸入り緩衝フ
ッ酸溶液(ABHF)により、開孔を形成する工程と、 無水クロム酸と燐酸を含んだクロム燐酸溶液により、前
記開孔より小さい口径を有する開孔を、前記陽極酸化ア
ルミニウム膜に設けることを特徴とするコンタクトホー
ルの作製方法。 - 【請求項10】請求項9において、ゲイト絶縁膜は、酸
化珪素膜であることを特徴とするコンタクトホールの作
製方法。 - 【請求項11】請求項9において、ゲイト絶縁膜は、窒
化珪素膜であること特徴とするコンタクトホールの作製
方法。 - 【請求項12】請求項9において、ゲイト絶縁膜は、酸
化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜であることを特徴とす
るコンタクトホールの作製方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6222581A JPH07283166A (ja) | 1994-02-20 | 1994-08-24 | コンタクトホールの作製方法 |
| KR1019950003503A KR100437295B1 (ko) | 1994-02-20 | 1995-02-20 | 박막트랜지스터에서접촉홀형성방법 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4644494 | 1994-02-20 | ||
| JP6-46444 | 1994-02-20 | ||
| JP6222581A JPH07283166A (ja) | 1994-02-20 | 1994-08-24 | コンタクトホールの作製方法 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006042721A Division JP4397899B2 (ja) | 1994-02-20 | 2006-02-20 | 半導体装置の作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07283166A true JPH07283166A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=26386553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6222581A Withdrawn JPH07283166A (ja) | 1994-02-20 | 1994-08-24 | コンタクトホールの作製方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07283166A (ja) |
| KR (1) | KR100437295B1 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002016257A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
| US7163854B2 (en) | 1996-11-07 | 2007-01-16 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Fabrication method of a semiconductor device |
| JP2012163983A (ja) * | 2012-05-11 | 2012-08-30 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
| JP2022067695A (ja) * | 2020-10-21 | 2022-05-09 | 住友電気工業株式会社 | トランジスタ |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030010180A (ko) * | 2001-07-25 | 2003-02-05 | 김경진 | 반도체 소자의 세정액 및 이를 이용한 세정 방법 |
| KR20110108216A (ko) * | 2010-03-26 | 2011-10-05 | 삼성전자주식회사 | 3차원 반도체 장치 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3920471A (en) * | 1974-10-10 | 1975-11-18 | Teletype Corp | Prevention of aluminum etching during silox photoshaping |
| US4368220A (en) * | 1981-06-30 | 1983-01-11 | International Business Machines Corporation | Passivation of RIE patterned al-based alloy films by etching to remove contaminants and surface oxide followed by oxidation |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP6222581A patent/JPH07283166A/ja not_active Withdrawn
-
1995
- 1995-02-20 KR KR1019950003503A patent/KR100437295B1/ko not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| US7163854B2 (en) | 1996-11-07 | 2007-01-16 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Fabrication method of a semiconductor device |
| US7470580B2 (en) | 1996-11-07 | 2008-12-30 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Fabrication method of a semiconductor device |
| JP2002016257A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-18 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
| JP2012163983A (ja) * | 2012-05-11 | 2012-08-30 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
| JP2022067695A (ja) * | 2020-10-21 | 2022-05-09 | 住友電気工業株式会社 | トランジスタ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR100437295B1 (ko) | 2004-11-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
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| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060314 |