JPH07283461A - スラブ導波路型レーザ - Google Patents

スラブ導波路型レーザ

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JPH07283461A
JPH07283461A JP7074160A JP7416095A JPH07283461A JP H07283461 A JPH07283461 A JP H07283461A JP 7074160 A JP7074160 A JP 7074160A JP 7416095 A JP7416095 A JP 7416095A JP H07283461 A JPH07283461 A JP H07283461A
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JP
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laser
mirror
slab
resonator
waveguide
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JP7074160A
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Inventor
Herbert Gross
グロス ヘルベルト
Dietmar Eisel
アイゼル ディートマール
Christopher L Pertersen
エル ピーターセン クリストファー
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Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
Original Assignee
Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/02Constructional details
    • H01S3/03Constructional details of gas laser discharge tubes
    • H01S3/0315Waveguide lasers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定でかつCO2 分子の所定の振動遷移内で
動作するスラブ導波路型CO2 レーザを提供する。 【設計構成】 スラブ電極と共振器とを有し、所定の波
長域でのレーザ発振を抑圧するように、共振器内部に少
なくとも1つの波長選択性光学素子を利用する設計構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラブ導波路型CO2
レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトな大きさ、容積当りの高い出
力、および安い製造コストのため、導波路並びにスラブ
導波路型CO2 レーザの種々の形態の従来技術において
多くの研究が行われている。導波路型レーザは通常のレ
ーザと異なるが、これは導波路型レーザでは光は、導波
路型共振器構成内部のいくつかの(または全ての)伝搬
経路にわたって自由空間伝搬の法則に従わず、つまりレ
ーザの内部構成が光を閉じ込めて誘導するように動作す
るからである。より数学的に表現すると、導波路型共振
器の特性を表すためにa2/(λL) と定義されるフレ
ネル数が利用され、ここでaは受鏡面の半分の幅であ
り、λは共振器内部の光の波長であり、Lは共振器の長
さである。フレネル数は回折作用の程度の大きさを表
し、小さい数は強い回折を示している。導波路型共振器
は、単位数以下のオーダでフレネル数を有し、結果とし
て空間モード、周波数スペクトル、および損失を自由空
間型共振器を支配する法則により十分に説明できない。
【0003】スラブ導波路型レーザは標準の導波路型レ
ーザと異なるが、これはスラブ導波路型レーザは伝搬光
を完全に閉じ込めず、1次元方向にだけ閉じ込めるから
である。例として、z方向の光伝搬を有するデカルト座
標系(x,y,z)を考察する。矩形導波路型レーザは
光をx方向およびy方向に閉じ込めるのに対して、通常
の自由空間伝搬理論に従う自由方向を有するスラブ導波
路型レーザは、光をx方向またはy方向に閉じ込める
(両方ではない)。
【0004】スラブ導波路型レーザは、多くの米国特許
明細書、たとえば1988年1月12日発行の米国特許
第4,719,639号明細書(Tulip )、1990年
7月3日発行の米国特許第4,939,738号明細書
(Opower)、1991年9月10日発行の米国特許第
5,048,048号明細書(Nishimae)に記載されて
いる。Tulip の特許明細書には、正分岐(positive-bra
nch )の自由方向に対する不安定共振器と、案内方向に
対する安定導波路型共振器とを用いるRF励起スラブ導
波路型レーザが記載されている。Opowerの特許明細書に
は、正分岐の自由方向に対する不安定共振器を用い、さ
らに非点収差矯正光学系を利用するRF励起スラブ導波
路型レーザが記載されており、前記非点収差矯正光学系
はレーザ構成の一部として組み込まれている。非点収差
はスラブ型形状の副産物である(ある特別に選択された
共振器設計構成を除く)。結果として、非点収差矯正は
レーザのハウジングの一部である必要はないが通常必要
なことである。Nishimaeの特許明細書には、負分岐の不
安定共振器を自由方向で限定するために球面鏡を用い
て、マイクロ波により励起されるスラブ導波路型レーザ
が記載されている。その負分岐の共振器はレーザの活性
領域内に典型的に見られる内部焦点を示し、強度が十分
に大きいと効率の損失を招き、利得媒質の光学的降伏さ
えも惹起することがある。しかし、当業者に公知のよう
に、負分岐の不安定共振器は、正分岐の安定共振器より
かなりアラインメントに関する影響を受けない。さらに
Nishimaeの特許明細書で指摘されるように、スラブ導波
路は媒質内に焦点でなく焦線を生成するので強度は幾分
か低減される。したがって、それらの設計構成はパワー
レベルおよび設計構成される装置の大きさに依存して、
正分岐の構成かまたは負分岐の構成のいずれかが最適で
ある。
【0005】前述の特許明細書に記載のスラブ型レーザ
をベースとする改善は、別の米国特許明細書、たとえば
1992年6月16日発行の米国特許第5,123,0
28号明細書(Hobartほか)、1992年7月14日発
行の米国特許第5,131,003号明細書(Mefferd
)、1992年7月14日発行の米国特許第5,13
1,004号明細書(Dallarosa ほか)、1992年8
月18日発行の米国特許第5,140,606号明細書
(Yarboroughほか)、および1992年10月13日発
行の米国特許第5,155,739号明細書(Mefferd
)に記載されている。Hobartほかの特許明細書には、
負分岐形態での球面鏡の利用が記載され、前記球面鏡
は、鏡面の閉じ込める(導波路)方向における光の曲率
半径が鏡の曲率半径にほぼ整合するようにスラブから所
定の距離に配設されている。Mefferd の第5,131,
003号特許明細書には、レーザ動作中に熱膨張するこ
とのできる電極用支持構成の利用が記載されている。Da
llarosa ほかの特許明細書には、たとえばレーザを低い
デューティサイクルのパルスモードで動作させる場合に
放電の安定化を助成するためのCO2 混合ガスを予イオ
ン化する方法が記載されている。Yarboroughほかの特許
明細書には、レーザハウジング内部のガス流量の狭窄を
最小にすると共に電極を所望の離間距離に保持するメカ
ニズムが記載されている。最後にMefferd の第5,15
5,739号特許明細書には、低圧、密封環境での調整
可能な鏡を保持するメカニズムが記載されている。
【0006】大半のスラブ導波路型CO2 レーザは、特
定の振動遷移に伴って生じるCO2分子の回転遷移間の
スイッチングを表し、そのスイッチングは比較的小さな
波長振動を生成する。特定の振動遷移に伴う回転遷移の
間のこのスイッチングは、ほとんどのCO2 レーザに共
通のことであり、”ラインホッピング”として当業者に
公知である。医療への応用にとって、ラインホッピング
によって生じる小さな波長振動は問題にならず通常無視
することができる。
【0007】しかし当業者に公知でない現象を発見し
た。たとえばスラブ導波路と共振器の光学素子との双方
の設計構成に特別な配慮がなされない限り、スラブ導波
路型CO2 レーザは、CO2 分子の2つの異なる振動遷
移から生じる広い波長の範囲にわたって光を放出するこ
とができるということである。これらの波長領域はそれ
ぞれ10.6μmと9.4μm近傍を中心にしている。
10.6μmの放射を生じる遷移はCO2 分子の全ての
遷移のなかで最大の利得を有するので、ほとんど全ての
従来のCO2 レーザは、9.4μmで生じるレーザ光を
回避するための対策を講じる必要なく10.6μmで動
作する。しかし、従来技術で説明したスラブ形状および
標準の広帯域の光学素子を用いると、スラブ導波路型C
2 レーザを1つの振動遷移から他方の振動遷移に任意
にスイッチングさせ、再び戻すことができることを発見
した。
【0008】従来技術におけるこの問題の理解不足は、
2つの理由、つまり出力ビームの連続モニタリングの欠
如と好運な導波路による抑圧のため生じている。従来技
術の説明にしたがって製造されるレーザで生じる波長の
スイッチングは、以下の説明から明らかである。図9に
ZnSeビームスプリッタ10を利用する従来のスラブ
導波路型レーザ100からの出力パワーを測定するのに
用いられる設計構成を図示する。図9に示すように、ス
ラブ導波路型レーザ100からの出力ビーム110は、
反射ビーム120と透過ビーム130とに分離される。
反射ビーム120はディテクタ11で検出され、透過ビ
ーム130はディテクタ12で検出され、反射ビーム1
20および透過ビーム130は同時にモニタされる。図
10はZnSeビームスプリッタ10の実測特性曲線を
示す。図10から分かるように、ZnSeビームスプリ
ッタ10は10.6μmで約1%の実測反射力と、9.
4μmで約4%の実測反射力とを有する。このことを透
過信号および反射信号で約10%の変動を生じるライン
ホッピングによる変動と対比すべきである。
【0009】図11は、透過ビーム130をモニタする
ディテクタ12と反射ビーム120をモニタするディテ
クタ11とから同時に得られる、時間に対する従来のス
ラブ導波路型CO2 レーザ100の実測出力パワーの曲
線を示す。図11から分かるように反射ビーム120は
相対パワーでの非常に広い変動を示すのに対し、透過ビ
ーム130は通常の”ラインホッピング”から予期され
る約10%の変動を除いてほとんど一定である。
【0010】図12は、図10に示した設計構成を用い
て得られる、時間に対する従来のスラブ導波路型CO2
レーザ100の実測出力パワーの曲線を示す。しかし、
図12の作成において、従来のスラブ導波路型CO2
ーザ100は、実際の外科利用を模倣するように実行さ
れた。すなわちそれぞれ45秒の長さでかつ2分のオフ
タイムで隔てられた15のレーザバースト波をデジタル
オシロスコープで記録したものであり、バースト波のハ
イとローの包絡線を図12に示す。図11と同様に図1
2から分かるように反射ビームの包絡線は透過ビームの
包絡線よりずっと大きい。このことから分かるように、
従来のスラブ導波路型レーザ100がラインホッピング
で説明できる範囲より広範囲にわたって波長をスイッチ
ングし、種々の波長に対するビームスプリッタ10の反
射力の変化は反射ビーム120の広い変動を惹起する。
【0011】図13は、前述の波長変動がスラブ導波路
型CO2 レーザの振動帯域間のスイッチングに起因した
ことを確信するのに用いられた設計構成図である。図1
3に示すようにスラブ導波路型レーザ100からの出力
ビーム110は、ZnSeビームスプリッタ10に衝突
し、ビームスプリッタは10.6μmで10%の反射率
と9.4μmで12%の反射率を有している。反射ビー
ム120は回折格子140で10.6μmの帯域と9.
4μmの帯域に相当するスペクトル帯域にスペクトル的
に分離され(−1のオーダ、ニアリトロー型)、ディテ
クタ150、160によりそれぞれ検出される。図14
は、ディテクタ150、160からの出力ビーム110
内の10.6μm帯と9.4μm帯をそれぞれ同時に記
録した線図である。図14から分かるようにスラブ導波
路型レーザ100は周期的に変化する波長を有する。ま
た、両成分の和はほぼ一定であり、図11と図12に示
された出力ビームの透過部分も同様である。
【0012】上記から2つの事実が明らかになる。第1
に従来のスラブ導波路型CO2 レーザの出力ビームの波
長は時間に対して激しく変化する。第2にトータルのレ
ーザ出力は時間に対してほとんど一定のままである。従
来技術の装置は一般にレーザの出力ビームを連続的にモ
ニタしていないので、波長のスイッチングに気付かない
ままであった。従来技術で波長のスイッチング手法が検
出されなかった別の理由は、好運な事であるが波長領域
の1つの抑圧を助成する導波路設計構成を選択すること
ができるからである。しかし、たとえこのことができる
としても導波路自体の選択性は一般に非常に低いもので
あり、つまり9.4μmと10.6μmに対して損失が
犠牲になることを発見した。このため本発明では不要な
波長のスイッチングを確実に抑圧するような導波路構造
の選択性だけに頼ることができないことが判明した。
【0013】振動遷移の変化により生ずる大きな波長シ
フトは、CO2 の波長の高い水吸収による薬剤に用いら
れるCO2 レーザに問題を引き起こす。体組織の基本組
成は水であるので、この吸収は、CO2 レーザのエネル
ギが効果的にかつ同様に重要なことであるが局部的に目
的の体組織に供給されることを意味する。レーザと体組
織との相互作用する部分の程度は、集束ビームの大きさ
とビームの浸透の深さとに依存し、浸透の深さは主に水
吸収係数により決定される。水吸収係数の表値(たとえ
ば”Infrared Optical properties of Water and Ice S
pheres”,W.M.Irvine and J.B. Pollack, Icarus 8,[19
68], ページ324)を参照すると、吸収係数は10.
5μmで720cm-1であり、9.5μmでは410c
-1に降下する。正確な値は表に示されていないが、係
数は波長に伴い滑らかに変化し、10.5μmおよび
9.5μmでの値は、10.6μmおよび9.4μmで
の値と非常に近いものになる。したがって特性上の浸透
の深さ(レーザ強度がイニシャル値の約63%であるポ
イントで定義される)は、10.6μmで約13.9μ
mであり、9.4μmでは約24.4μmに増加(つま
り76%の変動)する。結果として、たとえばデリケー
トな外科処置での一貫した治療作用に対して、既知の振
動遷移内でのレーザ動作を保持することが急務である。
【0014】前記に照らして、スラブ導波路型CO2
ーザでの振動遷移間のスイッチングを防止する必要があ
り、結果としてその技術分野において、安定でかつCO
2 分子の既知の振動遷移内で動作するスラブ導波路型C
2 レーザに対するニーズがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、安定
でかつCO2 分子の所定の振動遷移内で動作するスラブ
導波路型CO2 レーザを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は本発明に
よると、電極表面でレーザガスを励起し、かつレーザ光
を誘導する間隙のあるスラブ電極と、スラブ電極の周囲
に形成される共振器とを有し、前記共振器は、スラブ電
極表面に平行な方向では不安定導波路型共振器であり、
スラブ電極表面に垂直な方向では安定導波路型共振器で
あり、かつ所定の波長または波長域でのレーザ発振を抑
圧するように、共振器内部に少なくとも1つの波長選択
性光学素子を利用しているスラブ導波路型CO2 レーザ
により達成される。
【0017】
【実施例】図1は、スラブ導波路型CO2 レーザのアセ
ンブリの種々の段階を示す展開図である(図1では、ス
ラブ電極を離して保持する公知の装置、冷却水をスラブ
電極に供給するカッパーチューブ、および最適パワーを
ガスプラズマに伝達するためにレーザをRFパワー源と
整合する働きをする誘導コイルは明確に示されていな
い)。図1に示すように、スラブ導波路型CO2 レーザ
の主要パーツは、円筒型ハウジング1、エンドフランジ
2、3、鏡4、5、およびスラブ電極6、7であり、エ
ンドフランジ2、3はさらに鏡4、5を保持し、真空に
対して密なシールを作り出すように円筒型ハウジング1
にシールドされている。フロント鏡4は一部が取り除か
れ、レーザからの光が図4に示す真空窓9を通過するこ
とができることに注意すべきである。図3はレーザチュ
ーブの簡単な断面図であり、ここで導波路(制限され
る)軸および開放(制限されない)軸は矢印で示され、
その制限されない方向は不安定共振器の軸でもある。ス
ラブ電極6、7間の望ましい間隙は約2mmである。
【0018】スラブ電極6、7はシンプルなセラミック
のスペーサーで離れて保持され、鏡4、5に関してスラ
ブ電極を固定するようにシンプルな機械的手段で構造体
内に支持されている。スラブ電極6、7はレーザガスを
励起させ、レーザ光を1次元に閉じ込める。本実施例に
おいて、スラブ電極6、7は高出力レーザに対して4×
60cmの大きさ、または低出力バージョンに対して2
×15cmの大きさのいずれかである。さらに本実施例
において、スラブ電極6、7はアルミニウムから成る
が、当業者に公知のように銅、ステンレス鋼等の他の材
料からも製造することができる。
【0019】当業者に公知のようにスラブ導波路型CO
2 レーザは、標準的にヘリウム、窒素、4%のキセノン
を加えた二酸化炭素の4:2:1の混合ガスが封入さ
れ、混合ガスは100から150mbarまで加圧され
る。当業者に公知のように、ガスは、70MHzで動作
する標準の固体回路のRFジェネレータへのRF結合に
より励起される。図3に示すように、RF結合は円筒型
ハウジング1上の真空に対して密な開口部を介して公知
の構造物8により供給される(構造物8は一般に構造物
8のホールを介してねじで電極6に取り付けられてい
る)。図2に示すRFジェネレータは適切なインピーダ
ンス変換ネットワーク(図示していない)を用いてスラ
ブ導波路型レーザと”整合”される。本実施例において
スラブ電極7は円筒型ハウジング1に直接接続すること
によりグランド電位を保持しているのに対して、スラブ
電極6はインピーダンス変換ネットワークを介してRF
供給源に直接接続されている。
【0020】持続動作で高出力を供給するためにスラブ
導波路型レーザを水冷しなければならない。このことを
実施するために当業者に公知のように、エンドフランジ
2、3上のホールまたは円筒型ハウジング1上のホール
を介して導波路のハウジング内に冷却パイプを挿入す
る。しかし、いずれの場合においてもホールはシールド
され、構造体の真空の気密性を維持する。冷却チューブ
は、良好な熱接触のためにガスプラズマから離れて電極
の側面に沿って形成された交接(mating) チャネルにプ
レスばめされている。プレスばめがしっかりしているの
ではんだづけ/鑞付けの必要がない。これらのチューブ
は、組み立てたスラブ導波路型レーザの断面図および上
面図を表す図5に示されており、前記レーザのパーツは
図1−4に示されている。
【0021】共焦点の不安定共振器(負分岐または正分
岐のいずれでも)を生成するように設計構成された鏡
4、5によって電極表面に平行な光成分だけが作用する
ようになる。当業者に公知のように、安定共振器はスラ
ブ電極6、7表面に垂直方向で形成され、この安定共振
器の設計構成は所望の波長でのレーザ性能を最大にする
ように選択されている。また当業者に公知のように、鏡
4、5はスラブ電極6、7エンドから充分に離して配設
されているので、鏡の反射面は、RFエネルギーを整合
ネットワークおよび構造物8を介してスラブ電極6、7
に供給するときに形成されるRF励気ガスプラズマによ
り損失を受けない。表面に接触していると、非常に反応
し易くまた鏡面を化学変化させることのある正に帯電し
たガスイオンから成るプラズマのため損失が起こる。鏡
はエンドフランジ2、3内で支持されている。またその
間隔はスラブ導波路に還流する光の結合損失が最小にな
るように決定され、この決定は実験的に行われる。しか
し、前述の計算(”COupling Losses in Hollow Wave
guide Laser Resonators”,R.L.Abrams, IEEE Journal
of Quantum Elec., QE-8, 1972, ページ838、およ
び"Resonator Theory for Hollow Waveguide Lasers" ,
R.L. Abrams およびA.N.Chester, Applied Optics, 13,
1974, ページ2117)および出願人自身の実験によ
り、かなり広い範囲でこれらの結合損失は、導波路のエ
ンドからの鏡4、5の正確な距離にあまり影響されない
ことが分かった。したがって、従来技術で正しいと信じ
られてきたようにして十分なレーザ性能を達成するため
に、鏡面を導波路から生じる光ビームの曲率半径と鏡の
曲率半径とが等しくなるように位置決めすることは厳密
に必要ではない。さらに、鏡4、5はレーザ全体がコン
パクトであるように電極に十分に近づけて配設される。
これらの制限事項を満足させるために、鏡4、5はスラ
ブ電極6、7のエンドから2.0と4.0cmとの間に
配設される。この距離は不安定共振器の設計構成と無関
係であることに注意すべきである。
【0022】鏡4、5は種々の方法で製造することがで
き、円筒状に基づかせることも球状に基づかせることも
できる。円筒状に基づかせる場合、曲線表面が開放面に
沿うように円筒形の長手軸を図3に示す導波路軸と平行
に調整しなければならない。
【0023】当業者に公知のように、鏡4、5の曲率半
径は共振器設計構成により決定される。本発明の実施例
において、共焦点、不安定、負分岐の設計構成をとり、
共振器は電極の長さ+鏡の間隔の共振器長、およびレー
ザ出力を最大にするような出力側の結合を有している
(もちろん当業者は本発明が同様に負分岐の設計構成に
も適用されることが理解できる)。これらの条件に対す
る設計上の数式は公知であり、長年にわたって文献に記
載されてきた。実験的に修正しなければならない唯一の
パラメータは、最適な出力側の結合であり、本実施例の
場合19%に決定されている。しかし、この最適な出力
側の結合値は形状によって変化し、種々のシステムに対
する値は実質的に変化することがある。
【0024】図1に示すように、フロント鏡4はスラブ
電極6、7の幅の19%を露出するようにカットされ、
光の19%が共振器から漏れ出ることができる。鏡4、
5は相互に最大出力を供給するように調整される。
【0025】従来技術では、両方の鏡4、5は銅または
シリコンのサブストレートから製造される。これらの物
質は共に、9.4μmおよび10.6μmの両方で高い
反射率があることが分かった。結果として前述のよう
に、選択性のコーティングされていてもこれらのサブス
トレートから成る鏡により不要波長でのレーザ発振が生
じるのを防止することはできない。したがって本発明に
よると、鏡4、5のいづれか1つまたは両方は、2つの
波長領域のうちの不要な1つの波長領域で透過性のある
サブストレートから製造される。
【0026】さらに本発明において、鏡4、5の1つま
たは両方は、可能な限り高い反射率で所望の波長を反射
しなければならない。実用上のレーザシステムにおいて
この条件は反射率が98%を超え、望ましくは99%を
超えるものであるべきことを意味する。
【0027】本発明の別の実施例において、波長選択性
の光学素子、たとえば透過性または反射性の回折格子、
プリズム、複屈折板等はレーザ共振器内部に配設され、
共振器の鏡に関して上述したと同一の特性を提供する。
波長選択性の光学素子等の付加設計構成要素はレーザ設
計構成全体を複雑にするので、適切な鏡を用いて波長選
択性を直接達成するのが望ましい。
【0028】1992年9月15日に発行された米国特
許第5,148,438号明細書(RemoおよびSchaefe
r)に、安定共振器の形態で透過性の鏡を用いるスラブ
導波路型CO2 レーザが記載されている。一般にそのよ
うな鏡はZnSeコンパウンドから成り、選択的にコー
ティングされている。しかし記載にあるとおり、不安定
共振器設計構成の場合と同様に出力光はエッジの周囲よ
りむしろ鏡を通過するので、透過性のフロント鏡の反射
率は比較的小さい(つまり約80%)。RemoおよびScha
eferは、安定共振器設計構成に用いるための選択的にコ
ーティングをされた鏡の利用を記載しているが、コーテ
ィングは、不安定共振器設計構成の効果的動作に必要な
非常に高い反射率(一般に、>99%)を作り出すこと
ができないので、不安定形態で用いるためにそのような
サブストレートをコーティングすることはできない。さ
らに、記載された設計構成での透過性の光学素子の利用
は、気付かずにいた波長のスイッチングのためでなく、
安定共振器の利用により必要とされるものである。
【0029】選択性の鏡は前述の標準の鏡より高価であ
るので、1つの選択性の鏡と1つの標準の鏡だけを利用
し、所定の波長を抑圧すると有利である。スラブ導波路
型CO2 レーザでの両方の波長に対する利得/損失の比
はほぼ等しく、鏡に対する要件は次のように与えられ
る。すなわち R12≧Rlase (λ=10.6μmに対して) R12≦Rthreshold (λ= 9.4μmに対して) ここで、R1 はフロント鏡4の反射率であり、R2 はリ
ア鏡5の反射率であり、Rlaseは効果的なレーザ動作に
必要な最小の結合反射率(1.0が理想である)であ
り、Rthreshold はレーザ光が生ずる最小の反射率であ
る。前記の数式は9.4μmの放射を抑圧すべき場合に
対するものである。10.6μmの放射を抑圧するため
には2つの条件が取り替えられえる。たとえば、フロン
ト鏡が両方の波長に対して1に近い反射率を有する場
合、リア(選択性の)鏡へは、所望の波長でRlaseを超
え(一般に、>99%)、Rthreshold を下回る(一般
に、<70%)反射率を有することが要求される。この
ことが達成できると、1つの選択性の鏡だけが必要であ
り、そうでなければ2つの選択性の鏡を用いる必要があ
る。
【0030】本発明の実施例において、シリコンがフロ
ント鏡のサブストレートとして用いられ、ゲルマニウム
(9.4μmで透過性がある)がリア鏡として用いられ
ている。リア鏡は、Rが10.6μmで0.99を超
え、9.4μmで0.7を下回るようにコーティングさ
れている。
【0031】本発明により改善したスラブ導波路型CO
2 レーザを製作するために、従来のスラブ導波路型レー
ザを分解し、波長選択性のGeリア鏡を従来のSiリア
鏡の代わりに使用した。改善したレーザの動作をさらに
高めるために、導波路の寸法を10.6μm帯に対する
予測損失が9.4μm帯に対する予測損失より小さくな
るように選択した。アルミニウム電極に対してこの条件
を満たす、計算された可能な導波路の寸法(つまりスラ
ブ電極間の間隙)は、垂直な破線間の領域として図6−
8に示されている。1.9mmと2.1mmとの間の導
波路横断面が、20mm間隙の鏡に対して最適であるこ
とが分かった(図7参照)。図7で2.5mm近くの寸
法領域は、より大きな選択性(相対損失での大きな差
分)とわずかに小さい全体損失を示しているが、レーザ
は散乱のため、約2mmでスラブ電極によるレーザガス
の冷却を実施する方が良い。
【0032】改善したレーザは図9に示すと同一の位置
に配設され、15のレーザバースト波を、図12の作成
に関して従来の技術で説明したように記録した。図15
は図12と同一のプロットであるが、本発明により製作
された改善したスラブ導波路型レーザ(波長選択性の光
学素子を有する)を用いて作成された。図15から分か
るように、反射包絡線と透過包絡線とは類似性がある。
さらに図13に示され、かつ従来の技術で説明した装置
を用いて改善したスラブ導波路型レーザからの出力をモ
ニタリングすることにより、レーザ出力は10.6μm
帯内で一様であることが確かめられる。
【0033】当業者は、前述の説明は図面と例証だけの
ためになされていることを理解するであろう。そのよう
なものとして前述の説明は網羅的でなく、また本発明を
開示した厳密な形態に制限することを企図していない。
たとえば、前述の説明に照らして本発明の要旨内の修正
と変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明により、安定でかつCO2 分子の
所定の振動遷移内で動作するスラブ導波路型CO2 レー
ザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スラブ導波路型CO2 レーザのアセンブリの種
々の段階を示す展開図である(スラブ電極を離して保持
する公知の装置、冷却水をスラブ電極に供給するカッパ
ーチューブ、および最適パワーをガスプラズマに伝達す
るためにレーザをRFパワー源と整合する働きをする誘
導コイルは明確に示されていない)。
【図2】スラブ電極および放射されたレーザ光の性質を
図説するスラブ導波路型CO2レーザの設計構成図であ
る。
【図3】導波路(制限される)軸と開放(制限されな
い)軸(制限されない方向は不安定共振器の軸でもあ
る)とを示したレーザチューブの簡単な断面図である。
【図4】フロント鏡のマウント状態を示す状態図であ
る。
【図5】図1から図4に示すパーツを組み立てたスラブ
導波路型レーザの断面図および上面図である。
【図6】アルミニウム導波路の大きさに対する計算され
た可能な導波路の損失を示す線図であり、ここで破線領
域は9.4μmと比較して10.6μmでの低い内部損
失の寸法を表す(この場合、鏡は導波路のエンドから1
5mmの間隙で配設されている)。
【図7】アルミニウム導波路の大きさに対する計算され
た可能な導波路の損失を示す線図であり、ここで破線領
域は9.4μmと比較して10.6μmでの低い内部損
失の寸法を表す(この場合、鏡は導波路のエンドから2
0mmの間隙で配設されている)。
【図8】アルミニウム導波路の大きさに対する計算され
た可能な導波路の損失を示す線図であり、ここで破線領
域は9.4μmと比較して10.6μmでの低い内部損
失の寸法を表す(この場合、鏡は導波路のエンドから2
5mmの間隙で配設されている)。
【図9】図11、図12、および図15に示すデータを
得るのに用いる装置の配置図である。
【図10】ZnSeビームスウプリッタの実測特性図で
ある。
【図11】ビームスプリッタにより透過したビームを直
接モニタするディテクタと、ビームスプリッタにより反
射したビームをモニタするディテクタとから同時に得ら
れる、時間に対する従来のスラブ導波路型CO2 レーザ
の実測出力パワー曲線図である。
【図12】ビームスプリッタにより透過したビームを直
接モニタするディテクタと、ビームスプリッタにより反
射したビームをモニタするディテクタとから同時に得ら
れる、時間に対する従来のスラブ導波路型CO2 レーザ
の実測出力パワー曲線図である。(15に隔てられ45
秒の長さのレーザバースト波を記録したものであり、バ
ースト波のハイとローの包絡線が示されてある)。
【図13】図14に示すデータを得るのに用いる装置の
配置図である。
【図14】従来のスラブ導波路型CO2 レーザからのレ
ーザ光出力内の10.6μm帯と9.4μm帯を同時に
記録した線図である。
【図15】本発明により製作した改善したスラブ導波路
型レーザを用いて測定した図12に類似の曲線図であ
る。
【符号の説明】
4 フロント鏡 5 リア鏡 6 スラブ電極 7 スラブ電極 9 真空窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/134 H01S 3/097 D (72)発明者 クリストファー エル ピーターセン アメリカ合衆国 カリフォルニア ダンヴ ィル デルタプレイス 217

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極表面でレーザガスを励起し、かつレ
    ーザ光を誘導する間隔をおいて設けられるスラブ電極
    と、スラブ電極の周囲に形成されている共振器とを有
    し、前記共振器は、スラブ電極表面に実質的に平行な方
    向では不安定導波路型共振器を成し、スラブ電極表面に
    実質的に垂直な方向では安定導波路型共振器を成し、か
    つ所定の波長域でのレーザ発振を抑圧するように、共振
    器内部に少なくとも1つの波長選択性光学素子を利用し
    ているスラブ導波路型レーザ。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つの波長選択性素子
    は、ゲルマニウムのサブストレートから形成される少な
    くとも1つのコーティングされた鏡を有する請求項1記
    載のスラブ導波路型レーザ。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの波長選択性素子
    は、少なくとも1つの回折格子を有する請求項1記載の
    スラブ導波路型レーザ。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの波長選択性素子
    は、少なくとも1つの透過プリズムを有する請求項1記
    載のスラブ導波路型レーザ。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの波長選択性素子
    は、少なくとも1つの複屈折板を有する請求項1記載の
    スラブ導波路型レーザ。
  6. 【請求項6】 共振器は第1鏡と第2鏡とを有し、少な
    くとも1つの波長選択性素子は、1つ以上の第1鏡およ
    び第2鏡から構成され、1つ以上の第1鏡および第2鏡
    は、所定の波長域で透過性のある請求項1記載のスラブ
    導波路型レーザ。
  7. 【請求項7】 レーザはCO2 レーザであり、共振器は
    フロント鏡およびリア鏡を有し、少なくとも1つの波長
    選択性素子は、以下の式、すなわち R12≧Rlase (10.6μmに実質的に等し
    いλに対して) R12≦Rthreshold ( 9.4μmに実質的に等し
    いλに対して) を実質的に満足するフロント鏡およびリア鏡の反射率を
    有し、ここで、R1 はフロント鏡の反射率であり、R2
    はリア鏡の反射率であり、Rlaseはレーザ動作に必要な
    最小の結合反射率であり、Rthreshold はレーザ光が生
    ずることのできる最小の反射率である請求項1記載のス
    ラブ導波路型レーザ。
  8. 【請求項8】 レーザはCO2 レーザであり、共振器は
    フロント鏡およびリア鏡を有し、少なくとも1つの波長
    選択性素子は、以下の式、すなわち R12≧Rlase ( 9.4μmに実質的に等し
    いλに対して) R12≦Rthreshold (10.6μmに実質的に等し
    いλに対して) を実質的に満足するフロント鏡およびリア鏡の反射率を
    有し、ここで、R1 はフロント鏡の反射率であり、R2
    はリア鏡の反射率であり、Rlaseはレーザ動作に必要な
    最小の結合反射率であり、Rthreshold はレイジングが
    生ずることのできる最小の反射率である請求項1記載の
    スラブ導波路型レーザ。
  9. 【請求項9】 第1鏡はフロント鏡であってシリコンの
    サブストレートから成り、第2鏡はリア鏡であって、反
    射率が約10.6μmで約0.99を超え、約9.4μ
    mで約0.70を下回るようにコーティングされたゲル
    マニウムのサブストレートから成る請求項6記載のスラ
    ブ導波路型レーザ。
JP7074160A 1994-03-30 1995-03-30 スラブ導波路型レーザ Pending JPH07283461A (ja)

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