JPH07285265A - 水性インク用記録材 - Google Patents
水性インク用記録材Info
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- JPH07285265A JPH07285265A JP6078528A JP7852894A JPH07285265A JP H07285265 A JPH07285265 A JP H07285265A JP 6078528 A JP6078528 A JP 6078528A JP 7852894 A JP7852894 A JP 7852894A JP H07285265 A JPH07285265 A JP H07285265A
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- modified polyvinyl
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクの吸収性及び定着性がよく、インクの
にじみがなく、しかも透明性及び耐水性のよいインク受
容層を形成し得る水性インク用記録材を得る。 【構成】 プラスチックシートや紙などの支持体上に、
−SO3 M、−OSO3Mの少なくとも1種の親水性基
団を有する水溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、
−COOMの親水性基団を有する水溶性の変性ポリビニ
ルアセタール樹脂との混合物からなるインク受容層(但
し、Mは水素、リチウム、ナトリウム又はカリウムを示
す)を設けることにより、目的の水性インク用記録材を
得る。
にじみがなく、しかも透明性及び耐水性のよいインク受
容層を形成し得る水性インク用記録材を得る。 【構成】 プラスチックシートや紙などの支持体上に、
−SO3 M、−OSO3Mの少なくとも1種の親水性基
団を有する水溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、
−COOMの親水性基団を有する水溶性の変性ポリビニ
ルアセタール樹脂との混合物からなるインク受容層(但
し、Mは水素、リチウム、ナトリウム又はカリウムを示
す)を設けることにより、目的の水性インク用記録材を
得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に、透明性が要求
されるオーバーヘッドプロジェクターなどに用いて好適
な水性インク用記録材に関する。
されるオーバーヘッドプロジェクターなどに用いて好適
な水性インク用記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式による記録は、騒音
が少なく高速記録が可能でカラー化が容易である等の理
由で近年急速に普及している。
が少なく高速記録が可能でカラー化が容易である等の理
由で近年急速に普及している。
【0003】インクとしては、安全性や記録適性の面か
ら水性インクが広く使用されている。また、記録材とし
ては、普通紙からなる記録材のほか、インク吸収性を改
善した記録材が使用されている。
ら水性インクが広く使用されている。また、記録材とし
ては、普通紙からなる記録材のほか、インク吸収性を改
善した記録材が使用されている。
【0004】インク吸収性を改善したインクジェット記
録材として、紙、プラスチックフィルム、ガラス板など
の支持体上に、ポリビニルアルコールやポリビニルピロ
リドンなどの水溶性樹脂からなるインク受容層を設けた
記録材が知られている(例えば、特開昭55−1467
86号公報、特開昭59−174381号公報参照)。
録材として、紙、プラスチックフィルム、ガラス板など
の支持体上に、ポリビニルアルコールやポリビニルピロ
リドンなどの水溶性樹脂からなるインク受容層を設けた
記録材が知られている(例えば、特開昭55−1467
86号公報、特開昭59−174381号公報参照)。
【0005】この種の記録材は、水性インクの吸収性及
び定着性が良好であるが、インク受容層の耐水性が悪
く、水がかかったりするとインク受容層が剥がれ易いと
いう欠点がある。
び定着性が良好であるが、インク受容層の耐水性が悪
く、水がかかったりするとインク受容層が剥がれ易いと
いう欠点がある。
【0006】インクジェット記録材の耐水性を改善する
ために、インク受容層として、ポリビニルピロリドンの
ような水溶性樹脂と、ポリビニルブチラールのような耐
水性の皮膜を形成する樹脂或いはスチレン−無水マレイ
ン酸共重合物のナトリウム塩のような耐水化された水溶
性樹脂との混合物を用いることが提案されている(例え
ば、特開昭57−102391号、特開昭58−893
91号公報参照)。
ために、インク受容層として、ポリビニルピロリドンの
ような水溶性樹脂と、ポリビニルブチラールのような耐
水性の皮膜を形成する樹脂或いはスチレン−無水マレイ
ン酸共重合物のナトリウム塩のような耐水化された水溶
性樹脂との混合物を用いることが提案されている(例え
ば、特開昭57−102391号、特開昭58−893
91号公報参照)。
【0007】しかし、このようなインク受容層は、両者
の樹脂の相溶性が良好でなくインク受容層の透明性が劣
る。そのため、ポリエステルフィルムのような透明な支
持体を用いて作られる透明な記録材、例えばオーバーヘ
ッドプロジェクター用などの記録材には適用できないと
いう欠点がある。
の樹脂の相溶性が良好でなくインク受容層の透明性が劣
る。そのため、ポリエステルフィルムのような透明な支
持体を用いて作られる透明な記録材、例えばオーバーヘ
ッドプロジェクター用などの記録材には適用できないと
いう欠点がある。
【0008】水性インクの吸収性及び定着性が良好で、
且つインク受容層が透明で耐水性がよいものとして、ア
セタール化度が好ましくは5〜20モル%程度のポリビ
ニルフェニルアセトアセタールなどのポリビニルアセタ
ール樹脂を用いることが提案されている(例えば、特開
昭63−221077号公報参照)。
且つインク受容層が透明で耐水性がよいものとして、ア
セタール化度が好ましくは5〜20モル%程度のポリビ
ニルフェニルアセトアセタールなどのポリビニルアセタ
ール樹脂を用いることが提案されている(例えば、特開
昭63−221077号公報参照)。
【0009】このようなポリビニルアセタール樹脂から
なるインク受容層を、ポリエステルフィルムのような透
明な支持体上に設けた記録材は、透明性が良くオーバー
ヘッドプロジェクター用などの記録材に使用することが
できる。
なるインク受容層を、ポリエステルフィルムのような透
明な支持体上に設けた記録材は、透明性が良くオーバー
ヘッドプロジェクター用などの記録材に使用することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポリエステ
ルフィルムのような水性インクを吸着しにくい支持体上
に、上記のポリビニルアセタール樹脂からなるインク受
容層を設けたインクジェット記録材は、単位面積当たり
のインクの付着量が少ない時には良好な性能を発揮する
が、多数のインクドッドが重なり合う場合、つまり単位
面積当たりのインクの付着量が多い時には、インク受容
層がインクを充分に吸収しきれない。
ルフィルムのような水性インクを吸着しにくい支持体上
に、上記のポリビニルアセタール樹脂からなるインク受
容層を設けたインクジェット記録材は、単位面積当たり
のインクの付着量が少ない時には良好な性能を発揮する
が、多数のインクドッドが重なり合う場合、つまり単位
面積当たりのインクの付着量が多い時には、インク受容
層がインクを充分に吸収しきれない。
【0011】そのため、インク受容層と支持体との間に
インクが溜まり、インクのにじみが発生したり、インク
受容層が支持体から剥がれるという問題がある。このよ
うな問題は、単色のインクジェット記録の場合にも発生
するが、特にカラーインクジェット記録の場合に発生し
やすい。また、インクジェット方式で記録する場合に限
らず、ペン方式などで記録する場合にも発生する。
インクが溜まり、インクのにじみが発生したり、インク
受容層が支持体から剥がれるという問題がある。このよ
うな問題は、単色のインクジェット記録の場合にも発生
するが、特にカラーインクジェット記録の場合に発生し
やすい。また、インクジェット方式で記録する場合に限
らず、ペン方式などで記録する場合にも発生する。
【0012】また、ポリエステルフィルムのような水性
インクを吸着しにくい支持体を使用する場合に限らず、
紙を支持体とする場合にも発生することがある。
インクを吸着しにくい支持体を使用する場合に限らず、
紙を支持体とする場合にも発生することがある。
【0013】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、単位面積当たりのインク
の付着量が多い時でも、インクの吸収性及び定着性が良
好でインクのにじみがなく、しかも透明性及び耐水性の
良好なインク受容層を形成し得る水性インク用記録材を
提供することにある。
で、その目的とするところは、単位面積当たりのインク
の付着量が多い時でも、インクの吸収性及び定着性が良
好でインクのにじみがなく、しかも透明性及び耐水性の
良好なインク受容層を形成し得る水性インク用記録材を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の水性インク用
記録材は、支持体上に、−SO3 M、−OSO3 Mの少
なくとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性ポリビ
ニルアルコール樹脂と、−COOMの親水性基団を有す
る水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂との混合物か
らなるインク受容層(但し、Mは水素、リチウム、ナト
リウム又はカリウムを示す)が設けられており、それに
より上記の目的が達成される。
記録材は、支持体上に、−SO3 M、−OSO3 Mの少
なくとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性ポリビ
ニルアルコール樹脂と、−COOMの親水性基団を有す
る水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂との混合物か
らなるインク受容層(但し、Mは水素、リチウム、ナト
リウム又はカリウムを示す)が設けられており、それに
より上記の目的が達成される。
【0015】この発明に用いる支持体としては、ポリエ
ステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメ
タクリレート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート等のプラスチックフィルムもしくはシート、
不織布、織布、紙、ガラス板などが用いられる。これ等
の支持体の中から、用途により適当なものが選定され
る。特に、ポリエステル等の透明プラスチックフィルム
もしくはシートが好適である。
ステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメ
タクリレート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカ
ーボネート等のプラスチックフィルムもしくはシート、
不織布、織布、紙、ガラス板などが用いられる。これ等
の支持体の中から、用途により適当なものが選定され
る。特に、ポリエステル等の透明プラスチックフィルム
もしくはシートが好適である。
【0016】この発明に用いる水溶性の変性ポリビニル
アルコール樹脂は、特定の親水性基団、すなわち、−S
O3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団を
有するもので、この特定の親水性基団によりポリビニル
アルコール樹脂が変性されている。特に、上記親水性基
団としてはスルホン酸基が好適である。
アルコール樹脂は、特定の親水性基団、すなわち、−S
O3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団を
有するもので、この特定の親水性基団によりポリビニル
アルコール樹脂が変性されている。特に、上記親水性基
団としてはスルホン酸基が好適である。
【0017】このような変性ポリビニルアルコール樹脂
は、ポリ酢酸ビニルの重合の際に、上記特定の親水性基
団(−SO3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水
性基団)を有するエチレン性モノマーを共重合させて、
上記特定の親水性基団を有するユニットを持った酢酸ビ
ニル共重合体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケン
化することにより得ることができる。
は、ポリ酢酸ビニルの重合の際に、上記特定の親水性基
団(−SO3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水
性基団)を有するエチレン性モノマーを共重合させて、
上記特定の親水性基団を有するユニットを持った酢酸ビ
ニル共重合体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケン
化することにより得ることができる。
【0018】このような特定の親水性基団を有するエチ
レン性モノマーとしては、種々のものがあるが、親水性
基団が−SO3 Mの場合を例にとると、例えば、下記の
(1)〜(8)で表される化合物が挙げられる。また、
親水性基団が−OSO3 Mの場合も、親水性基団が異な
るのみで、他は上記と同様である化合物が挙げられる。
レン性モノマーとしては、種々のものがあるが、親水性
基団が−SO3 Mの場合を例にとると、例えば、下記の
(1)〜(8)で表される化合物が挙げられる。また、
親水性基団が−OSO3 Mの場合も、親水性基団が異な
るのみで、他は上記と同様である化合物が挙げられる。
【0019】
【化1】
【0020】また、この発明に用いる上記水溶性の変性
ポリビニルアルコール樹脂は、未変性のポリビニルアル
コール樹脂の水酸基と、例えばClCH2 CH2 SO3
M、ClCH2 CH2 OSO3 M等の上記特定の親水性
基団を有するハロゲン化合物のハロゲンとを、ジメチル
ホルムアミド等の溶媒中で反応させることにより製造す
ることもできる。
ポリビニルアルコール樹脂は、未変性のポリビニルアル
コール樹脂の水酸基と、例えばClCH2 CH2 SO3
M、ClCH2 CH2 OSO3 M等の上記特定の親水性
基団を有するハロゲン化合物のハロゲンとを、ジメチル
ホルムアミド等の溶媒中で反応させることにより製造す
ることもできる。
【0021】上記変性ポリビニルアルコールは、重合度
が200〜3500、ケン化度が75〜99.8モル%
のものが好ましい。重合度が200未満では変性ポリビ
ニルアルコールの合成が難しくなり、逆に重合度が35
00を超えると、これを水溶液とした時にその粘度が高
くなり過ぎる。また、ケン化度が75モル%未満では水
への溶解性が充分でなく、逆にケン化度が99.8モル
%を超えると、変性ポリビニルアルコールの合成が難し
くなる。
が200〜3500、ケン化度が75〜99.8モル%
のものが好ましい。重合度が200未満では変性ポリビ
ニルアルコールの合成が難しくなり、逆に重合度が35
00を超えると、これを水溶液とした時にその粘度が高
くなり過ぎる。また、ケン化度が75モル%未満では水
への溶解性が充分でなく、逆にケン化度が99.8モル
%を超えると、変性ポリビニルアルコールの合成が難し
くなる。
【0022】変性ポリビニルアルコールの変性度、すな
わち、上記親水基団を有するユニットの割合は、0.0
1〜5モル%の範囲であることが好ましい。この場合、
変性ポリビニルアルコールと未変性のポリビニルアルコ
ールとを混合し、全体として、上記ユニットの割合が
0.01〜5モル%となるようにしてもよい。
わち、上記親水基団を有するユニットの割合は、0.0
1〜5モル%の範囲であることが好ましい。この場合、
変性ポリビニルアルコールと未変性のポリビニルアルコ
ールとを混合し、全体として、上記ユニットの割合が
0.01〜5モル%となるようにしてもよい。
【0023】上記親水性基団を有するユニットの割合が
5モル%を超えると、湿度の影響を受けやすくなり、逆
に、親水性基団を有するユニットの割合が0.01モル
%未満では、インク付着量が多いときに滲みが生じ、こ
の発明の効果が十分に発揮されない。
5モル%を超えると、湿度の影響を受けやすくなり、逆
に、親水性基団を有するユニットの割合が0.01モル
%未満では、インク付着量が多いときに滲みが生じ、こ
の発明の効果が十分に発揮されない。
【0024】一方、この発明に用いる水溶性の変性ポリ
ビニルアセタール樹脂は、特定の親水性基団、すなわ
ち、−COOMの親水性基団を有するもので、この特定
の親水性基団によりポリビニルアセタール樹脂が変性さ
れている。特に、上記親水性基団としてはカルボキシル
基が好適である。
ビニルアセタール樹脂は、特定の親水性基団、すなわ
ち、−COOMの親水性基団を有するもので、この特定
の親水性基団によりポリビニルアセタール樹脂が変性さ
れている。特に、上記親水性基団としてはカルボキシル
基が好適である。
【0025】このような変性ポリビニルアセタール樹脂
は、−COOMの親水性基団基を有する変性ポリビニル
アルコールを用い、この変性ポリビニルアルコールの水
溶液に各種のアルデヒドを添加し、酸触媒の存在下で公
知の方法でアセタール化反応を適度に行うことにより製
造することができる。
は、−COOMの親水性基団基を有する変性ポリビニル
アルコールを用い、この変性ポリビニルアルコールの水
溶液に各種のアルデヒドを添加し、酸触媒の存在下で公
知の方法でアセタール化反応を適度に行うことにより製
造することができる。
【0026】ここで、上記−COOMの親水性基団基を
有する変性ポリビニルアルコールは、前述の−SO
3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団を有
する変性ポリビニルアルコールにおいて、親水性基団基
が−COOMに替わっただけで、その他の物性は同様の
ものが用いられる。すなわち、重合度が200〜350
0、ケン化度が75〜99.8モル%、変性度(親水基
団を有するユニットの割合)が0.01〜5モル%の範
囲であるのものが好ましい。
有する変性ポリビニルアルコールは、前述の−SO
3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団を有
する変性ポリビニルアルコールにおいて、親水性基団基
が−COOMに替わっただけで、その他の物性は同様の
ものが用いられる。すなわち、重合度が200〜350
0、ケン化度が75〜99.8モル%、変性度(親水基
団を有するユニットの割合)が0.01〜5モル%の範
囲であるのものが好ましい。
【0027】なお、上記−COOMの親水性基団基を有
する変性ポリビニルアルコールの製法において、ポリ酢
酸ビニルの重合の際に、−COOMの親水性基団基を有
するエチレン性モノマーを共重合させる際には、例え
ば、下記の(9)〜(12)で表される化合物を用いて
−COOMの親水性基団を有するユニットを持った酢酸
ビニル共重合体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケ
ン化する。
する変性ポリビニルアルコールの製法において、ポリ酢
酸ビニルの重合の際に、−COOMの親水性基団基を有
するエチレン性モノマーを共重合させる際には、例え
ば、下記の(9)〜(12)で表される化合物を用いて
−COOMの親水性基団を有するユニットを持った酢酸
ビニル共重合体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケ
ン化する。
【0028】
【化2】
【0029】また、上記−COOMの親水性基団基を有
する変性ポリビニルアルコールの製法において、未変性
のポリビニルアルコール樹脂の水酸基と、−COOMの
親水性基団基を有するハロゲン化合物のハロゲンとを反
応させる際には、例えばClCH2 COOM等のハロゲ
ン化合物が用いられる。
する変性ポリビニルアルコールの製法において、未変性
のポリビニルアルコール樹脂の水酸基と、−COOMの
親水性基団基を有するハロゲン化合物のハロゲンとを反
応させる際には、例えばClCH2 COOM等のハロゲ
ン化合物が用いられる。
【0030】上記変性ポリビニルアルコールのアセター
ル化に用いるアルデヒドとしては、例えば、ホルムアル
デヒド(パラホルムアルデヒドを含む)、アセトアルデ
ヒド(パラアセトアルデヒドを含む)、プロピオンアル
デヒド、ブチルアルデヒド、アミルアルデヒド、ヘキシ
ルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、2−エチルヘキシ
ルアルデヒド、シクロヘキシルアルデヒド、フルフラー
ル、グリオキサール、グルタルアルデヒド、ベンズアル
デヒド、フェニルアセトアルデヒド、2−メチルベンズ
アルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、クロルベン
ズアルデヒド等が挙げられ、これ等のアルデヒドが単独
で或いは二種以上を組み合わせて用いられる。
ル化に用いるアルデヒドとしては、例えば、ホルムアル
デヒド(パラホルムアルデヒドを含む)、アセトアルデ
ヒド(パラアセトアルデヒドを含む)、プロピオンアル
デヒド、ブチルアルデヒド、アミルアルデヒド、ヘキシ
ルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、2−エチルヘキシ
ルアルデヒド、シクロヘキシルアルデヒド、フルフラー
ル、グリオキサール、グルタルアルデヒド、ベンズアル
デヒド、フェニルアセトアルデヒド、2−メチルベンズ
アルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、クロルベン
ズアルデヒド等が挙げられ、これ等のアルデヒドが単独
で或いは二種以上を組み合わせて用いられる。
【0031】特に、インクの定着性、耐水性及び透明性
の良好な変性ポリビニルアセタール樹脂が得られる点
で、アルデヒドとして、芳香族系のアルデヒドを用いて
アセタール化するのが好ましい。
の良好な変性ポリビニルアセタール樹脂が得られる点
で、アルデヒドとして、芳香族系のアルデヒドを用いて
アセタール化するのが好ましい。
【0032】上記変性ポリビニルアセタール樹脂のアセ
タール化度は、単独アルデヒド、混合アルデヒドのいず
れを用いる場合でも、一般に、全アセタール化度で3〜
55モル%の範囲が好ましい。全アセタール化度が3モ
ル%未満では、湿度の影響を受けやすく、また可撓性が
乏しくなり、逆に全アセタール化度が55モル%を越え
ると、インク受容層の耐水性は良いがインクの定着性が
悪くなる。
タール化度は、単独アルデヒド、混合アルデヒドのいず
れを用いる場合でも、一般に、全アセタール化度で3〜
55モル%の範囲が好ましい。全アセタール化度が3モ
ル%未満では、湿度の影響を受けやすく、また可撓性が
乏しくなり、逆に全アセタール化度が55モル%を越え
ると、インク受容層の耐水性は良いがインクの定着性が
悪くなる。
【0033】この発明に用いる水溶性の変性ポリビニル
アセタール樹脂の製造方法の一例を、より具体的に説明
する。先ず、−COOMの親水性基団を有する変性ポリ
ビニルアルコールの単独又はこの変性ポリビニルアルコ
ールと未変性のポリビニルアルコールとの混合物を水に
溶解させる。次に、塩酸のような酸触媒の存在下で、全
アセタール化度が3〜55モル%となるように、所定量
のアルデヒドと反応させた後、水酸化ナトリウム等のア
ルカリで中和する。こうして、−COOMの親水性基団
を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂が得ら
れる。
アセタール樹脂の製造方法の一例を、より具体的に説明
する。先ず、−COOMの親水性基団を有する変性ポリ
ビニルアルコールの単独又はこの変性ポリビニルアルコ
ールと未変性のポリビニルアルコールとの混合物を水に
溶解させる。次に、塩酸のような酸触媒の存在下で、全
アセタール化度が3〜55モル%となるように、所定量
のアルデヒドと反応させた後、水酸化ナトリウム等のア
ルカリで中和する。こうして、−COOMの親水性基団
を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂が得ら
れる。
【0034】この発明の水性インク用記録材は、前記−
SO3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団
を有する水溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、上
記−COOMの親水性基団を有する水溶性の変性ポリビ
ニルアセタール樹脂との混合物からなるインク受容層
(但し、Mは水素、リチウム、ナトリウム又はカリウム
を示す)を、支持体上に設けることにより得られる。
SO3 M、−OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団
を有する水溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、上
記−COOMの親水性基団を有する水溶性の変性ポリビ
ニルアセタール樹脂との混合物からなるインク受容層
(但し、Mは水素、リチウム、ナトリウム又はカリウム
を示す)を、支持体上に設けることにより得られる。
【0035】具体的には、上記−SO3 M、−OSO3
Mの少なくとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性
ポリビニルアルコール樹脂と、上記−COOMの親水性
基団を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂と
の混合物の水溶液を調製し、この水溶液を、ロールコー
ター法やブレードコーター法などの公知の方法で支持体
上に塗布し乾燥することにより得られる。
Mの少なくとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性
ポリビニルアルコール樹脂と、上記−COOMの親水性
基団を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂と
の混合物の水溶液を調製し、この水溶液を、ロールコー
ター法やブレードコーター法などの公知の方法で支持体
上に塗布し乾燥することにより得られる。
【0036】ここで、上記特定の親水性基団を有する水
溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、上記特定の親
水性基団を有する変性ポリビニルアセタール樹脂との混
合割合は、特に限定されないが、上記変性ポリビニルア
ルコール樹脂:上記変性ポリビニルアセタール樹脂が、
重量比で1:1〜1:100の範囲が好ましい。
溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、上記特定の親
水性基団を有する変性ポリビニルアセタール樹脂との混
合割合は、特に限定されないが、上記変性ポリビニルア
ルコール樹脂:上記変性ポリビニルアセタール樹脂が、
重量比で1:1〜1:100の範囲が好ましい。
【0037】その理由は、上記変性ポリビニルアルコー
ル樹脂の混合割合が多すぎると、親水性が強くなりすぎ
て、インクのにじみの原因になったり、耐水性が悪くな
るからであり、逆に変性ポリビニルアルコール樹脂の混
合割合が少なすぎると、インクの吸収速度が遅くなった
り、インクの吸収量が少なくなってしまうからである。
ル樹脂の混合割合が多すぎると、親水性が強くなりすぎ
て、インクのにじみの原因になったり、耐水性が悪くな
るからであり、逆に変性ポリビニルアルコール樹脂の混
合割合が少なすぎると、インクの吸収速度が遅くなった
り、インクの吸収量が少なくなってしまうからである。
【0038】上記のインク受容層は、一般に乾燥重量で
0.5〜30g/m2 程度が塗工される。0.5g/m
2 未満では、インク受容層としての効果が望めず、逆に
30g/m2 を越えると、高湿度雰囲気下で吸湿性が大
きくなり、耐水性が低下したりカール(記録材が筒状に
曲がること)発生したりする。
0.5〜30g/m2 程度が塗工される。0.5g/m
2 未満では、インク受容層としての効果が望めず、逆に
30g/m2 を越えると、高湿度雰囲気下で吸湿性が大
きくなり、耐水性が低下したりカール(記録材が筒状に
曲がること)発生したりする。
【0039】なお、インク受容層には、この発明の目的
達成を妨げない範囲内で、必要に応じて公知の各種添加
剤を配合することができる。例えば、耐水性を向上させ
るためのポリアミド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド
樹脂、グリオキザール等の耐水化剤を用ることができ
る。また、インクの吸着性能を改善するためのグリセリ
ン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、そ
の他、界面活性剤、紫外線吸収剤、顔料分散剤、消泡
剤、防腐剤、pH調整剤、シリカ、タルク、クレー、ア
ルミナ等の充填剤等を用いることができる。
達成を妨げない範囲内で、必要に応じて公知の各種添加
剤を配合することができる。例えば、耐水性を向上させ
るためのポリアミド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド
樹脂、グリオキザール等の耐水化剤を用ることができ
る。また、インクの吸着性能を改善するためのグリセリ
ン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、そ
の他、界面活性剤、紫外線吸収剤、顔料分散剤、消泡
剤、防腐剤、pH調整剤、シリカ、タルク、クレー、ア
ルミナ等の充填剤等を用いることができる。
【0040】また、支持体と下側層のインク受容層との
接着性を改善するために、支持体をコロナ放電等により
酸化処理したり、支持体に接着性の樹脂層を設けてもよ
い。こうして、この発明の水性インク用記録材が得られ
る。
接着性を改善するために、支持体をコロナ放電等により
酸化処理したり、支持体に接着性の樹脂層を設けてもよ
い。こうして、この発明の水性インク用記録材が得られ
る。
【0041】なお、この発明の記録材に使用される水性
インクは、慣用の水性インクであって、例えば、特開昭
47−12105号公報、特開昭49−89534号公
報、特開昭49−97620号公報、特開昭50−10
2407号公報、特開昭50−143602号公報に記
載されているように、水溶性染料、水、その他水混和性
有機溶剤、湿潤剤、染料可溶化剤、防黴剤等からなるも
のである。
インクは、慣用の水性インクであって、例えば、特開昭
47−12105号公報、特開昭49−89534号公
報、特開昭49−97620号公報、特開昭50−10
2407号公報、特開昭50−143602号公報に記
載されているように、水溶性染料、水、その他水混和性
有機溶剤、湿潤剤、染料可溶化剤、防黴剤等からなるも
のである。
【0042】
【作用】記録材のインク受容層として、−SO3 M、−
OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団を有する水溶
性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、−COOMの親
水性基団を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹
脂との混合物からなるインク受容層(但し、Mは水素、
リチウム、ナトリウム又はカリウムを示す)を設ける
と、この記録材を用いて水性インクで記録する際に、単
位面積当たりのインク使用量が多いときでもインク受容
層でインクが良好に吸収され、インクのにじみが防止さ
れる。
OSO3 Mの少なくとも1種の親水性基団を有する水溶
性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、−COOMの親
水性基団を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹
脂との混合物からなるインク受容層(但し、Mは水素、
リチウム、ナトリウム又はカリウムを示す)を設ける
と、この記録材を用いて水性インクで記録する際に、単
位面積当たりのインク使用量が多いときでもインク受容
層でインクが良好に吸収され、インクのにじみが防止さ
れる。
【0043】その理由は、水性インクの成分がカチオン
系の顔料又は染料を用いる場合が多く、このカチオン系
の顔料又は染料を含む水性インクは、上記変性ポリビニ
ルアルコール樹脂及び上記変性ポリビニルアセタール樹
脂のアニオン系の親水性基団(−SO3 M、−OSO3
M、−COOM)と強く結びつくため、インクの吸着性
に優れるからである。この場合、変性ポリビニルアルコ
ール樹脂の親水性基団がスルホン酸基であり、変性ポリ
ビニルアセタール樹脂の親水性基団がカルボキシル基で
あるものが、特に好適である。
系の顔料又は染料を用いる場合が多く、このカチオン系
の顔料又は染料を含む水性インクは、上記変性ポリビニ
ルアルコール樹脂及び上記変性ポリビニルアセタール樹
脂のアニオン系の親水性基団(−SO3 M、−OSO3
M、−COOM)と強く結びつくため、インクの吸着性
に優れるからである。この場合、変性ポリビニルアルコ
ール樹脂の親水性基団がスルホン酸基であり、変性ポリ
ビニルアセタール樹脂の親水性基団がカルボキシル基で
あるものが、特に好適である。
【0044】そして、上記変性ポリビニルアルコール樹
脂と上記変性ポリビニルアセタール樹脂との併用によ
り、これ等の樹脂を単独で用いる場合に比べて、親水
性、耐水性及びインク吸収性がバランス良く発揮され、
インクのにじみが高いレベルで確実に防止される。
脂と上記変性ポリビニルアセタール樹脂との併用によ
り、これ等の樹脂を単独で用いる場合に比べて、親水
性、耐水性及びインク吸収性がバランス良く発揮され、
インクのにじみが高いレベルで確実に防止される。
【0045】また、上記変性ポリビニルアルコール樹脂
及び上記変性ポリビニルアセタール樹脂は、特定の親水
性基団の導入によって、未変性のポリビニルアルコール
樹脂及び未変性のポリビニルアセタール樹脂に比べて残
存水酸基が少なくなっており、そのため耐水性が改善さ
れる。それゆえ、水に濡れても上記インク受容層で水を
防ぐことができ、インク受容層と支持体間の剥がれが防
止される。また、上記の樹脂は透明であるため、インク
受容層は透明となる。
及び上記変性ポリビニルアセタール樹脂は、特定の親水
性基団の導入によって、未変性のポリビニルアルコール
樹脂及び未変性のポリビニルアセタール樹脂に比べて残
存水酸基が少なくなっており、そのため耐水性が改善さ
れる。それゆえ、水に濡れても上記インク受容層で水を
防ぐことができ、インク受容層と支持体間の剥がれが防
止される。また、上記の樹脂は透明であるため、インク
受容層は透明となる。
【0046】なお、上記インク受容層に、耐水性を向上
させるためのポリアミド樹脂、メラミン・ホルムアルデ
ヒド樹脂、グリオキザール等の耐水化剤が用いられる場
合には、上記特定の親水性基団の一部が効率よく耐水化
剤と反応するので、これによっても耐水性が改善され
る。
させるためのポリアミド樹脂、メラミン・ホルムアルデ
ヒド樹脂、グリオキザール等の耐水化剤が用いられる場
合には、上記特定の親水性基団の一部が効率よく耐水化
剤と反応するので、これによっても耐水性が改善され
る。
【0047】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 水溶性の変性ポリビニルアルコール樹脂の調製 重合度500、ケン化度98モル%、変性度2モル%の
スルホン酸変性のポリビニルアルコール樹脂を用いる。
この変性ポリビニルアルコール樹脂は、ポリ酢酸ビニル
の重合の際に、前記(2)で示される−SO3 Hの親水
性基団を有するエチレン性モノマーを共重合させて、上
記親水性基団を有するユニットを持った酢酸ビニル共重
合体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケン化するこ
とにより得られたものである。
スルホン酸変性のポリビニルアルコール樹脂を用いる。
この変性ポリビニルアルコール樹脂は、ポリ酢酸ビニル
の重合の際に、前記(2)で示される−SO3 Hの親水
性基団を有するエチレン性モノマーを共重合させて、上
記親水性基団を有するユニットを持った酢酸ビニル共重
合体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケン化するこ
とにより得られたものである。
【0048】水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂の
調製 重合度800、ケン化度98モル%、変性度2モル%の
イタコン酸変性のポリビニルアルコールを用いる。この
変性ポリビニルアルコール樹脂は、ポリ酢酸ビニルの重
合の際に、前記(10)で示される−COOHの親水性
基団を有するエチレン性モノマーを共重合させて、上記
親水性基団を有するユニットを持った酢酸ビニル共重合
体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケン化すること
により得られたものである。
調製 重合度800、ケン化度98モル%、変性度2モル%の
イタコン酸変性のポリビニルアルコールを用いる。この
変性ポリビニルアルコール樹脂は、ポリ酢酸ビニルの重
合の際に、前記(10)で示される−COOHの親水性
基団を有するエチレン性モノマーを共重合させて、上記
親水性基団を有するユニットを持った酢酸ビニル共重合
体を製造し、この酢酸ビニル共重合体をケン化すること
により得られたものである。
【0049】上記イタコン酸変性のポリビニルアルコー
ル200gを純水1600gに加え、90℃の温度で約
2時間攪拌し、溶解させた。この溶液を45℃に冷却
し、これに濃度35重量%の塩酸50gを加え、さらに
35℃まで冷却し、これにn−ブチルアルデヒド20g
とアセトアルデヒド25gとを2時間かけて滴下し、3
5℃で3時間アセタール化反応を行った。その後、液温
を20℃に冷却し、攪拌下で濃度10重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液192gを加え、イタコン酸変性のポリ
ビニルアセタール樹脂の透明水溶液を得た。
ル200gを純水1600gに加え、90℃の温度で約
2時間攪拌し、溶解させた。この溶液を45℃に冷却
し、これに濃度35重量%の塩酸50gを加え、さらに
35℃まで冷却し、これにn−ブチルアルデヒド20g
とアセトアルデヒド25gとを2時間かけて滴下し、3
5℃で3時間アセタール化反応を行った。その後、液温
を20℃に冷却し、攪拌下で濃度10重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液192gを加え、イタコン酸変性のポリ
ビニルアセタール樹脂の透明水溶液を得た。
【0050】得られた変性ポリビニルアセタール樹脂の
透明水溶液をポリエチレンフィルムに塗布し乾燥した
後、ポリエチレンフィルムから剥がして透明フィルムを
作成し、この透明フィルムをDMSO−d6 (ジメチル
スルホキサイド)に溶解し、13C−NMR(核磁気共鳴
スペクトル)を用いてアセタール化度(ブチラール化度
及びアセトアセタール化度)を測定したところ、ブチラ
ール化度は10モル%、アセトアセタール化度は15モ
ル%であった。
透明水溶液をポリエチレンフィルムに塗布し乾燥した
後、ポリエチレンフィルムから剥がして透明フィルムを
作成し、この透明フィルムをDMSO−d6 (ジメチル
スルホキサイド)に溶解し、13C−NMR(核磁気共鳴
スペクトル)を用いてアセタール化度(ブチラール化度
及びアセトアセタール化度)を測定したところ、ブチラ
ール化度は10モル%、アセトアセタール化度は15モ
ル%であった。
【0051】インク受容層用溶液の調製 上記スルホン酸変性のポリビニルアルコール樹脂とイタ
コン酸変性のポリビニルアセタール樹脂の透明溶液と
を、固形分重量比で、変性ポリビニルアルコール樹脂:
変性ポリビニルアセタール樹脂が1:9となるように混
合溶解して、透明なインクインク受容層用溶液を調製し
た。
コン酸変性のポリビニルアセタール樹脂の透明溶液と
を、固形分重量比で、変性ポリビニルアルコール樹脂:
変性ポリビニルアセタール樹脂が1:9となるように混
合溶解して、透明なインクインク受容層用溶液を調製し
た。
【0052】水性インク用記録材の作成 厚さ50μm の透明なポリエステル(PET)フィルム
の片面に、上記インクインク受容層用溶液を塗布し乾燥
して、乾燥重量が2g/m2 のインク受容層を形成し
た。このインク受容層は透明であった。こうして、透明
性の良好な水性インク用記録材を作成した。
の片面に、上記インクインク受容層用溶液を塗布し乾燥
して、乾燥重量が2g/m2 のインク受容層を形成し
た。このインク受容層は透明であった。こうして、透明
性の良好な水性インク用記録材を作成した。
【0053】水性インク用記録材の性能評価 市販のインクジェットプリンター(ノズル直径50μm
)を使用し、上記の記録材に、黒色染料(Sumilight B
lack G Conk. C.I 35255 :住友化学社製):水:ジエ
チレングリコールが、重量比で2:70:30の水性イ
ンクを同一箇所に1ドット又は5ドット噴射して画像を
記録した。記録された画像の耐水性及びにじみを、下記
の方法で評価した。また、記録材の透明性も、下記の方
法で評価した。その結果を表1に示す。
)を使用し、上記の記録材に、黒色染料(Sumilight B
lack G Conk. C.I 35255 :住友化学社製):水:ジエ
チレングリコールが、重量比で2:70:30の水性イ
ンクを同一箇所に1ドット又は5ドット噴射して画像を
記録した。記録された画像の耐水性及びにじみを、下記
の方法で評価した。また、記録材の透明性も、下記の方
法で評価した。その結果を表1に示す。
【0054】耐水性 上記の記録材に上記の水性インクを同一箇所に5ドット
噴射し、噴射1時間後の記録材を水道水に1分間浸漬
し、これを引き上げた直後の画像部の状態を観察し、次
の通り評価した。 優 : インク受容層は浸漬する前の状態と変わらな
い。 良 : インク受容層は膨潤しているが乾燥すれば元の
状態に戻る。 可 : インクが一部溶出しインク受容層は膨潤してい
る。 不良: インク受容層が溶解し流れ出る。
噴射し、噴射1時間後の記録材を水道水に1分間浸漬
し、これを引き上げた直後の画像部の状態を観察し、次
の通り評価した。 優 : インク受容層は浸漬する前の状態と変わらな
い。 良 : インク受容層は膨潤しているが乾燥すれば元の
状態に戻る。 可 : インクが一部溶出しインク受容層は膨潤してい
る。 不良: インク受容層が溶解し流れ出る。
【0055】にじみ 上記の記録材に水性インクを同一箇所に1ドット及び5
ドット噴射して記録し、インク噴射1時間後の画像部の
大きさ(画像部周辺のぼけの度合い)を、インク噴射直
後の大きさと比較観察し、次の通り評価した。 ◎ : 画像部周辺にぼけが全くない。 ○ : 画像部周辺が僅かにぼける。 × : 画像部周辺のぼけが大きい。
ドット噴射して記録し、インク噴射1時間後の画像部の
大きさ(画像部周辺のぼけの度合い)を、インク噴射直
後の大きさと比較観察し、次の通り評価した。 ◎ : 画像部周辺にぼけが全くない。 ○ : 画像部周辺が僅かにぼける。 × : 画像部周辺のぼけが大きい。
【0056】透明性 前記の方法で作成された水性インク用記録材について、
透明性を目視により、次の通り評価した。 ◎ : 記録材は非常に透明である。 ○ : 記録材は僅かに曇っている。 × : 記録材は全体的に曇っている。
透明性を目視により、次の通り評価した。 ◎ : 記録材は非常に透明である。 ○ : 記録材は僅かに曇っている。 × : 記録材は全体的に曇っている。
【0057】実施例2〜8 インク受容層を、表1に示すような混合樹脂に変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
【0058】なお、実施例7及び8で用いた変性ポリビ
ニルアルコール樹脂は、ポリ酢酸ビニルの重合の際に、
前記(1)で示される−SO3 Hの親水性基団を有する
エチレン性モノマーを共重合させて、上記親水性基団を
有するユニットを持った酢酸ビニル共重合体を製造し、
この酢酸ビニル共重合体をケン化することにより得られ
たものである。
ニルアルコール樹脂は、ポリ酢酸ビニルの重合の際に、
前記(1)で示される−SO3 Hの親水性基団を有する
エチレン性モノマーを共重合させて、上記親水性基団を
有するユニットを持った酢酸ビニル共重合体を製造し、
この酢酸ビニル共重合体をケン化することにより得られ
たものである。
【0059】比較例1〜7 インク受容層を、表2に示すような従来の水溶性樹脂に
変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。その結
果をまとめて表2に示す。
変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。その結
果をまとめて表2に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】上述の通り、この発明の水性インク用記
録材は、支持体上に、−SO3 M、−OSO3 Mの少な
くとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性ポリビニ
ルアルコール樹脂と、−COOMの親水性基団を有する
水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂との混合物から
なるインク受容層(但し、Mは水素、リチウム、ナトリ
ウム又はカリウムを示す)が設けられているので、単位
面積当たりのインクの付着量が多い時でも、インクのに
じみがなく、インクの吸収性及び定着性が良好で、しか
も透明性及び耐水性も良好な水性インク用記録材を得る
ことができる。
録材は、支持体上に、−SO3 M、−OSO3 Mの少な
くとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性ポリビニ
ルアルコール樹脂と、−COOMの親水性基団を有する
水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂との混合物から
なるインク受容層(但し、Mは水素、リチウム、ナトリ
ウム又はカリウムを示す)が設けられているので、単位
面積当たりのインクの付着量が多い時でも、インクのに
じみがなく、インクの吸収性及び定着性が良好で、しか
も透明性及び耐水性も良好な水性インク用記録材を得る
ことができる。
【0063】したがって、この発明の記録材は、インク
ジェット方式をはじめペン方式などで記録するオーバー
ヘッドプロジェクター用の透明な記録材として好適で、
その他スライド用、液晶等のカラーディスプレイに用い
るカラーモザイクフィルター用の透明な記録材にも好ま
しい。なお、この発明の記録材は、紙を支持材とする端
末プリンター用の記録材、X−Yプロッタ−用の記録材
にも使用することができる。
ジェット方式をはじめペン方式などで記録するオーバー
ヘッドプロジェクター用の透明な記録材として好適で、
その他スライド用、液晶等のカラーディスプレイに用い
るカラーモザイクフィルター用の透明な記録材にも好ま
しい。なお、この発明の記録材は、紙を支持材とする端
末プリンター用の記録材、X−Yプロッタ−用の記録材
にも使用することができる。
【0064】なお、この発明に用いる特定の親水性基団
を有する水溶性の変性ポリビニルアルコール及び水溶性
の変性ポリビニルアセタール樹脂は、これ等の特定の親
水性基団の作用により、樹脂の分子間会合や結晶化が抑
制される。それゆえ、このような混合樹脂の溶液を支持
体上に塗布してインク受容層を形成する際には、この混
合樹脂の溶液は経時での粘度変化が生じにくく、塗布作
業性が良好であるという利点がある。
を有する水溶性の変性ポリビニルアルコール及び水溶性
の変性ポリビニルアセタール樹脂は、これ等の特定の親
水性基団の作用により、樹脂の分子間会合や結晶化が抑
制される。それゆえ、このような混合樹脂の溶液を支持
体上に塗布してインク受容層を形成する際には、この混
合樹脂の溶液は経時での粘度変化が生じにくく、塗布作
業性が良好であるという利点がある。
【0065】また、上記インク受容層に、耐水性を向上
させるためのポリアミド樹脂、メラミン・ホルムアルデ
ヒド樹脂、グリオキザール等の耐水化剤が用いられる場
合には、上記特定の親水性基団の一部が効率よく耐水化
剤と反応するので、これによっても耐水性が改善される
という利点もある。
させるためのポリアミド樹脂、メラミン・ホルムアルデ
ヒド樹脂、グリオキザール等の耐水化剤が用いられる場
合には、上記特定の親水性基団の一部が効率よく耐水化
剤と反応するので、これによっても耐水性が改善される
という利点もある。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に、−SO3 M、−OSO3 M
の少なくとも1種の親水性基団を有する水溶性の変性ポ
リビニルアルコール樹脂と、−COOMの親水性基団を
有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂との混合
物からなるインク受容層(但し、Mは水素、リチウム、
ナトリウム又はカリウムを示す)が設けられていること
を特徴とする水性インク用記録材。 - 【請求項2】 支持体上に、スルホン酸基を有する水溶
性の変性ポリビニルアルコール樹脂と、カルボキシル基
を有する水溶性の変性ポリビニルアセタール樹脂との混
合物からなるインク受容層が設けられていることを特徴
とする水性インク用記録材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6078528A JPH07285265A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 水性インク用記録材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6078528A JPH07285265A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 水性インク用記録材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07285265A true JPH07285265A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13664426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6078528A Pending JPH07285265A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 水性インク用記録材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07285265A (ja) |
Cited By (37)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09207425A (ja) * | 1996-02-02 | 1997-08-12 | Kuraray Co Ltd | 被記録材 |
| EP1284186A2 (en) | 2001-08-06 | 2003-02-19 | Konica Corporation | Fixing belt, fixing roller, production method thereof, fixing apparatus and image fixing method utilizing the apparatus |
| WO2003024723A1 (en) | 2001-08-08 | 2003-03-27 | Konica Corporation | Method for forming image |
| EP1336504A2 (en) | 2002-02-13 | 2003-08-20 | Konica Corporation | Fixing belt, fixing roller, production method thereof, fixing apparatus and image fixing method utilizing the apparatus |
| EP1447236A2 (en) | 2003-02-13 | 2004-08-18 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Ink-jet recording sheet and method of producing the same |
| EP1571002A2 (en) | 2004-03-04 | 2005-09-07 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Manufacturing process for porous ink-jet recording sheet |
| EP1634719A2 (en) | 2004-09-10 | 2006-03-15 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Ink-jet recording sheet |
| EP1655077A2 (en) | 2004-11-08 | 2006-05-10 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Spray coating apparatus and spray coating method |
| EP1658994A1 (en) | 2004-10-28 | 2006-05-24 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Ink-jet recording sheet |
| EP1710092A1 (en) | 2005-03-18 | 2006-10-11 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Ink-jet recording sheet |
| EP1710091A1 (en) | 2005-03-16 | 2006-10-11 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Ink-jet recording sheet and production method of the same |
| EP1717055A1 (en) | 2005-04-26 | 2006-11-02 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Ink-jet recording medium and method of manufacturing the same |
| WO2012014655A1 (ja) | 2010-07-24 | 2012-02-02 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 近赤外反射フィルム及びそれを設けた近赤外反射体 |
| WO2012014644A1 (ja) | 2010-07-24 | 2012-02-02 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 近赤外反射フィルムの製造方法及びそれを設けた近赤外反射体 |
| WO2012014607A1 (ja) | 2010-07-24 | 2012-02-02 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 近赤外反射フィルム及びそれを設けた近赤外反射体 |
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