JPH07285790A - ジャッキねじ軸ガイド装置 - Google Patents
ジャッキねじ軸ガイド装置Info
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- JPH07285790A JPH07285790A JP7563594A JP7563594A JPH07285790A JP H07285790 A JPH07285790 A JP H07285790A JP 7563594 A JP7563594 A JP 7563594A JP 7563594 A JP7563594 A JP 7563594A JP H07285790 A JPH07285790 A JP H07285790A
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- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械式ジャッキのねじ軸のためのガイドの耐
磨耗性を向上させ、しかもこのガイドとねじ軸との間
の”かじり”発生を未然に防止する。 【構成】 固定体と被駆動体とのいずれか一方に設けた
ねじ軸1に、他方に設けた筒体8に固着したナット4を
螺合し、前記ねじ軸1をナット4に対して回転させるこ
とにより、固定体と被駆動体とを離間させるようにした
機械的ジャッキにおいて、前記ナット4の両端部に前記
ねじ軸1の外径より若干大きな内径を有する硬質材料製
のガイド2、3をそれぞれ配設し、これらガイド2、3
の内径中心を、前記ねじ軸1の外径中心から互いに18
0度異なる方位に偏心させたことにより、ガイド2、3
の耐磨耗性が向上し、かつガイド2、3とねじ軸1との
間にかじりが生じるのを防止することができる。
磨耗性を向上させ、しかもこのガイドとねじ軸との間
の”かじり”発生を未然に防止する。 【構成】 固定体と被駆動体とのいずれか一方に設けた
ねじ軸1に、他方に設けた筒体8に固着したナット4を
螺合し、前記ねじ軸1をナット4に対して回転させるこ
とにより、固定体と被駆動体とを離間させるようにした
機械的ジャッキにおいて、前記ナット4の両端部に前記
ねじ軸1の外径より若干大きな内径を有する硬質材料製
のガイド2、3をそれぞれ配設し、これらガイド2、3
の内径中心を、前記ねじ軸1の外径中心から互いに18
0度異なる方位に偏心させたことにより、ガイド2、3
の耐磨耗性が向上し、かつガイド2、3とねじ軸1との
間にかじりが生じるのを防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじ軸とナットにより
回転運動を直線運動に変換する機械式ジャッキに関す
る。
回転運動を直線運動に変換する機械式ジャッキに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ねじ軸とナットとにより回転運動を直線
運動に変換する機械式ジャッキには、大別して二通りの
方式がある。第1の方式は、ナットを回転しねじ軸の回
転を拘束することにより、ねじ軸を直線運動させるもの
である。第2の方式は、ねじ軸を回転しナットの回転を
拘束することにより、ナットを直線運動させるものであ
る。ふたつの方式はそれぞれ特長があり、取り付け姿
勢、操作性などを考慮して適宜選択の上使用されている
のが現状である。本発明は後者(ナット移動式)に属す
る。
運動に変換する機械式ジャッキには、大別して二通りの
方式がある。第1の方式は、ナットを回転しねじ軸の回
転を拘束することにより、ねじ軸を直線運動させるもの
である。第2の方式は、ねじ軸を回転しナットの回転を
拘束することにより、ナットを直線運動させるものであ
る。ふたつの方式はそれぞれ特長があり、取り付け姿
勢、操作性などを考慮して適宜選択の上使用されている
のが現状である。本発明は後者(ナット移動式)に属す
る。
【0003】図5及び図6は、従来のナット移動式のジ
ャッキの一例を示す。このジャッキは、その一端部を垂
直の固定壁(10)に水平のピン(9)によって結合されてい
る。この固定側にはモータ(7)により駆動されるウォー
ム減速機(6)が設けられており、ウォーム減速機(6)の
ウォームホィールには水平のねじ軸(1)の一端部が固着
されている。ねじ軸(1)の他端部は、水平の筒体(8)の
一端部からその内部に進退可能に延びている。筒体(8)
の他端部は、水平のピン(9)により被駆動体(11)に連結
されている。このジャッキのピン(9)、(9)による固定
壁(10)、被移動体(11)への連結は、被駆動体(11)が水平
方向の移動のみならず、同時に鉛直方向にも移動可能に
するためである。
ャッキの一例を示す。このジャッキは、その一端部を垂
直の固定壁(10)に水平のピン(9)によって結合されてい
る。この固定側にはモータ(7)により駆動されるウォー
ム減速機(6)が設けられており、ウォーム減速機(6)の
ウォームホィールには水平のねじ軸(1)の一端部が固着
されている。ねじ軸(1)の他端部は、水平の筒体(8)の
一端部からその内部に進退可能に延びている。筒体(8)
の他端部は、水平のピン(9)により被駆動体(11)に連結
されている。このジャッキのピン(9)、(9)による固定
壁(10)、被移動体(11)への連結は、被駆動体(11)が水平
方向の移動のみならず、同時に鉛直方向にも移動可能に
するためである。
【0004】筒体(8)の一端部には、ナットハウジング
(5)がねじ軸(1)を取り囲んで配設されている。このナ
ットハウジング(5)の内方には、ねじ軸(1)に螺合する
ナット(4)が、ナットハウジング(5)により回転不能に
固定されている。ナット(4)の両端部には、ねじ軸(1)
の外径より若干大きい内径を有するガイド(2)、(3)が
配設されている。ナット(4)の中央では、連続給脂器(1
2)から給脂口(15)を介し潤滑剤が供給される。
(5)がねじ軸(1)を取り囲んで配設されている。このナ
ットハウジング(5)の内方には、ねじ軸(1)に螺合する
ナット(4)が、ナットハウジング(5)により回転不能に
固定されている。ナット(4)の両端部には、ねじ軸(1)
の外径より若干大きい内径を有するガイド(2)、(3)が
配設されている。ナット(4)の中央では、連続給脂器(1
2)から給脂口(15)を介し潤滑剤が供給される。
【0005】このようなナット移動式のジャッキを水平
状態、あるいはそれに近い状態で使用すると、すなわち
モータ(7)を付勢してウォーム減速機(6)を介してねじ
軸(1)を前進回転させると、ナットハウジング(5)に固
着されたナット(4)は、このナットハウジング(5)、筒
体(8)を前進させ、この結果被駆動体(11)を水平方向ま
たはそれに近い方向に押し進める。この場合、ねじ軸部
の自重(W1)とナット部の自重(W2)とが、ねじ軸(1)と
ナット(4)との螺合部に作用して曲げモーメントを発生
する。この曲げモーメントの軸横荷重をナット(4)の両
端部のガイド(2)、(3)によって負担するのである。な
お、実際のものにおいては、ナット(4)の螺合部のラジ
アル隙間を、ガイド(2)、(3)部分のラジアル隙間より
大とし、ナット部において曲げモーメントを負担するこ
とがないようにしている。
状態、あるいはそれに近い状態で使用すると、すなわち
モータ(7)を付勢してウォーム減速機(6)を介してねじ
軸(1)を前進回転させると、ナットハウジング(5)に固
着されたナット(4)は、このナットハウジング(5)、筒
体(8)を前進させ、この結果被駆動体(11)を水平方向ま
たはそれに近い方向に押し進める。この場合、ねじ軸部
の自重(W1)とナット部の自重(W2)とが、ねじ軸(1)と
ナット(4)との螺合部に作用して曲げモーメントを発生
する。この曲げモーメントの軸横荷重をナット(4)の両
端部のガイド(2)、(3)によって負担するのである。な
お、実際のものにおいては、ナット(4)の螺合部のラジ
アル隙間を、ガイド(2)、(3)部分のラジアル隙間より
大とし、ナット部において曲げモーメントを負担するこ
とがないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストロ
ークの長大なジャッキを、スパンの短い2カ所のガイド
(2)、(3)によって負担することは、ガイドにかなり高
い面圧を発生させることになる。その上、ねじ軸(1)と
ガイド(2)、(3)との間には、ある程度の隙間が不可欠
であるため、圧縮荷重の場合自重(W1)、(W2)により曲
げモーメントが発生してナット螺合部でねじ軸を座屈さ
せようとする力が作用する。このため、ねじ軸(1)の軸
心とガイド(2)、(3)の軸心との間にミスアラインメン
トが生じ、ねじ軸(1)の外面とガイド(2)、(3)の内面
との間に片当たりを生じさせる結果となる。ナット付近
を拡大しかつ若干誇張して示す図6においては、この片
当たりの場所を符号Xで示している。この片当たりのた
め、ガイドの材料としては、なじみ性の良好な黄銅など
の軟質材料が用いられている。しかし、軟質材料である
ため、ねじ軸外面にある程度の潤滑剤すなわちグリース
が付着しているとはいえ、使用時間の累積とともにガイ
ド内面が減耗し更新を余儀なくされるという欠点があ
る。
ークの長大なジャッキを、スパンの短い2カ所のガイド
(2)、(3)によって負担することは、ガイドにかなり高
い面圧を発生させることになる。その上、ねじ軸(1)と
ガイド(2)、(3)との間には、ある程度の隙間が不可欠
であるため、圧縮荷重の場合自重(W1)、(W2)により曲
げモーメントが発生してナット螺合部でねじ軸を座屈さ
せようとする力が作用する。このため、ねじ軸(1)の軸
心とガイド(2)、(3)の軸心との間にミスアラインメン
トが生じ、ねじ軸(1)の外面とガイド(2)、(3)の内面
との間に片当たりを生じさせる結果となる。ナット付近
を拡大しかつ若干誇張して示す図6においては、この片
当たりの場所を符号Xで示している。この片当たりのた
め、ガイドの材料としては、なじみ性の良好な黄銅など
の軟質材料が用いられている。しかし、軟質材料である
ため、ねじ軸外面にある程度の潤滑剤すなわちグリース
が付着しているとはいえ、使用時間の累積とともにガイ
ド内面が減耗し更新を余儀なくされるという欠点があ
る。
【0007】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、機械式ジャッキのねじ軸ガイドの耐磨
耗性を向上させ、しかもこのガイドとねじ軸との間の”
かじり”発生を未然に防止しうるようにしたジャッキね
じ軸ガイド装置を提供することを目的としている。
な問題点に鑑み、機械式ジャッキのねじ軸ガイドの耐磨
耗性を向上させ、しかもこのガイドとねじ軸との間の”
かじり”発生を未然に防止しうるようにしたジャッキね
じ軸ガイド装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、固定体と被駆動体とのいずれか一方に設
けたねじ軸に、他方に設けた筒体に固着したナットを螺
合し、前記ねじ軸をナットに対して回転させることによ
り、固定体と被駆動体とを離間させるようにした機械的
ジャッキにおいて、前記ナットの両端部に前記ねじ軸の
外径より若干大きな内径を有する硬質材料製のガイドを
それぞれ配設し、これらガイドの内径中心を、前記ねじ
軸の外径中心から互いに180度異なる方位に偏心させ
たことを特徴としている(請求項1)。
め、本発明は、固定体と被駆動体とのいずれか一方に設
けたねじ軸に、他方に設けた筒体に固着したナットを螺
合し、前記ねじ軸をナットに対して回転させることによ
り、固定体と被駆動体とを離間させるようにした機械的
ジャッキにおいて、前記ナットの両端部に前記ねじ軸の
外径より若干大きな内径を有する硬質材料製のガイドを
それぞれ配設し、これらガイドの内径中心を、前記ねじ
軸の外径中心から互いに180度異なる方位に偏心させ
たことを特徴としている(請求項1)。
【0009】ガイドの内径中心のねじ軸の外径中心から
の偏心距離は、それぞれ前記ガイド内径から前記ねじ軸
外径を引いた値の半分とするのがよい(請求項2)。
の偏心距離は、それぞれ前記ガイド内径から前記ねじ軸
外径を引いた値の半分とするのがよい(請求項2)。
【0010】また、ガイドの内径中心をねじ軸の外径中
心から偏心させた方位とは異なる方位に潤滑剤供給口を
設けるのがよい(請求項3)。
心から偏心させた方位とは異なる方位に潤滑剤供給口を
設けるのがよい(請求項3)。
【0011】この潤滑剤供給口は、ガイドにおけるねじ
軸のねじ山に対応する位置に設けるのがよく(請求項
4)、さらに、ねじ軸のねじ山中心位置から圧縮荷重方
向とは逆の軸方向に変位した位置に配設するのがよい
(請求項5)。
軸のねじ山に対応する位置に設けるのがよく(請求項
4)、さらに、ねじ軸のねじ山中心位置から圧縮荷重方
向とは逆の軸方向に変位した位置に配設するのがよい
(請求項5)。
【0012】
【作用】本発明によれば、ガイドの材料を硬質材料とし
たため耐磨耗性が向上する。この場合、ふたつのガイド
の内径中心をねじ軸の外径中心から互いに180度とな
る方位に偏心させたこにより、ガイドの内面とねじ軸の
外面とが片当たりせず均等にあたることとなる。このた
め、硬質材料のガイドが同じく硬質材料のねじ軸に対す
るなじみ性が悪いための”かじり”の発生は回避され
る。
たため耐磨耗性が向上する。この場合、ふたつのガイド
の内径中心をねじ軸の外径中心から互いに180度とな
る方位に偏心させたこにより、ガイドの内面とねじ軸の
外面とが片当たりせず均等にあたることとなる。このた
め、硬質材料のガイドが同じく硬質材料のねじ軸に対す
るなじみ性が悪いための”かじり”の発生は回避され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4を参
照して説明する。なお、図5及び図6に示す従来の構成
部材と同一の構成部材には同一の符号を付して図示し、
それらについての詳細な説明は省略する。
照して説明する。なお、図5及び図6に示す従来の構成
部材と同一の構成部材には同一の符号を付して図示し、
それらについての詳細な説明は省略する。
【0014】図1は上述の図6と同様なナット付近の拡
大断面図である。図6の従来例と異なるのはガイド
(2)、(3)とその関連部分で、ガイド(2)、(3)は表面
硬化鋼のような硬質材料で構成してある。ねじ軸(1)の
材料は当然のことながら鋼材のような硬質材料であるた
め、ガイド(2)、(3)をこのような硬質材料とした場
合、いわゆる”とも金”の摺動となり、”かじり”の発
生する危険性が高くなる。そこで本発明においては、ナ
ット(4)の両端部すなわち2カ所に配設したガイド
(2)、(3)の内径中心(O2)、(O3)を、図2および図3
に示す断面上それぞれ180度対向する方位(本明細書
において、方位とはねじ軸(1)と直交する面でガイド
(2)、(3)を切断した面におけるねじ軸(1)より見た方
向をいうものとする)に、(ガイド内径−ねじ軸外径)
/2だけ偏心させてある((O1)はねじ軸の中心、(e1)
はオフセット量である)。この結果、図1によく示され
ているように、ガイド(2)、(3)はそれぞれ180度方
位が異なる場所Yで面当たりし、片当たりの発生する余
地がない。したがって、ジャッキ各部に自重が作用して
も、ガイド部の接触面の面圧が低く抑えられるのであ
る。
大断面図である。図6の従来例と異なるのはガイド
(2)、(3)とその関連部分で、ガイド(2)、(3)は表面
硬化鋼のような硬質材料で構成してある。ねじ軸(1)の
材料は当然のことながら鋼材のような硬質材料であるた
め、ガイド(2)、(3)をこのような硬質材料とした場
合、いわゆる”とも金”の摺動となり、”かじり”の発
生する危険性が高くなる。そこで本発明においては、ナ
ット(4)の両端部すなわち2カ所に配設したガイド
(2)、(3)の内径中心(O2)、(O3)を、図2および図3
に示す断面上それぞれ180度対向する方位(本明細書
において、方位とはねじ軸(1)と直交する面でガイド
(2)、(3)を切断した面におけるねじ軸(1)より見た方
向をいうものとする)に、(ガイド内径−ねじ軸外径)
/2だけ偏心させてある((O1)はねじ軸の中心、(e1)
はオフセット量である)。この結果、図1によく示され
ているように、ガイド(2)、(3)はそれぞれ180度方
位が異なる場所Yで面当たりし、片当たりの発生する余
地がない。したがって、ジャッキ各部に自重が作用して
も、ガイド部の接触面の面圧が低く抑えられるのであ
る。
【0015】さらに本発明によれば、図2および図3に
示すように、面当たり場所Yすなわちねじ軸(1)とガイ
ド(2)、(3)との荷重接触の中心点から若干離れた方位
(θ)の位置に、ねじ山頂部に直接給脂する給脂口(13)、
(14)を設け、ガイド(2)、(3)に連続給脂している。な
お、図1においては給脂口(13)、(14)の存在を明らかに
するため、これらについては図2および図3に断面線I
−Iで示すように給脂口を通る断面であらわしている。
給脂口に接続する連続給脂器は市販のものでよい。この
ように、自重による荷重方向とは異なる方位(θ)に給脂
口(13)、(14)が設けられているため、給脂口がねじ軸
(1)によって塞がれることもなく、長期間にわたって確
実にガイド(2)、(3)の摺動面へ潤滑剤を供給すること
ができる。
示すように、面当たり場所Yすなわちねじ軸(1)とガイ
ド(2)、(3)との荷重接触の中心点から若干離れた方位
(θ)の位置に、ねじ山頂部に直接給脂する給脂口(13)、
(14)を設け、ガイド(2)、(3)に連続給脂している。な
お、図1においては給脂口(13)、(14)の存在を明らかに
するため、これらについては図2および図3に断面線I
−Iで示すように給脂口を通る断面であらわしている。
給脂口に接続する連続給脂器は市販のものでよい。この
ように、自重による荷重方向とは異なる方位(θ)に給脂
口(13)、(14)が設けられているため、給脂口がねじ軸
(1)によって塞がれることもなく、長期間にわたって確
実にガイド(2)、(3)の摺動面へ潤滑剤を供給すること
ができる。
【0016】このようにして、ねじ軸(1)とガイド
(2)、(3)との”かじり”は有効に回避することができ
るが、ナット(4)には依然として黄銅系材料を使用せざ
るを得ず、このナット(4)の滑り面すなわちナット(4)
のねじ山の側面は、給脂口(15)からグリースを連続的に
供給しても、長期間の使用によって減耗することとな
る。この減耗は正常減耗と呼ばれるものであって、許容
され得る性質のものである。
(2)、(3)との”かじり”は有効に回避することができ
るが、ナット(4)には依然として黄銅系材料を使用せざ
るを得ず、このナット(4)の滑り面すなわちナット(4)
のねじ山の側面は、給脂口(15)からグリースを連続的に
供給しても、長期間の使用によって減耗することとな
る。この減耗は正常減耗と呼ばれるものであって、許容
され得る性質のものである。
【0017】しかしながら、ナット(4)自体の減耗は許
容されるといっても、ナット(4)のねじ山の側面が減耗
すると、それに伴って給脂口(13)、(14)の位置とねじ軸
(1)のねじ山の中心位置とにずれが生じる。したがっ
て、給脂口(13)、(14)の位置を当初ねじ軸(1)のねじ山
の中心位置と一致させておいたのでは、ナット(4)のね
じ山の側面の減耗により、給脂口(13)、(14)の位置とね
じ軸(1)のねじ山の中心位置とに次第にずれが生じ、つ
いには給脂口(13)、(14)がねじ山を外れてねじ谷部の領
域に入ってしまうことも起こり得る。
容されるといっても、ナット(4)のねじ山の側面が減耗
すると、それに伴って給脂口(13)、(14)の位置とねじ軸
(1)のねじ山の中心位置とにずれが生じる。したがっ
て、給脂口(13)、(14)の位置を当初ねじ軸(1)のねじ山
の中心位置と一致させておいたのでは、ナット(4)のね
じ山の側面の減耗により、給脂口(13)、(14)の位置とね
じ軸(1)のねじ山の中心位置とに次第にずれが生じ、つ
いには給脂口(13)、(14)がねじ山を外れてねじ谷部の領
域に入ってしまうことも起こり得る。
【0018】そこで、この給脂口(13)、(14)の開口位置
を、予めねじ軸(1)のねじ山の中心から圧縮荷重の方向
とは反対の方向に変位させてある。この状態は給脂口(1
4)について図4に拡大して示されている。すなわち給脂
口(14)の中心はねじ軸(1)のねじ山の中心から右方向に
距離(e2)だけ変位させている(圧縮荷重の方向は右から
左)。通常、ナット(4)の許容磨耗量は、ねじピッチの
1/3ないし1/4程度であるため、このような変位を
与えることにより、給脂口(13)、(14)がねじ山頂部から
外れることを回避できるのである。
を、予めねじ軸(1)のねじ山の中心から圧縮荷重の方向
とは反対の方向に変位させてある。この状態は給脂口(1
4)について図4に拡大して示されている。すなわち給脂
口(14)の中心はねじ軸(1)のねじ山の中心から右方向に
距離(e2)だけ変位させている(圧縮荷重の方向は右から
左)。通常、ナット(4)の許容磨耗量は、ねじピッチの
1/3ないし1/4程度であるため、このような変位を
与えることにより、給脂口(13)、(14)がねじ山頂部から
外れることを回避できるのである。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ジャッキを横に倒して
使用する場合に、互いに180度異なる各ガイドの内径
中心の偏心の向きが上下を向くようにガイドの向きを特
定しておけば、ねじ軸とガイドとの間にミスアラインメ
ントが生じるのを防止することができるとともに、ガイ
ドの内面とねじ軸の外面とが片当たりせず均等にあたる
ことができ、しかもガイドの材料を硬質材料としたの
で、ガイドの耐磨耗性を飛躍的に向上することができ
る。また、ガイドとねじ軸とをともに硬質材料として
も、上述のように、ねじ軸とガイドとの間にミスアライ
ンメントが生じるのを防止することができるとともに、
ガイドの内面とねじ軸の外面とが片当たりせず均等にあ
たることができるので、”かじり”の発生は回避される
(請求項1)。
使用する場合に、互いに180度異なる各ガイドの内径
中心の偏心の向きが上下を向くようにガイドの向きを特
定しておけば、ねじ軸とガイドとの間にミスアラインメ
ントが生じるのを防止することができるとともに、ガイ
ドの内面とねじ軸の外面とが片当たりせず均等にあたる
ことができ、しかもガイドの材料を硬質材料としたの
で、ガイドの耐磨耗性を飛躍的に向上することができ
る。また、ガイドとねじ軸とをともに硬質材料として
も、上述のように、ねじ軸とガイドとの間にミスアライ
ンメントが生じるのを防止することができるとともに、
ガイドの内面とねじ軸の外面とが片当たりせず均等にあ
たることができるので、”かじり”の発生は回避される
(請求項1)。
【0020】ガイドの内径中心のねじ軸の外径中心から
の偏心距離を、それぞれガイド内径から前記ねじ軸外径
を引いた値の半分とすれば、上記の効果を理論上最大限
に発揮することができる(請求項2)。
の偏心距離を、それぞれガイド内径から前記ねじ軸外径
を引いた値の半分とすれば、上記の効果を理論上最大限
に発揮することができる(請求項2)。
【0021】ガイドに給脂する給脂口を設け、これをね
じ軸とガイドとの接触部から離れた方位の位置に配置す
れば、潤滑剤は確実にねじ軸とガイドとの潤滑作用に寄
与することとなり、長期間にわたって良好な潤滑状態を
保持することができる(請求項3)。
じ軸とガイドとの接触部から離れた方位の位置に配置す
れば、潤滑剤は確実にねじ軸とガイドとの潤滑作用に寄
与することとなり、長期間にわたって良好な潤滑状態を
保持することができる(請求項3)。
【0022】ガイドにおけるねじ軸のねじ山に対応する
位置に潤滑剤供給口を設ければ、潤滑効果をより高める
ことができる(請求項4)。
位置に潤滑剤供給口を設ければ、潤滑効果をより高める
ことができる(請求項4)。
【0023】さらに、給脂口の位置を予めねじ軸のねじ
山中心から圧縮荷重方向とは反対の方向に変位させれ
ば、ナットの磨耗が生じても給脂の場所がねじ山頂部を
外れることがない(請求項5)。
山中心から圧縮荷重方向とは反対の方向に変位させれ
ば、ナットの磨耗が生じても給脂の場所がねじ山頂部を
外れることがない(請求項5)。
【図1】本発明の一実施例を備える機械式ジャッキの要
部の拡大断面図である。
部の拡大断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV部の拡大図である。
【図5】従来の機械式ジャッキの一例を示す一部切欠側
面図である。
面図である。
【図6】同じく要部の拡大断面図である。
(1) ねじ軸 (2)(3) ガイド (4) ナット (5) ナットハウジング (6) ウォーム減速機 (7) モータ (8) 筒体 (9) ピン (10) 固定体 (11) 被駆動体 (12) 連続給脂器 (13)(14)(15) 給脂口 (W1) ねじ軸部自重 (W2) ナット部自重 (O1) ねじ軸の中心 (O2)(O3) ガイドの中心 (X) 片当たりの場所 (Y) 面当たりの場所 (θ) 給脂口の方位角
Claims (5)
- 【請求項1】 固定体と被駆動体とのいずれか一方に設
けたねじ軸に、他方に設けた筒体に固着したナットを螺
合し、前記ねじ軸をナットに対して回転させることによ
り、固定体と被駆動体とを離間させるようにした機械的
ジャッキにおいて、 前記ナットの両端部に前記ねじ軸の外径より若干大きな
内径を有する硬質材料製のガイドをそれぞれ配設し、こ
れらガイドの内径中心を、前記ねじ軸の外径中心から互
いに180度異なる方位に偏心させたことを特徴とする
ジャッキねじ軸ガイド装置。 - 【請求項2】 ガイドの内径中心のねじ軸の外径中心か
らの偏心距離を、それぞれ前記ガイド内径から前記ねじ
軸外径を引いた値の半分としたことを特徴とする請求項
1記載のジャッキねじ軸ガイド装置。 - 【請求項3】 ガイドの内径中心をねじ軸の外径中心か
ら偏心させた方位とは異なる方位に潤滑剤供給口を設け
たことを特徴とする請求項1または2に記載のジャッキ
ねじ軸ガイド装置。 - 【請求項4】 ガイドにおけるねじ軸のねじ山に対応す
る位置に潤滑剤供給口を設けたことを特徴とする請求項
3記載のジャッキねじ軸ガイド装置。 - 【請求項5】 潤滑剤供給口をねじ軸のねじ山中心位置
から圧縮荷重方向とは逆の軸方向にオフセットした位置
に配設したことを特徴とする請求項4記載のジャッキね
じ軸ガイド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7563594A JP2609573B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | ジャッキねじ軸ガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7563594A JP2609573B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | ジャッキねじ軸ガイド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07285790A true JPH07285790A (ja) | 1995-10-31 |
| JP2609573B2 JP2609573B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13581918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7563594A Expired - Fee Related JP2609573B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-04-14 | ジャッキねじ軸ガイド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2609573B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000027922A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-25 | Ntn Corp | ショックアブソーバ用アクチュエータ装置 |
| WO2003038311A1 (en) * | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Nsk Ltd. | Ball screw device |
| JP2003194174A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-07-09 | Nsk Ltd | 自動車用のボールねじ |
| WO2014051272A1 (ko) * | 2012-09-27 | 2014-04-03 | Lee Jong Ki | 스크류 조립체 및 이를 포함하는 이송장치 |
| JP2016216176A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 直結式油圧エレベータの改修方法および非油圧エレベータ |
| KR101874880B1 (ko) * | 2017-12-28 | 2018-07-10 | (주)에스제이오토메이션 | 볼스크류잭 |
| CN109812613A (zh) * | 2017-11-20 | 2019-05-28 | 株式会社不二工机 | 电动阀 |
| CN109854796A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 株式会社不二工机 | 电动阀 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-04-14 JP JP7563594A patent/JP2609573B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2014051272A1 (ko) * | 2012-09-27 | 2014-04-03 | Lee Jong Ki | 스크류 조립체 및 이를 포함하는 이송장치 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2609573B2 (ja) | 1997-05-14 |
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