JPH0728616B2 - 造林方法及び育苗用ポット - Google Patents

造林方法及び育苗用ポット

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JPH0728616B2
JPH0728616B2 JP1291081A JP29108189A JPH0728616B2 JP H0728616 B2 JPH0728616 B2 JP H0728616B2 JP 1291081 A JP1291081 A JP 1291081A JP 29108189 A JP29108189 A JP 29108189A JP H0728616 B2 JPH0728616 B2 JP H0728616B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02P60/40Afforestation or reforestation

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は造林方法及び育苗用ポットに関する。
〔従来の技術〕
造林事業は一般に、造林地に選定し、地表面を整理(地
拵)した後、2〜4時間育苗した苗木を植付け、5〜6
回の下刈、保育(雪起し、つる切、枝打、防虫など)、
間伐を必要に応じて行い、概ね50年以上経過後に伐採す
ることで行なわれている。
また、苗木の育苗方法としては、従来から、苗畑に種を
播いて苗木を育てる方法(裸苗による方法)や、ポット
内に種を播いて苗木を育てる方法(ポット苗木による方
法)等が存在する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の造林方法には、次のような問題が
あった。
裸苗による方法で育苗した苗木の根には、苗畑から掘り
出した際、苗畑の土壌が付着している。
この苗畑の土壌は、元来各々の苗畑によって千差万別で
あり、何れも肥培熟成に多大の年月を要して作られた貴
重なものなので、その補充は極めて困難である。
そのため、従来の造林地等への植付作業にあたっては、
この苗畑土壌の減失を防ぐため、土壌を根から落して、
根系を裸出した状態での輸送が行なわれていた。
しかし、このような根に付着している土壌を落し、苗畑
へ土壌を戻す作業には、多大な手間がかかる。
また、苗木の根から土壌を落してしまうと、根系が乾燥
しやすく、植付後の活着率低下の原因となっている。
他方、ポット苗木による方法で育苗した苗木の場合は、
土壌を落とす必要がないため手間がかからず、また根系
が乾燥しにくい等の利点を有する。
しかし、この場合も貴重な苗畑土壌の減失を防ぐことは
できない上に、輸送の際にも土壌の重みが加わるので、
ポット苗木の取り扱いが容易でない。
なお、近年、土壌を用いないポット苗木も存在している
が、経費も高くかかり、例えば、その一つとしてのジフ
ィポット(商品名)を用いた場合は、ポットの形状と苗
木根系の自然な形状との間に相当な差異があるため、根
の先端が丸まってしまい、良質の苗木を得ることができ
ず、植付後の活着率も低い。
また、プラスチックポットは、液肥に浸して栽培を行っ
た場合、ポットの保水性が良すぎるため、かえって根腐
れを起こしてしまう。
さらに、従来のポット苗木による方法の場合、苗木の成
長が充分でなく、小さい苗木を植栽するため、後で下刈
り作業を注意深く行なう必要があり、手間がかかってい
た。
また、裸苗による方法とポット苗木による方法との何れ
の場合も土壌条件が千差万別であり、施肥設計に専門的
知識と日常の管理技術の累積が必要とされ、除草の手間
がかかるため、容易でない。
従って、以上のような課題を解決し、手間がかからず、
苗木の成長に優れ、植付後の活着率を向上させることが
できる手段が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上記課題を解決するための手段は、下記の通り
である。
第1に、側面体と底面体とに通過部を設けた破壊性を有
する育苗用ポットに、燻炭または籾ガラに保水材を混入
した培地を満たした後、該育苗用ポットを液肥に浸し、
液肥で苗木を育苗し、育苗した苗木を植付けることを特
徴とする、造林方法である。
第2に、側面体と底面体とにスリット状の通過部を設け
た破壊性を有する育苗用ポットに、燻炭または籾ガラに
保水材を混入した培地を満たした後、該育苗用ポットを
液肥に浸し、液肥で苗木を育苗し、育苗した苗木を造林
予定地に輸送して育苗用ポットと共に植付けることを特
徴とする、造林方法である。
第3に、側面体と底面体とに、燻炭または籾ガラに保水
材を混入した培地が洩れない程度であり、かつ、苗木の
根を通す程度の間隔のスリット状の通過部を設けた、破
壊性を有する育苗用ポットである。
ここで、破壊性を有する育苗用ポットとは、育苗用ポッ
トが土中において根の成長を妨げないように最終的に破
壊するものであればよい。
破壊性を有する育苗用ポットは、例えば、育苗用ポット
自体を土中で経時的に脆くなる材質で形成することによ
り得ることができる他にも、側面体と底面体とに形成す
る通過部を、該通過部を通過する根の成長によって、土
中において育苗用ポットが最終的に物理的に破壊するよ
うな形状に形成することによっても得ることができる。
また、通過部は、培地を洩らさず、苗木の根の成長を妨
げないように通過しやすく、根の成長によって底板や側
壁が物理的に壊れやすい形状であればよく、例えば、培
地が洩れない程度であり、かつ、苗木の根を通す程度の
間隔のスリット状に形成する。
〔作用〕
本発明によれば、液肥を使用し、必要に応じた肥料を与
えて苗木を育てる。
また、ポットごと土に埋められた苗木が成長する際、苗
木の根が、側面体や底面体の通過部を通して、ポット外
へ伸長する。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。
まず、本発明で使用する育苗用ポットについて、第1図
の育苗用ポットの一実施例の斜視図を参照しながら説明
する。
該育苗用ポット1は、底面体である底板2の周囲に、側
面体である側壁3が取り付けられている。
底板2はプラスチック又はスチロール樹脂で形成され、
該底板2には根の通過部となる多数のスリット2aが設け
られている。
側壁3は、複数本の棒状の側壁材31と、側壁材31の下部
を支持すると共に底板2に組み合わせる円形枠状の下部
支持材32と、側壁材31の上部を支持する円形枠状の上部
支持材33とから構成され、側壁材31間に形成されるスリ
ット3aが根の通過部となっている。
該上部支持材33の径は、下部支持材32の径よりやや大き
く形成されている。
このような上部支持材33と下部支持材32とで、複数本の
側壁材31を支持することで、側壁3は上部がやや広がっ
た形状になる。
このように、上部の方が下部より広がった形状とすれ
ば、該育苗用ポット1を多数運搬・保存する場合、育苗
用ポット1同士を重ねて取り扱うことができるため有利
である。
側壁材31は、ある程度の力を受けると物理的に破断され
るような材質のもので形成されている。
上記した底板2のスリット2aや側壁3のスリット3aの間
隔は、該育苗用ポット1の培地が洩れない程度であり、
かつ、苗木の根を通す程度にする。
育苗用ポット1に用いる培地には、籾ガラ等の燻炭また
は籾ガラが望ましく、該燻炭または籾ガラに、保水材等
を混入して用いることもできる。
また、図示は省略するが、側面体や底面体は一体に形成
してもよいし、その形状も限定されることがない。
次に、上記した育苗用ポット1を使用した造林方法につ
いて説明する。
全体の工程としては、従来と同様に、造林地を選定し、
地表面を整理した後、苗木を植え付け、下刈、保育、間
伐を必要に応じて行い、最後に伐採することで行なわれ
る。
ここで、本発明の場合、苗木は次のようにして育苗され
る。
底板2と側壁3とからなる育苗用ポット1を、不溶解性
の培地として保水材を混入した燻炭等で満たし、該育苗
用ポット1に苗木の種をまき、ポットを液肥に浸す。
該液肥は、成長過程に応じた成分のものを用いるが、燻
炭等を用いると施肥設計が容易である。
また、特に籾ガラ燻炭や籾ガラは、一般は、全国どこの
農村でも入手が容易であり、しかも該燻炭等を使用すれ
ば、培地に土壌を用いた育苗作業のうち最も労力を必要
とする除草作業が殆ど不要となる。
液肥は、常に流動するようにして、その中に酸素が充分
に溶け込んでいるようにする。
すると、苗木は根と共に成長し、特に、根の部分は、肥
料が充分に行き渡り、燻炭等の培地に邪魔されることな
く、また、スリット2aやスリット3aによる通過部を容易
に通り抜けて成長するので、側壁3や底板2にも邪魔さ
れることなく成長する。
苗木が充分な大きさに成長したら、造林予定地に、苗木
を輸送する。
該輸送も保水材の助けをかりながら行なうことができる
ため、根の乾燥を防ぐことができるし、裸苗による場合
と異なって、苗木の掘り出し作業が簡単であり、手間が
かからない。
植付けは、造林予定地に、苗木を育苗用ポット1ごと埋
めることで行なう。
すると、苗木の根は、土中で育苗用ポット1の通過部を
介して大きく伸長する。
該通過部は、やがて大きく成長し拡伸した根によって少
しずつ拡大され、最後には底板2や側壁3が物理的に壊
れることになるので、ポットの存在が苗木の成長に支障
を来すことはない。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明した通りなので、次のような効果を得
ることができる。
燻炭または籾ガラを培地とした育苗用ポットを用いて液
肥で育苗するので、除草や土壌を落としたりする等の手
間がかからず、貴重な苗畑土壌の減失を防ぐことができ
る上に、燻炭または籾ガラは土壌より軽量なので輸送の
際にも取り扱いが容易である。
また、根系が裸出することもないので根系が乾燥するこ
とがなく、一方、根の成長を妨げるものもないので、活
着率の低下を防ぐことができる。
さらに、液肥の成分を必要に応じて調節すればよいの
で、施肥管理に手間がかからず、苗木の成長も早く、植
付けには充分に成長した苗木を使用することができる。
このように、本願発明に係る造林方法によると、植え付
けの際に充分に成長した苗木を用いるので、その後の木
が、高さ等の成長量の面と強度等の質的な面との両面
で、著しく良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図:育苗用ポットの一実施例の斜視図 1……育苗用ポット、2……底板 2a……スリット、3……側壁 3a……スリット、31……側壁材 32……下部支持材、33……上部支持材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面体と底面体とに通過部を設けた破壊性
    を有する育苗用ポットに、燻炭または籾ガラに保水材を
    混入した培地を満たした後、 該育苗用ポットを液肥に浸し、 液肥で苗木を育苗し、 育苗した苗木を植付けることを特徴とする、 造林方法。
  2. 【請求項2】側面体と底面体とにスリット状の通過部を
    設けた破壊性を有する育苗用ポットに、燻炭または籾ガ
    ラに保水材を混入した培地を満たした後、 該育苗用ポットを液肥に浸し、 液肥で苗木を育苗し、 育苗した苗木を造林予定地に輸送して育苗用ポットと共
    に植付けることを特徴とする、 造林方法。
  3. 【請求項3】側面体と底面体とに、燻炭または籾ガラに
    保水材を混入した培地が洩れない程度であり、かつ、苗
    木の根を通す程度の間隔のスリット状の通過部を設け
    た、破壊性を有する育苗用ポット。
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