JPH07286184A - 炭化水素の水素化転換方法 - Google Patents

炭化水素の水素化転換方法

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JPH07286184A
JPH07286184A JP7085435A JP8543595A JPH07286184A JP H07286184 A JPH07286184 A JP H07286184A JP 7085435 A JP7085435 A JP 7085435A JP 8543595 A JP8543595 A JP 8543595A JP H07286184 A JPH07286184 A JP H07286184A
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diameter
catalyst
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JP7085435A
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Gerald V Nelson
ジェラルド・バーデル・ネルソン
Govanon Nongbri
ゴバノン・エヌエムエヌ・ノングブリ
Roy E Pratt
ロイ・アール・プラット
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Texaco Development Corp
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    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G2300/00Aspects relating to hydrocarbon processing covered by groups C10G1/00 - C10G99/00
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 540℃を越える温度で沸騰する成分とトル
エン不溶物形成体を含む炭化水素供給原料を、第VIII族
と第VIB族の金属酸化物を担持する、175〜220m2
/gの全表面積、0.6〜0.8cm3/g の全細孔容積、お
よび全細孔容積の約33%未満が直径約100Å未満、
全細孔容積の少なくとも約41%が直径約100〜20
0Å、全細孔容積の約16〜26%が直径≧200Åの
細孔として存在する多孔質アルミナ担体の存在におい
て、水素と接触させる水素化処理方法。 【効果】 540℃未満の温度で沸騰する炭化水素に転
換するとともに、540℃を越える温度で沸騰する、ト
ルエン不溶物の少ない炭化水素生成物を生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素供給原料を水
素化処理する方法に関する。より詳細には、本発明は、
特定の細孔径分布をもつ触媒を用いる水素化転換方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】当業者に周知なように、重質炭化水素、
たとえば約540℃を越える沸点を有するものを、より
高い経済的価値を特徴とする軽質の炭化水素に転換する
ことが望ましい。また、炭化水素供給原料、特に石油残
渣を処理して、水素化脱硫(HDS)、水素化脱硝(H
DN)、残留炭素減少(CRR)および水素化脱金属
(HDM)をはじめとする他の目的を達成することも望
ましい。水素化脱金属は、特にニッケル化合物の除去
(HDNi)およびバナジウム化合物の除去(HDV)
を含む。
【0003】これらの方法は通常、比較的小さな直径を
有する特定の範囲の細孔(すなわちミクロポア)と、比
較的大きな直径を有する特定の範囲の細孔(すなわちマ
クロポア)をもつ水素化処理触媒を用いる。
【0004】初期の石油留出物水素化処理触媒は、一般
に、非常に小さなミクロポア径(たとえば100Å未
満)およびむしろ広い細孔径分布を有する1モード触媒
であった。第一世代の石油残渣水素化処理触媒は、大き
な分子の拡散抵抗に打ち勝つために、留出物の水素化処
理用の触媒の細孔構造に、多量のマクロ多孔性を導入し
て開発された。このような触媒は、完全に2モードのH
DS/HDM触媒であるとみなされている。
【0005】石油残油の処理に用いるための改良された
触媒を開発するもうひとつの方法は、上述の拡散制限に
打ち勝つために、本質的に1モードの触媒(顕著なマク
ロ多孔性をもたない)のミクロポア孔径を大きくするこ
とを包含するものであった。
【0006】石油残油の処理に用いるための改良された
触媒を開発する最近の方法は、上述の1モードのHDS
触媒とHDM触媒との中間のミクロポア孔径、ならびに
石油残渣HDS(すなわち、540℃を越える沸点を有
する水素化処理された石油残渣の炭化水素生成物の脱
硫)の拡散制限に打ち勝つのに十分ではあるが、触媒粒
子の内部の被毒を制限するように限定されたマクロ多孔
性を有する触媒の使用を包含する。
【0007】しかし、上記のように定義されたタイプの
触媒のいずれも、540℃を越える沸点を有する供給原
料成分の、540℃未満の沸点を有する生成物への水素
化転換を所望の水準で達成し、同時に、硫黄含有量の低
い540℃+生成物を生じさせるのに効果的であるもの
は見出されていない。
【0008】しかし、従来技術の特徴は、そのような供
給原料の水素化処理を実行して、トルエン不溶物試験に
よって測定されるような望ましくない沈降物の形成を伴
わずに、転換率によって測定されるような所望の成果を
得ることが、これまで不可能であったということにあ
る。水素化処理のための原料は、典型的には、最大で
0.02重量%の非常に低いトルエン不溶物の含有量で
特徴づけられる。
【0009】トルエン不溶物の沈降は、IP−143
(石油生成物の分析および試験のための標準方法)に概
説したように、試料をトルエンで抽出することによって
測定される。典型的な従来技術の水素化処理方法は、一
般に、約0.17重量%のトルエン不溶物、および約
0.8重量%もの540℃+生成物を生じさせる。多量
のトルエン不溶物の生成は、下流側のユニットに付着物
を生じさせる結果を招く点で望ましくない。当然、これ
らの付着物を除去しなければならず、それには、製造ユ
ニットを、望ましくないほど長い期間停止しなければな
らない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、54
0℃を越える温度で沸騰する成分を含有する炭化水素供
給原料を、水素化処理する方法を提供することにある。
他の目的は、当業者には明白であろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、その態様のい
くつかによると、540℃を越える温度で沸騰する成
分、ならびにトルエン不溶物形成体、硫黄、金属、アス
ファルテン、残留炭素および窒素を含有する炭化水素供
給原料を水素化処理する方法であって、該炭化水素供給
原料を、等温水素化処理条件で、第VIII族非貴金属の酸
化物2.5〜6重量%、第VIB族金属の酸化物13〜2
4重量%、シリカ0〜2重量%およびリン酸化物0〜2
重量%を担持する、175〜220m2/gの全表面積、
0.6〜0.8cm3/g の全細孔容積、および全細孔容積
の約33%未満が直径約100Å未満の一次ミクロポア
として存在し、全細孔容積の少なくとも約41%が直径
約100〜200Åの二次ミクロポアとして存在し、全
細孔容積の約16〜26%が直径≧200Åのメゾポア
として存在するような細孔径分布を有する多孔質アルミ
ナ担体の触媒としての存在において、水素と接触させ、
これにより、540℃を越える温度で沸騰する成分、ト
ルエン不溶物、硫黄、金属、残留炭素およびアスファル
テンの含有量が減少した水素化処理された生成物を形成
することを含む方法に関する。
【0012】本発明の方法に供することができる炭化水
素供給原料は、重質の高沸点石油留分、典型的には軽
油、減圧軽油、石炭/油混合物、残渣油、減圧残油など
を含むことができる。本発明の方法は、540℃を越え
る温度で沸騰する成分を含有する高沸点油を処理して、
それらを540℃未満で沸騰する生成物に転換するのに
特に有用である。供給原料は、540℃を越える温度で
沸騰する成分、トルエン不溶物形成体、金属、硫黄、残
留炭素およびアスファルテンが望ましくない高含有量で
存在することを特徴とする、345℃を越える沸点を有
する石油留分であることができる。
【0013】本発明の方法の特徴は、炭化水素供給原
料、特に約540℃を越える温度で沸騰する成分を含有
するものを処理して、540℃未満で沸騰する成分の含
有量の増大、ならびに望ましくない成分、典型的にはト
ルエン不溶物、金属、硫黄、残留炭素およびアスファル
テンの含有量の減少を特徴とする生成物を形成しうるこ
とである。本明細書中「アスファルテン」とは、供給原
料または生成物中のn−ヘプタン不溶物の量からトルエ
ン不溶物の量を差し引いたものをいう。
【0014】用いることができる代表的な原料は、表1
に示す特性を有するアラビア中質/重質減圧残油であ
る。
【0015】
【表1】
【0016】本発明の方法の実施において、その態様の
いくつかによると、炭化水素供給原料を、等温水素化処
理条件で、触媒の存在において水素と接触させる。水素
は、335〜1,680Nm3/m3、好ましくは504〜
1,345Nm3/m3、たとえば844Nm3/m3の速度で供給
する。操作温度は、通常は343〜454℃、好ましく
は370〜440℃、たとえば415℃である。操作は
本質的に等温である。温度は触媒床のところどころで約
11℃未満なら異なってもよい。操作圧力(すなわち反
応器入口の水素分圧)は、10.3〜24.1MPa 、好
ましくは12.4〜17.2MPa 、たとえば15.5MP
a であることができる。
【0017】触媒の担体はアルミナであることができ
る。アルミナは、α−、β−、θ−またはγ−アルミナ
であることができるが、γ−アルミナを使用することが
好ましい。
【0018】用いることができる触媒は、全表面積(T
SA)、全細孔容積(TPV)および細孔径分布(PS
D)によって特徴づけられる。全表面積は175〜22
0m2/g、好ましくは185〜210m2/g、たとえば20
4m2/gである。全細孔容積(TPV)は0.6〜0.8
cm3/g 、好ましくは0.6〜0.7cm3/g 、たとえば
0.63cm3/g であることができる。
【0019】細孔径分布(PSD)は、基材が直径約1
00Å未満の一次ミクロポアを0.26cm3/g 未満の量
で、好ましくは約0.20cm3/g 未満の量で含むような
ものである。これらの一次ミクロポアの容量を0cm3/g
まで減らすことを望むかもしれないが、実際には、一次
ミクロポアの容量が0.04〜0.20cm3/g 、たとえ
ば0.19cm3/g であるときに、本発明の利点を達成し
うることが見出された。これは、TPVの約33%未
満、好ましくは約30%未満に相当する。TPVの約2
0〜33%、たとえば30%において特に利点が得られ
る。TPVの割合について述べた数値は、実際のTPV
(cm3/g 単位)によって変化しうることは明白であろ
う。
【0020】約100〜200Åの範囲の直径の二次ミ
クロポアは、可能な限り高い量で存在し、少なくとも約
0.25cm3/g (TPVの41%)、より好ましくは少
なくとも約0.30cm3/g (TPVの48%)、最も好
ましくは約0.31cm3/g (TPV50%)である。二
次ミクロポアの容量を可能な限り高くする(TPVの約
64%まで)ことが望ましいが、二次ミクロポアの容量
が0.26〜0.51cm3/g 、たとえば約0.31cm3/
g (すなわち、TPVの43〜64%、たとえば49.
2%)であるときに本発明の利点を達成しうることが見
出された。
【0021】直径≧200Åのメゾポアは、0.1〜
0.21cm3/g (TPVの16〜26%)の量で存在す
る。好ましい実施態様においては、メゾポアは、0.1
〜0.15cm3/g (TPVの16〜24%)、たとえば
約0.13cm3/g (TPVの約20.6%)の量で存在
することが好ましい。
【0022】直径≧1,000Åのマクロポアは、約
0.05〜0.14cm3/g (TPVの9〜17%)、た
とえば約0.08cm3/g (TPVの12.7%)の量で
存在することが好ましい。
【0023】本発明の触媒は、本質的に3モードであ
る。100〜200Åの二次ミクロポア領域中、および
<100Åの一次ミクロポア領域中に二つの主要なピー
クがあり、≧200Åのメゾポア領域中に第二の小さめ
のピークがある。
【0024】本発明の触媒はまた、約85〜110Å、
典型的には90Åの細孔モード(Hgポロシメータ測定に
よるdV/dD最大値)、およびdV/dD最大値から±20Å
以内の細孔の細孔容積が、<200Åの細孔に対する割
合として少なくとも37%、好ましくは少なくとも40
%であることを特徴とすることが好ましい。
【0025】本発明の実施に用いることができる供給ア
ルミナは、触媒供給業者から購入することもできるし、
多様な方法、典型的には、疑似ベーマイトシリカ−アル
ミナ85〜90部を、再生利用微粉10〜15部と混合
する方法によって調製することもできる。酸を加え、混
合物を練ったのち、Auger 型押出し機に入れて、直径
0.89±0.075mmの焼成した基材を得る大きさ
の、円筒形の穴を有する金型に通して押し出す。押出し
品を典型的には121〜135℃の最終温度に空気乾燥
して、強熱された固形物20〜25%をもつ押出し品を
得る。次に、空気乾燥した押出し品を間接加熱窯に入れ
て、空気と蒸気の雰囲気中、通常は540〜620℃で
0.5〜4時間焼成する。
【0026】完成した触媒の細孔径分布(合計の百分
比)は、それを調製した元の供給アルミナにおける細孔
径分布と本質的に同じである。ただし、このことは所与
の範囲における細孔容積分布の大部分が、「ブレークポ
イント」たとえば100Åまたは200Åに近くない場
合に限る。近い場合、上述の孔径の細孔の数のわずかな
変化が、報告された範囲に該当する細孔容積について、
報告された値を変更するおそれがある。完成した触媒の
全表面積および全細孔容積は、それを調製した元の供給
アルミナの80〜98%、たとえば96%であることが
できる。
【0027】一般に、本発明の供給アルミナおよび完成
した触媒は、表2に記す細孔構造を特徴とするであろ
う。表中、欄は以下を表す。
【0028】1.この欄は、本発明の触媒の広い特徴、
たとえばml/g単位および全細孔容積TPVに対する百分
比としての細孔容積;指定の範囲に該当する細孔が占め
る、TPVに対する容量%としての細孔容積;細孔モー
ド;250Å未満の領域におけるdV/dDピークの±20
Å内に入る細孔の細孔容積;200Å未満の領域におけ
るdV/dDピークの±20Å内に入る細孔の細孔容積;な
らびにm2/g単位の表面積を掲げる。
【0029】2.この欄は、本発明の範囲に該当する好
ましい触媒の特定の特徴を掲げる。
【0030】
【表2】
【0031】表3は、実施例に使用した供給原料および
操作条件を記載し、本発明に使用される触媒(E)を、
従来技術で使用される触媒(A)と比較している。
【0032】
【表3】
【0033】表4は、本触媒の性質を、関連のケース、
すなわち米国特許出願第08/242,995号および
米国特許第5,399,259号で使用される触媒の性
質と比較している。
【0034】
【表4】
【0035】アルミナ供給押出し品に金属を担持させ
て、第VIII族非貴金属の酸化物を2.5〜6重量%、好
ましくは2.5〜3.5重量%、たとえば2.9重量%
含有し、第VIB族金属の酸化物を13〜24重量%、好
ましくは13〜16重量%、たとえば15.4重量%含
有する生成物触媒を得てもよい。
【0036】第VIII族金属は、非貴金属、たとえば鉄、
コバルトまたはニッケルであることができる。この金属
を、通常は、水溶性塩(たとえば硝酸塩、酢酸塩、シュ
ウ酸塩など)10〜50%、たとえば30.0%の水溶
液から、アルミナに担持させることができる。好ましい
金属はニッケルであり、硝酸ニッケルの30重量%水溶
液として用いることができる。
【0037】第VIB族金属は、クロム、モリブデンまた
はタングステンであることが好ましい。この金属を、通
常は、水溶性塩、たとえばモリブデン酸アンモニウム1
0〜25%、たとえば15%の水溶液から、アルミナに
担持させることができる。
【0038】本発明の触媒の特徴は、P25 を約2重
量%以上含まない、好ましくは約0.2重量%未満しか
含まないことである(触媒調製の間に、リン含有成分を
意図的に付加しない)。リンの存在が、沈降物およびト
ルエン不溶物の形成に寄与することは望ましくない。
【0039】本発明の利点は、シリカを付加しなくても
達成することができるが、シリカ(SiO2 )を少量、
通常は約2重量%まで組み込んでもよい。
【0040】これらの触媒金属は、アルミナ担体に触媒
金属の溶液を噴霧することにより、アルミナ担体に担持
させることができる。各金属を同時に担持させることが
好ましいが、それぞれを別々に担持させることも可能で
ある。少量のH22 を加えて含浸溶液を安定化しても
よい。リンを触媒に組み込むことを避けるため、H3
4 で安定化された溶液は使用しないことが好ましい。
各成分の担持は、アルミナ担体に15.5〜38℃、た
とえば26.5℃の水溶液を噴霧し、続いて脱水し、1
04〜149℃、たとえば121℃で、2〜10時間、
たとえば4時間乾燥させ、482〜677℃、たとえば
540℃で、0.5〜5時間、たとえば0.5時間焼成
することによって、実施することができる。
【0041】本発明の方法の実施において、触媒、好ま
しくは直径0.96mm、長さ3.8mmの押し出した円筒
の形態にあるものを、反応器の中に配置することができ
る。炭化水素原料は、液相において、343〜454
℃、好ましくは370〜440℃、たとえば415℃、
および10.5〜24.5MPa 、好ましくは12.6〜
18.9MPa 、たとえば15.7MPa で触媒床の下部に
導入する。炭化水素原料とともに水素ガスを335〜
1,680Nm3/m3、好ましくは504〜1,545Nm3/
m3、たとえば844Nm3/m3の量で導入する。炭化水素原
料は、0.08〜1.5、好ましくは0.1〜1、たと
えば0.284のLHSVで触媒床に通す。操作中、触
媒床が拡張して、限定された上限レベルをもつ沸騰床を
形成する。操作は本質的に等温であり、入口と出口との
通常の最大温度差は0〜28℃、好ましくは0〜17
℃、たとえば8℃である。
【0042】前記のものほどは好ましくない実施態様に
おいては、反応は、同様に本質的に等温の条件を提供す
る1個以上の連続攪拌糟反応器(CSTR)中で実施す
ることもできる。
【0043】好ましくは沸騰床を含む反応器中を通過す
る間、炭化水素供給原料は、水素化処理/水素化分解反
応により、沸点がより低い生成物への転換を受けること
ができる。典型的な実施態様においては、540℃を越
える温度で沸騰する成分を60〜95容量%、たとえば
87.5体積%含有し、315〜540℃の範囲で沸騰
する成分を5〜40体積%、たとえば12.5体積%含
有する原料を、540℃を越える温度で沸騰する成分を
4〜45体積%、たとえば36体積%しか含有しない水
素化処理された生成物に転換することができる。元の原
料の硫黄含有量は3〜7重量%、通常は5重量%であ
る。生成物中の未転換の540℃+成分の硫黄含有量は
0.5〜3.5重量%、通常は2.8重量%である。
【0044】本発明の触媒の特徴は、水素化処理から出
る生成物流中に、実質的に低い含有量のトルエン不溶物
を生じさせる条件のもとで操作を実施することを可能に
することである(トルエン不溶物の沈降は、石油生成物
の分析および試験のための、IP−143標準方法によ
って測定する)。生成物中のトルエン不溶物は、水素化
処理の下流側にある器具の種々の部品の内側に付着し、
たとえばポンプ、熱交換器、分留塔などの適切な作動を
妨げるため、望ましくない。
【0045】普通ならば、原料を水素化処理することか
ら形成されるトルエン不溶物は、0.8重量%まで、通
常は0.15〜0.5重量%、たとえば0.17重量%
の含有量であることがある。本発明の触媒の特徴は、ト
ルエン不溶物の含有量を、通常は0.03〜0.10重
量%、たとえば0.08重量%にしながら、540℃+
生成物の水素化処理を達成しうることである。
【0046】
【発明の効果】
(i)≧1,000Åの範囲の細孔0.05〜0.14
cm3/g 、(ii)≧200Åの範囲の細孔0.1〜0.2
1cm3/g 、(iii) ≦100Åの範囲の最大細孔0.26
cm3/g および(iv)100〜200Åの範囲の最小細孔
0.25cm3/gを特徴とする本発明の触媒は、低い窒素
含有量、低い硫黄含有量および低い金属含有量を特徴と
する生成物を製造しながらも、トルエン不溶物の含有量
が最低の生成物炭化水素流を最高の転換率で得ることが
できることにおいて特に有利であることが注目されよ
う。
【0047】本発明は、下記を含む利点を特徴とするこ
とが、当業者に理解されよう。
【0048】(i)540℃未満で沸騰する炭化水素生
成物を生成することができる。
【0049】(ii)脱硫度の高い炭化水素生成物を生成
する操作を可能にする。
【0050】(iii)低めの金属含有量を特徴とする炭化
水素生成物を生成する操作を可能にする。
【0051】(iv)生成物の343〜540℃の部分も
また、窒素および硫黄の望ましくも低い含有量を特徴と
する。
【0052】(v)生成物の540℃+成分は、顕著に
低い硫黄の含有量を特徴とする。
【0053】(vi)生成物の540℃+成分は、低いト
ルエン不溶物含有量(0.03〜0.10重量%、たと
えば0.08重量%)を特徴とする。したがって、ユニ
ットの操作性を改善し、下流側の分留装置におけるトル
エン不溶物の付着によって生じる予定外の運転停止を防
ぐことが期待されよう。
【0054】(vii)液状生成物は、アスファルテンおよ
び残留炭素の顕著な減少を特徴とする。
【0055】
【実施例】以下の記載により、本発明の方法の実施が当
業者に理解されよう。なお、別段定めない限り、部はす
べて重量部である。
【0056】実施例においては、表5に示す供給原料を
使用した。
【0057】
【表5】
【0058】実施例1 本発明の方法を実施するための現在知られる最良の形態
を表すこの実施例においては、炭化水素原料は、上記の
表5に示す特性を有するAPI比重4.8のアラビア中
質/重質減圧残油であった。この炭化水素原料は、54
0℃を越える沸点を有する成分87.5体積%の存在、
5重量%の硫黄含有量、134重量ppmのバナジウム含
有量、49重量ppm のニッケル含有量および4,480
重量ppmの窒素含有量を特徴とすることに注意すべきで
ある。
【0059】触媒は、表6に示す細孔構造を有する市販
のγ−アルミナから調製した。表6には、全表面積TS
Aをアルミナ1g あたりのm2で記し、全細孔容積TPV
を1g あたりのcm3 で記し、記載の直径(Å)の細孔か
ら生じる細孔容積PVを1gあたりのcm3 で記す。
【0060】
【表6】
【0061】特記すべきことは、完成した触媒が、10
0〜200Å範囲の大きな細孔容積(0.31cm3/g
)、<100Å範囲の限られた細孔容積(0.19cm3
/g )、90Åの細孔モード(Hg法によるdV/dD最大
値)、および≦200Åの細孔の容積に対して、dV/dD
最大値から±20Å以内の細孔の細孔容積が約37.7
%であることを特徴とすることである。
【0062】直径0.89〜1.04mmの押出し品の形
態にあるこのアルミナを、27℃で、硝酸ニッケル六水
和物とモリブデン酸アンモニウムおよび過酸化水素を含
む水溶液に含浸した。触媒を121℃で4時間乾燥さ
せ、540℃で30分間焼成した。
【0063】生成物である触媒は、表7に示す特徴を示
した。
【0064】
【表7】
【0065】炭化水素原料を、15.5MPa の液相にお
いて、0.284の全液空間速度LHSVおよび415
℃の全平均温度で沸騰床反応器に導入した。水素を84
6Nm3/m3の量で導入した。
【0066】生成物をユニットから捕集し、分析して、
表8に示すデータを得た。
【0067】
【表8】
【0068】上記から、トルエン不溶物の生成を極めて
低く(0.08重量%)抑えながら、540℃+の転換
(たとえば59.1%)を達成する水素化処理を行うこ
とが可能なことは明らかである。従来技術の触媒に対す
る操作を以下に示す。
【0069】比較例1 比較例1においては、表9に示す細孔構造を有する典型
的な従来技術の触媒を用いた。
【0070】
【表9】
【0071】表5に定めるAPI比重4.8の炭化水素
原料を用いて、比較例1の触媒を評価した。操作条件
は、16.4MPa の入口水素圧、138℃の温度、およ
び0.27の全LHSVを包含するものであった。水素
は、1,179Nm3/m3の量で一段反応器に導入した。結
果を表10に示す。
【0072】
【表10】
【0073】本発明の触媒である実施例1が、540℃
+炭化水素の転換水準58〜59体積%において、比較
例1の従来技術の触媒と同様な脱硫、脱硝および残留炭
素減少をもたらし、同時にはるかに低いトルエン不溶物
(比較例の0.17重量%に対して0.08重量%)を
提供することがわかる。
【0074】特定の実施態様を参照して本発明を説明し
たが、本発明の範囲に明らかに該当する種々の変更およ
び変形が可能であることが、当業者に理解されよう。
【0075】表11および表12に、当該技術に使用さ
れる種々の触媒の細孔構造の比較を記す。
【0076】
【表11】
【0077】
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10G 49/04 2115−4H (72)発明者 ゴバノン・エヌエムエヌ・ノングブリ アメリカ合衆国、テキサス 77651、ポー ト・ネッチェス、ゲイルウッド・ドライブ 3161 (72)発明者 ロイ・アール・プラット アメリカ合衆国、テキサス 77651、ポー ト・ネッチェス、ラウンド・タワー 2806

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 540℃を越える温度で沸騰する成分、
    トルエン不溶物形成体、硫黄、金属、アスファルテン、
    残留炭素および窒素を含有する炭化水素供給原料を水素
    化処理する方法であって、 該炭化水素供給原料を、等温水素化処理条件で、第VIII
    族非貴金属の酸化物2.5〜6重量%、第VIB族金属の
    酸化物13〜24重量%、シリカ0〜2重量%およびリ
    ン酸化物0〜2重量%を担持する、175〜220m2/g
    の全表面積、0.6〜0.8cm3/g の全細孔容積、およ
    び全細孔容積の約33%未満が直径約100Å未満の一
    次ミクロポアとして存在し、全細孔容積の少なくとも約
    41%が直径約100〜200Åの二次ミクロポアとし
    て存在し、全細孔容積の約16〜26%が直径≧200
    Åのメゾポアとして存在するような細孔径分布を有する
    多孔質アルミナ担体の触媒としての存在において、水素
    と接触させ、それにより、540℃を越える温度で沸騰
    する成分、トルエン不溶物、硫黄、金属、残留炭素、ア
    スファルテンおよび窒素の量が減少した水素化処理され
    た生成物を形成し;540℃を越える温度で沸騰する成
    分、トルエン不溶物、硫黄、金属、残留炭素、アスファ
    ルテンおよび窒素の量が減少した該水素化処理された生
    成物を回収することを特徴とする方法。
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