JPH072865Y2 - Pc鋼材用定着具本体の取付構造 - Google Patents

Pc鋼材用定着具本体の取付構造

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JPH072865Y2
JPH072865Y2 JP85790U JP85790U JPH072865Y2 JP H072865 Y2 JPH072865 Y2 JP H072865Y2 JP 85790 U JP85790 U JP 85790U JP 85790 U JP85790 U JP 85790U JP H072865 Y2 JPH072865 Y2 JP H072865Y2
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重朗 中村
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オリエンタル建設株式会社
株式会社ピー・エス
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、プレストレストコンクリート部材を製造す
る場合に使用するPC鋼材用定着具における定着具本体を
型枠に取付ける構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、プレストレストコンクリート部材の製造に用いら
れるPC鋼材用定着具本体の取付構造としては、第16図に
示すように、PC鋼材挿通用透孔1を有する支圧板2の前
部にシース接続筒13を連結し、かつ前記支圧板2の後部
に雌ねじを備えている大径の円筒体14を連結して、定着
具本体15を構成し、端部に雄ねじを備えているPC鋼棒16
の端部を前記支圧板2の透孔1に挿通すると共に、PC鋼
棒16を被覆するシース17の端部を前記シース接続筒13内
に挿入し、PC鋼棒16に螺合したナット18を支圧板2の後
面に係合し、グラウト材注入孔19を有するねじ蓋20の後
部中央に螺杆21を一体に連設して構成した螺杆付き蓋22
におけるねじ蓋20を、前記円筒体14の雌ねじに螺合し、
さらに螺杆付き蓋22の螺杆21を型枠23の透孔に挿通し、
その螺杆21に螺合した型枠締付用ナット24を緊締して、
型枠23をねじ蓋20の後面に圧接させた取付構造が知られ
ている。
そしてシース17および定着具本体15の外側に打設したコ
ンクリート25が硬化したのち、脱型すると共に螺杆付き
蓋22を取外し、次いでPC鋼棒16の端部に、牽引用杆体の
一端部を、ねじ式カップリングを介して連結し、かつ牽
引用ジャッキによりその牽引用杆体を介してPC鋼棒16を
緊張した状態で、ナット18を締付方向に回転して支圧板
2に係合し、次にPC鋼棒16から牽引用杆体を取外したの
ち、前記円筒体14に螺杆付き蓋22を螺合し、グラウト材
注入孔19からシース17および定着具本体15の内部にセメ
ントミルク等のグラウト材を注入している。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来のPC鋼材用定着具本体の取付構造の場合は、大
径の円筒体14の内側に雌ねじを切削形成する加工および
大径の蓋20の外周に雄ねじを切削形成する加工を行なわ
ねばらず、そのため加工が煩雑でコスト高になり、かつ
螺杆付き蓋22を定着具本体15の円筒体14に螺合してセッ
トするとき、螺杆付き蓋22を連続して回転しなければな
らないので、セットする時間が長くかかる。
また前記螺杆付き蓋22は、定着具本体15に対し螺合およ
び螺脱されて反復使用されるが、前記螺杆付き蓋22を定
着具本体15に螺合した状態で、グラウト材注入孔19から
定着具本体15内を通ってグラウト材を注入するので、そ
のグラウト材が定着具本体15と螺杆付き蓋22との螺合部
に侵入して硬化することがあり、そのため螺杆付き蓋22
の螺脱操作を行ないにくいことがあり、かつ螺杆付き蓋
22を再使用するとき、その螺杆付き蓋22の雄ねじに付着
して硬化したグラウト材を予めワイヤブラシ等により剥
離する作業を行なう必要があるので煩雑である。
また前記従来のPC鋼材用定着具本体の取付構造な、PC鋼
材として鋼棒を使用する場合には採用できるが、PC鋼材
として鋼線束や鋼撚線を使用する場合には採用できない
という問題がある。
この考案は、前記従来の定着具本体の取付構造における
問題点を解決し、構造が簡単で低コストで製作できると
共に、係止金具を定着具本体に対し迅速に着脱すること
ができ、さらにPC鋼材として鋼棒,鋼線束,鋼撚線の何
れを使用する場合にも採用できるPC鋼材用定着具本体の
取付構造を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この考案のPC鋼材用定着具
本体の取付構造においては、PC鋼材挿通用透孔1を備え
ている支圧板2の後部に円筒体3の前部が固定され、か
つその円筒体3の後部内面における直径方向の両側に、
一対の円弧状係止片4が固着されて、定着具本体5が構
成され、前記一対の円弧状係止片4の端部間隔Dよりも
小さい端部巾dを有する係止板6の中央部に、外周に雄
ねじ7を有するPC鋼材挿通用管体8の前端部が挿通固着
されて、係止金具9が構成され、その係止金具9におけ
る係止板6は、前記一対の円弧状係止片4の端部間を通
って円筒体3内に挿入されたのち回動されて、各円弧状
係止片4の前部に係合するように配置され、前記円筒体
3の後端部は型枠10の内面に直接または間接的に係合さ
れ、前記係止金具9における管体8が型枠10の透孔11に
挿通され、型枠10の外側において前記管体8に固定用ナ
ット12が螺合されている。
〔作用〕
係止金具9における係止板6の両端部を、一対の円弧状
係止片4の両端部の間を通って円筒体3内に挿入し、次
いで係止金具9を約90°回動すると、係止金具9におけ
る係止板6の両端部を一対の円弧状係止片4の前部に係
合させることができ、また係止金具9を、約90°回転し
て一対の円弧状係止片4から外したのち後方に移動させ
ると、係止金具9を定着具本体5から取外すことができ
る。
係止金具9の係止板6を定着具本体5における一対の円
弧状係止片4の前部に係合させ、かつ係止金具9のPC鋼
材挿通用管体8を型枠10の透孔11に挿通し、型枠10の外
側においてPC鋼材挿通用管体8の雄ねじ7に固定用ナッ
ト12を螺合して緊締すると、定着具本体5が型枠10に固
定される。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によって詳細に説明する。
第3図ないし第5図はこの考案の実施例において用いら
れる金属製定着具本体5を示すものであって、中央にPC
鋼材挿通用透孔1を備えている支圧板2の前部に、その
透孔1に連通するシース接続筒13の後端部が溶接により
固着され、前記支圧板2の後部には、前記透孔1と同心
的に配置された大径の円筒体3の前端部が溶接により固
着され、かつ前記円筒体3の後部内面における直径方向
の両側に、金属線材からなる一対の円弧状係止片4が当
接されて溶接により固着され、前記円弧状係止片4の両
端部には、前方に向かって突出する回動防止用ストッパ
26が屈折連設され、各円弧状係止片4の両端部間に端部
間隔Dが設けられ、されに前記支圧板2には、透孔1の
内周面から円筒体3の内周面近くの支圧板後面に向かっ
て傾斜状態で延長するグラウト材注入孔27が設けられて
いる。
第6図ないし第8図はこの考案の実施例において用いら
れる金属製係止金具9を示すものであって、前記一対の
円弧状係止片4の端部間隔Dよりも小さい端部巾dを有
する係止板6の中央部に透孔が設けられ、かつ外周に雄
ねじ7を有するPC鋼材挿通用管体8の前端小径部が係止
板6の透孔に嵌挿され、係止板6をPC鋼材挿通用管体8
とが溶接により固着され、さらにPC鋼材挿通用管体8の
後端部には、係止板6の長手方向を示す方向表示用孔28
が設けられている。
第9図および第10図はこの考案の実施例に関連して用い
られるグラウト注入蓋取付具29を示すものであって、金
属製支持板30の中央部にボルト31が挿通されて溶接によ
り固着され、そのボルト31にナット32が螺合されてい
る。
第11図はこの考案の実施例に関連して使用するグラウト
注入蓋33を示すものであって、金属製円板34の中心部に
ボルト挿通用透孔35が設けられ、前記円板34の偏心位置
にグラウトホース挿通用偏心透孔36が設けられている。
第1図および第2図は前記定着具本体5および係止金具
9を使用したこの考案の実施例に係るPC鋼材用定着具本
体の取付構造を示すものであって、定着具本体5におけ
るシース接続筒13がPC鋼材37を挿通したシース17の端部
に嵌挿され、かつ係止金具9のPC鋼材挿通用管体8にPC
鋼材37が挿通され、次いで第12図に実線で示すように、
係止金具9における係止板6の両端部が一対の円弧状係
止片4の両端部の間を通って円筒体3内に挿入され、次
いで係止金具9が約90°回動されて、係止板6の両端部
が各円弧状係止片4の前部に対向するように配置され
る。
次に係止金具9におけるPC鋼材挿通用管体8に、円筒体
3の後端部を塞ぐゴム製蓋38の中心孔と型枠10の透孔と
ワッシャー39とが順次嵌設され、前記型枠10の外側にお
いてPC鋼材挿通用管体8に螺合された固定用ナット12が
緊締され、前記係止金具9の係止板6により各円弧状係
止片4を介して定着具本体5が型枠10に向かって押圧さ
れ、前記定着具本体5が型枠10に対しゴム製蓋38を介し
て締付固定されている。また前記型枠10の内側におい
て、定着具本体5およびシース17の外側にコンクリート
25が打設される。
第1図および第2図に示すコンクリート25が硬化したの
ち、ナット12が螺脱され、次いでワッシャー39,型枠10
およびゴム製蓋38がPC鋼材挿通用管体8から取外され、
かつ係止板6が回転防止用ストッパ26よりも前方に位置
するまで、係止金具9が前進移動され、次に係止金具9
が約90°回動されたのち円筒体3から引き抜かれる。
次に第13図に示すように、後方に向かって拡開するテー
パー孔を有するスリーブ40が、PC鋼材37に挿通された状
態で円筒体3内に配置され、かつ前記スリーブ40のテー
パー孔とPC鋼材37との間に、円弧状断面の複数の楔片41
が挿入され、次いでPC鋼材クランプを有する緊張用ジャ
ッキ(図示を省略した)によりPC鋼材37が緊張された状
態で、スリーブ40の前面が支圧板2の後面に係合される
と共に、スリーブ40とPC鋼材37との間に楔片41が圧入さ
れ、次いでPC鋼材37が円筒体3の後端部と楔片41の後端
部との間の位置で切断される。
次に第14図に示すように、グラウト注入蓋取付具29にお
ける支持板30の両端部が一対の円弧状係止片4の両端部
の間を通って円筒体3内に挿入されたのち、グラウト注
入蓋取付具29が約90°回動されて、金属製支持板30の両
端部が各円弧状係止片4の前部に対向するように配置さ
れ、かつグラウト注入蓋33の偏心透孔36にグラウトホー
ス42が挿通されると共に、そのグラウトホース42の先端
部に抜け止め用ビニールテープ43が巻付けられ、さらに
グラウト注入蓋33の中心の透孔35にグラウト注入蓋取付
具29のボルト31が挿通されると共に、そのボルト31に螺
合されたナット32が緊締されて、金属製支持板30が各円
弧状係止片4に係合されると共に、グラウト注入蓋33が
円筒体3の後端面に固定され、次に前記グラウトホース
42からセメントミルクまたはモルタル等のグラウト材44
がシース17の内部および定着具本体5内に注入充填され
る。
前記グラウト材44が硬化したのちナット32が螺脱され
て、グラウト注入蓋33およびグラウトホース42が取外さ
れ、かつボルト31の突出部がタガネ等により切断され、
次に第15図に示すように、コンクリート部材における定
着具本体5の後部の凹部に後埋めモルタル45が充填され
る。
この考案は実施する場合、PC鋼材としては、PC鋼棒,鋼
線束、鋼撚線の何れを使用してもよい。
〔考案の効果〕
この考案は前述のように構成されているので、以下に記
載するような効果を奏する。
係止金具9における係止板6の両端部を、一対の円弧状
係止片4の両端部の間を通って、定着具本体5における
円筒体3内に挿入し、次いで係止金具9を約90°回動
し、かつ係止金具9におけるPC鋼材挿通用管体8を型枠
10の透孔に挿通したのち、前記PC鋼材挿通用管体8の雄
ねじ7に固定用ナット12を螺合して緊締するという簡単
な操作を行なうことにより、定着具本体5を型枠10に対
し容易にかつ迅速に固定することができ、さらに固定用
ナット12を螺脱すると共に型枠10を取外したのち、係止
金具9を約90°回動し、次いでその係止金具9を後方に
移動するという簡単な操作を行なうことにより、係止金
具9を定着具本体5から容易にかつ迅速に取外すことが
できる。
また大径の円筒体3の内側に雌ねじを切削により形成す
る必要はなく、かつ係止金具9に対し円筒体3の雌ねじ
に螺合される雄ねじを切削により形成する必要もないの
で、定着具本体5および係止金具9を低コストで製作す
ることができ、またPC鋼材37として、鋼棒,鋼線束、鋼
撚線の何れをも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るPC鋼材用定着具本体
の突出構造を示す縦断側面図、第2図は第1図のA−A
線拡大断面図、第3図は定着具本体の縦断側面図、第4
図はその正面図、第5図は第3図のB−B線断面図、第
6図は係止金具の縦断側面図、第7図はその背面図、第
8図は第6図のC−C線断面図、第9図はグラウト注入
蓋取付具の側面図、第10図はその正面図、第11図はグラ
ウト注入蓋の正面図である。 第12図は係止金具の係止板を定着具本体に挿入係止する
ときの状態を示す正面図、第13図は定着具本体内におい
てPC鋼材にスリーブおよび楔片を嵌設した状態を示す縦
断側面図、第14図はグラウト材の注入準備を完了した状
態を示す横断平面図、第15図はグラウト材の注入充填お
よび後埋めモルタルの充填を行なった状態を示す横断平
面図である。第16図は従来のPC鋼材用定着具本体の取付
構造を示す縦断側面図である。 図において、1はPC鋼材挿通用透孔、2は支圧板、3は
円筒体、4は円弧状係止片、5は定着具本体、6は係止
板、7は雄ねじ、8はPC鋼材挿通用管体、9は係止金
具、10は型枠、12は固定用ナット、13はシース接続筒、
17はシース、25はコンクリート、26は回動防止用ストッ
パ、27はグラウト材注入孔、28は方向表示用孔、29はグ
ラウト注入蓋取付具、30は金属製支持板、31はボルト、
32はナット、33はグラウト注入蓋、36はグラウトホース
挿通用偏心透孔、37はPC鋼材、38はゴム製蓋、40はスリ
ーブ、41は楔片、42はグラウトホース、44はグラウト
材、45は後埋めモルタルである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】PC鋼材挿通用透孔1を備えている支圧板2
    の後部に円筒体3の前部が固定され、かつその円筒体3
    の後部内面における直径方向の両側に、一対の円弧状係
    止片4が固着されて、定着具本体5が構成され、前記一
    対の円弧状係止片4の端部間隔Dよりも小さい端部巾d
    を有する係止板6の中央部に、外周に雄ねじ7を有する
    PC鋼材挿通用管体8の前端部が挿通固着されて、係止金
    具9が構成され、その係止金具9における係止板6は、
    前記一対の円弧状係止片4の端部間を通って円筒体3内
    に挿入されたのち回動されて、各円弧状係止片4の前部
    に係合するように配置され、前記円筒体3の後端部は型
    枠10の内面に直接または間接的に係合され、前記係止金
    具9における管体8が型枠10の透孔11に挿通され、型枠
    10の外側において前記管体8に固定用ナット12が螺合さ
    れているPC鋼材用定着具本体の取付構造。
JP85790U 1990-01-11 1990-01-11 Pc鋼材用定着具本体の取付構造 Expired - Lifetime JPH072865Y2 (ja)

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