JPH07288096A - 試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡 - Google Patents
試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡Info
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- JPH07288096A JPH07288096A JP6081538A JP8153894A JPH07288096A JP H07288096 A JPH07288096 A JP H07288096A JP 6081538 A JP6081538 A JP 6081538A JP 8153894 A JP8153894 A JP 8153894A JP H07288096 A JPH07288096 A JP H07288096A
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- sample
- electron beam
- signal
- scanning
- electron
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料の帯電の状態を自動的に簡単に検出する
ことができる試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡
を実現する。 【構成】 電子銃3からの電子ビームを試料6上に集束
し、更に電子ビームを試料6上で2次元的に走査する。
試料への電子ビームの照射に応じて得られた反射電子信
号を検出器16によって検出し、検出器16からの信号
に基づいて所定時間内における検出信号の変動分を求
め、求められた変動分に基づいて試料周辺の圧力、試料
への電子ビームの照射量、電子ビームの加速電圧のいず
れかを制御する。
ことができる試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡
を実現する。 【構成】 電子銃3からの電子ビームを試料6上に集束
し、更に電子ビームを試料6上で2次元的に走査する。
試料への電子ビームの照射に応じて得られた反射電子信
号を検出器16によって検出し、検出器16からの信号
に基づいて所定時間内における検出信号の変動分を求
め、求められた変動分に基づいて試料周辺の圧力、試料
への電子ビームの照射量、電子ビームの加速電圧のいず
れかを制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査電子顕微鏡におい
て絶縁物や半導体などの試料を観察する場合に用いて好
適な試料の帯電量検出方法および走査電子顕微鏡に関す
る。
て絶縁物や半導体などの試料を観察する場合に用いて好
適な試料の帯電量検出方法および走査電子顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡では、試料に電子ビーム
を細く集束すると共に、試料上で電子ビームを2次元的
に走査している。そして、試料への電子ビームの照射に
ともなって発生した2次電子や反射電子を検出し、その
検出信号を電子ビームの走査と同期した陰極線管に供給
し、試料の走査像を得るようにしている。
を細く集束すると共に、試料上で電子ビームを2次元的
に走査している。そして、試料への電子ビームの照射に
ともなって発生した2次電子や反射電子を検出し、その
検出信号を電子ビームの走査と同期した陰極線管に供給
し、試料の走査像を得るようにしている。
【0003】通常、試料としては導電性のものが多く用
いられるが、絶縁物や半導体材料などの導電性でない試
料の場合には、試料への電子ビームの照射により試料が
帯電する。この帯電を防止するため、事前に試料表面に
カーボンや金属などの導電性物質をコーティング処理す
るようにしている。しかしながら、コーティング処理し
た試料はその表面が実質的にコーティング材料で汚染さ
れることになり、試料の生の表面状態の観察が不可能と
なる。また、半導体デバイスの中間検査などの場合に
は、そもそも金属のコーティングなどはできない。
いられるが、絶縁物や半導体材料などの導電性でない試
料の場合には、試料への電子ビームの照射により試料が
帯電する。この帯電を防止するため、事前に試料表面に
カーボンや金属などの導電性物質をコーティング処理す
るようにしている。しかしながら、コーティング処理し
た試料はその表面が実質的にコーティング材料で汚染さ
れることになり、試料の生の表面状態の観察が不可能と
なる。また、半導体デバイスの中間検査などの場合に
は、そもそも金属のコーティングなどはできない。
【0004】このようなことから、絶縁物試料などの観
察をコーティング処理なしで行う手法が開発されてい
る。その手法としては、試料室の圧力を高くし、帯電し
た試料表面の電荷を試料周辺のガスイオンによって中和
する、試料に照射する電子ビームの電流量を減少させ
る、試料に照射する電子ビームの加速電圧を低くするな
どがある。
察をコーティング処理なしで行う手法が開発されてい
る。その手法としては、試料室の圧力を高くし、帯電し
た試料表面の電荷を試料周辺のガスイオンによって中和
する、試料に照射する電子ビームの電流量を減少させ
る、試料に照射する電子ビームの加速電圧を低くするな
どがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した絶縁物試料を
観察する手法の一つとして、試料室の圧力を高くした場
合、考慮すべきは、試料に到達する電子ビーム量とその
プローブ径が試料室の圧力に依存することである。すな
わち、より高い試料室内の圧力は試料の帯電を解消する
ことに効果が高いが、その反面、試料に到達する電子ビ
ームの量が減少する。その結果、高い倍率での像の観察
が困難となり、また、X線分析を行う場合には、微小領
域の分析を困難とする。従って、試料室の圧力を高くし
て観察する場合には、帯電を解消する最も低い圧力に試
料室内圧力を設定する操作が重要となる。
観察する手法の一つとして、試料室の圧力を高くした場
合、考慮すべきは、試料に到達する電子ビーム量とその
プローブ径が試料室の圧力に依存することである。すな
わち、より高い試料室内の圧力は試料の帯電を解消する
ことに効果が高いが、その反面、試料に到達する電子ビ
ームの量が減少する。その結果、高い倍率での像の観察
が困難となり、また、X線分析を行う場合には、微小領
域の分析を困難とする。従って、試料室の圧力を高くし
て観察する場合には、帯電を解消する最も低い圧力に試
料室内圧力を設定する操作が重要となる。
【0006】従来の試料室圧力の設定操作は、まず試料
室内の圧力を任意の高さにし、試料上の所定領域で電子
ビームの走査を行う。この走査に基づく反射電子や2次
電子を検出し検出信号を陰極線管に供給して走査像を表
示し、その像の観察を行う。この像を直接観察したりあ
るいは像を写真撮影した上で得られた像から試料の帯電
の影響の有無をオペレータの判断によって行う。この判
断に基づき、帯電の影響があれば、試料室にガスを供給
するガス源と接続されたニードル弁を操作し、試料室内
により多くのガスを供給して圧力を高める。逆に帯電の
影響が全くない場合には、ニードル弁を操作してガスの
供給量を減らし、試料室内圧力を低くする。しかしなが
ら、このような操作は、オペレータの勘や経験によるも
ので、正確ではなく、また、時間も多く要することにな
る。
室内の圧力を任意の高さにし、試料上の所定領域で電子
ビームの走査を行う。この走査に基づく反射電子や2次
電子を検出し検出信号を陰極線管に供給して走査像を表
示し、その像の観察を行う。この像を直接観察したりあ
るいは像を写真撮影した上で得られた像から試料の帯電
の影響の有無をオペレータの判断によって行う。この判
断に基づき、帯電の影響があれば、試料室にガスを供給
するガス源と接続されたニードル弁を操作し、試料室内
により多くのガスを供給して圧力を高める。逆に帯電の
影響が全くない場合には、ニードル弁を操作してガスの
供給量を減らし、試料室内圧力を低くする。しかしなが
ら、このような操作は、オペレータの勘や経験によるも
ので、正確ではなく、また、時間も多く要することにな
る。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、試料の帯電の状態を自動的に簡単
に検出することができる試料の帯電検出方法および走査
電子顕微鏡を実現するにある。
もので、その目的は、試料の帯電の状態を自動的に簡単
に検出することができる試料の帯電検出方法および走査
電子顕微鏡を実現するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく試料の帯
電検出方法は、試料上を繰り返し電子ビームによって所
定時間走査し、この所定時間の電子ビームの走査に伴っ
て得られた信号の変動分を検出するようにしたことを特
徴としている。
電検出方法は、試料上を繰り返し電子ビームによって所
定時間走査し、この所定時間の電子ビームの走査に伴っ
て得られた信号の変動分を検出するようにしたことを特
徴としている。
【0009】本発明に基づく走査電子顕微鏡は、電子銃
と、電子銃からの電子ビームを試料上に集束する集束レ
ンズと、電子ビームを試料上で2次元的に走査する走査
手段と、試料への電子ビームの照射に応じて得られた信
号を検出する検出器と、検出器の出力信号が供給される
試料像表示手段と、検出器からの信号に基づいて所定時
間内における検出信号の変動分を求める手段と、求めら
れた変動分に基づいて試料周辺の圧力、試料への電子ビ
ームの照射量、電子ビームの加速電圧のいずれかを制御
するための制御手段とを備えたことを特徴としている。
と、電子銃からの電子ビームを試料上に集束する集束レ
ンズと、電子ビームを試料上で2次元的に走査する走査
手段と、試料への電子ビームの照射に応じて得られた信
号を検出する検出器と、検出器の出力信号が供給される
試料像表示手段と、検出器からの信号に基づいて所定時
間内における検出信号の変動分を求める手段と、求めら
れた変動分に基づいて試料周辺の圧力、試料への電子ビ
ームの照射量、電子ビームの加速電圧のいずれかを制御
するための制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明では、試料上を繰り返し電子ビームによ
って所定時間走査し、この所定時間の電子ビームの走査
に伴って得られた信号の変動分を検出し、試料の帯電の
状態を判定する。
って所定時間走査し、この所定時間の電子ビームの走査
に伴って得られた信号の変動分を検出し、試料の帯電の
状態を判定する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明に基づく走査電子顕微鏡の一
例を示しており、1は電子ビームカラム、2は試料室で
ある。電子ビームカラム1の上部には電子銃3が設けら
れており、電子銃3から発生し加速された電子ビームは
集束レンズ4、対物レンズ5によって試料室2内の試料
6上に細く集束される。試料6に照射される電子ビーム
は、垂直偏向コイル7,水平偏向コイル8によって2次
元的に走査される。垂直偏向コイル7には、走査信号発
生回路9からの垂直偏向信号がゲート回路10を介して
供給され、水平偏向コイル8には走査信号発生回路9か
らの水平偏向信号が供給される。
に説明する。図1は本発明に基づく走査電子顕微鏡の一
例を示しており、1は電子ビームカラム、2は試料室で
ある。電子ビームカラム1の上部には電子銃3が設けら
れており、電子銃3から発生し加速された電子ビームは
集束レンズ4、対物レンズ5によって試料室2内の試料
6上に細く集束される。試料6に照射される電子ビーム
は、垂直偏向コイル7,水平偏向コイル8によって2次
元的に走査される。垂直偏向コイル7には、走査信号発
生回路9からの垂直偏向信号がゲート回路10を介して
供給され、水平偏向コイル8には走査信号発生回路9か
らの水平偏向信号が供給される。
【0012】試料室2内部は図示していないが適宜な真
空ポンプによって排気されている。また、試料室2内部
には、窒素ガス源11からニードル弁12を介して窒素
ガスが供給されるように構成されている。その結果、試
料室2内部の圧力は、ニードル弁12を駆動機構13に
よって操作し、試料室2内部に供給する窒素ガスの量を
制御することによって調整が可能となる。試料室2内部
の圧力は、真空計14によって測定され、その圧力に応
じた信号は、圧力判定回路15に供給される。
空ポンプによって排気されている。また、試料室2内部
には、窒素ガス源11からニードル弁12を介して窒素
ガスが供給されるように構成されている。その結果、試
料室2内部の圧力は、ニードル弁12を駆動機構13に
よって操作し、試料室2内部に供給する窒素ガスの量を
制御することによって調整が可能となる。試料室2内部
の圧力は、真空計14によって測定され、その圧力に応
じた信号は、圧力判定回路15に供給される。
【0013】試料6への電子ビームの照射によって発生
した反射電子は、反射電子検出器16によって検出され
る。検出器16からの検出信号は、増幅器17によって
増幅された後、陰極線管18に供給される。また、検出
器16からの検出信号はローパスフィルタ19とハイパ
スフィルタ20に供給される。ローパスフィルタ19は
所定周波数以下の信号を通過させ、ハイパスフィルタ2
0は所定の周波数以上の信号を通過させる。
した反射電子は、反射電子検出器16によって検出され
る。検出器16からの検出信号は、増幅器17によって
増幅された後、陰極線管18に供給される。また、検出
器16からの検出信号はローパスフィルタ19とハイパ
スフィルタ20に供給される。ローパスフィルタ19は
所定周波数以下の信号を通過させ、ハイパスフィルタ2
0は所定の周波数以上の信号を通過させる。
【0014】ローパスフィルタ19の出力信号は変動分
検出回路21に供給され、また、ハイパスフィルタ20
の出力信号は、変動分検出回路22に供給される。2種
の変動分検出回路21,22の出力は、演算回路23に
供給され、その比が演算される。演算回路23で求めら
れた比の信号は、メータ24によって表示されると共
に、制御回路25に供給される。このような構成の動作
を図2のタイムチャートも参考にして以下説明する。
検出回路21に供給され、また、ハイパスフィルタ20
の出力信号は、変動分検出回路22に供給される。2種
の変動分検出回路21,22の出力は、演算回路23に
供給され、その比が演算される。演算回路23で求めら
れた比の信号は、メータ24によって表示されると共
に、制御回路25に供給される。このような構成の動作
を図2のタイムチャートも参考にして以下説明する。
【0015】まず、通常の走査電子顕微鏡像の観察につ
いて説明する。電子銃3からの電子ビームを集束レンズ
4、対物レンズ5によって試料6上に細く集束し、更
に、走査信号発生回路9からの垂直走査信号と水平走査
信号を偏向コイル7,8に供給し、試料上で電子ビーム
を2次元的に走査する。試料6への電子ビームの照射に
よって発生した反射電子は、反射電子検出器16によっ
て検出される。検出器16の検出信号は増幅器17によ
って増幅された後、走査信号発生回路19からの走査信
号に同期した陰極線管18に供給されることから、陰極
線管18には試料の電子ビームの走査領域の反射電子像
が得られる。
いて説明する。電子銃3からの電子ビームを集束レンズ
4、対物レンズ5によって試料6上に細く集束し、更
に、走査信号発生回路9からの垂直走査信号と水平走査
信号を偏向コイル7,8に供給し、試料上で電子ビーム
を2次元的に走査する。試料6への電子ビームの照射に
よって発生した反射電子は、反射電子検出器16によっ
て検出される。検出器16の検出信号は増幅器17によ
って増幅された後、走査信号発生回路19からの走査信
号に同期した陰極線管18に供給されることから、陰極
線管18には試料の電子ビームの走査領域の反射電子像
が得られる。
【0016】さて、試料6が絶縁物試料や半導体試料の
場合、試料室2内の圧力は高められる。この場合、試料
室2には窒素ガス源11からのガスがニードル弁12を
介して供給されるように構成されており、ニードル弁1
2を駆動機構13によってより開放するように駆動する
ことにより、試料室2内の圧力は高められる。この試料
室2内の圧力は試料6の帯電の状態に応じて最適に制御
しなければならない。このため帯電状態の検出動作が実
行されるが、その場合、電子ビームの試料上の走査は、
特定の垂直位置で繰り返し水平方向に行われる。
場合、試料室2内の圧力は高められる。この場合、試料
室2には窒素ガス源11からのガスがニードル弁12を
介して供給されるように構成されており、ニードル弁1
2を駆動機構13によってより開放するように駆動する
ことにより、試料室2内の圧力は高められる。この試料
室2内の圧力は試料6の帯電の状態に応じて最適に制御
しなければならない。このため帯電状態の検出動作が実
行されるが、その場合、電子ビームの試料上の走査は、
特定の垂直位置で繰り返し水平方向に行われる。
【0017】図3は試料上での電子ビームの走査モード
を説明するための図であるが、図3(a)は通常の像観
察状態における走査の様子を示しており、試料6上の特
定の範囲Sで2次元的に電子ビームのラスター走査が行
われる。図3(b)は帯電検出モードの時の電子ビーム
の走査状態を示しており、走査領域Sの特定の垂直位置
Vにおいて電子ビームは繰り返し水平方向に走査され
る。
を説明するための図であるが、図3(a)は通常の像観
察状態における走査の様子を示しており、試料6上の特
定の範囲Sで2次元的に電子ビームのラスター走査が行
われる。図3(b)は帯電検出モードの時の電子ビーム
の走査状態を示しており、走査領域Sの特定の垂直位置
Vにおいて電子ビームは繰り返し水平方向に走査され
る。
【0018】図2(a)は垂直偏向信号を示しており、
制御回路25、あるいは、図示しないキーボードなどか
らゲート回路10に対して帯電検出スタート信号が供給
されると、まず、ゲート回路10からは時間Tの間、垂
直位置V1で電子ビームが水平方向に走査されるように
一定強度の信号を垂直偏向コイル7に供給する。この時
間Tの間、図2(b)の示すように、水平走査信号は繰
り返し水平偏向コイル8に供給される。この走査によ
り、試料6からは反射電子が発生し、この反射電子は検
出器16によって検出される。図2(c)は反射電子検
出信号波形を示している。この図から明らかなように、
試料上での電子ビームの繰り返し走査に伴い、試料が徐
々に帯電することから、検出信号は全体としては徐々に
高くなり、その間、試料の凹凸に応じて信号強度は急俊
に変化する。
制御回路25、あるいは、図示しないキーボードなどか
らゲート回路10に対して帯電検出スタート信号が供給
されると、まず、ゲート回路10からは時間Tの間、垂
直位置V1で電子ビームが水平方向に走査されるように
一定強度の信号を垂直偏向コイル7に供給する。この時
間Tの間、図2(b)の示すように、水平走査信号は繰
り返し水平偏向コイル8に供給される。この走査によ
り、試料6からは反射電子が発生し、この反射電子は検
出器16によって検出される。図2(c)は反射電子検
出信号波形を示している。この図から明らかなように、
試料上での電子ビームの繰り返し走査に伴い、試料が徐
々に帯電することから、検出信号は全体としては徐々に
高くなり、その間、試料の凹凸に応じて信号強度は急俊
に変化する。
【0019】図2(c)の信号はローパスフィルタ19
とハイパスフィルタ20に供給される。ローパスフィル
タ19は図2(c)の信号の内低周波成分を通過させ、
ハイパスフィルタ20は高周波成分のみを通過させる。
図2(d)はローパスフィルタ19を通過した信号を示
しており、また、図2(e)はハイパスフィルタ20を
通過した信号を示している。この低周波成分は試料の帯
電に応じた信号であり、高周波成分は試料表面の凹凸に
応じた信号である。ローパスフィルタ19を通過した信
号は、変動分検出回路21に供給され、時間T内での低
周波成分の変動分ΔDLが検出される。また、ハイパス
フィルタ20を通過した信号は、変動分検出回路22に
供給され、時間T内での高周波成分の変動分(ピークツ
ーピーク値)ΔDHが検出される。
とハイパスフィルタ20に供給される。ローパスフィル
タ19は図2(c)の信号の内低周波成分を通過させ、
ハイパスフィルタ20は高周波成分のみを通過させる。
図2(d)はローパスフィルタ19を通過した信号を示
しており、また、図2(e)はハイパスフィルタ20を
通過した信号を示している。この低周波成分は試料の帯
電に応じた信号であり、高周波成分は試料表面の凹凸に
応じた信号である。ローパスフィルタ19を通過した信
号は、変動分検出回路21に供給され、時間T内での低
周波成分の変動分ΔDLが検出される。また、ハイパス
フィルタ20を通過した信号は、変動分検出回路22に
供給され、時間T内での高周波成分の変動分(ピークツ
ーピーク値)ΔDHが検出される。
【0020】変動分検出回路21,22によって得られ
た変動分信号ΔDL,ΔDHは、演算回路23に供給さ
れ、その比R(=ΔDL/ΔDH)が求められる。この比
は試料の帯電状態を示したものであり、演算回路23の
出力はメータ24に供給されて表示され、オペレータに
現状の試料の帯電状態を正確に知らせることができる。
更に、図1の実施例では比の信号Rは制御回路25に供
給される。制御回路25は、Rの絶対値と予め定めた許
容値kとの比較を行う。許容値kは、試料の観察や分析
に支障のない値とされている。
た変動分信号ΔDL,ΔDHは、演算回路23に供給さ
れ、その比R(=ΔDL/ΔDH)が求められる。この比
は試料の帯電状態を示したものであり、演算回路23の
出力はメータ24に供給されて表示され、オペレータに
現状の試料の帯電状態を正確に知らせることができる。
更に、図1の実施例では比の信号Rは制御回路25に供
給される。制御回路25は、Rの絶対値と予め定めた許
容値kとの比較を行う。許容値kは、試料の観察や分析
に支障のない値とされている。
【0021】R>kの場合、帯電の量が多いことであ
り、この場合、制御回路25はニードル弁12の駆動機
構13を制御し、より多くの窒素ガスを試料室2内部に
導入するようにし、試料室の圧力を高める。図2(f)
はニードル弁12の開き量、図2(g)は試料室2の圧
力変化を示しており、時間T経過後にニードル弁12が
制御され試料室2の圧力が上昇する。試料室2の圧力の
変化は真空計14によって監視されており、真空計の信
号は圧力判定回路15に供給される。圧力判定回路15
は試料室2内の圧力が、所定の値で平衡状態となったこ
とを判定し、その信号を制御回路25に供給する。
り、この場合、制御回路25はニードル弁12の駆動機
構13を制御し、より多くの窒素ガスを試料室2内部に
導入するようにし、試料室の圧力を高める。図2(f)
はニードル弁12の開き量、図2(g)は試料室2の圧
力変化を示しており、時間T経過後にニードル弁12が
制御され試料室2の圧力が上昇する。試料室2の圧力の
変化は真空計14によって監視されており、真空計の信
号は圧力判定回路15に供給される。圧力判定回路15
は試料室2内の圧力が、所定の値で平衡状態となったこ
とを判定し、その信号を制御回路25に供給する。
【0022】なお、試料室2内の圧力を変化させ平衡状
態となるまで、制御回路25はゲート回路10を制御
し、電子ビームの走査を図3(c)に示すように、試料
の観察領域Sの外側の放電ポジションV2で行うよう
に、垂直偏向コイルに垂直走査信号を供給する。試料室
2内の圧力が平衡状態になると、制御回路25は、圧力
判定回路15からの信号に応じてゲート回路10を制御
し、再び帯電検出モードでの電子ビームの走査を行う。
なお,圧力判定回路15は、図2(h)に示すように、
試料室2内の圧力が安定している期間にはハイレベルの
信号を出力し、逆に非安定の期間はローレベルの信号を
出力する。
態となるまで、制御回路25はゲート回路10を制御
し、電子ビームの走査を図3(c)に示すように、試料
の観察領域Sの外側の放電ポジションV2で行うよう
に、垂直偏向コイルに垂直走査信号を供給する。試料室
2内の圧力が平衡状態になると、制御回路25は、圧力
判定回路15からの信号に応じてゲート回路10を制御
し、再び帯電検出モードでの電子ビームの走査を行う。
なお,圧力判定回路15は、図2(h)に示すように、
試料室2内の圧力が安定している期間にはハイレベルの
信号を出力し、逆に非安定の期間はローレベルの信号を
出力する。
【0023】再び時間Tの間、垂直位置V1で電子ビー
ムが水平方向に走査されるように一定強度の信号を垂直
偏向コイル7に供給する。この時間Tの間、図2(b)
に示すように、水平走査信号は繰り返し水平偏向コイル
8に供給される。このモードでの電子ビームの走査によ
り、前記したように反射電子検出信号の高周波成分と低
周波成分の変動分が検出され、それらの比Rが求められ
る。この求められた比Rが、R≦kであると、試料の帯
電が像観察や分析に支障のない程度であり、その後(時
刻t後)、制御回路25はゲート回路10を制御し、走
査信号発生回路9からの通常の2次元走査のための垂直
走査信号を垂直偏向コイル7に供給する。この状態で試
料6の所望領域Sは電子ビームによって2次元的に走査
され、帯電の影響の極めて少ない像観察や分析が行われ
る。
ムが水平方向に走査されるように一定強度の信号を垂直
偏向コイル7に供給する。この時間Tの間、図2(b)
に示すように、水平走査信号は繰り返し水平偏向コイル
8に供給される。このモードでの電子ビームの走査によ
り、前記したように反射電子検出信号の高周波成分と低
周波成分の変動分が検出され、それらの比Rが求められ
る。この求められた比Rが、R≦kであると、試料の帯
電が像観察や分析に支障のない程度であり、その後(時
刻t後)、制御回路25はゲート回路10を制御し、走
査信号発生回路9からの通常の2次元走査のための垂直
走査信号を垂直偏向コイル7に供給する。この状態で試
料6の所望領域Sは電子ビームによって2次元的に走査
され、帯電の影響の極めて少ない像観察や分析が行われ
る。
【0024】以上本発明の一実施例を詳述したが、本発
明はこの実施例に限定されない。例えば、反射電子を検
出したが、2次電子やX線を検出する場合にも本発明を
用いることができる。また、試料室内の圧力が平衡状態
となるまで、電子ビームの走査を試料の観察領域から外
れた位置で行うようにしたが、その間、電子ビームのブ
ランキングを行い、試料上の走査は行わないようにして
も良い。
明はこの実施例に限定されない。例えば、反射電子を検
出したが、2次電子やX線を検出する場合にも本発明を
用いることができる。また、試料室内の圧力が平衡状態
となるまで、電子ビームの走査を試料の観察領域から外
れた位置で行うようにしたが、その間、電子ビームのブ
ランキングを行い、試料上の走査は行わないようにして
も良い。
【0025】更に、帯電の影響を少なくするために試料
室内の圧力を制御するようにしたが、帯電の影響は試料
に照射する電子ビームの電流量や加速電圧によっても少
なくすることができるため、帯電の状況を示す信号によ
り、電子ビームの電流量や加速電圧を制御するように構
成しても良い。また、帯電の状態を、像のコントラスト
も考慮して、検出信号の低周波成分と高周波成分の変動
分の比によって判断するようにしたが、例えば、低周波
成分の変動分のみによって行っても良い。
室内の圧力を制御するようにしたが、帯電の影響は試料
に照射する電子ビームの電流量や加速電圧によっても少
なくすることができるため、帯電の状況を示す信号によ
り、電子ビームの電流量や加速電圧を制御するように構
成しても良い。また、帯電の状態を、像のコントラスト
も考慮して、検出信号の低周波成分と高周波成分の変動
分の比によって判断するようにしたが、例えば、低周波
成分の変動分のみによって行っても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、試料
上を繰り返し電子ビームによって所定時間走査し、この
所定時間の電子ビームの走査に伴って得られた信号の変
動分を検出し、試料の帯電の状態を判定するようにし
た。その結果、オペレータの勘や経験に頼らず、正確に
短時間に試料の帯電の状態を検出できる。
上を繰り返し電子ビームによって所定時間走査し、この
所定時間の電子ビームの走査に伴って得られた信号の変
動分を検出し、試料の帯電の状態を判定するようにし
た。その結果、オペレータの勘や経験に頼らず、正確に
短時間に試料の帯電の状態を検出できる。
【図1】本発明の一実施例である走査電子顕微鏡を示す
図である。
図である。
【図2】図1の実施例を説明するためのタイムチャート
である。
である。
【図3】試料上の電子ビームの走査位置を説明するため
の図である。
の図である。
1 電子光学カラム 2 試料室 3 電子銃 4 集束レンズ 5 対物レンズ 6 試料 7,8 偏向コイル 9 走査信号発生回路 10 ゲート回路 11 ガス源 12 ニードル弁 13 駆動機構 14 真空計 15 圧力判定回路 16 反射電子検出器 17 増幅器 18 陰極線管 19 ローパスフィルタ 20 ハイパスフィルタ 21,22 変動分検出器 23 演算回路 24 メータ 25 制御回路
Claims (4)
- 【請求項1】 試料上を繰り返し電子ビームによって所
定時間走査し、この所定時間の電子ビームの走査に伴っ
て得られた信号の変動分を検出するようにした試料の帯
電検出方法。 - 【請求項2】 試料上を繰り返し電子ビームによって所
定時間走査し、この所定時間の電子ビームの走査に伴っ
て得られた信号の低周波成分の変動分と高周波成分の変
動分を検出し、それらの比を求めるようにした試料の帯
電検出方法。 - 【請求項3】 電子銃と、電子銃からの電子ビームを試
料上に集束する集束レンズと、電子ビームを試料上で2
次元的に走査する走査手段と、試料への電子ビームの照
射に応じて得られた信号を検出する検出器と、検出器の
出力信号が供給される試料像表示手段と、検出器からの
信号に基づいて所定時間内における検出信号の変動分を
求める手段と、求められた変動分に基づいて試料周辺の
圧力、試料への電子ビームの照射量、電子ビームの加速
電圧のいずれかを制御するための制御手段とを備えた走
査電子顕微鏡。 - 【請求項4】 検出器からの信号に基づいて所定時間内
における検出信号の変動分を求める手段は、検出信号の
低周波成分を通過させるローパスフィルタと、検出信号
の高周波成分を通過させるハイパスフィルタと、ローパ
スフィルタを通過した信号の所定時間内の変動分を検出
する第1の変動分検出手段と、ハイパスフィルタを通過
した信号の所定時間内の変動分を検出する第2の変動分
検出手段と、第1と第2の変動分検出手段からの信号の
比を求める手段とより成る請求項3記載の走査電子顕微
鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6081538A JPH07288096A (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6081538A JPH07288096A (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07288096A true JPH07288096A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13749082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6081538A Withdrawn JPH07288096A (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 試料の帯電検出方法および走査電子顕微鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07288096A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6618850B2 (en) | 2000-02-22 | 2003-09-09 | Hitachi, Ltd. | Inspection method and inspection system using charged particle beam |
| JP2009043936A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Hitachi High-Technologies Corp | 電子顕微鏡 |
| JP2014146526A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Hitachi High-Technologies Corp | 電子ビーム装置、及び電子ビーム観察方法 |
-
1994
- 1994-04-20 JP JP6081538A patent/JPH07288096A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6618850B2 (en) | 2000-02-22 | 2003-09-09 | Hitachi, Ltd. | Inspection method and inspection system using charged particle beam |
| US6931620B2 (en) | 2000-02-22 | 2005-08-16 | Hitachi, Ltd. | Inspection method and inspection system using charged particle beam |
| US7526747B2 (en) | 2000-02-22 | 2009-04-28 | Hitachi, Ltd. | Inspection method and inspection system using charged particle beam |
| JP2009043936A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Hitachi High-Technologies Corp | 電子顕微鏡 |
| US7989768B2 (en) | 2007-08-09 | 2011-08-02 | Hitachi High-Technologies Corporation | Scanning electron microscope |
| US8481935B2 (en) | 2007-08-09 | 2013-07-09 | Hitachi High-Technologies Corporation | Scanning electron microscope |
| JP2014146526A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Hitachi High-Technologies Corp | 電子ビーム装置、及び電子ビーム観察方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |