JPH0728817B2 - 米飯保温器 - Google Patents

米飯保温器

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JPH0728817B2
JPH0728817B2 JP61183706A JP18370686A JPH0728817B2 JP H0728817 B2 JPH0728817 B2 JP H0728817B2 JP 61183706 A JP61183706 A JP 61183706A JP 18370686 A JP18370686 A JP 18370686A JP H0728817 B2 JPH0728817 B2 JP H0728817B2
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JP
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rice
spoilage
cooked rice
time
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JP61183706A
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康之 貫名
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は米飯保温中の腐敗防止を行なった電子ジャー炊
飯器等の米飯保温器に関するものである。
従来の技術 米飯の保温では粘弾性,色,臭気の三要素の変化を小さ
く抑えることが重要である。腐敗はこのうち特に臭気の
発生原因となる。
米飯保温中の腐敗原因細菌は胞子を形成する中等度好熱
細菌であり、分類上はBacillusstaerothermophillusに
属する。またこの種の細菌の生育上限温度は最高75℃で
ある。またこの細菌は空気中からの落下により米飯に感
染し、あるいはしゃもじ等の器具を介して米飯へと感染
するものである。
一方、米飯の保温温度については、粘弾性,色,臭気の
変化及び温度制御の精度を考慮して、JISC9212(1976)
に71±6℃(65〜77℃)と規格化されており、現存する
すべての市販電子ジャー炊飯器がこの規格に適合する保
温温度の設定を行なっている。しかし、実際の保温中の
温度は数度の温度巾をもって変動しており、腐敗原因細
菌の生育上限温度(75℃)以上の高い温度を保持するも
のはない。
発明が解決しようとする問題点 したがって、現行のいずれの電子ジャー炊飯器にあって
も、多少とも腐敗原因細菌が増殖し、保温時間が長びく
につれ、腐敗臭の発生は避けられないものであった。
本発明はこのような従来の問題点を解決するものであ
り、高温高圧あるいは殺菌剤の使用等の強い条件を用い
ずに腐敗防止の機能を付与し、腐敗臭の発生を抑えた米
飯保温を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、米飯の保温中
に、温度T,時間をtとしたとき米飯腐敗細菌栄養細胞の
死滅する条件を(T−74)・t≧270とし、米飯腐敗
細菌の増殖する条件を温度60℃〜70℃を20分以上400分
以内とした場合、前記米飯腐敗細菌栄養細胞の死滅する
条件を行った後前記米飯腐敗細菌の増殖する条件を設定
し、再び米飯腐敗細菌栄養細胞の死滅する条件を行う設
定を少なくとも1サイクル設定することにより腐敗を防
止するものである。
作用 米飯腐敗細菌は空中からの落下により米飯に感染し、あ
るいはしゃもじ等の器具を介して米飯に感染するもの
で、このように感染した米飯を保温する場合に、本発明
の手段を用いると、米飯の温度変化は基本的には第1図
のようになる。
第1図中の1は腐敗細菌の生育温度、2は腐敗細菌栄養
細胞の死滅温度、3は生育温度保持時間、4は死滅温度
保持時間である。
さて、最初の死滅温度保持時間4の感に腐敗細菌栄養細
胞は死滅する。ただし米飯腐敗細菌は胞子形成能を有し
ており、この胞子は代謝や増殖は行なわないが、著しく
熱に耐性であって高圧蒸気滅菌程度の強い熱条件を与え
なければ死滅しない。
次に生育温度保持時間3に移行すると、生存した胞子は
ラグタイムの後に発芽して栄養細胞に変化し、以後二分
裂を繰り返して指数的な生育を行なう。
さらに次の死滅温度保持時間4に移行すると、栄養細胞
が死滅し結局のところ栄養細胞と胞子を含めた全米飯腐
敗細菌が死滅するのである。また保温中に容器の間隙よ
り小量の腐敗細菌が侵入し感染するが、以上のような二
つの温度条件を繰り返して設定することにより米飯腐敗
細菌は死滅し、腐敗が防止されるのである。
実施例 電子ジャー炊飯器について説明する。まず第1図を用い
て、本発明が効果を発揮するための具体的な条件を述べ
る。但し、本発明が効果を発揮するのは通常の使用法、
すなわち洗浄した器具を用い、清掃した台所で使用する
通常の家庭の使用法の場合であり、空気中に多量の高温
細菌胞子が浮遊する堆肥製造施設内での使用や、あるい
はすでに腐敗臭を発する米飯を新しく炊いた米飯と混合
して保温するような使用法までは考慮していない。本発
明を実施するには、第1図の腐敗細菌の生育温度1,腐敗
細菌栄養細胞の死滅温度2,生育温度保持時間3,死滅温度
保持時間4を効果のある範囲ね設定する必要がある。
第2図は温度と米飯腐敗細菌栄養細胞の死滅時間との関
係を示すものである。図中、実線は実測によるものであ
って、温度をT℃,時間をt分と置けば、ほぼ (T−74)・t=270 の関係が成立している。破線は実線からの予想値であ
る。図中の斜線部は腐敗細菌栄養細胞の死滅条件であっ
て、腐敗細菌栄養細胞死滅温度2と死滅温度保持時間4
の組がこの斜線部になければならない。また図中78℃未
満の温度については、実験結果が不安全側(時間が伸び
る方向)にずれ、かつ大きくばらつくために現実的には
使用できない範囲として図中には示していない。
次に米飯腐敗細菌の生育温度は40℃付近から最高75℃で
ある。但し、電子ジャー炊飯器の保温の目的は米飯澱粉
の老化を抑えて米飯の粘弾性を良好に保持するものであ
るから、最低限、米飯澱粉の糊化温度以上の高温が必要
であり、この温度は約60℃である。従って60〜70℃が有
効な腐敗細菌の生育温度1である。
第3図は温度と腐敗細菌のダブリングタイム(一回の二
分裂に要する時間)との関係を示したものである。図よ
り腐敗細菌栄養細胞のダブリングタイムは最短でも20分
である。一方、腐敗臭を人が感知するのは、腐敗細菌の
生育濃度が106細胞/g米飯のオーダーに達してからであ
る。また通常の家庭では、1細胞/g米飯以下の希薄な腐
敗細菌の感染しか見られない。そこで1細胞/g米飯の腐
敗細菌の感染を見積ることとすると、人が腐敗臭を感知
するのに約400分を要することになる。下式のxは人が
腐敗臭を感知するのに要する時間(分)である。
1×2x/20=106 x=398.63≒400 従って有効な生育温度保持時間3の最長は400分であ
り、これ以内であれば腐敗臭の発生を抑えることができ
るのである。但し、異常な使われ方、例えばすでに腐敗
臭のしている米飯を、新しく炊き上げた米飯に混合して
保温するような例では、満足のゆく結果は得られない。
さらに腐敗細菌胞子が生育条件に置かれた場合、発芽を
開始して耐熱性を失うのに少なくとも8分以上の時間を
要する。従って生育温度保持時間3は少なくとも8分以
上必要であり、これ以下では次に腐敗細菌栄養細胞死滅
温度に移行しても滅菌効果が得られないのである。すな
わち、有効な生育温度保持時間3の範囲は8分〜400分
である。
以上述べた範囲に腐敗細菌の生育温度1,腐敗細菌栄養細
胞の死滅温度2,生育温度保持時間3,死滅温度保持時間4
を設定すれば、腐敗を防止し、腐敗臭の発生を抑えるこ
とができるのであるが、そのもととなった第1図の温度
変化のパターンは特殊な実験条件の下でしか再現できな
いものである。すなわち設定温度の移行にともなう昇温
時間,降温時間が現実的には無視し得ないものである。
従って以下、現実にそくした温度変化のパターンについ
ての条件の設定を述べる。
本発明を電子ジャー炊飯器に適用した場合、その保温中
の温度変化は、現実的には第4図のaまたはbのように
なる。図中5及び7は生育温度保持時間であって、第1
図な生育温度保持時間3と等価である。従ってこの間の
温度及び時間の設定は、それぞれ前述の60〜75℃と8〜
400分であることには変わりない。第4図中の6及び8
は死滅温度保持時間であるが、これは第1図中の死滅温
度保持時間4とは等価ではないので次にこれについて詳
述する。
第2図では、T≧78℃の場合は、(T−74)・t=27
0の関係がほぼ成立することを述べた。そこでtをx軸
に、(T−74)をy軸にとって第4図を書き直し、第
5図を得た。図中のa,bは夫々第4図のa,bに対応するも
のである。第5図中の9,10の生育温度保持時間であっ
て、第1図の3,第4図の5,7と同じである。第5図中の1
0,14は昇温時間、12,16は降温時間であり、11,15は死滅
温度保持時間である。また10,11,12の和は第4図の6に
等しく、14,15,16の和は第4図の8に等しい。
さて今11,15の死滅温度保持時間を問題にするならば、1
1,15はT≧78℃を満足する区間であり、第1図の3の死
滅温度保持時間に対応するものである。この11,15の死
滅温度保持時間に含まれる斜線部の面積をいずれもSと
置くと、S≧270という条件が、第1図の腐敗細菌栄養
細胞死滅温度2と死滅温度保持時間4の組が第5図の斜
線部にあるという条件と等価となる。従ってS≧270が
腐敗細菌の死滅条件である。
以上の本発明の内容を具体化するための電子ジャー炊飯
器としては特殊な構造は必要なく、通常一般に知られて
いる電子ジャー炊飯器であればよい。また制御に関して
は、上記温度条件と時間条件を満足するための、温調機
能とタイマー機能が付与されておれば、本発明の目的を
達し得るのであって具体的な制御方法は問わない。
また第2図に示したように、本発明に用いる温度条件
は、特に高いものではなく、また圧力に関しても大気開
放条件下で充分に行なえるものであって、家庭用品とし
ての安全性には問題がない。
そしてまた、実施例では電子ジャー炊飯器における保温
について示したが、保温機能のみを有するものであって
もよいことは詳述するまでもないところである。
発明の効果 以上のように本発明によれば、米飯保温中の腐敗を防止
して、腐敗臭の発生を抑えることができる。また本発明
は高温,高圧,殺菌剤等の強い条件を用いないという点
で安全であり、米飯保温器としての要求を満たすもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は保温中の温度変化の概念を示す図、第2図は温
度と米飯腐敗細菌栄養細胞死滅時間の相関を示す図、第
3図は米飯腐敗細菌ダブリングタイムと温度の関係を示
す図、第4図a,bは現実の電子ジャー炊飯器での保温中
の温度変化を示す図、第5図a,bは米飯腐敗細菌栄養細
胞死滅の有効範囲を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】米飯保温において、温度T,時間をtとした
    とき米飯腐敗細菌栄養細胞の死滅する条件を(T−74)
    ・t≧270とし、米飯腐敗細菌の増殖する条件を温度6
    0℃〜70℃を20分以上400分以内とした場合、前記米飯腐
    敗細菌栄養細胞の死滅する条件を行った後前記米飯腐敗
    細菌の増殖する条件を設定し、再び米飯腐敗細菌栄養細
    胞の死滅する条件を行う設定を少なくとも1サイクル設
    定する米飯保温器。
JP61183706A 1986-08-05 1986-08-05 米飯保温器 Expired - Lifetime JPH0728817B2 (ja)

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JPS6340511A JPS6340511A (ja) 1988-02-20
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