JPH0728880Y2 - 微生物膜網状物 - Google Patents
微生物膜網状物Info
- Publication number
- JPH0728880Y2 JPH0728880Y2 JP1988030701U JP3070188U JPH0728880Y2 JP H0728880 Y2 JPH0728880 Y2 JP H0728880Y2 JP 1988030701 U JP1988030701 U JP 1988030701U JP 3070188 U JP3070188 U JP 3070188U JP H0728880 Y2 JPH0728880 Y2 JP H0728880Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pva
- gel
- aqueous solution
- net
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、微生物を播種、保持保管し、増殖させること
により水産用微生物リアクターとして用いることがで
き、特に赤潮等に対する保護作用をする、微生物又は酵
素を含有する含水ゲル膜を付着させてなる網状体に関す
る。
により水産用微生物リアクターとして用いることがで
き、特に赤潮等に対する保護作用をする、微生物又は酵
素を含有する含水ゲル膜を付着させてなる網状体に関す
る。
〈従来の技術〉 海洋における水産資源の確保のため養殖により真珠母貝
のアコヤ貝やカキ、魚類ではカレイ、コチ、ハマチ等の
魚貝類の生産がなされてきている。そして、その大部分
の養殖形態は、通水する沿岸海洋で行なわれ、養殖用動
物の飼育箱として魚網を用いた浮き生けすが利用されて
いる。しかし瀬戸内海沿岸でよく夏場に突然発生する赤
潮によつて大量の養殖魚貝類が死滅する危機に瀕してい
る。大海という大量の海水中において発生する大量の小
生物、すなわち赤潮を撲滅する手だてが現在無く、正常
な海水の場所に養漁生けすを移動するなどしか方法が無
かつた。
のアコヤ貝やカキ、魚類ではカレイ、コチ、ハマチ等の
魚貝類の生産がなされてきている。そして、その大部分
の養殖形態は、通水する沿岸海洋で行なわれ、養殖用動
物の飼育箱として魚網を用いた浮き生けすが利用されて
いる。しかし瀬戸内海沿岸でよく夏場に突然発生する赤
潮によつて大量の養殖魚貝類が死滅する危機に瀕してい
る。大海という大量の海水中において発生する大量の小
生物、すなわち赤潮を撲滅する手だてが現在無く、正常
な海水の場所に養漁生けすを移動するなどしか方法が無
かつた。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案者等は、前述のように海洋汚染又は養漁生けす内
外の動物に悪影響を与えることなくその現場において赤
潮に対する対策となり得る技術について研究を行なつ
た。海水中に発生する赤潮の原因となるプランクトンは
暗紅色の色素をもつNoctilucaなどの鞭藻類が多量に発
生し浮遊懸濁するためと考えられている。その要因とな
るプランクトンは、Gymnodinium、Cochlodiorium、Gony
aulaxあるいはNoctilucaなどである。これらは裸体もし
くは細胞膜が極めて薄いために動物の呼吸口に密着閉塞
して動物を窒息死させるとされている。
外の動物に悪影響を与えることなくその現場において赤
潮に対する対策となり得る技術について研究を行なつ
た。海水中に発生する赤潮の原因となるプランクトンは
暗紅色の色素をもつNoctilucaなどの鞭藻類が多量に発
生し浮遊懸濁するためと考えられている。その要因とな
るプランクトンは、Gymnodinium、Cochlodiorium、Gony
aulaxあるいはNoctilucaなどである。これらは裸体もし
くは細胞膜が極めて薄いために動物の呼吸口に密着閉塞
して動物を窒息死させるとされている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、これら赤潮から養殖生けす内の動物を守るこ
と、さらには赤潮発生海域内で赤潮を未然に防御、駆遂
せしめることを目的とするものであり、具体的には、赤
潮を構成している各種微生物プランクトンを、その分解
菌又は分解酵素を固定化した網状物を利用しようとする
ものである。
と、さらには赤潮発生海域内で赤潮を未然に防御、駆遂
せしめることを目的とするものであり、具体的には、赤
潮を構成している各種微生物プランクトンを、その分解
菌又は分解酵素を固定化した網状物を利用しようとする
ものである。
すなわち本考案は、微生物又は酵素(以下特に断りのな
い限り両者を代表して微生物と称す)、ポリビニルアル
コール、及び少なくとも一種の多価金属イオンと接触す
ることによりゲル化する能力のある水溶性高分子多糖類
を含む水溶液を付着させた、フィラメント糸又は紡績糸
が製網された網状物を、多価金属イオン含有水溶液に含
浸させてなる、微生物を含有する含水ゲル膜が付着した
網状物であり、より好ましくは、ポリビニルアルコール
繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビ
ニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維のフイラメント糸又
は紡績糸より製網された網状物に、赤潮プランクトン類
を分解する菌又は分解酵素を生成する菌又は酵素等の微
生物と、ポリビニルアルコールと、少なくとも1種の多
価金属イオン即ち塩化カルシウム等と接触することによ
りゲル化する能力のある水溶性多糖類とを含有する水溶
液を繊維重量に対し5〜500%付着させ、そして多価金
属イオン含有水溶液に含浸することにより該水溶液を凝
固させ、更に−5℃以下で凍結および融解を少なくとも
1回行うことによつて網状基材表面に微生物含有PVA含
水ゲル膜を生成させたものである。
い限り両者を代表して微生物と称す)、ポリビニルアル
コール、及び少なくとも一種の多価金属イオンと接触す
ることによりゲル化する能力のある水溶性高分子多糖類
を含む水溶液を付着させた、フィラメント糸又は紡績糸
が製網された網状物を、多価金属イオン含有水溶液に含
浸させてなる、微生物を含有する含水ゲル膜が付着した
網状物であり、より好ましくは、ポリビニルアルコール
繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビ
ニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維のフイラメント糸又
は紡績糸より製網された網状物に、赤潮プランクトン類
を分解する菌又は分解酵素を生成する菌又は酵素等の微
生物と、ポリビニルアルコールと、少なくとも1種の多
価金属イオン即ち塩化カルシウム等と接触することによ
りゲル化する能力のある水溶性多糖類とを含有する水溶
液を繊維重量に対し5〜500%付着させ、そして多価金
属イオン含有水溶液に含浸することにより該水溶液を凝
固させ、更に−5℃以下で凍結および融解を少なくとも
1回行うことによつて網状基材表面に微生物含有PVA含
水ゲル膜を生成させたものである。
網状物としては一般に魚網として用いられているポリビ
ニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維が網
の強度及び海水での波浪による疲労性及び耐久性、耐候
性等の物理的性能及び取扱いの点ですぐれている。
ニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維が網
の強度及び海水での波浪による疲労性及び耐久性、耐候
性等の物理的性能及び取扱いの点ですぐれている。
網を構成する繊維は240〜1800デニールのフイラメント
を撚糸したもの、紡績糸は5〜30番手を三子撚、二子撚
のものがよく、蛙又網、本目網、無結節網、もじ網、ラ
ツセル網等に製網したものを用いる。
を撚糸したもの、紡績糸は5〜30番手を三子撚、二子撚
のものがよく、蛙又網、本目網、無結節網、もじ網、ラ
ツセル網等に製網したものを用いる。
網を構成するコードの引張強力は10〜50kgを必要とす
る。その網目の大きさは網を構成する網糸の太さにもよ
るが海水の通水性と網を通る微生物の量を適切に保つた
めに1辺の長さが1mm以上100mm以下のものがよい。
る。その網目の大きさは網を構成する網糸の太さにもよ
るが海水の通水性と網を通る微生物の量を適切に保つた
めに1辺の長さが1mm以上100mm以下のものがよい。
1mm未満になると網目による赤潮プランクトンの流入量
は減少し、網目上の菌体又は酵素の反応は高くなるもの
の海水の流入流出が悪化するため生けす内の水の入れ替
りが少なく生けすとして効果的でない。また100mmを越
えると赤潮海水の流入流出が激しすぎて赤潮プランクト
ンと固定化微生物との接触が少なくなり効果的でない。
は減少し、網目上の菌体又は酵素の反応は高くなるもの
の海水の流入流出が悪化するため生けす内の水の入れ替
りが少なく生けすとして効果的でない。また100mmを越
えると赤潮海水の流入流出が激しすぎて赤潮プランクト
ンと固定化微生物との接触が少なくなり効果的でない。
次に本考案を構成する含水ゲルについて説明する。この
含水ゲルは、網状物にゲル形成コーテイング剤を付与
し、凝固させることにより形成されることとなるが、含
水ゲルにはポリビニルアルコール(以下PVAと略す)お
よび水溶性多糖類が含まれている。PVAゲルは、微生物
との親和性に富み、各種の反応槽形式にも適用できる強
度と耐久性を有し、又、耐水性、耐薬品性に秀れてお
り、微生物の包括固定化坦体膜として望ましい特徴を備
えている。このPVAゲルを凍結処理という簡単な操作
で、しかも微生物に有害な薬液を一切使用せず、網目を
形成している繊維表面に膜として形成させることができ
る。
含水ゲルは、網状物にゲル形成コーテイング剤を付与
し、凝固させることにより形成されることとなるが、含
水ゲルにはポリビニルアルコール(以下PVAと略す)お
よび水溶性多糖類が含まれている。PVAゲルは、微生物
との親和性に富み、各種の反応槽形式にも適用できる強
度と耐久性を有し、又、耐水性、耐薬品性に秀れてお
り、微生物の包括固定化坦体膜として望ましい特徴を備
えている。このPVAゲルを凍結処理という簡単な操作
で、しかも微生物に有害な薬液を一切使用せず、網目を
形成している繊維表面に膜として形成させることができ
る。
本発明者は、海藻から抽出された酸性多糖体で、Ca 、
Al などの多価金属イオンと接触すると容易にゲルを形
成し、それ自身微生物菌体の培養基体や包括固定化剤に
広く利用されている、アルギン酸塩などのPVAゲルへの
添加効果を研究した。
Al などの多価金属イオンと接触すると容易にゲルを形
成し、それ自身微生物菌体の培養基体や包括固定化剤に
広く利用されている、アルギン酸塩などのPVAゲルへの
添加効果を研究した。
その結果、微生物、PVA、及び、少なくとも1種の多価
金属イオンとの接触によりゲル化する能力のある水溶性
高分子多糖類を含有する混合水溶液を網状物に対し5〜
500%付与し、これを多価金属イオン含有化合物を含む
水溶液に浸漬・凝固することにより容易にゲルが形成さ
れ、直ちに表面が固化し、かつ数分後にはゲルが相互に
融着することなく、またその後のゲルの取扱いに対して
特別な配慮を必要としないまでの充分な強度を有するPV
A混合含水ゲルが得られることを見出した。この場合、
さらにこれを−5℃以下での凍結と解凍を少なくとも1
回行なうことによつてPVA含有ゲルを一層強度の高いも
のとすることができる。このように、PVA混合水溶液の
ゲルが多価金属イオン含有化合物の水溶液中で相互に融
着せず、一定の強度を有することは、多量のPVA凍結ゲ
ルを連続処理で、製造する実用面において、取扱いの容
易さ及び製造装置の簡易さの点で非常に有利である。
金属イオンとの接触によりゲル化する能力のある水溶性
高分子多糖類を含有する混合水溶液を網状物に対し5〜
500%付与し、これを多価金属イオン含有化合物を含む
水溶液に浸漬・凝固することにより容易にゲルが形成さ
れ、直ちに表面が固化し、かつ数分後にはゲルが相互に
融着することなく、またその後のゲルの取扱いに対して
特別な配慮を必要としないまでの充分な強度を有するPV
A混合含水ゲルが得られることを見出した。この場合、
さらにこれを−5℃以下での凍結と解凍を少なくとも1
回行なうことによつてPVA含有ゲルを一層強度の高いも
のとすることができる。このように、PVA混合水溶液の
ゲルが多価金属イオン含有化合物の水溶液中で相互に融
着せず、一定の強度を有することは、多量のPVA凍結ゲ
ルを連続処理で、製造する実用面において、取扱いの容
易さ及び製造装置の簡易さの点で非常に有利である。
得られたPVA混合水溶液のゲルを多価金属イオン含有化
合物の水溶液と分離し、そのまま−5℃以下に凍結し、
少くとも2時間以上保持後、微生物に悪影響を与えない
温度範囲内において解凍する操作を少くとも1回繰り返
すことによつて、PVA混合水溶液が完全にゲル化して、
網状基材で補強された繊維上に微生物を包括固定化した
成形物(ゲル)が得られる。
合物の水溶液と分離し、そのまま−5℃以下に凍結し、
少くとも2時間以上保持後、微生物に悪影響を与えない
温度範囲内において解凍する操作を少くとも1回繰り返
すことによつて、PVA混合水溶液が完全にゲル化して、
網状基材で補強された繊維上に微生物を包括固定化した
成形物(ゲル)が得られる。
この凍結−解凍処理を好ましくは2回以上くり返すこと
によつて、PVAゲルの強度は著しく向上する。
によつて、PVAゲルの強度は著しく向上する。
更に、PVA水溶液に添加した水溶性高分子多糖類は、PVA
水溶液のゲル助剤となるばかりでなく、それを添加しな
いものに比べ、ゲル強度を上げ、ゲル表面の粘着性を解
消する効果がある。このことは、凍結温度や凍結保持時
間、凍結−解凍処理回数などの凍結条件がより簡略化さ
れるため、PVAゲル化に要する時間を著しく短縮でき
る。以上の様にして得られたPVAゲルは、微生物の固定
化、増殖に適したPVA凍結ゲル本来の特徴を有すると共
に、ゲル強度が高いうえ網状物で補強された複合材とし
て新規な、微生物を含有させた含水ゲル膜を付着させた
ものである。
水溶液のゲル助剤となるばかりでなく、それを添加しな
いものに比べ、ゲル強度を上げ、ゲル表面の粘着性を解
消する効果がある。このことは、凍結温度や凍結保持時
間、凍結−解凍処理回数などの凍結条件がより簡略化さ
れるため、PVAゲル化に要する時間を著しく短縮でき
る。以上の様にして得られたPVAゲルは、微生物の固定
化、増殖に適したPVA凍結ゲル本来の特徴を有すると共
に、ゲル強度が高いうえ網状物で補強された複合材とし
て新規な、微生物を含有させた含水ゲル膜を付着させた
ものである。
本考案に使用するPVAは平均重合度が1000以上、好まし
くは、1700以上で、ケン化度は98.5%以上、好ましくは
ケン化度99.85モル%以上の完全ケン化PVAがPVAゲルの
形成上、望ましい。ケン化度が低下すると、ゲル成形の
凍結条件が厳しくなり、必要な強度のゲルを得るため、
より低い凍結温度と凍結時間を要し、生産性の点から好
ましくない。
くは、1700以上で、ケン化度は98.5%以上、好ましくは
ケン化度99.85モル%以上の完全ケン化PVAがPVAゲルの
形成上、望ましい。ケン化度が低下すると、ゲル成形の
凍結条件が厳しくなり、必要な強度のゲルを得るため、
より低い凍結温度と凍結時間を要し、生産性の点から好
ましくない。
またPVAとしては、本考案の目的を阻害しない範囲にお
いて、公知の種々の変性PVAを用いることができる。
いて、公知の種々の変性PVAを用いることができる。
PVA水溶液の濃度はPVAゲル形成能の点で3〜40wt%が可
能であり、PVA濃度が高いほどより強固なゲルが生成す
るが、必要なゲル強度が得られれば、PVA濃度が低い方
が原料コスト面から有利である。PVA以外の添加成分の
種類や濃度、PVA混合水溶液の液温及び含浸・搾液装置
によつて、適切な濃度を選定する必要はあるが、常温で
PVA混合水溶液に浸漬する場合は、PVA濃度5〜10wt%が
好ましく、実用上十分なゲル強度が得られる。少なくと
も1種の多価金属イオンとの接触においてゲル化する能
力のある水溶性高分子多糖類としては、具体的には、ア
ルギン酸のアルカリ金属塩、カラギーナン、マンナン、
キトサン等が挙げられるが、とりわけアルギン酸ナトリ
ウムが好ましい。
能であり、PVA濃度が高いほどより強固なゲルが生成す
るが、必要なゲル強度が得られれば、PVA濃度が低い方
が原料コスト面から有利である。PVA以外の添加成分の
種類や濃度、PVA混合水溶液の液温及び含浸・搾液装置
によつて、適切な濃度を選定する必要はあるが、常温で
PVA混合水溶液に浸漬する場合は、PVA濃度5〜10wt%が
好ましく、実用上十分なゲル強度が得られる。少なくと
も1種の多価金属イオンとの接触においてゲル化する能
力のある水溶性高分子多糖類としては、具体的には、ア
ルギン酸のアルカリ金属塩、カラギーナン、マンナン、
キトサン等が挙げられるが、とりわけアルギン酸ナトリ
ウムが好ましい。
また本考案において、多価金属イオン含有化合物として
は、具体的には、マグネシウムイオン、カルシウムイオ
ン、ストロンチウムイオン、バリウムイオン等のアルカ
リ土類金属イオン、或いはアルミニウムイオン、セリウ
ムイオン、ニツケルイオン等の他の多価金属イオンのう
ちの少なくとも1種を含有する化合物が挙げられるが、
とりわけCaCl2が好ましい。
は、具体的には、マグネシウムイオン、カルシウムイオ
ン、ストロンチウムイオン、バリウムイオン等のアルカ
リ土類金属イオン、或いはアルミニウムイオン、セリウ
ムイオン、ニツケルイオン等の他の多価金属イオンのう
ちの少なくとも1種を含有する化合物が挙げられるが、
とりわけCaCl2が好ましい。
そして本発明においては、アルギン酸ナトリウムとCaCl
2の組合せが最も好適である。
2の組合せが最も好適である。
PVA水溶液に添加する水溶性高分子多糖類、好適にはア
ルギン酸ナトリウムの濃度は、水に対して0.2〜4wt%、
更に好ましくは0.5〜2wt%が良い。0.2wt%未満ではPVA
混合水溶液のゲル化形成能が乏しく、又4wt%より大の
場合は固い成形物が得られるが、溶液粘度の上昇をもた
らす上、原料コスト上昇の要因となり好ましくない。
ルギン酸ナトリウムの濃度は、水に対して0.2〜4wt%、
更に好ましくは0.5〜2wt%が良い。0.2wt%未満ではPVA
混合水溶液のゲル化形成能が乏しく、又4wt%より大の
場合は固い成形物が得られるが、溶液粘度の上昇をもた
らす上、原料コスト上昇の要因となり好ましくない。
多価金属イオン含有化合物水溶液、特にCaCl2水溶液の
濃度は0.05〜1.0mol/lが好ましく、PVA濃度やアルギン
酸ナトリウム濃度、あるいはPVA混合水溶液の成形物の
硬さから、通常は0.1〜0.5mol/lが好ましい。
濃度は0.05〜1.0mol/lが好ましく、PVA濃度やアルギン
酸ナトリウム濃度、あるいはPVA混合水溶液の成形物の
硬さから、通常は0.1〜0.5mol/lが好ましい。
CaCl2水溶液中でゲル化したPVA混合水溶液成形物はCaCl
2水溶液と分離して、そのまま凍結する。凍結温度は−
5℃以下で良いが、より強力なPVAゲルを得るには−20
℃以下がより望ましい。凍結保持時間は2時間以上、好
ましくは10時間以上が良い。凍結処理によつて、PVA混
合水溶液の成形物はゲル化する。これを微生物に悪影響
を及ぼさない温度範囲に放置して解凍することによつ
て、繊維表面に固定化したPVAゲルが得られる。
2水溶液と分離して、そのまま凍結する。凍結温度は−
5℃以下で良いが、より強力なPVAゲルを得るには−20
℃以下がより望ましい。凍結保持時間は2時間以上、好
ましくは10時間以上が良い。凍結処理によつて、PVA混
合水溶液の成形物はゲル化する。これを微生物に悪影響
を及ぼさない温度範囲に放置して解凍することによつ
て、繊維表面に固定化したPVAゲルが得られる。
これらのPVAゲルは1回の凍結−解凍処理によつても得
られるが、PVA混合水溶液の組成や凍結条件によつて
は、必要な強度に達しない場合もあり、好ましくは2回
以上、更に好ましくは3回以上の凍結−解凍をくり返す
ことによつて、強度の充分高いゲルが得られる。
られるが、PVA混合水溶液の組成や凍結条件によつて
は、必要な強度に達しない場合もあり、好ましくは2回
以上、更に好ましくは3回以上の凍結−解凍をくり返す
ことによつて、強度の充分高いゲルが得られる。
この様にして得られたPVA凍結ゲルでコートされた網状
物は各種の形式の反応槽において長期間に渡つて変形、
損壊しない強度を有し、水や各種薬液に対しても侵され
ることなく、連続運転が可能となり、微生物固定化成形
物としての実用性が発現する。
物は各種の形式の反応槽において長期間に渡つて変形、
損壊しない強度を有し、水や各種薬液に対しても侵され
ることなく、連続運転が可能となり、微生物固定化成形
物としての実用性が発現する。
生物膜用基材として用いることのできる微生物は細菌、
放線菌、カビ、酵母、胞子等、又任意の微生物を純粋培
養又は混合培養したもの、あるいは活性汚泥菌でよく、
特に偏性嫌気性菌、通性嫌気性菌などに有効である。例
えばムコール属(Mucor rasemosus)、フザリウム属(F
usariumsp)、クラドツリツクスジコトマ(Cladothrixd
ichotoma)やスフエロチルス・ナタンス(Sphaerotilus
natans)、ヅーグレア・ラミゲラ(Zoogloea・ramiger
a)、レプトミツス属菌、イオウ細菌、その他のメタン
菌、酪酸菌、乳酸菌、枯草菌、変形菌、不全菌、硝酸
菌、亜硝酸菌等に用いることができる。特に赤潮のプラ
ンクトンGymnodinum、Cochlodinium、gonydulax、Nocti
luca等の鞭藻類に対して、直接分解する微生物、又はそ
れらの殻質部、細胞膜、細胞を分解する酵素を生成する
微生物、好気性嫌気菌、蛋白質分解菌又はそれらの分解
酵素等海水中又は水中に流失してしまつたり、増殖性の
遅い微生物を包括固定することが有効である。
放線菌、カビ、酵母、胞子等、又任意の微生物を純粋培
養又は混合培養したもの、あるいは活性汚泥菌でよく、
特に偏性嫌気性菌、通性嫌気性菌などに有効である。例
えばムコール属(Mucor rasemosus)、フザリウム属(F
usariumsp)、クラドツリツクスジコトマ(Cladothrixd
ichotoma)やスフエロチルス・ナタンス(Sphaerotilus
natans)、ヅーグレア・ラミゲラ(Zoogloea・ramiger
a)、レプトミツス属菌、イオウ細菌、その他のメタン
菌、酪酸菌、乳酸菌、枯草菌、変形菌、不全菌、硝酸
菌、亜硝酸菌等に用いることができる。特に赤潮のプラ
ンクトンGymnodinum、Cochlodinium、gonydulax、Nocti
luca等の鞭藻類に対して、直接分解する微生物、又はそ
れらの殻質部、細胞膜、細胞を分解する酵素を生成する
微生物、好気性嫌気菌、蛋白質分解菌又はそれらの分解
酵素等海水中又は水中に流失してしまつたり、増殖性の
遅い微生物を包括固定することが有効である。
第1図は、本考案網状物の一例の斜視図である。
図中、2が網を構成している網糸、1が網糸の表面にコ
ートされている含水ゲルである。
ートされている含水ゲルである。
次に本考案を実施例により説明する。
実施例 ポリエステル合成繊維(クラレ社製KF762 750デニール/
72フイラメント)を3本撚とし二子撚にて無結節網を製
網した。用いた網は網太さ約4000デニール網目は9節
(網目の一辺の長さ約16.9mm角)で巾100cm長さ200cmで
ある。
72フイラメント)を3本撚とし二子撚にて無結節網を製
網した。用いた網は網太さ約4000デニール網目は9節
(網目の一辺の長さ約16.9mm角)で巾100cm長さ200cmで
ある。
次に蛋白質分解酵素の微生物プロテアーゼを全水溶液に
対し0.5%、ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA−H
C)を15%含む水溶液を調製し、さらにアルギン酸ソー
ダをPVAに対し10%となるように溶解し最終的な固形分
濃度が8%となる混合水溶液とした。かかる混合水溶液
に上記網を浸漬し混合水溶液が付着した網を0.5モル/l
の濃度の塩化カルシウム水溶液に2分間浸漬し凝固ゲル
化した。滅菌水で水洗後−30℃で20時間凍結し、5時間
室温にて空気中で解凍した。この時のゲルの平均付着重
量は250%であつた。
対し0.5%、ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA−H
C)を15%含む水溶液を調製し、さらにアルギン酸ソー
ダをPVAに対し10%となるように溶解し最終的な固形分
濃度が8%となる混合水溶液とした。かかる混合水溶液
に上記網を浸漬し混合水溶液が付着した網を0.5モル/l
の濃度の塩化カルシウム水溶液に2分間浸漬し凝固ゲル
化した。滅菌水で水洗後−30℃で20時間凍結し、5時間
室温にて空気中で解凍した。この時のゲルの平均付着重
量は250%であつた。
この網を−20℃冷凍庫保管した。更にこの網状物を岡山
県牛窓沖へ垂直に投入し3ケ月間放置した。繊維上のPV
Aゲルは損傷、溶解、剥離等による除去はなかつた。
県牛窓沖へ垂直に投入し3ケ月間放置した。繊維上のPV
Aゲルは損傷、溶解、剥離等による除去はなかつた。
実施例に示した網の断面図を第2図に示した。第2図の
1は微生物含有PVAゲル、2はポリエステルフイラメン
トである。
1は微生物含有PVAゲル、2はポリエステルフイラメン
トである。
第1図は、本考案網状物の一例の斜視図、第2図は網状
物の一例の断面図である。これら図中、1が含水ゲル、
2が網糸である。
物の一例の断面図である。これら図中、1が含水ゲル、
2が網糸である。
Claims (1)
- 【請求項1】微生物又は酵素、ポリビニルアルコール、
及び少なくとも一種の多価金属イオンと接触することに
よりゲル化する能力のある水溶性高分子多糖類を含む水
溶液を付着させた、フィラメント糸又は紡績糸が製網さ
れた網状物を、多価金属イオン含有水溶液に含浸させて
なる、微生物又は酵素を含有する含水ゲル膜が付着した
網状物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988030701U JPH0728880Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 微生物膜網状物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988030701U JPH0728880Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 微生物膜網状物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01134499U JPH01134499U (ja) | 1989-09-13 |
| JPH0728880Y2 true JPH0728880Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31255996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988030701U Expired - Lifetime JPH0728880Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 微生物膜網状物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0728880Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52145592A (en) * | 1976-05-27 | 1977-12-03 | Kansai Paint Co Ltd | Immobilization of enzymes of microbial cells |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP1988030701U patent/JPH0728880Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01134499U (ja) | 1989-09-13 |
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