JPH07289A - 加熱調理器及びその製造方法 - Google Patents
加熱調理器及びその製造方法Info
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- JPH07289A JPH07289A JP5142478A JP14247893A JPH07289A JP H07289 A JPH07289 A JP H07289A JP 5142478 A JP5142478 A JP 5142478A JP 14247893 A JP14247893 A JP 14247893A JP H07289 A JPH07289 A JP H07289A
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- cooking surface
- fluororesin
- sprayed
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はホットプレート、電気鍋等の加熱調
理器における、耐摩耗性及び耐食性を向上させ、金属へ
らの使用がし易い調理面を有する加熱調理器及びその製
造方法を提供するものである。 【構成】 調理面となるアルミニウム合金ダイカスト成
形品の表面12に、サンドブラスト処理を施した後、プ
ラズマ装置を用いて炭化クロムとニッケルクロムを複合
した溶射材料を、中心線平均粗さが10μm以下になる
ように溶射付着して溶射層13を形成した後、その上に
プライマー層14およびふっ素樹脂層15を形成させて
焼き付けた調理面を有する加熱調理器。
理器における、耐摩耗性及び耐食性を向上させ、金属へ
らの使用がし易い調理面を有する加熱調理器及びその製
造方法を提供するものである。 【構成】 調理面となるアルミニウム合金ダイカスト成
形品の表面12に、サンドブラスト処理を施した後、プ
ラズマ装置を用いて炭化クロムとニッケルクロムを複合
した溶射材料を、中心線平均粗さが10μm以下になる
ように溶射付着して溶射層13を形成した後、その上に
プライマー層14およびふっ素樹脂層15を形成させて
焼き付けた調理面を有する加熱調理器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホットプレート、電気鍋
等の加熱調理器に用いる金属へらの使用を可能とする調
理面に関するものである。
等の加熱調理器に用いる金属へらの使用を可能とする調
理面に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のホットプレート、電気鍋等の加熱
調理器の調理面は、金属へらに対する耐摩耗性を向上さ
せるために、例えば、特開平4−341221号公報に
記載されているような構成を採っていた。その詳細を図
7で説明すると、アルミニウム合金ダイカスト成形品の
調理面1の表面に予め凹凸2を形成させておいて、サン
ドブラスト等で面荒らしを施した後、アルミナ系の溶射
材料をプラズマ溶射で溶射付着させて溶射層3を成形
し、その上にふっ素樹脂塗料の下塗り層4およびふっ素
樹脂塗料の上塗り層5で仕上げて、焼き付けていた。ま
た、高温時の耐摩耗性を向上させるために上塗り層5の
ふっ素樹脂にポリテトラフルオロエチレン(以下PTF
E樹脂と略す)とテトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体(以下PFA樹脂と
略す)やチタン酸カリウム繊維の混合物を使用してい
た。さらに別法として、溶射材料として酸化アルミニウ
ムに酸化チタンを混合させた材料を使用していた。
調理器の調理面は、金属へらに対する耐摩耗性を向上さ
せるために、例えば、特開平4−341221号公報に
記載されているような構成を採っていた。その詳細を図
7で説明すると、アルミニウム合金ダイカスト成形品の
調理面1の表面に予め凹凸2を形成させておいて、サン
ドブラスト等で面荒らしを施した後、アルミナ系の溶射
材料をプラズマ溶射で溶射付着させて溶射層3を成形
し、その上にふっ素樹脂塗料の下塗り層4およびふっ素
樹脂塗料の上塗り層5で仕上げて、焼き付けていた。ま
た、高温時の耐摩耗性を向上させるために上塗り層5の
ふっ素樹脂にポリテトラフルオロエチレン(以下PTF
E樹脂と略す)とテトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体(以下PFA樹脂と
略す)やチタン酸カリウム繊維の混合物を使用してい
た。さらに別法として、溶射材料として酸化アルミニウ
ムに酸化チタンを混合させた材料を使用していた。
【0003】すなわち調理面1の表面に凹凸2を形成さ
せ、その上に溶射層3を成形して、溶射層3の上にふっ
素樹脂下塗り層4および上塗り層5を形成した後でも、
調理面1の表面は凹凸6の形状になっている。そのため
図8に示すように、金属へらの使用により凹凸6の山の
部分7では多少傷が生じるが、谷の部分8には傷が生じ
ず、ふっ素樹脂の面9が存在する。またふっ素樹脂は従
来230℃前後で軟化するが、ふっ素樹脂にはPTFE
樹脂にPFA樹脂やチタン酸カリウム繊維の混合物を使
用することにより、高温時の耐摩耗性が向上した。さら
に溶射材料には酸化アルミニウムに酸化チタンを混合さ
せた材料の使用により、溶射層3の粘着性が向上され、
その上に塗布するふっ素樹脂下塗り層4との密着性が良
く、それ故耐摩耗性が良い。
せ、その上に溶射層3を成形して、溶射層3の上にふっ
素樹脂下塗り層4および上塗り層5を形成した後でも、
調理面1の表面は凹凸6の形状になっている。そのため
図8に示すように、金属へらの使用により凹凸6の山の
部分7では多少傷が生じるが、谷の部分8には傷が生じ
ず、ふっ素樹脂の面9が存在する。またふっ素樹脂は従
来230℃前後で軟化するが、ふっ素樹脂にはPTFE
樹脂にPFA樹脂やチタン酸カリウム繊維の混合物を使
用することにより、高温時の耐摩耗性が向上した。さら
に溶射材料には酸化アルミニウムに酸化チタンを混合さ
せた材料の使用により、溶射層3の粘着性が向上され、
その上に塗布するふっ素樹脂下塗り層4との密着性が良
く、それ故耐摩耗性が良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし金属へらを調理
の際に使用したとき、調理面1のふっ素樹脂下塗り層4
および上塗り層5に凹凸6を設けた場合は、凹凸6を設
けない場合よりはふっ素樹脂の剥がれ方が少ない。ま
た、樹脂へらを調理の際に使用したときと比べると金属
へらを使用した方がふっ素樹脂の剥がれが速くなる。そ
のため長時間金属へらを使用すると、ふっ素樹脂の剥が
れた部分に調理物のこびりつきが生じた。さらにふっ素
樹脂としてPTFE樹脂にPFA樹脂やチタン酸カリウ
ム繊維を混合することにより、高温時の耐摩耗性が向上
し、加熱調理器の高温化はできるが、金属へらの使用で
はふっ素樹脂層が剥がれるため金属へらの使用は好まし
くない。さらに溶射材料としてアルミナ系のセラミック
材料に酸化チタンを混合した場合についても、溶射層3
とふっ素樹脂下塗り層4の密着性が良くなり、ふっ素樹
脂下塗り層4および上塗り層5の耐摩耗性も向上する
が、金属へらを長時間使用するとすぐにふっ素樹脂層が
剥がれるという問題があった。
の際に使用したとき、調理面1のふっ素樹脂下塗り層4
および上塗り層5に凹凸6を設けた場合は、凹凸6を設
けない場合よりはふっ素樹脂の剥がれ方が少ない。ま
た、樹脂へらを調理の際に使用したときと比べると金属
へらを使用した方がふっ素樹脂の剥がれが速くなる。そ
のため長時間金属へらを使用すると、ふっ素樹脂の剥が
れた部分に調理物のこびりつきが生じた。さらにふっ素
樹脂としてPTFE樹脂にPFA樹脂やチタン酸カリウ
ム繊維を混合することにより、高温時の耐摩耗性が向上
し、加熱調理器の高温化はできるが、金属へらの使用で
はふっ素樹脂層が剥がれるため金属へらの使用は好まし
くない。さらに溶射材料としてアルミナ系のセラミック
材料に酸化チタンを混合した場合についても、溶射層3
とふっ素樹脂下塗り層4の密着性が良くなり、ふっ素樹
脂下塗り層4および上塗り層5の耐摩耗性も向上する
が、金属へらを長時間使用するとすぐにふっ素樹脂層が
剥がれるという問題があった。
【0005】本発明は上記の課題を解決するもので、金
属へらの使用が従来よりし易く使用寿命の長い調理面を
有する加熱調理器を提供することを目的とする。
属へらの使用が従来よりし易く使用寿命の長い調理面を
有する加熱調理器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の手段は、調理面となる金属素
材表面に、炭化クロムとニッケルクロムを複合した溶射
材料を溶射付着させ、その後にふっ素樹脂塗料を塗布し
て焼き付けた調理面を有する加熱調理器にしたものであ
る。
に、請求項1記載の発明の手段は、調理面となる金属素
材表面に、炭化クロムとニッケルクロムを複合した溶射
材料を溶射付着させ、その後にふっ素樹脂塗料を塗布し
て焼き付けた調理面を有する加熱調理器にしたものであ
る。
【0007】請求項2記載の発明の手段は、ポリテトラ
フルオロエチレンを主成分とするふっ素樹脂を使用した
ものである。
フルオロエチレンを主成分とするふっ素樹脂を使用した
ものである。
【0008】請求項3記載の発明の手段は、溶射材料を
溶射付着した後に、塗装膜表面に研磨処理を行った調理
面を有する加熱調理器にしたものである。
溶射付着した後に、塗装膜表面に研磨処理を行った調理
面を有する加熱調理器にしたものである。
【0009】請求項4記載の発明の手段は、溶射材料を
溶射付着した後に、封孔処理を行った調理面を有する加
熱調理器にしたものである。
溶射付着した後に、封孔処理を行った調理面を有する加
熱調理器にしたものである。
【0010】請求項5記載の発明の手段は、調理面に溶
射材料を溶射付着する前に、調理面を予め加熱させる製
造方法にしたものである。
射材料を溶射付着する前に、調理面を予め加熱させる製
造方法にしたものである。
【0011】
【作用】上記した請求項1記載の発明の手段では、調理
面となるアルミニウム合金ダイカスト成形品に溶射付着
する溶射材料には炭化クロムとニッケルクロムを複合し
た溶射材料を使用しているので、アルミナ系の溶射材料
を溶射付着するよりも調理面と溶射材料の付着強度、お
よび溶射材料の粒子間の付着強度が強く、皮膜の密着性
が強くなる。またその上に塗布されるふっ素樹脂層と溶
射層との密着性も、アルミナ系の溶射材料を溶射付着す
るよりも強くなり、ふっ素樹脂層の耐摩耗性が向上す
る。
面となるアルミニウム合金ダイカスト成形品に溶射付着
する溶射材料には炭化クロムとニッケルクロムを複合し
た溶射材料を使用しているので、アルミナ系の溶射材料
を溶射付着するよりも調理面と溶射材料の付着強度、お
よび溶射材料の粒子間の付着強度が強く、皮膜の密着性
が強くなる。またその上に塗布されるふっ素樹脂層と溶
射層との密着性も、アルミナ系の溶射材料を溶射付着す
るよりも強くなり、ふっ素樹脂層の耐摩耗性が向上す
る。
【0012】請求項2記載の発明の手段では、PTFE
樹脂を主成分とするふっ素樹脂を使用することにより、
炭化クロムとニッケルクロムを複合した溶射材料の溶射
層とふっ素樹脂層との密着性が向上し、ふっ素樹脂層の
耐摩耗性が良くなる。
樹脂を主成分とするふっ素樹脂を使用することにより、
炭化クロムとニッケルクロムを複合した溶射材料の溶射
層とふっ素樹脂層との密着性が向上し、ふっ素樹脂層の
耐摩耗性が良くなる。
【0013】ここでPTFE樹脂にチタン酸カリウムと
PFA樹脂と併用したふっ素樹脂と比較した結果を述べ
ると、PTFE樹脂の方が230℃の高温時における金
属へらの耐摩耗試験で、ふっ素樹脂の剥がれが殆ど無
く、ふっ素の面がそのまま存在する。このため部分的な
調理物のこびりつきはみられるが従来のようなプレート
全体の調理物のこびりつきはみられず、金属へらを使用
し易くなる。
PFA樹脂と併用したふっ素樹脂と比較した結果を述べ
ると、PTFE樹脂の方が230℃の高温時における金
属へらの耐摩耗試験で、ふっ素樹脂の剥がれが殆ど無
く、ふっ素の面がそのまま存在する。このため部分的な
調理物のこびりつきはみられるが従来のようなプレート
全体の調理物のこびりつきはみられず、金属へらを使用
し易くなる。
【0014】請求項3記載の発明の手段では、調理面は
溶射付着された溶射層の表面に研磨処理が施されたもの
で、溶射層表面の粒子の形状は鋭角なものが無くなり、
なめらかになる。そしてその上に塗布されるふっ素樹脂
との密着性が良くなり、耐摩耗性が向上する。
溶射付着された溶射層の表面に研磨処理が施されたもの
で、溶射層表面の粒子の形状は鋭角なものが無くなり、
なめらかになる。そしてその上に塗布されるふっ素樹脂
との密着性が良くなり、耐摩耗性が向上する。
【0015】請求項4記載の発明の手段では、調理面は
溶射材料を溶射付着した後に、封孔処理が施されたもの
である。これにより、アルミニウムの防食ができる。つ
まり、実用調理において塩素等がふっ素樹脂層のピンホ
ールから浸透し、溶射層に達すると、従来品では溶射層
まで達した塩素等は、溶射層の開口部から調理面のアル
ミニウムに到達し、アルミニウムを腐食した。また金属
へらの使用によりふっ素樹脂のピンホールも増える可能
性があるため、封孔処理を行った。これにより溶射層の
表面まで浸透した塩素等もアルミニウムまで浸透せず、
腐食されない。これ故に調理面の使用寿命が大きく延び
る。
溶射材料を溶射付着した後に、封孔処理が施されたもの
である。これにより、アルミニウムの防食ができる。つ
まり、実用調理において塩素等がふっ素樹脂層のピンホ
ールから浸透し、溶射層に達すると、従来品では溶射層
まで達した塩素等は、溶射層の開口部から調理面のアル
ミニウムに到達し、アルミニウムを腐食した。また金属
へらの使用によりふっ素樹脂のピンホールも増える可能
性があるため、封孔処理を行った。これにより溶射層の
表面まで浸透した塩素等もアルミニウムまで浸透せず、
腐食されない。これ故に調理面の使用寿命が大きく延び
る。
【0016】請求項5記載の発明の手段では、溶射する
前の調理面を予め加熱してから溶射材料を溶射付着させ
るため、溶射層の粒子は細かく、なめらかになる。つま
り調理面の温度が低いと、溶射付着された溶射材料の粒
子はすぐに冷えるため、粒子の結晶が大きく、鋭角な形
状になる。逆に調理面の温度が高いと、溶射付着された
溶射材料の粒子はゆっくりと冷えるために、結晶が細か
く、なめらかになる。ここで溶射層は粒子の結晶は細か
く、なめらかな方が、その上に塗布されるふっ素樹脂と
の密着性が良くなり、ふっ素樹脂層の耐摩耗性が向上す
る。
前の調理面を予め加熱してから溶射材料を溶射付着させ
るため、溶射層の粒子は細かく、なめらかになる。つま
り調理面の温度が低いと、溶射付着された溶射材料の粒
子はすぐに冷えるため、粒子の結晶が大きく、鋭角な形
状になる。逆に調理面の温度が高いと、溶射付着された
溶射材料の粒子はゆっくりと冷えるために、結晶が細か
く、なめらかになる。ここで溶射層は粒子の結晶は細か
く、なめらかな方が、その上に塗布されるふっ素樹脂と
の密着性が良くなり、ふっ素樹脂層の耐摩耗性が向上す
る。
【0017】以上の上記した手段により加熱調理器の調
理面は、金属へらの使用がし易く、長時間の使用ができ
る。
理面は、金属へらの使用がし易く、長時間の使用ができ
る。
【0018】
【実施例】以下、その実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
【0019】(実施例1)図1、図2はその第1の実施
例を示す断面図で、図1において、11はホットプレー
トのアルミニウム合金ダイカスト成形のプレートで、プ
レート11の調理面となる表面12、金属へらを使用し
易く、皮膜層が形成されている。この表面12を図2で
詳細に示すと、プレート11の調理面となる表面12に
は、炭化クロムとニッケルクロムを複合した溶射材料が
溶射付着されて溶射層13が成形されている。そして溶
射層13の上にプライマー層14とふっ素樹脂層15が
できている。
例を示す断面図で、図1において、11はホットプレー
トのアルミニウム合金ダイカスト成形のプレートで、プ
レート11の調理面となる表面12、金属へらを使用し
易く、皮膜層が形成されている。この表面12を図2で
詳細に示すと、プレート11の調理面となる表面12に
は、炭化クロムとニッケルクロムを複合した溶射材料が
溶射付着されて溶射層13が成形されている。そして溶
射層13の上にプライマー層14とふっ素樹脂層15が
できている。
【0020】次にプレート11の表面12に皮膜を形成
する製造方法について説明する。図2に示すプレート1
1はアルミニウム合金のダイカスト成形で製造されてい
るが、調理面となる表面12は凹凸形状の無い形状にす
る。そして表面12にサンドブラスト(#36、酸化ア
ルミナ)処理を施し、表面12を粗面化する。
する製造方法について説明する。図2に示すプレート1
1はアルミニウム合金のダイカスト成形で製造されてい
るが、調理面となる表面12は凹凸形状の無い形状にす
る。そして表面12にサンドブラスト(#36、酸化ア
ルミナ)処理を施し、表面12を粗面化する。
【0021】この後にプラズマ溶射装置を用いて、Cr
3C275%、NiCr25%、粒度45−5μmの複合
材料を溶射付着させ、膜厚が10〜30μmになるよう
に溶射層13を形成する。ここでプラズマ装置のガンと
プレートの距離は約10cmとする。溶射層13の表面
粗さは中心線平均粗さでRaが10μm以下になるよう
にする。つぎにプライマー層14を薄く塗布して120
〜150℃で10分間予備乾燥した後、ふっ素樹脂層1
5を塗布して380℃で20分焼成する。
3C275%、NiCr25%、粒度45−5μmの複合
材料を溶射付着させ、膜厚が10〜30μmになるよう
に溶射層13を形成する。ここでプラズマ装置のガンと
プレートの距離は約10cmとする。溶射層13の表面
粗さは中心線平均粗さでRaが10μm以下になるよう
にする。つぎにプライマー層14を薄く塗布して120
〜150℃で10分間予備乾燥した後、ふっ素樹脂層1
5を塗布して380℃で20分焼成する。
【0022】このように構成されたプレート11は、調
理の表面12と溶射層13、溶射層13とふっ素樹脂層
15の密着強度が著しく強くなり、ふっ素樹脂層15の
耐摩耗性が向上する。そのため金属へらに対する摩耗テ
ストを行うと、溶射材料に従来のAl2O3−TiO2を
用いた場合と比べると、従来のものが数百回で傷つきが
著しくなるのに対して、本発明のものは1万回行っても
傷がつかなかった。
理の表面12と溶射層13、溶射層13とふっ素樹脂層
15の密着強度が著しく強くなり、ふっ素樹脂層15の
耐摩耗性が向上する。そのため金属へらに対する摩耗テ
ストを行うと、溶射材料に従来のAl2O3−TiO2を
用いた場合と比べると、従来のものが数百回で傷つきが
著しくなるのに対して、本発明のものは1万回行っても
傷がつかなかった。
【0023】(実施例2)図3に示すように実施例1と
同じくプレート20の凹凸の形状の無い表面21に、サ
ンドブラスト処理を施した後、プラズマ溶射で溶射層1
3を成形し、プライマー層14を薄く塗布して120〜
150℃で10分間予備乾燥した後、ポリテトラフルオ
ロエチレンのふっ素樹脂を塗布して380℃で20分焼
成し、ふっ素樹脂層15を形成する。
同じくプレート20の凹凸の形状の無い表面21に、サ
ンドブラスト処理を施した後、プラズマ溶射で溶射層1
3を成形し、プライマー層14を薄く塗布して120〜
150℃で10分間予備乾燥した後、ポリテトラフルオ
ロエチレンのふっ素樹脂を塗布して380℃で20分焼
成し、ふっ素樹脂層15を形成する。
【0024】このように構成されたプレート20では、
溶射層13とふっ素樹脂層15の密着性が他のふっ素樹
脂を使用した場合よりも良くなり、耐摩耗性がさらに向
上する。
溶射層13とふっ素樹脂層15の密着性が他のふっ素樹
脂を使用した場合よりも良くなり、耐摩耗性がさらに向
上する。
【0025】(実施例3)図4に示すように、プレート
25の凹凸の無い表面26に、サンドブラスト処理を施
した後に溶射層を成形するが、溶射付着する際にプレー
ト25の表面26の温度を予め約100℃になるように
加熱する。そして実施例1と同じく、プラズマ溶射装置
を用いて、Cr3C2/NiCrの複合材料を溶射付着さ
せ、溶射層27を形成する。つぎにプライマー層14を
薄く塗布して120〜150℃で10分間予備乾燥した
後、ふっ素樹脂層15を塗布して380℃で20分焼成
する。
25の凹凸の無い表面26に、サンドブラスト処理を施
した後に溶射層を成形するが、溶射付着する際にプレー
ト25の表面26の温度を予め約100℃になるように
加熱する。そして実施例1と同じく、プラズマ溶射装置
を用いて、Cr3C2/NiCrの複合材料を溶射付着さ
せ、溶射層27を形成する。つぎにプライマー層14を
薄く塗布して120〜150℃で10分間予備乾燥した
後、ふっ素樹脂層15を塗布して380℃で20分焼成
する。
【0026】このように構成されたプレート25では、
溶射付着するときのプレート25の表面26の温度が高
いため、溶射付着された粒子はゆっくりと冷えるため
に、粒子の結晶が細かく、なめらかになる。また溶射層
27の表面粗さは小さくなる。これにより溶射層27と
ふっ素樹脂層15との密着性が良くなり、ふっ素樹脂層
15の耐摩耗性が向上する。
溶射付着するときのプレート25の表面26の温度が高
いため、溶射付着された粒子はゆっくりと冷えるため
に、粒子の結晶が細かく、なめらかになる。また溶射層
27の表面粗さは小さくなる。これにより溶射層27と
ふっ素樹脂層15との密着性が良くなり、ふっ素樹脂層
15の耐摩耗性が向上する。
【0027】(実施例4)図5に示すように、プレート
30の表面31にサンドブラスト処理を施した後、プラ
ズマ溶射装置を用いて、Cr3C2/NiCrの複合材料
の溶射付着を行い、溶射層32を形成する。そしてその
後に溶射層32の表面をバフ研磨を行い、溶射層32の
表面粗さが中心線粗さでRaが5μm程度にする。つぎ
にプライマー層14を薄く塗布して120〜150℃で
10分間予備乾燥した後、ふっ素樹脂層15を塗布して
380℃で20分焼成する。
30の表面31にサンドブラスト処理を施した後、プラ
ズマ溶射装置を用いて、Cr3C2/NiCrの複合材料
の溶射付着を行い、溶射層32を形成する。そしてその
後に溶射層32の表面をバフ研磨を行い、溶射層32の
表面粗さが中心線粗さでRaが5μm程度にする。つぎ
にプライマー層14を薄く塗布して120〜150℃で
10分間予備乾燥した後、ふっ素樹脂層15を塗布して
380℃で20分焼成する。
【0028】このように構成されたプレート30では、
溶射層32の表面にバフ研磨を行うことで、溶射層32
の表面の形状は鋭角なものが無くなり、なめらかにな
る。また溶射層32の表面粗さが小さくなる。これによ
り溶射層32とふっ素樹脂層15との密着性が良くな
り、ふっ素樹脂層15の耐摩耗性が向上する。
溶射層32の表面にバフ研磨を行うことで、溶射層32
の表面の形状は鋭角なものが無くなり、なめらかにな
る。また溶射層32の表面粗さが小さくなる。これによ
り溶射層32とふっ素樹脂層15との密着性が良くな
り、ふっ素樹脂層15の耐摩耗性が向上する。
【0029】(実施例5)図6に示すようにプレート3
5の表面36にサンドブラスト処理を施した後、プラズ
マ溶射装置を用いて、Cr3C2/NiCrの複合材料の
溶射付着を行い溶射層37を形成した後に、溶射層37
の開口部38に浸透性の良い耐熱樹脂塗料39を含浸さ
せる封孔処理を行う。つぎにプライマー層14を薄く塗
布して120〜150℃で10分間予備乾燥した後、ふ
っ素樹脂層15を塗布して380℃で20分焼成する。
5の表面36にサンドブラスト処理を施した後、プラズ
マ溶射装置を用いて、Cr3C2/NiCrの複合材料の
溶射付着を行い溶射層37を形成した後に、溶射層37
の開口部38に浸透性の良い耐熱樹脂塗料39を含浸さ
せる封孔処理を行う。つぎにプライマー層14を薄く塗
布して120〜150℃で10分間予備乾燥した後、ふ
っ素樹脂層15を塗布して380℃で20分焼成する。
【0030】このように構成されたプレート35では、
例えば実用の調理時における塩素等がふっ素樹脂層15
のピンホールを通過した場合、従来品では溶射層の多数
の開口部に浸透してプレートの表面まで達し、プレート
の材料のアルミニウムを腐食する。しかし本実施例では
封孔処理を行っているため、耐熱樹脂塗料39が溶射層
37の開口部38および表面を覆い、溶射層37を通過
することはほとんどなくなる。それ故プレート35の材
質のアルミニウム合金が腐食されにくくなる。また金属
へらを使用した場合、ふっ素樹脂層15は傷つき易くな
り、腐食し易かったが、封孔処理を行うことで改善でき
る。よって耐食性が向上し、プレートの使用寿命が大き
く延びる。
例えば実用の調理時における塩素等がふっ素樹脂層15
のピンホールを通過した場合、従来品では溶射層の多数
の開口部に浸透してプレートの表面まで達し、プレート
の材料のアルミニウムを腐食する。しかし本実施例では
封孔処理を行っているため、耐熱樹脂塗料39が溶射層
37の開口部38および表面を覆い、溶射層37を通過
することはほとんどなくなる。それ故プレート35の材
質のアルミニウム合金が腐食されにくくなる。また金属
へらを使用した場合、ふっ素樹脂層15は傷つき易くな
り、腐食し易かったが、封孔処理を行うことで改善でき
る。よって耐食性が向上し、プレートの使用寿命が大き
く延びる。
【0031】以上の構成により、金属へらを使用して
も、耐摩耗性および耐食性に優れた加熱調理器の調理面
が得られる。
も、耐摩耗性および耐食性に優れた加熱調理器の調理面
が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では金属へらの使用に対する耐摩耗性および耐食性が向
上し、金属へらの使用がし易く、使用寿命の長い性能が
得られる。その結果、調理時の作業が効率よく、スムー
ズにできる優れた加熱調理器が提供できる。
では金属へらの使用に対する耐摩耗性および耐食性が向
上し、金属へらの使用がし易く、使用寿命の長い性能が
得られる。その結果、調理時の作業が効率よく、スムー
ズにできる優れた加熱調理器が提供できる。
【図1】本発明の第1実施例を示すホットプレートのプ
レートの断面図
レートの断面図
【図2】本発明の第1実施例を示すホットプレートの調
理面の拡大断面図
理面の拡大断面図
【図3】本発明の第2実施例を示すホットプレートの調
理面の拡大断面図
理面の拡大断面図
【図4】本発明の第3実施例を示すホットプレートの調
理面の拡大断面図
理面の拡大断面図
【図5】本発明の第4実施例を示すホットプレートの調
理面の拡大断面図
理面の拡大断面図
【図6】本発明の第5実施例を示すホットプレートの調
理面の拡大断面図
理面の拡大断面図
【図7】従来の加熱調理器の調理面の拡大断面図
【図8】従来の加熱調理器の調理面の拡大断面図
11,20,25,30,35 プレート 12,21,26,31,36 表面 13,27,32,37 溶射層 14 プライマー層 15 ふっ素樹脂層 38 開口部 39 耐熱樹脂塗料
Claims (5)
- 【請求項1】 調理面となる金属素材表面に、炭化クロ
ムとニッケルクロムを複合した溶射材料を溶射付着さ
せ、その後にふっ素樹脂塗料を塗布して焼き付けた調理
面を有する加熱調理器。 - 【請求項2】 ポリテトラフルオロエチレンを主成分と
するふっ素樹脂を使用した調理面を有する請求項1記載
の加熱調理器。 - 【請求項3】 調理面に溶射材料を溶射付着した後に、
塗装膜表面に研磨処理を行った調理面を有する請求項1
記載の加熱調理器。 - 【請求項4】 調理面に溶射材料を付着した後に、封孔
処理を行った調理面を有する請求項1記載の加熱調理
器。 - 【請求項5】 調理面となる金属素材を予め加熱させた
後、その調理面に炭化クロムとニッケルクロムを複合し
た溶射材料を溶射付着させ、その後にふっ素樹脂塗料を
塗布して焼き付ける加熱調理器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5142478A JPH07289A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 加熱調理器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5142478A JPH07289A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 加熱調理器及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07289A true JPH07289A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15316259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5142478A Pending JPH07289A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 加熱調理器及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07289A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008505720A (ja) * | 2004-07-14 | 2008-02-28 | ▲銭▼▲遠▼▲強▼ | 金属性の焦げ付き防止コーティングを有する調理具とその製造方法 |
| JP2010246597A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-11-04 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電磁誘導加熱式電気炊飯器用の内鍋 |
| JP2011024747A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電磁誘導加熱式電気炊飯器用の内鍋 |
| JP2012526580A (ja) * | 2009-05-15 | 2012-11-01 | セブ ソシエテ アノニム | セラミックおよび/または金属および/またはポリマー材料で作られるハードベースとフッ素樹脂を含む焦げ付き防止コーティングとを有する調理器具 |
| CN108324081A (zh) * | 2017-01-17 | 2018-07-27 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 锅具的制备方法、锅具及烹饪器具 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP5142478A patent/JPH07289A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008505720A (ja) * | 2004-07-14 | 2008-02-28 | ▲銭▼▲遠▼▲強▼ | 金属性の焦げ付き防止コーティングを有する調理具とその製造方法 |
| US7942288B2 (en) | 2004-07-14 | 2011-05-17 | Raymond Qin | Cooking utensils with metallic non-stick coating and methods for making the same |
| JP4791465B2 (ja) * | 2004-07-14 | 2011-10-12 | ▲銭▼▲遠▼▲強▼ | 金属性の焦げ付き防止コーティングを有する調理具とその製造方法 |
| JP2010246597A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-11-04 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電磁誘導加熱式電気炊飯器用の内鍋 |
| JP2012526580A (ja) * | 2009-05-15 | 2012-11-01 | セブ ソシエテ アノニム | セラミックおよび/または金属および/またはポリマー材料で作られるハードベースとフッ素樹脂を含む焦げ付き防止コーティングとを有する調理器具 |
| JP2015147067A (ja) * | 2009-05-15 | 2015-08-20 | セブ ソシエテ アノニム | セラミックおよび/または金属および/またはポリマー材料で作られるハードベースとフッ素樹脂を含む焦げ付き防止コーティングとを有する調理器具 |
| JP2011024747A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電磁誘導加熱式電気炊飯器用の内鍋 |
| CN108324081A (zh) * | 2017-01-17 | 2018-07-27 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 锅具的制备方法、锅具及烹饪器具 |
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