JPH07290317A - 放電加工方法及びその装置 - Google Patents
放電加工方法及びその装置Info
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- JPH07290317A JPH07290317A JP10745594A JP10745594A JPH07290317A JP H07290317 A JPH07290317 A JP H07290317A JP 10745594 A JP10745594 A JP 10745594A JP 10745594 A JP10745594 A JP 10745594A JP H07290317 A JPH07290317 A JP H07290317A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H1/00—Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
- B23H1/02—Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges
- B23H1/022—Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges for shaping the discharge pulse train
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電解反応により生ずる被加工物表面の劣化を
確実に防止することができる放電加工方法及びその装置
を提供する。 【構成】 加工用電極1と被加工物2との間に形成され
る極間に放電誘起電圧を印加し、その放電誘起電圧によ
って誘起される間欠放電により極間が絶縁破壊された直
後に主放電電流を重畳する放電加工において、放電を極
間に誘起させる少なくとも一つの直流電源を有する放電
誘起回路4と、放電後に加工用の主放電電流を重畳する
主放電回路3と、放電誘起回路4による極間への印加電
圧の極性を切り替える切り替え回路6を設ける構成と
し、放電誘起電圧の極間に対する極性を各放電を最小単
位として切り替える。
確実に防止することができる放電加工方法及びその装置
を提供する。 【構成】 加工用電極1と被加工物2との間に形成され
る極間に放電誘起電圧を印加し、その放電誘起電圧によ
って誘起される間欠放電により極間が絶縁破壊された直
後に主放電電流を重畳する放電加工において、放電を極
間に誘起させる少なくとも一つの直流電源を有する放電
誘起回路4と、放電後に加工用の主放電電流を重畳する
主放電回路3と、放電誘起回路4による極間への印加電
圧の極性を切り替える切り替え回路6を設ける構成と
し、放電誘起電圧の極間に対する極性を各放電を最小単
位として切り替える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工方法及びその
装置に関し、特に、加工用電極と被加工物との間に形成
される極間に、間欠的な放電を発生させて加工を行う放
電加工方法及びその装置に関する。
装置に関し、特に、加工用電極と被加工物との間に形成
される極間に、間欠的な放電を発生させて加工を行う放
電加工方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工において加工精度を低下させる
原因として、電解作用が知られている。通常、放電加工
においては、加工用電極と被加工物との間に形成される
加工間隙に水等の電解性を有する加工液を介して放電を
行っている。このような放電加工では、放電誘起電圧が
加工間隙に印加されいる間、その放電誘起電圧が高いほ
ど電解電流が大きくなる。この電解電流は、被加工物を
イオン化して溶出させて加工面の品質を悪化させるとい
う問題がある。この溶出量は、例えば、数μmから十数
μmとなり、数μmの高精度を要する加工には大きな問
題となる。また、被加工物が合金の場合には、その溶出
速度が合金成分毎に異なり、特定金属の欠損等の問題も
生じることになる。このような、電解反応による被加工
物の加工面の劣化の防止する技術とし、従来以下に示す
ような方法が知られている。 (1)第1の方法は、極間の平均電圧が0Vとなるよう
に両極性のパルス電圧を印加する方法である。 (2)第2の方法は、例えば特開昭60−146624
号公報に示されるように、主放電電源とは逆極性の放電
誘起電圧を印加する方法である。 (3)第3の方法は、例えば特開昭56−82127号
公報に示されるように、高周波の交流電圧を印加して、
放電を誘起する方法である。
原因として、電解作用が知られている。通常、放電加工
においては、加工用電極と被加工物との間に形成される
加工間隙に水等の電解性を有する加工液を介して放電を
行っている。このような放電加工では、放電誘起電圧が
加工間隙に印加されいる間、その放電誘起電圧が高いほ
ど電解電流が大きくなる。この電解電流は、被加工物を
イオン化して溶出させて加工面の品質を悪化させるとい
う問題がある。この溶出量は、例えば、数μmから十数
μmとなり、数μmの高精度を要する加工には大きな問
題となる。また、被加工物が合金の場合には、その溶出
速度が合金成分毎に異なり、特定金属の欠損等の問題も
生じることになる。このような、電解反応による被加工
物の加工面の劣化の防止する技術とし、従来以下に示す
ような方法が知られている。 (1)第1の方法は、極間の平均電圧が0Vとなるよう
に両極性のパルス電圧を印加する方法である。 (2)第2の方法は、例えば特開昭60−146624
号公報に示されるように、主放電電源とは逆極性の放電
誘起電圧を印加する方法である。 (3)第3の方法は、例えば特開昭56−82127号
公報に示されるように、高周波の交流電圧を印加して、
放電を誘起する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の被加工
物の表面劣化の防止方法では、それぞれ次のような問題
点がある。 (1)両極性の電圧を印加することによる第1の方法で
は、加工に寄与する放電の周期が長くなって、加工速度
が低下するという問題点がある。 (2)主放電電源とは逆極性の放電誘起電圧を印加する
ことによる第2の方法では、極間の平均電圧を0Vにす
ることが困難であるという問題点がある。これは、主放
電電流の通電期間中においては極間は放電状態であっ
て、このときの極間電圧は放電誘起電圧と比較して低い
電圧であり、しかも、放電の頻度が低い加工条件では、
放電誘起電圧の印加時間は主放電電流の通電時間より長
くなるため、それぞれの印加電圧と印加時間の積から求
める極間の平均電圧を0Vにすることが困難であるから
でる。 (3)高周波の交流電圧を印加することによる第3の方
法では、高周波の発振器が必要であって、回路が複雑化
するとともに高価になるという問題点がある。また、安
定な電圧を極間に印加するために、放電誘起電源の発振
周波数に同調するようなL−Cの共振回路を極間に接続
する必要があり、極間のインダクタンスが変化すると極
間に印加される電圧も変化するという問題点がある。そ
こで、本発明は前記した従来の問題点を解決して、電解
反応により生ずる被加工物表面の劣化を確実に防止する
ことができる放電加工方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
物の表面劣化の防止方法では、それぞれ次のような問題
点がある。 (1)両極性の電圧を印加することによる第1の方法で
は、加工に寄与する放電の周期が長くなって、加工速度
が低下するという問題点がある。 (2)主放電電源とは逆極性の放電誘起電圧を印加する
ことによる第2の方法では、極間の平均電圧を0Vにす
ることが困難であるという問題点がある。これは、主放
電電流の通電期間中においては極間は放電状態であっ
て、このときの極間電圧は放電誘起電圧と比較して低い
電圧であり、しかも、放電の頻度が低い加工条件では、
放電誘起電圧の印加時間は主放電電流の通電時間より長
くなるため、それぞれの印加電圧と印加時間の積から求
める極間の平均電圧を0Vにすることが困難であるから
でる。 (3)高周波の交流電圧を印加することによる第3の方
法では、高周波の発振器が必要であって、回路が複雑化
するとともに高価になるという問題点がある。また、安
定な電圧を極間に印加するために、放電誘起電源の発振
周波数に同調するようなL−Cの共振回路を極間に接続
する必要があり、極間のインダクタンスが変化すると極
間に印加される電圧も変化するという問題点がある。そ
こで、本発明は前記した従来の問題点を解決して、電解
反応により生ずる被加工物表面の劣化を確実に防止する
ことができる放電加工方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工用電極と
被加工物との間に形成される極間に放電誘起電圧を印加
し、その放電誘起電圧によって誘起される放電により極
間が絶縁破壊された直後に主放電電流を重畳する放電加
工方法において、放電誘起電圧の極間に対する極性を、
各放電を最小単位として切り替えることにより、前記目
的を達成するものである。本発明の放電加工方法におけ
る放電誘起電圧の極性の切り替えは周期的に行うことが
でき、その周期的切り替えとしては、例えば、各放電
毎、複数回の放電からなる一定期間毎とすることがで
き、一定期間毎に極性の切り替えを行う場合には、該一
定期間内における放電誘起電圧の極性の割合を同率と
し、その極性の順序は任意、もしくは所定の順序とする
ことができる。本発明は、加工用電極と被加工物との間
に形成される極間に間欠放電を発生させて被加工物の加
工を行う放電加工装置において、放電を極間に誘起させ
る少なくとも一つの直流電源を有する放電誘起回路と、
放電後に加工用の主放電電流を重畳する主放電回路と、
放電誘起回路による極間への印加電圧の極性を切り替え
る切り替え回路を設けることにより、前記目的を達成す
るものである。
被加工物との間に形成される極間に放電誘起電圧を印加
し、その放電誘起電圧によって誘起される放電により極
間が絶縁破壊された直後に主放電電流を重畳する放電加
工方法において、放電誘起電圧の極間に対する極性を、
各放電を最小単位として切り替えることにより、前記目
的を達成するものである。本発明の放電加工方法におけ
る放電誘起電圧の極性の切り替えは周期的に行うことが
でき、その周期的切り替えとしては、例えば、各放電
毎、複数回の放電からなる一定期間毎とすることがで
き、一定期間毎に極性の切り替えを行う場合には、該一
定期間内における放電誘起電圧の極性の割合を同率と
し、その極性の順序は任意、もしくは所定の順序とする
ことができる。本発明は、加工用電極と被加工物との間
に形成される極間に間欠放電を発生させて被加工物の加
工を行う放電加工装置において、放電を極間に誘起させ
る少なくとも一つの直流電源を有する放電誘起回路と、
放電後に加工用の主放電電流を重畳する主放電回路と、
放電誘起回路による極間への印加電圧の極性を切り替え
る切り替え回路を設けることにより、前記目的を達成す
るものである。
【0005】本発明の放電加工装置において、切り替え
回路は、放電誘起回路を構成する直流電源と極間との間
に設けたスイッチ手段を含んでおり、このスイッチ手段
を開閉することにより極間への印加電圧の極性を切り替
える構成、あるいは放電を最小単位として切り替えの周
期を設定し、その周期によってスイッチ手段の切り替え
を行う構成とすることができる。本発明の放電加工装置
の第1の実施態様は、一つの直流電源からの極間への印
加極性が異なる二つの接続回路を有し、該接続回路を切
り替え回路によって選択することにより極間への放電誘
起電圧の極性を切り替えるものである。また、本発明の
放電加工装置の第2の実施態様は、極間に対して接続方
向を互いに逆方向とする二つの直流電源を設け、該直流
電源を切り替え回路により選択することにより極間への
放電誘起電圧の極性を切り替えるものである。
回路は、放電誘起回路を構成する直流電源と極間との間
に設けたスイッチ手段を含んでおり、このスイッチ手段
を開閉することにより極間への印加電圧の極性を切り替
える構成、あるいは放電を最小単位として切り替えの周
期を設定し、その周期によってスイッチ手段の切り替え
を行う構成とすることができる。本発明の放電加工装置
の第1の実施態様は、一つの直流電源からの極間への印
加極性が異なる二つの接続回路を有し、該接続回路を切
り替え回路によって選択することにより極間への放電誘
起電圧の極性を切り替えるものである。また、本発明の
放電加工装置の第2の実施態様は、極間に対して接続方
向を互いに逆方向とする二つの直流電源を設け、該直流
電源を切り替え回路により選択することにより極間への
放電誘起電圧の極性を切り替えるものである。
【0006】また、本発明の放電加工装置の第3の実施
態様は、切り替え回路における極性の切り替えを、放電
発生に基づく制御信号を入力とするフリップフロップ出
力により行うものである。
態様は、切り替え回路における極性の切り替えを、放電
発生に基づく制御信号を入力とするフリップフロップ出
力により行うものである。
【0007】また、本発明の放電加工装置の第4の実施
態様は、切り替え回路における極性の切り替え周期は、
放電発生に基づく制御信号を入力とするカウンタにより
行ううものである。本発明の放電加工において、放電誘
起電圧は、加工用電極と被加工物との間の極間に印加さ
れるものであり、極間の絶縁を破壊して放電を誘起する
電圧である。そして、この放電誘起電圧の極間への極性
は、例えば、被加工物を基準とし、主放電電流を流す主
放電電源と同じ極性を正方向とし、反対の極性を逆方向
とすることができる。また、本発明の放電加工における
放電誘起電圧の極間に対する極性の切り替えは、放電誘
起電圧印加中における極性の切替えは行わず、各放電を
最小単位として行うものである。
態様は、切り替え回路における極性の切り替え周期は、
放電発生に基づく制御信号を入力とするカウンタにより
行ううものである。本発明の放電加工において、放電誘
起電圧は、加工用電極と被加工物との間の極間に印加さ
れるものであり、極間の絶縁を破壊して放電を誘起する
電圧である。そして、この放電誘起電圧の極間への極性
は、例えば、被加工物を基準とし、主放電電流を流す主
放電電源と同じ極性を正方向とし、反対の極性を逆方向
とすることができる。また、本発明の放電加工における
放電誘起電圧の極間に対する極性の切り替えは、放電誘
起電圧印加中における極性の切替えは行わず、各放電を
最小単位として行うものである。
【0008】
【作用】前記した本発明の放電加工によれば、はじめ
に、加工用電極と被加工物との間に形成される極間に対
して、放電誘起回路から放電誘起電圧をある極性の方向
で印加する。放電誘起電圧が印加された極間は、ある時
間の経過後この放電誘起電圧により絶縁破壊を起こして
放電を開始する。この放電開始時より主放電電源から極
間への主放電電流の供給を行い、放電を所定時間続行さ
せる。放電時における極間の電圧は、放電誘起電圧より
充分小さな値となる。この放電によって、被加工物の放
電加工を行う。極間での放電は、所定時間の経過後、主
放電電流の供給を断ってしばらく続行する。放電が停止
した後、休止時間をとることにより極間の絶縁状態を回
復させ、一つの放電が終了する。この放電を最小単位と
する放電工程の後、次の放電工程においては、放電誘起
回路から極間に印加する放電誘起電圧の極性方向を前放
電工程の極性方向と逆方向とする。この逆方向の放電誘
起電圧は単に極性が逆であるだけであって、その作用は
同様であり、放電工程と同様にして、極間にある時間の
経過後絶縁破壊を起こして放電を開始する。そして、そ
の後の放電加工も同様に行われる。
に、加工用電極と被加工物との間に形成される極間に対
して、放電誘起回路から放電誘起電圧をある極性の方向
で印加する。放電誘起電圧が印加された極間は、ある時
間の経過後この放電誘起電圧により絶縁破壊を起こして
放電を開始する。この放電開始時より主放電電源から極
間への主放電電流の供給を行い、放電を所定時間続行さ
せる。放電時における極間の電圧は、放電誘起電圧より
充分小さな値となる。この放電によって、被加工物の放
電加工を行う。極間での放電は、所定時間の経過後、主
放電電流の供給を断ってしばらく続行する。放電が停止
した後、休止時間をとることにより極間の絶縁状態を回
復させ、一つの放電が終了する。この放電を最小単位と
する放電工程の後、次の放電工程においては、放電誘起
回路から極間に印加する放電誘起電圧の極性方向を前放
電工程の極性方向と逆方向とする。この逆方向の放電誘
起電圧は単に極性が逆であるだけであって、その作用は
同様であり、放電工程と同様にして、極間にある時間の
経過後絶縁破壊を起こして放電を開始する。そして、そ
の後の放電加工も同様に行われる。
【0009】したがって、放電前の放電誘起電圧の極間
に対する極性のみが異なることになる。放電誘起電圧を
印加してから放電が始まるまでの時間は極間の状態によ
り異なり、個々の放電で比較すると放電誘起電圧の印加
時間に差が生じるが、放電誘起電圧の電圧はその絶対値
が等しく、印加時間のばらつきは平均すればほぼ無視で
きるものとなるため、平均した極間電圧はほぼ0Vとみ
ることができ、放電誘起電圧の印加によって発生する電
解反応で生ずる被加工物表面の劣化を防止することがで
きる。そして、この放電加工における放電誘起電圧の極
性の切り替えは、放電を最小単位として、周期的に行う
ことができるものである。この繰り返し周期を最小単位
とすると、放電誘起電圧の極性の切り替えは各放電毎に
行われる。また、繰り返し周期を複数回の放電からなる
一定期間毎とすることができる。この一定期間毎の極性
の切り替えでは、一定期間内において放電誘起電圧の極
性の割合を一定比率とするものである。そして、この一
定期間内での極性の順序は任意、もしくは一定の順序と
することができる。この本発明の放電誘起電圧の極性の
切り替えは、放電発生を基にして制御信号を出力する制
御回路により、切り替え回路を駆動して行うものであ
り、切り替え回路は、例えば、放電誘起電源と極間との
間に設けたスイッチ手段の開閉を制御して、放電誘起電
源の接続状態の変更あるいは極性の異なる放電誘起電源
の選択を行う。この放電誘起電源の制御によって、極間
への放電誘起電圧の印加極性を切り替え、極間における
放電誘起電圧の平均電圧をほぼ0Vとし、放電誘起電圧
の印加によって発生する電解反応による影響を実質的に
停止し、被加工物表面の劣化を防止する。
に対する極性のみが異なることになる。放電誘起電圧を
印加してから放電が始まるまでの時間は極間の状態によ
り異なり、個々の放電で比較すると放電誘起電圧の印加
時間に差が生じるが、放電誘起電圧の電圧はその絶対値
が等しく、印加時間のばらつきは平均すればほぼ無視で
きるものとなるため、平均した極間電圧はほぼ0Vとみ
ることができ、放電誘起電圧の印加によって発生する電
解反応で生ずる被加工物表面の劣化を防止することがで
きる。そして、この放電加工における放電誘起電圧の極
性の切り替えは、放電を最小単位として、周期的に行う
ことができるものである。この繰り返し周期を最小単位
とすると、放電誘起電圧の極性の切り替えは各放電毎に
行われる。また、繰り返し周期を複数回の放電からなる
一定期間毎とすることができる。この一定期間毎の極性
の切り替えでは、一定期間内において放電誘起電圧の極
性の割合を一定比率とするものである。そして、この一
定期間内での極性の順序は任意、もしくは一定の順序と
することができる。この本発明の放電誘起電圧の極性の
切り替えは、放電発生を基にして制御信号を出力する制
御回路により、切り替え回路を駆動して行うものであ
り、切り替え回路は、例えば、放電誘起電源と極間との
間に設けたスイッチ手段の開閉を制御して、放電誘起電
源の接続状態の変更あるいは極性の異なる放電誘起電源
の選択を行う。この放電誘起電源の制御によって、極間
への放電誘起電圧の印加極性を切り替え、極間における
放電誘起電圧の平均電圧をほぼ0Vとし、放電誘起電圧
の印加によって発生する電解反応による影響を実質的に
停止し、被加工物表面の劣化を防止する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明する。本発明の放電加工を実施する放電加工装
置は、通常の放電加工装置とほぼ同様であり、加工用電
極と被加工物間の極間に電圧を印加する方法及び、その
装置において特徴を有している。そこで、以下の本発明
の実施例においては、該極間に電圧を印加する構成を主
に説明し、周知の放電加工装置についてはその説明を省
略する。
細に説明する。本発明の放電加工を実施する放電加工装
置は、通常の放電加工装置とほぼ同様であり、加工用電
極と被加工物間の極間に電圧を印加する方法及び、その
装置において特徴を有している。そこで、以下の本発明
の実施例においては、該極間に電圧を印加する構成を主
に説明し、周知の放電加工装置についてはその説明を省
略する。
【0011】〔本発明の実施例1〕はじめに、本発明の
実施例1の構成及び作用について、図1〜図5を用いて
説明する。 (本発明の実施例1の構成)図1は、本発明の放電加工
の実施例1を説明する放電加工装置の電源部の構成図で
ある。図1において、1は加工用電極、2は被加工物で
あり、この加工用電極1は被加工物2との間に間隙を開
けて設置されており、該間隙は放電が生じる極間を形成
している。つまり、被加工物2は接地され、加工用電極
1との間の極間において、電解性を有する加工液を介し
て間欠的な放電を発生させることにより、放電加工を行
うものである。本発明の放電加工装置の電源部は、主放
電回路3と放電誘起回路4の2つの電源部分から構成さ
れており、放電誘起回路4は極間に放電を誘起するため
回路であり、また、主放電回路3は、放電加工を行うた
めの主放電電流を供給する回路であって、前記放電誘起
回路4による放電誘起の後に加工用の主放電電流を放電
誘起用の電流に重畳するものである。前記主放電回路3
及び放電誘起回路4の駆動は、制御回路5からの制御信
号に基づいて行われる。
実施例1の構成及び作用について、図1〜図5を用いて
説明する。 (本発明の実施例1の構成)図1は、本発明の放電加工
の実施例1を説明する放電加工装置の電源部の構成図で
ある。図1において、1は加工用電極、2は被加工物で
あり、この加工用電極1は被加工物2との間に間隙を開
けて設置されており、該間隙は放電が生じる極間を形成
している。つまり、被加工物2は接地され、加工用電極
1との間の極間において、電解性を有する加工液を介し
て間欠的な放電を発生させることにより、放電加工を行
うものである。本発明の放電加工装置の電源部は、主放
電回路3と放電誘起回路4の2つの電源部分から構成さ
れており、放電誘起回路4は極間に放電を誘起するため
回路であり、また、主放電回路3は、放電加工を行うた
めの主放電電流を供給する回路であって、前記放電誘起
回路4による放電誘起の後に加工用の主放電電流を放電
誘起用の電流に重畳するものである。前記主放電回路3
及び放電誘起回路4の駆動は、制御回路5からの制御信
号に基づいて行われる。
【0012】主放電回路3は、極間に主放電電流を供給
する主放電電源31を有し、直列接続されるスイッチ素
子32及びスイッチ素子33を介して主放電電流の閉回
路を構成している。また、該主放電回路においては、例
えば、主放電電源31の一方の電極端子から被加工物2
の接地端子の方向にダイオード34が接続され、加工用
電極1から主放電電源31の他方の電極端子の方向にダ
イオード35が接続され、クロス方式の電源が構成され
ている。このスイッチ素子32,33の開閉は、制御回
路5からの制御信号s3によって行われる。放電誘起回
路4は、極間に放電誘起電圧を印加する放電誘起電源4
1を有し、直列接続されるダイオード42及び電流制限
抵抗43を介して放電誘起電圧印加のための閉回路を構
成している。また、放電誘起回路4においては加工用電
極1への放電誘起電圧の印加極間を切り替えるための回
路構成が、スイッチ素子(44〜47)によって構成さ
れている。実施例1におけるスイッチ素子44〜47の
構成は、スイッチ素子44を放電誘起電源41の一方の
電極と加工用電極1との間に接続し、スイッチ素子45
を放電誘起電源41の他方の電極と被加工物2の接地側
との間に接続し、スイッチ素子46を放電誘起電源41
の一方の電極と被加工物2の接地側との間に接続し、ス
イッチ素子47を放電誘起電源41の他方の電極と加工
用電極1との間に接続することによって行われる。そし
て、スイッチ素子44とスイッチ素子45には同じ制御
信号が入力され、同時に開閉制御が行われ、また、スイ
ッチ素子46とスイッチ素子47には前記スイッチ素子
44及びスイッチ素子45と異なる制御信号が入力さ
れ、同時に開閉制御が行われる。
する主放電電源31を有し、直列接続されるスイッチ素
子32及びスイッチ素子33を介して主放電電流の閉回
路を構成している。また、該主放電回路においては、例
えば、主放電電源31の一方の電極端子から被加工物2
の接地端子の方向にダイオード34が接続され、加工用
電極1から主放電電源31の他方の電極端子の方向にダ
イオード35が接続され、クロス方式の電源が構成され
ている。このスイッチ素子32,33の開閉は、制御回
路5からの制御信号s3によって行われる。放電誘起回
路4は、極間に放電誘起電圧を印加する放電誘起電源4
1を有し、直列接続されるダイオード42及び電流制限
抵抗43を介して放電誘起電圧印加のための閉回路を構
成している。また、放電誘起回路4においては加工用電
極1への放電誘起電圧の印加極間を切り替えるための回
路構成が、スイッチ素子(44〜47)によって構成さ
れている。実施例1におけるスイッチ素子44〜47の
構成は、スイッチ素子44を放電誘起電源41の一方の
電極と加工用電極1との間に接続し、スイッチ素子45
を放電誘起電源41の他方の電極と被加工物2の接地側
との間に接続し、スイッチ素子46を放電誘起電源41
の一方の電極と被加工物2の接地側との間に接続し、ス
イッチ素子47を放電誘起電源41の他方の電極と加工
用電極1との間に接続することによって行われる。そし
て、スイッチ素子44とスイッチ素子45には同じ制御
信号が入力され、同時に開閉制御が行われ、また、スイ
ッチ素子46とスイッチ素子47には前記スイッチ素子
44及びスイッチ素子45と異なる制御信号が入力さ
れ、同時に開閉制御が行われる。
【0013】また、本発明の実施例では、加工用電極1
に印加する放電誘起電源の極性を、被加工物を基準にし
て主放電電流を流す主放電電源と同じ極性を正極性と
し、その反対の極性を逆極性とする。制御回路5は、加
工用電極1における電圧を入力して放電検出を行うとと
もに、該放電検出信号に基づいて主放電回路3に制御信
号s3を出力し、放電誘起回路4に制御信号s4を出力
する。また、切り替え回路6は、前記制御回路5からの
制御信号s4を受けて放電誘起回路4のスイッチ素子の
開閉を制御する回路であり、実施例1においては、制御
信号s4をインバータ64を介してトリガ端子に入力す
るフリップフロップ63と、フリップフロップ63のQ
端子の出力と制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素
子44,45に送出するアンドゲート61と、フリップ
フロップ63のQの反転出力(以下、Q*という)端子
の出力と制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素子4
6,47に送出するアンドゲート62とにより構成され
ている。なお、上記フリップフロップ63のQ*端子は
D端子に接続されている。なお、図1においては、主放
電回路3、放電誘起回路4、及び切り替え回路6を破線
により表している。
に印加する放電誘起電源の極性を、被加工物を基準にし
て主放電電流を流す主放電電源と同じ極性を正極性と
し、その反対の極性を逆極性とする。制御回路5は、加
工用電極1における電圧を入力して放電検出を行うとと
もに、該放電検出信号に基づいて主放電回路3に制御信
号s3を出力し、放電誘起回路4に制御信号s4を出力
する。また、切り替え回路6は、前記制御回路5からの
制御信号s4を受けて放電誘起回路4のスイッチ素子の
開閉を制御する回路であり、実施例1においては、制御
信号s4をインバータ64を介してトリガ端子に入力す
るフリップフロップ63と、フリップフロップ63のQ
端子の出力と制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素
子44,45に送出するアンドゲート61と、フリップ
フロップ63のQの反転出力(以下、Q*という)端子
の出力と制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素子4
6,47に送出するアンドゲート62とにより構成され
ている。なお、上記フリップフロップ63のQ*端子は
D端子に接続されている。なお、図1においては、主放
電回路3、放電誘起回路4、及び切り替え回路6を破線
により表している。
【0014】(本発明の実施例1の作用)次に、本発明
の実施例1の作用について、図2のタイムチャート、及
び図3〜図5の回路図を用いて説明する。なお、以下の
説明では図2のタイムチャート中の時刻a〜時刻kの符
号に従って説明する。図2に示すタイムチャートにおい
ては、時刻a〜時刻fの期間は正極性(被加工物を基準
にして主放電電流を流す主放電電源と同じ極性の電圧極
性)の放電誘起電圧を印加する場合であり、時刻f〜時
刻kの期間は逆極性(被加工物を基準にして主放電電流
を流す主放電電源と逆の極性の電圧極性)の放電誘起電
圧を印加する場合を示している。 時刻a:はじめに、制御回路5はハイの制御信号s4を
切り替え回路6に送出する。フリップフロップ63は、
この制御信号s4をインバータ64を介して入力し、そ
の出力Q(ハイ)をアンド回路61の一方の入力端子に
入力する。アンド回路61の他方の入力端子には制御信
号s4(ハイ)が入力されており、出力Q(ハイ)と制
御信号s4(ハイ)の論理和がとられてその論理和信号
出力がスイッチ素子44,45に入力される。
の実施例1の作用について、図2のタイムチャート、及
び図3〜図5の回路図を用いて説明する。なお、以下の
説明では図2のタイムチャート中の時刻a〜時刻kの符
号に従って説明する。図2に示すタイムチャートにおい
ては、時刻a〜時刻fの期間は正極性(被加工物を基準
にして主放電電流を流す主放電電源と同じ極性の電圧極
性)の放電誘起電圧を印加する場合であり、時刻f〜時
刻kの期間は逆極性(被加工物を基準にして主放電電流
を流す主放電電源と逆の極性の電圧極性)の放電誘起電
圧を印加する場合を示している。 時刻a:はじめに、制御回路5はハイの制御信号s4を
切り替え回路6に送出する。フリップフロップ63は、
この制御信号s4をインバータ64を介して入力し、そ
の出力Q(ハイ)をアンド回路61の一方の入力端子に
入力する。アンド回路61の他方の入力端子には制御信
号s4(ハイ)が入力されており、出力Q(ハイ)と制
御信号s4(ハイ)の論理和がとられてその論理和信号
出力がスイッチ素子44,45に入力される。
【0015】放電誘起回路4中のスイッチ素子44,4
5は該論理和信号によりオンし、加工用電極1に正極性
の放電誘起電圧が印加される。なお、図2のタイムチャ
ートにおいては、極性電圧Vgは立ち下がりを正極性と
し、立ち上がりを逆極性として表している。 このと
き、フリップフロップ63の出力Q*はローであるめ、
アンド回路62の出力はローとなり、放電誘起回路4中
のスイッチ素子46,47はオフ状態にある。図3は、
スイッチ素子44,45がオン、スイッチ素子46,4
7がオフで、スイッチ素子32,33がオフの場合の放
電加工装置の電源部の回路結線状態を示しており、放電
誘起電源41の正方向の電極が被加工物2に接続されて
被加工物2に正電圧を印加し、放電誘起電源41の負方
向の電極が加工用電極12に接続されて加工用電極1に
負電圧を印加している。この電圧印加により、極間に放
電誘起電圧の印加が行われることになる。加工用電極1
に正極性の放電誘起電圧が印加されると、極間には絶縁
が破壊されて放電が開始するまで、正極性の極性電圧V
gが印加された状態が続くことになる。図のタイムチャ
ートにおいては、この加工用電極1に放電誘起電圧が印
加されて放電が開始するまでの間を期間T1で表してい
る。 時刻b:極間の絶縁が破壊されて放電が発生すると、極
間電圧Vgは低下する(図のタイムチャートにおいて
は、上向きの変化で表されている)。制御回路5はこの
極間電圧Vgの変化で放電を検出する。
5は該論理和信号によりオンし、加工用電極1に正極性
の放電誘起電圧が印加される。なお、図2のタイムチャ
ートにおいては、極性電圧Vgは立ち下がりを正極性と
し、立ち上がりを逆極性として表している。 このと
き、フリップフロップ63の出力Q*はローであるめ、
アンド回路62の出力はローとなり、放電誘起回路4中
のスイッチ素子46,47はオフ状態にある。図3は、
スイッチ素子44,45がオン、スイッチ素子46,4
7がオフで、スイッチ素子32,33がオフの場合の放
電加工装置の電源部の回路結線状態を示しており、放電
誘起電源41の正方向の電極が被加工物2に接続されて
被加工物2に正電圧を印加し、放電誘起電源41の負方
向の電極が加工用電極12に接続されて加工用電極1に
負電圧を印加している。この電圧印加により、極間に放
電誘起電圧の印加が行われることになる。加工用電極1
に正極性の放電誘起電圧が印加されると、極間には絶縁
が破壊されて放電が開始するまで、正極性の極性電圧V
gが印加された状態が続くことになる。図のタイムチャ
ートにおいては、この加工用電極1に放電誘起電圧が印
加されて放電が開始するまでの間を期間T1で表してい
る。 時刻b:極間の絶縁が破壊されて放電が発生すると、極
間電圧Vgは低下する(図のタイムチャートにおいて
は、上向きの変化で表されている)。制御回路5はこの
極間電圧Vgの変化で放電を検出する。
【0016】時刻c:放電を検出した制御回路5は、制
御信号s3をハイとして主放電回路3のスイッチ素子3
2,33をオンとして、主放電電源31を電源1及び被
加工物2の極間に印加し、主放電電流Igを矢印の方向
に流す。一方、制御信号s4をローとするのでアンド回
路61の論理和出力はローとなってスイッチ素子44,
45はオフとなる。また、制御回路5からの制御信号s
4は、インバータ64で反転されフリップフロップ63
のトリガ入力端子に入力される。フリップフロップ63
は、インバータ64で反転される制御信号s4の立ち下
がりをとらえて出力を反転し、出力Qをローとし、出力
Q*をハイとする。また、出力Q*はハイとなるが制御
信号s4はローであるため、アンド回路62の論理和出
力はローのままであり、スイッチ素子46,47はオフ
の状態を維持する。したがって、スイッチ素子44,4
5,46,47は全てオフとなり、放電誘起電圧の極間
への印加は停止することになる。図4は、スイッチ素子
44,45,46,47がオフで、スイッチ素子32,
33がオンの場合の放電加工装置の電源部の回路結線状
態を示しており、放電誘起電源41は加工用電極1及び
被加工物2とは接続されず、主放電電源31の正方向の
電極が被加工物2に接続され、主放電電源31の負方向
の電極が加工用電極1に接続されて、極間に主放電電圧
の印加が行われ、主放電電流Igが流れることになる。
御信号s3をハイとして主放電回路3のスイッチ素子3
2,33をオンとして、主放電電源31を電源1及び被
加工物2の極間に印加し、主放電電流Igを矢印の方向
に流す。一方、制御信号s4をローとするのでアンド回
路61の論理和出力はローとなってスイッチ素子44,
45はオフとなる。また、制御回路5からの制御信号s
4は、インバータ64で反転されフリップフロップ63
のトリガ入力端子に入力される。フリップフロップ63
は、インバータ64で反転される制御信号s4の立ち下
がりをとらえて出力を反転し、出力Qをローとし、出力
Q*をハイとする。また、出力Q*はハイとなるが制御
信号s4はローであるため、アンド回路62の論理和出
力はローのままであり、スイッチ素子46,47はオフ
の状態を維持する。したがって、スイッチ素子44,4
5,46,47は全てオフとなり、放電誘起電圧の極間
への印加は停止することになる。図4は、スイッチ素子
44,45,46,47がオフで、スイッチ素子32,
33がオンの場合の放電加工装置の電源部の回路結線状
態を示しており、放電誘起電源41は加工用電極1及び
被加工物2とは接続されず、主放電電源31の正方向の
電極が被加工物2に接続され、主放電電源31の負方向
の電極が加工用電極1に接続されて、極間に主放電電圧
の印加が行われ、主放電電流Igが流れることになる。
【0017】なお、極間電圧Vgの低下の検出からスイ
ッチ素子32,33がオンするまでに遅れ時間があるた
め、放電が開始してからスイッチ素子32,33がオン
するまで、t1の時間遅れが生じる。この時間遅れは、
通常数百nsである。この遅れ時間の間放電を維持する
ために、スイッチ素子32,33がオンするまで、スイ
ッチ素子44,45をオン状態に維持する。なお、放電
が確実に主放電電流につながるようにするため、スイッ
チ素子44,45のオンとスイッチ素子32,33のオ
ンがオーバーラップするように制御することもできる。
ッチ素子32,33がオンするまでに遅れ時間があるた
め、放電が開始してからスイッチ素子32,33がオン
するまで、t1の時間遅れが生じる。この時間遅れは、
通常数百nsである。この遅れ時間の間放電を維持する
ために、スイッチ素子32,33がオンするまで、スイ
ッチ素子44,45をオン状態に維持する。なお、放電
が確実に主放電電流につながるようにするため、スイッ
チ素子44,45のオンとスイッチ素子32,33のオ
ンがオーバーラップするように制御することもできる。
【0018】時刻d,e:制御回路5は、所定時間t2
の後に制御信号s3をローとし、主放電回路3のスイッ
チ素子32,33をオフにする。このスイッチ素子3
2,33のオフによって主放電電源31の加工用電極1
及び被加工物2への電圧印加は停止するが、主放電回路
のインダクタンス成分に蓄積された電磁カネルギーがダ
イオード34,35を通して放出されるため、スイッチ
素子32,33がオフとなった後も主放電電流Igは流
れ続ける。 時刻f:制御回路5は、制御信号s3をローとして主放
電回路3のスイッチ素子32,33をオフにした後、所
定の休止時間t3の経過後に制御信号s4をハイとす
る。この休止時間t3の間は、極間には放電誘起電圧も
主放電電圧を印加されない状態にあり、この間に極間の
絶縁状態の回復が行われる。前記した時刻aから時刻f
までの工程により、極間に正極性(被加工物を基準にし
て主放電電流を流す主放電電源と同じ極性の電圧極性)
の放電誘起電圧を印加した場合の放電加工が完了する。
次に、制御信号s4の送信によって、極間に逆極性の放
電誘起電圧を印加する場合の放電加工が開始される。制
御信号s4をハイとなったとき、出力Q*はハイの状態
にあるため、アンドゲート62において制御信号s4と
の論理和がとられて、その論理和出力が放電誘起回路4
のスイッチ素子46,47に入力される。スイッチ素子
46,47はこの論理和出力によってオンとなり、極間
には逆の放電誘起電圧が印加される。図5は、スイッチ
素子44,45がオフ、スイッチ素子46,47がオン
で、スイッチ素子32,33がオフの場合の放電加工装
置の電源部の回路結線状態を示しており、放電誘起電源
41の負方向の電極が被加工物2に接続されて、放電誘
起電源41の正方向の電極が加工用電極1に接続され、
極間に前記時刻a及び図3で示した場合と逆方向の放電
誘起電圧の印加が行われることになる。加工用電極1に
逆極性の放電誘起電圧が印加されると、極間には絶縁が
破壊されて放電が開始するまで、逆極性の極間電圧Vg
が印加された状態が続くことになる。図のタイムチャー
トにおいては、この加工用電極1に放電誘起電圧が印加
されて放電が開始するまでの間を期間T2で表してい
る。
の後に制御信号s3をローとし、主放電回路3のスイッ
チ素子32,33をオフにする。このスイッチ素子3
2,33のオフによって主放電電源31の加工用電極1
及び被加工物2への電圧印加は停止するが、主放電回路
のインダクタンス成分に蓄積された電磁カネルギーがダ
イオード34,35を通して放出されるため、スイッチ
素子32,33がオフとなった後も主放電電流Igは流
れ続ける。 時刻f:制御回路5は、制御信号s3をローとして主放
電回路3のスイッチ素子32,33をオフにした後、所
定の休止時間t3の経過後に制御信号s4をハイとす
る。この休止時間t3の間は、極間には放電誘起電圧も
主放電電圧を印加されない状態にあり、この間に極間の
絶縁状態の回復が行われる。前記した時刻aから時刻f
までの工程により、極間に正極性(被加工物を基準にし
て主放電電流を流す主放電電源と同じ極性の電圧極性)
の放電誘起電圧を印加した場合の放電加工が完了する。
次に、制御信号s4の送信によって、極間に逆極性の放
電誘起電圧を印加する場合の放電加工が開始される。制
御信号s4をハイとなったとき、出力Q*はハイの状態
にあるため、アンドゲート62において制御信号s4と
の論理和がとられて、その論理和出力が放電誘起回路4
のスイッチ素子46,47に入力される。スイッチ素子
46,47はこの論理和出力によってオンとなり、極間
には逆の放電誘起電圧が印加される。図5は、スイッチ
素子44,45がオフ、スイッチ素子46,47がオン
で、スイッチ素子32,33がオフの場合の放電加工装
置の電源部の回路結線状態を示しており、放電誘起電源
41の負方向の電極が被加工物2に接続されて、放電誘
起電源41の正方向の電極が加工用電極1に接続され、
極間に前記時刻a及び図3で示した場合と逆方向の放電
誘起電圧の印加が行われることになる。加工用電極1に
逆極性の放電誘起電圧が印加されると、極間には絶縁が
破壊されて放電が開始するまで、逆極性の極間電圧Vg
が印加された状態が続くことになる。図のタイムチャー
トにおいては、この加工用電極1に放電誘起電圧が印加
されて放電が開始するまでの間を期間T2で表してい
る。
【0019】時刻g:極間の絶縁が破壊されて放電が発
生すると、極間電圧Vgの絶対値は低下する(図のタイ
ムチャートにおいては、立ち下がりの変化で表されてい
る)。この極間での放電によって電流Igが流れる。こ
の電流Igの方向は、前記時刻bのときとは逆方向とな
る。制御回路5はこの極間電圧Vgの変化で放電を検出
する。 時刻h:放電を検出した制御回路5は、制御信号s3を
ハイとして主放電回路のスイッチ素子32,33をオン
として、主放電電源31を電源1及び被加工物2の極間
に印加し、主放電電流Igを前記時刻gとは逆方向に流
す。この主放電電流Igの方向は、図4に示す矢印と同
じ方向である。一方、制御信号s4をローとするのでア
ンド回路62の論理和出力はローとなってスイッチ素子
46,47はオフとなる。また、制御回路5からの制御
信号s4は、インバータ64で反転されフリップフロッ
プ63のトリガ入力端子に入力される。フリップフロッ
プ63は、インバータ64で反転される制御信号s4の
立ち下がりをとらえて出力を反転し、出力Qをハイと
し、出力Q*をローとする。出力Qはハイとなるが制御
信号s4はローであるため、アンド回路61の論理和出
力はローとなり、スイッチ素子44,45はオフの状態
を維持する。
生すると、極間電圧Vgの絶対値は低下する(図のタイ
ムチャートにおいては、立ち下がりの変化で表されてい
る)。この極間での放電によって電流Igが流れる。こ
の電流Igの方向は、前記時刻bのときとは逆方向とな
る。制御回路5はこの極間電圧Vgの変化で放電を検出
する。 時刻h:放電を検出した制御回路5は、制御信号s3を
ハイとして主放電回路のスイッチ素子32,33をオン
として、主放電電源31を電源1及び被加工物2の極間
に印加し、主放電電流Igを前記時刻gとは逆方向に流
す。この主放電電流Igの方向は、図4に示す矢印と同
じ方向である。一方、制御信号s4をローとするのでア
ンド回路62の論理和出力はローとなってスイッチ素子
46,47はオフとなる。また、制御回路5からの制御
信号s4は、インバータ64で反転されフリップフロッ
プ63のトリガ入力端子に入力される。フリップフロッ
プ63は、インバータ64で反転される制御信号s4の
立ち下がりをとらえて出力を反転し、出力Qをハイと
し、出力Q*をローとする。出力Qはハイとなるが制御
信号s4はローであるため、アンド回路61の論理和出
力はローとなり、スイッチ素子44,45はオフの状態
を維持する。
【0020】したがって、スイッチ素子44,45,4
6,47は全てオフとなり、放電誘起電圧の極間への印
加は停止することになる。この回路状態は、前記した図
4と同様であり、極間に主放電電圧の印加が行われて、
主放電流Igが流れることになる。なお、極間電圧Vg
の絶対値の低下を検出してからスイッチ素子32,33
がオンするまでに遅れ時間があるため、前記と同様に放
電が開始してからスイッチ素子32,33がオンするま
でt1の時間遅れが生じる。そして、この遅れ時間の間
放電を維持するために、スイッチ素子32,33がオン
するまで、スイッチ素子46,47をオン状態に維持す
る。なお、放電が確実に主放電電流につながるようにす
るため、スイッチ素子46,47のオンとスイッチ素子
32,33のオンがオーバーラップするように制御する
こともできる。
6,47は全てオフとなり、放電誘起電圧の極間への印
加は停止することになる。この回路状態は、前記した図
4と同様であり、極間に主放電電圧の印加が行われて、
主放電流Igが流れることになる。なお、極間電圧Vg
の絶対値の低下を検出してからスイッチ素子32,33
がオンするまでに遅れ時間があるため、前記と同様に放
電が開始してからスイッチ素子32,33がオンするま
でt1の時間遅れが生じる。そして、この遅れ時間の間
放電を維持するために、スイッチ素子32,33がオン
するまで、スイッチ素子46,47をオン状態に維持す
る。なお、放電が確実に主放電電流につながるようにす
るため、スイッチ素子46,47のオンとスイッチ素子
32,33のオンがオーバーラップするように制御する
こともできる。
【0021】時刻i,j:制御回路5は、所定時間t2
の後に制御信号s3をローとし、主放電回路3のスイッ
チ素子32,33をオフにする。このスイッチ素子3
2,33のオフによって主放電電源31の加工用電極1
及び被加工物2への電圧印加は停止するが、主放電回路
のインダクタンス成分に蓄積された電磁カネルギーがダ
イオード34,35を通して放出されるため、スイッチ
素子32,33がオフとなった後も主放電電流Igは流
れ続ける。 時刻k:制御回路5は、制御信号s3をローとして主放
電回路3のスイッチ素子32,33をオフにした後、所
定の休止時間t3の経過後に制御信号s4をハイとす
る。この休止時間t3の間は、極間には放電誘起電圧も
主放電電圧を印加されない状態にあり、この間に極間の
絶縁状態の回復が行われる。前記した時刻fから時刻k
までの工程により、極間に逆極性(被加工物を基準にし
て主放電電流を流す主放電電源と逆の極性の電圧極性)
の放電誘起電圧を印加した場合の放電加工が完了する。
の後に制御信号s3をローとし、主放電回路3のスイッ
チ素子32,33をオフにする。このスイッチ素子3
2,33のオフによって主放電電源31の加工用電極1
及び被加工物2への電圧印加は停止するが、主放電回路
のインダクタンス成分に蓄積された電磁カネルギーがダ
イオード34,35を通して放出されるため、スイッチ
素子32,33がオフとなった後も主放電電流Igは流
れ続ける。 時刻k:制御回路5は、制御信号s3をローとして主放
電回路3のスイッチ素子32,33をオフにした後、所
定の休止時間t3の経過後に制御信号s4をハイとす
る。この休止時間t3の間は、極間には放電誘起電圧も
主放電電圧を印加されない状態にあり、この間に極間の
絶縁状態の回復が行われる。前記した時刻fから時刻k
までの工程により、極間に逆極性(被加工物を基準にし
て主放電電流を流す主放電電源と逆の極性の電圧極性)
の放電誘起電圧を印加した場合の放電加工が完了する。
【0022】そして、前記した時刻aから時刻fまでの
正極性の放電誘起電圧による放電過程と、時刻fから時
刻kまでの逆極性の放電誘起電圧による放電過程とを繰
り返すことによって、被加工物の放電加工が行われる。
ここで、時刻aから時刻fまでの正極性の放電誘起電圧
による放電過程におけるT1で示される放電誘起電圧印
加部分と時刻fから時刻kまでの逆極性の放電誘起電圧
による放電過程におけるT2で示される放電誘起電圧印
加部分とを比較する。放電誘起電圧を印加してから放電
するまでの時間は極間の状態によるので、個々の放電を
比較するとT1とT2に差が生じる。しかし、正極性と
逆極性の放電誘起電圧は極性は異なるがその絶対値は等
しいので放電のしやすさという点では大差はなく、放電
周期よりも充分に長い時間でみれば、T1とT2の平均
値はほぼ等しくなる。したがって、極間の平均電圧もほ
ぼ0Vとなるので、各放電過程中の放電誘起電圧の印加
による電解作用を防止することができる。また、実施例
1で示した放電加工装置における放電誘起電圧の極間に
対する極性切り替えは、各放電毎に交互に周期的に行う
ことができる。
正極性の放電誘起電圧による放電過程と、時刻fから時
刻kまでの逆極性の放電誘起電圧による放電過程とを繰
り返すことによって、被加工物の放電加工が行われる。
ここで、時刻aから時刻fまでの正極性の放電誘起電圧
による放電過程におけるT1で示される放電誘起電圧印
加部分と時刻fから時刻kまでの逆極性の放電誘起電圧
による放電過程におけるT2で示される放電誘起電圧印
加部分とを比較する。放電誘起電圧を印加してから放電
するまでの時間は極間の状態によるので、個々の放電を
比較するとT1とT2に差が生じる。しかし、正極性と
逆極性の放電誘起電圧は極性は異なるがその絶対値は等
しいので放電のしやすさという点では大差はなく、放電
周期よりも充分に長い時間でみれば、T1とT2の平均
値はほぼ等しくなる。したがって、極間の平均電圧もほ
ぼ0Vとなるので、各放電過程中の放電誘起電圧の印加
による電解作用を防止することができる。また、実施例
1で示した放電加工装置における放電誘起電圧の極間に
対する極性切り替えは、各放電毎に交互に周期的に行う
ことができる。
【0023】〔本発明の実施例2〕次に、本発明の実施
例2の構成及び作用について、図6,図7を用いて説明
する。 (本発明の実施例2の構成)図6は、本発明の放電加工
の実施例2を説明する放電加工装置の電源部の構成図で
ある。図6に示す本発明の実施例2の構成は、前記図1
に示した本発明の実施例1の構成とほぼ同様であり、加
工用電極1、被加工物2、主放電回路3、放電誘起回路
4、制御回路5、及び切り替え回路7を含んでいる。実
施例2と実施例1の構成上の相違は制御回路、及び切り
替え回路の構成の点にある。そこで、以下では、制御回
路5,切り替え回路7の構成のみを説明し、その他の加
工用電極1、被加工物2、主放電回路3、放電誘起回路
4については説明を省略する。
例2の構成及び作用について、図6,図7を用いて説明
する。 (本発明の実施例2の構成)図6は、本発明の放電加工
の実施例2を説明する放電加工装置の電源部の構成図で
ある。図6に示す本発明の実施例2の構成は、前記図1
に示した本発明の実施例1の構成とほぼ同様であり、加
工用電極1、被加工物2、主放電回路3、放電誘起回路
4、制御回路5、及び切り替え回路7を含んでいる。実
施例2と実施例1の構成上の相違は制御回路、及び切り
替え回路の構成の点にある。そこで、以下では、制御回
路5,切り替え回路7の構成のみを説明し、その他の加
工用電極1、被加工物2、主放電回路3、放電誘起回路
4については説明を省略する。
【0024】本発明の制御回路5は、切り替え回路7に
前記実施例1と同様の制御信号s4を送出するととも
に、指令信号s5を送出する。指令信号s5は、切り替
え回路7中のカウンタのプリセットを行う計数を設定す
るための指令信号である。
前記実施例1と同様の制御信号s4を送出するととも
に、指令信号s5を送出する。指令信号s5は、切り替
え回路7中のカウンタのプリセットを行う計数を設定す
るための指令信号である。
【0025】本発明の実施例2の切り替え回路7は、実
施例1と同様に制御回路5からの制御信号s4を受けて
放電誘起回路4のスイッチ素子の開閉を制御する回路で
あるが、実施例2においては、制御回路5からの制御信
号s4をインバータ74を介してクロック端子に入力
し、制御回路5からの指令信号s5によりプリセットさ
れ、カウントアップしたときRCO信号を出力するカウ
ンタ75と、RCO信号をトリガ端子に入力するフリッ
プフロップ73と、フリップフロップ73のQ端子の出
力と制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素子44,
45に送出するアンドゲート71と、フリップフロップ
63のQの反転出力(以下、Q*という)端子の出力と
制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素子46,47
に送出するアンドゲート72とにより構成されている。
なお、上記フリップフロップ63のQ*端子はD端子に
接続されている。また、カウンタ75のRCO端子とL
OAD端子間にはその方向にインバータ76が接続され
ている。なお、図6においては、主放電回路3、放電誘
起回路4、及び切り替え回路7は破線により表してい
る。
施例1と同様に制御回路5からの制御信号s4を受けて
放電誘起回路4のスイッチ素子の開閉を制御する回路で
あるが、実施例2においては、制御回路5からの制御信
号s4をインバータ74を介してクロック端子に入力
し、制御回路5からの指令信号s5によりプリセットさ
れ、カウントアップしたときRCO信号を出力するカウ
ンタ75と、RCO信号をトリガ端子に入力するフリッ
プフロップ73と、フリップフロップ73のQ端子の出
力と制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素子44,
45に送出するアンドゲート71と、フリップフロップ
63のQの反転出力(以下、Q*という)端子の出力と
制御信号s4とのアンド出力をスイッチ素子46,47
に送出するアンドゲート72とにより構成されている。
なお、上記フリップフロップ63のQ*端子はD端子に
接続されている。また、カウンタ75のRCO端子とL
OAD端子間にはその方向にインバータ76が接続され
ている。なお、図6においては、主放電回路3、放電誘
起回路4、及び切り替え回路7は破線により表してい
る。
【0026】(本発明の実施例2の作用)次に、本発明
の実施例2の作用について、図7のタイムチャートを用
い、図中の時刻a〜時刻rの符号に従って説明する。図
7に示すタイムチャートにおいては、時刻b〜時刻jの
期間は正極性(被加工物を基準にして主放電電流を流す
主放電電源と同じ極性の電圧極性)の放電誘起電圧を印
加する場合であり、時刻j〜時刻rの期間は逆極性(被
加工物を基準にして主放電電流を流す主放電電源と逆の
極性の電圧極性)の放電誘起電圧を印加する場合を示し
ている。本実施例は、正極性あるいは逆極性の同極性の
放電誘起電圧を印加し放電を誘起してなる放電加工を連
続して複数回行い、それらの放電加工を極性を異ならせ
てそれぞれ交互に繰り返う場合であり、以下に示す実施
例では、正極性及び逆極性の放電誘起電圧の印加をそれ
ぞれ4回ずつ交互に行う例を示している。図7に示すタ
イムチャートでは、前記実施例2の構成において、カウ
ンタ75を16進カウンタにより構成し、16進のうち
4計数毎にカウントアップしてROC端子からROC信
号を出力してカウンタをプリセットすることによって、
正極性及び逆極性の放電誘起電圧をそれぞれ4回ずつ交
互に印加するものである。
の実施例2の作用について、図7のタイムチャートを用
い、図中の時刻a〜時刻rの符号に従って説明する。図
7に示すタイムチャートにおいては、時刻b〜時刻jの
期間は正極性(被加工物を基準にして主放電電流を流す
主放電電源と同じ極性の電圧極性)の放電誘起電圧を印
加する場合であり、時刻j〜時刻rの期間は逆極性(被
加工物を基準にして主放電電流を流す主放電電源と逆の
極性の電圧極性)の放電誘起電圧を印加する場合を示し
ている。本実施例は、正極性あるいは逆極性の同極性の
放電誘起電圧を印加し放電を誘起してなる放電加工を連
続して複数回行い、それらの放電加工を極性を異ならせ
てそれぞれ交互に繰り返う場合であり、以下に示す実施
例では、正極性及び逆極性の放電誘起電圧の印加をそれ
ぞれ4回ずつ交互に行う例を示している。図7に示すタ
イムチャートでは、前記実施例2の構成において、カウ
ンタ75を16進カウンタにより構成し、16進のうち
4計数毎にカウントアップしてROC端子からROC信
号を出力してカウンタをプリセットすることによって、
正極性及び逆極性の放電誘起電圧をそれぞれ4回ずつ交
互に印加するものである。
【0027】そして、この実施例では、カウンタ75に
対してカウントアップする数を設定するために、制御回
路5からの指令信号s5として例えばA〜Dの4ビット
信号を出力する。例えば、図7では、制御回路5からの
指令信号s5をAビットがロー、Bビットがロー、Cビ
ットがハイ、Dビットがハイの4ビット信号とし、この
4ビット信号によって、カウンタ75に対して4計数毎
のカウントアップ駆動を行わせる。なお、指令信号s5
のA〜Dの異なる4ビット信号を送信することにより、
カウンタ75に対して異なる数によってカウントアップ
駆動を行わせることができる。
対してカウントアップする数を設定するために、制御回
路5からの指令信号s5として例えばA〜Dの4ビット
信号を出力する。例えば、図7では、制御回路5からの
指令信号s5をAビットがロー、Bビットがロー、Cビ
ットがハイ、Dビットがハイの4ビット信号とし、この
4ビット信号によって、カウンタ75に対して4計数毎
のカウントアップ駆動を行わせる。なお、指令信号s5
のA〜Dの異なる4ビット信号を送信することにより、
カウンタ75に対して異なる数によってカウントアップ
駆動を行わせることができる。
【0028】以下、正極性及び逆極性の放電誘起電圧の
印加をそれぞれ4回ずつ交互に行う場合について説明す
る。なお、図7において、(55)で示されるA〜Dの
4ビット信号は、カウンタ55の計数内容を示すもので
あり、16進のうち4計数毎にカウントアップするた
め、A及びBのビットのみを使用し、C及びDのビット
は変化しない。 時刻a:この時刻以前の状態は、スイッチ素子46,4
7はオンの状態にあり逆極性の放電誘起電圧を印加し、
該放電誘起電圧により放電が生じたものとし、そのとき
のカウンタの値はAが0,Bが1により「14」の値を
示しているものとする。このとき、時刻aにおいて制御
信号s4の立ち下がると、インバータ74で反転されて
カウンタ75のクロック入力端子に入力され、カウンタ
75はAを1,Bを1としてカウンタの値を「15」と
し、カウントアップする。カウンタ75は、このカウン
トアップによりRCO信号を出力するとともに、インバ
ータ76で反転してカウンタ75のLOAD端子に入力
する。そして、フリップフロップ63はROC信号の立
ち上がりをとらえてQ出力を反転する。
印加をそれぞれ4回ずつ交互に行う場合について説明す
る。なお、図7において、(55)で示されるA〜Dの
4ビット信号は、カウンタ55の計数内容を示すもので
あり、16進のうち4計数毎にカウントアップするた
め、A及びBのビットのみを使用し、C及びDのビット
は変化しない。 時刻a:この時刻以前の状態は、スイッチ素子46,4
7はオンの状態にあり逆極性の放電誘起電圧を印加し、
該放電誘起電圧により放電が生じたものとし、そのとき
のカウンタの値はAが0,Bが1により「14」の値を
示しているものとする。このとき、時刻aにおいて制御
信号s4の立ち下がると、インバータ74で反転されて
カウンタ75のクロック入力端子に入力され、カウンタ
75はAを1,Bを1としてカウンタの値を「15」と
し、カウントアップする。カウンタ75は、このカウン
トアップによりRCO信号を出力するとともに、インバ
ータ76で反転してカウンタ75のLOAD端子に入力
する。そして、フリップフロップ63はROC信号の立
ち上がりをとらえてQ出力を反転する。
【0029】時刻b:前記スイッチ素子46,47のオ
フにより放電誘起電圧の停止の後は、前記実施例1で示
した主放電電圧の印加が行われる(図2の時刻a参
照)。本実施例2の図7のタイムチャートでは、この部
分の信号については省略している。このときのカウンタ
75のカウント値は前記時刻bで示したように「15」
である。このとき、制御回路5からの制御信号s4が立
ち上がると、アンドゲート71により出力Qと論理和が
とられて、スイッチ素子44,45がオンとなり放電誘
起回路4では1回目の正極性の放電誘起電圧が印加が行
われる。この状態は、前記実施例1における図2のタイ
ムチャートの時刻aに対応している。 時刻c:次に、制御信号s4の立ち下がりのタイミング
で、カウンタ75は制御回路5の指令信号s5によって
プリセットされて、Aが0,Bが0となりカウント値は
「12」となる。このカウント値は「12」は、正極性
の放電誘起電圧が1回行われたことを示すことになる。
また、スイッチ素子44,45は、制御信号s4がロー
となるので、アンドゲート71の論理和出力はローとな
りオフされる。この時刻cから次の制御信号s4の立ち
上がる時刻dまでの間において、前記実施例1の図2の
時刻d,eに示すように放電開始、放電加工、及び絶縁
回復が行われる。本実施例2の図7のタイムチャートで
は、この部分の信号については省略している。
フにより放電誘起電圧の停止の後は、前記実施例1で示
した主放電電圧の印加が行われる(図2の時刻a参
照)。本実施例2の図7のタイムチャートでは、この部
分の信号については省略している。このときのカウンタ
75のカウント値は前記時刻bで示したように「15」
である。このとき、制御回路5からの制御信号s4が立
ち上がると、アンドゲート71により出力Qと論理和が
とられて、スイッチ素子44,45がオンとなり放電誘
起回路4では1回目の正極性の放電誘起電圧が印加が行
われる。この状態は、前記実施例1における図2のタイ
ムチャートの時刻aに対応している。 時刻c:次に、制御信号s4の立ち下がりのタイミング
で、カウンタ75は制御回路5の指令信号s5によって
プリセットされて、Aが0,Bが0となりカウント値は
「12」となる。このカウント値は「12」は、正極性
の放電誘起電圧が1回行われたことを示すことになる。
また、スイッチ素子44,45は、制御信号s4がロー
となるので、アンドゲート71の論理和出力はローとな
りオフされる。この時刻cから次の制御信号s4の立ち
上がる時刻dまでの間において、前記実施例1の図2の
時刻d,eに示すように放電開始、放電加工、及び絶縁
回復が行われる。本実施例2の図7のタイムチャートで
は、この部分の信号については省略している。
【0030】時刻d:次の制御信号s4の立ち上がる
と、アンドゲート71の出力はハイとなり、スイッチ素
子44,45がオンとなって、放電誘起回路4では2回
目の正極性の放電誘起電圧が印加が行われる。 時刻e:制御信号s4が立ち下がると、アンドゲート7
1の出力はローとなり、スイッチ素子44,45がオフ
となって、放電誘起回路4では2回目の正極性の放電誘
起電圧が印加が停止する。このとき、カウンタ75は制
御信号s4の立ち下がりをとらえてAを1,Bを0とし
てカウント値を「13」とする。このカウント値は「1
3」は、正極性の放電誘起電圧が2回行われたことを示
すことになる。そして、この時刻eから次の制御信号s
4の立ち上がる時刻dまでの間において、前記実施例1
の図2の時刻d,eに示すように放電開始、放電加工、
及び絶縁回復が行われる。本実施例2の図7のタイムチ
ャートでは、この部分の信号については省略している。 時刻f:次の制御信号s4の立ち上がると、アンドゲー
ト71の出力はハイとなり、スイッチ素子44,45が
オンとなって、放電誘起回路4では3回目の正極性の放
電誘起電圧が印加が行われる。
と、アンドゲート71の出力はハイとなり、スイッチ素
子44,45がオンとなって、放電誘起回路4では2回
目の正極性の放電誘起電圧が印加が行われる。 時刻e:制御信号s4が立ち下がると、アンドゲート7
1の出力はローとなり、スイッチ素子44,45がオフ
となって、放電誘起回路4では2回目の正極性の放電誘
起電圧が印加が停止する。このとき、カウンタ75は制
御信号s4の立ち下がりをとらえてAを1,Bを0とし
てカウント値を「13」とする。このカウント値は「1
3」は、正極性の放電誘起電圧が2回行われたことを示
すことになる。そして、この時刻eから次の制御信号s
4の立ち上がる時刻dまでの間において、前記実施例1
の図2の時刻d,eに示すように放電開始、放電加工、
及び絶縁回復が行われる。本実施例2の図7のタイムチ
ャートでは、この部分の信号については省略している。 時刻f:次の制御信号s4の立ち上がると、アンドゲー
ト71の出力はハイとなり、スイッチ素子44,45が
オンとなって、放電誘起回路4では3回目の正極性の放
電誘起電圧が印加が行われる。
【0031】時刻g:制御信号s4が立ち下がると、時
刻eと同様にの処理が行われ、放電誘起回路4では3回
目の正極性の放電誘起電圧の印加が停止する。このと
き、カウンタ75はAを0,Bを1としてカウント値を
「14」とする。このカウント値は「14」は、正極性
の放電誘起電圧が3回行われたことを示すことになる。
そして、この時刻gから次の制御信号s4の立ち上がる
時刻hまでの間において、前記実施例1の図2の時刻
d,eに示すように放電開始、放電加工、及び絶縁回復
が行われる。本実施例2の図7のタイムチャートでは、
この部分の信号については省略している。 時刻h:次の制御信号s4の立ち上がると、アンドゲー
ト71の出力はハイとなり、スイッチ素子44,45が
オンとなって、放電誘起回路4では4回目の正極性の放
電誘起電圧が印加が行われる。
刻eと同様にの処理が行われ、放電誘起回路4では3回
目の正極性の放電誘起電圧の印加が停止する。このと
き、カウンタ75はAを0,Bを1としてカウント値を
「14」とする。このカウント値は「14」は、正極性
の放電誘起電圧が3回行われたことを示すことになる。
そして、この時刻gから次の制御信号s4の立ち上がる
時刻hまでの間において、前記実施例1の図2の時刻
d,eに示すように放電開始、放電加工、及び絶縁回復
が行われる。本実施例2の図7のタイムチャートでは、
この部分の信号については省略している。 時刻h:次の制御信号s4の立ち上がると、アンドゲー
ト71の出力はハイとなり、スイッチ素子44,45が
オンとなって、放電誘起回路4では4回目の正極性の放
電誘起電圧が印加が行われる。
【0032】時刻i:制御信号s4が立ち下がると、時
刻e及び時刻gと同様にの処理が行われ、放電誘起回路
4では4回目の正極性の放電誘起電圧の印加が停止す
る。このとき、カウンタ75はAを1,Bを1としてカ
ウント値を「15」としてカウントアップする。このカ
ウント値は「15」は、正極性の放電誘起電圧が4回行
われたことを示すことになる。カウンタ75は、このカ
ウントアップによりRCO信号を出力するとともに、イ
ンバータ76で反転してカウンタ75のLOAD端子に
入力する。そして、フリップフロップ63はROC信号
の立ち上がりをとらえてQ出力を反転する。Q出力を反
転により、放電誘起回路の次の動作を行うスイッチ素子
をスイッチ素子44,45からスイッチ素子46,47
に切り替える。そして、この時刻iから次の制御信号s
4の立ち上がる時刻jまでの間において、前記実施例1
の図2の時刻d,eに示すように放電開始、放電加工、
及び絶縁回復が行われる。本実施例2の図7のタイムチ
ャートでは、この部分の信号については省略している。
刻e及び時刻gと同様にの処理が行われ、放電誘起回路
4では4回目の正極性の放電誘起電圧の印加が停止す
る。このとき、カウンタ75はAを1,Bを1としてカ
ウント値を「15」としてカウントアップする。このカ
ウント値は「15」は、正極性の放電誘起電圧が4回行
われたことを示すことになる。カウンタ75は、このカ
ウントアップによりRCO信号を出力するとともに、イ
ンバータ76で反転してカウンタ75のLOAD端子に
入力する。そして、フリップフロップ63はROC信号
の立ち上がりをとらえてQ出力を反転する。Q出力を反
転により、放電誘起回路の次の動作を行うスイッチ素子
をスイッチ素子44,45からスイッチ素子46,47
に切り替える。そして、この時刻iから次の制御信号s
4の立ち上がる時刻jまでの間において、前記実施例1
の図2の時刻d,eに示すように放電開始、放電加工、
及び絶縁回復が行われる。本実施例2の図7のタイムチ
ャートでは、この部分の信号については省略している。
【0033】上記した時刻bから時刻jまでの期間で
は、正極性の放電誘起電圧の印加による放電加工が行わ
れる。次に時刻jから時刻rまでの期間は逆に逆極性の
放電誘起電圧の印加による放電加工が行われる。この時
刻jから時刻rまでの期間の動作は、前記した時刻bか
ら時刻jまでの期間において、スイッチ素子44,45
とスイッチ素子46,47が入れ代わっている点のみ相
違しており、その他の点は同様であるため説明を省略す
る。したがって、時刻bから時刻rの期間の処理により
正極性の放電誘起電圧の印加と逆極性の放電誘起電圧の
印加が交互に同じ回数行われることになる。ここで、時
刻bから時刻jまでの正極性の放電誘起電圧の印加と時
刻jから時刻rまでの逆極性の放電誘起電圧の印加を比
較すると、各放電誘起電圧の絶対値は等しくその極性は
逆でありその回数も等しいため、各放電誘起電圧の印加
時間にばらつきがある場合でも、放電を繰り返すことに
よって放電誘起電圧の平均電圧はほぼ0Vと見ることが
でき、放電誘起電圧の印加による電解作用を防止するこ
とができる。実施例2によれば、カウンタのプリセット
を行うカウント値を異ならせることによって、一方の極
性の放電誘起電圧の連続する印加回数を調整することが
できる。
は、正極性の放電誘起電圧の印加による放電加工が行わ
れる。次に時刻jから時刻rまでの期間は逆に逆極性の
放電誘起電圧の印加による放電加工が行われる。この時
刻jから時刻rまでの期間の動作は、前記した時刻bか
ら時刻jまでの期間において、スイッチ素子44,45
とスイッチ素子46,47が入れ代わっている点のみ相
違しており、その他の点は同様であるため説明を省略す
る。したがって、時刻bから時刻rの期間の処理により
正極性の放電誘起電圧の印加と逆極性の放電誘起電圧の
印加が交互に同じ回数行われることになる。ここで、時
刻bから時刻jまでの正極性の放電誘起電圧の印加と時
刻jから時刻rまでの逆極性の放電誘起電圧の印加を比
較すると、各放電誘起電圧の絶対値は等しくその極性は
逆でありその回数も等しいため、各放電誘起電圧の印加
時間にばらつきがある場合でも、放電を繰り返すことに
よって放電誘起電圧の平均電圧はほぼ0Vと見ることが
でき、放電誘起電圧の印加による電解作用を防止するこ
とができる。実施例2によれば、カウンタのプリセット
を行うカウント値を異ならせることによって、一方の極
性の放電誘起電圧の連続する印加回数を調整することが
できる。
【0034】〔本発明の実施例3〕次に、本発明の実施
例3の構成及び作用について図8を用いて説明する。 (本発明の実施例3の構成)図8は、本発明の放電加工
の実施例3を説明する放電加工装置の電源部の構成図で
ある。図8に示す本発明の実施例3の構成は、前記図
1,図6に示した本発明の実施例1,2の構成とほぼ同
様であり、加工用電極1、被加工物2、主放電回路3、
放電誘起回路8、制御回路5、及び切り替え回路6を含
んでいる。実施例3と実施例1,2の構成上の相違は放
電誘起回路4の構成の点にある。そこで、以下では、放
電誘起回路8の構成のみを説明し、その他の加工用電極
1、被加工物2、主放電回路3、制御回路5、及び切り
替え回路6については説明を省略する。なお、図8に示
す切り替え回路6は、図1に示す実施例1の切り替え回
路の例を示しているが、図6に示す実施例2の切り替え
回路を用いることもできる。本発明の実施例3の放電誘
起回路8は、正電圧用の電源と逆電圧用の電源の二つの
電源を用い、それらの電源をスイッチ素子で開閉して、
極間への放電誘起電圧の極性を切り替えるものである。
図8においては、正電圧用の放電誘起電源81とダイオ
ード82とスイッチ素子83の直列回路と、逆電圧用の
放電誘起電源84とダイオード85とスイッチ素子86
の直列回路とを並列接続し、電流制限抵抗87を介して
加工用電極1と被加工物2に接続している。そして、放
電誘起電源81と放電誘起電源84の加工用電極1ある
いは被加工物2に対する極性は逆方向となっている。各
放電誘起電源の極間への接続は、それぞれに設けられて
いるスイッチ素子により行われ、該スイッチ素子は切り
替え回路6からの信号によって切り替えられる。
例3の構成及び作用について図8を用いて説明する。 (本発明の実施例3の構成)図8は、本発明の放電加工
の実施例3を説明する放電加工装置の電源部の構成図で
ある。図8に示す本発明の実施例3の構成は、前記図
1,図6に示した本発明の実施例1,2の構成とほぼ同
様であり、加工用電極1、被加工物2、主放電回路3、
放電誘起回路8、制御回路5、及び切り替え回路6を含
んでいる。実施例3と実施例1,2の構成上の相違は放
電誘起回路4の構成の点にある。そこで、以下では、放
電誘起回路8の構成のみを説明し、その他の加工用電極
1、被加工物2、主放電回路3、制御回路5、及び切り
替え回路6については説明を省略する。なお、図8に示
す切り替え回路6は、図1に示す実施例1の切り替え回
路の例を示しているが、図6に示す実施例2の切り替え
回路を用いることもできる。本発明の実施例3の放電誘
起回路8は、正電圧用の電源と逆電圧用の電源の二つの
電源を用い、それらの電源をスイッチ素子で開閉して、
極間への放電誘起電圧の極性を切り替えるものである。
図8においては、正電圧用の放電誘起電源81とダイオ
ード82とスイッチ素子83の直列回路と、逆電圧用の
放電誘起電源84とダイオード85とスイッチ素子86
の直列回路とを並列接続し、電流制限抵抗87を介して
加工用電極1と被加工物2に接続している。そして、放
電誘起電源81と放電誘起電源84の加工用電極1ある
いは被加工物2に対する極性は逆方向となっている。各
放電誘起電源の極間への接続は、それぞれに設けられて
いるスイッチ素子により行われ、該スイッチ素子は切り
替え回路6からの信号によって切り替えられる。
【0035】(本発明の実施例3の作用)次に、本発明
の実施例3の作用について説明する。本発明の実施例3
の作用は、前記実施例1,2の作用とほぼ同様であり、
放電誘起回路8の電源の切り替えの点でのみ相違してい
る。そこで、以下では、放電誘起回路8の電源の切り替
えについてのみ説明する。放電誘起回路8の正電圧用と
逆電圧用の各電源は、スイッチ素子63及びスイッチ素
子66の開閉によって極間への接続が行われ、また該ス
イッチ素子63及びスイッチ素子66は切り替え回路6
のアンドゲート61,62の出力により制御され、前記
実施例1,2で示したように何れか一方のみの接続が行
われる。
の実施例3の作用について説明する。本発明の実施例3
の作用は、前記実施例1,2の作用とほぼ同様であり、
放電誘起回路8の電源の切り替えの点でのみ相違してい
る。そこで、以下では、放電誘起回路8の電源の切り替
えについてのみ説明する。放電誘起回路8の正電圧用と
逆電圧用の各電源は、スイッチ素子63及びスイッチ素
子66の開閉によって極間への接続が行われ、また該ス
イッチ素子63及びスイッチ素子66は切り替え回路6
のアンドゲート61,62の出力により制御され、前記
実施例1,2で示したように何れか一方のみの接続が行
われる。
【0036】この実施例3の構成によれば、スイッチ素
子の個数を減少することができ、また、該スイッチ素子
の動作タイミングのずれを考慮する必要がないという効
果がある。
子の個数を減少することができ、また、該スイッチ素子
の動作タイミングのずれを考慮する必要がないという効
果がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電解反応により生ずる被加工物表面の劣化を確実に防止
することができる放電加工方法及びその装置を提供する
ことができる。
電解反応により生ずる被加工物表面の劣化を確実に防止
することができる放電加工方法及びその装置を提供する
ことができる。
【図1】本発明の放電加工の実施例1を説明する放電加
工装置の電源部の構成図である。
工装置の電源部の構成図である。
【図2】本発明の放電加工の実施例1のタイムチャート
である。
である。
【図3】本発明の実施例1の電源部の回路結線状態図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施例1の電源部の回路結線状態図で
ある。
ある。
【図5】本発明の実施例1の電源部の回路結線状態図で
ある。
ある。
【図6】本発明の放電加工の実施例2を説明する放電加
工装置の電源部の構成図である。
工装置の電源部の構成図である。
【図7】本発明の放電加工の実施例2のタイムチャート
である。
である。
【図8】本発明の放電加工の実施例3を説明する放電加
工装置の電源部の構成図である。
工装置の電源部の構成図である。
1 加工用電極 2 被加工物 3 主放電回路 4,8 放電誘起回路 5 制御回路 6,7 切り替え回路 31 主放電電源 32,33,44〜47 スイッチ素子 34,35,42,62,65 ダイオード 41,81,84 放電誘起電源 43,87 電流制限抵抗 61,62,71,72 アンドゲート 63,73 フリップフロップ 64,74,76 インバータ 75 カウンタ
Claims (9)
- 【請求項1】 加工用電極と被加工物との間に形成され
る極間に放電誘起電圧を印加し、該放電誘起電圧によっ
て誘起される放電により極間が絶縁破壊された直後に主
放電電流を重畳する放電加工方法において、該放電誘起
電圧の極間に対する極性を、各放電を最小単位として切
り替えることを特徴とする放電加工方法。 - 【請求項2】 前記放電誘起電圧の極性の切り替えを周
期的に行う請求項1記載の放電加工方法。 - 【請求項3】 前記周期的切り替えは、各放電毎に交互
に行う請求項2記載の放電加工方法。 - 【請求項4】 前記周期的切り替えは、複数回の放電か
らなる一定期間毎に行う請求項2記載の放電加工方法。 - 【請求項5】 前記一定期間内における放電誘起電圧の
極性の割合は同率である請求項4記載の放電加工方法。 - 【請求項6】 前記一定期間内における切り替えを周期
的に交互に行う請求項4,又は5記載の放電加工方法。 - 【請求項7】 加工用電極と被加工物との間に形成され
る極間に間欠放電を発生させて被加工物の加工を行う放
電加工装置において、前記放電を極間に誘起させる少な
くとも一つの直流電源を有する放電誘起回路と、放電後
に加工用の主放電電流を重畳する主放電回路と、前記放
電誘起回路による極間への印加電圧の極性を切り替える
切り替え回路を設けてなることを特徴とする放電加工装
置。 - 【請求項8】 前記切り替え回路は、前記直流電源と極
間との間に設けたスイッチ手段を含み、該スイッチ手段
の開閉により極間への印加電圧の極性を切り替える請求
項7記載の放電加工装置。 - 【請求項9】 前記切り替え回路は、放電を最小単位と
して切り替えの周期を設定する請求項7記載の放電加工
装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10745594A JPH07290317A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 放電加工方法及びその装置 |
| EP95302779A EP0679467A3 (en) | 1994-04-25 | 1995-04-25 | Electric discharge method and its apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10745594A JPH07290317A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 放電加工方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07290317A true JPH07290317A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=14459608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10745594A Pending JPH07290317A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 放電加工方法及びその装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0679467A3 (ja) |
| JP (1) | JPH07290317A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999007510A1 (fr) * | 1997-08-11 | 1999-02-18 | Fanuc Ltd | Systeme d'alimentation electrique pour ensembles d'usinage par etincelle |
| JP2012166332A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-09-06 | Seibu Electric & Mach Co Ltd | ワイヤ放電加工における工作物切り残し加工方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3645957B2 (ja) * | 1995-12-28 | 2005-05-11 | 株式会社ソディック | 放電加工方法及び装置 |
| CN110091013B (zh) * | 2018-01-29 | 2021-01-29 | 上海东熠数控科技有限公司 | 电火花电路及电火花加工装置 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2677375B2 (ja) * | 1988-05-19 | 1997-11-17 | 株式会社放電精密加工研究所 | 放電加工用電源装置 |
| JPH03294116A (ja) * | 1990-04-10 | 1991-12-25 | Makino Milling Mach Co Ltd | 放電加工パルスの供給方法及び装置 |
| JP2939310B2 (ja) * | 1990-08-14 | 1999-08-25 | 株式会社ソディック | 放電加工装置 |
| JP2692510B2 (ja) * | 1991-12-02 | 1997-12-17 | 三菱電機株式会社 | 放電加工装置 |
| JP3057953B2 (ja) * | 1993-02-25 | 2000-07-04 | 株式会社ソディック | ワイヤカット放電加工装置 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP10745594A patent/JPH07290317A/ja active Pending
-
1995
- 1995-04-25 EP EP95302779A patent/EP0679467A3/en not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999007510A1 (fr) * | 1997-08-11 | 1999-02-18 | Fanuc Ltd | Systeme d'alimentation electrique pour ensembles d'usinage par etincelle |
| US6130510A (en) * | 1997-08-11 | 2000-10-10 | Fanuc Ltd. | Electric discharge machining power source unit for electric discharge machine |
| JP2012166332A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-09-06 | Seibu Electric & Mach Co Ltd | ワイヤ放電加工における工作物切り残し加工方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0679467A3 (en) | 1995-11-15 |
| EP0679467A2 (en) | 1995-11-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030121 |