JPH07290660A - 撥水性被覆層を有する物品およびその製造法 - Google Patents
撥水性被覆層を有する物品およびその製造法Info
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- JPH07290660A JPH07290660A JP6091288A JP9128894A JPH07290660A JP H07290660 A JPH07290660 A JP H07290660A JP 6091288 A JP6091288 A JP 6091288A JP 9128894 A JP9128894 A JP 9128894A JP H07290660 A JPH07290660 A JP H07290660A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基材の所定表面に撥水性に優れた被覆層を形
成した物品およびその物品を容易に製造する方法を提供
する。 【構成】 基材の所定表面に、熱流動性フッ素樹脂被膜
と、この被膜中に分散され且つその一部が該被膜から露
出している低分子量ポリテトラフルオロエチレン粉末か
ら成る被覆層を形成した物品であり、その製造に際して
は、基材の所定表面に、熱流動性フッ素樹脂粉末と低分
子量ポリテトラフルオロエチレン粉末を含む分散液を塗
布し、次いで、熱流動性フッ素樹脂の融点以上で且つ低
分子量ポリテトラフルオロエチレンの融点よりも低い温
度で加熱することにより被覆層を形成する。
成した物品およびその物品を容易に製造する方法を提供
する。 【構成】 基材の所定表面に、熱流動性フッ素樹脂被膜
と、この被膜中に分散され且つその一部が該被膜から露
出している低分子量ポリテトラフルオロエチレン粉末か
ら成る被覆層を形成した物品であり、その製造に際して
は、基材の所定表面に、熱流動性フッ素樹脂粉末と低分
子量ポリテトラフルオロエチレン粉末を含む分散液を塗
布し、次いで、熱流動性フッ素樹脂の融点以上で且つ低
分子量ポリテトラフルオロエチレンの融点よりも低い温
度で加熱することにより被覆層を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撥水性に優れる被覆層を
有する物品およびその製造法に関するものである。
有する物品およびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、野球場、体育館等のような建築物
の屋根を空気膜構造やテンション構造とする例が増加し
つつあり、この屋根の材料として、例えば、ガラスクロ
スの表面にシリコーン樹脂層、ポリテトラフルオロエチ
レン(以下、「PTFE」という)層、ガラスビーズ含
有PTFE層、およびテトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(以下「FEP」という)
層を順次設けた膜材(特公昭55−7148号公報)が
提案されている。
の屋根を空気膜構造やテンション構造とする例が増加し
つつあり、この屋根の材料として、例えば、ガラスクロ
スの表面にシリコーン樹脂層、ポリテトラフルオロエチ
レン(以下、「PTFE」という)層、ガラスビーズ含
有PTFE層、およびテトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(以下「FEP」という)
層を順次設けた膜材(特公昭55−7148号公報)が
提案されている。
【0003】この膜材で構成した屋根は光透過性を有す
るので昼間の人工照明は殆ど不要であるという利点があ
る。そして、この屋根は最外層がFEP層であり、撥水
性を有し、該層の水に対する接触角は約114°であ
る。
るので昼間の人工照明は殆ど不要であるという利点があ
る。そして、この屋根は最外層がFEP層であり、撥水
性を有し、該層の水に対する接触角は約114°であ
る。
【0004】また、アラミド繊維から成るクロスやガラ
スクロスにPTFE層を設けた高機能工業材料もあり、
これらにおけるPTFE層の水に対する接触角は約10
6〜114°である。
スクロスにPTFE層を設けた高機能工業材料もあり、
これらにおけるPTFE層の水に対する接触角は約10
6〜114°である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の膜材による
屋根において、雨水は膜材の最外層を構成するFEP層
の撥水性によりはじかれ、膜材表面を均一に濡らすこと
はないもののその一部は水滴のまま残存してしまう。
屋根において、雨水は膜材の最外層を構成するFEP層
の撥水性によりはじかれ、膜材表面を均一に濡らすこと
はないもののその一部は水滴のまま残存してしまう。
【0006】従って、本発明は基材の所定表面に撥水性
のより優れた被覆層の形成された物品であって建築材
料、工業材料等に広く適用できる物品およびその製造法
を提供することをその目的とするものである。
のより優れた被覆層の形成された物品であって建築材
料、工業材料等に広く適用できる物品およびその製造法
を提供することをその目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は基材の所定表面
に、熱流動性フッ素樹脂と低分子量PTFEを含む被覆
層が形成されていることを特徴とする撥水性被覆層を有
する物品に関するものである。
に、熱流動性フッ素樹脂と低分子量PTFEを含む被覆
層が形成されていることを特徴とする撥水性被覆層を有
する物品に関するものである。
【0008】本発明に係る物品においては基材の所定表
面に熱流動性フッ素樹脂と低分子量PTFEを含む被覆
層が形成される。ここで基材とはその所定表面に撥水性
被覆層を形成することが要求されるものであれば、その
材質、形状等は特に限定されない。例えば、金属、合成
樹脂、ガラス、セラミック、合成繊維等から成るフィル
ム、シート、板、成形体、織布、不織布等を用いること
ができる。また、この基材はその表面に予め塗装や、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂等のコーティングを施したも
のであってもよい。
面に熱流動性フッ素樹脂と低分子量PTFEを含む被覆
層が形成される。ここで基材とはその所定表面に撥水性
被覆層を形成することが要求されるものであれば、その
材質、形状等は特に限定されない。例えば、金属、合成
樹脂、ガラス、セラミック、合成繊維等から成るフィル
ム、シート、板、成形体、織布、不織布等を用いること
ができる。また、この基材はその表面に予め塗装や、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂等のコーティングを施したも
のであってもよい。
【0009】本発明に用いる熱流動性フッ素樹脂とは、
その融点以上の温度で容易に流動するフッ素樹脂(従っ
て、PTFEは除く)であり、FEP、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリ
クロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチ
レン−エチレン共重合体等のうちから1種あるいは2種
以上を選択して用いる。
その融点以上の温度で容易に流動するフッ素樹脂(従っ
て、PTFEは除く)であり、FEP、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリ
クロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチ
レン−エチレン共重合体等のうちから1種あるいは2種
以上を選択して用いる。
【0010】そして、本発明において重要なことは、こ
の熱流動性フッ素樹脂と、分子量が1000〜100
万、好ましくは1万〜50万の低分子量PTFEを併用
して基材の所定表面に被覆層を形成することである。こ
のように熱流動性フッ素樹脂と低分子量PTFEを含む
被覆層を形成することにより、その理由は明らかではな
いが基材の所定表面の撥水性を極めて優れたものとする
ことができるのである。低分子量PTFEの分子量が1
000よりも小さいときは熱流動性フッ素樹脂と併用し
ての被覆層の形成が困難であり、一方、その分子量が1
00万を超えるときは形成される被覆層の撥水度合いが
期待するほどでないので好ましくない。
の熱流動性フッ素樹脂と、分子量が1000〜100
万、好ましくは1万〜50万の低分子量PTFEを併用
して基材の所定表面に被覆層を形成することである。こ
のように熱流動性フッ素樹脂と低分子量PTFEを含む
被覆層を形成することにより、その理由は明らかではな
いが基材の所定表面の撥水性を極めて優れたものとする
ことができるのである。低分子量PTFEの分子量が1
000よりも小さいときは熱流動性フッ素樹脂と併用し
ての被覆層の形成が困難であり、一方、その分子量が1
00万を超えるときは形成される被覆層の撥水度合いが
期待するほどでないので好ましくない。
【0011】次に、本発明に係る撥水性被覆層を有する
物品の製造法について説明する。この方法も本発明者が
開発した新規なもので、基材の所定表面に、熱流動性フ
ッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を含む分散液を塗
布し、次いで熱流動性フッ素樹脂の融点以上で且つ低分
子量PTFE粉末の融点よりも低い温度で加熱すること
により、基材表面に熱流動性フッ素樹脂被膜と、この被
膜中に分散され且つその一部が該被膜から露出している
低分子量PTFE粉末から成る被覆層を形成することを
特徴とするものである。
物品の製造法について説明する。この方法も本発明者が
開発した新規なもので、基材の所定表面に、熱流動性フ
ッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を含む分散液を塗
布し、次いで熱流動性フッ素樹脂の融点以上で且つ低分
子量PTFE粉末の融点よりも低い温度で加熱すること
により、基材表面に熱流動性フッ素樹脂被膜と、この被
膜中に分散され且つその一部が該被膜から露出している
低分子量PTFE粉末から成る被覆層を形成することを
特徴とするものである。
【0012】この方法においては、先ず、基材の所定表
面に熱流動性フッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を
含む分散液(ディスパージョン)が塗布される。基材表
面への分散液の塗布は浸漬法、コーティング法、スプレ
ー法、刷毛塗り法等を採用できる。この分散液の分散媒
としては、通常、水を用いるが所望により有機溶媒を用
いることができ、水と有機溶媒を混合して用いることも
できる。なお、分散液としては、熱流動性フッ素樹脂粉
末の重量と低分子量PTFE粉末の重量の合計中に占め
る熱流動性フッ素樹脂粉末の割合が10〜90重量%、
低分子量PTFE粉末の割合が90〜10重量%になる
ように配合したものを用いる。そして、塗布作業性を考
慮して、分散液中におけるこれら両粉末重量合計の濃度
を10〜60重量%とするのが好ましい。また、熱流動
性フッ素樹脂粉末や低分子量PTFE粉末の分散性を向
上させるため、分散液に界面活性剤を適量添加すること
もできる。
面に熱流動性フッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を
含む分散液(ディスパージョン)が塗布される。基材表
面への分散液の塗布は浸漬法、コーティング法、スプレ
ー法、刷毛塗り法等を採用できる。この分散液の分散媒
としては、通常、水を用いるが所望により有機溶媒を用
いることができ、水と有機溶媒を混合して用いることも
できる。なお、分散液としては、熱流動性フッ素樹脂粉
末の重量と低分子量PTFE粉末の重量の合計中に占め
る熱流動性フッ素樹脂粉末の割合が10〜90重量%、
低分子量PTFE粉末の割合が90〜10重量%になる
ように配合したものを用いる。そして、塗布作業性を考
慮して、分散液中におけるこれら両粉末重量合計の濃度
を10〜60重量%とするのが好ましい。また、熱流動
性フッ素樹脂粉末や低分子量PTFE粉末の分散性を向
上させるため、分散液に界面活性剤を適量添加すること
もできる。
【0013】このようにして基材表面に熱流動性フッ素
樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を含む分散液を塗布し
た後、熱流動性フッ素樹脂粉末の融点以上で且つ低分子
量PTFE粉末の融点よりも低い温度に加熱することに
より、熱流動性フッ素樹脂および低分子量PTFEから
成る被覆層を形成する。本発明に用いる低分子量PTF
Eは上記したようにその分子量が1000〜100万で
あり、かようなPTFEの融点は318〜325℃であ
ることが判明している。従って、被覆層形成時の加熱温
度はこれよりも低く設定する。なお、加熱時間は加熱温
度等に応じて決定するが、通常、5〜10分である。熱
流動性フッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を上記割
合になるように混合した分散液を用い、この範囲の温度
で加熱することにより、熱流動性フッ素樹脂粉末は溶融
して基材表面に被膜を形成し、一方、低分子量PTFE
は溶融せずに熱流動性フッ素樹脂被膜中に分散され且つ
その一部が被膜から露出するようになる。このように熱
流動性フッ素樹脂被膜と、この被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
から成る被覆層はその撥水性が極めて優れており、水に
対する接触角が約125°よりも大きな値を示すように
なる。
樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を含む分散液を塗布し
た後、熱流動性フッ素樹脂粉末の融点以上で且つ低分子
量PTFE粉末の融点よりも低い温度に加熱することに
より、熱流動性フッ素樹脂および低分子量PTFEから
成る被覆層を形成する。本発明に用いる低分子量PTF
Eは上記したようにその分子量が1000〜100万で
あり、かようなPTFEの融点は318〜325℃であ
ることが判明している。従って、被覆層形成時の加熱温
度はこれよりも低く設定する。なお、加熱時間は加熱温
度等に応じて決定するが、通常、5〜10分である。熱
流動性フッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を上記割
合になるように混合した分散液を用い、この範囲の温度
で加熱することにより、熱流動性フッ素樹脂粉末は溶融
して基材表面に被膜を形成し、一方、低分子量PTFE
は溶融せずに熱流動性フッ素樹脂被膜中に分散され且つ
その一部が被膜から露出するようになる。このように熱
流動性フッ素樹脂被膜と、この被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
から成る被覆層はその撥水性が極めて優れており、水に
対する接触角が約125°よりも大きな値を示すように
なる。
【0014】図1は本発明に係る撥水性被覆層を有する
物品の例を示している。この物品を製造するには、先
ず、ガラスクロス1をPTFE粉末の水性ディスパージ
ョン中に含浸して引上げ、これをPTFEの融点以上の
温度に加熱することにより、焼成されたPTFE層2を
設けて基材を得る。そして、この基材の片面に熱流動性
フッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を含む水性ディ
スパージョンを塗布し、次いで、熱流動性フッ素樹脂粉
末の融点以上で且つ低分子量PTFE粉末の融点よりも
低い温度で加熱することにより、PTFE層2上に熱流
動性フッ素樹脂被膜3と、該被膜3中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出するように配置された低分子量
PTFE粉末4から成る被覆層を形成する。
物品の例を示している。この物品を製造するには、先
ず、ガラスクロス1をPTFE粉末の水性ディスパージ
ョン中に含浸して引上げ、これをPTFEの融点以上の
温度に加熱することにより、焼成されたPTFE層2を
設けて基材を得る。そして、この基材の片面に熱流動性
フッ素樹脂粉末と低分子量PTFE粉末を含む水性ディ
スパージョンを塗布し、次いで、熱流動性フッ素樹脂粉
末の融点以上で且つ低分子量PTFE粉末の融点よりも
低い温度で加熱することにより、PTFE層2上に熱流
動性フッ素樹脂被膜3と、該被膜3中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出するように配置された低分子量
PTFE粉末4から成る被覆層を形成する。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0016】実施例1 厚さ500μmのガラスクロスを分子量270万のPT
FE粉末をその濃度が60重量%になるように水に分散
させたディスパージョン中に浸漬して引上げ、360℃
で3分間加熱して焼成する。この浸漬および加熱をもう
一度繰り返し、ガラスクロスの表面にPTFE層(付着
量729g/m2 )を形成する。
FE粉末をその濃度が60重量%になるように水に分散
させたディスパージョン中に浸漬して引上げ、360℃
で3分間加熱して焼成する。この浸漬および加熱をもう
一度繰り返し、ガラスクロスの表面にPTFE層(付着
量729g/m2 )を形成する。
【0017】次に、これをFEP粉末(融点270℃)
をその濃度が60重量%になるように水に分散させたデ
ィスパージョン中に浸漬して引上げ、360℃で3分間
加熱する。この浸漬および加熱をもう一度繰り返し、P
TFE層上にFEP層(付着量44g/m2 )が形成さ
れた基材を得る。
をその濃度が60重量%になるように水に分散させたデ
ィスパージョン中に浸漬して引上げ、360℃で3分間
加熱する。この浸漬および加熱をもう一度繰り返し、P
TFE層上にFEP層(付着量44g/m2 )が形成さ
れた基材を得る。
【0018】一方、これとは別に、上記と同じFEP粉
末の水性ディスパージョンと、分子量50万、融点32
4℃の低分子量PTFE粉末をその濃度が10重量%に
なるように水に分散させたディスパージョンを用意し、
FEP粉末の重量と低分子量PTFE粉末の重量の合計
中に占めるFEP粉末の割合が10重量%、低分子量P
TFE粉末の割合が90重量%になるように両ディスパ
ージョンを混合し、次いで、全固形分濃度が20重量%
になるように水を添加する。
末の水性ディスパージョンと、分子量50万、融点32
4℃の低分子量PTFE粉末をその濃度が10重量%に
なるように水に分散させたディスパージョンを用意し、
FEP粉末の重量と低分子量PTFE粉末の重量の合計
中に占めるFEP粉末の割合が10重量%、低分子量P
TFE粉末の割合が90重量%になるように両ディスパ
ージョンを混合し、次いで、全固形分濃度が20重量%
になるように水を添加する。
【0019】そして、上記基材の片面にこの混合ディス
パージョンをバーコーター法により塗布し、温度300
℃で5分間加熱することにより被覆層(付着量20g/
m2)を形成した物品(試料1)を得た。
パージョンをバーコーター法により塗布し、温度300
℃で5分間加熱することにより被覆層(付着量20g/
m2)を形成した物品(試料1)を得た。
【0020】更に、混合ディスパージョン塗布後の加熱
を320℃で5分間行うこと以外は試料1と同様にして
物品(試料2)を得た。
を320℃で5分間行うこと以外は試料1と同様にして
物品(試料2)を得た。
【0021】これら両物品を走査型電子顕微鏡により倍
率500倍で観察したところ、いずれも図1に示したの
と同様に、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つその
一部が該被膜から露出している低分子量PTFE分粉末
が確認された。また、これら両物品の被覆層に一定量の
水をたらし接触角を測定(雰囲気温度25℃)したとこ
ろ、試料1は140°、試料2は143°であった。
率500倍で観察したところ、いずれも図1に示したの
と同様に、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つその
一部が該被膜から露出している低分子量PTFE分粉末
が確認された。また、これら両物品の被覆層に一定量の
水をたらし接触角を測定(雰囲気温度25℃)したとこ
ろ、試料1は140°、試料2は143°であった。
【0022】実施例2 FEP粉末の水性ディスパージョンと低分子量PTFE
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量と低
分子量PTFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末
の割合が30重量%、低分子量PTFE粉末の割合が7
0重量%になるように両ディスパージョンを混合して用
いること以外は実施例1と同様に作業して2種の物品
(試料3および4)を得た。試料3は被覆層形成時の加
熱条件を300℃×5分としたもの、試料4はその条件
を320℃×5分としたものである。
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量と低
分子量PTFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末
の割合が30重量%、低分子量PTFE粉末の割合が7
0重量%になるように両ディスパージョンを混合して用
いること以外は実施例1と同様に作業して2種の物品
(試料3および4)を得た。試料3は被覆層形成時の加
熱条件を300℃×5分としたもの、試料4はその条件
を320℃×5分としたものである。
【0023】これら両物品を実施例1と同様にして観察
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
3が136°、試料4が139°であった。
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
3が136°、試料4が139°であった。
【0024】実施例3 FEP粉末の水性ディスパージョンと低分子量PTFE
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量と低
分子量PTFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末
の割合が50重量%、低分子量PTFE粉末の割合が5
0重量%になるように両ディスパージョンを混合して用
いること以外は実施例1と同様に作業して2種の物品
(試料5および6)を得た。試料5は被覆層形成時の加
熱条件を300℃×5分としたもの、試料6はその条件
を320℃×5分としたものである。
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量と低
分子量PTFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末
の割合が50重量%、低分子量PTFE粉末の割合が5
0重量%になるように両ディスパージョンを混合して用
いること以外は実施例1と同様に作業して2種の物品
(試料5および6)を得た。試料5は被覆層形成時の加
熱条件を300℃×5分としたもの、試料6はその条件
を320℃×5分としたものである。
【0025】これら両物品を実施例1と同様にして観察
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
5が130°、試料6が131°であった。
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
5が130°、試料6が131°であった。
【0026】実施例4 FEP粉末の水性ディスパージョンと低分子量PTFE
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量と低
分子量PTFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末
の割合が85重量%、低分子量PTFE粉末の割合が1
5重量%になるように両ディスパージョンを混合して用
いること以外は実施例1と同様に作業して2種の物品
(試料7および8)を得た。試料7は被覆層形成時の加
熱条件を300℃×5分としたもの、試料8はその条件
を320℃×5分としたものである。
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量と低
分子量PTFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末
の割合が85重量%、低分子量PTFE粉末の割合が1
5重量%になるように両ディスパージョンを混合して用
いること以外は実施例1と同様に作業して2種の物品
(試料7および8)を得た。試料7は被覆層形成時の加
熱条件を300℃×5分としたもの、試料8はその条件
を320℃×5分としたものである。
【0027】これら両物品を実施例1と同様にして観察
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
7が136°、試料8が140°であった。
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
7が136°、試料8が140°であった。
【0028】実施例5 分子量50万の低分子量PTFE粉末に代え、分子量1
万、融点324℃の低分子量PTFE粉末を用いること
以外は実施例1と同様に作業して2種の物品(試料9お
よび10)を得た。試料9は被覆層形成時の加熱条件を
300℃×5分としたもの、試料10はその条件を32
0℃×5分としたものである。
万、融点324℃の低分子量PTFE粉末を用いること
以外は実施例1と同様に作業して2種の物品(試料9お
よび10)を得た。試料9は被覆層形成時の加熱条件を
300℃×5分としたもの、試料10はその条件を32
0℃×5分としたものである。
【0029】これら両物品を実施例1と同様にして観察
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
9が139°、試料10が141°であった。
したところ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つそ
の一部が該被膜から露出している低分子量PTFE粉末
が確認された。また、被覆層の水に対する接触角は試料
9が139°、試料10が141°であった。
【0030】比較例1 実施例1で用いた基材におけるFEP層の水に対する接
触角は114°であった。
触角は114°であった。
【0031】比較例2 低分子量PTFE粉末の水性ディスパージョンに代え、
融点327℃、分子量300万のPTFE粉末の水性デ
ィスパージョン(PTFE粉末濃度60重量%)を用意
する。
融点327℃、分子量300万のPTFE粉末の水性デ
ィスパージョン(PTFE粉末濃度60重量%)を用意
する。
【0032】そして、FEP粉末の水性ディスパージョ
ン(実施例1で用いたものと同じもの)と上記PTFE
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量とP
TFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末の割合が
10重量%、PTFE粉末の割合が90重量%になるよ
うに両ディスパージョンを混合し、全固形分濃度が20
重量%になるように水を添加して用いること以外は試料
2の場合と同様に作業して被覆層の形成された物品を得
た。
ン(実施例1で用いたものと同じもの)と上記PTFE
粉末の水性ディスパージョンを、FEP粉末の重量とP
TFE粉末の重量の合計中に占めるFEP粉末の割合が
10重量%、PTFE粉末の割合が90重量%になるよ
うに両ディスパージョンを混合し、全固形分濃度が20
重量%になるように水を添加して用いること以外は試料
2の場合と同様に作業して被覆層の形成された物品を得
た。
【0033】この物品を実施例1と同様に観察したとこ
ろ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つその一部が
該被膜から露出しているPTFE粉末が確認された。し
かし、この物品の被覆層の水に対する接触角は105°
にすぎなかった。
ろ、FEP被膜と、該被膜中に分散され且つその一部が
該被膜から露出しているPTFE粉末が確認された。し
かし、この物品の被覆層の水に対する接触角は105°
にすぎなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、基材の
所定表面の被覆層を熱流動性フッ素樹脂と低分子量PT
FEにより形成したので、撥水性が極めて優れており、
また、本発明に係る方法によれば、かような撥水性の極
めて優れた被覆層を有する物品を容易に製造できる。
所定表面の被覆層を熱流動性フッ素樹脂と低分子量PT
FEにより形成したので、撥水性が極めて優れており、
また、本発明に係る方法によれば、かような撥水性の極
めて優れた被覆層を有する物品を容易に製造できる。
【図1】本発明に係る撥水性被覆層を有する物品の実例
を示す正面図である。
を示す正面図である。
1 ガラスクロス 2 PTFE層 3 熱流動性フッ素樹脂被膜 4 低分子量PTFE粉末
Claims (5)
- 【請求項1】 基材の所定表面に、熱流動性フッ素樹脂
と低分子量ポリテトラフルオロエチレンを含む被覆層が
形成されていることを特徴とする撥水性被覆層を有する
物品。 - 【請求項2】 被覆層が、熱流動性フッ素樹脂被膜と、
この被膜中に分散され且つその一部が該被膜から露出し
ている低分子量ポリテトラフルオロエチレン粉末から成
る請求項1記載の撥水性被覆層を有する物品。 - 【請求項3】 被覆層を形成している熱流動性フッ素樹
脂の重量と低分子量ポリテトラフルオロエチレンの重量
の合計中に占める熱流動性フッ素樹脂の割合が10〜9
0重量%、低分子量ポリテトラフルオロエチレンの割合
が90〜10重量%である請求項2記載の撥水性被覆層
を有する物品。 - 【請求項4】 基材の所定表面に、熱流動性フッ素樹脂
粉末と低分子量ポリテトラフルオロエチレン粉末を含む
分散液を塗布し、次いで熱流動性フッ素樹脂粉末の融点
以上で且つ低分子量ポリテトラフルオロエチレン粉末の
融点よりも低い温度で加熱することにより、基材表面に
熱流動性フッ素樹脂被膜と、この被膜中に分散され且つ
その一部が該被膜から露出している低分子量ポリテトラ
フルオロエチレン粉末から成る被覆層を形成することを
特徴とする撥水性被覆層を有する物品の製造法。 - 【請求項5】 熱流動性フッ素樹脂粉末の重量と低分子
量ポリテトラフルオロエチレン粉末の重量の合計中に占
める熱流動性フッ素樹脂粉末の割合が10〜90重量
%、低分子量ポリテトラフルオロエチレン粉末の割合が
90〜10重量%になるように配合した分散液を用いる
請求項4記載の撥水性被覆層を有する物品の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6091288A JPH07290660A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 撥水性被覆層を有する物品およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6091288A JPH07290660A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 撥水性被覆層を有する物品およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07290660A true JPH07290660A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=14022287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6091288A Pending JPH07290660A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 撥水性被覆層を有する物品およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07290660A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20150240065A1 (en) * | 2008-05-30 | 2015-08-27 | Whitford Corporation | Blended fluoropolymer compositions |
| CN105058894A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-18 | 江苏维凯科技股份有限公司 | 一种聚四氟乙烯隔热防腐膜材制备方法 |
| US20160247491A1 (en) * | 2007-12-21 | 2016-08-25 | Innovatech, Llc | Marked precoated strings and method of manufacturing same |
| WO2017057148A1 (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 東洋紡株式会社 | エレクトレットおよびエレクトレットフィルター |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP6091288A patent/JPH07290660A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20160247491A1 (en) * | 2007-12-21 | 2016-08-25 | Innovatech, Llc | Marked precoated strings and method of manufacturing same |
| US10573280B2 (en) * | 2007-12-21 | 2020-02-25 | Innovatech, Llc | Marked precoated strings and method of manufacturing same |
| US20150240065A1 (en) * | 2008-05-30 | 2015-08-27 | Whitford Corporation | Blended fluoropolymer compositions |
| US9790358B2 (en) * | 2008-05-30 | 2017-10-17 | Whitford Corporation | Blended fluoropolymer compositions |
| CN105058894A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-18 | 江苏维凯科技股份有限公司 | 一种聚四氟乙烯隔热防腐膜材制备方法 |
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| US10940415B2 (en) | 2015-10-02 | 2021-03-09 | Toyobo Co., Ltd. | Electret and electret filter |
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