JPH07291981A - ポリシルアミンオリゴマーおよび刺激応答性材料 - Google Patents

ポリシルアミンオリゴマーおよび刺激応答性材料

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JPH07291981A
JPH07291981A JP9225094A JP9225094A JPH07291981A JP H07291981 A JPH07291981 A JP H07291981A JP 9225094 A JP9225094 A JP 9225094A JP 9225094 A JP9225094 A JP 9225094A JP H07291981 A JPH07291981 A JP H07291981A
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JP
Japan
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oligomer
polysylamine
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glass
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Withdrawn
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JP9225094A
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English (en)
Inventor
Teiji Tsuruta
禎二 鶴田
Masao Kato
政雄 加藤
Kazunori Kataoka
一則 片岡
Yukio Nagasaki
幸夫 長崎
Hirobumi Tsujimoto
博文 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス等のシラノール基を有する担体の表面
に共有結合により固定化して、pHおよび温度に対して
応答性を有する高機能表面を調製するためのポリシルア
ミンオリゴマー並びに刺激応答性材料を提供する。 【構成】 主鎖にジアミン骨格とシリル基を有し、か
つ、末端にシロキシ基を有するポリシルアミンオリゴマ
ーであり、ジアミン骨格とシリル基の繰り返し数が1か
ら100の範囲にあることを特徴とする。 【効果】 本発明のポリシルアミンオリゴマーは、ガラ
ス等のシラノール基を有する担体に共有結合により固定
化された状態で、pHおよび温度に対して応答性を示
す。また、陰イオンに対する選択性も有しており、イオ
ン分離に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリシルアミンオリゴマ
ーおよび当該ポリシルアミンオリゴマ−を固定してなる
刺激応答性材料に関する。更に詳しくは、主鎖にジアミ
ン骨格とシリル基を有し、かつ末端にシロキシ基を有す
る反応性ポリシルアミンオリゴマ−、並びに当該ポリシ
ルアミンオリゴマ−を固定した、高機能表面を有する刺
激応答性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】温度やpHなどの刺激に応答する、いわ
ゆる刺激応答性材料については、多くの興味深い材料が
開発されつつある。たとえば、ジアミン骨格を有する高
分子材料の中には、特異的細胞接着能やpH応答挙動を
示すものが見出されている。(鶴田禎二ら編、Fund
amental Investigations on
the Creation of Biofuncti
onal Materials,化学同人刊(1991
年)) 本発明者らは、主鎖に親水性でpH応答性のあるジアミ
ン骨格と疎水性でフレキシビリティーの高いケイ素を交
互に有するオリゴマーを既に開発している。
【0003】このオリゴマーは、水溶性であり、水溶液
特性としてpHおよび温度に対して応答性を有すること
が認められている。pH応答性については、オリゴマー
のアミノ基を塩酸でプロトン化して水に溶解させた後、
水酸化ナトリウム水溶液で滴定して水溶液の光の透過率
(濁度)の変化を調べると、いずれの温度においても、
わずかなpH変化に応答して透過率が著しく変化するこ
とがわかっている。これは、pHのわずかな変化によ
り、オリゴマ−の溶解度が急激に変化し、濁度が変化す
ることによるものである。また、温度変化に対しても、
オリゴマ−の溶解度が急激に変化するために、鋭敏な応
答性を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリシルアミンオリゴ
マ−は、種々の材料表面を修飾して、高機能表面を調製
するための材料として多くの応用が可能である。その性
質を効果的に発揮するためには、表面上に単にコーティ
ングするのでなく、片方の末端を共有結合により表面に
固定した方がよい。なぜなら、単なるコーティングで
は、表面の洗浄により洗い流されるオリゴマーがあった
り、表面でのオリゴマーの存在状態が必ずしも一定にな
らなかったりして、種々の刺激に対する応答性が十分に
発揮できないからである。ところが、ポリシルアミンオ
リゴマ−は共有結合させるための反応性基を持たないた
め、機能性材料としてよく用いられるガラスやシリカゲ
ルのようなケイ素を含む担体には共有結合による固定が
できないという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、ガラスやシリカゲルのようなケイ素を含む担体
の表面にオリゴマーを共有結合により固定するために
は、担体表面に存在するシラノール基を利用するのが好
適であることを知見した。そして、主鎖にジアミン骨格
とシリル基を有し、かつ末端にシロキシ基を有するポリ
シルアミンオリゴマーが、pHおよび温度に対する応答
性を保持したまま、担体表面に共有結合で固定できるこ
とを知見した。本発明は、これらの知見に基づいて完成
したものである。
【0006】すなわち本発明は、(I)式の構造を有
し、(I)式中のnが1から100の範囲であるポリシ
ルアミンオリゴマ−、並びにシラノ−ル基を有する担体
に、(I)式の構造を有するポリシルアミンオリゴマ−
を共有結合により固定してなる刺激応答性材料に関す
る。以下、本発明について詳述する。
【0007】(I)式で示されるポリシルアミンオリゴ
マ−は、主鎖にジアミン骨格とシリル基を有し、かつ末
端にシロキシ基を有する。
【0008】
【化2】
【0009】(I)式中のR1,R3,R4 は、それぞれC
1 〜C4 のアルキル基、R2,R5 は、それぞれC1 〜C
4 のアルキル鎖を表す。(I)式中のnは、1から10
0の範囲であることが好ましい。nが100を越える場
合は、ポリシルアミンオリゴマーの分子量が大きくなる
ため、pH応答性や温度応答性が効果的に発揮しにくい
場合があるからである。
【0010】本発明のポリシルアミンオリゴマーは次の
ようにして作製することができる。ジアルキルジビニル
シランとN,N’−ジアルキルエチレンジアミンとのア
ニオン重付加反応により得られるオリゴマーのビニル末
端に、トリメトキシシリル基のようなシロキシ基を有す
るチオールを付加することにより、末端にシロキシ基を
有するポリシルアミンオリゴマーを得ることができる。
この付加反応は、アゾビスイソブチロニトリルのような
ラジカル発生剤を用いて発生させたラジカルを利用した
反応を用いることができる。
【0011】本発明のポリシルアミンオリゴマーのガラ
ス等の担体表面への固定は、該オリゴマーをメタノール
等の溶媒に溶解させた後に、水またはメタノールで希釈
して所定の濃度に調整して得た溶液に、担体を浸漬する
ことにより行うことができる。
【0012】
【実施例】以下の実施例において、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は、実施例に何ら限定されるもの
ではない。
【0013】
【実施例1】ジメチルビニルシランとN,N’−ジエチ
ルエチレンジアミンとのアニオン重付加反応によりオリ
ゴマーを合成した。このオリゴマーの分子量は、160
0であった。このオリゴマーを用いて、下に示すように
して、末端にトリメトキシシリル基を有するポリシルア
ミンオリゴマーを合成した。アルゴン下でナスフラスコ
中に、溶媒としてベンゼン1リットル、ラジカル発生剤
としてアゾビスイソブチロニトリル0.01モル、上記
のオリゴマー0.1モル、および、3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン0.5モルを加えて水浴中60
℃で24時間反応させて、末端にトリメトキシシリル基
を有するポリシルアミンオリゴマーを得た。ここで得ら
れたポリシルアミンオリゴマーをNMR解析したとこ
ろ、末端のビニル基に由来するシグナルが完全に消失
し、新たにシロキシ基に基づくシグナルが現れた。ま
た、分子量は反応前のそれとほとんど変化がなく、反応
中に、シロキシ基による縮合等の副反応が起こっていな
いことを確認した。
【0014】上記のようにして得られたポリシルアミン
オリゴマーの2%メタノール溶液中に、ガラス板を30
分間浸漬することにより、該オリゴマーをガラス表面に
固定した。反応後のガラス表面をメタノールで洗浄し
て、洗浄前後の窒素原子と酸素原子の比率(N/O)を
XPSにより解析した。末端にトリメトキシシリル基の
ないオリゴマーを反応させたものでは、N/Oの値は、
メタノール洗浄前で0.33、洗浄後で0.03であ
り、オリゴマーがメタノール洗浄によりほぼ完全に消失
していた。末端にトリメトキシシリル基を有する本発明
のポリシルアミンオリゴマーを反応させたものでは、N
/Oの値は、メタノール洗浄前で3.43、洗浄後で
1.49であり、メタノール洗浄後もオリゴマーがガラ
ス表面に存在することが確認できた。
【0015】次に、本発明のポリシルアミンオリゴマー
を固定したガラスを、メタノール洗浄後、pH2のHC
l水溶液またはpH10のNaOH水溶液に24時間浸
漬して得たものについて、XPSを用いてN原子のプロ
トン化の状態を解析した。N原子のピークは、pH10
処理のものでは1本であるのに対して、pH2処理のも
のでは2本となりプロトン化されていることを示した。
【0016】
【実施例2】実施例1で作製したポリシルアミンオリゴ
マー固定化ガラス上のポリシルアミンオリゴマー部分の
陰イオンに対する選択性を調べるために、塩素イオンと
硫酸イオンに対する結合定数を求めた。NMRを用いて
陰イオンの相互作用を調べる方法(Jin Deog
Song et al.: Macromolecul
es,Vol.24,p.1717)を参考にして求め
た結合定数は、塩素イオンについては0.9であり、硫
酸イオンについては1.4であった。
【0017】
【発明の効果】本発明のポリシルアミンオリゴマーは、
末端にシラノール基と反応し得るシロキシ基を有してい
るため、ガラス等のシラノール基を有する担体に共有結
合により固定することができる。オリゴマ−が固定され
た状態でも、pHおよび温度に対する応答性が保持され
るため、ガラス板表面に固定して、特異的な細胞接着を
可能とする細胞培養床を作製することができる。また、
ガラス電極などの表面に固定して、pH変化や温度変化
に応答するセンサーを作製したり、シリカゲル担持触媒
の表面に固定して、反応温度変化に応じた触媒活性の制
御などに用いることができる。また、硫酸イオンについ
ては、ケイ素原子とその両側に存在する2個の窒素原子
との間で安定した構造をとるために結合定数が大きくな
り、イオン分離に用いることができる。このように、本
発明のポリシルアミンオリゴマーを用いれば、高機能表
面を有する刺激応答性材料の調製が可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(I)式の構造を有し、(I)式中
    のnが1から100の範囲であるポリシルアミンオリゴ
    マ−。 【化1】 (I)式中のR1,R3,R4 は、それぞれC1 〜C4 のア
    ルキル基、R2,R5 は、それぞれC1 〜C4 のアルキル
    鎖を表す。
  2. 【請求項2】 シラノ−ル基を有する担体に、請求項1
    記載のポリシルアミンオリゴマ−を共有結合により固定
    してなる刺激応答性材料。
JP9225094A 1994-04-28 1994-04-28 ポリシルアミンオリゴマーおよび刺激応答性材料 Withdrawn JPH07291981A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887377A1 (de) * 1997-06-24 1998-12-30 Continental Aktiengesellschaft Kautschukmischung
EP0954041A3 (en) * 1998-05-01 2000-11-15 Axiva GmbH Composite of polysilamine and strong acid
US11377522B2 (en) * 2019-05-14 2022-07-05 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Silicon-containing polymer, film-forming composition, method for forming silicon-containing polymer coating, method for forming silica-based coating, and production method for silicon-containing polymer

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EP0954041A3 (en) * 1998-05-01 2000-11-15 Axiva GmbH Composite of polysilamine and strong acid
US11377522B2 (en) * 2019-05-14 2022-07-05 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Silicon-containing polymer, film-forming composition, method for forming silicon-containing polymer coating, method for forming silica-based coating, and production method for silicon-containing polymer

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Effective date: 20010703