JPH07291986A - 結晶マルトシルグルコシドとその製造方法並びに用途 - Google Patents
結晶マルトシルグルコシドとその製造方法並びに用途Info
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- JPH07291986A JPH07291986A JP7065261A JP6526195A JPH07291986A JP H07291986 A JPH07291986 A JP H07291986A JP 7065261 A JP7065261 A JP 7065261A JP 6526195 A JP6526195 A JP 6526195A JP H07291986 A JPH07291986 A JP H07291986A
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Abstract
供する。 【構成】 結晶マルトシルグルコシド、及びマルトシル
グルコシド含有溶液から結晶マルトシルグルコシドを晶
出、採取して製造する方法、並びに結晶マルトシルグル
コシドを含有せしめた組成物を主な構成とする。
Description
造方法並びに用途に関し、詳細には、結晶マルトシルグ
ルコシドとその製造方法並びに用途に関する。
グルコピラノシル−(1→4)−O−α−D−グルコピ
ラノシル−(1→4)−D−グルコピラノースで示され
る三糖類で、水飴、粉飴などに含まれる甘味糖質として
古くから知られている。この糖質は、低甘味を特徴に各
種飲料、加工食品、嗜好物などの組成物に利用されてい
る。
性糖質であるため、飲料、加工食品、嗜好物などに含ま
れるタンパク質やアミノ酸などと褐変反応し易く、変
質、劣化を起こし易い欠点がある。そこで、本発明者等
は、この欠点を解消すべく鋭意研究し、先に特願平5−
349216号明細書で記載したグルコース重合度3以
上の還元性澱粉部分分解物から末端にトレハロース構造
を有する非還元性糖質を生成する酵素(本明細書におい
ては、本酵素を単に「非還元性糖質生成酵素」と略称す
ることがある。)を作用させることにより、マルトトリ
オースから非還元性のマルトシルグルコシドを生成する
ことを見いだした。しかしながら、この非還元性糖質マ
ルトシルグルコシドの粉末は、非晶質で物理的に不安定
であって、より安定な結晶の確立が望まれる。
は、例えば、フォン・ヴェルナー・フィッシャー(Vo
n Werner Fischer)等が、『ホッペー
ザイラース・ツァイトシュリフト・フュル・フィジオロ
ジッセ・ヘミー(Hoppe−Seyler’s Ze
itshrift fur Physiologish
e Chemie)』、第350巻、第1137乃至1
147頁(1969年)で報告している微生物菌体から
抽出する方法や、シンキチ・コト(Shinkiti
Koto)等が、『ブリティン・オブ・ケミカル・ソサ
イエティー・オブ・ジャパン(Bulletin of
Chemical Societyof Japa
n)』、第59巻、第411乃至414頁(1986
年)で報告し、またハンス・ピーター・ベッセル(Ha
ns Peter Wessel)等が、『ヘルベティ
カ・キミカ・アクタ(Helvetica Chimi
caActa)』、第74巻、第682乃至695頁
(1991年)で報告している化学的合成法などでその
調製方法が知られているものの、その結晶については何
らの記載もなく、未だ知られていない。
シルグルコシドの確立と結晶マルトシルグルコシドの製
造方法並びにその用途を提供しようとするものである。
を解決するために、鋭意研究を続けてきた。その結果、
還元性澱粉部分分解物であるマルトペンタオースに非還
元性糖質生成酵素を作用させて、マルトペンタオースを
非還元性のマルトテトラオシルグルコシドに変換させ、
次いで、これにβ−アミラーゼを作用させて得られるマ
ルトシルグルコシド含有液を塩型強酸性カチオン交換樹
脂を用いるカラムクロマトグラフィーにかけ、精製して
得られるマルトシルグルコシド高含有液を濃縮し、冷室
に保存していたところ、結晶が析出する現象を見いだ
し、更に、本結晶が結晶マルトシルグルコシドであるこ
とを解明して、新規結晶マルトシルグルコシドを確立す
るとともに、その製造方法並びに用途を確立して本発明
を完成した。併せて、結晶マルトシルグルコシドとし
て、含水結晶と無水結晶の存在を解明し、その製造方法
並びに用途を確立して本発明を完成した。
ては、本結晶が製造できる方法であればよく、通常、マ
ルトシルグルコシド含有溶液からこれを晶出、採取す
る。
学的合成法であってもよいが、一般的には、糖転移酵素
又は非還元性糖質生成酵素などを用いる生化学的方法が
有利である。
ば、トレハロースとα−グルコシル糖質とを含有する水
溶液に糖転移酵素を作用させて、例えば、マルトシルグ
ルコシド、マルトトリオシルグルコシド、マルトテトラ
オシルグルコシドなどのα−D−オリゴグルコシルグル
コシドを生成させればよく、必要に応じて、これにβ−
アミラーゼ又はβ−アミラーゼとともにプルラナーゼ、
イソアミラーゼなどの澱粉枝切酵素を作用させて、マル
トシルグルコシドの含量を高めることも有利に実施でき
る。
用される糖転移酵素によってトレハロースへグルコース
残基をα−1,4結合で1個又は2個以上糖転移できる
糖質であればよく、例えば、澱粉、糊化澱粉、液化澱
粉、可溶性澱粉、アミロース、アミロペクチン、還元性
澱粉部分分解物、澱粉糖転移物、シクロデキストリン、
デキストリン、マルトオリゴ糖、蔗糖などのα−グルコ
シル結合を有する糖質から選ばれる1種又は2種以上の
糖質が適宜採用される。
リン・グルカノトランスフェラーゼ(EC 2.4.
1.19)、α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)
の場合には、例えば、澱粉、糊化澱粉、アミロペクチ
ン、アミロース、還元性澱粉部分分解物、シクロデキス
トリン、デキストリン、マルトオリゴ糖などが好適であ
り、また、α−グルコシダーゼの場合には、マルトー
ス、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペ
ンタオースなどのマルトオリゴ糖、デキストリン、蔗糖
などが好適である。
ルトシルグルコシドを生成させるには、高純度マルトト
リオースに該酵素を作用させてもよいが、一般的には、
グルコース重合度3以上の還元性澱粉部分分解物に非還
元性糖質生成酵素を作用させて、末端にトレハロース構
造を有する非還元性糖質、例えば、マルトシルグルコシ
ド、マルトトリオシルグルコシド、マルトテトラオシル
グルコシドなどのα−D−オリゴグルコシルグルコシド
を生成させればよい。この方法も糖転移酵素を利用する
場合と同様に、必要に応じて、更にβ−アミラーゼ又は
β−アミラーゼとともに澱粉枝切酵素を作用させて、マ
ルトシルグルコシドの含量を高めることも有利に実施で
きる。
糖質生成酵素によってマルトシルグルコシドを生成する
か、又はマルトシルグルコシド構造を含む糖質を生成し
うるものであればよく、一般的には、澱粉、糊化澱粉、
液化澱粉、溶性澱粉、アミロペクチン、アミロース、デ
キストリン、DE1乃至40の還元性澱粉部分分解物、
グルコース重合度3以上のマルトオリゴ糖などが有利に
利用できる。
ては、例えば、本発明者等が、先に、特願平5−349
216号明細書で記載したように、既に茨城県つくば市
東1丁目1番3号にある通商産業省工業技術院生命工学
工業技術研究所、特許微生物寄託センターに寄託してい
るリゾビウム・スピーシーズ(Rhizobiums
p.)M−11『受託番号、微工研条寄第4130号
(FERM BP−4130)』やアルスロバクター・
スピーシーズ(Arthrobacter sp.)Q
36『受託番号、FERM BP−4316』などの微
生物、更には、公知の、例えば、ブレビバクテリウム・
ヘロボルム(Brevibacterium helo
volum)ATCC11822、フラボバクテリウム
・アクアティレ(Flavobacterium aq
uatile)IFO3772、ミクロコッカス・ルテ
ウス(Micrococcus luteus)IFO
3064、ミクロコッカス・ロゼウス(Microco
ccus roseus)ATCC186、クルトバク
テリウム・シトレウム(Curtobacterium
citreum)IFO15231、マイコバクテリ
ウム・スメグマチス(Mycobacterium s
megmatis)ATCC19420、テラバクター
・ツメスセンス(Terrabacter tumes
cens)IFO12960などの非還元性糖質生成酵
素産生能を有する微生物を栄養培地に培養し、この培養
物を採取し、利用することもできるが、必要ならば、公
知の方法で適宜精製して利用してもよい。
酵素は、グルコース重合度3以上から選ばれる1種又は
2種以上の還元性澱粉部分分解物から末端にトレハロー
ス構造を有する非還元性糖質を生成する作用を有する。
が進む限り採用することができるが、一般的には、基質
濃度約1乃至50w/w%(以下、本明細書では、特に
ことわらない限り、w/w%を%で示す。)、反応温度
約20乃至80℃、反応pHは、約4乃至10、反応時
間は、約1乃至100時間から選ばれる条件から採用さ
れる。これら反応に利用される酵素は、必要に応じて、
担体結合法、架橋法、包括法などの公知方法により固定
化して、連続反応に利用することも、回分反応で繰り返
し利用することも随意である。
形物当たりマルトシルグルコシドを1乃至67%程度含
有している。この反応液から結晶マルトシルグルコシド
を製造するには、一般的には、夾雑物質を分離、精製し
て、マルトシルグルコシド高含有液とし、これを濃縮
し、晶出せしめた結晶マルトシルグルコシドを採取する
のが有利である。
母発酵法、膜濾過法、分別沈澱法、アルカリ処理法、ク
ロマトグラフィー法などが適宜採用できる。とりわけ、
特開昭58−23799号公報、特開昭59−1487
94号公報などに開示されている塩型強酸性カチオン交
換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィーにより、夾雑
糖質を除去してマルトシルグルコシド高含有液を採取す
る方法が有利に実施できる。この際、公知の固定床方
式、移動床方式、擬似移動床方式のいずれの方法を採用
することも随意である。
シド高含有溶液からマルトシルグルコシドを晶出させる
には、結晶の種類によって、それぞれ適当な条件が選ば
れる。晶出条件としては、マルトシルグルコシドの過飽
和溶液であって、結晶マルトシルグルコシドが析出すれ
ばよく、マルトシルグルコシド自体の製造方法は問わな
い。
トシルグルコシドを、濃度約65乃至95%又はこれ以
上の濃度とし、その溶液の温度は、溶液が凍結せず、ま
た結晶の融点以下でマルトシルグルコシドの褐変、分解
の懸念の少ない温度、例えば、含水結晶の場合、水分約
10%以上の溶液を約10乃至90℃で、無水結晶の場
合、水分約10%未満の溶液を約90乃至150℃で晶
出させればよい。また、無水結晶は、含水結晶を減圧乾
燥又は加熱乾燥することによっても容易に製造すること
ができる。また、晶出させるに際して、溶液の過飽和
度、粘度などを調整するために、例えば、メタノール、
エタノール、アセトンなどを共存させることも随意であ
る。
ルトシルグルコシド含有溶液を助晶缶にとり、これに種
晶を、望ましくは、0.1乃至20%共存せしめて、ゆ
っくり攪拌しつつ、徐冷し、晶出を促してマスキットに
すればよい。
ルコシドを製造する方法は、結晶マルトシルグルコシド
が採取できればよく、例えば、分蜜方法、ブロック粉砕
方法、流動造粒方法、噴霧乾燥方法などの公知の方法を
利用すればよい。
遠心分離機にかけ、結晶マルトシルグルコシドと蜜とを
分離する方法で、必要により、該結晶に少量の冷水をス
プレーして洗浄することも容易であり、より高純度の結
晶マルトシルグルコシドを製造するのに好適である。他
の三つの方法は、蜜を分離しないので、得られる結晶製
品に純度の向上は見られないものの製品収量の多い特長
を有している。したがって、本製品の場合には、通常、
結晶製品に、マルトシルグルコシド以外に原料又は製造
工程由来の糖質、例えば、トレハロース、グルコース、
マルトース、マルトトリオース、マルトテトラオースな
どの澱粉糖が含まれる。
25乃至60%のマスキットを高圧ポンプでノズルから
噴霧し、結晶粉末が溶融しない温度、例えば、約60乃
至100℃の熱風で乾燥し、次いで、温風で乾燥熟成す
れば、非吸湿性又は難吸湿性の結晶含有粉末が容易に製
造できる。
約10乃至60%のマスキットを約0.5乃至5日間静
置して全体をブロック状に晶出固化させ、これを粉砕又
は切削などの方法によって破砕し、乾燥すれば、非吸湿
性、難吸湿性の結晶含有粉末が容易に製造できる。
を、常法に従い、水分5%未満に加熱濃縮して、溶融状
態とした過飽和マルトシルグルコシド含有溶液とし、こ
の溶液に種晶を結晶の融点以下の温度で混捏し、これを
各種形状、例えば、粉体、顆粒、棒状、板状、立方体な
どに成形して、非吸湿性又は難吸湿性の結晶含有固体を
製造することも随意である。
ルコシドは、そのマルトシルグルコシドの純度によっ
て、その非吸湿性は多少変動するが、実質的に非吸湿性
であり、流動性であり、粘着、固着の懸念も少なく取扱
い容易であり、その包装、輸送、貯蔵などの管理に要す
る物的、人的経費が大幅に削減できる。
は、実質的に非吸湿性乃至難吸湿性の粉末で、耐熱性が
高く、安定性もよいので、従来、極めて困難とされてい
た粉末混合甘味料、チョコレート、チューインガム、即
席ジュース、即席スープ、顆粒、錠剤などの賦形剤、増
量剤、粉末基剤などとして、例えば、飲食物、化粧品、
医薬品、成形物などの各種組成物、更には試薬、化学工
業用原料などの各種用途に有利に利用できる。
純度の違いにより、融点、比旋光度などの理化学的性質
が変化する。このうち融点は、マルトシルグルコシドの
純度が低下するにともなって低下し、融点の幅も広くな
る。例えば、純度88.6%の結晶マルトシルグルコシ
ドの融点は、138乃至146℃である。したがって、
結晶マルトシルグルコシドは、必要性に応じて、その純
度を適宜選択して利用すればよい。
は、水に溶け、良質で中程度の甘味を有している。ま
た、経口摂取により、消化吸収され、カロリー源として
利用される。更に、虫歯誘発菌などによって、発酵され
にくいことより、虫歯を起こしにくい甘味料としても利
用できる。また、良質な甘味料、賦形剤であることよ
り、プルラン、ヒドロキシエチルスターチなどの結合剤
と併用して、錠剤の糖衣剤として利用することも有利に
実施できる。その他、ボディー付与性、照り付与性、保
湿性、粘性、耐熱性、耐酸性、非還元性乃至低還元性な
どの性質を具備している。
性質は、食品、嗜好物、飼料、餌料などの飲食物、更に
は、化粧品、医薬品、成形物など各種組成物の製造に有
利に利用できる。
のままで甘味付けのための調味料として使用することが
できる。必要ならば、例えば、粉飴、ブドウ糖、マルト
ース、蔗糖、異性化糖、蜂蜜、メープルシュガー、ソル
ビトール、ジヒドロカルコン、ステビオシド、α−グリ
コシルステビオシド、レバウディオシド、グリチルリチ
ン、L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステル、サッカリン、グリシン、アラニンなどのような
他の甘味料の1種又は2種以上の適量と混合して使用し
てもよく、また必要ならば、デキストリン、澱粉、乳糖
などのような増量剤と混合して使用することもできる。
は、実質的に難吸湿性の粉末で、耐熱性が大きく、安定
性も良いので、増量剤、賦形剤、粉末基剤なとどとし
て、そのままで、又は必要に応じて、他の増量剤、賦形
剤、結合剤などと混合して、顆粒、球状、短棒状、板
状、立方体、錠剤など各種形状に成形して使用すること
も随意である。また、本粉末品は、小麦粉、コーングリ
ッツ、澱粉などの粉類の一部に置き換えて、例えば、製
菓材料、製パン材料、シリアル材料などに利用すること
も有利に実施できる。
は、酸味、塩から味、渋味、旨味、苦味などの他の呈味
を有する各種物質とよく調和し、耐酸性、耐熱性も大き
いので、一般の飲食物の甘味付け、呈味改良に、また品
質改良などに有利に利用できる。例えば、醤油、粉末醤
油、味噌、粉末味噌、もろみ、ひしお、ふりかけ、マヨ
ネーズ、ドレッシング、食酢、三杯酢、粉末すし酢、中
華の素、天つゆ、麺つゆ、ソース、ケチャップ、焼肉の
タレ、カレールウ、シチューの素、スープの素、ダシの
素、複合調味料、みりん、新みりん、テーブルシュガ
ー、コーヒーシュガーなど各種調味料として有利に使用
できる。さらに、例えば、せんべい、あられ、おこし、
餅類、まんじゅう、ういろう、あん類、羊羮、水羊羮、
錦玉、ゼリー、カステラ、飴玉などの各種和菓子、パ
ン、ビスケット、クラッカー、クッキー、パイ、プリ
ン、バタークリーム、カスタードクリーム、シュークリ
ーム、ワッフル、スポンジケーキ、ドーナツ、チョコレ
ート、チューインガム、キャラメル、キャンデーなどの
各種洋菓子、アイスクリーム、シャーベットなどの氷
菓、果実のシロップ漬、氷蜜などのシロップ類、フラワ
ーペースト、ピーナッツペースト、フルーツペースト、
スプレッドなどのペースト類、ジャム、マーマレード、
シロップ漬、糖果などの果実、野菜の加工食品類、福神
漬、べったら漬、千枚漬、らっきょう漬などの漬物類、
たくあん漬の素、白菜漬の素などの漬物の素類、ハム、
ソーセージなどの畜肉製品類、魚肉ハム、魚肉ソーセー
ジ、かまぼこ、ちくわ、天ぷらなどの魚肉製品、ウニ、
イカの塩辛、酢コンブ、さきするめ、ふぐみりん干しな
どの各種珍味類、のり、山菜、するめ、小魚、貝などで
製造されるつくだ煮類、煮豆、ポテトサラダ、こんぶ巻
などのそう菜食品、乳製品、魚肉、畜肉、果実、野菜の
ビン詰、缶詰類、合成酒、洋酒などの酒類、コーヒー、
ココア、ジュース、炭酸飲料、乳酸飲料、乳酸菌飲料な
どの清涼飲料水、プリンミックス、ホットケーキミック
ス、即席しるこ、即席スープなどの即席食品、更には、
離乳食、治療食、ドリンク剤などの各種飲食物への甘味
付けに、呈味改良に、また、品質改良などに有利に利用
できる。
の飼育動物のために飼料、餌料などの嗜好性を向上させ
る目的で使用することもできる。その他、タバコ、練歯
磨、口紅、リップクリーム、内服薬、トローチ、錠剤、
肝油ドロップ、口中清涼剤、口中香剤、うがい薬など各
種固形状、ペースト状、液状などで嗜好物、化粧品、医
薬品などの口中使用物への甘味剤として、又は呈味改良
剤、矯味剤として、更には品質改良剤として有利に利用
できる。
ば、石鹸、スキンクリーム、ボディシャンプー、ヘアク
リーム、リップクリーム、美肌剤、育毛剤などへの安定
剤、浸透圧調節剤、賦形剤、保湿調節剤、粘度調節剤、
品質改良剤などとして化粧品製造に有利に利用できる。
ェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン
−γ、ツモア・ネクロシス・ファクター−α、ツモア・
ネクロシス・ファクター−β、リンホトキシン、マクロ
ファージ遊走阻止因子、コロニー刺激因子、トランスフ
ァー・ファクター、インターロイキン2などのサイトカ
イン、インシュリン、成長ホルモン、プロラクチン、エ
リトロポエチン、卵胞刺激ホルモンなどのホルモン、B
CGワクチン、日本脳炎ワクチン、はしかワクチン、ポ
リオ生ワクチン、痘苗、破傷風菌トキソイド、ハブ抗毒
素、ヒト免疫グロブリンなどのワクチン、ペニシリン、
エリスロマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイ
クリン、ストレプトマイシン、硫酸カナマイシンなどの
抗生物質、チアミン、リボフラビン、L−アスコルビン
酸、肝油、カロチノイド、エルゴステロール、トコフェ
ロールなどのビタミン、リパーゼ、エステラーゼ、ウロ
キナーゼ、プロテアーゼ、グルカナーゼなどの酵素、薬
用人参エキス、スッポンエキス、クロレラエキス、プロ
ポリス、ローヤルゼリーなどのエキス類、ウイルス、乳
酸菌、ビフィズス菌、酵母などの生菌類などの有効成
分、活性の安定剤として、更には、浸透圧調節剤、賦形
剤、経管栄養剤、シロップ剤などとして医薬品製造に有
利に利用できる。以上述べたような飲食物、化粧品、医
薬品、成形物など各種組成物に本発明の結晶マルトシル
グルコシドを含有せしめる方法は、その組成物が完成す
るまでの工程に含有せしめればよく、例えば、混和、混
捏、溶解、融解、浸漬、浸透、散布、塗布、被覆、噴
霧、注入、固化、晶出など公知の方法が適宜選ばれる。
その含有せしめる量は、組成物によっても異なるが、一
般的には、結晶マルトシルグルコシドとして、0.1%
以上、望ましくは0.5%以上の量が好適である。この
ようにして得られる組成物は、経口的又は非経口的に利
用される飲食物、化粧品、医薬品、成形物のみならず、
それ以外にも、例えば、生活用品、農林水産用品、化学
工業用品など広範な用途を有する。
する。
一例として、リゾビウム・スピーシーズ M−11から
の酵素の生産、精製及び性質について説明し、その後、
該酵素を用いた還元性澱粉部分分解物から末端にトレハ
ロース構造を有する非還元性糖質及びトレハロースの調
製例について説明する。次に、実験Bで、本発明の結晶
マルトシルグルコシドの調製例とその理化学的性質につ
いて述べる。
らの非還元性糖質生成酵素の生産】マルトース2.0w
/v%、ペプトン0.5w/v%、酵母エキス0.1w
/v%、リン酸二ナトリウム0.1w/v%、リン酸一
カリウム0.1w/v%及び水からなる液体培地をpH
7.0に調整した。500ml容三角フラスコにこの培
地を約100mlずつ入れ、オートクレーブで120℃
で20分間滅菌し、冷却して、リゾビウム・スピーシー
ズ M−11(FERM BP−4130)を接種し、
27℃、130rpmで24時間培養したものを種培養
液とした。
合と同組成の培地約20lを入れて滅菌、冷却して温度
30℃とした後、種培養液1v/v%を接種し、温度3
0℃、pH6.0乃至8.0に保ちつつ、約24時間通
気撹拌培養した。培養液の本酵素活性は約1.5単位/
mlであった。培養液の一部を採り遠心分離して菌体と
培養液上清とに分離し、更に菌体を50mMリン酸緩衝
液(pH7.0)で元の培養液と同じ液量の懸濁液とし
た後、菌体懸濁液と培養液上清の酵素活性を測定したと
ころ、菌体懸濁液には約0.6単位/mlの酵素活性
が、また、培養液上清には約0.9単位/mlの酵素活
性が認められた。
基質としてマルトペンタオース1.25w/v%(50
mMリン酸緩衝液、pH7.0)4mlに酵素液を1m
l加え40℃で60分間反応させた後、100℃で10
分間加熱して反応を停止させ、その反応液を正確に脱イ
オン水で10倍に希釈し、その希釈液の還元力をソモギ
ー・ネルソン法にて測定する。対照として、あらかじめ
100℃で10分間加熱させることにより失活させた酵
素液を用いて同様に測定する。上記の測定方法を用い
て、1分間に1μmoleのマルトペンタオースに相当
する還元力を減少させる酵素量を1単位と定義した。
液約18lを超高圧菌体破砕装置ミニラボ(大日本製薬
株式会社製)で処理し、含まれる菌体を破砕した。処理
液を遠心分離(10,000rpm、30分間)するこ
とにより、約16lの上清を得た。その液に飽和度0.
2になるように硫安を溶解させ、4℃、1時間放置した
後、遠心分離(10,000rpm、30分間)するこ
とにより上清を回収した。
硫安を溶解させ、4℃、24時間放置した後、遠心分離
(10,000rpm、30分間)して硫安塩析物を回
収した。得られた硫安塩析物を10mMリン酸緩衝液
(pH7.0)に溶解させた後、同じ緩衝液に対して2
4時間透析し、遠心分離(10,000rpm、30分
間)して不溶物を除いた。その透析液(360ml)を
2回に分けて、DEAE−トヨパールゲル(東ソー株式
会社製造)を用いたイオン交換カラムクロマトグラフィ
ー(ゲル量300ml)を行った。
し、食塩を含む同緩衝液でカラムから溶出した。得られ
る酵素活性画分を、2M硫安を含む同緩衝液に対して透
析し、その透析液を遠心分離(10,000rpm、3
0分間)して不溶物を除き、得られる上清をブチルトヨ
パール650ゲル(東ソー株式会社製造)を用いた疎水
カラムクロマトグラフィー(ゲル量300ml)を行っ
た。吸着した本酵素を硫安2Mから0Mのリニアグラジ
エントによりカラムから溶出させ、酵素活性画分を回収
した。続いて、トヨパールHW−55樹脂(東ソー株式
会社製造)を用いたゲル濾過クロマトグラフィー(ゲル
量300ml)を行い、酵素活性画分を回収した。精製
の各工程における酵素活性量、比活性、収率を表1に示
す。
た精製酵素標品をポリアクリルアミドゲル(ゲル濃度
7.5w/v%)を用いる電気泳動法で純度を検定した
ところ、蛋白バンドは単一であることが示され、得られ
た酵素標品は電気泳動的に単一な純度の高い標品であっ
た。
酵素標品をSDS−ポリアクリルアミドゲル(ゲル濃度
10w/v%)を用いる電気泳動法に供し、同時に泳動
した分子量マーカー(日本バイオ・ラド・ラボラトリー
ズ株式会社製)と比較して本酵素の分子量を測定したと
ころ、分子量約77,000乃至87,000ダルトン
であった。
(2w/v%アンフォライン含有、スウエーデン国、フ
ァルマシア・エルケイビー社製)を用いる等電点電気泳
動法に供し、泳動後、ゲルのpHを測定して本酵素の等
電点を求めたところ、等電点は約3.6乃至4.6であ
った。
響は活性測定方法に準じて調べた。結果を図1(温度の
影響)、図2(pHの影響)に示した。酵素の至適温度
は、pH7.0、60分間反応で、40℃付近、至適p
Hは、40℃、60分間反応で、約7.0であった。本
酵素の温度安定性は、酵素溶液(50mMリン酸緩衝液
を含む、pH7.0)を各温度に60分間保持し、水冷
した後、残存する酵素活性を測定することにより求め
た。また、pH安定性は、本酵素を各pHの50mM緩
衝液中で25℃、16時間保持した後、pHを7に調整
し、残存する酵素活性を測定することにより求めた。そ
れぞれの結果を図3(温度安定性)、図4(pH安定
性)に示した。本酵素の温度安定性は40℃付近まで安
定であり、pH安定性は約6乃至9であった。
コース、マルトース、マルトトリオース、マルトテトラ
オース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、又
はマルトヘプタオースの20%水溶液を調製し、それぞ
れに実験A−2で得られた精製酵素標品を基質固形物グ
ラム当たり2単位の割合で加え、40℃、pH7.0で
48時間作用させた後、脱塩し、ワコービーズ WB−
T−330カラム(和光純薬工業株式会社製)を用いた
高速液体クロマトグラフィーで反応生成物を分析した。
高速液体クロマトグラフィーは、室温下で行い、溶離液
として水を流速0.5ml/分で流し、示差屈折計RI
−8012(東ソー株式会社製造)で分析した。その結
果を表2に示す。
には残存するそれぞれの基質と新たに生成したそれぞれ
の糖質PI、PII、PIII、PIV、PVからな
り、それ以外の糖質はほとんど検出されない。それぞれ
の生成率はグルコース重合度3のPIが比較的低いもの
の、グルコース重合度4以上のPII、PIII、PI
V、PVは85%以上の高い生成率であることが判明し
た。なお、グルコース、マルトースからは、新たな糖質
を生成しないことが判明した。
を精製するため、脱色、脱塩、濃縮後、アルカリ金属型
強酸性カチオン交換樹脂(XT−1016、Na+型、
架橋度4%、東京有機化学工業株式会社製造)を用いた
カラム分画を行った。樹脂を内径2.0cm、長さ1m
のジャケット付きステンレス製カラム3本に充填し、直
列につなぎ、カラム内温度を55℃に維持しつつ、反応
糖液を樹脂に対して5v/v%加え、これに55℃の温
水をSV0.13で流して分画し、新たに生成した糖質
含量97%以上の高純度画分を採取した。得られた高純
度画分を真空乾燥し、それぞれ高純度糖質標品を調製し
た。基質原料に対する収率は、固形物換算で、それぞれ
PIで約9%、PIIで約65%、PIIIで約82
%、PIVで約80%、PVで約77%であった。その
純度は、それぞれPIで97.5%、PIIで98.6
%、PIIIで99.5%、PIVで98.4%、PV
で98.4%であった。
品の還元力をソモギー・ネルソン法で測定し、DEで表
した。結果は表3にまとめた。
標品にも僅かな還元力しか認めらなかった。その僅かな
還元力は、その標品中に微量に混入、残存している基質
由来の還元性マルトオリゴ糖に起因するものと推定さ
れ、新たに生成した糖質はいずれも実質的に非還元性で
あると判断される。
A−4において調製した非還元性糖質標品、PI、PI
I、PIII、PIV又は、PVのそれぞれ50mg
を、50mM酢酸緩衝液(pH4.5)1mlに溶解
し、1単位のグルコアミラーゼ(生化学工業株式会社製
造)を加え、40℃で6時間保ち、酵素分解した後、高
速液体クロマトグラフィーで分解物を分析したところ、
いずれの標品からも分解物としてグルコースとトレハロ
ースのみが検出された。検出されたグルコース含量、ト
レハロース含量、その組成モル比の結果を表4に示す。
ミラーゼにより、非還元性糖質PIはグルコース1分子
とトレハロース1分子に分解され、非還元性糖質PII
はグルコース2分子とトレハロース1分子に分解され、
非還元性糖質PIIIはグルコース3分子とトレハロー
ス1分子に分解され、非還元性糖質PIVはグルコース
4分子とトレハロース1分子に分解され、非還元性糖質
PVはグルコース5分子とトレハロース1分子に分解さ
れることが判明した。
すると、これら非還元性糖質の構造はトレハロース分子
にグルコース分子がα−1,4結合、もしくはα−1,
6結合で結合した糖質で、それぞれ、PIはトレハロー
ス1分子にグルコース1分子が結合したグルコース重合
度3の非還元性糖質で、PIIはトレハロース1分子に
グルコース2分子が結合したグルコース重合度4の非還
元性糖質で、PIIIはトレハロース1分子にグルコー
ス3分子が結合したグルコース重合度5の非還元性糖質
で、PIVはトレハロース1分子にグルコース4分子が
結合したグルコース重合度6の非還元性糖質で、PVは
トレハロース1分子にグルコース5分子が結合したグル
コース重合度7の非還元性糖質であると判断される。な
お、同様に、非還元性糖質標品、PI、PII、PII
I、PIV、又はPVにβ−アミラーゼを作用させたと
ころ、非還元性糖質PI、PIIは分解されず、PII
Iはマルトースの1分子とPIの1分子に分解され、P
IVはマルトースの1分子とPIIの1分子に分解さ
れ、PVはマルトースの2分子とPIの1分子に分解さ
れることが判明した。
成酵素による反応は、基質の低分子化及び高分子化を伴
わない、換言すれば、グルコース重合度の変化を伴わな
い、分子内変換反応と判断され、また、この非還元性糖
質生成酵素によって生成した非還元性糖質、PI、PI
I、PIII、PIV及びPVは、それぞれ、α−グル
コシルトレハロース(別名、α−マルトシルグルコシ
ド)、α−マルトシルトレハロース(別名、α−マルト
トリオシルグルコシド)、α−マルトトリオシルトレハ
ロース(別名、α−マルトテトラオシルグルコシド)、
α−マルトテトラオシルトレハロース(別名、α−マル
トペンタオシルグルコシド)及びα−マルトペンタオシ
ルトレハロース(別名、α−マルトヘキサオシルグルコ
シド)で示されるα−グリコシルトレハロース(Gn−
T:但し、Gはグルコース残基を意味し、nは1以上の
整数を意味し、Tはα,α−トレハロースを意味す
る。)であると判断される。
性糖質とトレハロースの調製】澱粉部分分解物(松谷化
学工業株式会社製造、商品名パインデックス#4)40
重量部を水60重量部に加熱溶解し、この溶液を45
℃、pH6.5に調整した後、実験A−2の方法で調製
した非還元性糖質生成酵素を還元性澱粉部分分解物g当
たり1単位の割合になるように加えて96時間反応さ
せ、末端にトレハロース構造を有する非還元性糖質を生
成させ、次いで100℃で10分間加熱して、酵素を失
活させた。本反応液を濃度約20%まで希釈し、グルコ
アミラーゼ(ナガセ生化学工業株式会社製造、商品名グ
ルコチーム)を澱粉部分分解物g当たり10単位加えて
40時間反応させ、次いで加熱して、酵素を失活させ
た。本溶液を、常法にしたがって、活性炭にて脱色し、
イオン交換樹脂にて脱塩し、濃度約60%に濃縮した。
本糖液中には固形物当たり29.5%のトレハロースを
含有していた。この濃縮液を塩型強酸性カチオン交換樹
脂(オルガノ株式会社販売、商品名CG6000、Na
型)が充填されたジャケット付きステンレス製カラム
に、60℃、SV 0.4でチャージし、トレハロース
高含有画分を採取した。本高含有液は、固形物当たり約
90%のトレハロースを含有していた。本溶液を濃度約
75%に濃縮した後、助晶缶にとり、種晶としてトレハ
ロース含水結晶を約2%加えて徐冷し、晶出率約45%
のマスキットを得た。本マスキットを乾燥塔上のノズル
より150kg/cm2の高圧にて噴霧した。これと同
時に85℃の熱風を乾燥塔の上部より送風し、底部に設
けた移送金網コンベア上に結晶粉末を補集し、コンベア
の下より45℃の温風を送りつつ、該粉末を乾燥塔外に
徐々に移動させて、取り出した。この結晶粉末を熟成塔
に充填して温風を送りつつ、10時間熟成させ、結晶化
と乾燥を完了し、トレハロース含水結晶粉末を得た。
%のマルトペンタオース(株式会社林原生物化学研究所
製造)5重量部を水10重量部に加熱溶解し、pH7.
0、温度40℃に調整し、これに実験A−2の方法で調
製した非還元性糖質生成酵素をマルトペンタオースグラ
ム当たり2単位になるように加えた。48時間反応させ
た後、100℃で20分間加熱して、酵素を失活させ
た。本溶液中には、マルトテトラオシルグルコシドを固
形物当たり約88%含有していた。
液を、pH5.5、温度40℃に調整し、β−アミラー
ゼ(ナガセ生化学工業株式会社製造、商品名#150
0)を固形物グラム当たり20単位になるように加え
て、24時間反応させた後、100℃で20分間加熱し
て、酵素を失活させた。本液には、マルトシルグルコシ
ドを固形物当たり約53%含有しており、その他に、マ
ルトース、マルトトリオースが含まれていた。
色し、イオン交換樹脂(H型及びOH型)にて脱塩し、
固形物濃度約50%に濃縮した。次いで、この濃縮液
を、実験A−6の方法に準じて、塩型強酸性カチオン交
換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィーにかけてマル
トシルグルコシド高含有画分を採取した。本液は、固形
物当たり約81%のマルトシルグルコシドを含有してい
た。
水酸化ナトリウムを0.1Nとなるように加え、100
℃で2時間加熱し、還元性糖質を分解した。この反応液
は、常法にしたがって、脱色、脱塩し、固形物濃度約5
0%に濃縮した。本液は、固形物当たり約94%のマル
トシルグルコシドを含有していた。採取されたマルトシ
ルグルコシド高含有液を、更にオクタデシルシリカゲル
を担体とした分取用液体クロマトグラフィー(株式会社
YMC製造、分取用カラムYMC−PackR−355
−15)にかけ、マルトシルグルコシド純度約99%以
上の高含有画分を採取した。
し、濃度78%に濃縮し、ビーカーに入れ、4℃の冷室
に放置したところ、結晶の析出が認められた。本結晶を
遠心分離して集め、少量の水で洗浄し、純度99.9%
の含水結晶を得た。また、本品を100℃で一夜減圧乾
燥して、無水結晶を得た。
ろ、次の通りであった。 (1)元素分析(無水物として) 含水結晶 C=42.4% H=6.8% 無水結晶 C=42.6% H=6.7% 理論値 C=42.86% H=6.39% (2)質量分析(無水物として) MW=504(分子式C18H32016) (3)水分 カールフィッシャー法にて測定 含水結晶 9.9%(マルトシルグルコシド1モルに
水3モル) 無水結晶 0.3% (4)融点 マルトシルグルコシドの含水結晶又は無水結晶を融点測
定器に入れ、昇温速度を毎分1℃で融点を観察したとこ
ろ、いずれの結晶も180℃で融解した。このことは、
両結晶の融点が必ずしも同一であることを意味している
とは限らず、例えば、含水結晶の場合には、加熱昇温中
に外観上変化することなく、含水結晶から無水結晶に変
わり、この無水結晶の融解現象を観察していることが考
えられる。 (5)比旋光度(無水物として) 含水結晶、無水結晶とも、 [α]D 20 +207.9°(c=5.0、H2O) (6)紫外線吸収スペクトル 含水結晶、無水結晶とも、水溶液にして測定すると特徴
ある吸収は示さない。 (7)赤外線吸収スペクトル 含水結晶又は無水結晶の粉末2mgをそれぞれ乾燥KB
r 200mgと攪拌、混合して透明なタブレットを作
成し、赤外線吸収スペクトルを測定した。結果は、含水
結晶、無水結晶ともほぼ同一のパターンを示した。図5
に含水結晶の結果を示す。 (8)溶解度(無水物として) 含水結晶、無水結晶ともに、25℃で水100mlに対
し、約163g溶解する。 (9)甘味度(無水物として) マルトシルグルコシド25%水溶液の甘味は、蔗糖10
%水溶液のそれとほぼ同等であることから、蔗糖の約4
0%の甘味度である。なお、その甘味の質は、極めて優
れている。 (10)呈色反応 含水結晶、無水結晶ともアントロン−硫酸反応で緑色を
呈し、フェーリング氏液還元反応、よう素反応は陰性。 (11)構造(無水物として) (a)1N−硫酸で加水分解するとD−グルコースのみ
を生成する。 (b)グルコアミラーゼの作用により、グルコース1モ
ルとトレハロース1モルを生成した。 (c)炭素核磁気共鳴分析(13C−NMR)の結果を図
6に示す。クラウス・ボック(KLAUS BOCK)
等が『アドバンス・イン・カーボハイドレート・ケミス
トリー・アンド・バイオケミストリー(Advance
s in Carbohydrate Chemist
ry and Biochemistry)』、第42
巻、第193乃至225頁(1984年)で報告してい
る標準物質、α−D−グルコピラノース、α,α−トレ
ハロース及びマルトオリゴ糖の化学シフトより、各炭素
を帰属し、本物質は、O−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−α−D−グルコピラノシル α−D−グル
コピラノシドすなわちマルトシルグルコシドの構造を有
していると判断される。 (12)粉末X線回折 エフ・エイチ・ストドーラ(F.H.Stodola)
等が、『ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー(Journal of the A
merican Chemical Societ
y)』、第78巻、第2514乃至2518頁(195
6年)に報告されている方法に準じて、結晶マルトシル
グルコシドのCuKα線を使用した粉末X線回折図形を
測定した。含水結晶の結果を図7に、無水結晶の結果を
図8に示した。図7、図8の結果より明らかなように含
水結晶は粉末X線回折法における主な回折角(2θ)と
して7.9°、13.2°、17.2°及び22.6°
を有し、また、無水結晶は7.7°、13.5°、1
7.6°及び23.6°を有する。
知られていないマルトシルグルコシドの結晶であると判
断される。
トシルグルコシドに及ぼす吸湿性とその影響】含水結晶
マルトシルグルコシド、無水結晶マルトシルグルコシド
及び非晶質マルトシルグルコシドをそれぞれ、粉末状態
で約1gずつポリエチレン製容器にとり、相対湿度9
0.1%の高湿度雰囲気に放置して、経時的にそれらの
水分を測定し、粉末の状態の変化を観察した。試料とし
ては、含水結晶及び無水結晶は、実験B−1の方法で調
製したものを用い、非晶質は、その含水結晶を脱イオン
水で溶解し、真空乾燥して調製した。結果は、表5にま
とめた。
ルトシルグルコシドは、著しく吸湿して固結し、容易に
流動性を失うことが判明した。これに対して、含水結晶
は、吸湿が少なく、流動性を保持して、取扱い容易であ
ることが判明した。また、無水結晶は、吸湿するもの
の、外観上変化なく、流動性を保持することから、無水
結晶から含水結晶に変化して、安定しているものと考え
られる。
B−1の方法で調製したマルトシルグルコシドの含水結
晶及び無水結晶をそれぞれに経口投与して急性毒性テス
トを行った。その結果、これら結晶マルトシルグルコシ
ドは低毒性の物質で、投与可能な最大投与量においても
死亡例は認められなかった。したがって、正確な値はい
えないが、そのLD50値は、いずれも50g/kg以
上であった。
の製造方法を実施例Aで、その用途を実施例Bで示す。
式会社林原生物化学研究所製造)50重量部を水200
重量部に加熱溶解し、pH7.0、温度40℃に調整し
た後、実験A−2の方法で調製した非還元性糖質生成酵
素を、マルトペンタオースグラム当たり5単位になるよ
うに加え、24時間反応させた。この反応液を加熱し
て、酵素を失活させた。本液には、マルトテトラオシル
グルコシドを固形物当たり約83%含有していた。本液
を固形物濃度約50%に濃縮し、冷室に放置し、マルト
テトラオシルグルコシドの結晶を析出させ、濾過して、
結晶マルトテトラオシルグルコシドを採取した。
重量部を水100重量部に加熱溶解し、pH5.5、温
度50℃に調整し、β−アミラーゼ(ナガセ生化学工業
株式会社製造、商品名#1500)を固形物グラム当た
り20単位になるように加えた。24時間反応させた
後、100℃で20分間加熱して、酵素を失活させた。
本液にはマルトシルグルコシドを固形物当たり約58%
含有しており、その他にマルトースと少量のマルトトリ
オースが含まれていた。
色し、イオン交換樹脂(H型及びOH型)にて脱塩し、
固形物濃度約50%に濃縮した。この濃縮液を塩型強酸
性カチオン交換樹脂(オルガノ株式会社製造、商品名X
T−1016、Na型)を充填したジャケット付きステ
ンレス製カラム(5.4cm×4mを4本直列に接続)
に、60℃、SV0.4でチャージし、ついで、60℃
温水で溶出してマルトシルグルコシド高含有画分を採取
した。本液は、固形物当たり約92%のマルトシルグル
コシドを含有していた。
色し、イオン交換樹脂(H型及びOH型)にて脱塩し、
固形物濃度約80%に濃縮し、これを助晶缶にとり、結
晶マルトシルグルコシドを種晶として2%添加し、徐冷
しつつ、ゆっくり攪拌しながら助晶した。得られたマス
キットは、バスケット型遠心機で分蜜し、少量の水で洗
浄したのち、乾燥した。純度99.4%の含水結晶マル
トシルグルコシドを採取した。
が容易であり、甘味料、呈味改良剤、品質改良剤、安定
剤、賦形剤などとして飲食物、化粧品、医薬品、成形物
などの各種組成物に有利に利用できる。
20%の馬鈴薯澱粉を、pH6.0に調整した後、α−
アミラーゼ(ノボノルディスク インダストリー社製
造、商品名ターマミール60L)を澱粉固形物グラム当
たり0.3%加え、95乃至100℃に加熱して、澱粉
を糊化、液化した後、酵素を加熱失活させてDE19.
5の液化液を得た。
これに実験A−2の方法で調製した非還元性糖質生成酵
素を澱粉グラム当たり3単位、イソアミラーゼ(株式会
社林原生物化学研究所製造)を1,000単位の割合と
なるように加え、72時間反応させた。この反応液を加
熱して酵素を失活させた後、冷却し、pHを5.5、温
度50℃に調整した後、β−アミラーゼ(ナガセ生化学
工業株式会社製造、商品名#1500)を澱粉固形物グ
ラム当たり50単位になるように加え、24時間反応さ
せた。この反応液を加熱して、酵素を失活させた。本液
には、マルトシルグルコシドを固形物当たり約21%含
有していた。
し、塩型強酸性カチオン交換樹脂を用いるカラムクロマ
トグラフィーにかけて、マルトシルグルコシド高含有画
分を採取した。本液は、固形物当たり約89%のマルト
シルグルコシドを含有していた。
し、イオン交換樹脂(H型及びOH型)にて脱塩し、固
形物濃度約85%に濃縮し、結晶マルトシルグルコシド
を、種結晶として2%添加し、徐冷しつつゆっくり攪拌
しながら、助晶した。得られたマスキットは、バスケッ
ト型遠心機で分蜜し、少量の水で洗浄した後、乾燥し
た。純度98.1%の含水結晶マルトシルグルコシドを
採取した。
が容易であり、甘味料、呈味改良剤、品質改良剤、安定
剤、賦形剤などとして飲食物、化粧品、医薬品、成形物
などの各種組成物に有利に利用できる。
社製造、商品名パインデックス#4)を用いて、濃度2
0%、pH5.5、温度45℃に調整し、イソアミラー
ゼを澱粉部分分解物グラム当たり500単位加え、24
時間反応し、澱粉由来のα−1,6結合を分解した。反
応液を100℃に加熱し、10分間保った後、40℃に
冷却し、pHを6.5に調整した。これに実験A−2の
方法で調製した非還元性糖質生成酵素を固形物グラム当
たり5単位加え、48時間反応させ、その反応液を10
0℃に加熱し、10分間保った後、冷却した。温度を5
0℃に調整した後、β−アミラーゼを固形物グラム当た
り50単位、α−アミラーゼを10単位となるように加
え、24時間反応させた後、100℃で20分間加熱
し、酵素を失活させた。本液には、マルトシルグルコシ
ドを固形物当たり約24%含有していた。
し、塩型強酸性カチオン交換樹脂を用いるカラムクロマ
トグラフィーにかけてマルトシルグルコシド高含有画分
を採取した。本液は、固形物当たり約91%のマルトシ
ルグルコシドを含有していた。
色し、イオン交換樹脂(H型及びOH型)にて脱塩し、
固形物濃度約85%に濃縮し、結晶マルトシルグルコシ
ドを、種晶として3%添加し、ゆっくり攪拌しながら助
晶し、晶出率約45%のマスキットを得た。
0kg/cm2の高圧で噴霧した。これと同時に85℃
の熱風を乾燥塔の上部より送風し、乾燥塔底部に設けた
移送金網コンベア上に結晶粉末を捕集し、コンベアの下
より45℃の温風を送りつつ、該粉末を乾燥塔外に徐々
に移動させて取りだした。この粉末結晶を熟成塔に充填
し、温風を送りつつ、10時間熟成させ、結晶化と乾燥
を完了し、含水結晶マルトシルグルコシド含有粉末を得
た。
が容易であり、甘味料、呈味改良剤、品質改良剤、安定
化剤、賦形剤などとして飲食物、化粧品、医薬品、成形
物などの各種組成物に有利に利用できる。
分解物にイソアミラーゼ、非還元性糖質生成酵素、次い
で、β−アミラーゼとα−アミラーゼを作用させた後、
分離、精製して得られたマルトシルグルコシド高含有液
を濃度約80%まで濃縮した。この濃縮液を助晶缶にと
り、結晶マルトシルグルコシドを種晶として2%加え、
ゆっくり攪拌しながら助晶し、次いで、バットに取り出
し、ブロックを作製した。ブロックは、約25℃で2日
間静置し、熟成させた後、切削型粉砕機で粉砕し、流動
乾燥し、分級し、含水結晶マルトシルグルコシド含有粉
末を得た。
が容易であり、甘味料、呈味改良剤、品質改良剤、安定
化剤、賦形剤などとして飲食物、化粧品、医薬品、成形
物などの各種組成物に有利に利用できる。
ルトシルグルコシドを100℃で一夜減圧乾燥して、水
分約0.2%の無水結晶マルトシルグルコシドを得た。
10%の含水結晶マルトシルグルコシドに容易に戻り安
定化する。本無水結晶マルトシルグルコシドは、種晶と
して有利に用いることができる他、吸湿剤、脱水剤、化
学原料などとして利用することも有利に用いることがで
きる。更に、飲食物、化粧品、医薬品、成形物などの各
種組成物に有利に用いることができる。
解物(松谷化学工業株式会社製造、商品名パインデック
ス#4)1重量部を水3重量部に加熱溶解し、温度65
℃、pH6.0に調整し、これにバチルス・ステアロサ
ーモフィラス由来のシクロマルトデキストリン・グルカ
ノトランスフェラーゼ(株式会社林原生物化学研究所製
造)を澱粉部分分解物グラム当たり10単位加えて24
時間反応の後、酵素を加熱失活させた。次いで、温度5
5℃に調整し、これにプルラナーゼ(株式会社林原生物
化学研究所製造)及びβ−アミラーゼを澱粉部分分解物
グラム当たりそれぞれ25単位、50単位加えて、24
時間反応させて、これら酵素を加熱失活させた。この反
応液には、マルトシルグルコシドを固形物当たり約25
%含有していた。
強酸性カチオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフ
ィーにかけてマルトシルグルコシド高含有画分を得、こ
れを脱色、脱塩し、濃縮、助晶し、バットに取り出して
ブロックを作製した。本ブロックを切削、乾燥、分級し
て、含水結晶マルトシルグルコシド含有粉末を原料当た
り収率約17%で得た。
が容易であり、甘味料、呈味改良剤、品質改良剤、安定
剤、賦形剤などとして、飲食物、化粧品、医薬品、成形
物などの各種組成物に有利に利用できる。
純度含水結晶マルトシルグルコシド1重量部に、α−グ
リコシルステビオシド(東洋精糖株式会社販売、商品名
αGスイート)0.05重量部を均一に混合し、顆粒成
形機にかけて、顆粒状甘味料を得た。本品は、甘味の質
が優れ、蔗糖の約2倍の甘味度を有し、甘味度当たりカ
ロリーは、蔗糖の約1/2に低下している。本甘味料
は、低カロリー甘味料として、カロリー摂取を制限して
いる肥満者、糖尿病者などのための低カロリー飲食物な
どに対する甘味付けに好適である。また、本甘味料は、
虫歯誘発菌による酸の生成が少なく、不溶性グルカンの
生成も少ないことより、虫歯を抑制する飲食物などに対
する甘味付けに好適である。
00重量部に実施例A−3の方法で得た含水結晶マルト
シルグルコシド含有粉末30重量部を加熱混合し、次い
で減圧下で水分2%未満になるまで加熱濃縮し、これに
クエン酸1重量部及び適量のレモン香料と着色料とを混
和し、常法にしたがって成形し、製品を得た。本品は、
歯切れ、呈味良好で、蔗糖の晶出も起こらない高品質の
ハードキャンデーである。
部、蔗糖60重量部、マルトース20重量部、実施例A
−4の方法で得た含水結晶マルトシルグルコシド粉末4
0重量部、ペクチン5重量部及びクエン酸1重量部をな
べで煮詰め、ビン詰して製品を得た。本品は、風味、色
調とも良好なジャムである。
の方法で得た高純度無水結晶マルトシルグルコシド2,
000重量部、ショートニング1,000重量部、レシ
チン1重量部、レモンオイル1重量部、バニラオイル1
重量部を、常法により配合して得たクリームを加温して
40乃至45℃に保ちウエファースに挟んでクリームウ
エファースを製造した。本品は、クリームの溶け具合が
なめらかで風味も良好である。
A−2の方法で得た高純度含水結晶マルトシルグルコシ
ド5重量部を溶解し、プレートヒーターで加熱殺菌し、
次いで濃度約70%に濃縮し、無菌状態で缶詰して製品
を得た。本品は、温和な甘味で、風味もよく、乳幼児食
品、フルーツ、コーヒー、ココア、紅茶などの調味用に
有利に利用できる。
で20分間加熱殺菌した後、40℃に冷却し、これにス
ターター0.3重量部を加えて約37℃で10時間醗酵
させた。次いで、これをホモゲナイズした後、実施例A
−2の方法で得た高純度含水結晶マルトシルグルコシド
5重量部及び異性化糖シラップ2重量部を加えて70℃
に保って殺菌した。これを冷却し、適量の香料を加え、
ビン詰して製品を得た。本品は、風味、甘味が酸味とよ
く調和した高品質の乳酸飲料である。
たオレンジ果汁粉末33重量部に対し、実施例A−2の
方法で得た高純度含水結晶マルトシルグルコシド50重
量部、蔗糖10重量部、無水クエン酸0.65重量部、
リンゴ酸0.1重量部、L−アスコルビン酸0.1重量
部、クエン酸ソーダ0.1重量部、プルラン0.5重量
部、粉末香料適量をよく混合撹拌し、粉砕し微粉末にし
てこれを流動層造粒機に仕込み、排風温度40℃とし、
これに、実施例A−2の方法で得た高含有マルトシルグ
ルコシド濃縮液をバインダーとしてスプレーし、30分
間造粒し、計量、包装して製品を得た。本品は、果汁含
有率約30%の粉末ジュースである。また、本品は異
味、異臭がなく、吸湿固結も起こさず長期に安定であっ
た。
量部、カカオバター10重量部、蔗糖20重量部、実施
例A−1の方法で得た高純度含水結晶マルトシルグルコ
シド30重量部を混合してレファイナーに通して粒度を
下げた後、コンチェに入れて50℃で2昼夜練り上げ
る。この間に、レシチン0.5重量部を加え充分に混和
分散させた。次いで、温度調節機で31℃に調節し、バ
ターの固まる直前に型に流し込み、振動機でアワ抜きを
行い、10℃の冷却トンネルを20分間くぐらせて固化
させた。これを型抜きして包装し製品を得た。本品は、
吸湿性がなく、色、光沢共によく、内部組織も良好で、
口中でなめらかに溶け、上品な甘味とまろやかな風味を
有する。
を柔らかくなる程度に加熱溶融し、これに無水結晶マル
チトール(株式会社林原商事販売 登録商標マビット)
4重量部及び実施例A−2の方法で得た高純度含水結晶
マルトシルグルコシド3重量部とを加え、更に適量の香
料と着色料とを混合し、常法にしたがって、ロールによ
り練り合わせ、成形、包装して製品を得た。本品は、テ
クスチャー、風味とも良好なチューインガムである。
チ100重量部、実施例A−3の方法で得た含水結晶マ
ルトシルグルコシド含有粉末100重量部、マルトース
(株式会社林原商事販売 登録商標サンマルト)80重
量部、蔗糖20重量部及び食塩1重量部を充分に混合
し、鶏卵280重量部を加えて撹拌し、これに沸騰した
牛乳1,000重量部を徐々に加え、更に、これを火に
かけて撹拌を続け、コーンスターチが完全に糊化して全
体が半透明になった時に火を止め、これを冷却して適量
のバニラ香料を加え、計量、充填、包装して製品を得
た。本品は、なめらかな光沢を有し、温和な甘味で美味
である。
コーンスターチ20重量部、実施例A−6の方法で得た
含水結晶マルトシルグルコシド含有粉末120重量部、
プルラン4重量部を均一に混合してういろうの素を製造
した。ういろうの素と適量の抹茶と水とを混練し、これ
を容器に入れて60分間蒸し上げて抹茶ういろうを製造
した。本品は、照り、口当たりも良好で、風味も良い。
また、澱粉の老化も抑制され、日持ちもよい。
化コーン粉末30重量部、α−化小麦粉5重量部、α−
化ポテトスターチ4重量部、α−化ワキシーコーンスタ
ーチ12重量部、実施例A−3の方法で得た含水結晶マ
ルトシルグルコシド含有粉末8重量部、グルタミン酸ナ
トリウム5重量部、食塩8.5重量部、脱脂粉乳7重量
部、オニオンパウダー0.5重量部を磨砕してよく混合
した後、これにソルビタン脂肪酸エステル0.5重量部
と植物性硬化油9重量部とを加熱融解したものを添加し
て混合し、更に、乳糖10重量部を加えて混合し、これ
を実施例B−7と同様に流動層造粒機に仕込んで少量の
水をスプレーし、造粒した後、70℃の熱風で乾燥し、
篩別して即席コーンポタージュスープを製造した。本品
は、熱湯を注げば、容易に溶解、分散し、風味の優れた
スープとなる。
法で得た含水結晶マルトシルグルコシド含有粉末4重量
部、甘草製剤0.05重量部、リンゴ酸0.008重量
部、グルタミン酸ナトリウム0.07重量部、ソルビン
酸カリウム0.03重量部及びプルラン0.2重量部を
均一に混合してべったら漬の素を製造した。大根30k
gを常法にしたがって、食塩により下漬し、次いで蔗糖
で中漬したものを、本べったら漬の素4kgで調製した
調味液に漬けてべったら漬を製造した。本品は、色、
艶、香気ともに良好で、適度の甘味を有し、歯切れもよ
かった。また、本品は、酸敗しにくく長期間安定であっ
た。
で得た高純度含水結晶マルトシルグルコシド20重量
部、グリシン1.1重量部、グルタミン酸ナトリウム1
重量部、乳酸カルシウム0.4重量部、炭酸マグネシウ
ム0.1重量部、チアミン0.01重量部及びリボフラ
ビン0.01重量部からなる配合物を調製する。この配
合物24gずつをラミネートアルミ製小包に充填し、ヒ
ートシールして製品を得た。本品は、1袋分を約33乃
至500mlの水に溶解して栄養補給液とし、経管方法
により、鼻腔、胃腸などへ投与して使用する。本品は、
ヒトのみならず、家畜などへの非経口的栄養補給液とし
ても有利に利用できる。
得た高純度含水結晶マルトシルグルコシド580重量
部、乾燥卵黄190重量部、脱脂粉乳209重量部、塩
化ナトリウム4.4重量部、塩化カリウム1.85重量
部、硫酸マグネシウム4重量部、チアミン0.01重量
部、アスコルビン酸ナトリウム0.1重量部、ビタミン
Eアセテート0.6重量部及びニコチン酸アミド0.0
4重量部からなる配合物を調製する。この配合物25g
ずつを、ラミネートアルミ製小包に充填し、ヒートシー
ルして製品を得た。本品は、1袋分を約150乃至30
0mlの水に溶解して、栄養補給液とし、経管方法によ
り鼻腔、食道、胃などへ投与して使用する。
法で得た高純度含水結晶マルトシルグルコシド300重
量部及び結晶マルトース200重量部に、ヨウ素3重量
部を溶解したメタノール50重量部を加え混合し、更に
10%プルラン水溶液200重量部を加えて混合し、適
度の延び、付着性を示す外傷治療用膏薬を得た。本品
は、治癒期間が短縮され、創面もきれいに治る。
インターフェロン−γ標品(株式会社林原生物学研究所
製造、コスモ・バイオ株式会社販売)を、常法にしたが
って、固定化抗ヒトインターフェロン−γ抗体カラムに
かけ、該標品に含まれるヒト天然型インターフェロン−
γを吸着させ、安定剤である牛血清アルブミンを素通り
させて除去し、次いで、pHを変化させて、ヒト天然型
インターフェロン−γを実施例A−1の方法で得た高純
度含水結晶マルトシルグルコシドを7%含有する生理食
塩水を用いて溶出した。本液を精密濾過し、無菌的にバ
イアルビンに充填して、ml当たりヒト天然型インター
フェロン−γを105単位含有する液剤を得た。本品
は、1日当たり、大人 1乃至20ml程度が経口的又
は非経口的に投与され、ウイルス性疾患、アレルギー性
疾患、リューマチ、糖尿病、悪性腫瘍などの治療に有利
に利用できる。本品は、マルトシルグルコシドが安定剤
として作用し、4℃又は25℃で20日間放置しても、
その活性をよく維持している。
剤】ヒト天然型ツモア・ネクロシス・ファクター−α標
品(株式会社林原生物化学研究所製造、コスモ・バイオ
株式会社販売)を、常法にしたがって、固定化抗ヒトツ
モア・ネクロシス・ファクター−α抗体カラムにかけ、
該標品に含まれるヒト天然型ツモア・ネクロシス・ファ
クター−αを吸着させ、安定剤である牛血清アルブミン
を素通させて除去し、次いで、pHを変化させて、ヒト
天然型ツモア・ネクロシス・ファクター−αを実施例A
−1の方法で得た高純度含水結晶マルトシルグルコシド
を10%含有する生理食塩水を用いて溶出した。本液を
精密濾過し、無菌的にバイアルビンに充填して、ml当
たりヒト天然型ツモア・ネクロシス・ファクター−αを
104単位含有する液剤を得た。本品は、1日当たり、
大人 1乃至20ml程度が経口的又は非経口的に投与
され、ウイルス性疾患、アレルギー性疾患、リューマ
チ、糖尿病、悪性腫瘍などの治療に有利に利用できる。
本品は、マルトシルグルコシドが安定剤として作用し、
4℃又は25℃で20間放置しても、その活性をよく維
持している。
型インターフェロン−α標品(株式会社林原生物化学研
究所製造、コスモ・バイオ株式会社販売)を、常法にし
たがって、固定化抗ヒトインターフェロン−α抗体カラ
ムにかけ、該標品に含まれるヒト天然型インターフェロ
ン−αを吸着させ、安定剤である牛血清アルブミンを素
通りさせて除去し、次いでpHを変化させて、ヒト天然
型インターフェロン−αを実施例A−1の方法で得た高
純度含水結晶マルトシルグルコシドを5%含有する生理
食塩水を用いて溶出した。本液を精密濾過し、約20倍
量の無水結晶マルトース粉末(株式会社林原商事販売、
商品名ファイントースT)に加えて脱水、粉末化し、こ
れを打錠機にて打錠し、1錠(約200mg)当たりヒ
ト天然型インターフェロン−αを約150単位含有する
錠剤を得た。本品は、舌下錠などとして、1日当たり、
大人1乃至10錠程度が経口的に投与され、ウイルス性
疾患、アレルギー性疾患、リューマチ、糖尿病、悪性腫
瘍などの治療に有利に利用できる。とりわけ、近年、患
者数の急増しているエイズ、肝炎などの治療剤として有
利に利用できる。本品は、マルトシルグルコシドと共に
マルトースが安定剤として作用し、室温で放置してもそ
の活性を長期間よく維持する。
剤とし、これに実施例A−2の方法で得た高純度含水結
晶マルトシルグルコシド45重量部、プルラン(平均分
子量20万)2重量部、水30重量部、タルク25重量
部及び酸化チタン3重量部からなる下掛け液を用いて錠
剤重量が約230mgになるまで糖衣し、次いで、同じ
含水結晶マルトシルグルコシド含有粉末65重量部、プ
ルラン1重量部及び水34重量部からなる上掛け液を用
いて糖衣し、更に、ロウ液で艶出しして光沢のある外観
の優れた糖衣錠を得た。本品は、糖衣掛け時の作業性が
優れているだけでなく、耐衝撃性にも優れており、高品
質を長期間維持する。
エーテル0.5重量部、テトラオレイン酸ポリオキシエ
チレンソルビトール1重量部、親油型モノステアリン酸
グリセリン1重量部、ベヘニールアルコール0.5重量
部、アボガド油1重量部、実施例A−2の方法で得た高
純度含水結晶マルトシルグルコシド3.5重量部、α−
グリコシルルチン1重量部、ビタミンE及び防腐剤の適
量を、常法にしたがって加熱溶解し、これに1,3−ブ
チレングリコール5重量部、カルボキシビニルポリマー
0.1重量部及び精製水85.3重量部を加え、ホモゲ
ナイザーにかけ、乳化し、乳液を製造した。本品は、保
湿性ある乳液で、日焼け止め、色白剤などとして有利に
利用できる。
ポリオキシエチレングリコール2重量部、自己乳化型モ
ノステアリン酸グリセリン5重量部、α−グリコシルル
チン2重量部、流動パラフィン1重量部、トリオクタン
酸グリセリル10重量部、実施例A−1の方法で得た高
純度含水結晶マルトシルグルコシド1重量部、マルチト
ール3重量部及び防腐剤の適量を、常法にしたがって加
熱溶解し、これに1,3−ブチレングリコール5重量部
及び精製水66重量部を加え、ホモゲナイザーにかけて
乳化し、更に、香料の適量を加えて撹拌混合し、クリー
ムを製造した。本品は、伸びの良いクリームで、日焼け
止め、美肌剤、色白剤などとして有利に使用できる。
重量部、ラウリル硫酸ナトリウム1.5重量部、グリセ
リン25重量部、ポリオキシエチレンソルビタンラウレ
ート0.5重量部、実施例A−2の方法で得た高純度含
水結晶マルトシルグルコシド15重量部、サッカリン
0.02重量部及び防腐剤0.05重量部を水13重量
部と混合して練歯磨を得た。本品は、光沢、洗浄力も良
好で、練歯磨として好適である。
2O5=8%、K2O=12%)、プルラン、実施例A−
6の方法で得た含水結晶マルトシルグルコシド含有粉
末、硫酸カルシウム及び水の割合を重量でそれぞれ7
0、5、5、15及び5として充分混合した後、押出機
(L/D=20、圧縮比=1.8、ダイスの口径=30
mm)で80℃に加熱して肥料杭を製造した。本品は、
肥料用容器が不要で取扱い容易であり、全層施肥に適し
た強度を有し、更に配合割合を変えることにより肥料成
分の溶出速度を調節できる。必要ならば、この肥料杭に
植物ホルモン、農業用薬剤及び土壌改良剤等の混合も容
易である。
マルトシルグルコシドは、実質的に非吸湿性乃至難吸湿
性で流動性良好であって取扱い易く、水に溶解し易い物
質であり、適度な粘性を有し、良質な甘味を有してい
る。また、結晶マルトシルグルコシドは、化学的に安定
であり、褐変反応を起こし易いアミノ酸、オリゴペプチ
ド、更には、有効成分、活性の失われ易い生理活性物質
などを安定化し得る性質を有している。加えて、浸透圧
調節性、賦活性、照り付与性、保湿性、他の糖の晶出防
止、難発酵性、澱粉の老化防止性などの性質を具備して
いる。これら諸性質は、飲食物、化粧品、医薬品、成形
物など各種組成物の製造に有利に利用できる。
コシドとその製造方法並びに用途の確立は、飲食物、化
粧品、医薬品分野における産業的意義が極めて大きい。
還元性糖質生成酵素の活性に及ぼす温度の影響を示す図
である。
還元性糖質生成酵素の活性に及ぼすpHの影響を示す図
である。
還元性糖質生成酵素の温度安定性を示す図である。
還元性糖質生成酵素のpH安定性を示す図である。
ペクトルを示す図である。
果を示す図である。
図形を示す図である。
図形を示す図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 結晶マルトシルグルコシド。
- 【請求項2】 結晶が、含水結晶又は無水結晶であるこ
とを特徴とする請求項1記載の結晶マルトシルグルコシ
ド。 - 【請求項3】 結晶が、粉末X線回折法における主な回
折角(2θ)として、7.9°、13.2°、17.2
°及び22.6°を有するか、又は、7.7°、13.
5°、17.6°及び23.6°を有することを特徴と
する請求項1又は請求項2記載の結晶マルトシルグルコ
シド。 - 【請求項4】 マルトシルグルコシド含有溶液から結晶
マルトシルグルコシドを晶出せしめ、これを採取するこ
とを特徴とする結晶マルトシルグルコシドの製造方法。 - 【請求項5】 マルトシルグルコシドが、トレハロース
とα−グルコシル糖質とを含有する水溶液に糖転移酵素
を作用させるか若しくはその糖転移酵素を作用させた後
に加水分解酵素を作用させるか、又は、グルコース重合
度3以上の還元性澱粉部分分解物に非還元性糖質生成酵
素を作用させるか若しくはその非還元性糖質生成酵素を
作用させた後に加水分解酵素を作用させて生成されたも
のであることを特徴とする請求項4記載の結晶マルトシ
ルグルコシドの製造方法。 - 【請求項6】 糖転移酵素が、シクロマルトデキストリ
ン・グルカノトランスフェラーゼ、α−アミラーゼ又は
α−グルコシダーゼであることを特徴とする請求項5記
載の結晶マルトシルグルコシドの製造方法。 - 【請求項7】 加水分解酵素が、β−アミラーゼである
か、又は、β−アミラーゼと澱粉枝切酵素であることを
特徴とする請求項5又は6記載の結晶マルトシルグルコ
シドの製造方法。 - 【請求項8】 非還元性糖質生成酵素が、グルコース重
合度3以上の還元性澱粉部分分解物から、末端にトレハ
ロース構造を有する非還元性糖質を生成する酵素である
ことを特徴とする請求項5又は7記載の結晶マルトシル
グルコシドの製造方法。 - 【請求項9】 トレハロースとα−グルコシル糖質とを
含有する水溶液に糖転移酵素を作用させるか若しくはそ
の糖転移酵素を作用させた後に加水分解酵素を作用させ
るか、又は、グルコース重合度3以上の還元性澱粉部分
分解物に非還元性糖質生成酵素を作用させるか若しくは
その非還元性糖質生成酵素を作用させた後に加水分解酵
素を作用させて得られるマルトシルグルコシドを含有す
る水溶液を、アルカリ処理するか、又は、クロマトグラ
フィーにかけてマルトシルグルコシド高含有液とし、こ
れを濃縮し、晶出、採取することを特徴とする結晶マル
トシルグルコシドの製造方法。 - 【請求項10】 結晶マルトシルグルコシドを含有して
なる組成物。 - 【請求項11】 結晶マルトシルグルコシドを0.1w
/w%以上含有せしめた請求項10記載の結晶マルトシ
ルグルコシドを含有してなる組成物。 - 【請求項12】 組成物が、飲食物、化粧品、医薬品又
は成形物であることを特徴とする請求項10又は11記
載の結晶マルトシルグルコシドを含有してなる組成物。 - 【請求項13】 結晶マルトシルグルコシドを含有せし
めることを特徴とする組成物の製造方法。 - 【請求項14】 組成物が、飲食物、化粧品、医薬品又
は成形物であることを特徴とする請求項13記載の組成
物の製造方法。
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1995
- 1995-03-01 JP JP06526195A patent/JP3963491B2/ja not_active Expired - Lifetime
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