JPH07293627A - 筒型防振装置 - Google Patents

筒型防振装置

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Publication number
JPH07293627A
JPH07293627A JP8469194A JP8469194A JPH07293627A JP H07293627 A JPH07293627 A JP H07293627A JP 8469194 A JP8469194 A JP 8469194A JP 8469194 A JP8469194 A JP 8469194A JP H07293627 A JPH07293627 A JP H07293627A
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JP
Japan
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tubular member
tubular
peripheral surface
fluid
cylindrical
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Pending
Application number
JP8469194A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Umemura
聡 梅村
Jiyouji Tsutsumida
譲治 堤田
Masaaki Hamada
真彰 濱田
Hiroaki Hori
浩晃 堀
Hideki Maehashi
秀樹 前橋
Takehiro Okanaka
雄大 岡中
Tomohiro Kitahara
友洋 北原
Nobuo Matsumoto
伸夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒型防振装置において、ストッパ部や拘束
部,係止突起等を、少ない部品点数と簡単な構造をもっ
て形成すること。 【構成】 支軸部材(12)の外周面に固着されたゴム
弾性体(14)が内部に組み込まれる筒部材(18)
を、互いに組み合わされて溶着される複数の樹脂製分割
体(40,42)によって構成すると共に、かかる筒部
材(18)に対して、その内周面から内方に突出する内
方突部(56,60等)を一体的に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車用エンジンマウントやサ
スペンションブッシュ等に好適に用いられる筒型防振装
置に関するものである。
【0002】
【背景技術】振動伝達系を構成する部材間に介装される
防振連結体乃至は防振支持体の一種として、従来から、
支軸部材とその外周面に固着されたゴム弾性体とを含ん
で構成された本体部分を、筒部材に組み込むことによ
り、支軸部材と筒部材をゴム弾性体にて弾性的に連結せ
しめてなる構造の筒型防振装置が知られている。
【0003】ところで、このような筒型防振装置におい
ては、防振特性や耐久性の向上等を目的として、支軸部
材と筒部材の相対的変位量を規制するストッパ部材や、
ゴム弾性体の自由な変形を制限して各方向のバネ比を調
節する拘束部材などが適宜に設けられる。また、防振特
性の一層の向上のために、特公平5−55739号公報
等に開示されているように、内部に流体室を形成すると
共に、該流体室を狭窄して流体流路を形成する作用部材
を設けることにより、かかる流体流路を流動せしめられ
る流体の共振作用や流動抵抗等の流動作用を利用するよ
うにしたものも実用化されている。
【0004】ところが、従来の筒型防振装置では、一般
に、支軸部材および筒部材が金属製とされて、それら支
軸部材や筒部材とは別途形成したストッパ部材や拘束部
材,作用部材等を本体部分に対して後から組み付ける構
造とされていたために、ストッパ部材等を設ける場合
に、部品点数が増加して構造が複雑となると共に、各部
材の製作および組付けのための新たな工程が必要となっ
て製作性やコスト性等が悪化するという不具合があっ
た。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その目的とすると
ころは、ストッパ部材や拘束部材,作用部材等を、少な
い部品点数と良好なる製作性をもって、有利に形成する
ことのできる新規な構造の筒型防振装置を提供すること
にある。
【0006】
【解決手段】そして、かかる目的を達成するために、本
発明にあっては、支軸部材とその外周面に固着されたゴ
ム弾性体とを含んで構成された本体部分を、筒部材に組
み込むことにより、それら支軸部材と筒部材を該ゴム弾
性体によって弾性的に連結せしめてなる筒型防振装置に
おいて、互いに組み合わされて溶着された、所定の樹脂
材料の成形体からなる複数の分割体によって筒部材を構
成すると共に、かかる分割体の少なくとも一つに対し
て、その内周面から内方に突出する内方突部を一体的に
形成したことを、構成上の特徴とするものである。
【0007】なお、筒部材を構成する分割体の分割数や
組合せ方向等の分割形態は、筒部材に形成される内方突
部の種類や形状等に応じて適宜に決定され得るものであ
って、特に限定されるものではなく、例えば、軸方向の
分割構造や周方向の分割構造等が適宜に採用され得る。
【0008】さらに、筒部材を構成する分割体の材質
は、溶着可能な熱可塑性樹脂であれば良く、特に限定さ
れるものでなく、要求される強度や耐久性等を考慮して
適宜に決定され得る。
【0009】また、筒部材に形成される内方突部の具体
的構造は、何等限定されるものではないが、例えば、支
軸部材側に向かって所定高さで突出して支軸部材側への
当接により筒部材と支軸部材の相対的変位量を規制する
ストッパ部や、ゴム弾性体の内部に入り込んで該ゴム弾
性体を拘束する拘束部、或いは本体部分の軸方向端面に
当接して該本体部分を係止する係止突起等が、かかる内
方突起により、択一的に或いは組み合わされて適宜に形
成され得る。加えて、筒部材自体の強度を向上するため
に、内方に突出する形態の補強リブ突起を、かかる内方
突起によって形成することも可能である。
【0010】更にまた、ゴム弾性体の外周面に金属製の
取付スリーブを加硫接着し、該取付スリーブを筒部材の
内周面に嵌着せしめることも可能であるが、そのような
金属製の取付スリーブに代えて、所定の樹脂材料の成形
体にて構成された取付スリーブを採用してゴム弾性体の
外周面に固着し、該取付スリーブを筒部材に溶着固定す
ることも可能である。
【0011】さらに、本発明に係る筒型防振装置におい
ては、筒部材を被連結体等に装着するためのブラケット
等の取付座を、筒部材に一体形成することも可能であ
り、或いは、かかる取付座を所定の樹脂材料の成形体に
て構成し、筒部材に溶着固定することも可能である。
【0012】また、本発明に係る筒型防振装置において
は、本体部分の外周面に開口するポケット部を設け、該
ポケット部の開口を筒部材で覆蓋することにより、内部
に所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形成するこ
とも可能である。なお、封入流体の粘度や種類等は、防
振装置に要求される防振特性等に応じて適宜に選択決定
されることとなり、水等の低粘性流体を封入して流体の
共振作用に基づく防振効果を利用したり、或いはシリコ
ーン油等の高粘性流体を封入して流体のずり剪断応力に
基づく防振効果を利用したりすることができる。
【0013】そして、かくの如く、内部に流体室を形成
する場合には、かかる流体室の内部に突出して、該流体
室の内壁面との間に狭窄流路を形成する作用突起を、筒
部材を構成する分割体に設けられた内方突部によって形
成することが可能である。そして、この作用突起によっ
て流体室の内部に形成された狭窄流路を通じて流動せし
められる流体の共振作用やずり剪断作用に基づいて、目
的とする防振効果を得ることができるのである。
【0014】また、封入流体の共振作用に基づく防振効
果を有効に得るために、流体室を複数形成すると共に、
それらの流体室を相互に連通するオリフィス通路を形成
することが有効であり、そこにおいて、本発明に係る筒
型防振装置においては、筒部材の内周面に凹溝を設け、
該凹溝を本体部分で覆蓋することによってオリフィス通
路を形成することが可能である。
【0015】更にまた、流体室を形成する場合には、筒
部材を貫通して封入流体の注入用孔を形成し、所定の樹
脂材料にて形成された封鎖部材を筒部材に溶着すること
によって、かかる注入用孔を密閉することもできる。
【0016】さらに、流体室に連通して外周面に開口す
る貫通孔を筒部材に形成せしめて、該貫通孔の開口部に
変形可能な可動部材を配すると共に、所定の樹脂材料に
て形成されて筒部材に溶着された取付部材によって、か
かる可動部材の外周縁部を筒部材によって固定的に支持
せしめることにより、貫通孔内において、該可動部材を
弾性変形に基づいて変位可能に配置することも可能であ
る。
【0017】
【作用・効果】このような本発明に従う構造とされた筒
型防振装置においては、筒部材が樹脂成形体によって構
成されていることから、支持部材と筒部材の相対的変位
量を規制するストッパ部やゴム弾性体の自由な変形を抑
える拘束部,本体部分の筒部材からの抜け等を防止する
係止突起、或いは流体室内に狭窄流路を形成する作用突
起等の内方突部を、筒部材の成形と同時に、筒部材に一
体的に形成することができる。
【0018】しかも、筒部材が、複数の分割体を組合せ
て溶着することによって形成されており、本体部分を筒
部材に圧入等する必要がなく、それらの分割体を軸方向
や軸直角方向に組み合わせて本体部分の外周面に配置せ
しめ、相互に溶着して一体化することにより筒部材を形
成することができることから、筒部材における内方突部
の形成によって、本体部分の筒部材に対する組み込み時
の作業性等が悪化するようなこともない。
【0019】そして、それ故、本発明に係る筒型防振装
置においては、ストッパ部や拘束部,係止突起,作用突
起等を、特別な部品点数の増加や製造および組立工程の
増加等の不具合を伴うことなく、容易に形成することが
できるのである。
【0020】また、ゴム弾性体の外周面に、樹脂製の取
付スリーブを加硫接着等で固着して、該取付スリーブを
筒部材に溶着するようにすれば、本体部分の筒部材によ
る保持力を一層有利に得ることができる。
【0021】さらに、本発明に係る筒型防振装置におい
ては、本体部分に形成したポケット部の開口を筒部材で
覆蓋することによって、流体室が有利に形成され得る。
なお、流体室を形成する場合には、例えば、流体中で、
本体部分に対して筒部材を構成する複数の分割体を組合
せて溶着することによって、筒部材の溶着と同時に、流
体室に流体を封入することができる。
【0022】しかも、筒部材が複数の分割体にて構成さ
れており、各分割体を本体部分の外周面に対して軸直角
方向に組み付けることができることから、筒部材に形成
されたストッパ部等の内方突起が流体室内に突出して位
置せしめられる場合にも、良好なる筒部材の組付性が確
保され得る。
【0023】また、流体室を形成する場合には、例え
ば、ゴム弾性体の外周面に樹脂製の取付スリーブを固着
せしめて、該取付スリーブを筒部材に溶着すると共に、
それら取付スリーブと筒部材の間にシールゴム層を介装
せしめることにより、流体室の液密性が一層有利に確保
され得る。
【0024】更にまた、筒部材の内周面に凹溝を形成す
れば、該凹溝をゴム弾性体や該ゴム弾性体の外周面に固
着された取付スリーブ、或いは該取付スリーブの外周面
に設けられたシールゴム層等によって覆蓋することによ
り、複数の流体室を相互に連通するオリフィス通路を、
特別な部材や特別な加工等を必要とすることなく、有利
に形成することができる。
【0025】さらに、筒部材に注入孔を設ければ、注入
孔を通じて流体を充填した後、かかる注入孔を、封鎖部
材の筒部材への溶着によって密閉することが可能であ
り、そのような密閉構造を採用すれば、大気中で流体の
充填および流体室の密閉作業を行うことができることか
ら、特に高粘性流体を封入する場合に有利に採用され
て、防振装置表面への流体の付着等を回避することがで
きる。
【0026】また、流体室に連通せしめられた貫通孔内
に可動部材を配設せしめて、筒部材に溶着される取付部
材によって該可動部材の外周縁部を筒部材に固定するよ
うにすれば、小振幅振動入力時における著しい高動ばね
化を軽減する液圧吸収機構等を簡単な構造をもって形成
することができる。なお、このような可動部材を配設す
る場合には、可動部材を配設するための貫通孔を流体の
注入孔として利用することも可能である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかするため
に、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細
に説明する。
【0028】先ず、図1及び図2には、本発明に従う構
造とされた自動車用エンジンマウント10が示されてい
る。このエンジンマウント10は、支軸部材としての内
筒部材12と、その外周面に固着されたゴム弾性体14
とを含んで構成された本体部分16が、筒部材としての
外筒部材18に組み込まれることにより、それら内筒部
材12と外筒部材18がゴム弾性体14によって弾性的
に連結されてなる構造とされている。そして、かかるエ
ンジンマウント10は、内筒部材12と外筒部材18の
何れか一方がパワーユニット側に、それらの何れか他方
が車体側に、それぞれ取り付けられることにより、パワ
ーユニットと車体の間に介装されてパワーユニットを車
体に対して防振支持せしめるようになっている。なお、
内筒部材12と外筒部材18は、所定量だけ偏心して配
されているが、装着時には、内外筒部材12,18間に
パワーユニットの支持荷重が入力されてゴム弾性体14
が弾性変形せしめられることにより、それら内筒部材1
2と外筒部材18が略同一軸心上に位置せしめられると
共に、それら内筒部材12と外筒部材18の略偏心方向
に防振を目的とする主たる振動が入力されることとな
る。
【0029】より詳細には、内筒部材12は、円筒形状
を呈する金属製の部材であり、内孔に挿通される取付ロ
ッド等によって、パワーユニット側または車体側に取り
付けられるようになっている。
【0030】また、この内筒部材12の径方向外方に
は、所定距離を隔てて、且つ所定量だけ偏心して、取付
スリーブ20が配設されている。この取付スリーブ20
は、全体として薄肉大径の円筒形状を呈していると共
に、軸方向両端部において、径方向外方に突出する環状
の溶着部22が一体的に形成されている。また、かかる
取付スリーブ20には、径方向(図1,2中、上下方
向)で対向位置する部分に、第一の開口窓24および第
二の開口窓26が、それぞれ形成されている。なお、取
付スリーブ20の材質としては、熱可塑性の合成樹脂材
料であれば良いが、強度や溶着性等の点から、例えば、
ナイロン66やポリフェニレンサルファイドなどが好適
に採用される。
【0031】そして、これら径方向に互いに所定距離を
隔てて配された内筒部材12と取付スリーブ20の間に
は、ゴム弾性体14が介装されている。このゴム弾性体
14は、全体として略厚肉の円筒形状を呈しており、そ
の内周面に内筒部材12が加硫接着されていると共に、
外周面に取付スリーブ20が加硫接着されている。即
ち、本実施例では、図3に示されているように、内筒部
材12と取付スリーブ20を含むゴム弾性体14の一体
加硫成形品によって、本体部分16が形成されているの
である。
【0032】なお、取付スリーブ20の外周面には、溶
着部22を除く略全面に渡って、薄肉のシールゴム層2
8が、ゴム弾性体14と一体的に形成されていると共
に、図面上では必ずしも明確でないが、シールゴム層2
8の表面には、軸方向両側部分において周方向に連続し
たシールリップが複数条形成されている。
【0033】また、ゴム弾性体14には、径方向で対向
位置する部分に、第一のポケット部30および第二のポ
ケット部32が外周面に開口して形成されており、それ
ぞれ、取付スリーブ20における第一の開口窓24およ
び第二の開口窓26を通じて取付スリーブの外周面上に
開口せしめられている。また、ゴム弾性体14には、第
二のポケット部32と内筒部材12の間に位置して、第
二のポケット部32の底部に略沿って延びる肉抜孔34
が、軸方向に貫通して形成されており、この肉抜孔34
によって、第二のポケット部32の底壁部36が変形容
易とされている。更に、底壁部36の中央部分には、第
二のポケット部32内に突出する緩衝ゴム部38が一体
的に形成されている。
【0034】一方、外筒部材18は、図4にも示されて
いるように、それぞれ軸方向に延びる分割面で二分割さ
れた略半割円筒形状を呈する第一の分割体40と第二の
分割体42とからなる分割構造とされている。即ち、こ
れら第一の分割体40と第二の分割体42は、互いに組
み合わされることにより、円形の組付孔44を有する略
円筒形状の外筒部材18を構成するようになっているの
である。また、これら第一の分割体40および第二の分
割体42は、何れも、取付スリーブ20と同様、熱可塑
性の合成樹脂材料によって形成されている。
【0035】また、第一の分割体40には、台座状の取
付座46が、外周面上に突出して一体的に形成されてお
り、この取付座46に設けられたボルト挿通孔48に挿
通される取付ボルト50によって、外筒部材18が車体
側またはパワーユニット側に取り付けられるようになっ
ている。なお、ボルト挿通孔48内には、金属製の補強
スリーブ52が挿通配置されている。更にまた、かかる
第一の分割体40には、軸方向両側の周縁部において、
内方に向かって突出する係止突起54,54が、周方向
全長に渡って一体的に形成されていると共に、該第一の
分割体40における内周面の中央部分には、内方に突出
して先端部が傘状乃至は茸状に広がる作用突起56が、
一体的に形成されている。即ち、第一の分割体40は、
取付座46,係止突起54,54および作用突起56を
一体的に備えた樹脂成形品とされているのである。
【0036】一方、第二の分割体42には、軸方向両側
の周縁部において、第一の分割体40と同様、内方に向
かって突出する係止突起58,58が、周方向全長に渡
って一体的に形成されていると共に、該第二の分割体4
2における内周面の中央部分には、内方に突出する略矩
形台状のストッパ部60が、一体的に形成されている。
即ち、第二の分割体42は、係止突起58,58および
ストッパ部60を一体的に備えた樹脂成形品とされてい
るのである。
【0037】さらに、これら第一の分割体40および第
二の分割体42の内周面には、それぞれ、軸方向両側部
分を周方向に延びる凹溝62が設けられている。
【0038】そして、これら第一の分割体40と第二の
分割体42は、本体部分16を第一及び第二のポケット
部30,32の対向方向両側から本体部分16を挟み込
むようにして、周方向両端面で互いに突き合わされて、
本体部分16の外周面上に組み付けられている。更に、
かくの如く組み付けられた第一の分割体40と第二の分
割体42は、互いに突き合わされた周方向両端面におい
て、溶着されることにより、一体化されており、以て、
全体として円筒形状を呈する外筒部材18が形成されて
いる。なお、かかる溶着方法としては、超音波溶接や熱
板溶接,高周波溶接,摩擦溶接などの公知の樹脂の溶着
方法が、部材の形状や材質等に応じて、適宜に採用され
得る。
【0039】このようにして形成された外筒部材18
は、その組付孔44の内周面が本体部分16の外周面に
密着されており、取付スリーブ20との間でシールゴム
層28を挟圧せしめる状態で組み付けられている。それ
によって、本体部分16に設けられた第一のポケット部
30および第二のポケット部32の開口部が、外筒部材
18によって流体密に覆蓋されているのであり、以て、
それぞれ内部に所定の非圧縮性流体が封入された受圧室
64および平衡室66が形成されている。そして、かか
る受圧室64は、壁部の一部がゴム弾性体14にて構成
されており、内外筒部材12,18間への振動入力時に
ゴム弾性体14の弾性変形に基づいて内圧変動が生ぜし
められるようになっている一方、平衡室66は、壁部の
一部が変形容易な薄肉の底壁部36にて構成されてお
り、この底壁部36の膨出変形に基づいて容積変化が許
容されるようになっている。
【0040】なお、受圧室64および平衡室66におけ
る封入流体としては、本実施例では、流体の共振作用に
基づく防振効果を有利に得ることができるように、0.
1Pa・s以下の低粘性率を有する水やアルキレングリ
コール,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等が
好適に採用される。また、受圧室64および平衡室66
への流体の封入は、例えば、本体部分16への外筒部材
18の組付けを流体中で行うこと等によって、有利に為
され得る。
【0041】また、外筒部材18においては、第一及び
第二の分割体40,42に形成された凹溝62が相互に
連通されており、これらの凹溝が本体部分16の外周面
(シールゴム層28)で覆蓋されることによって、それ
ぞれ外筒部材18の内周面を周方向に所定長さで延びる
オリフィス通路68が形成されている。そして、図面上
に明示はされていないが、かかるオリフィス通路68
は、受圧室64および平衡室66にそれぞれ接続されて
おり、以て、それら受圧室64と平衡室66の間に生ぜ
しめられる相対的な内圧変動に基づいて、オリフィス通
路68を通じての流体の流動が生ぜしめられるようにな
っている。なお、本実施例では、かかるオリフィス通路
68を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づい
て、シェイク等の低周波振動に対する減衰効果が発揮さ
れるように、オリフィス通路68の長さや断面積等がチ
ューニングされている。
【0042】さらに、外筒部材18が本体部分16に組
み付けられた状態下、第一及び第二の分割体40,42
に形成された係止突起58,58が、取付スリーブ20
における溶着部22,22の軸方向両端面に当接されて
いる。また、本実施例では、図5に示されているよう
に、かかる溶着部22,22の外筒部材18(外筒部材
18の内周面および係止突起58,58の軸方向内面)
に対する当接部:Aにおいて、外筒部材18が取付スリ
ーブ20に溶着されており、それによって、取付スリー
ブ20が外筒部材18に一体化されている。
【0043】また、外筒部材18にあっては、本体部分
16への組付けに際して、第一の分割体40に形成され
た作用突起58および第二の分割体42に形成されたス
トッパ部60が、本体部分16における第一のポケット
部30および第二のポケット部32の開口部から挿入さ
れて、受圧室64および平衡室66の内部に突出位置せ
しめられている。
【0044】それによって、作用突起58により、受圧
室64内の略中央部分が狭窄されており、以て、該作用
突起58の外周面と受圧室64の内面との間に、内外筒
部材12,18間への振動入力時に流体の流動が生ぜし
められる環状の狭窄流路70が形成されている。なお、
本実施例では、この狭窄流路70を通じて流動せしめら
れる流体の共振作用に基づいて、こもり音等の高周波振
動の入力時における低動ばね効果が発揮されるように、
狭窄流路70の大きさ等がチューニングされている。
【0045】また、ストッパ部60は、平衡室66内に
突出位置せしめられて、底壁部36の緩衝ゴム部38に
対向位置せしめられている。それにより、内外筒部材1
2,18間に大きな荷重が入力された際、肉抜孔34が
潰れて、内筒部材12側と外筒部材18側とが、ストッ
パ部60および緩衝ゴム部38を介して当接されること
により、それら内外筒部材12,18の相対的変位量が
規制されるようになっているのである。
【0046】なお、本実施例のエンジンマウント10に
おいては、図1及び図2に示されているように、車両へ
の装着に際して、外筒部材18の外周面を取り巻くよう
に延びる金属製の補強バンド72が装着されて、取付ボ
ルト50によって外筒部材18と共締め固定されるよう
になっており、この補強バンド72によって、外筒部材
18の強度や信頼性の更なる向上が図られている。
【0047】上述の如き構造のエンジンマウント10に
あっては、係止突起54や作用突起56,ストッパ部6
0が、何れも、外筒部材18に一体的に形成されている
ことから、それらの係止突起54等を、少ない部品点数
と製造工程数をもって有利に設けることができるのであ
る。
【0048】しかも、外筒部材18が第一及び第二の分
割体40,42によって構成されていることから、外筒
部材18に本体部分16を組み付けるに際して、係止突
起54や作用突起56,ストッパ部60が引っ掛かる等
して邪魔になるようなことがないのであり、良好なる組
付作業性が確保され得るのである。
【0049】また、本実施例のエンジンマウント10に
おいては、本体部分16に設けられた取付スリーブ20
が外筒部材18に溶着されていることから、本体部分1
6の外筒部材18に対する組付強度を極めて有利に且つ
安定して得ることができると共に、受圧室64や平衡室
66,オリフィス通路68の外部空間に対する高度な流
体密性も有利に得ることができる。
【0050】更にまた、本実施例のエンジンマウント1
0においては、外筒部材18の内周面に設けられた凹溝
62によってオリフィス通路68が形成されていること
から、特別なオリフィス部材が必要とされることもな
く、構造の一層の簡略化が図られ得るのである。
【0051】次に、図6及び図7には、本発明の別の実
施例としての自動車用エンジンマウント76が、示され
ている。なお、本実施例のエンジンマウント76は、第
一実施例のエンジンマウント10における狭窄流路70
に代えて、液圧吸収機構を設けたものの一具体例を示す
ものであって、第一実施例と同様な構造とされた部材お
よび部位については、それぞれ、第一実施例と同一の符
号を付することにより、その詳細な説明を省略する。
【0052】すなわち、本実施例のエンジンマウント7
6においては、外筒部材18を構成する第一の分割体4
0の中央部分に、内方に向かって突出して受圧室64内
に所定長さで入り込む径方向突起78が、一体的に形成
されており、この径方向突起78の内部を貫通して、受
圧室64から第一の分割体40の外周面にまで延びる貫
通孔80が設けられている。また、かかる貫通孔80
は、第一の分割体40の外周面側が所定長さに渡って広
げられており、それによって、貫通孔80の中央部分に
段差部82が形成されている。
【0053】さらに、この貫通孔80内に、全体として
略円盤形状を呈するゴム弾性膜からなる可動部材84が
装入されており、その外周縁部が段差部82上に載置さ
れて配設されている。なお、可動部材84は、その中央
部分が厚肉化されていることにより、自身の弾性変形時
の弾性力に基づいて、大きな膨出変形が制限されるよう
になっている一方、段差部82上に載置される外周縁部
に、金属リング86が埋設されている。
【0054】また、貫通孔80の広げられた外方開口部
側には、熱可塑性樹脂材料にて形成された略環状の取付
部材88が挿入されており、その先端面および外周面に
おいて、外筒部材18に溶着されている。そして、可動
部材84の外周縁部が、段差部82と取付部材88の間
で挟持されていることによって、貫通孔80が流体密に
密閉されているのである。なお、取付部材88の内孔9
0は、その内方端部側が広げられており、可動部材84
の中央部分における所定量の変形を許容し得るようにな
っている。
【0055】なお、本実施例のエンジンマウント76に
おいては、第一の分割体40に対して、予め可動部材8
4および取付部材88を組み付けた後、前記第一実施例
と同様、流体中で、第一及び第二の分割体40,42を
本体部分16に組み付けることによって流体封入を行う
ことも可能であるが、その他、第一及び第二の分割体4
0,42の本体部分16への組付けを大気中で行った
後、貫通孔80を通じて流体を注入充填し、その後、可
動部材84および取付部材88を組み付けて貫通孔80
を密閉することにより、流体を封止することも可能であ
る。
【0056】すなわち、上述の如き構造とされたエンジ
ンマウント76においては、高周波小振幅振動の入力時
に、可動部材84の変形に基づいて受圧室64内の液圧
変動が吸収軽減され、或いは可動部材84の変形に基づ
いて貫通孔80を通じての流体流動が生ぜしめられて、
かかる流体の共振作用による低動ばね効果が発揮される
こととなり、それによって、高動ばね化が軽減乃至は回
避され得るのである。
【0057】そこにおいて、かかるエンジンマウント7
6においては、外筒部材18を構成する第一の分割体4
0に対して径方向突起78が一体的に形成されているこ
とから、部品点数の増加を伴うことなく径方向突起78
を形成できると共に、かかる径方向突起78によって、
第一及び第二の分割体40,42に対する本体部分16
の組付性が阻害されるようなこともないのであり、しか
も、可動部材84の組付けを、簡単な構造をもって容易
且つ確実に行うことができるのである。
【0058】なお、本実施例のエンジンマウント76に
おいても、その他、前記第一の実施例と同様な効果が、
何れも、有効に発揮され得ることは、勿論である。
【0059】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの実施例の記載によって限定的に解釈されるもので
はない。
【0060】例えば、前記実施例では、外筒部材18が
周方向において二分割されていたが、流体室や内方突部
の数や構造,形状等に応じて、三つ以上の分割構造を採
用することも可能であり、或いは、軸方向の分割構造を
採用することもできる。特に、本体部分16の軸方向端
面に当接される係止突起だけを設ける場合や、流体室を
形成しない場合等においては、軸方向の分割構造も有利
に採用され得る。
【0061】また、前記実施例では形成されていなかっ
たが、外筒部材18の内周面から径方向内方に突出し、
ゴム弾性体14の内部に入り込んで該ゴム弾性体14の
自由な変形を規制する拘束部を、第一の分割体40や第
二の分割体42に形成することも可能であり、かかる拘
束部によって、マウントにおける各径方向や径方向と軸
方向のバネ比を調節することもできる。
【0062】更にまた、取付座46は、必ずしも外筒部
材18に一体的に形成する必要はなく、例えば、ロッド
のアームアイに組み込まれる筒型ブッシュであれば、円
筒形状の外筒部材を採用し、かかる外筒部材を直接ロッ
ドに装着することができる。また、取付座が必要とされ
る場合でも、円筒形状の外筒部材を採用し、別途形成さ
れた取付座を溶着等で後接着すること等も可能である。
【0063】さらに、前記実施例では、外筒部材18の
内周面に形成された凹溝62によってオリフィス通路6
8が形成されていたが、オリフィス通路は、本体部分1
6と外筒部材の間に組み付けられるオリフィス部材な
ど、公知の各種の構造によっても形成され得ることは、
勿論である。
【0064】また、可動部材84の外周部分に熱可塑性
樹脂からなる取付部材を一体的に加硫接着し、かかる取
付部材を外筒部材18に溶着することにより、可動部材
84を組み付けることも可能である。
【0065】更にまた、外筒部材18の外周面上に装着
される補強バンド72は、必ずしも必要ではない。
【0066】さらに、本発明は、単一の流体室や三つ以
上の流体室を備えた流体封入式筒型防振装置、或いは高
粘性流体が封入された筒型防振装置等に対しても、同様
に適用され得る。
【0067】加えて、本発明は、例示の如き自動車用エ
ンジンマウントの他、サスペンションブッシュやボデー
マウント等、或いは自動車以外の装置等に用いられる各
種の筒型防振装置に対しても、有利に適用され得る。
【0068】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンマウントを
示す横断面図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの縦断面図で
ある。
【図3】図1に示されたエンジンマウントを構成する本
体部分を示す横断面図である。
【図4】図1に示されたエンジンマウントを構成する第
一の分割体および第二の分割体を示す正面図である。
【図5】図2における本体部分と外筒部材との組付部位
を拡大して示す説明図である。
【図6】本発明の別の実施例としてのエンジンマウント
を示す横断面図である。
【図7】図6に示されたエンジンマウントの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10,76 エンジンマウント 12 内筒部材 14 ゴム弾性体 16 本体部分 18 外筒部材 20 取付スリーブ 22 溶着部 30 第一のポケット部 32 第二のポケット部 40 第一の分割体 42 第二の分割体 46 取付座 54,58 係止突起 56 作用突起 60 ストッパ部 62 凹溝 64 受圧室 66 平衡室 68 オリフィス通路 70 狭窄流路 78 径方向突起 80 貫通孔 84 可動部材 88 取付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 浩晃 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 前橋 秀樹 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 岡中 雄大 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 北原 友洋 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 松本 伸夫 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸部材とその外周面に固着されたゴム
    弾性体とを含んで構成された本体部分を、筒部材に組み
    込むことにより、それら支軸部材と筒部材を該ゴム弾性
    体によって弾性的に連結せしめてなる筒型防振装置にお
    いて、 互いに組み合わされて溶着された、所定の樹脂材料の成
    形体からなる複数の分割体によって前記筒部材を構成す
    ると共に、かかる分割体の少なくとも一つに対して、そ
    の内周面から内方に突出する内方突部を一体的に形成し
    たことを特徴とする筒型防振装置。
  2. 【請求項2】 前記筒部材側から前記支軸部材側に向か
    って所定高さで突出し、それら筒部材と支軸部材の相対
    的変位量を規制するストッパ部が、前記内方突部によっ
    て形成されている請求項1に記載の筒型防振装置。
  3. 【請求項3】 前記筒部材側から前記ゴム弾性体の内部
    に入り込んで位置せしめられて、該ゴム弾性体を拘束す
    る拘束部が、前記内方突部によって形成されている請求
    項1又は2に記載の筒型防振装置。
  4. 【請求項4】 前記筒部材の開口部から内方に突出し、
    前記本体部分の軸方向端面に当接して該本体部分を係止
    する係止突起が、前記内方突部によって形成されている
    請求項1乃至3の何れかに記載の筒型防振装置。
  5. 【請求項5】 所定の樹脂材料の成形体によって構成さ
    れた取付スリーブが前記ゴム弾性体の外周面に固着され
    ており、該取付スリーブが前記筒部材に溶着固定されて
    いる請求項1乃至4の何れかに記載の筒型防振装置。
  6. 【請求項6】 前記筒部材に対して取付座が一体形成さ
    れている請求項1乃至5の何れかに記載の筒型防振装
    置。
  7. 【請求項7】 前記筒部材に対して所定の樹脂材料の成
    形体からなる取付座が溶着固定されている請求項1乃至
    5の何れかに記載の筒型防振装置。
  8. 【請求項8】 前記本体部分の外周面に開口するポケッ
    ト部を設け、該ポケット部の開口を前記筒部材で覆蓋す
    ることにより、内部に所定の非圧縮性流体が封入された
    流体室が形成されている請求項1乃至7の何れかに記載
    の筒型防振装置。
  9. 【請求項9】 前記流体室の内部に突出し、該流体室の
    内壁面との間に狭窄流路を形成する作用突起が、前記内
    方突部によって形成されている請求項8に記載の筒型防
    振装置。
  10. 【請求項10】 前記流体室が複数形成されると共に、
    前記筒部材の内周面に凹溝が設けられて、該凹溝が前記
    本体部分で覆蓋されることによって、それらの流体室を
    相互に連通するオリフィス通路が形成されている請求項
    8又は9に記載の筒型防振装置。
  11. 【請求項11】 前記非圧縮性流体の注入用孔が前記筒
    部材に形成されていると共に、かかる注入用孔が、該筒
    部材への封鎖部材の溶着によって密閉されている請求項
    8乃至10の何れかに記載の筒型防振装置。
  12. 【請求項12】 前記流体室に連通して外周面に開口す
    る貫通孔が前記筒部材に形成されていると共に、該貫通
    孔の開口部に変形可能な可動部材が配されて、前記筒部
    材に溶着される取付部材によって該可動部材の外周縁部
    が該筒部材に固定されることにより、かかる貫通孔が該
    可動部材にて密閉されている請求項8乃至11の何れか
    に記載の筒型防振装置。
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