JPH07295584A - 発声機能を有する手書き文字認識装置 - Google Patents

発声機能を有する手書き文字認識装置

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JPH07295584A
JPH07295584A JP6088560A JP8856094A JPH07295584A JP H07295584 A JPH07295584 A JP H07295584A JP 6088560 A JP6088560 A JP 6088560A JP 8856094 A JP8856094 A JP 8856094A JP H07295584 A JPH07295584 A JP H07295584A
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JP
Japan
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unit
word
characters
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Application number
JP6088560A
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English (en)
Inventor
Norio Nakamura
典夫 中村
Shinichi Matsui
真一 松居
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP6088560A priority Critical patent/JPH07295584A/ja
Publication of JPH07295584A publication Critical patent/JPH07295584A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字、単語、単位での文字を認識し、その結
果を単語、文節単位で発声するため実用性の高い、発声
機能を有する手書き文字認識装置を提供する。 【構成】 手書き入力部1、2から入力された文字筆跡
データを、文字認識辞書部17と単語辞書部9を用いて
文字若しくは単語情報に変換する。その結果を併せて発
声部4から発声し、表示部5に候補文字として表示し、
使用者に認識結果を伝える。この際、単語については単
語辞書部9の音声データを使用する。また、特殊な文字
については、特殊な認識処理、発声処理を行う。更に、
複数読みのある文字には、発声する読み音を選択可能等
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字認識装置に関し、
特に手書き入力された文字の認識結果を発声する手書き
文字認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発声機能を有する文字認識装置に
おいては、ディジタイザーと電子ペン等の入力装置を用
いて文字データが入力されると、その手書きの文字デー
タにもっとも近い形状の文字を文字認識辞書部から調べ
出し、更に、その文字に対応する音声データを音声辞書
から探り出し、この音声データを発声部が発声するもの
がある。そして、手書き文字入力装置に採用された場合
には、この発声により、手書き入力者が文字認識装置に
認識された文字を確認する( 例:実開昭63-72643号、特
開平4-280389号) 。これは、図12に示すように、文字
入力部91と、発声部92と、処理部93と、プログラ
ムメモリ部94と、データメモリ部95と、文字認識辞
書部96とを備えている。文字入力部91は、使用者が
筆記した文字の筆記データを採取して処理部93に渡
す。処理部93は、プログラムメモリ部94に保持され
る所定の文字認識手順を順次実行する。この際、必要に
応じてデータメモリ部95を使用する。そして、文字認
識辞書部96から使用者の筆記データにもっとも近い特
徴を持つ文字を検索し、その文字に対応する音声データ
を合成する。そして、この合成された音声データを発声
部92が発声する。
【0003】この他、単語単位の音声データ辞書を設け
て、ある単語に相当する複数文字が入力された場合に全
文字が正しく認識されたときには、その単語に対応する
音声データを発声する構成をもつものもある( 例:特開
平4-160488号) 。これは、図13に示すように、文字入
力部101と、文字表示部102と、発声部103と、
処理部104と、プログラムメモリ部105と、データ
メモリ部106と、文字認識辞書部107と、音声単語
辞書部108とを備えている。そして、文字入力部10
1は、使用者が筆記した文字の筆記データを採取して処
理部104に渡す。処理部104では、プログラムメモ
リ部105に保持される所定の文字認識手順を順次実行
する。この際、必要に応じてデータメモリ部106を使
用する。そして、文字認識辞書部107から使用者の筆
記データにもっとも近い特徴を持つ文字を検索し、次い
で文字認識辞書部107から検索された文字( 群) を用
いて音声単語辞書部108を検索する。そして、もしそ
の文字( 群) に対応する音声データが存在した場合に
は、その音声データを発声部103に送り発声する。
【0004】以上の他、音声の認識を容易ならしめるべ
く、「,」、「。」等により単語や文の区切りを検出し
た上で、文字認識結果を単語等の区切り毎に発声するも
のもある(例:特開昭57−174775号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の文字認識装置においては、第1の技術は、文字単位
の発声しか考えていないため、使用者が1文字毎に認識
結果を確認しながら入力する必要があり、現時点では文
節単位等で高速入力するようなことは事実上不可能であ
る。更に、文字入力に際して、入力者の思考はどうして
も文書を中心に組み立てられているため、1文字のみの
発音では聞きづらいことも多い。具体的には、「日」
は、これ一字では通常「ひ」と発音されるが「本日」と
いう単語の一部としては「じつ」と発音される。このた
め、特になれない文字入力者はどうしても混乱しがちで
ある。
【0006】第2の技術は、単に単語単位で文字に対応
する音声データが辞書に登録されているだけであり、こ
のため文節単位で入力されたときには、対応する発声デ
ータを得ることはほとんどない。ところが、実際問題と
して、人が取り扱う文字は文を構成する、すなわち文節
を構成することが多いので、単語辞書による効果は期待
したほどでない。
【0007】第3の技術は、単語等の区切り毎に発声す
るのはよいが、その区切りの認識としては、句読点やピ
リオド、カンマ或いはスペースの空いたことにより検出
するのが開示されているだけであり、これまた実際の手
書き入力の場合に適用範囲が狭い上、必ずしも手書き入
力者の思考と発声が一致しないため実用性は低い。とい
って、もし仮に文節単位で辞書を作成しようとするなら
ば、活用語、接頭語、接尾語、品詞の接続等を考慮する
だけでなく、漢字仮名混じりの単語等を入力した場合を
も考慮する必要があるため、必要な辞書の容量は膨大と
なり、また検索時間も長くなる。このため価格的にも、
応答性の面からも実現は困難である。
【0008】以上の他、以下のような問題点がある。漢
字は日本と中国では読みが全く異なり、更に日本では少
なくも音読みと訓読みの2種があるのが普通であり、中
国では北京語、上海語等の方言によって読みがかなり異
なる。漢字に限らず英語においても英国と米国とでは発
音がことなる単語が多数存在する。ドイツ語も、方言に
よる発音の相違がある。また、仮名の「は」は、日本語
では2種の発音が併用される上に使用される頻度も多
い。しかしながら、これらの発音の区別は実用上重要で
あるが、何等対策が施されていない。
【0009】同一地域、言語においても、文字の発音が
他の文字との関係で異なったりするため、必ずしも文字
入力者の意図した読み音が発声されず、かえって混乱を
生じることさえある。日本語でいうならば、上記「は」
以外に拗音、促音があげられる。しかも、これまた使用
頻度が多い。その他「受け付け」、「手書き」等は各々
「受付」、「手書」とも書ける等2種の記載が使用され
る。
【0010】また、平仮名の「り」と片仮名の「リ」と
は、字形が似ている上に発音は同じであるため、誤った
文字認識がなされたことを聴覚のみで認識するのは困難
である。また、使用頻度が高い上に誤って認識され易い
文字に対する配慮もあまりなされていない。特に、単語
に限らず他の文字との関係が認識に役立つような場合に
も有効に活用されているとは言い難い。
【0011】更に、日本語においては、「じ」と
「ぢ」、「ず」と「づ」は、字が異なるが発音に区別が
ないだけでなく、手書き入力者による使い分けも不統
一、はっきり書くならば、誤った用法が多い。これらの
多様性、複雑性、不統一性等のため、単語辞書を使用す
る際の障害や文字の認識等の低下となるだけでなく、ケ
ースによっては手書き入力者の教養も疑われかねない事
態さえ生じかねない。
【0012】また、教室、会議場等場所によっては静粛
性の要請が強く、不必要な音声は極力避けねばならない
こともある。また、極く少数文字の手書き入力毎に発声
で確認するのは、人や情況によっては煩雑ともなる。更
に、文字入力をしている途中に、隣席の人に電話がかか
ってきたような場合には、速やかに発声の音量を小さく
したり、発声そのものを中止したりする必要もある。逆
に手書き入力者が難聴である場合や外部の音量が大きい
場合には、発声の音量を増大する必要がある。この上、
人によっては好みがあるだけでなく、老人、聴覚障害者
には聞き取り難い周波数というものがある。
【0013】しかしながら、現在の発声による文字認識
装置は、必ずしもこれらの要請を充分に充たしていると
はいいがたい。このため、単に入力された文に対応して
発声可能しかも経済的なだけでなく、併せて文字認識率
も向上し、その上使用や発声の柔軟性や応答性の面から
も優れた発声機能を有する文字認識装置の出現が望まれ
ている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決することを目的としてなされたものである。このた
め、請求項1の発明は、使用者が手書きで文字(含む数
字、「,」、「、」、「。」等の記号)を入力するディ
ジタイザーや電子ペン等からなる入力部と、入力部から
入力された手書きの文字データからストロークの形状や
入力時間間隔や数等の文字を特徴づけるデータを抽出す
る文字特徴抽出部と、文字と該文字を認識するのに使用
する特徴データとをあらかじめ対応づけて登録している
文字認識辞書部と、文字特徴抽出部から得られる入力さ
れた文字を特徴づけるデータを検索キーとして文字認識
辞書部の特徴データと照合してその確からしさを示す値
を算出し、入力された文字に対応する文字若しくは候補
文字をその確からしさを示す値と共に出力する文字認識
部と、文字及びその文字若しくはその文字を含む単語
(厳密な意味での単語に限定されない)の認識処理若し
くは発声処理に役立てる情報たる文字解析情報(候補文
字を特定するのに役立つ情報としては、例えば、該文字
を含む単語の使用頻度、形態素解析情報、最長一致法情
報)を含んだ単語辞書部と、複数の手書き文字に対して
文字認識部により抽出された各1つ以上(含む、1つ)
の各候補文字(含む、1字)に対して単語辞書部を調べ
文字解析情報に相応した処理をなした上で一定以上の近
似度を有することを示すこととなる文字情報が存在する
場合には、それらの各候補文字を該近似する文字情報の
示すこととなる候補単語に置き換える文字認識後処理部
と、文字とその音声情報とを対応付けて登録してある音
声辞書部と、単語とその音声解析情報(単語そのものの
発音やその前後の文字との関係に応じた発音)とを対応
付けて登録してある音声単語辞書部と、文字認識後処理
部によって文字解析情報の候補単語がえられた場合には
その候補単語を音声単語辞書部を用いてそうでない場合
にはその文字を音声辞書部を用いて音声情報に変換する
音声合成部と、音声合成部が変換した音声情報をスピー
カ等を介して発声する発声部とを備えたことを特徴とし
ている。
【0015】請求項2の発明は、単語辞書部は、登録し
てある単語についてはその音声解析情報をも併せて登録
することにより音声単語辞書を兼ねており、音声合成部
は文字解析情報のえられた単語については単語辞書部に
登録されている音声解析情報を使用して音声情報に変換
することを特徴としている。請求項3の発明は、文字と
その文字を含む単語の手書き文書に使用される使用頻度
に関係する定数である単語辞書部内の文字解析情報と、
文字認識部が出力した各候補文字そのものの確からしさ
を示す値と各候補文字を組み合わせてなる単語の前記単
語辞書部内のその単語の使用頻度に関係する定数とから
各単語そのものの確からしさを算出する文字認識後処理
部における文字解析情報に相応した処理とを有すること
を特徴としている。
【0016】請求項4の発明は、単語辞書部内の文字解
析情報とは、「が」「も」等助詞や助動詞となる所定の
単一若しくは複数の仮名文字についてはその直前に入力
された単一若しくは複数の漢字からなる単語の動詞、名
詞等の品詞であり、また単一若しくは複数の漢字からな
る所定の単語については動詞、名詞等その品詞であり、
文字認識後処理部における文字解析情報に相応した処理
とは、文字認識処理部が出力した単一若しくは複数の仮
名文字について対応づけられた品詞と、単一若しくは複
数の漢字からなる単語について対応づけられた品詞とが
一致するか否かを判別し、若し一致するならば両者を一
の単語とみなすようにするものであり、音声単語辞書部
にはこのみなし単語を連続して発音させることとなる音
声解析情報が登録されていることを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、単語辞書部に登録して
ある文字及びその文字解析情報とは、拗音を表すことと
なる仮名文字及び該仮名文字とその前若しくは前と後に
入力された仮名文字とを一の単語とみなすというもので
あり、文字認識後処理部の文字解析情報に相応した処理
とは、拗音とその前若しくは前と後に入力された仮名文
字とを一の単語とみなすようにするものであり、音声単
語辞書部にはこの拗音を含むみなし単語とその音声解析
情報とが登録されていることを特徴とする。
【0018】請求項6の発明は、単語辞書部に登録して
ある文字及びその文字解析情報とは、促音を表すことと
なる仮名文字及びその前後に入力された文字が仮名文字
であるならばこれら三文字を一の単語とみなすようにす
るというものであり、文字認識処理部における文字解析
情報に相応した処理とは、これら三文字を一の単語とみ
なすようにするものであり、音声単語辞書部にはこの促
音を含むみなし単語とその音声解析情報とが登録されて
いることを特徴とする。
【0019】請求項7の発明は、単語辞書部に登録して
ある文字及びその文字解析情報とは、促音を表すことと
なる仮名文字及びその前に入力された文字が漢字である
ならばこれら二文字を一の単語とみなすというものであ
り、文字認識処理部における文字解析情報に相応した処
理とは、これら二文字を一の単語とみなすというもので
あり、音声単語辞書部にはこの促音を含むみなし単語と
その音声解析情報とが登録されていることを特徴とす
る。
【0020】請求項8の発明は、単語辞書部に登録して
ある文字及び文字解析情報とは、動詞である漢字若しく
は単語及びその漢字若しくは単語に後続する文字が仮名
であるならばその発音を調べ、若しその音素の子音が該
漢字若しくは単語の最後の音素の子音と一致するならば
両文字を一の単語とみなすというものであり、文字認識
後処理部における文字解析情報に相応した処理とは、音
声辞書部若しくはこれと単語音声辞書部とを調べ、上記
文字解析情報に該当するならば漢字若しくは単語とその
直後の仮名文字を一の単語とみなすというものであり、
音声単語辞書部にはこのみなし単語とその音声解析情報
とが登録されていることを特徴とする。
【0021】請求項9の発明は、文字認識部により抽出
された候補文字が平仮名の「り」若しくは片仮名の
「リ」のいずれかの一か否かを判別する「りリ」判別部
と、「りリ」判別部により「り」若しくは「リ」のいず
れか一と判別されたならば、その前後の文字が平仮名か
片仮名か若しくは漢字か否かの少なくも一を判断する
「りリ」前後文字判断部と、「り」及び「リ」に対して
前後の文字が平仮名か片仮名か若しくは漢字か否かの少
なくも一に対して、それらの内容に応じた文字認識辞書
部の特徴データに付すべき所定の重みづけ値を登録して
ある「りリ」重みづけ辞書部と、前後文字判断部の判断
結果をもとに前記「りリ」重みづけ辞書部から重みづけ
値を取り出した上、文字認識部に再度この重みづけ値を
使用して文字認識を行なわせる「りリ」再文字認識制御
部とを有していることを特徴とする。
【0022】請求項10の発明は、平仮名「は」につい
ては「HA」と「WA」の2種の音声情報が登録してあ
る音声単語辞書部と、文字認識部により抽出された候補
文字が「は」か否かを判別する「は」判別部と、「は」
判別部により「は」と判別されたならば、その直前に入
力された文字が平仮名の「に」若しくは名詞を表す漢字
である、直前に入力された単語が所定のものである、直
後に入力された文字が「,」若しくは「、」である、の
少なくも一に該当する、かつ文頭に入力されていないか
否かを判断する「は」前後文字判断部と、「は」前後文
字判断部にて該当する文頭に入力されていないと判断さ
れたならば、音声合成部における該候補文字を音声情報
に変換する際に「WA」の発音を採用し、該当しない若
しくは文頭に入力されたと判断されたならば「HA」の
発音を採用させる「は」音声合成制御部とを有している
ことを特徴とする。
【0023】請求項11の発明は、文字認識部により抽
出された候補文字が平仮名の「じ」、「ぢ」、「ず」、
「づ」、片仮名の「ジ」、「ヂ」、「ズ」、「ヅ」の少
なくも一に対して該当するか否かを判別する同発音仮名
文字検出部と、同発音仮名文字検出部の検出対象とする
仮名文字について、前後の文字との関係でその正しい用
字方法を対応づけて登録してある同発音仮名文字正用字
法辞書部と、同発音仮名文字検出部が該当する仮名文字
を検出した場合には、その通知を受けて同発音仮名文字
正用字法辞書部から対応する正しい用字方法を取り出し
た上、文字認識部から抽出された該仮名文字の直前直後
の候補文字と比較し、正しい用字方法か否かを判断する
同発音仮名文字正用字法判断部と、同発音仮名文字正用
字法判断部が正しくないと判断した場合には、その旨の
音声による注意喚起を行なう音声注意喚起部とを有して
いることを特徴とする。
【0024】請求項12の発明は、文字と文字の入力時
間間隔が所定の値以上か否かにより両文字間の間合いの
有無を検出する間合い検出部と、間合い検出部が間合い
を検出した場合には、文字認識後処理部における処理を
間合いより前と後では独立になさしめる文字認識後処理
独立制御部とを有していることを特徴とする。請求項1
3の発明は、間合い検出部が間合いの有無を検出する際
の所定の値を、手書き入力者による調整操作により変更
設定可能とさせる間合い検出用所定時間間隔調整部を有
していることを特徴としている。
【0025】請求項14の発明は、文字認識部により抽
出された候補文字がマイナス「−」若しくは漢数字の
「一」のいずれかの一か否かを判別する「−一」判別部
と、「−一」判別部により「−」若しくは「一」と判別
されたならば、その前所定文字数以内(含む、他の文)
に「(」、「)」、「÷」、「×」、「/」、「=」の
少なくも一につき入力された文字若しくは候補文字が存
在するか否かを判別する所定記号存在判別部と、「−」
及び「一」に対して所定記号存在判別部が存在すると判
別したならば、「−」について、存在しないと判別した
ならば「一」について文字認識辞書部の特徴データに付
すべき重みづけ値を登録してある「−一」重みづけ辞書
部と、前後文字判断部の判断結果をもとに「−一」重み
づけ辞書部から重みづけ値を取り出した上、前記文字認
識部に再度この重みづけ値を使用して文字認識を再度行
なわせる「−一」再文字認識制御部とを有していること
を特徴とする。
【0026】請求項15の発明は、文字認識部により抽
出された候補文字が等号「=」若しくは漢数字の「二」
のいずれかの一か否かを判別する「=二」判別部と、
「=二」判別部により「=」若しくは「二」と判別され
たならば、その前所定文字数以内に「(」、「)」、
「÷」、「×」、「/」、「−」の少なくも一につき入
力された文字若しくは候補文字が存在するか否かを判別
する所定記号判別部と、「=」及び「二」に対して、所
定記号存在判別部が存在すると判別したならば「=」に
ついて、存在しないと判別したならば「二」について文
字認識辞書部の特徴データに付すべき重みづけ値を登録
してある「=二」重みづけ辞書部と、前後文字判断部の
判断結果をもとに前記「=二」重みづけ辞書部から重み
づけ値を取り出した上、前記文字認識部に再度この重み
づけ値を使用して文字認識を再度行なわせる「=二」再
文字認識制御部とを有していることを特徴とする。
【0027】請求項16の発明は、音声辞書部は、複数
文字に対して複数の読みを登録しており、更に、音声辞
書部を参照の上手書きの文字が複数読み文字か否かを判
定する文字種別判定部と、文字種別判定部が複数読み文
字と判定した場合には、音声合成部が音声辞書部に登録
されている複数の読みから音声データ情報を合成する際
にいずれの読みを採用するかの手書き入力者による選択
を可能とさせる読み選択制御部を有していることを特徴
としている。
【0028】請求項17の発明は、複数読み文字が漢字
であり、複数読みとは音読み、訓読みを含む(他の読み
を含む場合も含む)ものであることを特徴としている。
請求項18の発明は、複数読みが中国語における北京
語、広東語等の一の言語の方言若しくは日本語、中国語
等の国語の相違に基づくものであることを特徴としてい
る。
【0029】請求項19の発明は、発声部の発声を直接
若しくは間接に禁じる禁発声スイッチを有していること
を特徴とする。請求項20の発明は、発声部の音量、周
波数等の発声状態を手書き入力者に制御、調節可能とさ
せる発声状態選択部を有していることを特徴としてい
る。請求項21の発明は、音声発声部による認識結果の
文字の読みを発声中若しくはその準備中に、手書き入力
者による発声中止の所定の入力を検出する発声中止入力
検出部と、発声中止入力検出部からの入力有の通知を受
けると発声部の発声を中止させる発声中止部を有してい
ることを特徴としている。
【0030】請求項22の発明は、前記発声中止入力検
出部は、目下発声中若しくは発声準備中の認識対象とさ
れている手書き文字列(含む、1字)の最終文字が記入
された記入枠の上下(横書きの場合、縦書きならば左
右)の隣接(含む、近接)位置若しくは次順位の文字記
入枠の少なくも一に存在する手書き入力用筆記具の接触
の有無を検出する筆記具接触検出部と、該筆記具接触検
出部からの接触有の通知により発声中止部に発声中止入
力検出の通知を発する機能発揮制御部とを有しているこ
とを特徴としている。
【0031】請求項23の発明は、前記発声部は、前記
発声中止入力検知部からの入力検出の通知がなくなった
ことによる発声中止部からの発声中止命令が消失したと
きには、該命令のため中止されていた既に一応の認識の
終了している候補文字や候補単語の発声をあらためてな
させるよう作用する発声中止後再発声機能部を有してい
ることを特徴としている。
【0032】
【作用】上記構成により、請求項1の発明においては、
使用者が、入力部に手書きで文字を入力する。文字特徴
抽出部が、入力手段から入力された手書きの文字データ
からストローク数、入力間隔等の文字を特徴づけるデー
タを抽出する。文字認識辞書部には、あらかじめ文字と
該文字を認識するのに使用する特徴データが対応づけて
登録(利用可能な態様での記憶)されている。文字認識
部が、文字特徴抽出部から得られる入力された文字を特
徴づけるデータを検索キーとして文字認識辞書部の特徴
データと電子的に照合し、また高次元ベクトル計算を行
ったりしてその確からしさを示す値を算出し、入力され
た各文字に対応する一若しくは複数の候補文字をその確
からしさを示す値と共に抽出する。単語辞書部には、文
字及びその文字若しくはその文字を含む単語の認識処理
若しくは発声処理に役立てる情報たる文字解析情報があ
らかじめ対応づけて登録してある。文字認識後処理部が
複数の手書き文字に対して、文字認識部により抽出され
た1つ以上の各候補文字に対して単語辞書部を調べ、文
字解析情報に相応した処理をなした上で使用頻度、形態
素解析、最長一致法等により一定以上の近似度を有する
こととなる文字情報が存在する場合には、それらの各候
補文字をより近似することとなる文字情報の示すことと
なる候補単語に置き換える(含、候補文字の優先順位を
変更すること)。音声辞書部には、文字とその音声情報
とがあらかじめ対応づけて登録してある。音声単語辞書
部には、単語とその音声解析情報とが対応づけてあらじ
め登録してある。音声合成部が、文字認識後処理部によ
って文字解析情報の候補単語がえられた場合にはその単
語を音声単語辞書を用いて実際の発音により近い音声情
報に変換する。そうでない場合には、音声辞書部を用い
て変換する。発声部が、前記音声合成部が変換した音声
情報をスピーカ等を介して発声する。
【0033】請求項2の発明においては、単語辞書部
は、登録してある単語についてはその音声解析情報をも
併せて登録している。音声合成部は、文字解析情報のえ
られた単語については単語辞書部に登録されている音声
解析情報を直接使用して速やかに音声情報に変換する。
請求項3の発明においては、単語辞書部内の文字解析情
報とは文字とその文字を含む単語の手書き文書に使用さ
れる使用頻度に関係する定数である。文字認識後処理部
における文字解析情報とは、文字認識部が出力した各候
補文字そのものの確からしさを示す値と各候補文字を組
み合わせてなる単語の前記単語辞書部内のその単語の使
用頻度に関係する定数とから各単語そのものの確からし
さを算出することに相応した処理である。
【0034】請求項4の発明においては、単語辞書部内
の文字解析情報とは所定の単一若しくは複数の仮名文字
についてはその直前に入力された単一若しくは複数の漢
字からなる単語の品詞の種類であり、また単一若しくは
複数の漢字からなる所定の単語についてはその品詞であ
る。文字認識後処理部における文字解析情報に相応した
処理とは、文字認識処理部が出力した単一若しくは複数
の仮名文字について、対応づけられた品詞とその前に入
力された単一若しくは複数の漢字からなる単語について
対応づけられた品詞とが一致するか否かを判別し、若し
一致するならば両者を一の単語とみなすようにする。音
声単語辞書部には、このみなし単語を連続して発音させ
ることとなる音声解析情報が登録されている。
【0035】請求項5の発明においては、単語辞書部に
登録してある文字及びその文字解析情報とは、拗音を表
すこととなる仮名文字及び該仮名文字とその前若しくは
前と後に入力された仮名文字とを一の単語とみなすとい
うものである。文字認識後処理部の文字解析情報に相応
した処理とは、拗音とその前若しくは前と後に入力され
た仮名文字とを一の単語とみなすようにするものであ
る。音声単語辞書部には、この拗音を含むみなし単語と
その音声解析情報とが実際に即して発音されることとな
るよう登録されている。
【0036】請求項6の発明においては、単語辞書部に
登録してある文字及びその文字解析情報とは、促音を表
すこととなる仮名文字及びその前後に入力された文字が
仮名文字であるならばこれ三文字を一の単語とみなすよ
うにするというものである。文字認識処理部における文
字解析情報に相応した処理とは、これら三文字を一の単
語とみなすようにするものである。音声単語辞書部に
は、この促音を含むみなし単語とその音声解析情報とが
登録されている。
【0037】請求項7の発明においては、単語辞書部に
登録してある文字及びその文字解析情報とは、促音を表
すこととなる仮名文字及びその前に入力された文字が漢
字であるならばこれら二文字を一の単語とみなすという
ものである。文字認識処理部における文字解析情報に相
応した処理とは、これら二文字を一の単語とみなすよう
にするものである。音声単語辞書部には、この促音を含
むみなし単語とその音声解析情報とが登録されている。
【0038】請求項8の発明においては、単語辞書部に
登録してある文字及びその文字解析情報とは、動詞であ
る漢字若しくは単語及びその漢字若しくは単語に後続す
る文字が仮名であるならばその発音を調べ、若しその音
素の子音が該漢字若しくは単語の最後の音素の子音と一
致するならば両文字を一の単語とみなすというものであ
る。文字認識後処理部における文字解析情報に相応した
処理とは、前記音声辞書部若しくはこれと単語音声辞書
部とを調べ、文字解析情報に該当するならばこの漢字若
しくは単語とその直後の仮名文字を一の単語とみなすよ
うにするものである。音声単語辞書部にはこのみなし単
語とその音声解析情報とが実際に即して、例えば共通す
る音素を省略して発音するよう登録されている。
【0039】請求項9の発明においては、「りリ」判別
部が文字認識部により抽出された候補文字が、平仮名の
「り」若しくは片仮名の「リ」のいずれかの一か否かを
判別する。「りリ」前後文字判別部が、「りリ」判別部
により「り」若しくは「リ」のいずれか一と判別された
ならば、その前後の文字が平仮名か片仮名か若しくは漢
字か否かの少なくも一を判断する。「りリ」重みづけ辞
書部に、「り」及び「リ」に対して前後の文字が平仮名
か片仮名か若しくは漢字か否かの少なくも一に対して、
それらの内容に応じた文字認識辞書部の特徴データに付
すべき重みづけ値、例えば前後の仮名と同じ種類と判断
する傾向を増加させる値が登録してある。「りリ」再文
字認識制御部が、前後文字判断部の判断結果をもとに前
記「りリ」重みづけ辞書部から重みづけ値を取り出した
上、文字認識部に再度この重みづけ値を使用してより正
確な文字認識を再度行なわせる。
【0040】請求項10の発明においては、音声単語辞
書部は、平仮名「は」については「HA」と「WA」の
2種の音声情報が登録してある。「は」判別部が、文字
認識部により抽出された候補文字が「は」か否かを判別
する。「は」前後文字判断部が、「は」判別部により
「は」と判別されたならば、その直前に入力された文字
が平仮名の「に」若しくは名詞を表す漢字である、直前
に入力された単語が所定のものである、直後に入力され
た文字が「,」若しくは「、」であるの少なくも一に該
当するか否かと文頭に入力されたか否かを判断する。
「は」音声合成制御部が、「は」前後文字判断部にて該
当するかつ文頭の入力でないと判断されたならば、前記
音声合成部における該候補文字を音声情報に変換する際
に「WA」の発音を採用し、該当しない若しくは文頭に
入力されたと判断されたならば「HA」の発音を採用さ
せる。
【0041】請求項11の発明においては、同発音仮名
文字検出部が文字認識部により抽出された候補文字が平
仮名の「じ」、「ぢ」、「ず」、「づ」、片仮名の
「ジ」、「ヂ」、「ズ」、「ヅ」の少なくも一に対して
該当するか否かを判別する。同発音仮名文字正用字法辞
書部に、同発音仮名文字検出部の検出対象とする仮名文
字について、前後の文字との関係でその正しい用字方法
を対応づけて登録してある。同発音仮名文字正用字法判
断部が、同発音仮名文字検出部が該当する仮名文字を検
出した場合には、その通知を受けて同発音仮名文字正用
字法辞書部から対応する正しい用字方法を取り出した上
文字認識部から抽出された該仮名文字の直前直後の候補
文字と比較し、正しい用字方法か否かを判断する。音声
注意喚起部が、同発音仮名文字正用字法判断部が正しく
ないと判断した場合には、その旨の音声による注意喚起
を行なう。
【0042】請求項12の発明においては、間合い検出
部が先に書かれた文字の最後のストロークと後に書かれ
た文字の最初のストロークとの時間間隔等を測定した上
で、文字と文字の入力時間間隔が所定の値以上か否かに
より両文字間の間合いの有無を検出する。文字認識後処
理独立制御部が、間合い検出部が間合いを検出した場合
には、文字認識後処理部における処理を、間合いより前
と後では独立になさしめる。
【0043】請求項13の発明においては、間合い検出
用所定時間間隔調整部が、間合い検出部が文字と文字の
入力時間間隔が所定の値以上か否かにより間合いを検出
する際の所定の値を変更設定可能とさせる。請求項14
の発明においては、「−一」判別部が文字認識部により
抽出された候補文字がマイナス「−」若しくは漢数字の
「一」のいずれかの一か否かを判別する。所定記号存在
判別部が「−一」判別部により「−」若しくは「一」と
判別されたならば、その前所定文字数以下
に「(」、「)」、「÷」、「×」、「/」、「=」の
少なくも一につき入力された文字若しくは候補文字が存
在するか否かを判別する。「−一」重みづけ辞書部に
「−」及び「一」に対して前記所定記号存在判別部が存
在すると判別したならば、「−」について、存在しない
と判別したならば「一」について前記文字認識辞書部の
特徴データに付すべき重みづけ値を登録してある。「−
一」再文字認識制御部が前後文字判断部の判断結果をも
とに前記「−一」重みづけ辞書部から重みづけ値を取り
出した上、前記文字認識部に再度この重みづけ値を使用
して再度文字認識を行なわせる。
【0044】請求項15の発明においては、「=二」判
別部が文字認識部により抽出された候補文字が等号
「=」若しくは漢数字の「二」のいずれかの一か否かを
判別する。所定記号判別部が「=二」判別部により
「=」若しくは「二」と判別されたならば、その前所定
文字数以下に「(」、「)」、「÷」、「×」、
「/」、「−」の少なくも一につき入力された文字若し
くは候補文字が存在するか否かを判別する。「=二」重
みづけ辞書部に「=」及び「二」に対して、前記所定記
号惣菜判別部が存在すると判別したならば「=」につい
て、存在しないと判別したならば「二」について前記文
字認識辞書部の特徴データに付すべき重みづけ値を登録
してある。「=二」再文字認識制御部が前後文字判断部
の判断結果をもとに前記「=二」重みづけ辞書部から重
みづけ値を取り出した上、前記文字認識部に再度この重
みづけ値を使用して文字認識を行なわせる。
【0045】請求項16の発明においては、音声辞書部
は、複数読み文字に対して複数の読み音を登録してい
る。文字種別判定部が、入力された認識対象の手書きの
文字が複数読み文字か否かを判定する。読み選択制御部
が、文字種別判定部が文字が複数読み文字と判定した場
合は、音声合成部が音声辞書部に登録されている複数の
読みから音声情報を合成する際に、手書き文字入力者に
いずれの読みを採用するかの選択を可能とさせる。
【0046】請求項17の発明においては、複数読み文
字が漢字であり、複数読みとは音読み、訓読みを含むも
のである。請求項18の発明においては、複数読みが北
京語、広東語等の中国語等の方言若しくは日本語、中国
語等の国語の相違である。請求項19の発明において
は、禁発声スイッチが発声部の発声を直接的若しくは間
接的に禁じる。
【0047】請求項20の発明においては、発声状態選
択部が、発声部の音量、周波数、音色等の発声状態を手
書き入力者により制御調節することを可能とさせる。請
求項21の発明においては、入力開始検出部が音声発声
部による認識結果の文字の読みを発声中若しくはその準
備中に、手書き入力者による所定の発声中止入力が開始
されるとこれを検出する。発声中止部が、入力開始検出
部からの発声中止入力検出の通知を受けると発声部の発
声を直接的若しくは間接的に中止させる。
【0048】請求項22の発明においては、発声中止入
力検出部内の、そして目下発声中若しくは発声準備中の
認識対象とされている手書き文字列の最終文字が記入さ
れた記入枠の上下(左右)の隣接位置若しくは次順位の
文字記入枠の少なくも一に存在する筆記具接触検出部
が、手書き入力具の接触の有無を検出する。同じく機能
発揮制御部が、筆記具接触検出部からの接触有の通知に
より発声中止部に発声中止入力の検出の通知を発する。
【0049】請求項23の発明においては、発声部内の
中止後再発声機能発揮部が、発声中止入力検知部からの
入力検出の通知がなくなったことによる発声中止部から
の発声中止命令が消失したときには、該命令のため中止
されていた候補文字と候補単語の発声をあらためてなす
よう制御する。
【0050】
【実施例】以下、本発明に係る文字認識装置を実施例に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、本発明に係る文字認識装置の第
1実施例の構成図である。本図において、1はディジタ
イザーであり、2は電子ペンであり、3はキーボードで
あり、4はスピーカであり、5はCRTであり、6は各
種操作用のスイッチであり、7はプログラム及びデータ
の格納用フロッピーディスクの収納部であり、8は小型
計算機であり、9は単語辞書部であり、10は文字認識
後処理部であり、11は音声辞書部であり、12は音声
合成部であり、13は文字数計数部であり、14は入力
検知部であり、15は時計、同期信号発生部であり、1
6は文字特徴抽出部であり、17は文字認識辞書部であ
り、18は文字認識部であり、19は表示発生制御部で
あり、20は制御操作入力部である。
【0051】ディジタイザー1は、絶縁版の中に左右方
向及び上下方向に深さを違えて各々等間隔に金属細線が
埋め込まれており、これら金属細線には所定の交流が所
定間隔で流されている。電子ペン2は、先端が磁性を有
し、ディジタイザー1に近接、接触させるとその内部の
近接した左右及び上下方向の金属細線の交流に変化を与
え、これにより接触位置座標が検出され、ひいては手書
きによる文字入力をなすことが可能となる。キーボード
3は、誤認識の修正等に使用される。なお、誤認識の修
正は勿論ディジタイザー1等でも可能である。スピーカ
4は、第1順位として認識した候補文字の読みを発声す
る。CRT5は、入力された文字、文章や発声されない
第2、第3順位の候補文字や候補単語を所定位置に表示
する。各種の操作スイッチ6は、発声の有無や音量の大
小についての操作者の操作等を受け付ける。プログラム
及びデータ格納用フロッピーディスク収納部7は、中国
語等の各種単語辞書や音声単語辞書を格納したフロッピ
ーディスク及び手書き入力された文書を別途保存等する
ため記憶したフロッピーディスクが収納される。MCP
U8は、本文字認識装置全体を制御し、また必要な認識
評価計算を行う。単語辞書部9は、応答性の面から高速
半導体メモリからなり、入力された文書の種類に応じた
使用頻度の高い単語を其の使用頻度、構成する文字の文
字コード等と対応づけて登録されており、更にこの単語
の音声データも併せて登録されている。勿論、前記フロ
ッピーディスクから読み込んで記憶することも可能であ
る。文字認識後処理部10は、形態素解析、最長一致法
等の後処理に際して必要な解性プログラム、評価値を算
出するプログラムといわば一体的な態様でROMやRA
Mに組み込まれている。音声辞書部11には、文字コー
ドとその読みとが対応づけて登録されている。文字数計
数部13は、認識対象として新たに入力された文字数を
入力時間間隔、ディジタイザー1上の定められた文字入
力枠(図示せず)の入力対象とされた枠の変更等をもと
に計数する。またこのため、入力された文字の認識が終
了する毎に値を0に再設定する機能を有している。入力
検知部14は、ディジタイザー1と一体的に機能して手
書き文字入力の有無を検知し、また必要に応じて文字入
力開始、終了等を文字計数部13に通知する。時計、同
期信号発生部15は、必要な時間情報と同期信号を発生
する。そして、この時間情報や同期信号は、ディジタイ
ザー1内の金属細線内の交流の制御、文字計数部13や
入力検知部14の機能発揮、あるいは文字と文字との入
力時間間隔の検出等にも利用される。文字特徴抽出部1
6は、手書き入力された文字のストロークについてのデ
ータからその文字を認識するのに必要な特徴を抽出す
る。具体的にはストローク数、ストロークの長さ、スト
ロークの曲や折れ部の有無、各ストロークの位置関係や
入力時間間隔等である。文字認識辞書部17には、文字
コードとその文字を認識するのに必要な特徴データが対
応づけて記憶されている。文字認識部18は、文字特徴
抽出部16で抽出された文字特徴と文字認識辞書部17
の特徴データとを比較照合して文字認識を行ない、候補
文字を抽出する。なお、文字特徴の抽出や文字認識の手
法は、別途本願出願人が、特願昭63−312288号
「文字認識方法」、特願平5−322739号「手書き
文字認識装置」等で公開しているいわば周知の技術であ
るため、その詳しい説明は省略する。表示、発声制御部
19は、CRTへの第1順位の認識結果の候補文字、単
語や次順位以下の候補文字、単語の表示の有無、認識結
果の発声の有無や音量の大小を操作スイッチ6からの入
力に基づいて制御する。なお、発声の有無や音量の大小
の調節は、スピーカ4の電源の開閉、電流、電圧の制御
によりなされる。制御操作入力部20は、操作スイッチ
6やディジタイザー1、電子ペン2 、キーボード3等か
らの入力を各部に伝え、各部の制御を調整する。
【0052】以上の他、イヤホーンやヘッドフォーン、
印刷部、学習機能発揮部等を有するが、これらは自明か
つ周知の技術内容であるので、図示や説明は省略する。
次に、上記各部のうち、重要なものの構成、作用や機能
発揮の内容等を説明する。図2は、ディジタイザー1、
電子ペン2及び文字特徴抽出部16における一連の作用
を、文字「あ」が入力された場合を例にとって概念的に
示したものである。本図において、(a)、(b)、
(c)は順に手書き文字の筆跡、ディジタイザー1に認
識された文字筆跡座標、抽出された文字筆跡データを示
す。ただし、この具体的な技術内容は手書きワードプロ
セッサー等日常的なものにまで採用されているいわば周
知の技術であるため、これ以上の説明は省略する。
【0053】図3に、文字認識辞書部17内の辞書デー
タの内容を概念的に示す。文字認識辞書は、文字コー
ド、複数の文字特徴量、次辞書へのポインタ(先頭アド
レス)からなり、文字特徴量には、例えばPRL−82
−37「オンライン手書き漢字・ひらがな認識」( 富本
他) で紹介されているように、ストローク形状情報やス
トローク位置情報等を使用する。なお、本実施例では他
にも入力時間間隔、記入枠の認識、ストローク数等様々
の手法を用いている。
【0054】図4には、単語辞書部9内の辞書の内容を
概念的に示す。単語辞書は、(a)に示すように、文字
コードに相応する単語番号の他に形態素解析用の品詞コ
ード、筆記、表記、頻度レベル等、更には(b)に示す
ようにその単語の音声データ若しくは音声データの位置
を保持する。このため、単語の表記と同時に音声データ
を検索することが可能である。
【0055】図5に、音声データを示す。本図におい
て、(a)は生音声データであり、(b)は音声分析デ
ータであり、(c)は数値化された音声データである。
図6は、音声辞書部11内の辞書の内容を概念的に示し
たものである。ただし、これらの内容はオーム社刊 情
報処理学会編「情報処理ハンドブック」、同 渡辺茂他
二名編「マイクロコンピュータハンドブック」等にも紹
介されているいわば周知の技術であるため、これ以上の
説明は省略する。
【0056】以下、図7を参照しつつ本実施例全体の動
作/手順を説明する。図7は、本実施例全体の本発明に
係る動作流れ図である。なお、本発明に係る動作に先立
ち手書きで入力され既に文字認識が終了した文字がある
場合には、文字入力者のディジタイザー1上の所定位置
への電子ペン2の接触による確認操作等を開始(トリガ
ー)信号として必要な初期化処理がなされる。
【0057】その内容は、各部の変数の初期化、具体的
には認識の終了した文字筆跡データの候補文字表示面
(図示せず)からの消去、ディジタイザー1に設けられ
た小さいCRT(図示せず)やCRT5上の所定位置で
の手書き文字の筆跡そのもの消去、リセットフラグのク
リア、認識開始フラグのクリア、条件に応じての認識文
字数のクリア、文字の種類のクリア等である。
【0058】(S1)初期設定後、改めて認識対象とな
る手書きの文字入力がディジタイザー1、電子ペン2に
よりなされ、その文字認識が開始される。 (S2)文字特徴抽出部16により、文字特徴データの
抽出がなされる。 (S3)文字認識部18により、文字認識辞書部17内
の特徴パターンと照合することを中心とする認識処理に
より文字認識がなされる。
【0059】(S4)文字認識部18により、候補文字
が抽出される。 (S5)文字計数部13により認識対象の文字数が1か
否かが判断される。 (S6)1であるならば、第1順位の候補文字か否かが
判断され、第1順位の候補文字は音声合成部12に送ら
れる。第2順位以下の候補文字はCRT5に送られる。
【0060】(S7)1でないならば、候補文字は単語
辞書部9へ送られ、単語辞書部9内の検索がなされる。 (S8)候補文字の文字解析情報の有無が判断される。 (S9)単語辞書部9に文字解析情報があれば、候補文
字を文字解析情報に相応する文字と置換される。具体的
には、認識対象の候補文字が「東」と「西」であった場
合に、もし「東西」という単語が単語辞書部9に登録さ
れておれば、個別の2つの文字情報でなく、「東西」と
いう一の単語情報とされる。なお、文字認識後処理部1
0においては、各候補文字を組み合わせて構成される単
語の使用頻度をもとに、所定の手順で各候補文字を組み
合わせて候補単語を、そしてそれらの順位を決定する。
ただし、その手順は、例えば本願出願人が、別途特願平
6−57362号「文字認識装置」等で手書き文字認識
装置用に開示しているものであるため、これ以上の詳細
な説明は省略する。
【0061】(S6)次いで、各候補単語は、第1順位
か否か判断される。第1順位以外の候補単語はCRT5
に送られる。 (S9)第1順位の候補文字、候補単語の音声が合成さ
れる。このため、例えば2つの文字「東」と「西」が一
体化された第1順位の候補単語「東西」では、「ひが
し」と「にし」という音声でなく、「とうざい」という
音声が合声されることとなる。
【0062】(S10)第1順位の候補単語の発声の指
示の有無等が判断される。 (S11)もし、発声の指示操作がなされているなら
ば、所定の音量での発声がスピーカ4よりなされる。 (S12)もし、発声の指示操作がなされていない、あ
るいはなされていても文字入力者による次の認識対象の
文字の入力がなされれば、発声は中止される。なお、発
声準備中に次の文字の入力がなされれば発声処理が中止
となるのは、第1により正確な文字認識、単語認識を目
指して次の文字も含めてあらためて文字認識後処理を行
うため、第2に手書き文字入力者が後でまとめて確認す
るためである。
【0063】(S12)CRT5は、キーボード入力の
日本語ワードプロセッサーと同様に候補文字、候補単語
をその順位に応じて所定の位置に表示する。 (S13)手書き入力者は、スピーカ4からの発声によ
り、第1候補文字あるいは候補単語が正しいか否かを耳
で判断する。勿論、発声中止中であれば、CRT5の表
示を見て判断する、若しくは後でまとめて耳で判断する
こととなる。
【0064】(S14)第1順位の認識結果が間違って
おれば、手書き入力者はCRT5に表示された第2順位
以下の候補文字、候補単語から入力を意図したものを選
択する等して修正を行う。 (S15)入力を意図した文字、単語が最終的な認識結
果として確認された段階で、手書き入力者は所定の確認
操作をなす。
【0065】次に、文字認識後処理の内容を具体例に即
して説明する。図8は、文字認識の後処理で扱う文字デ
ータ情報の具体例である。本図の最上段は、手書き入力
者が入力を意図した「明日は晴天なり」という文であ
り、下の3段はこの入力された文字データに対する誤っ
た文字認識の結果である。上より順に「夫」、「リ」、
「月」が間違って認識された文である。このように、通
常は文字認識結果には誤認識した文字が含まれることが
多い。そして、本実施例の文字認識後処理部10は、正
しい文字認識率の向上のみならずこのような間違った文
字認識の発見と訂正にも有効である。
【0066】以下、これについて説明する 文字認識率の向上について 入力者が「晴天」を手書き入力したが、「天」はいわゆ
る汚ない文字であったため文字認識部17における評価
値が低かったが、「晴」の方は正確な入力がなされたた
め認識評価値が高かったとする。この場合、文字認識後
処理部10は、単語辞書部9内を検索し、単語「晴天」
を見出す。さて、単語「晴天」は通常よく使用される上
に、「晴」の認識評価値が高いため、たとえ「天」の認
識評価値は低くても正しく「天」と、ひいては正しく
「晴天」と認識される確率が高くなる。
【0067】同じく、文字解析情報として、平仮名の
「り」と片仮名の「リ」については、その前や後に平仮
名や片仮名があるときは、認識対象の手書き入力の
「り」や「リ」もそれと同じ種類の仮名と判断するよう
評価値に重み付けを行う旨の指示が入っている。このた
め、正しく平仮名の「り」と認識される確率が高くな
る。なお、後の実施例にも関係するため、本動作の流れ
図を図9の(a)に一般的な形で、(b)に個別的な形
で示す。そして、図9の(b)は図9の(a)のa2の
ステップ部の詳細となる。
【0068】たとえ、「明日」が誤ってよく使用され
る単語「明月」と認識されたとしても、「アス」でなく
「メイゲツ」と発声されるため、手書き入力者は誤認識
がなされたことに気付き易い。次に誤認識文字の修正作
業について説明する。 今、「晴天」が誤って「晴夫」と認識されたとする。
この場合、漢字「晴」と組みあわさって単語をつくる、
かつ「天」に形状の似た漢字がないため、単独の漢字
「夫」のみが修正の対象となる。そして、第2順位以下
の候補文字として認識された上で所定位置に表示されて
いる漢字「天」が手書き入力者のディジタイザー1上の
所定位置への電子ペン2の接触操作等により正しい文字
と指定され、修正がなされる。そして、この場合にはこ
の「天」の読み音「てん」が発音されることとなる。
【0069】単語「明日」が誤って「明月」と認識さ
れた場合には、二文字からなる単語「明月」が修正対象
とされる。この場合には、第2順位以下の候補単語とし
てディジタイザー1に組み込まれた小さな液晶表示部や
CRT5の所定位置に表示された候補単語「明目」、
「明日」、「明白」の中から手書き入力者の意図する
「明日」が正しい単語として指定され、この読み「あ
す」が発音されることとなる。すなわち、今度は単語の
読みが発音の対象となる。
【0070】以上、本発明の第1実施例を説明してきた
が、本実施例の基本的な考え方は、第1に認識対象の候
補文字をその前後に入力された文字といっしょに使用さ
れる頻度を考慮の上候補順位を見直し、第2にこの上で
入力された複数の文字が単語を構成するものであるなら
ば文字毎でなく単語で発音することにある。そして、こ
の2つの考えはそれぞれ単独で若しくは組み合わせて種
々応用が可能である。
【0071】次に応用的な実施例について、その構成、
作用、効果を説明する。 (第2実施例)本実施例は、基本的には先の第1実施例
と同じである。このため、わざわざ全体の構成図や動作
流れ図等をもとにしての各部の構成、作用の説明を行う
ことは省略し、本実施例固有の構成、動作流れのみ説明
する。
【0072】日本語の手書き文書においては、その性質
上、平仮名入力が多い。ところで、ディジタイザー1内
の所定の1文字部分の記入枠に記入された平仮名は、原
則として1文字毎に認識対象とされる。さてこの場合、
一般的には平仮名であるためこれを構成するストローク
数は通常は3以下と極めて少なく、ひいては速やかに候
補文字の選定がなされ、また文字認識後処理も原則とし
てない上に、一文字一発音であるため速やか、かつ正し
い発声がなされる。ひいては、平仮名であるだけに手書
き入力は速いが、充分これに追随しての正しい発声がな
され、また平仮名であるだけに聞き間違いの恐れも少な
い。
【0073】しかしながら、以上はあくまでも一般的、
原則的なものであり、一部の平仮名はこうはいかない。
具体的には、助詞の「は」、拗音、促音である。ただ、
幸いなことに、これらを表すこととなる仮名文字は、そ
の前後の文字等に大きな特徴があるため、これを利用し
て簡易な文字認識後処理をなすものである。なお、この
場合、仮名文字であるだけに認識速度が早く、認識率も
高いため、文字認識後処理をなすに際して、応答性のお
くれ等の実用上の問題は何も生じないのは勿論である。
以下、本実施例におけるこれらの処理について、順に説
明する。
【0074】ひらがな「は」が入力されたとする。この
場合には、文字認識後処理部へ送られ、その直前に手書
き入力された文字、単語の品詞、文字そのものが調べら
れる。そして、若し品詞が「名詞」であったり、直前の
文字が「私」、「僕」、「君」等実質的な名詞であった
ならば、この入力された平仮名「は」は、「HA」と発
音されず「WA」と発音されることとなる。
【0075】この他、前に入力された文字が平仮名
「に」、後に入力された文字が「,」である場合にも
「WA」と発音される。これは、それらの場合には助詞
である可能性が高いことを反映させたものである。逆
に、前に「。」がある、前に入力された文字がない等文
頭であるときは、「HA」となる。本「は」の発音の区
分の際の動作流れを図9の(c)に示す。そして、この
動作は図9の(a)のa2のステップに相当するもので
ある。なお、文末の場合にも「HA」の確率が高いが、
文字入力間隔とのかねあいで、その確認の困難なことも
あるため、本実施例では採用していない。
【0076】「促音」、「拗音」の入力があった場合に
も同様の処理を行う。この場合「促音」、「拗音」を表
すこととなる仮名文字はその形状が小さいためその認識
は極めて容易になされる。この上で「かって」、「り
ゃ」、「みゃ」、「きゅ」、「ひゃ」等は正しく発音さ
れることとなる。本発音処理の動作流れを図9の(d)
に示す。そしてこれは図9の(a)のa2のステップに
相当するものである。
【0077】次に、「じ」、「ぢ」、「ず」、「づ」の
入力があった場合には文字認識後処理の一環として、単
語辞書部に文字解析情報の一としてあらかじめ登録され
ている規則を参照し、誤記の有無を検査し、必要に応じ
て手書き入力者に個の旨の注意喚起を行う。なお、この
規則であるが、「じ」と「ぢ」では通常「じ」が使用さ
れ、「ぢ」が使用されるのは例外的であり、同じく
「ず」と「づ」では「ず」が使用され「づ」は例外的で
ある。このため、前後の文字との関係で例外的な使用と
なる場合のみ、前後の文字と一体にしていわば単語とし
て扱い、この単語のみあらかじめ単語辞書に登録してお
き、これと照合する。例えば、「ぢ」が入力された場合
にはその前後の文字と組み合わせた文字からなる単語が
単語辞書になければ誤記と判断し、「じ」が入力された
場合には、「じ」を「ぢ」とみなした上でその前後の文
字と組み合わせた文字からなる単語が登録されておれば
誤記と判断するものである。誤記訂正の動作流れを図1
0の(a)に示す。そして、これは図9の(a)のa2
のステップに相当するものである。なお、図10は本来
図9と一体のものであるが、大きさの都合で別図とした
ものである。 (第3実施例)本実施例も、基本的には先の第2実施例
と同じく、第1実施例の応用である。このため、わざわ
ざ構成図や動作流れ図等をもとにしての各部の構成、作
用の説明は省略し、本実施例固有の構成のみ説明する。
【0078】漢数字の「一」と「二」は、各々数字のマ
イナス記号「−」と等号「=」に形状が似ており、しか
も仮名と同じく字画数が少なく、また実用上使用される
頻度が多い。このため、これらの文字は誤認識され易い
だけでなく、誤認識に基づく誤発音は音の性質として異
質であるため、手書き入力者を混乱させるもとになる。
【0079】ところで、マイナス記号、等号は、それら
単独で手書き入力されることはまずなく、
「+」、「(」等所定の記号と共に入力されることがほ
とんどである。また、その前後に「,」があることもま
ずない。このため、文字認識後処理として、同時に入力
された文書中に、これらの記号があるか否か、あるいは
後続の文字が「,」か否かを判断することでかなりの確
率で漢数字か数学の記号かを判定しえる。しかも、この
場合も仮名文字と同じく字画は少ないため、「一」、
「二」、「−」、「=」そのものについての認識速度、
認識率は充分なものであり、文字認識後処理に際して何
ら応答性の不都合は生じない。なお、一文の認識は等、
「。」、「,」、「、」の有無等で判断する。
【0080】なお、判別処理の動作流れを図10の
(b)に示す。そして、これは図9の(a)のa2ステ
ップに相応するものである。 (第4実施例)本実施例も、基本的には第1実施例と同
じである。このため、本実施例固有の構成、作用、効果
のみ説明する。
【0081】日本語においては、動詞の活用があり、ま
たこのため一応の規則はあるものの動詞の活用部の仮名
の有無がまちまちである。例えば、「受け付け」と「受
付」、「手書きで入力」と「手書文書」の「手書」等で
ある。この場合、例えば「受」と「付」という漢字に各
々「U」と「TSU」という発音が登録されているなら
ば、「受け付け」という手書き入力時には「UKETS
UKE」と正しく発音されるが、「受付」という手書き
入力があり、しかもこの単語が単語辞書に登録されてい
なかったならば「UTSU」と発音されることとなり、
手書き入力者は混乱する。
【0082】そこで、漢字の入力があった場合に、その
漢字が動詞か否かも併せて単語辞書に登録してあり、か
つ動詞であるならば、直後の文字が仮名文字か否かを判
断し、もし仮名文字であるならばその漢字の最後の読み
の音素(漢字「受」に「UKE」が登録されているなら
ば「KE」)と直後の仮名文字の音素の子音が一致する
か否かを判断する。
【0083】若し一致するならば、両文字をいわば一個
の単語として音声処理をするものである。その処理の内
容としては、例えば同一の発音ならば、一片の音素を省
略することである。図11は、本実施例の基本的な動作
流れを示す図である。 (第5実施例)本実施例は、先の第1実施例の応用例で
あり、また先の第4実施例の一変形例でもある。
【0084】本実施例では、単語辞書部に名詞はその旨
併せて登録してある。また、「が」、「は」等助詞とな
ることが多い所定の仮名文字については、直前に入力さ
れた単語が名詞か否かを判断し、もし名詞であるなら
ば、その名詞と一体的な擬制単語となるよう文字解析情
報が登録されている。このため、実際上多い(名詞+所
定の助詞)という組み合わせは、実際の会話や手書き入
力者の念頭にあるいわば一体的な単語として発音される
こととなる。
【0085】なお、漢字複数からなる手書き入力があっ
たときには、併せて文字認識後処理がなされるのは勿論
である。 (第6実施例)本実施例も、基本的には先の第1実施例
と同じであり、その応用例である。このため、わざわざ
構成図や動作流れ図等をもとにしての各部の構成作用の
説明を行うことは第2から第5実施例と同様に省略し、
本実施例固有の構成のみ、その目的とからめて説明す
る。
【0086】同じ漢字でも日本と中国とでは読みが異な
る。更に、中国においては五大方言毎に読みがかなり異
なる漢字が多数存在する。同様なことは、欧米系の言語
においても、同一単語に対して英国と米国とでは発音が
異なるものが多数存在し、ドイツ語では高地と低地等地
方による発音の相違もある。スペイン語、ポルトガル語
も欧州と米州(ポルトガル語ならばブラジル)とでは異
なる。また、日本では、漢字には通常は音読みと訓読み
とがある。このため、本実施例は手書き入力者の如何に
応じていずれの読み音を採用するか選択するものであ
る。
【0087】なお、本実施例では、中国語と日本語の読
みの選択、英語と米国の読みの選択等は、単語辞書部及
び音声合声部の記憶内容を該当するデータを格納した、
そして別途作成された別体のフロッピーディスクから読
み取った上で一新することによりなされるものとしてい
る。これは、データ量が膨大となるためである。この
際、欧米系文字の手書き入力に際しては、単語と単語の
間に一字分の無記入枠が生じるので、単語の認識は容易
である。
【0088】一方、日本語における漢字の音読みと訓読
みの選択は、手書き入力者の便宜のため、選択スイッチ
にてなされるものとしている。このため、音声合成部に
おける漢字に対する音声データには、音読みと訓読みと
を識別するフラグが付されており、選択スイッチの操作
により一方の読み音のみが取り出される。これは、「手
書き」における「手書」等漢字二字のみからなる単語と
しては辞書に登録されていないであろうことが多い漢字
の組み合わせにおいては、重箱読み語、桶読み等例外も
あるが、一方の漢字が訓読みならば他方の漢字も訓読み
のことが多く、逆に音読みならば音読みのことが多い。
このため読みはいずれか一方にした方が聞き取り易いこ
と、またこれらの場合、一般的には訓読みの方が多いこ
とを考慮したものである。ただし、音読み、訓読みのい
ずれを採用するかは手書き入力の対象となっている文書
の正確や入手入力者の好みによる。このため選択可能と
したものである。
【0089】なお、単語辞書部に登録されている単語に
ついては、音読みと訓読みの選択は無関係であるのは勿
論である。 (第7実施例)本実施例も、基本的には先の第1実施例
と同じであり、その応用例である。このため、わざわざ
構成図や動作流れ図等をもとにしての各部の構成作用の
説明を行うことはその他の実施例と同様に省略し、本実
施例固有の構成等のみ説明する。
【0090】本実施例では、ディジタイザー1の一文字
分の手書き文字入力枠が連続する部分の上下(横書きの
場合)、左右(縦書きの場合)には、別途電子ペン2の
接触を検知する電子ペン接触検知部が設けられている。
そして、認識対象となった手書き文字列の最終手書き文
字の記入枠の上下(横書きの場合)、左右(縦書きの場
合)の電子ペン接触検知部若しくは次の手書き文字記入
枠に電子ペンの入力があれば発声部による発声は中止さ
れる。更に、電子ペン接触検知部への電子ペン2の接触
がなくなる若しくは次の文字記入枠の文字の記入が終了
すれば、中止されていた一応認識が終了し、第1候補と
されていた文字や単語、若し次の記入枠への文字入力が
あったため中止されていた場合にはその枠へ記入された
文字も含めての発声がまとめて順次なされる。なお、更
に次の記入枠への手書き入力があれば、この発声は繰り
越されるのは勿論である。そして、これにより手書き文
字入力者は、手書き文字の入力が一区切りついた時点で
耳による確認を行う。これにより、応答性の遅れから生
じる目下手書き中の文字と耳で確認を行なっている文字
とが相違することから生じる混乱、区分けしての認識の
ための疲労の低減が図れる。ひいては、文書の推敲も楽
となり、また手書き入力速度の向上も計れる。 (第8実施例)本実施例は、手書き入力の間合いを検出
し、これがあらかじめ設定されている所定値よりも大き
ければそれ以前に入力された文字のみを独立の認識対象
とし、それ以降に入力された手書き文字は別の認識処理
を行うものである。
【0091】本実施例においては、主な固有の構成はソ
フト的になされる。すなわち、ディジタイザーへの一ス
トローク(字画)分の手書き入力が終了後、次の手書き
入力があるまでの時間間隔を同期信号(クロック信号)
をもとに計測し、一定時間間隔以上あるならば、その前
後の手書き入力の文字判断と発声処理を例のものとする
ことによりなされる。ただし、漢数字「一」、「二」と
数学の記号「−」、「=」の判別処理については、この
限りでない。
【0092】これは、手書き入力において入力者が次の
文書の文言を考えたり、入力のひとくぎりがついたりし
たときに間合いがあくことを反映させたものである。こ
れにより、思考の中断、進歩にあわせての文字認識、発
生処理が適切になされることとなる。また、この場合、
間合いの有無を検出するためのしきい値を手書き入力者
の好みやクセに応じて調整可能とすることにより、より
実用性を向上させうる。
【0093】以上、本発明を実施例及びその応用例に基
づいて説明してきたが、本発明は何も上記実施例等に限
定されないのは勿論である。すなわち、以下のようなも
のも本発明に含まれる。 (1)製造の便宜等のため、本発明の一の構成要素(要
件、部、手段)を複数に分割している、逆に複数の構成
要素を一体のものとしている、あるいは適宜これらを組
み合わせている。
【0094】(2)外部からの騒音に邪魔されないよ
う、イヤホンやヘッドホンを取り付け可能とし、またス
ピーカ等の音量の大小の調整が可能なだけでなく、手書
き入力者の好み等に即して発声の周波数や男性の声、女
性の声等の選択や調整も可能としている。なお、男性の
声、女性の声の選択は、音声辞書部を構成するフロッピ
ーディスク取換えによりなされるようにし、本体の価格
の低価を図っている。
【0095】(3)各順位の候補文字や候補単語等の表
示はCRTでなく、ディジタイザーの文字記入枠の前
(上側)後(下側)等とし、これにより視認も容易とし
ているだけでなく、作成中の文書の目下入力がなされて
いる部分もこのようにしている。 (4)第2順位以下の候補文字、候補単語も必要に応じ
て発声するようにしている。
【0096】(5)国語や方言による発音、読みの相違
は、あらかじめ本体の記憶部に全て記憶させておき、手
書き入力者の選択やスイッチによる操作を可能とし、こ
れにより般用性を増している。
【0097】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては文字入力を音声で確認するため視線をディジタイザ
ーからCRT等へ変更する必要がなくなる。ひいては、
視線の変更が不必要となり、思考の妨げや緊張がなくな
り、より高速の文字入力が可能となる。
【0098】また、単語辞書を使用するため、1文字ず
つ認識結果を確認しつつ入力するのに比較して認識率の
向上と発声の高速化が図れ、発声による確認も入力者の
意識の内にある読みと同じであることが多くなるため容
易となる。また、単語辞書は、所定の仮名文字等に必要
最小限の形態素解析等を考慮したものであるため、小容
量ですむ、ひいては安価な一方で、多くの応用性と適用
性があり、実用上充分な高速検索と文に即した発声が可
能となる。
【0099】また、単語辞書に音声解析情報も登録した
ものであるため、文字認識の後処理に際して単語辞書を
検索するだけで、音声データの獲得と文字認識の両方が
可能となり、より高速かつ認識率の向上が図れる。しか
も、基本的な規則は十分に包含しているため、実用性は
極めて高い。また、「は」、「り」、促音、拗音等特殊
な文字の発声、認識も正確となる。しかも、応答性の遅
れは少なく、簡単な構成で済むため、経済性に優れる。
【0100】また、「一」、「二」、「−」、「=」等
字画数が簡単な一方で誤認識し易い文字については、同
じ文中の他の文字も認識に反映させるため認識率が向上
する。また、手書き入力者の動詞の活用、送り仮名、文
法等の規則への無関心、無知に伴う送り仮名の誤用等に
も柔軟に対処しうる。
【0101】また、発音に際して名詞や動詞と助詞や助
動詞を一体的に処理するため、実際の思考に近く、手書
き入力者の確認が楽となる。また、複数の読みのある文
字、方言や国語(言語)の相違に柔軟に対処しえる。ま
た、複数の読みのある文字に対して、勿論例外も存在す
るが、多くの場合に適用されるしかも簡単な規則を適用
することにより、正しい発音、発声がなされる確率を向
上させ、手書き入力者の耳による確認が容易となる。
【0102】また、認識結果の発声準備中に次の文字を
入力すると発声が中止されるため、使用者の文字入力の
如何、具体的には高速入力時に発声を制御可能であり、
しかも文字を正しく認識する確率は向上する。また、発
声が制御可能であるため、会議や教室等静粛を要求され
るところでも使用することが可能となる。
【0103】また、手書き入力者の思考上にある読みと
装置の発声とが必ずしも一致していないため、慣れない
場合にはまごつくことも多いが、任意の時期に、一定時
間文字認識を中断する機能及び再開する機能を付したこ
とにより、音声による確認を必要なときのみあるいはま
とめて行うことが可能となる。このため疲労も少なくな
る。
【0104】また、手書き入力の間合いを検出して文字
認識、発声処理を制御するため、精度や実用性がより向
上する。しかも、この間合いが調整可能であるため、手
書き入力者の好みやクセへの対応性が向上する。更に、
音量の調節も可能である。このため、大きな音声の必要
がない場合には、簡易な操作で小さな発声としえる。
【0105】また、勿論、認識結果を表示装置上に表示
することも可能であるため、それに慣れた手書き入力者
にも使い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発声機能を有する文字認識装置の
第1実施例の構成図である。
【図2】上記実施例における手書き入力による文字筆跡
から文字筆跡データを作る様子の概念図である。
【図3】上記実施例における文字認識辞書の内容の概念
図である。
【図4】上記実施例における単語辞書解析情報と音声デ
ータの内容の概念図である。
【図5】上記実施例における音声情報の内容の概念図で
ある。
【図6】上記実施例における文字単位の音声辞書の内容
の概念図である。
【図7】上記実施例における文字認識後処理と発声を中
心とした動作流れ図である。
【図8】上記文字認識結果として出力された入力文字列
の例である。
【図9】上記実施例等における特殊文字の判別処理の動
作流れ図である。本図の(a)は基本的動作流れ図であ
る。(b)は、「り」と「リ」の判別処理の流れ図であ
る。(c)は、仮名「は」の発声処理の流れ図である。
(d)は、同じく促音と拗音の発声処理の流れ図であ
る。
【図10】(a)は、「じ」、「ぢ」の誤記判別の流れ
図である。(b)は、漢数字「一」、「二」と数学の記
号「−」、「=」の判別の流れ図である。
【図11】本発明の第4実施例の固有の処理の流れ図で
ある。
【図12】従来の発声機能を有する文字認識装置の構成
図である。
【図13】従来の発声機能を有する文字認識装置の構成
図である。
【符号の説明】
1 ディジタイザー 2 電子ペン 3 キーボード 4 スピーカ 5 CRT 6 操作用ボタン 7 フロッピーディスク収納部 8 MCPU 9 単語辞書部 10 文字認識後処理部 11 音声辞書部 12 音声合成部 13 文字計数部 14 入力検知部 16 文字特徴抽出部 17 文字認識辞書部 18 文字認識部 19 表示発声制御部 20 制御操作入力部

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が手書きで文字を入力する入力部
    と、 前記入力手段から入力された手書きの文字データから文
    字を特徴づけるデータを抽出する文字特徴抽出部と、 文字と該文字を認識するのに使用する特徴データとを対
    応づけて登録している文字認識辞書部と、 前記文字特徴抽出部から得られる入力された文字を特徴
    づけるデータを検索キーとして前記文字認識辞書部の特
    徴データと照合して、その確からしさを示す値を算出
    し、入力された文字に対応する候補文字をその確からし
    さを示す値と共に出力する文字認識部と、 文字及びその文字若しくはその文字を含む単語の認識処
    理若しくは発声処理に役立つ情報たる文字解析情報を対
    応づけて登録してある単語辞書部と、 複数の手書き文字に対して前記文字認識部により抽出さ
    れた各1つ以上の候補文字に対して、前記単語辞書部を
    調べ文字解析情報に相応した処理をなした上で一定以上
    の近似度を有することを示すこととなる文字情報が存在
    する場合には、それらの各候補文字を該近似する文字情
    報の示すこととなる候補単語に置き換える文字認識後処
    理部と、 文字とその音声情報とを対応付けて登録してある音声辞
    書部と、 単語とその音声解析情報とを対応付けて登録してある音
    声単語辞書部と、 前記文字認識後処理部によって文字解析情報の候補単語
    がえられた場合には、その候補単語を前記音声単語辞書
    部を用いて、そうでない場合にはその文字を前記音声辞
    書部を用いて音声情報に変換する音声合成部と、 前記音声合成部が変換した音声情報を発声する発声部と
    を備えたことを特徴とする発声機能を有する手書き文字
    認識装置。
  2. 【請求項2】 前記単語辞書部は、登録してある単語に
    ついては、その音声解析情報をも併せて登録することに
    より音声単語辞書を兼ね、 前記音声合成部は、文字解析情報のえられた単語につい
    ては前記単語辞書部に登録されている音声解析情報を使
    用して音声情報に変換することを特徴とする請求項1記
    載の発声機能を有する手書き文字認識装置。
  3. 【請求項3】 前記単語辞書部内の文字解析情報とは、
    文字とその文字を含む単語の手書き文書に使用される使
    用頻度に関係する定数であり、 前記文字認識後処理部における文字解析情報に相応した
    処理とは、前記文字認識部が出力した各候補文字そのも
    のの確からしさを示す値と各候補文字を組み合わせてな
    る単語の前記単語辞書部内のその単語の使用頻度に関係
    する定数とから各単語そのものの確からしさを算出する
    ことであることを特徴とする請求項1若しくは請求項2
    記載の発声機能を有する手書き文字認識装置。
  4. 【請求項4】 前記単語辞書部内の文字解析情報とは、
    所定の単一若しくは複数の仮名文字についてはその直前
    に入力された単一若しくは複数の漢字からなる単語の品
    詞の種類であり、また単一若しくは複数の漢字からなる
    所定の単語についてはその品詞であり、 前記文字認識後処理部における文字解析情報に相応した
    処理とは、前記文字認識処理部が出力した所定の単一若
    しくは複数の仮名文字について、対応づけられた品詞と
    その前に入力された単一若しくは複数の漢字からなる単
    語について対応づけられた品詞とが一致するか否かを判
    別し、若し一致するならば両者を一の単語とみなすよう
    にするものであり、 前記音声単語辞書部には、このみなし単語を連続して発
    音させることとなる音声解析情報が登録されていること
    を特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の発声機能
    を有する手書き文字認識装置。
  5. 【請求項5】 前記単語辞書部に登録してある文字及び
    その文字解析情報とは、拗音を表すこととなる仮名文字
    及び該仮名文字とその前若しくは前と後に入力された仮
    名文字とを一の単語とみなすというものであり、 前記文字認識後処理部の文字解析情報に相応した処理と
    は、拗音とその前若しくは前と後に入力された仮名文字
    とを一の単語とみなすようにするものであり、 前記音声単語辞書部には、この拗音を含むみなし単語と
    その音声解析情報とが登録されていることを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の発声機能を有する手書
    き文字認識装置。
  6. 【請求項6】 前記単語辞書部に登録してある文字及び
    その文字解析情報とは、促音を表すこととなる仮名文字
    及びその前後に入力された文字が仮名文字であるならば
    これら三文字を一の単語とみなすようにするというもの
    であり、 前記文字認識処理部における文字解析情報に相応した処
    理とは、これら三文字を一の単語とみなすようにするも
    のであり、 前記音声単語辞書部には、この促音を含むみなし単語と
    その音声解析情報とが登録されていることを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の発声機能を有する手書
    き文字認識装置。
  7. 【請求項7】 前記単語辞書部に登録してある文字及び
    その文字解析情報とは、促音を表すこととなる仮名文字
    及びその前に入力された文字が漢字であるならばこれら
    二文字を一の単語とみなすというものであり、 前記文字認識処理部における文字解析情報に相応した処
    理とは、これら二文字を一の単語とみなすようにするも
    のであり、 前記音声単語辞書部には、この促音を含むみなし単語と
    その音声解析情報とが登録されていることを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の発声機能を有する手書
    き文字認識装置。
  8. 【請求項8】 前記単語辞書部に登録してある文字及び
    その文字解析情報とは、動詞である漢字若しくは単語及
    びその漢字若しくは単語に後続する文字が仮名であるな
    らばその発音を調べ、若しその音素の子音が該漢字若し
    くは単語の最後の音素の子音と一致するならば両文字を
    一の単語とみなすというものであり、 前記文字認識後処理部における文字解析情報に相応した
    処理とは、前記音声辞書部若しくはこれと前記単語音声
    辞書部とを調べ、上記文字解析情報に該当するならば前
    記漢字若しくは単語とその直後の仮名文字を一の単語と
    みなすようにするものであり、 前記音声単語辞書部にはこのみなし単語とその音声解析
    情報とが登録されていることを特徴とする請求項1若し
    くは請求項2記載の発声機能を有する手書き文字認識装
    置。
  9. 【請求項9】 前記文字認識部により抽出された候補文
    字が、平仮名の「り」若しくは片仮名の「リ」のいずれ
    かの一か否かを判別する「りリ」判別部と、 前記「りリ」判別部により「り」若しくは「リ」のいず
    れか一と判別されたならば、その前後の文字が平仮名か
    片仮名か若しくは漢字か否かの少なくも一を判断する
    「りリ」前後文字判断部と、 前記「り」及び「リ」に対して前後の文字が平仮名か片
    仮名か若しくは漢字か否かの少なくも一に対して、それ
    らの内容に応じた前記文字認識辞書部の特徴データに付
    すべき所定の重みづけ値を登録してある「りリ」重みづ
    け辞書部と、 前記前後文字判断部の判断結果をもとに前記「りリ」重
    みづけ辞書部から重みづけ値を取り出した上、前記文字
    認識部に再度この重みづけ値を使用して文字認識を行な
    わせる「りリ」再文字認識制御部とを有していることを
    特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の発声機能を
    有する手書き文字認識装置。
  10. 【請求項10】 前記音声単語辞書部は、平仮名「は」
    については「HA」と「WA」の2種の音声情報が登録
    してあり、更に前記文字認識部により抽出された候補文
    字が「は」か否かを判別する「は」判別部と、 前記「は」判別部により「は」と判別されたならば、そ
    の直前に入力された文字が平仮名の「に」若しくは名詞
    を表す漢字である、直前に入力された単語が所定のもの
    である、直後に入力された文字が「,」若しくは「、」
    であるの少なくも一に該当するか否かと文頭に入力され
    ていないことを判断する「は」前後文字判断部と、 前記「は」前後文字判断部にて該当するかつ文頭に入力
    されていないと判断されたならば、前記音声合成部にお
    ける該候補文字を音声情報に変換する際に「WA」の発
    音を採用し、該当しない若しくは文頭に入力されたと判
    断されたならば「HA」の発音を採用させる「は」音声
    合成制御部とを有していることを特徴とする請求項1若
    しくは請求項2記載の発声機能を有する手書き文字認識
    装置。
  11. 【請求項11】 前記文字認識部により抽出された候補
    文字が平仮名の「じ」、「ぢ」、「ず」、「づ」、片仮
    名の「ジ」、「ヂ」、「ズ」、「ヅ」の少なくも一に対
    して該当するか否かを判別する同発音仮名文字検出部
    と、 前記同発音仮名文字検出部の検出対象とする仮名文字に
    ついて、前後の文字との関係でその正しい用字方法を対
    応づけて登録してある同発音仮名文字正用字法辞書部
    と、 前記同発音仮名文字検出部が該当する仮名文字を検出し
    た場合には、その通知を受けて前記同発音仮名文字正用
    字法辞書部から対応する正しい用字方法を取り出した
    上、前記文字認識部から抽出された該仮名文字の直前直
    後の候補文字と比較し、正しい用字方法か否かを判断す
    る同発音仮名文字正用字法判断部と、 前記同発音仮名文字正用字法判断部が正しくないと判断
    した場合には、その旨の音声による注意喚起を行なう音
    声注意喚起部とを有していることを特徴とする請求項1
    若しくは請求項2記載の発声機能を有する手書き文字認
    識装置。
  12. 【請求項12】 文字と文字の入力時間間隔が所定の値
    以上か否かにより両文字間の間合いの有無を検出する間
    合い検出部と、 前記間合い検出部が間合いを検出した場合には、前記文
    字認識後処理部における処理を、間合いより前と後では
    独立になさしめる文字認識後処理独立制御部とを有して
    いることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、
    請求項9、請求項10若しくは請求項11記載の発声機
    能を有する手書き文字認識装置。
  13. 【請求項13】 前記間合い検出部が間合いの有無を検
    出する際の所定の値を変更設定可能とさせる間合い検出
    用所定時間間隔調整部を有していることを特徴とする請
    求項12記載の発声機能を有する手書き文字認識装置。
  14. 【請求項14】 前記文字認識部により抽出された候補
    文字がマイナス「−」若しくは漢数字の「一」のいずれ
    かの一か否かを判別する「−一」判別部と、 前記「−一」判別部により「−」若しくは「一」と判別
    されたならば、その前所定文字数以内
    に「(」、「)」、「÷」、「×」、「/」、「=」の
    少なくも一につき入力された文字若しくは候補文字が存
    在するか否かを判別する所定記号存在判別部と、 前記「−」及び「一」に対して前記所定記号存在判別部
    が存在すると判別したならば、「−」について、存在し
    ないと判別したならば「一」について前記文字認識辞書
    部の特徴データに付すべき重みづけ値を登録してある
    「−一」重みづけ辞書部と、 前記前後文字判断部の判断結果をもとに前記「−一」重
    みづけ辞書部から重みづけ値を取り出した上、前記文字
    認識部に再度この重みづけ値を使用して文字認識を行な
    わせる「−一」再文字認識制御部とを有していることを
    特徴とする請求項1記載の発声機能を有する手書き文字
    認識装置。
  15. 【請求項15】 前記文字認識部により抽出された候補
    文字が等号「=」若しくは漢数字の「二」のいずれかの
    一か否かを判別する「=二」判別部と、 前記「=二」判別部により「=」若しくは「二」と判別
    されたならば、その前所定文字数以内
    に「(」、「)」、「÷」、「×」、「/」、「−」の
    少なくも一につき入力された文字若しくは候補文字が存
    在するか否かを判別する所定記号判別部と、 前記「=」及び「二」に対して、前記所定記号存在判別
    部が存在すると判別したならば「=」について、存在し
    ないと判別したならば「二」について前記文字認識辞書
    部の特徴データに付すべき重みづけ値を登録してある
    「=二」重みづけ辞書部と、 前記前後文字判断部の判断結果をもとに前記「=二」重
    みづけ辞書部から重みづけ値を取り出した上、前記文字
    認識部に再度この重みづけ値を使用して文字認識を行な
    わせる「=二」再文字認識制御部とを有していることを
    特徴とする請求項1記載の発声機能を有する手書き文字
    認識装置。
  16. 【請求項16】 前記音声辞書部は、複数文字に対して
    複数の読み音を登録しており、更に、 前記音声辞書部を参照の上手書きの文字が複数読み文字
    か否かを判定する文字種別判定部と、 前記文字種別判定部が複数読み文字と判定した場合に
    は、前記音声合成部が前記音声辞書部に登録されている
    複数の読みから音声情報を合成する際にいずれの読みを
    採用するかの選択操作を可能とさせる読み選択制御部を
    有していることを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求
    項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項1
    2、請求項13、請求項14若しくは請求項15記載の
    発声機能を有する手書き文字認識装置。
  17. 【請求項17】 前記複数読み文字が漢字であり、前記
    複数読みとは音読み、訓読みを含むものであることを特
    徴とする請求項16記載の発声機能を有する手書き文字
    認識装置。
  18. 【請求項18】 前記複数読みが方言若しくは国語の相
    違に基づくものであることを特徴とする請求項16記載
    の発声機能を有する手書き文字認識装置。
  19. 【請求項19】 前記発声部の発声を禁じる禁発声スイ
    ッチを有していることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請
    求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求
    項16、請求項17若しくは請求項18記載の発声機能
    を有する手書き文字認識装置。
  20. 【請求項20】 前記発声部の発声状態を選択制御可能
    とさせる発声状態選択部を有していることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
    請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項1
    0、請求項11、請求項12、請求項13、請求項1
    4、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18
    若しくは請求項19記載の発声機能を有する手書き文字
    認識装置。
  21. 【請求項21】 前記音声発声部による認識結果の文字
    の読みを発声中若しくはその準備中に、手書き入力者に
    よる発声中止の所定の入力を検出する発声中止入力検出
    部と、 前記発声中止入力検出部からの入力有の通知を受けると
    前記発声部を中止させる発声中止部を有していることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
    請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、
    請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請
    求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求
    項18、請求項19若しくは請求項20記載の発声機能
    を有する手書き文字認識装置。
  22. 【請求項22】 前記発声中止入力検出部は、 目下発声中若しくは発声準備中の認識対象とされている
    手書き文字列の最終文字が記入された記入枠の上、下、
    左、右の少なくも一の隣接位置若しくは次順位の文字記
    入枠の少なくも一に存在する手書き入力用筆記具の接触
    の有無を検出する筆記具接触検出部と、 該筆記具接触検出部からの接触有の通知により前記発声
    中止部に発声中止入力検出の通知を発する機能発揮制御
    部とを有していることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請
    求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求
    項16、請求項17、請求項18、請求項19、請求項
    20若しくは請求項21記載の発声機能を有する手書き
    文字認識装置。
  23. 【請求項23】 前記発声部は、前記発声中止入力検出
    部からの入力検出の通知がなくなったことによる発声中
    止部からの発声中止命令が消失したときには、該命令の
    ため中止されていた候補文字、候補単語の発声をあらた
    めてなすよう作用する中止後再発声機能発揮部を有して
    いることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、
    請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求
    項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項
    17、請求項18、請求項19、請求項20、請求項2
    1若しくは請求項22記載の発声機能を有する手書き文
    字認識装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009193234A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Dainippon Printing Co Ltd 端末装置、それに用いられるプログラム及び情報処理システム
JP2020134586A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 株式会社河合楽器製作所 歌唱発音文字列自動補正プログラム及び歌唱発音文字列自動補正装置
CN112748809A (zh) * 2019-10-16 2021-05-04 北京搜狗科技发展有限公司 输入法词条的展现方法及装置

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