JPH07296820A - 電気などのエネルギーを発生させる方法およびその発生装置 - Google Patents
電気などのエネルギーを発生させる方法およびその発生装置Info
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- JPH07296820A JPH07296820A JP6282496A JP28249694A JPH07296820A JP H07296820 A JPH07296820 A JP H07296820A JP 6282496 A JP6282496 A JP 6282496A JP 28249694 A JP28249694 A JP 28249694A JP H07296820 A JPH07296820 A JP H07296820A
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- Japan
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- bond
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- energy
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- Y02E60/12—
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- Hybrid Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電池活物質、電解質などの電池の構成材料と
して取り扱いが容易であり、環境受容性の高い、電気エ
ネルギーとして高起電力を発生しうる物質および方法を
える。 【構成】 N−F結合を有する化合物と、該化合物に対
して電子を供与する化合物との間で電気化学反応により
電気エネルギーとして3V以上の起電力を発生させるN
−F結合を有する化合物を用いる電気などのエネルギー
を発生させる方法。
して取り扱いが容易であり、環境受容性の高い、電気エ
ネルギーとして高起電力を発生しうる物質および方法を
える。 【構成】 N−F結合を有する化合物と、該化合物に対
して電子を供与する化合物との間で電気化学反応により
電気エネルギーとして3V以上の起電力を発生させるN
−F結合を有する化合物を用いる電気などのエネルギー
を発生させる方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高起電力の電気などの
エネルギーを発生させる方法、その装置ならびに電気な
どのエネルギーを発生させるN−F結合を有する化合物
およびそれを用いた電池に関する。さらに詳しくは、電
池活物質、電解質などの電池の構成材料として取り扱い
が容易であり、環境受容性の高い材料を用いた電気など
のエネルギーを発生させる方法に関する。
エネルギーを発生させる方法、その装置ならびに電気な
どのエネルギーを発生させるN−F結合を有する化合物
およびそれを用いた電池に関する。さらに詳しくは、電
池活物質、電解質などの電池の構成材料として取り扱い
が容易であり、環境受容性の高い材料を用いた電気など
のエネルギーを発生させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気などのエネルギーを発生させ
る方法を利用する代表的な装置としては、電池があげら
れ、種々の化合物が電池用の電解質、正極活物質として
使用されている。
る方法を利用する代表的な装置としては、電池があげら
れ、種々の化合物が電池用の電解質、正極活物質として
使用されている。
【0003】電池は民生用の簡便な電気エネルギー源と
して、あるいは高度な機器の重要なエネルギー源として
必要不可欠のものとなっており、その種類も要求される
性能に応じて多種多様のものが研究開発されている。
して、あるいは高度な機器の重要なエネルギー源として
必要不可欠のものとなっており、その種類も要求される
性能に応じて多種多様のものが研究開発されている。
【0004】電池の代表的構成は正極活物質/電解質/
負極活物質からなり、通常小型化、軽量化、あるいは大
型化、さらには長寿命化、高出力化、高起電力化、長期
低出力化、広使用温度範囲、安全性、環境受容性など多
岐に亘る要求に応じてそれぞれ異なる材料を組合せるこ
とにより作製されている。たとえば密閉型の一次電池と
して知られるリチウム一次電池は、高エネルギー密度、
低自己放電率、広使用温度範囲、耐漏液性などに優れて
おり、有機電解液と、正極活物質としてフッ化カーボン
を用いたフッ化カーボン/リチウム電池や、二酸化マン
ガンを正極活物質とした二酸化マンガン/リチウム電
池、正極活物質を酸化銅とした酸化銅/リチウム電池が
知られている。各々の特長としては、フッ化カーボン/
リチウム電池では高起電力、長期貯蔵性、二酸化マンガ
ン/リチウム電池では高起電力かつ低廉価性、また酸化
銅/リチウム電池では従来の電池(1.5V)との互換
性を有する点があげられる。
負極活物質からなり、通常小型化、軽量化、あるいは大
型化、さらには長寿命化、高出力化、高起電力化、長期
低出力化、広使用温度範囲、安全性、環境受容性など多
岐に亘る要求に応じてそれぞれ異なる材料を組合せるこ
とにより作製されている。たとえば密閉型の一次電池と
して知られるリチウム一次電池は、高エネルギー密度、
低自己放電率、広使用温度範囲、耐漏液性などに優れて
おり、有機電解液と、正極活物質としてフッ化カーボン
を用いたフッ化カーボン/リチウム電池や、二酸化マン
ガンを正極活物質とした二酸化マンガン/リチウム電
池、正極活物質を酸化銅とした酸化銅/リチウム電池が
知られている。各々の特長としては、フッ化カーボン/
リチウム電池では高起電力、長期貯蔵性、二酸化マンガ
ン/リチウム電池では高起電力かつ低廉価性、また酸化
銅/リチウム電池では従来の電池(1.5V)との互換
性を有する点があげられる。
【0005】また、リチウム一次電池には、特に高い起
電力とエネルギー密度をもつ塩化チオニル/リチウム電
池がある。この電池は室温で液状の塩化チオニルに正極
活物質と電解質を兼ねさせている。しかし、塩化チオニ
ルは毒性があるので、一般消費者向けとしては使用が制
限され、汎用性に劣る。
電力とエネルギー密度をもつ塩化チオニル/リチウム電
池がある。この電池は室温で液状の塩化チオニルに正極
活物質と電解質を兼ねさせている。しかし、塩化チオニ
ルは毒性があるので、一般消費者向けとしては使用が制
限され、汎用性に劣る。
【0006】これらのリチウム一次電池は電解質として
液体を用いるため、常に漏液の心配があり、また分解ガ
スの発生や最高使用温度が電解液の沸点までに限定され
るという問題がある。そこで、電解質に固体材料を用い
ることが提案され、たとえばヨウ化リチウムを固体電解
質とし正極活物質にヨウ素/ポリ−2−ビニルピリジン
などを用いたリチウム電池が開発されている(特開昭5
3−81919号公報)。しかしながら、ヨウ素/ポリ
−2−ビニルピリジンは、ヨウ素(I2 )とポリ−2−
ビニルピリジンが充分安定に結合した化合物を形成しな
いので、毒性および腐食性のヨウ素が気化する可能性が
あるため、精密機器や医療機器などに組み込んで用いる
ばあい、厳密なる機密化が要求される。以上述べたよう
に、従来の電池は、漏液、作用材料の毒性および腐蝕性
の問題などがあり、取り扱い性に劣り、また、重金属を
含むものは、環境受容性に劣る欠点があった。
液体を用いるため、常に漏液の心配があり、また分解ガ
スの発生や最高使用温度が電解液の沸点までに限定され
るという問題がある。そこで、電解質に固体材料を用い
ることが提案され、たとえばヨウ化リチウムを固体電解
質とし正極活物質にヨウ素/ポリ−2−ビニルピリジン
などを用いたリチウム電池が開発されている(特開昭5
3−81919号公報)。しかしながら、ヨウ素/ポリ
−2−ビニルピリジンは、ヨウ素(I2 )とポリ−2−
ビニルピリジンが充分安定に結合した化合物を形成しな
いので、毒性および腐食性のヨウ素が気化する可能性が
あるため、精密機器や医療機器などに組み込んで用いる
ばあい、厳密なる機密化が要求される。以上述べたよう
に、従来の電池は、漏液、作用材料の毒性および腐蝕性
の問題などがあり、取り扱い性に劣り、また、重金属を
含むものは、環境受容性に劣る欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取り扱い
性、環境受容性に優れた、新規な、電気などのエネルギ
ーを発生させる方法、その装置および電気などのエネル
ギーを発生させるN−F結合を有する化合物を提供し、
3V以上の高起電力、所望電圧を与えることを目的とす
る。
性、環境受容性に優れた、新規な、電気などのエネルギ
ーを発生させる方法、その装置および電気などのエネル
ギーを発生させるN−F結合を有する化合物を提供し、
3V以上の高起電力、所望電圧を与えることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気などのエネ
ルギーを発生させる方法は、特定のN−F結合を有する
化合物と、該化合物に対して電子を供与する化合物との
間で電気化学反応によって電気などのエネルギーを発生
させる方法である。
ルギーを発生させる方法は、特定のN−F結合を有する
化合物と、該化合物に対して電子を供与する化合物との
間で電気化学反応によって電気などのエネルギーを発生
させる方法である。
【0009】
【作用および実施例】本発明で用いられる高起電力のN
−F結合を有する化合物としては、N−フルオロピリジ
ニウムヘキサフルオロアンチモナート(293℃。分解
点)、N−フルオロピリジニウムヘキサフルオロホスフ
ァーテ(202℃。分解点)、N−フルオロ−4−ニト
ロピリジニウムテトラフルオロボラート(125〜12
8℃。融点)、N−フルオロ−4−メチルピリジニウム
テトラフルオロボラート(57〜60℃。融点)、N−
フルオロ−2,6−ビス(メトキシカルボニル)ピリジ
ニウムトリフルオロメタンスルホナート(140〜14
3℃。融点)、N−フルオロ−2−[(1R,3R,4
S)−メンチルオキシ]ピリジニウムトリフルオロメタ
ンスルホナート(111〜111.5℃。分解しながら
とける)、N−フルオロ−6−クロロピリジニウム−2
−スルホナート(171〜173℃。融点)、N−フル
オロ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ
アクリジニウムトリフルオロメタンスルホナート(15
0〜152℃。融点)、N−フルオロキノリニウムトリ
フラート(144〜154℃。分解しながらとける)、
N−フルオロ−4−メチルキノリニウム−2−スルホナ
ート(約210℃。分解点)、N−フルオロピリジニウ
ムピリジンヘプタフメオロジボラート(198〜201
℃。融点)、N−フルオロピリジニウム−3−スルホナ
ート(201〜202℃。分解しながらとける)であ
る。つまり、常温で安定な固体であるため製造時も、製
品とし使用するときも、取り扱いが容易であり、重金属
を含まないので、環境受容性も高い。また、これら化合
物は塩構造またはそれに類する構造をなしているので電
解質の働きも持ち、優れた電解質、とくに固体電解質と
なり、また、正極活物質でもあるので、それ自体で正極
活物質と電解質を兼ねることができる。これを電池材料
に用いると、正極活物質を有する正極と負極活物質を有
する負極とを電解液やセパレータを介在させることなく
相対させるのみで、小型で構造の簡単な漏液および漏ガ
スのない構造の一次電池を提供することができる。
−F結合を有する化合物としては、N−フルオロピリジ
ニウムヘキサフルオロアンチモナート(293℃。分解
点)、N−フルオロピリジニウムヘキサフルオロホスフ
ァーテ(202℃。分解点)、N−フルオロ−4−ニト
ロピリジニウムテトラフルオロボラート(125〜12
8℃。融点)、N−フルオロ−4−メチルピリジニウム
テトラフルオロボラート(57〜60℃。融点)、N−
フルオロ−2,6−ビス(メトキシカルボニル)ピリジ
ニウムトリフルオロメタンスルホナート(140〜14
3℃。融点)、N−フルオロ−2−[(1R,3R,4
S)−メンチルオキシ]ピリジニウムトリフルオロメタ
ンスルホナート(111〜111.5℃。分解しながら
とける)、N−フルオロ−6−クロロピリジニウム−2
−スルホナート(171〜173℃。融点)、N−フル
オロ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ
アクリジニウムトリフルオロメタンスルホナート(15
0〜152℃。融点)、N−フルオロキノリニウムトリ
フラート(144〜154℃。分解しながらとける)、
N−フルオロ−4−メチルキノリニウム−2−スルホナ
ート(約210℃。分解点)、N−フルオロピリジニウ
ムピリジンヘプタフメオロジボラート(198〜201
℃。融点)、N−フルオロピリジニウム−3−スルホナ
ート(201〜202℃。分解しながらとける)であ
る。つまり、常温で安定な固体であるため製造時も、製
品とし使用するときも、取り扱いが容易であり、重金属
を含まないので、環境受容性も高い。また、これら化合
物は塩構造またはそれに類する構造をなしているので電
解質の働きも持ち、優れた電解質、とくに固体電解質と
なり、また、正極活物質でもあるので、それ自体で正極
活物質と電解質を兼ねることができる。これを電池材料
に用いると、正極活物質を有する正極と負極活物質を有
する負極とを電解液やセパレータを介在させることなく
相対させるのみで、小型で構造の簡単な漏液および漏ガ
スのない構造の一次電池を提供することができる。
【0010】さらに、N−F結合を有する化合物の特長
として、異なる構造をもつ化合物を種々選択することに
より起電力を変化させることができるため用途に応じた
電池を作製できる。
として、異なる構造をもつ化合物を種々選択することに
より起電力を変化させることができるため用途に応じた
電池を作製できる。
【0011】N−F結合を有する化合物の多くはフッ素
化剤として知られている(特公平2−33707号公
報、特開昭63−295610号公報、特開平3−99
062号公報、Bull.Chem.Soc.Jp
n.,64,1081(1991)、Z.Chem.,
5,64(1965)、EP−A−470669、第1
7回フッ素化学討論会(大阪、1992年)講演要旨
集、129〜130頁、J.Fluorine Che
m.,54,207(1991)、EP−A−5268
49、特開平4−504124号公報、J.Fluor
ine Chem.,55,207(1991)、J.
Chem.Soc.,Chem.Commum,199
2、595、J.Org.Chem.,58,2791
(1993)、J.Am.Chem.Soc.,10
6,452(1984)、J.Am.Chem.So
c.,108,2445(1986)、J.Fluor
ine Chem.,46,297(1990)、Te
trahedron Lett.,32,1779(1
991)、Tetrahedron Lett.,2
9,6087(1988)、J.Am.Chem.So
c.,109,7194(1987)、特開昭62−2
6264号公報、Synlett,1991,187、
Tetrahedron Lett.,32,1631
(1991)、Tetrahedron Lett.,
47,7447(1991)、Tetrahedron
Lett.,48,1595(1992)、J.Or
g.Chem.,34,2840(1969)、J.O
rg.Chem.,35,1545(1970)、J.
Fluorine Chem.,52,389(199
1)、J.Fluorine Chem.,34,28
1(1986))。
化剤として知られている(特公平2−33707号公
報、特開昭63−295610号公報、特開平3−99
062号公報、Bull.Chem.Soc.Jp
n.,64,1081(1991)、Z.Chem.,
5,64(1965)、EP−A−470669、第1
7回フッ素化学討論会(大阪、1992年)講演要旨
集、129〜130頁、J.Fluorine Che
m.,54,207(1991)、EP−A−5268
49、特開平4−504124号公報、J.Fluor
ine Chem.,55,207(1991)、J.
Chem.Soc.,Chem.Commum,199
2、595、J.Org.Chem.,58,2791
(1993)、J.Am.Chem.Soc.,10
6,452(1984)、J.Am.Chem.So
c.,108,2445(1986)、J.Fluor
ine Chem.,46,297(1990)、Te
trahedron Lett.,32,1779(1
991)、Tetrahedron Lett.,2
9,6087(1988)、J.Am.Chem.So
c.,109,7194(1987)、特開昭62−2
6264号公報、Synlett,1991,187、
Tetrahedron Lett.,32,1631
(1991)、Tetrahedron Lett.,
47,7447(1991)、Tetrahedron
Lett.,48,1595(1992)、J.Or
g.Chem.,34,2840(1969)、J.O
rg.Chem.,35,1545(1970)、J.
Fluorine Chem.,52,389(199
1)、J.Fluorine Chem.,34,28
1(1986))。
【0012】本発明はかかるフッ素化剤として有用であ
るN−F結合を有する化合物のうちの特定の化合物が高
起電力の電気エネルギー材料として極めて優れたもので
あることを見出し完成されたものである。
るN−F結合を有する化合物のうちの特定の化合物が高
起電力の電気エネルギー材料として極めて優れたもので
あることを見出し完成されたものである。
【0013】本発明の電気エネルギー材料は、粉末状で
もフィルム状でもよい。
もフィルム状でもよい。
【0014】本発明の電気エネルギー材料は、前記のご
とく特に電池の正極活物質または正極活物質と電解質と
を兼ねた電池材料として有用である。
とく特に電池の正極活物質または正極活物質と電解質と
を兼ねた電池材料として有用である。
【0015】正極活物質として使用するばあい、前記N
−F結合を有する化合物は多様な分子量、分子構造をと
っているため、起電力も種々異なる。一般に、起電力は
N−F結合の電子欠乏性と関係する。N−Fの窒素原子
に結合する置換基の電気的性質、特に電子吸引性や電子
供与性と関係する。N−F結合を有する化合物が、N−
フルオロピリジニウム化合物であるばあいは、起電力は
ピリジン環上の置換基の電気的性質と置換基の数に依存
する。したがって、置換基の種類や組合せあるいはその
数を選択することによって所望の起電力をうることが可
能である。本発明の材料を正極活物質とし、負極材料を
たとえばリチウムまたはリチウム合金としたときは、約
3〜約4.5Vの範囲の起電力がえられる。
−F結合を有する化合物は多様な分子量、分子構造をと
っているため、起電力も種々異なる。一般に、起電力は
N−F結合の電子欠乏性と関係する。N−Fの窒素原子
に結合する置換基の電気的性質、特に電子吸引性や電子
供与性と関係する。N−F結合を有する化合物が、N−
フルオロピリジニウム化合物であるばあいは、起電力は
ピリジン環上の置換基の電気的性質と置換基の数に依存
する。したがって、置換基の種類や組合せあるいはその
数を選択することによって所望の起電力をうることが可
能である。本発明の材料を正極活物質とし、負極材料を
たとえばリチウムまたはリチウム合金としたときは、約
3〜約4.5Vの範囲の起電力がえられる。
【0016】本発明のN−F結合を有する化合物の多く
は前記のとおり融点が約100℃以上であるので、高温
で使用可能な正極活物質または正極活物質と固体電解質
を兼ねた材料としても利用できる。正極活物質として使
用する際リチウムやリチウム合金などの負極と反応し
て、その界面に金属フッ化物からなる保護皮膜が形成す
る。
は前記のとおり融点が約100℃以上であるので、高温
で使用可能な正極活物質または正極活物質と固体電解質
を兼ねた材料としても利用できる。正極活物質として使
用する際リチウムやリチウム合金などの負極と反応し
て、その界面に金属フッ化物からなる保護皮膜が形成す
る。
【0017】この皮膜により、電池として短絡はもちろ
んほとんど自己放電することなく長期安定的に保存でき
る。当然セパレータも不要である。さらに、本発明化合
物は、負極活物質(金属)と電気化学反応を起こす際
に、金属イオンが本発明化合物中に拡散することによ
り、イオン電導性の金属錯体を形成するので前記反応が
進行してもイオン電導性は維持される。固体電解質の働
きも兼ねさせるばあい内部抵抗が低い化合物が好まし
く、換言すれば高いイオン電導性を与えるものとして、
塩構造のX- 部分としてはトリフルオロメタンスルホナ
ート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチ
モナート、ヘキサフルオロアルセナート、テトラキス
〔ビス(トリフルオロメチル)フェニル〕ボラートパー
クロラート、ヘキサフルオロホスファートなどが特に好
ましい。
んほとんど自己放電することなく長期安定的に保存でき
る。当然セパレータも不要である。さらに、本発明化合
物は、負極活物質(金属)と電気化学反応を起こす際
に、金属イオンが本発明化合物中に拡散することによ
り、イオン電導性の金属錯体を形成するので前記反応が
進行してもイオン電導性は維持される。固体電解質の働
きも兼ねさせるばあい内部抵抗が低い化合物が好まし
く、換言すれば高いイオン電導性を与えるものとして、
塩構造のX- 部分としてはトリフルオロメタンスルホナ
ート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチ
モナート、ヘキサフルオロアルセナート、テトラキス
〔ビス(トリフルオロメチル)フェニル〕ボラートパー
クロラート、ヘキサフルオロホスファートなどが特に好
ましい。
【0018】つぎに本発明のN−F結合を有する化合物
を用いた好ましい電池構造を説明するが、これらのみに
限られるものではない。
を用いた好ましい電池構造を説明するが、これらのみに
限られるものではない。
【0019】(1)電解液を備えた電池用として、本発
明のN−F結合を有する化合物を正極活物質のみに用い
るばあい [正極の作製]本発明のN−F結合を有する化合物が粉
末状であるばあいは、プレス機などで所望の形状に成形
するか、または、必要ならばたとえばバインダーや導電
剤などと混合し、集電体とともにプレス機などで所望の
形に成形する。バインダーとしては、たとえばポリテト
ラフルオロエチレン粉末、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコールなどの通常のバインダーが、
導電剤としては、たとえばニッケル粉末、金属細繊維、
黒鉛やアセチレンブラックなどのカーボンなどが、集電
体としては、たとえば黒鉛、白金、金、ニッケル、ステ
ンレススチール、鉄、銅などのネット、パンチングメタ
ル(発泡メタル)、金属繊維網などが好ましく用いられ
る。
明のN−F結合を有する化合物を正極活物質のみに用い
るばあい [正極の作製]本発明のN−F結合を有する化合物が粉
末状であるばあいは、プレス機などで所望の形状に成形
するか、または、必要ならばたとえばバインダーや導電
剤などと混合し、集電体とともにプレス機などで所望の
形に成形する。バインダーとしては、たとえばポリテト
ラフルオロエチレン粉末、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコールなどの通常のバインダーが、
導電剤としては、たとえばニッケル粉末、金属細繊維、
黒鉛やアセチレンブラックなどのカーボンなどが、集電
体としては、たとえば黒鉛、白金、金、ニッケル、ステ
ンレススチール、鉄、銅などのネット、パンチングメタ
ル(発泡メタル)、金属繊維網などが好ましく用いられ
る。
【0020】N−F結合を有する化合物がフィルム形成
剤により膜形成可能な材料となるばあいは、そのままで
フィルム化するか、または必要ならばバインダーや導電
剤もしくは後述の添加剤などを配合してフィルム状と
し、集電体と組合せて正極を作製する。フィルム形成剤
としてはたとえばポリエチレンオキシド、ポリエチレ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルアセテー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリメチルアクリレートな
どの高分子材料、またはゼラチンなどが好ましい。
剤により膜形成可能な材料となるばあいは、そのままで
フィルム化するか、または必要ならばバインダーや導電
剤もしくは後述の添加剤などを配合してフィルム状と
し、集電体と組合せて正極を作製する。フィルム形成剤
としてはたとえばポリエチレンオキシド、ポリエチレ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルアセテー
ト、ポリアクリロニトリル、ポリメチルアクリレートな
どの高分子材料、またはゼラチンなどが好ましい。
【0021】また、他の公知の正極活物質と混合使用し
てもよい。
てもよい。
【0022】[電解質]電解質としては通常使用されて
いるものが液体、固体の別なく使用できる。好ましい液
体電解質としては、たとえば過塩素酸リチウム、過塩素
酸テトラブチルアンモニウム、リチウムトリフルオロメ
タンスルホナート、リチウムテトラフルオロボラート、
リチウムヘキサフルオロアンチモナート、リチウムヘキ
サフルオロアルセナート、リチウムヘキサフルオロホス
ファート、リチウムテトラクロロアルミニウム、塩化亜
鉛、フッ化亜鉛、塩化マグネシウム、フッ化マグネシウ
ム、アンモニウムフロリド、アンモニウムクロリド、過
塩素酸ナトリウムなどを溶解したエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボナート、スルホラン、γ−ブチロ
ラクトン、1,3−ジオキソラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、アセトニトリルなどがあげられ、固
体電解質としてはたとえばリチウムトリフルオロメタン
スルホナート、リチウムテトラフルオロボレート、リチ
ウムヘキサフルオロアンチモナート、リチウムヘキサフ
ルオロアルセナート、リチウムヘキサフルオロホスファ
ート、過塩素酸リチウム、マグネシウムトリフルオロメ
タンスルホナート、亜鉛テトラフルオロボラート、Pb
SnF4 、LaF3 、Pb0.9 Sn0.9 Zr
0.2 F4.4 、リチウムトリフルオロメタンスルホナート
/ポリエチレンオキシド、過塩素酸リチウム/ポリプロ
ピレンオキシドなどがあげられる。
いるものが液体、固体の別なく使用できる。好ましい液
体電解質としては、たとえば過塩素酸リチウム、過塩素
酸テトラブチルアンモニウム、リチウムトリフルオロメ
タンスルホナート、リチウムテトラフルオロボラート、
リチウムヘキサフルオロアンチモナート、リチウムヘキ
サフルオロアルセナート、リチウムヘキサフルオロホス
ファート、リチウムテトラクロロアルミニウム、塩化亜
鉛、フッ化亜鉛、塩化マグネシウム、フッ化マグネシウ
ム、アンモニウムフロリド、アンモニウムクロリド、過
塩素酸ナトリウムなどを溶解したエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボナート、スルホラン、γ−ブチロ
ラクトン、1,3−ジオキソラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、アセトニトリルなどがあげられ、固
体電解質としてはたとえばリチウムトリフルオロメタン
スルホナート、リチウムテトラフルオロボレート、リチ
ウムヘキサフルオロアンチモナート、リチウムヘキサフ
ルオロアルセナート、リチウムヘキサフルオロホスファ
ート、過塩素酸リチウム、マグネシウムトリフルオロメ
タンスルホナート、亜鉛テトラフルオロボラート、Pb
SnF4 、LaF3 、Pb0.9 Sn0.9 Zr
0.2 F4.4 、リチウムトリフルオロメタンスルホナート
/ポリエチレンオキシド、過塩素酸リチウム/ポリプロ
ピレンオキシドなどがあげられる。
【0023】[負 極]負極としては従来より使用され
ているリチウム、リチウム合金などが使用できる。
ているリチウム、リチウム合金などが使用できる。
【0024】[セパレータ]セパレータを使用するばあ
いは、たとえばポリアミド系、ポリプロピレン系などの
織布、不織布など従来より通常使用されているものが採
用できる。
いは、たとえばポリアミド系、ポリプロピレン系などの
織布、不織布など従来より通常使用されているものが採
用できる。
【0025】以上の構成材料を必要に応じ通常の方法で
電池に組立てればよい。
電池に組立てればよい。
【0026】(2)正極活物質と電解質を兼用した正極
として、本発明のN−F結合を有する化合物を使用する
ばあい [正極活物質と電解質を兼用した正極の作製]同一の本
発明のN−F結合を有する化合物を使用するばあいは、
前記(1)の正極の作製方法に従って作製すればよい。
このばあい、正極活物質と電解質を兼ねているので、導
電剤を使用するばあいは、短絡が生じないように注意を
要する。異種の本発明のN−F結合を有する化合物を使
用するばあいは前記(1)の方法によって作製すればよ
い。
として、本発明のN−F結合を有する化合物を使用する
ばあい [正極活物質と電解質を兼用した正極の作製]同一の本
発明のN−F結合を有する化合物を使用するばあいは、
前記(1)の正極の作製方法に従って作製すればよい。
このばあい、正極活物質と電解質を兼ねているので、導
電剤を使用するばあいは、短絡が生じないように注意を
要する。異種の本発明のN−F結合を有する化合物を使
用するばあいは前記(1)の方法によって作製すればよ
い。
【0027】[負 極]前記(1)と同じ。
【0028】[セパレータ]本発明の電解質と負極の界
面は前記のとおり、保護膜形成により短絡状態とならな
いので、原則として不要である。
面は前記のとおり、保護膜形成により短絡状態とならな
いので、原則として不要である。
【0029】電池の組立ては、正極活性質と電解質を兼
用した正極として、本発明のN−F化合物を使用するば
あいは、負極を直接接触して、要すればセパレータを用
いて通常の方法により組み立てればよい。
用した正極として、本発明のN−F化合物を使用するば
あいは、負極を直接接触して、要すればセパレータを用
いて通常の方法により組み立てればよい。
【0030】前記(2)のばあいは全固体型電池とする
ことができるので、多くのばあい、たとえば100℃以
上でも漏液なく使用できる。
ことができるので、多くのばあい、たとえば100℃以
上でも漏液なく使用できる。
【0031】N−F結合を有する化合物に極性化合物を
1種または2種以上混合して、N−F結合を有する化合
物重量に対して、1〜60重量%、好ましくは1〜50
重量%、より好ましくは2〜40重量%混入させること
により、内部抵抗のより低い電池にすることもできる。
添加される極性化合物の添加量が少ないか、融点が常温
より高いばあいは全固体電池の特性を保った電池として
使用可能である極性化合物としてはジメチルスルホン、
炭酸ジメチル、ジフェニルスルホン、メチルフェニルス
ルホン、1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクトン、
スルホラン、エチレンカーボナート、炭酸プロピレン、
テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、ジメトキシエタン、エチレングリ
コール、エタノール、メタノール、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、ジニト
ロベンゼン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベン
ゾニトリルなどの極性有機化合物、ならびにリチウムト
リフルオロメタンスルホナート、リチウムテトラフルオ
ロボラート、リチウムヘキサフルオロホスファート、リ
チウムヘキサフルオロアルセナート、リチウムヘキサフ
ルオロアルチモナート、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナ
トリウム、過塩素酸カリウム、アンモニウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、アンモニウムテトラフルオロボ
ラート、アンモニウムクロリド、ナトリウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、カリウムトリフルオロメタンス
ルホナート、亜鉛トリフルオロメタンスルホナート、亜
鉛テトラフルオロボラート、マグネシウムトリフルオロ
メタンスルホナート、マグネシウムテトラフルオロボラ
ート、水などの極性無機化合物またはこれらの混合物を
例示することができる。
1種または2種以上混合して、N−F結合を有する化合
物重量に対して、1〜60重量%、好ましくは1〜50
重量%、より好ましくは2〜40重量%混入させること
により、内部抵抗のより低い電池にすることもできる。
添加される極性化合物の添加量が少ないか、融点が常温
より高いばあいは全固体電池の特性を保った電池として
使用可能である極性化合物としてはジメチルスルホン、
炭酸ジメチル、ジフェニルスルホン、メチルフェニルス
ルホン、1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクトン、
スルホラン、エチレンカーボナート、炭酸プロピレン、
テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、ジメトキシエタン、エチレングリ
コール、エタノール、メタノール、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、ジニト
ロベンゼン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベン
ゾニトリルなどの極性有機化合物、ならびにリチウムト
リフルオロメタンスルホナート、リチウムテトラフルオ
ロボラート、リチウムヘキサフルオロホスファート、リ
チウムヘキサフルオロアルセナート、リチウムヘキサフ
ルオロアルチモナート、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナ
トリウム、過塩素酸カリウム、アンモニウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、アンモニウムテトラフルオロボ
ラート、アンモニウムクロリド、ナトリウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、カリウムトリフルオロメタンス
ルホナート、亜鉛トリフルオロメタンスルホナート、亜
鉛テトラフルオロボラート、マグネシウムトリフルオロ
メタンスルホナート、マグネシウムテトラフルオロボラ
ート、水などの極性無機化合物またはこれらの混合物を
例示することができる。
【0032】本発明のN−F結合を有する化合物は以上
のごとく、一次電池の材料として有用であるが、他の電
池たとえばエネルギー貯蔵用電池の構成材料、その他電
気化学センサー、化学センサーなどの各種センサーの電
極材料や膜材料などとしても期待できる。
のごとく、一次電池の材料として有用であるが、他の電
池たとえばエネルギー貯蔵用電池の構成材料、その他電
気化学センサー、化学センサーなどの各種センサーの電
極材料や膜材料などとしても期待できる。
【0033】電池とするばあいは、N−F結合を有する
化合物の取り扱い性、環境受容性を生かした電池とする
ことが可能であり、高起電力、高エネルギー密度、高使
用温度範囲、長寿命が同時にえられる。さらに、高起電
力または所望の起電力をうることができ、用途に合わせ
た電池を作製することができる。したがって、パッケー
ジなどを変えることなく一連のシリーズとして本発明の
N−F化合物を有する化合物の種類を変更するだけで広
い用途が期待できる。さらに、N−F結合を有する化合
物を正極活物質と電解質とを兼用した正極として使用
し、正極と負極とを直接接触した電池では、簡単な構造
となり小型、軽量化が可能である。また、印刷技術によ
る積層化により薄型電池とすることも可能である。
化合物の取り扱い性、環境受容性を生かした電池とする
ことが可能であり、高起電力、高エネルギー密度、高使
用温度範囲、長寿命が同時にえられる。さらに、高起電
力または所望の起電力をうることができ、用途に合わせ
た電池を作製することができる。したがって、パッケー
ジなどを変えることなく一連のシリーズとして本発明の
N−F化合物を有する化合物の種類を変更するだけで広
い用途が期待できる。さらに、N−F結合を有する化合
物を正極活物質と電解質とを兼用した正極として使用
し、正極と負極とを直接接触した電池では、簡単な構造
となり小型、軽量化が可能である。また、印刷技術によ
る積層化により薄型電池とすることも可能である。
【0034】つぎに本発明のN−F結合を有する化合物
を実施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限られるものではない。
を実施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限られるものではない。
【0035】実施例1〜16 <N−F結合を有する化合物を用いた電池の作製>乳鉢
でよく砕いた表1に示すN−F結合を有する化合物約1
20mgを、または、表1に示すようにN−F結合を有
する化合物の重量に対して所定割合の添加物を乳鉢でよ
く混合したN−F結合を有する化合物約120mgを1
cm×1cmの白金板、金板などの正極側集電体となる
金属板上に薄く広げ、反対側をフッ素樹脂シートで押さ
え、プレス器を用いて表に示す圧力(ton/cm2 )
で10分間プレスした。このとき、N−F結合を有する
化合物を含む固体状成型体ができ、その厚さは約100
μmとなった。こののち、フッ素樹脂シートをはずし、
負極活物質となるリチウムに置き換えて開路電圧および
内部抵抗を求めた。プレスはすべての実施例において大
気中で行った。電池の組み立ておよび測定はアルゴン雰
囲気下で行った。
でよく砕いた表1に示すN−F結合を有する化合物約1
20mgを、または、表1に示すようにN−F結合を有
する化合物の重量に対して所定割合の添加物を乳鉢でよ
く混合したN−F結合を有する化合物約120mgを1
cm×1cmの白金板、金板などの正極側集電体となる
金属板上に薄く広げ、反対側をフッ素樹脂シートで押さ
え、プレス器を用いて表に示す圧力(ton/cm2 )
で10分間プレスした。このとき、N−F結合を有する
化合物を含む固体状成型体ができ、その厚さは約100
μmとなった。こののち、フッ素樹脂シートをはずし、
負極活物質となるリチウムに置き換えて開路電圧および
内部抵抗を求めた。プレスはすべての実施例において大
気中で行った。電池の組み立ておよび測定はアルゴン雰
囲気下で行った。
【0036】作製した電池の斜視図を図1に示す。図1
において、1は負極、2はN−F結合を有する化合物、
3は正極集電体である。またこれらの電池の開路電圧を
測定し、そして、図2に示す装置で開路電圧と1MΩか
ら10kΩの外部負荷のもとでの電池電圧から内部抵抗
を測定した。外部負荷をかけたときの電池電圧は、一定
値またはほぼ一定値(約±0.01Vに安定したとき)
になったところを測定した。結果は表1に示した。
において、1は負極、2はN−F結合を有する化合物、
3は正極集電体である。またこれらの電池の開路電圧を
測定し、そして、図2に示す装置で開路電圧と1MΩか
ら10kΩの外部負荷のもとでの電池電圧から内部抵抗
を測定した。外部負荷をかけたときの電池電圧は、一定
値またはほぼ一定値(約±0.01Vに安定したとき)
になったところを測定した。結果は表1に示した。
【0037】実施例17 正極活物質としてN−フルオロピリジニウム−3−スル
ホナートの粉砕混合物に表1記載の添加物を加えカロリ
ック製メノー乳鉢で混合し充分に攪拌したのちに理研製
油圧式プレス機でプレスして直径16mmの円板状に成
形し、表1記載正極集電体(円板状)に重ね合わせた。
続いて、セパレータとして日本理化学器機(株)製のろ
紙(製品名:桐山ロート用ろ紙No.707、直径18
mm、厚さ0.05mmの円形シート状)を正極活物質
の表面に重ね合わせて電解液として、LiBF4 /DM
E(1mol/l)を0.15ml含浸させた。さらに
負極活物質としてリチウム(直径15mm、厚さ0.3
3mmの円板状)を前記セパレータの表面に重ね合わせ
た。そしてさらに負極集電体としてニッケル網(直径1
5mm、厚さ0.01mmの板状)を負極活物質の表面
に重ね合わせ、常法に従いボタン型電池を作製した。ボ
タン型電池の作製において、正極集電体側にもニッケル
網(直径15mm、厚さ0.01mm)を用いた。当該
電池の概略部分断面図を図3に示す。作製した電池の開
路電圧および内部抵抗を表1に示す。また、正極活物質
1gあたりの電気容量は209mAh/gであった(1
0kΩの定抵抗の連続放電の条件下、起電力2.5V以
上のときえられた値)。
ホナートの粉砕混合物に表1記載の添加物を加えカロリ
ック製メノー乳鉢で混合し充分に攪拌したのちに理研製
油圧式プレス機でプレスして直径16mmの円板状に成
形し、表1記載正極集電体(円板状)に重ね合わせた。
続いて、セパレータとして日本理化学器機(株)製のろ
紙(製品名:桐山ロート用ろ紙No.707、直径18
mm、厚さ0.05mmの円形シート状)を正極活物質
の表面に重ね合わせて電解液として、LiBF4 /DM
E(1mol/l)を0.15ml含浸させた。さらに
負極活物質としてリチウム(直径15mm、厚さ0.3
3mmの円板状)を前記セパレータの表面に重ね合わせ
た。そしてさらに負極集電体としてニッケル網(直径1
5mm、厚さ0.01mmの板状)を負極活物質の表面
に重ね合わせ、常法に従いボタン型電池を作製した。ボ
タン型電池の作製において、正極集電体側にもニッケル
網(直径15mm、厚さ0.01mm)を用いた。当該
電池の概略部分断面図を図3に示す。作製した電池の開
路電圧および内部抵抗を表1に示す。また、正極活物質
1gあたりの電気容量は209mAh/gであった(1
0kΩの定抵抗の連続放電の条件下、起電力2.5V以
上のときえられた値)。
【0038】図3において、4は負極端子(ステンレス
スチール製)、5はリチウム(負極活物質)、6はニッ
ケル網、7は絶縁パッキング、8はセパレータと電解
液、9は正極缶(ステンレススチール製)、10は白金
板、11は正極活物質である。なお、白金板10と正極
材料11の間に高い導電性を確保するためにニッケル網
(直径12mm×厚さ0.01mm)を入れた。
スチール製)、5はリチウム(負極活物質)、6はニッ
ケル網、7は絶縁パッキング、8はセパレータと電解
液、9は正極缶(ステンレススチール製)、10は白金
板、11は正極活物質である。なお、白金板10と正極
材料11の間に高い導電性を確保するためにニッケル網
(直径12mm×厚さ0.01mm)を入れた。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明による電気などのエネルギーを発
生する方法は、N−F結合を有する化合物を用いるの
で、取り扱いやすさ、環境受容性に優れている。本発明
のN−F結合を有する化合物により、3V以上の高起電
力をうることができ、さらに高エネルギー密度、広使用
温度範囲、長寿命の電池をうることができる。
生する方法は、N−F結合を有する化合物を用いるの
で、取り扱いやすさ、環境受容性に優れている。本発明
のN−F結合を有する化合物により、3V以上の高起電
力をうることができ、さらに高エネルギー密度、広使用
温度範囲、長寿命の電池をうることができる。
【0043】また、電池の正極材料として、高融点の前
記化合物を用い、負極と直接接触する構造とするばあ
い、簡単な構造の小型、軽量化が可能である。
記化合物を用い、負極と直接接触する構造とするばあ
い、簡単な構造の小型、軽量化が可能である。
【図1】実施例1〜16で作製した電池の斜視図であ
る。
る。
【図2】実施例1〜17で作製した電池の開路電圧と内
部抵抗の測定法の概略説明図である。
部抵抗の測定法の概略説明図である。
【図3】実施例17で作製した電池の概略部分断面図で
ある。
ある。
1 負極(リチウム) 2 N−F結合を有する化合物 3 正極(白金) 4 負極端子 5 負極活物質 6 ニッケル網 7 絶縁パッキング 8 セパレータと電解液 9 正極缶 10 白金板 11 正極活物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01M 14/00
Claims (22)
- 【請求項1】 N−F結合を有する化合物と、該化合物
に対して電子を供与する化合物との間で電気化学反応に
より電気エネルギーとして3V以上の起電力を発生させ
るN−F結合を有する化合物を用いる電気などのエネル
ギーを発生させる方法。 - 【請求項2】 N−F結合を有する化合物の起電力が3
〜4.5Vである請求項1記載の電気などのエネルギー
を発生させる方法。 - 【請求項3】 N−F結合を有する化合物がN−フルオ
ロピリジニウムヘキサフルオロアンチモナート、N−フ
ルオロピリジニウムヘキサフルオロホスファート、N−
フルオロ−4−ニトロピリジニウムテトラフルオロボラ
ート、N−フルオロ−4−メチルピリジニウムテトラフ
ルオロボラート、N−フルオロ−2,6−ビス(メトキ
シカルボニル)ピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナート、N−フルオロ−2−[(1R,3R,4S)−
メンチルオキシ]ピリジニウムトリフルオロメタンスル
ホナート、N−フルオロ−6−クロロピリジニウム−2
−スルホナート、N−フルオロ−1,2,3,4,5,
6,7,8−オクタヒドロアクリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナート、N−フルオロキノリニウムトリフ
ラート、N−フルオロ−4−メチルキノリニウム−2−
スルホナート、N−フルオロピリジニウムピリジンヘプ
タフルオロジボラートおよびN−フルオロピリジニウム
−3−スルホナートから選ばれた少なくとも1種である
請求項1または2記載の電気などのエネルギーを発生さ
せる方法。 - 【請求項4】 前記N−F結合を有する化合物と、前記
電子を供与する化合物とが直接接触する請求項1、2ま
たは3記載の電気などのエネルギーを発生させる方法。 - 【請求項5】 前記N−F結合を有する化合物に極性化
合物をさらに添加した請求項1、2または3記載の電気
などのエネルギーを発生させる方法。 - 【請求項6】 前記N−F結合を有する化合物と前記電
子を供与する化合物との電気化学反応により電池として
の請求項1、2または3記載の電気などのエネルギーを
発生させる方法。 - 【請求項7】 電気エネルギーとして3V以上の起電力
を発生させるN−F結合を有する化合物と、該化合物に
電子を供与する化合物との組み合わせによりエネルギー
利用体に対して電気などのエネルギーを供給するエネル
ギー発生装置。 - 【請求項8】 N−F結合を有する化合物の起電力が3
〜4.5Vである請求項7記載のエネルギー発生装置。 - 【請求項9】 N−F結合を有する化合物がN−フルオ
ロピリジニウムヘキサフルオロアンチモナート、N−フ
ルオロピリジニウムヘキサフルオロホスファート、N−
フルオロ−4−ニトロピリジニウムテトラフルオロボラ
ート、N−フルオロ−4−メチルピリジニウムテトラフ
ルオロボラート、N−フルオロ−2,6−ビス(メトキ
シカルボニル)ピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナート、N−フルオロ−2−[(1R,3R,4S)−
メンチルオキシ]ピリジニウムトリフルオロメタンスル
ホナート、N−フルオロ−6−クロロピリジニウム−2
−スルホナート、N−フルオロ−1,2,3,4,5,
6,7,8−オクタヒドロアクリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナート、N−フルオロキノリニウムトリフ
ラート、N−フルオロ−4−メチルキノリニウム−2−
スルホナート、N−フルオロピリジニウムピリジンヘプ
タフルオロジボラートおよびN−フルオロピリジニウム
−3−スルホナートから選ばれた少なくとも1種である
請求項7または8記載のエネルギーの発生装置。 - 【請求項10】 前記N−F結合を有する化合物と、電
子を供与する化合物とが直接接触する請求項7、8また
は9記載のエネルギー発生装置。 - 【請求項11】 前記N−F結合を有する化合物に極性
化合物をさらに添加した請求項7、8または9記載のエ
ネルギー発生装置。 - 【請求項12】 前記エネルギー発生装置が電池である
請求項7、8または9記載のエネルギー発生装置。 - 【請求項13】 電子を供与する化合物からの電子の供
与を受けて、電気化学反応により、電気などのエネルギ
ーを発生するエネルギー発生用のN−F結合を有する化
合物がN−フルオロピリジニウムヘキサフルオロアンチ
モナート、N−フルオロピリジニウムヘキサフルオロホ
スファート、N−フルオロ−4−ニトロピリジニウムテ
トラフルオロボラート、N−フルオロ−4−メチルピリ
ジニウムテトラフルオロボラート、N−フルオロ−2,
6−ビス(メトキシカルボニル)ピリジニウムトリフル
オロメタンスルホナート、N−フルオロ−2−[(1
R,3R,4S)−メンチルオキシ]ピリジニウムトリ
フルオロメタンスルホナート、N−フルオロ−6−クロ
ロピリジニウム−2−スルホナート、N−フルオロ−
1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロアクリ
ジニウムトリフルオロメタンスルホナート、N−フルオ
ロキノリニウムトリフラート、N−フルオロ−4−メチ
ルキノリニウム−2−スルホナート、N−フルオロピリ
ジニウムピリジンヘプタフルオロジボラートおよびN−
フルオロピリジニウム−3−スルホナートから選ばれた
少なくとも1種の化合物。 - 【請求項14】 前記N−F結合を有する化合物に極性
化合物をさらに添加した請求項13記載のN−F結合を
有する化合物。 - 【請求項15】 正極、負極および電解液を備えた電解
液電池において、正極活物質が請求項13記載のN−F
結合を有する化合物で構成した電解液電池。 - 【請求項16】 前記正極活物質としてのN−F結合を
有する化合物に、さらに導電材を添加した請求項15記
載の電解液電池。 - 【請求項17】 前記N−F結合を有する化合物に、さ
らに極性化合物を添加した請求項15記載の電解液電
池。 - 【請求項18】 負極活物質と負極集電体を備えた負
極、正極活物質と正極集電体を備えた正極からなるペー
パー型電池であって、正極活物質が負極と正極集電体と
の間に配設された、薄膜状の請求項13記載のN−F結
合を有する化合物からなるものであるペーパー型電池。 - 【請求項19】 前記正極集電体、前記薄膜状の正極活
物質および負極からなる3層構造の請求項18記載のペ
ーパー型電池。 - 【請求項20】 前記正極集電体に、前記N−F結合を
有する化合物を塗布して作製した正極を使用する請求項
18記載のペーパー型電池。 - 【請求項21】 電子を供与する化合物がリチウムまた
はリチウム合金である請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13または14記載の
方法、装置または化合物。 - 【請求項22】 負極または負極活性物がリチウムまた
はリチウム合金である請求項15、16、17、18、
19または20記載の電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6282496A JPH07296820A (ja) | 1994-04-20 | 1994-10-22 | 電気などのエネルギーを発生させる方法およびその発生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/JP1994/000656 WO1994024712A1 (fr) | 1993-04-22 | 1994-04-20 | Mateire produisant de l'energie electrique |
| US94/00656 | 1994-04-20 | ||
| JP6282496A JPH07296820A (ja) | 1994-04-20 | 1994-10-22 | 電気などのエネルギーを発生させる方法およびその発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07296820A true JPH07296820A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=26435279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6282496A Pending JPH07296820A (ja) | 1994-04-20 | 1994-10-22 | 電気などのエネルギーを発生させる方法およびその発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07296820A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009514147A (ja) * | 2005-10-05 | 2009-04-02 | ベレティッチィ,トーマス | 熱強化型固体発電機 |
| JP2011165465A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Murata Mfg Co Ltd | 二次電池 |
-
1994
- 1994-10-22 JP JP6282496A patent/JPH07296820A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009514147A (ja) * | 2005-10-05 | 2009-04-02 | ベレティッチィ,トーマス | 熱強化型固体発電機 |
| JP2011165465A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Murata Mfg Co Ltd | 二次電池 |
| US9034518B2 (en) | 2010-02-09 | 2015-05-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Secondary battery having an electrode active material that includes an organic compound |
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| Date | Code | Title | Description |
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