JPH0729688A - 光束補償装置 - Google Patents

光束補償装置

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JPH0729688A
JPH0729688A JP5175736A JP17573693A JPH0729688A JP H0729688 A JPH0729688 A JP H0729688A JP 5175736 A JP5175736 A JP 5175736A JP 17573693 A JP17573693 A JP 17573693A JP H0729688 A JPH0729688 A JP H0729688A
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JP
Japan
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discharge lamp
pressure discharge
high pressure
state
voltage
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JP5175736A
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Inventor
Koji Nishimura
広司 西村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回路構成が簡単で、負荷特性や始動用パルス特
性への影響が全く無く、広範な放電灯に対し一品種で対
応することによる共用化が図れ、光束補償装置と負荷と
の間の配線距離での長さ制限が無く、高圧放電灯のタイ
プにかかわらず、3線配線が可能な光束補償装置を提供
する。 【構成】高圧放電灯DLと、定電圧形の直流電源DC
と、インバータ回路B30とで構成された高圧放電灯点灯
装置に併設され、電源からスイッチング要素Q11を介し
て即時点灯可能な補助光源ILを備え、前記スイッチン
グ要素は前記高圧放電灯が不点灯か高圧放電灯の始動過
程の光束量が比較的少ない期間のみ閉成するようにした
光束補償装置Aにおいて、インバータ回路B30への入力
電流を検出することにより高圧放電灯の状態を検出する
手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧放電灯の点灯装置と
併用される光束補償装置に関するものであり、高圧放電
灯の光束が低い状態で白熱灯などの補助光源により光束
を補償するために用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の光束補償機能付きの高圧放
電灯点灯装置の回路図である。図中、V1 は商用交流電
源、DLは高圧放電灯であって、Bは商用交流電源V1
と高圧放電灯DLの間に介在した安定器である。Bは入
力端子B1 ,B2 、出力端子B 3 ,B4 を有し、L01
インダクタンス要素、C01は力率改善用のコンデンサで
ある。
【0003】図6は、前記商用交流電源V1 、安定器
B、高圧放電灯DLにて形成される高圧放電灯点灯装置
において、高圧放電灯DLを点灯した状態を示すタイム
チャートである。図6(a)の0、1は商用交流電源V
1 の印加状態を表し、商用交流電源V1 はt0 において
投入され、t2 において開放され、比較的短時間後のt
3 において再投入されたことを意味する。図6(b)
は、高圧放電灯DLに流れる電流Idを表し、I21は高
圧放電灯DLの始動時電流、I22は高圧放電灯DLの定
格電流であり、t0 後、t1 にて略安定している状態を
示す。また、t2 にて商用交流電源V1 が開放される
と、高圧放電灯DLは消灯し、高圧放電灯DLがまだ熱
い状態、即ち、高圧放電灯DLの発光管内蒸気圧が比較
的高い状態にあるt3 にて、商用交流電源V1 が再投入
されても高圧放電灯DLは始動せず、前記蒸気圧が充分
に低下したt4 にて高圧放電灯DLが再始動しているこ
とを表しており、以降t5 にて略安定する。図6(c)
は高圧放電灯DLの両端電圧Vdを表し、V20は高圧放
電灯DLに電流Idが流れていない時の管電圧Vdであ
って、実質的にV20=V1 である。また、V22は高圧放
電灯DLの定格電圧であり、t0 後、t1 にて略安定状
態に到る。t2 にて商用交流電源V1 が開放されると高
圧放電灯DLは消灯し、前記と同様にt4 まで高圧放電
灯DLは始動しないので、管電圧VdはV20のまま維持
される。t4 にて高圧放電灯DLが再始動すると、管電
圧Vdは比較的低い値から徐々にV22に到ることを示し
ている。図6(d)は光束Φ2 の状態を示し、t0 より
徐々に増加し、t1 にて略定格光束Φ 22に達している。
2 にて高圧放電灯DLの消灯後、t4 にて高圧放電灯
DLが再始動すると、光束Φ2 は比較的低い値より始ま
り、t5 にて略定格光束Φ22に達している。図6(e)
は入力電流I1 を示し、t0 以降t1 までI11からI12
に漸減し、以降t2 まで定格入力電流I12にて略安定し
ている。t1 にて、商用交流電源V1 が開放され、t3
にて商用交流電源V1 が再投入されるまでは入力電流I
1 は0であるが、t3 以降t4 までは高圧放電灯DLに
は電流は流れないが、コンデンサC01は回路に接続され
ているので、コンデンサC01への電流のみが流れる。図
6(e)のI10は、このコンデンサC01へ流れ込んでい
る電流である。
【0004】図5において、商用交流電源V1 、安定器
B、高圧放電灯DLにて形成される高圧放電灯点灯装置
は前記のごとき特性を呈するが、図6(d)よりも明ら
かなように、高圧放電灯DLの各種状態に対し、光束Φ
2 が極めて低い期間や商用交流電源V1 が投入されてい
るにもかかわらず光束Φ2 が全く出ていない期間が存在
する。このように、高圧放電灯DLに固有の特性により
比較的暗い状態が長時間存在することは照明としての機
能が不十分であると言わざるを得ず、特に安全上好まし
くない。図5の光束補償装置A及び白熱灯ILは上述の
ごとく高圧放電灯固有の弱点、すなわち電源が供給され
ているのにもかかわらず、光束が低い状態が存在するこ
とを防止するために付加される要素である。
【0005】光束補償装置Aは、入力端子A1 ,A2
高圧放電灯DLの状態検出用端子A 3 ,A4 、白熱灯I
Lへの接続端子A5 ,A6 を有する。Q11はトライアッ
クであり、白熱灯ILと直列に接続される。R1 〜R9
は抵抗、C1 〜C3 はコンデンサ、Q13,Q15〜Q17
トランジスタ、Q12,Q14は電圧応答スイッチ、D
1 ,DB2 は全波整流器、D1 はダイオード、Z
1 ,ZD2 はツェナーダイオード、T1 は高圧放電灯
DLの管電圧検出トランス、L1 は管電圧検出トランス
1 の1次巻線との間で電圧分担要素として作用するイ
ンダクタンス要素で図のごとく接続される。
【0006】図7は図5の光束補償装置A及び白熱灯I
Lの動作を説明するための要部タイムチャートである。
図7(a)の0,1は商用交流電源V1 の印加状態を表
し、図6(a)の再掲である。図7(b)は高圧放電灯
DLの両端電圧Vdを表し、図6(b)の再掲である。
図7(c),(d),(e),(f)はそれぞれトラン
ジスタQ17,Q16,Q15,Q13の開閉状態を表し、1は
開成状態、0は閉成状態を表す。図7(g)は白熱灯I
Lの点滅状態を表し、1は点灯状態、0は不点灯状態で
ある。以下、図7を参照しながら図5の光束補償装置A
及び白熱灯ILの動作を説明する。
【0007】t0 にて商用交流電源V1 投入と同時に高
圧放電灯DLが点灯すると、高圧放電灯DLの電圧は低
い電圧から漸増しようとする。ツェナーダイオードZD
2 のツェナー電圧を管電圧Vdに換算して、図7(b)
のV23に選ぶことによりトランジスタQ17は開成状態と
なり、ツェナーダイオードZD1 のツェナー電圧を管電
圧Vdに換算して、図7(b)のV24に選ぶことにより
トランジスタQ16は開成状態となり、したがって、トラ
ンジスタQ15は抵抗R5 、ダイオードD1 、抵抗R4
介してドライブされ、閉成状態となる。そのとき、トラ
ンジスタQ13は開成状態であるので、トライアックQ11
のトリガ回路(抵抗R1 、コンデンサC 1 、電圧応答ス
イッチQ12)は正規の動作をして、トライアックQ11
閉成状態となる。白熱灯ILには商用交流電源V1 、ト
ライアックQ11を介して電流が供給され、図7(g)に
示すごとく、白熱灯ILが点灯する。管電圧Vdが徐々
に上昇し、図7(b)のt6 において、V24を越える
と、トランジスタQ16はツェナーダイオードZD1 を介
してドライブされ、トライアックQ11は閉成する。トラ
ンジスタQ16の閉成により、トランジスタQ15は開成
し、トランジスタQ15の開成により、トランジスタQ13
は抵抗R3 ,電圧応答スイッチQ4 を介してドライブさ
れ、トランジスタQ13が閉成する。トランジスタQ13
閉成によりコンデンサC1 は抵抗R2 、ダイオードブリ
ッジDB1 を介して短絡されるので、トライアックQ11
のトリガ回路が正規の動作を行わず、トライアックQ11
は開成する。以降、VdがV24<Vd<V23の範囲にあ
るとき、トライアックQ11は閉成せず、高圧放電灯DL
よりの光束のみが出ている状態となる。
【0008】次に、t2 において、商用交流電源V1
開放され、比較的短時間後のt3 にて商用交流電源V1
が再投入された場合を考える。t3 では高圧放電灯DL
はその発光管内蒸気圧がまだ高い状態であり、再始動で
きない。このとき、Vdは図7(b)に示すように、V
20と高く、V20>V23であるので、トランジスタQ17
ツェナーダイオードZD2 を介してドライブされ、閉成
される。トランジスタQ17の閉成で、トランジスタQ16
は開成し、トランジスタQ15が閉成し、トランジスタQ
13は開成するので、トライアックQ11のトリガ回路が正
規な動作を行い、トライアックQ11は閉成して、白熱灯
ILが点灯状態に入る。t4 にて高圧放電灯DLの発光
管内蒸気圧が始動に十分な値まで下がり、高圧放電灯D
Lは再始動する。高圧放電灯DLの再始動後は、前記高
圧放電灯DLの始動時と等価な動作が行われ、高圧放電
灯DLの管電圧VdがV24に達するt7 まで白熱灯IL
は点灯を維持する。
【0009】図5の光束補償装置A及び白熱灯ILは前
記のごとく動作するので、図6(d)で表される高圧放
電灯DLの光束Φ2 が低い期間において、図7(g)で
示すように、白熱灯ILよりの光束で高圧放電灯DLの
光束を補償することができ、安全上も極めて有効な光束
補償の手段となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5の点灯装置は前記
のごとく極めて有効な点灯装置であるが、光束補償装置
A及び白熱灯ILを中心に下記の不都合がある。 高圧放電灯DLの状態に対し、白熱灯ILを点灯した
いのは、高圧放電灯DLの不点状態及び高圧放電灯DL
の始動過程であるが、その状態を高圧放電灯DLの管電
圧Vdで検出するには、図7(b)に示すように、管電
圧VdがV24、V23の2つの検出レベルのそれぞれの上
下どちらにあるかによって白熱灯ILの点滅を決めてや
らなければならず、いわゆる3値検出が必要となり、回
路的に複雑となる。具体的には、図5において、トラン
ジスタQ16,Q17及びその周辺回路が必要となり、さら
に、それらを論理的に統合するトランジスタQ15及びそ
の周辺回路が必要となる。
【0011】高圧放電灯DLが同一ワットであっても
定格管電圧が異なると、光束補償装置Aの設計が異な
り、品種増となる。つまり、図7(b)におけるV24
設定を定格管電圧に対応させて、設計する必要があるた
めである。
【0012】高圧放電灯DLが同一定格管電圧であっ
ても、それぞれのランプの始動のための高圧パルスの要
否によっても光束補償装置Aの設計が異なり、これも品
種増の要因となる。これらを解消するために、光束補償
装置Aによる高圧放電灯DLの状態検出を図5のように
安定器Bの出力側より行うのでなく、入力側で行えない
か、ということも考えられるが、以下のような問題があ
る。
【0013】図6(e)に示す入力電流を見ても、特
にt3 以降の高圧放電灯DLの不点時におけるI10はI
12に近似しているので、図6(c)で示す管電圧Vdに
よる検出に比べて、高圧放電灯DLの点灯と不点灯の区
別が極めて困難である。なお、このI10は図6(e)で
はI12より少し小さい値として示しているが、高圧放電
灯DLの種類によっては、(特に定格管電圧と無負荷2
次電圧の比が小さい組合せの場合)、I11を上回るもの
も存在し、両者の場合をカバーできる検出論理を作るの
が極めて困難である。以上の理由により、光束補償装置
Aによる高圧放電灯DLの状態検出を入力側で行うこと
は現実的でない。また、実際にそのようなことは行われ
ていない。
【0014】次に、いわゆるインバータ式点灯装置への
展開上の課題について説明する。最近、高圧放電灯にも
いわゆるインバータ式点灯装置を適用した照明装置が市
場に出回り始めている。図8、図9はその従来例であ
り、図8は低周波矩形波点灯、図9は高周波点灯の点灯
装置の要部を示している。図8、図9の回路は周知であ
るので、簡単に説明する。まず、図8において、V1
交流電源、DB0 は全波整流器、L0 はインダクタ、Q
0 はトランジスタ、D0 はダイオード、C0 はコンデン
サであり、全体で周知の昇圧形のチョッパー回路DCを
形成し、コンデンサC0 の両端に直流電圧を発生するよ
うに構成されている。Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 はトラン
ジスタ、D1 ,D2 ,D3 ,D4 はダイオード、L10
11はインダクタであり、特に、インダクタL11はイグ
ナイタIGに発生したパルス電圧を高圧パルスに昇圧す
るパルストランスの役目も兼ねている。C10はコンデン
サであり、全体で矩形波点灯回路B10が構成されてい
る。
【0015】ここで、矩形波点灯回路B10について、も
う少し説明を加えると、トランジスタQ1 ,Q3 は高周
波(例えば、40KHz)、トランジスタQ2 ,Q4
低周波(例えば、100Hz)でそれぞれ交互に開閉す
るが、トランジスタQ1 の開閉動作はトランジスタQ4
の閉成時、トランジスタQ3 の開閉動作はトランジスタ
2 の閉成時にのみ行うものである。トランジスタQ1
の開閉動作時、すなわち、トランジスタQ4 の閉成時に
ついて考える。チョッパー回路DC、トランジスタ
1 、インダクタL10,L11、コンデンサC10、高圧放
電灯DL、トランジスタQ4 、ダイオードD2 の部分に
着目すると、当該部分は所謂降圧形チョッパー回路を形
成しており、インダクタL10には鋸歯状波の電流が流れ
ていることになり、その電流はコンデンサC10、インダ
クタL11で構成されるフィルター的要素で高周波成分と
直流成分に分流されるので、インダクタL11側、すなわ
ち高圧放電灯DLには直流成分が流れることになる。次
に、トランジスタQ2 の閉成時において、トランジスタ
3 、インダクタL11、コンデンサC10、高圧放電灯D
L、インダクタL10、トランジスタQ2 、ダイオードD
4 の部分で同様の動作が生じるので、高圧放電灯DLに
は、トランジスタQ2 ,Q4 の開閉周期に対応した略矩
形波の電流が流れる。
【0016】次に、図9の回路について説明する。図8
の回路と同一要素には同一記号を付して説明は省略す
る。Q1 ,Q2 はトランジスタ、D1 ,D2 はダイオー
ド、C 20,C21はコンデンサ、L20はインダクタであ
り、全体で高周波点灯回路B20が構成されている。この
高周波点灯回路B20は、トランジスタQ1 ,Q2 が高周
波(例えば、200KHz)で交互に開閉するいわゆる
ハーフブリッジ形のインバータ回路であって、その動作
は極めて周知であるので、説明は省略する。
【0017】このような電子式の点灯回路において、前
述の光束補償装置を追加する場合を想定する。図5で説
明した方法、すなわち、図5の安定器Bの出力端子
3 ,B 4 に相当する図8の矩形波点灯回路B10又は図
9の高周波点灯回路B20の出力端子B3 ,B4 より光束
補償装置における高圧放電灯DLの点灯状態を検出しよ
うとすると、次のような不都合がある。まず、図8の従
来例において、本来、このような点灯装置を採用する目
的は、点灯装置の小型・軽量化にあり、したがって、各
部品もその電気的容量は極めて小さく設計されるもので
ある。インダクタL 11についても例外ではなく、高圧放
電灯DLの始動時に、イグナイタIGによって発生した
高圧放電灯DLの始動用パルスを昇圧したインダクタL
11の高圧パルス電圧はその周波数が例えば200KHz
程度と高く、もともと矩形波点灯回路B10と高圧放電灯
DLの間の配線距離は、前記高圧パルス電圧の配線によ
る減衰を制約するため、あまり長くすることができなか
った。そのような状態において、新たに光束補償装置の
ために、高圧放電灯DLの点灯状態検出回路を出力端子
3 ,B4 に付加することは、それだけで高圧放電灯D
Lの始動用高圧パルス電圧の大幅な減衰を招き、まし
て、光束補償装置を矩形波点灯回路B10より離して使用
するとなると、出力端子B3 ,B4 よりの配線長が追加
されるので、前記の不都合がより顕著になり、使用上の
制約も極めて大きなものとなる。
【0018】次に、図9の従来例においては、前述のご
とく、その点灯周波数が高く、本来、出力端子B3 ,B
4 から高圧放電灯DLまでの配線長は雑音上の理由によ
り制約されていた。つまり、前記配線長は、雑音的見地
から言うと、アンテナの役割もするわけで、出来る限り
短いことが望まれるものであった。さらに、トランジス
タQ1 ,Q2 の動作周波数が数百KHzと高い場合を想
定すると、出力端子B 3 ,B4 から高圧放電灯DLへの
配線長が長いと、それ自身が回路定数的役割を演じ、高
周波点灯回路B20の本来の動作が行えないなどの不都合
もある。そのような状況の中で、新たに光束補償装置の
ために、高圧放電灯DLの点灯状態検出回路を出力端子
3 ,B4 に付加することは、前記不都合を更に強調す
ることになり、実質的に不可能であった。
【0019】以上のように、図8又は図9に示される電
子式の点灯装置においても、図5に示すようないわゆる
銅鉄式の点灯装置と同様に、光束補償装置を適用するた
めに、高圧放電灯DLの点灯状態検出を点灯装置の出力
側より行うことができないという基本的難点があった。
前記基本的難点を解消する手段として、次のような手段
が考えられる。すなわち、図8の矩形波点灯回路B10
図9の高周波点灯回路B20のトランジスタの制御におい
て、高圧放電灯DLの不点灯時、始動過程、定常点灯の
それぞれの状態は、何らかの方法で監視する必要がある
ので、その監視のための電気的検出量を高圧放電灯DL
の点灯状態検出信号として光束補償装置において利用す
るという考え方である。
【0020】図10は前記内容を実現するための要部回
路の一例を示すものであって、図8に関連して代表的に
示したものである。図10の回路において、図8の回路
と同一要素には同一記号を付して説明は省略する。R0
はインダクタL10に流れる電流を検出する抵抗、HF,
LFはそれぞれフリップフロップを主体とした高周波、
低周波信号発生回路、HD,LDはそれぞれ高周波動作
トランジスタQ1 ,Q 3 と低周波動作トランジスタ
2 ,Q4 用のドライバであって、ドライバHD,LD
の出力a,b,c,dはトランジスタQ1 ,Q2
3 ,Q4 のベースa,b,c,dに接続される。
11,R12,R13は抵抗、C5 はコンデンサ、Q10はト
ランジスタ、D5 はダイオードであり、全体として抵抗
0 に流れる電流を検出するための回路を構成してお
り、等価的に高圧放電灯DLの状態検出部を構成してい
る。以下、これを便宜上、点灯判別部と称する。図10
の矩形波点灯回路B10において、図8に相当する部分を
除いた回路がいわゆる制御部である。Vccは制御部用
の直流電源を表す。なお、抵抗R0 に流れる電流は高圧
放電灯DLの不点時には極めて小さく、高圧放電灯DL
の始動過程では最大で、高圧放電灯DLの定常点灯時は
或る一定の値を示すので、抵抗R0 の電流を検出するこ
とで、高圧放電灯DLの状態を判別することが可能であ
る。
【0021】このような点灯装置に光束補償装置Aを付
加するにあたり、図10の点灯判別部の信号を利用しよ
うとする点について図10に示した。図10の光束補償
装置Aは、図5のものと同一機能を有するが、図5の光
束補償装置Aと異なる点は、図5ではA3 ,A4 端子が
高圧放電灯DLの両端より採られていたのに対し、図1
0では前記点灯判別部のコンデンサC5 より採られてい
る点である。各端子A 1 〜A6 の意味は図5と同じであ
る。
【0022】図8、図9で示す電子式の点灯装置におい
て、前述のごとく、高圧放電灯DLの状態検出を高圧放
電灯DLの両端から検出することが困難なため、図10
のごとく、点灯装置の点灯判別部より点灯判別信号を得
る方法が考えられ、当該手段によると、図10の例で
は、高圧放電灯DLの状態検出信号、すなわち、端子B
5 ,B6 よりの出力信号は略直流であるため、高圧放電
灯DLの両端からの検出時の難点は解消される。しかし
ながら、図10で示すような状態検出方法を採ると、コ
ンデンサC5 から端子B5 への配線及び端子B6 への接
地配線等、新たな配線又はプリント基板パターンの追加
が必要であり、かつ端子B5 ,B6 を設ける必要があ
り、点灯装置全体のスペース的な追加が必要となる。さ
らに、電子式の点灯装置すべてにこのような光束補償装
置が必要ではないので、前記の配線及び端子の追加が一
般品に対しては無駄な追加になるが、もし2種類の点灯
装置を作るとすれば、品種が増えてしまうという難点を
有するものであった。
【0023】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、高圧放電灯と併設して白熱灯を点灯できる
ようにし、高圧放電灯が不点灯又は始動過程の高圧放電
灯本来の光束が出ていない場合に白熱灯を点灯するよう
に構成された光束補償装置に関し、前記高圧放電灯用点
灯装置として等価的な直流電源とインバータとで形成さ
れたものに適用され、回路構成が簡単で、負荷特性や始
動用パルス特性への影響が全く無く、広範な放電灯に対
し一品種で対応することによる共用化が図れ、光束補償
装置と負荷との間の配線距離での長さ制限が無く、高圧
放電灯のタイプにかかわらず、3線配線が可能な光束補
償装置を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、高圧放電
灯DLと、前記高圧放電灯を点灯するための定電圧形の
直流電源DCと、前記直流電源と前記高圧放電灯の間に
介在し、前記直流電源より前記高圧放電灯に供給する電
流の限流機能を有するインバータ回路B30とで構成され
た高圧放電灯点灯装置に併設され、電源からスイッチン
グ要素を介して即時点灯可能な補助光源ILを備え、前
記スイッチング要素は前記高圧放電灯が不点灯か高圧放
電灯の始動過程の光束量が比較的少ない期間のみ閉成す
るようにした光束補償装置Aにおいて、前記インバータ
回路への入力電流を検出することにより高圧放電灯の状
態を検出する手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0025】
【作用】本発明によれば、高圧放電灯用電子式点灯装置
の動作への悪影響を与えず、及び点灯装置の回路方式を
選ばず、光束補償装置よりの配線長が比較的自由に設定
でき、点灯装置の内部回路を追加したり修正する必要が
なく、高圧放電灯の始動用高圧パルスの要否及び定格管
電圧の大小にかかわらず同一仕様の光束補償装置とする
ことができ、且つ、検出も2値検出が可能など、極めて
簡便であり、光束補償装置よりの配線数も銅鉄式の安定
器よりも1本減らすことができる場合もある。
【0026】
【実施例】図1は本発明の一実施例であり、図8又は図
9と同一要素には同一記号を付して説明は省略する。図
1において、DCは図8又は図9と同一のチョッパー回
路であり、B30は図8における矩形波点灯回路B10、図
9における高周波点灯回路B20のいずれでも良く、一般
的な電子式点灯回路であれば良い。図1の光束補償装置
Aにおいて、ZD3 はツェナーダイオード、R10,R11
は抵抗、C4 はコンデンサ、R0 は入力電流検出用抵
抗、T1 は抵抗R0 の電圧を制御に必要な電圧に変換す
るためのトランスである。
【0027】図2は図1の回路の動作を説明するための
要部波形図であり、図2(a)は前述の図7(a)の再
掲であり、交流商用電源V1 の状態を表す。図2(b)
は図1のチョッパー回路DCの出力端子からの出力電力
を表す。図2(c)は図1のチョッパー回路DCへの入
力電流を表し、図2(b)と略相似的である。図2
(d)は白熱灯ILの点滅状態を表し、1は点灯状態、
0は不点灯状態である。t 0 にて商用交流電源V1 の投
入と同時に高圧放電灯DLが点灯すると、高圧放電灯D
Lへの電力は極めて低い状態から漸増して行く。このと
き、チョッパー回路DCからの出力電力も図2(b)の
ごとく漸増して行く。さらに、商用交流電源V1 は定電
圧電源であるため、チョッパー回路DCへの入力電流も
図2(c)のごとく、図2(b)と相似的な特性を呈す
る。t1 にて高圧放電灯DLが定常点灯状態になると、
図2(c)に示すように入力電流もI12で安定する。こ
の電流I12が定格入力電流に相当する。図1の抵抗R0
は入力電流検出用の抵抗であるので、検出された入力電
流に比例する抵抗R0 の電圧はトランスT1 にて変圧さ
れ、ダイオードブリッジDB2 で整流されて、抵抗R10
を介してコンデンサC4に充電される。したがって、コ
ンデンサC4 の電圧は入力電流に比例的となる。商用交
流電源V1 の投入後、コンデンサC4 の電圧がツェナー
ダイオードZD3のツェナー電圧に達するまでは、トラ
ンジスタQ13は開成状態となり、トライアックQ11のト
リガ回路(抵抗R1 、コンデンサC1 、電圧応答スイッ
チQ12)は正常に動作し、トライアックQ11は閉成状態
となり、白熱灯ILは点灯する。前記ツェナーダイオー
ドZD3 のツェナー電圧を図2(c)に示したしきい値
13に対応するコンデンサC4 の電圧に設定することに
より、白熱灯ILは図2(d)のごとくt0 〜t6 間で
点灯する。なお、図2(c)に示したしきい値I13は、
定格入力電流I12よりも小さい値に選ばれる。
【0028】次に、図2(a)のt2 にて商用交流電源
1 が開放されて、比較的短時間後のt3 にて商用交流
電源V1 が再投入された場合について、t3 以降の動作
を説明する。t3 にて商用交流電源V1 が投入されても
高圧放電灯DLの発光管が始動するに十分な温度に低下
するt4 まで始動しない。このt3 〜t4 の間におい
て、高圧放電灯DLは実質的に電力を消費していないの
で、電子式点灯回路B30への入力電力、すなわち、チョ
ッパー回路DCからの出力電力も実質的に略零であり、
したがって、チョッパー回路DCへの入力電流も図2
(c)に示すごとく略零である。さらに、t4 にて高圧
放電灯DLが始動すると、高圧放電灯DLへの電力はや
はり低い値から漸増して行く。このときの入力電流も同
様に漸増傾向を呈する。この入力電流はやがてt7 にて
13を通過することになるが、t3 以降で入力電流がI
13より小さい期間、すなわち、t7 まで図1のトライア
ックQ 11が導通し、図2(d)のごとく白熱灯ILが点
灯する。
【0029】なお、t0 以降の入力電流がしきい値I13
を越える期間、すなわち、t6 〜t 2 及びt7 以降にあ
っては、コンデンサC4 の電圧がツェナーダイオードZ
3のツェナー電圧を越えるので、トランジスタQ13
閉成し、トリガー回路のコンデンサC1 が抵抗R2 、ダ
イオードブリッジDB1 を介して短絡されるので、トラ
イアックQ11は開成し、白熱灯ILは不点状態となる。
【0030】図3は本発明の他の実施例の回路図であ
る。図1の回路と同一要素には同一記号を付して説明を
省略する。本実施例では、直流電源DCとして、全波整
流器DB0 とコンデンサC0 のみより成る整流平滑電源
を用いている。直流電源DCへの入力電流と高圧放電灯
DLの点灯状態との間には図1の実施例で述べた内容と
全く同一の関係があるので、図1の実施例と全く同一の
効果を奏する。
【0031】図4は本発明の別の実施例の回路図であ
る。図1の回路と同一要素に同一記号を付して説明を省
略する。図1の実施例と異なる点は、高圧放電灯DLの
点灯状態をチョッパー回路DCの出力側で検出している
点である。チョッパー回路DCの出力電流にあっても、
チョッパー回路DCがいわゆる定電圧形の直流電源であ
る限り、高圧放電灯DLの点灯状態に対応する値は図1
又は図3の実施例と同様であるので、前記と同様の効果
を奏する。この実施例は、例えば、チョッパー回路DC
と点灯回路B30を別ケースに入れるなどの手段により構
造的に分離した場合に適用される可能性がある。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、高圧放電灯の入力電流
により点灯状態判別を行うので、点灯装置そのものを設
計変更する必要がなく、点灯装置の負荷特性や始動用パ
ルス特性に全く影響を与えずに、光束補償装置の追加が
可能であり、同時に光束補償装置と高圧放電灯の間の配
線長さが比較的自由に設定でき、更に、光束補償装置と
点灯装置の組合せにおいて、高圧放電灯の始動用高圧パ
ルスの要否や定格管電圧の違いなどによって光束補償装
置の設計を変える必要がなく、光束補償装置よりの配線
数を最小にすることができる。また、高圧放電灯の点灯
状態を検出するのに、放電灯不点時、始動時、定常点灯
時を通じて定常点灯時が最大の値を示す入力電流を応用
することにより、1つのしきい値のみで白熱灯の点滅制
御が行えるので、従来例に比べて回路構成が極めて簡単
になるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本発明の一実施例の動作波形図である。
【図3】本発明の他の実施例の回路図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の回路図である。
【図5】従来例の回路図である。
【図6】従来例における高圧放電灯の状態を示す動作波
形図である。
【図7】従来例における白熱灯の状態を示す動作波形図
である。
【図8】他の従来例の回路図である。
【図9】さらに他の従来例の回路図である。
【図10】別の従来例の回路図である。
【符号の説明】
DL 高圧放電灯 IL 白熱灯 V1 商用交流電源 A 光束補償装置 DC チョッパー回路 B30 電子式点灯回路 R0 電流検出用抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電灯と、前記高圧放電灯を点灯
    するための定電圧形の直流電源と、前記直流電源と前記
    高圧放電灯の間に介在し、前記直流電源より前記高圧放
    電灯に供給する電流の限流機能を有するインバータ回路
    とで構成された高圧放電灯点灯装置に併設され、電源か
    らスイッチング要素を介して即時点灯可能な補助光源を
    備え、前記スイッチング要素は前記高圧放電灯が不点灯
    か高圧放電灯の始動過程の光束量が比較的少ない期間の
    み閉成するようにした光束補償装置において、前記イン
    バータ回路への入力電流を検出することにより高圧放電
    灯の状態を検出する手段を備えることを特徴とする光束
    補償装置。
  2. 【請求項2】 前記直流電源は交流電源を整流平滑し
    て直流化する整流平滑回路よりなり、前記高圧放電灯の
    状態を検出する手段は、前記交流電源からの交流入力電
    流を検出することにより高圧放電灯の状態を検出する手
    段であることを特徴とする請求項1記載の光束補償装
    置。
  3. 【請求項3】 前記高圧放電灯の状態を検出する手段
    により検出した電気量と、予め設定した1つのしきい値
    との大小関係のみで前記スイッチング要素の開閉を設定
    するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の光束補償装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009087747A1 (ja) * 2008-01-10 2009-07-16 Panasonic Corporation 放電ランプ
JP2009164071A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Panasonic Corp 放電ランプ

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