JPH07299068A - 超音波画像処理装置 - Google Patents

超音波画像処理装置

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JPH07299068A
JPH07299068A JP9664294A JP9664294A JPH07299068A JP H07299068 A JPH07299068 A JP H07299068A JP 9664294 A JP9664294 A JP 9664294A JP 9664294 A JP9664294 A JP 9664294A JP H07299068 A JPH07299068 A JP H07299068A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度情報の欠落を補償する相関処理において
残像の発生を低減可能な超音波ドプラ診断装置を低価格
で実現する。 【構成】 最新フレームの速度情報と記憶された1フレ
ーム前の速度情報とに基づいて、相関判定部16が相関
処理の実行可否を判定する。『可』の場合には、カウン
ト部20がカウントした相関処理の連続実行回数に応じ
て、相関率選択部18が所定の相関率を選択する。相関
演算部26はこの相関率に基づき最新フレーム及び1フ
レーム前の速度情報に対して相関処理を行う。これによ
り、常に最適な相関率で相関処理を実行でき、時間的連
続性の高い速度情報に対して効果的に相関処理を行うこ
とができる。また、探触子を動かした瞬間や、呼吸、搏
動等によって発生する絶対値が小さく時間的連続性の低
いノイズに対しては、実質的には相関処理が実行されな
いので残像が生ずることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波画像処理装置に
関し、特に超音波画像処理装置における超音波画像情報
の一時的な欠落を補うための相関処理機能に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被検体に超音波ビームを送受波
し、受信波から超音波画像情報を抽出して表示する超音
波画像処理装置が知られている。超音波画像としては、
例えば、被検体の運動の速度情報を表示するドプラ画像
や、被検体の断層情報を表示するBモード等の断層画像
等がある。
【0003】例えば、ドプラ画像を表示する場合には、
得られた受信波に対して所定の直交検波を行ってドプラ
信号を抽出する。そして、このドプラ信号に対して自己
相関処理及び速度演算処理を行うことにより血液等の速
度情報を求め、モニタに二次元速度分布等のドプラ画像
としてカラー表示する。
【0004】ところが、ドプラ画像情報(速度情報)
は、運動体で反射される際に受ける超音波ビームのドプ
ラシフトを検出して得られるものであるので、一般的に
そのS/N比が低い。従って、ドプラ画像では、各画素
に局部的・一時的な画像情報の欠落が発生する確率が高
く、そのままモニタに表示すると画質が低くスムーズな
画像が得られない。なお、カラー表示の場合には、白黒
よりも解像度が低くいために速度情報の欠落による画質
の劣化が著しい。
【0005】そこで、従来からドプラ画像情報に対して
相関処理を行い、表示されたドプラ画像情報の欠落を補
っていた。相関処理とは、最新フレームの特定画素部分
に画像情報の欠落が発生した場合に、この欠落した画素
部分の最新フレームの画像情報を、過去のフレームの画
像情報を一定の割合(相関率)利用して補償する処理で
ある。この相関処理は、例えばIIR型のデジタルフィ
ルタ等のローパスフィルタを用いて実行していた。
【0006】そして、このような相関処理を行うことに
よって、ドプラ画像情報の欠落を補償していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】欠落した画像情報をよ
り強く補償するためには、フィルタの効果を強くすれば
よい。しかし、フィルタの効果を強くするということ
は、過去フレームの画像情報に対する相関率即ち利用率
が大きくなることである。
【0008】従って、情報欠落のない画素の画像情報ま
でが相関され、一律に過去フレームの画像情報の影響を
強く受け、表示される最新フレームに係るドプラ画像に
残像が発生するという問題があった。
【0009】また、相関処理を行うに際しては、フィル
タの効果すなわち過去フレームの画像情報に対する相関
率は常に一定として処理されていた。よって、実際にそ
の画素の画像情報が無くなった場合でも情報の欠落とし
て相関処理が実行されるため、残像がより長い期間発生
する傾向が強かった。これにより、実際には血流が存在
していない場所に血流が存在しているような画像が表示
される可能性が有り、診断の信頼性が低下するという問
題があった。
【0010】なお、残像の影響を押さえてフィルタの効
果を高めるために、FIR型のフィルタを採用する方法
もある。しかし、FIR型の場合には、フィルタのタッ
プ数に応じたフレームバッフアを複数設ける必要があ
り、装置のコストが上昇してしまうという問題があっ
た。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、欠落した画像情報を補間する相関処理
において残像の発生を低減可能な超音波画像処理装置を
低価格で実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る超音波画像処理装置は、以下のような
特徴を有する。
【0013】超音波ビームを被検体に送受波し、受信波
から超音波画像情報を抽出し、各画素における最新フレ
ームの超音波画像情報と過去フレームの超音波画像情報
とに基づいて相関処理を行い超音波画像を表示する超音
波画像処理装置であって、前記超音波画像情報をフレー
ム毎に記憶する画像情報記憶手段と、前記最新フレーム
の超音波画像情報と、記憶された前記過去フレームの超
音波画像情報とに基づいて、画素毎に相関処理の実行可
否を判定する相関判定部と、前記相関処理の連続実行回
数をカウントするカウント部と、前記連続実行回数のカ
ウント数に応じて、前記最新フレーム及び前記過去フレ
ームに係る超音波画像情報のそれぞれに対し前記カウン
ト数に応じて設定された相関率を、選択する相関率選択
部、選択された前記相関率に基づき前記最新フレームに
おいて前記相関処理を行う相関演算部と、を有すること
を特徴とする。
【0014】前記相関率選択部は、カウント数が多くな
るにつれて最新フレームの超音波画像情報を強く反映さ
せる相関率を選択することを特徴とする。
【0015】前記カウント部は、前記相関処理が連続し
て実行されなかった場合には、前記カウント数を0とす
ることを特徴とする。
【0016】前記相関判定部は、同一画素における前記
最新フレームの超音波画像情報が前記過去フレームの超
音波画像情報の絶対値よりも小さい値を有する場合に、
相関処理を行うことを判定することを特徴とする。
【0017】前記相関判定部は、同一画素における前記
過去フレームの超音波画像情報及び前記最新フレームの
超音波画像情報の絶対値が所定値以下の場合には、相関
処理を行わないことを判定することを特徴とする。
【0018】前記カウント数が所定数以下の場合には、
相関処理を行わないことを判定することを特徴とする。
【0019】前記相関判定部は、同一画素における前記
最新フレームの超音波画像情報と前記過去フレームの超
音波画像情報との符号が異なる場合には、相関処理を行
わないことを判定することを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明に基づく超音波画像処理装置によれば、
相関判定部が最新フレームの画像情報と記憶された前記
過去フレームの画像情報とに基づいて、画素毎に相関処
理の実行可否を判定する。相関処理を行う場合は、カウ
ント部が相関処理の連続実行回数をカウントする。そし
て、カウント数に応じて所定の相関率が選択可能となっ
ている。
【0021】具体的には、カウント数が少ないときに
は、過去の画像情報が強く反映される相関率が選択さ
れ、カウント数が多くなるにつれて最新(現在)の画像
情報が強く反映される相関率が選択される。これによ
り、複雑な装置構成とすることなく常に最適な相関率で
相関処理を実行することができる。例えば、時間的連続
性の高い血流等の画像情報において情報欠落は間欠的に
発生するため、この情報欠落を相関処理によって効果的
に補間することができる装置が実現できる。
【0022】一方、ドプラ画像情報(速度情報)におい
ては、探触子を移動した瞬間及び呼吸や搏動等により、
絶対値が小さく(低速度運動情報)かつ時間的連続性の
低いノイズが発生する。このノイズに対しても相関処理
が実行されると、ドプラ画像中に不要な低速運動情報が
長期間表示され、画質の低下ひいては誤診断の原因とな
ってしまう。
【0023】しかし、本発明では相関判定部が過去フレ
ームの画像情報及び最新フレームの画像情報の絶対値、
カウント数を判定し、これらが所定値以下の場合には、
相関処理を実質的に実行しないこととした。これによ
り、血流情報等の定常的な運動情報に対しては相関処理
による情報欠落の補間機能が十分に発揮される。そし
て、搏動や呼吸等の生体組織の間欠的で低速度の運動情
報に対しては、最新フレームの速度情報が100%反映
されるような相関率が選択され、実質的に相関処理が実
行されない。従って、本発明ではモニタに表示されるド
プラ画像等の超音波画像の画質を向上させることができ
る。
【0024】更に、本発明の相関判定部は、同一の画素
に係る最新フレームの画像情報と過去フレームの画像情
報との符号を判定し、両方の符号が異なる場合には相関
処理を行わないこととした。
【0025】例えば、ドプラ画像の場合には、運動速度
が所定の速度を超えて速度情報に波形折り返しが発生し
た際、発生前の速度情報と発生後の速度情報とで符号が
相違する。この場合、その絶対値が同程度であることが
多いため、両方の速度情報を相関すると相関処理の結果
得られる速度情報が0となってしまう可能性がある。従
って、実際には極めて速い速度で運動している運動体が
あたかも低速度運動しているように表示されてしまうこ
ととなる。
【0026】本発明では上記のように速度情報の符号を
判定し、符号が異なる場合には相関処理を行わないの
で、全く異なる速度情報がモニタに表示されることがな
く診断の信頼性を一段と向上させることが可能である。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
【0028】図1は、本発明に係る実施例の超音波画像
処理装置を示す概略ブロック図である。具体的には、ド
プラ画像を表示する超音波ドプラ診断装置を示す概略ブ
ロック図である。
【0029】送受信部12は、探触子10での超音波ビ
ームの送受波を制御する回路である。送受信部12に接
続されたドプラ演算部14は、受信信号に対して所定の
直交検波や自己相関処理等を行ってドプラ信号から速度
情報を演算する回路である。そして、このドプラ演算部
14の出力側には相関判定部16及び相関演算部26が
設けられ、求められた最新フレームの速度情報が相関判
定部16及び相関演算部26に順次出力される。
【0030】なお、ドプラ演算部14内には、所定の高
域通過フィルタ(ハイパスフィルタ)等が設けられてお
り、このフィルタによって高速度(高周波数帯域)のド
プラ信号のみが抽出される。被検体を血管とすれば、こ
の高域通過フィルタによって抽出されるドプラ信号は、
血流に係る信号である。
【0031】相関判定部16は、相関処理を実行するか
どうかを判定する判定部であって、ドプラ演算部14か
ら出力された最新フレームの速度情報と、フレームバッ
ファ24に記憶された1フレーム前の速度情報とに対し
て、画素毎にこれらが所定条件を満たしているかどうか
判定する。条件を満たしている場合には相関処理の実行
『否』の判定を行い、条件を満たしていない場合には相
関処理の実行『可』の判定をする。
【0032】カウント部20は、相関判定部16の出力
側に接続され、各画素において相関処理が連続して実行
された回数をカウントする回路であり、カウント数はカ
ウントバッファ22に記憶される。
【0033】相関率選択部18は、相関判定部16の出
力側に設けられている。そして、相関判定部16におけ
る相関処理の実行『可』『否』の判定結果、及びカウン
トバッファ22に記憶された相関処理のカウント数に応
じて、後述する所定の相関率を選択してこれを相関演算
部26に出力する選択部である。
【0034】相関演算部26は、最新フレームの速度情
報とフレームバッファ24から供給される1フレーム前
の速度情報とに対し、各画素の速度情報に対して選択さ
れた所定の相関率で相関処理を行う演算部である。
【0035】そして、相関処理後の速度情報(Result)
は、DSC(デジタルスキャンコンバータ)28を介し
て接続されたCRT等のモニタ30にドプラ画像として
表示される。なお、フレームバッファ24は、相関演算
部26の出力側に接続され、相関処理後の速度情報を1
フレーム毎に記録し、これを1フレーム後に相関判定部
16及び相関演算部26の入力側に供給している。
【0036】次に、図1及び図2を参照して相関処理手
順について説明する。
【0037】被検体で反射され探触子10で受信した超
音波信号に対し、所定の演算を行って速度情報が求めら
れると、この速度情報が1フレーム毎にドプラ演算部1
4から相関判定部16及び相関演算部26に出力され
る。
【0038】相関判定部16には、得られた速度情報に
対して各画素毎に相関処理を行うかどうかを判定するた
めに、複数の条件が予め設定されている。そして、この
条件を満たさない場合には、相関処理実行『可』の指令
を、満たす場合には『否』の指令を相関率選択部18に
出力する。
【0039】条件としては、例えば次の3つがある。
【0040】(1)同一の画素に係る最新フレームの速
度情報が、1フレーム前の速度情報の絶対値より大きい
か。
【0041】(2)同一画素に係る速度情報の符号が最
新フレームと1フレーム前とで相違するか。
【0042】(3)1フレーム前の速度情報の絶対値が
所定値よりも小さく、最新フレームの速度情報の絶対値
がほぼ0であるか。更にカウント数が1であるか。
【0043】上記3つの条件がそれぞれ満される場合に
は、相関判定部16からは相関処理実行『否』の指令が
出力される。『否』の指令を受けると、相関率選択部1
8は、最新フレームの速度情報が100%で出力される
相関率(a=1.0 :b=0.0、aは最新フレームの速度
情報に対する相関率、bは1フレーム前の速度情報に対
する相関率)が選択され相関演算部26に出力される。
従って、指令が『否』の場合には相関演算部26におい
て実質的な相関処理は実行されない。
【0044】ここで(1)の条件は、従来と同等の条件
であり、最新フレームで速度情報が欠落すると、欠落部
分の画素の速度情報はその絶対値が過去の速度情報の同
一画素の絶対値よりも小さくなることを利用したもので
ある。従って、最新フレームの速度情報が1フレーム前
の速度情報の絶対値よりも小さい場合には、相関処理が
実行される。
【0045】また(2)の条件は、超音波ドプラ診断装
置に特有な波形折り返しが最新フレーム又は1フレーム
前の速度情報で発生した場合に、2つの速度情報はその
絶対値が同程度でその符号が互いに異なることに注目し
た条件である。波形折り返しが発生した場合に両方の速
度情報を相関、すなわち積分すると、相関処理の結果得
られる速度情報が0となってしまう場合がある。これに
より、実際には極めて速い速度で運動している運動体が
あたかも低速度運動しているように表示されてしまうこ
ととなる。従って、(2)の条件によって両方の速度情
報の符号が相違する場合には相関処理を行わないことと
した。
【0046】(3)の条件は、血流等の高速運動体につ
いて診断を行う場合に、血管等の低速度運動体に係る低
速運動情報がノイズ(ウォールモーションノイズ等)と
してドプラ画像中に表示されてしまうことを防止するた
めに設定されたものである。血流等の診断を行う場合に
は、既に説明したようにドプラ演算部14内に高域通過
フィルタを設けることによって、高周波数帯域のドプラ
信号を選択的に抽出する。しかし、生体組織の運動のエ
ネルギーは血流のエネルギーと比べるとはるかに大きく
高域通過フィルタを通過してしまう成分があり、低周波
数帯域のドプラ信号を完全に取り除くことはできない。
この生体組織に係る低速度運動情報に対して相関処理が
実行されると、ドプラ画像中で、低速運動情報がかえっ
て強調されて表示されてしまい誤診断の原因となってし
まう。
【0047】そこで、フレームバッファ24に記憶され
た1フレーム前の速度情報(相関演算部から出力された
演算結果)の絶対値が所定値以下あって、最新フレーム
の速度情報がほぼ0である場合には、実質的な相関処理
を行わないこととした。更に、この場合にカウント数が
1(=前回までに1回のみ相関処理を実行)であるかど
うか判定して、カウント数が1以下の場合には実質的な
相関処理を行わないこととした。
【0048】この(3)の条件により、速度情報が低速
度でかつ間欠的である場合には、相関処理が実行されな
いため、相関処理による残像の発生を低減できる。一
方、少なくとも1回の相関処理を行うことにより、血管
近傍の低速度の血流情報に対しては、それが一般的には
定常流であるから相関処理の効果が期待できる。
【0049】なお、相関判定部16における3つの条件
は必ずしも3つとは限らず、折り返しが発生しない場合
には(2)の条件は必要なく、高域通過フィルタの性能
が更に向上すれば(3)の条件は必要でないこともあ
る。また、目的に応じて他の条件を更に設けてもよい。
【0050】次に、上記3つの条件が満たされない場合
の処理手順について説明する。
【0051】まず、条件が満たされないので、相関処理
実行『可』の指令が相関判定部16から相関率選択部1
8及びカウント部20に出力される。カウント部20は
相関処理が連続して実行された回数をカウントする。前
回相関処理が行われていなければ、カウント数は1とし
てカウントバッファ22に記憶される。既に何回か相関
処理が連続して実行されていれば、カウント数が更新さ
れてカウントバッファ22に記憶される。
【0052】相関率選択部18では、カウント数に応じ
た相関率が選択される。図2に示すようにカウント数が
小さいときには、過去の速度情報が強く反映され、カウ
ント数が大きくなるにつれて最新フレームの速度情報が
強く反映されて相関される相関率が選択される。例え
ば、カウント数0(現在が最初の相関処理時)の場合に
は、最新フレームの速度情報に対する相関率a=0.2 、
過去のフレーム(1フレーム前)の速度情報に対する相
関率b=0.8 が選択され、相関演算部26に出力される
(a+b=1.0 )。
【0053】ここで、本実施例ではカウント数は0から
3までとして、図2に示すような相関率を用いている
が、これらは条件によって異なるものである。カウント
数は3より大きくてもよく、また相関率a:bの割合や
カウント数との対応関係はこれには限らない。
【0054】なお、カウント数はカウントバッファ22
の容量との関係で上限を有する(本実施例では3)。そ
して、上限に達するとカウント数は、相関処理が更に連
続して実行されてもその上限値のまま保持される。ま
た、このカウント数は、相関判定部16から相関処理
『否』の指令が出力されて、最新フレームの速度情報が
100%反映される場合にはリセットされて0となる。
【0055】条件に応じた相関率a,bが選択されて相
関演算部26に出力されると、相関演算部26は、この
相関率a,bに基づいて、最新フレームの速度情報とフ
レームバッファ24から供給される1フレーム前の速度
情報とに対して相関処理を行う(Result=a*最新フレ
ームの速度情報+b*1フレーム前の速度情報)。
【0056】演算の結果得られた速度情報(Result)
は、DSCを介してモニタ30に表示される。なお、こ
の速度情報はフレームバッファ24にフレーム毎に順次
記憶され、1フレーム後に相関判定部16及び相関演算
部26の入力側に供給される。
【0057】以上説明したように、本実施例の構成によ
れば、特別複雑な装置構成とすることなく、常に最適な
相関率で相関処理を実行でき、時間的連続性の高い速度
情報に対して効果的に相関処理を行うことが可能であ
る。一方、探触子を動かした瞬間や、呼吸、搏動等によ
って発生する絶対値が小さく時間的連続性の低い(間欠
的な)ノイズに対しては、実質的な相関処理が実行され
ないので残像が生ずることがない。
【0058】これを、図3を用いて説明する。図3に
は、本実施例と従来の相関処理について、最新フレーム
の速度情報を同一とした場合の相関処理結果がそれぞれ
示されている。
【0059】図3によれば、本実施例の相関処理では、
従来の相関処理よりも残像が低減されていることが明ら
かである。例えば、最新フレームの速度情報は、フレー
ム6及び6´以降のフレームでは、両方とも0である。
【0060】相関処理結果は、本実施例ではフレーム8
(カウント数2、相関率a0.8:b0.2)で既にそ
の速度情報が1に低下し、次のフレームからは0となっ
ている。これに対して、従来例ではフレーム8´では
4、更にフレーム10´になってもその値は0とならな
い。
【0061】また、フレーム3及び3´のように間欠的
な速度情報の欠落に対しては、本実施例では、カウント
数が小さいから1フレーム前の速度情報が強く反映さ
れ、相関処理結果が20となる。これに対し、従来の相
関処理の結果は16であり、間欠的な速度情報の欠落に
対する補間機能の点で本実施例は従来の相関処理よりも
優れていることは明らかである。
【0062】本実施例においては、超音波画像情報とし
てドプラ画像情報を例にとってその相関処理について説
明した。しかし、超音波画像情報はドプラ画像情報に限
らず、被検体の超音波ビームの反射強度を断層画像とし
て表示する断層画像情報にも適用可能であり、この断層
画像情報についてフレーム間で相関処理を行えば、本実
施例と同様に画像情報の欠落を補間することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る超音
波画像処理装置によれば、相関判定部が最新フレームの
画像情報と記憶された前記過去の速度情報とに基づい
て、画素毎に相関処理の実行可否を判定する。相関処理
を行う場合には、カウント部が相関処理の連続実行回数
をカウントする。そして、カウント数に応じて最適な相
関率が選択される。
【0064】従って、常に最適な相関率で相関処理を実
行することができ、特別複雑な装置構成とすることなく
時間的連続性の高い速度情報に発生する間欠的な情報欠
落に対して効果的に相関処理を行うことができる。従っ
て、低価格で残像が少なく表示品質の高い画像が得られ
る。
【0065】また、1フレーム前の画像情報の絶対値が
所定値以下であって、最新フレームの速度情報が極めて
小さく、カウント数が所定数以下の場合は、相関処理を
実質的に実行しないこととした。
【0066】これにより、絶対値が小さく間欠的な画像
情報に対しては相関処理が実行されないので、この相関
処理による残像発生を低減できる。一方、少なくとも1
回は相関処理を行うことにより、例えば、目的とする運
動体の速度が低速度であっても、それが定常的な運動で
あれば相関処理の効果が期待できる。
【0067】従って、高速運動体の診断を行う場合にお
いては、低速運動体の速度情報が残像によって不必要に
長い期間モニタ表示されることが防止可能となり、モニ
タに表示されるドプラ画像の画質を向上させることがで
きる。
【0068】更に、本発明において相関判定部は、同一
の画素に係る最新フレームの画像情報と過去フレームの
画像情報との符号を判定し、両方の符号が異なる場合に
は相関処理を行わないこととした。従って、全く異なる
値を有する画像情報がモニタに表示されることがなく診
断の信頼性を一段と向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の超音波ドプラ診断装置を
示す概略ブロック図である。
【図2】図1の装置における相関処理手順を説明するた
め概略ブロック図である。
【図3】本実施例と従来の相関処理を比較するための図
である。
【符号の説明】
16 相関判定部 18 相関率選択部 20 カウント部 22 カウントバッファ 24 速度情報のフレームバッファ 26 相関演算部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームを被検体に送受波し、受信
    波から超音波画像情報を抽出し、各画素における最新フ
    レームの超音波画像情報と過去フレームの超音波画像情
    報とに基づいて相関処理を行い超音波画像を表示する超
    音波画像処理装置であって、 前記超音波画像情報をフレーム毎に記憶する画像情報記
    憶手段と、 前記最新フレームの超音波画像情報と、記憶された前記
    過去フレームの超音波画像情報とに基づいて、画素毎に
    相関処理の実行可否を判定する相関判定部と、 前記相関処理の連続実行回数をカウントするカウント部
    と、 前記連続実行回数のカウント数に応じて、前記最新フレ
    ーム及び前記過去フレームに係る超音波画像情報のそれ
    ぞれに対し前記カウント数に応じて設定された相関率
    を、選択する相関率選択部、 選択された前記相関率に基づき前記最新フレームにおい
    て前記相関処理を行う相関演算部と、 を有することを特徴とする超音波画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波画像処理装置にお
    いて、 前記相関率選択部は、カウント数が多くなるにつれて最
    新フレームの超音波画像情報を強く反映させる相関率を
    選択することを特徴とする超音波画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の超音波画像処理装置にお
    いて、 前記カウント部は、前記相関処理が連続して実行されな
    かった場合には、前記カウント数を0とすることを特徴
    とする超音波画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3のいずれかに記載
    の超音波画像処理装置において、 前記相関判定部は、同一画素における前記最新フレーム
    の超音波画像情報が前記過去フレームの超音波画像情報
    の絶対値よりも小さい値を有する場合に、相関処理を行
    うことを判定することを特徴とする超音波画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1及び請求項3及び請求項4のい
    ずれか1つに記載の超音波画像処理装置において、 前記相関判定部は、同一画素における前記過去フレーム
    の超音波画像情報及び前記最新フレームの超音波画像情
    報の絶対値が所定値以下の場合には、相関処理を行わな
    いことを判定することを特徴とする超音波画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の超音波画像処理装置にお
    いて、 前記カウント数が所定数以下の場合には、相関処理を行
    わないことを判定することを特徴とする超音波画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1及び請求項3及び請求項4のい
    ずれか1つに記載の超音波画像処理装置において、 前記相関判定部は、同一画素における前記最新フレーム
    の超音波画像情報と前記過去フレームの超音波画像情報
    との符号が異なる場合には、相関処理を行わないことを
    判定することを特徴とする超音波画像処理装置。
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