JPH072996B2 - 光誘起電極反応装置 - Google Patents

光誘起電極反応装置

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JPH072996B2
JPH072996B2 JP19661984A JP19661984A JPH072996B2 JP H072996 B2 JPH072996 B2 JP H072996B2 JP 19661984 A JP19661984 A JP 19661984A JP 19661984 A JP19661984 A JP 19661984A JP H072996 B2 JPH072996 B2 JP H072996B2
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裕介 矢島
完次 辻井
精一 村山
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    • C25D5/02Electroplating of selected surface areas
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、金属、半導体等の電極面に高い精度と再現性
で金属を所定の形状に析出させるのに好適な、光誘起電
極反応装置に関する。
〔発明の背景〕
導電性基板面上に金属パターンを描く方法として、例え
ばJ.Electrochem.Soc.128,2539(1981年)におけるPuip
pe,Acosta,von Gutfeldによる“Investigations of Las
er Enhanced Electroplating Mechanisms"と題する文献
において論じられているように、光誘起電極反応を利用
することが検討されている。この方法は、電極面の光照
射部分において、電極反応が著しく高速化する現象を応
用したものであり、低温で低損傷な処理が行えるという
利点を持つている。この方法の持つ空間的選択性を有効
に利用するための条件としては、電極面の所定の部分に
確実に光が到達することと、電極面の他の部分に散乱等
により不要な光が照射されないこととが必要である。と
ころが、従来用いられている装置構成では、電極面の光
照射部分に気泡が発生・付着して、上記の条件が満たさ
れなくなることがしばしばあり、形成パターンの精度
や、同一処理を複数回行つた場合の形成パターンの再現
性は充分なものではなかつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、金属板や半導体基板上に、低温,低損
傷、しかも高い精度と再現性で、金属パターンを形成し
得る光誘起電極反応装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため本発明においては、電解質溶液
を電極面の光照射部分に強制的に吹きつけるように光誘
起電極反応装置を構成することにより、前述した気泡の
付着を回避し、かつ高い精度と再現性でパターンを形成
することを可能にしたことを特徴としている。
〔発明の実施例〕
以下、本実施例により本発明になる装置の説明を行う。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す模式的な図であ
る。この装置は、反応槽1と、別の溶液槽2を持ち、装
置使用時にはこれらの槽1,2は電極質溶液3で満たされ
ている。反応槽1中には一対の電極4,5が設置され、別
の溶液槽2の中には電解質溶液3中へ、窒素、アルゴン
等の非反応性パージングガスを送り込むためのガス導入
管6が設置されている。したがつて、以後この溶液槽2
をパージング槽2と称する。反応槽1とパージング槽2
とは、管7、およびポンプ8を付設した管9により結ば
れている。ポンプ8により電解質溶液3は管9を経てパ
ージング槽2から反応槽1へ輸送され、さらに管7を経
てパージング槽2へもどる。すなわち、電解質溶液3は
反応槽1とパージング槽2との間を循環する。反応槽1
には光学窓が設けられており、金属、半導体等の材料か
ら成る陰極4の面上に、レーザーあるいは他の光源から
得られる光10を照射できるようになつている。管9の反
応室1側の先端部11はノズル状になつており、陰極4の
光10の照射部分にパージング槽2から送られて来る電解
質溶液3を吹きつけられるように配置されている。この
部分については後に詳しく説明を行う。第1図において
は、光10を供給するための光源とそれに付帯する光学
系、電極4,5に電位を印加するための装置、陰極4上の
光10照射部分の位置を移動させるための機構、ガス導入
管6に所定のガスを供給するための設備は省略されてい
る。
本発明になる装置においては、陽イオンとして例えばニ
ツケルや銅のような金属のイオンを含む電解質溶液3中
での光誘起電極反応により、陰極4上の光10が照射され
ている部分のみで、上記のような金属の析出が起こるこ
とを利用している。したがつて、電極4,5への電位の印
加方法、陰極4に照射する光10の波長やエネルギーの条
件、電解質溶液3の組成等は、光誘起電極反応により金
属が析出する速度に比べ、光の関与しない電極反応によ
り金属が析出する速度が無視できるように設定されてい
る。
パージング槽中で、電解質溶液3中に窒素やアルゴン等
の非反応性ガスをガス導入管6から流すことにより、電
解質溶液3中に溶存する水素や酸素等の電極反応に影響
を与えるガスが低減される。このような、電解質溶液3
の清浄操作の効率を高めるため、ガス導入管6の先端部
には多数の小さな開口が設けてあり、ガスはこの部分よ
り、多数の小泡となつて電解質溶液3中に噴出される。
上記のような光誘起反応が進行している間に、第2図に
示したように、陰極4の光10が照射される部分に気泡12
が発生・付着する場合がある。これは、金属析出反応と
同時に他の反応が進行し、ガス状の反応生成物が陰極4
面上に発生すること、あるいは照射されている光10によ
り陰極4の温度が局所的に上昇し、溶存していたガスが
気化して陰極4面に付着すること等の原因によると考え
られる。第2図に示したように、このような気泡12は、
光10が陰極4の所定の部分に照射することを阻害するの
みでなく、光10の無秩序な散乱の原因ともなり、本来光
10が到達しない部分にも散乱光による光誘起電極反応の
ために析出金属13を生じる問題点がある。例えば、光10
を陰極4に対して走査・断続し、陰極4の面上に金属の
パターンを描く目的に、本装置を利用する場合には、上
記のような気泡12は描かれるパターンの欠陥やボケの要
因となる。第1図により簡単に説明した管9の先端部11
のノズル構造はこのような付着気泡12を除去する機能を
持つている。第3図はこの第1図における管9の先端部
11、陰極4、照射光10の相対的位置関係を示す部分図で
ある。先端部11のノズルの開口は陰極4の光10の照射部
分に近く配置されており、この部分に電解質溶液3が噴
出するように設定されている。パージング処理により、
この電解質溶液3中の反応性ガスの溶存量は低減されて
いるため、気泡12の発生が抑えられる。また、気泡12が
発生してもこの電解質溶液3の流れによりすみやかに除
去される。
第4図は管9の先端部11の別の実施例を示す部分図であ
る。この場合には、開口部14に対向する位置に光学窓15
が設けてある。照射光10は光学窓15を通り、管9の先端
部11の中に入り、電解質溶液3と同一方向から開口部14
を経て陰極4に照射される。この実施例では、照射光10
と開口部14から噴出する電解質溶液3の流れとを陰極4
の面に対して垂直に設定することが可能であるので、照
射光10の陰極4面に対する入射角や電解質溶液3の流れ
の方向に起因する陰極4面上での金属析出の異方性が問
題になることはない。さらに、陰極4の光10照射部分に
確実に開口部14より電解質溶液3が噴出されるという利
点もある。第5図にこの利点を利用した第1図で説明し
たものとは別の実施例の構成を示す。この実施例は陽極
5を内部に備えた電解質溶液3の貯蔵槽16、そこから管
9、および光学窓15を持つ先端部11を経て陰極4に電解
質溶液3を噴出させるためのポンプ8、噴出した電解質
溶液3の受け皿17、そこで受けた電解質溶液3をふたた
び貯蔵槽16にもどすためのポンプ18、電極電位印加装置
19等より構成される。陽極5は電解質溶液3の貯蔵槽16
から管9の先端部11の間の任意位置に設置することが可
能である。本実施例と第1図により説明した実施例との
主な相黒点は本実施例においては第5図に示したよう
に、陰極4が溶液槽中で電解質溶液3に沈められておら
ず、光10の照射部分とその周辺のわずかな領域のみで、
陰極4と電解質溶液3とが接触している点である。この
ような構成になる装置の利点としては、陰極4の交換が
容易であること、光10の照射部分以外での不必要な電極
反応の進行を抑えられること等がある。これらの利点は
例えばすでに複雑なパターンの描かれている陰極4を次
々に処理する場合等には好適である。光10を供給するた
めの光源とそれに付帯する光学系を管9の先端部11と一
体化することも可能である。これにさらに、管9として
可動性のものを用い、先端部11を陰極4に対して平行に
移動させるための機構を加えれば、陰極4に金属パター
ンを描くことができる。同様な機能は陰極4を先端部11
に対して平行に移動させる機構によつても実現できるこ
とは言うまでもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、金属板、あるいは半導体基板上に熱処
理や表面損傷を伴う処理を経ることなく、高い再現性で
金属パターンを描くことができる。また、表面全体を金
属膜でおおい、その後に不要な部分の金属を除去して所
望の金属パターンを得る方法に比べると、本発明におけ
る方法では無駄になる金属を少量に抑えることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の基本構成図、第2図は本発
明により解決した技術課題を説明するための模式図、第
3図は第1図の一部を詳しく説明するための図、第4図
は第3図で説明した部分の別の実施例を説明するための
図、第5図は第1図により説明した実施例とは別の実施
例の基本構成図である。 1……反応槽、2……パージング槽、3……電解質溶
液、4……陰極、5……陽極、6……ガス導入管、7,9
……管,8,18……ポンプ、10……照射光、11……管9の
先端部、12……気泡、13……析出金属、14……開口、15
……光学窓、16……電解質溶液3の貯蔵槽、17……電解
質溶液3の受け皿、19……電極電位印加装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電極と、 該電極間に電圧を印加する手段と、 該電極の一部分に光を照射する手段と、 電解質溶液を該電極の光照射部分に強制的に吹き付ける
    ためのノズルと、 該ノズルから電解質溶液を噴出させるためのポンプと、 該電極の光照射部分の位置を移動させる手段とを有する
    ことを特徴とする光誘起電極反応装置。
  2. 【請求項2】前記光が照射される電極は金属板又は半導
    体基板のいずれか一であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の光誘起電極反応装置。
  3. 【請求項3】前記電解質溶液はパージング槽に保持さ
    れ、 該パージング槽は電解質溶液にパージングガスを供給す
    る手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載の光誘起電極反応装置。
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