JPH07301026A - ポール柱地上組立工法およびその装置 - Google Patents

ポール柱地上組立工法およびその装置

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JPH07301026A
JPH07301026A JP6093290A JP9329094A JPH07301026A JP H07301026 A JPH07301026 A JP H07301026A JP 6093290 A JP6093290 A JP 6093290A JP 9329094 A JP9329094 A JP 9329094A JP H07301026 A JPH07301026 A JP H07301026A
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宏美 山中
Nobuo Sueda
信雄 末田
Toshihiko Kawachi
俊彦 河内
Nobuo Yoshioka
信夫 吉岡
Satoru Yoshimura
哲 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポール柱地上組立工法およびその装置に関
し、作業の容易性、作業性および安全性を高められると
ともに、進入路や施工用地が狭くても施工できるように
したポール柱地上組立工法およびその装置の提供を目的
とする。 【構成】 ポール設置箇所の上に分解可能な門型の架台
5を立設し、この架台5の中に上側のポール部材W1を
立てて運び込み、この上側のポール部材W1の下部を架
台5に昇降可能に支持させたチャック6で挟持してせり
上げ、この後、下側のポール部材を架台の中に立てて運
び込んでから、上記チャック6およびこれに支持させた
ポール部材W1を下降させて上下両側のポール部材W1
・W2を継ぎ合わせる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポール柱地上組立工法
およびその装置に関し、特に、作業の容易性、作業性お
よび安全性を高められるとともに、進入路や施工用地が
狭くても施工できるようにしたポール柱地上組立工法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、既設の33KV架空送電線路の老朽
化、低地上高さ、支線についての苦情(支線苦情)など
を解消するため、送電柱を高地上高のコンクリート柱、
軽量鋼管柱などへの立替えが進められている。この立替
え工事の中で新柱を立てる方法としては、デレッキ方
式、クレーン方式およびジンポール方式と呼ばれる3つ
の方法がある。
【0003】デレッキ方式では、図14の模式図に示すよ
うに、旧柱100 を支線101 で補強し、旧柱100 の上部と
新柱103 の上部とに滑車102 を連結し、ウインチ105 か
ら繰り出されるワイヤー104 を旧柱100 の滑車102 と新
柱103 の滑車102 とに順に巻掛け、その先端を旧柱100
の滑車102 に連結する。そして、新柱103 の下部を基礎
孔に落とし込むと共に、ウインチ105 でワイヤー104 を
巻き取ることにより、新柱103 が引き起こされ、基礎孔
の中に立てられる。
【0004】クレーン方式は、図15の模式図に示すよう
に、ロングポール基礎部200 の上側にロングポール上部
201 を移動式クレーン車202 で吊り上げ、継ぎ合わせる
工法であり、3つの方式の中では最も作業性および安全
性が高い。また、ジンポール方式は、図16の模式図に示
すように、新柱の下部材306 に柱状の台枠304 を支持さ
せると共に支線300 で補強し、ウインチ302 から繰り出
されるワイヤー104 を台枠304 の上端に回転自在に支持
させた滑車308 に巻掛け、その先端を上部材301 の上部
に連結した後、ウインチ302 でワイヤー104 を巻き取る
ことにより上部材301 を下部材306 の上まで吊り上げ、
継ぎ合わせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記デレッキ方式は、
木柱など、比較的軽量で旧柱100 と同等程度の短尺なポ
ール柱の設置には適しているが、高地上高のポール柱の
設置には適しないという欠点があり、また、支線苦情の
問題がつきまとうという欠点もある。さらに、このデレ
ッキ方式では、特に旧柱100 が木柱の場合には、腐食に
よる強度低下が懸念され、旧柱100 の性質を見極める熟
練度と、安全性についての高度な配慮が必要とされる。
【0006】上記クレーン方式は、支線苦情の問題がな
い点で有利であるが、クレーン車202が進入する進入路を
確保する必要があり、山地や農耕地の中など、クレーン
車202が進入できない所には採用できないという欠点が
ある。また、このクレーン方式では、順に上部の部材を
継ぎ足して行くので、部材の接続工事が次第に高所作業
になり、熟練度と共に安全上の高度な配慮が必要になっ
てくる。
【0007】上記ジンポール方式は、クレーン車が進入
できない所でも高地上のポール柱を立ち上げることがで
きるが、上部材301 と下部材306 に継ぎ合わせるごとに
台枠304 を上部材301 に付け替える必要があり、しか
も、この部材の継ぎ合わせ作業と台枠304 の付け替え作
業は人力に頼っているので、不安定な高所での作業に熟
練度と共に安全上高度な配慮が必要になってくる。
【0008】また、支線300 を支持する支線アンカー30
7 を設置する位置はポール柱の高さが高くなるほどポー
ル柱の設置位置から遠くにする必要があり、広い土地が
必要になるという問題がある。本発明は、上記の事情を
鑑みて、作業の容易性、作業性および安全性を高められ
るとともに、進入路や施工用地が狭くても施工できるよ
うにしたポール柱地上組立工法およびその装置を提供す
るという技術的課題を解決することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るポール柱地
上組立工法(以下、本発明方法という)は、上記目的を
達成するため、ポール柱の基礎掘削支保工の上に分解可
能な門型の架台を立設し、この架台の中に上側のポール
部材を立てて運び込み、この上側のポール部材の下部を
架台に昇降可能に支持させたチャックで挟持してせり上
げ、この後、下側のポール部材を架台の中に立てて運び
込んでから、上記チャックおよびこれに支持させたポー
ル部材を下降させて上下両側のポール部材を継ぎ合わせ
るという手順をとる。
【0010】また、本発明に係るポール柱地上組立装置
(以下、本発明装置という)は、上記本発明方法を実施
するため、地上に立設される分解可能な門型の架台と、
この架台に昇降可能に支持されるチャックと、このチャ
ックを昇降させる昇降駆動装置と、架台の横側にポール
部材を立てるための揚上機と、架台の横側に立てたポー
ル部材を架台の近傍まで送り込むスライド台とを備える
ことを特徴とする。
【0011】本発明装置においては、ポール柱の基礎掘
削支保工の上に載置される架台基礎が設けられ、この架
台基礎の上に上記架台が立設されるように構成すること
ができる。さらに、本発明装置においては、上記架台の
所定の高さにポール部材継ぎ合わせ用の作業台や、腕木
取付け用の作業台を設けることができる。
【0012】その上、本発明においては、上記チャック
の昇降を案内する案内装置を設けることができる。さら
にその上、本発明装置の昇降駆動装置の構成は、チャッ
クを昇降駆動できるように構成してあればよく、例えば
縦軸心回りに回転可能に設けられた縦軸のスクリュー軸
あるいはねじ棒と、これに螺進退可能に外嵌されると共
にチャックに固定されるナットと、上記スクリュー軸あ
るいはねじ棒を駆動する動力装置とを備える昇降駆動装
置が考えられる。
【0013】また、架台とチャックとにわたって架着さ
れる油圧、空気圧あるいは電動のシリンダを備える昇降
駆動装置や、架台の上下に回転自在に支持される対をな
すスプロケットと、これらスプロケットにわたって巻掛
けられると共にチャックに固定されるチェーンと、これ
らを駆動する動力装置とを備える昇降駆動装置も考えら
れる。
【0014】さらに、架台の上部に回転自在に支持させ
た滑車と、チャックに回転自在に支持させた滑車と、ウ
インチと、ウインチから繰り出されて、架台の滑車とチ
ャックの滑車とに順に巻掛けられ、先端が架台の上部に
固定されるワイヤーとを備える上記昇降駆動装置も考え
られる。加えて、本発明装置においては、上記揚上機が
スライド台に同行して架台の近傍まで移動可能に設けら
れることも考えられる。
【0015】
【作用】本発明方法および本発明装置の架台は分解可能
であるので、適当な大きさに分解することにより、容易
に運搬できるようになり、クレーン車の進入が困難な所
にも搬入して、組み立てることができる。また、ポール
柱の設置後に適当な大きさに分解することにより、施工
現場から容易に搬出できるようになる。
【0016】また、本発明方法および本発明装置によれ
ば、架台を立設した後に、上側のポール部材から順に架
台の中に立てて運び込まれてせり上げられ、次のポール
部材を立てて上側のポール部材の下側に運び込み、この
後、上側のポール部材が下ろされて下側のポール部材と
継ぎ合わされる。この上側のポール部材と下側のポール
部材との継ぎ合わせは、従来と同様にこれらを位置合わ
せしてから溶接したり、ボルトとナットとによってフラ
ンジ結合したりするが、本発明方法および本発明装置で
は、このような作業がポール柱組立高さに関係なく作業
台の高さ以下で行われることに大きな特徴がある。
【0017】すなわち、ポール部材の継ぎ合わせ作業が
高所作業ではなくなり、高度の熟練は不要となり、作業
が容易になり、作業要員の確保が容易になる。また、1
筋のポール部材の上での作業は高所作業に比べると安定
性が高くなるので、作業性も高くなり、安全性に対する
配慮の程度を低くすることができる。さらに、本発明方
法および本発明装置によれば、架台を組み立てた後に、
ジンポール方式のようにポールの高さの増加に応じて周
囲の用地を広げる必要がなくなるので、借地範囲、伐採
範囲、踏み荒らし範囲を狭くすることができる。
【0018】本発明装置において、ポール柱の基礎掘削
支保工の上に載置される架台基礎が設けられ、この架台
基礎の上に上記架台が立設される場合には、架台が安定
良く地面に支持されるので、安全性が一層高められる
上、ポール柱の基礎の真上でポール柱の地上部分が組み
立てられるので、組み立てられた地上部分を下ろすだけ
で基礎と地上部分を継ぎ合わせることができ、基礎と地
上部分との継ぎ合わせが容易になると共に、その作業性
および安全性が高められる。
【0019】また、本発明装置において、ポール部材の
継ぎ合わせ作業は、架台やポール部材につかまって行う
ことも可能であるが、上記架台の所定の高さにポール部
材継ぎ合わせ用の作業台が設けられる場合には、ポール
部材の継ぎ合わせ作業の足場が安定するので、この作業
が一層容易に行えると共に、その作業性および安全性が
高められる。
【0020】ところで、ポール部材には架線支持用の腕
木、トランス支持用の腕木などの腕木を取り付けること
がある。これら腕木はあらかじめポール部材に組み付け
て施工現場に搬入されることもあるが、多くの場合には
搬入を容易にするため、ポール部材から分解して施工現
場に搬入され、地上でポール部材に組み付けてポール部
材と共に吊り上げられる。
【0021】本発明方法においてもポール部材に地上で
腕木を取り付けてから架台の横に立て、この後、架台の
中に送り込むようにしてもよいが、この場合には、架台
の設置平面積を大きくしなければならないことがある。
そこで、本発明方法では、架台の設置平面積を増大させ
ることなくポール部材に腕木を容易に、高能率に、しか
も、安全に組付けることができるようにするために、架
台の中でスライド台に乗っているポール部材に腕木を組
付ける方法を採用する。
【0022】この方法においては、ポール部材につかま
って腕木を取り付けることも可能であるが、ポール部材
につかまっての作業は安定性が低く、作業の容易性、作
業性および安全性を高める上で不利になるという問題が
ある。したがって、これらの問題点を除くために、本発
明装置において、上記架台の所定の高さに腕木取付け用
の作業台が設けられ、本発明方法において、この作業台
に乗って腕木をポール部材に組付ける方法を採用するこ
とが一層好ましい。
【0023】本発明装置において、架台に昇降可能に支
持させたチャックの昇降を案内することは必須のことで
はないが、ポール部材が次々に継ぎ合わされると継ぎ合
わされたポール部材の重心が高くなり、昇降時に横振れ
が生じるとその振動が増幅されて装置もろとも転倒する
おそれが生じる。この問題を解決するため、本発明装置
において、上記チャックの昇降を案内する案内装置が設
けられ、この案内装置の案内作用によってチャックの昇
降時の振動を減少ないし解消させ、作業の安全性を高め
ることが好ましい。
【0024】本発明装置の昇降駆動装置の構成は、上記
のように色々考えられるが、これらの中では、組立や分
解が容易で、分解時の保管スペースが小さく、施工現場
への搬入および施工現場からの搬出が容易になるように
するためには、架台の上部に回転自在に支持させた滑車
と、チャックに回転自在に支持させた滑車と、ウインチ
と、ウインチから繰り出されて、架台の滑車とチャック
の滑車とに順に巻掛けられ、先端が架台の上部に固定さ
れるワイヤーとを備える昇降駆動装置が有利である。
【0025】また本発明装置の揚上装置は、架台の横で
ポール部品を引き起こしてスライド台の上に立てる機能
だけを有するようにしてもよいのであるが、スライド台
の上に立てたポール部品が横送りされる間に倒れること
を防止するために、上記揚上機の吊上げ装置がスライド
台に同行して架台の近傍まで移動可能に設けられること
が好ましい。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付された図面に基
づいて具体的に説明するが、本発明は、この実施例に限
定されるものではなく、この明細書および添付された図
面の記載全体から明らかになる本発明が真に意図する技
術的思想の範囲全体に広くおよぶものである。
【0027】図1ないし図6は、本発明方法の一実施例
に係るポール柱地上組立工法の手順を順に示す各模式図
であり、この実施例では、図7の正面図および図8の側
面図に示す本発明装置の一実施例に係るポール柱地上組
立装置が用いられる。この方法では、図7および図9の
模式図に示すように、まず、ポール柱の設置箇所に基礎
1を埋設する。この基礎1を埋設するために掘削する掘
削孔2の土留に使用した基礎掘削支保工3の上にH型鋼
をリング状に曲げた架台基礎4を載置し、この架台基礎
4の上に分解可能な門型の架台5が立設される。
【0028】これにより、架台5が基礎掘削支保工3を
基礎にして、確実にしかも、安定良く地盤に支持される
ことになる。このポール柱地上組立装置は、これら架台
基礎4および架台5の他に、この架台5に昇降可能に支
持されるチャック6と、このチャック6を昇降させる昇
降駆動装置7と、架台5の横側にポール部材W1〜WN
を立てるための揚上機8と、架台5の近傍に立てたポー
ル部材W1〜WNを送り込むスライド台9とを備えてい
る。
【0029】そして、これら、架台基礎4、架台5、チ
ャック6、昇降駆動装置7、揚上機8およびスライド台
9は互いに分解され、また、上記架台基礎4および架台
5は適当な大きさに分解されて設置工事現場に搬入され
て組立てられ、ポール柱Wの設置後に分解されて設置工
事現場から搬出される。したがって、クレーン車202 の
進入に必要とされる進入路が確保できず、ジンポール方
式でなければ高地上高のポール柱Wが立てられなかった
設置工事現場にもこのポール柱地上組立装置を搬入して
設置し、また、ポール柱Wの設置後にこの設置工事現場
から搬出することができる。
【0030】すなわち、上記架台4は、台枠10と、これ
の左右両側部上に立設される左右の支柱11と、両支柱11
の上端部どうしを連結するトップデッキ12と、両支柱11
の中間高さに設けられた作業台13とを備え、輸送時およ
び保管時にはこれら台枠10、各支柱11、トップデッキ12
および作業台13は互いに分解される。各支柱11は、図10
の平面図に示すように、平面視において長方形の外形を
有し、この長方形の前後左右の4隅に位置する柱材14
と、これらを連結する補強材15とを備え、これら柱材14
と補強材15とは互いに分解できるようにしてあり、ま
た、各柱材14は適当な長さに分解できるようにしてい
る。
【0031】この柱材14は、特に限定されないが、製造
原価を安価にするため、型鋼で構成することが好まし
く、また、分解組立を容易にできるようにするため、円
管や角管などの閉鎖断面を有するものよりも、L字形、
I字形、H字形など開放断面を有する型鋼を用いること
が好ましい。この実施例では、最も安価で、軽量であ
り、また、裁断などの加工が容易であり、しかも、簡単
な当て板とボルトとナットとを用いて長手方向に継ぎ足
せるL型鋼で柱材14を形成している。
【0032】また、補強材15としては、柱材14よりも断
面が小さい型鋼、帯鋼、棒鋼などが用いられる。図7に
示すように、上記トップデッキ12は各支柱11の平面を覆
う甲板12aと、その前後に立設される手摺り12bとを備
え、これら甲板12aと手摺り12bも互いに分解できるよ
うにしている。なお、甲板12a部には図13に示すポール
部材上部固定チャック41を設置する。
【0033】また、上記作業台13は、各支柱11の平面か
らその左右両外側に張り出すよう設けられ、各支柱11の
平面内からその左右各外側方に張り出させた甲板13a
と、その前後に立設される手摺り13bとを備え、これら
甲板13aと手摺り13bも互いに分解できるようにしてい
る。なお、上記架台5はこれらの部材を積み立てた後、
トップデッキ12の4隅に連結される4本の支線33で補強
して、架台5の転倒を確実に防止するようにしている。
【0034】上記チャック6は、図10・図11に示すよう
に、左右対をなすフレーム16・17と、各フレーム16・17
に支持させたガイドローラ18と、一方のフレーム17に他
方のフレーム16に向かうように固定に支持されたポール
挟持プレート19、この他方のフレーム16に上記ポール挟
持プレート19に向かって進退可能に支持されたポール挟
持プレート20、上記他方のフレーム16に内蔵され、ポー
ル挟持プレート20を駆動する油圧ジャッキ21とを備え
る。
【0035】上記一方のフレーム17の他方のフレーム16
に対向する部分は半円状に切欠かれ、この他方のフレー
ム16の一方のフレーム17に対向する部分はポール挟持プ
レート19との干渉を避けるため、V字形に切欠かれてい
る。各ポール挟持プレート19・20はそれぞれフレーム16
・17の切欠の内部に突出するように各フレーム16・17に
支持され、ポール挟持プレート19・20の互いに対向する
部分はそれぞれ円弧状に切欠かれている。
【0036】各ポール挟持プレート19・20は、切欠の半
径が異なる複数種類のものが用意され、取り扱うポール
部材W1〜WNの外径に対応して適宜交換される。上記
各支柱11の互いに対向する面にはそれぞれ前後対をなす
案内レール22が組付けられ、各案内レール22内に上記ガ
イドローラ18が転動しながら昇降できるように挿入され
る。
【0037】このガイドローラ18は、全部で8個設けら
れ、フレーム16・17に上下2段に4個ずつ別けて配置さ
れ、上下各段ではフレーム16・17の左右方向の各外側部
で、前後対をなすように配置され、それぞれ前後軸心の
回りに回転自在にフレーム16・17に支持される。このよ
うに、案内レール22とガイドローラ18とを備える案内装
置を設けることにより、チャック6は安定良く昇降を案
内され、チャック6やこれに挟持されたポール部材W1
〜WNの昇降時の横振れが防止される。
【0038】このチャック6を昇降駆動する昇降駆動装
置7は、チャック6を昇降駆動できるように構成してあ
ればよいが、この実施例では、組立や分解が容易で、分
解時の保管スペースが小さく、施工現場への搬入および
施工現場からの搬出が容易になるようにするために、図
11の斜視図に示すように、架台5の上部に回転自在に支
持させた滑車23と、チャック6に回転自在に支持させた
滑車24と、ウインチ25と、ウインチ25から繰り出され
て、架台5の滑車23とチャック6の滑車24とに順に巻掛
けられ、先端が架台5の上部に固定されるワイヤー26と
を備えている。
【0039】架台5の滑車23とチャック6の滑車24との
個数はチャック6の各フレーム16・17について1つずつ
以上あればよいが、この実施例では、チャック6の各フ
レーム16・17にそれぞれ2個の滑車24を支持させ、上記
他方のフレーム16の上方に3つの滑車23を配置すると共
に、上記一方のフレーム17の上方に2つの滑車23を配置
し、これらの滑車23・24に図11に示すように順にワイヤ
ー26を巻掛け、ワイヤー26の先端を他方のフレーム17の
上方で架台5に固定している。
【0040】これにより、各フレーム16・17が同じ速度
で昇降するようになると共に、ワイヤー26に作用する張
力を小さくし、小型で小能力のウインチ25を使えるよう
になる。なお、図11において符号27、28はそれぞれワイ
ヤー案内滑車である。上記揚上機8は、図8に示すよう
に、トップデッキ12から前方に延出されたレール29と、
このレール29を案内にして前後進退可能に設けられた吊
持装置30と、この吊持装置30から繰り出されるワイヤー
31と、ワイヤー1の下端に連結されたフック32とを備
え、地面に寝かされたポール部材W1〜WNの上端部を
玉掛けして引き起こし、図1に示すように、架台5の前
側に移動させたスライド台9の上に乗せるようにしてい
る。
【0041】上記スライド台9は架台5の台枠10上に前
後移動可能に載置され、このスライド台9の架台5内へ
の移動に同行して上記吊持装置30を架台5近傍に移動さ
せることにより、ポール部材W1〜WNが転倒すること
なく架台5内に移動されるようにしている。このポール
部材W1〜WNの架台5内への移動の時には、まず上記
チャック6は架台5の最上部まで上昇させておき、吊持
装置30にてポール部材W1をスライド台9に設置し、部
材下部を図12に示す転倒防止具42にて保持後、ポール部
材W1が架台5内のセンター、すなわち基礎1の上部に
来るようスライド台9を移動する。なお、転倒防止具42
はポールサイズごとに取り替え使用する。
【0042】その後、チャック6で油圧ジャッキ21を作
動させて両ポール挟持プレート19・20の間隔をポール部
材W1〜WNの外径よりも大きく開いて、図2に示すよ
うにチャック6を被せるような形で降下後、ポール部材
W1を挟持する。この後、必要に応じて昇降駆動装置7
を作動させてチャック6に挟持されたポール部材W1を
所定の高さに上昇させ、図3に示すようにトップデッキ
12から腕木A1・A2を組付け、さらに、この後に昇降
駆動装置7を作動させてチャック6に挟持された最上の
ポール部材W1を次のポール部材W2の高さ以上にせり
上げる。
【0043】これにより腕木A1・A2の取付けを架台
5以上の高所足場で行うことを避けることができ、高所
に慣れていない普通の作業員でも腕木A1・A2を組付
けることができ、しかもトップデッキ12から腕木A1・
A2を組付けるので、作業の足場が安定しており、作業
の容易性、作業性および安全性が高められる。また、腕
木A1・A2を組付けたポール部材W1を架台5に運び
込む場合に比べると、架台5の設置平面積を小さくでき
るので、借地範囲、伐採範囲、踏み荒らし範囲などを狭
くすることができる。
【0044】最上のポール部材W1をこの高さまでせり
上げる間に、揚上機8およびスライド台9を架台5の前
方に移動させ、次のポール部材W2を最上のポール部材
W1の場合と同じようにしてスライド台9の上に立たせ
る。そして、図4に示すように、次のポール部材W2を
立てたまま架台5内に移動させ、最上のポール部材W1
の下方に位置させた後、昇降駆動装置7を逆作動させて
最上のボール部材W1を次のポール部材W2の上端まで
下降させ、両ポール部材Wを継ぎ合わせる。なお、ポー
ル部材Wの接続後、チャック6をポール部材Wより離し
次の動作に移る前には図13に示す架台5上部設置のポー
ル部材上部固定チャック41でポール部材上部を保持して
おく。
【0045】この継ぎ合わせ作業は両ポール部材W1・
W2の位置合わせをして、溶接したり、ボルトとナット
とによってフランジ結合したり、リベットによってフラ
ンジ結合したりするが、この作業を作業台13から行なう
ことにより、継ぎ合わせ作業の容易性、作業性および安
全性が高められる。両ポール部材W1・W2を継ぎ合わ
せポール部材上部を固定チャック41で保持後、チャック
6をスライド台9の近くまで下げ、次のポール部材W2
の下部をチャック6で挟持し、昇降駆動装置7でチャッ
ク6を上昇させることにより、図5に示すように、継ぎ
合わされた両ポール部材W1・W2をまた次のポール部
材W3の高さよりも高くせり上げる。
【0046】そして、このせり上げの間にまた次のポー
ル部材W3をスライド台9の上に立たせ、同じようにし
て、また次のポール部材W3を前のポール部材W2の下
に継ぎ合わせる。次のポール部材W2以下のポール部材
を継ぎ合わせても、架台5の高さは一定でよく、従っ
て、ジンポール方式のように継ぎ合わせたポール部材の
高さが高くなるにつれて支線33のアンカー地点をポール
から遠くする必要はなく、借地範囲、伐採範囲、踏み荒
らし範囲などが拡大されることはない。
【0047】このような作業を必要回繰り返すと、図6
に示すように、架台5の高さより短い多数のポール部材
W1〜WNが順に上下に継ぎ合わされたポール柱Wが形
成され、これを基礎1に継ぎ合わせることによりポール
柱Wの設置が完了することになる。上記のように本組立
法は、ポール部材W1〜WNの長さは架台の高さより短
いものを組合わせ使用する。
【0048】なお、設置完了後、架台基礎4、架台5、
チャック6、昇降駆動装置7、揚上機8およびスライド
台9は分解され、ポール柱設置現場から運び出される。
上記の実施例では、ポール柱を新設する場合を例にとっ
て説明したが、本発明の他の実施例として既設柱に接続
柱を挿入してポール柱の地上高さを高くすることがあ
る。この場合は既設のポール柱の周囲に架台5が設置さ
れ、このポール柱の下端部をチャック6で挟持したの
ち、ポール柱と基礎1とが切り離される。
【0049】この後、チャック6を上昇させて、既設の
ポール柱の下側に接続用のポール部材を立てて入れ、既
設のポール柱の下端に継ぎ合わせる。所要数のポール部
材を既設のポール部材の下端部に順に継ぎ合わせた後、
最下部のポール部材を基礎に継ぎ合わせることにより、
既設のポール柱の位置に高さをかさ上げされたポール柱
が設けられることになる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明方法は、
ポール柱の基礎掘削支保工の上に分解可能な門型の架台
を立設するので、架台を分解してポール設置現場に搬入
し、また、ポール設置現場から搬出することができる。
したがって、クレーン車が進入できない山地や農耕地な
どにも従来のジンポール方式のようにポール支柱を設置
できるようになる。
【0051】また、本発明方法によれば、架台の中に上
側のポール部材を立てて運び込み、この上側のポール部
材の下部を架台に昇降可能に支持させたチャックで挟持
してせり上げ、この後、下側のポール部材を架台の中に
立てて運び込んでから、上記チャックおよびこれに支持
させたポール部材を下降させて上下両側のポール部材を
継ぎ合わせるので、架台の高さよりも高い所での作業を
無くすことができ、作業の容易性、作業性および安全性
を高めることができ、作業要員の確保が容易になると共
に、作業者の労力を軽減することができる。
【0052】また、直接にポール部材をチャックでせり
上げているので、ジンポール方式においてポール部材を
継ぎ足すごとに必要とされる台枠の付け替え作業が不要
になり、工程時間が短縮される。また、ポール部材を継
ぎ足すごとに支線のアンカー位置をポール柱の設置位置
から遠くに移動させる必要がないので、借地範囲、伐採
範囲、踏み荒らし範囲などを狭くすることができ、狭小
な設置工事用地にポール柱を設置できる。
【0053】また、既設のポール柱の周囲に架台を設置
し、既設のポール柱の下端部をチャックで支持して持ち
上げ、その下側にポール部材を挿入して、このポール部
材を基礎および既設のポール柱に継ぎ合わせることによ
り、簡単に既設のポール柱のかさ上げが可能となる。も
ちろん、この架台を本来の使用方法とは別に仮柱として
デレッキ方式によるポール柱の立替えに使用することも
可能である。
【0054】本発明装置は、地上に立設される分解可能
な門型の架台と、この架台に昇降可能に支持されるチャ
ックと、このチャックを昇降させる昇降駆動装置と、架
台の横側にポール部材を立てるための揚上機と、架台の
横側に立てたポール部材を架台の中に送り込むスライド
台とを備えることを特徴とする。したがって、これらを
分解し、また必要に応じて分解された各部分をさらに分
解して、適当な大きさに分けて運搬することができ、ク
レーン車が進入できないような所へも従来のジンポール
方式のようにポール柱を設置できるようになる。
【0055】また、直接にポール部材をチャックでせり
上げて継ぎ合わせるので、ジンポール方式においてポー
ル部材を継ぎ足すごとに必要とされる台枠の付け替え作
業が不要になり、工程時間が短縮される。また、ポール
部材の継ぎ合わせ、腕木の取付けなどを架台の作業台の
高さよりも低い位置でできるようになるので、作業の容
易性、作業性および安全性を高めることができ、作業要
員の確保が容易になると共に、作業者の労力を軽減する
ことができる。
【0056】さらに、既設のポール柱の周囲に架台を設
置し、既設のポール柱の下端部をチャックで支持して持
ち上げ、その下側にポール部材を挿入して、このポール
部材を基礎および既設のポール柱に継ぎ合わせることに
より、簡単に既設のポール柱のかさ上げを容易にでき
る。もちろん、この架台を本来の使用方法とは別に仮柱
としてデレッキ方式によるポール柱の立替えに使用する
ことも可能である。
【0057】本発明装置において、特に、ポール柱の基
礎掘削支保工の上に載置される架台基礎が設けられ、こ
の架台基礎の上に上記架台が立設される場合には、架台
が安定良く地面に支持されるので、安全性が一層高めら
れる上、ポール柱の基礎の真上でポール柱の地上部分が
組み立てられるので、組み立てられた地上部分を下ろす
だけで基礎と地上部分を継ぎ合わせることができ、基礎
と地上部分との継ぎ合わせが容易になると共に、その作
業性および安全性が高められる。
【0058】また、本発明装置において、特に、上記架
台の所定の高さにポール部材継ぎ合わせ用の作業台が設
けられる場合には、ポール部材の継ぎ合わせ作業の足場
が安定するので、この作業が一層容易に行えると共に、
その作業性および安全性が高められる。また、本発明装
置において、特に、上記架台の所定の高さに腕木取付け
用の作業台が設けられる場合には、架台の設置平面積を
増大させることなく、この作業台に乗って腕木をポール
部材に組付けることにより、腕木取付け作業の安定性、
容易性、作業性および安全性を高めることができる。
【0059】また、本発明において、特に、上記チャッ
クの昇降を案内する案内装置が設けられる場合には、円
滑にチャックを昇降させて、チャックおよびこれに挟持
されたポール部材の振動を抑えることができ、この振動
による架台の転倒を防止して、安全性を一層高めること
ができる。また、本発明装置において、特に、上記昇降
駆動装置が架台の上部に回転自在に支持させた滑車と、
チャックに回転自在に支持させた滑車と、ウインチと、
ウインチから繰り出されて、架台の滑車とチャックの滑
車とに順に巻掛けられ、先端が架台の上部に固定される
ワイヤーとを備える場合には、組立や分解が容易で、分
解時の保管スペースが小さくなり、施工現場への搬入お
よび施工現場からの搬出が容易になる。
【0060】また、本発明装置において、特に、上記揚
上機の吊持装置がスライド台に同行して架台の横側から
架台内に移動可能に設けられる場合には、吊持装置でポ
ール部材の上部を吊持しながらスライド台と同じ速度で
ポール部材の上部を架台近傍に送り込むことができ、ス
ライド台上でのポール部材の転倒を確実に防止して、作
業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の最上のポール部材を立ち上げた時
の模式図である。
【図2】本発明方法の最上のポール部材の搬入直後の模
式図である。
【図3】本発明方法の最上のポール部材のせり上げ時の
模式図である。
【図4】本発明方法の最上のポール部材と次のポール部
材とを継ぎ合わせた時の模式図である。
【図5】本発明方法の継ぎ合わせた最上及び次のポール
部材をせり上げた時の模式図である。
【図6】完成されたポール柱の模式図である。
【図7】本発明装置の正面図である。
【図8】本発明装置の側面図である。
【図9】本発明装置の架台基礎の構成図である。
【図10】本発明装置のチャックの平面図である。
【図11】本発明の昇降駆動装置の構成図である。
【図12】本発明のキャップをポール部材のサイズごとに
取り替える転倒防止装置の斜視図である。
【図13】本発明の架台上部設置のポール部材上部固定チ
ャック部を示す平面図である。
【図14】従来のデレッキ方式の模式図である。
【図15】従来のクレーン方式の模式図である。
【図16】従来のジンポール方式の模式図である。
【符号の説明】
1…基礎 3…基礎掘削支保工 4…架台基礎 5…架台 6…チャック 7…昇降駆動装置 8…揚上機 9…スライド台 12…トップデッキ 13…作業台 18…ガイドローラ 22…案内レール 23,24…滑車 25…ウインチ 26…ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 俊彦 京都市南区東九条中殿田町10 関西電力株 式会社京都電力所内 (72)発明者 吉岡 信夫 舞鶴市南田辺小字二の丸外馬場6番地17 関西電力株式会社舞鶴電力所内 (72)発明者 吉村 哲 京都市南区西九条蔵王町10 関電興業株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポール設置箇所の上に分解可能な門型の
    架台を立設し、この架台の中に上側のポール部材を立て
    て運び込み、この上側のポール部材の下部を架台に昇降
    可能に支持させたチャックで挟持してせり上げ、この
    後、下側のポール部材を架台の中に立てて運び込んでか
    ら、上記チャックおよびこれに支持させたポール部材を
    下降させて上下両側のポール部材を継ぎ合わせることを
    特徴とするポール柱地上組立工法。
  2. 【請求項2】 地上に立設される分解可能な門型の架台
    と、この架台に昇降可能に支持されるチャックと、この
    チャックを昇降させる昇降駆動装置と、架台の横側にポ
    ール部材を立てるための揚上機と、架台の横側に立てた
    ポール部材を架台の中に送り込むスライド台とを備える
    ことを特徴とするポール柱地上組立装置。
  3. 【請求項3】 ポール柱の基礎掘削支保工の上に載置さ
    れる架台基礎が設けられ、この架台基礎の上に上記架台
    が立設されることを特徴とする請求項2に記載のポール
    柱地上組立装置。
  4. 【請求項4】 上記架台の所定の高さにポール部材継ぎ
    合わせ用の作業台が設けられることを特徴とする請求項
    2または3に記載のポール柱地上組立装置。
  5. 【請求項5】 上記架台の所定の高さに腕木取付け用の
    作業台が設けられることを特徴とする請求項2ないし4
    のいずれかに記載のポール地上組立装置。
  6. 【請求項6】 上記チャックの昇降を案内する案内装置
    が設けられることを特徴とする請求項2ないし5のいず
    れかに記載のポール柱地上組立装置。
  7. 【請求項7】 上記昇降駆動装置が架台の上部に回転自
    在に支持させた滑車と、チャックに回転自在に支持させ
    た滑車と、ウインチと、ウインチから繰り出されて、架
    台の滑車とチャックの滑車とに順に巻掛けられ、先端が
    架台の上部に固定されるワイヤーとを備えることを特徴
    とする請求項2ないし5のいずれかに記載のポール柱地
    上組立装置。
  8. 【請求項8】 上記揚上機の吊上げ装置がスライド台に
    同行して架台の近傍まで移動可能に設けられることを特
    徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のポール柱
    地上組立装置。
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