JPH07301288A - インタ−ナルギヤのない遊星歯車装置 - Google Patents
インタ−ナルギヤのない遊星歯車装置Info
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- JPH07301288A JPH07301288A JP12055594A JP12055594A JPH07301288A JP H07301288 A JPH07301288 A JP H07301288A JP 12055594 A JP12055594 A JP 12055594A JP 12055594 A JP12055594 A JP 12055594A JP H07301288 A JPH07301288 A JP H07301288A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遊星歯車装置は必ずインタ−ナルギヤ(外殻
内歯歯車)を持つ。インタ−ナルギヤは大きい部材であ
るので、製造コストが高い。またインタ−ナルギヤのあ
る遊星歯車装置は、減速比の範囲が狭い。インタ−ナル
ギヤが遊星歯車と高い噛み合い率によって噛み合うので
騒音も大きい。騒音が低くバックラッシュも少なくでき
る遊星歯車装置を提供することが目的である。 【構成】 二つの太陽歯車と二組みの遊星歯車を噛み合
わせる。二組みの遊星歯車が互いに同一回転する。遊星
歯車はキャリヤによって回転自在に支持する。二つの太
陽歯車とキャリヤが独立の回転体になる。いずれかを固
定し残りの二つを回転力の入力と出力にする。インタ−
ナルギヤがないにも拘らず減速、増速に利用できる。
内歯歯車)を持つ。インタ−ナルギヤは大きい部材であ
るので、製造コストが高い。またインタ−ナルギヤのあ
る遊星歯車装置は、減速比の範囲が狭い。インタ−ナル
ギヤが遊星歯車と高い噛み合い率によって噛み合うので
騒音も大きい。騒音が低くバックラッシュも少なくでき
る遊星歯車装置を提供することが目的である。 【構成】 二つの太陽歯車と二組みの遊星歯車を噛み合
わせる。二組みの遊星歯車が互いに同一回転する。遊星
歯車はキャリヤによって回転自在に支持する。二つの太
陽歯車とキャリヤが独立の回転体になる。いずれかを固
定し残りの二つを回転力の入力と出力にする。インタ−
ナルギヤがないにも拘らず減速、増速に利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インタ−ナルギヤの
ない遊星歯車装置に関する。遊星歯車装置というのは、
中心の太陽歯車、これに噛み合う複数の遊星歯車、これ
に噛み合うインタ−ナルギヤ、遊星歯車を回転自在に支
持するキャリヤとより成る。インタ−ナルギヤを固定し
ておき、太陽歯車を回転させる。減速された回転をキャ
リヤから取り出すことができる。減速装置として広く利
用される。またキャリヤを回転させ、太陽歯車から増速
回転を取り出すこともできる。太陽歯車に噛み合う複数
の遊星歯車が遊星運動するので遊星歯車装置と呼ぶ。
ない遊星歯車装置に関する。遊星歯車装置というのは、
中心の太陽歯車、これに噛み合う複数の遊星歯車、これ
に噛み合うインタ−ナルギヤ、遊星歯車を回転自在に支
持するキャリヤとより成る。インタ−ナルギヤを固定し
ておき、太陽歯車を回転させる。減速された回転をキャ
リヤから取り出すことができる。減速装置として広く利
用される。またキャリヤを回転させ、太陽歯車から増速
回転を取り出すこともできる。太陽歯車に噛み合う複数
の遊星歯車が遊星運動するので遊星歯車装置と呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】遊星歯車装置は、対称性が良いので減速
装置、増速装置としてさまざまの用途に利用される。太
陽歯車、遊星歯車、インタ−ナルギヤの歯数をS、P、
Iとする。太陽歯車、キャリヤ、インタ−ナルギヤの回
転角速度をs、c、iとすると、左回り回転を正と定義
して次の一般式が成り立つ。
装置、増速装置としてさまざまの用途に利用される。太
陽歯車、遊星歯車、インタ−ナルギヤの歯数をS、P、
Iとする。太陽歯車、キャリヤ、インタ−ナルギヤの回
転角速度をs、c、iとすると、左回り回転を正と定義
して次の一般式が成り立つ。
【0003】sS+iI=c(S+I) (1)
【0004】最も普通の使い方は、インタ−ナルギヤを
固定し(i=0)、太陽歯車を回転させるものである。
キャリヤが減速回転する。減速比Rは、
固定し(i=0)、太陽歯車を回転させるものである。
キャリヤが減速回転する。減速比Rは、
【0005】R=c/s=S/(S+I) (2)
【0006】によって与えられる。回転方向は同一であ
る。太陽歯車が右回りであると、キャリヤも右回りであ
る。増速に使う時はインタ−ナルギヤを固定し、キャリ
ヤを回転させる。太陽歯車から増速した出力を取り出
す。増速比は(2)の逆数によって与えられる。遊星歯
車は3枚、4枚の場合がある。4枚の場合は最小の減速
比は1/6の程度である。3枚の遊星歯車の場合でも最
小の減速比は1/7の程度である。これより小さい減速
比のものを作ることは難しい。もっと大きい減速比を得
ようとすると、2段あるいは3段の遊星歯車装置を直列
に連結しなければならない。複数の遊星歯車装置を連結
すると、これらの減速比の積が全体としての減速比にな
る。例えば1/30の減速を得ようとすると、減速比が
1/5と1/6の二つの遊星歯車装置を連結する。珍し
い使い方であるが、キャリヤを固定して(c=0)、イ
ンタ−ナルギヤから出力を取り出す場合もある。この場
合の減速比Rは
る。太陽歯車が右回りであると、キャリヤも右回りであ
る。増速に使う時はインタ−ナルギヤを固定し、キャリ
ヤを回転させる。太陽歯車から増速した出力を取り出
す。増速比は(2)の逆数によって与えられる。遊星歯
車は3枚、4枚の場合がある。4枚の場合は最小の減速
比は1/6の程度である。3枚の遊星歯車の場合でも最
小の減速比は1/7の程度である。これより小さい減速
比のものを作ることは難しい。もっと大きい減速比を得
ようとすると、2段あるいは3段の遊星歯車装置を直列
に連結しなければならない。複数の遊星歯車装置を連結
すると、これらの減速比の積が全体としての減速比にな
る。例えば1/30の減速を得ようとすると、減速比が
1/5と1/6の二つの遊星歯車装置を連結する。珍し
い使い方であるが、キャリヤを固定して(c=0)、イ
ンタ−ナルギヤから出力を取り出す場合もある。この場
合の減速比Rは
【0007】R=s/i=−I/S (3) である。負号が付くので、回転方向が逆転する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は長年遊星歯
車装置の設計、製造に携わっている。遊星歯車装置には
固有の欠点があることに気付いている。太陽歯車、遊星
歯車、外殻内歯歯車(インタ−ナルギヤ)は互いに噛み
合うから、モジュ−ルと圧力角は等しい。しかし太陽歯
車と遊星歯車は外歯歯車であり、インタ−ナルギヤは内
歯歯車である。外歯と、内歯は同じモジュ−ル、圧力角
といっても歯の形状が異なる。外歯と内歯の噛み合い
は、噛み合い率が高いので、動力伝達効率が高い。そう
考えられている。
車装置の設計、製造に携わっている。遊星歯車装置には
固有の欠点があることに気付いている。太陽歯車、遊星
歯車、外殻内歯歯車(インタ−ナルギヤ)は互いに噛み
合うから、モジュ−ルと圧力角は等しい。しかし太陽歯
車と遊星歯車は外歯歯車であり、インタ−ナルギヤは内
歯歯車である。外歯と、内歯は同じモジュ−ル、圧力角
といっても歯の形状が異なる。外歯と内歯の噛み合い
は、噛み合い率が高いので、動力伝達効率が高い。そう
考えられている。
【0009】しかし本発明者はそれだけではない、と思
う。そうではない。外歯と内歯の噛み合いは、噛み合い
率が高いだけに接触面積が広く、ために高い騒音を発生
するのである。遊星歯車装置においては、歯車同志の噛
み合いから騒音が出る。これは当たり前である。M個の
遊星歯車を持つ遊星歯車装置では、太陽歯車と遊星歯車
の噛み合い点がM個あり、遊星歯車と外殻内歯歯車の噛
み合い点もM個ある。前者は外歯同志に噛み合い、後者
は外歯と内歯の噛み合いである。噛み合いの態様が違
う。外−外の噛み合いは、噛み合い率が低く、接触面積
が狭い。外−内の噛み合いは、噛み合い率が高く、接触
面積が広い。ために後者の噛み合いの方が滑らかで騒音
の発生も少ないと思われている。
う。そうではない。外歯と内歯の噛み合いは、噛み合い
率が高いだけに接触面積が広く、ために高い騒音を発生
するのである。遊星歯車装置においては、歯車同志の噛
み合いから騒音が出る。これは当たり前である。M個の
遊星歯車を持つ遊星歯車装置では、太陽歯車と遊星歯車
の噛み合い点がM個あり、遊星歯車と外殻内歯歯車の噛
み合い点もM個ある。前者は外歯同志に噛み合い、後者
は外歯と内歯の噛み合いである。噛み合いの態様が違
う。外−外の噛み合いは、噛み合い率が低く、接触面積
が狭い。外−内の噛み合いは、噛み合い率が高く、接触
面積が広い。ために後者の噛み合いの方が滑らかで騒音
の発生も少ないと思われている。
【0010】ここで噛み合い率というのは、同時に接触
している歯の数の平均値を意味する。歯車の噛み合い点
は、二つの歯車の基礎円に引いた接線である作用線上に
存在する。噛み合い点は、作用線の上を動いて行く。そ
れ故、歯車の歯先円と歯底円が作用線を切った線分の長
さを(モジュ−ル×π)で割った値が噛み合い率であ
る。しかし、と本発明者は考える。もしも歯車の製作に
狂いがなく、誤差が皆無であれば、理論通りの噛み合い
率が得られるだろう。騒音も低いかもしれない。実際に
は歯車寸法には誤差がある。歯面の形成において厳密に
インボリュ−トになっていない、歯面が軸に平行でな
い、圧力角が狂っているなど、様々な誤差がある。ため
に噛み合い率が高いといっても実際に2枚の歯が同時に
噛み合うことは少ない。内−外の噛み合いは接触面積が
広いために誤差の影響も大きく現われる。また接触面積
が広いから接触の始めに音が出る。
している歯の数の平均値を意味する。歯車の噛み合い点
は、二つの歯車の基礎円に引いた接線である作用線上に
存在する。噛み合い点は、作用線の上を動いて行く。そ
れ故、歯車の歯先円と歯底円が作用線を切った線分の長
さを(モジュ−ル×π)で割った値が噛み合い率であ
る。しかし、と本発明者は考える。もしも歯車の製作に
狂いがなく、誤差が皆無であれば、理論通りの噛み合い
率が得られるだろう。騒音も低いかもしれない。実際に
は歯車寸法には誤差がある。歯面の形成において厳密に
インボリュ−トになっていない、歯面が軸に平行でな
い、圧力角が狂っているなど、様々な誤差がある。ため
に噛み合い率が高いといっても実際に2枚の歯が同時に
噛み合うことは少ない。内−外の噛み合いは接触面積が
広いために誤差の影響も大きく現われる。また接触面積
が広いから接触の始めに音が出る。
【0011】さらに各歯車の軸からの距離に関しては、
太陽歯車を中心にして位置決めするから、インタ−ナル
ギヤの歯の位置の狂いが最も大きくなる。このために歯
の間にバックラッシュを広く取ることが多い。歯車の噛
み合いにおいて歯面は転がり接触し、滑りはない筈であ
る。しかし実際には歯面の間に滑りが起こる。バックラ
ッシュを大きくとるためでもあるしインタ−ナルギヤの
位置が正しくないからでもある。滑りがあると、大きく
トルク伝達を減殺する。騒音も甚だしくなる。こういう
わけで、本発明者は、斯界の常識に反し、騒音の主要な
原因は内−外の噛み合いである遊星歯車とインタ−ナル
ギヤの噛み合いにあると考えるに至った。また伝達効率
を制限するのも遊星歯車とインタ−ナルギヤの噛み合い
であると思う。
太陽歯車を中心にして位置決めするから、インタ−ナル
ギヤの歯の位置の狂いが最も大きくなる。このために歯
の間にバックラッシュを広く取ることが多い。歯車の噛
み合いにおいて歯面は転がり接触し、滑りはない筈であ
る。しかし実際には歯面の間に滑りが起こる。バックラ
ッシュを大きくとるためでもあるしインタ−ナルギヤの
位置が正しくないからでもある。滑りがあると、大きく
トルク伝達を減殺する。騒音も甚だしくなる。こういう
わけで、本発明者は、斯界の常識に反し、騒音の主要な
原因は内−外の噛み合いである遊星歯車とインタ−ナル
ギヤの噛み合いにあると考えるに至った。また伝達効率
を制限するのも遊星歯車とインタ−ナルギヤの噛み合い
であると思う。
【0012】もう一つは製造コストの問題である。イン
タ−ナルギヤは最も大きい歯車であるから製造コストが
最も高い。インタ−ナルギヤの存在が遊星歯車装置の製
造コストを押し上げているということができよう。先に
も述べているが、遊星歯車装置の欠点は可能な減速比の
範囲が狭いということである。3枚遊星歯車装置でも実
際に有効な減速比の範囲は1/4〜1/6である。一段
でもっと大きく減速したいという場合が幾らでもある。
反対に減速比をもっと1に近付けたいという場合もあ
る。このような広範な減速比要求に従来の遊星歯車装置
は応えることができない。
タ−ナルギヤは最も大きい歯車であるから製造コストが
最も高い。インタ−ナルギヤの存在が遊星歯車装置の製
造コストを押し上げているということができよう。先に
も述べているが、遊星歯車装置の欠点は可能な減速比の
範囲が狭いということである。3枚遊星歯車装置でも実
際に有効な減速比の範囲は1/4〜1/6である。一段
でもっと大きく減速したいという場合が幾らでもある。
反対に減速比をもっと1に近付けたいという場合もあ
る。このような広範な減速比要求に従来の遊星歯車装置
は応えることができない。
【0013】本発明は、これらの問題を克服することを
目的とする。つまり歯車同志の噛み合いが滑らかであり
騒音が少ない遊星歯車装置を提供することが本発明の第
1の目的である。製造コストを引き下げることのできる
安価な遊星歯車装置を提供することが第2の目的であ
る。減速比の範囲を広くし1段で所望の減速比を与える
ことのできる遊星歯車装置を提供することが本発明の第
3の目的である。
目的とする。つまり歯車同志の噛み合いが滑らかであり
騒音が少ない遊星歯車装置を提供することが本発明の第
1の目的である。製造コストを引き下げることのできる
安価な遊星歯車装置を提供することが第2の目的であ
る。減速比の範囲を広くし1段で所望の減速比を与える
ことのできる遊星歯車装置を提供することが本発明の第
3の目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の遊星歯車装置
は、中心にある第1太陽歯車と、第1太陽歯車の周囲に
あってこれに噛み合う複数個の第1遊星歯車と、第1遊
星歯車と同数で第1遊星歯車と軸を共通にし第1遊星歯
車の側方に一体に結合されている第2遊星歯車と、第1
太陽歯車の側方にあって第2遊星歯車に噛み合い第1太
陽歯車に対して相対回転自在の第2太陽歯車と、一体で
ある第1遊星歯車と第2遊星歯車を遊星軸によって回転
自在に支持するキャリヤとより成ることを特徴とする。
は、中心にある第1太陽歯車と、第1太陽歯車の周囲に
あってこれに噛み合う複数個の第1遊星歯車と、第1遊
星歯車と同数で第1遊星歯車と軸を共通にし第1遊星歯
車の側方に一体に結合されている第2遊星歯車と、第1
太陽歯車の側方にあって第2遊星歯車に噛み合い第1太
陽歯車に対して相対回転自在の第2太陽歯車と、一体で
ある第1遊星歯車と第2遊星歯車を遊星軸によって回転
自在に支持するキャリヤとより成ることを特徴とする。
【0015】直径の違う遊星歯車が2種類あり、これが
軸方向に固結され、共にキャリヤによって回転自在に支
持される。太陽歯車も2種類あり、それぞれの遊星歯車
に噛み合っている。第1太陽歯車、第2太陽歯車、キャ
リヤが3つの回転体になる。3つの回転体の内どれか一
つを固定し、他の二つを回転力の入力と出力に接続する
と、減速器あるいは増速器として用いることができる。
本発明の装置には、インタ−ナルギヤ(外殻内歯歯車)
がない。従って遊星歯車は中心側で太陽歯車に噛み合う
だけである。外側においてインタ−ナルギヤと噛み合う
ということはない。
軸方向に固結され、共にキャリヤによって回転自在に支
持される。太陽歯車も2種類あり、それぞれの遊星歯車
に噛み合っている。第1太陽歯車、第2太陽歯車、キャ
リヤが3つの回転体になる。3つの回転体の内どれか一
つを固定し、他の二つを回転力の入力と出力に接続する
と、減速器あるいは増速器として用いることができる。
本発明の装置には、インタ−ナルギヤ(外殻内歯歯車)
がない。従って遊星歯車は中心側で太陽歯車に噛み合う
だけである。外側においてインタ−ナルギヤと噛み合う
ということはない。
【0016】
【作用】遊星歯車の外周部にインタ−ナルギヤを持たな
い。インタ−ナルギヤと遊星歯車の噛み合いは内歯と外
歯の噛み合いで、これが騒音を発生する主要な原因であ
る。本発明はインタ−ナルギヤを省くので、遊星歯車と
インタ−ナルギヤの噛み合いによる騒音の発生がない。
噛み合い率の高い歯車の組合せから、かえって大きい騒
音が出るものである。本発明はこの点で騒音を減少させ
る上で極めて効果的である。
い。インタ−ナルギヤと遊星歯車の噛み合いは内歯と外
歯の噛み合いで、これが騒音を発生する主要な原因であ
る。本発明はインタ−ナルギヤを省くので、遊星歯車と
インタ−ナルギヤの噛み合いによる騒音の発生がない。
噛み合い率の高い歯車の組合せから、かえって大きい騒
音が出るものである。本発明はこの点で騒音を減少させ
る上で極めて効果的である。
【0017】インタ−ナルギヤは大型の部品で製造コス
トも高い。これを省くことができるから製作コストを削
減することができる。また減速比の範囲も広くできる。
減速比の範囲を広く、細かく決めることができる。これ
は簡単には理解できない。本発明の場合自由に決められ
るパラメ−タは3つあり、従来の遊星歯車装置は自由パ
ラメ−タ2つしかない。パラメ−タが一つ多いから自由
度が高い。これは当然である。しかし減速比とパラメ−
タの関係は容易には分からないので以下に詳しく説明す
る。
トも高い。これを省くことができるから製作コストを削
減することができる。また減速比の範囲も広くできる。
減速比の範囲を広く、細かく決めることができる。これ
は簡単には理解できない。本発明の場合自由に決められ
るパラメ−タは3つあり、従来の遊星歯車装置は自由パ
ラメ−タ2つしかない。パラメ−タが一つ多いから自由
度が高い。これは当然である。しかし減速比とパラメ−
タの関係は容易には分からないので以下に詳しく説明す
る。
【0018】第1太陽歯車の歯数をS1 、第1遊星歯車
の歯数をP1 、第2太陽歯車の歯数をS2 、第2遊星歯
車の歯数をP2 とする。第1太陽歯車の回転角速度を
s、遊星歯車の自転回転角速度をp、キャリヤの回転角
速度をc、第2太陽歯車の回転角速度をrとする。回転
に関して例えば左回りを正とする。キャリヤに固定した
座標を基準にした回転角速度を”’”を付けて表す。つ
まりキャリヤを固定した座標で、第1太陽歯車の回転角
速度をs’、遊星歯車の自転回転角速度をp’、第2太
陽歯車の回転角速度をr’とする。
の歯数をP1 、第2太陽歯車の歯数をS2 、第2遊星歯
車の歯数をP2 とする。第1太陽歯車の回転角速度を
s、遊星歯車の自転回転角速度をp、キャリヤの回転角
速度をc、第2太陽歯車の回転角速度をrとする。回転
に関して例えば左回りを正とする。キャリヤに固定した
座標を基準にした回転角速度を”’”を付けて表す。つ
まりキャリヤを固定した座標で、第1太陽歯車の回転角
速度をs’、遊星歯車の自転回転角速度をp’、第2太
陽歯車の回転角速度をr’とする。
【0019】s’S1 =−p’P1 (4) r’S2 =−p’P2 (5)
【0020】が成り立つ。負号が付くのは外歯同志の噛
み合わせであり、回転方向が反対になるからである。
(4)、(5)から、
み合わせであり、回転方向が反対になるからである。
(4)、(5)から、
【0021】 r’=s’(S1 P2 /S2 P1 ) (6)
【0022】静止座標系でみた第1太陽歯車、キャリ
ヤ、第2太陽歯車の回転角速度をs、c、rとキャリヤ
に固定した回転座標での回転角速度の関係は、
ヤ、第2太陽歯車の回転角速度をs、c、rとキャリヤ
に固定した回転座標での回転角速度の関係は、
【0023】s’=s−c r’=r−c (7) によって与えられる。
【0024】 r−c=(s−c)(S1 P2 /S2 P1 ) (8) あるいは、
【0025】 S2 P1 r=S1 P2 s+(S2 P1 −S1 P2 )c (9)
【0026】これが本発明の遊星歯車装置の回転速度の
関係を与える基本式である。これは未だ全ての条件を表
していない。第1歯車系、第2歯車系のモジュ−ルをm
1 、m2 とすると、太陽歯車、遊星歯車の半径の和が等
しいので、
関係を与える基本式である。これは未だ全ての条件を表
していない。第1歯車系、第2歯車系のモジュ−ルをm
1 、m2 とすると、太陽歯車、遊星歯車の半径の和が等
しいので、
【0027】 m1 (S1 +P1 )=m2 (S2 +P2 ) (10) という拘束条件がある。もしもモジュ−ルが等しい(m
1 =m2 )とすると、
1 =m2 )とすると、
【0028】S1 +P1 =S2 +P2 (11)
【0029】4つの歯車があり、一つの拘束条件がある
ので、3つの独立のパラメ−タがある。しかしこれら3
つのパラメ−タも全く自由に与えられる訳ではない。モ
ジュ−ルが等しいと仮定して(11)が成り立つので、
S1 <S2 、P1 >P2 と仮定する。すると(9)のc
の係数(S2 P1 −S1 P2 )は正である。P2 とS2
の大きさに関してはP2 の最小値が存在する。歯車を形
成できるためには、ある程度の歯数が必要である。例え
ば10枚とか12枚という最小値がある。
ので、3つの独立のパラメ−タがある。しかしこれら3
つのパラメ−タも全く自由に与えられる訳ではない。モ
ジュ−ルが等しいと仮定して(11)が成り立つので、
S1 <S2 、P1 >P2 と仮定する。すると(9)のc
の係数(S2 P1 −S1 P2 )は正である。P2 とS2
の大きさに関してはP2 の最小値が存在する。歯車を形
成できるためには、ある程度の歯数が必要である。例え
ば10枚とか12枚という最小値がある。
【0030】P1 とS1 の関係に関しては、S1 が歯車
であるということから同様に10枚とか12枚以上とい
う制限がある。もう一つの条件がある。隣接する遊星歯
車が接触しないという条件である。これは遊星歯車の数
による。3枚の場合は、P1/S1 の最大値が3の程度
である。4枚の場合はP1 /S1 最大値が2.5の程度
である。(9)式から3つの異なるモ−ドの変速が可能
になる。
であるということから同様に10枚とか12枚以上とい
う制限がある。もう一つの条件がある。隣接する遊星歯
車が接触しないという条件である。これは遊星歯車の数
による。3枚の場合は、P1/S1 の最大値が3の程度
である。4枚の場合はP1 /S1 最大値が2.5の程度
である。(9)式から3つの異なるモ−ドの変速が可能
になる。
【0031】キャリヤを固定する(c=0)場合 S2 P1 r=S1 P2 s (12)
【0032】第1太陽歯車と第2太陽歯車が入力、出力
軸になる。減速比R1 は R1 =r/s=S1 P2 /S2 P1 (13)
軸になる。減速比R1 は R1 =r/s=S1 P2 /S2 P1 (13)
【0033】これは、第1歯車系の歯数比S1 /P1
は、かなり大きい最小値がある。しかし第2歯車系の歯
数比S2 /P2 はやはり最小値があるが、第1歯車系の
歯数比の最小値よりも小さい。このために、減速比は1
/6.5程度にまで小さくできる。しかもこれは回転方
向が変わらない。
は、かなり大きい最小値がある。しかし第2歯車系の歯
数比S2 /P2 はやはり最小値があるが、第1歯車系の
歯数比の最小値よりも小さい。このために、減速比は1
/6.5程度にまで小さくできる。しかもこれは回転方
向が変わらない。
【0034】第2太陽歯車を固定する(r=0)場合 0=S1 P2 s+(S2 P1 −S1 P2 )c (14)
【0035】第1太陽歯車とキャリヤが入力、出力軸に
なる。減速比R2 は R2 =c/s=−S1 P2 /(S2 P1 −S1 P2 ) (15)
なる。減速比R2 は R2 =c/s=−S1 P2 /(S2 P1 −S1 P2 ) (15)
【0036】である。負号が付くので反対方向の出力が
得られるということが分かる。減速比の最小値は前記の
R1より大きい。減速比の最小は1/5.5の程度であ
る。しかしこの場合、反対にキャリヤを入力軸に、第1
太陽歯車を出力軸に選ぶこともできる。この場合の減速
比は、R2 の逆数になる。これは(S2 P1 −S1P
2 )を小さくすることにより、かなり小さい値にするこ
とができる。
得られるということが分かる。減速比の最小値は前記の
R1より大きい。減速比の最小は1/5.5の程度であ
る。しかしこの場合、反対にキャリヤを入力軸に、第1
太陽歯車を出力軸に選ぶこともできる。この場合の減速
比は、R2 の逆数になる。これは(S2 P1 −S1P
2 )を小さくすることにより、かなり小さい値にするこ
とができる。
【0037】 R2 -1=−(S2 P1 −S1 P2 )/S1 P2 (16)
【0038】第1太陽歯車を固定する(s=0)場合 S2 P1 r=(S2 P1 −S1 P2 )c (17)
【0039】第2太陽歯車と、キャリヤが入力、出力軸
になる。減速比R3 は、 R3 =r/c=(S2 P1 −S1 P2 )/S2 P1 (18)
になる。減速比R3 は、 R3 =r/c=(S2 P1 −S1 P2 )/S2 P1 (18)
【0040】である。回転方向は同方向になる。これは
キャリヤを入力に、第2太陽歯車を出力にした場合に減
速器になる。、の場合と異なり、の場合は分子に
引算が入るので、減速比を小さくすることができる。S
2 P1 とS1 P2 を近い値に設定することにより、減速
比を幾らでも小さくできる筈である。実際には、S1 +
P1 =S2 +P2 という拘束条件があり、任意の整数に
設定できるわけではない。
キャリヤを入力に、第2太陽歯車を出力にした場合に減
速器になる。、の場合と異なり、の場合は分子に
引算が入るので、減速比を小さくすることができる。S
2 P1 とS1 P2 を近い値に設定することにより、減速
比を幾らでも小さくできる筈である。実際には、S1 +
P1 =S2 +P2 という拘束条件があり、任意の整数に
設定できるわけではない。
【0041】しかし従来の遊星歯車装置よりも歯数に関
する拘束条件が緩くなっている。従来の遊星歯車装置の
場合は遊星歯車の外側にインタ−ナルギヤが噛み合って
いるから、噛み合いを可能にするために、太陽歯車、遊
星歯車、インタ−ナルギヤの歯数S、P、Iの間に(無
転位)S+2P=Iという条件の他に倍数条件がある。
これは当業者には経験的に朧気に知られていることであ
る。しかしどうしてそうなのかはっきりした理由がわか
っていないように見える。歯車の教科書にも記載がない
ようである。それ故ここで簡単に説明する。
する拘束条件が緩くなっている。従来の遊星歯車装置の
場合は遊星歯車の外側にインタ−ナルギヤが噛み合って
いるから、噛み合いを可能にするために、太陽歯車、遊
星歯車、インタ−ナルギヤの歯数S、P、Iの間に(無
転位)S+2P=Iという条件の他に倍数条件がある。
これは当業者には経験的に朧気に知られていることであ
る。しかしどうしてそうなのかはっきりした理由がわか
っていないように見える。歯車の教科書にも記載がない
ようである。それ故ここで簡単に説明する。
【0042】遊星歯車が3枚の場合について説明しよ
う。太陽歯車が3の倍数、インタ−ナルギヤ(外殻内歯
歯車)が3の倍数であれば、S+2P=Iでさえあれ
ば、3種類の歯車が噛み合うことができる。3回の回転
対称性があり、中心軸廻りに120度回転させると元の
噛み合いに一致することができる。いずれの歯車も3の
倍数であれば問題ない。そこで従来は遊星歯車が3枚の
場合は、全ての歯車の歯数を3の倍数に決定していた。
遊星歯車が4枚の場合は、全ての歯車の歯数を4の倍数
に決めていた。これは例外がないと思う(無転位の場
合)。倍数条件というのはこのようなことである。
う。太陽歯車が3の倍数、インタ−ナルギヤ(外殻内歯
歯車)が3の倍数であれば、S+2P=Iでさえあれ
ば、3種類の歯車が噛み合うことができる。3回の回転
対称性があり、中心軸廻りに120度回転させると元の
噛み合いに一致することができる。いずれの歯車も3の
倍数であれば問題ない。そこで従来は遊星歯車が3枚の
場合は、全ての歯車の歯数を3の倍数に決定していた。
遊星歯車が4枚の場合は、全ての歯車の歯数を4の倍数
に決めていた。これは例外がないと思う(無転位の場
合)。倍数条件というのはこのようなことである。
【0043】しかしこれは厳密な幾何学的考察に基づい
ていない。3枚遊星歯車の場合に、歯数を3の倍数にす
るのは十分条件であり、必要十分条件ではないのであ
る。3枚遊星歯車の場合についての考察を続ける。もし
も太陽歯車が3M+1の場合を考える。3の倍数より1
多いのである。遊星歯車と太陽歯車の噛み合い点をX、
Y、Zとする。太陽歯車における位相の違いが3つの点
に配分されなければならない。X点での噛み合い点が0
枚目の歯であるとする。Y点での噛み合い点はM+1/
3枚目になる、X点での噛み合いは2M+2/3にな
る。噛み合い点の円周に沿う距離がM+1/3枚分であ
る。
ていない。3枚遊星歯車の場合に、歯数を3の倍数にす
るのは十分条件であり、必要十分条件ではないのであ
る。3枚遊星歯車の場合についての考察を続ける。もし
も太陽歯車が3M+1の場合を考える。3の倍数より1
多いのである。遊星歯車と太陽歯車の噛み合い点をX、
Y、Zとする。太陽歯車における位相の違いが3つの点
に配分されなければならない。X点での噛み合い点が0
枚目の歯であるとする。Y点での噛み合い点はM+1/
3枚目になる、X点での噛み合いは2M+2/3にな
る。噛み合い点の円周に沿う距離がM+1/3枚分であ
る。
【0044】遊星歯車は軸の反対側においてインタ−ナ
ルギヤ(外殻内歯歯車)と噛み合う。遊星歯車から見
た、太陽歯車と外殻内歯歯車の動きは反対向きである。
太陽歯車と遊星歯車の噛み合いの点X、Y、Zの、遊星
軸の反対側の遊星歯車と外殻内歯歯車の噛み合い点を
X’、Y’、Z’とする。X’の整数歯数からの位相の
ずれを0とする。Y’での整数歯数からの位相のずれは
−1/3である。Z’での整数端数からの位相のずれは
−2/3であり、X’に戻った時の位相のずれが−1枚
となる。結局、インタ−ナルギヤは3の倍数より一つ少
ない3K−1でなければならないという訳である。つま
りX’点で0枚目の歯、Y’点でK−1/3,Z’点で
2K−2/3、X’点で3K−1となる。
ルギヤ(外殻内歯歯車)と噛み合う。遊星歯車から見
た、太陽歯車と外殻内歯歯車の動きは反対向きである。
太陽歯車と遊星歯車の噛み合いの点X、Y、Zの、遊星
軸の反対側の遊星歯車と外殻内歯歯車の噛み合い点を
X’、Y’、Z’とする。X’の整数歯数からの位相の
ずれを0とする。Y’での整数歯数からの位相のずれは
−1/3である。Z’での整数端数からの位相のずれは
−2/3であり、X’に戻った時の位相のずれが−1枚
となる。結局、インタ−ナルギヤは3の倍数より一つ少
ない3K−1でなければならないという訳である。つま
りX’点で0枚目の歯、Y’点でK−1/3,Z’点で
2K−2/3、X’点で3K−1となる。
【0045】このように簡単な幾何学的考察により、も
しも太陽歯車の歯数が3の倍数より1多い場合は、イン
タ−ナルギヤの歯数が3の倍数よりも1少ない必要があ
る。反対に太陽歯車の歯数が3の倍数より1少ない時
は、外殻内歯歯車の歯数が3の倍数より1多い必要があ
る。つまり、遊星歯車の数が3枚の場合は太陽歯車の歯
数Sと外殻内歯歯車Iの歯数の合計が3の倍数でなけれ
ばならない。遊星歯車の数が4枚の場合は太陽歯車の歯
数Sと、外殻内歯歯車の歯数Iの合計が4の倍数でなけ
ればならない。
しも太陽歯車の歯数が3の倍数より1多い場合は、イン
タ−ナルギヤの歯数が3の倍数よりも1少ない必要があ
る。反対に太陽歯車の歯数が3の倍数より1少ない時
は、外殻内歯歯車の歯数が3の倍数より1多い必要があ
る。つまり、遊星歯車の数が3枚の場合は太陽歯車の歯
数Sと外殻内歯歯車Iの歯数の合計が3の倍数でなけれ
ばならない。遊星歯車の数が4枚の場合は太陽歯車の歯
数Sと、外殻内歯歯車の歯数Iの合計が4の倍数でなけ
ればならない。
【0046】 (1)遊星歯車が3個の場合、 S+I=(3の倍数) (19) (2)遊星歯車が4個の場合、 S+I=(4の倍数) (20)
【0047】という拘束条件がある。厳密にはこうなの
である。しかし先に述べたように、現在でも3枚遊星歯
車の場合は、S、P、I共に3の倍数でなければならな
いと斯界で堅く信じられている。4枚遊星歯車の場合
は、S、P、I共に4の倍数でなければならないと信じ
られている。これを仮に倍数条件と呼ぼう。しかもS+
2P=Iという条件もある。このような条件があるの
で、歯数選択の自由度が極めて狭かったのである。
である。しかし先に述べたように、現在でも3枚遊星歯
車の場合は、S、P、I共に3の倍数でなければならな
いと斯界で堅く信じられている。4枚遊星歯車の場合
は、S、P、I共に4の倍数でなければならないと信じ
られている。これを仮に倍数条件と呼ぼう。しかもS+
2P=Iという条件もある。このような条件があるの
で、歯数選択の自由度が極めて狭かったのである。
【0048】例えば4枚遊星歯車の場合、I=76と仮
定すると、(S,P)=(12,32)、(20,2
8)、(28,24)、(36,20)、(44,1
6)、(52,12)の6通りの組合せしかできない。
減速比も6通りしかない。ところが本発明はインタ−ナ
ルギヤがないのでこのような倍数条件が全く存在しな
い。先程のように、S1 +P1 =S2 +P2 (モジュ−
ルが同じ)という条件があるだけで、SとPが3の倍数
とか4の倍数という条件が全く課されないのである。太
陽歯車の歯数が3の倍数より1多い場合、遊星歯車の歯
数は3の倍数でもよいし、3の倍数より1大きくても良
い、1小さくても良い。S、Pの選択自由度が極めて大
きくなる。インタ−ナルギヤをなくしたのでこのように
歯数選択自由度が大きくなる。
定すると、(S,P)=(12,32)、(20,2
8)、(28,24)、(36,20)、(44,1
6)、(52,12)の6通りの組合せしかできない。
減速比も6通りしかない。ところが本発明はインタ−ナ
ルギヤがないのでこのような倍数条件が全く存在しな
い。先程のように、S1 +P1 =S2 +P2 (モジュ−
ルが同じ)という条件があるだけで、SとPが3の倍数
とか4の倍数という条件が全く課されないのである。太
陽歯車の歯数が3の倍数より1多い場合、遊星歯車の歯
数は3の倍数でもよいし、3の倍数より1大きくても良
い、1小さくても良い。S、Pの選択自由度が極めて大
きくなる。インタ−ナルギヤをなくしたのでこのように
歯数選択自由度が大きくなる。
【0049】そうすると前記の3つのモ−ド、、
において減速比を広範に変化させることが可能である。
とは減速比の下限が決まるのでそれ以下にはならな
いが、この範囲でも歯数選択自由度が高いのでより細か
く減速比を変えることができる。これは機械設計にとっ
て極めて好都合である。さらにモ−ドの場合は分子に
差(S2 P1 −S1 P2 )がある。これを小さくするこ
とにより減速比を極めて小さい値にすることができる。
倍数条件が課されないので極めて有利である。倍数条件
については後に再び説明しよう。例えば、S2 =P1 =
26、S1 =P2 =25とすると、の場合の減速比R
3は、0.075になる。1/13程度の減速を得るこ
とができるのである。3つのモ−ドの減速比R1 、R
2 、R3 の間には次の積法則が成り立つ。
において減速比を広範に変化させることが可能である。
とは減速比の下限が決まるのでそれ以下にはならな
いが、この範囲でも歯数選択自由度が高いのでより細か
く減速比を変えることができる。これは機械設計にとっ
て極めて好都合である。さらにモ−ドの場合は分子に
差(S2 P1 −S1 P2 )がある。これを小さくするこ
とにより減速比を極めて小さい値にすることができる。
倍数条件が課されないので極めて有利である。倍数条件
については後に再び説明しよう。例えば、S2 =P1 =
26、S1 =P2 =25とすると、の場合の減速比R
3は、0.075になる。1/13程度の減速を得るこ
とができるのである。3つのモ−ドの減速比R1 、R
2 、R3 の間には次の積法則が成り立つ。
【0050】 R2 R3 =−R1 (21)
【0051】
【実施例】以下実施例を示す図面によって本発明を説明
する。図1は本発明の遊星歯車装置の正面図、図2は背
面図である。図3は中央縦断右側面図である。図4は図
3の4−4断面図、図5は図3の5−5断面図である。
この遊星歯車装置は、太陽軸1、中間筒体2、キャリヤ
3と、これらの機構に設けられる歯車等からなる。キャ
リヤ3は2枚の円板3a、3bを組み合わせたものであ
る。太陽軸1、中間筒体2、キャリヤ3が回転の入力
部、出力部、固定部になる。
する。図1は本発明の遊星歯車装置の正面図、図2は背
面図である。図3は中央縦断右側面図である。図4は図
3の4−4断面図、図5は図3の5−5断面図である。
この遊星歯車装置は、太陽軸1、中間筒体2、キャリヤ
3と、これらの機構に設けられる歯車等からなる。キャ
リヤ3は2枚の円板3a、3bを組み合わせたものであ
る。太陽軸1、中間筒体2、キャリヤ3が回転の入力
部、出力部、固定部になる。
【0052】太陽軸1の先端には第1太陽歯車4が一体
形成されている。中間筒体2は、太陽軸1と同心に設け
られる。中間筒体2の先端には第2太陽歯車5が一体形
成されている。第1太陽歯車4には3つの第1遊星歯車
6が噛み合っている。第2太陽歯車5には第2遊星歯車
7が噛み合っている。遊星歯車6と遊星歯車7は一体形
成されている。2種類の遊星歯車6、7は同一の回転を
する。二つの太陽歯車と二つの遊星歯車とを組み合わ
せ、二つの遊星歯車を一体化したところに本発明の遊星
歯車装置の特徴がある。遊星歯車6、7は始めから一つ
の金属塊から歯切りをして作っても良いし、二つの歯車
を切ってこれらを一体に組み合わせても良い。
形成されている。中間筒体2は、太陽軸1と同心に設け
られる。中間筒体2の先端には第2太陽歯車5が一体形
成されている。第1太陽歯車4には3つの第1遊星歯車
6が噛み合っている。第2太陽歯車5には第2遊星歯車
7が噛み合っている。遊星歯車6と遊星歯車7は一体形
成されている。2種類の遊星歯車6、7は同一の回転を
する。二つの太陽歯車と二つの遊星歯車とを組み合わ
せ、二つの遊星歯車を一体化したところに本発明の遊星
歯車装置の特徴がある。遊星歯車6、7は始めから一つ
の金属塊から歯切りをして作っても良いし、二つの歯車
を切ってこれらを一体に組み合わせても良い。
【0053】後に述べるように、特別の歯数でない場合
は、二つの遊星歯車を別に作り後で組み合わせる必要が
ある。鉄、アルミ合金、亜鉛、プラスチックなど材料は
任意である。2種類の遊星歯車6、7は一体回転する
が、遊星軸8によってキャリヤ3に回転自在に支持され
る。同心状に配置される太陽軸1と中間筒体2との間に
は、軸受9、軸受10が取り付けられる。軸受9、10
は、中間筒体2の内壁に切り欠いた内周溝に取り付けら
れる。二つの軸受9、10により中間筒体2が太陽軸1
の周りを自在に回転できる。スナップリング11が軸受
9を抜け止めしている。
は、二つの遊星歯車を別に作り後で組み合わせる必要が
ある。鉄、アルミ合金、亜鉛、プラスチックなど材料は
任意である。2種類の遊星歯車6、7は一体回転する
が、遊星軸8によってキャリヤ3に回転自在に支持され
る。同心状に配置される太陽軸1と中間筒体2との間に
は、軸受9、軸受10が取り付けられる。軸受9、10
は、中間筒体2の内壁に切り欠いた内周溝に取り付けら
れる。二つの軸受9、10により中間筒体2が太陽軸1
の周りを自在に回転できる。スナップリング11が軸受
9を抜け止めしている。
【0054】中間筒体2の外周と、副キャリヤ板3bと
の間には、軸受12が設けられる。軸受12は副キャリ
ヤ板3bの溝に嵌合している。軸受12のために、中間
筒体2に対してキャリヤ3が自在に回転することができ
る。つまり3つの回転体である太陽軸1、中間筒体2、
キャリヤ3は軸受9、10、12によって、同心位置に
相互回転自在に支持される。回転自由度を持つ3つの部
材があるが、これは従来の遊星歯車装置とは違う。イン
タ−ナルギヤに対応するものが存在しない。インタ−ナ
ルギヤ(外殻内歯歯車)の代わりに、太陽歯車に当たる
ものが2つあるのである。太陽歯車として第1太陽歯車
4、第2太陽歯車5があり、これらが相対回転自在にな
っている。また歯数の自由度にしても、本発明は3つあ
り、従来のものは2つしかない。
の間には、軸受12が設けられる。軸受12は副キャリ
ヤ板3bの溝に嵌合している。軸受12のために、中間
筒体2に対してキャリヤ3が自在に回転することができ
る。つまり3つの回転体である太陽軸1、中間筒体2、
キャリヤ3は軸受9、10、12によって、同心位置に
相互回転自在に支持される。回転自由度を持つ3つの部
材があるが、これは従来の遊星歯車装置とは違う。イン
タ−ナルギヤに対応するものが存在しない。インタ−ナ
ルギヤ(外殻内歯歯車)の代わりに、太陽歯車に当たる
ものが2つあるのである。太陽歯車として第1太陽歯車
4、第2太陽歯車5があり、これらが相対回転自在にな
っている。また歯数の自由度にしても、本発明は3つあ
り、従来のものは2つしかない。
【0055】キャリヤ3は主キャリヤ板3aと副キャリ
ヤ板3bの組合せであるが、主キャリヤ板3bの前面に
トルクを取り出すためのキャリヤ穴13が穿たれる。キ
ャリヤ穴は、スプライン、セレ−ション、D穴、キ−付
き穴などなんらかの廻り止め機構を持つ。この穴はキ−
溝14が切り欠いてある。主キャリヤ板3aはこの穴の
背後にデイスク部15を持つ。デイスク部15の中央に
位置決め穴16が穿孔される。
ヤ板3bの組合せであるが、主キャリヤ板3bの前面に
トルクを取り出すためのキャリヤ穴13が穿たれる。キ
ャリヤ穴は、スプライン、セレ−ション、D穴、キ−付
き穴などなんらかの廻り止め機構を持つ。この穴はキ−
溝14が切り欠いてある。主キャリヤ板3aはこの穴の
背後にデイスク部15を持つ。デイスク部15の中央に
位置決め穴16が穿孔される。
【0056】太陽軸1の太陽歯車4よりさらに先に太陽
軸突部17が形成されている。太陽軸突部17を、主キ
ャリヤ板3aの中央の位置決め穴16に差し込んであ
る。これは太陽軸1の位置決めのための穴と突起であ
る。太陽軸1は二つの軸受9、10によって回転自在に
支持されるが、位置決め穴16、太陽軸突部17の組合
せによっても支持される。3点で回転可能に支持され
る。この位置決め穴16と突部17は組立の際に、キャ
リヤ板3aに対する太陽軸1の位置を決めるためにも有
用である。主キャリヤ板3aのリング状の隆起18は穴
13に差し込まれた軸を保持すると共に、キャリヤ3の
強度を増進する。
軸突部17が形成されている。太陽軸突部17を、主キ
ャリヤ板3aの中央の位置決め穴16に差し込んであ
る。これは太陽軸1の位置決めのための穴と突起であ
る。太陽軸1は二つの軸受9、10によって回転自在に
支持されるが、位置決め穴16、太陽軸突部17の組合
せによっても支持される。3点で回転可能に支持され
る。この位置決め穴16と突部17は組立の際に、キャ
リヤ板3aに対する太陽軸1の位置を決めるためにも有
用である。主キャリヤ板3aのリング状の隆起18は穴
13に差し込まれた軸を保持すると共に、キャリヤ3の
強度を増進する。
【0057】キャリヤ3の主キャリヤ板3a、副キャリ
ヤ板3bの内側には止め穴19、20が形成されてい
る。これに遊星軸8の両端を差し込んである。遊星軸8
は止め穴19、20に固定される。遊星軸8と遊星歯車
6、7の間に玉軸受を設けてもよいが、この例では軸8
に歯車穴が滑り接触している。歯車穴と軸面が滑り軸受
けになっている。キャリヤ穴13の縁は面取り21して
ある。この例では、主、副キャリヤ板3a、3bはアル
ミを切削して作ってある。この他に鋼製のキャリヤ板を
ボルトで組み合わせても良い。あるいはプラスチック成
形品によってキャリヤを作ることもできる。
ヤ板3bの内側には止め穴19、20が形成されてい
る。これに遊星軸8の両端を差し込んである。遊星軸8
は止め穴19、20に固定される。遊星軸8と遊星歯車
6、7の間に玉軸受を設けてもよいが、この例では軸8
に歯車穴が滑り接触している。歯車穴と軸面が滑り軸受
けになっている。キャリヤ穴13の縁は面取り21して
ある。この例では、主、副キャリヤ板3a、3bはアル
ミを切削して作ってある。この他に鋼製のキャリヤ板を
ボルトで組み合わせても良い。あるいはプラスチック成
形品によってキャリヤを作ることもできる。
【0058】副キャリヤ板3bの内面には、遊星歯車の
数と等しい数の台形隆起部22が形成される。台形隆起
部22には高さの方向に長い雌螺子穴23が穿孔され
る。主キャリヤ板3aには、通し穴24が穿たれてい
る。これにボルト25を通し、副キャリヤ板3bの雌螺
子穴23に螺子込むようになっている。台形隆起部22
の高さが、第1遊星歯車6、第2遊星歯車7の合計の厚
みにほぼ等しい。ために、遊星歯車6、7の軸方向の動
きが禁止される。太陽軸1の外端にはキ−溝26が形成
される。これは廻り止めのためである。モ−タやその他
の回転機構あるいは減速機構が太陽軸1に接続される。
数と等しい数の台形隆起部22が形成される。台形隆起
部22には高さの方向に長い雌螺子穴23が穿孔され
る。主キャリヤ板3aには、通し穴24が穿たれてい
る。これにボルト25を通し、副キャリヤ板3bの雌螺
子穴23に螺子込むようになっている。台形隆起部22
の高さが、第1遊星歯車6、第2遊星歯車7の合計の厚
みにほぼ等しい。ために、遊星歯車6、7の軸方向の動
きが禁止される。太陽軸1の外端にはキ−溝26が形成
される。これは廻り止めのためである。モ−タやその他
の回転機構あるいは減速機構が太陽軸1に接続される。
【0059】この例では、第1太陽歯車の歯数S1 =1
5、第1遊星歯車の歯数P1 =36、第2太陽歯車の歯
数S2 =36、第2遊星歯車の歯数P2 =15になって
いる。キャリヤを固定したのモ−ドでの減速比R1 、
第2太陽歯車を固定したモ−ドでの減速比R2 、第1
太陽歯車を固定したモ−ドでの減速比R3 は次のよう
になる。
5、第1遊星歯車の歯数P1 =36、第2太陽歯車の歯
数S2 =36、第2遊星歯車の歯数P2 =15になって
いる。キャリヤを固定したのモ−ドでの減速比R1 、
第2太陽歯車を固定したモ−ドでの減速比R2 、第1
太陽歯車を固定したモ−ドでの減速比R3 は次のよう
になる。
【0060】 R1 =0.173611 (22) R2 =−0.210084 (23) R3 =0.826388 (24)
【0061】以上に述べた例は、以前として倍数条件
(歯数が3の倍数)を満足するものである。本発明は倍
数条件の限定がないということを先に説明した。しかし
実をいうと、より複雑な条件がある。本発明の本質は結
局のところ、歯数の違う二組みの遊星歯車を一体に組み
合わせて、これにより変速させるというところにある。
遊星歯車の歯数P1 、P2 が違うので、第1遊星歯車の
歯に対する、第2遊星歯車の歯の位相が違う。これは分
かりにくい事柄である。P1 とP2 に公約数がない場
合、つまりP1 とP2 が互いに素である場合、位相差が
全て違ってくる。P1 =m、P2 =nとする。
(歯数が3の倍数)を満足するものである。本発明は倍
数条件の限定がないということを先に説明した。しかし
実をいうと、より複雑な条件がある。本発明の本質は結
局のところ、歯数の違う二組みの遊星歯車を一体に組み
合わせて、これにより変速させるというところにある。
遊星歯車の歯数P1 、P2 が違うので、第1遊星歯車の
歯に対する、第2遊星歯車の歯の位相が違う。これは分
かりにくい事柄である。P1 とP2 に公約数がない場
合、つまりP1 とP2 が互いに素である場合、位相差が
全て違ってくる。P1 =m、P2 =nとする。
【0062】第1遊星歯車の第0番目(m番目)の歯
と、第2遊星歯車の第0番目(n番目)の歯の位相が合
致していたとする。m>nであるから、i番目の第1遊
星歯車の歯にはin/m枚目の第2遊星歯車の歯が対応
する。記号[…]を…を越えない整数を意味するものと
する。歯の位相Hi とここでいうのは、in/m−[i
n/m]のことである。通常の位相はこれに2πを掛け
たものであるが、ここでは2πを掛けずそのままの差を
考える。
と、第2遊星歯車の第0番目(n番目)の歯の位相が合
致していたとする。m>nであるから、i番目の第1遊
星歯車の歯にはin/m枚目の第2遊星歯車の歯が対応
する。記号[…]を…を越えない整数を意味するものと
する。歯の位相Hi とここでいうのは、in/m−[i
n/m]のことである。通常の位相はこれに2πを掛け
たものであるが、ここでは2πを掛けずそのままの差を
考える。
【0063】H1 =n/m−[n/m] (25) H2 =2n/m−[2n/m](26) Hi =in/m−[in/m](27)
【0064】などである。互いに素でない場合は、最大
公約数Gで割った数に等しい、位相の違うものができ
る。第1太陽歯車が3の倍数に1を加えたものである場
合、第2太陽歯車も3の倍数に1を加えたものでないと
いけないようにも思えるが、そうではない。第1遊星歯
車と第2遊星歯車の位相が始めから決まっておらず、始
め両者の位相が自由であるとする。つまり第1、第2遊
星歯車を結合しなければ位相が決まらず自由である。す
ると、この装置を組あげることができる。組立た後で、
3組の第1、第2遊星歯車の関係を固定するとすればど
のような歯数の場合でも組立られる。
公約数Gで割った数に等しい、位相の違うものができ
る。第1太陽歯車が3の倍数に1を加えたものである場
合、第2太陽歯車も3の倍数に1を加えたものでないと
いけないようにも思えるが、そうではない。第1遊星歯
車と第2遊星歯車の位相が始めから決まっておらず、始
め両者の位相が自由であるとする。つまり第1、第2遊
星歯車を結合しなければ位相が決まらず自由である。す
ると、この装置を組あげることができる。組立た後で、
3組の第1、第2遊星歯車の関係を固定するとすればど
のような歯数の場合でも組立られる。
【0065】第1太陽歯車が3の倍数の場合、第2太陽
歯車は3の倍数、3の倍数+1、3の倍数−1のいずれ
でも組立ることができる。第1太陽歯車が3の倍数+1
の場合でも第2太陽歯車の歯数は3つのどの場合でも可
能である。確かにそうなのであるが、この場合、遊星歯
車同志の位相の差は組立られた後で固定するというふう
になる。従来の遊星歯車装置(3枚遊星歯車として)の
場合、噛み合い点が6つあり、本発明の場合も噛み合い
点が6つある。従来の遊星歯車装置の場合、遊星歯車が
二つ組み合わせたものではなく、遊星歯車の直径方向に
太陽歯車と外殻内歯歯車の噛み合い点があるので、先程
のS+I=3の倍数、という拘束条件が課されたのであ
る。
歯車は3の倍数、3の倍数+1、3の倍数−1のいずれ
でも組立ることができる。第1太陽歯車が3の倍数+1
の場合でも第2太陽歯車の歯数は3つのどの場合でも可
能である。確かにそうなのであるが、この場合、遊星歯
車同志の位相の差は組立られた後で固定するというふう
になる。従来の遊星歯車装置(3枚遊星歯車として)の
場合、噛み合い点が6つあり、本発明の場合も噛み合い
点が6つある。従来の遊星歯車装置の場合、遊星歯車が
二つ組み合わせたものではなく、遊星歯車の直径方向に
太陽歯車と外殻内歯歯車の噛み合い点があるので、先程
のS+I=3の倍数、という拘束条件が課されたのであ
る。
【0066】本発明の場合も噛み合い点が6つあり、外
殻内歯歯車の代わりに第2太陽歯車があるので、そのよ
うな拘束条件が存在するはずである。しかし、第1、第
2遊星歯車の間の位相を始めに自由にしておけば、本発
明の装置を組立ることができる。3つの自由度があるか
らである。このためにS+I=3の倍数、という条件が
なくなるのである。遊星歯車相互の位相差の自由度は、
実は一つあれば良い。この場合2つの遊星歯車を軸に入
れた後、第3組の位相差の自由な遊星歯車を軸に入れ、
位相を決めた後に、第3組遊星歯車を固定する。
殻内歯歯車の代わりに第2太陽歯車があるので、そのよ
うな拘束条件が存在するはずである。しかし、第1、第
2遊星歯車の間の位相を始めに自由にしておけば、本発
明の装置を組立ることができる。3つの自由度があるか
らである。このためにS+I=3の倍数、という条件が
なくなるのである。遊星歯車相互の位相差の自由度は、
実は一つあれば良い。この場合2つの遊星歯車を軸に入
れた後、第3組の位相差の自由な遊星歯車を軸に入れ、
位相を決めた後に、第3組遊星歯車を固定する。
【0067】従って、本発明の場合、遊星歯車をどの向
きに入れても同じという訳ではない。決まった方向が存
在する。この点でより難しい条件がある。しかし、遊星
歯車相互の位相差を事後的に決められるとすれば、倍数
条件(S、Pが3の倍数)や、S+I=3の倍数、とい
うような条件がない。S1 =26、S2 =27のような
組合せも可能である。このようなことは従来の遊星歯車
装置の常識からは考えられないことである。
きに入れても同じという訳ではない。決まった方向が存
在する。この点でより難しい条件がある。しかし、遊星
歯車相互の位相差を事後的に決められるとすれば、倍数
条件(S、Pが3の倍数)や、S+I=3の倍数、とい
うような条件がない。S1 =26、S2 =27のような
組合せも可能である。このようなことは従来の遊星歯車
装置の常識からは考えられないことである。
【0068】
【発明の効果】インタ−ナルギヤ(外殻内歯歯車)がな
いので、歯車相互の動きが滑らかである。騒音の発生も
少ない。低騒音の減速歯車装置を作ることができる。イ
ンタ−ナルギヤがないので、歯車相互の位置決めをより
精密に行なうことができる。ためにバックラッシュをよ
り小さくできる。最も大きい部材であるインタ−ナルギ
ヤがないので部品コストを下げることができる。インタ
−ナルギヤは直径も大きくて最も高価額の部材であっ
て、これを省くことによりコスト削減できる。さらに、
インタ−ナルギヤがないので、減速比の範囲をより広
く、しかも細かく取ることができる。減速機として利用
する場合、可能な減速比の範囲が広くしかも細かく決め
られるというのは極めて有利である。入力、出力の関係
の自由度が高い。太陽軸を右回り回転させると、右回り
回転出力を取り出すこともできるし、左回り回転も取り
出すこともできる。
いので、歯車相互の動きが滑らかである。騒音の発生も
少ない。低騒音の減速歯車装置を作ることができる。イ
ンタ−ナルギヤがないので、歯車相互の位置決めをより
精密に行なうことができる。ためにバックラッシュをよ
り小さくできる。最も大きい部材であるインタ−ナルギ
ヤがないので部品コストを下げることができる。インタ
−ナルギヤは直径も大きくて最も高価額の部材であっ
て、これを省くことによりコスト削減できる。さらに、
インタ−ナルギヤがないので、減速比の範囲をより広
く、しかも細かく取ることができる。減速機として利用
する場合、可能な減速比の範囲が広くしかも細かく決め
られるというのは極めて有利である。入力、出力の関係
の自由度が高い。太陽軸を右回り回転させると、右回り
回転出力を取り出すこともできるし、左回り回転も取り
出すこともできる。
【図1】本発明の実施例に係る遊星歯車装置の正面図。
【図2】同じ遊星歯車装置の背面図。
【図3】同じ遊星歯車装置の中央縦断面図。
【図4】図3における4−4断面図。
【図5】図3における5−5断面図。
1 太陽軸 2 中間筒体 3 キャリヤ 3a 主キャリヤ板 3b 副キャリヤ板 4 第1太陽歯車 5 第2太陽歯車 6 第1遊星歯車 7 第2遊星歯車 8 遊星軸 9 軸受 10 軸受 11 スナップリング 12 軸受 13 キャリヤ穴 14 キ−溝 15 デイスク部 16 位置決め穴 17 太陽軸突部 18 リング状の隆起 19 遊星軸止め穴 20 遊星軸止め穴 21 面取り 22 台形隆起部 23 螺子穴 24 通し穴 25 ボルト 26 キ−溝
Claims (2)
- 【請求項1】 中心にある第1太陽歯車と、第1太陽歯
車の周囲にあってこれに噛み合う複数個の第1遊星歯車
と、第1遊星歯車と同数で第1遊星歯車と軸を共通にし
第1遊星歯車の側方に一体に結合されている第2遊星歯
車と、第1太陽歯車の側方にあって第2遊星歯車に噛み
合い第1太陽歯車に対して相対回転自在の第2太陽歯車
と、一体である第1遊星歯車と第2遊星歯車を遊星軸に
よって回転自在に支持するキャリヤとより成ることを特
徴とするインタ−ナルギヤのない遊星歯車装置。 - 【請求項2】 軸方向に延びる太陽軸の先端に第1太陽
歯車が一体形成され、太陽軸の廻りに同心円状に設けら
れた中間筒体の先端に第2太陽歯車が形成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載のインタ−ナルギヤのな
い遊星歯車装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12055594A JPH07301288A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | インタ−ナルギヤのない遊星歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12055594A JPH07301288A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | インタ−ナルギヤのない遊星歯車装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07301288A true JPH07301288A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14789210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12055594A Pending JPH07301288A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | インタ−ナルギヤのない遊星歯車装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07301288A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002266955A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 揺動内接噛合遊星歯車機構、及び角度伝達誤差低減方法 |
| JP2007003003A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Deere & Co | コンパクトな遊星歯車アセンブリ |
| JP2010060095A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Hiroshi Mizuno | 遊星歯車減速装置 |
| JP2011064253A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-03-31 | Nsk Ltd | 無段変速装置および無段変速装置の組み立て方法 |
| CN106224453A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 金顺日 | 一种大减速比外啮合中空轴行星减速器 |
| JP2019002319A (ja) * | 2017-06-14 | 2019-01-10 | カルソニックカンセイ株式会社 | ハイブリッド圧縮機 |
| CN110864082A (zh) * | 2018-08-28 | 2020-03-06 | 菜鸟智能物流控股有限公司 | 一种传动装置和对开门装置 |
| US11181170B2 (en) | 2016-06-06 | 2021-11-23 | National University Corporation Yokohama National University | Planetary gear device and planetary gear device design program |
| WO2022118778A1 (ja) * | 2020-12-03 | 2022-06-09 | 株式会社デンソー | 回転式アクチュエータ |
| JP2022099171A (ja) * | 2020-12-22 | 2022-07-04 | 株式会社デンソー | 回転式アクチュエータ |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5020654A (ja) * | 1973-06-21 | 1975-03-05 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP12055594A patent/JPH07301288A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5020654A (ja) * | 1973-06-21 | 1975-03-05 |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US11181170B2 (en) | 2016-06-06 | 2021-11-23 | National University Corporation Yokohama National University | Planetary gear device and planetary gear device design program |
| CN106224453A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 金顺日 | 一种大减速比外啮合中空轴行星减速器 |
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| CN110864082A (zh) * | 2018-08-28 | 2020-03-06 | 菜鸟智能物流控股有限公司 | 一种传动装置和对开门装置 |
| WO2022118778A1 (ja) * | 2020-12-03 | 2022-06-09 | 株式会社デンソー | 回転式アクチュエータ |
| CN116568944A (zh) * | 2020-12-03 | 2023-08-08 | 株式会社电装 | 旋转式致动器 |
| JP2022099171A (ja) * | 2020-12-22 | 2022-07-04 | 株式会社デンソー | 回転式アクチュエータ |
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