JPH07303005A - 車両用アンテナ装置 - Google Patents

車両用アンテナ装置

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JPH07303005A
JPH07303005A JP7038433A JP3843395A JPH07303005A JP H07303005 A JPH07303005 A JP H07303005A JP 7038433 A JP7038433 A JP 7038433A JP 3843395 A JP3843395 A JP 3843395A JP H07303005 A JPH07303005 A JP H07303005A
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plate
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conductor plate
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Kazuyuki Matsumoto
和之 松本
Yukio Torii
進郎 鳥居
Satoshi Nakamura
敏 中村
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、特に低姿勢化と共に小型化が可
能とされる、例えば自動車電話用等に使用される車両用
アンテナ装置を提供することを目的とする。 【構成】 接地導体板13の上にそれぞれ所定の間隔を
設定して第1および第2の平行ループ平板111,12
1を配置し、これらに共通の垂直給電平板14を設ける
と共に、垂直短絡平板112,122を設けて、第1お
よび第2のループアンテナ11,12を形成する。これ
らのループアンテナ11,12は、それぞれ平行ループ
平板111,121と、共通の垂直給電平板14と、垂
直短絡平板112,122とで構成され、垂直給電平板
14にその給電点16で同軸ケーブル15が接続され
る。そして、垂直給電平板13と垂直短絡平板112,
122によって3本の放射素子を形成する。平行ループ
平板111,121、垂直給電平板14、垂直短絡平板
112,122は、それぞれ金属板から切り出すことに
よって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車電話用
に用いられる準マイクロ波通信用のアンテナ装置に係る
ものであり、特に自動車に搭載して効果的なシングルバ
ンド及びマルチバンド対応の車両用アンテナ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車電話等が普及するに伴い、これら
準マイクロ波用のアンテナが種々開発されているが、特
に車載用として用いる場合には、限られた空間内に収納
する必要性から小型化が要求され、さらに低姿勢化が要
求されるものであり、これらの要求が満足される状態
で、さらに性能的には高利得で且つ無指向性であること
が要求される。
【0003】この様な車載用としての要求から、例えば
特開平4−369902号公報で示すような低姿勢型の
車載アンテナが提案されている。ここで提案されている
低姿勢型の車載アンテナによれば、例えば高さが52m
m程度まで低姿勢化が可能であるが、より十分な低姿勢
型とすることが困難である。
【0004】また、例えば文献「移動体通信用変形伝送
線路型アンテナ」(電子情報通信学会 AP91−8
2:1991年9月10日)において、二重構造ループ
アンテナが紹介され、このループアンテナによれば高さ
30mmと低姿勢で且つ小型化される。しかし、ここで
紹介されているループアンテナは線材によって構成され
ているものであるため、その構造上から加工を容易化す
ることが困難であって、大幅なコストアップにつながっ
て、実用化に至っていない。
【0005】一方、近年、車載用の通信システムとし
て、自動車電話(800MHz、1500MHz)、G
PS、VICS、PHS等の多くのメディアが存在して
いるが、それぞれのメディアは周波数が異なるため、各
メディア毎に別々のアンテナが必要となる。
【0006】ここで問題となるのは、搭載アンテナの数
が多くなることに起因して様々な問題が発生してしまう
ことである。つまり、単純にはメディアの数だけ必要で
あるから、1台の車両に複数のアンテナを設置するた
め、外観または内装デザイン上(美観)、搭載スペース
上の問題が発生し、コスト的にも問題である。
【0007】一方、従来より2周波共用のアンテナ装置
として、実開平5−41211号公報に2周波共用アン
テナが開示されている。すなわち、この2周波共用アン
テナは、第1および第2の誘電体層と、上記第1の誘電
体層の第2の誘電体層と接する面とは反対面に設けられ
た第1の直線部装荷リング状パッチアンテナと、上記第
1の誘電体層と第2の誘電体層との間に有し、直線部が
上記第1の直線部装荷リング状パッチアンテナの直線部
と直交するように設けられた第2の直線部装荷リング状
パッチアンテナと、上記第2の誘電体層の第1の誘電体
層と接する面とは反対面に設けられた地導体と、上記第
1、第2の直線部装荷リング状パッチアンテナにそれぞ
れ接続された給電ラインとを具備してなることを特徴と
している。
【0008】しかしながら、この従来技術(実開平5−
41211号公報)では、電波の指向性が車載電話用の
アンテナ装置には不向きであると共に、高周波用誘電体
を使うのでコスト高であるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、特にシングルバンド用に適
するように十分に低姿勢化が可能とされて、限られた空
間内に収納可能とされるように小型化されると共に、性
能的にも高利得で且つ無指向性である要求が満足される
ようにする、例えば自動車電話用等の効果的に応用でき
るようにしたシングルバンド対応の車両用アンテナ装置
を提供しようとするものである。
【0010】また、この発明は上記のような点に鑑みな
されたもので、特にマルチバンド用に適するように十分
に低姿勢化が可能とされて、限られた空間内に収納可能
とされるように小型化されると共に、性能的にも高利得
で且つ無指向性である要求が満足されるようにする、例
えば自動車電話用等の効果的に応用できるようにしたマ
ルチバンド対応の車両用アンテナ装置を提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の一態様による
車両用アンテナ装置は、接地導体板の上方に所定の間隔
を設定して、それぞれ前記接地導体板と平行に導電性板
材をループ形状にして構成した第1および第2の平行ル
ープ部を配置しこの第1および第2の平行ループ部それ
ぞれ共通に接続されるように垂直給電部を設ける。さら
に、前記第1および第2の平行ループ部それぞれに対し
て前記垂直給電部の位置と対称とされる位置に前記接地
導体板と接続する第1および第2の垂直短絡部を設け、
前記第1の平行ループ部、垂直給電部、第1の垂直短絡
部および接地導体板によって第1のループアンテナが構
成され、前記第2の平行ループ部、垂直給電部、第2の
垂直短絡部および接地導体板によって第2のループアン
タナが構成されるようにしている。
【0012】また、この発明の別の態様による車両用ア
ンテナ装置は、接地導体板の上方に所定の間隔を設定し
て、それぞれ前記接地導体板と平行に導電性板材をルー
プ形状にして構成した第1、第2および第3の平行ルー
プ部を配置し、この第1、第2および第3の平行ループ
部それぞれ共通に接続されるように垂直給電部を設け
る。さらに、前記第1、第2および第3の平行ループ部
それぞれに対して前記垂直給電部の位置と対称とされる
位置に前記接地導体板と接続する第1、第2および第3
の垂直短絡部を設け、前記第1の平行ループ部、垂直給
電部、第1の垂直短絡部および接地導体板によって第1
のループアンテナが構成され、前記第2の平行ループ
部、垂直給電部、第2の垂直短絡部および接地導体板に
よって第2のループアンテナが構成され、前記第3の平
行ループ部、垂直給電部、第3の垂直短絡部および接地
導体板によって第3のループアンテナが構成されるよう
にしている。
【0013】
【作用】以上のように構成される一態様の車両用アンテ
ナ装置にあっては、板状化された第1のループアンテナ
の中に第2のループアンテナが入れられるような二重構
造とされるものであり、小型化と共に製造が簡易化され
る。このような板状化されたアンテナ装置においては、
第1および第2のループアンテナにおいて異なる種々の
電流経路が生じて定在波比が抑えられ、帯域幅を十分に
広くすることができる。したがって、低姿勢化と共に限
られた空間内に収納可能とされるように小型化され、性
能的にも無指向性で且つ高利得が得られて、例えばシン
グルバンド対応の自動車電話用として十分な機能が発揮
される。
【0014】また、以上のように構成される別の態様の
車両用アンテナ装置にあっては、板状化された第1のル
ープアンテナの中に第2のループアンテナが入れられる
と共に、第2のループアンテナの中に第3のループアン
テナが入れられるような三重構造とされるものであり、
小型化と共に製造が簡易化される。この様な板状化され
たアンテナ装置においては、第1、第2および第3のル
ープアンテナにおいて異なる種々の電流経路が生じて定
在波比が抑えられ、帯域幅を十分に広くすることができ
る。したがって、低姿勢化と共に限られた空間内に収納
可能とされるように小型化され、性能的にも無指向性で
且つ高利得が得られて、例えばマルチバンド対応の自動
車電話用として十分な機能が発揮される。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は第1実施例の構成を示しているも
ので、この第1実施例によるアンテナ装置はシングルバ
ンド例えば800MHz帯自動車電話用に用いられ、板
状化された第1の共振周波数によって決まる電気長を持
った第1のループアンテナ11の中に、同じく板状化さ
れた第2の共振周波数によって決まる電気長を持った第
2のループアンテナ12を入れた二重構造とされてい
る。
【0016】この第1および第2のループアンテナ11
および12は、共通の接地導体板13を備えて構成され
る。第1のループアンテナ11は、接地導体板13の上
方に所定の間隔をおいて配置される第1の平行ループ平
板111を備えるもので、この第1の平行ループ平板1
11は金属板を長方形ループに切り出すことによって構
成される。この第1の平行ループ平板111の1つの辺
の中央部には、この平行ループ平板111の面と直角の
方向に延びるように垂直給電平板14が設けられ、さら
にこの垂直給電平板14の取り付け位置と対称とされる
位置に、接地導体板13と接続されるように第1の垂直
短絡平板112が設けられる。
【0017】ここで、垂直給電平板14の端部は、接地
導体板13に一体的に取り付けられた、例えば絶縁板1
8部分において固定され、垂直給電平板14と接地導体
板13とは絶縁されるようにしている。
【0018】また第2のループアンテナ12は、同じく
板材を長方形ループに切り出すことによって構成した第
2の平行ループ平板121を備え、この平行ループ平板
121にはその1つの辺の中央部に位置して、第1の平
行ループ平板111と共通にされる垂直給電平板14が
接続され、さらにこの垂直給電平板14の取り付け位置
と対称とされる位置に、接地導体板13と接続されるよ
うに第2の垂直短絡平板122が設けられる。
【0019】第1のループアンテナ11の放射素子は、
接地導体板13と、その上に所定の間隔L1を隔てて面
平行に配置される垂直短絡平板112と垂直給電平板1
4、さらに第1の平行ループ平板111により構成され
る。同様に第2のループアンテナの放射素子は、接地導
体板13と、その上に所定の間隔L2を隔てて面平行に
配置される垂直短絡平板122と垂直給電平板14、さ
らに第2の平行ループ平板121によって構成される。
そして、この第1および第2のループアンテナ11およ
び12は、同軸ケーブル15の接続される同じ給電点1
6を有して、同一の垂直給電平板14を共有する構成と
なっている。
【0020】ここで給電部の構成は、低姿勢化のために
同軸ケーブル15を接地導体板13上に配置し、この同
軸ケーブル15の外部導体を接地導体板14に接続する
と共に、中心導体を垂直給電平板14の下端の給電点1
6に電気的に接続されるようにしている。接地導体板1
3には、複数の貫通孔171,172,…が形成されて
いるが、この貫通孔171,172,…は、このアンテ
ナ装置をアンテナケース(図示せず)に収納するに際し
て、位置決めのために適宜用いられるもので、その位置
は各放射素子間に流れる電流経路に影響の少ない位置に
選定される。
【0021】現在の日本における自動車電話の利用周波
数は、受信のために810〜885[MHz]、送信の
ために898〜956[MHz]の2つの周波数帯に分
かれている。このため、この実施例で示したアンテナ装
置にあっては、その送受信の個別の共振周波数を有する
第1および第2のループアンテナ11および12に分か
れて構成され、これらの第1および第2のループアンテ
ナ11および12が並列に接続されて、1つのアンテナ
としてまとめられた2周波共用の低姿勢二重構造ループ
アンテナを構成している。
【0022】この二重構造ループのアンテナ装置は板状
化された構造体によって構成されているもので、同軸ケ
ーブル15から第1のループアンテナ11および第2の
ループアンテナ12に共通の垂直給電平板14に対して
高周波電流Iが供給される。この高周波電流Iは、第1
および第2の平行ループ平板111および121と共
に、垂直短絡平板112および122に流れる。
【0023】ここで、このアンテナ装置におけるアンテ
ナ素子は、放射に寄与する素子部とインピーダンスに寄
与する素子部とに分けられるもので、放射に寄与する素
子部では、第1および第2のループアンテナ11および
12の同一給電部である垂直給電平板14と、アンテナ
11および12それぞれの短絡部である垂直短絡平板1
12および122によって垂直偏波を放射する。このと
き、第1および第2のループアンテナ11および12の
共通の垂直給電平板14に供給される高周波電流Iは、
同位相となって先端開放型アンテナに比較して利得が増
加し、さらには第1および第2のループアンテナ11お
よび12のそれぞれ垂直短絡平板112および122に
流れる高周波電流Iは、その各々の垂直給電平板14と
垂直短絡平板112および122それぞれとの距離L1
およびL2により増減する。
【0024】一方、インピーダンスに寄与する素子とし
ては、第1および第2の平行ループ平板111および1
21がある。これは、接地導体板13上にできるイメー
ジ線路と共に伝送線路を形成することから、伝送経路理
論よりその高さH1およびH2によってインピーダンス
が制御され、その高さが小さいときにインピーダンスが
低くなり高さが大きいときにインピーダンスが高くな
る。
【0025】このように構成した二重構造ループアンテ
ナにあっては、3本の放射素子である垂直給電平板1
4、垂直短絡平板112および122によって利得が増
すようになり、アンテナに給電を行う給電線とのインピ
ーダンス整合を容易化して、その共振周波数f0 はアン
テナ長と形状パラメータを変更することで所望の特性が
得られるようになり、その設計は容易とされる。
【0026】さらに、各素子が平板構造体によって板状
化されることにより、この板状の各素子にはそれぞれ異
なる種々の電流経路が生じ、電圧定在波比(VSWR)
が抑えられる。図2はこの板状素子の効果を示したもの
で、(A)は線状体によってループアンテナを構成した
場合、(B)は実施例のように板状体によってループア
ンテナを構成した場合をそれぞれ示し、縦軸に電圧定在
波比(VSWR)をとり、横軸に周波数(MHz)をと
っている。
【0027】一般的に、電圧定在波比(VSWR)は
1.9以下が要求されるもので、その範囲が利用周波数
帯域幅ΔW[MHz]であって、(A)図で示した直径
4mmの線状体によって構成した場合には“ΔW=ΔW
1+ΔW2”であり、その帯域幅ΔWはほぼ90MHz
である。これに対して、幅6mm×厚さ0.6mmの板
状体によって構成した(B)図の場合には、電圧定在波
比(VSWR)は抑えられて利用周波数帯域幅ΔWはほ
ぼ200MHzと広帯域化される。
【0028】このように構成されるアンテナ装置にあっ
ては、板材によって構成されるものであるため、1枚の
板材をプレス加工によって製作することができ、これを
線材によって構成した場合に比較して、十分に加工の簡
易化が図れて、コストの低減にも大きな効果が発揮され
る。また、この様に板材によって作成されたループアン
テナは、接続部も少なく構成できるものであるため、機
械的な強度を確実に向上させることができ、さらにはん
だ等を用いて接続する箇所も少ないものであるため、電
気的な導通性も良好に保つことができる。そして、さら
に重要なことは、板状体において種々の電流経路が設定
できるものであるため、電圧定在波比(VSWR)が効
果的に抑圧できて、比帯域“ΔW/f0 (%)”を確実
に広く確保できる。
【0029】上記実施例においては板状体を加工するこ
とで第1および第2の平行ループ平板111および12
1を構成したが、これは図3で示すようにループ平板と
同じ形状に構成した絶縁プリント基板211および22
1のそれぞれ表面に、導体薄膜を印刷してループ状にエ
ッチング加工したループ212および222によって、
第1および第2の平行ループ平板111および121を
構成するようにしてもよい。この様にプリント基板21
1および221を用いれば、この平行ループ平板111
および121の機械的な強度がさらに向上される。
【0030】さらに、これまでの実施例では第1および
第2の平行ループ平板111,121のそれぞれのルー
プの形状を4辺形によって構成するようにしたが、図4
で示すようにこれらの平行ループ平板111および12
1を共に円形状で構成することもできる。この場合、垂
直給電平板14さらに垂直短絡平板112,122は、
この円を2分割する位置に取り付けられるようにする。
この様な平行ループ平板111,121の形状は、さら
に楕円等、デザイン面を考慮して任意設計することがで
きるもので、この様に平行ループ平板の形状を変えるこ
とで、自由度の高いアンテナ装置の設計が可能とされ
る。
【0031】また、板状体から平行ループ平板を含むア
ンテナ素子を切り出し構成する場合において、図5の
(B)で示すように1枚の金属板より第1および第2の
平行ループ平板111,121、垂直給電平板14、垂
直短絡平板112,122と共に、接地導体板13の形
状を一体的に連続されるように切り出し、これを折曲す
ることによって(A)図で示すように折曲して組み立て
て、所定の二重構造ループアンテナを構成することもで
きる。
【0032】ここで、(B)図において第1の平行ルー
プ平板111と接地導体板13とは垂直給電平板14に
よって結合されているものであるが、この金属板を切り
出して折曲して(A)図のようにアンテナ装置を組み立
てた後に接続片141を切り離し、垂直給電平板14と
接地導体板13とが電気的に接続されないようにする。
【0033】このような構造のアンテナ装置をさらに小
型化可能とするために、図6で示すように第1および第
2の誘電体基板25および26を使用することが考えら
れる。すなわち、第1および第2の平行ループ111
と、121との間隔に対応する厚さの第1の誘電体基板
25を、接地導体板13と第2の平行ループ平板121
との間隔に相当する厚さの第2の誘電体基板26に重
ね、この第2の誘電体基板26を接地導体板13の上に
配置するようにした積層構造体とする。そして、第1お
よび第2の誘電体基板25および26のそれぞれ表面
に、導電薄膜を形成してエッチングすることにより、第
1および第2のループ251および261が形成される
ようにして、第1および第2の平行ループ平板111お
よび121が構成されるようにする。
【0034】ここで、接地導体板13の上に重ねられる
第1および第2の誘電体基板25および26は、この重
ねられた状態が保持されるように固定片271および2
72によって固定されている。なお詳細は図示していな
いが、固定片271および272によって接地導体板1
3とループ251および261それぞれと電気的に接続
されることがないようにしているもので、さらに垂直給
電板および垂直短絡平板がループ251および261に
接続されるようにして設けられる。
【0035】すなわち、第1の平行ループ平板111を
構成する第1のループ251が高周波特性の良好な誘電
率εを持った誘電体基板25の表面に形成され、さらに
この誘電体基板25の下に同等の誘電率を持つ誘電体基
板26が設置されて、その表面に第2のループ261が
形成されることにより、第1および第2のループ251
および262を含む各素子の電気長1/εが短縮するこ
とができて、効果的に小型化が可能され、また機械的な
構造も確実に強固なものとすることができる。
【0036】なお、これまでの説明においては、その構
成及び動作作用の説明において特に使用周波数800M
Hz帯を意図していたが、これは単なる1例であって、
例えば1.5GHz帯はもとより、他のあらゆる周波数
帯においても適用可能である。
【0037】次に、図7を参照して本発明による第2実
施例として、3つのループアンテナで2周波数帯(80
0MHz帯自動車電話、1500MHz帯自動車電話)
を扱うマルチバンド対応としたアンテナ装置について説
明する。
【0038】先に説明した図1と同様に構成される部分
についてはそれらと同一符号を付した図7に示すよう
に、この第2実施例によるアンテナ装置は、接地導体板
13と、この接地導体板13の上に所定の間隔を設定し
て、この接地導体板13と平行に設けられた導電性板材
をループ形状にして構成した第1の平行ループ平板11
1とを有する。
【0039】また、このアンテナ装置は前記第1の平行
ループ平板111に接続され、この平行ループ板111
に垂直に設定された垂直給電平板14と、前記第1の平
行ループ平板111に対して前記垂直給電平板14の位
置と対称とされる位置に接続され、この平行ループ平板
111に垂直に設定されて、この平行ループ平板111
と前記接地導電体13とを接続する第1の垂直短絡板1
12と、前記接地導電体板13の上に、この接地導体板
13と前記の平行ループ平板111との間に位置して前
記接地導体板13と平行に設けられ、導体性板材をルー
プ形状にして、前記垂直給電平板14が前記第1の平行
ループ平板111と共通に接続されるようにした第2の
平行ループ平板121とを有する。
【0040】さらに、このアンテナ装置は前記第2の平
行ループ平板121に対して前記垂直給電平板14の位
置と対称とされる位置に接続され、この第2の平行ルー
プ平板121に垂直に設定されて、この第2の平行ルー
プ平板121と前記接地導体板13とを接続する第2の
垂直短絡平板122と、前記接地導体板13の上に前記
第1の平行ループ平板111と、前記第2の平行ループ
平板121との間に位置して、前記接地導体板13と平
行に設けられ、導電性板材をループ形状にして、前記垂
直給電平板14が第1、第2の平行ループ平板111,
121と共通に接続されるようにした第3の平行ループ
平板131とを有する。
【0041】また、このアンテナ装置は前記第3の平行
ループ平板131に対して前記垂直給電平板14の位置
と対称とされる位置に接続され、この第3の平行ループ
平板131に垂直に設定されて、この第3の平行ループ
平板131と前記接地導体板13とを接続する第3の垂
直短絡平板132を有する。
【0042】そして、このアンテナ装置は前記平行ルー
プ平板111、垂直給電平板14、接地導体板13およ
び第1の垂直短絡平板112によって第1のループアン
テナ11が構成され、前記第2の平行ループ平板12
1、垂直短絡平板14、接地導体板13および第2の垂
直短絡平板122によって第2のループアンテナ12が
構成され、前記第3の平行ループ平板131、垂直給電
平板14、接地導体板13及び第3の垂直短絡平板13
2によって第3のループアンテナ10が構成される。
【0043】ここで、第3のループアンテナ10は、1
500MHz帯用のものである。また、第1のループア
ンテナ11と第2のループアンテナ12から成る2つの
ループアンテナは、800MHz帯用のものであり、こ
の800MHz帯用ループアンテナについては、第1実
施例に説明したものと全く同一のものである。
【0044】そして、上記1500MHz帯の第3のル
ープアンテナ10の動作原理は第1実施例で説明した8
00MHz帯アンテナと同じであるため、説明を省くも
のとするが、そのアンテナ特性は図8に示すように、8
00MHz帯では帯域幅:ΔW1=170MHzが得ら
れ、1500MHz帯では帯域幅:ΔW2=90MHz
が得られることにより、この2周波数帯のいずれでも使
用可能なマルチバンド対応の車両用アンテナ装置を実現
することが可能となる。
【0045】そして、この実施例で用いられるアンテナ
素子も図7のように平板形状の材料でよいため生産性が
良い。なお、図7の説明では3つのループアンテナのう
ち、2つを使って800MHz帯の広帯域化を行ない、
1つを使って比較的狭い1500MHz帯用とする場合
であったが、比較的狭い、2つの帯域に対応する場合で
は、図9に示すように2つのループアンテナでマルチバ
ンド化するようにしてもよい。
【0046】すわわち、図9では図7から第2のループ
アンテナ12及びその関連構成部を取り除いた以外は図
7と全く同様であり、第1のループアンテナ11と第3
のループアンテナ10との2つのループアンテナでマル
チバンド化を図った例である。
【0047】以上のように、第2実施例のアンテナ装置
によれば、例えば比較的、比帯域が広く必要な800M
Hz帯と、周波数の高い1500MHz帯の自動車電話
用としてマルチバンド化が達成でき、しかも、低姿勢型
アンテナであると共に、平板形状アンテナ素子により生
産性が高い。
【0048】なお、第2実施例の説明ではアンテナ素子
を平板で構成していたが、丸棒をはじめとする他の形状
でもよいと共に、第1実施例の変形例を示す図3乃至図
6の構成を第2実施例においても適宜に採用するように
してもよい。
【0049】
【発明の効果】従って、以上詳述したようにこの発明に
係る車両用アンテナ装置によれば、充分に低姿勢化が可
能とされて、限られた空間内に収納可能とされるように
小型化して構成することができるものであり、さらに性
能的にも高利得で且つ無指向性である要求が満足される
ようになって、例えばシングルバンド及びマルチバンド
対応の自動車電話用等の効果的に応用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1実施例に係る車両用ア
ンテナ装置を示す斜視図、(B)は同じく側面図。
【図2】定在波比特性を示す図で、(A)は線材を用い
て構成した場合を示し、(B)は第1実施例で示したよ
うな板材を使用して構成した場合を示す。
【図3】この発明の第1実施例の変形例に係るアンテナ
装置を示す斜視図。
【図4】この発明の第1実施例の変形例に係るアンテナ
装置を示す斜視図。
【図5】(A)は第1実施例の変形例に係るアンテナ装
置を示す斜視図、(B)はこのアンテナ装置を展開して
示す図。
【図6】第1実施例の変形例に係るアンテナ装置を示す
斜視図。
【図7】(A)はこの発明の第2実施例に係るアンテナ
装置を示す斜視図、(B)は同じく側面図。
【図8】第1実施例のアンテナ特性を示す図。
【図9】(A)は第2実施例の変形例に係るアンテナ装
置を示す斜視図、(B)は同じく側面図。
【符号の説明】
11,12…第1および第2のループアンテナ、11
1,121…第1および第2の平行ループ平板、11
2,122…垂直短絡平板、13…接地導体板、14…
垂直給電平板、15…同軸ケーブル、16…給電点、2
11,221…プリント基板、212,222,25
1,261…ループ、25,26…第1および第2の誘
電体基板、10…第3のループアンテナ、131…第3
の平行ループ平板、132…垂直短絡平板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の導電性部材からなる接地導体板と、 この接地導体板と所定の隙間を介して平行に設けられ、
    ループ形状の導電性部材からなる第1の平行ループ部
    と、 一端が前記第1の平行ループ部に接続され、他端が絶縁
    部を介して前記接地導体板に接続された導電性部材から
    なる垂直給電部と、 前記第1の平行ループ部に対して前記垂直給電板の位置
    と対称とされる位置に一端が接続され、他端が前記垂直
    給電部に接続された導電性部材からなる第1の短絡部
    と、 前記接地導体板と前記第1の平行ループ部との間の位置
    で、一部が前記垂直給電部に接続され、前記接地導体板
    と平行に設けられた、ループ形状の導電性部材からなる
    第2の平行ループ部と、 この第2の平行ループ部に対して前記垂直給電部の位置
    と対称とされる位置に一端が接続され、他端が前記垂直
    給電部に接続された導電性部材からなる第2の短絡部と
    を具備し、 前記第1の平行ループ部、垂直給電部、接地導体板およ
    び第1の短絡部によって第1のループアンテナが構成さ
    れ、前記第2の平行ループ部、垂直給電部、接地導体板
    および第2の短絡部によって第2のループアンテナが構
    成され、前記第1のループアンテナおよび第2のループ
    アンテナが互いに異なる2つの周波数に共振することを
    特徴とする車両用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の平行ループ部は、
    それぞれ導電性材料で構成された板材をそれぞれループ
    状に切り出し成形されるようにして構成した請求項1記
    載の車両用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の平行ループ部は、
    それぞれ絶縁性の基板の表面に形成した導電体の薄膜に
    よりループを形成することによって構成されるようにし
    た請求項1記載の車両用アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の平行ループ部は、
    それぞれ所定の厚みを有する誘電体からなる平板状の第
    1および第2の基台の表面に、それぞれ導体薄膜を形成
    し、この導体薄膜をそれぞれループ形状を残してエッチ
    ングすることによって構成され、接地導体板の上に前記
    第1および第2の基台が重ねて設定されるようにした請
    求項1記載の車両用アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のループアンテナ
    は、前記接地導体板と共に1枚の導電性板材を切り出し
    折曲して構成されるようにした請求項1記載の車両用ア
    ンテナ装置。
  6. 【請求項6】 接地導体板と、 この接地導体板の上方に所定の間隔を設定してこの接地
    導体板と平行に設けられた、導電性材をループ形状にし
    て構成した第1の平行ループ部と、 この第1の平行ループ部に接続され、この第1の平行ル
    ープ部に垂直に設定された垂直給電部と、 前記第1の平行ループ部に対して前記垂直給電板の位置
    と対称とされる位置に接続され、この第1の平行ループ
    部に垂直に設定されてこの第1の平行ループ部と前記接
    地導体板とを接続する第1の垂直短絡部と、 前記接地導体板の上方に、この接地導体板と前記第1の
    平行ループ部との間に位置して前記接地導体板と平行に
    設けられ、導電性材をループ形状にして前記垂直給電部
    が前記第1の平行ループ部と共通に接続されるようにし
    た第2の平行ループ部と、 この第2の平行ループ部に対して前記垂直給電部の位置
    と対称とされる位置に接続され、この平行ループ部に垂
    直に設定されてこの平行ループ部と前記接地導体板とを
    接続する第2の垂直短絡部と、 前記接地導体板の上に前記第1の平行ループ部と、前記
    第2の平行ループ部との間に位置して、前記接地導体板
    と平行に設けられ、導電性材をループ形状にして、前記
    垂直給電部が第1及び第2の平行ループ部と共通に接続
    されるようにした第3の平行ループ部と、 この第3の平行ループ部に対して前記垂直給電部の位置
    と対称とされる位置に接続され、この第3の平行ループ
    部に垂直に設定されて、この第3の平行ループ部と前記
    接地導体板とを接続する第3の垂直短絡部を具備し、 前記第1の平行ループ部、垂直給電部、接地導体板およ
    び第1の垂直短絡部によって第1のループアンテナが構
    成され、前記第2の平行ループ部、垂直短絡部、接地導
    体板および第2の垂直短絡部によって第2のループアン
    テナが構成され、前記第3の平行ループ部、垂直給電
    部、接地導体板及び第3の垂直短絡部によって第3のル
    ープアンテナが構成されるようにしたことを特徴とする
    車両用アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2および第3の平行ループ
    部は、それぞれ導電性材料で構成された板材をそれぞれ
    ループ状に切り出し成形されるようにして構成した請求
    項6記載の車両用アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記第1、第2および第3の
    平行ループ部のうちの1つが、それぞれ絶縁性の基板の
    表面に形成した導電体の薄膜によりループを形成するこ
    とによって構成されるようにした請求項6記載の車両用
    アンテナ装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記第1、第2および第3の
    平行ループ部のうちの1つが所定の厚みを有する誘電体
    からなる平板状の基台の表面に、導体薄膜を形成し、こ
    の導体薄膜をそれぞれループ形状を残してエッチングす
    ることによって構成され、接地導体板の上に前記基台が
    重ねて設定されるようにした請求項6記載の車両用アン
    テナ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1、第2および第3のループア
    ンテナのうちの少なくとも1つが、前記接地導体板と共
    に1枚の導電性板材を切り出し折曲して構成されるよう
    にした請求項6記載の車両用アンテナ装置。
  11. 【請求項11】 互いに異なる2つ以上の周波数に共振
    する複数のループアンテナと、 前記複数のループアンテナが共有する垂直給電素子部
    と、 前記複数のループアンテナが別々に有する複数の垂直短
    絡素子部と、 前記垂直給電素子部と前記複数の垂直短絡素子部に接続
    されるもので、前記複数のループアンテナが共有する接
    地導体板とを具備してなることを特徴とする車両用アン
    テナ装置。
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