JPH07303381A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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Publication number
JPH07303381A
JPH07303381A JP6093299A JP9329994A JPH07303381A JP H07303381 A JPH07303381 A JP H07303381A JP 6093299 A JP6093299 A JP 6093299A JP 9329994 A JP9329994 A JP 9329994A JP H07303381 A JPH07303381 A JP H07303381A
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JP
Japan
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electrostatic actuator
mover
stator
axial direction
bellows
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Application number
JP6093299A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kabei
信之 壁井
Kiichi Tsuchiya
喜一 土屋
Tomohiro Murayama
知寛 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高出力で、しかも任意の方向に出力を取り出す
ことができ、実用に耐え得る静電アクチュエータを提供
することにある。 【構成】複数対の電極を有した固定子2と、この固定子
2の内部に挿入され軸方向に移動自在な棒状の可動子3
とからなり、固定子2および可動子3の軸方向の両端側
に、一端が可動子3に連結され他端が固定子2に連結さ
れるベローズ4,5を設けて密封構造とし、この内部に
液体6を封入したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、精密測定器、精密加
工機、ロボット、自動車機器部品、家庭電化製品、オフ
ィスオートメーション機器、医療福祉機器等の機器の駆
動に用いる静電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】静電力を利用して負荷の駆動を行うよう
にした静電アクチュエータは、例えば特開昭64−74
071号公報、特開平4−285478号公報等で知ら
れている。しかしながら、静電アクチュエータは、電極
間隔が大きくなると十分な出力が得られない。また電極
間隔を近づけると、より大きな出力が得られるが、電極
間で電流がリークしてアクチュエータが破壊されたり、
駆動部の摩擦抵抗により実効出力の大幅な低下を招来す
る。
【0003】したがって、電極間隔を適切な距離に保た
なくてはならない。しかし、電極間隔の維持管理はミリ
メートルオーダ以上のストロークを持つ運動をさせる場
合は非常に困難な問題であり、実用に供することのでき
る程度の出力を持つものは、いまだ製作されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、アクチュエー
タの内部を絶縁性の高い液体や比誘電率の高い液体ある
いはゲルで満たし、アクチュエータの出力を高める試み
がなされているが、現在のところ、容器内に液体を満た
し、その中にアクチュエータを沈めて動作させているた
め、任意の方向に出力が取り出しにくく、特殊な用途を
除き実用性は高くないと言える。また、アクチュエータ
内へ塵埃が混入してしまうという問題がある。
【0005】また、リニアアクチュエータでは可動子の
出入りによりアクチュエータ内部の容積が変化するた
め、アクチュエータ内部の圧力が変化しアクチュエータ
の出力を大幅に削減するか、気体が混入して出力低下や
動作不良を招きやすい。
【0006】また、滑り対偶をするシール機構を用いる
構造にした場合は容積変化を防ぐことはできるが、他の
直線運動機構のシールの場合と同様に、可動子に付着し
て外部に運び出される液体を完全に除去することが困難
で、時間とともに液体の体積減少ももたらす。また、シ
ール構造を通過する際の摩擦力で出力が低下する。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、アクチュエータの内
部に封入した液体の体積を変化させることなく、高出力
で、しかも任意の方向に出力を取り出すことができ、実
用に耐え得る静電アクチュエータを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、複数対の電極を有した固
定子と、この固定子の内部に挿入され軸方向に移動自在
な可動子と、前記固定子および可動子の軸方向の両端側
に設けられ一端が可動子に連結され他端が固定子に連結
され、内部に充填剤を封入して密封する弾性シール部材
とから静電アクチュエータを構成したことにある。
【0009】好ましくは、請求項1において、前記固定
子は、その軸方向に複数の電極が所定ピッチで配置さ
れ、前記可動子は、その軸方向に高誘電率部分と低誘電
率部分が交互に配置されていることを特徴とする。
【0010】さらに好ましくは、請求項1において、前
記固定子は、平行状態に配設された複数個からなり、こ
れら固定子の内部にそれぞれ可動子が軸方向に移動自在
に挿入されていることを特徴とする。さらに、好ましく
は、請求項1において、弾性シール部材は、伸縮自在な
ベローズであることを特徴とする。
【0011】また、請求項5は、シリンダと、このシリ
ンダの内部に設けられた固定子と、この固定子の内部に
挿入され軸方向に移動自在な可動子と、前記シリンダお
よび可動子の軸方向の両端側に設けられ一端が可動子に
連結され他端がシリンダに連結され、内部に充填剤を封
入して密封する弾性シール部材とから静電アクチュエー
タを構成したことにある。
【0012】好ましくは、請求項6において、請求項5
の弾性シール部材は、ベロフラムであることを特徴とす
る。また、請求項7は、軸方向および径方向に伸縮自在
な静電アクチュエータ本体と、この静電アクチュエータ
本体の軸方向の両端部に接触してこの静電アクチュエー
タ本体を包容すると共に、内部に充填剤を封入して密封
する弾性シール部材とから静電アクチュエータを構成し
たことにある。
【0013】請求項8は、請求項7の静電アクチュエー
タ本体は、少なくとも一対の対向配置された電極支持体
と、前記各電極支持体に設けられ互いに対面する対をな
す電極と、対向する電極支持体の各端部を連結する弾性
部材とを有する単位静電アクチュエータをその変位方向
に複数連結した結合体であることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1は、固定子および可動子の軸方向の両
端側に、内部に封入した充填剤を密封する弾性シール部
材を設けているため、可動子の動きに伴う容積変化がな
く、アクチュエータの内部の圧力が変化しないため、出
力の減衰がないと共に、塵埃の混入を抑えることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1および図2は第1の実施例を示し、1は
静電アクチュエータである。この静電アクチュエータ1
には後述する複数の電極を有する絶縁体からなる円筒状
の固定子2が設けられ、この固定子2の内部には軸方向
に移動自在な後述する誘電体からなる直方体状の可動子
3が挿入されている。さらに、静電アクチュエータ1の
両端部には弾性シール部材としてのベローズ4,5が設
けられている。
【0016】ベローズ4,5は一端が閉塞された円筒状
で、その外周面に軸方向に伸縮自在な波状部4x,5x
を有している。ベローズ4,5の閉塞端4a,5aは可
動子3の両端に固定され、開放端4b,5bは固定子2
の開放端に固定されている。したがって、静電アクチュ
エータ1は完全密封された構造で、内部には誘電率が高
く潤滑性の高い固体、ゲルあるいは液体等の充填剤6が
封入されている。
【0017】前記固定子2および可動子3について説明
を加えると、図2に示すように、互いに対向する一対の
電極8,9が固定子2の軸方向に所定ピッチで複数組配
置されている。これら複数組の各電極8,9の電極面8
a,9aは略平行に向き合っている。また、一方の電極
8の端子8bは切換えスイッチ10を介して直流電源1
1のプラス側に、他方の電極9の端子9bは直流電源1
1のマイナス側に接続されている。
【0018】前記可動子3は、誘電体からなり直方体状
で、その厚さを略一定に形成しており、その軸方向に高
誘電率部分3aと低誘電率部分3bが交互に配置されて
いる。そして、本実施例では前記電極8,9の幅aと配
置ピッチb、高誘電率部分3aと低誘電率部分3bの幅
cおよび配置ピッチdの関係を、電極幅a:電極配置ピ
ッチb:高誘電率部分幅c(低誘電率部分配置ピッ
チ):低誘電率部分幅d(高誘電率部分配置ピッチ)=
4:2:4:3に設定している。
【0019】次に、第1の実施例の作用について説明す
る。図1(a)は可動子3が固定子2に対して中立位置
(ベローズ4,5は略同程度伸長した状態)にある状態
を示す。切換えスイッチ10を順次切換え操作して直流
電源11から電極8,9に電圧を印加すると、電極8,
9同士の間に働く吸引力と、電極8,9と可動子3とに
働く吸引力とが発生し、同図(b)に示すように、可動
子3が固定子2に対して左方向に移動する。したがっ
て、右側のベローズ5は収縮し、左側のベローズ4は伸
長した状態になる。
【0020】このとき、可動子3が移動する間、ベロー
ズ4の内容積とベローズ5の内容積の和は常に一定であ
る。同図(c)は可動子3が固定子2に対して右方向に
移動した状態で、左側のベローズ4は収縮し、右側のベ
ローズ5は伸長した状態になる。
【0021】このとき、可動子3が移動する間、ベロー
ズ4の内容積とベローズ5の内容積の和は常に一定であ
る。以上のように静電アクチュエータ1の内部の容積を
変えることなく、可動子3を直線運動させることがで
き、液体6を完全に密封した状態に保つことができる。
【0022】したがって、可動子3の軸方向の往復運動
を、精密測定器、精密加工機、ロボット、自動車機器部
品、家庭電化製品、オフィスオートメーション機器、医
療福祉機器等の機器の駆動に用いることができる。
【0023】図3は第2の実施例を示し、第1の実施例
と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図
中17は、固定子2および可動子3を包容する円筒状の
シリンダであり、この長手方向の中間部には固定子2の
中間部を支持する固定子支持体18が設けられている。
【0024】可動子3の両端部にはキャップ状のピスト
ン19,20が設けられ、このピストン19,20には
弾性シール部材としてのベロフラム21,22の閉塞端
19a,20aが固定され、この開放端19b,20b
はシリンダ17の開放端に固定されている。したがっ
て、静電アクチュエータ23は完全密封された構造で、
内部には充填剤としての液体6が封入されている。
【0025】前記固定子2および可動子3には、図2に
示すように、互いに対向する一対の電極8,9が固定子
2の軸方向に所定ピッチで複数組配置されている。これ
ら複数組の各電極8,9の電極面8a,9aは略平行に
向き合っている。また、一方の電極8の端子8bは切換
えスイッチ10を介して直流電源11のプラス側に、他
方の電極9の端子9bは直流電源11のマイナス側に接
続されている。
【0026】前記可動子3は、誘電体からなり直方体状
で、その厚さを略一定に形成しており、その軸方向に高
誘電率部分3aと低誘電率部分3bが交互に配置されて
いる。そして、本実施例でも前述の第1の実施例と同様
に、前記電極8,9の幅aと配置ピッチb、高誘電率部
分3aと低誘電率部分3bの幅cおよび配置ピッチdの
関係を、電極幅a:電極配置ピッチb:高誘電率部分幅
c(低誘電率部分配置ピッチ):低誘電率部分幅d(高
誘電率部分配置ピッチ)=4:2:4:3に設定してい
る。
【0027】次に、第2の実施例の作用について説明す
る。図3(a)は可動子3が固定子2に対して中立位置
(ベローズ4,5は略同程度伸長した状態)にある状態
を示す。ベロフラム21,22は略同程度ローリングし
た状態にあり、同図(b)は可動子3が固定子2に対し
て左方向に移動した状態で、ピストン19,20もこの
動きにつれて左方向に移動する。ベロフラム21,22
も左方向に移動するが、この間、シリンダ17とピスト
ン19,20およびベロフラム21,22によって囲ま
れた内容積の和は常に一定である。同図(c)は可動子
3が固定子2に対して右方向に移動した状態で、ピスト
ン19,20もこの動きにつれて右方向に移動する。ベ
ロフラム21,22も右方向に移動するが、この間、シ
リンダ17とピストン19,20およびベロフラム2
1,22によって囲まれた内容積の和は常に一定であ
る。以上のように静電アクチュエータ23の内部の容積
を変えることなく、可動子3を直線運動させることがで
き、液体6を完全に密封した状態に保つことができる。
【0028】前述した第1および第2の実施例では、電
極の幅と配置ピッチ、高誘電率部分と低誘電率部分の幅
および配置ピッチの関係を、電極幅:電極配置ピッチ:
高誘電率部分幅(低誘電率部分配置ピッチ):低誘電率
部分幅(高誘電率部分配置ピッチ)=4:2:4:3に
設定したものについて説明したが、この関係に限定され
るものではなく、固定しに対して可動子が軸方向に移動
可能であれば、同様の動作・作用・効果を得ることがで
きる。
【0029】図4〜図6は第3の実施例を示し、図中2
4bは単位静電アクチュエータで、剛性を有する電極支
持体25,26が互いに対向して設けられている。電極
支持体25,26は、両端部がそれぞれ等しいばね定数
を有する半円弧状の板ばね製のスペーサ27,28を介
して連結され、互いに所定間隔を存して平行するように
配置されている。さらに、電極支持体25,26には対
をなす電極29,30が互いに対面する状態に固定され
ている。
【0030】前述のように構成された単位静電アクチュ
エータ24bにおいて、図5(b)に示すように、電極
29,30間に直流電源31の電圧をスイッチ32を介
して印加し、これら電極29,30で構成されるコンデ
ンサを充電すると、電極29,30間に吸引力が発生し
て電極支持体25,26を互いに近付けようとする力が
作用する。このとき、両電極29,30が設けられた各
電極支持体25,26は、比較的剛性が高いと共に、こ
れらの両端がそれぞれ等しいばね定数の板ばねからなる
スペーサ27,28を介して連結されているから、前記
各電極支持体25,26は、スペーサ27,28の屈曲
変形に伴い電極29,30と共に互いに近接方向へ平行
に変位する。
【0031】そして、電極支持体25,26等を変位さ
せる力は、電極29,30間の吸引力(静電力)とスペ
ーサ27,28の屈曲変形に伴う弾性反発力が均衡する
まで作用する。
【0032】この場合、両電極29,30間の距離は、
前記コンデンサに蓄えられる静電エネルギの大きさ、ひ
いては電極29,30間に対する電圧印加時間に応じた
量だけ変化するものであり、したがって、電極29,3
0間の距離を、その電極29,30間に対する電圧印加
時間によって制御することができる。
【0033】また、同図(a)に示すように、スイッチ
32によって電極29,30間を短絡したときには電極
29,30で構成するコンデンサに蓄えられた静電エネ
ルギが放出されて電極29,30間の吸引力が消失する
ため、各電極支持体25,26はスペーサ27,28の
弾性反発力によって原位置に戻るようになる。
【0034】図4中24は、前述した単位静電アクチュ
エータ24bの変位方向に多数配列させて構成した静電
アクチュエータ本体である(図6参照)。同図(a)は
この静電アクチュエータ本体24が軸方向に伸長してい
る状態(図6(a)参照)で、弾性膜24aは長手方向
に伸長している。また、同図(b)は静電アクチュエー
タ本体24が軸方向に収縮した場合(図6(b)参照)
で、弾性膜24aは長い方向には収縮するが、円周方向
には膨張することで、液体の体積変化をせずに済むよう
になっている。
【0035】図7は第4の実施例を示し、第3の実施例
における静電アクチュエータ本体24がケーシング35
に組み込まれている。ケーシング35には横軸筒体36
とこれと直交する縦軸筒体37を有している。ケーシン
グ35の横軸筒体36には前記静電アクチュエータ本体
24が挿入されている。この静電アクチュエータ24は
軸方向に伸縮自在であり、両端には弾性シール部材とし
てのベローズ38,39の閉塞端38a,39aが固定
され、この開放端38b,39bは横軸筒体36の開放
端に固定されている。
【0036】前記ケーシング35の縦軸筒体37の開放
端にはベローズ40,41の開放端40b,41bが固
定され、静電アクチュエータ本体24は完全密封された
構造で、内部には充填剤としての液体6が封入されてい
る。
【0037】図7(a)は静電アクチュエータ本体24
が伸長した状態で、ベローズ38,39は略同程度伸長
した状態であり、ベローズ38と39の内容積は増加し
ている。これに対し、縦軸筒体37に設けられたベロー
ズ40,41は収縮して容積を減少させることで、静電
アクチュエータ本体24内に充填されている液体6の体
積を変えることなく静電アクチュエータ本体24を駆動
することができる。以上のように静電アクチュエータ本
体24の内部の容積を変えることなく、静電アクチュエ
ータ本体24を直線運動させることができ、液体6を完
全に密封した状態に保つことができる。
【0038】図8は第5の実施例を示し、第1の実施例
の変形例であり、第1の実施例と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。42は静電アクチュエータ
1のケーシングであり、このケーシング42の内部には
円筒状の複数個の固定子2…が平行状態に配設されてい
る。これら固定子2…の内部には軸方向に移動自在な可
動子3…が挿入されている。さらに、ケーシング42の
両端部には弾性シール部材としてのベローズ4,5が設
けられている。
【0039】ベローズ4,5は閉塞端4a,5aは可動
子3…の両端に固定され、開放端4b,5bはケーシン
グ42の開放端に固定されている。したがって、静電ア
クチュエータ1は完全密封された構造で、内部には充填
剤としての液体6が封入されている。
【0040】図8(a)は可動子3…が固定子2…に対
して中立位置にある場合で、ベローズ4,5は略同程度
伸長した状態にあり、第1の実施例と同様の作用により
同図(b)に示すように可動子3…が固定子2…に対し
て左方向に移動した状態で、右側のベローズ5は収縮
し、左側のベローズ4は伸長した状態になる。このと
き、可動子3…が移動する間、ベローズ4の内容積とベ
ローズ5の内容積の和は常に一定である。同図(c)は
可動子3…が固定子2…に対して右方向に移動した状態
で、左側のベローズ4は収縮し、右側のベローズ5は伸
長した状態になる。このとき、可動子3が移動する間、
ベローズ4の内容積とベローズ5の内容積の和は常に一
定である。以上のように静電アクチュエータ1の内部の
容積を変えることなく、可動子3…を直線運動させるこ
とができ、液体6を完全に密封した状態に保つことがで
きる。
【0041】この実施例のように、ケーシング42の内
部には複数個の固定子2…を平行状態に配設し、これら
固定子2…の内部に軸方向に移動自在な可動子3…を挿
入することにより、大きな駆動力を得ることができると
共に、ベローズ4,5を単独に設ける必要がなく、構成
の簡素化を図ることができる。
【0042】図9は第6の実施例を示し、第2の実施例
の変形例であり、第2の実施例と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。43は静電アクチュエータ
23のシリンダあり、円筒状に構成されている。このシ
リンダ43の内部には円筒状の複数個の固定子2…が平
行状態に配設されている。これら固定子2…の内部には
軸方向に移動自在な可動子3…が挿入されている。シリ
ンダ43の長手方向の中間部には固定子2…の中間部を
支持する固定子支持体18が設けられている。
【0043】可動子3の両端部にはキャップ状のピスト
ン19,20が設けられ、このピストン19,20には
弾性シール部材としてのベロフラム21,22の一端2
1a,22aが固定され、この他端21b,22bはシ
リンダ43の開放端に固定されている。したがって、静
電アクチュエータ23は完全密封された構造で、内部に
は充填剤としての液体6が封入されている。
【0044】図9(a)は可動子3…が固定子2…に対
して中立位置にある場合で、ベロフラム21,22は略
同程度ローリングした状態にあり、同図(b)は可動子
3が固定子2に対して左方向に移動した状態で、ピスト
ン19,20もこの動きにつれて左方向に移動する。ベ
ロフラム21,22も左方向に移動するが、この間、シ
リンダ43とピストン19,20およびベロフラム2
1,22によって囲まれた内容積の和は常に一定であ
る。同図(c)は可動子3が固定子2に対して右方向に
移動した状態で、ピストン19,20もこの動きにつれ
て右方向に移動する。ベロフラム21,22も右方向に
移動するが、この間、シリンダ43とピストン19,2
0およびベロフラム21,22によって囲まれた内容積
の和は常に一定である。以上のように静電アクチュエー
タ23の内部の容積を変えることなく、可動子3を直線
運動させることができ、液体6を完全に密封した状態に
保つことができる。
【0045】この実施例のように、シリンダ43の内部
には複数個の固定子2…を平行状態に配設し、これら固
定子2…の内部に軸方向に移動自在な可動子3…を挿入
することにより、大きな駆動力を得ることができると共
に、ベロフラム21,22を単独に設ける必要がなく、
構成の簡素化を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アクチュエータの内部に封入した液体の体積を変化
させることなく、高出力で、しかも任意の方向に出力を
取り出すことができ、可動子の軸方向の往復運動を、精
密測定器、精密加工機、ロボット、自動車機器部品、家
庭電化製品、オフィスオートメーション機器、医療福祉
機器等の機器の駆動に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す静電アクチュエ
ータの動作状態を示す縦断側面図。
【図2】同実施例の作用説明図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す静電アクチュエ
ータの動作状態を示す縦断側面図。
【図4】この発明の第3の実施例を示す静電アクチュエ
ータの作用説明図。
【図5】同実施例の静電アクチュエータを構成する単位
静電アクチュエータの動作状態を示す縦断側面図。
【図6】同実施例の静電アクチュエータの動作説明図。
【図7】この発明の第4の実施例で、第3の実施例の変
形例を示す静電アクチュエータの動作状態の縦断側面
図。
【図8】この発明の第5の実施例で、第1の実施例の変
形例を示す静電アクチュエータの動作状態の縦断側面
図。
【図9】この発明の第6の実施例で、第2の実施例の変
形例を示す静電アクチュエータの動作状態の縦断側面
図。
【符号の説明】
1…静電アクチュエータ 2…固定子 3…可動子 3a…高誘電率部分 3b…低誘電率部分 4,5…ベローズ 6…液体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数対の電極を有した固定子と、この固
    定子の内部に挿入され軸方向に移動自在な誘電体からな
    る可動子と、前記固定子および可動子の軸方向の両端側
    に設けられ一端が可動子に連結され他端が固定子に連結
    され、内部に充填剤を封入して密封する弾性シール部材
    とを具備したことを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 固定子は、その軸方向に複数の電極が所
    定ピッチで配置され、前記可動子は、その軸方向に高誘
    電率部分と低誘電率部分が交互に配置されていることを
    特徴とする請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記固定子は、平行状態に配設された複
    数個からなり、これら固定子の内部にそれぞれ可動子が
    軸方向に移動自在に挿入されていることを特徴とする請
    求項1記載の静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 弾性シール部材は、伸縮自在なベローズ
    であることを特徴とする請求項1記載の静電アクチュエ
    ータ。
  5. 【請求項5】 シリンダと、このシリンダの内部に設け
    られ複数対の電極を有した固定子と、この固定子の内部
    に挿入され軸方向に移動自在な可動子と、前記シリンダ
    および可動子の軸方向の両端側に設けられ一端が可動子
    に連結され他端がシリンダに連結され、内部に充填剤を
    封入して密封する弾性シール部材とを具備したことを特
    徴とする静電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 弾性シール部材は、ベロフラムであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の静電アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 軸方向および径方向に伸縮自在な静電ア
    クチュエータ本体と、この静電アクチュエータ本体の軸
    方向の両端部に接触してこの静電アクチュエータ本体を
    包容すると共に、内部に充填剤を封入して密封する弾性
    シール部材とを具備したことを特徴とする静電アクチュ
    エータ。
  8. 【請求項8】 前記静電アクチュエータ本体は、少なく
    とも一対の対向配置された電極支持体と、前記各電極支
    持体に設けられ互いに対面する対をなす電極と、対向す
    る電極支持体の各端部を連結する弾性部材とを有する単
    位静電アクチュエータをその変位方向に複数連結した結
    合体であることを特徴とする請求項7記載の静電アクチ
    ュエータ。
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