JPH07303432A - 養魚方法 - Google Patents
養魚方法Info
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- JPH07303432A JPH07303432A JP6099419A JP9941994A JPH07303432A JP H07303432 A JPH07303432 A JP H07303432A JP 6099419 A JP6099419 A JP 6099419A JP 9941994 A JP9941994 A JP 9941994A JP H07303432 A JPH07303432 A JP H07303432A
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- Japan
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- fish
- carbon dioxide
- water
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- feeding
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】養魚の摂食量の増大を図り、安定的生産方法を
提供する。 【構成】養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度と水素
イオン濃度で調節する。
提供する。 【構成】養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度と水素
イオン濃度で調節する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養魚水中の炭酸ガス濃
度と水素イオン濃度を調節、維持させることにより、養
魚に対して良好な水質を提供し、継続的に摂食させるこ
とができる養魚方法に関する。
度と水素イオン濃度を調節、維持させることにより、養
魚に対して良好な水質を提供し、継続的に摂食させるこ
とができる養魚方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、養魚の水質改善手段として、魚類
に有害なもの、例えば、アンモニア、亜硝酸、アミン、
硫化物などを活性炭やイオン交換容量の高い素材(ゼオ
ライトやイオン交換樹脂など)を用いて物理化学的に吸
着や置換反応を行わせて処理したり、硝化細菌、硫黄細
菌、光合成微生物などの生化学的酸化により、無害なも
のに変換する技術が提供されている。
に有害なもの、例えば、アンモニア、亜硝酸、アミン、
硫化物などを活性炭やイオン交換容量の高い素材(ゼオ
ライトやイオン交換樹脂など)を用いて物理化学的に吸
着や置換反応を行わせて処理したり、硝化細菌、硫黄細
菌、光合成微生物などの生化学的酸化により、無害なも
のに変換する技術が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、時として病気
や寄生虫以外と考えられる原因不明の摂食不良や、ワム
シやアオコなどプランクトン類の大繁殖により極端な水
質変化(水変わり)に悩まされ、養魚に対し良好な水質
作り(水づくり)が必ずしもできていないのが現状であ
る。特に閉鎖水域的な養殖場では、初期の水づくりの際
や気候の変化の激しい時期に、しばしばこのような問題
に直面し、摂食不良や鼻あげなどをするものの、現場の
人間の勘や言い伝えなどにより、ホルマリン、過マンガ
ン酸カリ、あるいは肥料、農薬などを使用する程度で、
なんら適確かつ有効な解決手段がなく、学術的にも現場
レベルでは、未だ十分解明されていないのが現状であ
る。
や寄生虫以外と考えられる原因不明の摂食不良や、ワム
シやアオコなどプランクトン類の大繁殖により極端な水
質変化(水変わり)に悩まされ、養魚に対し良好な水質
作り(水づくり)が必ずしもできていないのが現状であ
る。特に閉鎖水域的な養殖場では、初期の水づくりの際
や気候の変化の激しい時期に、しばしばこのような問題
に直面し、摂食不良や鼻あげなどをするものの、現場の
人間の勘や言い伝えなどにより、ホルマリン、過マンガ
ン酸カリ、あるいは肥料、農薬などを使用する程度で、
なんら適確かつ有効な解決手段がなく、学術的にも現場
レベルでは、未だ十分解明されていないのが現状であ
る。
【0004】本発明の目的は、養魚において上述の摂食
不良の因果関係を追及し、その解決手段を見いだすこと
によって、養魚方法、すなわち養魚の安定的生産方法を
提供することにある。
不良の因果関係を追及し、その解決手段を見いだすこと
によって、養魚方法、すなわち養魚の安定的生産方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述のごと
く養魚における摂食不良の因果関係について、摂食状態
の良否の総合的水域環境と構造の違いについて鋭意研究
した結果、養魚水中の炭酸ガス濃度が養魚における摂食
量向上の重要因子として大きく作用することを見いだ
し、この養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度で調節
する養魚方法を発明したものである。
く養魚における摂食不良の因果関係について、摂食状態
の良否の総合的水域環境と構造の違いについて鋭意研究
した結果、養魚水中の炭酸ガス濃度が養魚における摂食
量向上の重要因子として大きく作用することを見いだ
し、この養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度で調節
する養魚方法を発明したものである。
【0006】また養魚水中の炭酸ガス濃度は、養魚水中
のpHと関係していることから、溶存炭酸ガス濃度とp
Hを一定範囲内に維持させることにより、養魚に対し良
好な水質を提供し、継続的に摂食させることができるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
のpHと関係していることから、溶存炭酸ガス濃度とp
Hを一定範囲内に維持させることにより、養魚に対し良
好な水質を提供し、継続的に摂食させることができるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】一般に、炭酸ガスに関しては、農作物のハ
ウス栽培などで空気中の炭酸ガス濃度を上昇させて植物
の光合成活性を高めたり、水中の炭酸ガス濃度を増加さ
せ鑑賞用の水草やクロレラ・スピルリナ他、光合成微生
物の光合成活性を高めることで、生産性・品質の向上を
追及する技術や、光合成細菌(Rhodopseudomonas sp.)の
酵素活性を上昇させるという知見は知られているもの
の、炭酸物質を魚類の生産に有効利用する技術は知られ
ていなかった。さらに、養魚の水づくりのための水質基
準は、概ね、pH、溶存酸素、アンモニア、亜硝酸、硝
酸などであるが、炭酸物質を基準としたものはなく、む
しろ、魚類や動物にとって多量の炭酸ガスは、呼吸器系
統を阻害するなど有害であり、例えば、ウナギでは20
mg/リットル以上で有害レベルに達すると言われ、従
来から一方的に有害なものとして扱われていた。
ウス栽培などで空気中の炭酸ガス濃度を上昇させて植物
の光合成活性を高めたり、水中の炭酸ガス濃度を増加さ
せ鑑賞用の水草やクロレラ・スピルリナ他、光合成微生
物の光合成活性を高めることで、生産性・品質の向上を
追及する技術や、光合成細菌(Rhodopseudomonas sp.)の
酵素活性を上昇させるという知見は知られているもの
の、炭酸物質を魚類の生産に有効利用する技術は知られ
ていなかった。さらに、養魚の水づくりのための水質基
準は、概ね、pH、溶存酸素、アンモニア、亜硝酸、硝
酸などであるが、炭酸物質を基準としたものはなく、む
しろ、魚類や動物にとって多量の炭酸ガスは、呼吸器系
統を阻害するなど有害であり、例えば、ウナギでは20
mg/リットル以上で有害レベルに達すると言われ、従
来から一方的に有害なものとして扱われていた。
【0008】しかし、長期にわたり継続的に摂食良好の
養魚水を調べたところ、同養魚水中の炭酸ガス濃度(炭
酸物質濃度)とpHは一定範囲内にあり、構造的にもハ
ウス養殖では、空気中に炭酸ガスが高濃度で蓄積しやす
い密封構造をしており、また残渣や糞などの有機物が効
率良く炭酸ガスに分解する通水性のある好気的構造であ
り、その上、光合成微生物による炭酸同化活性を減少さ
せるべく、照度を低く抑えている池が多い。さらに、摂
食良好の養魚池に使用されている原水のpHは低く、溶
存炭酸ガス濃度が高い傾向にあり、他方、溶存炭酸ガス
濃度が低い場合、放養密度を高めて、溶存炭酸ガス濃度
を高めると、水のできが早まり、摂食良好となる傾向が
認められた。また、養鰻でも、放養密度が高いほうが水
のできが良く、溶存炭酸ガス濃度が高い。
養魚水を調べたところ、同養魚水中の炭酸ガス濃度(炭
酸物質濃度)とpHは一定範囲内にあり、構造的にもハ
ウス養殖では、空気中に炭酸ガスが高濃度で蓄積しやす
い密封構造をしており、また残渣や糞などの有機物が効
率良く炭酸ガスに分解する通水性のある好気的構造であ
り、その上、光合成微生物による炭酸同化活性を減少さ
せるべく、照度を低く抑えている池が多い。さらに、摂
食良好の養魚池に使用されている原水のpHは低く、溶
存炭酸ガス濃度が高い傾向にあり、他方、溶存炭酸ガス
濃度が低い場合、放養密度を高めて、溶存炭酸ガス濃度
を高めると、水のできが早まり、摂食良好となる傾向が
認められた。また、養鰻でも、放養密度が高いほうが水
のできが良く、溶存炭酸ガス濃度が高い。
【0009】一方、摂食不良の養魚水を調べると、溶存
炭酸ガス濃度とpHの一方もしくは両方が一定範囲外に
あり、多くは溶存炭酸ガス濃度がそれ以下であり、構造
的にも、前述の逆であった。しかし、有機物の好気的分
解性の炭酸ガス、或は炭酸物質、或は前述の構造的な炭
酸物質増加方法による炭酸ガスと酸・アルカリにより、
摂食良好の溶存炭酸ガス濃度とpHレベルに変化・維持
させると、摂食状態がきわめて良くなり、閉鎖水域又は
開放水域に拘らず、現場のプロの勘に頼ることなく、容
易に“水づくり”ができることを見いだし本養魚方法を
完成した。
炭酸ガス濃度とpHの一方もしくは両方が一定範囲外に
あり、多くは溶存炭酸ガス濃度がそれ以下であり、構造
的にも、前述の逆であった。しかし、有機物の好気的分
解性の炭酸ガス、或は炭酸物質、或は前述の構造的な炭
酸物質増加方法による炭酸ガスと酸・アルカリにより、
摂食良好の溶存炭酸ガス濃度とpHレベルに変化・維持
させると、摂食状態がきわめて良くなり、閉鎖水域又は
開放水域に拘らず、現場のプロの勘に頼ることなく、容
易に“水づくり”ができることを見いだし本養魚方法を
完成した。
【0010】本発明は、養魚の摂食量を養魚水中の炭酸
ガス濃度で調節することを特徴とする養魚方法である。
また養魚の摂食量を増大するために、養魚水中の炭酸ガ
ス濃度を上昇させる養魚方法である。
ガス濃度で調節することを特徴とする養魚方法である。
また養魚の摂食量を増大するために、養魚水中の炭酸ガ
ス濃度を上昇させる養魚方法である。
【0011】養魚水中の炭酸ガス濃度を上昇させるため
には、種々の炭酸ガス源を使用できるが、養魚水中の水
素イオン濃度により調節、維持することが重要である。
には、種々の炭酸ガス源を使用できるが、養魚水中の水
素イオン濃度により調節、維持することが重要である。
【0012】養魚水中の炭酸ガス濃度を炭酸物質により
調節、維持する場合、同炭酸ガス源は、特別なものに限
定されない。重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭
酸カリウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウムな
ど、炭酸物質溶解液のpHを低下させることで発生する
炭酸ガスや、高濃度の炭酸ガスを含む気体・液体および
炭酸ガスそのものを用いても良い。また、有機物の化学
的酸化(燃焼)によって発生する炭酸ガスでも良く、養
魚にとって有害なものでなければ差支えなく、また有害
でないレベルならば良い。ここで言う“有機物”とは、
特別なものに限定されず、食品や飼料、およびその廃棄
物、糞尿、植物体やその残渣、さらに、アルコール、ホ
ルマリン、有機酸、炭化水素など各種有機物質単体も含
み、広い意味での有機化合物のことを指す。
調節、維持する場合、同炭酸ガス源は、特別なものに限
定されない。重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭
酸カリウム、重炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウムな
ど、炭酸物質溶解液のpHを低下させることで発生する
炭酸ガスや、高濃度の炭酸ガスを含む気体・液体および
炭酸ガスそのものを用いても良い。また、有機物の化学
的酸化(燃焼)によって発生する炭酸ガスでも良く、養
魚にとって有害なものでなければ差支えなく、また有害
でないレベルならば良い。ここで言う“有機物”とは、
特別なものに限定されず、食品や飼料、およびその廃棄
物、糞尿、植物体やその残渣、さらに、アルコール、ホ
ルマリン、有機酸、炭化水素など各種有機物質単体も含
み、広い意味での有機化合物のことを指す。
【0013】またここで言う“pH低下”源(酸性物
質)とは、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、燐酸化合物、各種
有機酸、炭酸など、特別なものに限定されず、広い意味
での“酸”を指す。
質)とは、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、燐酸化合物、各種
有機酸、炭酸など、特別なものに限定されず、広い意味
での“酸”を指す。
【0014】ここで言う炭酸物質とは、炭酸ガス(CO
2 )、炭酸(H2 CO3 )、重炭酸イオン(HC
O3 - )、炭酸イオン(CO3 2-)の総称のことを指
す。重炭酸ナトリウムによる溶存炭酸ガス濃度の上昇方
法、及びpHによる各種炭酸物質の挙動についてその理
由を以下に説明する。
2 )、炭酸(H2 CO3 )、重炭酸イオン(HC
O3 - )、炭酸イオン(CO3 2-)の総称のことを指
す。重炭酸ナトリウムによる溶存炭酸ガス濃度の上昇方
法、及びpHによる各種炭酸物質の挙動についてその理
由を以下に説明する。
【0015】重炭酸ナトリウムNaHCO3 の水溶液
は、以下に示すように加水分解して弱アルカリ性を示
し、0.1モル/リットルでpH8.4を示す。重炭酸
ナトリウムは、
は、以下に示すように加水分解して弱アルカリ性を示
し、0.1モル/リットルでpH8.4を示す。重炭酸
ナトリウムは、
【化1】 のように解離し、また解離した重炭酸イオン(HCO3
- )はさらに電離して、僅かのH+ と炭酸イオン(CO
3 2-)を生じるが、大部分は水と反応して、
- )はさらに電離して、僅かのH+ と炭酸イオン(CO
3 2-)を生じるが、大部分は水と反応して、
【化2】 となり、OH- を出すので、弱アルカリ性を示す。従っ
て、アルカリ側では、溶存炭酸ガスはほとんど存在しな
い。炭酸物質は炭酸ガス(CO2 )、炭酸(H2C
O3 )、重炭酸イオン(HCO3 - )、炭酸イオン(C
O3 2-)の4状態になって存在するが、その割合はpH
により決定され、4者の関係が変化すればpHが変化
し、またpHが変化すれば4者の関係も変化する。その
存在割合とpHの関係を純水25℃の場合について説明
すると、以下のようになる。
て、アルカリ側では、溶存炭酸ガスはほとんど存在しな
い。炭酸物質は炭酸ガス(CO2 )、炭酸(H2C
O3 )、重炭酸イオン(HCO3 - )、炭酸イオン(C
O3 2-)の4状態になって存在するが、その割合はpH
により決定され、4者の関係が変化すればpHが変化
し、またpHが変化すれば4者の関係も変化する。その
存在割合とpHの関係を純水25℃の場合について説明
すると、以下のようになる。
【0016】水に溶解したCO2 は、pH7以下では、
H2 CO3 に水和する反応と、HCO3 - (重炭酸イオ
ン)を生成する反応とが考えられる。
H2 CO3 に水和する反応と、HCO3 - (重炭酸イオ
ン)を生成する反応とが考えられる。
【0017】
【化3】
【化4】
【0018】さらにpH7以上ではOH- との反応が生
じ始め、アルカリ性になるほどその割合が大きくなる。
じ始め、アルカリ性になるほどその割合が大きくなる。
【0019】
【化5】
【0020】H2 CO3 は解離してHCO3 - 、CO3
2-を形成する。
2-を形成する。
【0021】
【化6】
【化7】
【0022】(a)の平行は左に傾いていて、解離定数
KH はH2 COの濃度を1として
KH はH2 COの濃度を1として
【数1】 KH =[H2 CO3 ]/[CO2 ][H2 O]=2.58×10-3……(f) であり、pHが低いとき水に溶けた炭酸ガスは大部分C
O2 のまま存在し、H2CO3 はCO2 の0.4%以下
である。
O2 のまま存在し、H2CO3 はCO2 の0.4%以下
である。
【0023】次にH2 CO3 が解離する(b)の解離定
数KA は
数KA は
【数2】 KA =[H+ ][HCO3 - ]/[H2 CO3 ]=2.5×10-4……(g) と与えられているが、H2 CO3 の濃度は実際低いため
に次のみかけの第一解離定数Ka1が用いられる。
に次のみかけの第一解離定数Ka1が用いられる。
【0024】
【数3】Ka1=[H+ ][HCO3 - ]/[CO2 +H
2 CO3 ]=4.3×10-7
2 CO3 ]=4.3×10-7
【0025】KA はKa1とKH から求められた値であ
り、Ka1にはKA も含まれる。
り、Ka1にはKA も含まれる。
【0026】HCO3 - がさらに解離する(e)の第二
解離定数Ka2は
解離定数Ka2は
【数4】Ka2=[H+ ][CO3 2-]/[HCO3 - ]
=5.6×10-11 である(以上、いずれも25℃での純水に対する値)。
=5.6×10-11 である(以上、いずれも25℃での純水に対する値)。
【0027】以上から、pKa1=6.35、Ka2=1
0.32となり、pHの変化により、CO2 +H2 O→
H2 CO3 、HCO3 - 、CO3 2-がどのような割合で
存在するかはHenderson Hasselbach数を利用して求める
ことができる。
0.32となり、pHの変化により、CO2 +H2 O→
H2 CO3 、HCO3 - 、CO3 2-がどのような割合で
存在するかはHenderson Hasselbach数を利用して求める
ことができる。
【0028】
【数5】pH=pKa1+log{[ HCO3 - ] /[CO2
+H2 CO3 ]}
+H2 CO3 ]}
【数6】 pH=pKa2+log{[ CO3 2-] /[H2 CO3 ]}
【0029】計算結果を図示すると図3の様になり、p
H5以下では大部分がCO2 の形で、pH8付近では大
部分がHCO3 - の形で存在し、CO3 2-はpH9にな
って始めて5%前後存在するようになる。
H5以下では大部分がCO2 の形で、pH8付近では大
部分がHCO3 - の形で存在し、CO3 2-はpH9にな
って始めて5%前後存在するようになる。
【0030】以上の理由から、pHを酸性側に低下させ
ることで、溶存炭酸ガスを増加させることができ、炭酸
物質と酸の割合を制御することにより、各種養魚に最適
なpHと溶存炭酸ガス濃度を同時に制御できる。要する
に、養魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度を共に調
節し、維持して摂食量の増大を図ることができる。
ることで、溶存炭酸ガスを増加させることができ、炭酸
物質と酸の割合を制御することにより、各種養魚に最適
なpHと溶存炭酸ガス濃度を同時に制御できる。要する
に、養魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度を共に調
節し、維持して摂食量の増大を図ることができる。
【0031】炭酸ガスそのものによって炭酸ガス濃度を
制御する場合は、炭酸ガスの曝気や養魚ハウス内の炭酸
ガス濃度をあげるなどの溶解方法がある。炭酸ガスを水
に溶解させると、
制御する場合は、炭酸ガスの曝気や養魚ハウス内の炭酸
ガス濃度をあげるなどの溶解方法がある。炭酸ガスを水
に溶解させると、
【化8】 のように解離し、炭酸ガス濃度が上昇するにしたがいp
Hが低下するので、必要に応じてアルカリを添加したり
注水すると、pHと溶存炭酸ガス濃度を同時に制御でき
る。有機物による場合は、養魚水中に積極的に有機物を
添加し、微生物による呼吸や発酵を行わせると、溶存炭
酸ガス濃度が上昇するが、有機物の量、酸やアルカリの
添加量、注水量の調節により、pHと溶存炭酸ガス濃度
を同時に制御できる。いったん制御すると、水にかなり
の緩衝能がつくので、水質の変動も少なくなる。これら
の制御には、pHと炭酸物質の測定が必要であるが、p
Hの測定は、指示薬やpH電極で良く、炭酸物質の測定
は炭酸物質測定用電極やJIS(K0101)の方法あ
るいは滴定法などが利用でき、現場で行うには簡易的な
ものが良い。
Hが低下するので、必要に応じてアルカリを添加したり
注水すると、pHと溶存炭酸ガス濃度を同時に制御でき
る。有機物による場合は、養魚水中に積極的に有機物を
添加し、微生物による呼吸や発酵を行わせると、溶存炭
酸ガス濃度が上昇するが、有機物の量、酸やアルカリの
添加量、注水量の調節により、pHと溶存炭酸ガス濃度
を同時に制御できる。いったん制御すると、水にかなり
の緩衝能がつくので、水質の変動も少なくなる。これら
の制御には、pHと炭酸物質の測定が必要であるが、p
Hの測定は、指示薬やpH電極で良く、炭酸物質の測定
は炭酸物質測定用電極やJIS(K0101)の方法あ
るいは滴定法などが利用でき、現場で行うには簡易的な
ものが良い。
【0032】また炭酸ガス濃度は、上述の様な、pH調
節、炭酸物質などの添加等だけではなく、養殖ハウス内
を閉鎖水域にしたり、照度調節、生理活性物質等による
光合成生物の光合成活性制御によってコントロールする
こともできる。
節、炭酸物質などの添加等だけではなく、養殖ハウス内
を閉鎖水域にしたり、照度調節、生理活性物質等による
光合成生物の光合成活性制御によってコントロールする
こともできる。
【0033】養魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度
の適値は、対象となる魚の種類や稚魚から成魚等の成長
過程、さらには閉鎖又は開放等の水域環境の条件設定に
よって自ずから相違し、一律に各濃度の好ましい範囲を
確定できるものではないが、一般的にいえば、ドジョウ
や鰻、成魚等の比較的低層水域で生息する魚に対しては
溶存炭酸ガス濃度レベルを高めに設定し、それに応じて
pHを5〜7程度にして酸性側に下げることが好ましい
が、アユ、いわな等の清流水域で生息する魚に対して
は、ドジョウや鰻、成魚等の魚と比較すれば、溶存炭酸
ガス濃度レベルをあまり高く設定することは好ましくな
い。
の適値は、対象となる魚の種類や稚魚から成魚等の成長
過程、さらには閉鎖又は開放等の水域環境の条件設定に
よって自ずから相違し、一律に各濃度の好ましい範囲を
確定できるものではないが、一般的にいえば、ドジョウ
や鰻、成魚等の比較的低層水域で生息する魚に対しては
溶存炭酸ガス濃度レベルを高めに設定し、それに応じて
pHを5〜7程度にして酸性側に下げることが好ましい
が、アユ、いわな等の清流水域で生息する魚に対して
は、ドジョウや鰻、成魚等の魚と比較すれば、溶存炭酸
ガス濃度レベルをあまり高く設定することは好ましくな
い。
【0034】一方、養魚水の総合的な水域環境からすれ
ば、本発明による摂食量の増大は、排泄するアンモニア
量の増加につながることから、アンモニア中毒、亜硝酸
中毒に至る場合があるが、養魚水中の炭酸ガス濃度アッ
プは、養魚水中の硝化菌、脱窒菌などの微生物の硝化活
性を促し、アンモニア→亜硝酸→硝酸などの硝化速度の
促進につながっていることが認められる。従って、養魚
水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度を指標とし、制御
することにより、養魚の摂食行動と養魚水中の共存生物
の活性を調節、維持することができる。
ば、本発明による摂食量の増大は、排泄するアンモニア
量の増加につながることから、アンモニア中毒、亜硝酸
中毒に至る場合があるが、養魚水中の炭酸ガス濃度アッ
プは、養魚水中の硝化菌、脱窒菌などの微生物の硝化活
性を促し、アンモニア→亜硝酸→硝酸などの硝化速度の
促進につながっていることが認められる。従って、養魚
水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度を指標とし、制御
することにより、養魚の摂食行動と養魚水中の共存生物
の活性を調節、維持することができる。
【0035】
【作用】本発明は、養魚水中の炭酸ガス濃度が養魚にお
ける摂食量向上の重要因子として大きく作用する知見に
基づき、養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度で調節
する養魚方法としたので、養魚水中の炭酸ガス濃度を上
昇に応じて養魚における摂食不良を改善することがで
き、養魚の摂食量の増大を図ることができる。 また養
魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度を調節すること
により、水質の安定化、摂食の安定化につながり、養魚
の摂食行動と養魚水中の共存生物の活性を調節、維持す
ることもできる。
ける摂食量向上の重要因子として大きく作用する知見に
基づき、養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度で調節
する養魚方法としたので、養魚水中の炭酸ガス濃度を上
昇に応じて養魚における摂食不良を改善することがで
き、養魚の摂食量の増大を図ることができる。 また養
魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度を調節すること
により、水質の安定化、摂食の安定化につながり、養魚
の摂食行動と養魚水中の共存生物の活性を調節、維持す
ることもできる。
【0036】
(実施例1)養鰻ハウス内で、面積約330m2 、水深
約1m、総水量約300tの閉鎖水域の池を用意し、そ
の中に約170g/匹の鰻5t入れ、28℃で養殖し
た。光合成微生物による水質の変動、溶存炭酸ガス濃度
の低下を防ぐために遮光率を高くし、日中でも照度を1
000ルクス以下にした。溶存炭酸ガス濃度を上げるた
めに、養鰻ハウス内の大気中の炭酸ガス濃度を8000
ppmにし、養魚水中の炭酸ガス濃度を常に70−90
mg/リットルになる様に、滴定法により測定し、注水
による調節を行った。pHは指示薬により測定し、常に
6.0−6.5を保ち、これより低い場合にはアルカリ
(CaO)を添加し、高い場合には酸(燐酸二水素カル
シウム)を添加して調節を行った。なお餌は、フィッシ
ュミール75%、スターチ23%を主成分とする通常の
飼料である(以下の実施例において同じ)。
約1m、総水量約300tの閉鎖水域の池を用意し、そ
の中に約170g/匹の鰻5t入れ、28℃で養殖し
た。光合成微生物による水質の変動、溶存炭酸ガス濃度
の低下を防ぐために遮光率を高くし、日中でも照度を1
000ルクス以下にした。溶存炭酸ガス濃度を上げるた
めに、養鰻ハウス内の大気中の炭酸ガス濃度を8000
ppmにし、養魚水中の炭酸ガス濃度を常に70−90
mg/リットルになる様に、滴定法により測定し、注水
による調節を行った。pHは指示薬により測定し、常に
6.0−6.5を保ち、これより低い場合にはアルカリ
(CaO)を添加し、高い場合には酸(燐酸二水素カル
シウム)を添加して調節を行った。なお餌は、フィッシ
ュミール75%、スターチ23%を主成分とする通常の
飼料である(以下の実施例において同じ)。
【0037】その結果、摂食量(給餌量)は、養殖家が
順調であるといわれている鰻の投入量の1%にあたる5
0Kg/日を維持した。
順調であるといわれている鰻の投入量の1%にあたる5
0Kg/日を維持した。
【0038】(実施例2)同様に養鰻ハウス内で、面積
約330m2 、水深約1m、総水量約300tの閉鎖水
域の池を用意し、その中に約170g/匹の鰻5t入
れ、平均水温27℃で養殖した。濾過槽を使用し、換水
せずに汚泥を好気的に分解させ、溶存炭酸ガス濃度を7
0mg/リットル、pHを6.4前後に維持し続けたと
ころ、摂食状態が安定し、摂食量(給餌量)は、養殖家
が順調であるといわれている鰻の投入量の1%にあたる
平均50kg/日くらいとなった。
約330m2 、水深約1m、総水量約300tの閉鎖水
域の池を用意し、その中に約170g/匹の鰻5t入
れ、平均水温27℃で養殖した。濾過槽を使用し、換水
せずに汚泥を好気的に分解させ、溶存炭酸ガス濃度を7
0mg/リットル、pHを6.4前後に維持し続けたと
ころ、摂食状態が安定し、摂食量(給餌量)は、養殖家
が順調であるといわれている鰻の投入量の1%にあたる
平均50kg/日くらいとなった。
【0039】(実施例3)6.6リットルの水の入った
濾過槽付水槽でドジョウを100g飼育し、中へ重炭酸
ナトリウムとリン酸二水素カルシウムの混合物1g添加
し、pHを約6.8、溶存炭酸ガス濃度を70〜90m
g/リットルにしたところ、ドジョウの摂食が非常に良
好になり、ドジョウにとって最高の水つくりが容易に完
成した。
濾過槽付水槽でドジョウを100g飼育し、中へ重炭酸
ナトリウムとリン酸二水素カルシウムの混合物1g添加
し、pHを約6.8、溶存炭酸ガス濃度を70〜90m
g/リットルにしたところ、ドジョウの摂食が非常に良
好になり、ドジョウにとって最高の水つくりが容易に完
成した。
【0040】表1に水質の変化と摂食量の関係を示す。
表1から、重炭酸ナトリウムとリン酸二水素カルシウム
の混合物の添加前後で、溶存炭酸ガス濃度の増加ととも
に、摂食量が増大していることが認められる。
表1から、重炭酸ナトリウムとリン酸二水素カルシウム
の混合物の添加前後で、溶存炭酸ガス濃度の増加ととも
に、摂食量が増大していることが認められる。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例4)養鰻ハウス内で、面積約33
0m2 、水深約90cm、総水量約300tの閉鎖水域
の池を用意し、その中に約170g/匹の鰻5tを入
れ、27℃で養殖した。給餌量は平均40kg/日くら
い与えていたが、気候の変化などによりpHが7.0前
後に上昇、溶存炭酸ガス濃度が40mg/リットル以下
になった時、摂食不良になった。そこで重炭酸ナトリウ
ムとリン酸二水素カルシウムの混合物を20kg添加
し、pHを6.8前後に下げ、溶存炭酸ガス濃度を60
mg/リットルに上昇させたところ、摂食状態が回復し
た。
0m2 、水深約90cm、総水量約300tの閉鎖水域
の池を用意し、その中に約170g/匹の鰻5tを入
れ、27℃で養殖した。給餌量は平均40kg/日くら
い与えていたが、気候の変化などによりpHが7.0前
後に上昇、溶存炭酸ガス濃度が40mg/リットル以下
になった時、摂食不良になった。そこで重炭酸ナトリウ
ムとリン酸二水素カルシウムの混合物を20kg添加
し、pHを6.8前後に下げ、溶存炭酸ガス濃度を60
mg/リットルに上昇させたところ、摂食状態が回復し
た。
【0043】(実施例5)34.5リットルの水の入っ
た濾過槽付水槽で345g(平均体重1.2g)のドジ
ョウを養鰻用配合試料2.0%/体重/日の給餌量、平
均水温27.0℃で飼育させた。4日間の馴養後、重炭
酸ナトリウムとリン酸二水素カルシウミの混合物の添加
により、pH6.8±0.2、溶存炭酸ガス濃度を30
mg/リットルまで上昇させた後、摂食量と水質の変
化、ドジョウの挙動を観察した。なお試験期間中の水交
換は全く行わなかった。
た濾過槽付水槽で345g(平均体重1.2g)のドジ
ョウを養鰻用配合試料2.0%/体重/日の給餌量、平
均水温27.0℃で飼育させた。4日間の馴養後、重炭
酸ナトリウムとリン酸二水素カルシウミの混合物の添加
により、pH6.8±0.2、溶存炭酸ガス濃度を30
mg/リットルまで上昇させた後、摂食量と水質の変
化、ドジョウの挙動を観察した。なお試験期間中の水交
換は全く行わなかった。
【0044】表2はその結果を示している。表2中、E
Cは電気伝導度(μs)、DOは溶存酸素(ppm)で
ある。
Cは電気伝導度(μs)、DOは溶存酸素(ppm)で
ある。
【0045】表2より、2日目から硝化活性が高まり、
養魚水中の炭酸ガス濃度アップは、摂食状態が良くなる
ほか、養魚水中の硝化菌の活性を促し、アンモニア→亜
硝酸→硝酸などの硝化速度の促進につながることが認め
られた。
養魚水中の炭酸ガス濃度アップは、摂食状態が良くなる
ほか、養魚水中の硝化菌の活性を促し、アンモニア→亜
硝酸→硝酸などの硝化速度の促進につながることが認め
られた。
【0046】
【表2】
【0047】(実施例6)養鰻ハウス内で、面積約50
0m2 、水深約70cm、総水量約350tの閉鎖水域
の池(試験区)を用意し、その中に約170g/匹の鰻
5t入れ、平均水温27℃で養殖した。またこの試験区
の池には、養鰻開始初日(1日目)に重炭酸ナトリウム
とリン酸二水素カルシウムの混合物を添加した。
0m2 、水深約70cm、総水量約350tの閉鎖水域
の池(試験区)を用意し、その中に約170g/匹の鰻
5t入れ、平均水温27℃で養殖した。またこの試験区
の池には、養鰻開始初日(1日目)に重炭酸ナトリウム
とリン酸二水素カルシウムの混合物を添加した。
【0048】図1は同試験区の池における養魚の摂食
量、溶存炭酸ガス濃度(mg/リットル)、アンモニア
態窒素濃度(mg/リットル)、亜硝酸態窒素濃度(m
g/リットル)、硝酸態窒素濃度(mg/リットル)、
水素イオン濃度pHそれぞれの経日変化を示すグラフで
ある。
量、溶存炭酸ガス濃度(mg/リットル)、アンモニア
態窒素濃度(mg/リットル)、亜硝酸態窒素濃度(m
g/リットル)、硝酸態窒素濃度(mg/リットル)、
水素イオン濃度pHそれぞれの経日変化を示すグラフで
ある。
【0049】比較のため、重炭酸ナトリウムとリン酸二
水素カルシウムの混合物を添加しないブランクの対照区
の池を用意し、同様に経日変化を観察した。その結果を
図2に示す。
水素カルシウムの混合物を添加しないブランクの対照区
の池を用意し、同様に経日変化を観察した。その結果を
図2に示す。
【0050】図1及び図2より、試験区及び対照区のい
ずれもが、溶存炭酸ガス濃度及びpHと、摂食量(給餌
量)とが概ね良好な相関関係を示していることが認めら
れ、溶存炭酸ガス濃度を調節することにより摂食量(給
餌量)が増大することが確認できた。
ずれもが、溶存炭酸ガス濃度及びpHと、摂食量(給餌
量)とが概ね良好な相関関係を示していることが認めら
れ、溶存炭酸ガス濃度を調節することにより摂食量(給
餌量)が増大することが確認できた。
【0051】特に、重炭酸ナトリウムとリン酸二水素カ
ルシウムの混合物を添加した本発明の試験区の池では、
溶存炭酸ガス濃度が22mg/リットル、pHが6.5
前後になったあたりから、対照区に比して著しく摂食量
(給餌量)が増大しており、摂食状態が良好になった。
ルシウムの混合物を添加した本発明の試験区の池では、
溶存炭酸ガス濃度が22mg/リットル、pHが6.5
前後になったあたりから、対照区に比して著しく摂食量
(給餌量)が増大しており、摂食状態が良好になった。
【0052】試験区では,溶存炭酸ガス濃度が、養鰻開
始日から16日目あたりから低下しはじめたことに伴
い、養鰻開始日から22日目にして摂食量(給餌量)が
大幅にダウンした。そこで摂食量の増大を図るため、再
度、重炭酸ナトリウムとリン酸二水素カルシウムの混合
物を添加したところ、溶存炭酸ガス濃度の増大と共に摂
食量(給餌量)も増加し、養殖家が順調であるいわれて
いる鰻の投入量の1%にあたる平均50kg/日くらい
となった。これに対して、対照区では摂食量(給餌量)
は平均35kg/日程度であった。
始日から16日目あたりから低下しはじめたことに伴
い、養鰻開始日から22日目にして摂食量(給餌量)が
大幅にダウンした。そこで摂食量の増大を図るため、再
度、重炭酸ナトリウムとリン酸二水素カルシウムの混合
物を添加したところ、溶存炭酸ガス濃度の増大と共に摂
食量(給餌量)も増加し、養殖家が順調であるいわれて
いる鰻の投入量の1%にあたる平均50kg/日くらい
となった。これに対して、対照区では摂食量(給餌量)
は平均35kg/日程度であった。
【0053】因みに、対照区における摂食量(給餌量)
の回復を確認するために、25日目に重炭酸ナトリウム
とリン酸二水素カルシウムの混合物を添加したところ、
図2に示す通り、摂食量(給餌量)の回復が認められ
た。
の回復を確認するために、25日目に重炭酸ナトリウム
とリン酸二水素カルシウムの混合物を添加したところ、
図2に示す通り、摂食量(給餌量)の回復が認められ
た。
【0054】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではない。
ものではない。
【0055】
【発明の効果】以上の通り、この発明は、養魚水中の炭
酸ガス濃度が養魚における摂食量向上の重要因子として
大きく作用する知見に基づき、養魚の摂食量を養魚水中
の炭酸ガス濃度で調節する養魚方法としたので、養魚水
中の炭酸ガス濃度を調節することによって養魚における
摂食不良を改善することができ、養魚の摂食量の増大を
図ることができる。
酸ガス濃度が養魚における摂食量向上の重要因子として
大きく作用する知見に基づき、養魚の摂食量を養魚水中
の炭酸ガス濃度で調節する養魚方法としたので、養魚水
中の炭酸ガス濃度を調節することによって養魚における
摂食不良を改善することができ、養魚の摂食量の増大を
図ることができる。
【0056】また養魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン
濃度を調節することにより、水質の安定化、摂食の安定
化につながり、養魚の摂食行動と養魚水中の共存生物の
活性を調節、維持することもでき、観賞魚を含む水産業
界にとってきわめて有益な技術である。
濃度を調節することにより、水質の安定化、摂食の安定
化につながり、養魚の摂食行動と養魚水中の共存生物の
活性を調節、維持することもでき、観賞魚を含む水産業
界にとってきわめて有益な技術である。
【図1】本発明の実施例に係る試験区における摂食量
(給餌量)及び水質の経日変化を示すグラフである。
(給餌量)及び水質の経日変化を示すグラフである。
【図2】比較例に係る対照区における摂食量(給餌量)
及び水質の経日変化を示すグラフである。
及び水質の経日変化を示すグラフである。
【図3】二酸化炭素の水中での存在割合とpHとの関係
を示す図である。
を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】養魚の摂食量を養魚水中の炭酸ガス濃度で
調節することを特徴とする養魚方法。 - 【請求項2】養魚水中の炭酸ガス濃度を上昇させる請求
項1記載の養魚方法。 - 【請求項3】養魚水中の炭酸ガス濃度を水素イオン濃度
により調節、維持する請求項1又は2記載の養魚方法。 - 【請求項4】養魚水中の炭酸ガス濃度を炭酸物質により
調節、維持する請求項1、2又は3記載の養魚方法。 - 【請求項5】養魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度
を共に調節する請求項1、2、3又は4記載の養魚方
法。 - 【請求項6】養魚水中の炭酸ガス濃度と水素イオン濃度
を指標とし、制御することにより、養魚の摂食行動と養
魚水中の共存生物の活性を調節、維持することを特徴と
する養魚方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6099419A JPH07303432A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 養魚方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6099419A JPH07303432A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 養魚方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07303432A true JPH07303432A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14246957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6099419A Pending JPH07303432A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 養魚方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07303432A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105010181A (zh) * | 2015-07-03 | 2015-11-04 | 融安县渔业技术推广站 | 一种鱼类的封闭式运输方法 |
| CN115777602A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-03-14 | 四川大学 | 一种用于驯养荷马条鳅的生态池及驯养方法 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP6099419A patent/JPH07303432A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105010181A (zh) * | 2015-07-03 | 2015-11-04 | 融安县渔业技术推广站 | 一种鱼类的封闭式运输方法 |
| CN115777602A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-03-14 | 四川大学 | 一种用于驯养荷马条鳅的生态池及驯养方法 |
| CN115777602B (zh) * | 2022-11-11 | 2024-04-23 | 四川大学 | 一种用于驯养荷马条鳅的生态池及驯养方法 |
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