JPH07303600A - 体腔内挿入具 - Google Patents

体腔内挿入具

Info

Publication number
JPH07303600A
JPH07303600A JP6101033A JP10103394A JPH07303600A JP H07303600 A JPH07303600 A JP H07303600A JP 6101033 A JP6101033 A JP 6101033A JP 10103394 A JP10103394 A JP 10103394A JP H07303600 A JPH07303600 A JP H07303600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endoscope
water
water repellent
cleaning
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6101033A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuta Sekine
竜太 関根
Kazuhiko Ozeki
和彦 大関
Isami Hirao
勇実 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6101033A priority Critical patent/JPH07303600A/ja
Publication of JPH07303600A publication Critical patent/JPH07303600A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】洗浄性が良好で且つ挿入性或いは滑り性の優れ
た体腔内挿入具の提供を目的としている。 【構成】体腔内挿入具1の内外周面に、金属またはポリ
マーのマトリックス中にフッ素化合物の粒子または繊維
を分散させた撥水処理層9を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は体腔内に挿入される体腔
内挿入具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体腔内に挿入される体腔内挿入
具、例えば内視鏡は、その処置具チャンネルを粘液や細
胞等が付着しにくいフッ素樹脂で構成することで、処置
具チャンネルの内面の洗浄性の向上を図っている。例え
ば、特開昭62−200301号公報においては、多孔
性のチューブの表面にフッ素樹脂層を形成した処置具チ
ャンネルが開示されている。
【0003】また、特開昭63−214701号公報に
は、内視鏡の先端部に設けられたカバーガラスにフッ素
樹脂をコーティングすることにより、カバーガラスの水
切れ性を向上させることが提案されている。
【0004】一方、このような内視鏡の汚染を防止する
ためのディスポシースが従来から知られている。内視鏡
検査を行う際に、ディスポシースによって内視鏡の挿入
部等を覆い、これにより、検査後における内視鏡の洗浄
・消毒を不要とすることが主な目的である。ディスポシ
ースの内孔にエアー等を注入してディスポシースを膨張
させ、エアーが注入された膨脹状態のディスポシースの
内孔に対して長尺の内視鏡が装脱着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−2003
01号公報に開示されているように、フッ素樹脂を処置
具チャンネルの内面に設ければ、処置具チャンネルの洗
浄性は向上する。しかし、フッ素樹脂では血液・粘液等
の体液の付着を防止するには不十分であり、フッ素樹脂
上に体液等が付着することがある。そのため、洗浄性の
向上にも限界があった。
【0006】また、特開昭63−214701号公報で
提案されているように、フッ素樹脂をカバーガラスにコ
ーティングすれば、カバーレンズの水切れ性は向上する
が、これも先に述べたようにフッ素樹脂の撥水性に限界
があるため、カバーレンズ上から完全に水を切ることは
できない。
【0007】一方、前述したように、内視鏡に対するデ
ィスポシースの装着は、ディスポシースの内孔内に空気
を送気し、ディスボシースの内孔を広げながら内視鏡を
ディスポシース内へ挿入する。そのため、送気等の操作
が必要となり装脱着の操作が煩雑となる。また、送気用
の装置が別に必要となりシステムが大型化する問題があ
る。さらに、ディスポシースに送気用のルーメンが余計
に必要となりディスポシースが太径になるといった問題
もある。これらの問題は結局のところ、内視鏡を受け入
れるディスポシースの滑り性を向上させることにより解
決されるものである。
【0008】以上のような問題は何も内視鏡に限らず、
体腔内に挿入される全ての挿入具についても同様に生じ
る問題である。したがって、本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、洗浄性
が良好で且つ挿入性或いは滑り性の優れた体腔内挿入具
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明は、体腔内挿入具の内外周面の少な
くともその一部に、金属またはポリマーのマトリックス
中にフッ素化合物の粒子または繊維を分散させた撥水処
理層を設けたものである。
【0010】一般に、物質の吸着性・付着性は、物質の
表面自由エネルギーが小さいほど低くなる。例えば、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオ
ロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(P
FA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロエチ
レン共重合体等のフッ素樹脂は表面自由エネルギーが小
さいため、液滴等が付着しにくい。
【0011】フッ素樹脂よりも低い表面自由エネルギー
を示すものとしてフッ化グラファイトが知られている。
フッ化グラファイトは、グラファイトの層状構造の間に
フッ素原子が侵入した粉末状の層状化合物で、(CF
x)nの記号で表される。ここで、xの値は0<x≦
1.25の値をとり易い。フッ化グラファイトの表面自
由エネルギーは非常に低い。例えば、表面自由エネルギ
ーの大きさを示す値として、一般的に水との接触角を計
測するが、ポリテトラフルオロエチレンの110°に対
してニッケルとフッ化グラファイトとの複合メッキの場
合は173°とほとんど水に濡れない撥水性を示す。
【0012】図1の(b)は、フッ化グラファイトとニ
ッケルとの複合メッキ層上に水滴が乗っている状態を示
している。フッ素樹脂(PTFE)353上に乗ってい
る水滴351aは接触角が110°であるのに対して
(図1の(a)参照)、基材354上に複合メッキによ
り形成した撥水処理層352上の水滴351bは接触角
が173°となっている。また、図1の(c)は、撥水
処理層352を拡大表示したもので、フッ化グラファイ
ト355が金属ニッケル356中に分散しているのが分
かる。
【0013】金属との複合メッキにより、或いは、ポリ
マーやゴム中に分散させることにより、フッ化グラファ
イトを固定すると、フッ素樹脂以上に液滴や体液を吸着
しない撥水処理層を体腔内挿入具の表面に形成すること
ができる。
【0014】なお、上述のフッ化グラファイトに代え
て、フッ素樹脂またはフッ素樹脂の末端の水素をフッ素
置換したフッ素樹脂の粉体または繊維を用いても良い。
フッ素樹脂と金属との複合メッキを行なう場合、或い
は、プラスチックやゴム中にフッ素樹脂を分散させる場
合、その表面の撥水性は通常のフッ素樹脂コーティング
と比べて大きく向上することはないが、摩擦耐性の向上
や撥水層に電気導伝性を付与する等の効果がある。
【0015】例えば、図1の(c)に示すフッ化グラフ
ァイトのように、フッ素樹脂を金属やプラスチック内に
埋め込むと、金属やプラスチックのマトリックスがフッ
素樹脂を機械的に固定するため、フッ素樹脂単体を表面
コートするのに比べ耐摩擦性が向上する。また、マトリ
ックスが金属の場合、金属部分を電気が流れるため、従
来のフッ素樹脂コートが絶縁性なのに対して、本発明の
撥水層は電気伝導性を有する。
【0016】表面にこのような撥水処理層を設けること
で、処置具・内視鏡等の体腔内挿入具の洗浄性、或い
は、内視鏡光学系の水切れ性等を向上させることができ
る。また、前述したディスポシースに撥水処理層を設け
れば、ディスポシースの滑り性が向上し、送気動作等を
行なわなくても、ディスポシースの内孔内に内視鏡を容
易に挿通でき、内視鏡に対するディスポシースの装脱着
を簡単且つ確実に行なうことができる。
【0017】単にディスポシースをフッ素樹脂で形成す
ると、フッ素樹脂の硬度が高いためにディスポシースが
硬質になってしまう問題がある。また多孔性のフッ素樹
脂、例えばゴアテックスのようなフッ素樹脂は軟性であ
るが、ゴアテックスでディスポシースを構成すると、多
孔性であるためにディスポシースが有する孔を通して内
視鏡が汚染される虞がある。さらに、フッ素樹脂は他の
樹脂材料との接着性が悪いため、単にポリウレタンやポ
リエチレン等の軟性樹脂チューブにフッ素樹脂をコーテ
ィングした場合、使用中にフッ素樹脂層と軟性樹脂チュ
ーブとが剥離してくる問題がある。
【0018】しかしながら、前述したように、フッ化グ
ラファイトはフッ素樹脂と同様に摩擦が非常に小さい。
そのため、ディスポシースの表面にフッ化グラファイ
ト、フッ素樹脂またはフッ素樹脂の末端の水素をフッ素
置換したフッ素樹脂の粉体または繊維と金属との複合メ
ッキを薄膜状に形成したり、ディスポシースを形成する
軟性樹脂材料中にフッ化グラファイトやフッ素樹脂また
はフッ素樹脂の末端の水素をフッ素置換したフッ素樹脂
の粉体または繊維を分散させることにより、ディスポシ
ース表面にフッ化グラファイトやフッ素樹脂またはフッ
素樹脂の末端の水素をフッ素置換したフッ素樹脂の粉体
または繊維を固定し、低摩擦面をディスポシース表面に
設ければ、内視鏡に対するディスポシースの装脱着を簡
単且つ確実に行なうことができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。図2は本発明の第1の実施例を示すもの
である。本実施例は、撥水処理層を内視鏡用注射装置1
に適用した例を示している。図示の内視鏡用注射装置1
は、可撓性の外側シース2と、この外側シース2内に進
退自在に挿通された送液チューブ5とからなる。外側シ
ース2の先端にはチップ3が嵌着されている。また、外
側シース2の基端には接続部材300を介して口金4が
接続されている。この場合、接続部材300の基端部が
口金4の先端部内面に嵌着され、接続部材300の先端
部外周面に形成された鋸形状の係止部300aが外側シ
ース2の手元側端部の内面に食い付くことにより、外側
シース2と口金4との接続がなされる。
【0020】送液チューブ5の先端には前記チップ3の
内孔を貫通する注射針7が取り付けられている。この注
射針7には図1の(b)に示すように注射液の流通路と
なる通孔7aが形成されている。
【0021】また、送液チューブ5の基端には送液口金
8が取り付けられている。さらに、注射針7の基端部外
周にはチップの先端から突出する注射針7の突出量を規
制するストッパ6が設けられている。このストッパ6
は、送液口金8を把持して送液チューブ5を外側シース
2内で押し進めると、チップ3の基端面に突き当たって
注射針7のそれ以上の突出を防止する。
【0022】そして、内視鏡用注射装置1の内面及び外
面、すなわち、外側シース2と送液チューブ5のそれぞ
れの内面及び外面には「課題を解決するための手段」に
おいて述べた撥水処理層9が設けられている。また、図
1の(b)に示すように、注射針7の外面および内面に
も撥水処理層9が設けられている。
【0023】次に、内視鏡用注射装置1に撥水処理層9
を設ける方法について説明する。まず、チップ3や注射
針7等のごとき金属部材に対しては、ニッケルや銅等の
金属材料とフッ化グラファイトとの複合メッキにより撥
水処理層9を形成する。また、外側シース2や送液チュ
ーブ5等の可撓性の樹脂材料からなる部材に対しては、
まず、無電界メッキ等の化学メッキによりこうした樹脂
材料からなる部材表面に金属メッキ層を形成し、この金
属メッキ層上に撥水処理層9を前述した複合メッキによ
り形成する。
【0024】なお、可撓性の樹脂材料中にフッ化グラフ
ァイトを分散させることによって外側シースや送液チュ
ーブを成形しても良い。この場合は、樹脂材料表面に金
属メッキ層を形成したものに比べて金属メッキ層の剥離
等の問題が生じず、耐性が高くなるという利点がある。
【0025】上記構成の内視鏡用注射装置1は、まず、
注射針7を外側シース2内に引き込んだ状態で、内視鏡
の処置具挿通チャンネルを通じて体腔内に挿入される。
次に、送液口金8を把持しながら送液チューブ5を外側
シース2内で押し進め、ストッパ6が先端チップ3に突
き当たるまで注射針7を突出させる。そして、患部に注
射針7を穿刺した状態で、送液口金8のシリンジ嵌込口
8bに図示しないシリンジの射出端部を嵌込んで、シリ
ンジからの薬液等を患部に注入する。この場合、シリン
ジからの薬液等は、送液口金8の通孔8aと、送液チュ
ーブ5の送液孔5aと、注射針7の通孔7aとを介し
て、患部内に注入される。なお、体腔内壁からの圧力に
より注射針7が外側シース2内に戻されることを防止す
るため、外側シース2の基端部の口金4に送液チューブ
5の基端部の送液口金8を係合させて固定する。この係
合は、送液口金8のテーパ部8cを口金4の嵌込口4a
に挿入することにより、テーパ部8cと嵌込口4aの周
面との間で行なわれる。
【0026】以上説明したように、本実施例の内視鏡用
注射装置1は、外側シース2と送液チューブ5と注射針
7のそれぞれの内面及び外面に撥水処理層9が施されて
いるため、この撥水処理層9の極めて高い撥水性によ
り、これらの内面及び外面に粘液や血液等の体液が付着
しにくい。特に、送液チューブ5が挿通される外側シー
ス2の内孔2a、送液チューブ5の送液孔5a、注射針
7の通孔7aはそれぞれ細径であるため、ブラシ等で擦
って汚れを落とすことができない。そのため、従来は、
これらの通孔2a,5a,7a内に洗浄水を流すことに
よって洗浄を行なっていたが、これらの通孔部位に付着
した血液や粘液等の異物が一旦乾燥してしまうと、乾燥
した異物を流水で容易に落とすことができない。
【0027】しかし、本実施例では、撥水処理層9への
異物の付着力が弱いため、流水を流すことで容易に通孔
2a,5a,7a内の汚れを落とすことができる。ま
た、洗浄後、撥水処理層9の撥水性によって内視鏡用注
射装置1の内外表面に洗浄水の液滴が残らないため、乾
燥が非常に早くなる。
【0028】図3および図4は本発明の第2の実施例を
示すものである。本実施例は、撥水処理層を内視鏡用把
持鉗子10に適用した例を示している。図3の(a)に
示すように、内視鏡用把持鉗子10は、コイルシース1
2と、コイルシース12の先端に設けられた処置部13
と、コイルシース12の基端に設けられた操作部11と
からなる。操作部11は固定ハンドル17aと可動ハン
ドル17bとからなる。
【0029】コイルシース12には操作部11との間に
折れ止めシース14が設けられている。コイルシース1
2内には処置部13と操作部11の可動ハンドル17b
とに接合された操作ワイヤ16が進退自在に挿通されて
いる。
【0030】図4に示すように、処置部13は、把持部
を構成する2つの把持カップ18,18を有している。
また、把持カップ18,18同志が枢支ピン21を介し
て回動自在連結され、把持カップ18,18の各後方延
出部18a,18aがそれぞれ枢支ピン22,23によ
ってリンク部材24,25に回動自在に連結され、リン
ク部材24,25が操作ワイヤ16の先端に接続された
連結部材19にリンクピン20を介して回動自在に連結
されることによって、リンク機構26が構成されてい
る。したがって、可動ハンドル17bを介して操作ワイ
ヤ16を押し引き操作すれば、リンク機構が動作して、
把持カップ18,18が開閉動作される。
【0031】また、図3の(b)に示すように、コイル
シース12の内面および外面には撥水処理層9が施され
ている。さらに、図4に示すように、リンク機構26の
全表面および把持カップ18,18の把持面にも撥水処
理層9が施されている。これら撥水処理層9は全て、ニ
ッケルや銅等の金属材料とフッ化グラファイトとの複合
メッキにより形成されている。
【0032】上記構成の内視鏡用把持鉗子10は、ま
ず、内視鏡の処置具挿通チャンネルを介してコイルシー
ス12が体腔内に挿入される。続いて、可動ハンドル1
7bを軸心方向に沿って先端側へ押すと、操作ワイヤ1
6が処置部13のリンク機構26を動作させ、把持カッ
プ18,18が開く。そして、開状態の把持カップ1
8,18を目的組織に押し当てた状態で可動ハンドル1
8を手元側に引くと、リンク機構26を介して把持カッ
プ18,18が閉じて、把持カップ18,18により生
検組織が回収される。
【0033】以上説明したように、本実施例の内視鏡用
把持鉗子10は、コイルシース12の内面および外面に
撥水処理層9が設けられているため、生検等の処置を行
う際に粘液や血液等の体液が付着しにくく、処置後の洗
浄性が良好である。
【0034】また、通常、コイルシース12は体腔内に
挿入される際に湾曲されたりループ状に変形されたりす
る。そのため、操作ワイヤ16がコイルシース12の内
面に擦れ、その摩擦により操作力量が大きくなって、操
作性が低下する。しかしながら、本実施例の場合、コイ
ルシース12の内面に撥水処理層9を設け、この撥水処
理層9の表面の高い滑り性によって、コイルシース12
の内面と操作ワイヤ16との摩擦力を低減したため、操
作力量が大きくならず、良好な操作性を確保することが
できる。
【0035】また、本実施例の内視鏡用把持鉗子10
は、リンク機構26の全表面に撥水処理層9が設けられ
ている。一般に、リンク機構26は可動部分が多く且つ
隙間等に汚れが付着し易い。一旦、この隙間部分に汚れ
が入り込むと、この汚れをブラシ等で落すことはなかな
か難しい。したがって、通常は、この隙間部分の汚れを
超音波洗浄等によって排除することが行なわれている。
しかし、超音波洗浄は処置具によけいな負荷をかけるた
め、特に耐性の低い内視鏡用の処置具に対しては実施困
難であったり、処置具自体の寿命を低下させてしまう虞
がある。
【0036】これに対し、本実施例の内視鏡用把持鉗子
10は、リンク機構26の全表面に撥水処理層9が設け
られているため、リンク機構26に汚れが付着しにくい
とともに、汚れが付着してもその付着力が小さいため、
流水等により容易に洗浄することが可能である。また、
超音波洗浄を行なった場合も、より少ない洗浄時間で洗
浄が完了する。そのため、処置具の寿命が伸びる。ま
た、リンク機構26の揺動部にも撥水処理層9が施され
るため、リンク動作における揺動摩擦が低減されて把持
操作等の操作力量が低下するから、操作性が向上する。
【0037】さらに、本実施例の内視鏡用把持鉗子10
は、把持カップ18,18の把持面に撥水処理層9が設
けられている。したがって、把持カップ18,18によ
り生検した生検組織と把持カップ18,18の把持面と
の付着力が小さくなるため、生検後、生検組織を容易に
把持カップ18,18から引き剥がすことができる。
【0038】図5は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。本実施例は、撥水処理層を造影剤注入チューブ2
7に適用した例を示している。図示のごとく、造影剤注
入チューブ27は可撓性を有するシース28を備えてい
る。シース28の基端の接続部29には口金30が接続
されている。この口金30の上部には送液用の注射筒を
嵌合するための第1のコック31が形成されている。口
金30の基端部には座屈防止用ワイヤ33aを有するワ
イヤ支持部材33を嵌合するための第2のコック32が
形成されている。第1及び第2のコック31,32の内
孔は口金30の軸方向に形成された通孔30aに連通し
ている。また、座屈防止用ワイヤ33aは通孔30a内
を通じてシース28の送液孔28aの途中部まで挿通さ
れている。造影剤注入チューブ27の内孔の全周面には
撥水処理層9が施されている。すなわち、シース28の
送液孔28aの内周面と、第1及び第2のコック31,
32の内孔を含む口金30の通孔30aの内周面とに、
撥水処理層9が施されている。
【0039】この撥水処理層9は、金属部材に対して
は、ニッケルや銅等の金属材料とフッ化グラファイトと
の複合メッキにより形成される。また、樹脂材料からな
る部材に対しては、まず、無電界メッキ等の化学メッキ
によりこうした樹脂材料からなる部材表面に金属メッキ
層を形成し、この金属メッキ層上に撥水処理層9を前述
した複合メッキにより形成する。
【0040】このように構成されている造影剤注入チュ
ーブ27は、まず、内視鏡の処置具挿通チャンネルを通
じて例えば十二指腸まで挿入され、十二指腸側から乳頭
部を介して胆管または膵管に逆行的に挿入される。胆管
または膵管に造影剤注入チューブ27を挿入したら、今
度は、口金30に設けられた第1のコック31から造影
剤を注入し、胆管または膵管を造影する。この場合、従
来は、造影剤注入チューブ27の内孔が細径であること
から造影剤注入時の管路抵抗が大きく、また、造影剤の
粘性が比較的高いため、高い圧力で造影剤を注入しなけ
ればならなかった。そのため、胆管や膵管内腔の内部圧
力を不用意に高めてしまい患者に疼痛を与えることがあ
った。
【0041】しかしながら、本実施例では、造影剤注入
チューブ27の内孔に極めて撥水性の高い撥水処理層9
が設けられているため、造影剤と造影剤注入チューブ2
7の内孔との接触面積が非常に小さくなり、また、シー
ス28内を流れる造影剤にかかる剪断応力も減少し、管
路抵抗が低くなる。したがって、造影剤の注入圧力も小
さくなり、前述のように胆管や膵管内腔の圧力を高めて
しまうことがなくなる。
【0042】なお、造影剤注入チューブ27へ撥水性を
付与するには前述のごとく複合メッキによる方法の他、
可撓性の樹脂材料中にフッ化グラファイトを分散させた
ものでシース28を成形してもよい。この場合は、樹脂
材料表面に金属メッキ層を形成したものに比べて金属メ
ッキ層の剥離等の問題が生じず、耐性が高くなるという
利点がある。さらに、可撓性の樹脂材料中にフッ化グラ
ファイトを分散させたもので口金30を成形してもよ
い。この場合、シース28を含めた全体の洗浄性が向上
する。
【0043】図6は本発明の第4の実施例を示すもので
ある。本実施例は、撥水処理層を内視鏡のカバーレンズ
に適用した例を示している。図6中、35は内視鏡であ
り、36は内視鏡35の挿入部42の先端に接続された
先端部である。先端部36は、先端構成部36aと先端
カバー36bとから本体が構成されている。挿入部42
は内側の管状シート42bと外側の外被チューブ42b
とからなり、外被チューブ42bは先端構成部36aに
糸巻き固定されている。また、挿入部42内には複数の
湾曲駒34が互いに回動自在に連結されて軸方向に配設
されており、最先端の湾曲駒34が先端構成部36aに
接続されている。
【0044】内視鏡35の先端から手元操作部側にわた
って配設された送気・送水チューブが37が接続口金1
5aを介して先端構成部36aに接続されている。接続
口金15aは、先端構成部36aのルーメン内に嵌着さ
れており、その先端がノズル部38となって先端部36
の先端から突出している。この場合、ノズル部38の噴
射口は後述するカバーレンズ41に向けられている。
【0045】内視鏡35の手元側操作部(図示しない)
から導入された処置具を先端部36に導く処置具用チャ
ンネルを形成するチャンネルチューブ43が口金15c
を介して先端構成部36aに接続されている。口金15
cは先端構成部36aのルーメン内に嵌着されており、
チャンネルチューブ43を通じて案合された処置具を先
端部36の先端から突出させることができるようになっ
ている。
【0046】内視鏡35の先端側の映像を操作部側に伝
送するイメージガイドファイバ39が保護チューブ47
に覆われた状態で配設されている。保護チューブ47は
口金15bを介して先端構成部36aに接続されてい
る。口金15bは先端構成部36aの別のルーメン内に
嵌着されており、口金15bが嵌着されたこのルーメン
の前方にはレンズ枠40によって保持された複数の対物
レンズ40a…が設けられている。これらの対物レンズ
40a…はイメージガイドファイバ39の先端側に像を
結像する。さらに、対物レンズ40a…の前方にはその
表面を外部に露出させたカバーレンズ41が設けられて
いる。そして、このカバーレンズ41の表面には撥水処
理層9が設けられている。撥水処理層9は、カバーレン
ズ41の表面にまず透明電極、例えば酸化インジウムや
酸化錫等をコートし、このコートされた透明電極表面上
にフッ化グラファイトとニッケルや銅、錫との複合メッ
キを薄膜状に形成することにより設けられる。
【0047】上記構成の内視鏡35は、まず、その挿入
部42を経口的に体腔内に挿入することにより、体腔内
の観察を行う。この際、先端部36の先端面が生体組織
等に接触すると、カバーレンズ41の表面に体液等が付
着し、視界が妨げられる。そのため、図示しない操作部
側から送気・送水チューブ37の内孔を通じて洗浄水を
送り、この洗浄水をノズル38からカバーレンズ41の
表面に向けて噴射することにより、カバーレンズ41の
表面に付着した体液等を洗い流す。続いて、同じく図示
しない操作部側から送気・送水チューブ37を通じて空
気を送気し、カバーレンズ41の表面に残った水滴をノ
ズル38からの噴射エアによって吹き飛ばす。これによ
って、明瞭な視界が確保される。
【0048】このように、本実施例の内視鏡35は、カ
バーレンズ41の表面に撥水処理層9が設けられている
ため、先端部36が生体組織に接触してもカバーレンズ
41の表面に体液等が付着することがほとんど無く、送
気・送水チューブ37を通じて洗浄を行なう必要ない。
また、万が一、カバーレンズ41に体液等が付着して
も、送気・送水チューブ37を通じての洗浄操作により
この体液等を容易に洗い流すことができるため、常に良
好な視界が得られる。また、送気・送水操作によりカバ
ーレンズ41の表面を洗浄する際、撥水処理層9の撥水
効果によりカバーレンズ41上に水滴が残って視界が妨
げられることもない。
【0049】図7は本発明の第5の実施例を示すもので
ある。本実施例は、撥水処理層を内視鏡のカバーレンズ
及び対物レンズに適用した例を示している。なお、図6
と同一の部材については同一符号を付してその説明を省
略する。
【0050】図示のごとく、内視鏡44の全ての対物レ
ンズ40a…とカバーレンズ41の表面には撥水処理層
9が施されている。この撥水処理層9も、第4の実施例
と同様、カバーレンズ41及び対物レンズ40aの表面
にまず透明電極、例えば酸化インジウムや酸化錫等をコ
ートし、このコートされた透明電極表面上にフッ化グラ
ファイトとニッケルや銅、錫との複合メッキを薄膜状に
形成することにより設けられる。
【0051】一般に、内視鏡は比較的低い温度の室温下
から高温の生体内に挿入されるため、内視鏡先端部36
の対物レンズ郡40a…が配設される配設部に水蒸気が
侵入すると、対物レンズ郡40a…の表面に水蒸気が結
露してしまい視界を妨げることがある。
【0052】そこで、本実施例のように、カバーレンズ
41および対物レンズ郡40a…の表面に撥水処理層9
を設けると、撥水処理層9の表面の高い撥水性により、
レンズ40a…,41の表面に水蒸気が結露したり異物
が付着したりすることがなく、良好な視界を常に得るこ
とができる。
【0053】図8は本発明の第6の実施例を示すもので
ある。本実施例は、撥水処理層を内視鏡の先端部外面お
よびノズルに適用した例を示している。なお、図6と同
一の部材については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0054】図示のごとく、内視鏡48の先端部36の
先端カバー36bの全外面およびノズルの全外面には撥
水処理層9が施されている。この撥水処理層9も、第4
の実施例と同様、カバーレンズ41及び対物レンズ40
aの表面にまず透明電極、例えば酸化インジウムや酸化
錫等をコートし、このコートされた透明電極表面上にフ
ッ化グラファイトとニッケルや銅、錫との複合メッキを
薄膜状に形成することにより設けられる。
【0055】上記構成の作用について図9および図10
を参照しながら説明する。図9は本実施例の作用を説明
するためのものであり、図9の(a)においてカバーレ
ンズ41上に水滴54aが付着している。図9において
は先端カバー36bの表面に撥水処理層9が設けられて
いるため、水滴54aはカバーレンズ41の表面上だけ
に付着している。この状態でノズル孔51から空気を吹
き出すと、図9の(b)に示すように、カバーレンズ4
1上の水滴54aはきれいに吹き飛ばされる。
【0056】これに対して、図10は従来技術を説明す
るためのものであり、カバーレンズ41上に付着した水
滴54bはカバーレンズ41および先端カバー36に付
着している。そのため、ノズル孔51から空気を吹き付
けても、カバーレンズ41上の水滴54bはきれいに吹
き飛ぶが、先端カバー36bに付着している水滴の一部
は完全には吹き飛ばされずに、図10の(b)に示すよ
うにカバーレンズ41の周辺に残存してしまい、視野を
妨げることとなる。
【0057】このように、本実施例のごとく、先端部3
6の表面を形成する先端カバー36bの全外面に撥水性
処理層9を設けた場合でも、カバーレンズ41に撥水処
理層9を形成した場合(第4及び第5の実施例)と同様
の水切れ性が得られる。また、カバーレンズ41等の光
学系に撥水処理層9等を設けると光学特性が変化するた
め、レンズ設計が複雑となる問題があるが、本実施例の
構成では、従来と同様の光学系を用いることができるの
で、光学設計が容易となる。なお、本実施例において、
カバーレンズ41上に撥水性処理層9を設けても一向に
構わない。
【0058】図11は本発明の第7の実施例を示すもの
である。本実施例は、撥水処理層を硬性内視鏡の挿入部
に適用した例を示している。図11に示すように、内視
鏡60は、体腔内に挿入される硬性で細径の挿入部66
と、挿入部66の基端部と一体に形成された内視鏡本体
67とから構成される。
【0059】挿入部66には、屈折率分布型レンズを有
して構成され被写体像を結像して手元側まで伝送する観
察光学系64と、ライトガイドファイバー等によって構
成され照明光を内視鏡60の先端部まで伝送する照明光
学系63とが設けられている。
【0060】観察光学系64は、屈折率分布型レンズ等
の伝送光学系65が挿入部66のほぼ全長にわたって配
設されることにより構成されている。この伝送光学系6
5の先端部には対物光学系62が配設されている。ま
た、伝送光学系65の基端部は、内視鏡本体67の接眼
部68に配設されるとともに、接眼部68内に設けられ
た接眼光学系69と光学的に連接されている。
【0061】一方、照明光学系63は、挿入部66のほ
ぼ全長にわたって延設されており、その基端部が内視鏡
本体67の側部に設けられたライドガイド口金70に接
続されている。
【0062】そして、本実施例では、挿入部66の外表
面の全体に撥水処理層9が設けられている。この撥水処
理層9も、第4の実施例と同様、カバーレンズ41及び
対物レンズ40aの表面にまず透明電極、例えば酸化イ
ンジウムや酸化錫等をコートし、このコートされた透明
電極表面上にフッ化グラファイトとニッケルや銅、錫と
の複合メッキを薄膜状に形成することにより設けられ
る。
【0063】図12に示すように、本実施例の内視鏡6
0は、例えば、腹壁74の穿刺孔を貫通したトラカール
73を介して腹腔内へ導入される。腹腔内に挿入された
内視鏡60は、内視鏡本体67のライトガイド口金70
に接続されたライドガイドケーブル72を介して図示し
ない光源に接続され、この光源からの照明光を照明光学
系63を介して挿入部66の先端部まで伝達させて、先
端部から照明光を被検部位へ向けて照射する。そして、
観察光学系64によって得られた被写体像を接眼光学系
69から肉眼またはTVカメラによって観察する。
【0064】一般に、内視鏡は、体腔内で使用される場
合、挿入部の先端が生体組織等による体液によって汚れ
たり、対物光学系が曇るなどして、視界が悪化すること
がある。この場合、一度内視鏡をトラカール73から引
き抜いて汚れを落としてから再び経トラカール的に体腔
内へ挿入する。しかし、汚れた状態の内視鏡をトラカー
ル73から引き抜くと、内視鏡の表面の汚れがトラカー
ル73の内孔の周面に付着し、せっかくトラカール73
から引き抜いてきれいにした内視鏡を再度経トラカール
的に体腔内へ挿入した際に、トラカールの内孔面の汚れ
によって内視鏡が汚れてしまう問題がある。
【0065】しかしながら、本実施例においては、内視
鏡60の挿入部66の表面に体液等の汚れが付着しにく
い撥水処理層9が設けられているため、内視鏡の挿入部
66に汚れが付着することが殆どなく、また、前述した
ようにトラカール73の内孔面を内視鏡60によって汚
すこともなく、さらに、トラカール73を介して内視鏡
60が汚れてしまうこともない。
【0066】図13は本発明の第8の実施例を示すもの
である。本実施例は、撥水処理層をトラカールに適用し
た例を示している。図中、73は前述したトラカールで
ある。このトラカール73は、硬性で中空管状のトラカ
ール挿入部76と、トラカール挿入部76の基端に連接
された保持部77とからなる。そして、本実施例では、
トラカール挿入部76の内面および外面に撥水処理層9
が設けられている。この撥水処理層9も、第4の実施例
と同様、カバーレンズ41及び対物レンズ40aの表面
にまず透明電極、例えば酸化インジウムや酸化錫等をコ
ートし、このコートされた透明電極表面上にフッ化グラ
ファイトとニッケルや銅、錫との複合メッキを薄膜状に
形成することにより設けられる。このように、トラカー
ル73の挿入部76の内外面に撥水処理層9を施すこと
により、第7の実施例で述べたと同様の作用効果を得る
ことができる。
【0067】図14および図15はトラカールの別の構
成を示したものである。このトラカール80は、トラカ
ール挿入部81と、トラカール挿入部81の基端側に連
接された保持部82とからなり、トラカール挿入部81
の内外表面および保持部82の内外表面には撥水性処理
層9が設けられている。
【0068】保持部82の基端内面にはゴム製のシール
部材85が装着されてある。また、この部位にはピン8
4を介して弁部材83が取り付けられている。この弁部
材83はピン84を軸に回動自在であり、図示しないバ
ネ部材によって常時シール部材85の挿通孔88に突き
当たるように付勢されて、挿通孔88をシール状態で閉
塞している。また、シール部材85の中央には保持部8
2の基端に設けられた挿入孔87よりも径の小さい挿通
孔88が形成されている。なお、図15は、内視鏡60
の挿入部66をシール状態でトラカール80内に挿入し
た状態である。この状態では、挿通孔88を通じてトラ
カール80内に挿入された内視鏡60の挿入部66によ
って、弁部材83が前述したバネの付勢力に抗して保持
部82の内方に押し込まれる。
【0069】一般に、トラカールは前述したような弁部
材を有し、比較的構造が複雑で、可動部等に汚れがつき
易い。また、洗浄も行ないにくい。しかし、本実施例の
ように撥水処理層9を設けることにより、体液等の汚れ
の付着性が低くなり、洗浄性が向上する。
【0070】図16ないし図18は本発明の第9の実施
例を示すものである。本実施例は、撥水処理層を電子内
視鏡に適用した例を示している。図16は内視鏡システ
ムを示している。図中、101は電子内視鏡であり、こ
の内視鏡101は、手元側の把持部を兼ねた操作部10
2の前方に先端部36及び湾曲部42を有する細長な挿
入部103が延設されて構成されている。操作部102
の側部には、コネクタ105を介して光源装置106に
接続されたユニバーサルコード104が装着されてい
る。また、光源装置106には電子内視鏡101からの
撮像信号を信号処理するビデオプロセッサ107と画像
表示を行なうモニタ108とが接続されている。また、
送水タンク109と、吸引ポンプ110に連通した吸引
ビン111とが、コネクタ105を介して光源装置10
6に接続され管路制御装置112に連結されている。
【0071】図17は電子内視鏡1の先端側部分の断面
図を示している。光源装置106に接続された図示しな
いライトガイド(ユニバーサルコード104内に挿通さ
れている。)からの照明光により照明された被写体像は
対物レンズ系40a…によってその焦点面に配設された
固体撮像素子116に結像される。この固体撮像素子1
16によって光電変換された光学像は、電気信号となっ
て電気ケーブル117を通り、手元側のユニバーサルコ
ード104に接続された光源装置106内の映像処理部
に伝送される。なお、その他の構成は図6ないし図8と
同一であるため、同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0072】ところで、本実施例では、送気送水チュー
ブ37の内面と口金15aの内面とノズル38の内孔面
とによって形成される送気送水チャンネルの内面に撥水
処理層9が形成されている。さらに、チャンネルチュー
ブ43の内面と口金15cの内面とによって形成される
処置具挿通用チャンネルの内面にも撥水処理層9が形成
されている。この撥水処理層9は、図18に示すよう
に、テフロン等の合成樹脂材料から成る基材120aに
ニッケル等の薄い金属層120bが設けられ、さらにそ
の表面に分散メッキでフッ化グラファイトとニッケルと
の複合物を析出させて形成されている。
【0073】このように構成された内視鏡101では、
体腔内挿入後に診断・処置を行う際、送気送水チャンネ
ル(送気送水チューブ37の内面と口金15aの内面と
ノズル38の内孔面とによって形成される。)と、処置
具挿通用チャンネル(チャンネルチューブ43の内面と
口金15cの内面とによって形成される。)とが、体液
や洗浄液と接触し、あるいは、体液等が付着した処置具
と接触する。しかしながら、送気送水チューブ37の内
面、口金15aの内面、ノズル38の内孔面、チャンネ
ルチューブ43の内面、口金15cの内面にはそれぞれ
撥水性を有する撥水処理層9が施されているため、これ
らの内面における表面エネルギーは極めて低い。したが
って、表面に存在する物質の接触角が大きくなり、これ
らの内面に体液や洗浄液等が付着して残留する虞が少な
くなる。また、例えばノズル38の内孔に仮に水滴等が
残留したとしても、この部位にエアー等を送り込むだけ
で容易に水滴等を除去できるため、ノズル38内部の水
切れ性が向上する。
【0074】以上説明したように、本実施例の内視鏡1
01にあっては、ノズル38を含む送気送水チャンネル
および処置具挿通用チャンネル内に体液、洗浄液、汚物
等が付着したり残留したりする可能性が従来品よりも少
なくなり、洗浄、消毒、滅菌性が向上し、衛生上極めて
有益となる。また、撥水処理層9が処置具挿通用チャン
ネルの内面に施されているため、処置具の摩擦が軽減さ
れ、処置具挿通時の挿入力量が軽くなり、容易に処置具
を挿入できることとなる。
【0075】図19は本発明の第10の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を処置具起上装置付
内視鏡に適用した例を示している。図19の(a)に示
すように、内視鏡の先端部121は金属製の本体122
とこの本体122に嵌着されたカバー123とから構成
されている。このカバー123はエポキシ、ポリカーボ
ネイト、ポリサルホン等の合成樹脂材料によって成形さ
れており、本体122には金属製の処置具誘導子125
を収容する誘導室124が形成されている。処置具誘導
子125はその一端部が誘導室124の底部にピン12
6を介して回動自在に枢着されている。さらに、処置具
誘導子125の自由端部には操作用ワイヤ127の先端
が取着されている。そして、この操作用ワイヤ127の
基端部は図示しない内視鏡挿入部内にその長手方向に沿
って形成されたワイヤ案内孔128内を通り、図示しな
い内視鏡操作部にある起上ノブに連結されている。
【0076】また、処置具誘導子125を収容する誘導
室124は、本体122の軸方向に穿設した貫通路12
9を介して、内視鏡挿入部内に導入された処置具132
を挿通するための挿通用チャンネル130に連通してい
る。この貫通路129と挿通用チャンネル130とによ
って処置具132を誘導室124内に導びく処置具挿通
路を構成している。なお、挿通用チャンネル130は、
内視鏡挿入部及び操作部の内部にわたって設けられ、内
視鏡操作部に設けられた処置具挿通孔に連通している。
【0077】一方、ワイヤ案内孔128は、ワイヤ案内
管131によって形成されており、操作部内に設けた図
示しない起上操作機構の部位まで達している。そして、
図示しない操作部の起上ノブを回動操作すると、操作用
ワイヤ127が押し引き動作されて誘導室124にある
処置具誘導子125が回動するようになっている。操作
用ワイヤ127の押し引き量すなわち起上ノブの回動量
を変えれば、処置具誘導子125の回動角度が変わり、
これに応じて、内視鏡の外部に導出される処置具132
の導出方向を変えることができる。
【0078】本実施例では、処置具誘導子125の外表
面、操作用ワイヤ127の外表面、及び、ワイヤ案内管
131の内面にそれぞれ、洗浄性、消毒性、滅菌性を向
上させるための撥水処理層9が設けられている。すなわ
ち、金属性の処置具誘導子125の外表面には、分散メ
ッキでフッ化グラファイトとニッケルとの複合物を析出
させることで撥水処理層9が形成されている。また、同
様に、金属性の操作用ワイヤ127の外表面にも図19
の(b)に示す如く、分散メッキでフッ化グラファイト
とニッケルの複合物を析出させて撥水処理層9が形成さ
れている。一方、合成樹脂から成るワイヤ案内管131
の内面には、第9の実施例のチャンネルチューブ43と
同様に、基材120aの表面にニッケル等の薄い金属層
120bが設けられ、さらにその外表面に分散メッキで
フッ化グラファイトとニッケルとの複合物を析出させて
成る撥水処理層9が形成されている。
【0079】このように構成された処置具誘導子12
5、操作用ワイヤ127、ワイヤ案内管131にはそれ
ぞれ、内視鏡を体腔内に挿入後、診断・処置を行う際
に、体液あるいは体液等が付着した処置具132が接触
することとなる。しかしながら、処置具誘導子125の
外表面、操作用ワイヤ127の外表面、ワイヤ案内管1
31の内面は、撥水性を備えたフッ化グラファイトの撥
水処理層9となっているため、表面エネルギーが極めて
低い。したがって、これらの表面に存在する物質の接触
角は大きくなり、体液等が付着して残留する虞れが少な
くなる。
【0080】以上説明したように、上記構成の内視鏡
は、従来品より処置具誘導子125、起上用の操作用ワ
イヤ127、ワイヤ案内管131に体液、汚物等が付着
したり残留したりする可能性が少なく、洗浄、消毒、滅
菌性が向上し、衛生上極めて有益となる。また、処置具
誘導子125と処置具との摩擦が軽減され、容易に処置
具を挿通できることとなる。
【0081】図20は本発明の第11の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を内視鏡の管路の分
岐部に適用した例を示している。図20は、図16で1
33として示された処置具挿入口部付近の内部構造を示
すものである。
【0082】図示のごとく、チャンネルチューブ43の
基端には接続体134を介して分岐管体135が気密に
連結されている。この分岐管体135は、チャンネルチ
ューブ43に連通する略直線状のメイン通路136と、
このメイン通路136から分岐し且つ図示しない吸引チ
ューブに接続される分岐通路137と、挿入口部体13
8とから構成されている。挿入口部体138の端部の挿
入口139には中央部にスリット140aを有する鉗子
栓140が被嵌されて取着されている。
【0083】そして、分岐管体135の内面と鉗子栓1
40の外表面には、第9および第10の実施例と同様、
分散メッキにより直接、あるいは金属薄膜層を介して、
フッ化グラファイトとニッケルとの複合物が析出されて
撥水処理層9が形成されている。
【0084】なお、撥水処理層9の内視鏡管路体への適
用は何も分岐管体135や鉗子栓140に限らない。す
なわち、撥水処理層9を、前記吸引チューブや図16に
示す送水タンク109、吸引ポンプ110及び吸引ビン
111に接続されるチューブ体にも施すことができる。
この場合、送水タンク109や吸引ビン111の内面に
撥水処理層9を施しても良い。
【0085】図21は本発明の第12の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を内視鏡挿入部の外
面に適用した例を示している。図21の(a)に示すよ
うに、内視鏡101の挿入部103の外表面上には、前
述の撥水処理層9が形成されている。すなわち、図21
の(b)に示すように、フレックス管141上の外皮1
42の外表面には、全周にわたり薄膜金属層143が形
成され、さらにその外表面上には、全周にわたり前述の
フッ化グラファイトとニッケルとの複合物を分散メッキ
により析出させた撥水処理層9が形成されている。
【0086】このように構成された内視鏡101は、患
者の体腔内に挿入された際、挿入部103の外表面に患
者の体液や汚物等が接触する。しかし、挿入部103の
外表面には撥水性を備えたフッ化グラファイトの撥水処
理層9が形成されているため、表面エネルギーは極めて
低く、挿入部103の外表面に体液や汚物等が残留しに
くくなる。また、残留した場合でも、使用後ただちにこ
れら体液や汚物等を洗浄することで容易にこれらを除去
できる。
【0087】以上説明したように、本実施例の内視鏡1
01は、挿入部103の外表面の全周にわたって撥水処
理層9が設けられているため、体液や汚物等が付着した
り残留したりする可能性が従来品より少なくなり、洗
浄、消毒、滅菌性が向上し、より衛生的となる。また、
挿入部103の外表面に撥水処理層9を施しているた
め、生体との滑り性が向上し、挿入性が良好となる。
【0088】図22は本発明の第13の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を高周波処置具に適
用した例を示している。高周波処置具としてのレゼクト
プローブが図22の(a)に示されている。
【0089】レゼクト装置144は、細長で且つ内部に
図示しない観察用の光学視管を挿通したシース145
と、このシース145の後部に装着された操作部146
とによって構成されている。
【0090】シース145の両側にはパイプ材から成る
2本のスタビライザ147,147が併設されている。
スタビライザ147,147の内部には電極ワイヤ14
8が挿通されている。そして、この電極ワイヤ148は
その先端側がスタビライザ147,147の先端開口部
から突出して半円形状のループを形成している。
【0091】また、操作部146に設けられたスライダ
149からはAコード150が導出され、このAコード
150の先端部には口金151が設けられている。この
口金151はアダプタ152の口金挿入部153に差込
みネジ154により固定されている。そして、アダプタ
152は図示しない高周波焼灼電源装置に接続されてい
る。
【0092】図22の(b)は電極ワイヤ148の先端
部の拡大図、図22の(c)は電極ワイヤ148の断面
図である。電極ワイヤ148の外表面には、分散メッキ
でフッ素樹脂またはフッ素樹脂の末端の水素をフッ素置
換したフッ素樹脂の粉体或いは繊維を固定した撥水処理
層9が設けられている。この撥水処理層9は、フッ素樹
脂を分散させた金属層が電気導伝性を有しているため、
従来と同等に用いることができる。
【0093】このように構成されたレゼクト装置144
は、先端の電極ワイヤ148に高周波電流を流し、体腔
内の組織の切除例えば前立腺肥大部の切除に使用され
る。この時、通常であれば、電極ワイヤ148に焼灼し
た組織や体液等が付着するが、本実施例の電極ワイヤ1
48の外表面上には撥水性を備えた撥水処理層9が設け
られているため、表面エネルギーが極めて低く、表面に
存在する物質の接触角が大きいことから、電極ワイヤ1
48の外表面に焼灼した組織が焼きついたり、体液等が
付着したりすることが極めて少ない。また、万が一、こ
れらが付着しても、容易に取り去ることができる。
【0094】以上説明したように、本実施例のレゼクト
装置144は、単なる金属であった従来の電極ワイヤと
異なり、電気導伝性に優れ且つ撥水性の良好な撥水処理
層9をその表面に有しているため、先端の電極ワイヤ1
48の外表面に焼灼した組織が焼き付くといった事態は
極めて少なくなる。また、万が一、これらが焼き付いた
場合でも容易に除去することができる。無論、フッ素樹
脂にかえて、より撥水性の高いフッ化グラファイトを用
いてもよく、この場合には、組織の焼き付きがより少な
くなり、万が一、焼き付いた場合でも容易に除去するこ
とができる。
【0095】図23は本発明の第14の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を別の高周波処置具
に適用した例を示している。図23は高周波処置具とし
てのスネア157を示している。スネア157は中空状
のシース155を有しており、このシース155の内孔
には操作ワイヤ156が挿通されている。また、操作ワ
イヤ156の先端には電極としてのスネアワイヤ157
aが連結されている。このスネアワイヤ157aは先端
側で突出して半円形状のループを形成している。そし
て、スネアワイヤ157aの外表面上には第13の実施
例と同じく、撥水処理層9が分散メッキにより形成され
ている。すなわち、スネアワイヤ157aの外表面上に
は、分散メッキでフッ素樹脂またはフッ素樹脂の末端の
水素をフッ素置換したフッ素樹脂の粉体或いは繊維を固
定した撥水処理層9が設けられている。無論、フッ素樹
脂にかえて、より撥水性の高いフッ化グラファイトを用
いてもよい。
【0096】このように構成されたスネア157は、先
端のスネアワイヤ157aに高周波電流を流し、例えば
ポリープ等の切除に使用される。前述の如く、スネアワ
イヤ157aの外表面には撥水処理層9が設けられてい
るため、ここに焼灼した組織が焼きついたり、体液等が
付着しにくくなる。また、万が一、体液等が付着した場
合でも容易に取り去ることができる。
【0097】図24は本発明の第15の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を高周波処置具とし
てのホットバイオプシーに適用した例を示している。図
24の(a)に示すホットバイオプシーは、プローブ1
58と、プローブ158の先端に設けられた金属性のカ
ップ159とから成り、カップ159は、図示しない手
元側操作部により開閉可能な構造となっている。そし
て、カップ159には、分散メッキでフッ化グラファイ
トとニッケルとの複合物を析出させた撥水処理層9が全
表面にわたって形成されている。
【0098】このように構成されたホットバイオプシー
は、体腔内の組織生検にもちいられる。すなわち、ホッ
トバイオプシーを体腔内に挿入した後、図示しない手元
操作部を操作してカップ159を開閉するとともに、カ
ップ159に高周波電流を流すことで、体腔内の組織を
摘出し生検を行なう。ここで、カップ159の全表面に
は撥水処理層9が施されているため、医者あるいは看護
婦は生検後にカップ159内にある採取組織を容易に取
り外せる。また、使用後のカップ159の洗浄が容易と
なる。
【0099】以上説明したように、本実施例のホットバ
イオプシーは、金属性カップ159の全表面に撥水処理
層9が施されているため、生検後の採取組織の取り外
し、あるいは使用後のカップ159の洗浄が容易とな
る。なお、撥水性処理層9をカップ159の全表面に施
すことなく、図24の(b)に示すようにカップ159
の内面(把持面)のみに撥水性処理層9を施しても良
い。また、撥水処理層9を適用できる高周波処置具とし
ては、前述した各実施例の他に、例えばパピロトミーナ
イフがある。
【0100】図25は本発明の第16の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層をレーザプローブに
適用した例を示している。図示するレーザプローブは、
可撓性を有する長尺の光ファイバ(レーザガイド)16
0と、この光ファイバ160の先端に取り付けられた略
卵形の形状を有する金属製の接触部材161とから構成
されている。
【0101】光ファイバ160の先端部外周には円環状
の係止具162が嵌着され、この係止具162の外周面
には山形の突起163がその全周にわたって突設されて
いる。また、接触部材161の基端部には係止具162
を内挿するための収容凹部164が形成され、この収容
凹部164の内周面には係止具162の突起163と係
合する溝165がその全周にわたって形成されている。
したがって、係止具162の突起163に溝165が係
止された接触部材161は、その係止具162に対して
軸方向に固定され、周方向に回転可能となる。
【0102】また、光ファイバ160の先端部は、クラ
ッド160a内のコア160bが露出された出射部16
6となっている。この出射部166は接触部材161の
内部空間167に配置されている。そして、出射部16
6の先端が斜めにカットされることにより、出射部16
6には一方向に傾斜する出射端面168が形成されてい
る。なお、光ファイバ160の基端部は図示しないレー
ザ発生装置に接続されている。
【0103】また、本実施例の場合にも、分散メッキで
フッ化グラファイトとニッケルとの複合物を析出させた
撥水処理層9が接触部材161の全表面にわたって形成
されている。
【0104】この様に構成されたレーザプローブは、体
腔内に挿入された後、処置部位に達した段階で、光ファ
イバ160の出射部166からレーザ光が照射される。
このレーザ光は、接触部材161の内部空間167から
その一側方に向かって照射され、接触部材161に吸収
される。レーザ光を吸収した接触部材161はその一側
部が局部的に加熱される。したがって、接触部材161
の加熱された部位を病変部に接触させれば病変部を確実
に焼灼できる。この時、接触部材161の外表面上には
全面にわたり撥水処理層9が設けられているため、接触
部材161の外表面上に焼灼した組織が焼き付いたり、
体液等が付着したりするといった事態を回避することが
できる。また、万が一、付着した場合でもこれを容易に
取り去ることができる。
【0105】以上説明したように、本実施例のレーザプ
ローブは、先端の接触部材161の外表面上に撥水処理
層9が設けられているため、焼灼した組織の焼き付きが
減少する。また、万が一、焼き付いて付着した場合でも
これを容易に除去できる。
【0106】なお、撥水処理層9をレーザプローブに適
用する例としては、上記構成のもの以外に、例えば、図
26に示すような構成も考えられる。すなわち、図26
のレーザプローブは、光透過性のサファイアチップ等か
ら成る先端チップ169がシース370の先端部に接続
されて成る。シース370内には光ファイバ160が挿
通され、光ファイバ160の先端出射部はシース370
の先端に嵌着された保持部材371によって保持されて
いる。保持部材371の先端にはチップ取付け部材37
2が螺着されており、チップ取付け部材372の保持部
372aに先端チップ169が挟持されている。そし
て、この場合も、先端チップ169の全表面にわたって
撥水処理層9が形成されている。この撥水処理層9は、
先端チップ169の外表面に薄膜金属層143を設け、
その外表面にフッ化グラファイトとニッケルとの複合物
を析出させて形成されている。こうした構成にあって
も、前述した図25のレーザプローブと同様の作用効果
を得ることができる。
【0107】図27は本発明の第17の実施例を示すも
のである。本実施例は、撥水処理層を止血に用いられる
ヒートプローブに適用した例を示している。図27の
(a)に示すように、このヒートプローブ170は、図
示しない制御装置に接続されるコネクタ部171と、長
尺なシース部172と、発熱する先端部173とから構
成されている。図27の(b)は先端部173の拡大図
である。図示のごとく、先端部173の外表面にはフッ
化グラファイトとニッケルとの複合物を析出させて形成
された撥水処理層9が設けられている。
【0108】このような構成では、先端部173の外表
面に対する組織の焼き付きが防止できるとともに、洗浄
消毒が容易となる。図28は本発明の第18の実施例を
示すものである。本実施例は、撥水処理層を内視鏡の汚
染防止用カバーに適用した例を示している。
【0109】図28の(a)に示すように、内視鏡カバ
ー方式の内視鏡174は、内視鏡カバー175と、この
カバー175に装着されるカバー用内視鏡176との組
み合わせから成っている。内視鏡検査を行う際に、清潔
なカバー175によってカバー用内視鏡176の挿入部
等が覆われ、繰り返し使用されることが特徴である。こ
れにより、検査後における内視鏡の洗浄・消毒を不要と
するものである。また、操作部177とユニバーサルコ
ート178は、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニル等の高
分子材料で構成さた操作部カバー部179、ユニバーサ
ルコードカバー部180によって覆われている。
【0110】図20の(b)に示すように、カバー用内
視鏡176にはカバー175が被覆されている。カバー
175にはPTFEチューブ(ポリテトラフルオロエチ
レンチューブ)等からなる送気管181、送水管路18
2、吸引管路183及び内視鏡を挿通する内視鏡挿入チ
ャンネル184とが設けられ、これらの先端側が硬性の
樹脂等から成るカバー先端部185によって接続されて
いる。なお、送気管181、送水管路182は先端側で
合流して一本の管路となっている。また、カバー175
の基端部には、カバー175とカバー用内視鏡176と
を接続固定するための硬性の樹脂等で形成された内視鏡
操作部固定用口体部186が設けられている。そして、
カバー先端部185と内視鏡操作部固定用口体部186
とは、カバー用内視鏡176の挿入部176aを外部環
境から隔離する薄肉で軟性の高分子材料から成る挿入部
カバー187によって気密的に接続されている。吸引路
183は、鉗子等を挿通する鉗子チャンネルを兼ねてい
る。つまり、口体部186に設けられた鉗子挿入口18
8から鉗子等が吸引路183内に導入されるようになっ
ている。
【0111】一方、カバー用内視鏡176の挿入部17
6aは、可撓管部192と、この可撓管部192の先端
に接続された湾曲部191と、湾曲部191の先端に接
続された硬質の先端部190とから成る。先端部190
には観察光学系189及び図示しない照明光学系が設け
られている。また、観察光学系189の結像位置には撮
像素子193が設けられ、この撮像素子193は信号ケ
ーブルを介して図示しないビデオプロセッサに接続され
ている。そして、カバー先端部185には、カバー用内
視鏡176の挿入部176aの観察光学系189及び図
示しない照明光学系に対向して、光が透過するように観
察窓194及び照明窓が設けられている。
【0112】また、図29に示すように、カバー175
の内視鏡チャンネル184の内面には撥水処理層9が形
成されている。この撥水処理層9は、内視鏡チャンネル
184の内面に薄膜金属層143を設け、その外表面に
フッ化グラファイト又はフッ素樹脂とニッケルとの複合
物を析出させて形成されている。なお、従来のカバー式
内視鏡は、カバーの内孔にエアー等を注入して膨張さ
せ、注入したままの状態で、長尺のカバー用内視鏡を装
脱着していた。
【0113】このように構成されたカバー式内視鏡17
4は、カバー175の長尺の内視鏡挿入チャンネル18
4内にカバー用内視鏡176を挿入し、組み合わせ固定
して使用する。この時、内視鏡挿入チャンネル184の
内面には、前述の如く撥水処理層9が形成されているた
め、カバー用内視鏡176を内視鏡挿入チャンネル18
4内に挿入する際の摩擦抵抗が大巾に軽減され、医者あ
るいは看護婦によるこの種の作業が容易となる。また、
カバー式内視鏡174による検査後は内視鏡挿入チャン
ネル184からカバー用内視鏡176を抜き取り、カバ
ー175のみ廃棄するが、この抜き取り時の摩擦抵抗も
大巾に軽減され、容易に行なえることとなる。
【0114】以上説明したように、本実施例のカバー式
内視鏡174は、内視鏡挿入チャンネル184の内面に
撥水処理層9が形成されているため、検査前のカバー用
内視鏡の装着作業、あるいは検査後のカバー用内視鏡の
抜き取り作業が容易に行えることとなり、従来のよう
に、装脱着のたびにカバー175内に空気等の流体をふ
き込んでカバー175を膨張・太径化させる必要がなく
なり、手間が省ける。また、これに伴い、専用の空気注
入装置も不要となる。
【0115】なお、図29に一括して示されているが、
撥水処理層9をカバー175の内視鏡挿入チャンネル1
84の内表面だけでなく、鉗子挿入口188、吸引管路
183、送気管路181、送水管路182等の内面にも
設け、処置具等の挿通力量軽減を図っても良い。
【0116】さらに、カバー175の外表面全周にわた
り撥水処理層9を設け、体腔内挿入時の体内管路壁との
摩擦軽減に役立てても良い。これにより患者への苦痛軽
減に結び付く。
【0117】なお、上記のように、カバー175の内周
面に撥水処理層9を設けずに、軟性樹脂材料にフッ素樹
脂またはフッ化グラファイトを混入してカバー175を
成型してもよい。この場合、カバー175を構成する材
料そのものが撥水性および滑り性を有するため、カバー
175の内外周面にメッキ等の作業により撥水処理層9
を設ける必要がなく、製作が容易となる。
【0118】ところで、以上説明してきた体腔内挿入具
を洗浄する方法として、内視鏡洗浄装置を用いる場合が
ある。この内視鏡洗浄装置は、装置内に洗浄する対象を
セットした後は全自動で洗浄・消毒を行う装置であり、
洗浄等にともなう洗浄槽内に残る水滴の処理の問題があ
った。
【0119】例えば、特開平3−261435号公報に
は、洗浄装置の洗浄槽の内表面を親水化処理層で覆い、
内視鏡等の洗浄物を洗浄・乾燥した後に洗浄槽の内面か
ら水滴が滴下して洗浄物を汚すことがない洗浄装置が提
案されている。
【0120】しかし、内視鏡洗浄装置の洗浄槽内表面に
親水処理層を設けると、内視鏡への水滴の滴下は無くな
るが、洗浄槽内表面の洗浄・乾燥性が低下したり、洗浄
槽内表面で雑菌が繁殖したり、あるいは、洗浄槽内表面
に付着した洗浄液が消毒液へ混入して消毒液が薄まり消
毒液の有効使用期間・有効使用回数を減らしてしまうと
いった種々の問題があった。
【0121】そこで、以下に述べるように、洗浄槽の内
面に撥水処理層9を設ければ、内視鏡洗浄装置の洗浄性
・操作性を向上させることができる。すなわち、図30
において201は内視鏡用洗浄装置であり、202は内
視鏡用洗浄装置の装置本体である。この装置本体202
の上部には一時貯水場を兼ねる洗浄層203が配設され
ている。この洗浄層203は上面が開口されており、こ
の洗浄層203の上面開口部が装置本体202の上面に
配設されたカバー204によって開閉されるようになっ
ている。また、図31に示すように、装置本体202の
上面前面にはこの内視鏡用洗浄装置201の操作パネル
205が配設されている。そして、洗浄槽203とカバ
ー204の内表面には撥水処理層9が設けられている。
【0122】さらに、洗浄槽203内には中央部位に回
転ノズル塔206が配設れている。この回転ノズル塔2
06は、回転体206aと、この回転体206aの上下
にそれぞれ遠心方向に向けて突設された噴射ノズル20
6b,206cとから成る。この場合、上側の噴射ノズ
ル206bは洗浄液を下向きに噴射し、下側の噴射ノズ
ル206cは洗浄液を上向きに噴射するようになってい
る。そして、洗浄槽203内の内視鏡がこれらの上下の
噴射ノズル206b,206cの間にセットされるよう
になっている。
【0123】また、この回転ノズル塔206の回転体2
06aは、例えば図示しない駆動モーターによって回転
駆動されるようになっており、この回転体206aとと
もに上下の噴射ノズル206b、206cが所定の円軌
道に沿って回転駆動されるようになっている。
【0124】さらに、装置本体202の上部には、洗浄
槽203内に消毒液を注入する消毒液注入管207、水
道水を注入する水道水注入管208および洗浄槽203
内のフロートスイッチ209がそれぞれ装着されてい
る。なお、洗浄槽203の内底部には排水口210が設
けられている。
【0125】また、装置本体202の内部には水道水か
らなる洗浄液を貯蔵する水タンク211aおよび消毒液
タンク211bが設けられている。この場合、水タンク
211aには、水道の蛇口(洗浄液供給源)212から
給水管路213を通じ、給水弁214を介して洗浄液が
供給されるようになっている。そして、水タンク211
a内への水道水の供給量は給水弁214によって調節さ
れるようになっている。
【0126】また、水タンク211aには第1の洗浄水
供給管路215および第2の洗浄水供給管路216の各
一端が連結されている。第1の洗浄水供給管路215に
は第1のポンプ217が介設されており、この第1の洗
浄水供給管路215の他端は水道水注入管208に連結
されている。さらに、第2の洗浄水供給管路216には
第2のポンプ218が介設されており、この第2の洗浄
水供給管路216の他端は回転ノズル塔206に連結さ
れている。
【0127】さらに、消毒液タンク211bには消毒液
供給管路219の一端が連結されている。この消毒液供
給管路219には消毒液ポンプ220が介設されてお
り、この消毒液供給管路219の他端は消毒液注入管2
07に連結されている。
【0128】また、洗浄槽203の排水口210には排
水管路221の一端が連結されている。この排水管路2
21には管路切換弁222およびこの管路切換弁222
の下流側に排水ポンプ223がそれぞれ介設されてい
る。
【0129】更に、管路切換弁222には消毒液回収管
路224の一端が連結されている。この消毒液回収管路
224の他端は消毒液タンク211bに連結されてい
る。そして、管路切換弁222の切換操作にともない、
排水口210が閉鎖される(洗浄槽203内に液体を貯
めている)状態、排水口210と消毒液回収管路224
との間が連通され、洗浄槽203内の消毒液が消毒液タ
ンク211bに回収される状態、あるいは、排水口21
0と排水管路221との間が連通され、洗浄槽203内
の液体が排水管路221から排水される状態にそれぞれ
切換操作されるようになっている。
【0130】上述した撥水処理層9の形成方法は、対象
が金属材料の場合、直接フッ化グラファイトと金属(例
えば、ニッケル、銅、錫の金属またはそれらの合金)と
の複合メッキを行なって形成される。
【0131】また、対象物が非金属(例えば、プラスチ
ック)の場合には、材料表面に金属箔をホットスタンプ
法で印画したり、無電解メッキ等の化学メッキによって
金属層を形成したり、CVDやPVD等の蒸着法により
金属を蒸着したり、電導性ペンキを塗装したりすること
によって対象物の表面を電導性とした後、上述のように
複合メッキを行なうことで撥水性処理層9を形成する。
【0132】また、対象物がプラスチック製やゴム製の
場合、原料のプラスチックやゴムにフッ化グラファイト
を分散させたものから成形することで、撥水処理層9を
形成するのと同様の効果が得られる。または、通常のプ
ラスチックやゴムの成形品の上にフッ化グラファイトを
分散させたプラスチックやゴムを成形しても良い。ま
た、ペンキ中にフッ化グラファイトを分散させたものを
対象物にペイントしても同様の効果が得られる。
【0133】第32図は、上記構成の内視鏡用洗浄装置
201に内視鏡225をセットした状態であり、続いて
カバー204を閉じ、内視鏡225の洗浄を行なう。内
視鏡用洗浄装置201による洗浄は以下のようにして行
なわれる。
【0134】まず、蛇口212から供給される水道水が
水タンク211a内に一旦貯められる。そして、例えば
内視鏡の洗浄、すすぎ等の工程時には第1のポンプ21
7および第2のポンプ218が駆動される。このとき、
水タンク211a内の洗浄水は第1のポンプ217の駆
動にともない第1の洗浄水供給管路215および水道水
注入管208を経て洗浄槽203内に注入される。
【0135】さらに、第2のポンプ218の駆動にとも
ない第2の洗浄水供給管路216を経て回転ノズル塔2
06に供給された洗浄水は上下の噴射ノズル206b,
206cを経て洗浄槽203内の内視鏡225に噴射さ
れる。
【0136】また、洗浄槽203内に収容された内視鏡
の消毒工程時には洗浄槽203内の洗浄水が排水口21
0から排水管路221側に排水された後、管路切換弁2
22の切換操作にともない排水口210が閉鎖され、こ
の状態で消毒ポンプ220が駆動される。この時、洗浄
槽203およびカバー204の内表面には撥水処理層9
が設けられているので、洗浄層203およびカバー20
4の表面に水滴等の形で洗浄液が残ることがない。よっ
て、次の工程で消毒液を洗浄槽203内に注入した際に
洗浄液により消毒液が薄まることがない。また、水切れ
性が向上しているので洗浄液の排水時間が短縮できる。
【0137】消毒ポンプ220の駆動にともない消毒液
タンク211b内の消毒液は消毒液供給管路219を通
して消毒液注入管207側に導かれ、この消毒液注入管
207から洗浄槽203内に注入されて溜められる。そ
のため、洗浄槽203内の内視鏡225が消毒液中に浸
漬・消毒される。このとき、回転ノズル塔206を回転
駆動することにより洗浄槽203内に溜まった消毒液を
撹拌し、内視鏡の消毒性を上げることができる。
【0138】さらに、消毒工程が終了すると消毒液が有
効期間内の場合、管路切換弁222が排水口210と消
毒液回収管路224との間を連通する状態に切り換え操
作され、洗浄槽203内の消毒液が消毒液タンク211
b内に回収される。この時にも、撥水処理層9の効果に
より洗浄槽203およびカバー204の内表面に消毒液
が残ることがなく、消毒液はほとんど消毒液タンク21
1bに回収される。
【0139】消毒液の有効期間内では消毒液タンク21
1b内の消毒液は消毒液供給管路219および消毒液注
入管路207を経て洗浄槽203内に供給された後、排
水口210から管路切換弁222および消毒液回収管路
224を経て消毒液タンク211bに回収される状態
で、消毒液タンク211bと洗浄槽203との間の循環
を繰り返す。
【0140】ここで、消毒液の有効期間が終了した場合
には管路切換弁222が排水口210と排水管路221
との間を連通する状態に切り換え操作され、洗浄槽20
3内の消毒液が排水管路221から排水される。
【0141】また、内視鏡用洗浄装置201から内視鏡
225を取り出すときは、カバー204の内表面に水滴
が残らないため、カバー204から水滴が内視鏡225
上に滴下することもなく、内視鏡を汚すことがない。
【0142】このように、撥水処理層9を内視鏡用洗浄
装置201の洗浄槽203およびカバー204の内表面
に形成することで、消毒液を洗浄液で薄めることがな
い。また、排水性能が高く排水時間が短縮する。さら
に、洗浄終了後にカバー204からの水滴等の滴下によ
り内視鏡225を汚すことがない。
【0143】また、撥水処理層9は、洗浄槽203やカ
バー204だけでなく、回転ノズル塔206、水道水注
入管208、消毒液注入管207、フロートスイッチ2
09等に設けても良い。この場合、上述の洗浄時間の短
縮、消毒液の洗浄液による薄まり防止等の効果を上げる
ことができる。
【0144】さらに、内視鏡用洗浄装置201の配管
系、例えば水タンク211a、消毒液タンク211b、
給水管路213、給水弁214、第1の洗浄水供給管路
215、第2の洗浄水供給管路216、第1のポンプ2
17、第2のポンプ218、消毒液供給管路219、消
毒液ポンプ220、排水管路221、管路切換弁22
2、排水ポンプ223、消毒液回収管路224等の内孔
面に撥水処理層9を設けても良い。この場合、廃液時の
水切れ性の向上に加え、雑菌等の配管系への付着が抑え
られ、内視鏡225に雑菌が混入することが抑えられ
る。
【0145】なお、本発明では、以上説明してきた態様
により、以下の項で示す各種の構成が得られる。 1.内外周面の少なくともその一部に、金属またはポリ
マーのマトリックス中にフッ素化合物の粒子または繊維
を分散させた撥水処理層が設けられていることを特徴と
する体腔内挿入具。
【0146】2.前記フッ素化合物がフッ素樹脂である
ことを特徴とする第1項に記載の体腔内挿入具。 3.前記フッ素化合物がフッ化グラファイトであること
を特徴とする第1項に記載の体腔内挿入具。
【0147】4.前記金属がニッケルまたはニッケル合
金であることを特徴とする第2項に記載の体腔内挿入
具。 5.前記金属が銅または銅合金であることを特徴とする
第1項に記載の体腔内挿入具。
【0148】6.前記金属が錫または錫合金であること
を特徴とする第1項に記載の体腔内挿入具。 7.前記ポリマーがプラスチックであることを特徴とす
る第1項に記載の体腔内挿入具。
【0149】8.前記ポリマーがゴムであることを特徴
とする第1項に記載の体腔内挿入具。 9.中空管状のシースと、このシースの先端に設けられ
た処置部と、前記シースの基端側に設けられた操作部と
からなる処置具において、その内外周面の少なくとも一
部に撥水処理層が設けられていることを特徴とする処置
具。
【0150】10.中空管状のシースと、このシースの
先端に設けられた処置部と、前記シースの基端側に設け
られた操作部と、前記シース内に進退自在に配設され且
つシースの先端側で処置部と連接しシースの基端側で操
作部と連接する操作軸とからなる処置具において、その
表面の少なくとも一部に撥水処理層が設けられているこ
とを特徴とする処置具。
【0151】11.体腔内に挿入され、内視鏡や処置具
等を挿通する中空管状の内腔を有する生体内挿入補助具
において、内外周面の少なくともその一部に撥水処理層
が設けられていることを特徴とする生体内挿入補助具。
【0152】12.体腔内に挿入されて使用される内視
鏡において、内外周面の少なくともその一部に撥水処理
層が設けられていることを特徴とする内視鏡。 13.体腔内挿入後、生体に接触して熱的に患部を治療
する熱的治療装置において、組織と接触する接触部の少
なくともその一部に撥水処理層が設けられていることを
特徴とする熱的治療装置。
【0153】14.体腔内に挿入されて使用される内視
鏡において、その光学部材の少なくともその一部に撥水
処理層が設けられていることを特徴とする内視鏡。 15.内視鏡の外表面に設けられ、内視鏡を外部の汚染
環境から絶縁する内視鏡用ディスポシースにおいて、そ
の内外面の少なくとも一部に撥水処理層が設けられてい
ることを特徴とする内視鏡用ディスポシース。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の体腔内挿
入具は、洗浄性が良好で且つ挿入性・滑り性が優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撥水処理層の構造及び作用を示す
ための説明図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施例に係る内視鏡用
注射装置の側断面図、(b)は(a)のAーA線に沿う
断面図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施例に係る内視鏡用
処置具の斜視図、(b)は(a)の内視鏡用処置具のコ
イルシースの拡大断面図である。
【図4】図3の内視鏡用処置具の先端部の拡大図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施例に係る造影剤注入チュー
ブの側断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係る内視鏡先端部の断
面図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係る内視鏡先端部の断
面図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係る内視鏡先端部の断
面図である。
【図9】図8の構成の作用を説明するための説明図であ
る。
【図10】図8の構成と対比される従来の構成の欠点を
説明するための説明図である。
【図11】本発明の第7の実施例に係る硬性内視鏡の断
面図である。
【図12】図11の内視鏡をトラカールを介して体腔内
に導入する様子を示す図である。
【図13】本発明の第8の実施例に係るトラカールの概
略図である。
【図14】図13のトラカールの変形例を示す断面図で
ある。
【図15】図14のトラカール内に内視鏡を挿入した状
態を示す図である
【図16】内視鏡システムの概略図である。
【図17】本発明の第9の実施例に係る電子内視鏡の先
端側部分の断面図である。
【図18】図17の内視鏡に適用された撥水処理層の構
造図である。
【図19】本発明の第10の実施例に係る処置具起上装
置付内視鏡の断面図である。
【図20】本発明の第11の実施例に係る内視鏡の管路
の分岐部の断面図である。
【図21】(a)は本発明の第12の実施例に係る内視
鏡の全体図、(b)は(a)の内視鏡の挿入部の部分断
面図である。
【図22】(a)は本発明の第13の実施例に係る高周
波処置具の斜視図、(b)は(a)の高周波処置具の先
端部の拡大図、(c)は電極ワイヤの断面図である。
【図23】本発明の第14の実施例に係る高周波スネア
の断面図である。
【図24】本発明の第15の実施例に係るホットバイオ
プシーの要部構成図である。
【図25】本発明の第16の実施例に係るレーザプロー
ブの要部断面図である。
【図26】図25のレーザプローブの他の構成を示す断
面図である。
【図27】(a)は本発明の第17の実施例に係るヒー
トプローブの全体図、(b)は(a)のヒートプローブ
の先端部の拡大図である。
【図28】本発明の第18の実施例に係る内視鏡汚染防
止用カバーの全体図と要部断面図である。
【図29】図28の内視鏡汚染防止用カバーに適用され
る撥水処理層の形成部位を詳細に示すための断面図であ
る。
【図30】内視鏡用洗浄装置のシステム図である。
【図31】図30の内視鏡用洗浄装置の平面図である。
【図32】図30の内視鏡用洗浄装置に内視鏡をセット
した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…内視鏡用注射装置(体腔内挿入具)、9…撥水処理
層、10…内視鏡用把持鉗子(体腔内挿入具)、27…
造影剤注入チューブ(体腔内挿入具)、35…内視鏡
(体腔内挿入具)、41…カバーレンズ、40a…対物
レンズ、73…トラカール(体腔内挿入具)、101…
電子内視鏡(体腔内挿入具)、144…レゼクト装置
(体腔内挿入具)、157…スネア(体腔内挿入具)、
170…ヒートプローブ(体腔内挿入具)、175…内
視鏡カバー(体腔内挿入具)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外周面の少なくともその一部に、金属
    またはポリマーのマトリックス中にフッ素化合物の粒子
    または繊維を分散させた撥水処理層が設けられているこ
    とを特徴とする体腔内挿入具。
JP6101033A 1994-05-16 1994-05-16 体腔内挿入具 Withdrawn JPH07303600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6101033A JPH07303600A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 体腔内挿入具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6101033A JPH07303600A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 体腔内挿入具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07303600A true JPH07303600A (ja) 1995-11-21

Family

ID=14289864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6101033A Withdrawn JPH07303600A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 体腔内挿入具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07303600A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141895A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Pentax Corp 牽引ワイヤーおよび内視鏡
JP2014087541A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Terumo Corp 透明構造体およびこれを用いてなる内視鏡
JP2016022006A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 オリンパス株式会社 内視鏡
WO2020021984A1 (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 京セラ株式会社 カメラ装置、カメラシステム、移動体およびカメラ装置の製造方法
CN113349728A (zh) * 2021-07-20 2021-09-07 中国人民解放军陆军特色医学中心 一种尿道膀胱通用转接器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141895A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Pentax Corp 牽引ワイヤーおよび内視鏡
JP2014087541A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Terumo Corp 透明構造体およびこれを用いてなる内視鏡
JP2016022006A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 オリンパス株式会社 内視鏡
WO2020021984A1 (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 京セラ株式会社 カメラ装置、カメラシステム、移動体およびカメラ装置の製造方法
JP2020016862A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 京セラ株式会社 カメラ装置、カメラシステム、移動体およびカメラ装置の製造方法
CN113349728A (zh) * 2021-07-20 2021-09-07 中国人民解放军陆军特色医学中心 一种尿道膀胱通用转接器
CN113349728B (zh) * 2021-07-20 2022-11-08 中国人民解放军陆军特色医学中心 一种尿道膀胱镜通用转接器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5432562B2 (ja) 内視鏡清浄器
AU2005292599B2 (en) Endoscopic apparatus with integrated hemostasis device
JP2000171730A (ja) バッテリ式携帯内視鏡装置
CN102387737A (zh) 内窥镜用护罩以及装配有该内窥镜用护罩的内窥镜
WO2006073676A1 (en) Disposable multi-lumen catheter/sheath with reusable stylet/endoscope
JPWO2014050571A1 (ja) 医療用の長尺部材、および洗浄装置
JP2024514464A5 (ja)
JP3583542B2 (ja) 内視鏡
JP3758769B2 (ja) 内視鏡用処置具
JPH07303600A (ja) 体腔内挿入具
US20070088351A1 (en) Reusable cautery probe
WO2020003457A1 (ja) 内視鏡洗浄具
JP2008253634A (ja) 観察装置
JP3422213B2 (ja) 内視鏡ガイド装置
JP5305859B2 (ja) 内視鏡システム
CN2820080Y (zh) 分体式免清洗医用内窥镜
WO2001000080A2 (en) Safety sheaths for endoscopes
JP3881537B2 (ja) 内視鏡の製造方法および内視鏡
CN2605815Y (zh) 软管内窥镜三管隔离套
JPH08280603A (ja) カバー式内視鏡
JPH08252211A (ja) 内視鏡
JP3794813B2 (ja) 内視鏡用鉗子栓
US20250169679A1 (en) Medical device caps and related systems and methods of use
CN217338509U (zh) 一种内窥镜
WO2025240864A1 (en) Electro- adhesive medical device for tissue retrieval

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731