JPH07304371A - 自動車用カーペット - Google Patents

自動車用カーペット

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JPH07304371A
JPH07304371A JP13352194A JP13352194A JPH07304371A JP H07304371 A JPH07304371 A JP H07304371A JP 13352194 A JP13352194 A JP 13352194A JP 13352194 A JP13352194 A JP 13352194A JP H07304371 A JPH07304371 A JP H07304371A
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carpet
organic acid
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Akio Kajikawa
晃男 梶川
Yasuhiko Karino
泰彦 鴈野
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状保持性および難燃性に優れまた成形の容
易な裏打ち材を用いた自動車用カーペットを提供する。 【構成】 (a)共重合体中の有機酸ビニルエステル含
有量が5〜40%であるエチレン−有機酸ビニルエステ
ル共重合体100重量部当たり、(b)常温液状の有機
酸エステル1〜100重量部、(c)水酸化マグネシウ
ム0〜50%を含む重質炭酸カルシウム40〜800重
量部、(d)高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレンまたは高密度ポリエチレン2〜300重量
部、および(e)炭素数10〜24である脂肪酸、その
金属塩またはそのアミド0.1〜10重量部からなる裏
打ち材で裏打ちした自動車用カーペット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用カーペットに関
し、さらに詳しくは耐熱性、形状保持性および難燃性に
優れた裏打ち材で裏打ちされてなる自動車用カーペット
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用カーペットは、車内の装飾、保
温、吸温効果と遮音効果を具備するための内装材であ
る。そのため自動車用カーペットの裏打ち材には、カー
ペットの補強、成形保持性、パイル抜け防止、収縮防止
などの機能が基本的に要求されている。また自動車のエ
ンジン音など室外からの騒音を下げて、室内の居住性を
向上させる要求も高まってきており、この目的には遮音
性能を付与した裏打ち材が必要である。遮音効果は裏打
ち材の単位面積あたりの質量に比例するため、裏打ち材
は高密度で、ある程度の厚さが必要である。このように
カーペット本来の機能を付与し、同時に遮音性を付与し
た裏打ち材であることが必要であるが高価な材料を使用
することなしに得られることが好ましい。
【0003】ここで、自動車用カーペットの場合、裏打
ちされたカーペットを自動車床面の凹凸に合わせてあら
かじめ成形し、この賦形されたカーペットを自動車の組
立工程に供することにより使用される。この自動車床面
の凹凸に合わせるための成形加工は、凹凸形状に合わせ
た適宜の金型を用いる加熱成形により成形される。
【0004】上記のような要求に対応するカーペットの
裏打ち材として、特公昭63−67585号公報には、
オレフィン−極性モノマー共重合体、有機酸エステルお
よび重質炭酸カルシウムからなる裏打ち材が開示されて
いる。この裏打ち材は、経時変化が少なく、かつ引張特
性、柔軟性、低温特性に優れ、さらに配合時・裏打ち時
の加工性が改良されたものである。
【0005】上記公報記載のカーペット裏打ち材は自動
車用カーペットの裏打ち材としてかなり優れたものだ
が、必ずしも耐熱性が十分ではなく、加熱成形の際に、
金型への裏打ち材の付着などの現象が生じることがあ
る。より具体的に言うと、裏打ちされたカーペットは金
型により凹凸形状に成形され、その後脱型され、冷却さ
れるが、上記公報記載のカーペット裏打ち材を用いた場
合、裏打ち材は加熱された金型へ付着し易く、脱型作業
などの作業性が悪いほか、極端な場合には裏打ち材の剥
離すら生じることがある。
【0006】また上記の裏打ち材にて裏打ちされたカー
ペットは形状保持性が劣る。形状保性は、成形加工を施
す前後において問題となる。通常、成形は2m×2mの
大きさの裏打ちカーペットを用いて行われる。成形する
前、作業場の広さによっては裏打ちカーペットを小さ
く、例えば四つ折りにした状態で成形作業場に積み重ね
られて置かれ、順次該裏打ちカーペットを元の平面状態
に戻した上で自動車の凹凸形状に成形加工を施す。この
成形されるまでの短い間に、該裏打ちカーペットは四つ
折り状態で置かれることにより折り癖が付き、平面性を
失い、その後の成形加工を困難にすることがある。ま
た、成形した後でも、長時間放置するとそれ自身の重み
により変形しその形状を保持し難い、といった問題が生
じる。
【0007】さらに近年、自動車ドライバーの安全性が
求められて、自動車火災からドライバーを守るために自
動車カーペットの裏打ち材に難燃性を付与する要望が高
まっている。それ故、金型への付着性の少なく、形状保
持性および難燃性に優れた裏打ち材の開発が望まれてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するものであり、耐熱性に優れた裏打ち材を裏打ち
してなる自動車用カーペットを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)共重合体中の有機酸ビニルエステル含有量が5〜
40%であるエチレン−有機酸ビニルエステル共重合体
100重量部当たり、(b)常温液状の有機酸エステル
1〜100重量部、(c)水酸化マグネシウム0〜50
%を含む重質炭酸カルシウム40〜800重量部、
(d)高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレンおよび高密度ポリエチレンからなる群から選ばれ
る1種または複数2〜300重量部、および(e)炭素
数10〜24である脂肪酸、その金属塩およびそのアミ
ドから選ばれる1種または複数0.1〜10重量部から
なる裏打ち材で裏打ちされてなることを特徴とする自動
車用カーペットに関する。
【0010】本発明において、前記(d)成分の直鎖状
低密度ポリエチレンとしては、密度0.91〜0.94
0g/cmであるエチレンと、プロピレン、ブテン−
1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン
−1、デセン−1およびドデセン−1から選ばれる少な
くとも1種のα−オレフィンとの共重合体が特に好まし
い。また本発明において、前記(e)成分はステアリン
酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸アルミニウムおよびステアリン酸アミドの群から
選ばれる1種または複数が特に好ましい。
【0011】本発明の(a)成分における有機酸ビニル
エステルとして特に好ましいのは酢酸ビニルであり、
(a)成分の共重合体としてはエチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)かれ好ましく用いられる。該共重合体
は有機酸ビニルエステル含有量がモノマー換算で5〜4
0重量%、特に10〜40重量%であることが望まし
い。有機酸ビニルエステルの含有量がこの範囲を越える
場合、得られる裏打ち材の硬さの低下、耐熱性の低下な
どが生じる。また上記範囲より少ない場合、得られる裏
打ち材の硬さが増大し、柔軟性などがなくなる。また、
(b)成分の常温液状の有機酸エステルとの相溶性が低
下し分離する傾向がでてくる。
【0012】該共重合体のMFRは、通常0.1〜40
0であり、好ましくは0.1〜150、特に好ましくは
0.2〜50である。MFRがこの範囲をはずれる場
合、耐熱性、引張強度などの物性の低下、また、配合
性、加工性が低下するため好ましくない。
【0013】本発明の(b)成分の常温液状の有機酸エ
ステルとしては、炭素数1〜20の一塩基酸、二塩基
酸、もしくは三塩基酸、またはこれらの無水物からなる
有機酸成分と、炭素数が1〜20の一価のアルコールの
エステル化反応によって得られるものが通常用いられ
る。好ましい有機酸としてはフタル酸、イソフタル酸、
テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、マレイン酸、フマル酸、トリメリット酸、ク
エン酸、イタコン酸、オレイン酸、リシノール酸および
ステアリン酸などがある。好ましい一価のアルコールに
対応するアルコール残基としては炭素数が2〜18の直
鎖状もしくは分枝状の脂肪族炭化水素または芳香族炭化
水素で、具体的にはエチル、ブチル、ヘキシル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシルなどのノルマル、イソ
の脂肪族炭化水素およびフェニル、ベンジルなどの芳香
族炭化水素がある。具体的には、ジ−(2−エチルヘキ
シル)フタレート(DOP)、ジ−n−オクチルフタレ
ート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレートおよび
ジウンデシルフタレートが挙げられる。
【0014】本発明における有機酸エステルの配合量
は、(a)成分のエチレン−有機酸ビニルエステル共重
合体100重量部当たり、有機酸エステル1〜100重
量部である。配合量がこの範囲を越える場合には組成物
を軟化させ耐熱性、引張強度が低下する。また有機酸エ
ステルが組成物から分離するようになるので好ましくな
い。配合量がこの範囲より少ない場合には配合効果が現
れないので好ましくない。
【0015】本発明の(c)成分の重質炭酸カルシウム
は、石灰岩などを機械的に粉砕して製造されるもので、
それに必要に応じて0〜50%の水酸化マグネシウムを
混入することができる。その配合量は(a)成分のエチ
レン−有機酸ビニルエステル共重合体100重量部当た
り、水酸化マグネシウム0〜50%を含む重質炭酸カル
シウムは40〜800重量部である。この範囲を越える
と硬さが非常に大きくなり、その結果、脆くなって実用
に供し得ない。この範囲より少ない場合は、配合効果が
見られないので好ましくない。
【0016】水酸化マグネシウムは、水酸化マグネシウ
ムと重質炭酸カルシウムの合計に対して0〜50重量
%、好ましくは1〜45重量%を配合することができ
る。水酸化マグネシウムが50%を越えた場合には配合
性が低下し、またコストもかかるので好ましくない。尚
水酸化マグネシウムと重質炭酸カルシウムは予め混合し
ておいて他の成分と配合してもそれぞれを別途に他の成
分に配合してもよい。
【0017】本発明においては(d)成分として高圧法
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンおよび
高密度ポリエチレンからなる群から選ばれる1種または
複数のポリエチレンを加える。高圧法低密度ポリエチレ
ンは、酸素、過酸化物、アゾ化合物などを反応開始剤と
する高圧ラジカル重合反応によって得られる低密度ポリ
エチレンである。
【0018】反応開始剤としては、酸素;ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、tert−ブチルネオデ
カネート、tert−ブチルパーピバレート、ジラウリ
ルパーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、ジ−
tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキセノエート、tert−ブチ
ルパーイソブチレート、tert−ブチルパーアセテー
ト、tert−ブチルパーベンゾエート、tert−ブ
チルハイドロパーキサイドなどの有機過酸化物;アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビス−2,2−ジフェニル
アセトニトリルなどのアゾ化合物などの1種または2種
以上の混合物が使用できる。開始剤の全濃度は、使用す
る開始剤の種類、使用量および反応温度により異なる。
【0019】また重合時には変性剤としてエタン、プロ
パン、ブタン、ヘキサンのようなパラフィン系炭化水素
類;シクロペンタン、シクロヘキサンなどの環状パラフ
ィン系炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン類;メタノール、エタノール、プロパノールな
どのアルコール類;トルエン、ジエチルベンゼン、キシ
レンなどの芳香族化合物;硫黄化合物;ハロゲン化物;
アルデヒド類;アルキルカルボン酸類;水素などを適宜
添加することができる。
【0020】高圧法低密度ポリエチレンは、例えば管状
反応器、攪拌オートクレーブ反応器、あるいはこれら両
方を組み合わせた反応器などを用い、上記の反応開始
剤、変性剤の存在下、反応圧力1,000〜4,000
kg/cm、反応温度100〜400℃で重合するこ
とにより得ることができる。
【0021】また、(d)成分の直鎖状低密度ポリエチ
レンは密度0.91〜0.940g/cmで、エチレ
ンと炭素数3〜12の少なくとも1種のα−オレフィン
との共重合体である。具体的なα−オレフィンとして
は、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1およびド
デセン−1などを挙げることができる。これらのうち特
に好ましいのは、ブテン−1である。また、高密度ポリ
エチレンは密度0.941〜0.97g/cmである
ポリエチレンである。
【0022】前記、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレンは遷移金属触媒により製造され、その触媒
としては、シリカ、アルミナを担体とした酸化クロム触
媒などの遷移金属酸化物系触媒、ハロゲン化チタンなど
のような第IV〜VIII族の遷移金属ハロゲン化物を
塩化マグネシウムなどに担持させた触媒成分とアルキル
アルミニウムあるいはアルキルアルミニウムクロリドな
どのような有機アルミニウムなどの第I〜第III族の
有機金属化合物との組合せからなる配位触媒などが使用
され、懸濁重合、溶液重合、気相重合などの各種のプロ
セスによって製造される。高圧法低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンの
うち、安価でありしかもカーペットの耐熱性を向上させ
やすい点から高圧法低密度ポリエチレンを用いるのが好
ましい。
【0023】上記、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンは混合し
て配合することができ、その配合量は、(a)成分のエ
チレン−有機酸ビニルエステル共重合体100重量部当
たり、2〜300重量部、好ましくは20〜200重量
部である。配合量が300重量部を越えると、裏打ち材
が硬くなりカーペットに裏打ちした際に割れやすくなる
ので好ましくない。2重量部より少ないと耐熱性の向上
が見られず、また形状保持性を付与する硬さをカーペッ
トに与えることができないので好ましくない。高圧法低
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンおよび高
密度ポリエチレンからなる群から選ばれる1種または複
数のポリエチレンのMFRは、通常、0.1〜150で
あり、好ましくは1〜100である。MFRがこの範囲
をはずれる場合には耐熱性および主要物性の低下、さら
には配合性および加工性が低下するため好ましくない。
【0024】本発明においてはさらに(e)成分の炭素
数10〜24である脂肪酸、その金属塩およびそのアミ
ドを1種もしくは複数添加する。脂肪酸は飽和脂肪酸で
も不飽和脂肪酸でもよいが、通常飽和脂肪酸が好ましく
用いられる。(e)成分の具体例としては、ステアリン
酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウムおよびス
テアリン酸アミドが挙げられる。
【0025】本発明の(e)成分は、(a)エチレン−
有機酸ビニルエステル、(b)常温液状の有機酸エステ
ル、(c)水酸化マグネシウム0〜50%を含む重質炭
酸カルシウムおよび(d)高圧法低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンか
らなる群から選ばれる1種または複数からなるカーペッ
トの裏打ち材の脆さを改善し、折り曲げたときの割れの
解消、および、該裏打ち材にて裏打ちしたカーペットを
加熱成形する際に金型の鉄板表面から剥離する促進効果
を付与する、という効果を有する。
【0026】前記(e)成分の配合量は、(a)成分の
エチレン−有機酸ビニルエステル共重合体100重量部
当たり、0.1〜10重量部である。配合量が10重量
部を越えると軟らかくなりすぎて耐熱性および引張強度
が低下するので好ましくない。また配合量が0.1重量
部より少ないと上記の配合効果が現れない。このほか必
要により、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤などを
(a)成分のエチレン−有機酸ビニルエステル共重合体
100重量部当たり通常0.01〜0.5重量部程度配
合することができる。
【0027】本発明の裏打ち材はニーダー、ブラベンダ
ー、バンバリーロールなどのミキサーによって配合する
ことができる。これらのミキサーによる配合方法は例え
ば(a)エチレン−有機酸ビニルエステル共重合体、
(b)常温液状の有機酸エステル、(c)水酸化マグネ
シウム0〜50%を含む重質炭酸カルシウム、(d)高
圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンお
よび高密度ポリエチレンからなる群から選ばれる1種ま
たは複数、および(e)炭素数10〜24である脂肪
酸、その金属塩およびそのアミドから選ばれる1種また
は複数、それぞれの必要量をミキサーに添加するが、こ
れらの添加順序は特に制約されない。配合する際の加熱
温度は通常100〜230℃、好ましくは110〜20
0℃、配合時間は通常5〜40min、好ましくは8〜
30minであり、十分均一に混合することが好まし
い。配合物はそのあと押出機などにより通常100〜2
20℃で押し出し、パウダー、ペレット、フィルムおよ
びシートなどに成形することができる。また配合後直ち
にフィルム状またはシート状に押し出して、自動車用カ
ーペット原反に直接裏打ち加工することができる。あら
かじめパウダー状に成形した配合物は、自動車用カーペ
ット原反の裏面に均一に散布した後、加熱融着すること
によって裏打ちすることができる。ペレット状に成形し
た配合物は、押出機などによってフィルム状またはシー
ト状に押し出して自動車用カーペット原反に裏打ち加工
することができる。またフィルム、シートおよびカーペ
ット原反を加熱もしくは接着剤を用いて張り合わせるこ
とによって裏打ち加工することができる。さらに、
(a)エチレン−有機酸ビニルエステル共重合体、
(b)常温液状の有機酸エステル、(c)水酸化マグネ
シウム0〜50%を含む重質炭酸カルシウム、(d)高
圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンお
よび高密度ポリエチレンからなる群から選ばれる1種ま
たは複数、および(e)炭素数10〜24である脂肪
酸、その金属塩およびそのアミドから選ばれる1種また
は複数を連続供給装置により二軸混練押出機に供給しな
がら、シート状に連続に押し出し自動車用カーペット原
反に直接裏打ち加工することもできる。このように自動
車用カーペット原反に裏打ちされた上に、必要あらばさ
らに織布、不織布、プラスチックフィルム、紙、フェル
トなどを積層することができる。
【0028】本発明の自動車用カーペットに用いるカー
ペット原反は、適宜のものを使用することができる。例
えば織カーペット、編カーペット、タフテッドカーペッ
ト、ニードルパンチカーペット、人工芝などの原反を使
用することができる。これらのカーペット原反にラテッ
クス系のプレコート処理、低密度ポリエチレンのフィル
ムプレコート処理などをされものも使用できる。尚、通
常本発明の裏打ち材は上記カーペット原反に0.2〜5
kg/mの割合で塗布することにより裏打ちされる。
裏打ちされたカーペットは、裏打ち材の軟化点以下の温
度、例えば150〜200℃に加熱された金型により自
動車床面形状に応じた形状に賦形され、脱型後、室温に
冷却される。あるいは、裏打ちされたカーペットを裏打
ち材の軟化点温度、例えば150〜200℃に加熱し、
これを直ちに圧縮冷却成形機により所定形状に圧縮成形
する。かくすることにより自動車床面形状に応じた形状
に賦形されたカーペットは、自動車組立工程に供され
る。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明の
実施態様および効果をさらに詳細に説明する。 (実施例)目付量180g/cmのポリエステル不織
布を基布とし、糸素材がナイロン糸からなるタフテッド
カーペット原反に、表1に示した配合処方により自動車
用カーペット裏打ち材用配合材料を、二軸混練押出機中
で加熱温度200℃で混練した後、1kg/mの目付
量になるよう押出し、熱溶融時に、ロールで圧着・裏打
ちし、カーペットを作成した。このようにして得たカー
ペットを所定の大きさに切断したものを用いて下記に示
す方法によって物性試験を行った。
【0030】1.耐熱性試験:得られた裏打ちカーペッ
トを10×10cmの大きさに切断し、鉄板の上に裏打
ち材を下にして置いて鉄板と裏打ち材を接触させ、カー
ペットの上から荷重5kg(5cmφ)をかけ、その状
態でオーブン中85℃で1時間経過した後、裏打ち材が
鉄板へ付着するかどうかを目視により確認した。 ○:全く付着しなかった。 ×:付着した。 2. 引張強度試験:JIS L−1021−1979 3. パイル糸引抜強度試験:JIS L−1021−
1979 4. 燃焼性試験:JIS D−1201−1977 5. 耐屈曲性試験:得られた裏打ちカーペットを30
×30cmの大きさに切断し、常温で裏打ち材が外側に
なるように4つ折りにし、その状態で1時間経過した
後、裏打ち材に亀裂が入るかどうかを目視により確認し
た。 ○:異常なし。 ×:亀裂が生じた。 6. 成形保持性試験:得られた裏打ちカーペットを4
0×40cmの大きさに切断し、180℃熱風恒温槽に
入れ10分間加熱後、直ちに圧縮冷却成形機で成形す
る。脱型後、24時間経過した後該裏打ちカーペットが
変形するかどうかを目視により確認した。 ○:変形しなかった。 ×:変形した。 上記物性試験のうち、引張強度試験では40kgf/5
cm以上、パイル引抜強度試験では1.0kgf/本以
上、燃焼性試験では65mm/min以下のものが自動
車用カーペットとして望ましい。
【0031】(a)成分 エチレン−有機酸ビニルエス
テル共重合体 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA) 酢酸ビニル 20重量%、 MFR 18g/10mi
n (b)成分 常温液状の有機酸エステル DOP:ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート (d)成分 高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンからなる群から
選ばれる1種または複数 高圧法低密度ポリエチレン(LD) LD:密度 0.924g/cm、MFR 5.0g
/10min (日本石油化学(株)社製、商品名F4
1) 直鎖状低密度ポリエチレン(LL) LL:密度 0.924g/cm、MFR 14g/
10min(日本石油化学(株)社製、商品名BJ54
10) 高密度ポリエチレン(HD) HD:密度 0.958g/cm、MFR 17g/
10min(日本石油化学(株)社製、商品名E79
2) ポリプロピレン(PP、比較例) PP:密度 0.90〜0.91g/cm、MFR
30g/10min(日本石油化学(株)社製、商品名
J170G) (e)成分 炭素数10〜24である飽和または不飽和
脂肪酸、その金属塩およびそのアミドの群から選ばれる
1種または複数 飽和脂肪酸:ステアリン酸 飽和脂肪酸の金属塩:ステアリン酸カルシウム 飽和脂肪酸のアミド:ステアリン酸アミド
【0032】
【発明の効果】ポリプロピレンのような融点の高い樹脂
を単に裏打ち材に配合するとカーペットの耐熱特性は向
上するが、カーペットが硬くなりすぎて耐屈曲性が悪く
なる。しかし、本発明のように高圧法低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレ
ンのいずれか1種または複数、好ましくは高圧法低密度
ポリエチレンを配合することによって優れた耐熱性、耐
屈曲性、形状保持性および難燃性を付与したカーペット
を得ることができる。さらに本発明では高圧法低密度ポ
リエチレンやジ−(2−エチルヘキシル)フタレート
(DOP)のような安価な材料を使用しているにもかか
わらず優れた物性のカーペットが得られる。以上のよう
に本発明の自動車用カーペットは、遮音性が優れている
のはもちろんのこと、高温下においてベタ付き、熱変形
といった問題が生じることが少ないという格別の効果を
奏する。したがって、カーペットに裏打ち材を裏打ちし
た後に、熱をかけて成形加工が施される自動車用カーペ
ットとして、本発明の自動車用カーペットは大変望まし
いものである。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)共重合体中の有機酸ビニルエステ
    ル含有量が5〜40%であるエチレン−有機酸ビニルエ
    ステル共重合体100重量部当たり、(b)常温液状の
    有機酸エステル1〜100重量部、(c)水酸化マグネ
    シウム0〜50%を含む重質炭酸カルシウム40〜80
    0重量部、(d)高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低
    密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンからなる群
    から選ばれる1種または複数2〜300重量部、および
    (e)炭素数10〜24である脂肪酸、その金属塩およ
    びそのアミドから選ばれる1種または複数0.1〜10
    重量部からなる裏打ち材で裏打ちされてなることを特徴
    とする自動車用カーペット。
  2. 【請求項2】 前記(d)成分の直鎖状低密度ポリエチ
    レンが、密度0.91〜0.940g/cmであるエ
    チレンと、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテ
    ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1およ
    びドデセン−1から選ばれる少なくとも1種のα−オレ
    フィンとの共重合体である請求項1に記載の自動車用カ
    ーペット。
  3. 【請求項3】 前記(e)成分が、ステアリン酸、ステ
    アリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
    バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ア
    ルミニウムおよびステアリン酸アミドの群から選ばれる
    1種または複数である請求項1に記載の自動車用カーペ
    ット。
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