JPH07304737A - N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物 - Google Patents

N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物

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JPH07304737A
JPH07304737A JP9414694A JP9414694A JPH07304737A JP H07304737 A JPH07304737 A JP H07304737A JP 9414694 A JP9414694 A JP 9414694A JP 9414694 A JP9414694 A JP 9414694A JP H07304737 A JPH07304737 A JP H07304737A
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tetramethyl
piperidyl
bis
alkylenediamine
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JP9414694A
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Masakatsu Yoshimura
正克 吉村
Shuhei Matsui
修平 松井
Yoichi Kadota
陽一 門田
Manji Sasaki
万治 佐々木
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 流動性及び保存安定性の改良されたN,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アルキレンジアミンを提供する。 【構成】 下記式に示すN,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミ
ン100重量部に対して平均粒子径が0.01μm〜3
0μmであるシリカ、アルミナ等の金属化合物粉体を
0.05重量部〜10重量部を混合してなるN,N’−
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アルキレンジアミン組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動性及び保存安定性
の改良されたN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン(以下、
ピペリジン化合物と称する)に関する。詳しくはピペリ
ジン化合物と金属化合物粉体を主成分とする新規な組成
物に関する。本発明の対象とするピペリジン化合物は下
記の一般式化2、
【0002】
【化2】 (式中、nは2〜10の整数を表す)で示され、高分子
材料に用いる光安定剤等の中間原料として有用である
(例えば、特公昭57−42087号公報、特公平1−
12753号公報)。
【0003】
【従来の技術】このピペリジン化合物は通常、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリドンとヘキサメチレ
ンジアミン等のアルキレンジアミンとから、白金等の水
素化触媒の存在下、常圧又は加圧の水素下で還元アルキ
ル化反応させることにより製造されている。
【0004】こうして得られる粗生成物は更に精製する
のが一般的であり、例えば蒸留によって精製する方法や
(特開昭57−141423号公報、特開昭64−50
858号公報)、晶析によって精製する方法(特開昭6
4−50858号公報、特開昭58−18378号公
報、特開平4−211656号公報)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら蒸留によ
って精製する方法は、蒸留条件が180〜190℃、1
Torrと高温、高真空といった厳しい条件を必要とするた
め、特殊な蒸留設備を必要とする等、工業的に簡便な方
法とは言い難い。また蒸留操作中に分解を生じやすいた
め、初期色相に優れるピペリジン化合物を得ることが困
難である。更にこの方法で得られる精製物は、保存時に
着色したり、或いはそれを原料として光安定剤を製造し
たときに当該光安定剤が着色するといった問題を有す
る。
【0006】一方、晶析によって精製する方法について
は、前記特開平4−211656号公報において、前記
の粗生成物を炭素数3〜9のケトン系溶媒にて晶析する
方法が知られている。この方法によって得られるピペリ
ジン化合物は、平均粒子径が約300μmの白色の結晶
性粉末で、純度が98%以上であり、また保存時の着色
の経時変化の主な要因物質である製造原料である2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドンの含有量が
100ppm以下、着色度APHA(トルエン100m
lに10gを溶解させた溶液について測定。以下、同
じ。)が20以下と、かなり改良されたものとなる。
【0007】しかしながら、これまでのピペリジン化合
物は、保存時に粉末がブロック状に固化し、流動性が低
下するので、これを原料として光安定剤を製造するにあ
たり、仕込操作等の操作性が悪いという問題点や、又、
着色の経時変化を起こし易いといった問題点のあること
が明らかとなってきた。
【0008】こうした問題点を解決するためには、従来
は再晶析を繰り返す等により、より不純物を低減した高
純度の製品にする方法、また、保管時の包装形態を通常
の紙袋からファイバードラム等に変更し、荷重のかから
ない様に工夫する方法、更に、保管条件を低温(10℃
以下)、窒素雰囲気等の酸化されにくい雰囲気とし、固
結や着色の原因となる微量の不純物の生成を抑える等の
方法が講じられてきたが、未だに満足のいく結果となら
ず、ピペリジン化合物を原料として光安定剤を製造する
際、直前に破砕を行う必要があるといった大きな問題を
抱えていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、こ
うした問題点を克服するために鋭意検討を重ねた結果、
ピペリジン化合物に、微細な金属化合物粉体を添加混合
することにより、固結や着色の問題が一挙に解決される
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち本発明は、前記一般式化2で示される
ピペリジン化合物と金属化合物粉体からなるピペリジン
化合物の組成物である。
【0011】本発明の対象であるピペリジン化合物にお
いて、nは2〜10の整数であるが、特にnが6である
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンが好ましい対象で
ある。
【0012】ピペリジン化合物は、前述したとおり、通
常、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドンと
アルキレンジアミンを原料として、白金等の水素化触媒
の存在下、常圧または加圧の水素下に還元アルキル化反
応させることにより製造することができる。
【0013】本発明において、ピペリジン化合物として
は粗生成物を晶析したものが好ましく用いられる。晶析
溶媒としては従来公知のものを用いることができるが、
特に炭素数3〜9のケトン系溶媒、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、ジイソブチルケトン等が挙げられ、この中で
も特にアセトンが好ましく用いられる。また、ケトン溶
媒にメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノール等のアルコールを5重量%程度まで含むもの、或
いはケトン溶媒に水を10重量%程度まで含むものを用
いることもできる。
【0014】晶析に際しては、粗ピペリジン化合物に上
記溶媒を加え、約40℃以上、溶媒の沸点未満の温度に
加熱して、粗ピペリジン化合物を溶解させる。加熱温度
は、通常60℃までで十分である。粗ピペリジン化合物
が溶解したら、冷却を開始する。例えば、その溶液を収
納している容器の周囲を水等の冷媒で冷却するといった
方法が取られる。25〜35℃程度で結晶が析出し始
め、更に0〜10℃程度まで冷却する。
【0015】本発明においては、ピペリジン化合物に微
細な金属化合物粉体を添加、混合する。この微細な金属
化合物粉体は、本発明の対象とするピペリジン化合物
や、それを原料とする光安定剤の製造工程で使用する当
該ピペリジン化合物以外の原料ならびにその反応生成物
に対して不活性なものが用いられる。
【0016】本発明で使用される金属化合物としては、
ケイ素、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネ
シウム、亜鉛、チタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、
銅、ニッケル、コバルト、ビスマス、錫および鉛からな
る群より選ばれた少なくとも一種の金属の酸化物、水酸
化物、炭酸塩、珪酸塩、硫酸塩、硫化物が挙げられる。
この中で、より好ましい金属化合物としては、ケイ素、
アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、ジルコニ
ウムおよびマンガンからなる群より選ばれた少なくとも
一種の金属の酸化物、リチウム、アルミニウム、マグネ
シウム、バリウム、カルシウム、銅および亜鉛からなる
群より選ばれた少なくとも一種の金属の水酸化物、カル
シウム、バリウム、マグネシウム、マンガン、銅および
亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも一種の金属の炭
酸塩、カルシウム、アルミニウムおよびマグネシウムか
らなる群より選ばれた少なくとも一種の金属の珪酸塩、
カルシウムおよびバリウムからなる群より選ばれた少な
くとも一種の金属の硫酸塩、或いはこれらの金属化合物
の混合物である。
【0017】特に好ましいものとしては、焼成又は沈殿
製造によるシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、酸化チタン、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウ
ム、タルク及びこれらの混合物が挙げられる。
【0018】また、これらの金属化合物に適当な処理に
より疎水的性質を付与したもの、例えば疎水性化作用の
あるシラン類等の疎水化物質による処理をしたものを用
いてもよい。
【0019】本発明で使用される微細な金属化合物粉体
としては、平均粒子径(メジアン径で表す)が通常、約
0.01μm〜30μm、好ましくは約0.01μm〜
20μmのものが用いられる。平均粒子径が約30μm
よりも大きくなると、得られる効果が小さくなり好まし
くない。平均粒子径が小さいものの方が少量で同等の効
果が得られるが、0.01μmより小さくなると、入手
が困難になったり、後の光安定剤を製造したときの分離
に手間がかかり好ましくない。また、比表面積の大きい
粉体が好ましく用いられ、ベット法による比表面積が約
1 m2 /g 以上の粉体が好ましい。
【0020】この微細な粉体は、金属化合物を製造する
ために行われる一般的な製造法、例えば液相、気相、燃
焼等の方法で製造されたものが用いられる。また、市販
の微細な金属化合物粉体を用いることができる。
【0021】本発明で使用される微細な金属化合物粉体
の量は、ピペリジン化合物100重量部に対して約0.
05重量部〜10重量部である。約0.05重量部より
少ないと効果が小さくなり好ましくなく、約10重量部
以上用いてもそれに見合った効果は得られないばかり
か、ピペリジン化合物を光安定剤の製造に使用した際の
分離に必要以上の労力を要することとなり好ましくな
い。粒子径が小さい場合には混合量は少なくてすみ、平
均粒子径が約0.01μm〜20μmである金属化合物
粉体の場合にはピペリジン化合物100重量部に対して
約0.05重量部〜1重量部が好ましく用いられる。
【0022】添加する方法としては、湿式及び乾式の混
合の何れによってもよい。湿式混合の場合は、例えば、
上記の晶析操作終了後の結晶スラリーに晶析容器中で微
細な金属化合物粉体を添加し、濾過、洗浄後、乾燥する
方法や、晶析で析出した結晶を濾過、洗浄、乾燥後、新
たに溶媒にて湿潤させたものと微細な金属化合物粉体を
混合する方法が取られる。乾式混合では、例えば晶析で
析出した結晶を濾過、洗浄、乾燥後に乾燥機内或いは別
の混合装置で混合する方法が取られる。
【0023】混合にあたっては、市販の様々な機器を使
用することができる。例えば、湿式混合する場合には通
常の反応釜、晶析釜を使用することができるし、乾式混
合する場合には、回転式ドラムミキサー、コーンミル、
タンブラーミキサー、ナウターミキサー等の機器を利用
することができる。
【0024】こうした微細な金属化合物粉体を添加、混
合して得られるピペリジン化合物の組成物の流動性及び
保存安定性が改善される理由は未だ明らかではないが、
次のような諸点が考えられる。即ち、添加した微細な金
属化合物粉体が対象となるピペリジン化合物の結晶表面
に付着することにより、ピペリジン化合物同士の分子間
力による凝集を妨げること、また、ピペリジン化合物に
含有されている極微量の原料や、ピペリジン化合物の酸
化等により生成する極微量の副生成物等の低融点の不純
物、更には環境中の水分等をこうした添加物が吸着する
ことにより、ピペリジン化合物の部分溶解や部分再結晶
過程が阻害され、またこうした不純物の粘着性を低下さ
せる等である。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。なお、以下の例中にある%及び部は、特にことわ
らない限り重量基準であり、安息角、圧縮度の測定は下
記のとおりである。 〔安息角の測定〕標準ふるいを通し、直径8cmの円板
上に漏斗を介して注入し、形成された底辺の直径が8c
mの円錐の傾斜角を測定する。 〔圧縮度の測定〕定容積(100 cm3 )の円筒容器を用い
て疎充填の状態の嵩密度a( g/cm3 )とタッピングを
行った密充填の嵩密度b( g/cm3 )から、圧縮度D
(%)を次式により求める。 D=〔(b−a)/b〕×100(%)
【0026】参考例:N,N’−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジア
ミンの合成 2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドン104
7部、ヘキサメチレンジアミン373部、メタノール2
260部及び5%白金カーボン5.5部をオートクレー
ブに仕込み、30℃から徐々に昇温し、60〜70℃に
保って、5Kg/cm2 の水素圧で水素添加反応を行った。
水素化は8時間で完了した。約50〜60℃で濾過して
触媒を除去し、更に溶媒及び反応で副生する水を留去し
て、純度92.9%、2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリドンの含量が0.8%、APHAが400で
あるN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンを1325部
得た。
【0027】実施例1 N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン100部に、アセ
トン80部を加え、アセトンの沸点に近い温度まで加熱
して前者を溶解させ、その後この溶液を徐々に冷却し
た。約29℃で結晶が析出し、5〜10℃まで冷却した
後約1時間以上その温度で保持した。析出した結晶を濾
過し、5〜10℃の冷アセトンで洗浄して得られた未乾
燥ケーキに、市販のDegussa社製シリカ(商品名
SIPERNAT22S:平均凝集粒子径7μm、ベッ
ト法による比表面積190 m2 /g )を0.2部加え、
撹拌しながら減圧下、20℃で乾燥することにより、純
度99.3%、APHAが10であるN,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミンの組成物を79.8部得た。組成
物の平均粒子径は280μmであり、安息角は34度、
圧縮度は8.0%であった。得られた精製品を40℃の
恒温槽にて空気遮断下3ヶ月放置し、経時変化試験を行
ったところ、試験後のAPHAは15であり、ブロッキ
ングはまったく起こらなかった。製品の安息角は36
度、圧縮度は9.2%とほとんど変化はなかった。
【0028】実施例2〜8 実施例1におけるシリカの代わりに、表1に記載の金属
化合物粉体を用いる事以外は実施例1と同じ操作を行
い、表2に記載のN,N’−ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン
の組成物を得た。得られた組成物を40℃の恒温槽にて
空気遮断下3ヶ月放置し、経時変化試験を行った。結果
を表3に示す。
【0029】
【表1】 * 1) 日本アエロジル社製 AEROSIL R97
2 * 2) 住友化学工業社製 低ソータアルミナ AL−M44 * 3) 協和化学工業社製 キョーワマグ 150 * 4) 協和化学工業社製 キョーワード 700P
L * 5) 林化成社製 ミクロンホワイト #5
000A * 6) 堺化学工業社製 微細亜鉛華 * 7) チタン工業社製 STT−4
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】実施例9〜12 実施例1におけるシリカの代わりに、シオノギ製薬社製
シリカ(商品名カープレックス#67:平均粒子径5μ
m、比表面積420 m2 /g )を用い、シリカの添加量
を1部、5部、10部、20部と変えた以外は実施例1
と同様の操作を行った。結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】実施例9 上記参考例と同様にして得た粗N,N’−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメ
チレンジアミン100部に、アセトン80部を加え、ア
セトンの沸点に近い温度まで加熱して前者を溶解させ、
その後この溶液を徐々に冷却した。約29℃で結晶が析
出し、その後5〜10℃まで冷却した後約1時間以上同
温度で保持した。このマスに市販のDegussa社製
シリカ(商品名SIPERNAT22S:平均粒子径7
μm、比表面積190 m2 /g )を0.2部加え、更に
同温度で1時間撹拌した。得られた結晶を濾過し、5〜
10℃の冷アセトンで洗浄し撹拌しながら減圧下、20
℃で乾燥することにより、純度99.2%、APHAが
10であるN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンの組成
物を80.2部得た。組成物の平均粒子径は250μm
であり、安息角は35度、圧縮度は9.0%であった。
得られた組成物を40℃の恒温槽にて空気遮断下3ヶ月
放置し、加熱経変試験を行ったところ、試験後のAPH
Aは15であり、ブロッキングはまったく起こらなかっ
た。製品の安息角は38度で、圧縮度は9.3%であっ
た。
【0035】比較例1 上記参考例で得た粗N,N’−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ン100部に、アセトン80部を加え、アセトンの沸点
に近い温度まで加熱して前者を溶解させ、その後この溶
液を徐々に冷却した。約29℃で結晶が析出し、その後
5〜10℃まで冷却した後約1時間その温度で保持し
た。析出した結晶を濾過し、5〜10℃の冷アセトンで
洗浄し、撹拌しながら減圧下、20℃で乾燥することに
より、純度99.5%、APHAが10であるN,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミンの精製物を79.6部得
た。精製品の安息角は48度で、圧縮度は21.1%で
あった。得られた精製品を40℃の恒温槽にて空気遮断
下3ヶ月放置し、加熱経変試験を行ったところ、試験後
のAPHAは25であり、ブロッキングが起こってい
た。製品の安息角が55度、圧縮度が23.5%となっ
ていた。
【0036】比較例2 実施例1のシリカの代わりに、市販の粗粒アルミナ(住
友化学社製:A−21平均粒子径45μm)を10部用
いる以外は実施例1と同じ操作を行い、純度89.6
%、APHA15のN,N’−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ンの組成物を89.3部を得た。精製品の安息角が47
度で、圧縮度が18.3%であった。得られた精製品を
40℃の恒温槽にて空気遮断下3ヶ月放置し、経時変化
試験を行ったところ、試験後のAPHAは25であり、
ブロッキングが起こっていた。製品の安息角が58度、
圧縮度が26.1%であった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、N,N’−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレ
ンジアミンの流動性、保存安定性が著しく改善できる。
また、本発明で得られた流動性、保存安定の改良された
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)アルキレンジアミンは、光安定剤製造用の
中間原料として、作業性、保存性の面から好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 万治 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式化1 【化1】 (式中、nは2〜10の整数を表す)で示されるN,
    N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
    リジル)アルキレンジアミンと金属化合物粉体からなる
    N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
    ピペリジル)アルキレンジアミン組成物。
  2. 【請求項2】 金属化合物粉体がシリカ、アルミナ、酸
    化マグネシウム、硅酸アルミニウム、タルク、酸化亜鉛
    および酸化チタンからなる群より選ばれた少なくとも一
    種の金属化合物粉体である請求項1記載のN,N’−ビ
    ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
    アルキレンジアミン組成物。
  3. 【請求項3】 金属化合物粉体の平均粒子径が0.01
    μm〜30μmであり、金属化合物粉体の量がN,N’
    −ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
    ル)アルキレンジアミン100重量部に対して0.05
    重量部〜10重量部である請求項1記載のN,N’−ビ
    ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
    アルキレンジアミン組成物。
  4. 【請求項4】 金属化合物粉体の平均粒子径が0.01
    μm〜20μmであり、金属化合物粉体の量がN,N’
    −ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
    ル)アルキレンジアミン100重量部に対して0.05
    重量部〜1重量部である請求項1記載のN,N’−ビス
    (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ア
    ルキレンジアミン組成物。
  5. 【請求項5】 N,N’−ビス(2,2,6,6−テト
    ラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミンが2,
    2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドンとアルキレ
    ンジアミンとの粗反応生成物を晶析して得られる精製
    N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
    ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンである請求項1記
    載のN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
    4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物。
  6. 【請求項6】 N,N’−ビス(2,2,6,6−テト
    ラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミンがN,
    N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
    リジル)ヘキサメチレンジアミンである請求項1または
    請求項5記載のN,N’−ビス(2,2,6,6−テト
    ラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成
    物。
JP9414694A 1994-05-06 1994-05-06 N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物 Pending JPH07304737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9414694A JPH07304737A (ja) 1994-05-06 1994-05-06 N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物

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Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07304737A true JPH07304737A (ja) 1995-11-21

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JP9414694A Pending JPH07304737A (ja) 1994-05-06 1994-05-06 N,n’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アルキレンジアミン組成物

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JP (1) JPH07304737A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003525316A (ja) * 2000-02-01 2003-08-26 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 安定剤組成物
US8362254B2 (en) 2007-05-31 2013-01-29 Basf Se Method for the production of 4-formylaminopiperidine derivatives

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