JPH07304890A - 導電性フィルム - Google Patents

導電性フィルム

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JPH07304890A
JPH07304890A JP6096382A JP9638294A JPH07304890A JP H07304890 A JPH07304890 A JP H07304890A JP 6096382 A JP6096382 A JP 6096382A JP 9638294 A JP9638294 A JP 9638294A JP H07304890 A JPH07304890 A JP H07304890A
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JP
Japan
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component
film
coating
conductive
conductive film
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JP6096382A
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Masato Sato
正人 佐藤
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐溶剤性にすぐれ、塗布斑がなく外観が良好で
あり、表面固有抵抗値の湿度依存性がなく、低湿度であ
っても低い表面固有抵抗値を有し、安定した電気伝導性
を示す導電性フィルムを提供する。 【構成】高分子フィルムの片面または両面に(A)導電
性カーボンブラック、(B)水溶性もしくは水分散性の
ウレタン系バインダーまたはこれと他のバインダーの混
合物、(C)分子内に2個以上のオキシラン基を有する
化合物またはアミノ樹脂、及び(D)フッ素系界面活性
剤またはこれと他の界面活性剤を含有し、かつこれらの
割合(重量%)が下記式(1)、(2)、(3) A成分:B成分=10:90〜80:20 ……(1) C成分:(A成分+B成分)=1:99〜30:70 ……(2) D成分:(A成分+B成分+C成分)=1:99〜20:80……(3) を満足する水性塗剤を塗布して得られた塗布層を有し、
該塗布層の表面固有抵抗が1×104〜1×1013Ω/
□である導電性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性フィルムに関し、
更に詳しくは耐溶剤性に優れ、塗布斑がなく外観が良好
であり、低湿度であっても低い表面固有抵抗を有して安
定した導電性を呈し、特に磁気記録媒体、一般工業用品
等の用途に有用な導電性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、例えばポリエチ
レンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレー
トフィルム等は機械的特性、耐熱性、電気特性、耐薬品
性などに優れ、特にポリエチレンテレフタレートフィル
ムは広い用途に用いられている。しかし、ポリエステル
フィルムは表面固有抵抗値が1015〜1016Ω/□で帯
電しやすく、例えば磁気記録媒体、電子材料などの素材
として用いるとき、異物吸着のトラブルを起こしがちで
ある。
【0003】ポリエステルフィルムの帯電を防止する方
法としては、従来より、帯電防止塗料を塗布する方法や
ベースポリマーに帯電防止剤を練り込む方法が知られて
いる。そして、この帯電防止剤としては、界面活性剤等
のイオン伝導型のものと、TCNQ−TTF錯体の如き
ラジカルのホッピングを利用した電子伝導型のものと、
酸化錫−酸化アンチモン等のフィラータイプの電子伝導
型のものがある。しかし、イオン伝導型の帯電防止剤は
湿度依存性が大きく、低湿度雰囲気下ではその効果が発
現しない欠点がある。ラジカルのホッピングを利用した
電子伝導型の帯電防止剤はラジカルが空気中の酸素分子
と反応してしまうため塗料のポットライフが短いという
欠点がある。また、フィラータイプの電子伝導型帯電防
止剤はフィラーの粒径に依存して塗布層表面が粗れると
いう欠点がある。
【0004】そこで、特開平2−160552号や特開
平5−186618号等に見られるように、酸化錫一酸
化アンチモン等よりも粒径の小さいカーボンを用いるこ
とが提案されている。カーボンブラックは帯電防止性と
塗布層の平坦性を維持することが期待できる。しかし、
カーボンブラック塗布のフィルムは必ずしも塗布外観が
良好とは言えず、この導電性フィルムを磁気記録媒体と
して使用した場合、この塗布外観に起因するノイズやエ
ラー等を発生するという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高分
子フィルム、特にポリエステルフィルムをベースとする
導電性フィルムであって耐溶剤性にすぐれ、塗布斑がな
く外観が良好であり、表面固有抵抗の湿度依存性がな
く、低湿度であっても低い表面固有抵抗を有し、安定し
た電気伝導性を示す導電性フィルムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次の構成からなる。
【0007】高分子フィルムの片面または両面に(A)
導電性カーボンブラック、(B)水溶性もしくは水分散
性のウレタン系バインダーまたはこれと他のバインダー
の混合物、(C)分子内に2個以上のオキシラン基を有
する化合物またはアミノ樹脂及び(D)フッ素系界面活
性剤またはこれと他の界面活性剤を含有し、かつこれら
の割合(重量%)が下記式(1)、(2)、(3) A成分:B成分=10:90〜80:20 ……(1) C成分:(A成分+B成分)=1:99〜30:70 ……(2) D成分:(A成分+B成分+C成分)=1:99〜20:80……(3) を満足する水性塗剤を塗布した導電性薄層が形成されて
おり、該薄層の表面固有抵抗が1×104〜1×1013
Ω/□である導電性フィルム。
【0008】本発明における高分子フィルムとしてはポ
リエステルフィルムが好ましく挙げられる。このポリエ
ステルの好ましいものは、芳香族二塩基酸またはそのエ
ステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成
性誘導体から合成される線状飽和ポリエステルである。
かかるポリエステルの具体例としてポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメ
チレン)テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート等が例示できる。これらの共
重合体またはこれらと小割合の他の樹脂とのブレンド物
なども含まれる。
【0009】かかる線状飽和ポリエステルは溶融押出し
て、常法でフィルム状となし、配向結晶化及び熱処理結
晶化することでポリエステルフィルムとすることができ
る。このポリエステルフィルムとしては、結晶融解熱と
して走査型熱量計によって窒素気流中[10℃/分の昇
温速度において]で測定した値が通常4cal/g以上を呈
する程度に結晶配向したものが好ましい。
【0010】本発明における(A)成分の導電性カーボ
ンブラックとしては、ファーネスブラック、アセチレン
ブラック、チャンネルブラック、ケッチェンブラック等
を例示することができる。
【0011】また、本発明における(B)成分の親水性
バインダーは、親水性(水溶性ないし水分散性)のウレ
タン系バインダー、またはこれと他のバインダーの混合
物である。ウレタン系バインダー及び他のバインダーは
それぞれ単独で、あるいは2種以上を混ぜて用いること
ができる。
【0012】前記親水性のウレタン系バインダーとして
は、例えば分子内にイオン性基(例えばカルボン酸塩
基、スルホン酸塩基または硫酸半塩基等)を有するもの
や、分子内に水酸基を有するポリウレタンジオール等が
好ましい。この親水性ポリウレタンはカルボン酸塩基、
スルホン酸塩基、硫酸半塩基または水酸基などによって
水への親水性が高められたものであり、かかる水親和性
付与基は通常ポリウレタン合成時ないし合成後に導入さ
れる。
【0013】例えば、カルボン酸塩基の導入は、ポリウ
レタン合成時、原料ポリヒドロキシ化合物の1つとして
カルボン酸基含有ポリヒドロキシ化合物を用いるか、未
反応イソシアネート基を有するポリウレタンの該イソシ
アネート基に水酸基含有カルボン酸やアミノ基含有カル
ボン酸を反応させ、次いで反応生成物を高速撹拌下でア
ルカリ水溶液中に添加し、中和する等によって行うこと
ができる。
【0014】また、スルホン酸塩基または硫酸半エステ
ル塩基の導入は、通常、ポリヒドロキシ化合物、ポリイ
ソシアネート及び鎖延長剤からプレポリマーを生成さ
せ、これに末端イソシアネート基と反応しうるアミノ基
または水酸基とスルホン酸塩基または硫酸半エステル塩
基とを分子内に有する化合物を添加、反応させ、最終的
に分子内にスルホン酸塩基または硫酸半エステル塩基を
有する親水性ポリウレタンを得ることで行うことができ
る。その際生成反応は有機溶剤中で行い、次いで水を加
えてから該溶剤を除去することが好ましい。
【0015】また、他の方法としてはスルホン酸基を有
する化合物を原料の一つとして使用してスルホン酸基を
有するポリウレタンを合成し、次いで該ポリウレタンを
高速撹拌下でアルカリ水溶液中に添加し、中和する方
法、ポリウレタンの主鎖又は側鎖の第1級又は第2級ア
ミノ基にアルカリの存在下で下記サルトン化合物を付加
してスルホン酸アルカリ塩基(例えば−SO3Na等)
を導入する方法などがあげられる。
【0016】アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、アンモニア、アルキルアミン等の
水溶液を用いることが好ましいが、該アルカリが遊離し
た状態で導電性薄層中に残留しないアンモニア、乾固条
件で揮発するアミンが特に好ましい。
【0017】カルボン酸塩基、スルホン酸塩基、硫酸半
エステル塩基等の塩基の量は0.5〜15重量%が好ま
しい。塩基の割合が少なすぎるとポリウレタンの水親和
性が不足して塗布液の調整が難しくなり、また多すぎる
とポリウレタン本来の特性が損なわれるので、好ましく
ない。
【0018】かかる親水性ポリウレタンは所望により分
散助剤を用いて、安定な水分散液を形成するもの、ない
し水溶液を形成するものである。
【0019】ポリウレタンの合成に用いるポリヒドロキ
シ化合物としては、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングレコール、ポリエチレン・プロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、1,5−
ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリカプロラクトン、ポリヘキサメチレ
ンアジペート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリテ
トラメチレンアジペート、ポリテトラメチレンセバケー
ト、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
ペンタエリスリトール、グリセリン等を挙げることがで
きる。
【0020】ポリイソシアネート化合物としては、例え
ばヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとト
リメチロールプロパンの付加物、ヘキサメチレンジイソ
シアネートとトリメチロールエタンの付加物等を挙げる
ことができる。
【0021】カルボン酸基含有ポリオールとしては、例
えばジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、ジ
メチロール吉草酸、トリメリット酸ビス(エチレングリ
コール)エステル等を挙げることができる。
【0022】アミノ基含有カルボン酸としては、例えば
β−アミノプロピオン酸、γ−アミノ酪酸、P−アミノ
安息香酸等を挙げることができる。
【0023】水酸基含有カルボン酸としては、例えば3
−ヒドロキシプロピオン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、P−
(2−ヒドロキシエチル)安息香酸、リンゴ酸等を挙げ
ることができる。
【0024】アミノ基または水酸基とスルホン基とを有
する化合物としては、例えばアミノメタンスルホン酸、
2−アミノエタンスルホン酸,2−アミノ−5−メチル
ベンゼン−2−スルホン酸、β−ヒドロキシエタンスル
ホン酸ナトリウム、脂肪族ジ第1級アミン化合物のプロ
パンサルトン、ブタンサルトン付加生成物等が挙げら
れ、好ましくは脂肪族ジ第1級アミン化合物のプロパン
サルトン付加物が挙げられる。
【0025】さらにアミノ基または水酸基と硫酸半エス
テル基とを含有する化合物としては、例えばアミノエタ
ノール硫酸、エチレンジアミンエタノール硫酸、アミノ
ブタノール硫酸、ヒドロキシエタノール硫酸、γ−ヒド
ロキシプロパノール硫酸、α−ヒドロキシブタノール硫
酸等が挙げられる。
【0026】これら化合物を用いてのポリウレタンの合
成は、従来から良く知られている方法で行うことができ
る。
【0027】前記親水性ポリウレタン系バインダーと併
用する他のバインダーとしてはアクリル樹脂、ポリエス
テル、フェノキシ樹脂、これらの変成体等を好ましく挙
げることができる。
【0028】本発明における(A)導電性カーボンブラ
ックと(B)親水性ポリウレタン系バインダーとの構成
比(重量%比)は10〜80:90〜20であり、好ま
しくは10〜60:90〜40である。導電性カーボン
ブラックの含有量が10重量%未満では所望の表面抵抗
を達成することができず、一方60重量%を超えると塗
膜のベースフィルムへの密着性が低下し、かつ塗膜の耐
久性能が低下するので、好ましくない。
【0029】本発明における(C)成分は分子内に2個
以上のオキシラン基を有する化合物またはアミノ樹脂で
ある。この化合物の具体例として、
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】
【化15】
【0045】及びビスフェノールAのエピクロルヒドリ
ンとの付加縮合物等の水溶性または水分散性エポキシ化
合物を挙げることができる。
【0046】また前記アミノ樹脂の具体例としては、ト
リメチロールメラミン及びその初期縮合物、ヘキサメチ
ロールメラミン及びその初期縮合物、ジメチロールウレ
ア及びその初期縮合物、テトラメチロールウレア及びそ
の初期縮合物、ベンゾグアナミン樹脂等を挙げることが
できる。
【0047】本発明における(C)成分の量比は、
(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総量当たり、
1〜30重量%、好ましくは5〜30重量%である。こ
の量比が1重量%未満では薄膜の耐溶剤性が劣り、一方
30重量%を超えると塗液の安定性が低下する。
【0048】本発明における(D)成分はフッ素系界面
活性剤またはこれと他の界面活性剤である。このフッ素
系界面活性剤及び他の界面活性剤はそれぞれ単独で、あ
るいは2種以上を混ぜて用いることができる。
【0049】前記フッ素系界面活性剤は、界面活性剤の
疎水性基としてフルオロカーボン鎖を用いたものであ
り、この具体例としてはフルオロアルキルカルボン酸、
パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロカルボ
ン酸塩、パーフルオロスルホン酸塩、パーフルオロアル
キルスルホン酸ジエタノールアミド、パーフルオロアル
キルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオ
キシド付加体、パーフルオロアルキルスルホニルグルタ
ミン酸ジナトリウム、3−[フルオロアルキルオキシ]
−1−アルキルスルホン酸ナトリウム、3−[ω−フル
オロアルカノイル−N−エチルアミノ]−1−プロパン
スルホン酸ナトリウム、N−[3−(パーフルオロアル
キルスルホンアミド)プロピル]−N,N−ジメチル−
N−カルボキシメチレンアンモニウムベタイン、N−プ
ロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロア
ルキルスルホンアミド、パーフルオロアルキルスルホン
アミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオ
ロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン塩、リン酸
ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチ
ルアミノエチル)等を挙げることができる。
【0050】前記フッ素系界面活性剤と併用する他の界
面活性剤として、公知のアニオン系界面活性剤、カチオ
ン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性
剤等を挙げることができる。
【0051】本発明における(D)成分の量比は、
(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の
総量当たり、1〜20重量%である。この量比が1重量
%未満でははじき状の塗布斑を生じ、一方20重量%を
超えると塗液が発泡し、泡によるはじき、あるいは泡筋
による塗布筋が発生する。
【0052】本発明における水性導電塗液には、(A)
成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の他に、
必要に応じ、滑剤、分散剤、帯電防止剤、安定剤、触
媒、消泡剤、潤滑剤等の如き他の添加剤を添加すること
ができる。水性導電塗液における固形分濃度は自由に選
択し得るが、1〜30重量%の範囲内から選択すること
が好ましい。
【0053】水性導電塗液は好ましくは結晶配向が完了
する前のポリエステルフィルムに塗布する。ここで、結
晶配向が完了する前のポリエステルフィルムとは、ポリ
マーを溶融してそのままフィルム状となした未延伸フィ
ルム:未延伸フィルムを縦方向または横方向の何れか一
方に配向させた一軸延伸フィルム:さらには縦方向およ
び横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたもの(最終
的に縦方向または横方向に再延伸せしめて配向結晶化を
完了せしめる前の二軸延伸フィルム)等を含むものであ
る。このうち、一軸延伸フィルムに塗布することが経済
性の点及びクリーン性の点から好ましい。即ち、ポリエ
ステルフィルム製膜工程内で水性導電塗剤を塗工するこ
とで、品質、コストの点で有利になる。
【0054】最終的な塗布層(導電性薄層)の乾燥被膜
の厚さは0.01〜1μmであることが好ましいが、自
由に選定しうる。塗布はロールコート法、グラビアコー
ト法、キスコート法等で行うのが好ましい。
【0055】水性導電塗液を塗布したポリエステルフィ
ルムは、乾燥、延伸、熱処理(熱固定処理)を施して結
晶配向を完了させる必要があるが、これら処理は従来か
ら知られている手段、条件等を用いて行うことができ
る。かくして得られるポリエステルフィルム上の導電層
表面は中心線表面粗さ(Ra)が1〜30nmであるこ
とが好ましい。
【0056】水性導電塗液を他の高分子フィルムに塗布
する場合、上述の方法、条件に準じて行うと良い。
【0057】本発明の導電性フィルムは、導電層面の表
面固有抵抗が1×104〜1×101 3Ω/□、好ましく
は1×104〜1×1010Ω/□である。従ってこの導
電性フィルムをベースフィルムとしかつ導電層面を裏面
(バック面)とした磁気テープ(ビデオテープ、オーデ
ィオテープ、コンピューターテープ等)を作った場合、
この磁気テープの走行中帯電を調整することが可能とな
り、帯電吸着によるエラーを防止することができる。ま
た導電層面を磁性層の下引きとして磁気テープ、磁気デ
ィスクを作る場合、磁性層中の導電性フィラーを無くす
ことができる故、S/N比のアップ等望ましい効果が期
待でき、また磁性層の設計が容易になる。従って、この
導電性フィルムは、磁気ディスク、磁気テープ、磁気カ
ード等の磁気層の下塗り層付きフィルムとして、また磁
気テープの走行面のバックコート層付きフィルムとして
利用できる。その他変電性、帯電防止性を必要とする一
般工業用フィルムとして利用できる。
【0058】
【実施例】以下、実施例を揚げて本発明をさらに説明す
る。なお、例中の各物性は、次の方法で測定したもので
ある。
【0059】1.表面固有抵抗 23℃×50%RHでフィルムを24hrs放置後、振
動容量型電位差測定器TR−84M型(タケダ理研社
製)で測定した。
【0060】2.中心線表面粗さ(Ra) JIS B0601に準じ、(株)小坂研究所製の高精
度表面粗さ計SE−3FATを使用して、針の半径2μ
m,荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ
0.08mmの条件下にチャートをかかせ、フィルム表
面粗さ曲線からその中心線の方向に測定長さLの部分を
抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の
方向をY軸として、粗さ曲線をY=(x)で表したと
き、次の式で与えられた値をμm単位で表す。
【0061】
【数1】
【0062】この測定は基準長を1.25mmとして4
個測定し、平均値で表す。
【0063】3.耐溶剤性テスト 塗布処理フィルムの表面にメチルエチルケトンをスポイ
トで1滴(約0.02cc)滴下し、その上にガーゼを
置き、さらに50gの分銅をのせ、ガーゼを約約1m/
秒の速度で動かす。室温乾燥後、塗布層表面に傷が入っ
ているかどうかを目視並びに、200倍の微分干渉顕微
鏡写真で次のように判定する。 微分干渉顕微鏡写真で見ても傷の入っていないもの:5 微分干渉顕微鏡写真で見て傷の入っているもの :4 目視で極わずか傷の入っていることがわかるもの :3 目視で傷が入っていることがわかるもの :2 目視で激しく傷が入っていることがわかるもの :1
【0064】4.塗布外観 塗布処理フィルムを白い紙の上に置き、外観を目視で観
察し、次のように判定する。 塗布斑が全く見えないもの:○ 塗布斑が少し有るもの :△ 塗布斑の著しく悪いもの :×
【0065】[実施例1]ポリエチレングリコール(M
W=2500)、ジフェニルメタンジイソシアネート、
エチレンジアミン、ジメチロールプロピオン酸ソーダか
ら作られたポリウレタン(MW=27000)47重量
%、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル
8重量%、ファーネスブラック 40重量%及び大日本
インキ化学工業(株)製フッ素系界面活性剤メガファッ
クF−142D 5重量%からなる固形分濃度10%の
水性塗剤を調製した。
【0066】25℃のオルソクロロフェノール中で測定
した固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート
を、20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押し出し
して未延伸フィルムとし、次ぎに該未延伸フィルムを機
械軸方向に3.6倍延伸した後、フィルムの両面に前記
塗剤を4g/m2 (wet)キスコート法にて塗布し
た。引続き横方向に3.6倍延伸し、更に205℃で熱
処理して厚み75μmの両面皮膜二軸配向ポリエステル
フィルムを得た。
【0067】[比較例1]水性塗剤を塗布しない以外は
実施例1と同様に行って二軸配向ポリエステルフィルム
を得た。
【0068】[比較例2]実施例1のポリエチレングリ
コール(MW=2500)、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、エチレンジアミン及びジメチロールプロピオ
ン酸ソーダから作られたポリウレタン(MW=2700
0)を52重量%とし、メガファックF−142Dを抜
いた以外は実施例1と同様に行った。
【0069】[比較例3]実施例1のポリエチレングリ
コール(MW=2500)、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、エチレンジアミン及びジメチロールプロピオ
ン酸ソーダから作られたポリウレタン(MW=2700
0)を42重量%とし、メガファックF−142Dをポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル10重量%に
変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0070】[比較例4]実施例1のポリエチレングリ
コール(MW=2500)、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、エチレンジアミン及びジメチロールプロピオ
ン酸ソーダから作られたポリウレタン(MW=2700
0)を55重量%とし、トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテルを用いない以外は実施例1と同様に行
った。
【0071】[実施例2]実施例1のポリエチレングリ
コール(MW=2500)、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、エチレンジアミン及びジメチロールプロピオ
ン酸ソーダから作られたポリウレタン(MW=2700
0)を44重量%とし、メガファックF−142Dを3
重量%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル5
重量%に変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0072】[実施例3]実施例1におけるポリエチレ
ンテレフタレートの代わりに固有粘度0.64のポリエ
チレン−2,6−ナフタレートを用いた以外は実施例1
と同様に行った。
【0073】実施例1〜3及び比較例1〜4で得られた
結果を第1表に示す。
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、耐溶剤性にすぐれ、塗
布斑がなく外観が良好であり、表面固有抵抗の湿度依存
性がなく、低湿度であっても低い表面固有抵抗を有し、
安定した電気伝導性を示す導電性フィルムを提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 79:00 83:00 B29L 7:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子フィルムの片面または両面に
    (A)導電性カーボンブラック、(B)水溶性もしくは
    水分散性のウレタン系バインダーまたはこれと他のバイ
    ンダーの混合物、(C)分子内に2個以上のオキシラン
    基を有する化合物またはアミノ樹脂及び(D)フッ素系
    界面活性剤またはこれと他の界面活性剤を含有し、かつ
    これらの割合(重量%)が下記式(1)、(2)、
    (3) A成分:B成分=10:90〜80:20 ……(1) C成分:(A成分+B成分)=1:99〜30:70 ……(2) D成分:(A成分+B成分+C成分)=1:99〜20:80……(3) を満足する水性塗剤を塗布して得られた塗布層を有し、
    該塗布層の表面固有抵抗が1×104〜1×1013Ω/
    □である導電性フィルム。
  2. 【請求項2】 塗布層の厚さが0.01〜1μmであ
    り、塗布層表面の中心線表面粗さ(Ra)が30nm以下
    である請求項1記載の導電性フィルム。
  3. 【請求項3】 高分子フィルムがポリエステルフィルム
    である請求項1記載の導電性フィルム。
  4. 【請求項4】 結晶配向が完了する前のフィルムの少な
    くとも片面に請求項1記載の水性塗剤を塗布し、次いで
    乾燥、延伸、熱処理を施して結晶配向を完了させた請求
    項1記載の導電性フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1または4記載の導電性フィルム
    の少なくとも片面に磁気層を設けた磁気記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0822220A3 (en) * 1996-07-31 1998-08-05 Teijin Limited Laminate film
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JP2004148539A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Toyobo Co Ltd 導電性ポリエステルシートおよびそれからなる電子部品用包装容器

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