JPH07305164A - Mgのアーク蒸発方法 - Google Patents
Mgのアーク蒸発方法Info
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- JPH07305164A JPH07305164A JP11965494A JP11965494A JPH07305164A JP H07305164 A JPH07305164 A JP H07305164A JP 11965494 A JP11965494 A JP 11965494A JP 11965494 A JP11965494 A JP 11965494A JP H07305164 A JPH07305164 A JP H07305164A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した蒸発が得られるアーク蒸発法による
蒸発速度を上昇させ、高生産性で多量のMgを蒸発させ
る。 【構成】 陽極3との間でアーク放電を生じさせること
によりMg蒸発源2(陰極)からMgを蒸発させる際、
Mg蒸発源を120〜540℃の温度範囲に維持する。 【作用】 蒸発源の温度を120℃以上に維持すること
により、アーク放電4によって生じるジュール熱影響部
5を広げ、Mgの蒸発を促進させる。
蒸発速度を上昇させ、高生産性で多量のMgを蒸発させ
る。 【構成】 陽極3との間でアーク放電を生じさせること
によりMg蒸発源2(陰極)からMgを蒸発させる際、
Mg蒸発源を120〜540℃の温度範囲に維持する。 【作用】 蒸発源の温度を120℃以上に維持すること
により、アーク放電4によって生じるジュール熱影響部
5を広げ、Mgの蒸発を促進させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸着めっき等に消費さ
れるMg蒸気をアーク放電によって発生させる蒸発方法
に関する。
れるMg蒸気をアーク放電によって発生させる蒸発方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク蒸発法では、たとえば図1及び図
2に示すように、絶縁リング1で取り囲まれた固体の蒸
発源2を陰極とし、1トール以下の真空雰囲気中で陽極
3との間でアーク放電を発生させ、蒸発源2を蒸発させ
ている[新野仁,福富勝夫;「溶接学会誌」第54号
(1985)第354頁参照]。このとき、蒸発源2
は、溶融しないように冷却される。アーク放電4は、図
3に示すように、蒸発源2の表面で局部的に集中する。
放電が集中した部分は、発生したジュール熱で昇温し、
ジュール熱影響部5となる(a)。蒸発は、ジュール熱
影響部5から生じ、ジュール熱影響部5をえぐる
(b)。ジュール熱影響部5からの蒸発によってクレー
タがある程度深くなった段階では、新たな部分に再びア
ーク放電8が局部的に集中し(c)、蒸発が連続的に繰
り返される。アーク放電の局部集中(a)及び蒸発
(b)の繰返し周期は非常に短く、蒸発が連続的に進行
する。Mgの蒸発では、固体の蒸発源2を使用している
ことから、溶融状態からの蒸発のように下方から上方に
向かっての蒸発に限定されず、上方や側方からも蒸発さ
せることができる。すなわち、アーク蒸発法は、任意の
方向からの蒸発が可能であるので、実ラインに組み込ん
だときの自由度が高く、扱い易い蒸発法である。
2に示すように、絶縁リング1で取り囲まれた固体の蒸
発源2を陰極とし、1トール以下の真空雰囲気中で陽極
3との間でアーク放電を発生させ、蒸発源2を蒸発させ
ている[新野仁,福富勝夫;「溶接学会誌」第54号
(1985)第354頁参照]。このとき、蒸発源2
は、溶融しないように冷却される。アーク放電4は、図
3に示すように、蒸発源2の表面で局部的に集中する。
放電が集中した部分は、発生したジュール熱で昇温し、
ジュール熱影響部5となる(a)。蒸発は、ジュール熱
影響部5から生じ、ジュール熱影響部5をえぐる
(b)。ジュール熱影響部5からの蒸発によってクレー
タがある程度深くなった段階では、新たな部分に再びア
ーク放電8が局部的に集中し(c)、蒸発が連続的に繰
り返される。アーク放電の局部集中(a)及び蒸発
(b)の繰返し周期は非常に短く、蒸発が連続的に進行
する。Mgの蒸発では、固体の蒸発源2を使用している
ことから、溶融状態からの蒸発のように下方から上方に
向かっての蒸発に限定されず、上方や側方からも蒸発さ
せることができる。すなわち、アーク蒸発法は、任意の
方向からの蒸発が可能であるので、実ラインに組み込ん
だときの自由度が高く、扱い易い蒸発法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アーク蒸発法は、取り
扱い易い方法であるものの、電子ビーム加熱蒸発法と比
較して蒸発速度が遅い欠点がある。しかし、固相のまま
蒸発する昇華性金属であるMgを電子ビーム加熱蒸発
法,電気抵抗加熱蒸発法等で蒸発させると、蒸発中に表
面積が変化し、しかもMg固体ブロック間の熱伝導が不
均一なことから、蒸発速度が一定化しない。そのため、
厚みが一定した蒸着層を形成することが要求される蒸着
Mgめっきライン等では、電子ビーム加熱蒸発法,電気
抵抗加熱蒸発法等の蒸発法に起因して品質が不安定にな
り易い。これに対し、アーク蒸発法では、放電面である
陽極3に対向している蒸発源2の表面のみから蒸発が生
じるので、一定した蒸発速度が得られる。したがって、
アーク蒸発法によるMgの蒸発速度を向上させることが
できれば、品質が安定化したMgめっきの生産性が向上
する。本発明は、このような要望に応えるべく案出され
たものであり、Mg蒸発源を高温に保持することによっ
て蒸発速度を上昇させ、一定量のMg蒸気を安定条件下
で発生させることを目的とする。
扱い易い方法であるものの、電子ビーム加熱蒸発法と比
較して蒸発速度が遅い欠点がある。しかし、固相のまま
蒸発する昇華性金属であるMgを電子ビーム加熱蒸発
法,電気抵抗加熱蒸発法等で蒸発させると、蒸発中に表
面積が変化し、しかもMg固体ブロック間の熱伝導が不
均一なことから、蒸発速度が一定化しない。そのため、
厚みが一定した蒸着層を形成することが要求される蒸着
Mgめっきライン等では、電子ビーム加熱蒸発法,電気
抵抗加熱蒸発法等の蒸発法に起因して品質が不安定にな
り易い。これに対し、アーク蒸発法では、放電面である
陽極3に対向している蒸発源2の表面のみから蒸発が生
じるので、一定した蒸発速度が得られる。したがって、
アーク蒸発法によるMgの蒸発速度を向上させることが
できれば、品質が安定化したMgめっきの生産性が向上
する。本発明は、このような要望に応えるべく案出され
たものであり、Mg蒸発源を高温に保持することによっ
て蒸発速度を上昇させ、一定量のMg蒸気を安定条件下
で発生させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のアーク蒸発方法
は、その目的を達成するため、Mg蒸発源を陰極として
陽極との間でアーク放電を生じさせることによりMgを
蒸発させる際、Mg蒸発源の放電面温度を120〜54
0℃の範囲に維持することを特徴とする。
は、その目的を達成するため、Mg蒸発源を陰極として
陽極との間でアーク放電を生じさせることによりMgを
蒸発させる際、Mg蒸発源の放電面温度を120〜54
0℃の範囲に維持することを特徴とする。
【0005】
【作用】昇華性金属であるMgは、冷却しない場合で
も、溶融することなく固体状態を維持する。そのため、
蒸発に際しMg蒸発源を加熱することができ、蒸発源の
温度上昇に伴って蒸発可能なジュール熱影響部5が大き
くなる。その結果、蒸発可能な温度領域が広がり、蒸発
量が増加する。Mg蒸発源2の温度上昇による影響は、
120℃以上で現れる。蒸発源2の温度が120℃未満
では、実質的な蒸発量の増加がみられない。しかし、M
g蒸発源2の温度が540℃を超えると、陽極3に対向
した放電面だけでなく、下部にある機器等に対する蒸着
が発生し、絶縁破壊等の障害が現れる。したがって、M
g蒸発源は、放電面温度を540℃以下にする必要があ
る。
も、溶融することなく固体状態を維持する。そのため、
蒸発に際しMg蒸発源を加熱することができ、蒸発源の
温度上昇に伴って蒸発可能なジュール熱影響部5が大き
くなる。その結果、蒸発可能な温度領域が広がり、蒸発
量が増加する。Mg蒸発源2の温度上昇による影響は、
120℃以上で現れる。蒸発源2の温度が120℃未満
では、実質的な蒸発量の増加がみられない。しかし、M
g蒸発源2の温度が540℃を超えると、陽極3に対向
した放電面だけでなく、下部にある機器等に対する蒸着
が発生し、絶縁破壊等の障害が現れる。したがって、M
g蒸発源は、放電面温度を540℃以下にする必要があ
る。
【0006】
【実施例】直径64mm及び長さ120mmのMg円筒
ブロックを蒸発源2とし、図1,図2に示すように、絶
縁リング1の中に入れて陽極3に対向させた。蒸発源2
を陰極とし、陽極3との間で100A,25Vのアーク
放電を発生させて、Mgを蒸発させた。Mg蒸発源2の
対向表面9は、下面からの冷却及び上面からの輻射加熱
を調整することにより温度管理した。蒸発系全体を減圧
雰囲気に配置し、N2 ガスを導入するときの真空度を5
×10-3トール、N2 ガスを導入しないときの真空度を
1×10-5トールにした。N2 ガスを導入し5×10-3
トールの真空度でMgを蒸発させ、Mg蒸発量と対向表
面(放電面)の温度との関係を調査した。調査結果を示
す図4から明らかなように、放電面温度が120℃以上
になったときMgの蒸発量が増加し始める。しかし、5
40℃を超える放電面温度では、Mgブロックの側面及
び下面からの蒸発が急激に増加し、絶縁リング1とMg
ブロックとの固着や下方にある絶縁体へのMg蒸着にゆ
おる絶縁不良等のトラブルが発生した。Mgブロックと
固着した絶縁体リング1は、反応性が高いMgによって
侵食されていた。N2 ガスを導入することなく真空度1
×10-5トールの雰囲気でMg蒸着したとき、Mg蒸発
量は、放電面温度との間に図5に示す関係をもってい
た。この場合にも、N2 ガスを導入した真空雰囲気でM
g蒸発させた場合と同様に、放電面温度が120〜54
0℃の範囲にあるとき安定条件下で大きなMg蒸発量が
得られた。
ブロックを蒸発源2とし、図1,図2に示すように、絶
縁リング1の中に入れて陽極3に対向させた。蒸発源2
を陰極とし、陽極3との間で100A,25Vのアーク
放電を発生させて、Mgを蒸発させた。Mg蒸発源2の
対向表面9は、下面からの冷却及び上面からの輻射加熱
を調整することにより温度管理した。蒸発系全体を減圧
雰囲気に配置し、N2 ガスを導入するときの真空度を5
×10-3トール、N2 ガスを導入しないときの真空度を
1×10-5トールにした。N2 ガスを導入し5×10-3
トールの真空度でMgを蒸発させ、Mg蒸発量と対向表
面(放電面)の温度との関係を調査した。調査結果を示
す図4から明らかなように、放電面温度が120℃以上
になったときMgの蒸発量が増加し始める。しかし、5
40℃を超える放電面温度では、Mgブロックの側面及
び下面からの蒸発が急激に増加し、絶縁リング1とMg
ブロックとの固着や下方にある絶縁体へのMg蒸着にゆ
おる絶縁不良等のトラブルが発生した。Mgブロックと
固着した絶縁体リング1は、反応性が高いMgによって
侵食されていた。N2 ガスを導入することなく真空度1
×10-5トールの雰囲気でMg蒸着したとき、Mg蒸発
量は、放電面温度との間に図5に示す関係をもってい
た。この場合にも、N2 ガスを導入した真空雰囲気でM
g蒸発させた場合と同様に、放電面温度が120〜54
0℃の範囲にあるとき安定条件下で大きなMg蒸発量が
得られた。
【0007】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、Mg蒸発源の温度を120〜540℃の範囲に維持
することにより、蒸発源の放電面のみから多量のMg蒸
気を蒸発させている。そのため、蒸発速度が大きいもの
の安定した蒸発が行われなかった電子ビーム加熱蒸発や
電気抵抗加熱蒸発に代えて、安定条件下で高蒸発量のM
gを蒸発させることができ、蒸着Mgめっきライン等の
生産性及び品質安定性が改善される。
は、Mg蒸発源の温度を120〜540℃の範囲に維持
することにより、蒸発源の放電面のみから多量のMg蒸
気を蒸発させている。そのため、蒸発速度が大きいもの
の安定した蒸発が行われなかった電子ビーム加熱蒸発や
電気抵抗加熱蒸発に代えて、安定条件下で高蒸発量のM
gを蒸発させることができ、蒸着Mgめっきライン等の
生産性及び品質安定性が改善される。
【図1】 アーク蒸発法において陽極に対向させた蒸発
源(陰極)
源(陰極)
【図2】 アーク蒸発法における蒸発源(陰極)及び陽
極に対する給電図
極に対する給電図
【図3】 アーク放電によってMgが連続的に蒸発する
ことを説明する図
ことを説明する図
【図4】 N2 ガスを導入した真空雰囲気下で放電面温
度がMg蒸発量に与える影響
度がMg蒸発量に与える影響
【図5】 N2 ガスを導入しない真空雰囲気下で放電面
温度がMg蒸発量に与える影響 1:絶縁リング 2:蒸発源(陰極) 3:陽極
4:アーク放電 5:ジュール熱影響部 6:M
g蒸気 7:クレータ 8:新たな表面部に局部集
中したアーク放電 9:陽極に対向する蒸発源の表面
(放電面)
温度がMg蒸発量に与える影響 1:絶縁リング 2:蒸発源(陰極) 3:陽極
4:アーク放電 5:ジュール熱影響部 6:M
g蒸気 7:クレータ 8:新たな表面部に局部集
中したアーク放電 9:陽極に対向する蒸発源の表面
(放電面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤実 堺市石津西町5番地 日新製鋼株式会社鉄 鋼研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 Mg蒸発源を陰極として陽極との間でア
ーク放電を生じさせることによりMgを蒸発させる際、
Mg蒸発源の放電面温度を120〜540℃の範囲に維
持することを特徴とするMgのアーク蒸発方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11965494A JPH07305164A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | Mgのアーク蒸発方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11965494A JPH07305164A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | Mgのアーク蒸発方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07305164A true JPH07305164A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14766786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11965494A Withdrawn JPH07305164A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | Mgのアーク蒸発方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07305164A (ja) |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP11965494A patent/JPH07305164A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |