JPH07305784A - 電磁ソレノイドおよびノズル装置 - Google Patents

電磁ソレノイドおよびノズル装置

Info

Publication number
JPH07305784A
JPH07305784A JP12051894A JP12051894A JPH07305784A JP H07305784 A JPH07305784 A JP H07305784A JP 12051894 A JP12051894 A JP 12051894A JP 12051894 A JP12051894 A JP 12051894A JP H07305784 A JPH07305784 A JP H07305784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
permanent magnet
coil
magnetic
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12051894A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Emoto
欣也 江本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSU DENSHI KK
Original Assignee
MARUSU DENSHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUSU DENSHI KK filed Critical MARUSU DENSHI KK
Priority to JP12051894A priority Critical patent/JPH07305784A/ja
Publication of JPH07305784A publication Critical patent/JPH07305784A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Spray-Type Burners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルから発生する磁界によりプランジャを
確実に駆動できる電磁ソレノイドおよび流体の噴射と遮
断を確実にできるノズル装置を得る。 【構成】 プランジャ33は内部に永久磁石35を有し
ている。コイル4に通電されると、その磁界によりプラ
ンジャ33が(ロ)方向へ駆動され、且つ磁化された磁
性体ベース31によりプランジャ33が吸着される。こ
れにより噴射ノズル部16の噴射孔16aが開放され、
同時に軸18に形成された戻り弁18aがシールリング
23に圧接し、ドレーン管24への戻り経路が閉鎖され
る。プランジャ33に永久磁石35が収納されているた
め、コイル4の巻線数が少なく、または電流量が少なく
ても、プランジャが確実に駆動される。また永久磁石3
5は非磁性材料の筒体34に保護されているため、プラ
ンジャ33が摺動するときに永久磁石35が損傷するこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プランジャに永久磁石
が用いられた電磁ソレノイド、および、この電磁ソレノ
イドの動作機能を利用した、気化灯油の噴射バーナーな
どとして用いられるノズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11と図12は、従来の電磁ソレノイ
ドを用いたノズル装置を、動作別に示す断面図である。
このノズル装置は、例えば灯油を使用するストーブの噴
射バーナーなどとして用いられる。ノズル装置には、駆
動機構として電磁ソレノイド1が設けられている。電磁
ソレノイド1は、磁性材料製の外装ヨーク2の内部に、
非磁性材料製のボビン3が収納され、このボビン3にコ
イル4が巻かれている。ボビン3の中空部の内部後端
に、鉄などの磁性材料により形成された磁性体ベース5
が設けられ、この磁性体ベース5は外装ヨーク2にかし
めなどの手段で固定されている。磁性体ベース5の前方
には、非磁性材料製の円筒状のキャップ6が嵌着され、
磁性体ベース5とキャップ6との嵌着部にはシールリン
グ7が介装されている。キャップ6の図示右側の端部6
aは絞り加工により内側に折曲げ成形されている。また
ボビン3よりも図示右側でのキャップ6の外面には、磁
性材料製の前部ベース8が設けられている。
【0003】キャップ6内にはプランジャ9が摺動自在
に挿入されている。このプランジャ9は鉄などの磁性材
料により形成されており、図示左端にはテーパ面9aが
形成されている。前記磁性体ベース5には、プランジャ
9のテーパ面9aに対面するテーパ穴5aが形成されて
いる。前記磁性体ベース5の中心穴5b内には、プラン
ジャ9を(イ)方向へ弾性押圧する復帰ばね部材10が
内装されている。上記電磁ソレノイド1は、従来より一
般的に使用されている構造であり、コイル4の非通電時
には、復帰ばね部材10の弾性力によりプランジャ9が
(イ)方向へ移動しており(図11)、コイル4に通電
されると、磁性体ベース5が磁化され、磁性体ベース5
によりプランジャ9が(ロ)方向へ引き付けられる(図
12)。磁性体ベース5とプランジャ9は、テーパ穴5
aとテーパ面9aとが対向する構造とすることにより、
両部材間の磁気吸着面積を広くできるようになってい
る。
【0004】前部ベース8の前方には、ノズルハウジン
グ11が接合されている。前部ベース8とノズルハウジ
ング11との接合部にはシールリング12が介装され、
ナット13により、前部ベース8とノズルハウジング1
1とが固着されている。ノズルハウジング11には、気
化された灯油が供給される供給通路11aと、これに連
通して図示左右方向に延びる流体通路11bが形成され
ている。この流体通路11bは、前記キャップ6内での
プランジャの移動空間A内に連通し、さらにプランジャ
9の外周の溝などを経て磁性体ベース5の中心穴5b内
に連通されている。
【0005】ノズルハウジング11の流体通路11b内
には、第1の軸15が挿入されている。この第1の軸1
5の左端は、プランジャ9に形成された凹部9b内に挿
入され、リング17が嵌着されている。ノズルハウジン
グ11には、流体通路11bの右端に連通する噴射ノズ
ル部16が形成されており、この噴射ノズル部16に
は、弁受け部16bと噴射孔16aが形成されている。
第1の軸15の図示右端には、前記弁受け部16bに接
離して噴射ノズル部16を開閉するノズル弁15aが形
成されている。ノズル弁15aの先端には噴射孔16a
の詰まりを防止する小径軸15bが一体に形成されてい
る。
【0006】プランジャ9に穿設された軸穴9cには第
2の軸18が摺動自在に挿入されている。第2の軸18
の図示右端は、プランジャ9の凹部9b内に挿入され、
リング19が嵌着されている。そして第1の軸15のリ
ング17と、第2の軸18のリング19との間にはスト
ローク吸収用のばね部材21が収納されている。前記磁
性体ベース5の中心穴5bの図示左端にはしんちゅうな
どの金属により形成されたホルダー22が固着され、こ
のホルダー22に穴22aが形成され、この穴22aに
シールリング23が固着されている。前記第2の軸18
の図示左端はテーパ面に形成されて、穴22aを開閉す
る戻り弁18aとなっている。
【0007】図12に示すように、コイル4に通電され
て、プランジャ9が(ロ)方向へ吸着されているとき
に、ノズル弁15aが弁受け部16bから離れて噴射ノ
ズル部16が開き、供給通路11aおよび流体通路11
bを介して供給される気化された灯油が、噴射孔16a
から噴射される。このとき第2の軸18の図示左端に形
成されたテーパ状の戻り弁18aがシールリング23に
密着し、液体通路11b内の気化灯油が、穴22aから
ドレーン管24に流れないように、戻り経路が遮断され
る。なお、図12の状態では、第2の軸18がシールリ
ング23に密着した後に、プランジャ9が(ロ)方向へ
吸着される際、吸収用のばね部材21が収縮され、これ
によりプランジャ9と第2の軸18とのストロークの差
が吸収される。
【0008】図11に示すように、コイル4への通電が
断たれると、プランジャ9が復帰ばね部材10により
(イ)方向へ復帰させられる。このとき第1の軸15の
右端部のノズル弁15aが弁受け部16bに当たって噴
射ノズル部16が閉鎖され、噴射孔16aからの気化灯
油の噴射が停止する。このとき気化灯油の供給も止めら
れるが、ノズルハウジング11内に残留している気化灯
油は、プランジャの移動空間Aおよび磁性体ベース5の
中心穴5b内を経て、ホルダー22の穴22aからドレ
ーン管24に逃がされ、ドレーン管24から、燃料タン
クなどに戻される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11と図1
2に示す電磁ソレノイド1およびノズル装置には、以下
に列記する問題点がある。 (1)第1の軸15は復帰ばね部材10の弾性力により
(イ)方向へ付勢され、その付勢力により、ノズル弁1
5aが弁受け部16bに嵌着し、噴射ノズル部16を閉
鎖している。この閉鎖力を与えるために復帰ばね部材1
0は、かなり強い弾性力を発揮するものとなっている。
したがって、プランジャ9を(ロ)方向へ引き込む際に
必要となる力が大きくなり、コイル4への供給電流を多
くしなくてはならない。あるいはコイルの巻き線数を多
くしなければならない。そのため消費電力が多くなり、
またはコイル4の径寸法が大きくなって、装置全体が大
型化する。
【0010】(2)復帰ばね部材10が何らかの理由で
破損した場合には、第1の軸15が(イ)方向へ確実に
押圧されなくなり、噴射ノズル部16の閉鎖が不十分と
なって、気化灯油の噴射を確実に遮断できなくなり、バ
ーナーとして使用する場合には、安全性に問題が生じる
ことになる。
【0011】(3)磁化された磁性体ベース5にプラン
ジャ9が磁気吸着される構造であるため、磁性体ベース
5とプランジャ9が共に磁性材料製でなければならず、
両部材5と9が鉄などにより切削加工されたものとな
り、加工コストが高くなっている。特にテーパ穴5aと
テーパ面9aの加工が必要であるため製造コストが高く
なっている。
【0012】(4)共に鉄により切削加工された磁性体
ベース5にプランジャ9が磁気吸着される際に、テーパ
面9aとテーパ穴5aとの接触衝撃音が大きくなる。石
油ストーブなどの場合に、点火する度にソレノイドの大
きな衝撃音が発生することになり、商品のイメージを低
下させることになる。
【0013】(5)プランジャ9と第2の軸18との移
動ストローク吸収用のばね部材21が、プランジャ9の
凹部9b内に配置されているが、切削加工品のプランジ
ャ9に前記凹部9bを追加工することにより、さらに製
造コストが高くなる。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、少ない消費電力によりプランジャを確実に駆動で
き、またプランジャの駆動時の衝撃音なども小さくでき
るようにし、さらに安価に製造できる電磁ソレノイドを
提供することを目的としている。
【0015】また、本発明は上記電磁ソレノイドを使用
して、流体を確実に遮断しまたは噴射させることができ
るようにしたノズル装置を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による電磁ソレノ
イドは、コイルと、コイルから発せられる磁界により磁
化される磁性体ベースと、コイルから発せられる磁界内
を移動するプランジャと、このプランジャと共に移動す
る軸とを有し、前記プランジャ内に永久磁石が収納され
ていることを特徴とするものである。
【0017】例えばプランジャの構造は、非磁性の筒体
を有するものであり、この筒体の内部に永久磁石が収め
られているものである。
【0018】また、永久磁石を円筒形状とし、プランジ
ャと軸との移動ストロークの差を吸収するばね部材を、
前記永久磁石の内部に収納する構造とすることが好まし
い。
【0019】本発明によるノズル装置は、コイルと、コ
イルから発せられる磁界により磁化される磁性体ベース
と、コイルから発せられる磁界内を移動し内部に永久磁
石が収納されたプランジャと、このプランジャと共に移
動する軸と、プランジャの移動空間に連通し且つ前記軸
が挿入された流体通路と、前記軸が一方へ移動したとき
に前記流体通路内の流体の噴射を可能にする噴射ノズル
部と、前記噴射ノズル部が閉鎖される方向へ軸が移動し
たときに前記流体通路とプランジャの移動空間を経由す
る戻り経路を形成し、噴射ノズルが開かれる方向へ軸が
移動したときに前記戻り経路を閉じる戻り弁が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0020】上記において、戻り弁を、プランジャの移
動空間と噴射ノズルとの間に配置することが好ましい。
【0021】
【作用】本発明の電磁ソレノイドでは、プランジャに永
久磁石を設けたことにより、コイルから発せられる磁界
が比較的弱くても、前記永久磁石がこれを補佐するよう
に機能し、プランジャが確実に動作させられる。またコ
イルの線の巻き数を少なくでき、あるいはコイルへ通電
する電流を少なくできることになり、コイルの小径化ま
たは消費電力の低減化を図ることができる。
【0022】例えばプランジャの構造として、非磁性の
筒体の内部に永久磁石が収められた構造とすれば、プラ
ンジャが摺動する際に前記筒体が内部の永久磁石を保護
するように機能し、可動部であるプランジャに永久磁石
が収納されていても、この永久磁石が破損するようなこ
とがない。また、プランジャの移動側両端が磁性材料製
であっても、プランジャの上記非磁性の筒体が磁性材料
部分に当たることになるため、永久磁石を有するプラン
ジャが磁性材料部分に強く磁気吸着されてしまうのを防
止できる。よって、磁性体ベースの磁化または復帰ばね
部材の弾性力などによりプランジャがスムーズに移動さ
せられるようになる。また上記筒体が磁性体ベースなど
に当たる構造とすることにより、動作時の衝撃音を従来
の電磁ソレノイドなどに比べて非常に小さくできる。
【0023】また、永久磁石を円筒形状とし、プランジ
ャと軸との移動ストロークの差を吸収する吸収ばねを、
前記永久磁石の内部に収納する構造とすれば、電磁ソレ
ノイド全体の構造を簡単にでき、また小型化できる。
【0024】本発明によるノズル装置は、上記の電磁ソ
レノイドと同じ構造のソレノイドが含まれている。永久
磁石を含むプランジャの移動により、軸が一方へ移動さ
せられると、噴射ノズル部が開いて気化された流体など
が噴射される。このとき前記軸の移動により流体の戻り
経路が閉鎖される。プランジャが逆の方向へ移動し、前
記噴射ノズル部が閉鎖されると、前記戻り経路が形成さ
れ、流体通路内に残留する気化流体などが戻り経路から
戻される。
【0025】上記において、戻り弁が、プランジャの移
動空間と噴射ノズルとの間に配置されていると、流体通
路内に残留する気化された液体などがプランジャの移動
空間内に入ることがなくなる。また、プランジャの移動
空間と噴射ノズルとの間に、戻り弁を支持する支持部を
配置することができ、プランジャの移動空間よりも後方
の領域での支持構造を簡単にできるようになる。
【0026】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1と図2は本発明の第1実施例の電磁ソレノイド
を用いたノズル装置を示す断面図であり、図1は噴射ノ
ズル部が閉じられた状態を示し、図2は噴射ノズル部が
開かれた状態を示す。図3と図4は第1実施例の変形例
を示す断面図であり、図3は噴射ノズル部が閉じられた
状態を示し、図4は噴射ノズル部が開かれた状態を示
す。図1と図2に示すノズル装置の電磁ソレノイド1A
では、外装ヨーク2内にコイル4が巻かれたボビン3が
収納され、ボビン3の内部後端には磁性材料製の磁性体
ベース31が固定され、ボビン3よりも前方には前部ベ
ース8が設けられており、この点において図11と図1
2に示した従来例と同じである。
【0027】ただし、上記磁性体ベース31は、プラン
ジャ33との突き当て面31aが、軸中心線に対して垂
直な平面となっている。磁性体ベース31にはシールリ
ング7を介して非磁性材料製のキャップ(筒体)32が
取付けられている。このキャップ32の図示右端は図1
1と図12に示す従来例のように絞り加工されていな
い。そして、磁性材料により形成された前部ベース8の
内面が軸中心線に対して垂直な突き当て面8aとなり、
この突き当て面8aがキャップ32の内側の空間に露出
し、プランジャ33に突き当てられるようになってい
る。
【0028】前部ベース8の前方には、シールリング1
2を介してノズルハウジング11が接合され、ナット1
3で固定されている。ノズルハウジング11には気化さ
れた灯油が供給される供給通路11aと、図示左右方向
に延びる流体通路11bとが形成されている。ノズルハ
ウジング11の図示右端部は、噴射ノズル部16であ
り、この噴射ノズル部16に、前記流体通路11bに連
通する噴射孔16aと弁受け部16bとが形成されてい
る。また、流体通路11bは、前部ベース8の内部空間
(プランジャの移動空間A)に連通している。
【0029】キャップ32の内部で且つ磁性体ベース3
1と前部ベース8との間に、前記プランジャ33が設け
られている。プランジャ33は、筒体34とその内部に
収納された永久磁石35とを有している。永久磁石35
は円筒形状であり、筒体34は非磁性材料の板材から絞
り成形されたものである。この筒体34と前記キャップ
32は共に非磁性材料板により形成されているが、この
非磁性材料板は例えばステンレススチール板などであ
る。筒体34の図示左端は、内側に折曲げられた当接部
34aとなり、右端は同様にして内側に折曲げられた当
接部34bとなっている。当接部34aは軸中心線に対
して垂直面となり、前記磁性体ベース31の突き当て面
31aに平面当接できるものとなっている。また、当接
部34bは軸中心線に対して垂直面となり、前部ベース
8の突き当て面8aに平面当接できるものとなってい
る。
【0030】永久磁石35の左右両端面と筒体34の前
記各当接部34a,34bとの間には、磁性体リング3
6と37が設けられている。この磁性体リング36と3
7は、例えば鉄などの磁性材料により形成され、永久磁
石35の両端面に磁気吸着により固定されあるいは磁気
吸着と接着とにより固定されている。ノズルハウジング
11の流体通路11b内には、図11と図12に示した
従来例と同様の構造の第1の軸15が挿入されている。
第1の軸15の図示右端には、弁受け部16bに接離し
て前記噴射ノズル部16を開閉するノズル弁15aが、
またその先端には噴射孔16aの詰まりを防止するため
の小径軸15bが一体に形成されている。第1の軸15
の左端は、プランジャ33内の磁性体リング37内に挿
入され、内側にリング17が嵌着されて抜け止めされて
いる。プランジャ33の図示左側には第2の軸18が設
けられている。この第2の軸18は、プランジャ33の
磁性体リング36内に挿入され、内側からリング19が
嵌着されて抜け止めされている。そして両リング17と
19の間にストローク吸収用のばね部材21が介装され
ている。このばね部材21は、圧縮コイルスプリングで
ある。このばね部材21は、円筒状の永久磁石35の内
部空間に収納されている。
【0031】磁性体ベース31の中心穴31bの図示左
端にはしんちゅうなどの金属で形成されたホルダー22
が嵌着されている。このホルダー22と、プランジャ3
3内の磁性体リング36との間に復帰ばね部材10が介
装されている。この復帰ばね部材10は、圧縮コイルス
プリングである。ホルダー22の穴22aの周囲にはシ
ールリング23が保持されている。磁性体ベース31の
図示左側部分には、ドレーン通路31cが形成されてお
り、このドレーン通路31cは、ホルダー22の穴22
aおよび磁性体ベース31の中心穴31bを経てプラン
ジャの移動空間Aに連通している。また磁性体ベース3
1の後端にはドレーン管24が接続され、このドレーン
管24の内部が前記ドレーン通路31cに連通してい
る。前記第2の軸18の図示左端はテーパ面に形成され
た戻り弁18aとなっており、この戻り弁18aが前記
シールリング23内に挿入されている。
【0032】次に、上記第1実施例の電磁ソレノイド1
Aおよびこれを使用したノズル装置の動作について説明
する。図1はコイル4に通電されていない状態を示し、
図2は通電された状態を示している。図1に示すよう
に、コイル4に通電されていないときには、復帰ばね部
材10の弾性付勢力によりプランジャ33が(イ)方向
へ移動し、これと共に第1の軸15が(イ)方向へ移動
してノズル弁15aが弁受け部16b内に嵌着され、噴
射ノズル部16が閉鎖されている。また小径軸15bは
噴射孔16a内に挿入されている。
【0033】コイル4に通電されると、磁性体ベース3
1が磁化され、またコイル4にて発生する磁界によりプ
ランジャ33内の永久磁石35に(ロ)方向への駆動力
が与えられ、図2に示すようにプランジャ33が(ロ)
方向へ駆動されて磁性体ベース31に磁気吸着される。
ここで、図1の状態でプランジャ33が前部ベース8の
突き当て面8aに面当接していたとしても、磁性材料製
の前部ベース8と永久磁石35との間には、非磁性材料
製の筒体34の当接部34bが介在し、当接部34bの
板厚分だけ永久磁石35と突き当て面8aとが離れてい
る。したがって、永久磁石35と前部ベース8とが強固
に磁気吸着されて密着することがなく、コイル4への通
電により、プランジャ33は突き当て面8aから簡単に
離れて(ロ)方向へ速やかに移動できる。また、非磁性
材料製の筒体34に、突き当て面8aに対面する当接部
34bが形成されていることにより、キャップ32側
に、突き当て面8aの内側に延びる絞り加工の折曲部を
設ける必要がなくなる。
【0034】コイル4へ通電されたとき、プランジャ3
3内の永久磁石35が(ロ)方向への駆動力を補助する
機能を発揮することになる。また永久磁石35により、
磁性体ベース31とプランジャ33との磁気吸着力が補
完される。図2に示すように、プランジャ33が(ロ)
方向へ駆動されると、第1の軸15が(ロ)方向へ引か
れ、軸15に形成されたノズル弁15aが弁受け部16
bから離れて噴射ノズル部16が開かれ、気化された灯
油は供給通路11aから流体通路11bを経て、噴射孔
16aから噴射され、バーナーが点火される。このとき
第2の軸18も(ロ)方向へ移動し、軸18にテーパ面
として形成された戻り弁18aがシールリング23に圧
着し、ドレーン通路31cとドレーン管24への戻り経
路が閉鎖される。よって、気化された灯油がドレーン管
24へ流れるのが防止される。
【0035】プランジャ33が(ロ)方向へ駆動された
図2の状態では、第2の軸18がストローク吸収用のば
ね部材21の弾圧力により(ロ)方向へ弾圧付勢され、
この弾圧力により軸18の戻り弁18aがシールリング
23に加圧され、この部分の通路が閉鎖される。また軸
18の戻り弁18aがシールリング23に圧接された状
態よりもプランジャ33はさらに(ロ)方向へ移動し
て、磁性体ベース31の突き当て面31aに吸着されて
密着するが、図2に示すように、軸18の(ロ)方向へ
の移動ストロークと、プランジャ33の(ロ)方向への
移動ストロークの差は、ばね部材21が収縮することに
より吸収される。
【0036】コイル4への通電が断たれると、磁性体ベ
ース31とプランジャ33との磁気吸着が解除され(コ
イルにより生じる磁気吸着力が解除され)、復帰ばね部
材10の弾性力により、プランジャ33が(イ)方向へ
駆動され、図1に示す状態に復帰する。図2の状態で
は、磁性材料製の磁性体ベース31の突き当て面31a
と永久磁石35との間に、非磁性材料製の筒体34の当
接部34aが介在しているため、当接部34aの板厚に
より、永久磁石35の磁気力による両部材の吸着力が調
節され、両部材の密着力が低下させられている。よって
コイル4への通電が断たれたときに、復帰ばね部材10
の弾性力によりプランジャ33は速やかに(イ)方向へ
の移動を開始でき、磁性体ベース31と永久磁石35と
が密着して動かなくなるのを防止できるようになってい
る。
【0037】プランジャ33が(イ)方向へ図1の位置
まで移動すると、復帰ばね部材10の弾圧力によりプラ
ンジャ33が(イ)方向へ弾圧されるが、プランジャ3
3の筒体34の右側の当接部34bが、軸15の溝の段
差15bに突き当たることにより、第1の軸15に対し
て復帰ばね部材10の弾圧力が作用し、これにより軸1
5の右端のノズル弁15aが弁受け部16bに確実に嵌
着され噴射ノズル部16が閉じられ、バーナーの噴射が
停止する。このとき、第2の軸18の戻り弁18aがシ
ールリング23から離れ、磁性体ベース31にて、中心
穴31bとドレーン通路31cとが連通する。コイル4
への通電の停止と共に、供給通路11aへの気化された
灯油の供給が断たれるが、供給通路11aや流体通路1
1b内に残留している気化された灯油は、プランジャの
移動空間Aからプランジャ33の外周を通過し、中心穴
31bを経てドレーン通路31c内に逃げ、さらにドレ
ーン管24から燃料タンクなどに戻される。
【0038】上記実施例では、電磁ソレノイド1Aのプ
ランジャ33の内部に永久磁石35が収納されているた
め、コイル4への通電時に、永久磁石35が電磁力を補
完することになる。すなわち、コイル4からの磁界によ
り永久磁石35に(ロ)方向への移動力が生じ、さらに
磁性体ベース31とプランジャ33との磁気吸着力も永
久磁石35により補完される。よって、コイル4の線の
巻き数が少なくても、あるいはコイル4へ通電される電
流量が少なくても、プランジャ33が確実に(ロ)方向
へ駆動されることになる。コイル4の線の巻き数を少な
くできることにより、電磁ソレノイド1Aおよびノズル
装置全体を小型化できる。また消費電力も低減できる。
【0039】また図11と図12に示す従来の電磁ソレ
ノイド1では、コイル4への通電で磁化された磁性体ベ
ース5により、磁性材料製のプランジャ9が磁気吸着さ
れる構造であるため、磁性体ベース5にテーパ穴5aが
プランジャ9にテーパ面9aが形成されて、テーパ穴5
aとテーパ面9aとの磁気吸着面積を大きくする構造と
なっているが、上記実施例では、コイル4への通電時に
永久磁石35が(ロ)方向への移動力を補完するため、
磁性体ベース31に従来のようなテーパ面を形成する必
要がない。すなわち、磁性体ベース31の突き当て面3
1aと、プランジャ33の筒体34の当接部34aとが
共に平面にて対向し、図2の状態で両部材の間隔が離れ
ていても、永久磁石35によりプランジャ33が確実に
(ロ)方向へ移動させられることになる。
【0040】磁性体ベース31にテーパ穴を設ける必要
がなくなるため、磁性体ベース31の加工コストを低減
させることが可能である。またプランジャ33も従来の
ような磁性材料を切削加工したものではなく、プレス加
工にて形成可能な筒体34の内部に永久磁石35を配置
した構造であるため、製造が容易である。またストロー
ク吸収用のばね部材21をリング状の永久磁石35の内
部に配置しているため、このばね部材21の配置のため
の特別な追加工は不要である。また、プランジャ33
は、外周の筒体34がキャップ32の内側を摺動し、永
久磁石35がキャップ32の内面を直接摺動しない構造
であるため、動作中に永久磁石が破損することもない。
また、プランジャ33の移動力が永久磁石35で補充さ
れるため、筒体34の当接部34aの面積が小さくて
も、コイル4への通電時にプランジャ33を(ロ)方向
へ確実に駆動できる。筒体34の当接部34aの面積が
小さいので、プランジャ33が(ロ)方向へ吸着された
際の衝撃音がきわめて小さいものとなる。
【0041】また、このノズル装置では、コイル4に通
電されていない図1の状態で、プランジャ33は永久磁
石35により前部ベース8に引き付けられている。よっ
て例えば図1の状態で復帰ばね部材10が損傷しあるい
は劣化などし、復帰ばね部材10の(イ)方向への弾圧
力が不十分となった場合であっても、永久磁石35と前
部ベース8との磁気吸着力により、第1の軸15が
(ロ)方向へ動くことがなく、噴射ノズル部16が確実
に閉鎖されたままとなり、噴射孔16aからの気化され
た灯油の洩れが生じるのを防止できる。
【0042】また、損傷や劣化などで復帰ばね部材10
の弾性力が低下した場合、図2の状態にてコイル4への
通電を断ったときに、プランジャ33が(イ)方向へ復
帰できなくなる。この場合、プランジャ33内の永久磁
石35を利用し、コイル4に逆磁界を発生させることに
よりプランジャ33を(イ)方向へ復帰させることがで
きる。例えば、コイル4への通電を断った後の所定時間
内に噴射ノズル部が閉じられていないことが検知手段に
より検知されたときまたはバーナーが消火されていない
ことが検知されたときに、コイル4に吸着時と逆方向の
電流を与え、永久磁石35に対して(イ)方向への駆動
力を強制的に与えればよい。なお、通常の動作におい
て、図2の状態からプランジャ33を(イ)方向へ復帰
させる際に、コイル4への通電を断つだけでなく、コイ
ル4に逆電流を与え、逆磁界により永久磁石35に与え
られる(イ)方向への力と復帰ばね部材10の弾性力の
双方の力によりプランジャ33を(イ)方向へ復帰させ
てもよい。
【0043】次に、図3と図4により、上記第1実施例
の変形例について説明する。この変形例での電磁ソレノ
イド1Bは、前部ベース8が図示左右方向に長い形状で
あり、その左端には図1に示すような凹加工がなされて
おらず、軸中心線に対して垂直な突き当て面8aが、前
部ベース8の端面により形成されている。この前部ベー
ス8の外周にはシールリング42が嵌着されて、キャッ
プ32の内部に挿入固定されている。磁性体ベース3
1、前部ベース8およびプランジャ33内に1本の駆動
軸41が挿通されている。プランジャ33の永久磁石3
5の中空部内において、駆動軸41にはリング43が嵌
着されている。筒体34の右側の当接部34bの内側に
設けられた磁性体リング37と、前記リング43との間
にストローク吸収用のばね部材21が介装されている。
駆動軸41の左端にはシールリング23に圧接される戻
り弁41aがテーパ面により形成されているが、図4に
示すように、戻り弁41aがシールリング23に圧接
し、且つプランジャ33が磁性体ベース31に吸着され
た状態で、駆動軸41の(ロ)方向への移動ストローク
と、プランジャ33と(ロ)方向への移動ストロークと
の差がばね部材21の収縮により吸収される。
【0044】上記駆動軸41の図示右側部分は、ノズル
ハウジング11の流体通路11b内に挿入されている。
この流体通路11b内には弁軸44が設けられている。
この弁軸44の図示右端部にはノズル弁44aと小径軸
44bとが一体に形成され、このノズル弁44aにより
噴射ノズル部16が開閉されるようになっている。前記
駆動軸41と弁軸44とは弾性カップリング45により
連結されている。この弾性カップリング45は筒体の先
部に弾性変形部45aが形成されているものである。弁
軸44は弾性カップリング45内でリング46により抜
け止められている。そして駆動軸41の右端の頭部41
cが弾性変形部45a内に嵌着されている。このノズル
装置では、ナット13を弛めて前部ベース8とノズルハ
ウジング11とを分離し、駆動軸41からカップリング
45を抜き取ることにより、ノズル弁44aが形成され
た弁軸44を簡単に交換することができる。
【0045】図3と図4に示す実施例においても、プラ
ンジャ33は非磁性材料製の筒体34の内部に永久磁石
35が設けられたものであり、コイル4からの磁界によ
りプランジャ33に(ロ)方向への駆動力が与えられ、
またコイル4に逆電流が与えられると、(イ)方向へ駆
動される。ここで、図3と図4の実施例では、プランジ
ャ33の移動空間Aがコイル4の巻き範囲内に収まって
いるため、すなわち移動空間Aがコイル4の図示左右方
向への長さ範囲内に収まっているため、コイル4にて得
られる磁界によるプランジャ33の駆動効率が高くな
る。なお、図1,図2と図3,図4に示す実施例におい
て、前部ベース8を非磁性材料により形成すれば、プラ
ンジャ33の右側の筒体34の当接部34bを設けず、
磁性体リング37を前部ベース8の突き当て面8aに直
接に当てるようにできる。この場合、磁性体リング37
の代わりに、比較的軟質なダンパー材のリングを用いる
ことにより、永久磁石35を保護できる。
【0046】図5と図6は本発明の第2実施例の電磁ソ
レノイド1Cを用いたノズル装置を示している。この実
施例では、磁性体ベース31が図1に示すものとほとん
ど同じ構造であるが、磁性体ベース31内には戻り経路
を閉鎖するためのシールリング23(図1参照)が設け
られていない。一方前部ベース8の内部にテーパ面8b
が形成されている。ノズルハウジング11の流体通路1
1b内には、弁軸47が挿入されている。弁軸47の図
示右端部には、ノズル弁47aと小径軸47eとが形成
され、このノズル弁47aにより噴射ノズル部16が開
閉されるようになっている。弁軸47の図示左端は小径
部47bとなり、この小径部47bがプランジャ33の
磁性体リング37の中心部を通り永久磁石35の中空の
空間内に挿入されている。この小径部47bの先端には
溝47cが形成され、この溝47cにリング48が嵌着
されている。またリング48と磁性体リング37との間
に、ストローク吸収用のばね部材21が介装されてい
る。
【0047】前記リング48は金属リングの外周から中
心部に向かって弾性変形する複数の爪48aが一体に形
成されているものである。この実施例では、プランジャ
33内の永久磁石35の中空部内にばね部材21とリン
グ48を組み込んでおき、前部ベース8内を通してプラ
ンジャ33の内部に弁軸47の小径部47bを差し込む
と、差し込み力により溝47cがリング48の爪48a
に弾性嵌合し、これによりプランジャ33に対して弁軸
47を簡単に組み込むことができる。弁軸47の図示左
端には戻り弁47dが一体に形成され、その左端部には
シールリング49が装着されている。このシールリング
49が、前部ベース8内の前記テーパ面8bに当たるこ
とにより、気化された灯油がドレーン管24方向へ流れ
るのを防止できる。
【0048】この実施例では、コイル4への通電が断た
れると、図5に示ように復帰ばね部材10によりプラン
ジャ33が(イ)方向へ戻され、これと共に弁軸47が
(イ)方向へ移動する。まず弁軸47の右端部のノズル
弁47aにより、噴射ノズル部16が閉鎖される。この
とき戻り弁47dと共にシールリング49が(イ)方向
へ移動し、流体通路11b内に残留する気化された灯油
が、前部ベース8内からプランジャの移動空間A内を通
過し、磁性体ベース31の中心穴31bからドレーン管
24へ逃がされる。コイル4に通電されると、永久磁石
35に(ロ)方向への駆動力が作用し、また磁性体ベー
ス31によりプランジャ33が吸着される。その結果、
図6に示すように、戻り弁47dによりシールリング4
9がテーパ面8bに圧接され、流体通路11bからプラ
ンジャの移動空間A内へ気化された灯油が侵入するのが
阻止される。図6の状態で、シールリング49がテーパ
面8bに圧接したときの弁軸47の(ロ)方向への移動
ストロークと、プランジャ33の(ロ)方向への移動ス
トロークの差は、永久磁石35の内部に有るばね部材2
1の収縮により吸収される。
【0049】この実施例では、戻り弁47dをプランジ
ャ33の移動空間よりも図示右側に配置したことによ
り、プランジャ33よりも左側部分の構造を簡略化でき
る。またノズル弁47aが一体化された弁軸47に戻り
弁47dが一体に設けられたことにより、軸が1本のみ
となり部品数を削減できる。また、前述のようにこの弁
軸47の小径部47bを、前部ベース8内からプランジ
ャ33内に挿入することにより組立ができるため、組立
も簡単である。
【0050】図7と図8は、本発明の第3実施例の電磁
ソレノイド1Dを使用したノズル装置を示している。こ
の第3実施例では、コイル4が巻かれたボビン3の中心
に、非磁性材料製のキャップ(筒体)51が固定され、
このキャップ51の図示右側に磁性体ベース52が固定
されている。キャップ51と磁性体ベース52との間に
はシールリング53が介装され、またキャップ51はB
部において磁性体ベース52にかしめ固定されている。
また、ノズルハウジング11はナット13によりこの磁
性体ベース52に接合されている。
【0051】ノズルハウジング11の流体通路11b内
と、磁性体ベース52の内部には駆動軸41が挿入され
ている。この駆動軸41はプランジャ33の内部を貫通
して図示左側に延び、駆動軸41の左端にはテーパ面の
戻り弁41aが形成されている。プランジャ33の永久
磁石35内において、駆動軸41にリング43が嵌着さ
れ、このリング43と磁性体リング37との間にストロ
ーク吸収用のばね部材21が収納されている。またキャ
ップ51の図示左端はテーパ管51aとなり、その内部
にホルダー54と、これに保持されたシールリング23
が設けられている。このホルダー54とプランジャ33
との間に復帰ばね部材10が介装されている。駆動軸4
1の右端部には、カップリング45を介して弁軸44が
連結されており、弁軸44の右端部にノズル弁44aと
小径軸44bとが形成されている。
【0052】この実施例では、図7に示すように、コイ
ル4に通電されていないときには、復帰ばね部材10の
弾性力によりプランジャ33が(イ)方向へ移動してい
る。よってノズル弁44aにより噴射ノズル部16が閉
鎖されると同時に、戻り弁41aがシールリング23か
ら離れ、流体通路11b内に残留する気化された灯油
が、磁性体ベース52内からプランジャの移動空間A内
を経て、ドレーン管24に逃げることができる。次に、
コイル4に通電されると、コイル4にて発生する磁界に
より永久磁石35に(ロ)方向への移動力が与えられ、
また磁化される磁性体ベース52と永久磁石35との磁
力反発により、プランジャ33が(ロ)方向へ駆動され
る。その結果、図8に示すように、プランジャ33は復
帰ばね部材10の弾性力に対抗して(ロ)方向へ移動
し、駆動軸41に形成された戻り弁41aがシールリン
グ23に圧接して、ドレーン管24への戻り経路が閉鎖
される。また弁軸44が(ロ)方向へ移動し、ノズル弁
44aが弁受け部16bから離れ、噴射ノズル部16が
開かれる。
【0053】この実施例では、停電や電気系統の故障に
より、コイル4への通電が断たれると、永久磁石35に
与えられる(ロ)方向への反発磁気駆動力が無くなり、
復帰ばね部材10の弾性力によりプランジャ33が
(イ)方向へ復帰し、図7に示すように噴射ノズル部1
6が必ず閉鎖される。したがって、通電が断たれたとき
に常に噴射ノズル部16が閉鎖状態になり、安全性が高
くなる。また、図7と図8に示すように、磁性材料を切
削加工などして形成される磁性体ベース52がプランジ
ャ33の移動空間Aの図示右側のみに配置され、図示左
側には板金材料製のキャップ51のみを設ければよいた
め、切削加工により形成される部品の数を減らすことが
でき、構造が簡単になって、製造コストも低くなる。ま
た、キャップ51と磁性体ベース52をB部でかしめ固
定することにより、ロー付けなどが不要になり、さらに
製造が簡単になる。さらに、コイル4に通電し、噴射ノ
ズル部16を開くときに、プランジャ33は磁性体ベー
ス52から離れる動作となるため、プランジャ33の吸
着による衝撃音は生じない。
【0054】次に図9と図10は、第4実施例を示して
いる。この第4実施例は第3実施例を変形させたもので
ある。この実施例の電磁ソレノイド1Eでは、プランジ
ャ33を反発駆動する磁性体ベース52の内部にシール
リング55が保持されている。また駆動軸41には、こ
のシールリング55に圧接するテーパ形状の戻り弁41
bが一体に形成されている。一方、非磁性材料製のキャ
ップ51の図示左端部51bは、軸中心に対して垂直面
となっており、その内面とプランジャ33との間に復帰
ばね部材10が介装されている。この実施例では、コイ
ル4への通電が断たれると、図9に示すように、復帰ば
ね部材10の弾性力により駆動軸41が(イ)方向へ移
動し、同時に弁軸44が(イ)方向へ移動する。そして
ノズル弁44aが弁受け部16bに圧接し、噴射ノズル
部16が閉じられ、また戻り弁41bがシールリング5
5から離れて、流体通路11b内に残留する気化された
灯油がプランジャの移動空間Aからドレーン管24に逃
がされる。
【0055】コイル4に通電されると、磁性体ベース5
2と永久磁石35との磁力反発により、プランジャ33
が(ロ)方向へ駆動される。そして、戻り弁41bがシ
ールリング55に圧接し、流体通路11b内からプラン
ジャの移動空間Aへの通路が断たれ、またノズル弁44
aが弁受け部16bから離れ、噴射ノズル部16が開か
れる。戻り弁41bがシールリング55に圧接した後
の、プランジャ33の(ロ)方向への移動の際、移動ス
トロークの差がばね部材21の収縮により吸収される。
【0056】この実施例では、右側の磁性体ベース52
内に戻り弁41bによる閉鎖部が形成されているため、
キャップ51の図示左端に戻り経路を閉鎖するためのシ
ールリングなどを設ける必要がない。よって、キャップ
51の左端部51bを、単に軸中心に対して垂直となる
ように絞り加工すればよく、キャップ51の成形が容易
である。なお、上記ノズル装置は、気化された灯油を噴
射させるものとして説明したが、他の流体または気化さ
れた流体を使用するノズル装置であってもよい。また電
磁ソレノイドは、ノズル装置以外の種々の装置に使用可
能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁ソレノイド
では、プランジャに永久磁石を設けたことにより、コイ
ルから発せられる磁界が比較的弱くても、前記永久磁石
がこれを補佐するように機能し、プランジャが確実に動
作させられる。またコイルの線の巻き数を少なくでき、
あるいはコイルへ通電する電流を少なくできることにな
り、コイルの小径化さらにソレノイド全体の小型化、ま
たは消費電力の低減化を図ることができる。
【0058】また、プランジャの構造として、非磁性の
筒体の内部に永久磁石が収められた構造とすれば、プラ
ンジャが摺動する際に前記筒体が内部の永久磁石を保護
するように機能し、可動部であるプランジャに永久磁石
が収納されていても、この永久磁石が破損するようなこ
とがない。また、プランジャの移動側両端が磁性材料製
であっても、プランジャの上記非磁性の筒体が磁性材料
部分に当たることになるため、永久磁石を有するプラン
ジャが磁性材料部分に強く磁気吸着されてしまうのを防
止できる。よって、磁性体ベースの磁化または復帰ばね
部材の弾性力などによりプランジャがスムーズに移動さ
せられるようになる。また上記筒体が磁性体ベースなど
に当たる構造とすることにより、動作時の衝撃音を従来
の電磁ソレノイドなどに比べて非常に小さくできる。
【0059】また、永久磁石を円筒形状とし、プランジ
ャと軸との移動ストロークの差を吸収する吸収ばねを、
前記永久磁石の内部に収納する構造とすれば、電磁ソレ
ノイド全体の構造を簡単にでき、また小型化できる。
【0060】次に、本発明によるノズル装置は、永久磁
石を含むプランジャの移動により、噴射ノズル部および
戻り経路の開閉が確実にできるようになる。
【0061】上記において、戻り弁が、プランジャの移
動空間と噴射ノズルとの間に配置されていると、流体通
路内に残留した液体がプランジャの移動空間内に入るこ
とがなくなる。また、プランジャの移動空間と噴射ノズ
ルとの間に、戻り弁を支持する支持部を配置することが
でき、プランジャの移動空間よりも後方の領域での支持
構造を簡単にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電磁ソレノイドを用いた
ノズル装置を示す断面図であり、噴射ノズル部が閉じら
れた状態を示す、
【図2】本発明の第1実施例の電磁ソレノイドを用いた
ノズル装置を示す断面図であり、噴射ノズル部が開かれ
た状態を示す、
【図3】第1実施例の変形例を示す断面図であり、噴射
ノズル部が閉じられた状態を示す、
【図4】上記変形例にて、噴射ノズル部が開かれた状態
を示す断面図、
【図5】本発明の第2実施例の電磁ソレノイドを用いた
ノズル装置を示す断面図であり、噴射ノズル部が閉じら
れた状態を示す、
【図6】本発明の第2実施例の電磁ソレノイドを用いた
ノズル装置を示す断面図であり、噴射ノズルが開かれた
状態を示す、
【図7】反発磁界を用いた第3実施例の電磁ソレノイ
ド、およびノズル装置を示す断面図であり、噴射ノズル
が閉じられた状態を示す、
【図8】第3実施例にて噴射ノズル部が開かれた状態を
示す断面図、
【図9】反発磁界を用いた第4実施例の電磁ソレノイ
ド、およびノズル装置を示す断面図であり、噴射ノズル
が閉じられた状態を示す、
【図10】第4実施例にて噴射ノズル部が開かれた状態
を示す断面図、
【図11】従来のノズル装置の断面図であり、噴射ノズ
ル部が閉じられた状態を示す、
【図12】従来のノズル装置にて噴射ノズル部が開かれ
た状態を示す断面図、
【符号の説明】
1A〜1E 電磁ソレノイド 2 外装ヨーク 3 ボビン 4 コイル 10 復帰ばね部材 11 ノズルハウジング 11b 流体通路 15 第1の軸 15a ノズル弁 16 噴射ノズル部 16a 噴射孔 18 第2の軸 18a 戻り弁 21 ストローク吸収用のばね部材 31 磁性体ベース 33 プランジャ 34 筒体 35 永久磁石 41 駆動軸 41a 戻り弁 44 弁軸 44a ノズル弁 52 磁性体ベース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルと、コイルから発せられる磁界に
    より磁化される磁性体ベースと、コイルから発せられる
    磁界内を移動するプランジャと、このプランジャと共に
    移動する軸とを有し、前記プランジャ内に永久磁石が収
    納されていることを特徴とする電磁ソレノイド。
  2. 【請求項2】 プランジャは、非磁性の筒体を有し、こ
    の筒体の内部に永久磁石が収められている請求項1記載
    の電磁ソレノイド。
  3. 【請求項3】 永久磁石は円筒形状であり、プランジャ
    と軸との移動ストロークの差を吸収するばね部材が、前
    記永久磁石の内部に収納されている請求項1または2記
    載の電磁ソレノイド。
  4. 【請求項4】 コイルと、コイルから発せられる磁界に
    より磁化される磁性体ベースと、コイルから発せられる
    磁界内を移動し内部に永久磁石が収納されたプランジャ
    と、このプランジャと共に移動する軸と、プランジャの
    移動空間に連通し且つ前記軸が挿入された流体通路と、
    前記軸が一方へ移動したときに前記流体通路内の流体の
    噴射を可能にする噴射ノズル部と、前記噴射ノズル部が
    閉鎖される方向へ軸が移動したときに前記流体通路とプ
    ランジャの移動空間を経由する戻り経路を形成し、噴射
    ノズルが開かれる方向へ軸が移動したときに前記戻り経
    路を閉じる戻り弁が設けられていることを特徴とするノ
    ズル装置。
  5. 【請求項5】 戻り弁が、プランジャの移動空間と噴射
    ノズルとの間に配置されている請求項4記載のノズル装
    置。
JP12051894A 1994-05-10 1994-05-10 電磁ソレノイドおよびノズル装置 Withdrawn JPH07305784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12051894A JPH07305784A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 電磁ソレノイドおよびノズル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12051894A JPH07305784A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 電磁ソレノイドおよびノズル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07305784A true JPH07305784A (ja) 1995-11-21

Family

ID=14788229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12051894A Withdrawn JPH07305784A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 電磁ソレノイドおよびノズル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07305784A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012522942A (ja) * 2009-04-01 2012-09-27 フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) 接着剤バルブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012522942A (ja) * 2009-04-01 2012-09-27 フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) 接着剤バルブ
US8833732B2 (en) 2009-04-01 2014-09-16 Focke & Co. (Gmbh & Co. Kg) Glue valve

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4603749B2 (ja) 燃料噴射弁
US7290564B2 (en) Solenoid valve
JP2002188749A (ja) 電磁弁
KR20010040523A (ko) 전자기 작동식 밸브
JP2007278218A (ja) 燃料噴射弁
JP2009144830A (ja) 電磁弁
JP4012792B2 (ja) 電磁弁
US20120012765A1 (en) Solenoid Valve and Driver Assistance Device
EP1284384B1 (en) Solenoid for solenoid valve
JPH07305784A (ja) 電磁ソレノイドおよびノズル装置
JP4120632B2 (ja) 燃料噴射弁
JP3661117B2 (ja) 自己保持型ソレノイド
JP6613086B2 (ja) 電磁弁
JP4071255B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP3333988B2 (ja) 油圧電磁弁用ソレノイド
JPH0722542Y2 (ja) ソレノイドおよびソレノイドバルブ
JP3185098B2 (ja) 電磁石
JPH0649981Y2 (ja) 電磁弁
JP2839450B2 (ja) 電磁装置
JP6844583B2 (ja) 燃料噴射装置
JPH1116721A (ja) 電磁石
JP2003049963A (ja) 電磁弁
JPH01224452A (ja) エンジンの高圧燃料噴射装置
JPH0723666Y2 (ja) 電磁開閉弁
JPS6325700Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731