JPH07306525A - 網グラビア印刷版 - Google Patents
網グラビア印刷版Info
- Publication number
- JPH07306525A JPH07306525A JP12462894A JP12462894A JPH07306525A JP H07306525 A JPH07306525 A JP H07306525A JP 12462894 A JP12462894 A JP 12462894A JP 12462894 A JP12462894 A JP 12462894A JP H07306525 A JPH07306525 A JP H07306525A
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- Japan
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- plate
- cells
- gravure printing
- halftone
- rhombic
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ハイライト部のインキの転移性が向上し濃淡階
調度が改善されるとともに、三色または四色分解した版
を重ね刷りしてカラー印刷したときのハイライト部から
中間調部に生ずるモアレを解消できる網グラビア印刷
版。 【構成】 ハイライト部からシャドウ部までの菱形セル
の右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九十度
であり、右斜め配列方向とドクター接触線方向との交差
角が四十五度の標準角度よりも所要角度小さいか大きい
傾斜とされ、ドットパーセントが約七、八%のハイライ
ト部から五十%前後までの中間調部のセルの一方の対角
線方向が、ドクター接触線方向と直交する方向となるよ
うに形成され、かつシャドウ部のセルの一辺が、前記菱
形セルの右斜め配列方向と一致している。
調度が改善されるとともに、三色または四色分解した版
を重ね刷りしてカラー印刷したときのハイライト部から
中間調部に生ずるモアレを解消できる網グラビア印刷
版。 【構成】 ハイライト部からシャドウ部までの菱形セル
の右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九十度
であり、右斜め配列方向とドクター接触線方向との交差
角が四十五度の標準角度よりも所要角度小さいか大きい
傾斜とされ、ドットパーセントが約七、八%のハイライ
ト部から五十%前後までの中間調部のセルの一方の対角
線方向が、ドクター接触線方向と直交する方向となるよ
うに形成され、かつシャドウ部のセルの一辺が、前記菱
形セルの右斜め配列方向と一致している。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、版原稿を色分解した情
報からそれぞれイエロウ版、マゼンタ版、シアン版、ブ
ラック版を作成しカラー印刷したとき、約七、八%のハ
イライト部から中間調部に三色または四色の重ね刷りに
より生ることがあったモアレを解消できかつインキの転
移性が良好で濃淡階調度が改善でき、好ましくは約七、
八%よりも小さい領域のハイライト部のインキの転移性
が良好である網グラビア印刷版に関する。 【0002】 【従来の技術】図2は、原稿フィルムにコンタクトスク
リンを重ねて紫外線焼き付けして現像・エッチングする
ことにより作成される網グラビア印刷版を示す。カラー
印刷は、版原稿を色分解した情報からそれぞれイエロウ
版、マゼンタ版、シアン版、ブラック版を作成して重ね
刷りするもので、図2において、例えば、左列はイエロ
ウ版、中央列はマゼンタ版、右列はシアン版を示す(ブ
ラック版は図示していない)。図2において、菱形セル
は黒地で示す銅地面に対して白抜きで示している。色分
解された三つの版は、同一の画像であっても色分解され
るものであるので同一位置ではドットパーセントが異な
るようにセルが形成されるものであるが、図2ではハイ
ライト部からシャドウ部までの菱形セル(略正方形のも
のを所要角度回転させてある)を抽出して同一の配列状
態にして見比べられるようにしたものである。図2にお
いて、コンタクトスクリンの向きを変えることにより、
菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触線方向との交
差角を、イエロウ版では75度、マゼンタ版では55
度、シアン版では35度、図示しないブラック版では1
5度とすることで、ハイライト部から中間調部に四色の
重ね刷りにより生じることがあるモアレを解消しようと
していた。 【0003】図3は、ダイヤモンドの彫刻針で版面を彫
刻する電子彫刻機によって作成される網グラビア印刷版
を示す。図3において、菱形セルは黒地で示す銅地面に
対して白抜きで示している。電子彫刻機により製版され
る菱形セルは、実際には、その大きさに応じて若干横長
もしくは縦長となるとともにかなりゆがんだ菱形セルと
なり、しかも菱形セルの中央部が一番深い角錐状とな
る。図3に示すように、電子彫刻機により製版されるイ
エロウ版とマゼンタ版とシアン版は、いずれも、菱形セ
ルの右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九十
度であり、しかも菱形セルの右斜め配列方向とドクター
接触線方向との交差角は、イエロウ版とマゼンタ版とシ
アン版と図示しないブラック版はいずれも45度であ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図2に示すフィルム露
光−エッチング法によって作成される網グラビア印刷版
は、依然としてモアレが生じており一層の改善が要望さ
れていたとともに菱形セルの右斜め配列方向とドクター
接触線方向との交差角が45度から大きく離れたイエロ
ウ版と図示しないブラック版では、菱形セルの四辺がド
クター接触線方向及びこれに直交する方向に近づいてく
るので、インキの転移性が前記交差角が45度から大き
く離れていないマゼンタ版とシアン版に比べて劣ってい
た。図3に示す電子彫刻機によって作成される網グラビ
ア印刷版は、イエロウ版とマゼンタ版とシアン版と図示
しないブラック版のいずれも、右斜め配列方向とドクタ
ー接触線方向との交差角を四十五度以外に採ることがで
きないため、カラー印刷したときハイライト部から中間
調部にかなりはっきりとしたモアレを生ずる欠点があ
る。図3に示す電子彫刻機によって作成される網グラビ
ア印刷版は、菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触
線方向との交差角が、イエロウ版とマゼンタ版とシアン
版と図示しないブラック版のいずれにおいても45度で
あるため、インキの転移性が図2に示す網グラビア印刷
版に比べて良好であるが、菱形セルの中央部が一番深い
角錐状となっているため、転移したインキが山盛りとな
り平滑にならないからインクの分散性が悪く、濃淡階調
度を低下させる原因となっている。 【0005】本発明は、三色または四色分解した版を重
ね刷りしてカラー印刷したときのハイライト部から中間
調部に生ずるモアレを解消できるとともに、インキの転
移性が良好で濃淡階調度が良好である網グラビア印刷版
を提供することを目的としており、好ましくは、ドット
パーセントが約七、八%よりも小さい領域のハイライト
部のインキの転移性が良好で濃淡階調度が良好である網
グラビア印刷版を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、ハイライト部
からシャドウ部までの菱形セルの右斜め配列方向と左斜
め配列方向との交差角が九十度であり、右斜め配列方向
とドクター接触線方向との交差角が四十五度の標準角度
よりも所要角度小さいか大きい傾斜としたイエロウ版、
マゼンタ版、シアン版またはブラック版のいずれかであ
る網グラビア印刷版において、レーザー露光走査によ
り、ドットパーセントが約七、八%のハイライト部から
少なくとも五十%前後までの中間調部の各菱形セルの一
方の対角線方向が、ドクター接触線方向と直交する方向
となるように形成され、かつシャドウ部の菱形セルの各
辺が、前記菱形セルの配列方向と一致していることを特
徴とする網グラビア印刷版を提供するものである。 【0007】 【実施例】本発明の網グラビア印刷版の実施例を図1を
参照して説明する。この実施例の網グラビア印刷版は、
図2及び図3の網グラビア印刷版と同様に、イエロウ版
とマゼンタ版とシアン版と図示しないブラック版のいず
れもが、ハイライト部からシャドウ部までの菱形セルの
右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九十度で
ある。そして、この実施例の網グラビア印刷版は、ハイ
ライト部から中間調部に四色の重ね刷りにより生じるこ
とがあるモアレを解消するために、図2の網グラビア印
刷版と同様に、菱形セルの右斜め配列方向とドクター接
触線方向との交差角を、イエロウ版では75度、マゼン
タ版では55度、シアン版では35度、図示しないブラ
ック版では15度としている。特に、この実施例の網グ
ラビア印刷版は、ハイライト部から中間調部に四色の重
ね刷りにより生じることがあるモアレを解消するため
に、レーザー露光により、ドットパーセントが約七、八
%のハイライト部から五十%前後までの中間調部の菱形
セルの一方の対角線方向が、ドクター接触線方向と直交
する方向となるように形成されている。五十%前後を越
える中間調部からシャドウ部の範囲の菱形セルは、セル
の四辺が菱形セルの右斜め配列方向と左斜め配列方向に
一致している。モアレを解消するためには、五十%前後
を越える中間調部からシャドウ部の範囲の菱形セルにつ
いても、一方の対角線方向が、ドクター接触線方向と直
交する方向となるように形成されている方が良いのであ
るが、エッチングするとスクリン線が欠落してしまうの
を回避するために、この範囲の菱形セルについては、セ
ルの一方の対角線方向をドクター接触線方向に直交する
方向とはせず、セルの四辺が菱形セルの右斜め配列方向
と左斜め配列方向に一致するようにしている。ドットパ
ーセントが約七、八%のハイライト部から五十%前後ま
での中間調部の菱形セルの一方の対角線方向が、ドクタ
ー接触線方向と直交する方向となるように、この範囲の
菱形セルを形成するには、レーザー露光法により版情報
を焼き付ける際に、菱形セルの一つ一つの出力につい
て、イエロウ版とマゼンタ版とシアン版とブラック版の
種類に関わらず菱形セルの一方の対角線方向を、ドクタ
ー接触線方向と直交する方向となるようにする。また特
に、この実施例の網グラビア印刷版は、イエロウ版とマ
ゼンタ版とシアン版とブラック版のいずれについてもド
ットパーセントが約七、八%よりも小さい領域のハイラ
イト部のセルの形状が、ドクター接触線方向と直交する
方向に(すなわち、ドクターの相対的インク掻き取り方
向に)長尺となる長穴状にしかもドットパーセントが大
きくなるに従い長穴が漸次に長尺となるように形成され
ており、さらにまた、この実施例の網グラビア印刷版
は、イエロウ版とマゼンタ版とシアン版とブラック版の
いずれについても、最シャドウ部のセルの形状が、略直
角に折れたスクリン線が鱗状配列となってスクリン線の
交差点に三方のセルがスクリン線の幅以下の幅で連通し
ている。 【0008】従って、ハイライト部からシャドウ部まで
の菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触線方向との
交差角が、四つの版に配列方向の角度に相違があるこ
と、すなわち例えばイエロウ版は75度、マゼンタ版は
55度、シアン版は35度、及びブラック版は15度で
あること、並びに、これらの角度に係わらず、ドットパ
ーセントが約七、八%のハイライト部から五十%前後ま
での中間調部の各セルの一方の対角線方向が、ドクター
接触線方向と直交する方向となるように形成されている
ので、三色または四色分解した版を重ね刷りしてカラー
印刷したとき、ハイライト部から中間調部の色の重なり
が均一に分散してモアレが生じ難くなる。また、イエロ
ウ版とマゼンタ版とシアン版とブラック版の四つの版
が、ハイライト部からシャドウ部までの菱形セルの右斜
め配列方向とドクター接触線方向との交差角に相違があ
ることに関わらず、ドットパーセントが約七、八%のハ
イライト部から五十%前後までの中間調部のセルの一方
の対角線方向が、ドクター接触線方向と直交する方向と
なるように形成されているので、ドクターでインキの掻
き取りを行うと、インキがセルに良好に入り込むからイ
ンキの転移性が良好となり濃淡階調度が向上する。そし
て、ハイライト部のセルの形状が、ドクターの相対的イ
ンク掻き取り方向に長尺となる長穴状にかつドットパー
セントが大きくなるに従い長穴が漸次に長尺となるよう
に形成されており、ドクターが接するスクリン線からス
クリン線までの距離が小さいので、ドクターによるイン
キの掻き取り時に、ハイライト部のセル内にインキが略
100%入り込む。さらに、最シャドウ部のセルの形状
が、概略円弧のスクリン線が鱗状配列となっているの
で、ドットパーセントが高いフリーフローセルとなり、
セル内のインキが下流側のセルに次々に流動してインキ
が略100%入り込み濃度が向上する。 【0009】この網グラビア印刷版の製作方法の具体例
としては、100ミクロン前後にバラード銅メッキして
なる被版面を砥石研磨またはバフ研磨し、表面活性化処
理してから、アルゴン・ネオンガスレーザビームー等の
弱いレーザビームによって硬化し得る高感度特性を有す
る感光性樹脂膜を5〜8ミクロンの厚さとなるように塗
布形成し、さらに感光性樹脂膜の酸化を防止する被膜を
オーバーコートし、次いで、感光性樹脂膜に前記レーザ
ビームをドクター版面接触線と直交する方向に主走査す
るとともにレーザビームの版面における隣合う被照射線
同士がオーバーラップしてずれるように副走査しかつ印
刷情報に応じたレーザビームの点滅照射を行うことによ
り、感光性樹脂膜にネガチブな印刷情報を書き込んだ
後、現像を行って感光性樹脂膜の未露光部分を溶解して
後、レジストを加熱硬化してからエッチングして被版面
にポジチブな印刷情報を網点状に彫り込み、レジスト剥
離して耐刷力を付けるためクロムメッキする。 【0010】本発明の網グラビア印刷版は、ロール印刷
版のみでなく平版も含まれる。また本発明は、上記実施
例に示す製版法、すなわち、レーザ露光・現像によるレ
ジスト画像の形成とその後のエッチングする方法に限定
されるものでなく、ロール表面を磁性粉末を含んだエポ
キシ樹脂等の硬質プラスチック膜で形成してヤグレーザ
等の高力レーザで直接にセルを彫り込んでなる網グラビ
ア印刷版でもあっても良い。さらに本発明は、ハイライ
ト部からシャドウ部までの菱形セルの右斜め配列方向と
ドクター接触線方向との交差角を、例えばマゼンタ版は
75度、シアン版は55度、ブラック版は35度、及び
イエロウ版は15度としても良いし、あるいはマゼンタ
版は65度、シアン版は45度、ブラック版は25度、
及びイエロウ版は5度としても良い。 【0011】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の網グ
ラビア印刷版によれば、ハイライト部からシャドウ部ま
での菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触線方向と
の交差角が、例えばイエロウ版は75度、マゼンタ版は
55度、シアン版は35度、及びブラック版も作成する
ときはブラック版は15度となるように構成されている
とともに、これらの角度に係わらず、ドットパーセント
が約七、八%のハイライト部から五十%前後までの中間
調部の各セルの一方の対角線方向が、ドクター接触線方
向と直交する方向となるように形成されているので、三
色または四色分解した版を重ね刷りしてカラー印刷した
とき、ハイライト部から中間調部の色の重なりが従来よ
りも一層均一に分散する結果、モアレが生じなくなる。
また本発明の網グラビア印刷版によれば、ハイライト部
からシャドウ部までの菱形セルの右斜め配列方向とドク
ター接触線方向との交差角が、例えばイエロウ版は75
度、マゼンタ版は55度、シアン版は35度となるよう
に構成したとき、これらの角度に係わらず、ドットパー
セントが約七、八%のハイライト部から五十%前後まで
の中間調部のセルの一方の対角線方向が、ドクター接触
線方向と直交する方向となるように形成されているの
で、ドクターでインキの掻き取りを行うと、インキがセ
ルに良好に入り込むからインキの転移性が良好となり濃
淡階調度が向上する。
報からそれぞれイエロウ版、マゼンタ版、シアン版、ブ
ラック版を作成しカラー印刷したとき、約七、八%のハ
イライト部から中間調部に三色または四色の重ね刷りに
より生ることがあったモアレを解消できかつインキの転
移性が良好で濃淡階調度が改善でき、好ましくは約七、
八%よりも小さい領域のハイライト部のインキの転移性
が良好である網グラビア印刷版に関する。 【0002】 【従来の技術】図2は、原稿フィルムにコンタクトスク
リンを重ねて紫外線焼き付けして現像・エッチングする
ことにより作成される網グラビア印刷版を示す。カラー
印刷は、版原稿を色分解した情報からそれぞれイエロウ
版、マゼンタ版、シアン版、ブラック版を作成して重ね
刷りするもので、図2において、例えば、左列はイエロ
ウ版、中央列はマゼンタ版、右列はシアン版を示す(ブ
ラック版は図示していない)。図2において、菱形セル
は黒地で示す銅地面に対して白抜きで示している。色分
解された三つの版は、同一の画像であっても色分解され
るものであるので同一位置ではドットパーセントが異な
るようにセルが形成されるものであるが、図2ではハイ
ライト部からシャドウ部までの菱形セル(略正方形のも
のを所要角度回転させてある)を抽出して同一の配列状
態にして見比べられるようにしたものである。図2にお
いて、コンタクトスクリンの向きを変えることにより、
菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触線方向との交
差角を、イエロウ版では75度、マゼンタ版では55
度、シアン版では35度、図示しないブラック版では1
5度とすることで、ハイライト部から中間調部に四色の
重ね刷りにより生じることがあるモアレを解消しようと
していた。 【0003】図3は、ダイヤモンドの彫刻針で版面を彫
刻する電子彫刻機によって作成される網グラビア印刷版
を示す。図3において、菱形セルは黒地で示す銅地面に
対して白抜きで示している。電子彫刻機により製版され
る菱形セルは、実際には、その大きさに応じて若干横長
もしくは縦長となるとともにかなりゆがんだ菱形セルと
なり、しかも菱形セルの中央部が一番深い角錐状とな
る。図3に示すように、電子彫刻機により製版されるイ
エロウ版とマゼンタ版とシアン版は、いずれも、菱形セ
ルの右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九十
度であり、しかも菱形セルの右斜め配列方向とドクター
接触線方向との交差角は、イエロウ版とマゼンタ版とシ
アン版と図示しないブラック版はいずれも45度であ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図2に示すフィルム露
光−エッチング法によって作成される網グラビア印刷版
は、依然としてモアレが生じており一層の改善が要望さ
れていたとともに菱形セルの右斜め配列方向とドクター
接触線方向との交差角が45度から大きく離れたイエロ
ウ版と図示しないブラック版では、菱形セルの四辺がド
クター接触線方向及びこれに直交する方向に近づいてく
るので、インキの転移性が前記交差角が45度から大き
く離れていないマゼンタ版とシアン版に比べて劣ってい
た。図3に示す電子彫刻機によって作成される網グラビ
ア印刷版は、イエロウ版とマゼンタ版とシアン版と図示
しないブラック版のいずれも、右斜め配列方向とドクタ
ー接触線方向との交差角を四十五度以外に採ることがで
きないため、カラー印刷したときハイライト部から中間
調部にかなりはっきりとしたモアレを生ずる欠点があ
る。図3に示す電子彫刻機によって作成される網グラビ
ア印刷版は、菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触
線方向との交差角が、イエロウ版とマゼンタ版とシアン
版と図示しないブラック版のいずれにおいても45度で
あるため、インキの転移性が図2に示す網グラビア印刷
版に比べて良好であるが、菱形セルの中央部が一番深い
角錐状となっているため、転移したインキが山盛りとな
り平滑にならないからインクの分散性が悪く、濃淡階調
度を低下させる原因となっている。 【0005】本発明は、三色または四色分解した版を重
ね刷りしてカラー印刷したときのハイライト部から中間
調部に生ずるモアレを解消できるとともに、インキの転
移性が良好で濃淡階調度が良好である網グラビア印刷版
を提供することを目的としており、好ましくは、ドット
パーセントが約七、八%よりも小さい領域のハイライト
部のインキの転移性が良好で濃淡階調度が良好である網
グラビア印刷版を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、ハイライト部
からシャドウ部までの菱形セルの右斜め配列方向と左斜
め配列方向との交差角が九十度であり、右斜め配列方向
とドクター接触線方向との交差角が四十五度の標準角度
よりも所要角度小さいか大きい傾斜としたイエロウ版、
マゼンタ版、シアン版またはブラック版のいずれかであ
る網グラビア印刷版において、レーザー露光走査によ
り、ドットパーセントが約七、八%のハイライト部から
少なくとも五十%前後までの中間調部の各菱形セルの一
方の対角線方向が、ドクター接触線方向と直交する方向
となるように形成され、かつシャドウ部の菱形セルの各
辺が、前記菱形セルの配列方向と一致していることを特
徴とする網グラビア印刷版を提供するものである。 【0007】 【実施例】本発明の網グラビア印刷版の実施例を図1を
参照して説明する。この実施例の網グラビア印刷版は、
図2及び図3の網グラビア印刷版と同様に、イエロウ版
とマゼンタ版とシアン版と図示しないブラック版のいず
れもが、ハイライト部からシャドウ部までの菱形セルの
右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九十度で
ある。そして、この実施例の網グラビア印刷版は、ハイ
ライト部から中間調部に四色の重ね刷りにより生じるこ
とがあるモアレを解消するために、図2の網グラビア印
刷版と同様に、菱形セルの右斜め配列方向とドクター接
触線方向との交差角を、イエロウ版では75度、マゼン
タ版では55度、シアン版では35度、図示しないブラ
ック版では15度としている。特に、この実施例の網グ
ラビア印刷版は、ハイライト部から中間調部に四色の重
ね刷りにより生じることがあるモアレを解消するため
に、レーザー露光により、ドットパーセントが約七、八
%のハイライト部から五十%前後までの中間調部の菱形
セルの一方の対角線方向が、ドクター接触線方向と直交
する方向となるように形成されている。五十%前後を越
える中間調部からシャドウ部の範囲の菱形セルは、セル
の四辺が菱形セルの右斜め配列方向と左斜め配列方向に
一致している。モアレを解消するためには、五十%前後
を越える中間調部からシャドウ部の範囲の菱形セルにつ
いても、一方の対角線方向が、ドクター接触線方向と直
交する方向となるように形成されている方が良いのであ
るが、エッチングするとスクリン線が欠落してしまうの
を回避するために、この範囲の菱形セルについては、セ
ルの一方の対角線方向をドクター接触線方向に直交する
方向とはせず、セルの四辺が菱形セルの右斜め配列方向
と左斜め配列方向に一致するようにしている。ドットパ
ーセントが約七、八%のハイライト部から五十%前後ま
での中間調部の菱形セルの一方の対角線方向が、ドクタ
ー接触線方向と直交する方向となるように、この範囲の
菱形セルを形成するには、レーザー露光法により版情報
を焼き付ける際に、菱形セルの一つ一つの出力につい
て、イエロウ版とマゼンタ版とシアン版とブラック版の
種類に関わらず菱形セルの一方の対角線方向を、ドクタ
ー接触線方向と直交する方向となるようにする。また特
に、この実施例の網グラビア印刷版は、イエロウ版とマ
ゼンタ版とシアン版とブラック版のいずれについてもド
ットパーセントが約七、八%よりも小さい領域のハイラ
イト部のセルの形状が、ドクター接触線方向と直交する
方向に(すなわち、ドクターの相対的インク掻き取り方
向に)長尺となる長穴状にしかもドットパーセントが大
きくなるに従い長穴が漸次に長尺となるように形成され
ており、さらにまた、この実施例の網グラビア印刷版
は、イエロウ版とマゼンタ版とシアン版とブラック版の
いずれについても、最シャドウ部のセルの形状が、略直
角に折れたスクリン線が鱗状配列となってスクリン線の
交差点に三方のセルがスクリン線の幅以下の幅で連通し
ている。 【0008】従って、ハイライト部からシャドウ部まで
の菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触線方向との
交差角が、四つの版に配列方向の角度に相違があるこ
と、すなわち例えばイエロウ版は75度、マゼンタ版は
55度、シアン版は35度、及びブラック版は15度で
あること、並びに、これらの角度に係わらず、ドットパ
ーセントが約七、八%のハイライト部から五十%前後ま
での中間調部の各セルの一方の対角線方向が、ドクター
接触線方向と直交する方向となるように形成されている
ので、三色または四色分解した版を重ね刷りしてカラー
印刷したとき、ハイライト部から中間調部の色の重なり
が均一に分散してモアレが生じ難くなる。また、イエロ
ウ版とマゼンタ版とシアン版とブラック版の四つの版
が、ハイライト部からシャドウ部までの菱形セルの右斜
め配列方向とドクター接触線方向との交差角に相違があ
ることに関わらず、ドットパーセントが約七、八%のハ
イライト部から五十%前後までの中間調部のセルの一方
の対角線方向が、ドクター接触線方向と直交する方向と
なるように形成されているので、ドクターでインキの掻
き取りを行うと、インキがセルに良好に入り込むからイ
ンキの転移性が良好となり濃淡階調度が向上する。そし
て、ハイライト部のセルの形状が、ドクターの相対的イ
ンク掻き取り方向に長尺となる長穴状にかつドットパー
セントが大きくなるに従い長穴が漸次に長尺となるよう
に形成されており、ドクターが接するスクリン線からス
クリン線までの距離が小さいので、ドクターによるイン
キの掻き取り時に、ハイライト部のセル内にインキが略
100%入り込む。さらに、最シャドウ部のセルの形状
が、概略円弧のスクリン線が鱗状配列となっているの
で、ドットパーセントが高いフリーフローセルとなり、
セル内のインキが下流側のセルに次々に流動してインキ
が略100%入り込み濃度が向上する。 【0009】この網グラビア印刷版の製作方法の具体例
としては、100ミクロン前後にバラード銅メッキして
なる被版面を砥石研磨またはバフ研磨し、表面活性化処
理してから、アルゴン・ネオンガスレーザビームー等の
弱いレーザビームによって硬化し得る高感度特性を有す
る感光性樹脂膜を5〜8ミクロンの厚さとなるように塗
布形成し、さらに感光性樹脂膜の酸化を防止する被膜を
オーバーコートし、次いで、感光性樹脂膜に前記レーザ
ビームをドクター版面接触線と直交する方向に主走査す
るとともにレーザビームの版面における隣合う被照射線
同士がオーバーラップしてずれるように副走査しかつ印
刷情報に応じたレーザビームの点滅照射を行うことによ
り、感光性樹脂膜にネガチブな印刷情報を書き込んだ
後、現像を行って感光性樹脂膜の未露光部分を溶解して
後、レジストを加熱硬化してからエッチングして被版面
にポジチブな印刷情報を網点状に彫り込み、レジスト剥
離して耐刷力を付けるためクロムメッキする。 【0010】本発明の網グラビア印刷版は、ロール印刷
版のみでなく平版も含まれる。また本発明は、上記実施
例に示す製版法、すなわち、レーザ露光・現像によるレ
ジスト画像の形成とその後のエッチングする方法に限定
されるものでなく、ロール表面を磁性粉末を含んだエポ
キシ樹脂等の硬質プラスチック膜で形成してヤグレーザ
等の高力レーザで直接にセルを彫り込んでなる網グラビ
ア印刷版でもあっても良い。さらに本発明は、ハイライ
ト部からシャドウ部までの菱形セルの右斜め配列方向と
ドクター接触線方向との交差角を、例えばマゼンタ版は
75度、シアン版は55度、ブラック版は35度、及び
イエロウ版は15度としても良いし、あるいはマゼンタ
版は65度、シアン版は45度、ブラック版は25度、
及びイエロウ版は5度としても良い。 【0011】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の網グ
ラビア印刷版によれば、ハイライト部からシャドウ部ま
での菱形セルの右斜め配列方向とドクター接触線方向と
の交差角が、例えばイエロウ版は75度、マゼンタ版は
55度、シアン版は35度、及びブラック版も作成する
ときはブラック版は15度となるように構成されている
とともに、これらの角度に係わらず、ドットパーセント
が約七、八%のハイライト部から五十%前後までの中間
調部の各セルの一方の対角線方向が、ドクター接触線方
向と直交する方向となるように形成されているので、三
色または四色分解した版を重ね刷りしてカラー印刷した
とき、ハイライト部から中間調部の色の重なりが従来よ
りも一層均一に分散する結果、モアレが生じなくなる。
また本発明の網グラビア印刷版によれば、ハイライト部
からシャドウ部までの菱形セルの右斜め配列方向とドク
ター接触線方向との交差角が、例えばイエロウ版は75
度、マゼンタ版は55度、シアン版は35度となるよう
に構成したとき、これらの角度に係わらず、ドットパー
セントが約七、八%のハイライト部から五十%前後まで
の中間調部のセルの一方の対角線方向が、ドクター接触
線方向と直交する方向となるように形成されているの
で、ドクターでインキの掻き取りを行うと、インキがセ
ルに良好に入り込むからインキの転移性が良好となり濃
淡階調度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の網グラビア印刷版を示す図。
【図2】原稿フィルムにコンタクトスクリンを重ねて紫
外線焼き付けして現像・エッチングすることにより作成
される従来の網グラビア印刷版を示す図。 【図3】ダイヤモンドの彫刻針で版面を彫刻する電子彫
刻機によって作成される網グラビア印刷版を示す図。
外線焼き付けして現像・エッチングすることにより作成
される従来の網グラビア印刷版を示す図。 【図3】ダイヤモンドの彫刻針で版面を彫刻する電子彫
刻機によって作成される網グラビア印刷版を示す図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ハイライト部からシャドウ部までの菱形
セルの右斜め配列方向と左斜め配列方向との交差角が九
十度であり、右斜め配列方向とドクター接触線方向との
交差角が四十五度の標準角度よりも所要角度小さいか大
きい傾斜としたイエロウ版、マゼンタ版、シアン版また
はブラック版のいずれかである網グラビア印刷版におい
て、レーザー露光走査により、ドットパーセントが約
七、八%のハイライト部から少なくとも五十%前後まで
の中間調部の各菱形セルの一方の対角線方向が、ドクタ
ー接触線方向と直交する方向となるように形成され、か
つシャドウ部の菱形セルの各辺が、前記菱形セルの配列
方向と一致していることを特徴とする網グラビア印刷
版。 【請求項2】 ドットパーセントが約七、八%よりも小
さい領域のハイライト部のセルの形状が、ドクター接触
線方向と直交する方向に長尺となるように形成されてい
ることを特徴とする〔請求項1〕に記載の網グラビア印
刷版。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12462894A JPH07306525A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 網グラビア印刷版 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12462894A JPH07306525A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 網グラビア印刷版 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07306525A true JPH07306525A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14890124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12462894A Pending JPH07306525A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 網グラビア印刷版 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07306525A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6233942B1 (ja) * | 2017-06-12 | 2017-11-22 | 下村 恭一 | グラビア印刷版および該グラビア印刷版を用いたグラビア印刷方法 |
| JP2019064245A (ja) * | 2017-10-02 | 2019-04-25 | 下村 恭一 | グラビア印刷版及びそこに形成されるセル形状及び網点の作成方法 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP12462894A patent/JPH07306525A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6233942B1 (ja) * | 2017-06-12 | 2017-11-22 | 下村 恭一 | グラビア印刷版および該グラビア印刷版を用いたグラビア印刷方法 |
| WO2018230075A1 (ja) * | 2017-06-12 | 2018-12-20 | 下村 恭一 | グラビア印刷版および該グラビア印刷版を用いたグラビア印刷方法 |
| JP2019064245A (ja) * | 2017-10-02 | 2019-04-25 | 下村 恭一 | グラビア印刷版及びそこに形成されるセル形状及び網点の作成方法 |
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