JPH07306992A - 架空送電線の警報システム及びそれに用いる信号発信装置 - Google Patents

架空送電線の警報システム及びそれに用いる信号発信装置

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JPH07306992A
JPH07306992A JP9988394A JP9988394A JPH07306992A JP H07306992 A JPH07306992 A JP H07306992A JP 9988394 A JP9988394 A JP 9988394A JP 9988394 A JP9988394 A JP 9988394A JP H07306992 A JPH07306992 A JP H07306992A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架空送電線の所在を知らせて飛行体の低空で
の接触事故が防止でき、しかも、昼夜、天候、環境を問
わず利用でき、確実に認識できる架空送電線の警報シス
テム及びそれに用いる信号発信装置を提供する。 【構成】 架空送電線2の所在を知らせる信号を電波で
発信する信号発信装置3を架空送電線2、送電鉄塔1又
はこれらの近傍に設け、他方、飛行体4に上記信号を受
信して架空送電線2の所在を認識する受信装置6を搭載
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛行障害物を飛行体に
認識させ、接触事故を防止する警報システムに係り、特
に、架空送電線の所在を知らせて飛行体の低空での接触
事故が防止でき、しかも、昼夜、天候、環境を問わず利
用でき、確実性の高い架空送電線の警報システム及びそ
れに用いる信号発信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高層ビルや高層タワーなどの、高さが6
0mを越える建造物には、航空機等の接触事故を防止す
るために航空障害灯の設置が義務付けられていることは
周知の通りである。しかし、従来、架空送電線に装着す
るなどして設置可能な航空障害灯が存在しないため、特
例的に架空送電線には航空障害灯が設置されていない。
このため、架空送電線への接触事故が避けられない。な
かでも、農薬散布等の目的で低空を飛行するヘリコプタ
等が架空送電線に接触して墜落する事故は後を絶たな
い。架空送電線には、その高さに関わらず、付近を航空
機が安全に飛行するために航空障害灯を設置することが
望ましい。
【0003】上記の要求に鑑み、架空送電線自体に装着
可能な標識灯が提案されている。実公平4−53145
号公報には、架空送電線に装着したLED(発光ダイオ
ード)を架空送電線の誘導電流で発光させる架空送電線
用夜間標識装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記標識装置
は、発光信号で架空送電線の存在を知らせているので、
周囲が明るい日中での利用が困難であると共に、夜間で
あっても市街地や道路が近いために発光信号が認識しに
くい環境では利用が困難である。また、濃霧などの天候
の悪いときにも利用が困難である。
【0005】ところで、ヘリコプタ等が架空送電線に接
触して墜落する事故の多くは天気の良い日中に起きてお
り、しかも操縦者の不注意から起きている。即ち、視界
が良好であっても架空送電線を視認することが容易でな
い。
【0006】従って、昼夜、天候、環境を問わず利用で
き、しかも操縦者の視覚に頼らず架空送電線の存在を認
識して操縦者の注意を喚起する確実な警報システムが望
まれている。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、架空送電線の所在を知らせて飛行体の低空での接触
事故が防止でき、しかも、昼夜、天候、環境を問わず利
用でき、確実性の高い架空送電線の警報システム及びそ
れに用いる信号発信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、架空送電線の所在を知らせる信号を電波で
発信する信号発信装置を架空送電線、送電鉄塔又はこれ
らの近傍に設け、他方、飛行体に上記信号を受信して架
空送電線の所在を認識する受信装置を搭載したものであ
る。
【0009】上記信号に赤外線又は超音波を用いてもよ
い。
【0010】上記信号発信装置を架空送電線を囲んで装
着するために分割自在に形成すると共に上記信号発信装
置に架空送電線の送電電流からの誘導により運転用電力
を得る電源部を設けてもよい。
【0011】上記警報システムに用いる信号発信装置
は、架空送電線の送電電流から誘導電流を発生する誘導
コイルと、この誘導電流を基に安定電力を供給する電源
回路と、この安定電力を用いて架空送電線の所在を知ら
せる信号を電波で発信する発信機と、2以上の分割体か
らなり架空送電線を囲むように分割体を組み合わせて架
空送電線に取り付けられ、少なくとも上記誘導コイルを
架空送電線の外周に保持する保持部材とを有する。
【0012】上記信号発信装置は、上記安定電力を用い
て架空送電線の所在を知らせる信号灯を有してもよい。
【0013】
【作用】上記構成により、架空送電線、送電鉄塔又はこ
れらの近傍に設けられた信号発信装置が架空送電線の所
在を知らせる信号を電波で発信する。他方、飛行体に搭
載された受信装置は、上記信号を受信して架空送電線の
所在を認識する。この警報システムにより操縦者の注意
が喚起され、架空送電線が視認できないときでも確実に
これを回避することができる。電波を使用して架空送電
線の所在を知らせているので、昼夜、天候、環境を問わ
ず利用できることになる。
【0014】発信機から発信される信号は、電波のほか
に赤外線や超音波を使用することができる。赤外線や超
音波を使用した場合でも、電波を使用した場合と同様
に、可視光に比べて透過性がよく、また、受信する側に
とって背景となる環境からの放射が少ないので認識が容
易となる。
【0015】なお、信号の種類、周波数は、この警報シ
ステムが置かれる環境においてノイズが少なく、妨害と
なる他の信号が少なく、しかも、その環境に対して電波
障害等の悪影響を与えないものを選ぶことになるから、
特定はできない。
【0016】発信機から発信される信号の出力(又は信
号の到達距離)は、他の場所に設置した同様の信号発信
装置による信号との混信を避けられる程度に微弱であ
り、なおかつ付近を飛行する飛行体が信号を受信してか
ら十分に回避行動をとれるだけの到達距離を有していな
ければならない。しかし、これらの出力条件は、この警
報システムが置かれる環境や付近を飛行することが予想
される飛行体の飛行能力(例えば旋回半径)に左右され
るので、数値的には特定できない。
【0017】なお、本発明の警報システムが適用される
飛行体とは、飛行船、気球等の軽航空機、飛行機、軽飛
行機、グライダ等の航空機、ヘリコプタ等の回転翼航空
機、ハンググライダ、パラグライダパラシュート等の航
空機又はパラシュート類であり、無線操縦されるか有人
飛行であることを問わない。
【0018】信号発信装置の設置場所及び方法は、架空
送電線自体に設置し、直接架空送電線に装着するのがよ
い。また、既設の架空送電線に装着できることが重要で
ある。このために信号発信装置を分割自在に形成する。
分割した信号発信装置で架空送電線を囲み、結合して架
空送電線に装着する。これにより、架空送電線に手を加
えることなく装着ができ、しかも着脱が容易となる。
【0019】信号発信装置の運転用電力を長期に亘って
安定に供給維持できるとよい。このために信号発信装置
に架空送電線の送電電流からの誘導により運転用電力を
得る電源部を設ける。電源部は送電電流から運転用電力
を得るので恒久的に使用できる。
【0020】次に、警報システムに用いる信号発信装置
にあっては、誘導コイルが架空送電線の送電電流から誘
導電流を発生する。電源回路は、この誘導電流を基に安
定電力を供給する。この安定電力が信号発信装置の運転
用電力となる。従って、送電電流に変動があっても信号
発信装置はその影響を受けることなく安定動作する。そ
して、発信機が、この安定電力を用いて架空送電線の所
在を知らせる信号を電波で発信するので、電波の強度や
到達距離や周波数が安定維持され、送電電流の変動に無
関係にいつでも確実に警報システムが利用できる。
【0021】また、保持部材は、2以上の分割体からな
り架空送電線を囲むように分割体を組み合わせて架空送
電線に取り付けられる。即ち、信号発信装置は分割自在
に形成され架空送電線に装着されることになる。この保
持部材は、上記誘導コイルを架空送電線の外周に保持す
る。誘導コイルが架空送電線の外周に保持されるので、
誘導電流を効率よく発生させることができる。
【0022】信号発信装置は、発信機のほかに信号灯を
有してもよい。即ち、信号灯は安定電力を用いて架空送
電線の所在を知らせる。この場合、発信機の信号によっ
て警報システムが作動しているので、信号灯に注意する
ことができ、従来なら見逃していた架空送電線を発見す
ることができるようになり、架空送電線を視認しながら
確実にこれを回避することができる。
【0023】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0024】図1に示されるように、本発明の警報シス
テムにあっては、送電鉄塔1に架設された架空送電線2
の1スパン(送電鉄塔間)毎に、信号発信装置3が1つ
ずつ装着されている。信号発信装置3は、送電鉄塔間の
ほぼ中央部に配置され、地上高約50mの位置にある。
【0025】信号発信装置3は、図2に示されるよう
に、架空送電線の送電電流からの誘導により運転用電力
を得る電源部21と架空送電線の所在を知らせる信号を
発信する発信部22とからなる。この実施例では信号に
電波を使用している。電源部21は、架空送電線の周囲
に配置されて架空送電線の送電電流から誘導電流を発生
する誘導コイル23と、配線回路で構成されて誘導電流
を基に安定電力を供給する電源回路24とからなる。電
源回路24は、電流を電圧に変換するI/Vコンバータ
及び電圧・電流を安定化する電源コントローラからな
り、送電電流の変動の影響を受けないで定電圧、定電流
を供給することができる。ここでは、電源部21の出力
が電圧・電流DC12V、0.5Aに設定されている。
発信部22は、上記安定電力を用いて架空送電線の所在
を知らせる信号を電波で発信する発信機25及びアンテ
ナ26からなる。発信機25の送信出力は200mW、
送信周波数は27MHz、信号波形はパルスである。こ
の信号の到達距離は直線で約500mである。信号波形
をパルスとしたのは雑音との信号分離をよくするためで
ある。また、到達距離である500m以内に設置された
別の信号発信装置3には別の周波数を使用し混信を防止
している。
【0026】信号発信装置3は、図3に示されるよう
に、架空送電線2に固定するためのクランプ31、誘導
コイル23を収容した誘導コイル部32、アンテナ26
と重錘34とを取り付けたスリップリング35、電源回
路24や発信機25を収容した発信部33から構成され
ており、クランプ31は両端に設けられている。クラン
プ31は架空送電線2に固定され、誘導コイル部32及
び発信部33はクランプ31に固定されている。スリッ
プリング35は架空送電線2の周りに回動自在になって
おり、架空送電線2が捩れたり揺れたりしても、常に、
重錘34を取り付けた部分がその重みにより下に位置す
るようになっている。アンテナ26は重錘34の反対側
に取り付けられており、常に、地面に対し垂直を保つこ
とができる。
【0027】クランプ31、誘導コイル部32、スリッ
プリング35、発信部33はいずれも円筒状に形成され
ており、中心線に沿った面で2分割されている。即ち、
これらは分割体31a,31b,32a,32b,35
a,35b,33a,33bからなる保持部材36を構
成している。保持部材36は、架空送電線2を囲むよう
に分割体を組み合わせて架空送電線2に取り付けられて
いる。誘導コイル23は誘導コイル部32に収容される
ことにより、架空送電線2の外周に保持されている。
【0028】図1に戻る。この実施例では、飛行体4と
して小型ヘリコプタ5を用いている。小型ヘリコプタ5
に搭載された受信装置6は、信号を受信して架空送電線
の所在を認識するものであり、この実施例では、上記電
波による信号を受信すると操縦者に対して架空送電線が
付近にある旨の警報音を発生すると共に、操縦席に設置
したランプを点灯・点滅して警告を行うものである。ま
た、受信した複数の信号のうち最も強度の大きい信号を
分離し、その信号強度をもとに小型ヘリコプタ5から当
該信号発生装置3までのおおよその距離を算出し、数値
標示で操縦者に知らせることも行う。さらに、受信した
複数の信号により、それぞれの信号発信装置3までの距
離を算出し、他方、小型ヘリコプタ5に搭載したコンピ
ュータに予め記憶しておいた飛行地域の架空送電線の架
線配置図から信号発信装置3相互間の距離を求め、これ
らの距離関係から、小型ヘリコプタ5から架空送電線2
までの最短直線距離を算出して操縦者に知らせることも
行う。即ち、小型ヘリコプタ5から互いに隣り合う2つ
の信号発信装置3までの距離と両信号発信装置3間の距
離とが求まれば、小型ヘリコプタ5と2つの信号発信装
置3とを頂点とする三角形の垂線が最短直線距離にあた
る。
【0029】次に実施例の作用を述べる。
【0030】架空送電線2のスパン毎に装着された信号
発信装置3は、それぞれ送電電流からの誘導により運転
用電力を得て架空送電線の所在を知らせる信号を電波で
発信する。信号の到達距離を考慮した範囲内にある信号
発信装置3は、互いに異なる周波数で信号を発信する。
付近を飛行する小型ヘリコプタ5に搭載された受信装置
6は、到達したすべての信号を周波数によらず受信し、
これらの信号のうち最も強度の大きい信号を得た信号発
生装置3までのおおよその距離を算出し、数値標示で操
縦者に知らせる。また、受信した複数の信号により、そ
れぞれの信号発信装置3までの距離を算出し、他方、コ
ンピュータに予め記憶しておいた飛行地域の架空送電線
の架線配置図から信号発信装置3間の距離を求め、これ
らの距離関係から、小型ヘリコプタ5から架空送電線2
までの最短直線距離を算出して操縦者に知らせる。
【0031】本警報システムの稼働テストの結果を説明
する。
【0032】小型ヘリコプタ5を高度70mで架空送電
線2に対し垂直および斜め方向に飛行させた。信号発生
装置3から小型ヘリコプタ5までの直線距離が485〜
540mに近付くと警報が作動することを確認した。信
号の受信強度は小型ヘリコプタ5の姿勢や架空送電線3
との位置関係によって若干変動するため受信信号から距
離を正確に算出することは難しいが誤差範囲±20mで
算出することに成功した。
【0033】次に、他の実施例を説明する。
【0034】図4に示される信号発信装置3は、2つの
クランプ31及び2つの誘導コイル部32の間に信号灯
部41が設けられている。クランプ31及び誘導コイル
部32は図3のものと同じものである。信号灯部41
は、2分割の円筒状に形成され、内部に電源回路24を
収容し、表面には多数のLEDを備えている。これらの
LEDは、電源回路24の安定電力を用いて発光し、架
空送電線の所在を知らせるものである。信号灯部41
は、架空送電線2の周りに回動自在になっており、一側
に発信部42を取り付けている。発信部42の重みによ
り架空送電線2が捩れたり揺れたりしても、常に、発信
部42が下に位置し、LEDによる信号の放射方向が安
定するようになっている。発信部42には発信機25が
収容され、2素子のアンテナ43が水平に取り付けられ
ている。
【0035】発信機25の定格は図3のものと同じであ
る。信号灯部41には9個×30列の赤色LEDがそれ
ぞれ発光方向が径方向になるように配置されている。
【0036】この構成を用いて、電波による信号の性能
は、前期稼働テストで得たものと同等であることが確認
された。LEDによる信号の性能は、夜間で快晴のと
き、直線距離にして1Km離れた位置からLEDの発光
を確認することができた。
【0037】なお、上記各実施例では信号発信装置3を
架空送電線2のスパン中央に設置したが、送電鉄塔1又
は、架空送電線2や送電鉄塔1の近傍に設けてもよい。
【0038】また、上記各実施例では信号を電波又は赤
外線で発信したが、超音波を使用することもできる。超
音波の場合でも、到達範囲を考慮した出力強度とし、混
信を防ぐために複数の周波数を使用する。
【0039】本発明の応用例を説明する。
【0040】1)信号発信装置3からの信号に、架空送
電線2の高さ、架線方向、地図上の位置などの情報を持
たせてもよい。飛行体4の受信装置6がこれらの情報を
読み取って、架空送電線2との相対的な位置から自身の
高さ、方向、地図上の位置を知り、安全な飛行に利用す
ることができる。
【0041】2)受信装置6で受信した信号の強度か
ら、飛行体4と架空送電線2との距離を求めてもよい。
実施例で説明したように、信号の強度から信号発信装置
3までの距離を算出し、架線配置図から信号発信装置3
間の距離を求めると、架空送電線2までの最短直線距離
を算出することができる。これを数値標示で操縦者に知
らせることにより、適確な回避行動を促すことができ
る。
【0042】3)受信装置6は、連続する架空送電線2
に設置された2以上の信号発信装置3からの信号を検出
し、架空送電線2の架線方向を求めてもよい。即ち、2
以上の信号発信装置3までの距離を用いて、これらの信
号発信装置3を結ぶ線上に架空送電線2があることを知
ることができる。
【0043】4)少なくともアンテナを含む信号発信装
置3の一部または全部を架空送電線2に対して回転自在
とし、架空送電線2が捩れたり揺れたりしてもアンテナ
が一定の方向を維持するようにしてもよい。実施例で用
いたスリップリング35、信号灯部41を使用してもよ
いし、他の構成であっても構わない。
【0044】5)無線操縦の飛行機、飛行船等の飛行体
4に搭載した受信装置6で信号を受信し、飛行体4がこ
の情報をさらに地上の操縦者に通信してもよい。無線操
縦のの場合、操縦者が架空送電線2を視認して回避する
ことは困難であるから、この警報システムは有効であ
る。
【0045】6)信号発信装置3からの信号に指向性を
もたせてもよい。例えば、架空送電線2の上下方向の信
号を弱く、水平方向の信号を強くすることにより、地上
の家屋や設備に対する電波障害を防止する。そのために
はアンテナ26,43に指向性を持たせる。この場合、
架空送電線2よりも十分高いところを飛行する飛行体4
には信号が届かないが、架空送電線2に接触する危険の
ある低空飛行を行う飛行体4には信号が届くことにな
る。
【0046】7)信号発信装置3は、送電電流からの誘
導により運転用電力を得るだけでなく、誘導電流の電
流、電圧等から送電状況に関するデータを求め、発信す
る信号にこのデータをのせてもよい。これにより飛行体
4上、或いは地上の受信装置6で受信した信号からデー
タを読みだし、架空送電線2の送電状況を把握すること
ができる。この場合、架空送電線2の送電状況を把握す
る目的で飛行する飛行体4は、上記信号によりデータ収
集を行うことになる。これを含む一般の飛行体4は、上
記信号を警報システムのみに使用することができる。
【0047】8)信号灯のLEDの一部を赤外LEDと
し、飛行体4に赤外センサを搭載し、赤外線信号を検出
して警報を出すようにしてもよい。
【0048】9)飛行体4から架空送電線2までの最短
直線距離を算出する構成において、この機能の応用によ
り架空送電線2までの最短直線距離と飛行高度とから現
在地図上のどの位置にいるかを瞬時に求めることができ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0050】(1)架空送電線の所在を知らせてくれる
ので、従来、多発していた低空での接触事故が防止でき
ることになる。
【0051】(2)電波、赤外線、超音波等の、可視光
に比べて透過性がよく、受信する側にとって背景となる
環境からの放射が少ない信号を使用したことにより、昼
夜、天候、環境を問わず利用できることになる。
【0052】(3)信号を受信装置で受信して架空送電
線の所在を認識するので、視覚に頼るのに比べて確実性
が高く、従来、操縦者の不注意から多く起きていた架空
送電線への接触事故が未然に防止される。
【0053】(4)信号発信装置は架空送電線を囲んで
装着するために分割自在に形成されているので、既設の
架空送電線に容易に設置できる。
【0054】(5)信号発信装置は架空送電線の送電電
流からの誘導により運転用電力を得るので、特別の電源
を必要とせず、給電のための配線も不要であるから、構
成が簡素・小型であると共に架空送電線のどこにでも安
全かつ美観・強度等を損なわず設置でき、さらに、いっ
たん設置すると長期に亘って保守を必要とせず、送信に
必要な電力は微弱であるから消費電力も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の警報システムを装備した架空送電線及
び飛行体の斜視である。
【図2】本発明の警報システムに用いる信号発信装置の
回路図である。
【図3】本発明の警報システムに用いる信号発信装置の
側面図である。
【図4】本発明の警報システムに用いる他の信号発信装
置の側面図である。
【符号の説明】
1 送電鉄塔 2 架空送電線 3 信号発信装置 4 飛行体 6 受信装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空送電線の所在を知らせる信号を電波
    で発信する信号発信装置を架空送電線、送電鉄塔又はこ
    れらの近傍に設け、他方、飛行体に上記信号を受信して
    架空送電線の所在を認識する受信装置を搭載したことを
    特徴とする警報システム。
  2. 【請求項2】 上記信号に赤外線又は超音波を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の警報システム。
  3. 【請求項3】 上記信号発信装置を架空送電線を囲んで
    装着するために分割自在に形成すると共に上記信号発信
    装置に架空送電線の送電電流からの誘導により運転用電
    力を得る電源部を設けたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の警報システム。
  4. 【請求項4】 架空送電線の送電電流から誘導電流を発
    生する誘導コイルと、この誘導電流を基に安定電力を供
    給する電源回路と、この安定電力を用いて架空送電線の
    所在を知らせる信号を電波で発信する発信機と、2以上
    の分割体からなり架空送電線を囲むように分割体を組み
    合わせて架空送電線に取り付けられ、少なくとも上記誘
    導コイルを架空送電線の外周に保持する保持部材とを有
    することを特徴とする信号発信装置。
  5. 【請求項5】 上記安定電力を用いて架空送電線の所在
    を知らせる信号灯を有することを特徴とする請求項4記
    載の信号発信装置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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