JPH07307332A - 表面清浄化法および薄膜形成法 - Google Patents

表面清浄化法および薄膜形成法

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JPH07307332A
JPH07307332A JP11972694A JP11972694A JPH07307332A JP H07307332 A JPH07307332 A JP H07307332A JP 11972694 A JP11972694 A JP 11972694A JP 11972694 A JP11972694 A JP 11972694A JP H07307332 A JPH07307332 A JP H07307332A
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JP
Japan
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gas
plasma
semiconductor
substrate
metal
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JP11972694A
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English (en)
Inventor
Kunio Saito
國夫 斎藤
Mutsunobu Arita
睦信 有田
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NTT Inc
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の清浄化処理で生じるような清浄表面で
の気相成長の生起による表面の凹凸の発生がなく、還元
斑のない清浄な表面を得る。 【構成】 プラズマ発生室1と反応室2とがアパーチャ
板3によって接続され、反応室2内の圧力を0.1Pa
程度以上にし、プラズマ発生室1内の圧力が反応室2内
の圧力よりも10〜100倍になるようにしてプラズマ
がプラズマ発生室1から反応室2に漏れるようにする。
ウェハ4を反応室2内のサセプタにセットし、ヒータ8
により約600℃以上に加熱し、プラズマ発生室1内に
ガス導入口9からH2 を供給してプラズマを発生させた
後、反応室2内にガス導入口10からSiH4 を少量供
給し、供給されたSiH4 は反応室2内に発生している
プラズマによって分解・励起され、ウェハ4の表面の酸
化膜を還元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体,金属などの酸
化され易い基板や膜の表面清浄化法およびその表面に薄
膜を形成する薄膜形成法に係わり、特に半導体集積回路
の製造工程中における清浄な半導体表面形成に適用され
る表面清浄化法および薄膜形成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程中には、極め
て清浄な半導体表面を必要とする工程がいくつかある。
その工程の代表的な例としては、単結晶半導体基板表面
に同種や異種の半導体膜あるいは金属膜をエピタキシャ
ル成長させる工程,不純物が添加された半導体の表面に
金属膜を堆積してオーミック接合やショットキー接合を
形成する工程などがある。例えばシリコン(Si)やゲ
ルマニウム(Ge)あるいは化合物半導体は、酸化され
易く、水分や酸素に触れると、表面に酸化膜を形成す
る。この酸化膜は、エピタキシャル成長やオーミック接
合の形成を阻害するため、膜を堆積する前に除去するこ
とが必要である。この表面の清浄化の善し悪しが、エピ
タキシャル成長やオーミック接合の品質を決める重要な
要因となっている。
【0003】還元性ガスを用いて表面を清浄化する方法
としては、従来、水素(H2 )プラズマや水素ラジカル
を表面に晒す方法あるいは表面を加熱してシラン(Si
4)ガスを流す方法(特開平3−224223号公
報)などが提案されていた。シリコンの表面が酸化され
て二酸化珪素(SiO2 )が形成されている場合、Si
4 によって還元が起こるときの化学反応は、 SiH4 (g)→Si+2H2 (g) (1) SiO2 (s)+Si→2SiO(g) (2) であると考えられている。なお、これらの式において、
sは固体,gはガスをそれぞれ表している。SiH4
分解は、圧力が低いときには比較的高温でないと活発で
はない。また、一酸化珪素(SiO)は、常温では固体
であり、比較的高い温度で昇華する。したがって(1)
式の反応は、基板温度がある程度高い(600℃程度以
上)ときに活発になる。前述したSiH4 を用いる方法
に良く似た方法としては、高真空中でシリコン蒸気を基
板表面に供給する方法も提案されている。この場合の表
面での還元反応は(2)式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水素プ
ラズマを用いる方法は、活性種の濃度を高くするために
プラズマの発生出力を大きくしなければならなかった
り、清浄化に時間がかかってしまうという問題があっ
た。なお、大きなプラズマの発生出力は、大規模集積回
路で用いられる薄いゲート酸化膜を破壊してしまう。ま
た、シランガスを用いる方法は、還元に場所的な斑を生
ずるため、早く還元される部分と遅く還元される部分と
が発生してしまい、還元の遅い部分まで充分に還元しよ
うとすると、早く還元された部分では、シリコンの化学
気相成長(CVD)が起こり、しかも、比較的速い堆積
速度でシリコンが成長するため、表面に凹凸を生じてし
まうという問題があった。
【0005】さらにシリコン蒸気を用いる方法は、シリ
コンを加熱して蒸発させるための抵抗加熱装置や電子ビ
ーム加熱装置あるいはスパッタ装置をCVD装置の反応
室内または反応室と連結した真空室内に設置し、基板表
面の清浄化を行った後に引き続いてCVDを行うと、ソ
ースガスやその分解生成物に汚染され、前述したシリコ
ン蒸発手段が正常に動作しなくなってしまうという問題
があった。前述したシリコン蒸発手段とCVD装置との
間に真空バルブを設置し、CVDを行うときにこの真空
バルブを閉じるようにすれば、前述した汚染の問題を解
決することは可能であるが、このようにするためには、
シリコン蒸発手段を高真空に保つための排気装置が新た
に必要であり、装置が複雑化・大型化する問題が生ず
る。また、バルブの開閉によってパーティクルが基板表
面に付着してしまうという問題も発生する。さらに前述
したシリコンを蒸発させるための手段では、シリコンの
蒸発速度を空間的な均一性を保って所定の極く僅かな速
度に制御することは極めて難しいものと予想される。
【0006】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、基
板の清浄化処理で生じたような清浄表面でのCVDの生
起による表面の凹凸の発生がなく、還元斑のない清浄な
表面が得られる表面清浄化法および薄膜形成法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、水素および希ガスのうちの一種また
はそれらのガスの組合せからなる放電補助ガスのプラズ
マを発生させ、前記プラズマ中に還元性ガスを供給する
ことによって基板表面を清浄化するようにしたものであ
る。また、他の本発明は、表面清浄化を行った後、引き
続いて金属または半導体の気相成長用ガスを供給し、金
属または半導体を前記基板の半導体または金属表面のみ
に選択成長させたものである。
【0008】
【作用】本発明においては、例えば還元性ガスの一例と
してSiH4 の場合について説明する。放電補助ガスの
プラズマ中に適量のSiH4 を供給すると、SiH4
プラズマによって分解または励起されるため、SiO2
との反応が活発になる。このため、SiH4 ガスの供給
量を極僅かにしても還元効果を得ることができる。Si
4 の分圧を低くすると、SiH4 の表面での熱分解に
よるSiの堆積速度が極く小さくなるので、表面の酸化
物の還元が終了した部分にはSiがほとんど堆積しなく
なる。このため、表面に大きな凹凸は生じなくなる。さ
らに表面に厚いSiO2 膜が部分的に形成され、薄く酸
化しているシリコン表面が部分的に顔を出しているよう
な基板を用いると、プラズマによるSiH4の分解速度
を適度に小さくし、厚いSiO2 膜上に付着したSiが
前述した(2)式の反応によってすべてガス化するよう
にすれば、薄い酸化膜が全て還元された時点でも厚い酸
化膜上にはSiが堆積しないようにすることもできる。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。本発明を実施するには、基板を加熱できるプ
ラズマCVD装置を用いる。プラズマCVD装置として
図1に示した構成を有する装置を用いて実施した例につ
いて説明する。図1のプラズマ装置は、プラズマ発生室
1と反応室2とがアパーチャ板3によって接続され、プ
ラズマ発生室1で発生させたプラズマが反応室2に漏れ
るようにしてウェハ4上に低密度のプラズマを安定に発
生できるようにしたものである。5および6は排気口、
7は高周波電源、8はヒータ、9および10はガス導入
口である。なお、本発明を実施するに当たっては、要は
プラズマを発生できるCVD装置があれば良く、図1の
装置に限るものではない。プラズマの発生には、平行平
板型,電子サイクロトロン共鳴(ECR)型,誘導コイ
ル型などの種々のプラズマ発生装置が利用可能である。
図1の装置は、特に金属膜をプラズマCVDで堆積する
のに好適な装置として考案されたものである。
【0010】このCVD装置は、プラズマ発生室1内に
ガス導入口9から水素や希ガスなどの放電補助ガスを供
給してプラズマを発生させ、反応室2内にガス導入口1
0からソースガスを供給してプラズマCVDを行う装置
である。放電補助ガスとしてプラズマで分解・励起され
ても固体が堆積しないガスを用い、アパーチャ板3のア
パーチャのコンダクタンスを適度に絞ってプラズマ発生
室1内の圧力を反応室2内の圧力よりも高くし、ソース
ガスがプラズマ発生室1内に侵入しないようにしてこの
装置を使用すれば、プラズマCVD法で金属膜を比較的
安定に堆積することができる。アパーチャ板3の反応室
2側の面は、ソースガスの分解生成物が付着して汚れる
ことがあるが、この場合は塩素やフッ素を含むクリーニ
ング用ガスをガス導入口10から供給し、プラズマを採
用してクリーニングすれば良い。
【0011】次に図1のプラズマ装置を用いて本発明を
実施した例について説明する。まず、ウェハ4を反応室
2内のサセプタにセットし、ヒータ8により加熱し、放
電補助ガスのプラズマを発生させる。放電補助ガスとし
ては、例えばアルゴン(Ar)のみ、H2 とArとの混
合ガスあるいはH2 のみを用いる。H2 は放電し難いた
め、H2 のみでプラズマを発生させるためには、高周波
の投入出力を大きくしたり、プラズマ発生室1内の水素
の圧力を高くする必要がある。反応室2内に放電補助ガ
スの弱いプラズマを発生させるには、反応室2内の圧力
を0.1Pa程度以上にし、アパーチャ板3に開けるア
パーチャの径を適度な大きさにしてプラズマ発生室1内
の圧力を反応室2内の圧力よりも10〜100倍になる
ようにし、かつプラズマがプラズマ発生室1から反応室
2に漏れる大きさにする。アパーチャ板3のアパーチャ
径は大きい方がプラズマが漏れ易いが、一方、プラズマ
発生室1内と反応室2内の圧力差を大きくしてソースガ
スのプラズマ発生室1内への侵入を防ぐにはアパーチャ
の径は小さい方が良いので、両者を満足させるには適度
な大きさがある。
【0012】このようにして放電補助ガスのプラズマを
発生させた後、反応室2内にガス導入口10からSiH
4 を少量供給する。供給されたSiH4 は、反応室2内
に発生しているプラズマによって分解・励起され、ウェ
ハ4の表面の酸化膜を還元する。還元性ガスとしてSi
4 を用いる場合には、ウェハ4の加熱温度は約600
℃以上、より好適には約700℃程度以上に加熱する必
要がある。SiH4 の供給量を多くしたり、プラズマの
発生出力を大きくして分解を必要以上に速めると、Si
が堆積し、酸化膜がシリコンに閉じ込められてSiOが
蒸発できなくなってしまう。SiH4 の分解速度は、供
給流量とプラズマ発生出力(プラズマ密度を変化させ
る)とによって容易に制御することができる。また、S
iH4 の分解速度は、プラズマを断続的に繰り返し発生
させる方法やSiH4 を断続的に繰り返し供給する方法
でも制御することができる。
【0013】このような方法によれば、SiH4 の供給
量は少ないため、ウェハ4の表面でのSiH4 の熱分解
速度は小さい。このため、ウェハ4の表面の酸化膜が還
元されてシリコン表面が出てきても、その部分にはプラ
ズマで分解されたSiがゆっくり堆積するだけで、堆積
速度の大きい熱CVDがほとんど起こらない。このた
め、従来のSiH4 の熱分解による表面の清浄化法で生
じたような還元斑に起因する局部的な熱CVDによる表
面の粗い凹凸を生じることがない。
【0014】本実施例による酸化膜還元効果は、以下に
説明する実験と二次イオン質量分析(SIMS)の測定
とにより確認することができた。まず、直径4インチの
シリコン単結晶ウェハを硫酸(H2SO4)と過酸化水素
(H22 )との混合液に浸漬して洗浄し、純水で充分
にすすぎ、希フッ酸に浸漬してウェハ表面の自然酸化膜
を除去し、純水ですすぎ、再びH2SO4 /H22 混合
液に浸漬してウェハ表面に薄い酸化膜を形成し、純水で
充分にすすぎ、最後に乾燥させて評価用ウェハとした。
【0015】図1に示されたCVD装置を用い、1枚目
の評価用ウェハを反応室2内のサセプタにセットし、7
10〜730℃に加熱し、ガス導入口10からSiH4
を約50cc/分供給し、排気口5を絞って反応室2内の
圧力を約40Paとした。SiH4 が供給されて圧力が
上がると、すぐにシリコンの熱CVDが始まった。この
状態を約1分間保持して約130nmの厚さのシリコン
膜を成長させ、ウェハを反応室2から取り出して第1番
目の試料とした。この第1番目の試料は、ウェハ表面の
清浄化処理を行わないリファレンスの試料であり、評価
用ウェハ表面上に形成されている薄い酸化膜は、基板と
堆積されたシリコン膜との間に閉じ込められている。
【0016】次に2枚目の評価用ウェハをサセプタにセ
ットして同じ温度に昇温し、ガス導入口9からArを約
40cc/分供給し、ガス導入口10からH2 を約100
cc/分供給して反応室2内の圧力を約0.8Paとし、
高周波電力を約300W投入してプラズマを発生させ
た。この状態を約5分間保持した後、高周波の印加を止
め、さらにArとH2 との供給を止め、ガス導入口10
からSiH4 を約50cc/分供給し、排気口5を絞って
反応室2内の圧力を約40Paとし、シリコンの熱CV
Dを約1分間行ってシリコン膜を成長させ、ウェハを反
応室2から取り出して第2番目の試料とした。この第2
番目の試料は、水素プラズマのみによる表面清浄化処理
を行った試料である。
【0017】次に3枚目の評価用ウェハをサセプタにセ
ットして同じ温度に昇温し、ガス導入口9からArを約
40cc/分供給し、ガス導入口10からH2 を約100
cc/分供給して反応室2内の圧力を約0.8Paとし、
高周波電力を約300W投入してプラズマを発生させ、
この状態を約5分間保持した後、高周波の印加を止め、
ArとH2 との供給をそのまま保持してガス導入口10
からSiH4 を約2cc/分供給し、約300Wの高周波
電力を印加して約20秒間プラズマを発生させた後、高
周波の印加を約40秒間停止するというプラズマのオン
/オフサイクルを3回繰り返し、ArとH2 との供給を
止め、ガス導入口10からSiH4 を約50cc/分供給
し、排気口5を絞って反応室2内の圧力を約40Paと
し、シリコンの熱CVDを約1分間行ってシリコン膜を
成長させ、ウェハを反応室2から取り出して第3番目の
試料とした。この第3番目の試料は、水素プラズマと本
実施例の表面清浄化処理を行った試料である。
【0018】以上の3枚の試料をSIMS分析し、評価
用ウェハ表面に形成した膜厚の薄い酸化膜の還元の程度
を測定した。SIMS分析では、1次イオンとしてセシ
ウムイオン(Cs+ )を用いた。測定結果を図2ないし
図4に示す。これらの図において、横軸は表面からの深
さを示し、縦軸は濃度を示している。図2に示された清
浄化処理を行わなかったリファレンスの試料の酸素のピ
ーク濃度(2.7×1021原子/cc)に比べ、図3に示
された水素プラズマによる清浄化処理を行った第2番目
の試料の酸素のピーク濃度(1.9×1021原子/cc)
は、減少しており、水素プラズマ処理が酸化膜を還元し
たことが分かる。図4に示された水素プラズマ処理に本
実施例の清浄化処理を行った試料の酸素のピーク濃度
(8×1020原子/cc)は、さらに減少しており、本実
施例の清浄化処理が酸化膜を還元するのに顕著な効果を
有していることが分かる。
【0019】積分濃度で求めた酸素量は、それぞれ4.
5×1015,2.3×1015および1.1×1015原子
/cm2 であり、これらはSiO2 の形でそれぞれ2.
9,1.5および0.7ML(モノレイヤー)の厚さに
相当する。これらの値からも本実施例の清浄化の効果は
明かである。なお、図2ないし図4のSIMS分析デー
タの酸素のピークの深さが異なるのは、測定時の試料の
スパッタ速度の違いではなく、堆積したシリコンの膜厚
の違いによるものである。同じ条件で同じ時間CVDを
行ったにもかかわらず、残留酸素量の少ない方がシリコ
ンが厚く成長している。これは、表面の酸素量が多いリ
ファレンスの試料には結晶粒径の小さな多結晶シリコン
が成長し、酸素量が少ない第3番目の試料にはエピタキ
シャルシリコンが成長しており、これらのシリコンの成
長速度の差が膜厚の差をもたらしたためである。
【0020】ここで、他のSIMS分析で明かになった
水素プラズマの効果について補足説明する。図1の装置
を用いて前述した条件で処理したときの水素プラズマの
酸化膜還元効果は、高周波電力と処理時間とに依存し、
高周波電力が約300Wよりも小さいと還元効果は小さ
くなり、また、高周波電力が約300Wのときでも処理
時間の長い方が還元効果は大きくなる。例えば処理時間
が約10分のときの試料の酸素の積分濃度は、約5分の
ときの約半分であり、処理時間と残留酸素量とが反比例
しており、約10分程度では飽和していない。この結果
から水素プラズマによる酸化膜還元効果で大きな還元速
度を得るには、大きなプラズマ発生出力を必要とするこ
とが分かる。ウェハ表面の清浄化処理において、大きな
プラズマ発生出力を用いることは、適用する対象によっ
ては大きな問題を引き起こす。例えばウェハにMOSト
ランジスタなどのゲート電極が形成されている場合には
良く知られているようにプラズマの影響によってゲート
絶縁膜が破壊されることがある。
【0021】これに対して本実施例の清浄化処理法は、
SiH4 の分解を基礎にしているため、大きなプラズマ
密度を必要としない。小さなプラズマ密度でも充分な効
果が得られた実施例を以下に説明する。膜厚の厚い酸化
膜が部分的に形成された面方位(100)のシリコン単
結晶ウェハを希フッ酸に浸漬して表面の薄い酸化膜を除
去した後、水洗,乾燥し、図1のCVD装置のサセプタ
にセットし、710〜730℃に加熱した。ガス導入口
9からArのみを約30cc/分供給し、ガス導入口10
からSiH4 を約2cc/分供給して約50Wの高周波電
力を印加してプラズマを約20秒間発生させ、高周波電
力の印加を約40秒間停止する高周波のオン/オフサイ
クルを3回繰り返し、次にガス導入口10からSiH4
を約20cc/分供給して約5分間この状態を保持した。
反応室2内の圧力は、Arのみの供給のとき、約0.2
7Pa,SiH4 を加えたとき、約0.4Paであっ
た。
【0022】走査型電子顕微鏡(SEM)でウェハの表
面や断面を観察すると、膜厚の厚い酸化膜の上には膜は
成長しておらず、希フッ酸処理で薄い酸化膜が除去され
た部分のみに表面が極めて平坦で平滑な約45nmの厚
さにシリコン膜が成長していた。膜厚の厚い酸化膜のエ
ッジの近傍には、ファセット面が現れており、膜はシリ
コンが選択的にエピタキシャル成長したものであること
を示していた。比較のために前述した工程において、高
周波電力を印加せずにシリコンを成長させると、2〜3
分のインキュベーションタイム(ソースガスを供給して
から膜の成長が始まるまでの時間)の経過後、選択的に
シリコン膜が成長する。しかしながら、成長するシリコ
ン膜は、平坦ではなく、四角錘の核を連ねたような表面
になる。インキュベーションタイムの期間中にSiH4
によって希フッ酸処理後に付いたウェハ表面の酸素の還
元が行われるが、斑を生じ、早く清浄化された部分から
シリコンの成長が始まるために凹凸の激しい表面になっ
てしまったと考えられる。
【0023】次に半導体基板の表面をより清浄にする方
法について説明する。良く知られているように半導体基
板の表面には、酸素と同様に炭素(C)が付き易い。炭
素は空気中やCVD装置内での油の蒸発により、ハイド
ロカーボンとして付くことが多い。前述した実施例の還
元処理は、この炭素を除去する能力がない。そこで始め
に酸素プラズマを発生させて炭素をCO2 またはCOの
形にして蒸発させた後、引き続いてAr/H2 ガスプラ
ズマにSiH4 などを添加する還元処理で表面の酸化膜
を除去すれば、炭素も酸素も基板表面から除去すること
ができる。
【0024】図1のプラズマ装置で酸素プラズマを発生
させるには二通りの方法がある。第1の方法としては、
ガス導入口9から酸素(O2 )ガスを例えば10〜10
0cc/分供給し、50〜500Wの高周波電力を印加し
て発生させる。第2の方法としては、ガス導入口9から
アルゴンガスを例えば10〜100cc/分供給し、50
〜500Wの高周波電力を印加してプラズマを発生さ
せ、ガス導入口10から酸素ガスを例えば10〜100
cc/分供給し、アルゴンガスプラズマで酸素ガスを励起
する方法である。第1の方法の方が酸素ガスがより強く
励起されるため、より強い酸化効果が得られるが、プラ
ズマ発生室1内に酸素ガスを入れたくない場合には前述
した第2の方法を用いる。この酸化処理は、基板温度が
あまり高くなくても効果が得られるので、基板を加熱し
て所定の温度に上げる間に行うこともできる。この酸化
処理が終了し、次に還元処理に移る時には、水の発生を
防ぐため、酸素ガスを充分に排気してから水素ガスを供
給するようにする。
【0025】なお、前述した実施例では、還元性ガスと
してSiH4 を用いたが、プラズマで分解されてSiを
生成するガスとして例えば、ジシラン(Si26)やト
リシラン(Si38 )さらにSin2n+2 (n=4,
5,…)をSiH4 の代わりに用いても同様な効果が得
られる。また、ゲルマン(GeH4 )やGen
2n+2(n=2,3,…)も酸化膜に対して同様な還元効
果を有するので、SiH4 の代わりに用いることができ
る。還元ガスとしてGeH4 などを用いた場合には、ウ
ェハ温度は、SiH4 などを用いる場合より低くするこ
とができる。
【0026】また、本発明による清浄化処理法を適用す
るのに好適なウェハまたは膜の材料としては、単結晶,
多結晶,アモルファスのシリコンとこれらのシリコンに
不純物がドープされた半導体素子および単結晶,多結
晶,アモルファスのゲルマニウムとこれらのゲルマニウ
ムに不純物がドープされた半導体素子並びに単結晶,多
結晶,アモルファスのSiGeとこれらのSiGeに不
純物がドープされた半導体素子がある。前述した材料以
外にもSiOもしくはGeOを生成して酸化物を還元で
きる材料であれば本発明を適用して効果を上げることが
できる。例えば、各種金属のシリサイドやゲルマナイド
は、酸化性雰囲気中でその表面にSiO2やGeO2
形成することが知られており、これらの酸化物を還元す
るのに本発明は有用である。
【0027】また、前述した実施例では、本発明による
清浄化処理後にシリコン膜をエピタキシャル成長させた
場合について説明したが、シリコン以外の膜を形成する
場合にも本発明は顕著な効果が得られる。例えば、本発
明による清浄化処理を行った後、シリコン基板上にGa
AsなどのIII −V族半導体膜をエピタキシャル成長さ
せる場合、Si/SiGe/Siヘテロエピタキシャル
構造を成長させる場合などにも有用である。さらに四塩
化チタン(TiCl4 )とシランなどとを用いてチタン
シリサイド膜をCVD法やプラズマCVD法で成長させ
る場合にも好適である。このソースガス系によるCVD
で生じている問題、すなわち表面の僅かな量の酸化物に
よっても成長が阻害され、長いインキュベーションタイ
ムが生じたり、島状成長になったりし易いという問題を
解決することができる。
【0028】この場合、プラズマCVD法を用い、Ti
Cl4/SiH4の流量とプラズマ発生出力とを適当に選
ぶことにより、(001)単結晶Si基板上にC49構
造のTiSi2 膜を選択的にエピタキシャル成長させる
ことができる(特願平4−262784号参照)。この
ような方法によれば、エピタキシャル成長の品質を高め
る効果がある。さらにシリコン基板のシリコン面にはS
iの成長による凹凸が殆ど形成されないので、例えばM
OSトランジスタのソース・ドレイン電極のシリコンの
上にチタンシリサイド膜を薄く成長させて抵抗の低いオ
ーミックコンタクトを形成することができる。また、ゲ
ルマンなどを用い、Geを選択成長させる場合やTiC
4 とゲルマンなどとを用い、チタンゲルマナイドを選
択成長させる場合にも本発明は同様な効果が得られる。
【0029】また、有機アルミニウムガスを用いてAl
をシリコン表面やチタンシリサイド表面に選択成長ある
いは選択エピタキシャル成長させる場合にも、本発明に
よる表面清浄化法は有用である。さらにWF6 ,H2
よびSiH4 ガスを用いたW膜の選択成長を行う際に本
発明を用いても同様な効果が得られる。基板表面の酸化
層の還元温度と、その上に堆積する膜の成長温度とが異
なる場合には、それぞれ最適な基板温度に変えてプロセ
スを進めれば良い。表面清浄化後、次のプロセスに移る
までの間は基板の表面が再酸化されないように基板が水
分や酸素のない雰囲気に置かれていなければならないこ
とは言うまでもない。ただし、これらの選択成長におい
ては絶縁膜表面にプラズマで分解された還元性ガスの分
解生成物が残っていると、選択性を損なう結果になり易
いので、分解生成物が絶縁膜と反応して全て気化するよ
うにプラズマによる還元性ガスの分解速度を充分に小さ
くする必要がある。
【0030】本発明は、プラズマの発生出力または還元
性ガスの供給流量を制御することにより、容易にこの分
解速度を制御することができる。本発明を適用して選択
成長が可能となる絶縁膜の種類としては、還元性ガスの
分解生成物であるSiやGeと反応してSiOやGeO
を生成する絶縁膜が要求される。したがってその主成分
がSiO2 やGeO2 である絶縁膜を用いれば選択成長
が可能である。例えば、ホスホシリケートガラス(PS
G),ボロホスホシリケートガラス(BPSG)または
スピンオンガラス(SOG)などを用いても選択成長が
可能である。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように本発明による表面
清浄化法によれば、放電補助ガスでプラズマを発生さ
せ、その中に還元性ガスを供給して還元性ガスを分解・
励起し、表面を還元するので、従来の還元性ガスのみに
よる清浄化処理で生じたような清浄表面での気相成長の
生起による表面の凹凸の発生がなく、還元斑のない清浄
な表面が得られるという極めて優れた効果を有する。
【0032】また、本発明による薄膜形成法によれば、
清浄化処理した半導体基板表面上に半導体を気相成長法
で堆積すると、平坦で平滑な薄い半導体薄膜が得られる
という極めて優れた効果を有する。また、本発明による
清浄化処理を行えば、金属膜を気相成長法で形成する場
合にもインキュベーションタイムの発生原因を除去でき
るので、半導体デバイスなどを製造する場合において、
高歩留まりで高信頼性のデバイスを製造することができ
るという極めて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による表面清浄化法を実施するために
使用するCVD装置の構成の一例を示す断面図である。
【図2】 リファレンス試料のSIMS分析データを示
す図である。
【図3】 水素プラズマ処理を行った試料のSIMS分
析データを示す図である。
【図4】 水素プラズマ処理と本発明の清浄化処理とを
行った試料のSIMS分析データを示す図である。
【符号の説明】
1…プラズマ発生室、2…反応室、3…アパーチャ板、
4…ウェハ、5,6…排気口、7…高周波電源、8…ヒ
ータ、9,10…ガス導入口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/304 341 D 21/31 H01L 21/31 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素および希ガスから選ばれた放電補助
    ガスのガスプラズマにIV族半導体の水素化物の中から選
    ばれた還元性ガスを添加して前記還元性ガスを分解・励
    起させ、加熱した基板の表面に晒すことにより、前記基
    板表面の酸化物を還元・除去することを特徴とする表面
    清浄化法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記基板表面の清浄
    化に先立ち、酸素ガスプラズマに前記基板の表面を晒し
    て前記基板の表面を酸化することを特徴とする表面清浄
    化法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    IV族半導体の水素化物がSin2n+2 (n=1,2,
    3,…)またはGen2n+2(n=1,2,3,…)と
    し、前記基板の表面がSi,Si−Ge,Ge,金属シ
    リサイドおよび金属ゲルマナイドの中の一つからなる表
    面とすることを特徴とする表面清浄化法。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3にお
    いて、前記基板がSiとOとをまたはGeとOとを含む
    絶縁膜表面と、半導体または金属表面とを有し、前記ガ
    スプラズマの密度を小さくするかまたは前記還元性ガス
    の供給流量を少なくして前記還元性ガスの分解速度を小
    さくし、前記還元性ガスの分解生成物と前記絶縁膜との
    反応生成物を全て気化させることにより、前記絶縁膜の
    表面には前記還元性ガスの分解生成物を堆積させずに前
    記基板の半導体または金属表面の酸化物を還元・除去す
    ることを特徴とする表面清浄化法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記還元性ガスの分
    解速度を小さくするに当たり、前記ガスプラズマを断続
    的に発生させることを特徴とする表面清浄化法。
  6. 【請求項6】 請求項1,請求項2,請求項3,請求項
    4または請求項5における表面清浄化を行った後、引き
    続いて金属または半導体の気相成長用ガスを供給し、金
    属または半導体を前記基板の半導体または金属表面のみ
    に選択成長させることを特徴とする薄膜形成法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記半導体はSi,
    Si−Ge,Ge,および III−V半導体の中の一つか
    らなり、前記金属はチタンシリサイド,W,およびAl
    の中の一つからなり、前記基板の表面はSi,Si−G
    e,Ge,金属はシリサイドおよび金属ゲルマナイドの
    中の一つからなることを特徴とする薄膜形成法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、前記
    半導体表面が単結晶であり、前記金属または半導体を単
    結晶半導体表面に選択エピタキシャル成長させることを
    特徴とする薄膜形成法。
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