JPH07308152A - 割断面層を有する油中水型乳化油脂食品及びその製造方法 - Google Patents
割断面層を有する油中水型乳化油脂食品及びその製造方法Info
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- JPH07308152A JPH07308152A JP7057433A JP5743395A JPH07308152A JP H07308152 A JPH07308152 A JP H07308152A JP 7057433 A JP7057433 A JP 7057433A JP 5743395 A JP5743395 A JP 5743395A JP H07308152 A JPH07308152 A JP H07308152A
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Abstract
割できる油中水型乳化油脂食品を提供することを目的と
するものである。 【構成】 油中水型乳化油脂食品の内部に水の薄膜層か
らなる割断面層を設けることにより容易に分割できる。
Description
断面層を内部に形成している油中水型乳化油脂食品とそ
の製造方法に関するものである。この油中水型乳化油脂
食品は、冷蔵庫から取り出した直後の低温状態にある場
合でも容易に分割できるため、家庭用の食卓油脂や調理
用油脂としてあるいは業務用の原料油脂として利用性に
優れたものである。
して、バター、マーガリン及びスプレッドがある。その
使用態様も各種あって、例えば家庭では料理の材料とし
ての調理用油脂、あるいはパン等に塗布する食卓用油脂
として使用されている。また業務用としては製菓・製パ
ン時に生地(ドウ)に練り込む原料油脂として使用され
ている。バターは、クリームを7 〜13℃の温度で8 時間
程度エージングした後チャーニングにより大豆程度の大
きさのバター粒を形成させ、次いでワーキングにより混
練し、均一な組織にするという方法で製造されている。
またマーガリンやスプレッドは、パーム油、サフラワー
油、大豆油、ナタネ油、ヤシ油、ラード、魚油等の動植
物油脂をそのままあるいは水素添加して硬化したものを
用いて乳化剤と共に油相を調製し、この油相と水に乳化
剤や安定剤あるいは脱脂乳や香料等の風味成分からなる
水相とを混合乳化した後ピンマシンやボテーター等によ
り急冷・混練する方法により製造される。そしてこれら
の油中水型乳化油脂食品は、配合する油脂の固体脂含有
指数(SFI)によりハード型とソフト型に分類され、
また含有する水分量も15重量%前後から50重量%と幅広
いものである。
油脂食品は、使用目的に応じて種々の形態に包装され
る。例えば、家庭で使用されるハード型バターやマーガ
リンでは、112.5 g 、225 g あるいは450 g 程度の重量
に包装され、またソフト型のものではカップ型容器に25
0 g あるいは450g程度に充填される。一方製菓・製パン
等の原料として使用されるいわゆる業務用油中水型乳化
油脂食品では、20Kg、30Kg単位でフィルムを介して段ボ
ール箱等の容器に充填される。油中水型乳化油脂食品
は、保存中あるいは流通段階では、冷蔵温度(5 ℃前
後)に冷却するのが一般的である。製造直後の油中水型
乳化油脂食品は柔らかく流動状を呈しているが、冷却さ
れると、ハード型であれソフト型であれ油中水型乳化油
脂食品を構成する油脂のグリセリドが固化してその硬度
は飛躍的に高くなる。このため冷蔵庫から取り出した直
後はブロック状を呈し、これを分割したり、一部を切断
して使用するのは困難を伴うものである。特にハード型
の場合には、多くの家庭ではあらかじめ冷蔵庫から取り
出して常温下に放置し、柔らかくしてから分割使用して
いる。一方業務用の油中水型乳化油脂食品においてもあ
る程度揚温後切断装置を用いて細断して使用しているの
が現状である。
を使用前に冷蔵庫から取り出し、常温下に放置して一旦
柔らかくしてから分割使用した場合には、未使用の部分
を再度冷蔵庫に入れても表面が溶融しているため品質や
風味の劣化が避けられず、また面倒であるといった問題
もある。また業務用の油中水型乳化油脂食品において
は、揚温後細断する場合に、揚温に相当の時間が要求さ
れ、切断にも多くの時間と労力を要するといった問題が
あって、生産性の低下は避けられない。従って本発明
は、使用直前に冷蔵庫から取り出しても容易に分割でき
る油中水型乳化油脂食品を提供することを課題とするも
のである。
を解決するために油中水型乳化油脂食品に割断面層を設
けることにより容易に分割できることを見出し本発明を
完成したものである。すなわち、本発明は、油中水型乳
化油脂食品の内部に水の薄膜層が成形され、該水の薄膜
層から容易に分割することができる割断面層を有する油
中水型乳化油脂食品を提供するものである。また割断面
層を介して隣り合う油中水型乳化油脂間に空洞を形成し
た油中水型乳化油脂食品であり、割断面層を介して隣り
合う油中水型乳化油脂間の外面に溝孔を形成した油中水
型乳化油脂食品である。更にこの割断面層を有する油中
水型乳化油脂食品を製造するに当たり、流動状の油中水
型乳化油脂食品を、剪断速度4.0 s-1 以上でノズルから
押し出し、含有する水をさせて内部に水の膜層を形成さ
せるものであり、そしてノズルから押し出された割断面
層を有する油中水型乳化油脂食品を凍結処理することか
らなる製造方法でもある。しかして以上のような製造方
法において、ノズルが内部に整流板を備えた角形ノズル
を用いるものであり、円形ノズルが多重管ノズル又は内
部に整流板を備えたノズルであり、その整流板が断面形
状において中間か又は上下において凸状を形成させて段
差のある板状形態のものを用いるものである。本発明で
いう割断面層とは、油中水型乳化油脂食品の内部に縦横
または任意の方向に水の薄膜層を形成していて、その水
の薄膜層部分から容易に分割することができる層をい
う。
の油中水型乳化油脂食品は、連続相の油相と分散相の水
相からなり、その油相中に水相である水が平均径1〜15
μm程度の大きさの粒子状でほぼ均一に分散している。
本発明では、この油相中に分散している水を遊離して集
中させ、内部に水の薄膜層を形成し、この水の薄膜層を
割断面層とするものである。その製造方法は、流動状に
ある油中水型乳化油脂食品を、ノズルに供給して油相中
から水の一部を絞り出す状態で遊離させると共に集中さ
せて水の薄膜層を形成するものである。流動状の油中水
型乳化油脂食品とは、例えばバターであればクリームを
原料としてエージング後チャーニング及びワーキングに
よって製造された直後の冷却されていないバターか、も
しくは一旦冷却保存したブロック状のバターであって
も、バターホモゲナイザーで処理して流動性を付与した
ものである。このようにして製造されたバターはほぼ15
〜17重量%の水分を含有している。またマーガリンであ
れば、油相と水相を乳化してピンマシンやボテーター等
により急冷・混練して製造した直後の流動状のものであ
って、配合される油脂の固体脂含有指数(SFI)によ
りハード型とソフト型に分類されるが、水分は18〜50重
量%含有しているものである。
形態によって任意に設定でき、剪断力を与える構造であ
れば、特に限定されるものではない。具体的には、例え
ば図1、図3に示す角形または図6に示す円形のもので
もよい。角形ノズルの場合は、胴体が角形からなる長方
形あるいは正方形等の多角形で、出口部が胴体の断面積
よりやや小さい形状をしており、この胴体部に図1、図
3に示す板状、あるいは図8に示す断面形状が中間に凸
状を形成させて段差のある板状形態、図10に示す断面
形状が上下に凸状を形成させて段差のある板状形態、又
は図示しない角柱状、円柱状、半円柱状、三角柱状、菱
形柱状等からなる整流板(4)を流れの方向に沿って単
数枚、又は複数枚備えたものである。図8に示す断面形
状が段差のある板状形態のものは、板体(4a)の両側
面中央に幅狭の板体(4b)を添設して段差を形成して
いる。図10に示す断面形状が段差のある板状形態のも
のは、板体(4a)の上下に幅狭の板体(4b)を添設
して上下に厚く中間に段差を形成している。図10の整
流板は上下を厚くした場合であるが、その他半円形に厚
くし、半円形の溝孔にすることも可能である。また円形
ノズルは、パイプそのものを用いることもできるが、図
6に示す同心多重管(12)であってもよいし、その内
部に上記した整流板を設けてもよく、図7に示す如くス
タテックミキサーのような螺旋状の整流板(13)を備
えたものでもよい。そしてノズル内に整流板を設けた場
合には、胴体の断面積より出口の断面積をやや小さくす
る。しかし包装形態、あるいは剪断速度によっては出口
部の断面積は胴体の断面積と同じであってもよい。図8
及び図10に示す如く断面形状が凸状を形成させて段差
のある板状形態のものは整流板の前後の厚みが同じであ
って、中間部が段差を形成するように構成されているの
で、この段差によって空間又は溝孔が形成されるのであ
る。なお、幅狭の板体(4a)は図8、図10に示す位
置及び形状の他、製品の形態によって任意に設定でき、
段差を設ける構造であれば特に限定されない。
化油脂食品の具体的製造方法について説明する。流動状
にある油中水型乳化油脂食品を、バターポンプやプラン
ジャーポンプ等の押し出し装置によって、上記したノズ
ルに供給し、剪断速度を4.0s-1以上で押し出す。4.0s-1
未満では油相中に含まれている水分がしぼり出され、壁
面に集中せず水の薄膜層が形成されない。その実験結果
を表1に示す。 剪断速度の上限は、特に限定されるものではないが、脂
肪の結晶構造が変化したり、ノズルから押し出されて大
気中に放出した時に膨化現象などが起き、水の薄膜層が
乱されて破壊されない剪断速度を採用することが重要で
あって、大体 1500s-1程度である。上記のように整流板
を複数個備えているノズルを用いた場合には、この押し
出しにより、連続相である油相を整流板の数に応じて分
割し、油相中に分散している水の一部が絞り出され、油
相と摩擦が生じているノズルの壁面あるいはそれぞれの
整流板の壁面に集中し、水の薄膜層を形成する。特に整
流板の断面形状が段差のある板状形態である時は、割断
面層を介して隣り合う油脂間に空洞又は外面に溝孔を形
成するので、使用時にその空洞又は溝孔にナイフ等を差
し込むことにより容易に分割できる。そしてノズルの出
口の断面積は胴体の断面積と同じであってもよく、また
やや小さくなっている場合には、整流板で分割されその
断面に水の薄膜層を形成した油中水型乳化油脂食品は、
割断面がノズルの出口部で見掛け上固着される。しか
し、ノズル出口の断面積と胴体の断面積が同じであれば
固着されないので包装形態によって強制的に成形固着し
てもよい。また整流板を備えていないパイプをノズルと
して用いる場合あるいは多重管をノズルとして用いる場
合にも、上記の剪断速度4.0s-1以上を維持しなければな
らない。この剪断速度を維持することにより油中水型乳
化油脂食品は、パイプ壁面との摩擦によって同心円状の
剪断速度分布が生じ、油中水型乳化油脂食品の内部に複
数の水の薄膜層が形成される。即ち円形に排出された油
中水型乳化油脂食品は、バームクーヘン状に油相と水の
薄膜層が交互に形成される。
脂食品を、ハード型であれば、成形後パーチで包んでカ
ルトン詰めされ、またソフト型であればカップ型容器に
充填する。特にソフト型油中水型乳化油脂食品をカップ
型容器に充填した場合には、水の薄膜層はランダムな状
態になり、分割して使用するのには効果的である。そし
て5℃前後まで冷却するが、この冷却により薄膜層を形
成する水が一箇所に集中したり外部に浸みだすことなく
薄膜層を維持する。更に、油中水型乳化油脂食品を−10
℃以下で凍結処理すると、より水の薄膜層は安定化し、
解凍後も安定的に保持させることができる。これは薄膜
層を形成している水が固化して氷となり、体積が膨張す
る。一方油脂は結晶化して体積が収縮するためと考えら
れる。尚、凍結は、使用直前まで維持されていても容易
に分割できるので、障害となるものではない。
満では油相中に分散している水が絞り出されて集中しな
いため薄膜層を形成しなくなり、一方 1500s-1を超える
と脂肪の結晶構造の変化やノズルから放出された際に膨
化現象が発生することが考えられる。尚、本発明におけ
る剪断速度は、次の式により求めることができる。 角形ノズルが整流板で区画され、断面形状が四角形の
場合には、D=6×Q/(w×h2)である。 上記式中、D:剪断速度(s-1) 、Q:油中水型乳化油脂
食品の流量(cm3/sec)W:長辺cm) 、h:短辺(cm)をそ
れぞれ表し、整流板を備えていても形状に関係なく、油
中水型乳化油脂食品が通過する区画された最狭部で求め
ることができる。 円形パイプの場合には、D=4×Q/(πr3)であ
る。 上記式中、D:剪断速度(s-1) 、Q:油中水型乳化油脂
食品の流量(cm3/sec)r:パイの半径(cm) をそれぞれ
表し、多重管の場合は個々のパイプから、又同心多重管
の場合は最内側のパイプより求めることができる。ま
た、整流板で区画された断面の形状が五角形以上の多角
形の場合には、最狭部の相当直径を求め、円形パイプの
場合の算出式から近似的に求めることができる。
油脂食品は、ブロック状で冷蔵庫から取り出した直後の
低温(5 ℃前後)状態にあっても、内部に形成されてい
る水の薄膜層を割断面層としてこの部分から容易に分割
できるものである。従って、従来は、ブロック状のバタ
ーやマーガリンあるいはスプレッドを、一旦冷蔵庫から
取り出して揚温後、使用形態に合わせて分割していた
が、本発明の油中水型乳化油脂食品は、揚温が必要ない
ので、冷蔵庫から取り出した直後であっても容易に分割
でき、品質低下の防止や生産性の向上を図ることができ
る。
℃)を図2に示すスクリューフィーダー(1)のホッパ
ー(7)に投入しながらポンプ(2)でノズル(3)か
らバター(5)を押し出した。この時のバターの流量は
150 Kg/h(44.8cm3/sec) であった。この置の先端部には
処理用ノズル(3)を設置した。ノル(3)中には図1
に示すように、バター(5)に剪断力が加えられるよう
にバターの流れの方向に沿って二列等間隔で設置した整
流板(4)を備えている。ノズル側壁と整流板との間お
よび整流板間の間隔は10mmとし、これらの区画の最狭部
の断面は四角形で、長辺25mm、短辺10mmとした。ノズル
を通過するバターは、3分割されるため1区画の流量は
14.93cm3/secであった。この処理におるノル側と整流板
間との間よび整流板間で生じる剪断速度Dは、次のよう
に求められた。D=6 ×14.93 /(2.5 ×12)≒35.8s
-1であった。このノズルから押し出されたバター(5)
を長さ約100 mmの大きさに切断し、包装紙(6)で包装
した。これを -20℃の冷凍庫で完全に凍結するまで保存
した。このバターを2 日間 5℃の冷蔵庫で保管し解凍し
た。このバターを製造した時のバターの流れ方向に対し
て直角に約20mmの厚さに切断し、目視観察したが、上記
整流板(4)によって成形した割断面(2ヶ所)は明確
に判別できない状態であった。しかし、このバター
(5)を両手で曲げたところ2ヶ所の割断面からシャー
プにしかも容易に割ることができた。また、このバター
を5 ℃で1ケ月保存後、上記と同じテストを行ったが、
同じく容易に割ることができた。
を凍結したまま図4に示す粉砕機(8)で親指程度の大
きさに粉砕しながら、図4に示す二軸エクストルーダー
(10)に供給した。二軸エクストルーダー(10)で
練圧しながら押し出した。この時のバター(5)の流量
は300 Kg/h(90cm3/sec)であった。二エクストルーダー
(10)の先端に処理用ノズル(11)を設置した。ノ
ズル中には図3に示すバターに剪断力が加えられるよう
にバターの流れの方向に沿って4列等間隔で設置した整
流板(4)を備えている。ノズル側壁と整流板との間お
よび整流板間の間隔は6mmとし、これらの区画の最狭部
の断面形状は四角形で長辺25mm、短辺6mmとした。ノズ
ルを通過するバターは、5 分割されるため1区画の流量
は18cm3/sec あった。この処理におけるノズル側壁と整
流板の間および板で生じる剪断速度Dは、次のように求
められた。D=6 ×18/(2.5 ×0.62) ≒120s-1であっ
た。このノズルから押し出されたバター(5)を長さ約
100 mmの大きさに切断し、包装紙(6)で包装して5 ℃
で1日保存した。その後 -20℃の冷凍庫で完全に凍結す
るまで保存した。このバターを2 日間 5℃の冷蔵庫で保
管し解凍した。このバターを製造した時のバターの流れ
方向に対して直角に約20mmの厚さに切断し、目視観察し
たが、上記整流板によって成形した割断面(4ヶ所)は
明確に判別できない状態であった。しかし、このバター
を両手で曲げたところ4ヶ所の割断面からシャープにし
かも容易に割ることができた。また、このバターを10℃
で1週間保存後、上記と同じテストを行ったが、同じく
容易に割ることができた。
℃)を図5に示すスクリューフィーダー(1)のホッパ
ー(7)に投入しながらポンプ(2)でバター(5)を
押し出した。この時のバターの流量は1000Kg/h(300cm3/
sec)であったポンプの出口先端に3イン(内径72mm) の
パイプ(3a)を設置した。パイプを通過する時に生じ
る剪断速度Dは、次のように求められた。D=4 ×300
/(π×3.63) ≒8.2s-1であった。このパイプから押し
出されたバター(5)を長さ約300 mmの大きさに切断
し、包装紙(6)で包装した後、 -20℃の冷凍庫で完全
に凍結するまで保存した。このバターを2 日間 5℃の冷
蔵庫で保管し解凍した。このバターを製造した時のバタ
ーの流れ方向に対して直角に約15mmの厚さに切断し、両
手で曲げたところ同心円状でフレーク様のバターに容易
に割ることができた。また、このバターを5 ℃で1ケ月
保存後、上記と同じテストを行ったが、同じく容易に割
ることができた。
保存したハードタイプのマーガリンを用いて実施例1で
用いた装置と実施例2で用いたノズルを使用して押し出
し処理した。品温を8 ℃に調整したマーガリンを図2に
示すスクリューフィーダー(1)のホッパー(7)に投
入しながらポンプ(2)で押し出した。この時のマーガ
リンの流量は500 Kg/h(150cm3/sec) であった。ノズル
側壁と整流板との間および流板間を通過するマーガリの
1区画の流量は30cm3/sec であった。この処理における
ノズル側壁と整流板間との間よび整流板間で生じる剪断
速度Dは、次のように求められた。D=6 ×30/(2.5
×0.62) ≒200s-1であった。このノズルから押し出され
たマーガリンを長さ約150 mmの大きさに切断し、包装紙
(6)で包装した。これを -20℃の冷凍庫で完全に凍結
するまで保存した。このマーガリンを2日間5℃の冷蔵
庫で保管し解凍した。このマーガリンを製造した時のマ
ーガリンの流れ方向に対して直角に約15mmの厚さに切断
し、目視観察したが、上記整流板によって成形した割断
面(4ヶ所)は明確に判別できない状態であった。しか
し、このマーガリンを両手で曲げたところ4ヶ所の割断
面からシャープにしかも容易に割ることができた。
4℃)を図2に示すスクリューフィダー(1)のホッパ
ー(7)に投入しながらポンプ(2)でノズル(3)か
らバター(5)を押し出した。この時のバターの流量は
360Kg/h(108cm3/sec) であった。この装の先端部には処
理用ノズル(3)を設置した。ノズル(3)には図8に
示すようなバター(5)に剪断力が加えられるようにバ
ターの流れの方向に沿って9列等間隔で設置した断面形
状が中間に凸状を形成する段差のある板状形態の整流板
(4)を用いた。ノズルを通過するバターは10分割さ
れるため、1区画の流量は10.8cm3/sec であった。ノズ
ル側壁と整流板との間の最広部および整流板間の最広部
の間隔は12mmとし、ノズル側壁の内面の高さは25mm
とした。これらの区画の断面は四角形ではないため、整
流板の段差が無いと仮定し、断面が広い場合には長辺2
5mm、短辺12mmの四角形と見なした。この処理におけ
るノズル側壁と整流板間との間の最広部および整流板間
の最広部で生じる剪断速度Dは、次のように近似的に求
められた。D=6 ×10.8/(2.5 ×1.22) ≒18s-1 であ
った。このノズルから押し出されたバターは図9に示す
如く、割断面層(15)を介して隣り合う油脂間に空洞
(16)が形成されていた。これを長さ30mmに切断
し、包装紙(14)で包装し、−10℃の冷凍庫で完全
に凍結するまで保存した。このバターを2日間5℃の冷
蔵庫で保管し、解凍した。そして上部の空洞(16)に
ナイフを入れたところ、割断面層(15)から容易に分
割することができた。このように割断面層を介して隣り
合う油脂間に空洞が形成されるのは整流板の中間に前後
一貫して凸状を形成する段差があるためである。
4℃)を図2に示すスクリューフィダー(1)のホッパ
ー(7)に投入しながら、ポンプ(2)でノズル(3)
からバター(5)を押し出した。この時のバターの流量
は360Kg/h(108cm3/sec) であった。この置の先端部には
処理用ノズル(3)を設置した。ノズル(3)には図1
0に示すようなバター(5)に剪断力が加えられるよう
にバターの流れの方向に沿って4列等間隔で設置した断
面形状が上下に凸状を形成する段差のある板状形態の整
流板(4)を用いた。ノズルを通過するバターは、5分
割されるため、1区画の流量は21.6cm3/sec であった。
ノズル側壁と整流板との間の最広部および整流板間の最
広部の間隔は15mmとし、ノズル側壁の内面の高さは2
5mmとした。これらの区画の断面は四角形ではないた
め、整流板の段差が無いと仮定し、断面が広い場合には
長辺25mm、短辺15mmの四角形と見なした。この処理
におけるノズル側壁と整流板間との間の最広部および整
流板間の最広部で生じる剪断速度Dは、次のように近似
的に求められた。D=6×21.6/(2.5 ×1.52) ≒23s
-1 であった。このノズルから押し出されたバターは図
11に示す如く、割断面層(15)を介して隣り合う油
脂間の両外面に溝孔(17)が形成されていた。これを
長さ30mmに切断し、包装紙(14)で包装し、−15
℃の冷凍庫で完全に凍結するまで保存した。このバター
を2日間5℃の冷蔵庫で保管し、解凍した。そして一方
の溝孔(17)を図12の如く上にしてナイフを入れた
ところ、割断面層(15)から容易に分割することがで
きた。このように割断面層を介して隣り合う油脂間の外
面に溝孔が形成されるのは整流板の上下に前後一貫して
凸状を形成する段差があるためである。また、溝孔がこ
のように両側に設けられているため、いずれの側を包装
紙の上にしても溝孔が存在しナイフなどを入れやすくな
っている。また、側面に溝孔があるようにした場合で
は、菜箸などで挟み込むことによって容易に分割でき
た。
から取り出した直後は、硬度が高く、ブロック状を呈し
ていたため、これを分割したり、一部を切断して使用す
るのは、困難を伴うものであった。このため、使用に際
しあらかじめ冷蔵庫から取り出して常温下に放置し、柔
らかくしてから使用していたが、利用性や作業性の低下
あるいは品質の劣化という問題があった。しかし、本発
明の割断面層を有する油中水型乳化油脂食品は、冷蔵庫
から取り出した直後の低温状態にある場合であっても、
内部に形成している水の薄膜層から容易に分割できるも
のである。このため、利用性や作業性に優れているだけ
でなく、常温下に放置する必要が全くないため、品質の
劣化をきたすということもない。また、この割断面層を
有する油中水型乳化油脂食品の製造方法においても、特
定の剪断速度以上でノズルから押し出すだけで、内部に
水の薄膜層からなる割断面層を容易に形成できるので、
実用上その効果は大なるものである。
斜面図
置の説明図
にあるように置いた場合の食品の説明図
品の説明図
Claims (10)
- 【請求項1】 油中水型乳化油脂食品の内部に水の薄膜
層が成形され、該水の薄膜層から容易に分割することが
できることを特徴とする割断面層を有する油中水型乳化
油脂食品。 - 【請求項2】 割断面層を介して隣り合う油中水型乳化
油脂間に空洞を形成したことを特徴とする請求項1記載
の割断面層を有する油中水型乳化油脂食品。 - 【請求項3】 割断面層を介して隣り合う油中水型乳化
油脂間の外面に溝孔を形成したことを特徴とする請求項
1記載の割断面層を有する油中水型乳化油脂食品。 - 【請求項4】 油中水型乳化油脂食品がバター又はマー
ガリンもしくはスプレッドである請求項1ないし3の何
れかに記載の油中水型乳化油脂食品。 - 【請求項5】 流動状の油中水型乳化油脂食品をノズル
から押し出し、含有する水を遊離させて内部に水の薄膜
層を形成させることを特徴とする割断面層を有する油中
水型乳化油脂食品の製造方法。 - 【請求項6】 流動状の油中水型乳化油脂食品を剪断速
度4.0 s-1 以上でノズルから押し出す請求項5記載の油
中水型乳化油脂食品の製造方法。 - 【請求項7】 ノズルから押し出された油中水型乳化油
脂食品を凍結処理する請求項5又は6記載の油中水型乳
化油脂食品の製造方法。 - 【請求項8】 ノズルが内部に整流板を備えた角形ノズ
ルである請求項5ないし7の何れかに記載の油中水型乳
化油脂食品の製造方法。 - 【請求項9】 円形ノズルが多重管ノズル又は内部に整
流板を備えたノズルである請求項5ないし7の何れかに
記載の油中水型乳化油脂食品の製造方法。 - 【請求項10】 整流板が断面形状において中間に段差
のある板状形態である請求項5ないし7の何れかに記載
の油中水型乳化油脂食品の製造方法。
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| DE69529612T DE69529612T2 (de) | 1995-03-16 | 1995-09-22 | Verfahren zur herstellung von lebensmitteln auf der basis von fetten und ölen vom wasser-in-öl emulgatortyp mit trennschichten |
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1995
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