JPH07309799A - 2−フルオロシクロペンタノン化合物、1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,4ノナン化合物、それらを含有する液晶組成物、それを用いた液晶素子、それらを用いた表示方法、及び表示装置 - Google Patents

2−フルオロシクロペンタノン化合物、1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,4ノナン化合物、それらを含有する液晶組成物、それを用いた液晶素子、それらを用いた表示方法、及び表示装置

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JPH07309799A
JPH07309799A JP6126811A JP12681194A JPH07309799A JP H07309799 A JPH07309799 A JP H07309799A JP 6126811 A JP6126811 A JP 6126811A JP 12681194 A JP12681194 A JP 12681194A JP H07309799 A JPH07309799 A JP H07309799A
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diyl
liquid crystal
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single bond
alkyl group
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JP6126811A
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Yoko Yamada
容子 山田
Takao Takiguchi
隆雄 滝口
Takashi Iwaki
孝志 岩城
Gouji Tokanou
剛司 門叶
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶において、応答速度が速く、コントラス
トが高く、応答速度の温度依存性を軽減させるのに効果
的な化合物、これを含む液晶組成物、及び該液晶組成物
を使用する液晶素子並びにそれらを用いた表示方法及び
表示装置を提供する。 【構成】 5−デシル−2−[4−{6−(1,4−ジ
オキサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノニル)メトキ
シ}フェニル]ピリミジンからなる化合物、該化合物の
少なくとも1種を含有する液晶組成物、及び該液晶組成
物を1対の電極基板間に配置してなる液晶素子ならびに
それらを用いた表示方法および表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な2−フルオロシ
クロペンタノン化合物、1,4−ジオキサ−6−フルオ
ロスピロ[4,4]ノナン化合物、それを含有する液晶
組成物およびそれを使用した液晶素子並びに表示装置に
関し、さらに詳しくは電界に対する応答特性が改善され
た新規な液晶組成物、およびそれを使用した液晶表示素
子や液晶−光シャッター等に利用される液晶素子並びに
該液晶素子を表示に使用した表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶は電気光学素子として種
々の分野で応用されている。現在実用化されている液晶
素子はほとんどが、例えばエム シャット(M.Sch
adt)とダブリュ ヘルフリッヒ(W.Helfri
ch)著“アプライド フィジックス レターズ”
(“Applied Physics Letter
s”)Vol.18,No.4(1971.2.15)
P.127〜128の“Voltage Depend
ent Optical Activity of a
Twisted Nematic Liquid Cr
ystal”に示されたTN(Twisted Nem
atic)型の液晶を用いたものである。
【0003】これらは、液晶の誘電的配列効果に基づい
ており、液晶分子の誘電異方性のために平均分子軸方向
が、加えられた電場により特定の方向に向く効果を利用
している。これらの素子の光学的な応答速度の限界はミ
リ秒であるといわれ、多くの応用のためには遅すぎる。
【0004】一方、大型平面ディスプレイへの応用で
は、価格、生産性などを考え合わせると単純マトリクス
方式による駆動が最も有力である。単純マトリクス方式
においては、走査電極群と信号電極群をマトリクス状に
構成した電極構成が採用され、その駆動のためには、走
査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信
号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させ
て並列的に選択印加する時分割駆動方式が採用されてい
る。
【0005】しかし、この様な駆動方式の素子に前述し
たTN型の液晶を採用すると走査電極が選択され、信号
電極が選択されない領域、或いは走査電極が選択され
ず、信号電極が選択される領域(所謂“半選択点”)に
も有限に電界がかかってしまう。
【0006】選択点にかかる電圧と、半選択点にかかる
電圧の差が充分に大きく、液晶分子を電界に垂直に配列
させるのに要する電圧閾値がこの中間の電圧値に設定さ
れるならば、表示素子は正常に動作するわけであるが、
走査線数(N)を増加していった場合、画面全体(1フ
レーム)を走査する間に一つの選択点に有効な電界がか
かっている時間(duty比)が1/Nの割合で減少し
てしまう。
【0007】このために、くり返し走査を行なった場合
の選択点と非選択点にかかる実効値としての電圧差は、
走査線数が増えれば増える程小さくなり、結果的には画
像コントラストの低下やクロストークが避け難い欠点と
なっている。
【0008】この様な現象は、双安定性を有さない液晶
(電極面に対し、液晶分子が水平に配向しているのが安
定状態であり、電界が有効に印加されている間のみ垂直
に配向する)を時間的蓄積効果を利用して駆動する(即
ち、繰り返し走査する)ときに生ずる本質的には避け難
い問題点である。
【0009】この点を改良する為に、電圧平均化法、2
周波駆動法や、多重マトリクス法等が既に提案されてい
るが、いずれの方法でも不充分であり、表示素子の大画
面化や高密度化は、走査線数が充分に増やせないことに
よって頭打ちになっているのが現状である。
【0010】この様な従来型の液晶素子の欠点を改善す
るものとして、双安定性を有する液晶素子の使用がクラ
ーク(Clark)およびラガウェル(Lagerwa
ll)により提案されている(特開昭56−10721
6号公報、米国特許第4,367,924号明細書
等)。双安定性液晶としては、一般にカイラルスメクテ
ィックC相(SmC* 相)又はH相(SmH* 相)を有
する強誘電性液晶が用いられる。
【0011】この強誘電性液晶は電界に対して第1の光
学的安定状態と第2の光学的安定状態からなる双安定状
態を有し、従って前述のTN型の液晶で用いられた光学
変調素子とは異なり、例えば一方の電界ベクトルに対し
て第1の光学的安定状態に液晶が配向し、他方の電界ベ
クトルに対しては第2の光学的安定状態に液晶が配向さ
れている。また、この型の液晶は、加えられる電界に応
答して、上記2つの安定状態のいずれかを取り、且つ電
界の印加のないときはその状態を維持する性質(双安定
性)を有する。
【0012】以上の様な双安定性を有する特徴に加え
て、強誘電性液晶は高速応答性であるという優れた特徴
を持つ。それは強誘電性液晶の持つ自発分極と印加電場
が直接作用して配向状態の転移を誘起するためであり、
誘電率異方性と電場の作用による応答速度より3〜4オ
ーダー速い。
【0013】この様に強誘電性液晶はきわめて優れた特
性を潜在的に有しており、このような性質を利用するこ
とにより、上述した従来のTN型素子の問題点の多くに
対して、かなり本質的な改善が得られる。特に、高速光
学光シャッターや高密度、大画面ディスプレイへの応用
が期待される。このため強誘電性を持つ液晶材料に関し
ては広く研究がなされているが、現在までに開発された
強誘電性液晶材料は、低温作動特性、高速応答性、コン
トラスト等を含めて液晶素子に用いる十分な特性を備え
ているとは言い難い。
【0014】応答時間rと自発分極の大きさPsおよび
粘度ηの間には、下記の式[1]
【0015】
【数1】 (ただし、Eは印加電界である。)の関係が存在する。
【0016】したがって、応答速度を速くするには、 (ア)自発分極の大きさPsを大きくする (イ)粘度ηを小さくする (ウ)印加電界Eを大きくする 方法がある。
【0017】しかし印加電界は、IC等で駆動するため
上限があり、出来るだけ低い方が望ましい。よって、実
際には粘度ηを小さくするか、自発分極の大きさPsの
値を大きくする必要がある。
【0018】一般的に自発分極の大きい強誘電性カイラ
ルスメクチック液晶化合物においては、自発分極のもた
らすセルの内部電界も大きく、双安定状態をとり得る素
子構成への制約が多くなる傾向にある。又、いたずらに
自発分極を大きくしても、それにつれて粘度も大きくな
る傾向にあり、結果的には応答速度はあまり速くならな
いことが考えられる。
【0019】また、実際のディスプレイとしての使用温
度範囲が例えば5〜40℃程度とした場合、応答速度の
変化が一般に20倍程もあり、駆動電圧および周波数に
よる調節の限界を越えているのが現状である。
【0020】また、一般に、液晶の複屈折を利用した液
晶素子の場合、直交ニコル下での透過率は、下記の
[2]式で表わされる。
【0021】
【数2】 [2]式中、I は入射光強度、Iは透過光強度、θ
は以下で定義される見かけのチルト角、Δnは屈折
率異方性、dは液晶層の膜厚、そして、λは入射光の波
長である。
【0022】前述の非らせん構造におけるチルト角θ
は、第1と第2の配向状態でのねじれ配列した液晶分
子の平均分子軸方向の角度として現われることになる。
[2]式によれば、見かけのチルト角θ が22.5
°の角度の時最大の透過率となり、双安定性を実現する
非らせん構造でのチルト角θ は22.5°にできる
限り近いことが必要である。
【0023】しかしながら、前述のクラークとラガウォ
ールによって発表された双安定性を示す非らせん構造の
強誘電性液晶に対して適用した場合には、下記の如き問
題点を有し、コントラスト低下の原因となっている。
【0024】第1に、従来のラビング処理したポリイミ
ド膜によって配向させて得られた非らせん構造の強誘電
性液晶での見かけのチルト角θ (2つの安定状態の
分子軸のなす角度の1/2)が強誘電性液晶でのチルト
角(後述の図4に示す三角錐の頂角の1/2の角度θ)
と較べて小さくなっている為に透過率が低い。
【0025】第2に電界を印加しないスタティック状態
におけるコントラストは高くても、電圧を印加して駆動
表示を行った場合に、マトリックス駆動における非選択
期間の微少電界により液晶分子が揺らぐ為に黒が淡くな
る。
【0026】以上、述べたように強誘電性液晶素子を実
用化するためには、高速応答性を有し、応答速度の温度
依存性が小さく、かつコントラストの高いカイラルスメ
クチック相を示す液晶組成物が要求される。
【0027】さらにディスプレイの均一なスイッチン
グ、良好な視角特性、低温保存性、駆動ICへの負荷の
軽減などのために液晶組成物の自発分極、カイラルスメ
クチックCピッチ、コレステリックピッチ、液晶相をと
る温度範囲、光学異方性、チルト角、誘電異方性などを
適正化する必要がある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の強誘電性液晶素子を実用できるようにするために、液
晶混合系において応答速度が速く、しかもその温度依存
性を軽減させ、またコントラストを高くするのに効果的
な新規な化合物、これを含む液晶組成物、特に強誘電性
カイラルスメクチック相を示す液晶組成物、および該液
晶組成物を使用する液晶素子並びにそれらを用いた表示
方法および表示装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)で示されることを特徴とする2−フルオロシクロ
ペンタノン化合物
【0030】
【化7】R−A−Y−X (I)
【0031】(式中、Rは、水素原子、ハロゲン、CN
または炭素原子数が1〜20である直鎖状、分岐状また
は環状のアルキル基を示す。但し、該アルキル基中の−
CH2−はヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S
−、−CO−、−CH=CH−、−C≡C−、−C(*)
H(CN)−に置き換えられていてもよく、また該アル
キル基中の水素原子はフッ素原子に置換されていてもよ
い。
【0032】Aは、−A1 −、−A1 −Z1 −A2 −、
−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3 −で示され、A1 、A
2 、A3 はそれぞれ独立に無置換あるいはF、Cl、B
r、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2
個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリミジン−
2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピラジン
−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、1,
4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−
ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイル、フラン−
2,5−ジイル、チアジアゾール−2,5−ジイル、チ
オフェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイ
ル、ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、ベンゾチアゾ
ール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,5−
ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−ジイル、インダ
ン−2,5−ジイル、2−アルキルインダン−2,5−
ジイル(アルキル基は炭素原子数1〜18の直鎖状又は
分岐状のアルキル基である)、インダノン−2,6−ジ
イル、2−アルキルインダノン−2,6−ジイル(アル
キル基は炭素原子数1〜18の直鎖状又は分岐状のアル
キル基である)、クマラン−2,5−ジイル、2−アル
キルクマラン−2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子
数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、
2,6−ナフチレン、キノキサリン−2,6−ジイル、
キノリン−2,6−ジイル、ベンゾフラン−2,5−ジ
イル、ベンゾフラン−2,6−ジイルの中から選ばれ
る。Z1 、Z2 はそれぞれ独立に単結合、−COO−、
−OCO−、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH2
2 −、−CH=CH−、−C≡C−から選ばれる。Y
は−OCO−、−OCH2 −を示し、Xは2−フルオロ
シクロペンタノン−2−イルを示す。)及び、下記一般
式(II)で示されることを特徴とする1,4−ジオキ
サ−6−フルオロスピロ[4,4]ノナン化合物
【0033】
【化8】 R−A−Y−X′ (II) (式中、Rは、水素原子、ハロゲン、CNまたは炭素原
子数が1〜20である直鎖状、分岐状または環状のアル
キル基を示す。但し、該アルキル基中の−CH2−はヘ
テロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO
−、−CH=CH−、−C≡C−、−C(*)H(CN)
−に置き換えられていてもよく、また該アルキル基中の
水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。
【0034】Aは、−A1 −、−A1 −Z1 −A2 −、
−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3 −で示され、A1 、A
2 、A3 はそれぞれ独立に無置換あるいはF、Cl、B
r、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2
個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリミジン−
2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピラジン
−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、1,
4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−
ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイル、フラン−
2,5−ジイル、チアジアゾール−2,5−ジイル、チ
オフェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイ
ル、ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、ベンゾチアゾ
ール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,5−
ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−ジイル、インダ
ン−2,5−ジイル、2−アルキルインダン−2,5−
ジイル(アルキル基は炭素原子数1〜18の直鎖状又は
分岐状のアルキル基である)、インダノン−2,6−ジ
イル、2−アルキルインダノン−2,6−ジイル(アル
キル基は炭素原子数1〜18の直鎖状又は分岐状のアル
キル基である)、クマラン−2,5−ジイル、2−アル
キルクマラン−2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子
数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、
2,6−ナフチレン、キノキサリン−2,6−ジイル、
キノリン−2,6−ジイル、ベンゾフラン−2,5−ジ
イル、ベンゾフラン−2,6−ジイルの中から選ばれ
る。Z1 、Z2 はそれぞれ独立に単結合、−COO−、
−OCO−、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH2
2 −、−CH=CH−、−C≡C−から選ばれる。Y
は−OCO−、−OCH2 −を示し、X′は1,4−ジ
オキサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノナン−6−イ
ルを示す。)
【0035】これら化合物の少なくとも1種を含有する
液晶組成物、及び該液晶組成物を1対の電極基板間に配
置してなる液晶素子並びにそれらを用いた表示方法及び
表示装置を提供するものである。
【0036】前記一般式(I)または(II)で示され
る化合物は、それ自体液晶であるか否かは特に限定され
ず、他の成分と混合した組成物として液晶性を示すもの
である。かかる化合物において、液晶相の温度範囲やそ
れを液晶組成物とした時の応答性、粘性、配向性等の観
点から好ましい化合物として下記(Ia)〜(Ic),
(IIa)〜(IIc)が挙げられる。
【0037】(Ia),(IIa) 一般式(I)また
は(II)において、Aが−A1 −を示し、A1 は無置
換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCN
から選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フ
ェニレン、1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチ
レン、キノキサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,
6−ジイルの中から選ばれる化合物。
【0038】(Ib),(IIb) 一般式(I)また
は(II)において、Aが−A1 −Z1 −A2 −を示
し、A1 、A2 の少なくとも1つは無置換あるいはF、
Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1
個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリ
ミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、
1,4−シクロヘキシレンの中から選ばれる化合物。
【0039】(Ic),(IIc) 一般式(I)また
は(II)において、Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2
3 −を示し、A1 、A2 、A3 の少なくとも1つは無
置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはC
Nから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−
フェニレンであり、残りはピリミジン−2,5−ジイ
ル、ピリジン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシ
レン、チアジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−
2,5−ジイル、チオフェン−2,5−ジイル、インダ
ン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジイルの中か
ら選ばれる化合物。
【0040】更に好ましい化合物として(Iba)〜
(Icb),(IIba)〜(IIcb)が挙げられ
る。 (Iba),(IIba) 一般式(I)または(I
I)において、A1 が−A1 −Z1 −A2 −を示し、A
1 、A2 は共に無置換あるいはF、Cl、Br、C
3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
換基を有する1,4−フェニレンであり、Z1 は単結
合、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2−、
−C≡C−である化合物。
【0041】(Ibb),(IIbb) 一般式(I)
または(II)において、Aが−A1−Z1 −A2 −を
示し、A1 は無置換あるいはF、Cl、Br、CH3
CF3またはCNから選ばれた1個又は2個の置換基を
有する1,4−フェニレンであり、A2 はピリミジン−
2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピラジン
−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、1,
4−シクロヘキシレン、チアジアゾール−2,5−ジイ
ル、チオフェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5
−ジイル、ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、ベンゾ
オキサゾール−2,5−ジイル、インダン−2,5−ジ
イル、クマラン−2,5−ジイル、2,6−ナフチレ
ン、キノキサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,6
−ジイルの中から選ばれ、Z1 は単結合である化合物。
【0042】(Ibc),(IIbc) 一般式(I)
または(II)において、Aが−A1−Z1 −A2 −を
示し、A1 はピリジン−2,5−ジイルであり、A2
1,4−シクロヘキシレン、インダン−2,5−ジイ
ル、クマラン−2,5−ジイル、2,6−ナフチレンの
中から選ばれ、Z1 は単結合である化合物。
【0043】(Ibd),(IIbd) 一般式(I)
または(II)において、Aが−A1−Z1 −A2 −を
示し、A1 はピリミジン−2,5−ジイルであり、A3
は1,4−シクロヘキシレン、インダン−2,5−ジイ
ル、クマラン−2,5−ジイル、2,6−ナフチレンの
中から選ばれ、Z1 は単結合である化合物。
【0044】(Ica),(IIca) 一般式(I)
または(II)において、Aが−A1−Z1 −A2 −Z
2 −A3 −を示し、A1 、A2 、A3 は共に無置換ある
いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
ンであり、Z1 、Z2 の一方は単結合であり、他方は単
結合、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH
2 −、−C≡C−のいずれかである化合物。
【0045】(Icb),(IIcb) 一般式(I)
または(II)において、Aが−A1−Z1 −A2 −Z
2 −A3 −を示し、A1 、A2 、A3 の内2つは無置換
あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNか
ら選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェ
ニレンであり、残りの1つはピリミジン−2,5−ジイ
ル、ピリジン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシ
レン、チアジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−
2,5−ジイル、チオフェン−2,5−ジイル、インダ
ン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジイルの中か
ら選ばれ、Z1 、Z2 は単結合である化合物。
【0046】前記一般式(I)または(II)で表わさ
れる化合物に1個又は2個の置換基を有する1,4−フ
ェニレンが存在する場合、好ましい置換基はF、Cl、
Br、CF3 であり、より好ましくはFである。
【0047】前記一般式(I)または(II)で表わさ
れる化合物のRは好ましくは下記の(i)〜(xvi)
から選ばれる。
【0048】
【化9】
【0049】(式中、aは1から16の整数、d、g、
iは0から7の整数、b、c、h、j、kは1から10
の整数、f、wは0又は1、m、n、q、r、s、tは
0から10整数。但し、b+d≦16、e+f+g≦1
6、h+i≦16の条件を満たす。EはCH3またはC
3を示す。Y1 は単結合、−O−、−COO−、−O
CO−を示し、Y2 は−COO−、−CH2O−、−C
2CH2O−、−CH2CH2CH2O−、−CH2CH2
−を示す。Y3 は単結合、−COO−、−CH2O−、
−OCO−、−OCH2−を示す。光学活性であっても
よい。)
【0050】更に好ましくは、前記一般式(I)または
(II)において、Rが下記の(xvii)であり、A
が−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1 はピリミジン−
2,5−ジイル、A2 は1,4−フェニレンであり、Z
1 は単結合である化合物である。
【0051】
【化10】 (xvii) n−Ca 2a+1 −Y4 − (但し、aは1〜17の整数を示し、Y4 は単結合又は
−O−を示す。)
【0052】本発明者らは、一般式(I)または(I
I)で示される化合物を詳細に検討した結果、本発明の
新規な化合物を含む液晶組成物、特に強誘電性カイラル
スメクチック液晶組成物、およびそれを使用した液晶素
子は、良好な配向性、高速応答性、応答速度の温度依存
性の軽減、高いコントラスト等の諸特性の改良がなさ
れ、良好な表示特性が得られることを見い出した。
【0053】さらに、X,X′を光学活性体にすること
により、大きな自発分極を有する化合物が得られ、これ
を含む液晶組成物及びこれを使用した液晶素子は、さら
に高速応答性の面で優れた特性を示すことを見い出し
た。
【0054】また、本発明の一般式(I)または(I
I)の化合物は、他の化合物との相溶性が良く、液晶混
合物としてのカイラルスメクティックCピッチ、コレス
テリックピッチ、液晶相をとる温度範囲、粘性、光学異
方性、ティルト角、誘電率異方性などの調整に使用する
ことも可能である。
【0055】次に前記一般式(I)または(II)で示
される化合物のいずれにも適用できる合成法の一例を示
す。
【0056】
【化11】
【0057】(但し、R,A,X,X′は前述の定義の
通りである。また、DCCは1,3−ジシクロヘキシル
カルボジイミド、Tsはp−トルエンスルホニル基の略
称である)
【0058】本発明の化合物の出発原料の1つである光
学活性な1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,
4]ノナン−6−カルボン酸は、ラセミ体の1,4−ジ
オキサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノナンカルボン
酸に光学活性なアミンを作用させ、ジアステレオマー塩
とし、溶媒に対する溶解度差を利用して、難溶性の塩を
濾取した後に加水分解を行うことによって得ることが可
能である。また、この光学活性な1,4−ジオキサ−6
−フルオロスピロ[4,4]ノナン−6−カルボン酸を
還元することにより、光学活性な1,4−ジオキサ−6
−フルオロスピロ[4,4]ノナン−6−メタノールを
得ることも可能である。
【0059】また、1,4−ジオキサ−6−フルオロス
ピロ[4,4]ノニル基を有する化合物のアセタールを
とりはずし、2−フルオロペンタノン化合物を得ること
も可能である。
【0060】次に一般式(I)または(II)
【0061】
【化12】R−A−Y−X (I) R−A−Y−X′ (II) で示される化合物の具体的な構造式を示すが、以後、本
発明中で用いられる略記は以下の基を示す。
【0062】
【化13】
【0063】
【化14】
【0064】
【化15】
【0065】
【化16】
【0066】
【化17】
【0067】
【化18】
【0068】
【化19】
【0069】
【化20】
【0070】
【化21】
【0071】
【化22】
【0072】
【化23】
【0073】
【化24】
【0074】
【化25】
【0075】
【化26】
【0076】本発明の液晶組成物は前記一般式(I)ま
たは(II)で示される化合物の少なくとも一種と他の
液晶性化合物1種以上とを適当な割合で混合することに
より得ることができる。併用する他の液晶性化合物の数
は1〜50、好ましくは1〜30、より好ましくは3〜
30の範囲である。
【0077】また、本発明による液晶組成物は強誘電性
液晶組成物、特に強誘電性カイラルスメクチック液晶組
成物が好ましい。
【0078】本発明で用いる他の液晶性化合物として
は、特開平4−272989号公報(23)〜(39)
ページに記載の化合物(III)〜(XII)、好まし
い化合物(IIIa)〜(XIId)、更に好ましい化
合物(IIIaa)〜(XIIdb)が挙げられる。ま
た、化合物(III)〜(VI)、好ましい化合物(I
IIa)〜(VIf)、更に好ましい化合物(IIIa
a)〜(VIfa)におけるR’1 、R’2 の少なく
とも一方が、また化合物(VII)、(VIII)、好
ましい化合物(VIIa)〜(VIIIb)、更に好ま
しい化合物(VIIIba)、(VIIIbb)におけ
るR’3 、R’4 の少なくとも一方、および化合物
(IX)〜(XII)、好ましい化合物(IXa)〜
(XIId)、更に好ましい化合物(IXba)、(X
IIdb)におけるR’5 、R’6 の少なくとも一方
が−(CH2EG2G+1(E:0〜10、G:
1〜15整数)である化合物も同様に用いることができ
る。更に、次の一般式(XIII)〜(XVIII)で
示される液晶性化合物も用いることができる。
【0079】
【化27】
【0080】ここでR’7、R’8は水素原子又は炭素数
1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該
アルキル基中のX' 6、X' 9と直接結合する−CH2
−基を除く1つ、もしくは隣接しない2つ以上の−CH
2 −基は−O−、−CO−、−OCO−、−COO
−、−CH(CN)−、−C(CN)(CH3 )−、
に置き換えられていてもよい。
【0081】更にR’7、R’8は好ましくは下記のi)
〜viii)である。
【0082】i) 炭素数1〜15の直鎖アルキル基
【0083】
【化28】 p:0〜5、 q:2〜11 整数 光学活性でもよい
【0084】
【化29】 r:0〜6、 s:0または1、 t:1〜14 整数 光学活性でもよい
【0085】
【化30】 w:1〜15 整数 光学活性でもよい
【0086】
【化31】 A:0〜2、 B:1〜15 整数 光学活性でもよい
【0087】
【化32】 C:0〜2、 D:1〜15 整数 光学活性でもよい
【0088】vii) −(CH2EG2G+1 E:0〜10、 G:1〜15 整数
【0089】viii) −H N、Q、R、T:0または1 Y’7、Y’8、Y’9
HまたはF A’4:Ph、Np X' 6、X' 9:単結
合、−COO−、−OCO−、−O− X’7、X’8:単結合、−COO−、−OCO−、−C
2 O−、−OCH2
【0090】(XIII)の好ましい化合物として(X
IIIa)が挙げられる。
【0091】
【化33】R’7−X' 6−[Py2]−[Ph]−OC
O−[Tn]−R’8 (XIIIa)
【0092】(XVI)の好ましい化合物として(XV
Ia)、(XVIb)が挙げられる。
【0093】
【化34】 R’7−[Tz1]−[Ph]−X' 9−R’8 (XVIa ) R’7−[PhY’7]−[Tz1]−[PhY’8]−X' 9−R’8 ( XVIb)
【0094】(XVII)の好ましい化合物として(X
VIIa)、(XVIIb)が挙げられる。
【0095】
【化35】 R’7−[Boa2]−[Ph]−O−R’8 (XVIIa) R’7−[Boa2]−[Np]−O−R’8 (XVIIb)
【0096】(XVIII)の好ましい化合物として
(XVIIIa)〜(XVIIIc)が挙げられる。
【0097】
【化36】 R’7−[Btb2]−[Ph]−R’8 (XVIIIa) R’7−[Btb2]−[Ph]−O−R’8 (XVIIIb) R’7−[Btb2]−[Np]−O−R’8 (XVIIIc)
【0098】(XVIa)、(XVIb)の好ましい化
合物として(XVIaa)〜(XVIbc)が挙げられ
る。
【0099】
【化37】 R’7−[Tz1]−[Ph]−O−R’8 (XVIaa) R’7−[Ph]−[Tz1]−[Ph]−R’8 (XVIba) R’7−[Ph]−[Tz1]−[Ph]−O−R’8 (XVIbb) R’7−[Ph]−[Tz1]−[Ph]−OCO−R’8 (XVIbc )
【0100】Ph、Py2、Tn、Tz1、Cy、Bo
a2、Btb2の略記は前記定義に準じ、他の略記につ
いては以下の基を示す。
【0101】
【化38】
【0102】本発明の一般式(I)または(II)の化
合物と、1種以上の上述の液晶性化合物、あるいは液晶
組成物とを混合する場合、混合して得られた液晶組成物
中に占める本発明の化合物の割合は使用する化合物の組
み合わせに応じて1重量%〜80重量%の範囲内とする
ことが望ましい。強誘電性液晶素子を実用化する為に
は、広い温度領域での液晶性、高速応答性、高コントラ
スト、均一なスイッチング等の多くの条件を満足させる
ことが不可欠である。ところが単一の化合物でこれらを
すべて満たすことは困難であり、それぞれの面で優れた
多種の化合物を用いて液晶組成物を作成するのが一般的
である。この点において、液晶組成物中に占める本発明
の化合物の割合は好ましくは1重量%〜60重量%、更
に、構成する他の液晶性化合物の特徴を生かすことも考
慮すると1重量%〜40重量%とすることが特に望まし
い。1重量%未満では、本発明の化合物の効果が小さ過
ぎ、特徴が生かされない可能性がある。
【0103】また、本発明の一般式(I)または(I
I)の化合物を2種以上用いる場合は、混合して得られ
た液晶組成物中に占める本発明の化合物2種以上の混合
物の割合は1重量%〜80重量%、上記のように多種の
化合物からなる液晶組成物を作成する点において、好ま
しくは1重量%〜60重量%、更に、構成する他の液晶
性化合物の特徴を生かすことも考慮すると1重量%〜4
0重量%であることが特に望ましい。
【0104】更に、本発明の強誘電性液晶素子における
強誘電性液晶層は、先に示したようにして調製した本発
明の化合物を含有する液晶組成物を真空中、等方性液体
温度まで加熱し、素子セル中に封入し、徐々に冷却して
液晶層を形成させ常圧に戻すことによって得ることが好
ましい。
【0105】図1は強誘電性液晶素子の構成の説明のた
めに、本発明の強誘電性液晶層を有する液晶素子の一例
を示す断面概略図である。
【0106】図1を参照して、液晶素子は、それぞれ透
明電極3および絶縁性配向制御層4を設けた一対のガラ
ス基板2間にカイラルスメクチック相を示す液晶層1を
配置し、且つその層厚をスペーサー5で設定してなるも
のであり、一対の透明電極3間にリード線6を介して電
源7より電圧を印加可能に接続する。また一対の基板2
は、一対のクロスニコル偏光板8により挟持され、その
一方の外側には光源9が配置される。
【0107】2枚のガラス基板2には、それぞれIn
,SnO あるいはITO(インジウム チン
オキサイド;Indium Tin Oxide)等
の薄膜から成る透明電極3が被覆されている。その上に
ポリイミドの様な高分子の薄膜をガーゼやアセテート植
毛布等でラビングして、液晶をラビング方向に配列する
ための絶縁性配向制御層4が形成されている。
【0108】また、絶縁物質として、例えばシリコン窒
化物、水素を含有するシリコン窒化物、シリコン炭化
物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン酸化物、
硼素窒化物、水素を含有する硼素窒化物、セリウム酸化
物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン
酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物質絶縁層を形
成し、その上にポリビニルアルコール、ポリイミド、ポ
リアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセ
タール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミ
ド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユ
リヤ樹脂、アクリル樹脂やフォトレジスト樹脂などの有
機絶縁物質を配向制御層として、2層で絶縁性配向制御
層4が形成されてもよく、また無機物質絶縁性配向制御
層あるいは有機物質絶縁性配向制御層単層であっても良
い。
【0109】この絶縁性配向制御層が無機系ならば蒸着
法などで形成でき、有機系ならば有機絶縁物質を溶解さ
せた溶液、またはその前駆体溶液(溶剤に0.1〜20
重量%、好ましくは0.2〜10重量%)を用いて、ス
ピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、スプ
レー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の硬化条件
下(例えば加熱下)で硬化させ形成させることができ
る。
【0110】絶縁性配向制御層4の層厚は通常10Å〜
1μm、好ましくは10Å〜3000Å、さらに好まし
くは10Å〜1000Åが適している。
【0111】この2枚のガラス基板2はスペーサー5に
よって任意の間隔に保たれている。例えば、所定の直径
を持つシリカビーズ、アルミナビーズをスペーサーとし
てガラス基板2枚で挟持し、周囲をシール材、例えばエ
ポキシ系接着材を用いて密封する方法がある。その他、
スペーサーとして高分子フィルムやガラスファイバーを
使用しても良い。この2枚のガラス基板の間に強誘電性
液晶(本発明の液晶組成物)が封入されている。
【0112】強誘電性液晶が封入された強誘電性液晶層
1は、一般には0.5〜20μm、好ましくは1〜5μ
mである。
【0113】透明電極3からはリード線によって外部の
電源7に接続されている。また、ガラス基板2の外側に
は、偏光板8が貼り合わせてある。図1の例は透過型で
あり、光源9を備えている。
【0114】図2は、強誘電性液晶子の動作説明のため
に、セルの例を模式的に描いたものである。21aと2
1bは、それぞれIn ,SnO あるいは
ITO(インジウム チン オキサイド;Indium
Tin Oxide)等の薄膜からなる透明電極で被
覆された基板(ガラス板)であり、その間に液晶分子層
22がガラス面に垂直になるよう配向したSmC
又はSmH 相の液晶が封入されている。太線で示し
た線23が液晶分子を表わしており、この液晶分子23
はその分子に直交した方向に双極子モーメント(P⊥)
24を有している。基板21aと21b上の電極間に一
定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子23のらせ
ん構造がほどけ、双極子モーメント(P⊥)24がすべ
て電界方向に向くよう、液晶分子23は配向方向を変え
ることができる。液晶分子23は、細長い形状を有して
おり、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、
従って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏
光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる
液晶光学変調素子となることは、容易に理解される。
【0115】本発明における光学変調素子で好ましく用
いられる液晶セルは、その厚さを充分に薄く(例えば1
0μ以下)することができる。このように液晶層が薄く
なるにしたがい、図3に示すように電界を印加していな
い状態でも液晶分子のらせん構造がほどけ、その双極子
モーメントPaまたはPbは上向き(34a)又は下向
き(34b)のどちらかの状態をとる。このようなセル
に、図3に示す如く一定の閾値以上の極性の異なる電界
Ea又はEbを電圧印加手段31aと31bにより付与
すると、双極子モーメントは、電界Ea又はEbの電界
ベクトルに対応して上向き34a又は下向き34bと向
きを変え、それに応じて液晶分子は、第1の安定状態3
3aかあるいは第2の安定状態33bの何れか一方に配
向する。
【0116】このような強誘電性液晶素子を光学変調素
子として用いることの利点は、先にも述べたが2つあ
る。その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第
2は液晶分子の配向が双安定性を有することである。第
2の点を、例えば図3によって更に説明すると、電界E
aを印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向
するが、この状態は電界を切っても安定である。又、逆
向きの電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状
態33bに配向して、その分子の向きを変えるが、やは
り電界を切ってもこの状態に留っている。又、与える電
界EaあるいはEbが一定の閾値を越えない限り、それ
ぞれ前の配向状態にやはり維持されている。
【0117】図5は本発明で用いた駆動波形の一例であ
る。図5(A)の中のS は選択された走査線に印加
する選択走査波形を、Sは選択されていない非選択走
査波形を、I は選択されたデータ線に印加する選択
情報波形(黒)を、I は選択されていないデータ線
に印加する非選択情報信号(白)を表わしている。ま
た、図中(I −S )と(I −S )は選
択された走査線上の画素に印加する電圧波形で、電圧
(I −S)が印加された画素は黒の表示状態をと
り、電圧(I −S )が印加された画素は白の表
示状態をとる。
【0118】図5(B)は図(A)に示す駆動波形で、
図6に示す表示を行ったときの時系列波形である。図5
に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に印加さ
れる単一極性電圧の最小印加時間Δtが書込み位相t
の時間に相当し、1ラインクリヤt位相の時間が2
Δtに設定されている。
【0119】さて、図5に示した駆動波形の各パラメー
タV ,V ,Δtの値は使用する液晶材料のスイ
ッチング特性によって決定される。ここでは、バイアス
比V /(V +V )=1/3に固定されてい
る。
【0120】バイアス比を大きくすることにより駆動適
正電圧の幅を大きくすることは可能であるが、バイアス
比を増すことは情報信号の振幅を大きくすることを意味
し、画質的にはちらつきの増大、コントラストの低下を
招き好ましくない。我々の検討ではバイアス比1/3〜
1/4程度が実用的であった。
【0121】本発明の液晶素子を表示パネル部に使用
し、図7及び図8に示した走査線アドレス情報をもつ画
像情報なるデータフォーマット及びSYNC信号による
通信同期手段をとることにより、液晶表示装置を実現す
る。
【0122】図中、符号はそれぞれ以下の通りである。 101 強誘電性液晶表示装置 102 グラフィックスコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
【0123】画像情報の発生は、本体装置側のグラフィ
ックスコントローラ102にて行われ、図7及び図8に
示した信号転送手段にしたがって表示パネル103に転
送される。グラフィックスコントローラ102は、CP
U(中央演算処理装置、以下GCPU112と略す)及
びVRAM(画像情報格納用メモリ)114を核に、ホ
ストCPU113と液晶表示装置101間の画像情報の
管理や通信をつかさどっており、本発明の制御方法は主
にこのグラフィックスコントローラ102上で実現され
るものである。なお、該表示パネルの裏面には光源が配
置されている。
【0124】
【実施例】以下、実施例により本発明について更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0125】実施例1 5−デシル−2−[4−{6−(1,4−ジオキサ−6
−フルオロスピロ[4,4]ノニル)メトキシ}フェニ
ル]ピリミジンの製造。(例示化合物No.159)
【0126】<工程1> p−トルエンスルホン酸6−
(1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノ
ナン)メチルの製造 30mlの反応容器にラセミ体の1,4−ジオキサ−6
−フルオロスピロ[4,4]ノナン−6−メタノール
1.0g、乾燥ピリジン3mlを仕込み、5℃以下で塩
化p−トルエンスルホン酸2.2gを30分間で滴下し
て加えた。30分間攪拌した後、室温で更に2時間攪拌
した。得られた反応生成物は水に注入し、酢酸エチルで
有機層を抽出した。これを、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を留去して目的物を得た。収量1.9g。
【0127】<工程2> 5−デシル−2−[4−{6
−(1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,4]
ノニル)メトキシ}フェニル]ピリミジンの製造 30mlの反応容器に5−デシル−2−(4−ヒドロキ
シフェニル)ピリミジン1.2g、ジメチルホルムアミ
ド15mlを入れ、氷浴にて冷却し、60%水素化ナト
リウム0.17gを15分間かけて加えた。更に室温下
で1時間攪拌した後、工程1で得たp−トルエンスルホ
ン酸6−(1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ
[4,4]ノナン)メチル1.3gを加え、100℃で
72時間攪拌した。反応終了後、生成物を水に注入し、
酢酸エチルで有機層を抽出した。これを、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、目的物を得た。収量1.0
g。
【0128】実施例2 5−デシル−2−[4−{2−(2−フルオロ−1−ペ
ンタノン)メトキシ}フェニル]ピリミジンの製造(例
示化合物No.87) 50mlの反応容器に実施例1で製造した5−デシル−
2−[4−{6−(1,4−ジオキサ−6−フルオロス
ピロ[4,4]ノニル)メトキシ}フェニル]ピリミジ
ン0.3g、テトラフルオロほう酸トリフェニルカルベ
ニウム0.2g、塩化メチレン30mlを入れ、アルゴ
ン雰囲気、室温下で147時間攪拌した。次いで飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液15mlを加えて30分間攪拌
後、塩化メチレンで有機層を抽出した。これは、水洗
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。収量40
mg。融点57℃。
【0129】実施例3 光学活性5−デシル−2−[4−{6−(1,4−ジオ
キサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノニル)メトキ
シ}フェニル]ピリミジンの製造(例示化合物No.1
17)
【0130】<工程1> 光学活性p−トルエンスルホ
ン酸6−(1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ
[4,4]ノナン)メチルの製造 30mlの反応容器に(+)−1,4−ジオキサ−6−
フルオロスピロ[4,4]ノナン−6−メタノール
([α] 20 +21°(cl,メタノール))2.
0g、乾燥ピリジン6mlを仕込み、5℃以下で塩化p
−トルエンスルホン酸4.3gを30分間で滴下して加
えた。30分間攪拌した後、室温で更に2時間攪拌し
た。得られた反応生成物は水に注入し、酢酸エチルで有
機層を抽出した。これを、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を留去して目的物を得た。収量4.1g。
【0131】<工程2> 光学活性5−デシル−2−
[4−{6−(1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ
[4,4]ノニル)メトキシ}フェニル]ピリミジンの
製造 100mlの反応容器に5−デシル−2−(4−ヒドロ
キシフェニル)ピリミジン2.4g、ジメチルホルムア
ミド30mlを入れ、氷浴にて冷却し、60%水素化ナ
トリウム0.35gを15分間かけて加えた。更に室温
下で1時間攪拌した後、工程1で得た光学活性p−トル
エンスルホン酸6−(1,4−ジオキサ−6−フルオロ
スピロ[4,4]ノナン)メチル2,6gを加え、10
0℃で72時間攪拌した。反応終了後、生成物を水に注
入し、酢酸エチルで有機層を抽出した。これを、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、目的物を得た。収量
2.3g。融点:62℃。
【0132】実施例4 光学活性5−デシル−2−[4−{2−(2−フルオロ
−1−ペンタノン)メトキシ}フェニル}ピリミジンの
製造(例示化合物No.2) 100mlの反応容器に実施例3で製造した、光学活性
5−デシル−2−[4−{6−(1,4−ジオキサ−6
−フルオロスピロ[4,4]ノニル)メトキシ}フェニ
ル]ピリミジン0.6g、テトラフルオロほう酸トリフ
ェニルカルベニウム0.7g、塩化メチレン50mlを
入れ、アルゴン雰囲気、室温下で150時間攪拌した。
次いで飽和炭素水素ナトリウム水溶液25mlを加えて
30分間攪拌後、塩化メチレンで有機層を抽出した。得
られた有機層は、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製した。収量98mg。融点48℃。
【0133】実施例5 光学活性5−ドデシル−2−[4−{6−(1,4−ジ
オキサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノニル)カルボ
ニルオキシ}フェニル]ピリミジンの製造(例示化合物
No.153)
【0134】20mlの反応容器に、5−ドデシル−2
−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミジン0.34g、
(+)−1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,
4]ノナン−6−カルボン酸([α] 20 −25°
(cl,メタノール))0.19g、1,3−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド0.21g、4−ピロリジノピ
リジン0.01g、塩化メチレン3mlを入れ、室温で
2時間半攪拌を行った。反応終了後、不溶物をろ過して
除去し、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製した。更に、トルエン/メタノールの混合
溶媒で再結晶を行い、0.3gの目的物を得た。融点:
51℃。
【0135】実施例6 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Aを作
成した。
【0136】
【化39】
【0137】更にこの液晶組成物Aに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Bを作成した。
【0138】
【化40】
【0139】2枚の0.7mm厚のガラス板を用意し、
それぞれのガラス板上にITO膜を形成し、電圧印加電
極を作成し、さらにこの上にSiO を蒸着させ絶縁
層とした。ガラス板上にシランカップリング剤[信越化
学(株)製KBM−602]0.2%イソプロピルアル
コール溶液を回転数2000r.p.mのスピンナーで
15秒間塗布し、表面処理を施した。この後、120℃
にて20分間加熱乾燥処理を施した。
【0140】さらに表面処理を行なったITO膜付きの
ガラス板上にポリイミド樹脂前駆体[東レ(株)SP−
510]1.5%ジメチルアセトアミド溶液を回転数2
000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布した。成
膜後、60分間,300℃加熱縮合焼成処理を施した。
この時の塗膜の膜厚は約250Åであった。
【0141】この焼成後の被膜には、アセテート植毛布
によるラビング処理がなされ、その後イソプロピルアル
コール液で洗浄し、平均粒径2μmのシリカビーズを一
方のガラス板上に散布した後、それぞれのラビング処理
軸が互いに平行となる様にし、接着シール剤[リクソン
ボンド(チッソ(株))]を用いてガラス板をはり合わ
せ、60分間,100℃にて加熱乾燥しセルを作成し
た。
【0142】このセルに実施例5で混合した液晶組成物
Bを等方性液体状態で注入し、等方相から20℃/hで
25℃まで徐冷することにより、強誘電性液晶素子を作
成した。このセルのセル厚をベレック位相板によって測
定したところ約2μmであった。
【0143】この強誘電性液晶素子を使ってピーク・ト
ウ・ピーク電圧Vpp=20Vの電圧印加により直交ニ
コル下での光学的な応答(透過光量変化0〜90%)を
検知して応答速度(以後、光学応答速度という)を測定
した。その測定結果を次に示す。
【0144】
【表1】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 398μsec 212μsec 118μsec
【0145】比較例1 実施例6で混合した液晶組成物Aをセル内に注入する以
外は全く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、光学応答速度を測定した。その測定結果を次に示
す。
【0146】
【表2】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 668μsec 340μsec 182μsec
【0147】実施例7 実施例6で使用した例示化合物のかわりに以下に示す例
示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
Cを作成した。
【0148】
【化41】
【0149】液晶組成物Cをセル内に注入する以外は全
く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定した。その測定結果を次に示す。
【0150】
【表3】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 416μsec 220μsec 118μsec
【0151】実施例8 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Dを作
成した。
【0152】
【化42】
【0153】更にこの液晶組成物Dに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Eを作成した。
【0154】
【化43】
【0155】液晶組成物Eをセル内に注入する以外は全
く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0156】
【表4】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 408μsec 206μsec 110μsec
【0157】比較例2 実施例8で混合した液晶組成物Dをセル内に注入する以
外は全く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、光学応答速度を測定した。その測定結果を次に示
す。
【0158】
【表5】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 653μsec 317μsec 159μsec
【0159】実施例9 実施例8で混合した例示化合物の代わりに以下に示す化
合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Fを
作成した。
【0160】
【化44】
【0161】液晶組成物Fをセル内に注入する以外は全
く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0162】
【表6】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 414μsec 210μsec 112μsec
【0163】実施例10 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Gを作
成した。
【0164】
【化45】
【0165】更にこの液晶組成物Gに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Hを作成した。
【0166】
【化46】
【0167】液晶組成物Hをセル内に注入する以外は全
く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0168】
【表7】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 726μsec 354μsec 190μsec
【0169】比較例3 実施例10で混合した液晶組成物Gをセル内に注入する
以外は全く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を
作成し、光学応答速度を測定した。その結果を次に示
す。
【0170】
【表8】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 784μsec 373μsec 197μsec
【0171】実施例11 実施例10で混合した例示化合物の代わりに以下に示す
化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物J
を作成した。
【0172】
【化47】
【0173】液晶組成物Jをセル内に注入する以外は全
く実施例6と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0174】
【表9】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 734μsec 356μsec 190μsec
【0175】実施例6〜11より明らかな様に、本発明
による液晶組成物B,C,E,F,HおよびJを含有す
る強誘電性液晶素子は、低温における作動特性が改善さ
れ、また応答速度の温度依存性も軽減されたものとなっ
ている。特に、本発明の光学活性体を用いた液晶組成物
B,C,E,Fは高速応答性の面でも優れている。
【0176】実施例12 実施例6で使用したポリイミド樹脂前駆体1.5%ジメ
チルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコール
樹脂[クラレ(株)製PUA−117]2%水溶液を用
いた他は全く同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
実施例6と同様の方法で光学応答速度を測定した。その
測定結果を次に示す。
【0177】
【表10】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 392μsec 206μsec 114μsec
【0178】実施例13 実施例6で使用したSiO2 を用いずに、ポリイミド樹
脂だけで配向制御層を作成した以外は全く実施例6と同
様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例6と同様
の方法で光学応答速度を測定した。その測定結果を次に
示す。
【0179】
【表11】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 380μsec 200μsec 110μsec
【0180】実施例12,13より明らかな様に、素子
構成を変えた場合でも本発明に従う強誘電性液晶組成物
を含有する素子は、実施例6と同様に低温作動特性が非
常に改善され、かつ応答速度の温度依存性が軽減された
ものとなっている。
【0181】実施例14 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Kを作
成した。
【0182】
【化48】
【0183】更にこの液晶組成物Kに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Mを作成した。
【0184】
【化49】
【0185】次に、これらの液晶組成物を以下の手順で
作成したセルを用いて、光学的な応答を観察した。2枚
の0.7mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガラス
板上にITO膜を形成し、電圧印加電極を作成し、さら
にこの上にSiO を蒸着させ絶縁層とした。ガラス
板上にシランカップリング剤[信越化学(株)製KBM
−602]0.2%イソプロピルアルコール溶液を回転
数2000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布し、
表面処理を施した。この後、120℃にて20分間加熱
乾燥処理を施した。
【0186】さらに表面処理を行なったITO膜付きの
ガラス板上にポリイミド樹脂前駆体[東レ(株)SP−
510]1.0%ジメチルアセトアミド溶液を回転数3
000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布した。成
膜後、60分間,300℃加熱縮合焼成処理を施した。
この時の塗膜の膜厚は約120Åであった。
【0187】この焼成後の被膜には、アセテート植毛布
によるラビング処理がなされ、その後イソプロピルアル
コール液で洗浄し、平均粒径1.5μmのシリカビーズ
を一方のガラス板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行となる様にし、接着シール剤[リク
ソンボンド(チッソ(株))]を用いてガラス板をはり
合わせ、60分間,100℃にて加熱乾燥しセルを作成
した。
【0188】このセルのセル厚をベレック位相板によっ
て測定したところ約1.5μmであった。このセルに液
晶組成物Mを等方性液体状態で注入し、等方相から20
℃/hで25℃まで徐冷することにより、強誘電性液晶
素子を作成した。
【0189】ここの強誘電性液晶素子を用いて前述した
図5に示す駆動波形(1/3バイアス比)で30℃にお
ける駆動時のコントラストを測定した結果、14.8で
あった。
【0190】比較例4 実施例14で混合した液晶組成物Kをセル内に注入する
以外は全く実施例14と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、同様の駆動波形を用い30℃における駆動時
のコントラストを測定した。その結果、コントラストは
8.1であった。
【0191】実施例15 実施例14で使用した例示化合物の代わりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Nを作成した。
【0192】
【化50】
【0193】この液晶組成物Nをセル内に注入する以外
は全く実施例14と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、実施例14と同様の駆動波形を用いて30℃にお
ける駆動時のコントラストを測定した。その結果、コン
トラストは15.3であった。
【0194】実施例16 実施例14で使用した例示化合物の代わりに以下の示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Pを作成した。
【0195】
【化51】
【0196】この液晶組成物Pをセル内に注入する以外
は、全く実施例14と同様の方法で強誘電性液晶素子を
作成し、同様の駆動波形を用いて30℃における駆動時
のコントラストを測定した。その結果、コントラストは
18.4であった。
【0197】実施例14〜16より明らかなように、本
発明による液晶組成物M、N、Pを含有する強誘電性液
晶素子は駆動時におけるコントラストが高くなってい
る。
【0198】実施例17 実施例14で使用したポリイミド樹脂前駆体1.0%ジ
メチルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコー
ル樹脂[クラレ(株)製PUA−117]2%水溶液を
用いた他は全く実施例14と同様の方法で強誘電性液晶
素子を作成し、実施例14と同様の方法で30℃におけ
る駆動時のコントラストを測定した結果、コントラスト
は16.2であった。
【0199】実施例18 実施例14で使用したSiO を用いずに、ポリイミ
ド樹脂だけで配向制御層を作成した以外は全く実施例1
4と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1
4と同様の方法で30℃における駆動時のコントラスト
を測定した結果、コントラストは14.9であった。
【0200】実施例19 実施例14で使用したポリイミド樹脂前駆体1.0%ジ
メチルアセトアミド溶液に代えて、ポリアミド酸(日立
化成(株)製、LQ1802)1%NMP溶液を用い、
270℃で1時間焼成した以外は全く実施例14と同様
の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例14と同様
の方法で30℃における駆動時のコントラストを測定し
た。その結果コントラストは29.5であった。
【0201】実施例17,18および19より明らかな
様に、素子構成を変えた場合でも本発明に従う強誘電性
液晶組成物を含有する素子は、実施例15と同様に高い
コントラストが得られている。また、駆動波形を変えた
場合においても詳細に検討した結果、同様に本発明の強
誘電性液晶組成物を含有する液晶素子の方がより高いコ
ントラストが得られることが判明した。
【0202】
【発明の効果】本発明により自発分極の付与能力の大き
い、新規な化合物(2−フルオロシクロペンタノン化合
物、1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,4]
ノナン化合物)が得られる。本発明の化合物を含有する
液晶組成物は、液晶組成物が示す強誘電性を利用して動
作させることが出来る。また、ラセミ体であっても強誘
電性液晶組成物に添加すると応答速度の温度依存性の少
ない組成物が得られる。
【0203】このようにして利用されうる本発明の強誘
電性液晶素子は、コントラストが高く、スイッチング特
性が良好で、高速応答性、光学応答速度の温度依存性の
軽減等の優れた特性を有する液晶素子とすることができ
る。
【0204】なお、本発明の液晶素子を表示素子として
光源、駆動回路等と組み合わせた表示装置は良好な装置
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた液
晶素子の一例の断面概略図である。
【図2】液晶のもつ強誘電性を利用した液晶素子の動作
説明のために素子セルの一例を模式的に表わす斜視図で
ある。
【図3】液晶のもつ強誘電性を利用した液晶素子の動作
説明のために素子セルの一例を模式的に表わす斜視図で
ある。
【図4】チルト角を示す説明図である。
【図5】本発明で用いる液晶素子の駆動法の波形図であ
る。
【図6】図5に示す時系列駆動波形で実際の駆動を行っ
たときの表示パタ−ンの模式図である。
【図7】強誘電性を利用した液晶素子を有する液晶表示
装置とグラフィックスコントローラを示すブロック構成
図である。
【図8】液晶表示装置とグラフィックスコントローラと
の間の画像情報通信タイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 カイラルスメクチック相を有する液晶層 2 ガラス基板 3 透明電極 4 絶縁性配向制御層 5 スペーサー 6 リード線 7 電源 8 偏光板 9 光源 I0 入射光 I 透過光 21a 基板 21b 基板 22 カイラルスメクチック相を有する液晶層 23 液晶分子 24 双極子モーメント(P⊥) 31a 電圧印加手段 31b 電圧印加手段 33a 第1の安定状態 33b 第2の安定状態 34a 上向きの双極子モーメント 34b 下向きの双極子モーメント Ea 上向きの電界 Eb 下向きの電界 101 強誘電性液晶表示装置 102 グラフィックスコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/75 D 9546−4H 69/753 69/757 C 9546−4H 69/773 69/92 69/94 255/54 255/55 323/16 C07D 213/30 263/56 277/24 277/64 285/12 307/33 307/42 307/79 307/80 309/30 D 317/18 317/30 317/34 333/24 333/38 405/12 215 409/12 307 C09K 19/12 9279−4H 19/14 9279−4H 19/16 9279−4H 19/18 9279−4H 19/20 9279−4H 19/30 9279−4H 19/32 9279−4H 19/34 9279−4H 19/54 B 9279−4H // G02F 1/13 500 (72)発明者 門叶 剛司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (54)【発明の名称】 2−フルオロシクロペンタノン化合物、1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,4]ノナ ン化合物、それらを含有する液晶組成物、それを用いた液晶素子、それらを用いた表示方法、及 び表示装置

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されることを特徴
    とする2−フルオロシクロペンタノン化合物。 【化1】R−A−Y−X (I) (式中、Rは、水素原子、ハロゲン、CNまたは炭素原
    子数が1〜20である直鎖状、分岐状または環状のアル
    キル基を示す。但し、該アルキル基中の−CH2−はヘ
    テロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO
    −、−CH=CH−、−C≡C−、−C(*)H(CN)
    −に置き換えられていてもよく、また該アルキル基中の
    水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。Aは、
    −A1 −、−A1 −Z1 −A2 −、−A1 −Z1 −A2
    −Z2 −A3 −で示され、A1 、A2 、A3 はそれぞれ
    独立に無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3
    またはCNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する
    1,4−フェニレン、ピリミジン−2,5−ジイル、ピ
    リジン−2,5−ジイル、ピラジン−2,5−ジイル、
    ピリダジン−3,6−ジイル、1,4−シクロヘキシレ
    ン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、1,3−ジ
    チアン−2,5−ジイル、フラン−2,5−ジイル、チ
    アジアゾール−2,5−ジイル、チオフェン−2,5−
    ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチアゾー
    ル−2,6−ジイル、ベンゾチアゾール−2,5−ジイ
    ル、ベンゾオキサゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキ
    サゾール−2,6−ジイル、インダン−2,5−ジイ
    ル、2−アルキルインダン−2,5−ジイル(アルキル
    基は炭素原子数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル
    基である)、インダノン−2,6−ジイル、2−アルキ
    ルインダノン−2,6−ジイル(アルキル基は炭素原子
    数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、
    クマラン−2,5−ジイル、2−アルキルクマラン−
    2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子数1〜18の直
    鎖状又は分岐状のアルキル基である)、2,6−ナフチ
    レン、キノキサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,
    6−ジイル、ベンゾフラン−2,5−ジイル、ベンゾフ
    ラン−2,6−ジイルの中から選ばれる。Z1 、Z2
    それぞれ独立に単結合、−COO−、−OCO−、−C
    2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −、−CH=
    CH−、−C≡C−から選ばれる。Yは−OCO−、−
    OCH2 −を示し、Xは2−フルオロシクロペンタノン
    −2−イルを示す。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表わされる化合物が
    下記の(Ia)〜(Ic)のいずれかである請求項1記
    載の2−フルオロシクロペンタノン化合物。 (Ia) Aが−A1 −を示し、A1 は無置換あるいは
    F、Cl、Br、CH3、CF3 またはCNから選ばれ
    た1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、
    1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチレン、キノ
    キサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイル
    の中から選ばれる化合物。 (Ib) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1 、A
    2 の少なくとも1つは無置換あるいはF、Cl、Br、
    CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の
    置換基を有する1,4−フェニレン、ピリミジン−2,
    5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、1,4−シク
    ロヘキシレンの中から選ばれる化合物。 (Ic) Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3 −を示
    し、A1 、A2 、A3 の少なくとも1つは無置換あるい
    はF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ば
    れた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン
    であり、残りはピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン
    −2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チアジ
    アゾール−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイ
    ル、チオフェン−2,5−ジイル、インダン−2,5−
    ジイル、クマラン−2,5−ジイルの中から選ばれる化
    合物。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)で表わされる化合物が
    下記の(Iba)〜(Icb)のいずれかである請求項
    1記載の2−フルオロシクロペンタノン化合物。 (Iba) A1 が−A1 −Z1 −A2 −を示し、
    1 、A2 は共に無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレンであり、Z1 は単結合、
    −CH2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −、−C
    ≡C−である化合物。 (Ibb) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 または
    CNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4
    −フェニレンであり、A2 はピリミジン−2,5−ジイ
    ル、ピリジン−2,5−ジイル、ピラジン−2,5−ジ
    イル、ピリダジン−3,6−ジイル、1,4−シクロヘ
    キシレン、チアジアゾール−2,5−ジイル、チオフェ
    ン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、ベ
    ンゾチアゾール−2,6−ジイル、ベンゾオキサゾール
    −2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイル、クマラ
    ン−2,5−ジイル、2,6−ナフチレン、キノキサリ
    ン−2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイルの中か
    ら選ばれ、Z1 は単結合である化合物。 (Ibc) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    ピリジン−2,5−ジイルであり、A2 は1,4−シク
    ロヘキシレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−
    2,5−ジイル、2,6−ナフチレンの中から選ばれ、
    1 は単結合である化合物。 (Ibd) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    ピリミジン−2,5−ジイルであり、A3 は1,4−シ
    クロヘキシレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン
    −2,5−ジイル、2,6−ナフチレンの中から選ば
    れ、Z1 は単結合である化合物。 (Ica) Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3 −を
    示し、A1 、A2 、A3は共に無置換あるいはF、C
    l、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個
    又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、
    1 、Z2 の一方は単結合であり、他方は単結合、−C
    2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −、−C≡C
    −のいずれかである化合物。 (Icb) Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3 −を
    示し、A1 、A2 、A3の内2つは無置換あるいはF、
    Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1
    個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンであ
    り、残りの1つはピリミジン−2,5−ジイル、ピリジ
    ン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チア
    ジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジ
    イル、チオフェン−2,5−ジイル、インダン−2,5
    −ジイル、クマラン−2,5−ジイルの中から選ばれ、
    1 、Z2 は単結合である化合物。
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)で表わされる化合物の
    Rが下記の(i)〜(xvi)のいずれかである請求項
    1乃至3のいずれかの項に記載の2−フルオロシクロペ
    ンタノン化合物。 【化2】 (式中、aは1から16の整数、d、g、iは0から7
    の整数、b、c、h、j、kは1から10の整数、f、
    wは0又は1、m、n、q、r、s、tは0から10整
    数。但し、b+d≦16、e+f+g≦16、h+i≦
    16の条件を満たす。EはCH3またはCF3を示す。Y
    1 は単結合、−O−、−COO−、−OCO−を示し、
    2 は−COO−、−CH2O−、−CH2CH2O−、
    −CH2CH2CH2O−、−CH2CH2−を示す。Y3
    は単結合、−COO−、−CH2O−、−OCO−、−
    OCH2−を示す。光学活性であってもよい。)
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)において、Rが下記の
    (xvii)である請求項1乃至3のいずれかの項に記
    載の2−フルオロシクロペンタノン化合物。 【化3】 (xvii) n−Ca 2a+1 −Y4 − (但し、aは1〜17の整数を示し、Y4 は単結合又は
    −O−を示す。)
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)において、Aが−A1
    −Z1 −A2 −を示し、A1 はピリミジン−2,5−ジ
    イル、A2 は1,4−フェニレンであり、Z1 は単結合
    である請求項5記載の2−フルオロシクロペンタノン化
    合物。
  7. 【請求項7】 前記一般式(I)において、Xが光学活
    性である請求項1記載の2−フルオロシクロペンタノン
    化合物。
  8. 【請求項8】 下記一般式(II)で示されることを特
    徴とする1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ[4,
    4]ノナン化合物。 【化4】 R−A−Y−X′ (II) (式中、Rは、水素原子、ハロゲン、CNまたは炭素原
    子数が1〜20である直鎖状、分岐状または環状のアル
    キル基を示す。但し、該アルキル基中の−CH2−はヘ
    テロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO
    −、−CH=CH−、−C≡C−、−C(*)H(CN)
    −に置き換えられていてもよく、また該アルキル基中の
    水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。Aは、
    −A1 −、−A1 −Z1 −A2 −、−A1 −Z1 −A2
    −Z2 −A3 −で示され、A1 、A2 、A3 はそれぞれ
    独立に無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3
    またはCNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する
    1,4−フェニレン、ピリミジン−2,5−ジイル、ピ
    リジン−2,5−ジイル、ピラジン−2,5−ジイル、
    ピリダジン−3,6−ジイル、1,4−シクロヘキシレ
    ン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、1,3−ジ
    チアン−2,5−ジイル、フラン−2,5−ジイル、チ
    アジアゾール−2,5−ジイル、チオフェン−2,5−
    ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチアゾー
    ル−2,6−ジイル、ベンゾチアゾール−2,5−ジイ
    ル、ベンゾオキサゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキ
    サゾール−2,6−ジイル、インダン−2,5−ジイ
    ル、2−アルキルインダン−2,5−ジイル(アルキル
    基は炭素原子数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル
    基である)、インダノン−2,6−ジイル、2−アルキ
    ルインダノン−2,6−ジイル(アルキル基は炭素原子
    数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、
    クマラン−2,5−ジイル、2−アルキルクマラン−
    2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子数1〜18の直
    鎖状又は分岐状のアルキル基である)、2,6−ナフチ
    レン、キノキサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,
    6−ジイル、ベンゾフラン−2,5−ジイル、ベンゾフ
    ラン−2,6−ジイルの中から選ばれる。Z1 、Z2
    それぞれ独立に単結合、−COO−、−OCO−、−C
    2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −、−CH=
    CH−、−C≡C−から選ばれる。Yは−OCO−、−
    OCH2 −を示し、X′は1,4−ジオキサ−6−フル
    オロスピロ[4,4]ノナン−6−イルを示す。)
  9. 【請求項9】 前記一般式(II)で表わされる化合物
    が下記の(IIa)〜(IIc)のいずれかである請求
    項8記載の1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ
    [4,4]ノナン化合物。 (IIa) Aが−A1 −を示し、A1 は無置換あるい
    はF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ば
    れた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ン、1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチレン、
    キノキサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジ
    イルの中から選ばれる化合物。 (IIb) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    2 の少なくとも1つは無置換あるいはF、Cl、B
    r、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2
    個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリミジン−
    2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、1,4−
    シクロヘキシレンの中から選ばれる化合物。 (IIc) Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3 −を
    示し、A1 、A2 、A3の少なくとも1つは無置換ある
    いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
    ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ンであり、残りはピリミジン−2,5−ジイル、ピリジ
    ン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チア
    ジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジ
    イル、チオフェン−2,5−ジイル、インダン−2,5
    −ジイル、クマラン−2,5−ジイルの中から選ばれる
    化合物。
  10. 【請求項10】 前記一般式(II)で表わされる化合
    物が下記の(IIba)〜(IIcb)のいずれかであ
    る請求項8記載の1,4−ジオキサ−6−フルオロスピ
    ロ[4,4]ノナン化合物。 (IIba) A1 が−A1 −Z1 −A2 −を示し、A
    1 、A2 は共に無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、Z1 は単結
    合、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −、
    −C≡C−である化合物。 (IIbb) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    は無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 また
    はCNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,
    4−フェニレンであり、A2 はピリミジン−2,5−ジ
    イル、ピリジン−2,5−ジイル、ピラジン−2,5−
    ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、1,4−シクロ
    ヘキシレン、チアジアゾール−2,5−ジイル、チオフ
    ェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、
    ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、ベンゾオキサゾー
    ル−2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイル、クマ
    ラン−2,5−ジイル、2,6−ナフチレン、キノキサ
    リン−2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイルの中
    から選ばれ、Z1 は単結合である化合物。 (IIbc) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    はピリジン−2,5−ジイルであり、A2 は1,4−シ
    クロヘキシレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン
    −2,5−ジイル、2,6−ナフチレンの中から選ば
    れ、Z1 は単結合である化合物。 (IIbd) Aが−A1 −Z1 −A2 −を示し、A1
    はピリミジン−2,5−ジイルであり、A3 は1,4−
    シクロヘキシレン、インダン−2,5−ジイル、クマラ
    ン−2,5−ジイル、2,6−ナフチレンの中から選ば
    れ、Z1 は単結合である化合物。 (IIca) Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3
    を示し、A1 、A2 、A3 は共に無置換あるいはF、C
    l、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個
    又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、
    1 、Z2 の一方は単結合であり、他方は単結合、−C
    2 O−、−OCH2 −、−CH2 CH2−、−C≡C
    −のいずれかである化合物。 (IIcb) Aが−A1 −Z1 −A2 −Z2 −A3
    を示し、A1 、A2 、A3 の内2つは無置換あるいは
    F、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれ
    た1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンで
    あり、残りの1つはピリミジン−2,5−ジイル、ピリ
    ジン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チ
    アジアゾール−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−
    ジイル、チオフェン−2,5−ジイル、インダン−2,
    5−ジイル、クマラン−2,5−ジイルの中から選ば
    れ、Z1 、Z2 は単結合である化合物。
  11. 【請求項11】 前記一般式(II)で表わされる化合
    物のRが下記の(i)〜(xvi)のいずれかである請
    求項8乃至10のいずれかの項に記載の1,4−ジオキ
    サ−6−フルオロスピロ[4,4]ノナン化合物。 【化5】 (式中、aは1から16の整数、d、g、iは0から7
    の整数、b、c、h、j、kは1から10の整数、f、
    wは0又は1、m、n、q、r、s、tは0から10整
    数。但し、b+d≦16、e+f+g≦16、h+i≦
    16の条件を満たす。EはCH3またはCF3を示す。Y
    1 は単結合、−O−、−COO−、−OCO−を示し、
    2 は−COO−、−CH2O−、−CH2CH2O−、
    −CH2CH2CH2O−、−CH2CH2−を示す。Y3
    は単結合、−COO−、−CH2O−、−OCO−、−
    OCH2−を示す。光学活性であってもよい。)
  12. 【請求項12】 前記一般式(II)において、Rが下
    記の(xvii)である請求項8乃至10のいずれかの
    項に記載の1,4−ジオキサ−6−フルオロスピロ
    [4,4]ノナン化合物。 【化6】 (xvii) n−Ca 2a+1 −Y4 − (但し、aは1〜17の整数を示し、Y4 は単結合又は
    −O−を示す。)
  13. 【請求項13】 前記一般式(II)において、Aが−
    1 −Z1 −A2 −を示し、A1 はピリミジン−2,5
    −ジイル、A2 は1,4−フェニレンであり、Z1 は単
    結合である請求項12記載の1,4−ジオキサ−6−フ
    ルオロスピロ[4,4]ノナン化合物。
  14. 【請求項14】 前記一般式(II)において、Xが光
    学活性である請求項8記載の1,4−ジオキサ−6−フ
    ルオロスピロ[4,4]ノナン化合物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を少なくとも一種含有することを特徴とする液晶組
    成物。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物のうち、光学活性であることを特徴とする化合物を
    少なくとも一種含有することを特徴とする液晶組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を、1〜80重量%含有する請求項15または16
    記載の液晶組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を、1〜60重量%含有する請求項15または16
    記載の液晶組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を、1〜40重量%含有する請求項15または16
    記載の液晶組成物。
  20. 【請求項20】 前記液晶組成物がカイラルスメクチッ
    ク相を有する請求項15乃至19のいずれかの項に記載
    の液晶組成物。
  21. 【請求項21】 請求項15乃至20のいずれかに記載
    の液晶組成物を一対の電極基板間に配置してなることを
    特徴とする液晶素子。
  22. 【請求項22】 前記電極基板上の液晶組成物に接する
    側にさらに配向制御層が設けられている請求項21記載
    の液晶素子。
  23. 【請求項23】 前記配向制御層がラビング処理された
    層である請求項22記載の液晶素子。
  24. 【請求項24】 液晶分子の配列によって形成されたら
    せんが解除された膜厚で前記一対の電極基板を配置する
    請求項21乃至23のいずれかの項に記載の液晶素子。
  25. 【請求項25】 請求項21乃至23のいずれかに記載
    の液晶素子を表示素子として有することを特徴とする表
    示装置。
  26. 【請求項26】 更に液晶素子の駆動回路を有する請求
    項24記載の表示装置。
  27. 【請求項27】 さらに光源を有する請求項25記載の
    表示装置。
  28. 【請求項28】 請求項15至20のいずれかに記載の
    液晶組成物を制御して表示を行うことを特徴とする表示
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103102887A (zh) * 2013-02-06 2013-05-15 江苏和成显示科技股份有限公司 一种苯并呋喃类衍生物液晶化合物及其组合物和应用

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