JPH07310064A - リグノセルロース用の接着剤 - Google Patents

リグノセルロース用の接着剤

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JPH07310064A
JPH07310064A JP12676394A JP12676394A JPH07310064A JP H07310064 A JPH07310064 A JP H07310064A JP 12676394 A JP12676394 A JP 12676394A JP 12676394 A JP12676394 A JP 12676394A JP H07310064 A JPH07310064 A JP H07310064A
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JP
Japan
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adhesive
lignocellulose
water
poly
glucosamine
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JP12676394A
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English (en)
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Saburo Imoto
三郎 井本
Toshiyuki Machiyashiki
俊行 町屋敷
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Iida Kogyo KK
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Iida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱プレスに要する時間が短くても、充分な耐
水性と強度とを発揮し得るリグノセルロース用の接着剤
を提供することを目的とする。 【構成】 ポリエチレングリコールとカルボキシル基を
含有する水可溶性高分子化合物およびβ−1、4−ポリ
−D−グルコサミンからなるリグノセルロース用の接着
剤。更にこのリグノセルロース用の接着剤において、前
記β−1、4−ポリ−D−グルコサミンにおけるアミノ
基の量は、前記水可溶性高分子化合物中のカルボキシル
基に対し1〜10モル%の範囲にある。このリグノセル
ロース用の接着剤は、好ましくはpH2〜7の領域で使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱プレスの時間が短
くても、充分な耐水性と強度とを有するリグノセルロー
ス用接着剤に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来リグノセルロースまたはこれを含む材
料(例えば木材を粒状、粉状、繊維状、ストランド状、
チップ状、フレーク状、単板形状等に加工したもの)を
用いてパーティクルボードやファイバーボードその他合
板等を成形する際には、これらを接合するエージェント
として樹脂系接着剤(例えば尿素樹脂、メラミン樹脂、
フェノール樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル
酸エステル系樹脂等の樹脂系接着剤)が広く使用されて
きた。これら公知の樹脂系接着剤は、常温硬化性、熱硬
化性あるいはエマルジョン型のもので、その可使用時間
が制限されたり、使用中に増粘して遂にはゲル化した
り、あるいは皮膜化する難点がある。また機械的応力に
対し不安定であったり、一般に高粘度であるため取扱い
が厄介な場合がある等の難点も指摘される。
【0003】このような難点を解決する手段として出願
人は、先に発明「リグノセルロースまたはこれを含む材
料の成型方法」を提案し、特願平4−244272号と
して特許出願を行なった。この発明は、リグノセルロー
スまたはこれを含む材料を、ポリエチレングリコール水
溶液あるいは非イオン界面活性剤水溶液がリグノセルロ
ースの繊維飽和点以上の存在下で加熱圧縮することを特
徴とし、これにより機械的特性や外観の優れた成形品が
好適に得られる有益な効果を奏している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した特願平4−2
44272号に係る発明は、リグノセルロースを接着成
形するのに優れた特性を示す手段として高く評価し得る
ものである。しかしこの発明に使用される接着剤は、全
ての点で高評価が得られる訳ではなく、耐水性を向上さ
せる必要が認められている。すなわち、ポリエチレング
リコール(PEG)とカルボキシル基を有する水可溶性高
分子化合物、例えばポリメタアクリル酸、イソブチレン
−マレイン酸共重合物等は、酸性水溶液中でコンプレッ
クス(錯体)を形成する。この水溶液中の高分子化合物は
リグノセルロースに吸着されてから残留水分が蒸発する
ことによって、該リグノセルロースとPEG−カルボキ
シル基を含有する高分子化合物とが強固な結合を形成
し、これにより耐水性のある接着力を発現するものであ
る。従って水分の蒸発が不充分であると、有効な耐水性
が発現し得ないことになるので、熱プレスの時間を充分
にとる必要がある。また熱プレス時間が充分であって
も、水分量が多く水蒸気として放出されずに接着面層に
蓄積された場合には、除圧する際に水蒸気が噴出する所
謂パンク現象を起こすことがある。
【0005】このように前記接着剤を使用して板状のリ
グノセルロースを積層したり、ブロック状のリグノセル
ロースを接合成型する場合には、圧力と熱とを加える熱
プレスを併用する必要があるが、この熱プレスに要する
時間が短いと、所期の耐水性および強度が得られないと
いう欠点があった。製造効率を向上させるには、接着工
程での時間短縮を図らなければならないが、このときは
耐水性と強度とを犠牲にせざるを得ないため、これを好
適に解決する手段が要請されている。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した特願平4−244
272号に係る発明に使用される接着剤に内在している
前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案された
ものであって、熱プレスに要する時間が短くても充分な
耐水性と強度とを発揮し得るリグノセルロース用の接着
剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した特願平4−24
4272号の発明に係る接着剤を使用する際に、熱プレ
スに要する時間を短縮して前記パンク現象を回避し、し
かも耐水性および強度を向上させるためには、水分が多
くても反応速度の早い添加物を添加することが考えられ
る。すなわち前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため、本発明に係るリグノセルロース用の接着剤は、ポ
リエチレングリコールとカルボキシル基を含有する水可
溶性高分子化合物およびβ−1、4−ポリ−D−グルコ
サミンからなることを特徴とする。
【0008】
【発明の作用】本発明に係るリグノセルロース用の接着
剤は、水溶液として使用されるもので、粉末状、シート
状、ブロック状をなす木材等のリグノセルロースをこの
水溶液に浸漬させたり、該水溶液を該リグノセルロース
にスプレーやコーターにより塗布したりすることでリグ
ノセルロース表面に存在させた後、該リグノセルロース
を熱接着することによって、ボード、積層板、任意形状
の成形物、集成材等を製造する。またセメント、モルタ
ル等の無機質とリグノセルロースとの接着や、親水表面
を有するセルロース系製品とリグノセルロースとの接着
にも好適に使用し得る。
【0009】
【実施例】次に本発明に係るリグノセルロース用の接着
剤につき、好適な実施例を挙げて以下説明する。ポリエ
チレングリコール(PEG)とカルボキシル基を有する水
可溶性高分子化合物(以下「カルボキシル・ポリマー」と称
する)に、アミノ基等の塩基性基を含有するポリカチオ
ン(例えばポリエチレンイミン等)を添加すると、これに
よってポリイオンコンプレックス(錯体)が瞬時に形成さ
れる。
【0010】発明者は、水分が多くても早い反応速度が
得られ、耐水性および強度を向上させ得る添加物を模索
して種々の検討を行なった結果、前記ポリカチオンの中
で、別名「キトサン」として知られる塩基性多糖類のβ−
1、4−ポリ−D−グルコサミンが、リグノセルロース
との親和性が良好で、これを少量添加することによっ
て、ポリエチレングリコール(PEG)−カルボキシル・
ポリマーの耐水性および接着強さを著しく向上すること
を見出した。すなわちカルボキシル・ポリマー中に含有
されるカルボキシル基の1%以上10%以下の量のアミ
ノ基を有するβ−1、4−ポリ−D−グルコサミンの添
加によって、充分な耐水性の接着力を有するようになる
ことが判った。ここでポリエチレングリコール(PEG)
の存在は必須であって、単にカルボキシル・ポリマーと
β−1、4−ポリ−D−グルコサミンだけでは充分な接
着力は得られない。
【0011】この場合に、カルボキシル・ポリマーとβ
−1、4−ポリ−D−グルコサミンとを同時に混合する
と、水不溶性のイオンコンプレックス(錯体)となって使
用できなくなる。従ってリグノセルロースの接合面に
は、ポリエチレングリコール(PEG)−カルボキシル・
ポリマーの水溶液とβ−1、4−ポリ−D−グルコサミ
ンの水溶液またはポリエチレングリコール(PEG)−β
−1、4−ポリ−D−グルコサミン水溶液を塗布する必
要がある。
【0012】ここでβ−1、4−ポリ−D−グルコサミ
ン(キトサン)はpH7以上のアルカリ領域で水に不溶であ
り、またカルボキシル・ポリマーはpH7以下の酸性領域
では水に溶け難くなり、pHの低下と共に不溶となる。従
って本接着剤の使用pHは、pH2〜pH7の範囲が好まし
い。更にカルボキシル・ポリマーとしては、ポリアクリ
ル酸、ポリメタアクリル酸、イソブチレン−マレイン酸
共重合物、スチレン−マレイン酸共重合物等が存在する
が、この中で疎水性の置換基を有するポリメタアクリル
酸、イソブチレン−マレイン酸共重合物、スチレン−マ
レイン酸共重合物等が好ましい。
【0013】前記ポリエチレングリコール(PEG)は、
リグノセルロースに対し5〜30重量%で用いられ、3
0重量%以上では却って耐水接着力が得られなくなる。
またカルボキシル・ポリマーとしては、リグノセルロー
スに対し2〜20重量%が良く、それ以上の量でも、そ
れ以下でも充分な耐水接着力が得られないことが判明し
た。本発明に係る接着剤は、ポリエチレングリコール
(PEG)−カルボキシル・ポリマー並びにβ−1、4−
ポリ−D−グルコサミン(キトサン)がリグノセルロース
に対し何れも馴染みが良くて展着が容易である。また従
来公知に係るリグノセルロース接着剤に比べて、使用量
が少なくて済むために効果的である。更に接着温度とし
ては100〜160℃、好ましくは110〜150℃が
推奨される。
【0014】以下に実験例と比較例とを挙げて説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 (実験例1)分子量6,000のポリエチレングリコール
(PEG)15重量%、イソブチレン−マレイン酸共重合
物((株)クラレ製「イソバン104」)10重量%を含有す
るpH6の水溶液並びにβ−1、4−ポリ−D−グルコサ
ミン(キトサン)を酢酸水溶液で溶解した1重量%含有の
pH3の水溶液を、厚さ1mmの杉単板の両面に別個に92
g/m2になるように塗布した。ポリエチレングリコール
(PEG)−イソバン塗布の杉単板と、キトサン塗布の杉
単板とを交互に積層した後、150℃かつ20kg/cm2
圧力で15分熱圧して、厚さ13mmのボードを作製し
た。この場合におけるキトサンのアミノ基/カルボキシ
ル基=5.8モル%であった。得られたボードの性質は
次の通りであった。 比重:0.52 曲げ強度:586kg/cm2 厚さ水膨潤率:9.8%(25℃の水に24時間浸漬)
【0015】(比較例1)β−1、4−ポリ−D−グルコ
サミン(キトサン)を使用せず、実験例1に係るポリエチ
レングリコール(PEG)−イソバン水溶液のみを使用し
た以外は、実験例1と同様に行なって厚さ13mmのボー
ドを得た。得られたボードの性質は次の通りであった。 比重:0.52 曲げ強度:260kg/cm2 厚さ水膨潤率:層間剥離を起こしたため測定不能(25
℃の水に24時間浸漬)
【0016】(比較例2)前記のポリエチレングリコール
(PEG)は使用せず、「イソバン−104」 10重量%
のみを含有するpH6の水溶液を用いる以外は、実験例1
と同様に行なって厚さ13mmのボードを得た。得られた
ボードは、室温の水に24時間浸漬することによって層
間剥離を起こし、耐水接着力は得られなかった。以上の
対比から判明するように接着剤は、ポリエチレングリコ
ール(PEG)、イソブチレン−マレイン酸共重合物(イ
ソバン)、β−1、4−ポリ−D−グルコサミン(キトサ
ン)の3者の存在によって、初めて充分な耐水性のある
ボードが得られることは明らかである。
【0017】(実験例2)12メッシュの篩を通過させた
カラマツ小片に、分子量400のポリエチレングリコー
ル(PEG)10重量%と「イソバン−104」 2.5重量
%を含有するpH6の水溶液を固形分として12.5重量
%スプレー塗布したもの(木粉A)と、分子量400のポ
リエチレングリコール(PEG)10重量%とβ−1、4
−ポリ−D−グルコサミン(キトサン)1.5重量%のpH
3の酢酸水溶液をカラマツ小片に対し固形分として1
1.5重量%スプレー塗布したもの(木粉B)とを製作し
た。これらの木粉Aと木粉Bとを等量混合した後に、1
40℃かつ20kg/cm2の圧力で15分間熱プレスし、厚
さ13mmのボードを作製した。得られたボードの性質は
次の通りであった。 比重:0.71 曲げ強度:129kg/cm2 厚さ水膨潤率:8.1%(25℃の水に24時間浸漬)
【0018】(比較例3)先の実験例2において、β−
1、4−ポリ−D−グルコサミン(キトサン)を使用せ
ず、分子量400のポリエチレングリコール(PEG)2
0重量%と「イソバン−104」 2.5重量%を含有する
pH6の水溶液を固形分として12メッシュの篩を通過さ
せたカラマツ小片に対し22.5重量%スプレー塗布し
たもの(木粉C)のみにて、実験例2と同様に行なって厚
さ13mmのボードを作製した。得られたボードの性質は
次の通りであった。 比重:0.75 曲げ強度:72.4kg/cm2 厚さ水膨潤率:39.5%(25℃の水に24時間浸漬)
【0019】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るリグ
ノセルロース用の接着剤によれば、β−1、4−ポリ−
D−グルコサミン(キトサン)を使用したことによって、
耐水性および強度が共に向上することが確認された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレングリコールとカルボキシル
    基を含有する水可溶性高分子化合物およびβ−1、4−
    ポリ−D−グルコサミンからなるリグノセルロース用の
    接着剤。
  2. 【請求項2】 β−1、4−ポリ−D−グルコサミンに
    おけるアミノ基の量は、前記水可溶性高分子化合物中の
    カルボキシル基に対し1〜10モル%の範囲にある請求
    項1記載のリグノセルロース用の接着剤。
  3. 【請求項3】 好ましくはpH2〜7の領域で使用される
    請求項1または2に記載のリグノセルロース用の接着
    剤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003085059A1 (fr) * 2002-04-04 2003-10-16 S E. Chemical Kabushiki Kaisha Composition adhesive pour article en bois travaille et article en bois travaille produit a l'aide de cette composition adhesive
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JP2013517779A (ja) * 2010-02-01 2013-05-20 エフピーイノベイションズ 菌類修飾キトサン接着剤および当該接着剤から製造される木材複合製品
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EP4257654A4 (en) * 2020-12-02 2024-11-13 Beijing University of Chemical Technology ADHESIVE AND ARTIFICIAL PLATE MADE WITH IT

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