JPH07310121A - 高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法 - Google Patents
高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法Info
- Publication number
- JPH07310121A JPH07310121A JP10017394A JP10017394A JPH07310121A JP H07310121 A JPH07310121 A JP H07310121A JP 10017394 A JP10017394 A JP 10017394A JP 10017394 A JP10017394 A JP 10017394A JP H07310121 A JPH07310121 A JP H07310121A
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- Japan
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- stainless steel
- austenitic stainless
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 化学成分の均質性にすぐれたオーステナイト
系ステンレス鋼の圧延方法を提供する。 【構成】 オーステナイト系ステンレス鋼鋼片を110
0〜1300℃の範囲で2時間以上加熱し、その後の熱
間圧延において初期3パスを1100℃以上でかつ各圧
下率を5%以下とし、さらに各パス間の時間を5秒以上
とすることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼
の圧延方法。圧延条件にこれらの制約を導入することに
より、化学成分が均質で表面性状のすぐれた鋼板を提供
できる。
系ステンレス鋼の圧延方法を提供する。 【構成】 オーステナイト系ステンレス鋼鋼片を110
0〜1300℃の範囲で2時間以上加熱し、その後の熱
間圧延において初期3パスを1100℃以上でかつ各圧
下率を5%以下とし、さらに各パス間の時間を5秒以上
とすることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼
の圧延方法。圧延条件にこれらの制約を導入することに
より、化学成分が均質で表面性状のすぐれた鋼板を提供
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成分偏析の少ない高均質
なオーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法に関するも
のである。
なオーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】オーステナイト系ステンレス鋼は耐食
性、あるいは高温でのクリープ特性に優れ、各種産業装
置用の構造材料として広く使用されている。その耐食性
はCr,Mo等の合金元素によってもたらされており、
また、クリープ特性はC,N,Mo等により確保されて
いる。しかしながら、高合金オーステナイト相は元素の
拡散が遅いため、拡散の速いフェライト系ステンレス鋼
に比べこれらの元素の均質化が必ずらずしも十分ではな
い。このため板厚の厚い場合には凝固時の偏析が十分解
消されないことになる。そのため、薄板に比べ耐食性あ
るいはクリープ特性が劣ることになり、厚肉材を使用す
る場合には構造物の寿命に制限を加える必要が生じる。
この問題を解決するため、鋼片を1100〜1300℃
の範囲で2時間以上加熱する方法を発明し(特願平4−
127800号)、製造しているが、この加熱処理によ
り鋼片の結晶粒が粗大化するため熱間加工性が低下す
る。通常の圧延では特に問題にはならないが、結晶粒を
微細化する圧延後段での大圧下圧延法(特願昭62−1
45232号)等の過酷な圧延条件において表面割れを
発生する場合がある。
性、あるいは高温でのクリープ特性に優れ、各種産業装
置用の構造材料として広く使用されている。その耐食性
はCr,Mo等の合金元素によってもたらされており、
また、クリープ特性はC,N,Mo等により確保されて
いる。しかしながら、高合金オーステナイト相は元素の
拡散が遅いため、拡散の速いフェライト系ステンレス鋼
に比べこれらの元素の均質化が必ずらずしも十分ではな
い。このため板厚の厚い場合には凝固時の偏析が十分解
消されないことになる。そのため、薄板に比べ耐食性あ
るいはクリープ特性が劣ることになり、厚肉材を使用す
る場合には構造物の寿命に制限を加える必要が生じる。
この問題を解決するため、鋼片を1100〜1300℃
の範囲で2時間以上加熱する方法を発明し(特願平4−
127800号)、製造しているが、この加熱処理によ
り鋼片の結晶粒が粗大化するため熱間加工性が低下す
る。通常の圧延では特に問題にはならないが、結晶粒を
微細化する圧延後段での大圧下圧延法(特願昭62−1
45232号)等の過酷な圧延条件において表面割れを
発生する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の製造
方法では結晶粒組織を制御する圧延を適用する場合には
安定して高品位の表面性状を得ることが困難であった。
本発明の目的とするところは、均質性に優れ、かつ適正
な結晶粒組織を有するオーステナイト系ステンレス鋼の
圧延鋼板を安定して製造し得る方法の提供にある。
方法では結晶粒組織を制御する圧延を適用する場合には
安定して高品位の表面性状を得ることが困難であった。
本発明の目的とするところは、均質性に優れ、かつ適正
な結晶粒組織を有するオーステナイト系ステンレス鋼の
圧延鋼板を安定して製造し得る方法の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な考え方
は、成分を均質化するため鋼片を高温に保持することに
よって生じた粗大結晶粒に起因する熱間加工性の低下
を、その後の熱間圧延において初期軽圧下により表層の
再結晶を促進し回復させることにある。鋼片を1200
℃で10時間加熱した後、各種圧延条件で製造した結果
を図1に示す。この図は初期3パスの圧下率とパス間時
間の関係を表したもので、初期圧下率が大きな場合には
初期圧下で表層部は再結晶するが、初期圧下時に表面割
れを生じる。一方、初期圧下率が小さな場合には表面割
れは回避できるが、パス間時間が短い圧延においては初
期圧下で表層部が再結晶しないため後段での高圧下時に
表面割れを生じる。従って、適正な結晶粒組織を有し、
かつ表面性状の優れた鋼板を得るためには初期圧下率に
上限を設け、さらにパス間時間を確保することが必要と
なる。
は、成分を均質化するため鋼片を高温に保持することに
よって生じた粗大結晶粒に起因する熱間加工性の低下
を、その後の熱間圧延において初期軽圧下により表層の
再結晶を促進し回復させることにある。鋼片を1200
℃で10時間加熱した後、各種圧延条件で製造した結果
を図1に示す。この図は初期3パスの圧下率とパス間時
間の関係を表したもので、初期圧下率が大きな場合には
初期圧下で表層部は再結晶するが、初期圧下時に表面割
れを生じる。一方、初期圧下率が小さな場合には表面割
れは回避できるが、パス間時間が短い圧延においては初
期圧下で表層部が再結晶しないため後段での高圧下時に
表面割れを生じる。従って、適正な結晶粒組織を有し、
かつ表面性状の優れた鋼板を得るためには初期圧下率に
上限を設け、さらにパス間時間を確保することが必要と
なる。
【0005】本発明は、以上のような知見に基づいてな
されたものであって、その要旨とするところは、オース
テナイト系ステンレス鋼鋼片を1100〜1300℃の
範囲で2時間以上加熱し、その後の熱間圧延において初
期3パスを1100℃以上でかつ各圧下率を5%以下と
し、さらに各パス間の時間を5秒以上とすることを特徴
とする高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法
にある。
されたものであって、その要旨とするところは、オース
テナイト系ステンレス鋼鋼片を1100〜1300℃の
範囲で2時間以上加熱し、その後の熱間圧延において初
期3パスを1100℃以上でかつ各圧下率を5%以下と
し、さらに各パス間の時間を5秒以上とすることを特徴
とする高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法
にある。
【0006】なお、本発明におけるオーステナイト系ス
テンレス鋼とは、Ni:7〜20%、Cr:15〜27
%、Mo:0〜7%を基本成分として含むものをいう。
テンレス鋼とは、Ni:7〜20%、Cr:15〜27
%、Mo:0〜7%を基本成分として含むものをいう。
【0007】
【作用】次に本発明の詳細について説明する。化学成分
の均質化のために1100〜1300℃で2時間以上加
熱された鋼片は結晶粒が粗大化し熱間加工性が低下して
いるため、適正な圧延条件を選ぶ必要がある。このため
に必要な圧延条件は図1に示したように、初期圧下率が
5%を超えると初期圧延時に割れが発生するため、5%
以下とする必要がある。
の均質化のために1100〜1300℃で2時間以上加
熱された鋼片は結晶粒が粗大化し熱間加工性が低下して
いるため、適正な圧延条件を選ぶ必要がある。このため
に必要な圧延条件は図1に示したように、初期圧下率が
5%を超えると初期圧延時に割れが発生するため、5%
以下とする必要がある。
【0008】一方、パス間時間が5秒未満では表層部が
再結晶しないため、圧延後段での高圧下時に表面割れを
生じることから5秒以上のパス間時間とした。本発明の
実施にあたっては、各種電気炉等による製鋼を行った
後、通常の造塊あるいは連続鋳造により鋼塊あるいは鋳
片とし、鋼塊は圧延あるは鍛造により鋼片としまた鋳片
は直接あるいは圧延により鋼片とし、ついで標記の加熱
処理を行った後、標記の圧延により各種形状の鋼材とす
るもので、得られた鋼材は種々の使用に供される。
再結晶しないため、圧延後段での高圧下時に表面割れを
生じることから5秒以上のパス間時間とした。本発明の
実施にあたっては、各種電気炉等による製鋼を行った
後、通常の造塊あるいは連続鋳造により鋼塊あるいは鋳
片とし、鋼塊は圧延あるは鍛造により鋼片としまた鋳片
は直接あるいは圧延により鋼片とし、ついで標記の加熱
処理を行った後、標記の圧延により各種形状の鋼材とす
るもので、得られた鋼材は種々の使用に供される。
【0009】以下に本発明の効果を実施例に基づいてさ
らに具体的に示す。
らに具体的に示す。
【0010】
【実施例】表1に本発明鋼と比較鋼の化学成分および鋼
片加熱条件を示す。これらの鋼片を各種圧延条件にて圧
延した結果を表2に示す。均質化のための鋼片熱処理材
を本発明の条件で圧延した試料番号1、2、4、5、7
は圧延中に割れが発生することなく優れた表面性状の鋼
板が得られた。
片加熱条件を示す。これらの鋼片を各種圧延条件にて圧
延した結果を表2に示す。均質化のための鋼片熱処理材
を本発明の条件で圧延した試料番号1、2、4、5、7
は圧延中に割れが発生することなく優れた表面性状の鋼
板が得られた。
【0011】しかしながら、初期圧下率が過大であった
試料番号3および6は初期圧延時に割れが発生し、一
方、初期パスでのパス間時間の短かった試料番号8は後
段圧延時に割れが発生した。なお、鋼片に熱処理を施し
ていない試料番号9は初期圧延において本発明条件を満
たしていないが、圧延割れは生じていない。しかしなが
らこの試料においては十分な均質化は達成されていな
い。
試料番号3および6は初期圧延時に割れが発生し、一
方、初期パスでのパス間時間の短かった試料番号8は後
段圧延時に割れが発生した。なお、鋼片に熱処理を施し
ていない試料番号9は初期圧延において本発明条件を満
たしていないが、圧延割れは生じていない。しかしなが
らこの試料においては十分な均質化は達成されていな
い。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に従い、均質化
のために鋼片加熱処理した鋼片を初期圧延条件を適正化
して圧延することにより、すぐれた表面性状の均質な鋼
板を製造することが可能となるもので、本発明は工業的
に極めて有用である。
のために鋼片加熱処理した鋼片を初期圧延条件を適正化
して圧延することにより、すぐれた表面性状の均質な鋼
板を製造することが可能となるもので、本発明は工業的
に極めて有用である。
【図1】圧延における初期3パスの圧下率とパス間時間
の圧延時の表面割れ発生に及ぼす影響を示す図である。
の圧延時の表面割れ発生に及ぼす影響を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 通 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 オーステナイト系ステンレス鋼鋼片を1
100〜1300℃の範囲で2時間以上加熱し、その後
の熱間圧延において初期3パスを1100℃以上でかつ
各圧下率を5%以下とし、さらに各パス間の時間を5秒
以上とすることを特徴とする高均質オーステナイト系ス
テンレス鋼の圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10017394A JPH07310121A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10017394A JPH07310121A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07310121A true JPH07310121A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14266933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10017394A Withdrawn JPH07310121A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 高均質オーステナイト系ステンレス鋼の圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07310121A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100415655B1 (ko) * | 1996-11-02 | 2004-04-06 | 주식회사 포스코 | 표면결함이적은오스테나이트계스테인레스선재제조방법 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP10017394A patent/JPH07310121A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100415655B1 (ko) * | 1996-11-02 | 2004-04-06 | 주식회사 포스코 | 표면결함이적은오스테나이트계스테인레스선재제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |