JPH07310165A - 連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法 - Google Patents
連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法Info
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- JPH07310165A JPH07310165A JP12414694A JP12414694A JPH07310165A JP H07310165 A JPH07310165 A JP H07310165A JP 12414694 A JP12414694 A JP 12414694A JP 12414694 A JP12414694 A JP 12414694A JP H07310165 A JPH07310165 A JP H07310165A
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Abstract
て、急激な局所的浸珪反応による鋼帯の座屈変形を防止
し、且つ反応効率を向上させること 【構成】 浸珪処理炉内の鋼帯通板部の上下に配された
複数の吹付ノズルから鋼帯に処理ガスを吹き付ける方法
において、炉長方向における各吹付ノズル間に鋼帯とほ
ぼ平行な仕切板を設け、吹付ノズルから鋼帯面に吹き付
けられた処理ガスを仕切板と鋼帯面間に導いて処理ガス
が鋼帯に沿って流れるようにすることで、浸珪反応領域
を拡大して急激な局所的浸珪反応を解消するとともに、
反応効率を高める。また、鋼帯通板部を挾んで炉内ロー
ルと対向する位置にガス流に対する障害物を設け、鋼帯
上面側において鋼帯に沿って流れる処理ガスの流れを障
害物により鋼帯から遠ざけ、鋼帯上下面での浸珪反応領
域を均一化する。
Description
鉄芯材料等に使用される珪素鋼帯を連続浸珪処理ライン
において製造するための方法に関する。
理方法が知られている。この方法は、圧延が容易なSi
含有量の比較的少ない鋼帯に気相浸珪処理することでS
iを富化し、磁気特性等に優れた高珪素鋼帯を得る方法
であり、特開昭62−227091号等には連続浸珪処
理ラインによる浸珪処理方法として、浸珪処理炉内にラ
イン方向で適当な間隔をおいて複数の吹付ノズルを配置
し、この吹付ノズルから処理ガス(反応ガスを含む無酸
化性ガス)を鋼帯面に吹き付けることにより、短時間で
浸珪処理を行うことができる方法が開示されている。
ルから鋼帯面に吹き付ける方法で浸珪処理を実施した場
合、必要なSi量を富化するための浸珪処理時間が短け
れば短いほど鋼帯の座屈変形が発生し易く、この座屈変
形が板形状不良の原因となるという問題がある。このよ
うな板の座屈変形が生じるのは次のような理由による。
すなわち、浸珪処理炉内では通板する鋼帯のSi濃度が
連続的に増加するため鋼帯長手方向でSiの濃度分布が
生じるが、鋼帯中のSiの増加により格子定数が減少す
るため、処理炉内において鋼帯の収縮が生じる。このた
め、連続体である鋼帯には板幅方向に応力が働き、その
応力値が臨界応力値を超えると、鋼帯は浸珪処理中に板
絞りやエッジめくれなどの変形を起こす。
354861号では、炉内における鋼帯長手方向でのS
i増加勾配に着目し、炉長方向でのノズル間隔を1m以
下とするとともに、浸珪量、鋼帯の板厚および板幅に応
じて浸珪処理帯の長さ(反応炉長)を規定することによ
り、鋼帯長手方向での浸珪処理によるSi増加勾配(w
t%/m)を所定の値以下に抑えることで鋼帯の形状不
良を防止する方法が提案されている。
検討したところによれば、上記の方法は炉長単位でのS
i濃度勾配による板形状の変形に対しては有効ではある
が、局所的に生じるSi濃度分布による板形状の変形に
対しては必ずしも有効ではないことが明らかとなった。
すなわち、処理ガスを単に吹付ノズルから鋼帯面に吹き
付ける従来の浸珪処理法では、浸珪反応を生じる領域が
吹付ノズル直下の極く狭い範囲に限定されてしまい、こ
のような局所的な浸珪反応によっても座屈変形が生じて
しまう。特開平4−354861号では、ノズル間で浸
珪反応が生じない領域を無くすため、炉長方向でのノズ
ル間隔を1m以下とすることを要件としているが、この
ようにノズル間隔を狭めても得られる効果には限度があ
り、局所的な浸珪反応による座屈変形は避けがたい。ま
た、浸珪処理炉では設備上の制約から吹付ノズルの間隔
を狭めることには一定の限界があり、また、吹付ノズル
を密に設けることは付帯設備を含めた設備コストの増大
を招くため好ましくない。
ノズルから鋼帯面に吹き付ける従来の浸珪処理法では、
上記のように浸珪反応領域が吹付ノズル直下の極く狭い
範囲に限定されるため、供給された反応ガスが浸珪処理
に十分有効に使用されておらず、反応効率が低いという
事実も見い出した。本発明はこのような従来の問題を解
決するためになされたもので、必要なSi量の富化を短
時間処理で行っても鋼帯の座屈変形等を適切に防止する
ことができ、しかも、高い反応効率で浸珪処理を行うこ
とができる珪素鋼帯の製造方法を提供しようとするもの
である。
き付けによる浸珪処理法において吹付ノズルから吐出さ
れた処理ガスのその後の流れの状態について検討を加
え、その結果、浸珪反応領域が吹付ノズル直下の極く狭
い範囲に限定されるのは、吹付ノズルから鋼帯面に吹き
付けられた処理ガスが一旦鋼帯面に接触した後、直ぐに
鋼帯面から離れるためであり、したがって、吹付ノズル
から吐出され鋼帯面に接触した処理ガスが引き続き鋼帯
面に沿って流れるようにガスの流れを制御することによ
り、浸珪反応領域がノズル直下だけでなくその下流領域
まで拡大し、これによって局所的に急激な浸珪反応が生
じることによる鋼帯の座屈変形が防止でき、しかも反応
効率も向上するという事実を見い出した。本発明はこの
ような知見に基づきなされたもので、その構成は以下の
通りである。
理炉1内の鋼帯通板部の上下に炉長方向で適宜間隔をお
いて配された複数の吹付ノズル2から処理ガスを吹き付
けることにより、鋼帯Sにその表面からSiを浸透させ
る浸珪処理を施し、このSiを板厚方向に拡散させるこ
とにより珪素鋼帯を製造する方法において、炉長方向に
おける各吹付ノズル2間の位置に通板する鋼帯Sとほぼ
平行に仕切板3を設けることにより、吹付ノズル2から
鋼帯面に吹き付けられた処理ガスを仕切板3と鋼帯面間
に導き、処理ガスが鋼帯Sに沿って流れるようにしたこ
とを特徴とする連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法。
を挾んで炉内ロール5と対向する位置にガス流に対する
障害物4を設け、鋼帯上面側において鋼帯Sに沿って流
れる処理ガスの流れを前記障害物4により鋼帯Sから遠
ざけるようにすることを特徴とする連続ラインによる珪
素鋼帯の製造方法。 (3) 上記(1)において、炉長方向において隣り合
う2つの吹付ノズル2間において、ガス流れ方向下流側
の吹付ノズル2に近接した位置にガス流に対する障害物
を設け、鋼帯Sに沿って流れる処理ガスの流れを前記障
害物により鋼帯Sから遠ざけるようにすることを特徴と
する連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法。
に設けられる障害物の一部または全部が炉内ロール5で
あることを特徴とする連続ラインによる珪素鋼帯の製造
方法。 (5) 上記(1)、(2)、(3)または(4)にお
いて、通板する鋼帯Sと仕切板3との間隔を125mm
以下とすることを特徴とする連続ラインによる珪素鋼帯
の製造方法。
には鋼帯通板部の上下に炉長方向で適宜間隔をおいて複
数の吹付ノズル2が配されており、これら吹付ノズル2
から鋼帯Sに吹き付けられた処理ガスは、仕切板3と鋼
帯Sとの間に導かれることにより、ノズル直下の下流側
においても鋼帯Sに沿って流れ、この結果、浸珪反応が
ノズル直下だけでなくその下流側でも持続し、反応効率
が大幅に改善する。また、このような浸珪反応領域の拡
大により、局所的な浸珪反応により生じる板変形も防止
される。
長方向で任意の方向に流れる。したがって、処理ガスの
流れ方向は、鋼帯Sの通板方向と並流、向流のいずれで
もよい。なお、本発明法では図1に示すように吹付ノズ
ル2から鋼帯面に対して斜めに処理ガスを吹き付けたほ
うが、仕切板3と鋼帯Sとの間に処理ガスを円滑に導く
上で有利である。また、吹付ノズル2の構成等に特別な
制約はないが、鋼帯幅方向で均一な浸珪反応を生じさせ
るためには、鋼帯幅方向に沿ったノズルスリットを備え
たスリットノズルを用いることが最も好ましい。
において上下吹付ノズルから鋼帯に吹き付けられた処理
ガス(ガス温度:1000℃、ガス吹き出し流速:2m
/s、ガス流量:10Nm3/h、ガス吹き出し角度:
0°)の流れベクトル線図であり、図3はその流線を表
したものである。これによれば、従来の浸珪処理では吹
付ノズルから鋼帯面に吹き付けられた処理ガスはノズル
直下部の鋼帯面に接触した後、直ぐに鋼帯面から離れて
いることが判る。一方、図4は仕切板を設けた場合(鋼
帯と仕切板との距離:75mm)において上下吹付ノズ
ルから鋼帯面に吹き付けられた処理ガス(ガス温度:1
000℃、ガス吹き出し流速:2m/s、ガス流量:1
0Nm3/h、ガス吹き出し角度:0°)の流れベクト
ル線図であり、図5はその流線を表したものである。こ
れによれば、仕切板を設けた場合には図2および図3と
は明らかにガス流線が異なり、吹付ノズルから鋼帯面に
吹き付けられた処理ガスは、ノズル直下部の下流側にお
いても鋼帯面に沿って流れていることが判る。
(図6)と仕切板を設けた場合(図7)について、鋼帯
長手方向における鋼帯表面でのSi反応量(m2当り鋼
帯内に浸透したSi量)を調べたものである。これによ
れば、図6の仕切板を設けない場合では浸珪反応領域
(有効反応長)がノズル直下近傍の狭い範囲に限定さ
れ、この範囲での局所的な浸珪反応が生じているのに対
し、図7の仕切板を設けた場合には、浸珪反応領域(有
効反応長)が大幅に拡大して図6のような局所的な浸珪
反応が解消され、また、反応効率も約15%程度高くな
っていることが判る。なお、図2〜図7に記載したガス
吹き込み位置は、吹付ノズルからガスが吐出される位置
を示している。
から炉内に送気されるが、通常、炉内に導入される際の
処理ガスの温度は炉温よりも低く、このため従来の浸珪
処理では、対流の影響により上部吹付ノズルからの処理
ガスと下部吹付ノズルからの処理ガスが鋼帯に対して異
なるガス流れを示すことが判った。すなわち、図3に示
すように上部吹付ノズルから吹き付けられた処理ガスは
ある程度鋼帯表面に沿うように流れるのに対し、下部吹
付ノズルから吹き付けられた処理ガスは鋼帯表面から離
れようとする。この結果、図6に示すように鋼帯の上面
と下面とではSi反応量に差を生じてしまう。これに対
して、本発明のように仕切板を設けることにより、処理
ガスは図5に示すように鋼帯の上下において鋼帯に沿う
ようにして略対称的に流れ、このため図7に示すように
高い反応効率が得られるとともに、鋼帯上面、下面のS
i反応量の差も小さい。
から吹き付けられた処理ガスをその下流側において鋼帯
に沿って流れるようにガスの流れを制御することにあ
る。ここで、同じような作用を得る手段として図1に示
す炉壁と鋼帯との距離を十分に小さくすることが考えら
れる。しかし、炉壁と鋼帯との間の空間はバルクガス流
(雰囲気ガス流)の流路でもあるため、炉壁と鋼帯との
距離を過度に小さくすると吹付ノズルから吹き出された
処理ガスがバルクガス流によって影響を受け、反応効率
の低下や浸珪反応の不均一化等の問題を生じる。したが
って、図1の仕切板3と炉壁との間の空間は確保する必
要があり、上記のような手段を採ることはできない。
対向する位置(炉内ロール5の略直上位置)にガス流に
対する障害物4を設け、鋼帯上面側において鋼帯Sに沿
って流れる処理ガスの流れを前記障害物4により鋼帯S
から遠ざけるようにするのには、次のような意味があ
る。すなわち、浸珪処理炉1内には通板する鋼帯Sの下
面を支持する炉内ロール5が適当な間隔をおいて配置さ
れているため、鋼帯下面側において鋼帯Sに沿って流れ
るガス流は、この炉内ロール5の位置で鋼帯Sから遠ざ
けられる。これに対して鋼帯上面側では炉内ロール5の
ような障害物がないため、鋼帯Sが炉内ロール5で支持
されている場所でも、ガス流は仕切板3によって鋼帯S
に沿って流れる。このため鋼帯上面側と下面側とで有効
反応長(処理ガスの流れが鋼帯長手方向で鋼帯に沿って
流れる長さ)に差を生じ、これが鋼帯上下面の浸珪量に
差を生じさせる一因となる。そこで、鋼帯通板部を挾ん
で炉内ロール5と対向する位置にガス流に対する障害物
4を設け、鋼帯下面側において炉内ロール5がガス流に
及ぼす作用と同様に、この障害物4により鋼帯上面側の
ガス流を鋼帯Sから遠ざけることにより、鋼帯上下面の
有効反応長を略一致させ、鋼帯上下面の浸珪量を均一化
させることができる。
付ノズル2間において、ガス流れ方向下流側の吹付ノズ
ル2に近接した位置にガス流に対する障害物を設け、鋼
帯Sに沿って流れる処理ガスの流れを前記障害物により
鋼帯Sから遠ざけるようにするには、次のような意味が
ある。すなわち、吹付ノズル2から供給された処理ガス
は鋼帯Sとの反応により生成した副生成ガス(FeCl
2)を伴って下流側に流れるが、このような副生成ガス
を伴う処理ガスが下流側の次の吹付ノズル2によるガス
供給位置まで鋼帯面に沿って流れた場合、副生成ガスが
当該吹付ノズル2から供給される新鮮な処理ガスと混合
し、反応効率の低下と浸珪反応の不均一化を招くおそれ
がある。このような問題を解決するためには、ガス流れ
方向上流側の吹付ノズル2から供給され鋼帯Sに沿って
流れてきた処理ガスを下流側の次の吹付ノズル2の直前
で障害物により鋼帯Sから遠ざけ、下流側の吹付ノズル
2から供給される処理ガスに影響を及ぼさないようにす
ることが好ましい。また、先に述べたように炉内ロール
5はガス流に対する障害物となり得るため、鋼帯下面側
において吹付ノズル2に近接して設けられる障害物の一
部または全部を炉内ロール5により構成してもよい。
意の2つの吹付ノズルを2a(上流側吹付ノズル),2
b(下流側吹付ノズル)とした場合、これら吹付ノズル
2a,2b間に炉内ロール5が設置される場合には、炉
内ロール5をガス流れ方向下流側の吹付ノズル2bに近
接した位置(吹付ノズル2bの直前位置)に設置し、且
つ鋼帯通板部を挾んで炉内ロール5と対向する位置に前
記障害物4を設け、これら炉内ロール5および障害物4
で処理ガスの流れを鋼帯Sから遠ざけることにより、先
に述べた鋼帯上下面の有効反応長を略一致させることで
鋼帯上下面の浸珪量を均一化させるという効果に加え
て、上流側から流れてきた処理ガスが下流側の吹付ノズ
ル2bから供給される処理ガスによる浸珪反応に悪影響
を与えることを防止できる。また、上記のように炉内ロ
ール5および障害物4をガス流れ方向下流側の吹付ノズ
ル2bの直前に設けることは、吹付ノズル2aから供給
された処理ガスによる有効反応長を最大限確保できると
いう意味においても好ましいことである。
つの吹付ノズル2a,2b間に炉内ロール5が設けられ
ない場合には、鋼帯Sの上面側および下面側それぞれに
おいて、ガス流れ方向下流側の吹付ノズル2bに近接し
た位置(吹付ノズル2bの直前位置)に障害物4を設
け、これらの障害物4で処理ガスの流れを鋼帯Sから遠
ざけるようにすることが好ましい。したがって、上述し
た2つの効果を同時に得るための本発明の最も好ましい
構成は以下のようになる。
において、炉長方向において隣り合う任意の2つの吹付
ノズル2間に炉内ロール5が設置される場合には、炉内
ロール5をガス流れ方向下流側の吹付ノズル2に近接し
た位置(吹付ノズル2の直前位置)に設置し、且つ鋼帯
通板部を挾んで炉内ロール5と対向する位置に障害物4
を設け、これら炉内ロール5および障害物4で処理ガス
の流れを鋼帯Sから遠ざけるようにする連続ラインによ
る珪素鋼帯の製造方法。
において、炉長方向において隣り合う任意の2つの吹付
ノズル2間に炉内ロール5が設けられない場合には、鋼
帯Sの上面側および下面側それぞれにおいて、ガス流れ
方向下流側の吹付ノズル2に近接した位置(吹付ノズル
2の直前位置)に障害物4を設け、これらの障害物4で
処理ガスの流れを鋼帯Sから遠ざけるようにする連続ラ
インによる珪素鋼帯の製造方法。
流を鋼帯Sから遠ざけることができるものであればその
構成は問わないが、通常は図1に示されるような板材等
により構成するのが最も簡単である。この障害物4は、
通板する鋼帯Sと接触する危険がない限度で、鋼帯Sに
なるべく近接して配置することが好ましい。仕切板3お
よび障害物4の材質は浸珪処理温度(通常、1050〜
1250℃)下でも十分な強度を有し、且つ四塩化珪素
等の反応ガスと反応しないものであればよく、例えば、
Si3N4やカーボン等で構成することができる。
製造条件について説明する。上記のように吹付ノズルか
ら吹き出された処理ガスがバルクガス流によって影響を
受けないようにするため、吹付ノズルの先端(ノズルス
リット等)と鋼帯との間の距離はノズル孔径(スリット
ノズルの場合にはスリット幅)の15倍以下とすること
が好ましい。吹付ノズルからの吹き出しガスの流速に関
しては、これが0.5m/sec未満ではバルク流の影
響を受け易く、一方、3.5m/secを超えると炉内
への供給ガス量が膨大となり、この場合も吹き付けガス
に影響するため、ガス流速は0.5〜3.5m/sec
とすることが好ましい。
物ガスが用いられる。処理ガス中の反応ガス濃度は、5
vol%未満では反応量が極めて小さいため、十分な浸
珪反応を得ることができず、一方、40vol%を超え
るとノズル直下部での反応量が増加するため、局部的に
急激な反応が生じ板変形が発生するおそれがある。この
ため、反応ガス濃度は5vol%〜40vol%とする
ことが好ましい。また、反応ガスのキャリアガスとして
は、通常、N2や不活性ガス(Ar,He等)等の無酸
化性ガスが用いられる。鋼帯の浸珪処理温度は、105
0℃未満では十分な反応が生ぜず、一方、1250℃を
超えると鋼帯表面に蒸着したSi層が溶解してしまうた
め、1050〜1250℃の範囲とすることが好まし
い。
される鋼帯は、一般に、普通鋼の鋼帯または比較的低い
Si含有量(通常、Si:4wt%以下)の無方向性若
しくは方向性珪素鋼帯である。このような素材鋼帯の成
分は特に限定されるものではないが、優れた磁気特性を
得るために以下のように規定することが好ましい。
増し、鉄損を増大させる。この影響は、0.01wt%
を超えると顕著になることが知られており、したがっ
て、Cは0.01wt%以下とすることが好ましい。但
し、結晶方位改善を目的として製鋼段階でCを0.01
wt%を超えて含有させ、圧延することも可能である
が、この場合には、時効および特性劣化を防止するため
脱炭焼鈍を実施し、Cを0.01wt%以下とすること
が好ましい。すなわち、C濃度の調整は溶製段階で行っ
てもよく、また、脱炭焼鈍を実施することにより行なっ
てもよい。
ロイド状微粒子として存在する場合には、磁気特性を著
しく劣化させる元素として知られている。また、OはC
とどの程度共存するかによっても磁気特性に及ぼす影響
が異なる。特に、O含有量とC含有量とがほぼ同等の場
合、鉄損値が最小になることも知られており、上記C含
有量の適正範囲と同様に、O含有量も0.01wt%以
下とすることが好ましい。
減することが好ましく、これらの成分もそれぞれ0.0
1wt%以下とすることが好ましい。 P:Pは酸素による磁性劣化を軽減し、鉄損を減少させ
る作用があり、また、最大透磁率の改善および磁束密度
の改善を目的として若干の添加が可能であるが、その添
加量の上限は0.1wt%程度までである。 以上のように非金属元素については、C、O、N、S等
を極力低く抑え、且つCとOの比率を適正化することが
望ましい。
則−不規則変態における磁性改善効果を考慮すると、M
nは0.5wt%以下の範囲で添加することが好まし
い。 Ca:Caは多量に含有すると透磁率を低下させるた
め、0.3wt%以下とすることが好ましい。 V:若干のVを添加することにより、Hcが改善される
ことが知られている。すなわち、Vは0.05wt%程
度添加することにより、結晶粒の発達が促進され、磁性
が改善される。このため、Vは0.1wt%を上限とし
て添加することができる。
Vと同様の効果を期待でき、このため0.1wt%を上
限として添加することができる。Be,As:若干の磁
気特性改善効果が期待でき、それぞれ0.1wt%を上
限として添加することができる。 Cu:0.7wt%程度までの含有量では磁性を大きく
劣化させることはないが、0.7wt%を超えて含有す
ると鉄損が増大する。このため、Cuは0.7wt%以
下、好ましくは0.1wt%以下とすることが望まし
い。 Cr:鉄損を増大させる傾向があり、0.03wt%以
下とすることが好ましい。
力低減させることが好ましく、0.01wt%以下とす
ることが好ましい。 Al:従来の珪素鋼帯では、Alの電気抵抗を高める効
果と展延性の改善効果とを利用して、Siの一部をAl
で置き換える方法を採っている。例えば、4wt%Si
とする代わりに、Siを3wt%、Alを1wt%と
し、加工性を維持させる配慮がなされている。本発明法
では、浸珪処理によりSiを必要な含有量まで高めるこ
とができるため磁気特性改善のためにAlを添加する必
要はなく、溶製段階における脱酸促進および展延性の改
善という観点から、0.5wt%以下とすることが好ま
しい。
Ar、He、H2などの無酸化性雰囲気中で行う場合に
は、Alが上記の量程度含まれていても特に問題はな
い。しかしながら、N2を含んだ雰囲気中で処理を行う
場合には、高温処理のためAlが窒化し、冷却条件が適
切でない場合には、その冷却過程において磁気特性に有
害なAlNが析出する。したがって、N2を含んだ雰囲
気中で処理を行う場合には、AlNの析出を極力防止す
る観点から、Alは80ppm以下とすることが好まし
い。
0.1mm、板幅200mmの3%Si鋼帯(成分組
成;C:0.002wt%、Si:3.0wt%、M
n:0.016wt%、Sol.Al:0.003wt
%、P:0.002wt%、S:0.0009wt%、
N:0.0023wt%、Cu:0.007wt%、N
i:0.031wt%、Cr:0.052wt%、M
o:0.01wt%、V:0.07wt%未満、Ti:
0.01wt%未満、Nb:0.01wt%)を、反応
ガスとして四塩化珪素を用いて下記の条件で浸珪処理
し、6.5%Si鋼帯を製造した。この試験炉では、各
炉内ロールの間に上下1対の吹付ノズル(スリットノズ
ル)を計4対設け、各吹付ノズル間には通板する鋼帯と
の間隔を調整可能とした仕切板を設けた。 炉長方向での吹付ノズル配置間隔 :1m 吹付ノズルと鋼帯間の距離 :50mm 吹付ノズルからのガス吹出し流速 :2m/sec 吹付ノズルからのガス吹出し角度 :30° 吹付ノズルのスリット幅 :5mm 処理温度 :1200℃ 処理ガス中の四塩化珪素濃度 :20vol%
々変えた浸珪処理と仕切板を設けない状態での浸珪処理
を実施し、各浸珪処理における反応効率を調べた。反応
効率は、単位時間当りの四塩化珪素の供給量と6.5%
Si鋼帯の生産量とから反応した四塩化珪素量とを求
め、四塩化珪素の反応量/供給量で表した。図9に仕切
板を設けない場合の反応効率および仕切板と鋼帯との距
離と反応効率との関係を示す。これによれば仕切板を通
板する鋼帯に対して適当な距離に配置することにより、
反応効率が著しく高まることが判る。また、反応効率は
仕切板と鋼帯との距離が小さい程高くなる傾向にあり、
仕切板と鋼帯との距離が125mm以下(より好ましく
は100mm)であれば十分な反応効率が得られること
が判る。仕切板と鋼帯との最適距離は鋼帯のカテナリ量
や通板時の作業性、仕切板のサポート方法等を勘案して
決定されるが、図9の結果からして30〜100mm程
度が最適距離と考えられる。
板厚0.1mmで板幅100〜800mmの3%Si鋼
帯(成分組成は実施例1と同じ)を、反応ガスとして四
塩化珪素を用い、浸珪領域長(反応炉)を変えて下記の
条件で浸珪処理し、6.5%Si鋼帯を製造した。 炉長方向での吹付ノズル配置間隔 :0.5m 吹付ノズルと鋼帯間の距離 :25mm 吹付ノズルからのガス吹出し流速 :1.5m/sec 吹付ノズルからのガス吹出し角度 :0°(垂直) 吹付ノズルのスリット幅 :5mm 処理温度 :1180℃ 処理ガス中の四塩化珪素濃度 :15〜20vol
%
mmとした場合と仕切板を設けない場合について、処理
する鋼帯の板幅及び反応炉長と浸珪処理時の板変形(座
屈変形)との関係を調べた。図10(仕切板ありの場
合)および図11(仕切板なしの場合)はその結果を示
すもので、板形状の評価は、鋼板を平坦面に置き、板幅
方向の多数の箇所において、板幅方向に平行な30mm
間隔の2本のピンで鋼板を平坦面に押し付け、この2本
のピン間における平坦面と鋼板間の間隙を測定した。そ
して、板幅方向で測定された間隙の最大値をyとした場
合、y≦0.2mmの場合を◎、0.2mm<y≦0.
4mmの場合を○、y>0.4mmの場合を×として評
価した。
板がない場合、例えば板幅600mmの鋼帯を板形状不
良を生じさせることなく連続浸珪処理するには、約3.
5m程度の反応炉長が必要であるのに対し、仕切板を設
けた場合には、同じ板幅の鋼帯を約2m程度の反応炉長
で板形状不良を生じさせることなく連続浸珪処理するこ
とができる。
理による珪素鋼帯の製造において、浸珪処理時に生じる
板変形を適切に防止でき、また、高い反応効率で浸珪処
理を行うことができるため、従来の製造方法に較べより
薄物・広幅の珪素鋼帯をより低コストで製造することが
できる。
き付けられた処理ガスの流れベクトル線図
ら吹き付けられた処理ガスの流れベクトル線図
反応量を示すグラフ
を示すグラフ
図
関係を示すグラフ
鋼帯の形状の良否を、鋼帯板幅と反応炉長との関係で示
すグラフ
帯の形状の良否を、鋼帯板幅と反応炉長との関係で示す
グラフ
害物
Claims (5)
- 【請求項1】 水平式浸珪処理炉内の鋼帯通板部の上下
に炉長方向で適宜間隔をおいて配された複数の吹付ノズ
ルから処理ガスを吹き付けることにより、鋼帯にその表
面からSiを浸透させる浸珪処理を施し、このSiを板
厚方向に拡散させることにより珪素鋼帯を製造する方法
において、炉長方向における各吹付ノズル間の位置に通
板する鋼帯とほぼ平行に仕切板を設けることにより、吹
付ノズルから鋼帯面に吹き付けられた処理ガスを仕切板
と鋼帯面間に導き、処理ガスが鋼帯に沿って流れるよう
にしたことを特徴とする連続ラインによる珪素鋼帯の製
造方法。 - 【請求項2】 鋼帯通板部を挾んで炉内ロールと対向す
る位置にガス流に対する障害物を設け、鋼帯上面側にお
いて鋼帯に沿って流れる処理ガスの流れを前記障害物に
より鋼帯から遠ざけるようにすることを特徴とする請求
項1に記載の連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法。 - 【請求項3】 炉長方向において隣り合う2つの吹付ノ
ズル間において、ガス流れ方向下流側の吹付ノズルに近
接した位置にガス流に対する障害物を設け、鋼帯に沿っ
て流れる処理ガスの流れを前記障害物により鋼帯から遠
ざけるようにすることを特徴とする請求項1に記載の連
続ラインによる珪素鋼帯の製造方法。 - 【請求項4】 鋼帯下面側に設けられる障害物の一部ま
たは全部が炉内ロールであることを特徴とする請求項3
に記載の連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法。 - 【請求項5】 通板する鋼帯と仕切板との間隔を125
mm以下とすることを特徴とする請求項1、2、3また
は4に記載の連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12414694A JP2947067B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12414694A JP2947067B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07310165A true JPH07310165A (ja) | 1995-11-28 |
| JP2947067B2 JP2947067B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=14878078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12414694A Expired - Fee Related JP2947067B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 連続ラインによる珪素鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2947067B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107923029A (zh) * | 2015-09-08 | 2018-04-17 | 杰富意钢铁株式会社 | 基于连续渗硅法的高硅钢带的制造方法 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP12414694A patent/JP2947067B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107923029A (zh) * | 2015-09-08 | 2018-04-17 | 杰富意钢铁株式会社 | 基于连续渗硅法的高硅钢带的制造方法 |
| KR20180039097A (ko) | 2015-09-08 | 2018-04-17 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 연속 침규법에 의한 고규소 강대의 제조 방법 |
| CN107923029B (zh) * | 2015-09-08 | 2019-11-19 | 杰富意钢铁株式会社 | 基于连续渗硅法的高硅钢带的制造方法 |
| US10883163B2 (en) | 2015-09-08 | 2021-01-05 | Jfe Steel Corporation | Method for manufacturing high-silicon steel strip by continuous siliconizing |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2947067B2 (ja) | 1999-09-13 |
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