JPH07313198A - 改良されたdnaの塩基配列決定法 - Google Patents

改良されたdnaの塩基配列決定法

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JPH07313198A
JPH07313198A JP10850494A JP10850494A JPH07313198A JP H07313198 A JPH07313198 A JP H07313198A JP 10850494 A JP10850494 A JP 10850494A JP 10850494 A JP10850494 A JP 10850494A JP H07313198 A JPH07313198 A JP H07313198A
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JP
Japan
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dna
sequencing method
triphosphate
label
improved
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Application number
JP10850494A
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English (en)
Inventor
Katsunori Ikeda
勝徳 池田
Hiroaki Inoue
浩明 井上
Masanori Oka
岡  正則
Yoshihisa Kawamura
川村  良久
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ビオチン、ジコキシゲニン、酵素あるいは蛍光
色素などを使用する非RI標識配列決定法において、D
NAの標識方法を簡素化し、ノイズ発生を低減させる。 【構成】下記化1で示される標識修飾ヌクレオチド三燐
酸誘導体を使用するサンガー配列決定法。 【化1】 (式中、Qは、7−デアザアデニン、7−デアザグアニ
ン、シトシンまたはウラシル残基であり、R1 、R2
3 およびR4 は、それぞれ独立に、水素原子、ナトリ
ウム原子またはリチウム原子を表す。ただしナトリウム
原子とリチウム原子が同時に存在することはない。Aは
標識を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射性同位元素を用いな
い、改良されたDNAの非RI標識塩基配列決定法に関
する。さらに詳細にはDNAの検出に必要な標識物質を
ダイデオキシヌクレオチド三燐酸へ付加した新規なDN
Aプローブを使用する配列決定法であり、DNAの塩基
配列決定の際のノイズの低減、すなわち正確性を向上さ
せる。
【0002】
【従来の技術】DNAの塩基配列分析は、分子生物学に
おいて基幹的な技術である。従来から慣用的なDNA配
列決定法として、2つの基本的な技術がある。1つはマ
キサム及びギルバート法(Maxam-Gilbert法)(Methods En
zymology, 第65巻、1980年、第499-560 頁)であり、他
方はサンガー(Sanger)法(Proc. Natl. Acad.Sci.,USA,
第74巻、1977年、第5463頁)である。
【0003】近年、DNAの配列決定のためには、ほと
んどサンガー配列決定法が使用されており、この方法に
おいては、配列決定されるべきDNA鎖の一部分に相補
的であるオリゴヌクレオチドプライマーを使用し、4種
のデオキシヌクレオチド三燐酸と1種のダイデオキシヌ
クレオチド三燐酸からなる混合物の存在下で、配列決定
すべきDNAの相補的なコピーをDNAポリメラーゼに
より合成する。新しく合成されるDNA中に、該ダイデ
オキシヌクレオチド三燐酸が組み込まれることにより、
伸長されたヌクレオチドの末端ヌクレオチドのヒドロキ
シル基がなくなり、合成による伸長はもはや可能ではな
くなり、配列特異的な合成に中断が生じる。この伸長は
一般に4種のデオキシヌクレオチド三燐酸と1種のダイ
デオキシヌクレオチド三燐酸とからなる4種の可能な混
合物全てに関して別々の反応を行なう。
【0004】引き続き、生じたDNAフラグメントの長
さによる分離をゲル電気泳動法で行ない、さらに分離し
たDNAフラグメントを検出することによりDNA配列
の直接の読み取りが可能となる。DNAフラグメントの
検出には、オリゴヌクレオチドプライマーの1部、また
は少なくとも1種のデオキシヌクレオチド、または4種
のダイデオキシヌクレオチドを、標識、例えば放射性同
位元素、蛍光物質あるいは酵素を結合し、該標識を検出
することにより行う。
【0005】現在、最も常用されている塩基配列決定法
においては、少なくとも下記工程を実施する。 第1工程:配列決定されるべきDNAおよびその相補的
DNAを高温にて数十秒から数分放置することにより一
本鎖に分離する。 第2工程:その後、徐々に温度を下げて、オリゴヌクレ
オチドプライマーを配列決定されるべきDNAに結合さ
せる(アニーリング)。 第3工程:DNAポリメラーゼを至適温度に加熱して、
オリゴヌクレオチドプライマーを鋳型に沿って伸長させ
た後、ターミネーション反応を行う。 第4工程:伸長させたオリゴヌクレオチドプライマーを
高温にて数十秒から数分間放置することにより配列決定
されるべきDNAより分離する。電気泳動法により伸長
させたオリゴヌクレオチドプライマーを大きさに分画
し、オリゴヌクレオチドプライマーに予め標識された標
識物質を検出することにより塩基配列を決定する。
【0006】DNAフラグメントを検出する際、放射性
同位元素を用いることは人体への影響、廃棄物処理など
を考慮すると最善の手法とはいえない。これに対し蛍光
物質による標識方法は、適切な励起光(レーザー光)を
照射することで安全に高感度に検出できる長所がある。
しかしながら、これらの技術はいずれも施設・設備の面
でかなりの投資を必要とする。特に多数の検体を処理す
る場合、設備の規模に依存してその処理能力も限定され
る。特殊な設備や機器を必要としないDNA配列決定方
法が求められ、いくつかの報告がなされている(Nuclei
c Acids Research Vol.17, No.13, 1989, 5115-5123 な
ど)。これらの技術のひとつはビオチンで標識したプラ
イマーを用いて、サンガー法によりDNA配列を決定す
る方法である。ビオチンを直接検出することはできない
ので、間接的にビオチンを検出する。例えばビオチン−
アビジンシステムにより、DNAフラグメントをアルカ
リホスファターゼ、ペルオキシダーゼなどの酵素で間接
的に標識することも報告されている(Anal. Biochem. V
ol.164, 512-520 )。これらの酵素により分解されて発
色、発光するような基質、例えば5−ブロモ−4−クロ
ロ−3−インドリル−燐酸およびニトロブルーテトラゾ
リウムなどを加えることにより、放射性同位元素や蛍光
物質を用いた場合と同様の感度でDNAフラグメントを
検出することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のビオチン、ジコキシゲニン、酵素あるいは蛍光色素な
どを使用する非RI標識配列決定法では、非RI標識配
列決定法ではDNAの標識方法が煩雑になりやすくノイ
ズが発生するという欠点がある。したがって、本発明が
解決しようとする課題は、検出に必要な標識物質のDN
Aへの新規な付加方法により、DNAの塩基配列決定の
際のノイズの低減、すなわち正確性を向上させることで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
工程からなる改良されたDNAの塩基配列決定法であ
る。 a)配列を決定すべきDNAおよびプライマーを加熱変
性する工程 b)配列を決定すべきDNAに対して、上記プライマー
をハイブリダイズする工程 c)非修飾ヌクレオチド三燐酸、下記化2で示される標
識修飾ヌクレオチド三燐酸誘導体および核酸合成酵素を
用いて、伸長反応と非特異的連鎖中断反応および特異的
連鎖中断反応を伴うDNA合成工程 d)特異的連鎖中断反応により生成されたDNAフラグ
メントのみを非電気的に検出する工程
【0009】
【化2】 (式中、Qは、7−デアザアデニン、7−デアザグアニ
ン、シトシンまたはウラシル残基であり、R1 、R2
3 およびR4 は、それぞれ独立に、水素原子、ナトリ
ウム原子またはリチウム原子を表す。ただしナトリウム
原子とリチウム原子が同時に存在することはない。Aは
標識を示す。)
【0010】本発明に使用する配列決定すべきDNAと
は、M13ファージDNAのような−本鎖DNA、pU
CDNAなどのスーパーコイル型で存在する二本鎖DN
Aに組み込まれた任意のDNAである。
【0011】本発明に使用するプライマーとしては、配
列決定されるべきDNA鎖の一部分に相補的であるオリ
ゴヌクレオチドを使用する。オリゴヌクレオチドの数は
一般に10〜50である。
【0012】プライマーの利用法は2つに分けられる。
1つはプライマーを固定して行う方法である(ディリー
ション法)。これは配列決定されるべき検体DNAを既
知のDNA断片に連結し、既知DNAの断片部分と相補
的なプライマーを利用して、検体DNAを解析する方法
である。そのため数種のプライマーをあらかじめビオチ
ンで標識しておく。もう一方は、検体DNAの一部と相
補的なプライマーを利用し、解析した後、さらに数百塩
基離れた部分のプライマーを合成し、さらに解析した結
果をもとに数百塩基離れた部分の別のプライマーを合成
し解析を順次進めていくような、すなわち検体DNAと
相補的なプライマーを次々と合成していく方法である
(プライマーウォーキング法)。
【0013】前者は必要なプライマーは少なくて済む
が、連結できる断片の大きさが限定されるため、検体を
一時分解して解析するため再構成(検体の分解がランダ
ムに行なわれるために必要)に労力が必要である。後者
はプライマー数は多く必要であるが、検体を細かく分解
する必要がないため解析の結果は常に連続している。D
NA自動合成機の普及と高性能化にともないプライマー
合成にかかる負担は減少してきている。そのためプライ
マーウォーキング法を用いるデメリットは少なくなって
きている。
【0014】プライマーをビオチンで標識するプライマ
ーウォーキング法は、安全で確実なDNA解析方法であ
るが、必要なプライマーをビオチンで逐次標識すること
は非常に無駄が多く、この方法の長所を損なう結果とな
っている。本発明では上記化2で示される標識修飾ヌク
レオチド三燐酸誘導体を使用することにより、このよう
な欠点を解消する。
【0015】本発明に使用する核酸合成酵素としては、
サーマス・サーモフィラス(ThermusThermophilus)由来
のTthDNAポリメラーゼ、、サーマス・アクアチカ
ス(Thermus aquaticus) 由来のTaqDNAポリメラー
ゼ、超好熱始原菌(Pyrococcus furiosus) 由来のPfu
DNAポリメラーゼなどの熱安定性DNAポリメラーー
ゼ、5’→3’エキソヌクレアーゼを欠失したDNAポ
リメラーゼ、3’→5’エキソヌクレアーゼを欠失した
DNAポリメラーゼ、大腸菌ポリメラーゼIのクレノウ
−フラグメント、T7DNAポリメラーゼの改変型DN
Aポリメラーゼなどを挙げることができる。これらの核
酸合成酵素のうち、耐熱性DNAポリメラーゼが好まし
く、さらに5’→3’エキソヌクレアーゼを欠失した耐
熱性DNAポリメラーゼ、3’→5’エキソヌクレアー
ゼを欠失した耐熱性DNAポリメラーゼ、例えばΔTt
hDNAポリメラーゼ(東洋紡績製)やΔTaqDNA
ポリメラーゼ(United States Biochemical 社製) など
が特に好ましい。
【0016】本発明に使用する化2で示される標識修飾
ヌクレオチド三燐酸誘導体は、例えば7−(N−ビオチ
ニル−(3−アミノ−1−プロピニル))−2’3’−
ダイデオキシ−7−デアザグアノシン−5’−三燐酸
(下記化3)、7−(N−ビオチニル−(3−アミノ−
1−プロピニル))−2’3’−ダイデオキシ−7−デ
アザアデノシン−5’−三燐酸(下記化4)、5−(N
−ビオチニル−(3−アミノ−1−プロピニル))−
2’3’−ダイデオキシ−ウリジン−5’−三燐酸(下
記化5)または5−(N−ビオチニル−(3−アミノ−
1−プロピニル))−2’3’−ダイデオキシ−シチジ
ン−5’−三燐酸(下記化6)である。これらの化合物
は、有機合成薬品工業株式会社から購入したものであ
る。
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】標識としては、ビオチン、ジコキシゲニ
ン、酵素または蛍光色素を挙げることができる。標識は
信号を生じる物質と複合体を形成し、信号を生じる。標
識がビオチンである場合、信号を生じさせる物質はアビ
ジンおよびアルカリホスファターゼ、またはアビジン、
ビオチンおよびアルカリホスファターゼなどである。標
識が蛍光物質である場合、信号を生じさせる物質は抗蛍
光色素およびアルカリホスファターゼなどである。標識
がジコキシゲニンである場合、信号を生じさせる物質は
抗ジコキシゲニンおよびアルカリホスファターゼなどで
ある。標識がアルカリホスファターゼである場合、信号
を生じる物質は1,2ジオキセタンの誘導体などであ
る。標識がアルカリホスファターゼである場合、信号を
生じる物質は5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル
−燐酸およびニトロブルーテトラゾリウムなどである。
本発明における標識方法としては、上記化合物の使用に
限られない。
【0022】DNAの標識方法にはプライマーの5’末
端(エンドラベル法)、DNAフラグメントの中間(イ
ンターナルラベル法)、DNAフラグメントの3’末端
(ターミネータラベル法)の3種類の標識箇所がある。
本発明では、DNAの塩基配列決定は、前記いずれかの
標識物質から信号を発生させ、その信号を検出すること
により達成される。本発明における非電気的検出とは、
フォトンカウンターや液体シンチレーションカウンター
により生じた信号を電気的に増幅して検出するのではな
く、信号を肉眼で確認できるように、発色させるかある
いはフィルムに感光させ、光学的に検出する方法などを
意味する。
【0023】DNAの塩基配列決定における正確性は、
特異的な長さのDNA断片が核酸合成酵素により生成さ
れることから、変性ポリアクリルアミドゲルなどの分離
単体により1分子ごとに正確に分離される。エンドラベ
ルまたはインターナルラベル法を用いる場合の正確性
は、核酸合成酵素の基質特異性の高さと合成したDNA
の分解活性の低さに依存する。本発明では、5’−3’
および/または3’−5’分解活性を完全に欠落した核
酸合成酵素を用いることにより、DNAの分解活性を消
失させることが可能となる。一方、基質特異性を100
%とする(いわゆる読み間違いのない)核酸合成酵素は
発見されていないためノイズの原因となるが、本発明で
は、ダイデオキシヌクレオチド三燐酸を標識することに
より、このノイズ発生の頻度を極限にまで低下させてい
る。すなわちデオキシヌクレオチド三燐酸の読み違いや
配列を決定すべきDNAの特性(純度・構造)により反
応の停止によるノイズは検出はされないため、酵素の正
確性が悪くエラーが多い場合でも正確に合成されたDN
Aのみを検出することができる。
【0024】特殊な施設、設備なしに安全にDNAの配
列決定を効率よく行うには、特にビオチンによるターミ
ネーターラベル法が適切である。さらに、ノイズの低減
(正確性の向上)のためには、特異的な長さのDNA断
片が生成された後に標識物質が付加されるビオチン・タ
ーミネーター法が適切である。さらに具体的には、配列
決定されるべき検体DNA、プライマー、反応用の緩衝
液、4種のデオキシリボ核酸およびDNAポリメラーゼ
を混合し、さらにビオチン修飾ダイデオキシ−7−デア
ザヌクレオチド−5’−三燐酸などを用いて、伸長反応
と非特異的連鎖中断反応および特異的連鎖中断反応を伴
うDNA合成を行い、ターミネーション反応を行う。こ
のターミネーション反応はビオチンで標識された4種の
ダイデオキシリボ核酸すべてにおいて別々に反応を行う
必要がある。
【0025】ダイデオキシヌクレオチド三燐酸はデオキ
シヌクレオチド三燐酸が加水分解されて酸素原子が1つ
減少しているアナログである。ところが大部分のDNA
ポリメラーゼはこのアナログの取り込みが悪く、反応中
に高濃度で使用される。ビオチンで標識されたダイデオ
キシリボ核酸は、分子量の増大や構造の変化により、特
にDNAポリメラーゼによる取り込みが低下している。
【0026】しかしながら、本発明では分子量の増大や
構造の変化を受けにくいDNAポリメラーゼを用い、さ
らに下記工程を実施する。 a)配列を決定すべきDNAおよびプライマーを加熱変
性する工程 b)配列を決定すべきDNAに対して、上記プライマー
をハイブリダイズする工程 c)非修飾ヌクレオチド三燐酸、上記化2で示される標
識修飾ヌクレオチド三燐酸誘導体および核酸合成酵素を
用いて、伸長反応と非特異的連鎖中断反応および特異的
連鎖中断反応を伴うDNA合成工程 d)特異的連鎖中断反応により生成されたDNAフラグ
メントのみを非電気的に検出する工程
【0027】工程a)〜c)を複数回、好ましくは5〜
60回繰り返すことにより、標識されたダイデオキシリ
ボ核酸が核酸合成酵素により取り込まれる機会を増加さ
せることにより、感度の増大を図ることが可能である。
また、本発明の方法によれば、核酸合成酵素が特異的連
鎖中断反応に失敗したDNAについては検出されないの
でノイズを低減できる。また検出には電気的な検出を伴
わない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、DNAの検出に必要な
標識物質をダイデオキシンヌクレオチド三燐酸へ付加し
た新規なDNAプローブを使用することにより、DNA
の塩基配列決定の際のノイズの低減、すなわち正確性を
向上させる。また放射性同位元素や特殊な機器を用いず
にDNAの塩基配列を決定することができる。本発明で
は標識として、ビオチンを使用する際のDNAポリメラ
ーゼによる取り込みによる低下を減少させることが可能
である。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明する。 比較例1(結果1)T7DNAポリメラーゼを用いたプライマーラベル法に
よるシークエンシング反応 M13mp18DNA 50fmol、ビオチン標識ユ
ニバーサルプライマー(5’−Biotin−CGCC
GCCAGGGTTTTCCCAGTCACGAC−
3’)1pmoleを反応用緩衝液(40mM Tri
s−HCl(pH7.5)、20mM MgCl2 、5
0mM NaCl)10μlに溶解した。65℃で2分
間加熱した後、30分かけて室温に戻すことにより鋳型
とプライマーをハイブリダイズさせた。次いで0.1M
ジチオスレイトール1μl、1UT7DNAポリメラー
ゼを加え、全量を15.5μlにした。この混合液を
3.5μlずつ4本のチューブに分注し、第1のチュー
ブには各80μM デオキシヌクレオチド三燐酸、8μ
M 2’−ダイデオキシグアノシン−5’−三燐酸2.
5μl、第2のチューブには各80μM デオキシヌク
レオチド三燐酸、8μM 2’−ダイデオキシアデノシ
ン−5’−三燐酸 2.5μl、第3のチューブには各
80μM デオキシヌクレオチド三燐酸、8μM 2’
−ダイデオキシシチジン−5’−三燐酸2.5μl、第
4のチューブには各80μM デオキシヌクレオチド三
燐酸、8μM 2’−ダイデオキシチミジン−5’−三
燐酸2.5μlを加えた。
【0030】この反応混合物を37℃、5分間反応させ
た。第1、2、3、4のそれぞれのチューブに反応停止
液(95% ホルムアミド、20mM エチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウム、0.05% ブロムフェノールブ
ルー、0.05% キシレンシアノール)を4μlずつ
加えた。80℃で2分間加熱した後、氷上にて急冷し
た。
【0031】実施例1(結果2)TthDNAポリメラーゼを用いたターミネーターラベ
ル法によるシークエンシング反応 M13mp18DNA 50fmol、ユニバーサルプ
ライマー(5’−CGCCGCCAGGGTTTTCC
CAGTCACGAC−3’)1pmole、200μ
M デオキシヌクレオチド三燐酸各1μl、反応用緩衝
液(10mMTris−HCl(pH8.8)、10m
M KCl、1.5mM MgCl2、7mM 2−メ
ルカプトエタノール、5μg/ml 牛血清アルブミ
ン、)3μl、Tth DNAポリメラーゼ(東洋紡
績)4単位を混合し、17μlの容量にした。この混合
液を4μlずつ4本のチューブに分注し、第1のチュー
ブには1.5mM 7−(N−ビオチニル−(3−アミ
ノ−1−プロピニル))−2’3’−ジデオキシ−7−
デアザグアノシン−5’−三燐酸(化3)2μl、第2
のチューブには1.5mM 7−(N−ビオチニル−
(3−アミノ−1−プロピニル))−2’3’−ジデオ
キシ−7−デアザアデノシン−5’−三燐酸(化4)2
μl、第3のチューブには1.5mM 5−(N−ビオ
チニル−(3−アミノ−1−プロピニル))−2’3’
−ジデオキシウリジン−5’−三燐酸(化5)2μl、
第4のチューブには1.5mM 5−(N−ビオチニル
−(3−アミノ−1−プロピニル))−2’3’−ジデ
オキシシチジン−5’−三燐酸(化6)2μlを加え
た。
【0032】この反応混合物を鉱油20μlで被覆し、
温度プログラミング可能なブロック(Thermal cycler PJ
-500, Perkin Elmer Cetus) 中で95℃、30秒;60
℃、30秒;及び72℃、1分からなる温度循環を30
回行った。第1、2、3および4のそれぞれのチューブ
に反応停止液(95% ホルムアミド、20mM エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム、0.05% ブロムフ
ェノールブルー、0.05% キシレンシアノール)を
4μlずつ加えた。80℃で2分間加熱した後、氷上に
て急冷した。
【0033】実施例1および比較例1変性ポリアクリルアミドゲル電気泳動 幅20cm、長さ40cm、厚さ0.5mmの変性アク
リルアミドゲル(8%アクリルアミド、7M 尿素、8
9mM Tris−HCl(pH8.7)、89mM
硼酸、2mM エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、1
0% ホルムアミド)に、上記実施例1および比較例1
の各第1、2、3、4の反応液を2μlずつ順に添加
し、25Wで2時間電気泳動を行った。
【0034】ナイロンメンブレンへの転写およびDNA
フラグメントの検出 泳動の終了した変性アクリルアミドゲルを片方のガラス
板に剥し、ナイロンメンブレン(バイオダインB、PA
LL)を密着させ、2.5g/平方センチメートルの荷
重を一晩かけ、ゲル中のDNAフラグメントをナイロン
メンブレンに転写した。転写したナイロンメンブレンを
ブロッキング緩衝液(25mM 燐酸緩衝液(pH7.
2)、125mM 塩化ナトリウム、5% ドデシル硫
酸ナトリウム)で、0.5ml/平方センチメートルの
割合で5分間処理した。続いて、1μg/mlのストレ
プトアビジンを含むブロッキング緩衝液で、0.5ml
/平方センチメートルの割合で5分間処理した。続い
て、1/10濃度のブロッキング緩衝液で1ml/平方
センチメートルの割合で3分間処理し、この操作を2回
繰り返した。続いて、50ng/mlのビオチンおよび
アルカリホスファターゼを含むブロッキング緩衝液で、
0.5ml/平方センチメートルの割合で5分間処理し
た。続いて、1/10濃度のブロッキング緩衝液で1m
l/平方センチメートルの割合で3分間処理し、この操
作を2回繰り返した。続いて、洗浄液(10mM Tr
is−HCl(pH9.6)、10mM 塩化ナトリウ
ム、1mM 塩化マグネシウム)で1ml/平方センチ
メートルの割合で3分間処理し、この操作を2回繰り返
した。続いて、発光液(0.75M 2−アミノ−2−
メチル−1−プロパノール(pH9.6)、1mM 塩
化マグネシウム、1mM 臭化セチルトリメチルアンモ
ニウムブロミド、20ng/ml PPD)で0.5m
l/平方センチメートルの割合で5分間処理し、発光液
を除いた後、30分間室温に放置した。続いて、暗室に
て処理したナイロンメンブレンをX線フィルムに密着さ
せ、30分間露光し現像した。得られたDNAフラグメ
ントパターンを解析することによりDNAの塩基配列を
決定した。
【0035】その結果を図1に示す。図1中、結果1
は、比較例1(プライマーラベル+T7DNAポリメラ
ーゼ)、結果2は実施例1(ビオチンターミネーター+
TthDNAポリメラーゼ)の結果を示す電気泳動の写
真である。図1から明らかなように、本発明ではノイズ
が見られないが、比較例では多数のノイズが見られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明および比較例におけるシークエンシン
グ反応結果を示す電気泳動の写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 良久 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社敦賀バイオ研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程からなる改良されたDNAの塩
    基配列決定法。 a)配列を決定すべきDNAおよびプライマーを加熱変
    性する工程 b)配列を決定すべきDNAに対して、上記プライマー
    をハイブリダイズする工程 c)非修飾ヌクレオチド三燐酸、下記化1で示される標
    識修飾ヌクレオチド三燐酸誘導体および核酸合成酵素を
    用いて、伸長反応と非特異的連鎖中断反応および特異的
    連鎖中断反応を伴うDNA合成工程 d)特異的連鎖中断反応により生成されたDNAフラグ
    メントを非電気的に検出する工程 【化1】 (式中、Qは、7−デアザアデニン、7−デアザグアニ
    ン、シトシンまたはウラシル残基であり、R1 、R2
    3 およびR4 は、それぞれ独立に、水素原子、ナトリ
    ウム原子またはリチウム原子を表す。ただしナトリウム
    原子とリチウム原子が同時に存在することはない。Aは
    標識を示す。)
  2. 【請求項2】 標識がビオチン、ジコキシゲニン、酵素
    または蛍光色素であることを特徴とする請求項1記載の
    改良されたDNAの塩基配列決定法。
  3. 【請求項3】 ヌクレオチド三燐酸誘導体が、ダイデオ
    キシ−7−デアザヌクレオチド−5’−三燐酸であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の改良されたDNAの塩基
    配列決定法。
  4. 【請求項4】 標識修飾ヌクレオチド誘導体が、7−
    (N−ビオチニル−(3−アミノ−1−プロピニル))
    −2’3’−ダイデオキシ−7−デアザグアノシン−
    5’−三燐酸、7−(N−ビオチニル−(3−アミノ−
    1−プロピニル))−2’3’−ダイデオキシ−7−デ
    アザアデノシン−5’−三燐酸、5−(N−ビオチニル
    −(3−アミノ−1−プロピニル))−2’3’−ダイ
    デオキシウリジン−5’−三燐酸または5−(N−ビオ
    チニル−(3−アミノ−1−プロピニル))−2’3’
    −ダイデオキシシチジン−5’−三燐酸であることを特
    徴とする請求項1記載の改良されたDNAの塩基配列決
    定法。
  5. 【請求項5】 標識は信号を生じさせる物質と複合体を
    形成し、信号を生じることを特徴とする請求項1記載の
    改良されたDNAの塩基配列決定法。
  6. 【請求項6】 標識がビオチンであり、信号を生じさせ
    る物質がアビジンおよびアルカリホスファターゼである
    ことを特徴とする請求項1記載の改良されたDNAの塩
    基配列決定法。
  7. 【請求項7】 標識がビオチンであり、信号を生じさせ
    る物質がアビジン、ビオチンおよびアルカリホスファタ
    ーゼであることを特徴とする請求項1記載の改良された
    DNAの塩基配列決定法。
  8. 【請求項8】 標識がジコキシゲニンであり、信号を生
    じさせる物質が抗ジコキシゲニンおよびアルカリホスフ
    ァターゼであることを特徴とする請求項1記載の改良さ
    れたDNAの塩基配列決定法。
  9. 【請求項9】 標識が蛍光物質であり、信号を生じさせ
    る物質が抗蛍光色素およびアルカリホスファターゼであ
    ることを特徴とする請求項1記載の改良されたDNAの
    塩基配列決定法。
  10. 【請求項10】 標識がアルカリホスファターゼであ
    り、信号を生じる物質が1,2−ジオキセタン誘導体で
    あることを特徴とする請求項1記載の改良されたDNA
    の塩基配列決定法。
  11. 【請求項11】 標識がアリカリホスファターゼであ
    り、信号を生じる物質が、5−ブロモ−4−クロロ−3
    −インドリル−燐酸およびニトロブルーテトラゾリウム
    であることを特徴とする請求項1記載の改良されたDN
    Aの塩基配列決定法。
  12. 【請求項12】 非修飾ヌクレオチド三燐酸が、デオキ
    シヌクレオチド三燐酸であることを特徴とする請求項1
    記載の改良されたDNAの塩基配列決定法。
  13. 【請求項13】 核酸合成酵素として、DNAポリメラ
    ーゼ、5’→3’エキソヌクレアーゼを欠失したDNA
    ポリメラーゼまたは3’→5’エキソヌクレアーゼを欠
    失したDNAポリメラーゼを用いることを特徴とする請
    求項1記載の改良されたDNAの塩基配列決定法。
  14. 【請求項14】 DNAポリメラーゼが、Thermu
    s thermophilus由来のTth DNAポ
    リメラーゼ、Thermus aqaticus由来の
    Taq DNAポリメラーゼ、Pyrococcus
    furiosus由来のDNAポリメラーゼの少なくと
    も一つであることを特徴とする請求項13記載の改良さ
    れたDNAの塩基配列決定法。
  15. 【請求項15】 核酸合成酵素として、5’→3’エキ
    ソヌクレアーゼおよび/または3’→5’エキソヌクレ
    アーゼを欠失したDNAポリメラーゼを用いることを特
    徴とする請求項1記載の改良されたDNAの塩基配列決
    定法。
  16. 【請求項16】 工程a)〜c)を複数回繰り返すこと
    を特徴とする請求項1記載の改良されたDNAの塩基配
    列決定法。
  17. 【請求項17】 2段階叉は3段階の反応を異なる温度
    で行うことを特徴とする請求項16記載の改良されたD
    NAの塩基配列決定法。
  18. 【請求項18】 標識修飾されたヌクレオチド三燐酸誘
    導体が、非修飾ヌクレオチド三燐酸に対して、1/10
    〜50/1倍の濃度(v/v)であることを特徴とする
    請求項1記載の改良されたDNAの塩基配列決定法。
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