JPH07314070A - ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法 - Google Patents

ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法

Info

Publication number
JPH07314070A
JPH07314070A JP6112526A JP11252694A JPH07314070A JP H07314070 A JPH07314070 A JP H07314070A JP 6112526 A JP6112526 A JP 6112526A JP 11252694 A JP11252694 A JP 11252694A JP H07314070 A JPH07314070 A JP H07314070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
manufacturing
bottom wall
side wall
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6112526A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinji Mineo
欽士 峰尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Syst Kk
Original Assignee
Daiwa Syst Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Syst Kk filed Critical Daiwa Syst Kk
Priority to JP6112526A priority Critical patent/JPH07314070A/ja
Publication of JPH07314070A publication Critical patent/JPH07314070A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラム缶等容器用フランジの製造を、例えば
ステンレス鋼薄板等の金属薄板を用いてプレス成形と転
造により行ない、従来の切削加工を省略して、生産性を
増大し、コストダウンを図る。寸法精度が高く、かつ寸
法安定性にすぐれ、しかも表面が平滑で、均一なメッキ
等保護皮膜を形成することができ、また金属の切屑粉や
メッキ粉によるドラム缶内容物の汚染がない品質のすぐ
れたフランジを製造する。フランジの製造の省力化およ
び自動化を果す。 【構成】 フランジの製造法は、金属薄板製フランジ素
材の中央部分をプレス成形により絞ることにより、底壁
3と側壁4と鍔部5とよりなるフランジ本体2を形成す
る。フランジ本体2の側壁4に形成した環状膨出部に、
転造により雌ねじ部14を形成する。フランジ本体2の
底壁3を切断により除去する。鍔部5に多角形の外周縁
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドラム缶等容器用金
属薄板製圧入形フランジの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばドラム缶の内ねじタイプの
圧入形フランジは、鉄製フランジ素材を切削加工するこ
とにより製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鉄製圧入形フランジの製造法によれば、フランジ素材の
切削部分が多く、切削加工が非常に面倒で手間がかゝ
り、生産性が悪いうえに、得られたフランジの寸法精度
が低く、寸法安定性に欠けるという問題があった。
【0004】しかも切削加工を施したまゝのフランジ表
面は粗面であるため、均一なメッキを施すことができ
ず、またとくに平滑性が要求されるパッキン当接面は、
さらに仕上げ加工をする必要があった。
【0005】また切削加工により金属の切屑が多量に生
じるため、面倒な切屑の除去作業等を行なう必要がある
だけでなく、プラグの開閉のさいに金属の切屑がドラム
缶の中に混入して、内容物が汚染され、トラブルを生じ
るおそれがあるという問題があった。
【0006】さらに従来法によれば、材料の無駄が多
く、フランジの材料費、ひいてはフランジの製造コスト
が高くつき、またフランジの製造工程の省力化および自
動化を図ることができないという問題があった。
【0007】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、圧入形フランジの製造をプレス成形と転造に
より行なうことができて、面倒で手間のかかる従来の切
削加工を省略し得、従って生産性が大幅に増大するとと
もに、得られたフランジの寸法精度が非常に高く、寸法
安定性にすぐれており、また得られたフランジの表面は
平滑であるために、均一なメッキ等保護皮膜を形成する
ことができて、メッキ等保護皮膜の剥がれを生じること
がなく、しかもパッキン当接面は平滑で、仕上げ加工工
程を別に実施する必要がなく、工数を削減し得るととも
に、該当接面にパッキンを確実に密着させることができ
るため、シール性にすぐれており、さらに材料の使用量
が非常に少なくてすみ、材料費が安くついて、大幅なコ
ストダウンが可能であり、また金属の切屑の発生がない
ため、その除去作業等を簡略化することができるととも
に、金属の切屑粉やメッキ粉によってドラム缶の内容物
が汚染されるというようなトラブルの発生が全くないう
えに、フランジ製造の省力化および自動化を果し得て、
すぐれた品質を有するフランジを非常に能率よく生産す
ることができる、ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フ
ランジの製造法を提供しようとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、金属薄板を円形に打ち抜いてフラン
ジ素材を形成し、このフランジ素材の中央部分を絞るこ
とにより、底壁と側壁と鍔部とよりなるフランジ本体を
形成する絞り工程と、フランジ本体の側壁の鍔部寄り部
分を外側より押し込んで、内方に膨らんだ環状膨出部を
形成するとともに、膨出部の鍔部と反対側の周縁部にパ
ッキン当接用傾斜面部を形成する膨出部形成工程と、環
状膨出部に転造により雌ねじ部を形成するねじ形成工程
と、フランジ本体の底壁を切断により除去する底壁除去
工程と、鍔部の周縁寄り部分を打ち抜いて、平面よりみ
て多角形の外周縁を形成する鍔部打抜き工程とよりな
る、ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造
法を要旨としている。
【0009】上記絞り工程において、圧入形フランジの
素材となる金属薄板は、ステンレス鋼薄板、鋼薄板、お
よび亜鉛鉄薄板等を使用する。
【0010】金属薄板の例えば厚み0.6〜2.0mm、
好ましくは0.8〜1.5mmを有するものである。フラ
ンジ素材の中央部分を絞るのは、通常2段階絞りである
が、また1段階絞りまたは3段階絞りでも良い。この絞
り加工は、プレス成形により行なう。
【0011】上記膨出部形成工程において、フランジ本
体の側壁の鍔部寄り部分を外側より押し込んで、内方に
膨らんだ環状膨出部を形成を形成する加工は、転造によ
り行なう。またこの加工と同時に、膨出部の鍔部と反対
側の周縁部にパッキン当接用傾斜面部が形成される。
【0012】上記ねじ形成工程において、フランジ本体
の側壁の環状膨出部に雌ねじ部を形成する加工は、転造
により行なう。
【0013】上記底壁除去工程において、フランジ本体
の底壁を切断により除去する。
【0014】この底壁を除去する加工は、例えば回転す
る内外両カッターロールを用いて、フランジ本体の側壁
の底壁にごく近い部分を外側より切断して、底壁を除去
する場合(転造法)と、プレスを用いて、フランジ本体
の底壁の周縁部を上から切断して除去する場合(プレス
法)とがある。
【0015】なお、前者の転造法によれば、切断加工面
が平滑になり、再加工が不要で、ドラム缶の天板開口部
への圧入後のカール加工性能が良く、いわゆる割れを生
じない。またフランジの全高さが一定になるので、好ま
しい。
【0016】上記鍔部打抜き工程において、フランジ本
体の鍔部の周縁寄り部分を打ち抜いて、平面よりみて多
角形の外周縁を形成する加工は、プレスにより行なうも
のである。
【0017】ところで、上記のこの発明の方法により製
造した内ねじタイプの圧入形フランジは、例えばドラム
缶の天板の大小2つの開口部に装着されるものである
が、フランジの寸法はJIS規格により定められてい
る。
【0018】例えば大きい方のフランジでは、フランジ
の鍔部の外形が八角形で、対辺距離が75.0mm程度で
ある。また側壁の外径が63.5mm程度、側壁の高さが
19.0mm程度である。
【0019】また小さい方のフランジでは、フランジの
鍔部の外形が六角形で、対辺距離が40.5mm程度であ
る。また側壁の外径が30.0mm程度、側壁の高さが1
6.8mm程度である。
【0020】なお、圧入形フランジには、フランジ本体
の鍔部の側壁寄り部分にガスケット収納用環状凹部を形
成する場合があり、このような凹部を鍔部に設ける場合
は、上記底壁除去工程と鍔部打抜き工程の間で実施すれ
ばよいものである。ここで、ガスケット収納用環状凹部
の深さは、1.4mm程度である。
【0021】また、この発明の変形例として、上記絞り
工程のつぎに底壁除去工程を先に実施し、さらに膨出部
形成工程とねじ形成工程とを実施したのち、鍔部打抜き
工程を実施して、圧入形フランジを製造することもでき
る。
【0022】
【作用】上記ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フラン
ジの製造法によれば、まず絞り工程において、金属薄板
を円形に打ち抜いてフランジ素材を形成し、このフラン
ジ素材の中央部分を絞ることにより、底壁と側壁と鍔部
とよりなるフランジ本体を形成する。
【0023】つぎに膨出部形成工程において、フランジ
本体の側壁の鍔部寄り部分を外側より押し込んで、内方
に膨らんだ環状膨出部を形成するとともに、膨出部の鍔
部と反対側の周縁部にパッキン当接用傾斜面部を形成す
る。
【0024】さらにねじ形成工程において、環状膨出部
に転造により雌ねじ部を形成し、底壁除去工程におい
て、フランジ本体の底壁を切断により除去する。
【0025】最後に、鍔部打抜き工程において、鍔部の
周縁寄り部分を打ち抜いて、平面よりみて多角形の外周
縁を形成している。
【0026】従ってこの発明の方法によれば、フランジ
の製造をプレス成形と転造により行なうことができて、
面倒で手間のかかる従来の切削加工を省略し得、加工工
数を削減することができて、生産性が大幅に増大する。
またプレス成形と転造によりフランジ素材の均一な加工
が可能であるだけでなく、とくにこの発明においては、
絞り工程においてフランジ素材を絞ることにより形成し
たフランジ本体の底壁を除去することなく、膨出部形成
工程においてフランジ本体の側壁に内方に膨らんだ環状
膨出部とパッキン当接用傾斜面部を形成し、かつねじ形
成工程において該環状膨出部に雌ねじ部を形成するもの
であるから、得られたフランジの寸法精度が非常に高
く、寸法安定性にすぐれている。
【0027】また得られたフランジの表面は平滑である
ため、均一なメッキを施すことができるとともに、例え
ばクロメッキやユニクロメッキ等の保護皮膜の剥がれを
生じることがない。また金属の切屑の発生がないため、
その除去作業を省略できるとともに、フランジ側からの
金属の切屑粉やメッキ粉によってドラム缶の内容物が汚
染されるというようなトラブルの発生が全くない。
【0028】しかもフランジ本体の側壁にパッキン当接
面が、転造により形成されるため、パッキン当接面は平
滑で、仕上げ加工工程を別に実施する必要がなく、工数
を削減し得るとともに、該当接面にパッキンを確実に密
着させることができ、シール性にすぐれている。
【0029】さらに、例えば厚み0.6〜2.0mmの金
属薄板よりなるフランジ素材を加工してフランジを製造
するので、従来の例えば厚み3.2mmの鉄製フランジ素
材を切削加工してフランジを製造する場合に比べて、材
料の使用量が非常に少なくてすみ、材料費が安くつい
て、フランジの大幅なコストダウンが可能である。
【0030】またこの発明の方法によれば、フランジの
製造の省力化および自動化を果すことができるため、す
ぐれた品質を有する金属薄板製フランジを、非常に能率
よく大量に生産することができるものである。
【0031】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面を参照して
説明する。
【0032】まず図1は、この発明の方法により製造し
た圧入形フランジ(10)を、ドラム缶の天板(30)の開口部
に装着するとともに、このフランジ(10)にプラグ(20)を
取り付けた状態を示すものである。
【0033】ここで、フランジ(10)は、この発明の方法
によりステンレス鋼薄板からつくられたものであり、こ
れは雌ねじ部(13)を有する筒状側壁(11)と、これの下縁
に連なって設けられかつ外周縁が平面よりみて八角形と
なされた鍔部(12)とよりなり、鍔部(12)の筒状側壁(11)
寄り部分の上面に環状凹溝(15)が設けられている。
【0034】なお、プラグ(20)と、ドラム缶の天板(30)
の開口部については、後述する。
【0035】つぎに図2〜図9は、この発明の方法によ
り上記フランジ(10)を製造する実施例を工程順に示すも
のである。
【0036】絞り工程:まず、厚み1.6mmのステンレ
ス鋼薄板を例えば直径115mmの円形に打ち抜いて所定
の大きさを有するフランジ素材(1) を形成し(図2参
照)、このフランジ素材(1) の中央部分を、図示しない
ダイスを用いてプレス成形により絞ることにより、底壁
(3) と側壁(4) と鍔部(5) とよりなるフランジ本体(2)
を形成する(図3参照)。このプレス成形による絞り加
工は、第1絞り、第2絞り、および寸法決めの3工程に
より通常実施する。なお、このプレス成形による絞り加
工は、1段階絞りないし3段階絞りで実施しても良い。
図示は省略したが、つぎに、このフランジ本体(2) の鍔
部(5) の周縁寄り部分を円形に打ち抜いて、鍔部(5)の
直径を90mmとした。ここで、フランジ本体(2) の側壁
(4) の外径は63.5mm、および同高さは25mmであ
る。
【0037】膨出部形成工程:つぎに、フランジ本体
(2) を転造成形装置にかけて、フランジ本体(2) の側壁
(4) の鍔部寄り部分を外側より押し込んで、内方に膨ら
んだ環状膨出部(6) を形成するとともに、膨出部(6) の
鍔部(5) と反対側の周縁部にパッキン当接用傾斜面部(1
3)を形成する。
【0038】すなわち図4に示すように、転造成形装置
のロール挿通孔(41)を有する装置基台(40)に、フランジ
本体(2) の鍔部(5) 側を、軸部(43)付き押付け部材(42)
を用いて押し付ける。
【0039】そして、このフランジ本体(2) の内側に下
部回転体(50)を嵌め入れ、フランジ本体(2) の側壁(4)
の外側より上部回転体(60)を押し付ける。
【0040】ここで、下部回転体(50)は、フランジ本体
(2) に嵌め入れられる回転芯部(52)付き回転軸(51)を備
え、これの回転芯部(52)にフランジ本体(2) の側壁(4)
を内側から押し付けるテーパー(53a) 付き環状凸部(53)
が設けられている。
【0041】一方、上部回転体(60)の先端には径大部(6
1)が設けられている。
【0042】下部回転体(50)の回転芯部(52)と上部回転
体(60)とを回転させながら、これらによってフランジ本
体(2) の側壁(4) を挟圧して、内方に膨らんだ環状膨出
部(6) を形成するとともに、膨出部(6) の鍔部(5) と反
対側の周縁部にパッキン当接用傾斜面部(13)を形成する
ものである。
【0043】ねじ形成工程:ついで、図5に示すよう
に、フランジ本体(2) を転造ねじ成形装置にかけて、上
記膨出部形成工程でフランジ本体(2) の側壁(4) に形成
した環状膨出部(6) に、転造により雌ねじ部(14)を形成
する。
【0044】同図において、ロール挿通孔(41)を有する
装置基台(40)に、フランジ本体(2)の鍔部(5) 側を、軸
部(43)付き押付け部材(42)を用いて押し付ける点は、上
記膨出部形成工程の場合と同様である。
【0045】そして、このフランジ本体(2) の内側にね
じ成形用下部回転体(70)を嵌め入れ、フランジ本体(2)
の側壁(4) の外側よりねじ成形用上部回転体(80)を押し
付ける。
【0046】ここで、ねじ成形用下部回転体(70)は、軸
部(71)の先端部に雄ねじ形回転芯部(72)を有し、ねじ成
形用上部回転体(80)は、雄ねじ形回転芯部(82)を有する
ものである。なお、ねじ成形用上部回転体(80)の軸部の
図示は、省略されている。
【0047】そして、同図に示すように、ねじ成形用下
部回転体(70)と同上部回転体(80)とを回転させながら、
これらによってフランジ本体(2) の側壁(4) の環状膨出
部(6) を挟圧して、環状膨出部(6) に、転造により雌ね
じ部(14)を形成するものである。
【0048】底壁除去工程:つぎに、図示しない例えば
回転する内外両カッターロールを用いて、フランジ本体
(2) の側壁(4) の底壁(3) にごく近い部分を外側より切
断して、底壁(3) をいわゆる転造法により除去する(図
6参照)。このような転造法によれば、フランジ本体
(2) の側壁(4) の底壁(3) にごく近い部分切断加工面が
平滑になり、再加工が不要であるとともに、後述するド
ラム缶の天板(30)の開口部への圧入後のカール加工性能
が良く、いわゆる割れを生じない。またフランジ(10)の
全高さが一定になるので、好ましい。
【0049】なお、このフランジ本体(2) の底壁(3) を
除去する加工は、その他、プレスを用いて、フランジ本
体(2) の底壁(3) の周縁部を上から切断して除去して、
いわゆるプレス法により行なうことができる。
【0050】なおここで、例えばドラム缶の天板(30)の
径大の開口部に装着される大きい方のフランジ(10)を製
造する場合には、このフランジ本体(2) の底壁(3) は、
ドラム缶の天板(30)の径小の開口部に装着される小さい
方のフランジ(10)の製造のために、再利用される。
【0051】また、図示しないプレス機により、フラン
ジ本体(2) の鍔部(5) の側壁寄り部分にガスケット収納
用環状凹部(15)を形成する(図7参照)。
【0052】鍔部打抜き工程:さらに、図示しないプレ
ス機により、フランジ本体(2) の鍔部(5) の周縁寄り部
分を打ち抜いて、不要の周縁部(5a)を除去し、平面より
みて八角形の外周縁(17)を形成する(図8参照)。
【0053】そして、最後に、フランジ本体(2) の側壁
(4) の先端部内側を切削加工して、いわゆる面取りを行
ない、環状傾斜面(18)を形成する(図9参照)。
【0054】上記この発明の方法により得られた例えば
ドラム缶の天板(30)の径大の開口部に装着される大きい
方のフランジ(10)では、フランジ(10)の鍔部(12)の外形
が八角形で、対辺距離が75.0mm程度である。また側
壁(11)の外径が63.5mm程度、側壁(11)の高さが1
9.0mm程度である。
【0055】またドラム缶の天板(30)の径小の開口部に
装着される小さい方のフランジ(10)では、フランジ(10)
の鍔部(12)の外形が六角形で、対辺距離が40.5mm程
度である。また側壁(11)の外径が30.0mm程度、側壁
(11)の高さが16.8mm程度である。
【0056】上記この発明の方法によれば、フランジ(1
0)の製造をプレス成形と転造により行なうことができ
て、面倒で手間のかかる従来の切削加工を省略し得、加
工工数を削減することができて、生産性が大幅に増大す
る。
【0057】またプレス成形と転造によりフランジ素材
(1) の均一な加工が可能であるだけでなく、とくにこの
発明においては、絞り工程においてフランジ素材(1) を
絞ることにより形成したフランジ本体(2) の底壁(3) を
除去することなく、膨出部形成工程においてフランジ本
体(2) の側壁(3) に内方に膨らんだ環状膨出部(6) とパ
ッキン当接用傾斜面部(13)を形成し、かつねじ形成工程
において該環状膨出部(6) に雌ねじ部(14)を形成するも
のであるから、得られたフランジ(10)の寸法精度が非常
に高く、寸法安定性にすぐれている。
【0058】さらに、例えば厚み1.6mmのステンレス
鋼薄板よりなるフランジ素材(1) を加工してフランジ(1
0)を製造するので、材料の使用量が非常に少なくてす
み、材料費が安くついて、フランジ(10)の大幅なコスト
ダウンが可能である。
【0059】またこの発明の方法によれば、フランジ(1
0)の製造の省力化および自動化を果すことができるた
め、すぐれた品質を有するステンレス鋼薄板製フランジ
(10)を、非常に能率よく大量に生産することができるも
のである。
【0060】上記図1に示すように、プラグ(20)は、平
面よりみて円形の底壁(21)と、雌ねじ部(24)を有する筒
状側壁(22)と、鍔部(25)とよりなり、鍔部(25)の先端部
が折り曲げられることにより、横断面略円形のいわゆる
内巻きの屈曲縁部(26)が形成され、側壁(22)上部に外方
に向かって開口しかつポリエチレン等の合成樹脂もしく
は合成ゴム製のパッキン(27)が収納された凹部(23)が設
けられている。プラグ(20)の底壁(21)の上面には、プラ
グ開閉工具引掛用金具(28)が例えばスポット溶接により
取り付けられている。
【0061】一方、ドラム缶の天板(30)の所要箇所には
立上がり筒部(31)が上方突出状に設けられ、この立上が
り筒部(31)の高さの略中央部に環状段部(32)が設けられ
ている。
【0062】そして天板(30)の立上がり筒部(31)に、上
記圧入形フランジ(10)の筒状側壁(11)が下から圧入さ
れ、筒状側壁(11)の上縁部(11a) が外側に折り曲げられ
て立上がり筒部(31)の上縁部(31a) に巻き止められ、フ
ランジ(10)下縁の平面よりみて八角形の外周縁を有する
鍔部(12)は、天板(30)の環状段部(32)下側の同形の掛止
め用裾部(33)の内周縁に係り合わせられている。またフ
ランジ(10)と天板(30)の立上がり筒部(31)との間の空間
部にガスケット(16)が、環状凹溝(15)に入り込むように
充填されている。
【0063】そして、上記プラグ(20)が、ドラム缶の天
板(30)の開口部に装着された内ねじタイプのフランジ(1
0)に開閉自在に取り付けられものである。
【0064】なお、この発明の方法により製造された上
記フランジ(10)の表面は平滑であるため、均一なメッキ
を施すことができるとともに、例えばクロメッキやユニ
クロメッキ等の保護皮膜の剥がれを生じることがない。
また金属の切屑の発生がないため、プラグ(20)の開閉の
さい金属の切屑粉やメッキ粉によってドラム缶の内容物
が汚染されるというようなトラブルの発生が全くない。
【0065】しかもフランジ本体(2) の側壁(4) 上部に
パッキン当接面(13)が、転造により形成されるため、凹
部(13)の内表面が平滑となり、従ってパッキン(27)を確
実に密着させることができて、シール性にすぐれている
ものである。
【0066】図10は、この発明の方法により製造され
た第2実施例のフランジ(10)を、ドラム缶の天板(30)の
開口部に装着した状態を示すものである。
【0067】ここで、上記第1実施例の場合と異なる点
は、フランジ(10)の鍔部(12)上面にガスケット収納用環
状凹部(15)が設けられておらず、フランジ(10)と天板(3
0)の立上がり筒部(31)との間の空間部にガスケット(16)
が直接充填されている点にある。
【0068】この第2実施例のその他の点は上記第1実
施例の場合と同様であるので、図面において同一のもの
には同一の符号を付した。
【0069】なお、図示は省略したが、この発明の変形
例として、上記フランジ素材(1) を絞ってフランジ本体
(2) を形成する絞り工程のつぎに、フランジ本体(2) の
底壁(3) を除去する工程を先に実施し、さらに膨出部
(6) の形成工程と、雌ねじ部(14)の形成工程とを実施し
たのち、鍔部(5) の多角形打抜き工程を実施して、圧入
形フランジ(10)を製造することもできる。
【0070】また、上記実施例においてあげた数値は、
この発明を理解するための例示にすぎず、勿論限定的な
ものではなく、これらの数値はフランジ(10)の大きさに
応じて適宜変更可能なものである。
【0071】さらに、上記実施例においては、フランジ
(10)は、ステンレス鋼薄板製であるが、これはその他、
鋼薄板、および亜鉛鉄薄板等の金属薄板によりつくられ
ていてもよい。
【0072】この発明の方法は、ドラム缶の他にガロン
缶等の各種の大きさを有する容器に用いられるフランジ
の製造法にも、同様に適用されるものである。
【0073】
【発明の効果】この発明によるドラム缶等容器用金属薄
板製圧入形フランジの製造法は、上述のように、金属薄
板を円形に打ち抜いてフランジ素材を形成し、このフラ
ンジ素材の中央部分を絞ることにより、底壁と側壁と鍔
部とよりなるフランジ本体を形成する絞り工程と、フラ
ンジ本体の側壁の鍔部寄り部分を外側より押し込んで、
内方に膨らんだ環状膨出部を形成するとともに、膨出部
の鍔部と反対側の周縁部にパッキン当接用傾斜面部を形
成する膨出部形成工程と、環状膨出部に転造により雌ね
じ部を形成するねじ形成工程と、フランジ本体の底壁を
切断により除去する底壁除去工程と、鍔部の周縁寄り部
分を打ち抜いて、平面よりみて多角形の外周縁を形成す
る鍔部打抜き工程とよりなるものである。
【0074】また、この発明の変形例として、上記絞り
工程のつぎに底壁除去工程を先に実施し、さらに膨出部
形成工程とねじ形成工程とを実施したのち、鍔部打抜き
工程を実施して、圧入形フランジを製造することもでき
る。
【0075】この発明の方法によれば、上記いずれの場
合も、フランジの製造をプレス成形と転造により行なう
ことができて、面倒で手間のかかる従来の切削加工を省
略し得、加工工数を削減することができて、生産性が大
幅に増大する。
【0076】またプレス成形と転造によりフランジ素材
の均一な加工が可能である。
【0077】そして得られたフランジの表面は平滑であ
るため、均一なメッキを施すことができるとともに、例
えばクロメッキやユニクロメッキ等の保護皮膜の剥がれ
を生じることがない。また金属の切屑の発生がないた
め、その除去作業を省略できるとともに、フランジ側か
らの金属の切屑粉やメッキ粉によってドラム缶の内容物
が汚染されるというようなトラブルの発生が全くない。
【0078】しかもフランジ本体の側壁にパッキン当接
面が、転造により形成されるため、パッキン当接面は平
滑で、仕上げ加工工程を別に実施する必要がなく、工数
を削減し得るとともに、該当接面にパッキンを確実に密
着させることができ、シール性にすぐれている。
【0079】さらに、例えば厚み0.6〜2.0mmの金
属薄板よりなるフランジ素材を加工してフランジを製造
するので、従来の例えば厚み3.2mmの鉄製フランジ素
材を切削加工してフランジを製造する場合に比べて、材
料の使用量が非常に少なくてすみ、材料費が安くつい
て、フランジの大幅なコストダウンが可能である。
【0080】またこの発明の方法によれば、フランジの
製造の省力化および自動化を果すことができるため、す
ぐれた品質を有する金属薄板製フランジを、非常に能率
よく大量に生産することができる。
【0081】またとくに、この発明の先の方法によれ
ば、絞り工程においてフランジ素材を絞ることにより形
成したフランジ本体の底壁を除去することなく、膨出部
形成工程においてフランジ本体の側壁に内方に膨らんだ
環状膨出部とパッキン当接用傾斜面部を形成し、かつね
じ形成工程において該環状膨出部に雌ねじ部を形成する
ものであるから、得られたフランジの寸法精度が非常に
高く、寸法安定性にすぐれているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法により製造された第1実施例の
フランジを、ドラム缶の天板開口部に装着した状態を示
す部分拡大断面図である。
【図2】図2〜図9は、この発明のフランジの製造方法
を工程順に示すもので、図2はステンレス鋼薄板を円形
に打ち抜いて形成したフランジ素材の断面図である。
【図3】フランジ素材をプレス成形で絞って形成したフ
ランジ本体の断面図である。
【図4】フランジ本体を転造成形装置にかけて、フラン
ジ本体側壁に環状膨出部を形成した状態の部分切欠き側
面図である。
【図5】転造ねじ成形装置の部分切欠き側面図で、フラ
ンジ本体の環状膨出部に雌ねじ部形成した状態を示して
いる。
【図6】フランジ本体の側壁の底壁寄り部分を切断し
て、底壁を除去した状態の部分切欠き側面図である。
【図7】フランジ本体の鍔部の側壁寄り部分にガスケッ
ト収納用環状凹部を形成した状態の部分切欠き側面図で
ある。
【図8】フランジ本体の鍔部の周縁寄り部分を打ち抜い
て、平面よりみて八角形の外周縁を形成した状態の部分
切欠き側面図である。
【図9】フランジ本体の側壁の先端部内側を切削加工し
て、いわゆる面取りを行なった状態の部分切欠き側面図
である。
【図10】この発明の方法により製造された第2実施例
のフランジを、ドラム缶の天板開口部に装着した状態を
示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フランジ素材 2 フランジ本体 3 底壁 4 側壁 5 鍔部 6 環状膨出部 10 ステンレス鋼薄板(金属薄板) 13 パッキン当接用傾斜面部 14 雌ねじ部 15 ガスケット収納用環状凹部 17 平面よりみて多角形の外周縁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板を円形に打ち抜いてフランジ素
    材(1) を形成し、このフランジ素材(1) の中央部分を絞
    ることにより、底壁(3) と側壁(4) と鍔部(5) とよりな
    るフランジ本体(2) を形成する絞り工程と、フランジ本
    体(2) の側壁(4) の鍔部寄り部分を外側より押し込ん
    で、内方に膨らんだ環状膨出部(6) を形成するととも
    に、膨出部(6) の鍔部(5) と反対側の周縁部にパッキン
    当接用傾斜面部(13)を形成する膨出部形成工程と、環状
    膨出部(6) に転造により雌ねじ部(14)を形成するねじ形
    成工程と、フランジ本体(2) の底壁(3) を切断により除
    去する底壁除去工程と、フランジ本体(2) の鍔部(5) の
    周縁寄り部分を打ち抜いて、平面よりみて多角形の外周
    縁(17)を形成する鍔部打抜き工程とよりなる、ドラム缶
    等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法。
  2. 【請求項2】 上記底壁除去工程のつぎに、フランジ本
    体(2) の鍔部(5) の側壁(4) 寄り部分にガスケット収納
    用環状凹部(15)を形成する工程を実施したのち、上記鍔
    部打抜き工程を実施する、請求項1記載の圧入形フラン
    ジの製造法。
  3. 【請求項3】 上記絞り工程のつぎに底壁除去工程を先
    に実施し、さらに膨出部形成工程とねじ形成工程とを実
    施したのち、鍔部打抜き工程を実施する、請求項1記載
    の圧入形フランジの製造法。
JP6112526A 1994-05-26 1994-05-26 ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法 Withdrawn JPH07314070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6112526A JPH07314070A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6112526A JPH07314070A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07314070A true JPH07314070A (ja) 1995-12-05

Family

ID=14588859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6112526A Withdrawn JPH07314070A (ja) 1994-05-26 1994-05-26 ドラム缶等容器用金属薄板製圧入形フランジの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07314070A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035281A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd 液圧成形方法および液圧成形装置
KR102001178B1 (ko) * 2018-02-14 2019-10-01 김만수 드럼통 마개용 프레스식 암, 수나사부 복합성형시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035281A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd 液圧成形方法および液圧成形装置
KR102001178B1 (ko) * 2018-02-14 2019-10-01 김만수 드럼통 마개용 프레스식 암, 수나사부 복합성형시스템
US11135640B2 (en) 2018-02-14 2021-10-05 Mansoo Kim Press-type composite internally and externally threaded portion forming system for manufacture of drum bungs

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107567359B (zh) 无环金属罐和方法
EP0140469B1 (en) Apparatus and method for forming a neck in a container body
JP5090290B2 (ja) ボトル缶
US5075951A (en) Drum closure and method of making
CN1048993A (zh) 切割坯料的设备和方法
US4398875A (en) Molding tool for forming a closure shell liner
CN210133384U (zh) 带盖瓶型罐
US3142280A (en) Container and method of forming the same
US2151702A (en) Container
ES472431A1 (es) Procedimiento para la fabricacion de pilas galvanicas estan-cas
JPH0929367A (ja) 缶体の製造方法およびそれに用いる縮径加工用缶体
JPH07256375A (ja) ドラム缶等容器用金属薄板製プラグの製造法
JP4342988B2 (ja) ボトル缶体の製造装置及びボトル缶体の製造方法
JP2023143990A (ja) 缶体
JPH01289526A (ja) 缶蓋の巻締方法
JPH0416247B2 (ja)
JP2018176181A (ja) ボトル缶の製造方法
JP2018149591A (ja) キャップシェル成形用ダイ、キャップシェル成形装置、およびキャップシェル成形方法
JPH0723063Y2 (ja) 金属パイプ成形用金型
JPH01258831A (ja) ドラム缶等容器用フランジの製造法
JPS6137017B2 (ja)
GB2202777A (en) Method of producing a neck-in can
JPH036851B2 (ja)
JPH09327749A (ja) カップ状部材の角出し成形方法
JPH02165830A (ja) ドラム缶等容器用天板一体型フランジの成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731